JPH10238441A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH10238441A
JPH10238441A JP3628797A JP3628797A JPH10238441A JP H10238441 A JPH10238441 A JP H10238441A JP 3628797 A JP3628797 A JP 3628797A JP 3628797 A JP3628797 A JP 3628797A JP H10238441 A JPH10238441 A JP H10238441A
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JP
Japan
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moving body
bearing
pinion
output shaft
pinion moving
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JP3628797A
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Masahiro So
正浩 宗
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピニオン移動体4をスムーズに移動させてピ
ニオンギヤ12とリングギヤ13との噛み合い性を向上
させること、及び筒状部35の外周面を支持する軸受3
9の油分切れを防止してピニオン移動体4の摺動不良を
防止すること。 【解決手段】 ピニオン移動体4は、ピニオンギヤ12
が出力軸3の先端部外周を袋状に覆う底有筒形状に設け
られ、出力軸3の先端部外周を軸受33を介して支持し
ている。ピニオンギヤ12の後方に一体に設けられた筒
状部35は、その外周面がフロントケース7の開口部7
bの内周に固定された軸受39に支持され、且つ軸受3
9の前方に固定されたシール部材40に摺接している。
ピニオン移動体4の内周面には、軸方向に沿って通気路
41が形成されている。この通気路41は、ピニオン移
動体4の内周で軸受33より前方側に形成される閉空間
Aと軸受33より後方側の内部空間Bとを連通してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るためのスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、特開昭59−1826
3号公報に記載されたスタータがある。このスタータ
は、出力軸の外周にヘリカルスプライン嵌合するピニオ
ン移動体と、このピニオン移動体の回転を規制する回転
規制部材とを具備し、アーマチャの回転起動時に電磁ス
イッチの吸引力で回転規制部材を作動させてピニオン移
動体の回転を規制することにより、ヘリカルスプライン
に生じる推力でピニオン移動体を移動させてピニオン移
動体に具備されたピニオンギヤをエンジンのリングギヤ
に噛み合わせるものである。また、このスタータは、ピ
ニオン移動体の先端部に出力軸の先端面前方を閉塞する
蓋部が設けられて、出力軸の先端部外周を袋状に覆って
いるため、防水性及び防塵性に優れた構造であり、泥水
や粉塵等が出力軸の外周面に付着するのを防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記スター
タでは、ピニオン移動体の外周面を支持している軸受が
フロントケースの開口部を通じて外部に露出しているた
め、リングギヤの回転によってかき上げられた泥水や粉
塵等がフロントケースの開口部から容易に浸入して軸受
まで達する。この結果、泥水や粉塵に軸受の油分が吸収
されて軸受の油分が無くなることでピニオン移動体の摺
動不良を招く恐れがあった。また、ピニオン移動体の先
端側内周で出力軸の先端部外周に形成される空間が軸受
によって密閉状態となるため、ピニオン移動体がスムー
ズに移動できなくなり、ピニオンギヤとリングギヤとの
噛み合い性を悪化させる問題があった。本発明は、上記
事情に基づいて成されたもので、その目的は、出力軸の
先端部外周がピニオン移動体によって袋状に覆われてい
る構造のスタータにおいて、ピニオン移動体をスムーズ
に移動させてピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い性
を向上させること、及びピニオン移動体の外周面を支持
する軸受の油分切れを防止してピニオン移動体の摺動不
良を防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フロン
トケースの開口部内周にピニオン移動体の筒形状部外周
面を摺接するシール部材を固定したことにより、フロン
トケースの開口部内周面とピニオン移動体の筒形状部外
周面との隙間から泥水や粉塵等がフロントケース内部へ
浸入するのを防止できる。また、出力軸の先端部外周を
袋状に覆うピニオン移動体の内周で軸受より前方側に形
成される閉空間と軸受より後方側の空間とを連通する通
気路を設けたことにより、閉空間とフロントケースの内
部空間とが連通する。その結果、ピニオン移動体の移動
に伴って閉空間とフロントケースの内部空間との間を空
気が流れるため閉空間が密閉状態とはならない。これに
より、ピニオン移動体がスムーズに出力軸上を移動で
き、ピニオンギヤとリングギヤとの良好な噛み合い性を
実現できる。
【0005】なお、通気路は、請求項2に記載した様
に、軸受の外周面またはピニオン移動体の内周面を溝状
に窪ませて形成することができる。あるいは、請求項3
に記載した様に、出力軸の内部を通ってフロントケース
の内部空間に通じる様に形成しても良い。また、請求項
4に記載した様に、ピニオン移動体は、ピニオンギヤよ
り後方の外周面が軸受を介してフロントケースに回転自
在に支持され、その軸受より前方側にシール部材が配設
されている。この場合、リングギヤの回転によってかき
上げられた泥水や粉塵等がフロントケースの開口部より
フロントケース内部へ浸入するのをシール部材によって
防ぐことができる。これにより、シール部材の後方に位
置する軸受に泥水や粉塵等が付着することがなく、軸受
の油分切れを防止できるため、ピニオン移動体の摺動不
良を防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。図1はスタータ1の断面図である。
本実施例のスタータ1は、略円筒形状の外形を形成する
機枠体(後述する)を備え、この機枠体の内部に、回転
力を発生する始動モータ2、この始動モータ2の回転を
減速する遊星歯車減速装置(後述する)、この減速装置
の回転出力を受けて回転する出力軸3、この出力軸3上
を移動可能に設けられたピニオン移動体4、始動モータ
2への通電を制御する電磁スイッチ5、及び始動モータ
2が通電される前にピニオン移動体4の回転を規制する
回転規制部材6等が収容されている。
【0007】機枠体は、エンジン側から順にフロントケ
ース7、センタケース8、継鉄9、ブラシホルダ10、
リヤケース11から成り、全体が複数のスルーボルト
(図示しない)によって締め付け固定されている。な
お、フロントケース7は、出力軸3と直交する取付け面
7aを有し、この取付け面7aを介してエンジンの側壁
(例えばクラッチハウジング)に固定される。また、フ
ロントケース7の前端面には、ピニオン移動体4に具備
されたピニオンギヤ12をエンジンのリングギヤ13に
噛み合わせるための開口部7bが設けられている。
【0008】始動モータ2は、継鉄9、固定磁極14、
電機子15、及びブラシ16等より構成される。継鉄9
は、機枠体の一部と磁気回路の一部を形成するもので、
円筒形状に設けられている。固定磁極14は、複数の永
久磁石が用いられ、それぞれ電機子15の外周面との間
に僅かな隙間を保って継鉄9の内周面に固着されてい
る。なお、固定磁極14としては、永久磁石の代わり
に、継鉄9の内周面にポールコアを固着し、そのポール
コアの外周にフィールドコイルを巻回して構成しても良
い。電機子15は、両端が軸受17、18を介して回転
自在に支持された回転軸19、この回転軸19の外周に
固定されて磁気回路の一部を形成する電機子鉄心20、
この電機子鉄心20に具備された電機子コイル21、こ
の電機子コイル21と電気的及び機械的に結合された整
流子22等より構成される。
【0009】整流子22は、電機子15の後部側(図1
の右側)で回転軸19の外周に具備されて、絶縁部材2
2aにより絶縁された複数の整流子片を円筒状に組み合
わせて形成されている。ブラシ16は、整流子22の径
方向外周に位置し、ブラシホルダ10とプレート23に
よって形成されるブラシ収納室24にスプリング25と
ともに収納され、そのスプリング25により径方向外周
から整流子22の外周面に付勢されている。なお、ブラ
シ16は、ブラシ収納室24を径方向(図1の上下方
向)に摺動可能に配され、且つ電機子15の回転方向に
移動規制されている。ブラシホルダ10は、始動モータ
2の後部に配されて、継鉄9とリヤケース11との間に
挟持されている。ブラシホルダ10の径方向中央部に
は、回転軸19の後端部を支持する軸受17が固定され
ている。
【0010】減速装置は、回転軸19の一端側外周に形
成されたサンギヤ26(外歯)、このサンギヤ26の径
方向外周に配置されたインターナルギヤ27(内歯)、
サンギヤ26とインターナルギヤ27との間に配されて
両ギヤ26、27に噛み合う複数の遊星ギヤ28より成
る。インターナルギヤ27は、センタケース8の内周に
配設されたギヤ構成部材29に形成されている。そのギ
ヤ構成部材29は、センタケース8の内径側に筒状に形
成された内筒部8aと、この内筒部8aとギヤ構成部材
29との間に収容されたローラ30とともに一方向クラ
ッチを構成し、その一方向クラッチの機能によりセンタ
ケース8に対して電機子15の回転方向に回転不能で、
電機子15の反回転方向に回転可能に設けられている。
遊星ギヤ28は、出力軸3の後端外周に設けられた径大
部3aにピン31が圧入されて、そのピン31の外周に
嵌合する軸受32を介して回転自在に支持されている。
【0011】出力軸3は、回転軸19と同軸に配され
て、ピニオン移動体4の先端側内周に固定された軸受3
3とセンタケース8の内筒部8aの内周に固定された軸
受34とを介して回転自在に支持され、センタケース8
に対して軸方向に移動規制されている。この出力軸3の
後端中央部には、軸方向に窪む凹部3bが設けられ、こ
の凹部3bの内周面に回転軸19の先端部を支持する軸
受18が固定されている。また、センタケース8より前
方(図1の左方向)へ突出する出力軸3の一部外周面に
はヘリカルスプライン3c(図2参照)が設けられてい
る。
【0012】ピニオン移動体4は、フロントケース7の
開口部7bより前方へ突出した状態で出力軸3の先端部
外周を前記の軸受33を介して支持するピニオンギヤ1
2と、内周面に形成されたヘリカルスプライン35a
(図2参照)が出力軸3の外周面に形成されたヘリカル
スプライン3cに嵌合する筒状部35とから成り、ピニ
オンギヤ12と筒状部35とが一体に形成されている。
ピニオンギヤ12は、出力軸3上を前進してエンジンの
リングギヤ13に噛み合い、始動モータ2の回転力をリ
ングギヤ13に伝達する。このピニオンギヤ12は、出
力軸3の先端面より前方に蓋部36を有し、この蓋部3
6がピニオンギヤ12と一体に形成されて、出力軸3の
先端部外周を袋状に覆う有底筒形状に設けられている。
本発明では、蓋部36が一体に形成されたものを提案し
たが、製作上の都合でピニオン移動体4と別々に製作し
たものを固定しても良い。
【0013】筒状部35は、ピニオンギヤ12の後方へ
筒状に伸びて設けられ、その後端部にピニオンギヤ12
より外径の大きい鍔部37が形成され、その鍔部37の
外周に多数の歯部37a(凹凸部)が設けられている。
なお、鍔部37を除く筒状部35の外径は、ピニオンギ
ヤ12の外径より若干大きく、且つ鍔部37の外径より
小さく設定されている。また、鍔部37の後端面には、
ワッシャ38がベアリング37bを介して回転自在に支
持されている。但し、このワッシャ38は、その外径が
歯部37aの歯底径と略等しく(または若干小さい)設
けられている。
【0014】このピニオン移動体4は、図2に示す様
に、筒状部35の外周面がフロントケース7の開口部7
bの内周に固定された軸受39に回転自在及び摺動自在
に支持され、且つ軸受39の前方でフロントケース7の
開口部7bの内周に固定されたシール部材40に筒状部
35の外周面が摺接している。また、軸受33が固定さ
れたピニオン移動体4の内周面には、軸方向に沿って軸
受33の軸方向長さ以上の距離に渡って溝状に窪む通気
路41が形成されている。この通気路41は、出力軸3
の先端部外周を袋状に覆うピニオン移動体4の内周で軸
受33より前方側に形成される閉空間Aと軸受33より
後方側の内部空間Bとを連通している。また、軸受33
より後方側の内部空間Bは、出力軸3のヘリカルスプラ
イン3cと筒状部35のヘリカルスプライン35aとの
噛み合い隙間を通じてフロントケース7の内部空間Cに
連通している。なお、通気路41は、ピニオン移動体4
の周方向で少なくとも1か所設けられている。
【0015】ピニオン移動体4の筒状部35の外周面に
は、図2に示す様に、軸受39より後方に皿ばね等の弾
性部材42が一対のワッシャ43、44に挟み込まれて
装着されている。また、ワッシャ44の後側には、ピニ
オン移動体4の前進移動を規制するカラー45が装着さ
れ、そのカラー45と鍔部37との間にピニオン移動体
4を常時後方へ付勢するためのスプリング46が取り付
けられている。なお、弾性部材42、一対のワッシャ4
3、44、及びカラー45は、それぞれピニオン移動体
4に対し回転自在及び軸方向に摺動自在に装着されてい
る。但し、弾性部材42より前方側のワッシャ43は、
フロントケース7の内壁面7c(開口部7bの内周面後
端から略直角に形成された壁面)に当接して軸方向前方
への移動が規制されている。
【0016】電磁スイッチ5は、ブラシホルダ10の後
方に配されて、椀状に形成されたリヤケース11の内部
に収容されている。この電磁スイッチ5は、底面中央部
に開口孔を有する円筒形状のフレーム47、このフレー
ム47の開口端にかしめ固定されるグランドプレート4
8、フレーム47内に収容される吸引コイル49、フレ
ーム47の開口孔を通って吸引コイル49の内周を上下
移動可能に配されたプランジャ50等を具備し、このプ
ランジャ50の移動に伴って始動モータ2の通電回路に
介在されたモータ接点(下述する)を開閉する。
【0017】フレーム47、グランドプレート48、及
びプランジャ50は、それぞれ磁性体により設けられて
電磁スイッチ5の磁気回路を構成している。プランジャ
50は、吸引コイル49の内周でエアギャップを介して
グランドプレート48と対向し、吸引コイル49が通電
されて磁気回路に磁束が流れると、グランドプレート4
8とプランジャ50との間に作用する磁力を受けてグラ
ンドプレート48側(図1の上方)へ吸引されて移動す
る。
【0018】モータ接点は、図3に示す様に、バッテリ
側固定接点51、モータ側固定接点52、及び可動接点
53から成る。バッテリ側固定接点51は、プランジャ
50の作動方向(図1の上下方向)上方のリヤケース1
1の内壁面に固定され、リヤケース11の外部に取り出
されたバッテリ端子54と一体に設けられている。バッ
テリ端子54は、ワッシャ55によりリヤケース11に
固定され、ケーブル56を通じて車両に搭載されたバッ
テリ57に接続される。モータ側固定接点52は、バッ
テリ側固定接点51と並んでリヤケース11の内壁面に
固定され、リード線58を通じて正極側のブラシ16と
電気的に接続されている。
【0019】可動接点53は、バッテリ側固定接点51
及びモータ側固定接点52に対向して、プランジャ50
と一体に設けられたロッド59の端部に絶縁部材60を
介して取り付けられ、プランジャ50とともに移動可能
に設けられている。ロッド59は、プランジャ50の上
端面中央部からグランドプレート48の中央部に空けら
れた貫通孔(符号なし)を通り抜けて上方へ突出し、そ
の上端部に可動接点53が取り付けられている。また、
ロッド59の外周には、可動接点53を付勢するコンタ
クトスプリング61が具備されている。このコンタクト
スプリング61は、可動接点53が両固定接点51、5
2に当接した際に、可動接点53に所要の接点圧(両固
定接点51、52に対する接点圧力)を付与する。
【0020】回転規制部材6は、例えば、金属製の棒を
コイル状に巻回して、棒の両端部6a、6bを略直角に
同一方向へ折り曲げて形成されている。この回転規制部
材6は、コイル状に巻回された部分がセンタケース8の
端面とセンタケース8の前側に固定されたプレート62
との間に形成される偏平な空間に配されて、プレート6
2及びセンタケース8に対して全体が図1の上下方向へ
移動可能に設けられ、プレート62に固定されたスプリ
ング63によって常時上方へ付勢されている。また、こ
の回転規制部材6は、ワイヤ等の連結部材64を介して
電磁スイッチ5のプランジャ50に連結されており、そ
の電磁スイッチ5の吸引力が連結部材64を通じて伝達
されると、スプリング63の付勢力に抗して図1の下方
へ移動し、電磁スイッチ5の吸引力が消滅すると、スプ
リング63の付勢力で初期位置(図1に示す位置)へ押
し戻される。
【0021】直角に折り曲げられた両端部6a、6b
は、それぞれプレート62に設けられた開口部(図示し
ない)を通ってプレート62より前方側へ取り出されて
いる。一方の端部6aは、出力軸3の径方向上側で鍔部
37の歯部37aより外周に位置し、他方の端部6b
は、出力軸3の径方向下側で鍔部37に具備されたワッ
シャ38の後端面より後方に位置している。但し、一方
の端部6aは、ピニオン移動体4が出力軸3上を所定距
離前進(例えば、ピニオンギヤ12の端面がリングギヤ
13の端面に当接する位置までピニオン移動体4が移動
した状態)しても、回転規制部材6が電磁スイッチ5の
吸引力を受けて下方へ移動した時に、鍔部37の外周に
設けられた歯部37aに係合できる長さに設定されてい
る。
【0022】また、一方の端部6aと歯部37aの外周
面までの径方向距離をL1 、電磁スイッチ5の可動接点
53と両固定接点51、52との距離をL2 とした場合
に、以下の関係が成立する様に設定されている。L1 ≦
L2これにより、電磁スイッチ5によって始動モータ2
が通電される前(可動接点53が両固定接点51、52
に当接する前)に一方の端部6aが歯部37aに係合し
てピニオン移動体4の回転を規制することができる。
【0023】次に、本実施例の作動を説明する。キース
イッチ65(図3参照)を閉じると、バッテリ57から
電磁スイッチ5の吸引コイル49に電流が流れて磁力が
発生し、その磁力によりプランジャ50が図1の上方へ
吸引されて移動する。このプランジャ50の移動によ
り、回転規制部材6の他方の端部6bが連結部材64を
通じて下方へ引っ張られるため、回転規制部材6全体が
スプリング63を撓ませながら図1の下方へ移動する。
これにより、回転規制部材6の一方の端部6aが鍔部3
7の外周に設けられた歯部37aに係合してピニオン移
動体4の回転を規制する。
【0024】一方、電磁スイッチ5は、プランジャ50
の移動によって可動接点53が両固定接点51、52に
当接することにより、バッテリ57から電機子15に電
流が流れて電機子15が回転する。電機子15の回転
は、減速装置で減速された後、出力軸3に伝達されて出
力軸3が回転する。この出力軸3の回転によってピニオ
ン移動体4も回転しようとするが、上記の様にピニオン
移動体4の回転が規制されているため、出力軸3の回転
がヘリカルスプライン3cとヘリカルスプライン35a
との噛み合いを通じてピニオン移動体4に推力として作
用する。
【0025】これにより、ピニオン移動体4が出力軸3
上を前進する。この時、ピニオン移動体4の前進に伴っ
てピニオン移動体4の先端側内周で軸受33より前方側
に形成される閉空間Aが負圧状態となるが、フロントケ
ース7の内部空間Cよりヘリカルスプライン3cとヘリ
カルスプライン35aとの噛み合い隙間→軸受33より
後方側の内部空間B→ピニオン移動体4の内周面に形成
した通気路41を通じて閉空間Aに空気が流れ込む(図
2に示す矢印と反対方向)ため、ピニオン移動体4はス
ムーズに出力軸3上を移動(前進)することができる。
【0026】ピニオン移動体4の前進によってピニオン
ギヤ12がリングギヤ13に噛み合うと、始動モータ2
の回転力がピニオンギヤ12からリングギヤ13に伝達
されてリングギヤ13を回転することによりエンジンを
始動する。なお、出力軸3上を前進するピニオン移動体
4は、筒状部35の外周に装着されたカラー45に鍔部
37の端面が衝突して停止するが、カラー45に衝突し
た際の衝撃は弾性部材42の変形によって緩和される。
ピニオンギヤ12がリングギヤ13に噛み合うと、回転
規制部材6の一方の端部6aが鍔部37の歯部37aか
ら外れて、鍔部37の後端面に具備されたワッシャ38
の後側に落ち込むことにより、ピニオン移動体4の後退
を規制する。
【0027】エンジン始動後、キースイッチ65を開く
と、吸引コイル49への電流が断たれてプランジャ50
を吸引する力が消滅するため、回転規制部材6はスプリ
ング63の付勢力により図1の上方へ押し戻されて初期
位置(図1に示す位置)へ復帰する。これにより、連結
部材64を通じてプランジャ50が下方へ引っ張られる
ため、プランジャ50の移動とともに可動接点53が両
固定接点51、52から離れて、電機子15への通電が
断たれることにより電機子15の回転が停止する。
【0028】また、回転規制部材6が上方へ押し戻され
ると、それまでピニオン移動体4の後退を規制していた
回転規制部材6の一方の端部6aがワッシャ38の後端
面から外れるため、ピニオン移動体4の後退規制が解除
される。その結果、スプリング46の付勢力によりピニ
オンギヤ12がリングギヤ13から離脱してピニオン移
動体4が出力軸3上を後退する。この時、ピニオン移動
体4の後退に伴ってピニオン移動体4の先端側内周で軸
受33より前方側に形成される閉空間Aの空気が圧縮さ
れるが、その閉空間Aよりピニオン移動体4の内周面に
形成した通気路41、軸受33より後方側の内部空間
B、及びヘリカルスプライン3cとヘリカルスプライン
35aとの噛み合い隙間を通じてフロントケース7の内
部空間Cへ空気が押し戻されるため(図2に空気の流れ
を矢印で示す)、ピニオン移動体4はスムーズに出力軸
3上を移動(後退)して静止位置(図1に示す位置)へ
戻ることができる。
【0029】(本実施例の効果)本実施例では、フロン
トケース7の開口部7bの内周にシール部材40を固定
し、そのシール部材40の内周面にピニオン移動体4の
筒状部35の外周面が摺接する構造としたことにより、
リングギヤ13の回転によってかき上げられた泥水や粉
塵等がフロントケース7の開口部7bからフロントケー
ス7の内部へ浸入するのを防止できる。その結果、シー
ル部材40より後方に配置された軸受39に泥水や粉塵
等が付着することがなく、その泥水や粉塵によって軸受
39の油分が吸収されるのを防ぐことができるため、軸
受39に対するピニオン移動体4の摺動不良を防止でき
る。
【0030】また、ピニオン移動体4の先端側内周で軸
受33より前方側に形成される閉空間Aと軸受33より
後方側の内部空間Bとを連通する通気路41を設けたこ
とにより、閉空間Aとフロントケース7の内部空間Cと
が連通する。その結果、ピニオン移動体4の移動に伴っ
て閉空間Aとフロントケース7の内部空間Cとの間を空
気が流れるため、閉空間Aが密閉状態とはならない。こ
れにより、ピニオン移動体4が出力軸3上をスムーズに
移動することができ、ピニオンギヤ12とリングギヤ1
3との良好な噛み合い性を実現できる。
【0031】(第2実施例)図4はスタータ1の断面図
である。本実施例は、通気路41を出力軸3に形成した
一例を示す。その通気路41は、出力軸3の先端面から
出力軸3の後部に設けられた凹部3bまで軸方向に貫通
する通気孔41aと、ヘリカルスプライン3cより後方
(センタケース8より前方)で出力軸3の径方向に貫通
する通気孔41bとから成る。従って、ピニオン移動体
4の先端側内周で軸受33より前方側に形成される閉空
間Aは、通気孔41aと通気孔41bを通じてフロント
ケース7の内部空間Cに連通する。
【0032】これにより、ピニオン移動体4が出力軸3
上を前進する時は、フロントケース7の内部空間Cより
通気孔41b→通気孔41aを通じて閉空間Aに空気が
流れ込むため、ピニオン移動体4はスムーズに出力軸3
上を移動(前進)することができる。一方、ピニオン移
動体4が出力軸3上を後退する時は、閉空間Aより通気
孔41a→通気孔41bを通じてフロントケース7の内
部空間Cへ空気が押し戻されるため、ピニオン移動体4
はスムーズに出力軸3上を移動(後退)することができ
る。
【0033】(変形例)上記実施例では、ピニオン移動
体4の内周面に通気路41を形成したが、軸受33の外
周面に形成しても良い。あるいはピニオン移動体4の内
周面と軸受33の外周面の両方に形成しても良い。上記
実施例では、ピニオン移動体4のピニオンギヤ12と筒
状部35とを一体に設けたが、別体で形成しても良い。
但し、この場合、ピニオンギヤ12と筒状部35とが相
対回転できない様に(つまりピニオンギヤ12と筒状部
35とが一体に回転する様に)回転規制する必要があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの断面図である(第1実施例)。
【図2】ピニオン移動体周辺の拡大断面図である(第1
実施例)。
【図3】始動モータの電気回路図である(第1実施
例)。
【図4】スタータの断面図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動モータ 3 出力軸 3c ヘリカルスプライン(出力軸) 4 ピニオン移動体 7 フロントケース 7b 開口部 12 ピニオンギヤ(ピニオン移動体) 13 リングギヤ 33 軸受 35 筒状部(ピニオン移動体) 35a ヘリカルスプライン(筒状部) 39 軸受 40 シール部材 41 通気路 41a 通気孔(通気路) 41b 通気孔(通気路) A 閉空間 B 内部空間(軸受より後方側の空間) C フロントケースの内部空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転力を発生する始動モータと、 この始動モータに回転駆動される出力軸と、 この出力軸の先端部外周を袋状に覆う有底筒形状に設け
    られて、その有底筒形状の先端部外周にエンジンのリン
    グギヤと噛み合うピニオンギヤが形成され、前記出力軸
    の先端部外周に軸受を介して嵌合し、且つこの軸受より
    後方でヘリカルスプラインを介して前記出力軸の外周に
    嵌合するピニオン移動体と、 このピニオン移動体の外周を覆うとともに、前記ピニオ
    ンギヤを突出させる開口部が設けられたフロントケース
    とを備え、 前記始動モータが通電される前に前記ピニオン移動体の
    回転を規制することで前記ピニオン移動体を前記ヘリカ
    ルスプラインに沿って移動させるスタータにおいて、 前記フロントケースの開口部内周に固定されて、前記ピ
    ニオンギヤより後方の前記ピニオン移動体の筒形状部外
    周面に摺接するシール部材を具備し、 且つ、前記出力軸の先端部外周を袋状に覆う前記ピニオ
    ン移動体の内周で前記軸受より前方側に形成される閉空
    間と前記軸受より後方側の空間とを連通する通気路を設
    けたことを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】前記通気路は、前記軸受の外周面または前
    記ピニオン移動体の内周面を溝状に窪ませて形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載したスタータ。
  3. 【請求項3】前記通気路は、前記出力軸の内部を通って
    前記フロントケースの内部空間に通じていることを特徴
    とする請求項1に記載したスタータ。
  4. 【請求項4】前記ピニオン移動体は、前記ピニオンギヤ
    より後方の外周面が軸受を介して前記フロントケースに
    回転自在に支持され、その軸受より前方側に前記シール
    部材が配設されていることを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載したスタータ。
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