JPH10237404A - クロロプレンゴムラテックス接着剤組成物 - Google Patents

クロロプレンゴムラテックス接着剤組成物

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JPH10237404A
JPH10237404A JP1536097A JP1536097A JPH10237404A JP H10237404 A JPH10237404 A JP H10237404A JP 1536097 A JP1536097 A JP 1536097A JP 1536097 A JP1536097 A JP 1536097A JP H10237404 A JPH10237404 A JP H10237404A
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JP
Japan
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chloroprene rubber
rubber latex
adhesive composition
weight
chloroprene
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Application number
JP1536097A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Tsutsumi
義高 堤
Shinji Ozoe
真治 尾添
Hisamasa Wakayama
久昌 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロロプレンゴムラテックス接着剤組成物
において、常温接着力、高温接着力及び耐水性等の接着
物性並びにラテックス安定性が良好であり、特に、粘着
保持力を維持し、貼り合わせ直後の接着性に優れ、経時
の強度向上があり、耐熱性が良好な接着剤組成物を提供
する。 【解決手段】(a)下記(1)式 G(%)=(W0/Wi)×100 (1) (式中、Gはクロロホルム不溶部(%)、Wiはクロロ
プレンゴムラテックスを流延して形成したフィルムの重
量(g)、W0はこのフィルムをクロロホルムに5%濃
度になるよう溶解させた後、200メッシュの金網にて
濾過できない不溶物の乾燥重量(g)である。)に示す
Gが0であるクロロプレンゴムラテックス、(b)粘着
付与樹脂エマルジョン及び(c)金属酸化物エマルジョ
ンを含むことを特徴とするクロロプレンゴムラテックス
接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロロプレンゴム
ラテックス接着剤組成物に関するものである。さらに詳
しくは、ゲル成分を含まないクロロプレンゴムのラテッ
クス、粘着付与樹脂エマルジョン及び金属酸化物エマル
ジョンを含むことにより、粘着保持性を十分に維持した
まま、貼り合わせ直後の接着性に優れ、経時の強度向上
が認められるとともに、耐熱性が良好な接着剤組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロロプレンとアクリル酸、メタクリル
酸のごときカルボキシル基含有ビニル単量体との共重合
体ラテックスを製造する方法は、特開昭61−1271
0号、特開昭62−257918号等で知られている。
また、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を乳化・
分散剤として用いた接着剤用ラテックスを製造する方法
及びそれを用いた接着剤については、特公昭52−13
983号、特公昭61−29968号等で知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で製造されたクロロプレンゴムラテックスは下記
のような問題があった。
【0004】(1)従来の接着剤用ラテックスでは、耐
熱性を向上するために高分子量化を行うためにゲル成分
が生成することによって、粘着保持、常温接着強度を犠
牲にして十分な接着剤としての物性を得ることができな
かった。また、カルボキシル基含有ビニル単量体等の金
属酸化物での架橋による耐熱性の向上も試みられたが、
使用される乳化剤の保護コロイド性から期待される物性
を発現することができなかった。
【0005】(2)ロジン酸アルカリ金属塩のような高
いpH域において良好なラテックス安定性を有する乳化
剤を用いて製造を行った場合には、クロロプレン系接着
剤として必須の副成分である粘着付与樹脂、金属酸化物
等を配合する際の僅かなpHの変動でゴムが析出するた
め、pHの調整を極めて慎重に行わなければならず、操
作上煩わしい。
【0006】(3)ポリビニルアルコールのような水溶
性高分子を用いて製造を行った場合には、その保護コロ
イド性から優れたラテックスの安定性を示すが、接着剤
として使用した際の耐水性が著しく低下する。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、従来のクロロプレンゴムラ
テックス接着剤では得られなかった常温接着力、高温接
着力、耐水性等の接着物性とラテックス安定性が良好で
あり、特に、粘着保持力を維持し、貼り合わせ直後の接
着性に優れ、経時の強度向上があり、耐熱性が良好な接
着剤組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な背景をもとに上記の課題を解決するため鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、(a)下記(1)式 G(%)=(W0/Wi)×100 (1) (式中、Gはクロロホルム不溶部(%)、Wiはクロロ
プレンゴムラテックスを流延して形成したフィルムの重
量(g)、W0はこのフィルムをクロロホルムに5%濃
度になるよう溶解させた後、200メッシュの金網にて
濾過できない不溶物の乾燥重量(g)である。)に示す
Gが0であるクロロプレンゴムラテックス、(b)粘着
付与樹脂エマルジョン及び(c)金属酸化物エマルジョ
ンからなることを特徴とするクロロプレンゴムラテック
ス接着剤組成物である。特に、クロロプレンゴムラテッ
クスがクロロプレン単量体とカルボキシル基含有ビニル
単量体との共重合体の場合においては、金属酸化物の架
橋により、一層の物性向上が図れるものである。さら
に、粘着付与樹脂が下記(2)式 0.6≧Wt/T≧0.2 (2) (式中、Wtはクロロプレンゴム100重量部に対する
粘着付与樹脂の重量部(固形分換算値)、Tは粘着付与
樹脂の軟化点(℃)である。)を満足するクロロプレン
ゴムラテックスにおいては、粘着保持力を最大限に引き
出すことができ、硬化剤となる金属酸化物と組み合わせ
ることにより、他の接着物性を充分満足できるようにな
るのである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明におけるクロロプレンゴムラテック
スは、下記(1)式 G(%)=(W0/Wi)×100 (1) (式中、Gはクロロホルム不溶部(%)、Wiはクロロ
プレンゴムラテックスを流延して形成したフィルムの重
量(g)、W0はこのフィルムをクロロホルムに5%濃
度になるよう溶解させた後、200メッシュの金網にて
濾過できない不溶物の乾燥重量(g)である。)に示す
Gが0である。ここでGが0とは、ラテックス中におけ
るクロロプレンゴムのゲル含量が0ということである。
Gが0でない場合は、接着剤界面同士の相互拡散が良好
に進行せず、接着剤としての接着力が不十分となり、粘
着保持性、常温剥離強度、耐熱性、耐水性等が劣り好ま
しくない。
【0011】本発明のクロロプレンゴムラテックスの重
合方法としては特に制限するものではなく、クロロプレ
ン単量体、カルボキシル基含有ビニル単量体、必要に応
じてその他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体をラ
ジカル乳化重合すればよい。乳化重合は公知の方法に従
って、水、単量体、乳化・分散剤、重合開始剤、連鎖移
動剤等を乳化し、所定温度にて重合を行えばよい。各原
料はいずれも一括添加、逐次添加、分割添加してもよ
い。特に、クロロプレン単量体とカルボキシル基含有ビ
ニル単量体との共重合体は高温接着力に優れ、また、種
々の被着体との密着性が良好であるために好適である。
共重合可能なカルボキシル基含有ビニル単量体として
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マ
レイン酸、クロトン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられる
が、これらのうち好ましくはメタクリル酸が挙げられ、
クロロプレン100重量部に対して、メタクリル酸0.
1〜10重量部、好ましくは0.5〜4重量部が用いら
れる。また、必要に応じて、共重合可能なエチレン性不
飽和単量体として、例えば、エチレン、スチレン、メタ
クリル酸メチル、アクリロニトリル、2,3−ジクロロ
ブタジエン、1−クロロブタジエン等の通常クロロプレ
ンの共重合に用いられる単量体が20重量部以下の量で
適宜用いられる。
【0012】重合に使用する乳化・分散剤としては特に
限定するものではなく、例えば、ロジン酸のアルカリ金
属塩、スルホン酸型、硫酸エステル型のアニオン乳化
剤、ノニオン型の乳化剤が用いられ、例えば、アルキル
スルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸塩、アルキルアリール硫酸塩、ナフタレンスルホ
ン酸ナトリウムとホルムアルデヒドとの縮合物、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアシルエステル等が挙げられる。クロロプ
レン単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体との共重
合体の場合には、アルキルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸のアルカリ金属塩及びトリエタノールアミン塩、ド
デシルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩及びトリエ
タノールアミン塩、ラウリル硫酸のアルカリ金属塩及び
トリエタノールアミン塩等が酸性下での乳化重合におい
て好適に用いられる。乳化・分散剤の添加量は、各乳化
・分散剤の種類により最適範囲は異なるが、乳化重合を
安定に製造できる範囲として、仕込み単量体100重量
部に対して0.1〜10重量部が好ましい。
【0013】重合開始剤としては、公知のフリーラジカ
ル生成物質、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム等の過硫酸化物、過酸化水素、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド等の無機又は有機過酸化物等を用いること
ができる。また、これらは単独又は還元性物質、例え
ば、チオ硫酸塩、チオ亜硫酸塩、有機アミン等との併用
レドックス系で用いてもよい。
【0014】重合温度は0〜80℃の範囲で行うことが
でき、好ましくは5〜50℃の範囲である。
【0015】連鎖移動剤としては、例えば、アルキルメ
ルカプタン、ハロゲン化炭化水素、アルキルキサントゲ
ンジスルフィド及びイオウ等の分子量調節剤が挙げられ
る。重合停止剤としては、通常用いられる停止剤であれ
ば特に限定するものではなく、例えば、フェノチアジ
ン、2,6−t−ブチル−4−メチルフェノール、ヒド
ロキシルアミン等が使用できる。添加は所定転化率に到
達した時点で添加すればよい。重合転化率は50〜10
0%が好ましく、残存単量体が存在する場合には単量体
除去を実施すればよい。
【0016】本発明のクロロプレンゴムラテックスのラ
テックス安定性を一段と良好にするために、乳化・分散
剤を、乳化重合時に使用する乳化・分散剤以外に、添加
する方法が用いられる。乳化・分散剤を添加する時期と
しては、重合仕込み時に一括添加する方法、重合中に添
加する方法及び重合終了時に添加する方法があり、特に
限定はないが、重合中に転化率が50〜90%に達した
時点で添加するのが好ましい。使用する添加量として
は、仕込み単量体100重量部に対して0.1〜10重
量部、好ましくは0.5〜5重量部が用いられる。この
範囲内がラテックス安定性の確保と接着剤として供した
場合の良好な耐水性の維持とを満足できる。乳化・分散
剤としては、ロジン酸のアルカリ金属塩、スルホン酸
型、硫酸エステル型のアニオン乳化剤、ノニオン型の乳
化剤が用いられ、例えば、アルキルスルホン酸塩、アル
キルアリールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキル
アリール硫酸塩、ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホ
ルムアルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシル
エステル等が挙げられる。
【0017】本発明で用いる粘着付与樹脂エマルジョン
は、本発明の接着剤組成物の中で均一に溶解する範囲で
特に限定するものではなく、例えば、ロジン系樹脂、テ
ルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、クマロン・イン
デン樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂、
キシレン樹脂、石油系炭化水素樹脂等の水系エマルジョ
ンが使用できる。特に、石油系炭化水素樹脂は良好な接
着物性を示すために好ましく用いられる。石油系炭化水
素樹脂は石油類の熱分解により得られる分解留分のうち
140〜220℃の沸点範囲を有する留分をフリーデル
クラフツ重合触媒にて重合してなる軟化点70〜150
℃の炭化水素樹脂として得ることができる。石油系炭化
水素樹脂の具体例として、東ソー製商品名ペトコールL
X、120、140、日本石油化学製商品名ネオポリマ
ー80、L−90、100、120、130、東邦化学
工業製商品名ハイレジン#75、#90、#120、#
130、#140等を示すことができる。これらの樹脂
エマルジョンは、下記(2)式 0.6≧Wt/T≧0.2 (2) (式中、Wtはクロロプレンゴム100重量部に対する
粘着付与樹脂の重量部(固形分換算値)、Tは粘着付与
樹脂の軟化点(℃)である。)を満足するようにクロロ
プレンゴムラテックスに配合するのが好ましい。即ち、
樹脂が高軟化点の場合にはより多量を、低軟化点の場合
にはより少量を配合することを意味する。但し、(2)
式が0.2未満の場合には、クロロプレンゴムと金属酸
化物との硬化反応が優先して接着界面の相互拡散が抑制
され、十分な粘着保持性が維持できない傾向を示すよう
になる。一方、0.6を超える場合には、多量の粘着付
与樹脂の影響のためにクロロプレンゴムと金属酸化物と
の硬化が阻害されて接着物性が不十分になっていく。以
上のように、(2)式の範囲内が、粘着保持性が充分に
確保できるとともに金属酸化物との架橋によって接着性
能が一段と向上できるために好ましい。粘着付与樹脂の
添加方法としては、有機溶剤に予め溶解して添加しても
よいが、好ましくは乳化分散したエマルジョンの形態で
添加する。
【0018】本発明における金属酸化物とは第II族〜
第III族の金属陽イオンの酸化物であり、例えば、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛等が挙げら
れる。特に、酸化亜鉛は、硬化反応が適度な速度で進行
し、かつ十分な架橋を発現できるために好適に用いられ
る。これらの金属酸化物は、クロロプレンゴム重合体1
00重量部に対し0.1〜5重量部を添加する。この範
囲内においては、粘着保持性が充分確保でき、接着性能
を一段と向上できる。添加方法としては、乳化分散した
エマルジョンの形態で添加する方法が好ましい。
【0019】本発明に係わるクロロプレンゴムラテック
ス接着剤組成物は上記の通りであり、ゲル成分を含まな
いクロロプレンゴムラテックス、粘着付与樹脂エマルジ
ョン及び金属酸化物エマルジョンを所定割合混合した組
成物からなり、被着体に塗布した後、通常、40〜90
℃で5〜10分間乾燥させて貼り合わせる。必要に応じ
て、ポリオキシエチレン、ポリビニルアルコール等の増
粘剤、老化防止剤、防腐剤、凍結防止剤、造膜助剤、p
H調節剤等を適量配合してもよい。
【0020】以上の構成からなる本発明の接着剤組成物
は、従来のラテックス系接着剤では得られなかった常温
接着力、高温接着力、耐水性等の接着物性とラテックス
安定性が良好であり、特に、粘着保持力を維持し、貼り
合わせ直後の接着性に優れ、経時の強度向上があり、耐
熱性が良好なものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0022】以下の実施例、比較例において得られた接
着剤組成物の配合安定性、機械安定性、常温剥離強度、
高温剥離強度、耐熱クリープ試験及び耐水性は、以下の
方法で測定、評価した。
【0023】<配合安定性>クロロプレンゴムラテック
スに配合を行うことによってゴム析出物の有無を目視に
より観察した。
【0024】○;ゴムの析出が認められない。×;ゴム
の析出が認められる。
【0025】<機械安定性>接着剤組成物の機械安定性
をマーロン試験法を用いてゴム凝固率(%)として測
定、評価した。
【0026】<常温剥離強度>60番研磨布にて表面仕
上げしたSBRゴム板(昭和ゴム製、150mm×25
mm)と9号綿帆布(150mm×25mm)のそれぞ
れの片面に接着剤組成物を刷毛にて約625g/m
2(wet)塗布後、60℃×10分間加熱乾燥を行い
ハンドローラーを用いて圧締を行った。恒温室において
23℃×1時間及び7日間養生して試験片を作成した。
試験片を23℃、引張速度200mm/minの条件で
テンシロン型引張試験機を用いて180゜剥離強度を測
定した。
【0027】<高温剥離強度>常温剥離強度測定と同様
にして作成した試験片を用いて80℃、引張速度200
mm/minの条件でテンシロン型引張試験機を用いて
180゜剥離強度を測定した。
【0028】<耐熱クリープ試験>60番研磨布にて表
面仕上げしたSBR(昭和ゴム製、150×25mm)
の片面に接着剤組成物を刷毛にて625g/m2を塗布
後、60℃×10分間加熱乾燥を行い、図1に示すよう
に斜線部分をポリエチレンシートで覆い、中心部で折り
曲げて図2に示すように斜線部分を切り捨てて接着部分
が25×25mmとなるようにハンドローラーで圧締を
行った。恒温室において23℃×3日間養生して試験片
を作成した。180゜剥離を行うように試験片の片端を
恒温層内に釣り下げ、他の一端に衝撃を与えないように
200gの重りを取り付け、恒温層内の温度を80℃に
保つ。接着剤が軟化して、重りの荷重に耐えられなくな
り、重りが落下したときの時間(分)を測定し、耐熱ク
リープ試験とした。60分を最終時間とし、落下しない
ときは”60分以上”で示す。また、落下しないがズレ
を生じる場合、60分後のズレの長さ(mm)を測定し
た。
【0029】<耐水性>常温剥離強度測定と同様にして
作成した試験片を純水中23℃×3日間浸漬した後、直
ちに余分な水分を拭き取り23℃、引張速度200mm
/minの条件でテンシロン型引張試験機を用いて18
0゜剥離強度を測定した。
【0030】実施例1 クロロプレン 97重量部、メタクリル酸 3重量部、
n−ドデシルメルカプタン 0.75重量部、アルキル
ジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(ペレック
スSSH(商標)、花王製) 5重量部、ハイドロサル
ファイトナトリウム 0.01重量部、トリエタノール
アミン 0.2重量部及び純水 95重量部を撹拌機付
10 lオートクレーブ中に8割容量仕込み、10℃、
窒素雰囲気中、0.35重量%過硫酸カリウム水溶液を
連続的に滴下した。転化率98%で重合停止剤として
2,6−t−ブチル−4−メチルフェノール 0.05
重量部を加えてクロロプレンゴム共重合体ラテックスA
(固形分52重量%)を得た。また、得られたラテック
スの性状はG=0(ゲル含量、クロロホルム不溶部G
(%)=(W0/Wi)×100、試料ラテックスを流延
してフィルムを作成し、試料の重量(Wi(g))を測
定し、5%濃度になるようにクロロホルムとともにメス
フラスコに入れ、23℃で1昼夜浸漬する。その後、2
00メッシュの金網にて濾過し、クロロホルム洗浄後、
残渣を110℃で乾燥して重量(W0(g))を測定す
る。)及び溶液粘度が2500mPa・s(クロロプレ
ン重合体を10%濃度になるようにクロロホルムに溶解
させた溶液粘度。B型粘度計 (No.3ローター、1
2rpm、25℃、60sec.)測定。)であった。
【0031】得られた共重合体ラテックスAと粘着付与
樹脂エマルジョン(ロジンエステル樹脂、スーパーエス
テルE−720、軟化点100℃、固形分50重量%、
荒川化学製)及び酸化亜鉛エマルジョン(AZ−SW、
固形分50重量%、大崎工業製)の混合比を100対4
0対1(固形分換算、重量比)に攪拌混合して接着剤組
成物とした。
【0032】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表1に示した。
【0033】表1の結果より、安定性、常温剥離強度、
高温剥離強度、耐熱クリープ、耐水性が優れていること
が分かった。また、常温剥離強度においては、貼り合わ
せ直後の強度が良好であるとともに7日後には十分な強
度向上が認められた。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2 実施例1の粘着付与樹脂エマルジョンをハリエスターD
S−70E(ロジンエステル樹脂、軟化点70℃、固形
分50重量%、ハリマ化成製)に変更した。共重合体ラ
テックスA、粘着付与樹脂エマルジョン(ハリエスター
DS−70E)及び酸化亜鉛エマルジョン(AZ−S
W)の混合比を100対20対1(固形分換算、重量
比)に変更して接着剤組成物とした。
【0036】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表1に示した。
【0037】表1の結果より、安定性、常温剥離強度、
高温剥離強度、耐熱クリープ、耐水性が優れていること
が分かった。また、常温剥離強度においては、貼り合わ
せ直後の強度が良好であるとともに7日後には十分な強
度向上が認められた。
【0038】実施例3 実施例1において、共重合体ラテックスA、粘着付与樹
脂エマルジョン(スーパーエステルE−720)及び酸
化亜鉛エマルジョン(AZ−SW)の混合比を100対
15対1(固形分換算、重量比)に変更して接着剤組成
物を得た。
【0039】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表1に示した。
【0040】表1の結果より、安定性は良好であった。
常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ、耐水性に
おいては、実施例1より劣っていたが、実用的な数値を
示した。
【0041】実施例4 実施例1において、共重合体ラテックスA、粘着付与樹
脂エマルジョン(スーパーエステルE−720)及び酸
化亜鉛エマルジョン(AZ−SW)の混合比を100対
70対1(固形分換算、重量比)に変更して接着剤組成
物を得た。
【0042】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表1に示した。
【0043】表1の結果より、安定性は良好であった。
常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ、耐水性に
おいては、実施例1より劣っていたが、実用的な数値を
示した。
【0044】実施例5 実施例1において、ロジンエステル樹脂(スーパーエス
テルE−720)を石油系炭化水素樹脂エマルジョン
(東ソー製、商品名ペトコールLX(軟化点98℃)を
固形分50%として作製した水系エマルジョン)に変更
し、共重合体ラテックスAと石油系炭化水素樹脂エマル
ジョン(ペトコールLX)及び酸化亜鉛エマルジョン
(AZ−SW)の混合比を100対20対2(固形分換
算、重量比)に変更して接着剤組成物とした。
【0045】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表2に示した。
【0046】表2の結果より、安定性、常温剥離強度、
高温剥離強度、耐熱クリープ、耐水性が優れていること
が分かった。
【0047】
【表2】
【0048】実施例6 実施例5において、共重合体ラテックスA、石油系炭化
水素樹脂エマルジョン(ペトコールLX)、酸化亜鉛エ
マルジョン(AZ−SW)の混合比を100対40対
0.5(固形分換算、重量比)に変更して接着剤組成物
を得た。
【0049】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表2に示した。
【0050】表2の結果より、安定性、常温剥離強度、
高温剥離強度、耐熱クリープ、耐水性が優れていること
が分かった。
【0051】実施例7 実施例5において、石油系炭化水素樹脂エマルジョン
(東ソー製、商品名ペトコールLX(軟化点98℃)を
固形分50%として作製した水系エマルジョン)をペト
コール140HM3(東ソー製、(軟化点133℃)を
固形分50%として作製した水系エマルジョン)に変更
し、共重合体ラテックスA、石油系炭化水素樹脂エマル
ジョン(ペトコール140HM3)、酸化亜鉛エマルジ
ョン(AZ−SW)の混合比を100対30対2(固形
分換算、重量比)に変更して接着剤組成物を得た。
【0052】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表2に示した。
【0053】表2の結果より、安定性、常温剥離強度、
高温剥離強度、耐熱クリープ、耐水性が優れていること
が分かった。
【0054】実施例8 クロロプレン 97重量部、メタクリル酸 3重量部、
n−ドデシルメルカプタン 1.5重量部、アルキルジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(ペレックス
SSH(商標)、花王製) 5重量部、ハイドロサルフ
ァイトナトリウム 0.01重量部、トリエタノールア
ミン 0.2重量部及び純水 85重量部を撹拌機付1
0 lオートクレーブ中に8割容量仕込み、40℃、窒
素雰囲気中、0.35重量%過硫酸カリウム水溶液を連
続的に滴下した。転化率98%で重合停止剤として2,
6−t−ブチル−4−メチルフェノール 0.05部を
加えてクロロプレンゴム共重合体ラテックスを得た。ま
た、得られたラテックスの性状はG=0及び溶液粘度が
220mPa・sであった。
【0055】この得られた共重合体ラテックスと実施例
5で使用した石油系炭化水素樹脂エマルジョン(ペトコ
ールLX)及び酸化亜鉛エマルジョン(AZ−SW)の
混合比を100対20対2(固形分換算、重量比)に攪
拌混合して接着剤組成物とした。
【0056】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表2に示した。
【0057】表2の結果より、安定性、常温剥離強度、
耐水性が優れており、高温剥離強度、耐熱クリープにお
いても使用可能な数値であることが分かった。
【0058】比較例1 実施例1において、酸化亜鉛エマルジョン(AZ−S
W)を添加せずに、共重合体ラテックスAと粘着付与樹
脂エマルジョン(スーパーエステルE−720)の混合
比が100対40(固形分換算、重量比)からなる接着
剤組成物で接着試験を行った。
【0059】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表1に示した。
【0060】表1の結果より、常温剥離強度、耐水性は
良好であったが、高温剥離強度、耐熱クリープは非常に
劣っていた。
【0061】比較例2 実施例1において、粘着付与樹脂エマルジョンを添加せ
ずに、共重合体ラテックスAと酸化亜鉛エマルジョン
(AZ−SW)の混合比が100対1(固形分換算、重
量比)からなる接着剤組成物で接着試験を行った。
【0062】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリープ及
び耐水性の評価結果は表1に示した。
【0063】表1の結果より、耐熱クリープは良好であ
ったが、常温剥離強度、高温剥離強度、耐水性は非常に
劣っていた。
【0064】比較例3 クロロプレン 97重量部、メタクリル酸 3重量部、
n−ドデシルメルカプタン 0.2重量部、アルキルジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(ペレックス
SSH(商標)、花王製) 5重量部、ハイドロサルフ
ァイトナトリウム 0.01重量部、トリエタノールア
ミン 0.2重量部及び純水 95重量部を撹拌機付1
0 lオートクレーブ中に8割容量仕込み、10℃、窒
素雰囲気中、0.35重量%過硫酸カリウム水溶液を連
続的に滴下した。転化率98%で重合停止剤として2,
6−t−ブチル−4−メチルフェノール 0.05重量
部を加えてクロロプレンゴム共重合体ラテックスを得
た。また、得られたラテックスの性状は、実施例1と同
様に測定し、G=70及び溶液粘度が4150mPa・
sであった。
【0065】この得られた共重合体ラテックスと粘着付
与樹脂エマルジョン(スーパーエステルE−720)及
び酸化亜鉛エマルジョン(AZ−SW)を100対40
対1(固形分換算、重量比)に攪拌混合して接着剤組成
物とした。
【0066】作成した接着剤組成物の配合安定性、機械
安定性、接着剤組成物の常温剥離強度、高温剥離強度、
耐熱クリープ及び耐水性の評価結果は表1に示した。
【0067】表1の結果より、安定性は良好であった。
しかしながら、常温剥離強度、高温剥離強度、耐熱クリ
ープ、耐水性は劣っていた。
【0068】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明により得
られたクロロプレンゴムラテックス接着剤組成物は、従
来のラテックスにはない常温接着力、高温接着力、耐水
性等の接着物性とラテックス安定性が良好であり、特
に、粘着保持力を維持し、貼り合わせ直後の接着性に優
れ、経時の強度向上があり、耐熱性が良好な接着剤組成
物であるために、木材、皮革、布、ゴム、プラスチッ
ク、金属等の種々の用途の接着剤として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐熱クリープ試験に用いるスチレン−ブタジエ
ンゴムの試験片である。
【図2】耐熱クリープ試験に用いるスチレン−ブタジエ
ンゴムの試験片である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 193/04 C09J 193/04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)下記(1)式 G(%)=(W0/Wi)×100 (1) (式中、Gはクロロホルム不溶部(%)、Wiはクロロ
    プレンゴムラテックスを流延して形成したフィルムの重
    量(g)、W0はこのフィルムをクロロホルムに5%濃
    度になるよう溶解させた後、200メッシュの金網にて
    濾過できない不溶物の乾燥重量(g)である。)に示す
    Gが0であるクロロプレンゴムラテックス、(b)粘着
    付与樹脂エマルジョン及び(c)金属酸化物エマルジョ
    ンからなることを特徴とするクロロプレンゴムラテック
    ス接着剤組成物。
  2. 【請求項2】クロロプレンゴムラテックスがクロロプレ
    ン単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体との共重合
    体であることを特徴とする請求項1記載のクロロプレン
    ゴムラテックス接着剤組成物。
  3. 【請求項3】クロロプレンゴムラテックスがラテックス
    安定性を付与する乳化・分散剤を用いて得られたクロロ
    プレン単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体との共
    重合体であることを特徴とする請求項1〜請求項2いず
    れか記載のクロロプレンゴムラテックス接着剤組成物。
  4. 【請求項4】ラテックス安定性を付与する乳化・分散剤
    がアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸水溶性塩で
    あることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか記載
    のクロロプレンゴムラテックス接着剤組成物。
  5. 【請求項5】粘着付与樹脂が下記(2)式 0.6≧Wt/T≧0.2 (2) (式中、Wtはクロロプレンゴム100重量部に対する
    粘着付与樹脂の重量部(固形分換算値)、Tは粘着付与
    樹脂の軟化点(℃)である。)を満足することを特徴と
    する請求項1〜請求項4いずれか記載のクロロプレンゴ
    ムラテックス接着剤組成物。
  6. 【請求項6】粘着付与樹脂がフェノール系樹脂、テルペ
    ン系樹脂、ロジン誘導体樹脂又は石油系炭化水素樹脂か
    ら選ばれたものであることを特徴とする請求項1〜請求
    項5いずれか記載のクロロプレンゴムラテックス接着剤
    組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001064616A (ja) * 1999-08-25 2001-03-13 Denki Kagaku Kogyo Kk 水系接着剤
JP2002155168A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Denki Kagaku Kogyo Kk ポリクロロプレンラテックス組成物及び水系接着剤
WO2003042314A1 (fr) * 2001-11-15 2003-05-22 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Procede de prolongation de la vie en pot d'adhesif polychloropropene aqueux en deux parties
JP2015048449A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 電気化学工業株式会社 ポリクロロプレンラテックス組成物、ゴムアスファルト組成物並びに塗布膜、シート及び多層シート
JP2022094429A (ja) * 2020-12-15 2022-06-27 東ソー株式会社 一液型クロロプレン重合体組成物

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