JPH10239703A - 空間光変調システムおよび投射型表示システム - Google Patents

空間光変調システムおよび投射型表示システム

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JPH10239703A
JPH10239703A JP5403897A JP5403897A JPH10239703A JP H10239703 A JPH10239703 A JP H10239703A JP 5403897 A JP5403897 A JP 5403897A JP 5403897 A JP5403897 A JP 5403897A JP H10239703 A JPH10239703 A JP H10239703A
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JP
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light
spatial light
modulation system
optical
light modulation
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Application number
JP5403897A
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English (en)
Inventor
Naoki Hiji
直樹 氷治
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光書込型の空間光変調システムで、書込光に
周囲光が重畳している場合でも所期の空間光変調が可能
となり、コントラストの高い出力画像が得られるように
する。 【解決手段】 空間光変調システムは、光書込型の空間
光変調器60、空間光変調器60に駆動電圧Voを印加
する電圧制御駆動手段62、空間光変調器60に書込光
を照射する光書込手段50、および光書込手段50を制
御して書込光を点滅させる点滅制御手段64を備えるも
のとする。空間光変調器60は、光導電部材と電気光学
変換部材を直列接続したものである。駆動電圧Voは、
ある周期T1で極性反転させるとともに、この周期T1
より十分長い周期T2で位相反転させる。これと同期し
て、書込光を周期T1で点滅させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光情報処理や光
計測などに用いられる光書込型の空間光変調システム、
およびこれを用いた投射型表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】光書込型の空間光変調システムは、入力
画像光(書込光)から、それに対応した出力画像光(読
出光)を生成するシステムで、入力画像光を生成する書
込光学系と、その生成された入力画像光を出力画像光に
変換する光書込型の空間光変調器と、この空間光変調器
からの出力画像光を外部に取り出す読出光学系とからな
る。
【0003】図11は、従来の光書込型の空間光変調シ
ステムに用いられる空間光変調器の一例を示し、その光
書込型の空間光変調器は、それぞれITOなどの透光性
導電膜からなる電極21,22が形成された、ガラスな
どの透光性絶縁材料からなる2枚の支持板10,11間
に、a−Si:Hなどの光導電材料からなる光導電部材
31、誘電体多層膜鏡33、および電気光学変換部材3
5が、順次積層されたもので、電気的には、光導電部材
31、誘電体多層膜鏡33および電気光学変換部材35
の直列回路を構成する。電気光学変換部材35には、L
iNbOなどの強誘電体やネマチック液晶などの液晶
材料のような電気光学効果を有する材料が用いられる。
【0004】この空間光変調器は、電極21,22間に
交流電圧を印加する。この場合、光導電部材31への照
度が低いときには、光導電部材31は高抵抗を呈し、電
気光学変換部材35に印加される電圧は小さくなる。一
方、支持板10側から書込光101を照射して、光導電
部材31への照度を高くすると、光導電部材31は低抵
抗となって、電気光学変換部材35に大きな電圧が印加
される。
【0005】そして、一様な読出光102を支持板11
側から照射すると、誘電体多層膜鏡33で反射した光が
電気光学変換部材35を透過するとき、電気光学変換部
材35への印加電圧に応じて、強度や位相、または偏光
状態などの光学特性が変調される。
【0006】これによって、入力画像光の強度を増幅
し、入力画像光の強度情報を位相情報に変換し、入力画
像光を異なる波長の光に変換し、2つの入力画像光を光
導電部材31上に重ねて照射して論理和演算や論理積演
算を行うなど、様々な空間光変調を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような空間光変調器と、書込光学系および読出光学系と
からなる、従来の光書込型の空間光変調システムは、書
込光に太陽光や室内光、または装置内の迷光などの周囲
光が重畳していると、その周囲光が妨害光として作用す
るため、上記の空間光変調を十分に機能させることがで
きず、出力画像のコントラストが低下する欠点がある。
【0008】そこで、この発明は、光書込型の空間光変
調システムにおいて、書込光に周囲光が重畳している場
合でも所期の空間光変調が可能となり、コントラストの
高い出力画像が得られるようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では、光書込型
の空間光変調システムとして、光導電部材と電気光学変
換部材が直列接続された光書込型の空間光変調器と、こ
の空間光変調器に、時間周期T1で極性反転し、かつ時
間周期T1より十分長い時間周期T2で位相反転する駆
動電圧を印加する電圧制御駆動手段と、前記空間光変調
器に、時間周期T1で点滅する書込光を照射する光書込
手段と、を設ける。
【0010】
【作用】上記のように構成した、この発明の空間光変調
システムにおいては、空間光変調器に印加される駆動電
圧が、周期T1で極性反転するとともに、周期T2で位
相反転し、これに同期して、空間光変調器に照射される
書込光が、周期T1で点滅する。これによって、書込光
に周囲光が重畳している場合でも所期の空間光変調が可
能となり、コントラストの高い出力画像が得られるよう
になる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の光書込型の空
間光変調システムの一実施形態を示す。この実施形態の
空間光変調システムは、光書込型の空間光変調器60、
空間光変調器60に駆動電圧Voを印加する電圧制御駆
動手段62、空間光変調器60に書込光を照射する光書
込手段(書込光学系)50、および光書込手段50を制
御して書込光を点滅させる点滅制御手段64を備える。
図1では省略しているが、そのほか、空間光変調器60
の光書込手段50が配される側と反対側には光読出手段
(読出光学系)を設ける。
【0012】光書込手段50は、この実施形態では、L
ED51およびレンズ53からなる照明光学系と、この
照明光学系によって照明される入力画像55、およびそ
の照明された入力画像55を書込光として空間光変調器
60上に投影して結像させるレンズ52からなる結像光
学系とによって構成する。
【0013】空間光変調器60は、一例として、図2
(a)に示すように、それぞれ内側に電極21,22が
形成された2枚の支持板10,11間に光導電部材31
および電気光学変換部材35を積層し、支持板10,1
1の外側に偏光子41,42を配して構成し、偏光子4
1側から書込光101を照射し、偏光子42側から読出
光102を照射する。この例では、書込光101として
は光導電部材31に吸収される波長を用い、読出光10
2としては光導電部材31に吸収されない波長を用い
る。電気光学変換部材35には、LiNbOなどの強
誘電体やネマチック液晶などの液晶材料のような電気光
学効果を有する材料を用いる。
【0014】この空間光変調器60は、図2(b)に示
すように、光導電部材31が形成する静電容量CPC
よび抵抗RPCの並列回路に対して、電気光学変換部材
35が形成する静電容量CEOが直列接続された等価回
路で表される。したがって、電極21,22間に印加さ
れる駆動電圧Voは、静電容量CPCに印加される電圧
PCと、静電容量CEOに印加される電圧VEOとに
分圧される。
【0015】駆動電圧Voは、図1の電圧制御駆動手段
62において、図3(b)に示すように、ある周期T1
で極性反転させるとともに、この周期T1より十分長い
周期T2で位相反転させる。
【0016】これと同期して、図1の点滅制御手段64
によって、光書込手段50のLED51を周期T1で点
滅させる。空間光変調器60上の照度は、図3(a)に
示すように、光書込手段50からの書込光101による
照度Bsigと、読出光102や室内光などの周囲光に
よる照度Bambとの和となる。そして、LED51が
周期T1で点滅することによって、書込光101による
照度Bsigが周期T1で変えられる。
【0017】これによって、図2の電気光学変換部材3
5(静電容量CEO)に印加される電圧VEOは、図3
(c)に示すように、周期T2の前半においては、周期
T1の前半(駆動電圧Voが正となり、かつLED51
が点灯する期間)において増加し、周期T1の後半(駆
動電圧Voが負となり、かつLED51が消灯する期
間)において減少するとともに、周期T2の後半におい
ては、周期T1の前半(駆動電圧Voが負となり、かつ
LED51が点灯する期間)において減少し、周期T1
の後半(駆動電圧Voが正となり、かつLED51が消
灯する期間)において増加するように、変化する。
【0018】ここで、LED51の点灯により空間光変
調器60に入力画像光が入射したときの光導電部材31
の抵抗をRPCP、LED51の消灯により空間光変調
器60に入力画像光が入射しないときの光導電部材31
の抵抗をRPCDとし、 τ1=(CPC+CEO)×RPCP …(1) τ3=(CPC+CEO)×RPCD …(2) τ2=1/(1/τ1−1/τ3) …(3) とすると、τ1は、周期T2の前半の周期T1の前半に
おける電圧VEOの増加、または周期T2の後半の周期
T1の前半における電圧VEOの減少の時定数、τ3
は、周期T2の前半の周期T1の後半における電圧V
EOの減少、または周期T2の後半の周期T1の後半に
おける電圧VEOの増加の時定数で、RPCD>R
PCPであるので、τ3>τ1である。τ2は、周期T
2の前半における電圧VEOの増加、または周期T2の
後半における電圧VEOの減少の時定数である。
【0019】そして、周期T1は時定数τ1より十分短
く設定し、かつ周期T2は時定数τ2より十分長く設定
する。したがって、電圧VEOは、周期T2の前半にお
いては、十分大きな正の電圧となるように周期T1ごと
に漸次増加し、周期T2の後半においては、十分大きな
負の電圧となるように周期T1ごとに漸次減少する。そ
して、周期T2を電気光学変換部材35の応答速度より
短く設定することによって、電圧VEOの実効電圧に応
じた光学応答が得られる。
【0020】この実施形態では、上記のように入力画像
光に応じて電気光学変換部材35への印加電圧VEO
変調されることによって、電気光学変換部材35に複屈
折の変化を生じて、空間光変調器60を透過する読出光
102の偏光状態が変調され、これが偏光子41,42
の作用によって光強度の変化として出力される。
【0021】そして、周期T1は時定数τ1より十分短
く設定されるため、入力画像光が入射しないで、周囲光
だけが光導電部材31に入射する場合には、周期T1内
に電気光学変換部材35の容量CEOに電荷は蓄積され
ず、電気光学変換部材35への印加電圧VEOはゼロ点
近傍を周期T1で小さく振動するだけである。周囲光が
定常光ではなく、蛍光灯などのような点滅光でも、その
点滅周期が周期T1と異なれば、電圧VEOは増加しな
い。これは、ロックインアンプの原理と同じである。
【0022】したがって、書込光101に周囲光が重畳
している場合でも所期の空間光変調が可能となり、コン
トラストの高い出力画像が得られるようになる。
【0023】また、ネマチック液晶など、電気光学材料
の多くは、直流電界の印加によって特性が劣化する。し
かし、上記の実施形態では、駆動電圧Voを周期T1で
極性反転させるだけでなく、周期T2で位相反転させる
ので、電気光学変換部材35に直流電界が印加されるこ
とがなく、電気光学変換部材35の特性劣化を生じな
い。
【0024】上記の実施形態は、書込光101の強度を
読出光102の強度変化に変換する場合であるが、空間
光変調の目的に応じて、波長や位相の変化に変換するな
ど、所望の変換をするように構成することができる。
【0025】また、電気光学変換部材35としては、上
記のように複屈折の変化を生じるものに限らず、プレオ
クロイック効果のような透過率変化を生じるもの、高分
子分散液晶やコレステリック液晶などのように光散乱能
に変化を生じるもの、TN液晶やコレステリック液晶な
どのように旋光効果を生じるもの、コレステリック液晶
の選択反射効果などのような反射率変化を生じるものな
どを用いて、これら光学特性の変化を利用するようにし
てもよい。
【0026】また、読出光102を空間光変調器60に
透過させる場合に限らず、図11に示した空間光変調器
のように誘電体多層膜鏡33を設けて、この誘電体多層
膜鏡33で反射した光を出力の読出光として取り出すよ
うにしてもよい。
【0027】また、入力画像55は、狭義の画像に限ら
ず、文字や符号などの情報でもよい。その情報の配列
も、2次元的な配列に限らず、線状または点状の配列で
もよい。
【0028】光書込手段50の照明用光源としては、L
EDに限らず、発熱ランプ、蛍光ランプ、放電ランプ、
レーザ光源などの光源を用いることができる。
【0029】また、上記の実施形態は、照明用光源を点
滅させて入力画像光を点滅させる場合であるが、点滅す
る入力画像光を得る方法は、これに限らず、例えば、定
常的に発光する光源と光シャッタとを組合せてもよい。
その光シャッタとしては、スリットを有する回転円盤を
用いた、いわゆる光チョッパなどの機械的シャッタや、
液晶や強誘電体液晶などの電気光学効果を利用したシャ
ッタなどを用いることができる。また、画像入力に液晶
ディスプレイやCRTディスプレイなどを用いて、入力
画像と全面黒画像を交互に表示することによって、点滅
する入力画像光を得るようにしてもよい。
【0030】さらに、入力画像光を周期T1で点滅させ
れば、その発光時間は、必ずしも図3(a)のようにT
1/2である必要はなく、これより短くてもよい。ま
た、空間光変調器60の駆動電圧Voの極性が変化しな
いT1/2の時間内に複数回、発光させるようにしても
よい。発光時間中の発光強度も、必ずしも図3(a)の
ように一定である必要はなく、時間とともに変化するよ
うにしてもよい。
【0031】光導電部材31としては、SiやCdSな
どの半導体や、ポリビニルカルバゾールなどの有機光導
電体などを用いることができる。ただし、電気光学変換
部材35が光導電部材31と比較して十分に高抵抗とな
るように、光導電材料31および電気光学変換部材35
を選ぶ必要がある。
【0032】〔実施例1〕実施例1では、図1〜図3に
示した実施形態において、光書込手段50のLED51
として波長630nmを発光するものを用い、その点滅
周期T1を0.5m秒とするとともに、入力画像55と
してはガラス基板上にCrを蒸着・エッチングして作製
したものを用いる。
【0033】空間光変調器60の光導電部材31は、厚
さ20μmのa−Si:H蒸着膜によって形成する。そ
の比誘電率は12、暗所での比抵抗は10Ω/cm、
300lx照射時の比抵抗は10Ω/cmである。電
気光学変換部材35は、急峻な閾値特性を有するSTN
液晶とする。その厚みは5μm、閾値電圧Vthは2.
0V、閾値電圧Vth以下での比誘電率は6、応答速度
は300m秒である。電極21,22には、ITO蒸着
膜を用いる。駆動電圧Voの極性反転の周期T1は、上
記のように0.5m秒とし、位相反転の周期T2は、1
0m秒とする。
【0034】空間光変調システム全体を暗所に置き、照
度Bambを変化させられるように波長630nmの別
のLEDを用意して、これからの光を周囲光として、光
書込手段50からの書込光101(照度Bsig)に重
畳して、空間光変調器60に照射する。そして、読出光
102の波長を1.3μmとして、空間光変調器60の
透過強度を出力強度として測定した。
【0035】この実施例1での、照度Bsig,Bam
bと電気光学変換部材35への印加電圧VEOとの関係
を知るために、上記パラメータを用いてコンピュータ・
シミュレーションを行った。
【0036】図4(a)〜(d)に、Bamb=0l
x、Bsig=300,200,100,0lxにおけ
る、Voで規格化したVEOの実効電圧VEO/Voの
時間変化を示す。図4(d)から明らかなように、Bs
ig=0lx,Bamb=0lxにおいても、VEO
大きな振動を生じる。これは、電気光学変換部材35と
光導電部材31との容量結合による誘導成分である。B
sigを増加させた場合、周期T2の前半には正の電圧
が、後半には負の電圧が印加されるようになり、上記の
誘導成分が重畳される以外は図3(c)で期待した特性
が得られることがわかる。
【0037】図4(e)〜(h)に、Bamb=300
lx、Bsig=300,200,100,0lxにお
ける、Voで規格化したVEOの実効電圧VEO/Vo
の時間変化を示す。図4(h)から明らかなように、B
sig=0lxにおけるVEOの振動の振幅が、図4
(d)のBamb=0lxのときより大きくなる。これ
は、Bambが大きいために、周期T1の後半において
も、容量CEOに電荷が蓄積されて、VEOが大きく増
加または減少するからである。そのため、周期T1の比
較的大きな振幅が重畳されるものの、Bsigを増加さ
せた場合には、Bamb=0lxのときと同様に、周期
T2の前半には正の電圧が、後半には負の電圧が印加さ
れるようになり、図3(c)で期待した特性が得られる
ことがわかる。
【0038】図5(a)に、BsigとVEO/Voと
の関係を示す。Bamb=0lxの場合と比較してBa
mb=300lxでは、上記のように周期T1の振幅が
重畳されるため、実効電圧VEO/Voの変化は小さく
なるが、Vth/Vo=0.48となるようにVo=
4.17Vに設定したところ、Bsigに対する出力強
度の特性として、図5(b)に示すような特性が得られ
た。そして、暗時にはBsig≦50lx、明時にはB
sig≧200lxとなるように設定したところ、入力
画像55に応じた2値の出力画像を得ることができた。
【0039】〔実施例2〕実施例2では、空間光変調器
60は、図6(a)(b)に示すように、支持板10上
の電極21を、画素ごとに分割して形成して、電極21
の端部上に、一方向(図6(b)の左右方向)に並ぶ画
素に共通に光導電部材31を形成し、さらに光導電部材
31上に、電極23を形成するとともに、支持板11上
の電極22を、支持板10上の電極21と対向させて、
一方向(図6(b)の左右方向)に並ぶ画素に共通に形
成して、支持板10,11間に電気光学変換部材35を
配し、支持板10,11の外側に偏光子41,42を配
して構成する。
【0040】図6(b)では4画素分しか示していない
が、実際上は、例えば48×48画素分ないしそれ以上
設ける。そして、電極22は、互いに結線して接地する
とともに、電極23は、互いに結線して電圧制御駆動手
段62に接続する。
【0041】電極21,22にはITO蒸着膜を用い、
電極23にはAl蒸着膜を用いる。光導電部材31は、
厚さ5μmのa−Si:H蒸着膜によって形成する。そ
の比誘電率は12、暗所での比抵抗は10Ω/cm、
300lx照射時の比抵抗は10Ω/cmである。光
導電部材31の面内抵抗は十分に高いので、電流は厚み
方向にしか流れないと考えてよい。
【0042】電気光学変換部材35は、急峻な閾値特性
を有するSTN液晶とする。その厚みは5μm、閾値電
圧Vthは2.0V、閾値電圧Vth以下での比誘電率
は6、応答速度は300m秒である。
【0043】光導電部材31のうち、光電導体として機
能する部分は、電極21と電極23が交差する部分だけ
であり、その1画素当たりの面積は、0.1mm×0.
1mmとする。また、電気光学変換部材35のうち、電
気光学変換機能を果たす部分は、電極21と電極22が
交差する部分だけであり、その1画素当たりの面積は、
1mm×1mmとする。
【0044】このように電極を分割するのは、光導電部
材31が形成する容量CPCと電気光学変換部材35が
形成する容量CEOとの間の関係を、CPC<<CEO
とすることによって、実施例1において生じる、容量結
合に起因するVEOの大きな振動を除去するためであ
る。
【0045】空間光変調器60以外の空間光変調システ
ムの構成は、実施例1と同じである。ただし、LED5
1の点滅および駆動電圧Voの極性反転の周期T1は、
0.1m秒とし、駆動電圧Voの位相反転の周期T2
は、実施例1と同様に10m秒とする。また、読出光1
02は白色光とする。
【0046】この実施例2での、照度Bsig,Bam
bと電気光学変換部材35への印加電圧VEOとの関係
を知るために、上記パラメータを用いてコンピュータ・
シミュレーションを行った。
【0047】図7(a)〜(d)に、Bamb=0l
x、Bsig=300,200,100,0lxにおけ
る、Voで規格化したVEOの実効電圧VEO/Voの
時間変化を示す。図4(d)と図7(d)を比較すると
明らかなように、実施例2によれば、電気光学変換部材
35と光導電部材31との容量結合によるVEOの振動
を大きく低減することができる。また、Bsigを増加
させた場合、周期T2の前半には正の電圧が、後半には
負の電圧が印加されるようになり、図3(c)で期待し
た特性が得られることがわかる。
【0048】図7(e)〜(h)に、Bamb=300
lx、Bsig=300,200,100,0lxにお
ける、Voで規格化したVEOの実効電圧VEO/Vo
の時間変化を示す。図7(h)から明らかなように、B
sig=0lxにおけるVEOの振動の振幅が、図7
(d)のBamb=0lxのときより大きくなる。これ
は、Bambが大きいために、周期T1の後半において
も、容量CEOに電荷が蓄積されて、VEOが大きく増
加または減少するからである。そのため、周期T1の比
較的大きな振幅が重畳されるものの、Bsigを増加さ
せた場合には、Bamb=0lxのときと同様に、周期
T2の前半には正の電圧が、後半には負の電圧が印加さ
れるようになり、図3(c)で期待した特性が得られる
ことがわかる。
【0049】図8(a)に、BsigとVEO/Voと
の関係を示す。図5(a)と図8(a)を比較すると明
らかなように、実施例2によれば、Bamb=300l
xにおけるBsigに対するVEO/Voの傾きが大き
くなり、Vthの変動に対してより安定に動作するよう
になる。Vth/Vo=0.2となるようにVo=10
Vに設定したところ、Bsigに対する出力強度の特性
として、図8(b)に示すような特性が得られた。そし
て、暗時にはBsig≦20lx、明時にはBsig≧
180lxとなるように設定したところ、入力画像55
に応じた2値の出力画像を得ることができた。
【0050】このように、実施例2によれば、光導電部
材31が形成する容量CPCと電気光学変換部材35が
形成する容量CEOとの間の関係を、CPC<<CEO
とすることによって、書込光101に周囲光が重畳して
いる場合でも、より安定に動作する光書込型の空間光変
調システムを得ることができる。
【0051】〔実施例3〕この発明の空間光変調システ
ムは、投射型表示システムとして好適に利用することが
でき、実施例3は、このように空間光変調システムを投
射型表示システムとする場合である。
【0052】従来の投射型表示システムは、投光器から
白色のスクリーン上に画像を投影している。そのため、
スクリーンに太陽光や室内光などの周囲光が入射する
と、表示のコントラストが著しく低下して、視認性が著
しく悪くなる。コントラストを高くするために、ブライ
ンドを閉じて太陽光を遮断し、または室内の照明を落と
すなどによって、周囲光の光量を下げると、手元の資料
が読めなくなり、または筆記できなくなるなどの不都合
を生じる。また、コントラストを高くするために投射光
量を増加させる場合には、投光器の大型化や高消費電力
化を招く欠点がある。
【0053】実施例3の投射型表示システムは、図1〜
図3に示した実施例1の空間光変調システム、または空
間光変調器60を図6のように構成した実施例2の空間
光変調システムにおいて、光書込手段50を投光器と
し、空間光変調器60をスクリーンとするものである。
【0054】これによれば、上述したように実施例1ま
たは2の空間光変調システムによれば書込光101に周
囲光が重畳している場合でもコントラストの高い出力画
像を得ることができることから、周囲光が存在する明所
でもコントラストの高い表示が得られる投射型表示シス
テムを実現することができる。実施例2の空間光変調シ
ステムを明るい室内に置き、照度Bambを与えるため
の別のLEDを消灯したところ、コントラストの高い出
力画像の表示を得ることができた。
【0055】このように投射型表示システムとする場
合、図2または図6に示したように読出光102を偏光
子42側から空間光変調器60に照射して表示を行う代
わりに、例えば、読出光102を入射させずに偏光子4
2の外側に反射板を設け、その反射板で反射した光を偏
光子41側に透過させて表示を行うようにしてもよい。
【0056】〔実施例4〕実施例4は、カラー画像を表
示する場合で、図1の空間光変調器60を、例えば、図
9に示すように、図6に示した実施例2の空間光変調器
に対してカラーフィルタ71,72,73を付加したも
のとする。カラーフィルタ71,72,73は、それぞ
れ赤、緑、青の色光を透過させるものとし、支持板10
上に図6で示した画素の1つ1つに対応して形成する。
【0057】図9は、3つの画素に対してカラーフィル
タ71,72,73の1組が設けられた状態を示してい
るが、実際上は、3つの画素のそれぞれを副画素とし、
カラーフィルタ71,72,73の1組を1画素とし
て、例えば16×48画素分ないしそれ以上設ける。
【0058】また、実施例4では、空間光変調器60を
このように構成するのに対応して、光書込手段50のL
ED51として白色光を発光するものを用い、入力画像
55をカラー画像とする。その他の構成は、実施例2と
同じである。
【0059】この実施例4では、カラーフィルタ71は
赤色光しか透過させないため、その副画素には入力画像
55の赤色成分だけが書き込まれる。そして、この副画
素は読出光102の赤色成分しか透過させないため、こ
の副画素では入力画像55の赤色成分に応じた赤色表示
がなされる。緑色光、青色光を透過させる副画素につい
ても、同様である。したがって、これらの混色によって
カラー表示が可能となる。
【0060】図9の例は、図6に示した実施例2の空間
光変調器に対してカラーフィルタ71,72,73を付
加する場合、すなわちカラーフィルタ71,72,73
に対応して電極21を分割して形成する場合であるが、
必ずしもこのように電極21を分割する必要はなく、例
えば、図2に示した実施例1の空間光変調器において支
持板10上にカラーフィルタ71,72,73を設けて
もよい。その場合にも、カラーフィルタ71,72,7
3のそれぞれの部分が1つの副画素を構成し、カラーフ
ィルタ71,72,73の1組の部分が1画素を構成す
る。
【0061】〔実施例5〕実施例5は、書込光を赤外域
の不可視光とするとともに、カラー画像を表示する場合
で、図1の空間光変調器60を、例えば、図10に示す
ように、図6に示した実施例2の空間光変調器に対して
カラーフィルタ71,72,73,74,75,76を
付加したものとする。
【0062】カラーフィルタ74,75,76は、それ
ぞれ波長800nm、900nm、1000nmの光だ
けを透過させるものとし、支持板10上に図6で示した
画素の1つ1つに対応して光導電部材31を覆うように
形成する。カラーフィルタ71,72,73は、それぞ
れ赤、緑、青の色光を透過させるものとし、支持板11
上に上記の画素の1つ1つに対応して光導電部材31お
よび電気光学変換部材35を覆うように形成する。
【0063】図10は、3つの画素に対してカラーフィ
ルタ71,72,73,74,75,76の1組が設け
られた状態を示しているが、実際上は、3つの画素のそ
れぞれを副画素とし、カラーフィルタ71,72,7
3,74,75,76の1組を1画素として、例えば1
6×48画素分ないしそれ以上設ける。
【0064】また、実施例5では、空間光変調器60を
このように構成するのに対応して、光書込手段50を、
入力画像55の赤、緑、青に色分解した光を、それぞれ
波長800nm、900nm、1000nmの光に変換
して空間光変調器60に照射する構成とする。その他の
構成は、実施例4と同じである。
【0065】この実施例5では、入力画像55の波長8
00nmに変換された成分は赤色に対応する情報を有し
ているとともに、カラーフィルタ74は波長800nm
の光しか透過させないため、その副画素には入力画像5
5の赤色成分だけが書き込まれる。そして、この副画素
はカラーフィルタ71によって読出光102の赤色成分
しか透過させないため、この副画素では入力画像55の
赤色成分に応じた赤色表示がなされる。緑色光、青色光
を透過させる副画素についても、同様である。したがっ
て、これらの混色によってカラー表示が可能となる。
【0066】しかも、この実施例5によれば、書込光1
01を不可視光とするため、書込光101が偏光子41
や支持板10の表面で反射しても、視認性を損なうこと
がない。
【0067】図10の例は、それぞれの副画素の光導電
部材31が特定波長の不可視光に対してのみ作用するよ
うにカラーフィルタ74,75,76を用いる場合であ
るが、それぞれの副画素の光導電部材31が特定波長の
不可視光に対してのみ感度を有する場合には、必ずしも
カラーフィルタ74,75,76を用いる必要はない。
【0068】また、図10の例は、それぞれの副画素が
特定波長の読出光のみを透過させるようにカラーフィル
タ71,72,73を用いる場合であるが、例えば電気
光学変換部材35が副画素ごとに異なる透過スペクトル
を持つようにし、または副画素ごとに異なる波長の読出
光を照射するようにするなどによって、必ずしもカラー
フィルタ71,72,73を用いる必要はない。
【0069】なお、実施例5は、書込光101を不可視
光とするために空間光変調器60を上記のような構成と
する場合であるが、上記のような構成の空間光変調器
を、より一般的に、入力画像と出力画像の色変換を行う
ために用いることができる。
【0070】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、書
込光に周囲光が重畳している場合でも所期の空間光変調
が可能となり、コントラストの高い出力画像が得られる
光書込型の空間光変調システムを実現することができ
る。また、周囲光が存在する明所でもコントラストの高
い表示が得られる投射型表示システムを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空間光変調システムおよび投射型表
示システムの一実施形態を示す図である。
【図2】実施例1に用いる空間光変調器の断面と等価回
路を示す図である。
【図3】実施例1の動作の説明に供する図である。
【図4】実施例1の動作の説明に供する図である。
【図5】実施例1の動作の説明に供する図である。
【図6】実施例2に用いる空間光変調器の断面図および
上面透視図である。
【図7】実施例2の動作の説明に供する図である。
【図8】実施例2の動作の説明に供する図である。
【図9】実施例4に用いる空間光変調器の断面図であ
る。
【図10】実施例5に用いる空間光変調器の断面図であ
る。
【図11】従来の空間光変調システムに用いられる空間
光変調器の断面図である。
【符号の説明】
10,11 支持板 21,22,23 電極 31 光導電部材 33 誘電体多層膜鏡 35 電気光学変換部材 41,42 偏光子 50 光書込手段(投光器) 51 LED 55 入力画像 60 空間光変調器 62 電圧制御駆動手段 64 点滅制御手段 71,72,73,74,75,76 カラーフィルタ 101 書込光 102 読出光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導電部材と電気光学変換部材が直列接続
    された光書込型の空間光変調器と、 この空間光変調器に、時間周期T1で極性反転し、かつ
    時間周期T1より十分長い時間周期T2で位相反転する
    駆動電圧を印加する電圧制御駆動手段と、 前記空間光変調器に、時間周期T1で点滅する書込光を
    照射する光書込手段と、 を備えることを特徴とする空間光変調システム。
  2. 【請求項2】請求項1の空間光変調システムにおいて、 前記空間光変調器の特定部位の光導電部材が前記書込光
    の特定波長成分に対してのみ作用するとともに、前記特
    定部位の光導電部材に対応した読出部位が別の特定波長
    成分を出力することを特徴とする空間光変調システム。
  3. 【請求項3】請求項2の空間光変調システムにおいて、 前記空間光変調器に、異なる波長成分に対して作用する
    複数の部位を配置したことを特徴とする空間光変調シス
    テム。
  4. 【請求項4】請求項2の空間光変調システムにおいて、 前記別の特定波長成分のみを透過させるフィルタを、対
    をなす光導電部材と電気光学変換部材の双方を覆うよう
    に配置したことを特徴とする空間光変調システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの空間光変調シス
    テムの前記光書込手段を投光器とし、前記空間光変調器
    をスクリーンとしたことを特徴とする投射型表示システ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項5の投射型表示システムにおいて、 前記書込光が赤外光であり、前記読出光が可視光である
    ことを特徴とする投射型表示システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1136874A1 (en) * 2000-03-22 2001-09-26 Hewlett-Packard Company, A Delaware Corporation Projection screen
EP1139158A3 (en) * 2000-03-22 2003-11-05 Hewlett-Packard Company Projection screen
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