JPH10241143A - 金属薄膜型磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
金属薄膜型磁気記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH10241143A JPH10241143A JP9062203A JP6220397A JPH10241143A JP H10241143 A JPH10241143 A JP H10241143A JP 9062203 A JP9062203 A JP 9062203A JP 6220397 A JP6220397 A JP 6220397A JP H10241143 A JPH10241143 A JP H10241143A
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- recording medium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録・再生時に媒体の熱変形によって磁気ヘ
ッドがトラックからずれ、信号が低下してエラーレート
が劣化し、さらにはブロックノイズが発生する課題があ
った。 【解決手段】 温度領域20〜60℃で平均熱膨張係数
(β’)が0.5〜2×10-5deg-1を有し、かつ、
そのMD/TD比が0.8〜1.5であるとともに、>
φ5μmの粗大突起物の平均個数が0〜1個/cm2、
<φ5μmの粗大突起物の平均個数が5〜10個/cm
2の表面性を持つ非磁性基板1を用いる。また、磁気記
録媒体の製造方法として、磁気記録媒体に挿入される総
熱量が>20cal/g、引っ張り張力が<3g/m
m、加熱温度100〜130℃で熱処理する単位操作を
付加する。
ッドがトラックからずれ、信号が低下してエラーレート
が劣化し、さらにはブロックノイズが発生する課題があ
った。 【解決手段】 温度領域20〜60℃で平均熱膨張係数
(β’)が0.5〜2×10-5deg-1を有し、かつ、
そのMD/TD比が0.8〜1.5であるとともに、>
φ5μmの粗大突起物の平均個数が0〜1個/cm2、
<φ5μmの粗大突起物の平均個数が5〜10個/cm
2の表面性を持つ非磁性基板1を用いる。また、磁気記
録媒体の製造方法として、磁気記録媒体に挿入される総
熱量が>20cal/g、引っ張り張力が<3g/m
m、加熱温度100〜130℃で熱処理する単位操作を
付加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報産業等に用い
られる金属薄膜型磁気記録媒体及びその製造方法に関す
る。
られる金属薄膜型磁気記録媒体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録媒体の開発では、バイン
ダーにγ−酸化鉄または、Co被着−酸化鉄粒子を混合
した塗布型磁気記録媒体が行われてきた。
ダーにγ−酸化鉄または、Co被着−酸化鉄粒子を混合
した塗布型磁気記録媒体が行われてきた。
【0003】一方、記録密度のより高密度化、映像の高
品質化を目的とした磁気記録媒体として、非磁性基板上
に金属磁気記録層を直接メッキ法、スパッタリング法、
真空蒸着法、イオンプレーティング法等によって形成す
る金属薄膜型磁気記録媒体の開発が行われてきており、
デジタル映像機器への磁気記録媒体として現在すでに市
販されるに至っている。
品質化を目的とした磁気記録媒体として、非磁性基板上
に金属磁気記録層を直接メッキ法、スパッタリング法、
真空蒸着法、イオンプレーティング法等によって形成す
る金属薄膜型磁気記録媒体の開発が行われてきており、
デジタル映像機器への磁気記録媒体として現在すでに市
販されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが用途、環境保
存における温度変化に対して、磁気記録媒体は熱変形に
より磁気ヘッドがトラックからずれ信号の低下が発生し
てブロックノイズが生じるという問題点があった。この
ことによって磁気記録媒体は映像の低品質化やあるいは
環境試験等での繰り返し走行中、変形にともなう損傷に
よって走行耐久性が劣化する等の課題が生じることがあ
った。このため従来上記課題を克服するために、特開平
6−196612号公報(幅方向のカール抑制)、特開
平6−200875号公報(記録媒体を加熱する)、特
開平6−190404号公報(基板を改良して形状の熱
制御する)に記載された内容で多くの改良提案がなされ
てきたがいまだ不十分な特性しか実現できていないのが
現状だった。
存における温度変化に対して、磁気記録媒体は熱変形に
より磁気ヘッドがトラックからずれ信号の低下が発生し
てブロックノイズが生じるという問題点があった。この
ことによって磁気記録媒体は映像の低品質化やあるいは
環境試験等での繰り返し走行中、変形にともなう損傷に
よって走行耐久性が劣化する等の課題が生じることがあ
った。このため従来上記課題を克服するために、特開平
6−196612号公報(幅方向のカール抑制)、特開
平6−200875号公報(記録媒体を加熱する)、特
開平6−190404号公報(基板を改良して形状の熱
制御する)に記載された内容で多くの改良提案がなされ
てきたがいまだ不十分な特性しか実現できていないのが
現状だった。
【0005】本発明は上記の課題を解決する金属薄膜型
磁気記録媒体とその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
磁気記録媒体とその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、1)金属薄膜型磁気記録媒体の熱物性
値、2)非磁性基板、3)金属薄膜型磁気記録媒体の製
造方法の3つの観点からの解決手段を提供するものであ
る。
に、本発明は、1)金属薄膜型磁気記録媒体の熱物性
値、2)非磁性基板、3)金属薄膜型磁気記録媒体の製
造方法の3つの観点からの解決手段を提供するものであ
る。
【0007】まず、本発明の対象である金属薄膜型磁気
記録媒体の構成について概略のみ説明すると、非磁性基
板の上に、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1
種以上を含む強磁性金属、またはこれらとMn、Cr、
Ti、P、Y、Sm、Bi等またはこれらの酸化物を組
み合わせた合金、とりわけCo、Cr、Niから選ばれ
る少なくとも1種以上の元素を含む強磁性金属を真空蒸
着、スパッタ等によって厚み〜0.2μm以下程度の金
属薄膜型磁気記録層を形成し、その金属薄膜型磁気記録
層の上に、揮発性の低級炭化水素化合物をプラズマCV
Dによって厚み100オングストローム程度に形成され
たカーボン薄膜よりなるカーボン保護層を形成し、その
カーボン保護層の上に、カーボン保護層との結合性を考
慮して開発された低分子潤滑剤よりなる潤滑層を形成し
ている。また、非磁性基板の上記各層の積層側と反対側
に、高分子材料を主としたバインダー中にカーボン等を
含む混合物塗料の樹脂で厚み〜0.5μmのバックコー
ト層を形成している。
記録媒体の構成について概略のみ説明すると、非磁性基
板の上に、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1
種以上を含む強磁性金属、またはこれらとMn、Cr、
Ti、P、Y、Sm、Bi等またはこれらの酸化物を組
み合わせた合金、とりわけCo、Cr、Niから選ばれ
る少なくとも1種以上の元素を含む強磁性金属を真空蒸
着、スパッタ等によって厚み〜0.2μm以下程度の金
属薄膜型磁気記録層を形成し、その金属薄膜型磁気記録
層の上に、揮発性の低級炭化水素化合物をプラズマCV
Dによって厚み100オングストローム程度に形成され
たカーボン薄膜よりなるカーボン保護層を形成し、その
カーボン保護層の上に、カーボン保護層との結合性を考
慮して開発された低分子潤滑剤よりなる潤滑層を形成し
ている。また、非磁性基板の上記各層の積層側と反対側
に、高分子材料を主としたバインダー中にカーボン等を
含む混合物塗料の樹脂で厚み〜0.5μmのバックコー
ト層を形成している。
【0008】上記構成の金属薄膜型磁気記録媒体の熱物
性値を、温度領域20〜60℃で平均熱膨張係数
(β’)の値が0.5〜2×10-5deg-1、かつ、そ
のMD/TD比が0.8〜1.5とすることにより、熱
物性が改良された熱膨張・熱収縮の小さい熱変形が改良
された性質を有するので、用途、環境保存における温度
変化に対しても安定した記録・再生が実現できる。
性値を、温度領域20〜60℃で平均熱膨張係数
(β’)の値が0.5〜2×10-5deg-1、かつ、そ
のMD/TD比が0.8〜1.5とすることにより、熱
物性が改良された熱膨張・熱収縮の小さい熱変形が改良
された性質を有するので、用途、環境保存における温度
変化に対しても安定した記録・再生が実現できる。
【0009】次に、本発明に最も関連する非磁性基板に
ついて説明する。非磁性基板はポリアミド、ポリイミ
ド、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタタレート、ポ
リエチレンナフタタレート、ポリブチレンナフタレー
ト、塩化ビニルの高分子フィルムがある。そして本発明
に適用される要求から好ましくは耐熱性、熱収縮、表面
性、機械的強度等の物性面及び入手の容易さ、取扱い、
価格、量産性を考えるとポリエチレンテレフタレート
(PET)またはポリエチレンナフタレート(PEN)
が良く、薄膜化の方向を考えると機械的強度、耐熱面で
有利なPENが最も好ましい。また非磁性基板の有する
好ましい熱物性値として熱収縮率が長手方向(MD)と
幅方向(TD)で小さいことが良く、具体的には100
℃の熱収縮率でMD方向で<0.5%、TD方向で<
0.3%を有するのが良い。そして表面性は信号品質の
面で表面性が>φ5μmの粗大突起物の平均個数で0〜
1個/cm2、<φ5μmの粗大突起物の平均個数で5
〜10個/cm2の表面性を合わせもつとデジタル化で
の映像品質の良品化が実現される。
ついて説明する。非磁性基板はポリアミド、ポリイミ
ド、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタタレート、ポ
リエチレンナフタタレート、ポリブチレンナフタレー
ト、塩化ビニルの高分子フィルムがある。そして本発明
に適用される要求から好ましくは耐熱性、熱収縮、表面
性、機械的強度等の物性面及び入手の容易さ、取扱い、
価格、量産性を考えるとポリエチレンテレフタレート
(PET)またはポリエチレンナフタレート(PEN)
が良く、薄膜化の方向を考えると機械的強度、耐熱面で
有利なPENが最も好ましい。また非磁性基板の有する
好ましい熱物性値として熱収縮率が長手方向(MD)と
幅方向(TD)で小さいことが良く、具体的には100
℃の熱収縮率でMD方向で<0.5%、TD方向で<
0.3%を有するのが良い。そして表面性は信号品質の
面で表面性が>φ5μmの粗大突起物の平均個数で0〜
1個/cm2、<φ5μmの粗大突起物の平均個数で5
〜10個/cm2の表面性を合わせもつとデジタル化で
の映像品質の良品化が実現される。
【0010】本発明の製造方法における熱処理の単位操
作では、紫外、赤外、電磁波等の光源輻射、電気炉、乾
燥炉、熱交換炉等の加熱炉を用いて操作される。中で
も、本発明の製造方法では温度設定が必要でかつ制御が
容易なしかも工業化、量産性の面で乾燥炉が好ましい。
そしてこれは磁気記録媒体の製法条件として張力、加熱
温度、処理速度の因子によって本発明に適合した条件の
適正化が検討される。
作では、紫外、赤外、電磁波等の光源輻射、電気炉、乾
燥炉、熱交換炉等の加熱炉を用いて操作される。中で
も、本発明の製造方法では温度設定が必要でかつ制御が
容易なしかも工業化、量産性の面で乾燥炉が好ましい。
そしてこれは磁気記録媒体の製法条件として張力、加熱
温度、処理速度の因子によって本発明に適合した条件の
適正化が検討される。
【0011】例えば張力であればあまり強いと磁気記録
層の幅方向でのクラックが生じる一方、弱過ぎると磁気
記録媒体の巻き取りで支障が生じ、作製プロセスで問題
点が生じる。
層の幅方向でのクラックが生じる一方、弱過ぎると磁気
記録媒体の巻き取りで支障が生じ、作製プロセスで問題
点が生じる。
【0012】加熱温度の設定は低すぎると磁気記録媒体
に挿入しなければならない熱量を得るためには処理速度
が遅くなる。高温すぎると他の構成層の影響がでること
や、伸びの現象で良くない。また処理速度は量産化、工
業化、作製の迅速化を考慮すると遅い処理速度での実現
は無意味である。したがって、上記の条件の適正化を図
ることによって、磁気記録媒体の加熱収縮率が<0.1
5%になるように磁気記録媒体に挿入される総熱量が>
20cal/g、引っ張り張力が<3g/mm、加熱温
度100〜130℃で熱処理するのが好ましい。そして
得られる磁気記録媒体が、TMA(熱機械試験)によっ
て測定される熱特性で、磁気記録媒体の膨張を始める温
度が熱処理しない磁気記録媒体よりも5〜10℃高くシ
フトしかつ、膨張から収縮へと熱変形が変化する温度が
熱処理しない磁気記録媒体よりも>5℃になるように熱
処理する製造方法を実施することが、熱変形を小さくし
た磁気記録媒体の実現にとって好ましい。
に挿入しなければならない熱量を得るためには処理速度
が遅くなる。高温すぎると他の構成層の影響がでること
や、伸びの現象で良くない。また処理速度は量産化、工
業化、作製の迅速化を考慮すると遅い処理速度での実現
は無意味である。したがって、上記の条件の適正化を図
ることによって、磁気記録媒体の加熱収縮率が<0.1
5%になるように磁気記録媒体に挿入される総熱量が>
20cal/g、引っ張り張力が<3g/mm、加熱温
度100〜130℃で熱処理するのが好ましい。そして
得られる磁気記録媒体が、TMA(熱機械試験)によっ
て測定される熱特性で、磁気記録媒体の膨張を始める温
度が熱処理しない磁気記録媒体よりも5〜10℃高くシ
フトしかつ、膨張から収縮へと熱変形が変化する温度が
熱処理しない磁気記録媒体よりも>5℃になるように熱
処理する製造方法を実施することが、熱変形を小さくし
た磁気記録媒体の実現にとって好ましい。
【0013】以上のように本発明で示される金属薄膜型
磁気記録媒体及びその製造方法で実現される金属薄膜型
磁気記録媒体は、熱変形の改良されたかつ表面性の優れ
た特性を有するため、用途、環境保存での温度変化に対
しても安定した記録・再生特性を示し、かつ映像品質の
良い、走行耐久性にも優れた金属薄膜型磁気記録媒体を
提供できる。
磁気記録媒体及びその製造方法で実現される金属薄膜型
磁気記録媒体は、熱変形の改良されたかつ表面性の優れ
た特性を有するため、用途、環境保存での温度変化に対
しても安定した記録・再生特性を示し、かつ映像品質の
良い、走行耐久性にも優れた金属薄膜型磁気記録媒体を
提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、非磁性基板にポリエチレンナフタレートを用い、磁
気記録媒体の全厚みが<8μmで、温度領域20〜60
℃で平均熱膨張係数(β’)の値が0.5〜2×10-5
deg-1を有し、かつ、そのMD/TD比が0.8〜
1.5の熱物性値を有する金属薄膜型磁気記録媒体であ
り、平均熱膨張係数(β’)の値が0.5〜2×10-5
deg-1と小さく、かつ、そのMD/TD比が0.8〜
1.5であるので、リニア特性は3〜4μmとほぼ満足
される結果が得られる。
は、非磁性基板にポリエチレンナフタレートを用い、磁
気記録媒体の全厚みが<8μmで、温度領域20〜60
℃で平均熱膨張係数(β’)の値が0.5〜2×10-5
deg-1を有し、かつ、そのMD/TD比が0.8〜
1.5の熱物性値を有する金属薄膜型磁気記録媒体であ
り、平均熱膨張係数(β’)の値が0.5〜2×10-5
deg-1と小さく、かつ、そのMD/TD比が0.8〜
1.5であるので、リニア特性は3〜4μmとほぼ満足
される結果が得られる。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、100
℃の熱収縮率がMD方向で<0.5%、TD方向で<
0.3%の熱物性値を有する非磁性基板を用いる請求項
1に記載の金属薄膜型磁気記録媒体であり、非磁性基板
の熱収縮率がMD方向で<0.5%、TD方向で<0.
3%であるので、リニア特性を満足し、かつ、BERの
値が小さい欠陥の少ない高品質の磁気記録媒体が得られ
る。
℃の熱収縮率がMD方向で<0.5%、TD方向で<
0.3%の熱物性値を有する非磁性基板を用いる請求項
1に記載の金属薄膜型磁気記録媒体であり、非磁性基板
の熱収縮率がMD方向で<0.5%、TD方向で<0.
3%であるので、リニア特性を満足し、かつ、BERの
値が小さい欠陥の少ない高品質の磁気記録媒体が得られ
る。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、表面性
が>φ5μmの粗大突起物の平均個数で0〜1個/cm
2、<φ5μmの粗大突起物の平均個数で5〜10個/
cm2の表面性を合わせもつ非磁性基板を用いる請求項
1に記載の金属薄膜型磁気記録媒体であり、表面性が>
φ5μmの粗大突起物の平均個数で0〜1個/cm2、
<φ5μmの粗大突起物の平均個数で5〜10個/cm
2であるので、表面欠陥がなく、映像品質に優れ、繰り
返し走行耐久性の良い磁気記録媒体が得られる。
が>φ5μmの粗大突起物の平均個数で0〜1個/cm
2、<φ5μmの粗大突起物の平均個数で5〜10個/
cm2の表面性を合わせもつ非磁性基板を用いる請求項
1に記載の金属薄膜型磁気記録媒体であり、表面性が>
φ5μmの粗大突起物の平均個数で0〜1個/cm2、
<φ5μmの粗大突起物の平均個数で5〜10個/cm
2であるので、表面欠陥がなく、映像品質に優れ、繰り
返し走行耐久性の良い磁気記録媒体が得られる。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、磁気記
録媒体に挿入される総熱量が>20cal/g、引っ張
り張力が<3g/mm、加熱温度100〜130℃で熱
処理する単位操作を付加する金属薄膜型磁気記録媒体の
製造方法であり、総熱量が>20cal/g、引っ張り
張力が<3g/mm、加熱温度100〜130℃で熱処
理する単位操作を付加することにより、加熱収縮率が<
0.15%となり、熱変形の小さい金属薄膜型磁気記録
媒体が得られる。
録媒体に挿入される総熱量が>20cal/g、引っ張
り張力が<3g/mm、加熱温度100〜130℃で熱
処理する単位操作を付加する金属薄膜型磁気記録媒体の
製造方法であり、総熱量が>20cal/g、引っ張り
張力が<3g/mm、加熱温度100〜130℃で熱処
理する単位操作を付加することにより、加熱収縮率が<
0.15%となり、熱変形の小さい金属薄膜型磁気記録
媒体が得られる。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、磁気記
録媒体の膨張を始める温度が熱処理しない磁気記録媒体
よりも5〜10℃高くシフトしかつ、膨張から収縮へと
熱変形が変化する温度が熱処理しない磁気記録媒体より
も>5℃になるように熱処理することを特徴とする請求
項4に記載の金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法であ
り、熱変形の小さい金属薄膜型磁気記録媒体が得られ
る。
録媒体の膨張を始める温度が熱処理しない磁気記録媒体
よりも5〜10℃高くシフトしかつ、膨張から収縮へと
熱変形が変化する温度が熱処理しない磁気記録媒体より
も>5℃になるように熱処理することを特徴とする請求
項4に記載の金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法であ
り、熱変形の小さい金属薄膜型磁気記録媒体が得られ
る。
【0019】以下本発明の実施の形態について図を用い
て説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る金属薄膜型磁気記録媒体の構成を示す断面図であり、
厚み6.2μm、幅500mmのPETフィルムよりな
る非磁性基板1の上に、酸素グロー状態でCoを1層積
層した厚み0.16μmの金属薄膜型磁気記録層2を形
成し、その金属薄膜型磁気記録層2の上に、プラズマC
VD成膜法によるカーボン保護層3を形成し、そのカー
ボン保護層3の上に、パーフロロオクチルカルボン酸を
1000ppm溶解させたイソピロピルアルコールで塗
布して潤滑層4を形成し、非磁性基板1の上記各層の積
層側と反対側に樹脂のバックコート層5が積層されてい
る。
て説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る金属薄膜型磁気記録媒体の構成を示す断面図であり、
厚み6.2μm、幅500mmのPETフィルムよりな
る非磁性基板1の上に、酸素グロー状態でCoを1層積
層した厚み0.16μmの金属薄膜型磁気記録層2を形
成し、その金属薄膜型磁気記録層2の上に、プラズマC
VD成膜法によるカーボン保護層3を形成し、そのカー
ボン保護層3の上に、パーフロロオクチルカルボン酸を
1000ppm溶解させたイソピロピルアルコールで塗
布して潤滑層4を形成し、非磁性基板1の上記各層の積
層側と反対側に樹脂のバックコート層5が積層されてい
る。
【0020】上記構成の金属薄膜型磁気記録媒体を1/
4インチにスリットし60分長でカセットに収納して記
録テープとした。そしてこれを電気炉で表1に示す加熱
条件の温度、炉内放置時間で処置した4種類の試料と比
較例として未処理の1種類の試料を作製した。
4インチにスリットし60分長でカセットに収納して記
録テープとした。そしてこれを電気炉で表1に示す加熱
条件の温度、炉内放置時間で処置した4種類の試料と比
較例として未処理の1種類の試料を作製した。
【0021】
【表1】
【0022】評価は熱物性を測定する観点から一般的に
用いられているTMA(真空理工TM7000)を用い
て平均熱膨張係数(β’)を求め、環境温度変化におけ
るリニア特性は市販のDVCデッキを用いて、カセット
を温度60℃の環境下で20Hr放置した後、再生後の
トラックずれによる角度変化から値を算出した。
用いられているTMA(真空理工TM7000)を用い
て平均熱膨張係数(β’)を求め、環境温度変化におけ
るリニア特性は市販のDVCデッキを用いて、カセット
を温度60℃の環境下で20Hr放置した後、再生後の
トラックずれによる角度変化から値を算出した。
【0023】すると比較例の未処理の試料は、β’もM
D3.3、TD1.9と大きく、また、そのβ’の長手
方向と幅方向の比、MD/TD比も1.7で>1.5で
MD方向への片寄った伸びを示すことから、リニアの値
は7〜8μmと大きくずれ、信号の低下ならびにブロッ
クエラーが増大した。これに対し、表1における加熱条
件を加えた本発明の実施の形態1のおける試料No.1
〜3はβ’がMD方向で0.5〜2と小さい値を有し、
かつそのβ’のMD/TD比も0.8〜1.5の熱物性
値を示す時にリニア特性では3〜4μmとほぼ満足され
た結果が得られている。しかしながら同時に得た試料N
o.4では加熱時間が長すぎたためかリニア特性として
は5〜6μmと比較例よりは改善されているものの顕著
な効果は見られず、β’も大きく、MD/TD比も範囲
からは外れていた。
D3.3、TD1.9と大きく、また、そのβ’の長手
方向と幅方向の比、MD/TD比も1.7で>1.5で
MD方向への片寄った伸びを示すことから、リニアの値
は7〜8μmと大きくずれ、信号の低下ならびにブロッ
クエラーが増大した。これに対し、表1における加熱条
件を加えた本発明の実施の形態1のおける試料No.1
〜3はβ’がMD方向で0.5〜2と小さい値を有し、
かつそのβ’のMD/TD比も0.8〜1.5の熱物性
値を示す時にリニア特性では3〜4μmとほぼ満足され
た結果が得られている。しかしながら同時に得た試料N
o.4では加熱時間が長すぎたためかリニア特性として
は5〜6μmと比較例よりは改善されているものの顕著
な効果は見られず、β’も大きく、MD/TD比も範囲
からは外れていた。
【0024】このことからリニア特性を満足させる磁気
記録媒体としては、表1に示したように、β’の値が
0.5〜2×10-5deg-1を有し、かつそのβ’のM
D/TD比が0.8〜1.5の熱物性値を有した磁気記
録媒体になって始めて達成可能であることがわかった。
記録媒体としては、表1に示したように、β’の値が
0.5〜2×10-5deg-1を有し、かつそのβ’のM
D/TD比が0.8〜1.5の熱物性値を有した磁気記
録媒体になって始めて達成可能であることがわかった。
【0025】(実施の形態2)本実施の形態2の金属薄
膜型磁気記録媒体は、前記実施の形態1の図1における
非磁性基板1として4.8μm厚みのPENフィルムを
用いた以外の構成は実施の形態1と同様である。そして
この実施の形態2における非磁性基板1として表2に示
すように熱収縮率と表面状態の突起物の個数が変化した
3種類の試料No.5〜7を用い、比較試料として熱収
縮率が大きく、表面状態の突起物の個数の多い基板を用
いてリニア値とBERを比較評価した。
膜型磁気記録媒体は、前記実施の形態1の図1における
非磁性基板1として4.8μm厚みのPENフィルムを
用いた以外の構成は実施の形態1と同様である。そして
この実施の形態2における非磁性基板1として表2に示
すように熱収縮率と表面状態の突起物の個数が変化した
3種類の試料No.5〜7を用い、比較試料として熱収
縮率が大きく、表面状態の突起物の個数の多い基板を用
いてリニア値とBERを比較評価した。
【0026】なお、突起物の個数は、表面観察で3箇所
の平均個数を算出し、>φ5μm、<φ5μmの大きさ
で分類して突起による欠陥の影響を調べた。
の平均個数を算出し、>φ5μm、<φ5μmの大きさ
で分類して突起による欠陥の影響を調べた。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示すようにリニア特性を満足し、か
つ、BERの値が小さい欠陥の少ない高品質の磁気記録
媒体は、熱収縮率ではMD方向で<0.5%、TD方向
で<0.3%を示すとともに、表面性では>φ5μmの
粗大突起物の平均個数で0〜1個/cm2、<φ5μm
の粗大突起物の平均個数で5〜10個/cm2の表面状
態となっている試料No.5〜7のフィルムを用いると
達成されることがわかった。ところが比較試料では、こ
の状態になっていないので、リニア値、BERともに良
くなかった。
つ、BERの値が小さい欠陥の少ない高品質の磁気記録
媒体は、熱収縮率ではMD方向で<0.5%、TD方向
で<0.3%を示すとともに、表面性では>φ5μmの
粗大突起物の平均個数で0〜1個/cm2、<φ5μm
の粗大突起物の平均個数で5〜10個/cm2の表面状
態となっている試料No.5〜7のフィルムを用いると
達成されることがわかった。ところが比較試料では、こ
の状態になっていないので、リニア値、BERともに良
くなかった。
【0029】したがって、非磁性基板を改良した状態で
金属薄膜型磁気記録媒体を作製すると、加熱の手間等が
新たに加える必要もなくリニアを達成でき、また表面欠
陥もないため映像品質に優れた繰り返し走行耐久性も良
い磁気記録媒体が得られる。
金属薄膜型磁気記録媒体を作製すると、加熱の手間等が
新たに加える必要もなくリニアを達成でき、また表面欠
陥もないため映像品質に優れた繰り返し走行耐久性も良
い磁気記録媒体が得られる。
【0030】(実施の形態3)本実施の形態3における
金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法では、実施の形態1
と同様に厚み6.2μmのPETフィルム(試料No.
8〜10)と、厚み4.8μmのPENフィルム(試料
No.11〜12)を用い、表3に示すように温度、張
力、処理速度を変えたものと、上記試料と別の製造条件
による比較試料について、磁気記録媒体の比熱から製造
中に付加される総熱量を算出して金属薄膜型磁気記録媒
体の製造方法を比較評価した。
金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法では、実施の形態1
と同様に厚み6.2μmのPETフィルム(試料No.
8〜10)と、厚み4.8μmのPENフィルム(試料
No.11〜12)を用い、表3に示すように温度、張
力、処理速度を変えたものと、上記試料と別の製造条件
による比較試料について、磁気記録媒体の比熱から製造
中に付加される総熱量を算出して金属薄膜型磁気記録媒
体の製造方法を比較評価した。
【0031】
【表3】
【0032】そして評価は温度60℃で20Hr放置し
た後の加熱収縮率を測定した。またTMAによって膨張
・収縮の挙動を室温から150℃まで測定し膨張の開始
する温度及び、膨張から収縮に転化する温度を求めた。
た後の加熱収縮率を測定した。またTMAによって膨張
・収縮の挙動を室温から150℃まで測定し膨張の開始
する温度及び、膨張から収縮に転化する温度を求めた。
【0033】表3に示すように、本実施の形態3の製造
方法、即ち、引っ張り張力が<3g/mm、加熱温度1
00〜130℃でかつ熱媒体に挿入される総熱量が>2
0cal/gの時に、加熱収縮率が<0.15%になり
比較試料よりも1/3に熱変形が小さくなることがわか
った。またこれらの試料は、金属薄膜型磁気記録媒体が
膨張を始める温度が比較試料よりも5〜10℃高くシフ
トしかつ、膨張から収縮へと熱変形が変化する温度が同
じように>5℃になるような変化が生じていた。
方法、即ち、引っ張り張力が<3g/mm、加熱温度1
00〜130℃でかつ熱媒体に挿入される総熱量が>2
0cal/gの時に、加熱収縮率が<0.15%になり
比較試料よりも1/3に熱変形が小さくなることがわか
った。またこれらの試料は、金属薄膜型磁気記録媒体が
膨張を始める温度が比較試料よりも5〜10℃高くシフ
トしかつ、膨張から収縮へと熱変形が変化する温度が同
じように>5℃になるような変化が生じていた。
【0034】したがって、本実施の形態3に述べるよう
に製造方法における温度、張力、処理速度ならびに媒体
に挿入される熱量の適正化と制御によって製造される金
属薄膜型磁気記録媒体は熱変形が改良され、このことに
よって初めてリニア特性を常に達成できる金属薄膜型磁
気記録媒体を提供できることがわかった。
に製造方法における温度、張力、処理速度ならびに媒体
に挿入される熱量の適正化と制御によって製造される金
属薄膜型磁気記録媒体は熱変形が改良され、このことに
よって初めてリニア特性を常に達成できる金属薄膜型磁
気記録媒体を提供できることがわかった。
【0035】
【発明の効果】本発明で述べている金属薄膜型磁気記録
媒体及びその製造方法により、20〜60℃の高温度範
囲においても安定した記録・再生特性を示す金属薄膜型
磁気記録媒体を提供でき、また、寸法変化の小さい、走
行耐久性に優れた高性能、高品質の金属薄膜型磁気記録
媒体が実現できる。
媒体及びその製造方法により、20〜60℃の高温度範
囲においても安定した記録・再生特性を示す金属薄膜型
磁気記録媒体を提供でき、また、寸法変化の小さい、走
行耐久性に優れた高性能、高品質の金属薄膜型磁気記録
媒体が実現できる。
【図1】本発明の実施の形態1における金属薄膜型磁気
記録媒体の構成を示す断面図
記録媒体の構成を示す断面図
1 非磁性基板 2 金属薄膜型磁気記録層 3 カーボン保護層 4 潤滑層 5 バックコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 隆志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 非磁性基板にポリエチレンナフタレート
を用い、磁気記録媒体の全厚みが<8μmで、温度領域
20〜60℃で平均熱膨張係数(β’)の値が0.5〜
2×10-5deg-1を有し、かつ、そのMD/TD比が
0.8〜1.5の熱物性値を有する金属薄膜型磁気記録
媒体。 - 【請求項2】 100℃の熱収縮率がMD方向で<0.
5%、TD方向で<0.3%の熱物性値を有する非磁性
基板を用いる請求項1に記載の金属薄膜型磁気記録媒
体。 - 【請求項3】 表面性が>φ5μmの粗大突起物の平均
個数で0〜1個/cm2、<φ5μmの粗大突起物の平
均個数で5〜10個/cm2の表面性を合わせもつ非磁
性基板を用いる請求項1に記載の金属薄膜型磁気記録媒
体。 - 【請求項4】 磁気記録媒体に挿入される総熱量が>2
0cal/g、引っ張り張力が<3g/mm、加熱温度
100〜130℃で熱処理する単位操作を付加する金属
薄膜型磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】 磁気記録媒体の膨張を始める温度が熱処
理しない磁気記録媒体よりも5〜10℃高くシフトし、
かつ、膨張から収縮へと熱変形が変化する温度が熱処理
しない磁気記録媒体よりも>5℃になるように熱処理す
る請求項4に記載の金属薄膜型磁気記録媒体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9062203A JPH10241143A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 金属薄膜型磁気記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9062203A JPH10241143A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 金属薄膜型磁気記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10241143A true JPH10241143A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=13193364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9062203A Pending JPH10241143A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 金属薄膜型磁気記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10241143A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000163730A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
| JP6816851B1 (ja) * | 2019-10-10 | 2021-01-20 | ソニー株式会社 | 磁気記録媒体 |
| WO2021070907A1 (ja) * | 2019-10-10 | 2021-04-15 | ソニー株式会社 | 磁気記録媒体 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP9062203A patent/JPH10241143A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000163730A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
| JP6816851B1 (ja) * | 2019-10-10 | 2021-01-20 | ソニー株式会社 | 磁気記録媒体 |
| WO2021070907A1 (ja) * | 2019-10-10 | 2021-04-15 | ソニー株式会社 | 磁気記録媒体 |
| JP2021064433A (ja) * | 2019-10-10 | 2021-04-22 | ソニー株式会社 | 磁気記録媒体 |
| US11581014B2 (en) | 2019-10-10 | 2023-02-14 | Sony Corporation | Magnetic recording medium |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040824 |