JPH10237723A - 熱処理炉、および炭素繊維の製造方法 - Google Patents
熱処理炉、および炭素繊維の製造方法Info
- Publication number
- JPH10237723A JPH10237723A JP35608597A JP35608597A JPH10237723A JP H10237723 A JPH10237723 A JP H10237723A JP 35608597 A JP35608597 A JP 35608597A JP 35608597 A JP35608597 A JP 35608597A JP H10237723 A JPH10237723 A JP H10237723A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- treatment furnace
- yarn
- furnace
- outlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tunnel Furnaces (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Abstract
ブルの発生や品位の低下を抑え、安定して安価に熱処理
し、炭素繊維の生産性の向上、製造コストダウンをはか
る。 【解決手段】 1基の熱処理炉内に、互いに異なる温度
に設定可能な複数個の熱処理室を設けたことを特徴とす
る熱処理炉、および、被処理物が通過する熱処理室と、
該熱処理室内に被処理物の通過経路に沿う方向の熱風を
吹き出す吹出口とを有し、かつ、被処理物の通過経路と
直交する方向における、前記熱処理室の断面積Ssと前
記吹出口の断面積Sfとが、Ss/Sf≦2の関係にあ
ることを特徴とする熱処理炉、さらに、熱処理室内の吹
出口と糸条出入口との間に流入外気昇温ゾーンを設けた
熱処理炉、ならびにこれらを用いた炭素繊維の製造方
法。
Description
用いて好適な熱処理炉およびその熱処理炉を用いた炭素
繊維の製造方法に関する。
に用いられる熱処理炉として、特公平3−4832号公
報に示されているように、1基の炉に対し、一つのファ
ン、一つのヒータを用いて熱風を循環する方式の熱処理
炉が知られている。
それが耐炎化炉である場合、熱処理炉内をジグザグに配
置された糸道(糸条の通過経路)を糸条が通過すること
により耐炎化処理が行われるが、ポリアクリロニトリル
(PAN)系のプリカーサ(前駆体繊維)を耐炎化処理
する場合、以下のような問題がある。
ので、熱処理の前段で糸条を高温で処理すると、未だ耐
炎化が充分に進行していないため、糸が発火しやすい状
態にあり、そのため耐炎化がある程度進むまで、熱処理
温度を低く抑える必要がある。しかし熱処理の後段にお
いては、低い温度設定のままでは、熱処理時間が長くな
り、炉長を長くするか、炉中を通す回数(つまり、糸条
の炉中への通過経路数)を増やして、被処理糸条の炉内
滞留時間を長くする必要が生じる。その結果、炉の規模
が大きくなったり、設備費が高くなり、安価に生産する
ことが困難になる。
つのヒータで熱風を循環する方式では、プリカーサの糸
条が燃えないように炉の温度を低く設定する必要がある
ため、PAN系耐炎化糸を製造するに際し、トータルの
熱処理時間(糸条の炉内滞留時間)を長くせざるを得
ず、大規模の熱処理炉が必要となって、設備費、製造コ
ストが高くなる。
カーサの耐炎化進行度に合わせて熱処理温度を変化させ
ようとすると、小型の熱処理炉を多数設置することが必
要になるが、この方法においても、設備の設置スペース
が大きくなるとともに設備費が高くなり、結局製造コス
トが高くなる。
炉においては、その熱処理室内に熱風の吹出口および吸
込口を設ける構造をとっているが、通常、炉内の雰囲気
温度を一定に保つことを主目的に設計されており、炉内
における熱風の流れ方まで詳細に考慮されてはいない。
炉では、熱処理室内に設けられた吹出口近傍において、
吹出口の有る所と無い所とでは、かなりの熱風の流速差
が生じるため、大きな乱流域が形成される。この乱流の
影響により、被処理物がばたつきやすくなり、ばたつき
が大きくなると、近接する被処理物同士が接触したり、
被処理物が装置各部位に接触したりする。被処理物が糸
条の場合、上記接触により、糸条を形成する単糸が切断
されたり、毛羽が発生したり、著しい場合には糸条同士
が交絡したりする。このような事態が生じると、熱処理
工程におけるトラブルの原因となるばかりか、後の工程
においてロール等に巻き付いたり、最終的に製造される
炭素繊維等の製品の品位が低下するという問題を招く。
のような問題点に着目し、熱処理炉を大型化することな
く、かつ、多数の熱処理炉を設置することなく、熱処理
の進行度に応じて熱処理温度を変更し、短い時間で効率
よく熱処理できるようにした、設備費、製造コストの低
減が可能な炭素繊維製造用熱処理炉およびそれを用いた
炭素繊維の製造方法を提供することにある。
う被処理物同士等の接触に起因するトラブルや品位の低
下を防止可能な熱処理炉、およびその熱処理炉を用いた
炭素繊維の製造方法を提供することにある。
に、本発明の炭素繊維製造用熱処理炉は、1基の熱処理
炉内に、互いに異なる温度に設定可能な複数個の熱処理
室を設けたことを特徴とするものからなる。
ることも可能であるが、好ましくは、糸条を実質的に水
平方向に通過させる横型熱処理炉であり、該横型熱処理
炉に、上記複数個の熱処理室が上下方向に配設されてい
る。また、糸条の通過経路の下方に糸条ガイド手段が設
けられていることが好ましい。
して好適であり、上記複数個の熱処理室の設定温度は、
糸条の通過経路に沿う方向にみて、後段の熱処理室程高
温度に設定されることが好ましい。
を、1基の熱処理炉内に形成された、互いに異なる温度
に設定可能な複数個の熱処理室に順次通して熱処理する
ことを特徴とする方法からなる。とくに、熱処理が耐炎
化処理の場合、後段の熱処理室程温度を高くすることが
好ましい。
が通過する熱処理室と、該熱処理室内に被処理物の通過
経路に沿う方向の熱風を吹き出す吹出口とを有し、か
つ、被処理物の通過経路と直交する方向における、前記
熱処理室の断面積Ssと前記吹出口の断面積Sfとが、
Ss/Sf≦2の関係にあることを特徴とするものから
なる。
あることが好ましく、上記被処理物の通過経路が実質的
に水平方向に延びており、上記吹出口が該通過経路の上
下に配置されていることが好ましい。また、被処理物の
通過経路の下方に被処理物ガイド手段が設けられている
ことが好ましい。
室に対し一つの経路であっもよく、熱処理室内に複数段
設けられてもよい。また、上記熱処理室は、1基の熱処
理炉内に、複数個設けられていてもよく、またその際
に、互いに異なる温度に設定可能な熱処理室として複数
個設けられてもよい。
用いて好適なものであり、上記被処理物を、炭素繊維の
製造に供される糸条、つまり、耐炎化処理に供される前
駆体繊維や、炭化処理に供される耐炎化糸とすることが
できる。すなわち、前記熱処理炉は、炭素繊維の製造に
おいて、耐炎化炉や炭化炉として用いることができ、と
くに耐炎化炉として好適なものである。
法は、このような熱処理炉を用いて炭素繊維を製造する
ことを特徴とする方法からなる。
しては前述の如くSs/Sf≦2の関係を保つことが重
要であるが、製造条件的には、吹出口近傍における熱風
の流速を目安とすることができる。
v1 と、該吹出口から1m離れた位置における熱風の最
大流速v2 との比v1 /v2 を1.1以下にすることが
好ましい。
が通過する熱処理炉であって、熱処理室と、該熱処理室
内に前記被処理物の通過経路に沿う方向に熱風を吹き出
す吹出口と熱風を吸い込む吸い込み口とを有し、かつ、
該熱処理室内の吹出口と被処理物出入口との間に流入し
た外気を昇温するための昇温ゾーンを設けたことを特徴
とするものからなる。
あることが好ましく、上記被処理物の通過経路が実質的
に水平方向に延びており、上記吹出口が該通過経路の上
下に配置されていることが好ましい。また、被処理物の
通過経路の下方に被処理物ガイド手段が設けられている
ことが好ましい。
室に対し一つの経路であっもよく、熱処理室内に複数段
設けられてもよい。また、上記熱処理室は、1基の熱処
理炉内に、複数個設けられていてもよく、またその際
に、互いに異なる温度に設定可能な熱処理室として複数
個設けられてもよい。
用いて好適なものであり、上記被処理物を、炭素繊維の
製造に供される糸条、つまり、耐炎化処理に供される前
駆体繊維や、炭化処理に供される耐炎化糸とすることが
できる。すなわち、前記熱処理炉は、炭素繊維の製造に
おいて、耐炎化炉や炭化炉として用いることができ、と
くに耐炎化炉として好適なものである。
法は、このような熱処理炉を用いて炭素繊維を製造する
ことを特徴とする方法からなる。
形態を、図面を参照しながら説明する。まず、本発明に
係る熱処理炉を好適に用い得る炭素繊維製造工程の一実
施態様について説明する。たとえばキャンに収容されて
いた前駆体繊維束からなるPAN系の原糸糸条は、キャ
ンから引き出された後、耐炎化炉内で耐炎化処理され
る。この耐炎化処理においては、糸条が酸化性雰囲気下
に200〜350℃で加熱処理され、耐炎化糸とされ
る。耐炎化糸は、炭化炉内で炭化処理されて炭素繊維と
される。炭素繊維には、必要に応じてサイジング剤付与
等の表面処理が施され、巻取工程で巻き取られて炭素繊
維の製品とされる。本発明に係る熱処理炉は、このよう
な炭素繊維製造工程で使用される熱処理炉(耐炎化炉、
炭化炉)として好適に用いられ、とくに耐炎化炉に好適
に用いられる。したがって、以下の説明は、主として耐
炎化炉への適用について行う。
構造、および熱風の洩れ防止に関する構造について説明
する。
耐炎化炉を、熱処理室の数を減らすとともに簡略化して
示した耐炎化炉の概略構成図である。図1において、1
1は耐炎化炉全体を示しており、耐炎化炉11は、糸条
12を実質的に水平方向に複数回通過させる横型熱処理
炉に構成されている。この耐炎化炉11内に、複数個の
熱処理室、図示例では3個の熱処理室13a、13b、
13cが形成され、熱処理室13a、13b、13cは
上下方向に配設されている。熱処理室13aと13bと
は仕切壁14aにより、熱処理室13bと13cとは仕
切壁14bにより、それぞれ区画されている。
糸条12は、各ガイドローラ15で走行方向が反転さ
れ、各熱処理室13a、13b、13cに対してそれぞ
れ2回ずつ通過し、各熱処理室13a、13b、13c
で耐炎化された後、耐炎化糸16として炉内から取り出
され、次の炭化工程へと送られる。すなわち、各熱処理
室に対し、往路と復路の2つの糸条の通過経路が形成さ
れている。
ける耐炎化処理は、加熱された酸化性雰囲気下に行われ
るが、各熱処理室13a、13b、13c内の温度は、
循環される熱風によってそれぞれ所定の温度にコントロ
ールされる。各熱処理室13a、13b、13cには、
糸条の通過経路に沿う方向にみて、熱風を吹き出す吹出
口17と、糸条の通過経路に沿う方向にみて吹出口17
とは反対側に(対向する側に)位置する吸込口18とが
設けられている。本実施態様では、各熱処理室13a、
13b、13c内に、吹出口17と吸込口18がそれぞ
れ複数(3個ずつ)設けられており、各吹出口および吸
込口は、糸条の通過経路の上下に配置されている。
置する各吹出口17および吸込口18には、熱風の循環
路19a、19b、19cが接続されている。各熱風循
環路19a、19b、19cには、それぞれ、熱風循環
用ファンF1 、F2 、F3 および加熱用ヒータH1 、H
2 、H3 が設けられており、各熱処理室13a、13
b、13cに対し、互いに独立に循環熱風の温度を制御
できるようになっている。したがって、各熱処理室13
a、13b、13c内は、互いに異なる温度に設定、制
御可能となっている。
条と並行する方向に流れた後吸込口18に吸い込まれ、
各循環路を循環された後再び吹出口17から吹き出され
る。図示は省略するが、熱風循環路には、異物除去用の
フィルタを設けてもよい。また、本実施態様では、炉内
における熱風の流れ方向を糸条と並行する方向とした
が、糸条の流れ方向に対して垂直でかつ上下方向になる
ようにしてもよく、糸条の流れ方向に対して垂直でかつ
左右方向になるようにしてもよい。
いては、1基の熱処理炉でありながら、各熱処理室13
a、13b、13c毎に互いに異なる温度に設定可能で
ある。耐炎化処理は、通常200〜350℃の温度範囲
内で行われるが、前述の如く、耐炎化は徐々に進行し、
耐炎化のあまり進行していない状態では、高温で処理す
ると糸条が燃えるおそれがあり、耐炎化の進行した状態
では、比較的低温で処理すると耐炎化を促進するのに長
時間を要することになる。したがって、耐炎化の進行度
に応じて、徐々により高温で耐炎化処理するのが最も効
率がよく、このようにすることによって、耐炎化の進行
していない状態での発火を防止できるとともに、後段で
の処理速度を上げることができるようになる。たとえ
ば、図1に示したような、3個の熱処理室13a、13
b、13cを有する3段階の熱処理では、1段目を21
0℃±10℃、2段目を220℃±10℃、3段目を2
40℃±10℃程度で、かつ、後段程高温になるように
設定することが望ましい。
際の耐炎化に際しては、設備費等の面から3〜4段が好
ましい。
にする必要はなく、たとえば1段目熱処理室における処
理時間(糸条の熱処理室内滞留時間)を5〜10分、2
段目を5〜10分、3段目を10〜20分というような
割合に設定してもよい。各熱処理室毎に処理時間を変え
るのは、熱処理室内における糸道の段数、つまり糸条の
通過経路数を変化させればよい。たとえば図2に示すよ
うに、ある一つの熱処理室21に対し、より多くの糸道
22(図示例では4段)を形成することができる。
糸条の太さや耐炎化の進行速度に応じて決めればよい
が、充分にかつ確実に耐炎化を進行させるためには、熱
処理室内における1パス当たり3分以上の処理時間とな
るように設定しておくことが好ましい。
処理室内に糸条が往復するように通されるため、往路ま
たは復路において、糸条の流れ方向と熱風の流れ方向と
が逆向きになる。これに対し、たとえば図3に示すよう
に、各熱処理室31a、31b、31c内には、糸条3
2をそれぞれ1パスずつ通し、各熱風吹出口33a、3
3b、33cと各吸込口34a、34b、34cの位置
を、熱処理室31a、31b、31cに応じて交互に逆
転させる構成とすることも可能である。このようにすれ
ば、糸条32の流れ方向と熱風の流れ方向が全ての熱処
理室において同一方向となり、毛羽や糸切れ等の発生が
より少ない、かつ、より均一な耐炎化処理を行うことが
可能となる。
異なる温度に設定可能な複数個の熱処理室を形成し、各
熱処理室において耐炎化の進行度に合わせた温度で処理
することにより、糸条の燃焼等を防止しつつ、従来より
も短時間のうちに効率よく所望の耐炎化処理を施すこと
が可能になる。また、炉の大きさも比較的小さくて済む
ので、設備費的に有利であり、かつ、トータル処理時間
が短縮されるので、処理コスト、ひいては炭素繊維の製
造コストを低減できる。さらに、充分な耐炎化処理が可
能となるので、最終製品である炭素繊維の品位、性能の
向上をはかることができ、装置的により安価にすること
も可能になる。
ては、精度よく所望の温度にコントロールするために、
および、ランニングコスト(製造コスト)をより低減す
るために、熱処理室からの熱風の洩れ防止および熱処理
室への外気流入防止が重要となる。
めには、たとえば図4〜図7に示すような構造を採用で
きる。
理室42に相当する部分を示すが、この構造において
は、熱風の各吹出口43を形成する部材を包埋するよう
に吹出口側ノズル室44が画成され、熱風の各吸込口4
5を形成する部材を包埋するように吸込口側ノズル室4
6が画成されている。糸条47は、熱処理室42内を複
数回通過され、耐炎化等の熱処理が施される。熱風は、
循環ファンF1 、ヒータH1 を有する熱風循環路48か
ら各吹出口43に循環され、各吸込口45に吸い込まれ
て再び循環路48に戻される。循環熱風の量は、調整弁
49により補充調整される。
ンFA 、ヒータ50を有する熱風供給回路51が接続さ
れており、少量の熱風を吹き込むことによりノズル室4
4が正圧に保たれ、吹出口側ノズル室44への外気の流
入が防止される。また、吸込口側ノズル室46には、補
助ファンFB を有する排気回路52が接続されており、
少量の熱風を排気することによりノズル室46の圧力が
大気圧またはそれに近い圧力まで低減され、吸込口側ノ
ズル室46から外部への熱風の洩れ(流出)が抑制され
ている。この吸込口側ノズル室46からの排気は、バル
ブを介した自然排気方式としてもよい。また、図の2点
鎖線53で示すように、ファンFB による排気を熱風給
気側(ファンFA 側)に供給するようにしてもよい。
は多少低下するものの、各ノズル室44、46がそれぞ
れ適切な圧力にコントロールされ、ノズル室44への外
気の流入(スリット54からの流入)、ノズル室46か
らの熱風の洩れ(スリット55からの洩れ)が抑えら
れ、熱処理室42は正確に所望の温度にコントロールさ
れる。
ズル室62、63の外側に、加圧室64、65をそれぞ
れ設け、各加圧室64、65に熱風循環路66からの熱
風を分岐させて供給するようにしている。この熱風の供
給により、各加圧室64、65が加圧調整され、熱処理
室67や各ノズル室62、63から外部への熱風の洩れ
が抑制される。上記方式以外に、各ノズル室62、63
内の熱風の一部を各加圧室64、65内に漏洩させ、各
加圧室64、65を加圧調整するようにしてもよく、加
圧室64、65の加圧調整用のファン−ヒータ回路を専
用に設けるようにしてもよい。さらに、2点鎖線で示す
ように、吸込口側の加圧室65からは排気し、その排気
を吹出口側の加圧室64に供給して、それぞれの加圧室
64、65の圧力をコントロールする、ファンFC を有
する回路68を設けてもよい。
の糸条72の出入口部を、ラビリンスシール部73に構
成することもできる。
加圧室を設け、吸込口側には加圧室を設けない構造とす
ることもできる。吹出口側においては、主として炉内へ
の外気流入を阻止する必要があるので、加圧室を設けて
その室内の圧力を調整することにより、外気流入を適切
に防止することができる。一方吸込口側は、主として熱
風が漏洩する側であり、熱風が多少洩れても熱処理室内
の温度には殆ど影響せず、専らエネルギ効率の問題が生
じるのみである。したがって、このような方式では、エ
ネルギ効率は多少低下するものの、熱処理室内を所望の
温度にコントロールすることが可能となる。
1の熱風循環路82において、熱処理室83への熱風供
給側と熱処理室83からの熱風排気側の圧力を、給排気
によって調整し、両側におけるバランスを調整するよう
にしている。すなわち、熱風循環路82のファンF1 の
上流側では、排気回路84による排気調整により、吹出
口側ノズル室85の圧力を調整して外気の流入を抑え、
ファンF1 の下流側では、補助ファンFD を有する給気
回路86により少量給気して、吸込口側ノズル室87の
圧力を調整して熱風の外部への洩れを抑えるようにす
る。このように、給排気のバランスを調整することによ
っても、外気の流入、熱風の漏洩を抑制することができ
る。
構造、各種トラブル発生防止構造について説明する。
熱処理室の横断面積と該熱処理室内にある熱風吹出口の
合計断面積との関係を特定することにより、前述した被
処理物の接触の問題を引き起こす乱流域を最小化し、ト
ラブルの発生、品位の低下を防止することができる。
炉としての横型耐炎化炉91の中の一つの熱処理室92
の構造を示す。被処理物としての糸条93は、熱処理室
92内を複数回通されて耐炎化処理され、熱処理室92
内には、糸条93の通過経路に沿う方向の熱風を吹き出
す吹出口(ノズル)94と、その反対側の位置に吹出口
94に対向させて、熱風を吸い込む吸込口95とが設け
られている。吹出口94と吸込口95は、複数段の糸条
通過経路の上下にそれぞれ設けられている。熱風は、ヒ
ータHと循環ファンFとを有する熱風循環路96を、所
定の温度に加熱コントロールされながら循環される。温
度コントロールされた熱風が、各吹出口94から糸条の
通過経路と並行する方向に吹き出される。
過経路と直交する方向において、熱処理室92の断面積
Ss(W×h)と、各吹出口94a、94b、94cの
合計断面積Sf(W1 ×h1 +W2 ×h2 +W3 ×
h3 )とが、Ss/Sf≦2の関係を満たすようになっ
ている。
た各吹出口における吹出風速v0 は、それぞれ同じ流速
とすることが好ましい。また、吹出口94における幅方
向、高さ方向の流速のばらつきは極力小さくすることが
好ましく、v0 ±10%以内に納めることが好ましい。
この流速均一化のための吹出口ノズルの構造については
後述する。さらに、吹き出された熱風の風向は、極力糸
条93と平行であることが好ましい。
もつ場合、吹出口94における熱風の最大流速v1 は、
吹出口94における平均流速v0 に略等しい。この吹出
口94における熱風の最大流速v1 と、該吹出口94か
ら1m離れた熱処理室92内の位置における熱風の最大
流速v2 との比v1 /v2 は、1.1以下とされること
が好ましい。この流速比は、後述の実施例から明らかな
如く、前述のSs/Sf≦2の関係によって達成され
る。このような状態で、糸条93が連続的に処理され
る。
糸条93と並行に熱風を吹き出すことのできる吹出口ノ
ズルは、たとえば図10に示すように構成される。
れた吹出口ノズル101の内部が、多孔板等からなる均
圧板102によって、均圧室103と整流室104とに
区画され、整流室104には複数の整流板105が平行
に配列されている。供給されてきた熱風は、均圧室10
3で一旦均圧化され、均圧板102を通過した後整流室
104において整流板105によって整流され、整流さ
れた熱風が吹出口106から吹き出される。
は、Ss/Sf≦2の関係を満たすことにより、糸条9
3の通過経路に沿って熱風の良好な並行流が形成され、
熱処理室92内において大きな乱流域の発生が防止され
る。また、このとき同時に、v1 /v2 ≦1.1の関係
も満たされ、熱処理室92内全域にわたって所定レベル
以上の並行流の流速が確保され、熱伝達効率の高い加熱
処理が可能となる。
処理において、前述した糸条のばたつきに伴う糸条同士
の接触、糸条の他物への接触に起因する単糸切れや毛羽
の発生が抑制され、さらにはローラへの巻付等のトラブ
ルの発生が防止されるとともに工程の安定化が図れる。
また、これら単糸切れや毛羽の発生を抑えるとともに、
上記の如く高効率の加熱処理が可能になることから、最
終的に得られる炭素繊維製品の品位の低下が防止され、
高強度、高弾性率の望ましい特性を有する炭素繊維が得
られる。
繊維製造工程における耐炎化炉、さらには炭化炉のみな
らず、各種被処理物の、乾燥を含めた各種熱処理に適用
可能である。たとえば、糸やフイルム、シート等といっ
た、処理中の熱風によるばたつきが問題となる、各種の
熱処理に適用可能である。
た熱処理室と吹出口との断面積比以外に、トラブルの発
生防止や製品品位の低下防止のために、各種の工夫をこ
らすことができる。以下に、そのいくつかについて説明
する。
1や図8に示したような熱処理炉において、熱風の吸込
口の形状は、図11に示すように、単に吸込口としての
開口111を有する吸込口ノズル112とし、この吸込
口111から熱風113を吸い込むようにすることがで
きる。
切れた繊維束が発生した場合、走行している糸条121
から切れた繊維122が分岐して吸込口ノズル112に
吸い込まれることがある。このような事態が生じると、
以下のようなトラブルが生じるおそれがある。
引っ掛ったり、切れた糸がノズル内に詰まったり、熱風
循環路のフィルタに詰まったりする。また、単糸が吸い
込まれる過程で、繊維が交絡している繊維束の他の切れ
ていない単糸までも引き込み、誘発切れの原因となる。
また、吸い込まれた糸によって走行している糸条に逆向
きの張力がかかるので、毛羽立ちの原因となったり、場
合によっては異常張力の発生により糸条全体が切断する
おそれもある。また、切れた糸が隣接糸条をまたいで吸
い込まれることもあり、それによって正常に走行してい
た隣接糸条にも、糸切れや巻き込みが発生するおそれも
ある。さらに、糸条の切断に発展しなくても、毛羽立ち
等による処理糸条の品位の低下や、繊維数の減少による
最終製品の強度不足等を招くおそれがある。
に、たとえば図13に示すように、熱風131の吸込口
132のエッジ部に、全周にわたって丸棒133等を接
合した吸込口ノズル134の構造とすることが好まし
い。丸棒133以外の手段によって(たとえばエッジの
曲げ加工や、丸みを有する溶接ビードを設けることによ
って)、エッジ部に丸みをつけてもよい。また、図示の
如く矩形の吸込口132の場合には、各コーナ部にRを
付与しておくとよい。Rは3mm以上の半径とすること
が好ましい。
り、たとえ切れた糸が吸込口132に吸い込まれてきた
としても、エッジ部での引っ掛りが防止されるか弱めら
れ、また、たとえ切れた糸の先端がノズル内に吸い込ま
れたとしても、走行している糸条の張力によって引き戻
されるようになる。その結果、前述したような各種トラ
ブルや不都合の発生が防止され、より安定した熱処理
と、高品位の製品が得られるようになる。
りを少なくするために鏡面バフ仕上げやメッキ処理を施
したり、吸い込まれた糸がより小さな摩擦力に対抗して
容易に引き戻されるように梨地メッキ処理を施しておく
ことが好ましい。
することも有効である。この構造においては、吸込口1
41を、多数の開孔142を有する多孔板143を前方
に突き出すように先細りテーパ状に湾曲させて形成し、
それをノズル144の前面側に設けてある。多孔板14
3の代りに金網を使用してもよい。
4においては、切れた単糸を多孔板143の表面で吸込
阻止可能となるので、より吸い込まれにくくすることが
可能である。また、切れた糸は複数の孔142から同時
に吸い込まれようとするので、孔間の表面によってノズ
ル内に吸い込まれることが阻止され、あるいは深く吸い
込まれることが阻止され、容易に引き戻されるようにな
る。さらに、集団切れしたり、塊状となった比較的太い
切断糸は、小孔である開孔142を通過できないので、
確実に表面部で止められ、再び引き戻されて、被処理糸
条は無事通過できることになる。
おける開孔率は、吸込性能を低下させないために、30
%以上、好ましくは40%以上確保しておくことが望ま
しい。また、孔径は、3〜15mmの範囲とすることが
好ましい。また、多孔板143の内外面ともに、引っ掛
りがなく摩擦抵抗が少ない面に仕上げておくことが好ま
しく、鏡面仕上げや梨地メッキ仕上げが好ましい。さら
に、吸込口141の高さHや長さLは、とくに限定され
ないが、L/Hを2近傍に設定すると比較的良い結果が
得られる。また、多孔板を着脱自在にすれば清掃も容易
になる。
採ることもできる。本構造においては、吸込口ノズル1
51の先端部に吸込口152が開口されるが、その上壁
側にも、ルーバ状に複数段の吸込口153が形成されて
いる。熱風154は、前面の吸込口152から吸い込ま
れるとともに、上面の吸込口153からも吸い込まれ
る。吸込口153は、間隔をもって配置されたブレード
155によって形成されており、各ブレード155はノ
ズル内に向けて傾斜し、下端および/または上端がシャ
ープエッジに形成されている。吸込口152の下縁に
は、前述したと同様の丸棒ガイド156が接合されてお
り、吸込口152の下縁に丸みを付与している。糸条1
57は、ノズル151の上下において、図の矢印で示す
方向に走行される。
ように、熱風と同方向に走行する糸条側には、シャープ
エッジを有するブレード155を設けているので、吸い
込まれた糸158を積極的にかつ早期にシャープエッジ
で切断することができ、走行中の正常糸条への切断や毛
羽発生の誘発、拡大を回避することができる。また、熱
風と逆方向に走行する糸条側には、ガイド156を設け
て吸込口152の下縁に丸みをもたせてあるので、たと
え吸い込まれた糸159があっても、ノズル151内か
ら抵抗少なく容易に引き戻すことができる。
くのが好ましい。また、ブレード補強のためにブレード
間にわたるリブを設けてもよい。また、上記実施態様で
はブレード155をノズル151とは別部材に構成し、
その両端をノズル151の内面に接合するようにした
が、ノズル形成部材を部分的に折り曲げてブレードを形
成し、その先端をシャープエッジに形成するようにして
もよい。
切断した糸の垂れ防止のために、糸条の通過経路に沿っ
て糸垂れ防止ガイドを配設することも有効である。たと
えば図17に示すように、走行する糸条161の下方
に、糸条の経路に沿って、複数の糸垂れ防止ガイド16
2を配列する。糸垂れ防止ガイド162は、適当な径の
単なる丸棒でよいが、表面を極力滑らかにしておくこと
が好ましい。このように糸垂れ防止ガイド162を設け
ておくことにより、垂れた糸が不都合な部位に引っ掛っ
たり、それによって正常糸に切断や毛羽発生が拡大した
りすることを防止できる。
直前に配列すると、切断糸のノズル内への吸い込み抑制
ガイドとしても機能させることができる。たとえば図1
8に示すように、吸込口ノズル171の上面側でかつ前
方側に、ガイド172を複数配列する。ガイド172
は、ノズル171の両側壁を前方に延長し、その延長部
173の上端部に接合、支持させればよい。
0に比較して示すように、ガイド172がない場合、走
行中の糸条174から垂れてきた糸175はノズル17
1内に吸い込まれようとするが(図19)、ガイド17
2を設けた場合、糸垂れが抑制されるとともにノズル1
71内への吸い込みが防止され、走行中の糸条174に
そのまま引き取られていくことになる(図20)。
棒やパイプで形成する場合、それらの下流側で熱風の渦
ができるおそれがあるので、渦の発生防止あるいは抑制
のために、ガイドの形状を、翼形状(たとえば航空機の
翼断面のような形状)に形成してもよい。
炎化処理においては、多数の単糸の繊維束からなる糸条
は、その横断面を扁平形状にして処理に供するのが、蓄
熱防止、除熱促進の上から好ましい。たとえば2〜20
kd/mmの範囲にすることが好ましく、より好ましく
は4〜10kd/mmの範囲である。
するには、炉外に配置される糸条ガイドロールを、たと
えば図21に示すような溝付ロール181とすることが
有効である。ロール181の周上を案内されるとき、溝
182内の糸条183は所望の扁平形態に保たれ、その
形態で炉内に送られて熱処理されることになる。図22
に示すような溝184を有するガイドロール185で
は、糸条186の横断面を所望の扁平形状にすることが
難しいので、好ましくない。
処理物出入口から流入する外気の影響を抑えるようにす
ることができる。たとえば、図23に示すように、被処
理物としての被処理糸条191が各糸条ガイドロール1
92に案内されながら、往復するように実質的に水平方
向に通過される熱処理炉190において、熱処理室19
3内に、被処理糸条191の通過経路に沿う方向に熱風
を吹き出す吹出口194と熱風を吸い込む吸込口195
とが設けられ、かつ、該熱処理室193内の吹出口19
4と被処理物出入口195(糸条出入口)との間に流入
した外気を昇温するための昇温ゾーン196が設けられ
た構造を採用できる。熱風は、吸込口195から、フィ
ルタ197、ヒータ198、循環ファン199を介し
て、所定の温度にコントロールされつつ、吹出口19
4、熱処理室193内へと循環される。
条出入口195から流入した外気は、昇温ゾーン196
で昇温された後、熱処理室193内へと供給される。し
たがって、熱処理室193内の温度のばらつきが小さく
抑えられ、所望の処理が安定して行われる。昇温ゾーン
196の内部には、外気昇温用のヒータ200を設けて
もよいが、糸条出入口195のスリット間隙を狭めて外
気の流入量を減らすことが好ましい。外気の流入量を減
らす方法として、前述の図6に示したように、糸条出入
口をラビリンスシール構造に構成することもできる。
ト数:12,000本)を耐炎化処理した。糸条の走行
速度を3m/分、吹出口からの熱風吹出速度を2m/秒
とした。1基の炉内に3個の熱処理室を有する横型耐炎
化炉を用い、搬送用ローラーを介してジグザグに糸を導
いた。1段目熱処理室の温度を240℃として10分処
理し、2段目熱処理室の温度を250℃として10分処
理し、3段目熱処理室の温度を270℃として10分処
理し、合計30分の耐炎化処理を行った。各熱処理室で
糸は1往復半し、合計で耐炎化炉内に9回入った。得ら
れた耐炎化糸に発生した毛羽数は、平均で3個/mであ
り、この耐炎化糸を窒素中1400℃で炭化処理して得
られた炭素繊維の炭化収率は55%で強度450kgf
/mm2 であった。
い、240℃で処理した。実施例1で得られる炭素繊維
の炭化収率を得るためには処理時間が80分となり、そ
のためには耐炎化炉内に24回糸が進入する必要があっ
た。得られた耐炎化糸の毛羽数は平均で10個/mであ
り、この耐炎化糸を窒素中1400℃で炭化処理したと
ころ強度400kgf/mm2 であった。使用したプリ
カーサ、糸速、熱風の吹出速度の条件は実施例1と同じ
である。
を形成し、各熱処理室の温度を徐々に高めることによ
り、耐炎化処理時間を短縮できるとともに、毛羽の発生
数を減少させることができる。
して熱処理テスト(PAN系プリカーサの耐炎化処理テ
スト)を行った。吹出口の形状は一定として、熱処理室
の上部、下部の空間に仕切板を設置し、その仕切板の位
置を変えて、熱処理室と吹出口との断面積比Ss/Sf
を変化させてテストを行った(断面積比1.2、1.
5、2.0、2.5、3.0、4.0の6水準)。
m/秒、処理温度を250℃、糸条の速度を5m/分、
糸条の太さを12,000デニール、糸条ピッチ×炭素
繊維本数を10mm×20本とした。処理時間を45分
とした。
均)、 後工程での巻付回数(回/100時間)、 熱処理室内2ヶ所における風速: v1 :吹出部、 v2 :吹出部から1mの場所、 とした。
Sfが2.0〜2.5間で急激な毛羽数差が生じること
が判った。また、Ss/Sf≦2にすることにより、ロ
ールへの巻付回数でも顕著な差がみられた。したがっ
て、断面積比Ss/Sfを2以下にすることにより、実
用的に優れた生産設備となることが判る。
ト数:12,000本)を耐炎化処理した。糸条の走行
速度を3m/分、吹出口からの熱風吹出速度を2m/秒
とした。1基の炉内に3個の熱処理室と、図23に示し
たような糸条出入口の昇温ゾーンとを有する横型耐炎化
炉を用い、搬送用ローラーを介してジグザグに糸を導い
た。1段目熱処理室の温度を240℃として10分処理
し、2段目熱処理室の温度を250℃として10分処理
し、3段目熱処理室の温度を270℃として10分処理
し、合計30分の耐炎化処理を行った。各熱処理室で糸
は1往復半し、合計で耐炎化炉内に9回入った。得られ
た耐炎化糸に発生した毛羽数は、平均で2.6個/mで
あり、この耐炎化糸を窒素中1400℃で炭化処理して
得られた炭素繊維の炭化収率は58%で強度450kg
f/mm2 であった。
および炭素繊維の製造方法によるときは、1基の熱処理
炉内に互いに異なる温度に設定可能な複数個の熱処理室
を設けることにより、とくに耐炎化処理において、短い
熱処理時間で効率よく処理できるようになり、生産性を
向上することができるとともに、耐炎化炉の大型化、炉
数の増大を招くことなく、大量に効率よく、かつ、安定
して耐炎化処理できるようになり、設備費、炭素繊維の
製造コストの低減が可能になる。
積と熱風吹出口の断面積との比を特定値以下とすること
により、被処理物のばたつきに伴う各種トラブルや製品
品位の低下を防止でき、この熱処理炉を耐炎化炉に適用
することにより、トラブルや毛羽の発生を抑えて、より
安定した耐炎化処理を行うことができ、最終製品として
の炭素繊維についても、より優れた特性、品位を発現さ
せることができる。
との間に昇温ゾーンを設けることにより、流入した外気
を昇温して熱処理室に導くことで、糸条間の耐炎化処理
温度のばらつきを小さな範囲に抑え、より安定した耐炎
化処理を行うことができ、最終製品としての炭素繊維に
ついても、より収率を向上することができる。
図である。
略構成図である。
部分概略構成図である。
概略構成図である。
概略構成図である。
構成図である。
概略構成図である。
部分概略構成図である。
る。
斜視図である。
る。
得る問題を示す説明図である。
る。
ある。
視図である。
である。
示す概略構成図である。
視図である。
り得る問題を示す説明図である。
である。
略正面図である。
図である。
の概略構成図である。
c 熱処理室 14a、14b 仕切壁 15 ガイドローラ 16 耐炎化糸 17、33a、33b、33c 吹出口 18、34a、34b、34c 吸込口 19a、19b、19c 熱風循環路 41、61、71、81 熱処理炉 42、67、83 熱処理室 43 吹出口 44、62、85 吹出口側ノズル室 45 吸込口 46、63、87 吸込口側ノズル室 47 糸条 48、66、82 熱風循環路 49 調整弁 50 ヒータ 51 熱風供給回路 52 排気回路 64、65 加圧室 72 糸条 73 ラビリンスシール部 84 排気回路 86 給気回路 91 熱処理炉としての耐炎化炉 92 熱処理室 93 被処理物としての糸条 94、94a、94b、94c 吹出口 95 吸込口 96 熱風循環路 101 吹出口ノズル 102 均圧板 103 均圧室 104 整流室 105 整流板 106 吹出口 111、132、141、152、153 吸込口 112、134、144、151、171 吸込口ノズ
ル 113、131、154 熱風 121、157、161、174 糸条 122 切れた糸 133 丸棒 142 開孔 143 多孔板 155 ブレード 156 丸棒ガイド 158、159 吸い込まれた糸 162 糸垂れ防止ガイド 172 ガイド 173 延長部 181、185 溝付ガイドロール 182、184 溝 183、186 糸条 190 熱処理炉 191 被処理物としての糸条 192 ガイドロール 193 熱処理室 194 吹出口 195 吸込口 196 昇温ゾーン
Claims (25)
- 【請求項1】 1基の熱処理炉内に、互いに異なる温度
に設定可能な複数個の熱処理室を設けたことを特徴とす
る、炭素繊維製造用熱処理炉。 - 【請求項2】 前記熱処理炉が、糸条を実質的に水平方
向に通過させる横型熱処理炉であり、該横型熱処理炉
に、前記複数個の熱処理室が上下方向に配設されてい
る、請求項1の炭素繊維製造用熱処理炉。 - 【請求項3】 糸条の通過経路の下方に糸条ガイド手段
が設けられている、請求項2の炭素繊維製造用熱処理
炉。 - 【請求項4】 糸条の通過経路に沿う方向にみて、後段
の熱処理室程高温度に設定されている、請求項1ないし
3のいずれかに記載の炭素繊維製造用熱処理炉。 - 【請求項5】 前記熱処理炉が耐炎化炉である、請求項
1ないし4のいずれかに記載の炭素繊維製造用熱処理
炉。 - 【請求項6】 糸条を、1基の熱処理炉内に形成され
た、互いに異なる温度に設定可能な複数個の熱処理室に
順次通して熱処理することを特徴とする、炭素繊維の製
造方法。 - 【請求項7】 後段の熱処理室程温度を高くする、請求
項6の炭素繊維の製造方法。 - 【請求項8】 前記熱処理が耐炎化処理である、請求項
6または7の炭素繊維の製造方法。 - 【請求項9】 被処理物が通過する熱処理室と、該熱処
理室内に被処理物の通過経路に沿う方向の熱風を吹き出
す吹出口とを有し、かつ、被処理物の通過経路と直交す
る方向における、前記熱処理室の断面積Ssと前記吹出
口の断面積Sfとが、Ss/Sf≦2の関係にあること
を特徴とする熱処理炉。 - 【請求項10】 前記被処理物の通過経路が実質的に水
平方向に延びており、前記吹出口が該通過経路の上下に
配置されている、請求項9の熱処理炉。 - 【請求項11】 前記被処理物の通過経路の下方に被処
理物ガイド手段が設けられている、請求項10の熱処理
炉。 - 【請求項12】 前記被処理物の通過経路が前記熱処理
室内に複数段設けられている、請求項9ないし11のい
ずれかに記載の熱処理炉。 - 【請求項13】 前記熱処理室が、1基の熱処理炉内
に、互いに異なる温度に設定可能な熱処理室として複数
個設けられている、請求項9ないし12のいずれかに記
載の熱処理炉。 - 【請求項14】 前記被処理物が炭素繊維の製造に供さ
れる糸条である、請求項9ないし13のいずれかに記載
の熱処理炉。 - 【請求項15】 耐炎化炉である、請求項14の熱処理
炉。 - 【請求項16】 請求項14または15の熱処理炉を用
いることを特徴とする、炭素繊維の製造方法。 - 【請求項17】 吹出口における熱風の最大流速v
1 と、該吹出口から1m離れた位置における熱風の最大
流速v2 との比v1 /v2 を1.1以下にする、請求項
16の炭素繊維の製造方法。 - 【請求項18】 被処理物が通過する熱処理炉であっ
て、熱処理室と、該熱処理室内に前記被処理物の通過経
路に沿う方向に熱風を吹き出す吹出口と熱風を吸い込む
吸込口とを有し、かつ、該熱処理室内の吹出口と被処理
物出入口との間に流入した外気を昇温するための昇温ゾ
ーンを設けたことを特徴とする熱処理炉。 - 【請求項19】 前記被処理物の通過経路が実質的に水
平方向に延びており、前記吹出口が該通過経路の上下に
配置されている、請求項18の熱処理炉。 - 【請求項20】 前記被処理物の通過経路の下方に被処
理物ガイド手段が設けられている、請求項19の熱処理
炉。 - 【請求項21】 前記被処理物の通過経路が前記熱処理
室内に複数段設けられている、請求項18ないし20の
いずれかに記載の熱処理炉。 - 【請求項22】 前記熱処理室が、1基の熱処理炉内
に、互いに異なる温度に設定可能な熱処理室として複数
個設けられている、請求項18ないし21のいずれかに
記載の熱処理炉。 - 【請求項23】 前記被処理物が炭素繊維の製造に供さ
れる糸条である、請求項18ないし22のいずれかに記
載の熱処理炉。 - 【請求項24】 耐炎化炉である、請求項23の熱処理
炉。 - 【請求項25】 請求項23または24の熱処理炉を用
いることを特徴とする、炭素繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35608597A JPH10237723A (ja) | 1996-12-16 | 1997-12-09 | 熱処理炉、および炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35358696 | 1996-12-16 | ||
| JP8-353586 | 1996-12-16 | ||
| JP35608597A JPH10237723A (ja) | 1996-12-16 | 1997-12-09 | 熱処理炉、および炭素繊維の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10237723A true JPH10237723A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=26579879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35608597A Pending JPH10237723A (ja) | 1996-12-16 | 1997-12-09 | 熱処理炉、および炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10237723A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001194071A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-07-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 糸条の横型熱処理装置及びその熱処理方法 |
| JP2002115125A (ja) * | 2000-10-05 | 2002-04-19 | Toray Ind Inc | 熱処理炉およびそれを用いた炭素繊維の製造方法 |
| JP2002194627A (ja) * | 2000-12-22 | 2002-07-10 | Toray Ind Inc | 熱処理炉およびそれを用いた炭素繊維の製造方法 |
| WO2002077337A1 (en) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Toho Tenax Co., Ltd. | Flame resistant rendering heat treating device, and operation method for the device |
| JP2006200065A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Toho Tenax Co Ltd | 耐炎化処理炉 |
| JP2008231611A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化炉及び炭素繊維の製造方法 |
| JP2008231603A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化炉 |
| JP2008231589A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化炉及び耐炎化繊維の製造方法 |
| JP2010002176A (ja) * | 2009-08-12 | 2010-01-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 糸条の横型熱処理装置及び炭素繊維の製造方法 |
| JP2011127264A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化繊維の製造方法 |
| KR200460762Y1 (ko) | 2009-09-16 | 2012-06-04 | 오동희 | 탄소섬유 제조용 안정화장치 |
| WO2013015343A1 (ja) | 2011-07-28 | 2013-01-31 | 三菱レイヨン株式会社 | 耐炎化熱処理炉 |
| JP2013519004A (ja) * | 2010-02-09 | 2013-05-23 | アイゼンマン アクチェンゲゼルシャフト | 酸化炉 |
| JP2013542331A (ja) * | 2010-09-03 | 2013-11-21 | アイゼンマン アクチェンゲゼルシャフト | 酸化炉 |
| JP2015168897A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | 三菱レイヨン株式会社 | 炭素繊維の製造方法 |
| JP2015227529A (ja) * | 2013-03-27 | 2015-12-17 | 三菱レイヨン株式会社 | 炭素繊維の製造方法 |
| WO2017082309A1 (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-18 | 東邦テナックス株式会社 | 炭素繊維の製造方法及び耐炎化繊維の製造方法 |
| JPWO2020189029A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | ||
| JPWO2021187518A1 (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-23 |
-
1997
- 1997-12-09 JP JP35608597A patent/JPH10237723A/ja active Pending
Cited By (24)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001194071A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-07-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 糸条の横型熱処理装置及びその熱処理方法 |
| JP2002115125A (ja) * | 2000-10-05 | 2002-04-19 | Toray Ind Inc | 熱処理炉およびそれを用いた炭素繊維の製造方法 |
| JP2002194627A (ja) * | 2000-12-22 | 2002-07-10 | Toray Ind Inc | 熱処理炉およびそれを用いた炭素繊維の製造方法 |
| WO2002077337A1 (en) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Toho Tenax Co., Ltd. | Flame resistant rendering heat treating device, and operation method for the device |
| US7335018B2 (en) | 2001-03-26 | 2008-02-26 | Toho Tenax Co., Ltd. | Flame resistant rendering heat treating device, and operation method for the device |
| JP2006200065A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Toho Tenax Co Ltd | 耐炎化処理炉 |
| JP2008231589A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化炉及び耐炎化繊維の製造方法 |
| JP2008231603A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化炉 |
| JP2008231611A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化炉及び炭素繊維の製造方法 |
| JP2010002176A (ja) * | 2009-08-12 | 2010-01-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 糸条の横型熱処理装置及び炭素繊維の製造方法 |
| KR200460762Y1 (ko) | 2009-09-16 | 2012-06-04 | 오동희 | 탄소섬유 제조용 안정화장치 |
| JP2011127264A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 耐炎化繊維の製造方法 |
| JP2013519004A (ja) * | 2010-02-09 | 2013-05-23 | アイゼンマン アクチェンゲゼルシャフト | 酸化炉 |
| JP2013542331A (ja) * | 2010-09-03 | 2013-11-21 | アイゼンマン アクチェンゲゼルシャフト | 酸化炉 |
| WO2013015343A1 (ja) | 2011-07-28 | 2013-01-31 | 三菱レイヨン株式会社 | 耐炎化熱処理炉 |
| US9157679B2 (en) | 2011-07-28 | 2015-10-13 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Flame-resistant heat treatment furnace |
| US9834869B2 (en) | 2011-07-28 | 2017-12-05 | Mitsubishi Chemical Corporation | Flame-resistant heat treatment furnace |
| JP2015227529A (ja) * | 2013-03-27 | 2015-12-17 | 三菱レイヨン株式会社 | 炭素繊維の製造方法 |
| US10087558B2 (en) | 2013-03-27 | 2018-10-02 | Mitsubishi Chemical Corporation | Carbon fiber manufacturing method |
| JP2015168897A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | 三菱レイヨン株式会社 | 炭素繊維の製造方法 |
| WO2017082309A1 (ja) * | 2015-11-10 | 2017-05-18 | 東邦テナックス株式会社 | 炭素繊維の製造方法及び耐炎化繊維の製造方法 |
| JPWO2020189029A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | ||
| KR20210137016A (ko) * | 2019-03-19 | 2021-11-17 | 도레이 카부시키가이샤 | 내염화 열처리로, 내염화 섬유속 및 탄소섬유속의 제조 방법 |
| JPWO2021187518A1 (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH10237723A (ja) | 熱処理炉、および炭素繊維の製造方法 | |
| EP1041182B1 (en) | A yarn guide roller | |
| CN103717792B (zh) | 预氧化热处理炉 | |
| JP3868907B2 (ja) | 耐炎化熱処理装置、及び同装置の運転方法 | |
| JP5487662B2 (ja) | 熱処理炉ならびに耐炎化繊維束および炭素繊維の製造方法 | |
| JP2007247130A (ja) | 熱処理炉および炭素繊維の製造方法 | |
| JP5037978B2 (ja) | 耐炎化炉及び耐炎化処理方法 | |
| JP5207796B2 (ja) | 耐炎化処理装置および前駆体繊維束の耐炎化処理方法 | |
| JP5812205B2 (ja) | 気体供給吹出ノズル及びこれを用いた耐炎化繊維と炭素繊維との製造方法 | |
| US6007465A (en) | Yarn guide roller | |
| JP2000088464A (ja) | 熱処理炉およびそれを用いた炭素繊維の製造方法 | |
| JP3855546B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JP2002194627A (ja) | 熱処理炉およびそれを用いた炭素繊維の製造方法 | |
| JP4572460B2 (ja) | 熱処理炉およびそれを用いた炭素繊維の製造方法 | |
| CN115279958B (zh) | 耐燃化纤维束及碳纤维束的制造方法以及耐燃化炉 | |
| JPS6030762B2 (ja) | 炭素繊維製造用熱風式加熱炉 | |
| JP2000160435A (ja) | アクリル系繊維束の連続熱処理方法 | |
| JPS5982414A (ja) | 炭素繊維製造用熱処理装置 | |
| JP3991784B2 (ja) | 熱処理炉および耐炎化方法 | |
| WO2026063220A1 (ja) | 耐炎化炉ならびに耐炎化繊維束および炭素繊維束の製造方法 | |
| JP2002105766A (ja) | 耐炎化方法 | |
| JP5037977B2 (ja) | 耐炎化炉及び耐炎化繊維の製造方法 | |
| JP2012184527A (ja) | 熱処理炉、耐炎化繊維の製造方法および炭素繊維製造方法 | |
| JP2003155629A (ja) | 炭素繊維用耐炎化熱処理装置および炭素繊維の製造方法 | |
| JP4276669B2 (ja) | 耐炎化熱処理装置、及び同装置の運転方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040325 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050826 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060106 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070703 |