JPH10241213A - 光ディスク用スタンパーの製造方法 - Google Patents

光ディスク用スタンパーの製造方法

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JPH10241213A
JPH10241213A JP9046521A JP4652197A JPH10241213A JP H10241213 A JPH10241213 A JP H10241213A JP 9046521 A JP9046521 A JP 9046521A JP 4652197 A JP4652197 A JP 4652197A JP H10241213 A JPH10241213 A JP H10241213A
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stamper
glass master
optical disk
manufacturing
master
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JP9046521A
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Hiroshi Konishi
浩 小西
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ノイズレベルの光ディスクを製造すること
ができるスタンパーを作製する。 【解決手段】 フォトレジスト11が塗布されたガラス
原盤10上に光ビーム3を照射してガイド溝パターンあ
るいは微小な凹凸信号パターンを記録する。この記録パ
ターンを現像し、ガラス原盤10の表面を露出させ非現
像面をマスクとして所望の深さまでリアクティブイオン
エッチング(RIE)することによりガイド溝あるいは
微小な凹凸を形成する。残留フォトマスクを除去してガ
ラスマスター20を形成する。このガラスマスター20
の表面にNi導電層13とNi電鋳層14を形成して金
属スタンパー21を作製する。このスタンパー21をガ
ラスマスター20から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式情報記録媒
体の製造方法に係り、特にビデオディスク、デジタルオ
ーディオディスク、追記型ディスクおよび書換可能型デ
ィスク等の情報記録媒体を射出成形するときに成形型と
して用いられるスタンパーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度データが蓄積でき高速に情報処理
可能な光ディスクは、オーディオや画像用途、さらには
コンピュータメモリーとして注目されている。直径5.
25インチや3.5インチ等の光ディスクは、情報の書
き換えが可能である光磁気タイプや相変化タイプがIS
O規格により標準化されており、今後さらに市場への普
及が加速されるものと予想される。
【0003】また、最近ではSD規格等のDVD(デジ
タルビデオディスク)に関する規格も固まりつつあり、
マルチメディア分野への光ディスクの応用が一層期待さ
れている。
【0004】このような光ディスクは、図2に示すよう
にディスク基板1に記録再生装置のピックアップ2から
の光ビーム3を情報に沿って導くための、すなわちトラ
ッキングのためのガイドを凹と凸の形でディスクの内周
から外周へ向けて螺旋状に形成している。この溝をガイ
ド溝と呼ぶ。トラッキングガイドについて詳しく説明す
ると、ISO規格において定義されているように、ピッ
クアップ2側から見た場合に凹となる部分4、すなわち
遠方になる部分はランドと呼ばれる。一方、凸となる部
分5、すなわち近くになる部分はグルーブと呼ばれる。
ランド4の中心から隣接するランド4の中心までの距離
をトラックピッチPと呼んでいる。一般的に、グルーブ
5の深さdは50nm、幅Wは0.4〜0.6μmであ
り、トラックピッチPは1.4μmのものが主流をなし
ている。
【0005】また、最近ではさらに高密度な情報の記録
を可能にするため、トラックピッチPを1.1μmにし
て狭トラックピッチ化した光ディスクも報告されてい
る。しかし、例えば光ディスクの場合、波長630〜6
80nmの半導体レーザーおよび開口数(NA)0.5
〜0.6の対物レンズを搭載した従来のピックアップ2
ではトラックピッチPを1.1μmより小さくすると隣
接したトラックに書き込まれた情報への影響(光クロス
トーク)が極端に大きくなること、またトラッキングに
必要なトラッキング誤差信号が極端に小さくなるため正
確なトラッキングが行い難くなること等の問題が生じて
いた。
【0006】また、記録型光ディスクの場合には、トラ
ックにデータを書き込んだり消去する際に隣接するトラ
ックのデータをも消去してしまうという問題もあった。
すなわち、光磁気ディスクや相変化ディスクは、レーザ
ー光によってディスクの温度を上昇させる熱記録である
ため、隣接するトラックとの間隔が小さくなれば隣接ト
ラックへの熱拡散がより大きくなる。そのため、トラッ
クに情報を書き込んだり、消去したりするとき、隣接ト
ラックに書き込まれている情報を消してしまう。これを
熱クロストークまたはクロスイレーズと呼んでいる。特
に、狭トラックピッチ化のためランドとグルーブの両方
に情報を記録するランド・グルーブ記録方式では、クロ
スイレーズの影響を受け易く、多数回の繰り返し記録時
におけるクロスイレーズの制御が重要である。従来の光
ディスクにおいて、このようなクロスイレーズが問題と
なるランドおよびグルーブの幅は、光磁気タイプ、相変
化タイプともに0.7μm程度が限界となっており、さ
らなる狭トラック化が困難な状況になっている。
【0007】そこで、本発明者らは、先にクロスイレー
ズ低減のためガイド溝の深さを深くした光ディスクを提
案した。すなわち、この光ディスクは、溝による段差を
大きくすることで隣接するトラックへの熱伝搬距離を長
くし、クロスイレーズ耐性を向上させるようにしたもの
である。その結果として、従来のランド・グルーブ記録
方式の光ディスクではグルーブ深さが40〜90nmで
あったのを、より深いグルーブにすることができる。例
えばグルーブ深さが100nm以上であればトラックピ
ッチPを0.7μm以下にできる。
【0008】図3にこのような従来の光学式情報記録媒
体の製造方法を示す。この記録媒体の製造方法は、先ず
鏡面研磨されたガラス原盤10上にシランカップリング
剤等のプライマーを表面に塗布した後、フォトレジスト
11を塗布し乾燥させる(a)。その後、Arレーザー
光、He−Cdレーザー光、電子ビーム、紫外線、遠紫
外線等の光ビーム3によりガイド溝やROM情報、プリ
フォーマット情報等にしたがって、信号パターンを露光
し記録する。次に、現像を行い、露光した部分あるいは
未露光部分を除去する(b)。露光部分が溶解されるよ
うなフォトレジスト11としてはポジ型フォトレジス
ト、未露光部分が除去されるようなフォトレジストとし
てはネガ型フォトレジストがそれぞれ知られており、必
要に応じて使い分けられる。このように記録信号が凹状
信号となるように形成し、ガラスマスター12とする。
このガラスマスター12の表面に無電解めっき、スパッ
タ等の方法によりNi等の導電膜13を形成し(c)、
導通処理した後、さらにその上に電鋳法によりNi電鋳
層14を形成する(d)。そして、ガラス原盤10から
Ni電鋳層14を剥離することにより記録信号が凸状の
金属スタンパー15を作製する(e)。最後に残留レジ
ストを酸素プラズマや溶剤等で除去してスタンパー15
が完成する。このスタンパー15を使用して、ポリカー
ボネート等の合成樹脂16を用いた射出成形法(f)や
紫外線硬化樹脂を用いた2P法により凹状の記録信号を
有する光ディスク基板(いわゆるレプリカ)17を複製
する(g)。射出成形法では、高温で溶融した状態の合
成樹脂16を金型の中へ加圧注入してレプリカを作製す
る。一方、紫外線硬化樹脂を用いる方法では、金型に紫
外線硬化樹脂を塗布した後、ガラスもしくは合成樹脂製
の基板を押し付け、紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を
硬化させることによってレプリカを作製する。この後、
光ディスク基板17の記録信号面上にアルミニウム等の
金属反射膜や磁性膜を形成して光ディスクを形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、スタ
ンパー15を用いてレプリカディスク、すなわち光ディ
スク基板17を作製しているため、ディスクの品質はこ
のスタンパー15に依存していると言っても過言ではな
い。そのため、いかに高い品質のスタンパーを作製する
かが非常に重要なことである。しかしながら、従来の製
造方法によりスタンパー15を作製し、このスタンパー
15から光ディスク基板17を作製し、この光ディスク
基板にデータを記録し、再生すると、図4に破線L1 で
示すように数100KHzから数MHzに及んで未記録
ノイズが大きくのっていることが判明した。また、この
傾向は特に溝の凹凸が100nm以上のものに多いこと
が判った。このような未記録ノイズは、ディスクにデー
タを記録していない状態でも生じるため、基板製造工程
の条件を再チェックし改善を加えてみたがいっこうに低
減させることができなかった。
【0010】そこで、光ディスク基板17の原盤である
スタンパー15を走査型電子顕微鏡で観察したところ、
溝の壁面部が段差の低いものに比べて粗面であることが
判った。溝壁面の凹凸のピッチ間隔とノイズの周波数か
ら考えて、ノイズの原因はこの溝壁面の表面粗さによる
ものと考えられる。
【0011】上記した通り従来の光ディスク用スタンパ
ーの製造方法は、フォトレジストパターンの表面にNi
等の金属を電鋳法によりめっきして電鋳層14を形成し
た後、ガラス原盤10から剥離してスタンパー15を作
製していた。よって、通常のスタンパーの製造工程の場
合、フォトレジストパターン上に直接金属を積層するた
め、フォトレジストパターンの品質がスタンパーそのも
のの品質を決定するといっても過言ではない。言い換え
れば、ノイズの原因と思われるスタンパーの壁面の表面
粗さは、フォトレジスト11の溝パターンを形成したと
きに既に決定されているといえる。しかしながら、レジ
ストパターンの溝壁面の表面粗さは、フォトレジスト材
料の選択、レーザーカッティング条件、現像条件の最適
化等により低減されてきてはいるが、特に段差の大きい
スタンパーの場合、壁面の角度を制御することが困難で
あるとともに壁面露出面積が大きく、光ヘッドで再生し
たとき壁面が見えるなどの理由から十分に容認できるノ
イズレベルまでには達していなかった。
【0012】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、低ノイ
ズレベルの光ディスクの製造を可能にした光ディスク用
スタンパーの製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、フォトレジストが塗布されたガラス原盤上
に光ビームを照射してガイド溝パターンあるいは微小な
凹凸信号パターンを露光記録する工程と、前記記録パタ
ーンを現像してガラス原盤表面を露出させ、非現像面を
マスクとして所望の深さまでリアクティブイオンエッチ
ングすることによりガイド溝あるいは微小な凹凸をガラ
ス原盤の表面に形成する工程と、残留フォトマスクを除
去してガラスマスターを作製する工程と、前記ガラスマ
スターの表面に導電膜を成膜する工程と、前記導電膜の
上に金属をめっきして金属スタンパーを作製する工程
と、前記ガラスマスターから金属スタンパーを剥離する
工程とを含むことを特徴とする。また、本発明は、ガラ
ス原盤が石英であることを特徴とする。さらに、本発明
は、ガラス原盤のエッチング深さが100nm以上であ
ることを特徴とする。
【0014】本発明において、リアクティブイオンエッ
チングはガラス原盤のガラス部分をフォトレジストのよ
うなポリマーに比べて非常にシャープにエッチングす
る。したがって、フォトレジストパターンよりも壁面の
表面粗さが低く、また壁面角度の大きい溝を形成するこ
とができる。壁面角度が大きいと、溝を光磁気ヘッドで
再生したとき壁面が見え難く、壁面の表面粗さによるノ
イズを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るス
タンパーの製造方法を示す工程図である。本発明に係る
製造方法においては、以下の工程、 フォトレジスト11が塗布されたガラス原盤10上に
光ビーム3を照射してガイド溝パターンあるいは微小な
凹凸信号パターンを露光記録する工程(a)。 記録パターンを現像してガラス原盤10の表面を露出
させ(b)、非現像面をマスクとして所望の深さまでリ
アクティブイオンエッチング(RIE)することにより
ガイド溝あるいは微小な凹凸をガラス原盤10の表面に
形成する工程(c)。 残留フォトマスクを除去してガラスマスター20を作
製する工程(d)。 ガラスマスター20の表面に導電膜13を成膜する工
程(e)。 導電膜13の上に金属をめっきして金属スタンパー1
5を作製する工程(f)。 ガラスマスター20から金属スタンパー15を剥離す
る工程(g)。 を備え、最後に残留レジストを酸素プラズマや溶剤等で
除去してスタンパー21を完成させる。
【0016】すなわち、本発明は、リアクティブイオン
エッチング(RIE)によってガイド溝あるいは微小な
凹凸をガラス原盤10の表面に形成することを特徴とす
るものである。
【0017】リアクティブイオンエッチングは、イオン
(イオンエッチング)と活性ラジカル(プラズマエッチ
ング)の両方を利用したエッチング法で、次のような特
徴をもっている。 異方性エッチングが行える。したがって、微細パター
ンの加工が可能である。 被エッチング物質のエッチング速度が大きく、フォト
レジスト、下地等に対する選択比を大きくとることがで
きる。 プラズマエッチングではエッチングの難しかったA
l,SiO3 等に対しても十分速いエッチング速度が得
られる。 したがって、このようなリアクティブイオンエッチング
を用いると、フォトレジストのようなポリマーに比べて
ガラス原盤10の表面を非常にシャープにエッチングす
ることができ、フォトレジストパターンよりも壁面の表
面粗さが低く、また溝の壁面角度の制御が容易で、壁面
角度の大きい溝を形成することができる。リアクティブ
イオンエッチングによるガラス原盤10のエッチング深
さは、100nm以上である。ガラス原盤10として
は、石英(合成石英を含む)が用いられる。
【0018】このようにして作製されたスタンパー21
を使用して、ポリカーボネート等の合成樹脂16を用い
た射出成形法(h)や紫外線硬化樹脂を用いた2P法に
より凹状の記録信号を有する光ディスク基板17を複製
し(i)、その記録信号面上にアルミニウム等の金属反
射膜や磁性膜を成膜すると光ディスクが完成する。
【0019】このように、本発明による製造方法によっ
て製作されたスタンパー21においては、溝壁面の表面
粗さが低く、また壁面角度の大きい溝を形成することが
できるので、このようなスタンパーにより複製された光
ディスクを光磁気ヘッドで再生したとき溝壁面が見え難
く、壁面の表面粗さによるノイズを小さくすることがで
きる。
【0020】
【実施例】外径185mm、内径20mm、厚さ6mm
で、表面粗度5nm以下に鏡面研磨された合成石英原盤
を用意し、この原盤を濃硫酸と過酸化水素水を体積比
4:1の割合で混合した液中(液温は40°C)に5分
間浸漬した後、超純水、代替フロン(旭硝子社製K22
5ES)で超音波洗浄した。
【0021】次に、合成石英原盤の表面にプライマー
(トランシル社製アンカーコート)をスピンコートした
後、ポジ型レジスト(ヘキスト社製AZP1350)を
溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテートに溶解させてレジスト溶液を調整し、スピンコ
ートした。次に、Arイオンレーザーを搭載したカッテ
ィングマシンで合成石英原盤の半径30mmから半径6
0mmまでの領域を露光した。なお、トラックピッチは
1.0μmであり、現像後に幅0.5μmのランド(あ
るいはグルーブ)が形成されるようなレーザーパワーで
連続的に露光した。露光時の合成石英原盤の回転数は9
00rpm、レーザー光のスポット径は約0.8μmで
ある。
【0022】その後、無機アルカリ液(ヘキスト社製A
Zデベロッパー)と超純水とを体積比3:5の割合で混
合し希釈した現像液でスピン現像した。この時の現像条
件は前純水塗布時間54秒、現像液塗布時間98秒、後
純水シャワー時間90秒、スピン乾燥時間90秒であ
る。次いで、120°Cのクリーンオーブン内で30分
間ポストベークした。
【0023】その後、反応性イオンエッチング装置(日
電アネルバ社製DEA506)のチャンバー内に合成石
英原盤を入れ真空度1×10-4Paまで排気した後、C
HF3 ガスを導入し反応性イオンエッチングを行なっ
た。この時のガス流量は6sccmであり、ガス圧は
0.3Pa、RF電力は300W、自己バイアス電圧は
−300V、電極間距離は100mm、エッチング時間
は3分、6分、9分に設定した。
【0024】次に、濃硫酸と過酸化水素水を体積比4:
1の割合で混合した液中に合成石英原盤を浸漬し残留レ
ジストを剥離した。この時の液温は100°Cであり、
処理時間は5分である。その後、超純水、代替フロンで
超音波洗浄し石英マスターを製作した。この石英マスタ
ーの溝深さを計測したところ、エッチング時間が5分か
ら10分までのサンプルでそれぞれ150nm、300
nm、450nmとなった。作製した石英マスターにス
パッタリング法により70nmのNi導電膜を成膜し
た。なお、スパッタリング法の代わりに真空蒸着、無電
解めっき法等を使用することも可能である。このNi導
電膜を電極としてNiを90分間電鋳めっきし、0.3
mm厚のNiマスターを作製した。次に、Niをガラス
マスターから剥離した後、金属板に裏打ちしNiスタン
パーとした。
【0025】以上のようにして作製したNiスタンパー
から射出成形法により直径130mmのランド、グルー
ブパターンプラスチィック基板を複製した。
【0026】次に、この基板表面に窒化シリコン(Si
34)誘電体層、TbFeCo光磁気記録層、窒化シリ
コン(Si34)保護層の順に成膜した後、紫外線硬化
型樹脂により膜面にハードコードを形成した。
【0027】このようにして作製した光ディスクを波長
680nm、対物レンズのNA0.55、ケラレ係数
1.0、波面収差0.030λ(rms値)、偏光状態
は直線偏光であり、その方向はガイド溝に対し平行とな
る方向であるピックアップにより再生し、反射光量信号
出力をスペクトラムアナライザーに入力し未記録部のノ
イズレベルを測定した。この時の再生光パワーは、1.
0mW、回転数は3500rpm、半径位置は60mm
である。
【0028】このときの溝(段差)深さとノイズレベル
の関係を図4の実線L2 で示す。測定周波数は5MHz
である。図4に示すように、溝深さを150nmから4
50nmにわたって変えても、従来の製造方法で作製さ
れたスタンパーを用いて製作した光ディスクに比べてノ
イズレベルの上昇傾向は全く見られず、低ノイズな光デ
ィスクを得ることができた。
【0029】〔比較例〕先ず、外径185mm、内径2
0mm、厚さ6mm、表面粗度5nm以下に研磨された
合成石英原盤を濃硫酸と過酸化水素水を体積比4:1の
割合で混合した液中(液温は40°C)で5分間浸漬し
た後、超純水、代替フロンで超音波洗浄した。
【0030】次に、上記した実施の形態と同様に合成石
英原盤の表面にプライマーをスピンコートした後、ポジ
型レジストを溶媒としてプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテートに溶解させてレジスト溶液を調整
し、スピンコートした。この時、溶媒とフォトレジスト
の希釈比を変えて150nm、300nm、450nm
厚さのフォトレジスト原盤を得た。
【0031】次に、Arイオンレーザーを搭載したカッ
ティングマシンで合成石英原盤の半径30mmから半径
60mmまでの領域を露光した。トラックピッチは1.
0μmであり、現像後に幅0.5μmのランド(あるい
はグルーブ)が形成されるようなレーザーパワーで連続
的に露光した。露光時の合成石英原盤の回転数は900
rpm、レーザー光のスポット径は約0.8μmであ
る。
【0032】その後、無機アルカリ液と超純水とを体積
比3:5の割合で混合し希釈した現像液でスピン現像し
た。この時の現像条件は前純水塗布時間54秒、現像液
塗布時間98秒、後純水シャワー時間90秒、スピン乾
燥時間90秒である。次いで、120°Cのクリーンオ
ーブン内で30分間ポストベークした。
【0033】作製したガラスマスターにスパッタリング
法により70nmのNi導電膜を成膜した。なお、スパ
ッタリング法の代わりに真空蒸着、無電解めっき法等を
使用することも可能である。このNi導電膜を電極とし
てNiを90分間電鋳めっきし、0.3mm厚のNiマ
スターを作製した。次に、Niをガラスマスターから剥
離し、金属板に裏打ちすることによりNiスタンパーを
作製した。以上のようにして作製したNiスタンパーを
用いて射出成形法により直径130mmのランド、グル
ーブパターンプラスチック基板を複製した。
【0034】次に、この基板の表面に窒化シリコン(S
34)誘電体層、TbFeCo光磁気記録層、窒化シ
リコン(Si34)保護層の順に成膜した後、紫外線硬
化型樹脂により膜面にハードコードを形成した。
【0035】このようにして作製した光ディスクを波長
680nm、対物レンズのNA0.55、ケラレ係数
1.0、波面収差0.030λ(rms値)、偏光状態
は直線偏光であり、その方向はガイド溝に対し平行とな
る方向であるピックアップにより再生し、反射光量信号
出力をスペクトラムアナライザーに入力し未記録部のノ
イズレベルを測定した。この時の再生光パワーは、1.
0mW、回転数は3500rpm、半径位置は60mm
である。
【0036】このときの溝(段差)深さとノイズレベル
の関係を図4の破線L1 で示す。測定周波数は5MHz
である。図4に示すように、従来方法で製作されたスタ
ンパーを用いて光ディスクを製作した場合は、溝深さが
200nmからノイズレベルが約6dB上昇する結果と
なった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光ディ
スク用スタンパーの製造方法は、フォトレジストが塗布
されたガラス原盤上に光ビームを照射してガイド溝パタ
ーンあるいは微小な凹凸信号パターンを露光記録する工
程と、記記録パターンを現像してガラス原盤表面を露出
させ、非現像面をマスクとして所望の深さまでリアクテ
ィブイオンエッチングすることによりガイド溝あるいは
微小な凹凸をガラス原盤の表面に形成する工程と、残留
フォトマスクを除去してガラスマスターを作製する工程
と、前記ガラスマスターの表面に導電膜を成膜する工程
と、前記導電膜の上に金属をめっきして金属スタンパー
を作製する工程と、前記ガラスマスターから金属スタン
パーを剥離する工程とを備えているので、溝の深さが1
00nm以上であっても溝壁面の表面粗さが低く、また
溝の壁面角度の制御が容易で、壁面角度の大きい溝を形
成することができる。したがって、このようなスタンパ
ーにより複製された光ディスクにおいても溝壁面の表面
粗さが低く、また壁面角度の大きい溝を形成することが
でき、低ノイズレベルの光ディスクの製作が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(i)は本発明に係るスタンパーの
製造方法の工程を示す図である。
【図2】 光ディスクの要部の断面図である。
【図3】 (a)〜(g)は従来のスタンパーの製造方
法の工程を示す図である。
【図4】 スタンパーの溝深さとノイズレベルの関係を
示す図である。
【符号の説明】
3…光ビーム、10…ガラス原盤、11…フォトレジス
ト、12…ガラスマスター、13…Ni導電膜、14…
Ni電鋳層、15…スタンパー、16…ポリカーボネー
ト合成樹脂、17…光ディスク基板、20…ガラスマス
ター、21…スタンパー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトレジストが塗布されたガラス原盤
    上に光ビームを照射してガイド溝パターンあるいは微小
    な凹凸信号パターンを露光記録する工程と、 前記記録パターンを現像してガラス原盤表面を露出さ
    せ、非現像面をマスクとして所望の深さまでリアクティ
    ブイオンエッチングすることによりガイド溝あるいは微
    小な凹凸をガラス原盤の表面に形成する工程と、 残留フォトマスクを除去してガラスマスターを作製する
    工程と、 前記ガラスマスターの表面に導電膜を成膜する工程と、 前記導電膜の上に金属をめっきして金属スタンパーを作
    製する工程と、 前記ガラスマスターから金属スタンパーを剥離する工程
    とを含むことを特徴とする光ディスク用スタンパーの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク用スタンパー
    の製造方法において、 ガラス原盤が石英であることを特徴とする光ディスク用
    スタンパーの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ディスク用ス
    タンパーの製造方法において、 ガラス原盤のエッチング深さが100nm以上であるこ
    とを特徴とする光ディスク用スタンパーの製造方法。
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