JPH1024029A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JPH1024029A
JPH1024029A JP8183535A JP18353596A JPH1024029A JP H1024029 A JPH1024029 A JP H1024029A JP 8183535 A JP8183535 A JP 8183535A JP 18353596 A JP18353596 A JP 18353596A JP H1024029 A JPH1024029 A JP H1024029A
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輝臣 郡司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の撮影角度に対しても操作性を向上し、
透視時間を短縮して被検体への不要なX線曝射を低減す
る。 【解決手段】 撮影角度を任意に設定し得る保持装置
4、X線透過率を補償する補償フィルタ、被検体の透過
像を表示する表示装置43とを備え、対応テーブル39
は、所定の各撮影角度毎に保持装置4からの撮影角度情
報と補償フィルタの位置情報とを対応させて記憶し、補
間部40は、所定の撮影角度以外の任意の撮影角度が設
定された場合に対応テーブル39の撮影角度情報及び位
置情報に基づき任意の撮影角度情報に対応する補償フィ
ルタの位置情報を算出し、CPU38は補間部40の位
置情報を入力しその位置情報が示す位置に補償フィルタ
を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保持装置の撮影角
度を制御して被検体を多方向から透視撮影を行なうと共
に、X線絞りの位置を制御して被検体への不要なX線曝
射を防止するX線診断装置に関し、特に、心臓領域の診
断を対象とした循環器用のX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】心臓領域の透視撮影を行なう循環器X線
診断装置において、X線管から被検体にX線を曝射し、
被検体を透過した透過X線像をイメージインテンシファ
イアで光学像に変換し、光学像をTVカメラで映像信号
に変換し、TVモニタに被検体の透視像を表示する。
【0003】この場合、被検体への不要なX線曝射や直
接線及び吸収の少ない部分からの強いX線による画像の
いわゆるハレーションを防止するため、X線絞りに設け
られた絞り羽根でX線照射範囲を絞り込んだり、TVモ
ニタに表示された心臓の透視像を見ながら、X線絞りに
設けられたX線補償フィルタをハレーション部に設定し
ていた。
【0004】このハレーションは、被検体へのX線の撮
影角度によって異なるため、操作部のスイッチをオンさ
せて、駆動モータでX線補償フィルタを移動させ、X線
の撮影角度に応じてX線補償フィルタをハレーション部
に設定していた。
【0005】しかし、スイッチをいちいちオンオフさせ
てX線補償フィルタをハレーション部に設定していたた
め、その操作が面倒であった。そこで、この課題を解決
したものとして、被検体の撮影角度情報を記憶すると共
にX線絞りの位置情報も記憶し、これらの情報を自動的
に再現させるX線診断装置がある。
【0006】この種のX線診断装置としては、例えば特
開平4−288146号公報に記載されており、図9に
その構成を示す。図9に示すX線診断装置において、保
持装置111は、被検体101を挟んでX線管102及
び映像系装置103を対向配置して支持すると共に被検
体101の撮影角度を任意に設定する。
【0007】X線可動絞り112は、X線照射野及びX
線透過率を補償する。画像表示系113は、被検体10
1の透過X線像をX線像として表示する。識別符号設定
スイッチ139は、任意の撮影角度でX線画像を撮影し
たときの保持装置111の位置情報及びそのときのX線
可動絞り112の位置情報に共通の識別符号を付与す
る。
【0008】指示スイッチ140は、前記位置情報及び
識別符号の書き込み読み出しを指示し、位置情報メモリ
134は前記付与された識別符号に対応して保持装置1
11の各軸の位置情報を記憶し、可動絞り制御器115
内の図示しない位置情報メモリはX線可動絞りの調節部
材の位置情報を記憶する。
【0009】保持装置制御器114は、前記識別符号を
キーとして保持装置111の位置を再現するよう動作す
る。可動絞り制御器115は、前記識別符号をキーとし
て保持装置111の位置に対応するX線可動絞り112
の位置を再現するよう動作する。
【0010】これにより、予め任意の撮影角度でX線画
像を撮影したときの保持装置111の位置及びその位置
に対応するX線可動絞り112の位置を自動的に再現す
ることができる。
【0011】また、最終の透視像をTVモニタに表示さ
せ、その最終の透視像にX線補償フィルタを設定できる
ような機能が追加されるようになってきている。
【0012】さらに、X線補償フィルタを透過像のハレ
ーション部に設定しようと、X線補償フィルタの移動操
作スイッチを操作しても、X線管の焦点とイメージイン
テンシファイアとの間の距離(SID)、イメージイン
テンシファイアの拡大サイズによっては、すぐに透視像
にX線補償フィルタが入って来ない場合があった。
【0013】例えば、SIDを最小にして、イメージイ
ンテンシファイアの拡大サイズをノーマルサイズとした
状態で、X線補償フィルタを透視像より外側に退避させ
る。その後、SIDを最大にして、イメージインテンシ
ファイアを最大拡大サイズに設定した場合には、移動操
作スイッチを操作してX線補償フィルタを外側から透視
像まで移動させる。このため、X線補償フィルタの移動
量が大きくなってしまい、透視像にX線補償フィルタが
入ってくるのに時間がかかっていた。
【0014】また、ディジタルフルオログラフィ(D
F)装置においては、被検体の透視像等を記憶する場合
に、循環器X線診断装置の撮影角度やSID、カテーテ
ルテーブルなどの位置情報を同時に記憶し、再検査時
に、記憶された画像と共に前記位置情報などの撮影条件
を再現することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−288146号公報に記載されたX線診断装置にあ
っては、位置情報メモリに記憶された撮影角度の場合の
みX線補償フィルタが自動位置決めされており、位置情
報メモリに記憶されていないその他の撮影角度では、X
線補償フィルタは従来通り、透視像を見ながら手動によ
り設定していた。このため、操作性が悪く、不要にX線
を被検体に曝射していた。
【0016】また、一度透視を行い、透視像にハレーシ
ョン部を表示させてから、X線補償フィルタの移動操作
スイッチを操作して、X線補償フィルタを設定するた
め、設定時間が長くなっていた。
【0017】さらに、ディジタルフルオログラフィ(D
F)装置において、X線絞りの位置情報は記憶されてい
ないため、透視を行いながらX線絞りを設定しなければ
ならず、操作性が悪く、被検体への不要なX線曝射が行
なわれていた。
【0018】本発明の目的は、任意の撮影角度に対して
も操作性を向上し、透視時間を短縮して被検体への不要
なX線曝射を低減すると共に、保持装置の位置及びX線
絞りの位置を再現して再検査時の設定時間を短縮するこ
とのできるX線診断装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、被検体を挟んで対向配置されたX線源及び撮像系装
置を支持すると共に被検体の撮影角度を任意に設定し得
る保持装置と、X線透過率を補償する補償フィルタ、前
記撮像系装置からの被検体の透過像を表示する表示装置
とを備えるX線診断装置において、所定の各撮影角度毎
に前記保持装置からの撮影角度情報と前記補償フィルタ
の位置情報とを対応させて記憶する記憶手段と、所定の
撮影角度以外の任意の撮影角度が設定された場合に前記
記憶手段の撮影角度情報及び位置情報に基づき前記任意
の撮影角度情報に対応する補償フィルタの位置情報を算
出する算出手段と、この算出手段の位置情報を入力しそ
の位置情報が示す位置に前記補償フィルタを移動させる
フィルタ制御手段とを備えることを要旨とする。
【0020】この発明によれば、記憶手段が、所定の各
撮影角度毎に保持装置からの撮影角度情報と補償フィル
タの位置情報とを対応させて記憶し、算出手段が、所定
の撮影角度以外の任意の撮影角度が設定された場合に記
憶手段の撮影角度情報及び位置情報に基づき任意の撮影
角度情報に対応する補償フィルタの位置情報を算出する
と、フィルタ制御手段が、算出手段の位置情報を入力し
その位置情報が示す位置に前記補償フィルタを移動させ
るので、任意の撮影角度に対しても操作性を向上でき、
透視時間を短縮できると共に、被検体への不要なX線曝
射を低減することができる。
【0021】請求項2の発明において、前記算出手段
は、前記記憶手段の複数の撮影角度情報の内の前記任意
の撮影角度情報に最も近い値を持つ2つの撮影角度情報
及びこれらの情報に対応する2つの位置情報に対して補
間処理を施し任意の撮影角度情報に対応する補償フィル
タの位置情報を算出することを要旨とする。
【0022】この発明によれば、算出手段が、記憶手段
の複数の撮影角度情報の内の任意の撮影角度情報に最も
近い値を持つ2つの撮影角度情報及びこれらの情報に対
応する2つの位置情報に対して補間処理を施すので、任
意の撮影角度情報に対応する補償フィルタの位置情報を
算出することができる。
【0023】請求項3の発明は、被検体を挟んで対向配
置されたX線源及び光学像変換手段を少なくとも支持す
ると共に被検体の撮影角度を任意に設定し得る保持装置
と、X線透過率を補償する補償フィルタと、被検体の透
過像を表示する表示装置とを備えるX線診断装置におい
て、前記光学像変換手段に入射されるX線のX線受像面
における拡大サイズ情報,前記X線源から光学像変換手
段までの距離情報の少なくとも一方の情報に基づき、X
線源から光学像変換手段のX線受像面に至るX線曝射領
域に接する位置またはその位置の近傍に前記補償フィル
タを移動させるフィルタ制御手段を備えることを要旨と
する。
【0024】この発明によれば、フィルタ制御手段が、
光学像変換手段に入射されるX線のX線受像面における
拡大サイズ情報,X線源から光学像変換手段までの距離
情報の少なくとも一方の情報に基づき、X線源から光学
像変換手段のX線受像面に至るX線曝射領域に接する位
置またはその位置の近傍に補償フィルタを移動させるの
で、透視時間を短縮し被検体への不要なX線曝射を低減
することができる。
【0025】請求項4の発明は、被検体を挟んで対向配
置されたX線源及び撮像系装置を支持すると共に被検体
の撮影角度を任意に設定し得る保持装置と、X線照射野
及びX線透過率を補償するX線絞りと、前記撮像系装置
からの被検体の透過像を表示する表示装置とを備えるX
線診断装置において、前記撮像系装置からの被検体の透
過像に対して前記表示装置に表示するための所定の処理
を施す画像処理手段と、この画像処理手段で処理された
透過像に対応させて、前記保持装置からの位置情報及び
前記X線絞りの位置情報を記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶された透過像を表示した際に、表示された
透過像に対応する前記保持装置の位置情報及び前記X線
絞りの位置情報を記憶手段から読み出して該当位置を再
現させる再現手段とを備えることを要旨とする。
【0026】この発明によれば、画像処理手段が、撮像
系装置からの被検体の透過像に対して表示装置に表示す
るための所定の処理を施し、記憶手段が、画像処理手段
で処理された透過像に対応させて、保持装置からの位置
情報及びX線絞りからの位置情報を記憶し、再現手段
が、記憶手段に記憶された透過像を表示した際に、表示
された透過像に対応する保持装置の位置情報及びX線絞
りの位置情報を記憶手段から読み出して該当位置を再現
させるので、再検査時の保持装置の位置及びX線絞りの
位置の設定時間を短縮し、被検体への不要なX線曝射を
低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下の本発明のX線診断装置の実
施の形態を図面を参照して説明する。
【0028】<実施の形態1>まず、本発明のX線診断
装置の実施の形態1を説明する。図1に本発明のX線診
断装置の実施の形態1の構成図を示す。
【0029】X線診断装置は、被検体1に対して多方向
から透視撮影を行なうもので、被検体1にX線を曝射す
るX線管2と被検体1を透過したX線を入射する撮像系
装置3とが対向配置される。
【0030】また、X線診断装置は、保持装置4、保持
装置制御部5、X線絞り6、絞り制御部7、操作部8、
画像表示系装置9、被検体1を載置すると共に駆動装置
25により上下移動及び前後移動するテーブル24を備
えて構成される。
【0031】保持装置4は、被検体1へのX線の撮影角
度を任意に設定し、X線管2と撮像系装置3とを対向配
置して支持する。保持装置4において、支柱11が設け
られ、この支柱11の上部には軸受部12が設けられ、
この軸受部12には駆動モータ15の駆動力により回転
方向A,Bに回転可能な回転軸13が支持される。
【0032】この回転軸13の先端部には駆動モータ1
7によりスライド方向(円弧方向)C,Dに移動可能に
支持されたC形アーム14が設けられる。C形アーム1
4に取り付けられた駆動モータ22によりイメージイン
テンシファイア19が上下に移動するようになってい
る。
【0033】第1のエンコーダ16は、回転方向A,B
の回転角度を検出し、第2のエンコーダ18は、スライ
ド方向C,Dのスライド角度を検出する。第3のエンコ
ーダ23は、イメージインテンシファイア19の上下移
動量を検出する。
【0034】C形アーム14の一端には前記X線管2が
支持され、C形アーム14の他端には前記撮像系装置3
が支持されている。撮像系装置3はイメージインテンシ
ファイア19、光分配器20及びTVカメラ21からな
る。
【0035】イメージインテンシファイア19は、被検
体1を透過した透過X線像を光学像に変換する。光分配
器20は、レンズなどから構成され、イメージインテン
シファイア19からの光学像をTVカメラ20に伝送す
る。TVカメラ20は、光分配器20からの光学像を電
気信号に変換する。
【0036】保持装置制御部5は、保持装置4を制御
し、前記エンコーダ16,18,23からの保持装置4
の角度情報を記憶する角度情報メモリ31、このメモリ
31に記憶された角度情報により保持装置4を制御する
中央処理装置(CPU)32を備える。
【0037】X線絞り6は、図2に示すように、被検体
1へのX線の照射範囲を調整する絞り羽根(図示せず)
と、X線透過率を調節するX線補償フィルタ34a,3
4b、絞り羽根及びX線補償フィルタ34a,34bを
移動させる駆動モータなどを含む移動機構35、移動し
た絞り羽根及びX線補償フィルタ34a,34bの位置
を位置情報として検出する位置センサ36を備える。
【0038】絞り制御部7は、フィルタ制御手段を構成
し、X線絞り6を制御し、対応テーブル39、補間部4
0、これらの各部からの情報によりX線絞り6を制御す
るCPU38を備える。
【0039】CPU38は、保持装置制御部5内の角度
情報メモリ31から角度情報を入力すると共に、X線絞
り6内の位置センサ36からX線補償フィルタ34a,
34bの位置情報とを入力し、対応テーブル39を作成
する。
【0040】対応テーブル39は、記憶手段を構成し、
図3に示すように、被検体1への所定の各撮影角度(回
転角度φ及びスライド角度θ)毎に、前記保持装置4の
撮影角度情報と前記X線補償フィルタ34a,34bの
位置情報Xとを対応させて記憶したものであり、図示し
ないメモリに設けられる。
【0041】補間部40は、算出手段を構成し、所定の
撮影角度以外の任意の撮影角度が設定された場合に前記
対応テーブル39の撮影角度情報及び位置情報に基づき
前記任意の撮影角度情報に対応するX線補償フィルタ3
4a,34bの位置情報を算出する。
【0042】ここでは、補間部40は、図4に示すよう
に、前記対応テーブル39に記憶された角度情報の内の
任意の撮影角度情報θ12に最も近い値を持つ2つの撮影
角度情報θ1 ,θ2 とこれらに対応する2つの位置情報
1 ,X2 と任意の撮影角度情報θ12とに対して補間処
理を施し、任意の撮影角度情報θ12に対応するX線補償
フィルタ34a,34bの位置情報X12を算出する。
【0043】CPU38は、所定の撮影角度が設定され
た場合に前記対応テーブル39の撮影角度情報を参照す
ることにより位置情報を選択し位置情報が示す位置にX
線補償フィルタ34a,34bを移動させるように移動
機構35を制御する。
【0044】CPU38は、前記任意の撮影角度が設定
された場合に前記補間部40の位置情報を入力し位置情
報が示す位置にX線補償フィルタ34a,34bを移動
させるように移動機構35を制御する。
【0045】操作部8は、絞り制御部7、保持装置制御
部5、画像処理装置42を制御するための指示を与え
る。
【0046】画像表示系装置9は、ディジタル・フルオ
ログラフィ装置などからなる画像処理装置42、テレビ
モニタ43、メモリ44を備える。画像処理装置42
は、TVカメラ21からの映像信号に対して画像表示の
ための所定の処理を施し、映像信号をディジタル信号に
変換するA/D変換器、変換されたディジタル画像デー
タを記憶するメモリ、このメモリから読み出されたディ
ジタル画像データに対してサブトラクション処理(減算
処理)を行なう減算器、これらの各部を制御する制御部
などを有している。
【0047】テレビモニタ43は、画像処理装置42で
処理されたディジタル画像データを画像として表示す
る。
【0048】メモリ44は、図6に示すように、画像処
理装置42で処理されたディジタル画像データを、保持
装置4からの位置情報aとX線絞り6の位置情報bとに
対応させて記憶する。保持装置4からの位置情報aとし
ては、保持装置4の角度情報、テーブル24の位置情
報、SID情報である。X線絞り6の位置情報bとして
は、絞り羽根の位置情報、X線補償フィルタ34a,3
4bの位置情報などである。
【0049】なお、前記保持装置4、保持装置制御部
5、X線絞り6及び絞り制御部7とにより再現手段を構
成する。
【0050】次に、このように構成されたX線診断装置
の動作を図面を参照して説明する。
【0051】まず、CPU38が、保持装置制御部5内
の角度情報メモリ31から角度情報を入力し、X線絞り
6内の位置センサ36からX線補償フィルタ34a,3
4bの位置情報を入力し、対応テーブル39を作成す
る。
【0052】そして、保持装置4の角度情報とX線補償
フィルタ34a,34bの位置情報との対応関係が、予
め図3に示すように対応テーブル39に記憶されている
ものとする。
【0053】次に、X線管2から被検体1にX線を曝射
すると、被検体1を透過した透過X線像はイメージイン
テンシファイア19により光学像に変換される。この光
学像は、光分配器20を通してTVカメラ21により電
気信号に変換され、画像処理装置42を介してテレビモ
ニタ43に透視像が表示される。
【0054】次に、操作部8から保持装置制御部5に角
度情報として、例えば回転角度情報φ1 及びスライド角
度情報θ1 を入力する。すると、保持装置制御部5はそ
の角度情報に応じて、駆動モータ15,17,22を駆
動させるので、保持装置4は角度情報に応じた角度位置
に設定される。
【0055】一方、これと同時に操作部8から絞り制御
部7に角度情報が与えられると、CPU38は、対応テ
ーブル39を参照して前記角度情報、例えば回転角度情
報φ1 及びスライド角度情報θ1 に対応するX線補償フ
ィルタ34a,34bの位置X1 を読み出し、その位置
情報を移動機構35に送る。移動機構35はその位置情
報に応じて、X線補償フィルタ34a,34bの位置を
1 に設定する。
【0056】次に、操作部8から保持装置制御部5に図
3に示す角度情報以外の角度情報として、例えばスライ
ド角度情報θ12(ここでは、説明を簡単にするために回
転角度情報φを除く。)を入力する。すると、保持装置
制御部5は、その角度情報に応じて、駆動モータ15,
17,22を駆動させるので、保持装置4は角度情報に
応じた角度位置に設定される。
【0057】一方、これと同時に操作部8から絞り制御
部7にスライド角度情報θ12が与えられると、補間部4
0は、対応テーブル39のスライド角度情報θ1 ,θ2
とこれらに対応するX線補償フィルタ34a,34bの
位置X1 ,X2 を読み出し、図4に示すように直線補間
処理によりスライド角度情報θ12に対応するX線補償フ
ィルタ34a,34bの位置X12を算出する。
【0058】そして、CPU38は、その位置情報X12
を移動機構35に送るので、移動機構35によりX線補
償フィルタ34a,34bの位置がX12に設定される。
【0059】なお、回転角度情報φについても、前述し
たスライド角度情報θの補間処理と同様な処理を行なえ
ばよい。
【0060】図5(a)〜図5(d)に心臓の代表的な
撮影角度とX線補償フィルタの設定位置を示す。図5
(a)では、真下にX線管2を配置し、真上にイメージ
インテンシファイア19を配置し、フロントから撮影し
たものである。図5(a)では、心臓46aの周辺部に
ハレーション部47が存在するため、X線補償フィルタ
34a,34bが、ハレーション部47を覆うように内
側に移動する。
【0061】図5(b)では、ラテラル(側面)から撮
影したものであり、X線補償フィルタ34aをハレーシ
ョン部47を覆うように内側に移動させる。図5(c)
では、右前部斜め方向から撮影した場合であり、X線補
償フィルタ34bをハレーション部47を覆うように内
側に移動させる。図5(d)では、左前部斜め方向から
撮影した場合であり、X線補償フィルタ34aをハレー
ション部47を覆うように内側に移動させる。
【0062】このように、心臓の代表される撮影角度毎
にX線補償フィルタ34a,34bの位置を対応テーブ
ル39に記憶しておき、実際の任意の撮影角度が設定さ
れたときに、X線補償フィルタ34a,34bの位置を
代表される撮影角度から補正し、自動的に設定する。
【0063】すなわち、対応テーブル39に記憶されて
いない角度情報が任意に設定された場合であっても、そ
の任意の角度情報に対応する位置にX線補償フィルタ3
4a,34bを設定できる。
【0064】これにより、操作性が向上し、しかも、X
線補償フィルタ34a,34bの位置決め時間が短縮さ
れ、検査をスムーズに行える。また、X線補償フィルタ
34a,34bを位置決めするための透視時間が短縮さ
れるため、被検体1に不要にX線を曝射することがなく
なる。さらに、代表された角度情報とこれに対応するX
線補償フィルタ34a,34bの位置情報とをメモリに
記憶させるのみでよいから、不要にメモリの記憶容量を
増加させることがなくなる。
【0065】なお、補間部40により算出されたX線補
償フィルタ34a,34bの位置情報及びこれに対応す
る角度情報を、対応テーブル39に記憶しておけば、次
回からは、対応テーブル39を参照するのみで、X線補
償フィルタ34a,34bの位置情報を再現することが
できる。
【0066】次に、絞り制御部7からX線絞り6の絞り
羽根及びX線補償フィルタ34a,34bの位置情報が
保持装置制御部5に入力される。さらに、画像処理装置
42は、保持装置制御部5から保持装置4の角度情報、
SID情報及びテーブル24の位置情報からなる保持装
置4の位置情報と、X線絞り6の位置情報とを入力する
と共に、TVカメラ21から映像信号を入力する。
【0067】そして、画像処理装置42において、TV
カメラ21からの映像信号をディジタル信号に変換し、
図6のテーブルに示すように、得られたディジタル画像
データ毎に、保持装置4の位置情報とX線絞り6の位置
情報とを対応させてメモリ44に記憶させる。
【0068】例えば、画像番号NO.1に対して、保持
装置4の位置情報a1 と絞り位置情報b1 を記憶させ
る。
【0069】次に、操作部8から表示すべき画像のため
の指示を画像処理装置42に送ると、画像処理装置42
は、メモリ44から前記指示に対応するディジタル画像
データを読み出して、テレビモニタ43に表示する。
【0070】このとき、画像処理装置42は、メモリ4
4からテレビモニタ43に表示された画像に対応する保
持装置4の位置情報とX線絞り6の位置情報とを読み出
し、保持装置4の位置情報を保持装置制御部5に送り、
X線絞り6の位置情報を絞り制御部7に送る。
【0071】保持装置制御部5は、保持装置4の位置情
報により保持装置4をその位置に設定する。絞り制御部
7はX線絞り6の位置情報によりX線絞り6をその位置
に設定する。そして、後日、ディジタル画像をテレビモ
ニタ43に表示したときに、保持装置4の位置及びX線
絞り6の位置などの撮影条件を再現する。
【0072】このように、画像処理装置42において、
画像を記憶するときに循環器X線診断装置の撮影角度や
SID、テーブル24の位置等に加え、X線絞り6の位
置情報も記憶し、再検査時に循環器X線診断装置の撮影
角度やSID、カテーテルテーブルの位置を再現すると
共に、X線絞り6の位置も再現するので、再検査時の設
定時間を短縮することができる。
【0073】なお、実施の形態1では、対応テーブル3
9、補間部40を絞り制御部7に設けたが、例えば、保
持装置制御部5に設けても良い。
【0074】<実施の形態2>まず、本発明のX線診断
装置の実施の形態2を説明する。図7に本発明のX線診
断装置の実施の形態2の主要部の構成図を示す。実施の
形態2では、実施の形態1で説明したX線補償フィルタ
34a,34bの自動位置決め機能を使用せずに、イメ
ージインテンシファイア19の拡大サイズ、SID情報
を用いて、X線補償フィルタ34a,34bを、X線管
2からイメージインテンシファイア19のX線受像面に
至るX線の撮影領域に接する位置またはその位置の少し
外側の位置に設定したことを特徴とする。
【0075】図7において、保持装置4、X線絞り6、
絞り制御部7a、イメージインテンシファイア19が設
けられる。絞り制御部7aは、CPU38a、メモリ5
1、フィルタ位置補正部52を備える。
【0076】保持装置4は、SID情報をCPU38a
を送る。このSID情報は、保持装置4の駆動モータ2
2でイメージインテンシファイア19を上下移動させる
ことにより変化する。
【0077】イメージインテンシファイア19は、図8
(a),図8(b)に示すように被検体1を透過したX
線を入射するX線受像面19aを有し、図示しない電極
電圧を制御して、X線受像面19aにおけるX線の入力
視野サイズ(拡大サイズ)を変化させ、画像を拡大でき
るようになっている。イメージインテンシファイア19
は、拡大サイズ情報をCPU38aに送る。
【0078】フィルタ位置補正部52は、CPU38a
からの拡大サイズ情報及びSID情報に基づき、現在の
位置を、X線管2からイメージインテンシファイア19
のX線受像面19aに至るX線曝射領域に接する位置ま
たはその位置の少し外側の位置に補正する。
【0079】CPU38aは、フィルタ位置補正部52
で補正された位置にX線補償フィルタ34a,34bを
移動させるように移動機構35を制御する。
【0080】なお、フィルタ位置補正部52は、拡大サ
イズ情報またはSID情報に基づき、現在の位置を、X
線曝射領域に接する位置またはその位置の少し外側の位
置に補正してもよい。
【0081】次に、このように構成された実施の形態2
の動作を説明する。まず、図8(a)に示すように、S
IDを最小にし、イメージインテンシファイア19の拡
大サイズをノーマルサイズに設定した場合には、フィル
タ位置補正部52は、拡大サイズ情報及びSID情報に
基づき、現在の位置を、X線管2からイメージインテン
シファイア19のX線受像面19aに至るX線曝射領域
XA1に接する位置X1 ,X2 またはその位置の少し外
側の位置に補正する。
【0082】そして、CPU38aは、フィルタ位置補
正部52で補正された位置X1 ,X2 にX線補償フィル
タ34a,34bを移動させるように移動機構35を制
御する。
【0083】次に、図8(b)に示すようにSIDを最
大にし、イメージインテンシファイア19の拡大サイズ
を最大拡大サイズに設定した場合には、フィルタ位置補
正部52は、拡大サイズ情報、SID情報に基づき、現
在の位置を、X線曝射領域XA2に接する位置X3 ,X
4 またはその位置の少し外側の位置に補正する。
【0084】そして、CPU38aは、フィルタ位置補
正部52で補正された位置X3 ,X4 にX線補償フィル
タ34a,34bを移動させるように移動機構35を制
御する。
【0085】すなわち、手動操作により、透視像の外側
までX線補償フィルタ34a,34bを移動させた場合
においても、X線補償フィルタ34a,34bはX線曝
射領域に接する位置またはその位置の少し外側の位置に
あるため、透視像のハレーション部にX線補償フィルタ
34a,34bを短時間で入れることができ、透視時間
の短縮及び不要にX線を被検体に曝射することがなくな
る。
【0086】なお、実施の形態2では、X線曝射領域に
接する位置の少し外側の位置にX線補償フィルタ34
a,34bを設定したが、例えば、X線曝射領域に接す
る位置の少し内側の位置にX線補償フィルタ34a,3
4bを設定してもよい。要は、X線曝射領域に接する位
置またはその近傍にX線補償フィルタ34a,34bを
設定すればよい。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、記憶手段が、所定の各
撮影角度毎に保持装置からの撮影角度情報と補償フィル
タの位置情報とを対応させて記憶し、算出手段が、所定
の撮影角度以外の任意の撮影角度が設定された場合に記
憶手段の撮影角度情報及び位置情報に基づき任意の撮影
角度情報に対応する補償フィルタの位置情報を算出し、
フィルタ制御手段が、算出手段の位置情報を入力しその
位置情報が示す位置に補償フィルタを移動させるので、
任意の撮影角度に対しても操作性を向上でき、透視時間
を短縮できると共に、被検体への不要なX線曝射を低減
できる。
【0088】また、算出手段が、記憶手段の複数の撮影
角度情報の内の任意の撮影角度情報に最も近い値を持つ
2つの撮影角度情報及びこれらの情報に対応する2つの
位置情報に対して補間処理を施すので、任意の撮影角度
情報に対応する補償フィルタの位置情報を算出できる。
【0089】また、フィルタ制御手段が、光学像変換手
段に入射されるX線のX線受像面における拡大サイズ情
報,X線源から光学像変換手段までの距離情報の少なく
とも一方の情報に基づき、X線源から光学像変換手段の
X線受像面に至るX線曝射領域に接する位置またはその
位置の近傍に補償フィルタを移動させるので、透視時間
を短縮し被検体への不要なX線曝射を低減できる。
【0090】また、画像処理手段が、撮像系装置からの
被検体の透過像に対して表示装置に表示するための所定
の処理を施し、記憶手段が、画像処理手段で処理された
透過像に対応させて、保持装置からの位置情報及びX線
絞りの位置情報を記憶し、再現手段が、記憶手段に記憶
された透過像を表示した際に、表示された透過像に対応
する保持装置の位置情報及びX線絞りの位置情報を記憶
手段から読み出して該当位置を再現させるので、再検査
時の保持装置の位置及びX線絞りの位置の設定時間を短
縮し、被検体への不要なX線曝射を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線診断装置の実施の形態1の構成図
である。
【図2】X線絞り及び絞り制御部を示す構成図である。
【図3】保持装置の角度情報とX線補償フィルタの位置
情報との対応関係を示す図である。
【図4】補間部による補間処理を説明する図である。
【図5】心臓の代表的な撮影角度とX線補償フィルタの
設定位置を示す図である。
【図6】保持装置位置情報と絞り位置情報との対応関係
を示す図である。
【図7】本発明のX線診断装置の実施の形態2の主要な
構成図である。
【図8】X線補償フィルタをイメージインテンシファイ
アへのX線照射範囲の少し外側に位置した図である。
【図9】従来のX線診断装置のX線絞り制御を説明する
図である。
【符号の説明】
1 被検体 2 X線管 3 撮像系装置 4 保持装置 5 保持装置制御部 6 X線絞り 7,7a 絞り制御部 8 操作部 9 画像表示系装置 14 C形アーム 19 イメージインテンシファイア 31 角度情報メモリ 34a,34b X線補償フィルタ 35 移動機構 36 位置センサ 39 対応テーブル 40 補間部 42 画像処理装置 43 テレビモニタ 44 メモリ 47 ハレーション部 32,38,38a CPU 51 メモリ 52 フィルタ位置補正部 54 絞り羽根

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を挟んで対向配置されたX線源及
    び撮像系装置を支持すると共に被検体の撮影角度を任意
    に設定し得る保持装置と、X線透過率を補償する補償フ
    ィルタと、前記撮像系装置からの被検体の透過像を表示
    する表示装置とを備えるX線診断装置において、 所定の各撮影角度毎に前記保持装置からの撮影角度情報
    と前記補償フィルタの位置情報とを対応させて記憶する
    記憶手段と、 この記憶手段の撮影角度情報及び位置情報に基づき任意
    の撮影角度情報に対応する補償フィルタの位置情報を算
    出する算出手段と、 この算出手段の位置情報を入力しその位置情報が示す位
    置に前記補償フィルタを移動させるフィルタ制御手段
    と、を備えることを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は、前記記憶手段の複数の
    撮影角度情報の内の前記任意の撮影角度情報に最も近い
    値を持つ2つの撮影角度情報及びこれらの情報に対応す
    る2つの位置情報に対して補間処理を施し任意の撮影角
    度情報に対応する補償フィルタの位置情報を算出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 【請求項3】 被検体を挟んで対向配置されたX線源及
    び光学像変換手段を少なくとも支持すると共に被検体の
    撮影角度を任意に設定し得る保持装置と、X線透過率を
    補償する補償フィルタ、被検体の透過像を表示する表示
    装置とを備えるX線診断装置において、 前記光学像変換手段に入射されるX線のX線受像面にお
    ける拡大サイズ情報,前記X線源から光学像変換手段ま
    での距離情報の少なくとも一方の情報に基づき、X線源
    から光学像変換手段のX線受像面に至るX線曝射領域に
    接する位置またはその位置の近傍に前記補償フィルタを
    移動させるフィルタ制御手段を備えることを特徴とする
    X線診断装置。
  4. 【請求項4】 被検体を挟んで対向配置されたX線源及
    び撮像系装置を支持すると共に被検体の撮影角度を任意
    に設定し得る保持装置と、X線照射野及びX線透過率を
    補償するX線絞りと、前記撮像系装置からの被検体の透
    過像を表示する表示装置とを備えるX線診断装置におい
    て、 前記撮像系装置からの被検体の透過像に対して前記表示
    装置に表示するための所定の処理を施す画像処理手段
    と、 この画像処理手段で処理された透過像に対応させて、前
    記保持装置からの位置情報及び前記X線絞りからの位置
    情報を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された透過像を表示した際に、表示
    された透過像に対応する前記保持装置の位置情報及び前
    記X線絞りの位置情報を記憶手段から読み出して該当位
    置を再現させる再現手段と、を備えることを特徴とする
    X線診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005169068A (ja) * 2003-11-20 2005-06-30 Canon Inc 放射線撮像装置、放射線撮像方法及び放射線撮像システム
JP2007319340A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Shimadzu Corp 断層撮影装置
JP2020130757A (ja) * 2019-02-22 2020-08-31 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線診断装置及び制御プログラム

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