JPH10238538A - 予圧型スピンドル - Google Patents

予圧型スピンドル

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JPH10238538A
JPH10238538A JP6021197A JP6021197A JPH10238538A JP H10238538 A JPH10238538 A JP H10238538A JP 6021197 A JP6021197 A JP 6021197A JP 6021197 A JP6021197 A JP 6021197A JP H10238538 A JPH10238538 A JP H10238538A
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Hiroshi Shibazaki
弘 柴▲崎▼
Shoji Harutake
章二 治武
Hiromichi Sekizawa
弘道 関沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト方向の振動を防止することができる
定予圧型スピンドルを提供する。 【解決手段】 ハウジング1と、該ハウジング1の前側
内部に装着された前側軸受2と、前記ハウジング1の後
側内部にその軸線方向に所定範囲移動可能に装着された
スリーブ3と、該スリーブ3の前側内部に該スリーブ3
と一体に移動可能に装着された後側軸受4と、前記ハウ
ジング1の内部に前側軸受2と後側軸受4とを介して回
転自在に支持されたシャフト5と、後側軸受4にその軸
方向への予圧を付与する予圧バネ6とを具備した予圧型
スピンドルにおいて、スリーブ3の後側軸受4とその軸
方向に離間した位置にハウジング1と一体に設けられ且
つ円周上等間隔または円周上全周に亘って振動防止作用
を行なう振動防止手段15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内面研削盤等の工
作機械の回転軸、VTRのヘッドドラムの回転軸、電子
計算機の磁気ディスク及び磁気ドラムの回転軸等、静粛
なる回転を必要とする回転軸として好適な予圧型スピン
ドルに関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来のこの種の予圧型スピン
ドルの縦断面図である。同図において、予圧型スピンド
ルは、ハウジング1と、該ハウジング1の前側内部に装
着された前側軸受2と、前記ハウジング1の後側内部に
その軸線方向に所定範囲移動可能に装着されたスリーブ
3と、該スリーブ3の前側内部に該スリーブ3と一体に
移動可能に装着された後側軸受4と、前記ハウジング1
の内部に前記前側軸受2と前記後側軸受4とを介して回
転自在に支持されたシャフト5と、前記後側軸受4にそ
の軸方向への予圧を付与する予圧バネ6とを具備した構
成である。ハウジング1は、前側部材1aと中間部材1
bと後側部材1cとを順次接続してなる3分割構成であ
る。シャフト5の外周部にはロータ7が固定され、これ
に対応するステータ8がハウジング1の中間部材1b内
周部に固定されている。また、ハウジング1の後側部材
1cとスリーブ3との間には、複数の孔9を有する円筒
部材10が遊嵌合され、各孔9にはボール11が転動可
能に嵌合されている。これにより、ハウジング1とスリ
ーブ3との間が転がり接触となっている。また、予圧バ
ネ6はコイルバネ(或い皿バネ)よりなるもので、ハウ
ジング1の後側部材1cの段部とスリーブ3のフランジ
3aとの間に配設されたリング部材12の円周方向に間
隔を存して穿設した孔12a内にそれぞれ嵌合されてい
る。リング部材12は、前記段部に図示しない複数本の
ボルトにより固定されている。シャフト5の両端部に
は、ナット13,14が螺装されている。
【0003】この従来の予圧型スピンドルは、予圧バネ
6の圧縮力がスリーブ3介して後側軸受4に作用する。
この場合、予圧型スピンドルの回転時に、シャフト5が
前側軸受2及び後側軸受4やシャフト5に固定されたロ
ータ7の発熱等により熱膨張するものの、予圧バネ6の
作用によりその分スリーブ3がその軸方向に変位するこ
とにより、前側軸受2及び後側軸受4に作用する予圧
は、ほぼ一定に保たれる。また、ハウジング1とスリー
ブ3との間が滑り接触の場合、その滑り接触部の形状精
度、嵌合状態或いは潤滑状態等の影響で、「がた」があ
りすぎると、予圧型スピンドルのラジアル方向の動剛性
が低下したり、また、「がた」による非線型特性を示し
たりする。逆に動きが悪すぎると、予圧抜けが生じた
り、逆に予圧がかかりすぎて最悪の場合は、前側軸受2
及び後側軸受4の焼き付きを起こすという問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解消するための
1つの対策として、上述した図19に示すように、ハウ
ジング1とスリーブ3との間を転がり接触として、「が
た」が無く且つ動きを滑らかな機構とした形式の予圧型
スピンドルが広く使用されている。
【0005】また、スリーブ3を介さずに後側軸受4の
外輪が直接予圧を受ける形式の予圧型スピンドルも使用
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例におけるハウジング1とスリーブ3との間を転
がり接触とした予圧型スピンドルにあっては、ハウジン
グ1とスリーブ3との間を滑り接触とした予圧型スピン
ドルに比較して、スラスト方向の減衰機能が低下すると
いう問題点があった。
【0007】また、この種の予圧型スピンドルは、スラ
スト方向の静剛性は前側軸受2のみにより決まり、後側
軸受4は寄与しない。また、スラスト方向の動剛性に関
しても、図20に示すようなシャフト5及びスリーブ3
の2質点を持った2自由度系となり、シャフト5のみの
1自由度系よりも動剛性が低下する。即ち、予圧型スピ
ンドルは、予圧を一定に管理し易いという利点がある反
面、スラスト方向の静・動剛性が低下するという問題点
があった。
【0008】なお、図20中、K2は前側軸受2のスラ
スト方向の剛性、K4は後側軸受4の剛性、K6は予圧バ
ネ6の剛性、M5+7はシャフト系(シャフト5及びロー
タ7等)の質量、M3はスリーブの質量である。また、
K2,K4>K6である。
【0009】図21には、図19に示す従来の予圧型ス
ピンドルにおけるシャフト5の先端部(図19中、左端
部)に加速度センサを取り付け、スピンドル先端をスラ
スト方向に加振した際の加速度を前記加速度センサによ
り測定し、周波数分析器により処理した動剛性データを
示す。同図中、横軸は周波数(Hz)を、縦軸はコンプ
ライアンス(=振動(X)の振幅/振動力(F)の振
幅;μm/kg)をそれぞれ示す。この図21によれ
ば、第1次及び第2次共振周波数共に減衰がきかず急峻
なピークを示し、動剛性が低下していることが分かる。
【0010】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、スラスト方向の振動を防止することがで
きる予圧型スピンドルを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の予圧型スピンドルは、ハウジングと、該ハウ
ジングの前側内部に装着された前側軸受と、前記ハウジ
ングの後側内部にその軸線方向に所定範囲移動可能に装
着されたスリーブと、該スリーブの前側内部に該スリー
ブと一体に移動可能に装着された後側軸受と、前記ハウ
ジングの内部に前記前側軸受と前記後側軸受とを介して
回転自在に支持されたシャフトと、前記後側軸受にその
軸方向への予圧を付与する予圧バネとを具備した予圧型
スピンドルにおいて、前記スリーブの前記後側軸受とそ
の軸方向に離間した位置に前記ハウジングと一体に設け
られ且つ円周上等間隔または円周上全周に亘って振動防
止作用を行なう振動防止手段を設けたことを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0013】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図1〜図4に基づき説明する。図1は、
本発明の第1の実施の形態に係る予圧型スピンドルの構
成を示す縦断面図、図2は、図1の矢印A方向から見た
側面図である。図1及び図2において、上述した従来例
の図19と同一部分には、同一符号が付してある。図1
及び図2において図19と異なる部分は、図19の構成
に振動防止手段15を付加したことである。
【0014】振動防止手段15は、ハウジング1の後側
部材1cの後端部に接続固定した円筒状の振動防止部本
体16と、方形状の固定用ブロック17と、複数枚(本
実施の形態では2枚)の押圧側薄板18a,18bと、
複数枚(本実施の形態では2枚)の受け側薄板19a,
19bと、複数個(本実施の形態では2個)の押圧バネ
20a,20bと、複数個(本実施の形態では2個)の
押圧子20c,20dとから構成されている。
【0015】振動防止部本体16は、ハウジング1の後
側部材1cの一端部(図1において右端部)に固定され
て、ハウジング1と一体化されている。
【0016】固定用ブロック17は、振動防止部本体1
6の中央部の取り付け孔内に嵌合されて、複数本のボル
ト21により振動防止部本体16に固定されている。
【0017】押圧側薄板18a,18bは曲げ剛性の低
いバネ性を有する薄い(例えば、板厚0.3mm)金属
板からなり、ハウジング1の周方向に互いに180度偏
位して互いに対向して配設されている。押圧側薄板18
a,18bの各一端部(図1において左端部)は、スリ
ーブ3の一端部(図1において右端部)に設けた取付面
にボルト22a,22bによりそれぞれ固定されてい
る。また、押圧側薄板18a,18bの各他端部(図1
において右端部)は、固定用ブロック17の図において
左端部の受け面にスラスト方向に移動可能に重合されて
いる。
【0018】受け側薄板19a,19bも曲げ剛性の低
いバネ性を有する薄い(例えば、板厚0.3mm)金属
板からなり、押圧側薄板18a,18bと対応してハウ
ジング1の周方向に互いに180度偏位して互いに対向
して配設されている。受け側薄板19a,19bの各一
端部(図1において右端部)は、振動防止部本体16と
固定用ブロック17との間にボルトによりそれぞれ挟持
固定されている。また、受け側薄板19a,19bの各
他端部(図1において左端部)は、押圧側薄板18a,
18bの他端部にスラスト方向に移動可能に重合されて
いる。
【0019】押圧バネ20a,20bはコイルバネより
なるもので、振動防止部本体16の内周面と受け側薄板
19a,19bの各他端部との間に介装されている。押
圧子20c,20dは、ハウジング1の径方向に所定範
囲移動可能に配設されている。押圧子20c,20dの
一端部(図1においてハウジング1の外周側に位置する
端部)側は、振動防止部本体16に穿設されたガイド孔
16a内に嵌挿され、他端部(図1においてハウジング
1の中心側に位置する端部)側は、受け側薄板19a,
19bに接触している。押圧バネ20a,20bは押圧
子20c,20dの外周部に嵌合されている。
【0020】そして、これら押圧バネ20a,20bの
バネ力により、押圧子20c,20dの他端部が受け側
薄板19a,19bを介して押圧側薄板18a,18b
を固定用ブロック17側に押し付けていることにより、
押圧側薄板18a,18bと固定用ブロック17との間
及び押圧側薄板18a,18bと受け側薄板19a,1
9bとの間に接触面圧(摩擦力)がそれぞれ生じるよう
になっている。
【0021】このような状態で、シャフト5やスリーブ
3のスラスト方向に振動力が作用すると、押圧側薄板1
8a,18bと固定用ブロック17との間及び押圧側薄
板18a,18bと受け側薄板19a,19bとの間に
それぞれ生じる摩擦力により、前記スラスト方向の振動
力が抑制され、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向
の振動が減衰される。
【0022】このとき、押圧側薄板18a,18bは、
スラスト方向にのみスリーブ3を拘束し、ハウジング1
や固定用ブロック17と、押圧側薄板18a,18bと
のアライメントが悪くても、押圧側薄板18a,18b
の曲げ剛性が低いため、ラジアル方向やモーメント方向
にスリーブ3を拘束することはなく、スラスト方向のみ
の剛性を向上させることができる。
【0023】また、押圧側薄板18a,18bや受け側
薄板19a,19bは、薄い板であるから曲げ剛性が低
く、押圧バネ20a,20bによるバネ力を押圧側薄板
18a,18bと受け側薄板19a,19bとの間及び
押圧側薄板18a,18bと固定用ブロック17との間
に十分作用させることができる。
【0024】図3には、図1に示す本実施の形態に係る
振動防止手段15を設けた予圧型スピンドルの2自由度
系振動モデルを示す。なお、図3中、K2は前側軸受2
のスラスト方向の剛性、K4は後側軸受4の剛性、K6は
予圧バネ6の剛性、M5+7はシャフト系(シャフト5及
びロータ7等)の質量、M3はスリーブ3系の質量であ
る。また、K2,K4>K6であるが、K6と並列に摩擦ダ
ンパのある点で図20の従来例と異なる。
【0025】図4には、図1に示す本実施の形態に係る
振動防止手段15を設けた予圧型スピンドルにおけるシ
ャフト5の先端部(図1中、左端部)に加速度センサを
取り付け、予圧型スピンドルの先端をスラスト方向に加
振した際の加速度を前記加速度センサにより測定し、周
波数分析器により処理した動剛性データを示す。同図
中、横軸は周波数(Hz)を、縦軸はコンプライアンス
(=振動(X)の振幅/振動力(F)の振幅;μm/k
g)をそれぞれ示す。この図4によれば、第1次及び第
2次共振周波数共に減衰がきいて、上述した従来例より
動剛性が向上していることが分かる。
【0026】以上詳述したように、本実施の形態に係る
予圧型スピンドルによれば、ハウジング1とスリーブ3
との間に振動防止手段15を設けたことにより、予圧型
スピンドルのスラスト方向の減衰能が向上する。
【0027】また、振動防止手段15の構成が簡単であ
り且つアライメントが悪くても各軸受2,4に無理な力
がかかることがないので高い組立精度を必要としない。
【0028】また、振動防止手段15は、後側軸受4と
離間した位置にあるため、後側軸受4の外輪を変形させ
る恐れがない。
【0029】また、比較的高周波の振動に対しても予圧
型スピンドルのスラスト方向の減衰能がある。
【0030】また、振動防止手段15は摩擦力を利用し
た構成であり、しかも押圧バネ20a,20b、薄板1
8a,18b、19a,19bを周方向に等間隔を存し
て設けているため、上述した振動防止手段15の構成が
簡単であり且つスリーブ3やシャフト5にスラスト方向
以外の偏荷重を作用させることがない。
【0031】更に、振動防止手段15は押圧バネ20
a,20bを用いて、薄板18a,18b、19a,1
9b、固定用ブロック17の摩擦力を利用した構成であ
るため、押圧バネ20a,20bの交換により振動防止
特性を容易に変更することができる。
【0032】なお、押圧側薄板18a,18b、押圧側
薄板19a,19b及び押圧バネ20a,20bは、上
述した周方向2箇所のみに限られるものではなく、周方
向に等間隔を存して3箇所以上設けてもよい。
【0033】また、押圧側薄板18a,18bと受け側
薄板19a,19bとの間及び押圧側薄板18a,18
bと固定用ブロック17との間には、適当な粘性を有す
る液体を塗布することにより、前記液体の粘性によりシ
ャフト5やスリーブ3のスラスト方向の振動減衰特性を
より高めることもできる。
【0034】更に、押圧側薄板18a,18b、受け側
薄板19a,19b及び固定用ブロック17の接触面
に、滑り案内面に多用されるターカイト等の耐摩材を接
着してもよい。
【0035】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図5及び図6に基づき説明する。図5は
本発明の第2の実施の形態に係る予圧型スピンドルの構
成を示す縦断面図、図6は図5の矢印B方向から見た側
面図である。なお、図5及び図6において、上述した従
来例の図19と同一部分には、同一符号が付してある。
図5及び図6において、図19と異なる点は、前側軸受
及び後側軸受を各2個ずつ設けたことと、ハウジングの
構成及びスリーブの構成と、図19の構成に振動防止手
段23を付加したことである。
【0036】即ち、シャフト5の前側端は2個の前側軸
受2a,2bにより、後側端は2個の後側軸受4a,4
bにより、それぞれ支持されている。
【0037】また、ハウジング1′の中間部材1′bと
後側部材1′cの外径は互いに同一に設定され、前側部
材1′aの外径は中間部材1′bと後側部材1′cより
小径に設定されている。
【0038】また、スリーブ3′は、円筒状のスリーブ
主体3′aと、一端部(図5において右端部)に鍔を有
する円筒状のスリーブ副体3′bと、中央部に透孔を有
する円板状の端板3′cとからなる。スリーブ主体3′
a内に、その一端側(図5において右端側)からスリー
ブ副体3′bを嵌合し、スリーブ副体3′bの一端部
(図5において右端部)に端板3′cを配置し、これら
スリーブ主体3′a、スリーブ副体3′b及び端板3′
cを互いに一体に固定することにより、スリーブ3′が
構成されている。中間部材1′bの軸方向中央部外周面
にはフランジ1′dが形成され、このフランジ1′dに
はボルト挿通孔1′eが穿設されている。また、ハウジ
ング1′の中間部材1′bと後側部材1′cの外径は互
いに同一に設定され、前側部材1′aの外径は中間部材
1′bと後側部材1′cより小径に設定されている。後
側部材1′cと端板3′cとの間にリング部材12が配
設されて、複数本のボルト24により後側部材1′cに
固定されている。
【0039】本実施の形態に係る振動防止手段23は、
ハウジング1′の後側部材1′cの後端部に接続固定し
た端部に略半月状の開口25aを有する振動防止部本体
25と、複数個(本実施の形態では2個)の方形状の薄
板取付台26a,26bと、U字状の切欠部を有する方
形状の固定用ブロック27と、複数枚(本実施の形態で
は2枚)の押圧側薄板28a,28bと、複数枚(本実
施の形態では4枚)の受け側薄板29a,29b,29
c,29d,29e,29fと、複数個(本実施の形態
では2個)の方形状の支持台30a,30bと、複数本
(本実施の形態では2本)の押圧子31a,31bと、
複数個(本実施の形態では2個)の押圧バネ32a,3
2bと、から構成されている。なお、押圧用薄板28
a,28b、受け側薄板29a,29b,29c,29
dは耐摩耗性を向上させるため硬化熱処理が施されてい
る。
【0040】振動防止部本体25は、ハウジング1′の
後側部材1′cの一端部(図5において右端部)に固定
されて、ハウジング1′と一体化されている。
【0041】薄板取付台26a,26bは、ハウジング
1′の周方向に互いに180度偏位して互いに対向して
端板3′cの一側面(図5において右側面)に複数本の
ボルト33a,33bにより固定されている。
【0042】固定用ブロック27は、振動防止部本体2
5の一側面(図5において右側面)に複数本のボルト3
4により固定されている。固定用ブロック27のU字状
の切欠部の円弧中心は、シャフト5の中心と整合してい
る。
【0043】押圧側薄板28a,28bは、曲げ剛性の
低いバネ性を有する薄い(例えば、板厚0.3mm)金
属板からなり、その一端部(図5において左端部)は薄
板取付台26a,26bの互いに対向する取付面にボル
ト35a,35bにより固定されている。また、押圧側
薄板28a,28bの他端部(図5において右端部)
は、固定用ブロック27の上下の受け面に受け側薄板2
9a,29b,29c,29dを介してスラスト方向に
移動可能に重合されている。なお、受け側薄板29c,
29dを固着する代わりに受け側薄板29c,29dは
省略し、ブロック27自体の受け面を硬化するようにし
てもよい。
【0044】受け側薄板29a,29bも、押圧側薄板
28a,28bと同様に曲げ剛性の低いバネ性を有する
薄い(例えば、板厚0.3mm)金属板からなり、その
一端部(図6において右端部)は固定用ブロック27の
上下の取付面に受け側薄板29c,29d,29e,2
9fを介し、ボルト36a,36bにより固定されてい
る。なお、29e,29fは、押圧用薄板28a,28
bと同じ厚さを有し、29a,29bを28a,28b
の厚さの分だけ浮かせるスペーサとしての役割を果たす
ものである。また、受け側薄板29a,29bの他端部
(図6において左端部)は、押圧側薄板28a,28b
の他端部にスラスト方向に移動可能に重合されている。
【0045】支持台30a,30bは、ガイド孔37
a,37bをそれぞれ有しており、固定用ブロック27
より外周側に位置して振動防止部本体25の一側面(図
5において右側面)に複数本のボルト38a,38bに
より固定されている。支持台30a,30bのガイド孔
37a,37bは、固定用ブロック27を介して互いに
対向している。
【0046】押圧子31a,31bは、支持台30a,
30bのガイド孔37a,37b内に、その軸方向に所
定範囲移動可能に嵌合されている。押圧子31a,31
bの一端部(固定用ブロック27側端部)は受け側薄板
29a,29bの他端部に当接している。
【0047】押圧バネ32a,32bは、押圧子31
a,31bの一端部と支持台30a,30bとの間に位
置して押圧子31a,31bに嵌装されている。押圧子
31a,31bは、押圧バネ32a,32bのバネ力に
より固定用ブロック27側に向かって付勢されている。
【0048】そして、押圧側薄板28a,28bは、押
圧バネ32a,32bにより固定用ブロック27側に押
し付けられていることにより、押圧側薄板28a,28
bと固定用ブロック27と受け側薄板29a,29bと
の間に接触面圧(摩擦力)が生じるようになっている。
【0049】このような状態で、シャフト5やスリーブ
3′のスラスト方向に振動力が作用すると、押圧側薄板
28a,28bと固定用ブロック27との間及び押圧側
薄板28a,28bと受け側薄板29a,29bとの間
に生じる摩擦力により、前記スラスト方向の振動力が抑
制され、シャフト5やスリーブ3′のスラスト方向の振
動が減衰される。
【0050】本実施の形態に係る振動防止手段23を設
けた予圧型スピンドルの2自由度系振動モデル及びその
ときの動剛性データは、上述した第1の実施の形態にお
ける図3及び図4と同様であり、上述した従来例より動
剛性が向上している。
【0051】また、本実施の形態に係る予圧型スピンド
ルによれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を
奏する。
【0052】なお、押圧側薄板28a,28b、押圧側
薄板29a,29b、押圧子31a,31b及び押圧バ
ネ32a,32bは、上述した周方向2箇所のみに限ら
れるものではなく、周方向に等間隔を存して3箇所以上
設けてもよい。
【0053】また、押圧側薄板28a,28bと受け側
薄板29a,29bとの間及び押圧側薄板28a,28
bと固定用ブロック27との間には、適当な粘性を有す
る液体を塗布することにより、前記液体の粘性によりシ
ャフト5やスリーブ3′のスラスト方向の振動減衰特性
をより高めることもできる。
【0054】更に、押圧側薄板28a,28b及び受け
側薄板29a,29b及び固定用ブロック27の接触面
に、滑り案内面に多用されるターカイト等の耐摩材を接
着してもよい。
【0055】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図7及び図8に基づき説明する。図7は
本発明の第3の実施の形態に係る予圧型スピンドルの構
成を示す縦断面図、図8は図7の矢印C方向から見た側
面図である。なお、図7及び図8において、上述した従
来例の図19と同一部分には同一符号が付してある。
【0056】図7及び図8において、図19と異なる点
は、図19の構成に振動防止手段39を付加したことで
ある。この振動防止手段39は、複数枚(本実施の形態
では2枚)の板バネ40a,40bと、これら板バネ4
0a,40bをハウジング1に取り付けるための複数個
(本実施の形態では2個)の取付台41a,41bとか
らなる。取付台41a,41bは、ハウジング1の後側
部材1cの一側面(図7において右側面)に、互いに周
方向に180度偏位してボルト42a,42bにより固
定されている。これらの取付台41a,41bに板バネ
40a,40bの一端部がボルト43a,43bにより
固定され、板バネ40a,40bの他端部は、弓状に撓
んだ状態でスリーブ3の一端部(図7において右端部)
外周面に当接し、これにより板バネ40a,40bの他
端部は、スリーブ3の一端部外周面に押し付けられ、板
バネ40a,40bの他端部とスリーブ3の一端部外周
面との間に接触面圧(摩擦力)が生じるようになってい
る。
【0057】このような状態で、シャフト5やスリーブ
3のスラスト方向に振動力が作用すると、板バネ40
a,40bの他端部とスリーブ3の一端部外周面との間
に生じる摩擦力により、前記スラスト方向の振動力が抑
制され、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向の振動
が減衰される。
【0058】本実施の形態に係る振動防止手段39を設
けた予圧型スピンドルの2自由度系振動モデル及びその
ときの動剛性データは、上述した第1の実施の形態にお
ける図3及び図4と同様であり、上述した従来例より動
剛性が向上している。
【0059】また、本実施の形態に係る予圧型スピンド
ルは、上述した第1の実施の形態に係る予圧型スピンド
ルと同様の効果を奏する。
【0060】なお、板バネ40a,40b及び取付台4
1a,41bは、上述した周方向2箇所のみに限られる
ものではなく、周方向に等間隔を存して3箇所以上設け
てもよい。
【0061】また、板バネ40a,40bの他端部とス
リーブ3の一端部外周面との間には、適当な粘性を有す
る液体を塗布することにより、前記液体の粘性によりシ
ャフト5やスリーブ3のスラスト方向の振動減衰特性を
より高めることもできる。
【0062】更に、板バネ40a,40bとスリーブ3
の接触面に、滑り案内面に多用されるターカイト等の耐
摩材を接着してもよい。
【0063】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態を図9及び図10に基づき説明する。図9
は、本発明の第4の実施の形態に係る予圧型スピンドル
の構成を示す縦断面図であり、同図において上述した従
来例の図19と同一部分には、同一符号が付してある。
【0064】図9において図19と異なる部分は、図1
9の構成に振動防止手段44を付加したことである。こ
の振動防止手段44は、ハウジング1の後側部材1cの
後端部に接続固定した円筒状の振動防止部本体45と、
複数枚(本実施の形態では2枚)の薄板46a,46b
とから構成されている。
【0065】振動防止部本体45は、ハウジング1の後
側部材1cの一端部(図9において右端部)に固定され
て、ハウジング1と一体化されている。
【0066】薄板46a,46bは、曲げ剛性の低いバ
ネ性を有する薄い(例えば、板厚0.3mm)金属板か
らなり、その一端部(図9において左端部)はスリーブ
3の一端部(図において右端部)に互いに180度偏位
して設けられた取付面にボルト47a,47bにより固
定されている。薄板46a,46bの他端部(図9にお
いて右端部)は、振動防止部本体45に形成されたスリ
ット48a,48b内にアライメント誤差に比べて十分
大きな微小隙間(例えば、0.1mm〜0.3mm)を
存して遊嵌されている。薄板46a,46bの他端部と
スリット48a,48bとの間の隙間には、高粘度部材
(例えば、グリース)49a,49bが充填されてお
り、この高粘度部材49a,49bにより粘性ダンパー
作用が生じるようになっている。
【0067】このような状態で、シャフト5やスリーブ
3のスラスト方向に振動力が作用すると、高粘度部材4
9a,49bの粘性ダンパー作用により、前記スラスト
方向の振動力が抑制され、シャフト5やスリーブ3のス
ラスト方向の振動が減衰される。
【0068】図10には、図9に示す本実施の形態に係
る振動防止手段44を設けた予圧型スピンドルの2自由
度系振動モデルを示す。なお、図10中、K2は前側軸
受2のスラスト方向の剛性、K4は後側軸受4の剛性、
K6は予圧バネ6の剛性、M5+7はシャフト系(シャフト
5及びロータ7等)の質量、M3はスリーブ系の質量で
ある。また、K2,K4>K6であるが、K6と並列に粘性
ダンパーがあることが図20の従来例と異なる。
【0069】図9に示す2自由度系振動モデルのときの
動剛性データは、上述した第1の実施の形態における図
4と同様であり、上述した従来例より動剛性が向上して
いる。
【0070】また、本実施の形態に係る予圧スピンドル
は、振動防止手段44の構成が簡単で且つアライメント
が悪くても各軸受2,4に無理な力がかかることがない
ので、高い組立精度を必要としない。
【0071】また、振動防止手段44は後側軸受4と離
間した位置に設けてあるため、後側軸受4の外輪を変形
させる恐れがない。
【0072】また、比較的高周波の振動にも減衰能があ
る。
【0073】更に、薄板46a,46bを周方向に等間
隔に設けているため、上述した振動防止手段44の構成
が簡単で且つスリーブ3やシャフト5にスラスト方向以
外の偏荷重を作用させることがない。
【0074】なお、スリット48a,48bのスリーブ
3側の開口面をシール部材によりシールすることによ
り、高粘度部材49a,49bがスリット48a,48
bから漏出しないようにしてもよい。
【0075】また、薄板46a,46bは、上述した周
方向2箇所のみに限られるものではなく、周方向に等間
隔を存して3箇所以上設けてもよい。
【0076】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態を図11に基づき説明する。図11は、本
発明の第5の実施の形態に係る予圧型スピンドルの構成
を示す縦断面図であり、同図において上述した従来例の
図19と同一部分には、同一符号が付してある。図11
において図19と異なる部分は、図19の構成に振動防
止手段49を付加したことである。この振動防止手段4
9は、ハウジング1の後側部材1cの一端部(図11に
おいて右端部)内周面とスリーブ3の一端部(図11に
おいて右端部)外周面との間にアライメント誤差に比べ
て十分大きな微小隙間(例えば、0.1mm〜0.3m
m)を設け、この隙間に高粘度部材(例えば、グリー
ス)50を充填して構成されている。この高粘度部材5
0により粘性ダンパー作用が生じるようになっている。
【0077】このような状態で、シャフト5やスリーブ
3のスラスト方向に振動力が作用すると、高粘度部材5
0の粘性ダンパー作用により、前記スラスト方向の振動
力が抑制され、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向
の振動が減衰される。
【0078】本実施の形態に係る振動防止手段49を設
けた予圧型スピンドルの2自由度系振動モデル及びその
ときの動剛性データは、上述した第4の実施の形態にお
ける図10及び第1の実施の形態における図4と同様で
あり、上述した従来例より動剛性が向上している。
【0079】また、本実施の形態に係る予圧スピンドル
は、振動防止手段49の構成が簡単で且つアライメント
が悪くても各軸受2,4に無理な力がかかることがない
ので、高い組立精度を必要としない。
【0080】また、振動防止手段49は後側軸受4と離
間した位置に設けてあるため、後側軸受4の外輪を変形
させる恐れがない。
【0081】更に、比較的高周波の振動にも減衰能があ
る。
【0082】なお、高粘度部材50を充填する隙間の両
側部分を0リング等のシール部材によりシールして、高
粘度部材50が前記隙間から漏出しないようにしてもよ
い。 (第6の実施の形態)次に、本発明の第6の実施の形態
を図12に基づき説明する。図12は、本発明の第6の
実施の形態に係る予圧型スピンドルの構成を示す縦断面
図であり、同図において上述した従来例の図19と同一
部分には、同一符号が付してある。図12において図1
9と異なる部分は、図19の構成に振動防止手段51を
付加したことである。この振動防止手段51は、ハウジ
ング1の後側部材1cの内端面とリング部材12との間
に環状部材52を配設し、この環状部材52を後側部材
1cの内端面に複数本のボルト53により固定し、この
環状部材52の内周面とスリーブ3の外周面との間にア
ライメント誤差に比べて十分大きな微小隙間(例えば、
0.1mm〜0.3mm)を設け、この隙間に高粘度部
材(例えば、グリース)54を充填して構成されてい
る。この高粘度部材54により粘性ダンパー作用が生じ
るようになっている。
【0083】このような状態で、シャフト5やスリーブ
3のスラスト方向に振動力が作用すると、高粘度部材5
4の粘性ダンパー作用により、前記スラスト方向の振動
力が抑制され、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向
の振動が減衰される。
【0084】本実施の形態に係る振動防止手段51を設
けた予圧型スピンドルの2自由度系振動モデル及びその
ときの動剛性データは、上述した第4の実施の形態にお
ける図10及び第1の実施の形態における図4と同様で
あり、上述した従来例より動剛性が向上している。
【0085】また、本実施の形態に係る振動防止手段5
1は、上述した第6の実施の形態に係る振動防止手段と
同様の効果を奏する。
【0086】(第7の実施の形態)次に、本発明の第7
の実施の形態を図13及び図14に基づき説明する。図
13は、本発明の第7の実施の形態に係る予圧型スピン
ドルの構成を示す縦断面図であり、同図において上述し
た従来例の図19と同一部分には、同一符号が付してあ
る。本実施の形態に係る予圧型スピンドルは、定圧予圧
形式から定位置予圧形式及びその逆に切り換えできるよ
うにしたものである。
【0087】図13において図19と異なる部分は、図
19の構成に振動防止手段55を付加したことである。
この振動防止手段55は、ハウジング1の後側部材1c
の後端部に接続固定した円筒状の振動防止部本体56
と、方形状の固定用ブロック57と、複数枚(本実施の
形態では2枚)の押圧側薄板58a,58bと、複数枚
(本実施の形態では2枚)の受け側薄板59a,59b
と、複数個(本実施の形態では2個)のアクチュエータ
である油圧シリンダ60a,60bとから構成されてい
る。
【0088】振動防止部本体56は、ハウジング1の後
側部材1cの一端部(図1において右端部)に固定され
て、ハウジング1と一体化されている。
【0089】固定用ブロック57は、振動防止部本体5
6の中央部の取り付け孔内に嵌合されて、複数本のボル
ト61により振動防止部本体56に固定されている。
【0090】押圧側薄板58a,58bは曲げ剛性の低
いバネ性を有する薄い(例えば、板厚0.3mm)金属
板からなり、ハウジング1の周方向に互いに180度偏
位して互いに対向して配設されている。押圧側薄板58
a,58bの各一端部(図1において左端部)は、スリ
ーブ3の一端部(図1において右端部)に設けた取付面
にボルト62a,62bによりそれぞれ固定されてい
る。また、押圧側薄板58a,58bの各他端部(図1
において右端部)は、固定用ブロック57の図において
左端部の受け面にスラスト方向に移動可能に重合されて
いる。
【0091】受け側薄板59a,59bも曲げ剛性の低
いバネ性を有する薄い(例えば、板厚0.3mm)金属
板からなり、押圧側薄板58a,58bと対応してハウ
ジング1の周方向に互いに180度偏位して互いに対向
して配設されている。受け側薄板59a,59bの各一
端部(図1において右端部)は、振動防止部本体56と
固定用ブロック57との間にボルトによりそれぞれ挟持
固定されている。また、受け側薄板59a,59bの各
他端部(図1において左端部)は、押圧側薄板58a,
58bの他端部にスラスト方向に移動可能に重合されて
いる。
【0092】油圧シリンダ60a,60bは、振動防止
部本体56の内周面と受け側薄板59a,59bの各他
端部との間に配設されている。油圧シリンダ60a,6
0bの各シリンダ本体63a,63bの一端部は、振動
防止部本体56の内周面に固定され、油圧シリンダ60
a,60bの各ピストンロッド64a,64bの各先端
部は、受け側薄板59a,59bの各他端部に当接して
いる。
【0093】そして、受け側薄板59a,59bは、予
圧型スピンドルが熱的平衡状態、即ちシャフト5の熱膨
脹が収束した状態に達した時点で、油圧シリンダ60
a,60bの各ピストンロッド64a,64bが固定用
ブロック57側に移動して、受け側薄板59a,59b
を介して押圧側薄板58a,58bを固定用ブロック5
7に押しつけることにより、押圧側薄板58a,58b
と固定用ブロック57との間及び押圧側薄板58a,5
8bと受け側薄板59a,59bとの間に接触面圧(摩
擦力)がそれぞれ生じるようになっている。
【0094】油圧シリンダ60a,60bの各ピストン
ロッド64a,64bが固定用ブロック57側に移動し
て、受け側薄板59a,59bを介して押圧側薄板58
a,58bを固定用ブロック57に押しつけたとき、油
圧シリンダ60a,60bの各ピストンロッド64a,
64bは、スリーブ3やシャフト5の軸芯に対して直角
方向に動作し、スリーブ3の位置がスラスト方向にずれ
ないものとする。
【0095】更に、油圧シリンダ60a,60bの各ピ
ストンロッド64a,64bは、受け側薄板59a,5
9bを介して押圧側薄板58a,58bを固定用ブロッ
ク57に押しつけるため、押圧側薄板58a,58bに
はスラスト方向の力はほとんどかからない。
【0096】予圧型スピンドルの熱的平衡状態、即ちシ
ャフト5の熱膨張が収束した状態は、熱的平衡状態検出
手段である変位センサー66により検出できるようにな
っている。この変位センサー66は、振動防止部本体5
6の内周面所定箇所に固定されたブラケット66aの先
端部に取り付けられて、シャフト5の後端部(図13に
おいて右端部)と対向している。変位センサー66の軸
線はシャフト5の軸線と整合されていて、シャフト5の
熱影響による変位を検出するものである。変位センサー
66の出力側は増幅器67に接続され、この増幅器67
の出力側はデータ処理部68に接続され、このデータ処
理部68の出力側はコントローラ69に接続され、この
コントローラ69の出力側は油圧シリンダ60a,60
bに接続されている。そして、変位センサー66がシャ
フト5の後端部の熱影響による変位を検出すると、その
検出信号が増幅器67を介してデータ処理部68に入力
され、データ処理部68では逐次入力される信号を監視
していて、予め用意されたプログラムに基づき、一定時
間内での変位の値の変動幅が所定の値以下となることが
検知されると、コントローラ69に対し信号を出力す
る。コントローラ69は、この信号を受信すると、押圧
シリンダ60a,60bの制御を開始する。即ち、コン
トローラ69からの制御信号により油圧シリンダ60
a,60bが制御されるようになっている。
【0097】予圧型スピンドルが熱的平衡状態に達した
時点で、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向に振動
力が作用すると、油圧シリンダ60a,60bの各ピス
トンロッド64a,64bが、受け側薄板59a,59
bを介して押圧側薄板58a,58bを固定用ブロック
57に押しつけることにより、押圧側薄板58a,58
bと固定用ブロック57との間及び押圧側薄板58a,
58bと受け側薄板59a,59bとの間にそれぞれ生
じる摩擦力により、前記スラスト方向の振動力が抑制さ
れ、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向の振動が減
衰される。
【0098】このとき、押圧側薄板58a,58bは、
スラスト方向にのみスリーブ3を拘束し、ハウジング1
やブロック57と、押圧側薄板58a,58bとのアラ
イメントが悪くても、押圧側薄板58a,58bの曲げ
剛性が低いため、ラジアル方向やモーメント方向にスリ
ーブ3を拘束することはなく、スラスト方向のみの静・
動剛性を向上させることができる。
【0099】即ち、本実施の形態に係る予圧型スピンド
ルによれば、予圧型スピンドルが熱的平衡状態、即ちシ
ャフト5の熱膨張が収束した状態で油圧シリンダ60
a,60bの各ピストンロッド64a,64bを作動さ
せて、受け側薄板59a,59bを介して押圧側薄板5
8a,58bを固定用ブロック57に押しつけクランプ
することにより、図20に示す2自由度系が図14に示
すように1自由度系となり、予圧型スピンドルのスラス
ト方向の静・動剛性が向上する。
【0100】そして、予圧型スピンドルの使用が終了し
たら、前記クランプを解除した後、その回転を停止させ
る。このように、予圧型スピンドルの使用中のみ、後側
軸受4の位置をシャフト5の熱膨張分変位させた状態で
クランプすることにより、即ち定圧予圧型式から定位置
予圧型式に切り換えることで、予圧型スピンドルのスラ
スト方向の静・動剛性が向上する。
【0101】図14には、図13に示す本実施の形態に
係る振動防止手段55を設けた予圧型スピンドルの1自
由度系振動モデルを示す。なお、図13中、K2は前側
軸受2のスラスト方向の剛性、K4は後側軸受4の剛
性、M5+7はシャフト系(シャフト5及びロータ7等)
の質量である。
【0102】実用上は、予め予圧型スピンドルが熱的平
衡状態に到達するまでの時間を上記のような方法で計測
しておき、実際のスピンドルの使用時には、変位センサ
は用いず、予め計測した時間をセットしたタイマーによ
りクランプ用のアクチュエータである油圧シリンダ60
a,60bを作動させることもできる。
【0103】また、後述の実施の形態のように、変位セ
ンサに代え、温度センサを用いるようにしてもよい。
【0104】本実施の形態に係る予圧型スピンドルによ
れば、シャフト5の熱膨張により軸受予圧が大きく変動
してしまうという定位置予圧形式の短所及び予圧型スピ
ンドルのスラスト方向の静・動剛性が低く、この方向の
振動が生じやすいという定圧予圧形式の短所を同時に解
消することができる。
【0105】なお、押圧側薄板58a,58b、受け側
薄板59a,59b及び油圧シリンダ60a,60b
は、上述した周方向2箇所のみに限られるものではな
く、周方向に等間隔を存して3箇所以上設けてもよい。
【0106】また、押圧側薄板58a,58b、受け側
薄板59a,59b及びブロック57の接触面に、滑り
案内面に多用されるターカイト等の耐摩材を接着しても
よい。
【0107】(第8の実施の形態)次に、本発明の第8
の実施の形態を図15に基づき説明する。図15は本発
明の第8の実施の形態に係る予圧型スピンドルの構成を
示す縦断面図である。なお、図15において、上述した
従来例の図19と同一部分には、同一符号が付してあ
る。図15において図19と異なる点は、図19の構成
に振動防止手段70、温度記録装置71、データ処理部
72、コントローラ73及び油圧系統74を付加したこ
とである。
【0108】本実施の形態に係る振動防止手段70は、
ハウジング1の後側部材1cの後端部に接続固定した円
筒状の振動防止部本体75を有している。振動防止部本
体75は、ハウジング1の後側部材1cの一端部(図1
5において右端部)に固定されて、ハウジング1と一体
化されている。振動防止部本体75は、外周側部材75
aと内周側部材75bとからなる2重構造である。外周
側部材75aと内周側部材75bとの間には環状溝76
が形成され、この環状溝76内には、油77が充填され
ている。外周側部材75aと内周側部材75bとの接合
面には、環状溝76の両側に位置してシールリング78
a,78bが設けられており、これらのシールリング7
8a,78bにより、環状溝76内の油77が外周側部
材75aと内周側部材75bとの接合面から外方へ漏出
しないようになっている。内周側部材75bの環状溝7
6の底部は、その中央部が厚肉部79aとされ且つその
両側が薄肉部79bとされている。この厚肉部79a
は、スリーブ3の一端部(図15において右端部)のフ
ランジ3aの外周面に重合している。そして、環状溝7
6内の油77の圧力を高めることにより、薄肉部79b
が中心側に向かって変形し、これに伴って厚肉部79a
も中心側に変位してフランジ3aの外周面に密着してフ
ランジ3aをクランプするようになっている。
【0109】温度記録装置71は、前側軸受2及び後側
軸受4の温度、即ち予圧型スピンドルの熱的平衡状態
(シャフト5の熱膨張が収束した状態)を検出する温度
センサー80a,80bに接続され、温度センサー80
a,80bの検出した温度データを記録するようになっ
ている。データ処理部72は温度記録装置71の出力側
に接続されている。データ処理部72の出力側はコント
ローラ73に接続され、このコントローラ73の出力側
は油圧系統74に接続され、この油圧系統74は環状溝
76内の油77に接続されている。
【0110】そして、温度センサー80a,80bの検
出した温度データは、データ処理部72で一定時間内で
の温度の値の変動幅が所定の値以下となると、前記第7
の実施の形態の場合と同様、信号がコントローラ73に
送られ、このコントローラ73からの制御信号により油
圧系統74が制御されて、環状溝76内の油77に対し
て圧力をかけたり、その圧力を解除し得るようになって
いる。
【0111】予圧型スピンドルが熱的平衡状態に達した
時点で、環状溝76内の油77に対して圧力がかかり、
薄肉部79bが中心側に向かって変形し、これに伴って
厚肉部79aも中心側に変位してフランジ3aの外周面
に密着してフランジ3aをクランプする。これにより、
スピンドルのスラスト方向の振動力が抑制され、シャフ
ト5やスリーブ3のスラスト方向の振動が減衰される。
【0112】本実施の形態に係る予圧型スピンドルの1
軸系振動モデルは、上述した第7の実施の形態における
図14と同様であり、上述した従来例より静剛性及び動
剛性が向上している。
【0113】実用上は、予め予圧型スピンドルが熱的平
衡状態に到達するまでの時間を上記のような方法で計測
しておき、実際のスピンドルの使用時には、温度センサ
は用いず、予め計測した時間をセットしたタイマーによ
りクランプ用のアクチュエータである押圧系統74を作
動させることもできる。
【0114】また、熱平衡状態(熱膨張が収束した状
態)を検知するのに温度センサを用いたが、代わりに第
7の実施の形態と同様に変位センサを用いた構成として
もよい。
【0115】また、本実施の形態に係る予圧型スピンド
ルは、上述した第7の実施の形態に係る予圧型スピンド
ルと同様の効果を奏する。
【0116】(第9の実施の形態)次に、本発明の第9
の実施の形態を図16に基づき説明する。図16は本発
明の第9の実施の形態に係る予圧型スピンドルの構成を
示す縦断面図である。なお、図16において、上述した
従来例の図19と同一部分には、同一符号が付してあ
る。図16において図19と異なる点は、図19の構成
に振動防止手段81、温度記録装置82、データ処理部
83、コントローラ84及び油圧系統85を付加したこ
とである。
【0117】本実施の形態に係る振動防止手段81は、
ハウジング1の後側部材1cの後端部に接続固定した円
筒状の振動防止部本体86を有している。振動防止部本
体86は、ハウジング1の後側部材1cの一端部(図1
6において右端部)に固定されて、ハウジング1と一体
化されている。振動防止部本体86は、外周側部材86
aと内周側部材86bとからなる2重構造である。外周
側部材86aと内周側部材86bとの間には環状溝87
が形成され、この環状溝87内には、油88が充填され
ている。外周側部材86aと内周側部材86bとの接合
面には、環状溝87の両側に位置してシールリング89
a,89bが設けられており、これらのシールリング8
9a,89bにより、環状溝87内の油88が外周側部
材86aと内周側部材86bとの接合面から外方へ漏出
しないようになっている。内周側部材86bの環状溝8
7の底部は、その中央部が薄肉部90aとされ且つその
両側が厚肉部90bとされている。内周側部材86bの
内周面はスリーブ3の外周面に摺接している。そして、
環状溝87内の油88の圧力を高めることにより、薄肉
部90aが中心側に向かって変形し、スリーブ3の外周
面に密着して該スリーブ3をクランプするようになって
いる。
【0118】温度記録装置82は、前側軸受2及び後側
軸受4の温度、即ち予圧型スピンドルの熱的平衡状態
(シャフト5の熱膨張が収束した状態)を検出する温度
センサー91a,91bに接続され、温度センサー91
a,91bの検出した温度データを記録するようになっ
ている。データ処理部83は温度記録装置82の出力側
に接続されている。データ処理部83の出力側はコント
ローラ84に接続され、このコントローラ84の出力側
は油圧系統85に接続され、この油圧系統85は環状溝
87内の油88に接続されている。
【0119】そして、温度センサー91a,91bの検
出した温度データは、データ処理部83で一定時間内で
の温度の値の変動幅が所定の値以下となると、前記第8
の実施の形態の場合と同様、信号がコントローラ84に
送られ、このコントローラ84からの制御信号により油
圧系統85が制御されて、環状溝87内の油88に対し
て圧力をかけたり、その圧力を解除し得るようになって
いる。
【0120】予圧型スピンドルが熱的平衡状態に達した
時点で、環状溝87内の油88に対して圧力がかかり、
薄肉部90aが中心側に向かって変形してスリーブ3の
外周面に密着して該スリーブ3をクランプする。これに
より、予圧型スピンドルのスラスト方向の振動力が抑制
され、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向の振動が
減衰される。
【0121】本実施の形態に係る予圧型スピンドルの1
軸系振動モデルは、上述した第7の実施の形態における
図14と同様であり、上述した従来例より静剛性及び動
剛性が向上している。
【0122】実用上は、予め予圧型スピンドルが熱的平
衡状態に到達するまでの時間を上記のような方法で計測
しておき、実際のスピンドルの使用時には、温度センサ
は用いず、予め計測した時間をセットしたタイマーによ
りクランプ用のアクチュエータである油圧系統85を作
動させることもできる。
【0123】また、熱平衡状態(熱膨張が収束した状
態)を検知するのに温度センサを用いたが、代わりに第
7の実施の形態と同様に変位センサを用いた構成として
もよい。
【0124】また、本実施の形態に係る予圧型スピンド
ルは、上述した第7の実施の形態に係る予圧型スピンド
ルと同様の効果を奏する。
【0125】なお、本実施の形態の場合の予圧バネ6
は、スリーブ3のフランジ3aと内周側部材86bの一
端部(図16において右端部)との間に配設されてい
る。
【0126】(第10の実施の形態)次に、本発明の第
10の実施の形態を図17に基づき説明する。図17
は、本発明の第10の実施の形態に係る予圧型スピンド
ルの構成を示す縦断面図であり、同図において上述した
従来例の図19と同一部分には、同一符号が付してあ
る。図17において図19と異なる部分は、図19の構
成に振動防止手段92、温度記録装置93、データ処理
部94、コントローラ95を付加したことである。
【0127】本実施の形態に係る振動防止手段92は、
ハウジング1の後側部材1cの後端部に接続固定した円
筒状の振動防止部本体96と、外形把握チャック97と
から構成されている。振動防止部本体96の外径はハウ
ジング1の外径と同一に設定されている。振動防止部本
体96は、ハウジング1の後側部材1cの一端部(図1
7において右端部)に固定されて、ハウジング1と一体
化されている。振動防止部本体96は、その内部に環状
の中空部98を有し、該中空部98内に外形把握チャッ
ク97が設けられている。振動防止部本体96の中空部
98の底部は、その中央部が厚肉部98aとされ且つそ
の両側が薄肉部98bとされている。この厚肉部98a
は、スリーブ3の一端部(図17において右端部)のフ
ランジ3aの外周面に重合している。そして、外形把握
チャック97を作動させることにより、厚肉部98aが
中心側に向かって変形し、フランジ3aの外周面に密着
してフランジ3aをクランプするようになっている。
【0128】温度記録装置93は、前側軸受2及び後側
軸受4の温度、即ちスピンドルの熱的平衡状態(シャフ
ト5の熱膨張が収束した状態)を検出する温度センサー
99a,99bに接続され、温度センサー99a,99
bの検出した温度データを記録するようになっている。
データ処理部94は温度記録装置93の出力側に接続さ
れている。データ処理部94の出力側はコントローラ9
5に接続され、このコントローラ95の出力側は外形把
握チャック97に接続されている。
【0129】そして、温度センサー99a,99bの検
出した温度データは、データ処理部94で一定時間内で
の温度の値の変動幅が所定の値以下となると、前記第8
の実施の形態の場合と同様、信号がコントローラ95に
送られ、このコントローラ95からの制御信号により外
形把握チャック97が作動し得るようになっている。
【0130】予圧型スピンドルが熱的平衡状態に達した
時点で、外形把握チャック97が作動し、厚肉部98a
が中心側に向かって変形してフランジ3aの外周面に密
着し、該フランジ3aをクランプする。これにより、予
圧型スピンドルのスラスト方向の振動力が抑制され、シ
ャフト5やスリーブ3のスラスト方向の振動が減衰され
る。
【0131】本実施の形態に係る予圧型スピンドルの1
軸系振動モデルは、上述した第7の実施の形態における
図14と同様であり、上述した従来例より静剛性及び動
剛性が向上している。
【0132】実用上は、予め予圧型スピンドルが熱的平
衡状態に到達するまでの時間を上記のような方法で計測
しておき、実際のスピンドルの使用時には、温度センサ
は用いず、予め計測した時間をセットしたタイマーによ
りクランプ用のアクチュエータである外形把握チャック
97を作動させることもできる。
【0133】また、熱平衡状態(熱膨張が収束した状
態)を検知するのに温度センサを用いたが、代わりに第
7の実施の形態と同様に変位センサを用いた構成として
もよい。
【0134】また、本実施の形態に係る予圧型スピンド
ルは、上述した第7の実施の形態に係る予圧型スピンド
ルと同様の効果を奏する。
【0135】(第11の実施の形態)次に、本発明の第
11の実施の形態を図18に基づき説明する。図18
は、本発明の第11の実施の形態に係る予圧型スピンド
ルの構成を示す縦断面図であり、同図において上述した
従来例の図19と同一部分には、同一符号が付してあ
る。図18において図19と異なる部分は、後側軸受4
の外輪に直接予圧をかけるようにしたタイプであるこ
と、ハウジングの構成、図19の構成に振動防止手段1
00、温度記録装置101、データ処理部102、コン
トローラ103、油圧系統104を付加したことであ
る。
【0136】本実施の形態に係るハウジング1゛は、前
側部材1゛a、中間部材1゛b、後側部材1゛cよりな
る。後側部材1゛cは中間部材1゛bの後端部外周に嵌
合されている。中間部材1゛bの後端部外周面には環状
溝106が形成され、この環状溝106内には、油10
7が充填されている。環状溝106の両側に位置して中
間部材1゛bと後側部材1゛cとの間には、シールリン
グ108a,108bが設けられ、これらシールリング
108a,108bにより、環状溝106内の油107
が中間部材1゛bと後側部材1゛cとの間から漏出しな
いようになっている。
【0137】中間部材1゛bの内部に形成された段部に
はバネ受けリング109が当接され、後側軸受4の一端
部(図18において左端部)にはリング状のスリーブ3
゛の一端部(図18において右端部)が当接されてい
る。そして、バネ受けリング109とスリーブ3゛との
間に予圧バネ6が介装されている。従って、予圧バネ6
により後側軸受4の外輪に直接予圧がかけられている。
【0138】本実施の形態に係る振動防止手段100
は、油107を含む環状溝106を有している。環状溝
106は油圧系統105に接続されている。後側部材1
゛cの環状溝106の底部は薄肉部109とされ、この
薄肉部109はスリーブ3゛の外周面に当接している。
そして、環状溝106内の油107に圧力をかけること
により、薄肉部109が中心側に向かって変形してスリ
ーブ3゛の外周面に密着し、該スリーブ3゛をクランプ
するようになっている。
【0139】温度記録装置101は、前側軸受2及び後
側軸受4の温度、即ちスピンドルの熱的平衡状態(シャ
フト5の熱膨張が収束した状態)を検出する温度センサ
ー110a,110bに接続され、温度センサー110
a,110bの検出した温度データを記録するようにな
っている。データ処理部102は温度記録装置101の
出力側に接続されている。データ処理部102の出力側
はコントローラ103に接続され、このコントローラ1
03の出力側は油圧系統104に接続されている。
【0140】そして、温度センサー110a,110b
の検出した温度データは、データ処理部102で一定時
間内での変位の値の変動幅が所定の値以下となると、前
記第8の実施の形態の場合と同様、信号がコントローラ
103に送られ、このコントローラ103からの制御信
号により油圧系統104を介して環状溝106内の油1
07に圧力がかかるようになっている。
【0141】予圧型スピンドルが熱的平衡状態に達した
時点で、環状溝106内の油107に圧力がかかり、薄
肉部109が中心側に向かって変形してスリーブ3゛の
外周面に密着し、該スリーブ3゛をクランプする。これ
により、予圧型スピンドルのスラスト方向の振動力が抑
制され、シャフト5やスリーブ3のスラスト方向の振動
が減衰される。
【0142】本実施の形態に係る予圧型スピンドルの1
軸系振動モデルは、上述した第7の実施の形態における
図14と同様であり、上述した従来例より静剛性及び動
剛性が向上している。
【0143】実用上は、予め予圧型スピンドルが熱的平
衡状態に到達するまでの時間を上記のような方法で計測
しておき、実際のスピンドルの使用時には、温度センサ
は用いず、予め計測した時間をセットしたタイマーによ
りクランプ用のアクチュエータである油圧系統104を
作動させることができる。
【0144】また、熱平衡状態(熱膨張が収束した状
態)を検知するのに温度センサを用いたが、代わりに第
7の実施の形態と同様に変位センサを用いた構成として
もよい。
【0145】また、本実施の形態に係る予圧型スピンド
ルは、上述した第7の実施の形態に係る予圧型スピンド
ルと同様の効果を奏する。
【0146】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の予圧型スピ
ンドルによれば、ハウジングとスリーブとの間に振動防
止手段を設けたから、スラスト方向の振動を確実に防止
する事ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る予圧型スピン
ドルの構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の矢印A方向から見た側面図である。
【図3】図1に示す予圧型スピンドルの2自由度系振動
モデルを示す図である。
【図4】図1に示す予圧型スピンドルの図3に示す2自
由度系振動モデルにおけるスラスト方向の動剛性を示す
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る予圧型スピン
ドルの構成を示す縦断面図である。
【図6】図1の矢印B方向から見た側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る予圧型スピン
ドルの構成を示す縦断面図である。
【図8】図1の矢印C方向から見た側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る予圧型スピン
ドルの構成を示す縦断面図である。
【図10】図9に示す予圧型スピンドルの2自由度系振
動モデルを示す図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る予圧型スピ
ンドルの構成を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る予圧型スピ
ンドルの構成を示す縦断面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る予圧型スピ
ンドルの構成を示す縦断面図である。
【図14】図13に示す予圧型スピンドルの1自由度系
振動モデルを示す図である。
【図15】本発明の第8の実施の形態に係る予圧型スピ
ンドルの構成を示す縦断面図である。
【図16】本発明の第9の実施の形態に係る予圧型スピ
ンドルの構成を示す縦断面図である。
【図17】本発明の第10の実施の形態に係る予圧型ス
ピンドルの構成を示す縦断面図である。
【図18】本発明の第11の実施の形態に係る予圧型ス
ピンドルの構成を示す縦断面図である。
【図19】従来の予圧型スピンドルの構成を示す縦断面
図である。
【図20】図19に示す従来の予圧型スピンドルの2自
由度系振動モデルを示す図である。
【図21】図19に示す従来の予圧型スピンドルの図2
0に示す2自由度系振動モデルにおけるスラスト方向の
動剛性を示す図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1′ ハウジング 1゛ ハウジング 2 前側軸受 3 スリーブ 3′ スリーブ 3゛ スリーブ 4 後側軸受 5 シャフト 6 予圧バネ 5 振動防止手段 23 振動防止手段 39 振動防止手段 44 振動防止手段 49 振動防止手段 51 振動防止手段 55 振動防止手段 70 振動防止手段 81 振動防止手段 92 振動防止手段 100振動防止手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジングの前側内部
    に装着された前側軸受と、前記ハウジングの後側内部に
    その軸線方向に所定範囲移動可能に装着されたスリーブ
    と、該スリーブの前側内部に該スリーブと一体に移動可
    能に装着された後側軸受と、前記ハウジングの内部に前
    記前側軸受と前記後側軸受とを介して回転自在に支持さ
    れたシャフトと、前記後側軸受にその軸方向への予圧を
    付与する予圧バネとを具備した予圧型スピンドルにおい
    て、前記スリーブの前記後側軸受とその軸方向に離間し
    た位置に前記ハウジングと一体に設けられ且つ円周上等
    間隔または円周上全周に亘って振動防止作用を行なう振
    動防止手段を設けたことを特徴とする予圧型スピンド
    ル。
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