JPH10237634A - 成膜方法 - Google Patents
成膜方法Info
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- JPH10237634A JPH10237634A JP4680397A JP4680397A JPH10237634A JP H10237634 A JPH10237634 A JP H10237634A JP 4680397 A JP4680397 A JP 4680397A JP 4680397 A JP4680397 A JP 4680397A JP H10237634 A JPH10237634 A JP H10237634A
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- Japan
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- laser beam
- substrate
- target
- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 広い面積の薄膜を長期間に亘って安定的にか
つ量産的に形成することが可能な成膜方法を提供しよう
とするものである。 【解決手段】 パルス状レーザビームを固体原料に照射
してアブレーションを行い、これによって蒸発された物
質を基板に付着させて成膜する方法において、0.8J
/cm2 以下の平均フルーエンスを持ち、かつ4cm2
以上の面積を持つレーザビームから1J/cm2 以上の
平均フルーエンスを持ち、かつ50以上の縦横比を持つ
断面形状に変換したレーザビームを、前記固体原料に照
射することを特徴としている。
つ量産的に形成することが可能な成膜方法を提供しよう
とするものである。 【解決手段】 パルス状レーザビームを固体原料に照射
してアブレーションを行い、これによって蒸発された物
質を基板に付着させて成膜する方法において、0.8J
/cm2 以下の平均フルーエンスを持ち、かつ4cm2
以上の面積を持つレーザビームから1J/cm2 以上の
平均フルーエンスを持ち、かつ50以上の縦横比を持つ
断面形状に変換したレーザビームを、前記固体原料に照
射することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜方法に関し、
特に固体原料をレーザビームの照射により蒸発させて所
望の基板に成膜する方法に係わる。
特に固体原料をレーザビームの照射により蒸発させて所
望の基板に成膜する方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】現在、固体原料を蒸発させて基板に成膜
する方法として、真空蒸着とスパッタリングが広く用い
られている。
する方法として、真空蒸着とスパッタリングが広く用い
られている。
【0003】しかしながら、前者の方法では蒸気圧の異
なる複数の元素からなる化合物薄膜を形成する場合、膜
の組成が原料の組成からずれるという不具合が生じる。
また金属の酸化物、窒化物、炭化物等の高融点物質を成
膜することはできない。
なる複数の元素からなる化合物薄膜を形成する場合、膜
の組成が原料の組成からずれるという不具合が生じる。
また金属の酸化物、窒化物、炭化物等の高融点物質を成
膜することはできない。
【0004】一方、後者の方法では高融点物質の薄膜も
比較的容易に得られる。しかしながら、後者の方法は、
一般的に成膜速度が遅く1μmの薄膜を成膜するために
は少なくとも1時間を要する。また、0.001Tor
r以上のAr雰囲気中で成膜するためAr原子による散
乱が有り、蒸発粒子の指向性が失われ易い。これは回り
込みと呼ばれる、本来は基板に付着してはならない前記
粒子の付着面に対する陰の部分にまで付着する原因とな
る。
比較的容易に得られる。しかしながら、後者の方法は、
一般的に成膜速度が遅く1μmの薄膜を成膜するために
は少なくとも1時間を要する。また、0.001Tor
r以上のAr雰囲気中で成膜するためAr原子による散
乱が有り、蒸発粒子の指向性が失われ易い。これは回り
込みと呼ばれる、本来は基板に付着してはならない前記
粒子の付着面に対する陰の部分にまで付着する原因とな
る。
【0005】このようなことから、最近、レーザー蒸着
法が注目されている。この方法は、波長の短い紫外域の
レーザビームをターゲットのような固体原料に照射して
蒸発させて成膜する方法である。通常、前記ターゲット
として結合力の強い物質を用いても、300nm以下の
波長の光を当てると結合に関わる電子は励起され、原子
間の結合は切れる。したがって、高融点物質であっても
蒸発させることができる。また、蒸発された原子等の粒
子は高い運動エネルギーと指向性を有するため、1To
rr程度の高い圧力で反応ガスを導入して成膜しても、
前記指向性等がほとんど失われることがない。このた
め、金属原料と反応ガスを用いて金属の酸化物、窒化
物、炭化物等を基板に成膜することができる。例えば、
TiN、TiCなどのように自然界には無く、固体原料
として得ることが困難な物質の薄膜も成膜することが可
能になる。
法が注目されている。この方法は、波長の短い紫外域の
レーザビームをターゲットのような固体原料に照射して
蒸発させて成膜する方法である。通常、前記ターゲット
として結合力の強い物質を用いても、300nm以下の
波長の光を当てると結合に関わる電子は励起され、原子
間の結合は切れる。したがって、高融点物質であっても
蒸発させることができる。また、蒸発された原子等の粒
子は高い運動エネルギーと指向性を有するため、1To
rr程度の高い圧力で反応ガスを導入して成膜しても、
前記指向性等がほとんど失われることがない。このた
め、金属原料と反応ガスを用いて金属の酸化物、窒化
物、炭化物等を基板に成膜することができる。例えば、
TiN、TiCなどのように自然界には無く、固体原料
として得ることが困難な物質の薄膜も成膜することが可
能になる。
【0006】しかしながら、前記レーザ蒸着法は蒸着エ
リアが狭いという問題がある。すなわち、前記ターゲッ
トにレーザ光を照射して蒸発させるにはある閾値以上の
照射エネルギー密度、いわゆる『フルーエンス』が必要
である。このため、レーザーをレンズなどで集光してタ
ーゲットに照射することから、蒸発される領域は狭くな
らざるを得ない。したがって、広い面積の薄膜を成膜す
ることが困難になる。
リアが狭いという問題がある。すなわち、前記ターゲッ
トにレーザ光を照射して蒸発させるにはある閾値以上の
照射エネルギー密度、いわゆる『フルーエンス』が必要
である。このため、レーザーをレンズなどで集光してタ
ーゲットに照射することから、蒸発される領域は狭くな
らざるを得ない。したがって、広い面積の薄膜を成膜す
ることが困難になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、広い面積の
薄膜を長期間に亘って安定的にかつ量産的に形成するこ
とが可能な成膜方法を提供しようとするものである。
薄膜を長期間に亘って安定的にかつ量産的に形成するこ
とが可能な成膜方法を提供しようとするものである。
【0008】また、本発明は広い面積で均一な膜厚を有
し、かつ不純物等の第2成分が均一に分散された薄膜を
形成することが可能な成膜方法を提供しようとするもの
である。
し、かつ不純物等の第2成分が均一に分散された薄膜を
形成することが可能な成膜方法を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる成膜方法
は、パルス状レーザビームを固体原料に照射してアブレ
ーションを行い、これによって蒸発された物質を基板に
付着させて成膜する方法において、0.8J/cm2 以
下の平均フルーエンスを持ち、かつ4cm2 以上の面積
を持つレーザビームから1J/cm2 以上の平均フルー
エンスを持ち、かつ50以上の縦横比を持つ断面形状に
変換したレーザビームを、前記固体原料に照射すること
を特徴とするものである。
は、パルス状レーザビームを固体原料に照射してアブレ
ーションを行い、これによって蒸発された物質を基板に
付着させて成膜する方法において、0.8J/cm2 以
下の平均フルーエンスを持ち、かつ4cm2 以上の面積
を持つレーザビームから1J/cm2 以上の平均フルー
エンスを持ち、かつ50以上の縦横比を持つ断面形状に
変換したレーザビームを、前記固体原料に照射すること
を特徴とするものである。
【0010】本発明に係わる別の成膜方法は、パルス状
レーザビームを固体原料に照射してアブレーションを行
い、これによって蒸発された物質を基板に付着させて成
膜する方法において、前記固体原料と前記基板間に1つ
以上の開口部を有するマスクが配置した後、複数箇所か
ら前記固体原料を同時または順次蒸発させることを特徴
とするものである。
レーザビームを固体原料に照射してアブレーションを行
い、これによって蒸発された物質を基板に付着させて成
膜する方法において、前記固体原料と前記基板間に1つ
以上の開口部を有するマスクが配置した後、複数箇所か
ら前記固体原料を同時または順次蒸発させることを特徴
とするものである。
【0011】本発明に係わる別の成膜方法において、前
記基板の照射面における幅(W)と長さ(L)の比(L
/W)が10倍以上の帯状パターンを有するレーザビー
ムを用いることを許容する。
記基板の照射面における幅(W)と長さ(L)の比(L
/W)が10倍以上の帯状パターンを有するレーザビー
ムを用いることを許容する。
【0012】本発明に係わるさらに別の成膜方法は、パ
ルス状レーザビームを固体原料に照射してアブレーショ
ンを行い、これによって蒸発された物質を基板に付着さ
せて成膜する方法において、前記基板を所望の速度で回
転させながら、前記基板の下方に配置された複数の固体
原料にフルーエンスの異なるレーザビームを同時または
順次照射することを特徴とするものである。
ルス状レーザビームを固体原料に照射してアブレーショ
ンを行い、これによって蒸発された物質を基板に付着さ
せて成膜する方法において、前記基板を所望の速度で回
転させながら、前記基板の下方に配置された複数の固体
原料にフルーエンスの異なるレーザビームを同時または
順次照射することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる成膜方法を
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明に係わる成膜方法に用いら
れる成膜装置を示す概略図である。
れる成膜装置を示す概略図である。
【0015】架台1の支持板2には、上下に天板3およ
び底板4を有する円筒状の真空容器5が気密に固定され
ている。メインバルブ6が連結された第1排気管7は、
前記真空容器5の左側壁に取り付けられている。前記メ
インバルブ6には、ターボポンプ8およびロータリポン
プ9が順次連結されている。レーザ光導入管10は、前
記真空容器5の右側壁に傾斜して連結され、かつ透過窓
11は前記導入管10の先端に取り付けられている。上
板12を有する有底円筒状のボックス13は、前記真空
容器5の天板3にその底部が前記真空容器5内まで延出
するように吊下されている。ハロゲンランプ14は、前
記ボックス13内の底部付近に配置され、このランプ1
4両端のリードは前記ボックス13の上板12に取り付
けられた一対の端子15a、15bにそれぞれ接続され
ている。図示しないロータリーポンプは、前記ボックス
13の上板12に第2排気管(図示せず)を通して連結
され、前記ボックス13内を所定の真空度にすることに
より前記ハロゲンランプ14からの輻射エネルギーの増
大化を図っている。
び底板4を有する円筒状の真空容器5が気密に固定され
ている。メインバルブ6が連結された第1排気管7は、
前記真空容器5の左側壁に取り付けられている。前記メ
インバルブ6には、ターボポンプ8およびロータリポン
プ9が順次連結されている。レーザ光導入管10は、前
記真空容器5の右側壁に傾斜して連結され、かつ透過窓
11は前記導入管10の先端に取り付けられている。上
板12を有する有底円筒状のボックス13は、前記真空
容器5の天板3にその底部が前記真空容器5内まで延出
するように吊下されている。ハロゲンランプ14は、前
記ボックス13内の底部付近に配置され、このランプ1
4両端のリードは前記ボックス13の上板12に取り付
けられた一対の端子15a、15bにそれぞれ接続され
ている。図示しないロータリーポンプは、前記ボックス
13の上板12に第2排気管(図示せず)を通して連結
され、前記ボックス13内を所定の真空度にすることに
より前記ハロゲンランプ14からの輻射エネルギーの増
大化を図っている。
【0016】固体原料、例えば円柱状のターゲット16
は前記真空容器5内の底部付近にその軸が水平方向に位
置するように回転自在に配置されている。円板状のシャ
ッタ17は、前記支持板2および底板4を貫通して前記
真空容器5内に延出された回転軸18上に前記ターゲッ
ト16の上方に位置するように支持・固定されている。
前記回転軸18は、前記支持板2下面に取り付けられた
図示しないモータにより回動される。基板ホルダ19
は、前記シャッタ17と前記ボックス13との間の前記
真空容器5内に配置されている。
は前記真空容器5内の底部付近にその軸が水平方向に位
置するように回転自在に配置されている。円板状のシャ
ッタ17は、前記支持板2および底板4を貫通して前記
真空容器5内に延出された回転軸18上に前記ターゲッ
ト16の上方に位置するように支持・固定されている。
前記回転軸18は、前記支持板2下面に取り付けられた
図示しないモータにより回動される。基板ホルダ19
は、前記シャッタ17と前記ボックス13との間の前記
真空容器5内に配置されている。
【0017】エキシマレーザ発振器20は、前記真空容
器5の外部に配置されている。前記レーザ発振器20か
ら発振されたレーザ光の前記透過窓11に至る光路に
は、前記レーザ発振器20側からミラー21および例え
ばシリンドリカルレンズからなる集光レンズ22が順次
配置されている。前記エキシマレーザ発振器20は、そ
の中に配置された電極間に数十キロボルトの電圧をか
け、数気圧のKr、F2 及びNeの混合ガス、またはA
r、F2 およびNeの混合ガス中で放電させて形成した
プラズマに基づいて発振される。ただし、ガス圧が高く
なると放電は起こり難くなるため、予備電離電極を設け
てそれらの間の放電により飛び出した電子をトリガーに
して主放電を誘起させている。ビーム面積を広くしよう
とする時には、図2に示すように互いに対向する一対の
主電極23の高さHと電極間距離Lを大きくし、これら
の主電極23の空間にX線、レーザビームなどの励起用
電磁波を打ち込むか、または図3に示すように一対の主
電極23の放電空間の中心付近に予備電離電極24を配
置し、これらの主電極23間に存在する主放電空間にX
線、レーザビームなどの励起用電磁波を打ち込ませる間
に、前記予備電離電極24と電位の異なる前記一対の主
電極23間で放電させる。後者の方法は、主放電空間内
に予備電離電極24を配置するため発振したレーザービ
ームの中心付近のフルーエンスが小さく、均一性が低下
する恐れがある。この場合、図4に示すよう二つの曲面
をもつ凹レンズ25でビームを広げた後にシリンドリカ
ル凸レンズ26で集光することが望ましい。前者の方法
では、装置が大がかりになるが、均一性の良いビームが
得られる。
器5の外部に配置されている。前記レーザ発振器20か
ら発振されたレーザ光の前記透過窓11に至る光路に
は、前記レーザ発振器20側からミラー21および例え
ばシリンドリカルレンズからなる集光レンズ22が順次
配置されている。前記エキシマレーザ発振器20は、そ
の中に配置された電極間に数十キロボルトの電圧をか
け、数気圧のKr、F2 及びNeの混合ガス、またはA
r、F2 およびNeの混合ガス中で放電させて形成した
プラズマに基づいて発振される。ただし、ガス圧が高く
なると放電は起こり難くなるため、予備電離電極を設け
てそれらの間の放電により飛び出した電子をトリガーに
して主放電を誘起させている。ビーム面積を広くしよう
とする時には、図2に示すように互いに対向する一対の
主電極23の高さHと電極間距離Lを大きくし、これら
の主電極23の空間にX線、レーザビームなどの励起用
電磁波を打ち込むか、または図3に示すように一対の主
電極23の放電空間の中心付近に予備電離電極24を配
置し、これらの主電極23間に存在する主放電空間にX
線、レーザビームなどの励起用電磁波を打ち込ませる間
に、前記予備電離電極24と電位の異なる前記一対の主
電極23間で放電させる。後者の方法は、主放電空間内
に予備電離電極24を配置するため発振したレーザービ
ームの中心付近のフルーエンスが小さく、均一性が低下
する恐れがある。この場合、図4に示すよう二つの曲面
をもつ凹レンズ25でビームを広げた後にシリンドリカ
ル凸レンズ26で集光することが望ましい。前者の方法
では、装置が大がかりになるが、均一性の良いビームが
得られる。
【0018】次に、前述した図1および図2に示す成膜
装置を用いて本発明に係わる成膜方法を説明する。
装置を用いて本発明に係わる成膜方法を説明する。
【0019】まず、真空容器5内に配置された基板ホル
ダ19の凹部に所望の基板27を支持・固定する。ター
ボポンプ8およびロータリポンプ9を駆動して前記真空
容器5内のガスをメインバルブ6および第1排気管7を
通して排気し、前記真空容器5内を所望の真空度にす
る。また、図示しないロータリーポンプを駆動してボッ
クス13内のガスを第2排気管(図示せず)を通して排
気し、前記ボックス13内を前記真空容器5と同程度の
真空度にした後、端子15a、15bを通してハロゲン
ランプ14に通電して発熱させることにより前記ハロゲ
ンランプ14の下方に配置された前記基板27を所望の
温度に加熱する。図示しないモータを駆動して回転軸1
8を回動することによって、前記回転軸18に支持され
たシャッタ17を円柱状のターゲット16の直上に位置
させる。
ダ19の凹部に所望の基板27を支持・固定する。ター
ボポンプ8およびロータリポンプ9を駆動して前記真空
容器5内のガスをメインバルブ6および第1排気管7を
通して排気し、前記真空容器5内を所望の真空度にす
る。また、図示しないロータリーポンプを駆動してボッ
クス13内のガスを第2排気管(図示せず)を通して排
気し、前記ボックス13内を前記真空容器5と同程度の
真空度にした後、端子15a、15bを通してハロゲン
ランプ14に通電して発熱させることにより前記ハロゲ
ンランプ14の下方に配置された前記基板27を所望の
温度に加熱する。図示しないモータを駆動して回転軸1
8を回動することによって、前記回転軸18に支持され
たシャッタ17を円柱状のターゲット16の直上に位置
させる。
【0020】このような成膜の準備が完了した後、前述
した図2に示す互いに対向する一対の主電極23の高さ
Hと電極間距離Lを大きくしたレーザ発振器20を駆動
することにより、0.8J/cm2 以下の平均フルーエ
ンスを持ち、かつ4cm2 以上の面積を持つレーザビー
ム28が発振される。レーザビーム28は、ミラー21
で反射され、集光レンズ22で所定の焦点距離で集光さ
れて変調されることによって、1J/cm2 以上の平均
フルーエンスを持ち、かつ縦横比が50以上の広い面積
を持つレーザビーム29が前記真空容器5の透過窓11
を通して円柱状のターゲット16に照射される。
した図2に示す互いに対向する一対の主電極23の高さ
Hと電極間距離Lを大きくしたレーザ発振器20を駆動
することにより、0.8J/cm2 以下の平均フルーエ
ンスを持ち、かつ4cm2 以上の面積を持つレーザビー
ム28が発振される。レーザビーム28は、ミラー21
で反射され、集光レンズ22で所定の焦点距離で集光さ
れて変調されることによって、1J/cm2 以上の平均
フルーエンスを持ち、かつ縦横比が50以上の広い面積
を持つレーザビーム29が前記真空容器5の透過窓11
を通して円柱状のターゲット16に照射される。
【0021】縦横比が50以上の広い面積を持つ前記レ
ーザビーム29の前記円柱状のターゲット16への照射
において、図5に示すように前記ターゲット16からそ
のターゲット成分が蒸発されて帯状の蒸着エリア30が
得られる。例えば、前記フルネルレンズからなる集光レ
ンズ22を構成する凸レンズと凹レンズの組み合わせに
より長さ(ターゲット16の軸方向に沿う長さ)が10
0mm、この長さ方向に対して直交する幅が1mmであ
るレーザビーム29を前記ターゲット16に照射する
と、ターゲット16から5cm離れた位置において長さ
200mm、幅20mmの蒸着エリアが得られる。蒸発
状態が安定した時点で、前記回転軸18を回転して前記
回転軸18に支持されたシャッタ17を開放する。前記
シャッタ17の開放により前記ターゲット16からの蒸
発物質は、前記ホルダ19に保持され、前記ハロゲンラ
ンプ15により加熱された前記基板27の下面に付着し
て成膜がなされる。
ーザビーム29の前記円柱状のターゲット16への照射
において、図5に示すように前記ターゲット16からそ
のターゲット成分が蒸発されて帯状の蒸着エリア30が
得られる。例えば、前記フルネルレンズからなる集光レ
ンズ22を構成する凸レンズと凹レンズの組み合わせに
より長さ(ターゲット16の軸方向に沿う長さ)が10
0mm、この長さ方向に対して直交する幅が1mmであ
るレーザビーム29を前記ターゲット16に照射する
と、ターゲット16から5cm離れた位置において長さ
200mm、幅20mmの蒸着エリアが得られる。蒸発
状態が安定した時点で、前記回転軸18を回転して前記
回転軸18に支持されたシャッタ17を開放する。前記
シャッタ17の開放により前記ターゲット16からの蒸
発物質は、前記ホルダ19に保持され、前記ハロゲンラ
ンプ15により加熱された前記基板27の下面に付着し
て成膜がなされる。
【0022】前記ターゲット16としては、例えばY−
Ba−Cu系、Bi−Sr−Ca−Cu系、Tl−Ba
−Ca−Cu系、Hg−Ba−Ca−Cu系、Nd−B
a−Cu系などの酸化物超電導体形成用ターゲット;B
aTiO3 、PbTiO3 、LiNbO3 などの誘電体
形成用ターゲット;WSiNX などの配線形成用ターゲ
ット;GaAs、GaAlPなど化合物半導体形成用タ
ーゲット等を用いることができる。
Ba−Cu系、Bi−Sr−Ca−Cu系、Tl−Ba
−Ca−Cu系、Hg−Ba−Ca−Cu系、Nd−B
a−Cu系などの酸化物超電導体形成用ターゲット;B
aTiO3 、PbTiO3 、LiNbO3 などの誘電体
形成用ターゲット;WSiNX などの配線形成用ターゲ
ット;GaAs、GaAlPなど化合物半導体形成用タ
ーゲット等を用いることができる。
【0023】前記レーザ発振器20から発振されるレー
ザビーム28は、0.8J/cm2以下のフルーエンス
をもつことが必要である。0.8J/cm2 を越えるフ
ルーエンスをもつレーザビームを用いると、真空容器5
に導入しようとした場合、ミラー21および透過窓11
が破壊される恐れがある。したがって、前記レーザ発振
器20から発振されたレーザビームのフルーエンスは
0.8J/cm2 以下、より好ましくは0.4J/cm
2 以下、更に好ましくは0.2J/cm2 以下であるこ
とが望ましい。
ザビーム28は、0.8J/cm2以下のフルーエンス
をもつことが必要である。0.8J/cm2 を越えるフ
ルーエンスをもつレーザビームを用いると、真空容器5
に導入しようとした場合、ミラー21および透過窓11
が破壊される恐れがある。したがって、前記レーザ発振
器20から発振されたレーザビームのフルーエンスは
0.8J/cm2 以下、より好ましくは0.4J/cm
2 以下、更に好ましくは0.2J/cm2 以下であるこ
とが望ましい。
【0024】前記レーザ発振器20から発振されるレー
ザビーム28は、少なくとも4cm2 以上、より好まし
くは6cm2 以上、更に好ましくは10cm2 以上のビ
ーム面積を有することが必要である。これは、次のよう
な理由によるものである。
ザビーム28は、少なくとも4cm2 以上、より好まし
くは6cm2 以上、更に好ましくは10cm2 以上のビ
ーム面積を有することが必要である。これは、次のよう
な理由によるものである。
【0025】すなわち、前述したように基板に広い面積
で成膜する場合には前記ターゲット16に照射されるレ
ーザビーム29のパターン寸法を長さ方向に大きくすれ
ばよい。ただし、ターゲット16への照射による蒸発を
考慮すると、前記レーザビーム29は少なくとも平均の
フルーエンスが1J/cm2 以上有することが必要があ
る。したかって、前記レーザビーム29において、前記
ターゲット16の軸方向の長さを2倍にした時には幅は
半分にする必要がある。その場合、前記蒸着エリアの幅
も半分になるため、成膜速度は遅くなる。
で成膜する場合には前記ターゲット16に照射されるレ
ーザビーム29のパターン寸法を長さ方向に大きくすれ
ばよい。ただし、ターゲット16への照射による蒸発を
考慮すると、前記レーザビーム29は少なくとも平均の
フルーエンスが1J/cm2 以上有することが必要があ
る。したかって、前記レーザビーム29において、前記
ターゲット16の軸方向の長さを2倍にした時には幅は
半分にする必要がある。その場合、前記蒸着エリアの幅
も半分になるため、成膜速度は遅くなる。
【0026】平均フルーエンスが1J/cm2 のレーザ
ビーム29を照射するには、発振されたレーザビーム2
8は照射面積の少なくとも1.25倍以上の面積を持つ
ことが必要である。ただし、これは発振されたレーザビ
ーム28のフルーエンスが0.8J/cm2 であり、か
つミラー、レンズ及び透過窓でのロスがゼロの場合であ
る。実際には、レーザビーム28の光路中でフルーエン
スが約50%まで低下するため、少なくとも2.5倍の
面積が必要であり、長期間に亘って安定して成膜するに
は更に広い面積のビームにして発振のパワーは下げる方
が望ましい。
ビーム29を照射するには、発振されたレーザビーム2
8は照射面積の少なくとも1.25倍以上の面積を持つ
ことが必要である。ただし、これは発振されたレーザビ
ーム28のフルーエンスが0.8J/cm2 であり、か
つミラー、レンズ及び透過窓でのロスがゼロの場合であ
る。実際には、レーザビーム28の光路中でフルーエン
スが約50%まで低下するため、少なくとも2.5倍の
面積が必要であり、長期間に亘って安定して成膜するに
は更に広い面積のビームにして発振のパワーは下げる方
が望ましい。
【0027】このようなことから、前記レーザ発振器2
0から発振されるレーザビーム28として少なくとも4
cm2 以上のビーム面積をもつように設計することによ
って、広い面積のレーザビーム29を長期間に亘って安
定して前記ターゲット16に照射して成膜することが可
能になる。
0から発振されるレーザビーム28として少なくとも4
cm2 以上のビーム面積をもつように設計することによ
って、広い面積のレーザビーム29を長期間に亘って安
定して前記ターゲット16に照射して成膜することが可
能になる。
【0028】なお、一般的にはエキシマレーザーはビー
ムの断面積が2cm2 程度と小さい。レーザアニールな
どで広い面積を処理しようとする場合には、レーザ出力
を上げ、工学系を工夫して前記断面積を広げることで対
応している。しかしながら、成膜のための蒸着に適用す
る場合にはアニールよりも高いエネルギーが必要である
ため、レーザ出力を上げることで対応すると、ミラー、
レンズ及び透過窓の寿命が短くなる。
ムの断面積が2cm2 程度と小さい。レーザアニールな
どで広い面積を処理しようとする場合には、レーザ出力
を上げ、工学系を工夫して前記断面積を広げることで対
応している。しかしながら、成膜のための蒸着に適用す
る場合にはアニールよりも高いエネルギーが必要である
ため、レーザ出力を上げることで対応すると、ミラー、
レンズ及び透過窓の寿命が短くなる。
【0029】したがって、面積が大きいほどフルーエン
スは低くて済むため、本発明の成膜方法ではレーザ発振
器20から低フルーエンス、大面積のレーザビーム28
を発振する。このような低フルーエンス、大面積のレー
ザビーム28は、前述した図2または図3に示す構造の
発振器を用いることにより実現できる。
スは低くて済むため、本発明の成膜方法ではレーザ発振
器20から低フルーエンス、大面積のレーザビーム28
を発振する。このような低フルーエンス、大面積のレー
ザビーム28は、前述した図2または図3に示す構造の
発振器を用いることにより実現できる。
【0030】前記ターゲット16に照射されるレーザビ
ーム29は、1J/cm2 以上の平均フルーエンスで、
縦横比が50以上、より好ましくは100以上の広い面
積を持つことが必要である。縦横比を50未満にする
と、前記ターゲット16から十分に広い面積の蒸着エリ
ア30を形成することが困難になる。
ーム29は、1J/cm2 以上の平均フルーエンスで、
縦横比が50以上、より好ましくは100以上の広い面
積を持つことが必要である。縦横比を50未満にする
と、前記ターゲット16から十分に広い面積の蒸着エリ
ア30を形成することが困難になる。
【0031】前記基板27への成膜に際し、前記ホルダ
19に保持された基板の長さおよび幅がそれぞれ前記蒸
着エリア30の長さおよび幅より狭い場合には前記ホル
ダ19により前記基板27を静止して成膜することが可
能である。一方、長尺の基板または多数の基板をホルダ
に保持させる場合には前記蒸着エリア30からはみ出さ
ないように前記基板27を移動させる。移動は一方通行
の運動でも、往復運動でもよい。
19に保持された基板の長さおよび幅がそれぞれ前記蒸
着エリア30の長さおよび幅より狭い場合には前記ホル
ダ19により前記基板27を静止して成膜することが可
能である。一方、長尺の基板または多数の基板をホルダ
に保持させる場合には前記蒸着エリア30からはみ出さ
ないように前記基板27を移動させる。移動は一方通行
の運動でも、往復運動でもよい。
【0032】以上説明した本発明によれば、レーザ発振
器から発振された低フルーエンス、大面積のレーザビー
ムを縦横比の大きなパターンに整形してターゲットに照
射することによって、基板表面に薄膜を効率よくかつ長
期間に亘って安定して成膜することができる。
器から発振された低フルーエンス、大面積のレーザビー
ムを縦横比の大きなパターンに整形してターゲットに照
射することによって、基板表面に薄膜を効率よくかつ長
期間に亘って安定して成膜することができる。
【0033】また、本発明の成膜方法はターゲットにレ
ーザビームを照射して蒸発させるため、高融点物質であ
ろうと蒸発させることができる。
ーザビームを照射して蒸発させるため、高融点物質であ
ろうと蒸発させることができる。
【0034】さらに、前記蒸発のメカニズムが熱的な溶
融ではないことから、蒸気圧の異なる複数の元素からな
る化合物の薄膜を成膜する場合でも固体原料(ターゲッ
ト)の組成と同じ組成の薄膜が得られ、かつ組成制御性
に優れている。しかも、高い圧力の反応ガス雰囲気中で
も高い運動エネルギーを持って蒸発させることができる
ため、良質の薄膜を成膜できる。ここで、良質の薄膜と
は緻密で化学量論組成に極めて近い膜ということであ
る。
融ではないことから、蒸気圧の異なる複数の元素からな
る化合物の薄膜を成膜する場合でも固体原料(ターゲッ
ト)の組成と同じ組成の薄膜が得られ、かつ組成制御性
に優れている。しかも、高い圧力の反応ガス雰囲気中で
も高い運動エネルギーを持って蒸発させることができる
ため、良質の薄膜を成膜できる。ここで、良質の薄膜と
は緻密で化学量論組成に極めて近い膜ということであ
る。
【0035】前記レーザビームを前記ターゲットに照射
するに際し、前述した図2で説明した他に、次のような
形態を採用することができる。
するに際し、前述した図2で説明した他に、次のような
形態を採用することができる。
【0036】(1)図6に示すようにレーザビーム29
をターゲット16に前記レーザビーム29の長さが前記
ターゲット16の長さ(軸方向に沿う長さ)より長くな
るように照射する。このようなレーザビーム29の照射
により前記ターゲット16の両端を蒸発部として利用す
ることができるため、長時間の成膜に有効である。
をターゲット16に前記レーザビーム29の長さが前記
ターゲット16の長さ(軸方向に沿う長さ)より長くな
るように照射する。このようなレーザビーム29の照射
により前記ターゲット16の両端を蒸発部として利用す
ることができるため、長時間の成膜に有効である。
【0037】ただし、前記ターゲット16に照射されな
いレーザビームは真空容器5の内壁や治具に当たり、そ
れらを構成する元素を蒸発させる可能性がある。このよ
うな場合には、ターゲット16に対しレーザビーム29
が入射される方向と延長線上におけるレーザビーム19
の出射側で基板27からある一定距離L´以内の箇所を
ターゲット材料で形成することにより成膜された薄膜中
への不純物の導入を防止できる。前記一定の距離とは、
集光に用いたレンズの焦点距離fに対して少なくとも
0.2〜2倍にすることが望ましい。
いレーザビームは真空容器5の内壁や治具に当たり、そ
れらを構成する元素を蒸発させる可能性がある。このよ
うな場合には、ターゲット16に対しレーザビーム29
が入射される方向と延長線上におけるレーザビーム19
の出射側で基板27からある一定距離L´以内の箇所を
ターゲット材料で形成することにより成膜された薄膜中
への不純物の導入を防止できる。前記一定の距離とは、
集光に用いたレンズの焦点距離fに対して少なくとも
0.2〜2倍にすることが望ましい。
【0038】(2)図7に示すように2台ののレーザー
発振器201 、202 よりレーザビーム281 、282
を同時に発振し、これらレーザビーム281 、282 を
プリズム311 、312 および主プリズム32を透過さ
せ、ミラー21上で反射させて連続した広い面積のパタ
ーンを形成し、さらに集光レンズ22、透過窓11を通
して真空容器5内に導入する。このような方法によれ
ば、より広い面積のレーザビームをターゲットに照射す
ることが可能になる。
発振器201 、202 よりレーザビーム281 、282
を同時に発振し、これらレーザビーム281 、282 を
プリズム311 、312 および主プリズム32を透過さ
せ、ミラー21上で反射させて連続した広い面積のパタ
ーンを形成し、さらに集光レンズ22、透過窓11を通
して真空容器5内に導入する。このような方法によれ
ば、より広い面積のレーザビームをターゲットに照射す
ることが可能になる。
【0039】前記大面積のレーザビームの整形するに際
し、それぞれのレーザビーム281、282 を重複させ
てもよい。
し、それぞれのレーザビーム281、282 を重複させ
てもよい。
【0040】(3)図8に示すように真空容器5内に凹
レンズ33と凸レンズ34を配置し、前記容器5の外部
に配置された集光レンズ22で集光され、さらに透過窓
11を通過したレーザビームを29を前記凹レンズ33
および凸レンズ34を通過させてビーム形状を大面積化
し、このレーザビーム29´をターゲット16に照射す
る。このように真空容器5内に凹レンズ33と凸レンズ
34を配置することによって、製作上、コストが高くな
る縦横比の大きい、つまり広い透過窓を前記真空容器5
に配置することなく、大面積のレーザビーム29´を前
記容器5内のターゲット16に照射することが可能にな
る。
レンズ33と凸レンズ34を配置し、前記容器5の外部
に配置された集光レンズ22で集光され、さらに透過窓
11を通過したレーザビームを29を前記凹レンズ33
および凸レンズ34を通過させてビーム形状を大面積化
し、このレーザビーム29´をターゲット16に照射す
る。このように真空容器5内に凹レンズ33と凸レンズ
34を配置することによって、製作上、コストが高くな
る縦横比の大きい、つまり広い透過窓を前記真空容器5
に配置することなく、大面積のレーザビーム29´を前
記容器5内のターゲット16に照射することが可能にな
る。
【0041】次に、本発明に係わる別の成膜方法を図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0042】図9は、本発明に係わる別の成膜方法に用
いられる成膜装置を示す概略図、図10は図9の成膜装
置の要部を示す斜視図、図11はマスク材側から見た平
面図である。
いられる成膜装置を示す概略図、図10は図9の成膜装
置の要部を示す斜視図、図11はマスク材側から見た平
面図である。
【0043】架台51の支持板52には、上下に天板5
3および底板54を有する円筒状の真空容器55が気密
に固定されている。メインバルブ56が連結された第1
排気管57は、前記真空容器55の左側壁に取り付けら
れている。前記メインバルブ56には、ターボポンプ5
8およびロータリポンプ59が順次連結されている。レ
ーザ光導入管60は、前記真空容器5の右側壁に傾斜し
て連結され、かつ透過窓61は前記導入管60の先端に
取り付けられている。上板62を有する有底円筒状のボ
ックス63は、前記真空容器55の天板53にその底部
が前記真空容器5内まで延出するように吊下されてい
る。ハロゲンランプ64は、前記ボックス63内の底部
付近に配置され、このランプ64両端のリードは前記ボ
ックス63の上板62に取り付けられた一対の端子65
a、65bにそれぞれ接続されている。図示しないロー
タリーポンプは、前記ボックス63の上板62に第2排
気管(図示せず)を通して連結され、前記ボックス63
内を所定の真空度にすることにより前記ハロゲンランプ
64からの輻射エネルギーの増大化を図っている。
3および底板54を有する円筒状の真空容器55が気密
に固定されている。メインバルブ56が連結された第1
排気管57は、前記真空容器55の左側壁に取り付けら
れている。前記メインバルブ56には、ターボポンプ5
8およびロータリポンプ59が順次連結されている。レ
ーザ光導入管60は、前記真空容器5の右側壁に傾斜し
て連結され、かつ透過窓61は前記導入管60の先端に
取り付けられている。上板62を有する有底円筒状のボ
ックス63は、前記真空容器55の天板53にその底部
が前記真空容器5内まで延出するように吊下されてい
る。ハロゲンランプ64は、前記ボックス63内の底部
付近に配置され、このランプ64両端のリードは前記ボ
ックス63の上板62に取り付けられた一対の端子65
a、65bにそれぞれ接続されている。図示しないロー
タリーポンプは、前記ボックス63の上板62に第2排
気管(図示せず)を通して連結され、前記ボックス63
内を所定の真空度にすることにより前記ハロゲンランプ
64からの輻射エネルギーの増大化を図っている。
【0044】複数、例えば3つの円板状のターゲット6
6は、図9、図10に示すように前記真空容器55内の
底部付近に前記支持板52および底板54を貫通して前
記真空容器55内に延出された第1の回転軸67にそれ
ぞれ回転自在に支持・固定されている。円板状の前記各
ターゲット66は、後述する円板状のマスクの半径方向
に配列されている。円板状のシャッタ68は、前記支持
板52および底板54を貫通して前記真空容器55内に
延出された第2の回転軸69上に前記各ターゲット66
の上方に位置するように支持・固定されている。前記第
1、第2の回転軸67、69は、前記支持板52下面に
取り付けられた図示しないモータによりそれぞれ回動さ
れる。
6は、図9、図10に示すように前記真空容器55内の
底部付近に前記支持板52および底板54を貫通して前
記真空容器55内に延出された第1の回転軸67にそれ
ぞれ回転自在に支持・固定されている。円板状の前記各
ターゲット66は、後述する円板状のマスクの半径方向
に配列されている。円板状のシャッタ68は、前記支持
板52および底板54を貫通して前記真空容器55内に
延出された第2の回転軸69上に前記各ターゲット66
の上方に位置するように支持・固定されている。前記第
1、第2の回転軸67、69は、前記支持板52下面に
取り付けられた図示しないモータによりそれぞれ回動さ
れる。
【0045】例えば扇状の開口部70を有するマスク材
71は、図10、図11に示すように前記複数のターゲ
ット66と成膜すべき基板の間に配置されている。前記
扇状の開口部70は前記複数のターゲット66の配列方
向に延出するように前記マスク材71に形成されてい
る。なお、図11中の一点鎖線で示す72は、それぞれ
前記各ターゲット66から蒸発される原子等の粒子の蒸
着エリアを示す。
71は、図10、図11に示すように前記複数のターゲ
ット66と成膜すべき基板の間に配置されている。前記
扇状の開口部70は前記複数のターゲット66の配列方
向に延出するように前記マスク材71に形成されてい
る。なお、図11中の一点鎖線で示す72は、それぞれ
前記各ターゲット66から蒸発される原子等の粒子の蒸
着エリアを示す。
【0046】回転軸73で支持・吊下された基板ホルダ
74は、前記真空容器5内に前記マスクシャッタ68の
上方に位置するように回転自在に配置されている。
74は、前記真空容器5内に前記マスクシャッタ68の
上方に位置するように回転自在に配置されている。
【0047】レーザ発振器75は、前記真空容器55の
外部に配置されている。前記レーザ発振器75から発振
されたレーザビームの前記透過窓61に至る光路には、
前記レーザ発振器75側からミラー76および例えばシ
リンドリカルレンズからなる集光レンズ77が順次配置
されている。ポリゴンミラー78は、図10に示すよう
に前記容器55内の底部付近に配置されている。前記ポ
リゴンミラー78は、前記透過窓61を透過したレーザ
ビームを反射して前記複数のターゲット66に照射す
る。
外部に配置されている。前記レーザ発振器75から発振
されたレーザビームの前記透過窓61に至る光路には、
前記レーザ発振器75側からミラー76および例えばシ
リンドリカルレンズからなる集光レンズ77が順次配置
されている。ポリゴンミラー78は、図10に示すよう
に前記容器55内の底部付近に配置されている。前記ポ
リゴンミラー78は、前記透過窓61を透過したレーザ
ビームを反射して前記複数のターゲット66に照射す
る。
【0048】次に、前述した図9〜図11に示す成膜装
置を用いて本発明に係わる別の成膜方法を説明する。
置を用いて本発明に係わる別の成膜方法を説明する。
【0049】まず、真空容器55内に配置された基板ホ
ルダ74の凹部に所望の基板79を支持・固定すると共
に、回転軸73の駆動により所望の速度で回転する。タ
ーボポンプ58およびロータリポンプ59を駆動して前
記真空容器55内のガスをメインバルブ56および第1
排気管57を通して排気し、前記真空容器55内を所望
の真空度にする。また、図示しないロータリーポンプを
駆動してボックス63内のガスを第2排気管(図示せ
ず)を通して排気し、前記ボックス63内を前記真空容
器55と同程度の真空度にした後、端子65a、65b
を通してハロゲンランプ64に通電して発熱させること
により前記ハロゲンランプ64の下方に配置された前記
基板79を所望の温度に加熱する。図示しないモータを
駆動して第2回転軸69を回動することによって、前記
回転軸69に支持されたシャッタ68を前記マスク材7
1の直上に位置させる。
ルダ74の凹部に所望の基板79を支持・固定すると共
に、回転軸73の駆動により所望の速度で回転する。タ
ーボポンプ58およびロータリポンプ59を駆動して前
記真空容器55内のガスをメインバルブ56および第1
排気管57を通して排気し、前記真空容器55内を所望
の真空度にする。また、図示しないロータリーポンプを
駆動してボックス63内のガスを第2排気管(図示せ
ず)を通して排気し、前記ボックス63内を前記真空容
器55と同程度の真空度にした後、端子65a、65b
を通してハロゲンランプ64に通電して発熱させること
により前記ハロゲンランプ64の下方に配置された前記
基板79を所望の温度に加熱する。図示しないモータを
駆動して第2回転軸69を回動することによって、前記
回転軸69に支持されたシャッタ68を前記マスク材7
1の直上に位置させる。
【0050】このような成膜の準備が完了した後、レー
ザ発振器75を動作することにより、レーザビーム80
が発振される。レーザビーム80は、ミラー76で反射
され、集光レンズ77で所定の焦点距離で集光される。
集光されたレーザビーム80は、前記真空容器55の透
過窓61を通して前記容器55内に導入される。導入さ
れたレーザビーム80は、図10に示すように所望の速
度で回転するポリゴンミラー78で反射されて、それぞ
れ第1回転軸67により所望の速度で回転さされる3つ
の円板状のターゲット66に照射される。
ザ発振器75を動作することにより、レーザビーム80
が発振される。レーザビーム80は、ミラー76で反射
され、集光レンズ77で所定の焦点距離で集光される。
集光されたレーザビーム80は、前記真空容器55の透
過窓61を通して前記容器55内に導入される。導入さ
れたレーザビーム80は、図10に示すように所望の速
度で回転するポリゴンミラー78で反射されて、それぞ
れ第1回転軸67により所望の速度で回転さされる3つ
の円板状のターゲット66に照射される。
【0051】前記レーザ光78を前記各ターゲット66
に照射することによって、それらのターゲット成分が蒸
発される。各ターゲット66からのターゲット成分の蒸
発が安定した時点で、前記第2モータ(図示せず)を駆
動して回転軸69を回転することによって、前記回転軸
69に支持されたシャッタ68を開放する。この時、前
記3つのターゲット66の配列方向に形成された扇状の
開口部70を有するマスク材71が前記各ターゲット6
6と前記基板79の間に配置されているため、前記各タ
ーゲット66から蒸発された粒子は前記扇状の開口部7
0を通して前記マスク材71上方の回転する基板79に
付着されるため、均一な厚さの薄膜が前記基板79下面
に成膜される。
に照射することによって、それらのターゲット成分が蒸
発される。各ターゲット66からのターゲット成分の蒸
発が安定した時点で、前記第2モータ(図示せず)を駆
動して回転軸69を回転することによって、前記回転軸
69に支持されたシャッタ68を開放する。この時、前
記3つのターゲット66の配列方向に形成された扇状の
開口部70を有するマスク材71が前記各ターゲット6
6と前記基板79の間に配置されているため、前記各タ
ーゲット66から蒸発された粒子は前記扇状の開口部7
0を通して前記マスク材71上方の回転する基板79に
付着されるため、均一な厚さの薄膜が前記基板79下面
に成膜される。
【0052】すなわち、複数、例えば3つのターゲット
66からそれぞれ同じ量だけ蒸発されて粒子を直接前記
基板に付着させると、前記基板の中心部分ほど、膜厚が
厚くなる。前述したように扇状の開口部70を有するマ
スク材71を前記各ターゲット66と前記基板79の間
に配置することによって、前記各ターゲット66からの
蒸発粒子が前記開口部70を通過する際、前記基板79
の回転中心に位置するターゲット66からの蒸発粒子ほ
ど、その通過量が抑えられるため、回転する基板79に
は蒸発した粒子が均一に付着される。その結果、均一な
厚さの薄膜が前記基板79下面に成膜される。
66からそれぞれ同じ量だけ蒸発されて粒子を直接前記
基板に付着させると、前記基板の中心部分ほど、膜厚が
厚くなる。前述したように扇状の開口部70を有するマ
スク材71を前記各ターゲット66と前記基板79の間
に配置することによって、前記各ターゲット66からの
蒸発粒子が前記開口部70を通過する際、前記基板79
の回転中心に位置するターゲット66からの蒸発粒子ほ
ど、その通過量が抑えられるため、回転する基板79に
は蒸発した粒子が均一に付着される。その結果、均一な
厚さの薄膜が前記基板79下面に成膜される。
【0053】前記ターゲット66としては、例えばY−
Ba−Cu系、Bi−Sr−Ca−Cu系、Tl−Ba
−Ca−Cu系、Hg−Ba−Ca−Cu系、Nd−B
a−Cu系などの酸化物超電導体形成用ターゲット;B
aTiO3 、PbTiO3 、LiNbO3 などの誘電体
形成用ターゲット;WSiNX などの配線形成用ターゲ
ット;GaAs、GaAlPなど化合物半導体形成用タ
ーゲット等を用いることができる。
Ba−Cu系、Bi−Sr−Ca−Cu系、Tl−Ba
−Ca−Cu系、Hg−Ba−Ca−Cu系、Nd−B
a−Cu系などの酸化物超電導体形成用ターゲット;B
aTiO3 、PbTiO3 、LiNbO3 などの誘電体
形成用ターゲット;WSiNX などの配線形成用ターゲ
ット;GaAs、GaAlPなど化合物半導体形成用タ
ーゲット等を用いることができる。
【0054】前記マスク材71は、前記ターゲット66
と基板79との間で、基板79に近接して配置すること
が望ましい。ただし、前記マスク材71を前記基板79
に近接させ過ぎると、その開口部70以外の領域で覆わ
れる前記基板79下面に活性な酸素が供給され難くなる
ので1mm以上、好ましくは1cm以上離れていること
が望ましい。
と基板79との間で、基板79に近接して配置すること
が望ましい。ただし、前記マスク材71を前記基板79
に近接させ過ぎると、その開口部70以外の領域で覆わ
れる前記基板79下面に活性な酸素が供給され難くなる
ので1mm以上、好ましくは1cm以上離れていること
が望ましい。
【0055】前記マスク材71の開口部70の形状は、
図11に示す扇形の半径をR、各ターゲット66からの
均一な蒸着エリアの半径をr、中心角をθとすると、R
θ≦2rになるように前記中心角θを決めることが好ま
しい。
図11に示す扇形の半径をR、各ターゲット66からの
均一な蒸着エリアの半径をr、中心角をθとすると、R
θ≦2rになるように前記中心角θを決めることが好ま
しい。
【0056】前記マスク材71の開口部70は、扇形の
直線部分は曲がっていてもよい。この場合、隣接するタ
ーゲット66から蒸発した粒子の蒸着エリア72の重な
り度合によってその扇形状を変えることが望ましい。例
えば、隣接するターゲット66からの蒸着エリア72の
重なり度合が多い場合には図12の(A)に示すように
重なり部に対応する箇所に括れ部を有する開口部70を
マスク材71に形成する。一方、隣接するターゲット6
6からの蒸着エリア72の重なり度合が少ないか、もし
くは蒸着エリア72間の重なりがない場合には図12の
(B)に示すように重なり部(または隣接部)に対応す
る箇所に膨れ部を有する開口部70をマスク材71に形
成する。
直線部分は曲がっていてもよい。この場合、隣接するタ
ーゲット66から蒸発した粒子の蒸着エリア72の重な
り度合によってその扇形状を変えることが望ましい。例
えば、隣接するターゲット66からの蒸着エリア72の
重なり度合が多い場合には図12の(A)に示すように
重なり部に対応する箇所に括れ部を有する開口部70を
マスク材71に形成する。一方、隣接するターゲット6
6からの蒸着エリア72の重なり度合が少ないか、もし
くは蒸着エリア72間の重なりがない場合には図12の
(B)に示すように重なり部(または隣接部)に対応す
る箇所に膨れ部を有する開口部70をマスク材71に形
成する。
【0057】前記基板を直線的に往復動作させながら成
膜する場合にも、複数のターゲットと前記基板の間に配
置される開口部を有するマスク材を配置する。このマス
ク材の開口部の形状は、隣接するターゲットからの原子
等によって構成される蒸発された粒子の蒸着エリアの重
なり度合によって変えることが望ましい。例えば、隣接
するターゲットからの蒸着エリア81の重なり度合が多
い場合には図13の(A)に示すように重なり部に対応
する箇所に括れ部を有する開口部82をマスク材71に
形成する。一方、隣接するターゲットからの蒸着エリア
81の重なり度合が少ないか、もしくは離れている場合
には図13の(B)に示すように重なり部(または隣接
部)に対応する箇所に膨れ部を有する開口部82をマス
ク材71に形成する。
膜する場合にも、複数のターゲットと前記基板の間に配
置される開口部を有するマスク材を配置する。このマス
ク材の開口部の形状は、隣接するターゲットからの原子
等によって構成される蒸発された粒子の蒸着エリアの重
なり度合によって変えることが望ましい。例えば、隣接
するターゲットからの蒸着エリア81の重なり度合が多
い場合には図13の(A)に示すように重なり部に対応
する箇所に括れ部を有する開口部82をマスク材71に
形成する。一方、隣接するターゲットからの蒸着エリア
81の重なり度合が少ないか、もしくは離れている場合
には図13の(B)に示すように重なり部(または隣接
部)に対応する箇所に膨れ部を有する開口部82をマス
ク材71に形成する。
【0058】なお、複数箇所からターゲットを蒸発させ
る方法は、前述したように複数のターゲットを用いる場
合に限らず、例えば大型のターゲットの複数の箇所にレ
ーザビームを照射してもよい。この場合、前記大型のタ
ーゲットへの複数の照射位置間の距離に応じて前記マス
ク材の開口部の形状を設定する。
る方法は、前述したように複数のターゲットを用いる場
合に限らず、例えば大型のターゲットの複数の箇所にレ
ーザビームを照射してもよい。この場合、前記大型のタ
ーゲットへの複数の照射位置間の距離に応じて前記マス
ク材の開口部の形状を設定する。
【0059】また、複数箇所からターゲットを蒸発させ
る方法において、前述したようにポリゴンミラーを用い
る場合に限らない。例えば、複数のレーザ発振器を用い
て複数のターゲットまたは大型のターゲットにレーザビ
ームをそれぞれ照射してもよい。一つのレーザ発振器を
用いる場合には、前記発振器から発振されたレーザビー
ムをビームスプリッタを用いて複数のレーザビームを形
成してもよい。ただし、レーザビームの照射繰り返し周
波数を高くするには前述したポリゴンミラーが好適であ
る。
る方法において、前述したようにポリゴンミラーを用い
る場合に限らない。例えば、複数のレーザ発振器を用い
て複数のターゲットまたは大型のターゲットにレーザビ
ームをそれぞれ照射してもよい。一つのレーザ発振器を
用いる場合には、前記発振器から発振されたレーザビー
ムをビームスプリッタを用いて複数のレーザビームを形
成してもよい。ただし、レーザビームの照射繰り返し周
波数を高くするには前述したポリゴンミラーが好適であ
る。
【0060】さらに、大型のターゲットを使用する場合
にはレーザビームを線状にターゲット上に集光するか、
またはレーザビームを走査させることが好ましい。ただ
し、ターゲットが円形で自転させる場合にはレーザビー
ムをターゲットの回転中心を含まない領域に集光するこ
とが望ましい。レーザビームをターゲットの回転中心付
近に照射すると、レーザビームが絶えず前記回転中心付
近に照射されるため、この部分のターゲットのみが深く
掘れて焦点ずれが起こる。その結果、組成ずれが生じた
り、プルームの形状が変わったりして膜厚が不均一にな
る恐れがある。したがって、レーザビームをターゲット
に照射する場合には、図14の(A)に示すようにター
ゲット66にその回転中心付近を除く半径方向に延びる
領域83に集光することが好ましい。ただし、ターゲッ
トの回転中心に近い部分と遠い部分の移動速度の差をで
きるだけ小さくするにはターゲットの大きさはできるだ
け大きい方が望ましい。例えば、集光されたレーザビー
ムの照射領域の長さの少なくとも2倍以上、より好まし
くは3倍以上の直径をもつターゲットを用いることが望
ましい。
にはレーザビームを線状にターゲット上に集光するか、
またはレーザビームを走査させることが好ましい。ただ
し、ターゲットが円形で自転させる場合にはレーザビー
ムをターゲットの回転中心を含まない領域に集光するこ
とが望ましい。レーザビームをターゲットの回転中心付
近に照射すると、レーザビームが絶えず前記回転中心付
近に照射されるため、この部分のターゲットのみが深く
掘れて焦点ずれが起こる。その結果、組成ずれが生じた
り、プルームの形状が変わったりして膜厚が不均一にな
る恐れがある。したがって、レーザビームをターゲット
に照射する場合には、図14の(A)に示すようにター
ゲット66にその回転中心付近を除く半径方向に延びる
領域83に集光することが好ましい。ただし、ターゲッ
トの回転中心に近い部分と遠い部分の移動速度の差をで
きるだけ小さくするにはターゲットの大きさはできるだ
け大きい方が望ましい。例えば、集光されたレーザビー
ムの照射領域の長さの少なくとも2倍以上、より好まし
くは3倍以上の直径をもつターゲットを用いることが望
ましい。
【0061】また、図14の(B)に示すようにレーザ
ビームをターゲット66にその回転中心を横切る直径と
平行な領域84に集光してもよい。この場合、レーザビ
ームの照射領域の移動速度はレーザビームの照射パター
ン内の位置によらずほぼ同じであるため、レーザビーム
の照射に際してターゲットが局所的に掘られるのを回避
できる。しかも、ターゲットの面積を比較的小さくでき
るため、集光されたレーザビームの照射面における長さ
の少なくとも1.5倍以上の直径をもつターゲットの条
件を満たすものであれば用いることが可能になる。
ビームをターゲット66にその回転中心を横切る直径と
平行な領域84に集光してもよい。この場合、レーザビ
ームの照射領域の移動速度はレーザビームの照射パター
ン内の位置によらずほぼ同じであるため、レーザビーム
の照射に際してターゲットが局所的に掘られるのを回避
できる。しかも、ターゲットの面積を比較的小さくでき
るため、集光されたレーザビームの照射面における長さ
の少なくとも1.5倍以上の直径をもつターゲットの条
件を満たすものであれば用いることが可能になる。
【0062】さらに、基板に広い面積で均一な厚さの薄
膜を形成するにはターゲット上に照射されることにより
形成される、レーザビームのパターンがレーザビームの
長尺の形状を有することが好ましい。例えば前記レーザ
ビームの線状をなすパターンの長さ(L)は、基板の半
径の少なくとも1/2以上であることが好ましい。前記
レーザビームのパターンにおいて、レーザビームの線状
パターンの幅(W)は5mm以下、より好ましくは1m
m以下であることが望ましい。これは、レーザビームを
ターゲットに対して斜めに入射するため、焦点がずれた
部分がレーザビームの入射方向に沿う前後のパターンに
起きやすいからである。焦点がずれた部分では、フルー
エンスが低くなるため、蒸気圧の高い元素が蒸発し易く
なることに起因して成膜された薄膜の組成ずれが起こ
る。前述したようにパターンの幅(W)を5mm以下に
することによって、前記焦点ずれに起因するフルーエン
スの低い部分が照射パターンに生じるのを防止すること
が可能になる。したがって、ターゲットへの照射パター
ンにおいて、その長さ(L)と幅(W)との比(L/
W)は10倍以上、より好ましくは30倍以上であるこ
とが望ましい。
膜を形成するにはターゲット上に照射されることにより
形成される、レーザビームのパターンがレーザビームの
長尺の形状を有することが好ましい。例えば前記レーザ
ビームの線状をなすパターンの長さ(L)は、基板の半
径の少なくとも1/2以上であることが好ましい。前記
レーザビームのパターンにおいて、レーザビームの線状
パターンの幅(W)は5mm以下、より好ましくは1m
m以下であることが望ましい。これは、レーザビームを
ターゲットに対して斜めに入射するため、焦点がずれた
部分がレーザビームの入射方向に沿う前後のパターンに
起きやすいからである。焦点がずれた部分では、フルー
エンスが低くなるため、蒸気圧の高い元素が蒸発し易く
なることに起因して成膜された薄膜の組成ずれが起こ
る。前述したようにパターンの幅(W)を5mm以下に
することによって、前記焦点ずれに起因するフルーエン
スの低い部分が照射パターンに生じるのを防止すること
が可能になる。したがって、ターゲットへの照射パター
ンにおいて、その長さ(L)と幅(W)との比(L/
W)は10倍以上、より好ましくは30倍以上であるこ
とが望ましい。
【0063】前記レーザビームを線状に集光するには、
例えば図15および図16に示すようにレーザビーム8
0を円筒状の面をもつ凹レンズ85と凸レンズ86を組
み合わたレンズ系を集光させる方法が採用される。この
ようなレンズ系を用いてレーザビームを集光させる際、
ターゲット上に照射されるレーザビームの長さ(L)は
前記凹レンズ85の焦点距離(曲率)で決定され、幅
(W)は凸レンズ86の焦点距離で決定される。特に、
レーザビームのフルーエンスを上げるためには、前記幅
(W)を狭くすることが好ましい。このため、300m
m以下、好ましくは100mm以下の焦点距離(曲率)
を持つ凹レンズ85でレーザビームを集光して幅(W)
を1mm以下にすることが好ましい。
例えば図15および図16に示すようにレーザビーム8
0を円筒状の面をもつ凹レンズ85と凸レンズ86を組
み合わたレンズ系を集光させる方法が採用される。この
ようなレンズ系を用いてレーザビームを集光させる際、
ターゲット上に照射されるレーザビームの長さ(L)は
前記凹レンズ85の焦点距離(曲率)で決定され、幅
(W)は凸レンズ86の焦点距離で決定される。特に、
レーザビームのフルーエンスを上げるためには、前記幅
(W)を狭くすることが好ましい。このため、300m
m以下、好ましくは100mm以下の焦点距離(曲率)
を持つ凹レンズ85でレーザビームを集光して幅(W)
を1mm以下にすることが好ましい。
【0064】以上説明した本発明の別の成膜方法によれ
ば、ターゲットと基板間に開口部を有するマスク材が配
置した後、前記開口部に対応する複数箇所から前記ター
ゲットを同時または順次蒸発させることによって、広い
面積の基板に均一な厚さの薄膜を形成することができ
る。
ば、ターゲットと基板間に開口部を有するマスク材が配
置した後、前記開口部に対応する複数箇所から前記ター
ゲットを同時または順次蒸発させることによって、広い
面積の基板に均一な厚さの薄膜を形成することができ
る。
【0065】すなわち、ターゲットの一箇所から蒸発さ
せた場合には、図23に示すように基板に成膜された薄
膜に厚さ分布が生じて均一な領域は狭くなる。これに対
し、ターゲットを30mmの間隔をあけて配置し、これ
らターゲットから蒸発させた場合には図24に示すよう
に基板に成膜された薄膜の厚さの均一性が改善される。
ただし、板状の基板全面に成膜するために複数箇所から
ターゲットを蒸発させると共に前記基板を回転させる
と、それぞれのターゲットから蒸発する量が同じである
場合、前記基板の中心に近いほど成膜された薄膜が厚く
なる。
せた場合には、図23に示すように基板に成膜された薄
膜に厚さ分布が生じて均一な領域は狭くなる。これに対
し、ターゲットを30mmの間隔をあけて配置し、これ
らターゲットから蒸発させた場合には図24に示すよう
に基板に成膜された薄膜の厚さの均一性が改善される。
ただし、板状の基板全面に成膜するために複数箇所から
ターゲットを蒸発させると共に前記基板を回転させる
と、それぞれのターゲットから蒸発する量が同じである
場合、前記基板の中心に近いほど成膜された薄膜が厚く
なる。
【0066】このようなことから、本発明は前記ターゲ
ットと前記基板間に開口部(例えば扇状の開口部)を有
するマスク材を介在させることによって、複数個所のタ
ーゲットから蒸発した粒子が前記開口部を通過する際、
前記基板の回転中心に向かう粒子ほど、その通過量を抑
えられることができる。その結果、広い面積の基板に均
一な厚さの薄膜を形成することができる。
ットと前記基板間に開口部(例えば扇状の開口部)を有
するマスク材を介在させることによって、複数個所のタ
ーゲットから蒸発した粒子が前記開口部を通過する際、
前記基板の回転中心に向かう粒子ほど、その通過量を抑
えられることができる。その結果、広い面積の基板に均
一な厚さの薄膜を形成することができる。
【0067】次に、本発明に係わるさらに別の成膜方法
を図17および図18を参照して説明する。
を図17および図18を参照して説明する。
【0068】図17に示すように真空容器(図示せず)
内でホルダ(図示せず)に保持される基板91を回転さ
せながら、集光されたレーザビーム92をポリゴンミラ
ー93で反射させて、エネルギー密度(フルーエンス)
の異なるレーザビーム941、942 を組成の異なる2
つのターゲット951 、952 に照射して前記基板91
の下面に前記組成の異なる第1、第2のターゲット95
1 、952 の成分からなる薄膜を成膜する。前記ターゲ
ット951 、952 は、例えば前記基板91の下方にそ
の回転中心に対して対称的に配置されている。
内でホルダ(図示せず)に保持される基板91を回転さ
せながら、集光されたレーザビーム92をポリゴンミラ
ー93で反射させて、エネルギー密度(フルーエンス)
の異なるレーザビーム941、942 を組成の異なる2
つのターゲット951 、952 に照射して前記基板91
の下面に前記組成の異なる第1、第2のターゲット95
1 、952 の成分からなる薄膜を成膜する。前記ターゲ
ット951 、952 は、例えば前記基板91の下方にそ
の回転中心に対して対称的に配置されている。
【0069】前記第1ターゲット951 は、例えばYB
COから作られる。
COから作られる。
【0070】前記第2ターゲット952 は、例えばC
u、Y、Y2 BaCuO5 、La、Sr、Ag、Au、
Ce、Ce2 O3 、MgO、SrTiO3 、CeO2 な
どYBCOと反応しない元素およびその化合物から作ら
れる。
u、Y、Y2 BaCuO5 、La、Sr、Ag、Au、
Ce、Ce2 O3 、MgO、SrTiO3 、CeO2 な
どYBCOと反応しない元素およびその化合物から作ら
れる。
【0071】前記第1、第2のターゲット951 、95
2 の相互間の蒸発タイミングは、可能な限り短くするこ
とが好ましい。例えば、YBCOからなる第1ターゲッ
ト951 を蒸発させた後、次の第2ターゲット952 を
蒸発させるまでの時間は1秒以下、より好ましくは0.
1秒以下にすることが好ましい。ただし、前記基板91
の回転速度もレーザビームの繰り返し周期に応じて変え
る必要がある。すなわち、レーザビームの発振のインタ
ーバル内に前記基板91が前記第1、第2のターゲット
951 、952 の蒸着エリア間を移動する(横切る)よ
うにすることが好ましい。前記基板91を回転させる場
合、その回転数(rpm)をR、レーザビームの繰り返
し周波数をfとした時、R=30×fを満たすように前
記基板91の回転数、レーザ発振器でのレーザビームの
発振周波数を設定することが好ましい。
2 の相互間の蒸発タイミングは、可能な限り短くするこ
とが好ましい。例えば、YBCOからなる第1ターゲッ
ト951 を蒸発させた後、次の第2ターゲット952 を
蒸発させるまでの時間は1秒以下、より好ましくは0.
1秒以下にすることが好ましい。ただし、前記基板91
の回転速度もレーザビームの繰り返し周期に応じて変え
る必要がある。すなわち、レーザビームの発振のインタ
ーバル内に前記基板91が前記第1、第2のターゲット
951 、952 の蒸着エリア間を移動する(横切る)よ
うにすることが好ましい。前記基板91を回転させる場
合、その回転数(rpm)をR、レーザビームの繰り返
し周波数をfとした時、R=30×fを満たすように前
記基板91の回転数、レーザ発振器でのレーザビームの
発振周波数を設定することが好ましい。
【0072】なお、レーザビームの照射位置を固定し、
ターゲットをローテーションさせることも可能である
が、前記ターゲットを短時間でローテーションさせる必
要があるために実用的ではない。
ターゲットをローテーションさせることも可能である
が、前記ターゲットを短時間でローテーションさせる必
要があるために実用的ではない。
【0073】前記フルーエンスの異なるレーザビーム9
41 、942 を前記ポリゴンミラー93から反射させる
には、次のような方法が採用される。すなわち、エキシ
マレーザ用ポリゴンミラーは誘電体多層膜で構成され、
入射角に応じて層数を変えるため、全反射する入射角の
範囲は限られている。この性質を利用して例えば蒸気圧
の低い材料からなる第1ターゲットにレーザビームを照
射する時の入射角で全反射するようにセットし、前記第
1ターゲットより蒸気圧の高い材料からなる第2ターゲ
ットにレーザビームを照射する時の入射角は全反射する
範囲から少しずれるようにする。例えば45゜入射用の
ポリゴンミラーは、30〜60゜の範囲でほぼ全反射す
るが、その範囲からずれると反射率は下がる。このた
め、第1ターゲットにレーザビームを照射する時の入射
角を60゜または30゜付近にセットすれば、第2ター
ゲットに照射されるレーザビームのフルーエンスは弱く
なる。いずれの角度にするかは、ターゲットおよびレー
ザビームの入射角によって決定される。
41 、942 を前記ポリゴンミラー93から反射させる
には、次のような方法が採用される。すなわち、エキシ
マレーザ用ポリゴンミラーは誘電体多層膜で構成され、
入射角に応じて層数を変えるため、全反射する入射角の
範囲は限られている。この性質を利用して例えば蒸気圧
の低い材料からなる第1ターゲットにレーザビームを照
射する時の入射角で全反射するようにセットし、前記第
1ターゲットより蒸気圧の高い材料からなる第2ターゲ
ットにレーザビームを照射する時の入射角は全反射する
範囲から少しずれるようにする。例えば45゜入射用の
ポリゴンミラーは、30〜60゜の範囲でほぼ全反射す
るが、その範囲からずれると反射率は下がる。このた
め、第1ターゲットにレーザビームを照射する時の入射
角を60゜または30゜付近にセットすれば、第2ター
ゲットに照射されるレーザビームのフルーエンスは弱く
なる。いずれの角度にするかは、ターゲットおよびレー
ザビームの入射角によって決定される。
【0074】具体的には、前述した図17に示すように
反時計回り方向に回転するポリゴンミラー93にレーザ
ビーム92を入射し、ここで反射されたレーザビーム9
41を右側の第1ターゲット951 に初めに照射し、次
に左側の第2ターゲット952 に反射されたレーザビー
ム942 を照射する場合は、前記レーザビーム92の入
射角を60゜付近にする。一方、図18に示するように
反時計回り方向に回転するポリゴンミラー93にレーザ
ビーム92を入射し、ここで反射されたレーザビーム9
41 を左側の第1ターゲット951 に初めに照射し、次
に右側の第2ターゲット952 に反射されたレーザビー
ム942 を照射する場合は、前記レーザビーム92の入
射角を30゜付近にする。左側のターゲットに初めに照
射し次に右側のターゲットに照射する場合はミラーの回
転方向は時計回りになり、全反射する時の入射角は30
度付近にする。前記フルーエンスの異なるレーザビーム
941 、942 のパワーの配分は、前記レーザビーム9
2の入射角の調整によって決定することができる。
反時計回り方向に回転するポリゴンミラー93にレーザ
ビーム92を入射し、ここで反射されたレーザビーム9
41を右側の第1ターゲット951 に初めに照射し、次
に左側の第2ターゲット952 に反射されたレーザビー
ム942 を照射する場合は、前記レーザビーム92の入
射角を60゜付近にする。一方、図18に示するように
反時計回り方向に回転するポリゴンミラー93にレーザ
ビーム92を入射し、ここで反射されたレーザビーム9
41 を左側の第1ターゲット951 に初めに照射し、次
に右側の第2ターゲット952 に反射されたレーザビー
ム942 を照射する場合は、前記レーザビーム92の入
射角を30゜付近にする。左側のターゲットに初めに照
射し次に右側のターゲットに照射する場合はミラーの回
転方向は時計回りになり、全反射する時の入射角は30
度付近にする。前記フルーエンスの異なるレーザビーム
941 、942 のパワーの配分は、前記レーザビーム9
2の入射角の調整によって決定することができる。
【0075】前記ポリゴンミラーでレーザビームを反射
させる際、レンズで集光する前にフィルターで落とす手
法を採用してもよい。この場合は、二つのレーザビーム
がある程度離れることが必要であるため、前記ポリゴン
ミラーからレンズまでの距離が長くなる。
させる際、レンズで集光する前にフィルターで落とす手
法を採用してもよい。この場合は、二つのレーザビーム
がある程度離れることが必要であるため、前記ポリゴン
ミラーからレンズまでの距離が長くなる。
【0076】前記フルーエンスの異なるレーザビーム9
41 、942 のパワーの配分は、前記レーザビーム92
の入射角の調整によって決定することができる。例え
ば、第1ターゲット951 をYBCOで、第2ターゲッ
ト952 を比較的蒸発しやすい金属で作った場合、前記
第2ターゲット952 へのフルーエンスは第1ターゲッ
ト951 へのフルーエンスの40〜90%、より好まし
くは60〜90%にすることが望ましい。第1ターゲッ
ト951 をYBCOで、第2ターゲット952 を比較的
蒸発し難い酸化物で作った場合、前記第2ターゲット9
52 へのフルーエンスは第1ターゲット951 へのフル
ーエンスの60〜95%、より好ましくは70〜95%
にすることが望ましい。
41 、942 のパワーの配分は、前記レーザビーム92
の入射角の調整によって決定することができる。例え
ば、第1ターゲット951 をYBCOで、第2ターゲッ
ト952 を比較的蒸発しやすい金属で作った場合、前記
第2ターゲット952 へのフルーエンスは第1ターゲッ
ト951 へのフルーエンスの40〜90%、より好まし
くは60〜90%にすることが望ましい。第1ターゲッ
ト951 をYBCOで、第2ターゲット952 を比較的
蒸発し難い酸化物で作った場合、前記第2ターゲット9
52 へのフルーエンスは第1ターゲット951 へのフル
ーエンスの60〜95%、より好ましくは70〜95%
にすることが望ましい。
【0077】なお、前記フルーエンスの異なるレーザビ
ームを第1、第2のターゲットに照射する方法として
は、前述したポリゴンミラーを用いる方法の他に、レー
ザビームをフルーエンスが不均等になるようにビームス
プリッターで分ける方法を採用してもよい。
ームを第1、第2のターゲットに照射する方法として
は、前述したポリゴンミラーを用いる方法の他に、レー
ザビームをフルーエンスが不均等になるようにビームス
プリッターで分ける方法を採用してもよい。
【0078】ターゲットは、2つに限らず、3つ以上の
ターゲットを前記基板の下方に配置してもよい。
ターゲットを前記基板の下方に配置してもよい。
【0079】以上説明した本発明によれば、基板を所望
の速度で回転させながら、前記基板の下方に配置された
複数の固体原料(ターゲット)にエネルギー密度(フル
ーエンス)の異なるレーザを同時または順次照射するこ
とによって、大面積の基板に均一な薄膜を形成できるだ
けでなく、不純物が均一に分散された薄膜を形成するこ
とも可能である。例えば、一方のターゲットをYBCO
で作り、別のターゲットをYBCO以外の不純物で作れ
ば、YBCO超電導膜中に磁束のピニングセンターとな
る異相が細かく分散された薄膜を前記基板に形成するこ
とができる。
の速度で回転させながら、前記基板の下方に配置された
複数の固体原料(ターゲット)にエネルギー密度(フル
ーエンス)の異なるレーザを同時または順次照射するこ
とによって、大面積の基板に均一な薄膜を形成できるだ
けでなく、不純物が均一に分散された薄膜を形成するこ
とも可能である。例えば、一方のターゲットをYBCO
で作り、別のターゲットをYBCO以外の不純物で作れ
ば、YBCO超電導膜中に磁束のピニングセンターとな
る異相が細かく分散された薄膜を前記基板に形成するこ
とができる。
【0080】すなわち、従来より組成を化学両論組成か
らずらして薄膜中に異相を析出させてピニングセンター
を導入しようとする試みがなされている。しかしなが
ら、成膜速度が遅いために過剰な元素または異相は細か
く分散せず凝集して粒界や薄膜の表面に析出する。その
結果、ピニングセンターとして機能させることはできな
かった。
らずらして薄膜中に異相を析出させてピニングセンター
を導入しようとする試みがなされている。しかしなが
ら、成膜速度が遅いために過剰な元素または異相は細か
く分散せず凝集して粒界や薄膜の表面に析出する。その
結果、ピニングセンターとして機能させることはできな
かった。
【0081】これに対し、本発明の成膜方法で使用する
レーザー蒸着法は蒸着速度を他の成膜法の10倍以上速
くすることができ、かつターゲットから蒸発した粒子の
基板面への供給が数十ナノ秒から数マイクロ秒の短時間
に行われる。このため、成膜中に過剰な元素や異相など
は長い距離をマイグレーションされず、凝集することが
ない。
レーザー蒸着法は蒸着速度を他の成膜法の10倍以上速
くすることができ、かつターゲットから蒸発した粒子の
基板面への供給が数十ナノ秒から数マイクロ秒の短時間
に行われる。このため、成膜中に過剰な元素や異相など
は長い距離をマイグレーションされず、凝集することが
ない。
【0082】したがって、本発明のように基板を所望の
速度で回転させながら、前記基板の下方に配置された複
数のターゲットにフルーエンスの異なるレーザビームを
同時または順次照射することによって、一方のターゲッ
トから蒸発された主要成分に他方の1つまたは複数のタ
ーゲットから蒸発された不純物成分が凝集せずに均一に
分散され、例えばYBCO超電導膜中に磁束のピニング
センターとなる異相が細かく分散された薄膜を基板に形
成することができる。
速度で回転させながら、前記基板の下方に配置された複
数のターゲットにフルーエンスの異なるレーザビームを
同時または順次照射することによって、一方のターゲッ
トから蒸発された主要成分に他方の1つまたは複数のタ
ーゲットから蒸発された不純物成分が凝集せずに均一に
分散され、例えばYBCO超電導膜中に磁束のピニング
センターとなる異相が細かく分散された薄膜を基板に形
成することができる。
【0083】次に、本発明に係わるさらに別の成膜方法
においてマスク材を用いた方法を説明する。
においてマスク材を用いた方法を説明する。
【0084】前述した図17に示すように基板91を回
転させながら、集光されたレーザビーム92を例えばポ
リゴンミラー93で反射させて、フルーエンスの異なる
レーザビーム941 、942 を組成の異なる2つのター
ゲット951 、952 に照射して前記基板91の下面に
前記組成の異なる第1、第2のターゲット951 、95
2 の成分からなる薄膜を成膜する際、図19または図2
0に示すように前記各ターゲットに対応する箇所に第
1、第2の開口部961 、962 を形成した円板状のマ
スク材97をターゲットと基板の間に配置する。このよ
うなマスク材97の配置により前記基板への蒸着範囲が
制限される。前記各ターゲットは、前記基板の下方にそ
の回転中心に対して対称的に配置されている。なお、図
19または図20中の一点鎖線で示す981 、982 は
前記各ターゲットからの蒸着エリア、二点鎖線で示す9
9は前記マスク材97上方に配置された図示しない円板
状基板に成膜される多層構造の環状薄膜である。
転させながら、集光されたレーザビーム92を例えばポ
リゴンミラー93で反射させて、フルーエンスの異なる
レーザビーム941 、942 を組成の異なる2つのター
ゲット951 、952 に照射して前記基板91の下面に
前記組成の異なる第1、第2のターゲット951 、95
2 の成分からなる薄膜を成膜する際、図19または図2
0に示すように前記各ターゲットに対応する箇所に第
1、第2の開口部961 、962 を形成した円板状のマ
スク材97をターゲットと基板の間に配置する。このよ
うなマスク材97の配置により前記基板への蒸着範囲が
制限される。前記各ターゲットは、前記基板の下方にそ
の回転中心に対して対称的に配置されている。なお、図
19または図20中の一点鎖線で示す981 、982 は
前記各ターゲットからの蒸着エリア、二点鎖線で示す9
9は前記マスク材97上方に配置された図示しない円板
状基板に成膜される多層構造の環状薄膜である。
【0085】前記マスク材97の各開口部961 、96
2 において、向かい合った一組の辺が前記マスク材97
の中心に対して同心円の一部からなり、もう一組の辺は
いずれも延長すると前記マスク材97の中心で交わるよ
うな形状にすることが好ましい。このような形状の第
1、第2の開口部961 、962 を有するマスク材97
を用いることによって、その上方の基板に均一な厚さの
環状薄膜99を形成することが可能になる。
2 において、向かい合った一組の辺が前記マスク材97
の中心に対して同心円の一部からなり、もう一組の辺は
いずれも延長すると前記マスク材97の中心で交わるよ
うな形状にすることが好ましい。このような形状の第
1、第2の開口部961 、962 を有するマスク材97
を用いることによって、その上方の基板に均一な厚さの
環状薄膜99を形成することが可能になる。
【0086】前記マスク材97の各開口部961 、96
2 において、その上方の基板の回転方向に対して直交す
る方向の幅は前記基板に成膜される環状薄膜の径(r1
)を決定する。前記各開口部961 、962 の幅は、
同じであって、異なってもよい。ただし、前記2つのタ
ーゲットのうち、第1開口部961 に対向する第1ター
ゲットをYBCOのような超電導材料で作り、第2開口
部962 に対向する第2ターゲットを絶縁材料により作
った場合、前記第2開口部962 の幅を前記第1開口部
961 の幅より大きくすることが好ましい。このような
形状の第1、第2の開口部961 、962 を有するマス
ク材97を用いることによって、その上方の基板に成膜
された超電導層の間にこれら超電導層より幅の広い絶縁
層を成膜できるため、前記超電導層間でのショートを避
けることが可能になる。特に、前記第2開口部962 の
幅は前記第1開口部961 の幅の1.1倍以上、より好
ましくは1.5倍以上にすることが望ましい。
2 において、その上方の基板の回転方向に対して直交す
る方向の幅は前記基板に成膜される環状薄膜の径(r1
)を決定する。前記各開口部961 、962 の幅は、
同じであって、異なってもよい。ただし、前記2つのタ
ーゲットのうち、第1開口部961 に対向する第1ター
ゲットをYBCOのような超電導材料で作り、第2開口
部962 に対向する第2ターゲットを絶縁材料により作
った場合、前記第2開口部962 の幅を前記第1開口部
961 の幅より大きくすることが好ましい。このような
形状の第1、第2の開口部961 、962 を有するマス
ク材97を用いることによって、その上方の基板に成膜
された超電導層の間にこれら超電導層より幅の広い絶縁
層を成膜できるため、前記超電導層間でのショートを避
けることが可能になる。特に、前記第2開口部962 の
幅は前記第1開口部961 の幅の1.1倍以上、より好
ましくは1.5倍以上にすることが望ましい。
【0087】前記マスク材97の各開口部961 、96
2 において、その上方の基板の回転方向の長さは前記タ
ーゲットから蒸着した粒子の前記基板への付着量に関与
する。また、前記基板の回転速度も前記ターゲットから
蒸着された粒子の前記基板への付着量に関与する。つま
り、各開口部961 、962 の長さを長くするほど、タ
ーゲットから蒸発した粒子の基板への付着量(成膜速
度)が増大される。
2 において、その上方の基板の回転方向の長さは前記タ
ーゲットから蒸着した粒子の前記基板への付着量に関与
する。また、前記基板の回転速度も前記ターゲットから
蒸着された粒子の前記基板への付着量に関与する。つま
り、各開口部961 、962 の長さを長くするほど、タ
ーゲットから蒸発した粒子の基板への付着量(成膜速
度)が増大される。
【0088】前記マスク材97において、基板に成膜さ
れる環状薄膜99の外周の曲率半径をR、前記環状薄膜
99の幅をr1 、蒸着エリア981 、982 の半径r2
とすると、前記各開口部961 、962 の開き角θは前
記r1 、r2 、基板とターゲットの位置関係および基板
の回転速度で決定される。前記各開口部961 、962
をそれぞれ前記蒸着エリア981 、982 内に均一に収
まらせるには、2r2≧Rの時はRθ>2r2 ≧(R−
r1 )θ、また2r2 <Rの時はRθ<2r2の関係が
成り立つようにすることが好ましい。前記蒸着エリアの
中心と基板の回転中心との距離をLとすると、LはR−
0.5×r1 程度において蒸着エリアが広くなり、基板
への成膜速度を高めることが可能になる。
れる環状薄膜99の外周の曲率半径をR、前記環状薄膜
99の幅をr1 、蒸着エリア981 、982 の半径r2
とすると、前記各開口部961 、962 の開き角θは前
記r1 、r2 、基板とターゲットの位置関係および基板
の回転速度で決定される。前記各開口部961 、962
をそれぞれ前記蒸着エリア981 、982 内に均一に収
まらせるには、2r2≧Rの時はRθ>2r2 ≧(R−
r1 )θ、また2r2 <Rの時はRθ<2r2の関係が
成り立つようにすることが好ましい。前記蒸着エリアの
中心と基板の回転中心との距離をLとすると、LはR−
0.5×r1 程度において蒸着エリアが広くなり、基板
への成膜速度を高めることが可能になる。
【0089】以上説明した図19または図20に示す第
1、第2の開口部961 、962 をを有するマスク材9
7を前述した図17に示す組成の異なる第1、第2のタ
ーゲット951 、952 と基板91の間に前記第1、第
2の開口部961 、962 が前記各ターゲット951 、
952 に所定の位置関係で対向するように配置すること
によって、第1、第2のターゲットの材料からなる薄膜
が交互に積層された多層構造の環状薄膜を前記基板に成
膜できる。このような環状薄膜が成膜された基板はアン
テナやフィルタとして利用できる。
1、第2の開口部961 、962 をを有するマスク材9
7を前述した図17に示す組成の異なる第1、第2のタ
ーゲット951 、952 と基板91の間に前記第1、第
2の開口部961 、962 が前記各ターゲット951 、
952 に所定の位置関係で対向するように配置すること
によって、第1、第2のターゲットの材料からなる薄膜
が交互に積層された多層構造の環状薄膜を前記基板に成
膜できる。このような環状薄膜が成膜された基板はアン
テナやフィルタとして利用できる。
【0090】
【実施例】以下、本発明のより好ましい実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
【0091】(実施例1)まず、図1に示すように真空
容器5内に配置された基板ホルダ19にSrTiO3 単
結晶からなる円板状基板29を支持・固定した。つづい
て、酸素を前記容器5内に100sccmの一定流量で
供給しながら、ターボポンプ8およびロータリポンプ9
を駆動して前記真空容器5内のガスをメインバルブ6お
よび第1排気管7を通して排気し、前記真空容器5内を
0.5Torrの真空度にした。図示しないロータリー
ポンプを駆動してボックス13内のガスを第2排気管
(図示せず)を通して排気し、前記ボックス13内を前
記真空容器5と同程度の真空度にした後、端子15a、
15bを通してハロゲンランプ14に通電して発熱させ
ることにより前記ハロゲンランプ14の下方に配置され
た前記各基板を700℃の温度に加熱した。さらに、図
示しないモータを駆動して回転軸18を回動することに
よって、前記回転軸18に支持されたシャッタ17を
Y、Ba、Cuからなる化合物を表面に配した直径50
mm、長さ300mmのターゲット16の直上に位置さ
せた。
容器5内に配置された基板ホルダ19にSrTiO3 単
結晶からなる円板状基板29を支持・固定した。つづい
て、酸素を前記容器5内に100sccmの一定流量で
供給しながら、ターボポンプ8およびロータリポンプ9
を駆動して前記真空容器5内のガスをメインバルブ6お
よび第1排気管7を通して排気し、前記真空容器5内を
0.5Torrの真空度にした。図示しないロータリー
ポンプを駆動してボックス13内のガスを第2排気管
(図示せず)を通して排気し、前記ボックス13内を前
記真空容器5と同程度の真空度にした後、端子15a、
15bを通してハロゲンランプ14に通電して発熱させ
ることにより前記ハロゲンランプ14の下方に配置され
た前記各基板を700℃の温度に加熱した。さらに、図
示しないモータを駆動して回転軸18を回動することに
よって、前記回転軸18に支持されたシャッタ17を
Y、Ba、Cuからなる化合物を表面に配した直径50
mm、長さ300mmのターゲット16の直上に位置さ
せた。
【0092】このような成膜の準備が完了した後、前述
した図2に示す互いに対向する一対の主電極23の高さ
と電極間距離を大きくしたレーザ発振器20を駆動する
ことにより、0.4J/cm2 の平均フルーエンスと1
8cm2 のビーム面積を持つレーザビーム28を発振し
た。レーザビーム28は、ミラー21で反射され、集光
レンズ22で所定の焦点距離で集光されて変調されるこ
とによって、1.2J/cm2 以上の平均フルーエンス
で、レーザ光の入射方向の長さが1mm、入射方向と直
交する長さが300mmの縦横比が300の広い面積を
持つレーザビーム29を前記真空容器5の透過窓11を
通して円柱状のターゲット16に50Hzの繰り返し周
波数で照射した。この時、前記基板のホルダ19を2c
m/minの速度で移動させた。
した図2に示す互いに対向する一対の主電極23の高さ
と電極間距離を大きくしたレーザ発振器20を駆動する
ことにより、0.4J/cm2 の平均フルーエンスと1
8cm2 のビーム面積を持つレーザビーム28を発振し
た。レーザビーム28は、ミラー21で反射され、集光
レンズ22で所定の焦点距離で集光されて変調されるこ
とによって、1.2J/cm2 以上の平均フルーエンス
で、レーザ光の入射方向の長さが1mm、入射方向と直
交する長さが300mmの縦横比が300の広い面積を
持つレーザビーム29を前記真空容器5の透過窓11を
通して円柱状のターゲット16に50Hzの繰り返し周
波数で照射した。この時、前記基板のホルダ19を2c
m/minの速度で移動させた。
【0093】得られたYBCOの超電導薄膜は、厚さが
均一で、かつ臨界温度90Kで臨界電流密度1×106
A/cm2 以上の特性を有していた。
均一で、かつ臨界温度90Kで臨界電流密度1×106
A/cm2 以上の特性を有していた。
【0094】また、前述した実施例1において、ホルダ
19に直径50mmの円板状基板を10枚保持して同様
な成膜を行ったところ、厚さ1μmのYBCOの超電導
薄膜が成膜された基板を1時間に20枚作製できた。
19に直径50mmの円板状基板を10枚保持して同様
な成膜を行ったところ、厚さ1μmのYBCOの超電導
薄膜が成膜された基板を1時間に20枚作製できた。
【0095】(実施例2)前述した図7に示すように2
台ののレーザ発振器201 、202 よりレーザビーム2
81 、282 を同時に発振し、これらレーザビーム28
1 、282 をプリズム311 、312 および主プリズム
32を透過させ、ミラー21上で反射させて面積が約4
cm2 、平均のフルーエンスが0.6J/cm2 のレー
ザービームとした。さらに集光レンズ22で集光するこ
とにより、平均のフルーエンスが1.2J/cm2 、幅
が0.4mm、長さ290mmのパターンに整形し、こ
のレーザビームを透過窓11を通して真空容器内に導入
した以外、前述した実施例1と同様な方法で基板にYB
CO超電導薄膜を成膜した。
台ののレーザ発振器201 、202 よりレーザビーム2
81 、282 を同時に発振し、これらレーザビーム28
1 、282 をプリズム311 、312 および主プリズム
32を透過させ、ミラー21上で反射させて面積が約4
cm2 、平均のフルーエンスが0.6J/cm2 のレー
ザービームとした。さらに集光レンズ22で集光するこ
とにより、平均のフルーエンスが1.2J/cm2 、幅
が0.4mm、長さ290mmのパターンに整形し、こ
のレーザビームを透過窓11を通して真空容器内に導入
した以外、前述した実施例1と同様な方法で基板にYB
CO超電導薄膜を成膜した。
【0096】得られたYBCO超電導薄膜は、厚さが均
一で、実施例1と同様な優れた超電導特性を有してい
た。
一で、実施例1と同様な優れた超電導特性を有してい
た。
【0097】(実施例3)前述した図8に示すように真
空容器5内に凹レンズ33と凸レンズ34を配置し、前
記容器5の外部に配置された集光レンズ22で集光さ
れ、さらに透過窓11を通過したレーザビームを29を
前記凹レンズ33および凸レンズ34を通過させて平均
のフルーエンスが1.2J/cm2 、幅が0.6mm、
長さ290mmのパターンに整形し、このレーザビーム
29´を実施例1と同様なターゲット16に照射してY
BCO超電導薄膜を基板に成膜した。
空容器5内に凹レンズ33と凸レンズ34を配置し、前
記容器5の外部に配置された集光レンズ22で集光さ
れ、さらに透過窓11を通過したレーザビームを29を
前記凹レンズ33および凸レンズ34を通過させて平均
のフルーエンスが1.2J/cm2 、幅が0.6mm、
長さ290mmのパターンに整形し、このレーザビーム
29´を実施例1と同様なターゲット16に照射してY
BCO超電導薄膜を基板に成膜した。
【0098】このような実施例3では、大面積のYBC
O超電導薄膜を安定して長期間に渡って成膜できた。
O超電導薄膜を安定して長期間に渡って成膜できた。
【0099】(実施例4)図21に示すように幅10m
m、長さ300mmのホルダ19に複数イメージセンサ
35を並べ、かつ円筒状ターゲット16としてSiを表
面に配した直径50mm、長さ300mmのものを用
い、さらに円筒状ターゲット16に平均のフルーエンス
が1.2J/cm2 、幅1mm、長さ290mmのパタ
ーンのレーザービームを50Hzの繰り返し周波数で照
射した以外、実施例1と同様な方法により前記イメージ
センサにSiO2 保護膜を成膜した。この時、ホルダを
2cm/minの速度で移動させた。
m、長さ300mmのホルダ19に複数イメージセンサ
35を並べ、かつ円筒状ターゲット16としてSiを表
面に配した直径50mm、長さ300mmのものを用
い、さらに円筒状ターゲット16に平均のフルーエンス
が1.2J/cm2 、幅1mm、長さ290mmのパタ
ーンのレーザービームを50Hzの繰り返し周波数で照
射した以外、実施例1と同様な方法により前記イメージ
センサにSiO2 保護膜を成膜した。この時、ホルダを
2cm/minの速度で移動させた。
【0100】前述した実施例4においては高い反応ガス
圧で成膜するために酸素の抜けがなく、また蒸着される
原子等の粒子は運動エネルギーが高いために基板に到達
した後も十分なマイグレーションエネルギーを有してい
た。その結果、比較的低温で成膜しても緻密で硬度の高
い膜が得られ、耐環境性、耐摩耗性に優れた保護膜を有
するイメージセンサを作製することができた。
圧で成膜するために酸素の抜けがなく、また蒸着される
原子等の粒子は運動エネルギーが高いために基板に到達
した後も十分なマイグレーションエネルギーを有してい
た。その結果、比較的低温で成膜しても緻密で硬度の高
い膜が得られ、耐環境性、耐摩耗性に優れた保護膜を有
するイメージセンサを作製することができた。
【0101】また、前述した実施例4において、厚さ1
μmの保護膜が成膜されたイメージセンサーを1時間に
240枚の作製できた。
μmの保護膜が成膜されたイメージセンサーを1時間に
240枚の作製できた。
【0102】なお、前記実施例4において酸素の代わり
に窒素またはアンモニアを用いることによってSi3 N
4 、またはSiNx をイメージセンサの表面に成膜でき
る。この膜は、SiO2 よりもさらに耐環境性、耐摩耗
性に優れている。またメタン、エチレン、アセチレンな
どの炭化水素ガスを反応ガスに用いればSiCが得られ
この膜も耐環境性、耐摩耗性に優れている。
に窒素またはアンモニアを用いることによってSi3 N
4 、またはSiNx をイメージセンサの表面に成膜でき
る。この膜は、SiO2 よりもさらに耐環境性、耐摩耗
性に優れている。またメタン、エチレン、アセチレンな
どの炭化水素ガスを反応ガスに用いればSiCが得られ
この膜も耐環境性、耐摩耗性に優れている。
【0103】(実施例5)図22に示すように真空容器
(図示せず)内に配置したホルダ36に鉄を主成分とす
る複数の摺動部材37を回転自在に取付け、ヒーターに
より100℃〜300℃の温度に加熱し、前記真空容器
に窒素を100SCCMの一定流量で流し、容器内圧力
が0.5Torrになるように設定し、かつTiを表面
に配した直径50mm、長さ300mmの円筒状ターゲ
ット16を用い、さらに円筒状ターゲット16に平均の
フルーエンスが1.2J/cm2 、幅1mm、長さ29
0mmのパターンのレーザビームを50Hzの繰り返し
周波数で照射した以外、実施例1と同様な方法により前
記各摺動部材37の表面にTiN膜を成膜した。この
時、ホルダ36により前記各摺動部材37を10rpm
以上の回転数で自転させながら、1cm/minの速度
で移動させた。
(図示せず)内に配置したホルダ36に鉄を主成分とす
る複数の摺動部材37を回転自在に取付け、ヒーターに
より100℃〜300℃の温度に加熱し、前記真空容器
に窒素を100SCCMの一定流量で流し、容器内圧力
が0.5Torrになるように設定し、かつTiを表面
に配した直径50mm、長さ300mmの円筒状ターゲ
ット16を用い、さらに円筒状ターゲット16に平均の
フルーエンスが1.2J/cm2 、幅1mm、長さ29
0mmのパターンのレーザビームを50Hzの繰り返し
周波数で照射した以外、実施例1と同様な方法により前
記各摺動部材37の表面にTiN膜を成膜した。この
時、ホルダ36により前記各摺動部材37を10rpm
以上の回転数で自転させながら、1cm/minの速度
で移動させた。
【0104】前述した実施例5においては、高い反応ガ
ス圧で成膜するために窒素の抜けがなく、また蒸着され
る原子等の粒子は運動エネルギーが高いために基板に到
達した後も十分なマイグレーションエネルギーを有して
いた。その結果、比較的低温で成膜しても緻密で硬度の
高い膜が得られ、寸法変化がなく耐環境性、耐摩耗性に
優れた摺動部材を得ることができる。
ス圧で成膜するために窒素の抜けがなく、また蒸着され
る原子等の粒子は運動エネルギーが高いために基板に到
達した後も十分なマイグレーションエネルギーを有して
いた。その結果、比較的低温で成膜しても緻密で硬度の
高い膜が得られ、寸法変化がなく耐環境性、耐摩耗性に
優れた摺動部材を得ることができる。
【0105】また、前述した実施例5において、表面に
耐摩耗性膜をコーティングされた鉄を主成分とする摺動
部材を1時間に60個作製できた。
耐摩耗性膜をコーティングされた鉄を主成分とする摺動
部材を1時間に60個作製できた。
【0106】なお、前記実施例5では摺動部材に限ら
ず、工具等の耐摩耗性を必要とする部材の作製にも適用
できる。
ず、工具等の耐摩耗性を必要とする部材の作製にも適用
できる。
【0107】(実施例6)前述した図9〜図11に示す
真空容器55内に配置された基板ホルダ74の凹部に直
径100mmのSrTiO3 単結晶からなる円板状基板
79を支持・固定すると共に、回転軸73の駆動により
所望の速度で回転した。つづいて、酸素を前記容器55
内に100sccmの一定流量で供給しながら、ターボ
ポンプ58およびロータリポンプ59を駆動して前記真
空容器55内のガスをメインバルブ56および第1排気
管57を通して排気し、前記真空容器55内を0.5T
orrの真空度にする。また、図示しないロータリーポ
ンプを駆動してボックス63内のガスを第2排気管(図
示せず)を通して排気し、前記ボックス63内を前記真
空容器55と同程度の真空度にした後、端子65a、6
5bを通してハロゲンランプ64に通電して発熱させる
ことにより前記ハロゲンランプ64の下方に配置された
前記基板79を700℃の温度に加熱した。図示しない
モータを駆動して第2回転軸69を回動することによっ
て、前記回転軸69に支持されたシャッタ68を3つの
ターゲット66の直上に位置させる。
真空容器55内に配置された基板ホルダ74の凹部に直
径100mmのSrTiO3 単結晶からなる円板状基板
79を支持・固定すると共に、回転軸73の駆動により
所望の速度で回転した。つづいて、酸素を前記容器55
内に100sccmの一定流量で供給しながら、ターボ
ポンプ58およびロータリポンプ59を駆動して前記真
空容器55内のガスをメインバルブ56および第1排気
管57を通して排気し、前記真空容器55内を0.5T
orrの真空度にする。また、図示しないロータリーポ
ンプを駆動してボックス63内のガスを第2排気管(図
示せず)を通して排気し、前記ボックス63内を前記真
空容器55と同程度の真空度にした後、端子65a、6
5bを通してハロゲンランプ64に通電して発熱させる
ことにより前記ハロゲンランプ64の下方に配置された
前記基板79を700℃の温度に加熱した。図示しない
モータを駆動して第2回転軸69を回動することによっ
て、前記回転軸69に支持されたシャッタ68を3つの
ターゲット66の直上に位置させる。
【0108】このような成膜の準備が完了した後、レー
ザ発振器75を駆動することにより、レーザビーム80
を発振した。レーザビーム80を、ミラー76で反射
し、集光レンズ77で所定の焦点距離で集光した。集光
されたレーザビーム80を、前記真空容器55の透過窓
61を通して前記容器55内に導入した。導入されたレ
ーザビーム80は、図10に示すように120rpmの
速度で回転する20面のポリゴンミラー78で反射し、
それぞれ回転軸67にで支持され、Y、Ba、Cuから
なる化合物を表面に配した3つの円板状のターゲット6
6に照射した。各ターゲット66からのターゲット成分
の蒸発が安定した時点で、前記モータ(図示せず)を駆
動して回転軸69を回転することによって、前記回転軸
69に支持されたシャッタ68を開放し、前記基板79
に対して1cm離間して配置したマスク材71の前記3
つのターゲット66の配列方向に形成された扇状の開口
部70を通して前記回転する基板79にYBCO超電導
薄膜を成膜した。
ザ発振器75を駆動することにより、レーザビーム80
を発振した。レーザビーム80を、ミラー76で反射
し、集光レンズ77で所定の焦点距離で集光した。集光
されたレーザビーム80を、前記真空容器55の透過窓
61を通して前記容器55内に導入した。導入されたレ
ーザビーム80は、図10に示すように120rpmの
速度で回転する20面のポリゴンミラー78で反射し、
それぞれ回転軸67にで支持され、Y、Ba、Cuから
なる化合物を表面に配した3つの円板状のターゲット6
6に照射した。各ターゲット66からのターゲット成分
の蒸発が安定した時点で、前記モータ(図示せず)を駆
動して回転軸69を回転することによって、前記回転軸
69に支持されたシャッタ68を開放し、前記基板79
に対して1cm離間して配置したマスク材71の前記3
つのターゲット66の配列方向に形成された扇状の開口
部70を通して前記回転する基板79にYBCO超電導
薄膜を成膜した。
【0109】得られたYBCOの超電導薄膜は、直径1
00mmの全面にわたって1.0±0.05μmの膜厚
分布を有し、厚さが均一であることが確認された。ま
た、YBCOの超電導薄膜は臨界温度90Kで臨界電流
密度1×106 A/cm2 以上の特性を有していた。
00mmの全面にわたって1.0±0.05μmの膜厚
分布を有し、厚さが均一であることが確認された。ま
た、YBCOの超電導薄膜は臨界温度90Kで臨界電流
密度1×106 A/cm2 以上の特性を有していた。
【0110】前記円板状基板の代わりに長方形の基板に
YBCO膜を成膜し、これをスパイラル状あるいはミア
ンダ状の形状に加工し、限流素子として評価したところ
局所的なクエンチによる膜の溶断が起こることも無く優
れた限流特性を示した。
YBCO膜を成膜し、これをスパイラル状あるいはミア
ンダ状の形状に加工し、限流素子として評価したところ
局所的なクエンチによる膜の溶断が起こることも無く優
れた限流特性を示した。
【0111】(実施例7)前述した図17に示すように
真空容器(図示せず)内のホルダ(図示せず)に保持さ
れるSrTiO3 単結晶からなる円板状基板91を12
00rpmの速度で回転させた。つづいて、前記容器内
に酸素を100sccmの一定流量で供給しながら、図
示しない排気系で排気して0.5Torrの真空度にし
た。ひきつづき、集光されたレーザビーム92を反時計
回り方向に120rpmの速度で回転する20面のポリ
ゴンミラー93に入射角60゜付近入射させ、フルーエ
ンスの異なるレーザビーム941 、942 をのY、B
a、Cuからなる化合物を表面に配した第1ターゲット
951 およびピニングセンタとなるCeを表面に配した
第2ターゲット952 にそれぞれ照射して前記基板91
の下面に薄膜を成膜した。前記ターゲット951 、95
2 は、前記基板91の下方にその回転中心に対して対称
的に配置されている。
真空容器(図示せず)内のホルダ(図示せず)に保持さ
れるSrTiO3 単結晶からなる円板状基板91を12
00rpmの速度で回転させた。つづいて、前記容器内
に酸素を100sccmの一定流量で供給しながら、図
示しない排気系で排気して0.5Torrの真空度にし
た。ひきつづき、集光されたレーザビーム92を反時計
回り方向に120rpmの速度で回転する20面のポリ
ゴンミラー93に入射角60゜付近入射させ、フルーエ
ンスの異なるレーザビーム941 、942 をのY、B
a、Cuからなる化合物を表面に配した第1ターゲット
951 およびピニングセンタとなるCeを表面に配した
第2ターゲット952 にそれぞれ照射して前記基板91
の下面に薄膜を成膜した。前記ターゲット951 、95
2 は、前記基板91の下方にその回転中心に対して対称
的に配置されている。
【0112】前述した実施例7では、磁束のピニングセ
ンターとなる異相を細かく分散されたYBCO超電導薄
膜を基板に形成できた。
ンターとなる異相を細かく分散されたYBCO超電導薄
膜を基板に形成できた。
【0113】(実施例8)前述した図17に示すように
真空容器(図示せず)内のホルダ(図示せず)ににより
SrTiO3 単結晶からなる直径50mmの円板状基板
91を保持した。Y、Ba、Cuからなる化合物を表面
に配した第1ターゲット951 およびPr、Ba、Cu
からなる化合物を表面に配した第2ターゲット952 を
それぞれ前記基板91の下方に4cmの距離を離して配
置した。なお、前記各ターゲット951 、952 は前記
基板91の下方にその回転中心に対して対称的に配置さ
れている。前述した図19に示す円板状のマスク材97
を前記基板91と前記各ターゲット951 、952 の間
に前記基板91下方に1cmの距離で近接するように配
置した。前記マスク材97は、前記基板と同じ寸法を有
し、θが30゜の第1開口部961 、θが25゜で、第
1開口部961 より直径方向の幅の大きい第2の開口部
961 、962 を有する。
真空容器(図示せず)内のホルダ(図示せず)ににより
SrTiO3 単結晶からなる直径50mmの円板状基板
91を保持した。Y、Ba、Cuからなる化合物を表面
に配した第1ターゲット951 およびPr、Ba、Cu
からなる化合物を表面に配した第2ターゲット952 を
それぞれ前記基板91の下方に4cmの距離を離して配
置した。なお、前記各ターゲット951 、952 は前記
基板91の下方にその回転中心に対して対称的に配置さ
れている。前述した図19に示す円板状のマスク材97
を前記基板91と前記各ターゲット951 、952 の間
に前記基板91下方に1cmの距離で近接するように配
置した。前記マスク材97は、前記基板と同じ寸法を有
し、θが30゜の第1開口部961 、θが25゜で、第
1開口部961 より直径方向の幅の大きい第2の開口部
961 、962 を有する。
【0114】まず、図示しないハロゲンランプで前記基
板91を700℃にに加熱しながら、約0.05rpm
の速度で回転させた。つづいて、前記容器内に酸素を1
00sccmの一定流量で供給しながら、図示しない排
気系で排気して0.5Torrの真空度にした。ひきつ
づき、集光されたレーザビーム92を反時計回り方向に
120rpmの速度で回転する20面のポリゴンミラー
93に入射角60゜付近で入射させ、フルーエンスが
1.5J/cm2 のレーザビーム941 を50Hzの繰
り返し周波数でY、Ba、Cuからなる化合物を表面に
配した前記第1ターゲット951 に照射し、フルーエン
スが1.0J/cm2 のレーザビーム942 を50Hz
の繰り返し周波数でPr、Ba、Cuからなる化合物を
表面に配した前記第2ターゲット952 に照射し、前記
各ターゲット951 、952 から蒸発された原子等の粒
子を前記マスク材97の第1、第2の開口部961 、9
62を通して前記基板91に堆積させて成膜した。この
時、前記基板91に超電導体であるYBa2 Cu3 Ox
薄膜および絶縁体であるPrBa2 Cu3 Ox 薄膜が2
00nm/分の速度で交互に成膜された多層構造の環状
薄膜が形成された。
板91を700℃にに加熱しながら、約0.05rpm
の速度で回転させた。つづいて、前記容器内に酸素を1
00sccmの一定流量で供給しながら、図示しない排
気系で排気して0.5Torrの真空度にした。ひきつ
づき、集光されたレーザビーム92を反時計回り方向に
120rpmの速度で回転する20面のポリゴンミラー
93に入射角60゜付近で入射させ、フルーエンスが
1.5J/cm2 のレーザビーム941 を50Hzの繰
り返し周波数でY、Ba、Cuからなる化合物を表面に
配した前記第1ターゲット951 に照射し、フルーエン
スが1.0J/cm2 のレーザビーム942 を50Hz
の繰り返し周波数でPr、Ba、Cuからなる化合物を
表面に配した前記第2ターゲット952 に照射し、前記
各ターゲット951 、952 から蒸発された原子等の粒
子を前記マスク材97の第1、第2の開口部961 、9
62を通して前記基板91に堆積させて成膜した。この
時、前記基板91に超電導体であるYBa2 Cu3 Ox
薄膜および絶縁体であるPrBa2 Cu3 Ox 薄膜が2
00nm/分の速度で交互に成膜された多層構造の環状
薄膜が形成された。
【0115】このような実施例8によれば、基板91上
にコイルとコンデンサとが直列に接続した部材を得るこ
とができる。この部材は接触抵抗が殆どなく、コイルと
コンデンサとが接続されているため、損失が小さく、ま
たコイルが超電導体で形成されているので高いQ値を有
する。したがって、このような部材は高周波機器用アン
テナ、例えばMRIのピックアップコイル、通信機器用
のフィルタ、アンテナなどに使用できる。
にコイルとコンデンサとが直列に接続した部材を得るこ
とができる。この部材は接触抵抗が殆どなく、コイルと
コンデンサとが接続されているため、損失が小さく、ま
たコイルが超電導体で形成されているので高いQ値を有
する。したがって、このような部材は高周波機器用アン
テナ、例えばMRIのピックアップコイル、通信機器用
のフィルタ、アンテナなどに使用できる。
【0116】実施例8の部材をMRIのピックアップコ
イルとして使用したところ、従来のCu製コイルを使用
した場合と比較してSN比が一桁以上向上し、1.5テ
スラの磁場でも鮮明な画像を得ることができた。
イルとして使用したところ、従来のCu製コイルを使用
した場合と比較してSN比が一桁以上向上し、1.5テ
スラの磁場でも鮮明な画像を得ることができた。
【0117】なお、前記実施例8において、超電導体は
YBCOに限定されず、BiSrCaCuO、BiPb
SrCaCuO、TlBaCuOを用いることができ、
絶縁耐は超電導体と反応せず結晶構造が似ている材料、
例えばSrTiO3 、MgO、YSZを使用することが
できる。
YBCOに限定されず、BiSrCaCuO、BiPb
SrCaCuO、TlBaCuOを用いることができ、
絶縁耐は超電導体と反応せず結晶構造が似ている材料、
例えばSrTiO3 、MgO、YSZを使用することが
できる。
【0118】また、前記実施例8の方法により形成され
た多層環状薄膜は非常に薄くて大きなインダクタンスと
キャパシティを有するという特徴があり、小型で比較的
大きな電流が流れる電源系統にも使用できる。この場
合、コイルが超電導体である必要はなく、Ag、Cu、
Alなどの導電性材料でよい。絶縁性材料も結晶構造に
制限はなく、SiO2 、Al2 O3 、Y2 O3 、YSZ
など比抵抗の高い材料であればよい。
た多層環状薄膜は非常に薄くて大きなインダクタンスと
キャパシティを有するという特徴があり、小型で比較的
大きな電流が流れる電源系統にも使用できる。この場
合、コイルが超電導体である必要はなく、Ag、Cu、
Alなどの導電性材料でよい。絶縁性材料も結晶構造に
制限はなく、SiO2 、Al2 O3 、Y2 O3 、YSZ
など比抵抗の高い材料であればよい。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、広
い面積の薄膜を長期間に亘って安定的にかつ量産的に形
成することが可能な成膜方法を提供できる。
い面積の薄膜を長期間に亘って安定的にかつ量産的に形
成することが可能な成膜方法を提供できる。
【0120】また、本発明によれば広い面積で均一な膜
厚を有し、かつ不純物等の第2成分が均一に分散された
磁場中でも高い臨界電流密度を有する超電導体等の薄膜
を形成することが可能な成膜方法を提供できる。
厚を有し、かつ不純物等の第2成分が均一に分散された
磁場中でも高い臨界電流密度を有する超電導体等の薄膜
を形成することが可能な成膜方法を提供できる。
【図1】本発明に係わる成膜方法に用いられる装置を示
す断面図。
す断面図。
【図2】図1の装置に組み込まれるレーザ発振器の要部
斜視図。
斜視図。
【図3】図1の装置に組み込まれる別のレーザ発振器の
要部正面図。
要部正面図。
【図4】図3のレーザ発振器にシリンドリカルレンズを
配置してレーザビームを集光させた状態を示す図。
配置してレーザビームを集光させた状態を示す図。
【図5】図1の成膜装置において、レーザビームをター
ゲットに照射してターゲット材料を蒸発させる状態を説
明するための斜視図。
ゲットに照射してターゲット材料を蒸発させる状態を説
明するための斜視図。
【図6】別のレーザビームのターゲットへの照射形態を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図7】2台のレーザ発振器を用いてレーザビームを照
射する形態を示す概略図。
射する形態を示す概略図。
【図8】さらに別のレーザビームのターゲットへの照射
形態を示す斜視図。
形態を示す斜視図。
【図9】本発明に係わる別の成膜方法に用いられる装置
を示す断面図。
を示す断面図。
【図10】図9の成膜装置の要部を示す斜視図。
【図11】図9の成膜装置においてマスク材側から見た
平面図。
平面図。
【図12】図9の成膜装置に組み込まれるマスク材の開
口部形状を示す平面図。
口部形状を示す平面図。
【図13】図9の成膜装置に組み込まれるマスク材の開
口部形状を示す平面図。
口部形状を示す平面図。
【図14】レーザビームをターゲットに照射する際の、
レーザビーム照射位置を説明するための平面図。
レーザビーム照射位置を説明するための平面図。
【図15】本発明で用いられる線状レーサビームを示す
斜視図。
斜視図。
【図16】図15の線状レーザビームを上面から見た
図。
図。
【図17】本発明に係わる成膜方法において異なる組成
のターゲットに異なるフルーエンスをもつレーザビーム
を照射する状態を示す平面図。
のターゲットに異なるフルーエンスをもつレーザビーム
を照射する状態を示す平面図。
【図18】異なる組成のターゲットを図17と反対に配
置した時のレーザビームのポリゴンミラーへの入射角を
変化させることを説明するための平面図。
置した時のレーザビームのポリゴンミラーへの入射角を
変化させることを説明するための平面図。
【図19】2つの開口部を有するマスク材を示す平面
図。
図。
【図20】2つの開口部を有する別のマスク材を示す平
面図。
面図。
【図21】本発明の実施例4における成膜方法を説明す
るための斜視図。
るための斜視図。
【図22】本発明の実施例5における成膜方法を説明す
るための斜視図。
るための斜視図。
【図23】従来の単一のターゲットを用いて成膜された
薄膜の厚さ分布を示す図。
薄膜の厚さ分布を示す図。
【図24】本発明の複数のターゲットを用いて成膜され
た薄膜の厚さ分布を示す図。
た薄膜の厚さ分布を示す図。
5、55…真空容器、 11、61…透過窓、 114、64…ハロゲンランプ、 16、66、951 、952 …ターゲット、 19、74…基板ホルダ、 20、201 、202 、75…レーザ発振器、 27、79、91…基板、 29、80、92、941 、942 …レーザビーム、 30、72、81、981 、982 …蒸着エリア、 70、82、961 、962 …開口部、 71、97…マスク材、 78、93…ポリゴンミラー。
Claims (4)
- 【請求項1】 パルス状レーザビームを固体原料に照射
してアブレーションを行い、これによって蒸発された物
質を基板に付着させて成膜する方法において、 0.8J/cm2 以下の平均フルーエンスを持ち、かつ
4cm2 以上の面積を持つレーザビームから1J/cm
2 以上の平均フルーエンスを持ち、かつ50以上の縦横
比を持つ断面形状に変換したレーザビームを、前記固体
原料に照射することを特徴とする成膜方法。 - 【請求項2】 パルス状レーザビームを固体原料に照射
してアブレーションを行い、これによって蒸発された物
質を基板に付着させて成膜する方法において、 前記固体原料と前記基板間に1つ以上の開口部を有する
マスクが配置した後、複数箇所から前記固体原料を同時
または順次蒸発させることを特徴とする成膜方法。 - 【請求項3】 前記レーザビームは、前記基板の照射面
における幅(W)と長さ(L)の比(L/W)が10倍
以上の帯状パターンを有することを特徴とする請求項2
記載の成膜方法。 - 【請求項4】 パルス状レーザビームを固体原料に照射
してアブレーションを行い、これによって蒸発された物
質を基板に付着させて成膜する方法において、 前記基板を所望の速度で回転させながら、前記基板の下
方に配置された複数の固体原料にフルーエンスの異なる
レーザビームを同時または順次照射することを特徴とす
る成膜方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4680397A JPH10237634A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4680397A JPH10237634A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 成膜方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10237634A true JPH10237634A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12757500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4680397A Pending JPH10237634A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 成膜方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10237634A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011146234A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導膜の製造方法 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP4680397A patent/JPH10237634A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011146234A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導膜の製造方法 |
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Legal Events
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Effective date: 20040213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070403 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |