JPH10242469A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JPH10242469A
JPH10242469A JP4412497A JP4412497A JPH10242469A JP H10242469 A JPH10242469 A JP H10242469A JP 4412497 A JP4412497 A JP 4412497A JP 4412497 A JP4412497 A JP 4412497A JP H10242469 A JPH10242469 A JP H10242469A
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source
semiconductor layer
drain
ion
gate
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JP4412497A
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Yoshihiro Takahashi
義広 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体層、ゲート電極およびソース・ドレイ
ン電極の形状加工工程で、フォトレジストによるパター
ニングの工程を削減することにより、安価な薄膜トラン
ジスタを製造できる製造方法を提供する。 【解決手段】 絶縁性基板103上の半導体層201上
に、ゲート電極108とn型イオン遮蔽膜203・20
4を形成後、該ゲート電極108にゲート陽極酸化膜1
09を形成する。次に、n型イオンを注入後、該ゲート
陽極酸化膜109とのエッチングレート差により該n型
イオン遮蔽膜203・204を除去する。次に、ソース
・ドレイン電極111を形成後、半導体層の形状を該ゲ
ート電極108およびソース・ドレイン電極111の平
面形状を利用して加工し、該ソース・ドレイン電極11
1にソース・ドレイン陽極酸化膜113を形成後、該ソ
ース・ドレイン陽極酸化膜113とのエッチングレート
差によりp型イオン注入層106・206を露出させp
型イオンを注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
スイッチング素子として用いられるトップゲート構造の
薄膜トランジスタの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の液晶表示装置では、同一基板上に
表示画面と駆動回路とを一体形成した、いわゆるドライ
バモノリシック型の液晶表示装置が開発されており、小
型化・高精細化が進んでいる。
【0003】ドライバモノリシック型の液晶表示装置で
は、n型半導体とp型半導体とを同一基板上に形成する
必要がある。
【0004】薄膜トランジスタの構造には、大きく分け
て2通り、すなわちボトムゲート構造とトップゲート構
造がある。ボトムゲート構造は、a−Siを半導体層と
して、ゲート電極を該半導体層の直下に形成するもので
ある。一方、トップゲート構造は、多結晶Siを半導体
層として、ゲート電極を該半導体層の直上に形成するも
のである。なお、多結晶Siは、a−Siと比べてキャ
リア移動度が高いため、ドライバモノリシック型の液晶
表示装置には必要不可欠である。
【0005】従来の、多結晶Siを半導体層としたトッ
プゲート構造の薄膜トランジスタの製造方法を、図12
(a)〜(e)に基づいて以下に説明する。
【0006】まず、図12(a)に示すように、絶縁性
基板401上にa−Siを成膜して半導体層402を形
成する。
【0007】つぎに、図12(b)に示すように、レー
ザー照射等により、上記の半導体層402のa−Siを
多結晶化した後、適当な形状に加工する。
【0008】つぎに、図12(c)に示すように、上記
の多結晶半導体層402上にゲート絶縁膜403および
ゲート電極404を成膜した後、該ゲート電極404を
適当な形状に加工する。つづいて、上記のゲート電極4
04をその直下のチャネル領域405に対する遮蔽膜と
しつつ、不純物イオンとしてp型半導体にはボロンイオ
ン(B+ )を、n型半導体にはリンイオン(P+ )を、
上記の半導体層402に注入してイオン注入層406を
形成する。
【0009】つぎに、図12(d)に示すように、上記
のゲート電極404およびゲート絶縁膜403上に、酸
化シリコン(SiO2 )または窒化シリコン(Si
X )等を成膜して層間絶縁膜407を形成する。つづ
いて、上記のイオン注入層406の直上にある上記の層
間絶縁膜407およびゲート絶縁膜403に、該イオン
注入層406に達するコンタクトホール408を開孔す
る。
【0010】最後に、図12(e)に示すように、上記
の層間絶縁膜407およびコンタクトホール408上
に、ソース・ドレイン電極409を成膜し、適当な形状
に加工する。
【0011】従来より、前記のp型半導体とn型半導体
とを造り分ける手段の一つとして、フォトレジストによ
る遮蔽が行われている。しかしながら、一般に、フォト
レジストはイオン注入時の基板表面温度の上昇により著
しく硬化するため、後の剥離工程において除去すること
が困難になるという問題が生じる。
【0012】そこで、イオン注入時の遮蔽膜として、フ
ォトレジストの代わりにゲート電極を用いる方法が、特
開平4−119664号公報に開示されている。上記の
公報による薄膜トランジスタの製造方法について、図1
2および図13を用いて以下に説明する。
【0013】前記したように、まず、絶縁性基板401
上に、a−Siを成膜し、レーザー照射等により多結晶
化した後、適当な形状に加工して多結晶半導体層402
を形成する(図12(a)・(b))。
【0014】つぎに、図13(a)に示すように、上記
の半導体層402の上にゲート絶縁膜403およびゲー
ト電極404を成膜する。つづいて、上記のゲート電極
404を所定の形状に加工して、p型薄膜トランジスタ
501の全面を遮蔽するとともに、n型薄膜トランジス
タ502のチャネル領域405の直上を遮蔽する。その
後、基板全面にリンイオンを注入して、上記のn型薄膜
トランジスタ502の半導体層504を形成する。
【0015】つぎに、図13(b)に示すように、上記
のp型薄膜トランジスタ501のゲート電極404を所
定の形状に再加工した後、基板全面にボロンイオンを注
入して、該p型薄膜トランジスタ501の半導体層50
3を形成する。
【0016】なお、前記のn型半導体層504には、リ
ンイオンとボロンイオンの両方が注入されることになる
が、ボロンイオンの注入量はリンイオンの注入量よりも
少なくする。これにより、上記のn型半導体層504に
注入される2種のイオンの注入量を差し引きすれば、リ
ンイオンの注入量の方が多くなる。したがって、上記の
n型半導体層504が失われることはない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
の、多結晶Siを半導体層としたトップゲート構造の薄
膜トランジスタの製造方法では、図12(a)〜(e)
に示したように、半導体層402を所定の形状に加工し
た後、該半導体層402の上にゲート絶縁膜403、ゲ
ート電極404、層間絶縁膜407、ソース・ドレイン
電極409と順に積層している。上記の方法では、ゲー
ト電極404の形状(図12(c))およびコンタクト
ホール408(図12(d))を加工する工程に加え
て、半導体層402の形状(図12(b))およびソー
ス・ドレイン電極409の形状(図12(e))を加工
する工程において、フォトレジストによるパターニング
が必要である。
【0018】また、前記の特開平4−119664号公
報では、リンイオン注入後、ゲート電極404を再加工
するときに、フォトレジストによるパターニングが必要
である。この結果、薄膜トランジスタを製造するのに必
要なパターニングの工程数は、フォトレジストをイオン
注入の遮蔽膜として用いる場合と同じとなる。薄膜トラ
ンジスタ製造におけるフォトレジストによるパターニン
グは、レジスト等の部材を必要とすることに加え、イオ
ン注入によって著しく硬化したフォトレジストの除去と
いう困難な工程を必要とする。その結果、薄膜トランジ
スタの価格が高額になるという問題が生じる。
【0019】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、フォトレジストを使用せ
ずに、半導体層の形状を加工するとともに、ゲート電極
およびソース・ドレイン電極を再加工し、フォトレジス
トによるパターニングの工程数を削減させ、製造工程全
体の工程数の削減を図ることにより、安価にしかも容易
に薄膜トランジスタを製造できる薄膜トランジスタの製
造方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の薄膜トランジ
スタの製造方法は、上記の課題を解決するために、絶縁
性基板上に半導体層を形成する第1の工程と、上記の半
導体層のチャネル領域を、ゲート絶縁膜およびゲート電
極により被覆する第2の工程と、上記の半導体層のソー
ス・ドレイン領域に、イオン注入してn型特性およびp
型特性の少なくとも一方の特性のイオン注入層を形成す
る第3の工程と、上記のイオン注入層と電気的に接続さ
れるソース・ドレイン電極を配する第4の工程と、上記
の半導体層を、上記のゲート電極およびソース・ドレイ
ン電極の平面形状を利用して加工する第5の工程とを少
なくとも含むことを特徴としている。
【0021】上記の構成により、ゲート電極およびソー
ス・ドレイン電極の平面形状を利用して半導体層の加工
を行うため、従来必要であった、半導体層形成時のフォ
トレジストによるパターニングを削減することができ
る。
【0022】このように、薄膜トランジスタの製造にお
いて、フォトレジストによるパターニングの工程数を削
減することにより、フォトレジストによるパターニング
に必要なレジスト等の部材、およびイオン注入によって
著しく硬化したフォトレジストの除去という困難な工程
を削減することができる。その結果、薄膜トランジスタ
を安価にしかも容易に製造することができる。
【0023】請求項2の薄膜トランジスタの製造方法
は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加
えて、上記の半導体層をn型特性のイオン注入層と、p
型特性のイオン注入層とに分けるために、該半導体層へ
のイオン注入を2回に分けて行う場合、1回目のイオン
注入前に、上記のゲート電極用の導電性膜を用いて、2
回目に形成されるべきイオン注入層の直上を被覆してイ
オン遮蔽膜を形成し、かつ、上記のイオン遮蔽膜以外の
導電性膜を陽極酸化し、1回目のイオン注入後に、上記
のイオン遮蔽膜を除去することを特徴としている。
【0024】上記の構成により、1回目のイオン注入前
に、2回目に形成されるべきイオン注入層を被覆してい
るイオン遮蔽膜を非陽極酸化膜とすることで、このイオ
ン遮蔽膜を除去する際に、他の陽極酸化された導電性膜
とのエッチングレート差を利用して、該イオン遮蔽膜の
みを除去することができる。これにより、従来、イオン
遮蔽膜を再加工するために必要であった、フォトレジス
トによるパターニングを削減することができる。これに
より、薄膜トランジスタの製造工程数を削減することが
できるので、さらに製造コストを下げることができる。
【0025】請求項3の薄膜トランジスタの製造方法
は、請求項1および2の構成において、上記の課題を解
決するために、上記の半導体層をn型特性のイオン注入
層と、p型特性のイオン注入層とに分けるために、該半
導体層へのイオン注入を2回に分けて行う場合、2回目
のイオン注入前に、上記のソース・ドレイン電極用の導
電性膜を用いて、該半導体層のエッチングマスクを形成
し、かつ、上記のソース・ドレイン配線表面および1回
目のイオン注入層の直上のソース・ドレイン電極表面を
陽極酸化し、上記の第5の工程の後に、上記のソース・
ドレイン電極用の導電性膜の非陽極酸化部分のみを除去
した後、2回目のイオン注入を行うことを特徴としてい
る。
【0026】上記の構成により、請求項1または2の作
用に加えて、2回目のイオン注入を行う前に、上記の半
導体層の平面形状が加工された後、除去する必要のある
上記のエッチングマスクを非陽極酸化膜とすることで、
陽極酸化された他の導電性膜とのエッチングレート差を
利用して、該エッチングマスクを除去することができ
る。これにより、従来、2回目にイオン注入するべき領
域を露出させるために必要であった、フォトレジストに
よるパターニングを削減することができる。したがっ
て、薄膜トランジスタの製造工程数を削減することがで
き、さらに製造コストを下げることができる。
【0027】たとえば、1回目のイオン注入によってn
型半導体層を形成し、2回目のイオン注入によってp型
半導体層を形成する場合、2回目のイオン注入を行う前
に、上記の半導体層の平面形状が加工された後、除去す
る必要のあるp型薄膜トランジスタのソース・ドレイン
電極を非陽極酸化膜とすることで、陽極酸化された他の
ソース・ドレイン電極およびソース・ドレイン配線との
エッチングレート差を利用して、該p型薄膜トランジス
タのソース・ドレイン電極を除去することができる。こ
れにより、従来、2回目にイオン注入するべき領域を露
出させるために必要であった、フォトレジストによるパ
ターニングを削減することができる。したがって、薄膜
トランジスタの製造工程数を削減することができ、さら
に製造コストを下げることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図11に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。ただし、本実施の形態では、n型特性およびp型
特性の薄膜トランジスタを同一基板上に形成する場合に
ついて説明する。
【0029】一般に、薄膜トランジスタにおけるソース
・ドレイン領域のn型半導体層およびp型半導体層の形
成方法は、下記のいずれかのイオン注入手順をとる。
【0030】(1)1回目のイオン注入によってn型半
導体層を形成し、2回目のイオン注入によってp型半導
体層を形成する。
【0031】(2)1回目のイオン注入によってp型半
導体層を形成し、2回目のイオン注入によってn型半導
体層を形成する。
【0032】以下の本実施の形態では、前記の(1)の
手順に関して説明するが、(2)の手順についても、イ
オン注入手順以外は以下の製造方法と同一である。
【0033】なお、本発明の製造方法を液晶表示装置に
適用する場合は、画素制御の薄膜トランジスタ極性を1
回目のイオン注入によって形成する。すなわち、画素に
n型薄膜トランジスタを採用する場合には、前記の
(1)の手順でイオン注入を行い、画素にp型薄膜トラ
ンジスタを採用する場合には、前記の(2)の手順でイ
オン注入を行う。
【0034】本実施の形態に係る薄膜トランジスタとし
て、例えば図2に示すように、n型特性の薄膜トランジ
スタ(以下、単にn型薄膜トランジスタと称する)10
1と、p型特性の薄膜トランジスタ(以下、単にp型薄
膜トランジスタと称する)102とが絶縁性基板103
上に形成されているものについて説明する。
【0035】上記のn型薄膜トランジスタ101は、絶
縁性基板103上に形成されたチャネル領域であるi型
半導体層104およびn型半導体層105と、ゲート絶
縁膜107とを介して所定のパターンでゲート電極10
8が形成され、このゲート電極108と第1層間絶縁膜
110を介してソース・ドレイン電極111が形成され
たものである。
【0036】上記のゲート電極108は、上記のi型半
導体層104に対応する位置に形成されるとともに、そ
の表面にゲート陽極酸化膜109が形成されている。
【0037】上記のソース・ドレイン電極111は、上
記のゲート電極108とは第1層間絶縁膜110により
絶縁され、かつ、上記のn型半導体層105とは電気的
に接続されるように形成されるとともに、その表面にソ
ース・ドレイン陽極酸化膜113が形成されている。な
お、このソース・ドレイン電極111は、ソース・ドレ
イン配線112と一体に所定のパターンに形成されてい
るものとする。
【0038】さらに、上記のゲート陽極酸化膜109お
よびソース・ドレイン陽極酸化膜113を覆うように、
第2層間絶縁膜114が形成されている。
【0039】一方、上記のp型薄膜トランジスタ102
は、絶縁性基板103上に形成されたi型半導体層10
4、オフセット領域206およびp型半導体層106
と、ゲート絶縁膜107とを介して所定のパターンでゲ
ート電極108が形成され、このゲート電極108と第
1層間絶縁膜110を介してソース・ドレイン配線11
2が所定のパターンで形成されたものである。
【0040】上記のゲート電極108は、i型半導体層
104に対応する位置に形成されるとともに、その表面
にゲート陽極酸化膜109が形成されている。
【0041】上記のソース・ドレイン配線112は、上
記のゲート電極108とは第2層間絶縁膜114によっ
て絶縁され、かつ、導電性膜115によってp型半導体
層106と電気的に接続されるように形成されるととも
に、その表面にソース・ドレイン陽極酸化膜113が形
成されている。
【0042】ここで、上記の構成の薄膜トランジスタの
製造方法について、図1および図3〜図8を参照しなが
ら以下に説明する。
【0043】はじめに、上記の薄膜トランジスタの製造
方法について、図1を用いて簡単に説明する。
【0044】図1(a)に示す製造工程は、まず、絶縁
性基板103上に、半導体層201、ゲート絶縁膜10
7、および導電性膜を積層した後、該導電性膜をゲート
電極108およびゲート配線202(図3)の形状に加
工する。つぎに、上記のゲート電極108およびゲート
配線202の表面を陽極酸化し、ゲート陽極酸化膜10
9を形成する。
【0045】なお、上記のゲート絶縁膜107は、上記
の半導体層201を加工していない状態で形成する。ま
た、上記の導電性膜は、n型イオン遮蔽膜203・20
4の部分にも残しておく。さらに、上記のn型イオン遮
蔽膜203・204は、陽極酸化しないために、上記の
ゲート電極108およびゲート配線202と電気的に絶
縁されているように加工する。
【0046】つぎに、図1(b)に示す製造工程は、ま
ず、リンイオン(P+ )を注入してn型半導体層105
を形成する。つづいて、上記のn型イオン遮蔽膜203
・204を除去し、第1層間絶縁膜110を成膜した
後、第1コンタクトホール205を開孔する。
【0047】なお、前記のゲート電極108、ゲート配
線202およびn型イオン遮蔽膜203・204直下の
領域の半導体層には、リンイオンが注入されないため、
i型半導体層104のままである。また、上記の半導体
層201へリンイオンを注入した後、導電性膜とその陽
極酸化膜のエッチングレートの差を利用してエッチング
時間を制御することにより、フォトレジストによるパタ
ーニングを行わずに、上記のゲート電極108と同一素
材で形成されたn型イオン遮蔽膜203・204のみを
除去することができる。
【0048】つぎに、図1(c)に示す製造工程は、ま
ず、上記の第1層間絶縁膜110および第1コンタクト
ホール205の上部に導電性膜を成膜し、該導電性膜を
加工してソース・ドレイン電極111およびソース・ド
レイン配線112を形成する。つづいて、上記のソース
・ドレイン電極111およびソース・ドレイン配線11
2の直下の領域以外の第1層間絶縁膜110、ゲート絶
縁膜107、および半導体層を除去して、半導体層の平
面形状を加工する。
【0049】なお、上記のp型薄膜トランジスタ102
のソース・ドレイン電極111は、p型半導体層106
のエッチングマスクとして利用した後で除去するため、
上記のp型薄膜トランジスタ102のソース・ドレイン
配線112とは絶縁されて形成される。また、上記の第
1層間絶縁膜110、ゲート絶縁膜107、および半導
体層を除去する時、上記のソース・ドレイン電極111
およびソース・ドレイン配線112がエッチングマスク
として働くため、その直下の領域は除去されずに残る。
同様に、前記のゲート陽極酸化膜109もエッチングマ
スクとして働くため、前記のゲート電極108およびゲ
ート配線202の直下の領域も除去されずに残る。
【0050】つぎに、図1(d)に示す製造工程は、ま
ず、上記のソース・ドレイン配線112の表面を陽極酸
化して、ソース・ドレイン陽極酸化膜113を形成す
る。つづいて、表面陽極酸化されていない前記のp型薄
膜トランジスタ102のソース・ドレイン電極111
と、その直下の領域の第1層間絶縁膜110およびゲー
ト絶縁膜107を除去する。つぎに、ボロンイオン(B
+ )を注入してp型半導体層106を形成する。
【0051】なお、上述した図1(c)に示す製造工程
において、前記のp型薄膜トランジスタ102のソース
・ドレイン電極111とソース・ドレイン配線112は
絶縁されて形成されるため、該p型薄膜トランジスタ1
02のソース・ドレイン電極111の表面は陽極酸化さ
れない。したがって、導電性膜とその陽極酸化膜のエッ
チングレートの差を利用してエッチング時間を制御する
ことにより、フォトレジストによるパターニングを行わ
ずに、表面陽極酸化されていない上記のp型薄膜トラン
ジスタ102のソース・ドレイン電極111と、その直
下の領域の第1層間絶縁膜110およびゲート絶縁膜1
07のみを除去することができる。また、上記のp型薄
膜トランジスタ102のゲート電極108直下の近傍の
領域には、弱いp型特性の半導体層であるオフセット領
域206が形成される。
【0052】つぎに、図1(e)に示す製造工程は、ま
ず、第2層間絶縁膜114を成膜し、第2コンタクトホ
ール207を開孔する。
【0053】なお、上記の第2コンタクトホール207
のエッチングに併せて、ゲート配線端子208(図7)
の端子表面の陽極酸化膜およびソース・ドレイン配線1
12の端子表面(図示しない)の陽極酸化膜も除去す
る。また、ソース・ドレイン配線分断箇所209(図
7)のソース・ドレイン陽極酸化膜113も除去する。
また同様に、ゲート配線分断箇所(図示しない)のゲー
ト陽極酸化膜109も除去する。
【0054】最後に、図1(f)に示す製造工程は、ま
ず、導電性膜を成膜し、該導電性膜を加工して導電性膜
115を形成する。つづいて、ソース・ドレイン配線分
断箇所209でソース・ドレイン配線112を分断す
る。同様に、ゲート配線202を分断する。
【0055】つぎに、上記の構成の薄膜トランジスタの
製造方法について、図3ないし図8を用いてさらに詳細
に説明する。
【0056】まず、図1(a)に示す製造工程につい
て、図3(a)(b)を用いて詳細に説明する。
【0057】はじめに、絶縁性基板103上に、プラズ
マCVD(Chemical Vapor Deposition )または減圧C
VD等によってa−Siを50nm成膜した後、レーザ
ー照射等によって多結晶化して半導体層201を形成す
る。
【0058】つぎに、上記の半導体層201を加工して
いない状態で、プラズマCVDによってSiO2 等を1
00nm成膜してゲート絶縁膜107を形成する。つづ
いて、スパッタ等によってAl等の導電性膜を300n
m成膜した後、該導電性膜をゲート電極108およびゲ
ート配線202の形状に加工する。
【0059】このとき、後の工程でn型イオンを注入す
る時に、イオン遮蔽する部分にも上記の導電性膜を残し
ておく。ここでは、n型イオンの遮蔽ために、p型イオ
ン注入領域(p型半導体層106)の直上部分、および
ソース・ドレイン配線112が形成される領域の直下部
分に、それぞれn型イオン遮蔽膜203・204として
Alを残す。ただし、ゲート電極108およびゲート配
線202は電気的にすべて接続されるように加工するの
に対し、上記のn型イオン遮蔽膜203・204は該ゲ
ート電極108およびゲート配線202と電気的に絶縁
されるように加工する。
【0060】なお、上記のゲート電極108、ゲート配
線202およびn型イオン遮蔽膜203・204のAl
の加工は、フォトレジストによってパターニングした
後、塩素系ガスを用いたドライエッチング法か、リン酸
等を用いたウェットエッチング法によって行う。
【0061】つづいて、上記のゲート電極108、ゲー
ト配線202およびn型イオン遮蔽膜203・204の
Alを加工した後、酒石酸アンモニウム等の化成液を用
いて、上記のゲート電極108およびゲート配線202
の表面の30nm程度に陽極酸化を施し、ゲート陽極酸
化膜109を形成する。ただし、後の工程でn型イオン
を注入する時に、イオン遮蔽を行うn型イオン遮蔽膜2
03・204は、ゲート電極108およびゲート配線2
02と電気的に絶縁されているため、陽極酸化されな
い。
【0062】つぎに、図1(b)に示す製造工程につい
て、図4(a)(b)を用いて詳細に説明する。
【0063】はじめに、前記のゲート電極108および
ゲート配線202の表面陽極酸化の処理の後、ホスフィ
ン(PH3 )ガス等を用いてリンイオン(P+ )を1.
0×1015cm-2注入し、n型半導体層105を形成す
る。このとき、前記のAlを残したゲート電極108、
ゲート配線202およびn型イオン遮蔽膜203・20
4直下の領域の半導体層には、リンイオンが注入されな
いためにi型半導体層104のままである。これに対
し、上記のAl直下の領域以外ではゲート絶縁膜107
を通してリンイオンが注入されるため、n型半導体層1
05が形成されることになる。
【0064】つづいて、n型半導体層105を形成した
後、上記のn型イオン遮蔽膜203・204をエッチン
グによって除去する。具体的には、陽極酸化膜のエッチ
ングレートがAlのエッチングレートよりも十分に遅い
ため、このエッチングレートの差を利用してエッチング
時間を制御することにより、表面にゲート陽極酸化膜1
09が形成されているゲート電極108およびゲート配
線202を残したまま、Alのn型イオン遮蔽膜203
・204のみを除去することができる。
【0065】なお、上記のエッチング時間の制御は、エ
ッチング方法に応じて以下のようにして行われる。
【0066】・塩素系ガスを用いたドライエッチング法
の場合 Al原子のプラズマ発光ピーク(波長396nm等)を
測定し、該発光ピークが最初に減少飽和した時刻をもっ
て、エッチングを終了する。
【0067】・リン酸等を用いたウェットエッチング法
の場合 前記のAlのn型イオン遮蔽膜203・204の位置に
おける反射率を測定し、反射率が減少飽和した時刻をも
って、エッチングを終了する。
【0068】上述のように、n型イオン遮蔽膜203・
204を形成することで、ゲート電極の再加工時に、フ
ォトレジストによるパターニングを行わずに、n型イオ
ン注入領域と非注入領域とを造り分けることができる。
そして、ゲート電極108およびゲート配線202を表
面陽極酸化してゲート陽極酸化膜109を形成すること
により、フォトレジストによるパターニングを行わず
に、半導体層201へリンイオンを注入した後、エッチ
ングレート差を利用して、上記のゲート電極108と同
一素材で形成されたn型イオン遮蔽膜203・204の
みを除去することができる。
【0069】つぎに、ゲート電極108とソース・ドレ
イン電極111とを電気的に絶縁するため、プラズマC
VDを用いてSiO2 またはSiNX 等を400nm成
膜して、第1層間絶縁膜110を形成する。
【0070】つづいて、リンイオンを注入したn型半導
体層105とソース・ドレイン電極111を電気的に接
続するため、n型半導体層105の直上の前記の第1層
間絶縁膜110およびゲート絶縁膜107に、第1コン
タクトホール205を開孔する。ただし、p型イオン注
入領域の直上には、この時点ではコンタクトホールを開
孔しない。
【0071】このとき、第1コンタクトホール205の
加工は、予めレジスト等で作られたパターンをエッチン
グマスクにして、第1層間絶縁膜110およびゲート絶
縁膜107のSiO2 またはSiNX をフッ化アンモニ
ウム等を用いてエッチングすることにより行う。
【0072】つぎに、図1(c)に示す製造工程につい
て、図5(a)(b)を用いて詳細に説明する。
【0073】はじめに、前記の第1コンタクトホール2
05を開孔した後、スパッタ等によってAl等の導電性
膜を500nm成膜し、所定の形状に加工することによ
り、ソース・ドレイン電極111およびソース・ドレイ
ン配線112を形成する。
【0074】なお、ソース・ドレイン電極111および
ソース・ドレイン配線112のAlの加工は、ゲート電
極108およびゲート配線202と同様、フォトレジス
トによってパターニングした後、塩素系ガスを用いたド
ライエッチング法か、リン酸等を用いたウェットエッチ
ング法によって行う。
【0075】このとき、ソース・ドレイン電極111
は、n型半導体層105およびp型半導体層106の直
上をすべて被覆するように形成し、かつ該ソース・ドレ
イン電極111はソース・ドレイン配線112に対し、
n型薄膜トランジスタ101の場合は電気的にすべて接
続し、p型薄膜トランジスタ102の場合は電気的に絶
縁するように形成する。なお、配線と絶縁されて形成さ
れるp型薄膜トランジスタ102のソース・ドレイン電
極111は、後の工程で除去するため、厳密には電極と
してではなく、p型半導体層106のエッチングマスク
として働いている。
【0076】また、液晶表示装置において画素制御する
薄膜トランジスタの場合は、信号入力側の電極と配線を
電気的に接続し、画素電極側の電極と配線を電気的に絶
縁する。なお、配線と絶縁されて形成される画素制御薄
膜トランジスタの画素電極側の電極は、後の工程で除去
するため、厳密には電極としてではなく半導体層のエッ
チングマスクとして働いている。
【0077】つぎに、ソース・ドレイン電極111およ
びソース・ドレイン配線112の平面形状をエッチング
マスクとして、第1層間絶縁膜110およびゲート絶縁
膜107を除去し、さらに半導体層の平面形状を加工す
る。
【0078】なお、SiO2 またはSiNX からなる前
記の第1層間絶縁膜110およびゲート絶縁膜107の
除去は、フッ化メタン(CHF3 )等のフッ素系ガスを
用いたドライエッチング法によって行う。前記の加工方
法によれば、Alからなるソース・ドレイン電極111
およびソース・ドレイン配線112がエッチングマスク
として働くため、その直下の領域の第1層間絶縁膜11
0は除去されずに残る。また、Alが陽極酸化されたゲ
ート陽極酸化膜109を表面に形成されたゲート電極1
08およびゲート配線202もエッチングマスクとして
働くため、その直下の領域のゲート絶縁膜107も除去
されずに残る。
【0079】つぎに、第1層間絶縁膜110およびゲー
ト絶縁膜107の除去に続けて、フッ化炭素(CF4
等のフッ素系ガスを用いたドライエッチング法を行い、
半導体層の平面形状を加工する。
【0080】以上の結果、ソース・ドレイン電極111
およびソース・ドレイン配線112の直下の領域と、ゲ
ート電極108およびゲート配線202の直下の領域の
半導体層が残ることになる。
【0081】上述のように、ソース・ドレイン電極11
1およびソース・ドレイン配線112と、ゲート陽極酸
化膜109を表面に形成されたゲート電極108および
ゲート配線202をエッチングマスクとして利用するこ
とにより、フォトレジストによるパターニングを行わず
に半導体層の平面形状を加工することができる。
【0082】つぎに、図1(d)に示す製造工程につい
て、図6(a)(b)を用いて詳細に説明する。
【0083】はじめに、図5(a)(b)に示した状態
のソース・ドレイン配線112に対して、酒石酸アンモ
ニウム等の化成液を用いて、その表面の30nm程度を
陽極酸化して、ソース・ドレイン陽極酸化膜113を形
成する。なお、n型薄膜トランジスタでは、ソース・ド
レイン電極111とソース・ドレイン配線112が電気
的に導通しているため、ソース・ドレイン電極111も
表面陽極酸化され、ソース・ドレイン陽極酸化膜113
が形成される。
【0084】そして、上記のソース・ドレイン陽極酸化
膜113を形成した後、塩素系ガスを用いたドライエッ
チング法によって、表面陽極酸化されていないp型薄膜
トランジスタ102のソース・ドレイン電極111を除
去する。なお、p型薄膜トランジスタ102のソース・
ドレイン配線112の表面と、n型薄膜トランジスタ1
01のソース・ドレイン電極111およびソース・ドレ
イン配線112の表面には、陽極酸化されてソース・ド
レイン陽極酸化膜113が形成されている。そして、上
記のソース・ドレイン陽極酸化膜113がエッチングマ
スクとして働くため、該ソース・ドレイン陽極酸化膜1
13直下の領域のAlは除去されずに残ることになる。
【0085】具体的には、陽極酸化膜のエッチングレー
トがAlのエッチングレートよりも十分に遅いため、こ
のエッチングレートの差を利用してエッチング時間を制
御することにより、表面陽極酸化されていないp型薄膜
トランジスタ102のソース・ドレイン電極111のみ
を除去することができる。
【0086】つぎに、上記のp型薄膜トランジスタ10
2のソース・ドレイン電極111を除去した後、フッ化
メタン(CHF3 )等のフッ素系ガスを用いて、該p型
薄膜トランジスタ102のソース・ドレイン電極111
直下の領域の第1層間絶縁膜110およびゲート絶縁膜
107を除去する。
【0087】以上の工程によって、p型イオン注入領
域、すなわちp型半導体層106およびオフセット領域
206が露出した。
【0088】つぎに、ジボラン(B2 6 )ガス等を用
いて、ボロンイオン(B+ )を1.2×1015cm-2
入し、p型半導体層106を形成する。なお、ボロンイ
オンを注入する領域の中で、ゲート電極108直下の近
傍の領域には、すでにリンイオン(P+ )が注入されて
おり、n型の半導体層となっている。しかし、上記の領
域にすでに注入されたリンイオンよりも、新たに注入さ
れるボロンイオンのドーズ量の方が多い。したがって、
結局、注入されるイオンの量を差し引きすれば、上記の
領域はp型の半導体層となる。ただ、先のリンイオン注
入時にn型イオン遮蔽膜203により遮蔽した領域、す
なわちp型半導体層106よりはp型が弱いので、結果
的に弱いp型半導体層であるオフセット領域206が形
成されることになる。
【0089】なお、このオフセット領域206は、トッ
プゲート構造の薄膜トランジスタにおいて、弊害となる
オフ電流を減少させる効果がある。
【0090】以上の工程により、フォトレジストによる
パターニングを行わずに、n型半導体層105とp型半
導体層106とを同一基板上に造り分けることができ
る。
【0091】つぎに、図1(e)に示す製造工程につい
て、図7(a)(b)を用いて詳細に説明する。
【0092】はじめに、プラズマCVDでSiO2 また
はSiNX 等を600nm成膜し、第2層間絶縁膜11
4を形成する。つづいて、p型薄膜トランジスタ102
のp型半導体層106とソース・ドレイン配線112と
を電気的に接続するため、p型半導体層106直上の上
記の第2層間絶縁膜114と、ソース・ドレイン配線1
12直上の上記の第2層間絶縁膜114およびソース・
ドレイン陽極酸化膜113に、第2コンタクトホール2
07を開孔する。
【0093】このとき、上記の第2コンタクトホール2
07の加工は、予めレジスト等で作られたパターンをエ
ッチングマスクにして、まず、フッ化アンモニウム等を
用いて、SiO2 またはSiNX からなる前記の第2層
間絶縁膜114をエッチングする。つづいて、六価クロ
ム酸等を用いたウェットエッチング法または塩化ボロン
(BCl3 )等を用いたドライエッチング法により、A
lの酸化膜である前記のソース・ドレイン陽極酸化膜1
13をエッチングする。
【0094】このとき、前記のソース・ドレイン陽極酸
化膜113のエッチングに併せて、ゲート配線202の
ゲート配線端子208の端子表面の陽極酸化膜およびソ
ース・ドレイン配線112の端子表面(図示しない)の
陽極酸化膜にも、エッチングを施して除去する。また、
前記のソース・ドレイン配線112同士は互いに接続し
ているので、不要な接続部分であるソース・ドレイン配
線分断箇所209のソース・ドレイン陽極酸化膜113
も併せて除去しておく。また同様に、前記のゲート配線
202同士の不要な接続部分であるゲート配線分断箇所
(図示しない)のゲート陽極酸化膜109も併せて除去
しておく。
【0095】ただし、上記の除去部分のゲート配線およ
びソース・ドレイン配線自体は、後の工程で除去できる
ため、この時点では除去せずに残しておく。これは、こ
の時点で、上記のソース・ドレイン配線分断箇所209
を分断するために、ソース・ドレイン配線112自体の
除去を行うと、同時に前記のゲート配線端子208もエ
ッチングされ、ゲート配線端子208がなくなってしま
うからである。
【0096】なお、液晶表示装置における画素制御薄膜
トランジスタにおいては、画素側配線上の第2層間絶縁
膜および陽極酸化膜をエッチングすることにより画素電
極とのコンタクトホールを開孔し、また併せて、ゲート
配線直上の該画素側配線の表面陽極酸化膜も除去してお
く。
【0097】最後に、図1(f)に示す製造工程につい
て、図8(a)(b)を用いて詳細に説明する。
【0098】はじめに、図7(a)(b)に示したよう
に、各配線上に形成された第2層間絶縁膜114上に、
スパッタ等でITO(Indium Tin Oxide)等の導電性膜
を150nm成膜し、導電性膜115を形成する。つづ
いて、p型薄膜トランジスタ102の上部と、ゲート配
線202の端子部分であるゲート配線端子208および
ソース・ドレイン配線112の端子部分(図示しない)
の上部に、導電性膜を残すような所定の形状に該導電性
膜115を加工する。これによって、p型半導体層10
6とソース・ドレイン配線112とが導通される。
【0099】このとき、上記の導電性膜115の加工
は、ウェットエッチング法によって行う。具体的には、
予めレジスト等で作られたパターンをエッチングマスク
にして、臭化水素酸(HBr)等を用いて、ITOをエ
ッチングすることによって行う。
【0100】なお、液晶表示装置の画素制御の薄膜トラ
ンジスタの場合、前記の導電性膜を画素電極によって形
成することができる。
【0101】最後に、ソース・ドレイン配線112の不
要な接続部分、すなわちソース・ドレイン配線分断箇所
209のソース・ドレイン配線112を除去して、ソー
ス・ドレイン配線112を分断する。同様に、ゲート配
線202の不要な接続部分(図示しない)のゲート配線
202を除去して、ゲート配線202を分断する。
【0102】ここで、ゲート配線202およびソース・
ドレイン配線112の除去の具体的な方法は以下のとお
りである。まず、塩素系ガスを用いたドライエッチング
法か、リン酸を用いたウェットエッチング法によって、
Alからなるゲート配線202およびソース・ドレイン
配線112をエッチングして除去する。つづいて、フッ
素系ガスを用いて、SiO2 またはSiNX からなる第
1層間絶縁膜110、SiO2 からなるゲート絶縁膜1
07、およびSiからなる半導体層201をエッチング
して除去する。
【0103】このとき、最上部のITO等からなる導電
性膜115は、塩素系ガスやフッ素系ガスによって除去
されないため、ゲート配線端子208はエッチングされ
ずに残る。これに対して、ITOなどの前記の導電性膜
115直下の領域以外の第2層間絶縁膜114は、フッ
素系ガスを用いたドライエッチング法によってエッチン
グされる。しかし、該第2層間絶縁膜114の膜厚(6
00nm)は第1層間絶縁膜110(400nm)とゲ
ート絶縁膜107(100nm)の膜厚の和よりも大き
いため、本実施例では100nm程度(600−400
−100=100nm)残ることになる。
【0104】以上のように、上記の薄膜トランジスタの
製造方法によれば、図3(a)(b)〜5(a)(b)
に示したように、半導体層201を所定の形状に加工す
ることなく、該半導体層201の上にゲート絶縁膜10
7、ゲート電極108、第1層間絶縁膜110、ソース
・ドレイン電極111およびソース・ドレイン配線11
2と順に積層する。そして、ソース・ドレイン電極11
1およびソース・ドレイン配線112の形状は、フォト
レジストによってパターニングした後、加工する(図5
(a)(b))。一方、半導体層の平面形状は、ソース
・ドレイン電極111およびソース・ドレイン配線11
2の平面形状をエッチングマスクとして、加工する(図
5(a)(b))。
【0105】これにより、上記の薄膜トランジスタの製
造方法によれば、半導体層の形状と、ソース・ドレイン
電極111およびソース・ドレイン配線112の形状を
加工する工程において、フォトレジストによるパターニ
ングの回数を削減することができる。
【0106】また、上記の薄膜トランジスタの製造方法
によれば、ゲート電極108およびn型イオン遮蔽膜2
03・204を1回目のイオン注入の遮蔽膜として用い
た後、フォトレジストによるパターニングを行わずに該
n型イオン遮蔽膜203・204を除去することができ
る。
【0107】また、上記の薄膜トランジスタの製造方法
によれば、ソース・ドレイン電極111およびソース・
ドレイン配線112を2回目のイオン注入の遮蔽膜とし
て用いた後、フォトレジストによるパターニングを行わ
ずにp型薄膜トランジスタ102のソース・ドレイン電
極111を除去することができる。
【0108】結局、上記の薄膜トランジスタの製造方法
によれば、フォトレジストによるパターニングの工程数
を削減することにより、フォトレジストによるパターニ
ングに必要なレジスト等の部材、およびイオン注入によ
って著しく硬化したフォトレジストの除去という困難な
工程を削減することができる。その結果、薄膜トランジ
スタを安価にしかも容易に製造することができる。
【0109】なお、図9ないし図11に示すように、液
晶表示装置における画素制御薄膜トランジスタの場合、
ゲート配線直上の画素側配線(ゲート配線との交点)を
分断除去することで各画素電極を独立させることができ
る。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明の薄膜トランジスタの製
造方法は、以上のように、絶縁性基板上に半導体層を形
成する第1の工程と、上記の半導体層のチャネル領域
を、ゲート絶縁膜およびゲート電極により被覆する第2
の工程と、上記の半導体層のソース・ドレイン領域に、
イオン注入してn型特性およびp型特性の少なくとも一
方の特性のイオン注入層を形成する第3の工程と、上記
のイオン注入層と電気的に接続されるソース・ドレイン
電極を配する第4の工程と、上記の半導体層を、上記の
ゲート電極およびソース・ドレイン電極の平面形状を利
用して加工する第5の工程とを少なくとも含む構成であ
る。
【0111】それゆえ、ゲート電極およびソース・ドレ
イン電極の平面形状を利用して半導体層の加工を行うた
め、従来必要であった、半導体層形成時のフォトレジス
トによるパターニングを削減することができる。
【0112】このように、薄膜トランジスタの製造にお
いて、フォトレジストによるパターニングの工程数を削
減することにより、フォトレジストによるパターニング
に必要なレジスト等の部材、およびイオン注入によって
著しく硬化したフォトレジストの除去という困難な工程
を削減することができる。その結果、薄膜トランジスタ
を安価にしかも容易に製造することができるという効果
を奏する。
【0113】請求項2の発明の薄膜トランジスタの製造
方法は、以上のように、請求項1の構成に加えて、上記
の半導体層をn型特性のイオン注入層と、p型特性のイ
オン注入層とに分けるために、該半導体層へのイオン注
入を2回に分けて行う場合、1回目のイオン注入前に、
上記のゲート電極用の導電性膜を用いて、2回目に形成
されるべきイオン注入層の直上を被覆してイオン遮蔽膜
を形成し、かつ、上記のイオン遮蔽膜以外の導電性膜を
陽極酸化し、1回目のイオン注入後に、上記のイオン遮
蔽膜を除去する構成である。
【0114】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、1回目のイオン注入前に、2回目に形成されるべ
きイオン注入層を被覆しているイオン遮蔽膜を非陽極酸
化膜とすることで、このイオン遮蔽膜を除去する際に、
他の陽極酸化された導電性膜とのエッチングレート差を
利用して、該イオン遮蔽膜のみを除去することができ
る。これにより、従来、イオン遮蔽膜を再加工するため
に必要であった、フォトレジストによるパターニングを
削減することができる。
【0115】これにより、薄膜トランジスタの製造工程
数を削減することができるので、さらに製造コストを下
げることができるという効果を奏する。
【0116】請求項3の発明の薄膜トランジスタの製造
方法は、以上のように、請求項1および2の構成に加え
て、上記の半導体層をn型特性のイオン注入層と、p型
特性のイオン注入層とに分けるために、該半導体層への
イオン注入を2回に分けて行う場合、2回目のイオン注
入前に、上記のソース・ドレイン電極用の導電性膜を用
いて、該半導体層のエッチングマスクを形成し、かつ、
上記のソース・ドレイン配線表面および1回目のイオン
注入層の直上のソース・ドレイン電極表面を陽極酸化
し、上記の第5の工程の後に、上記のソース・ドレイン
電極用の導電性膜の非陽極酸化部分のみを除去し、2回
目のイオン注入を行う構成である。
【0117】それゆえ、請求項1および2の構成による
効果に加えて、2回目のイオン注入を行う前に、上記の
半導体層の平面形状が加工された後、除去する必要のあ
る上記のエッチングマスクを非陽極酸化膜とすること
で、陽極酸化された他の導電性膜とのエッチングレート
差を利用して、該エッチングマスクを除去することがで
きる。
【0118】これにより、従来、2回目にイオン注入す
るべき領域を露出させるために必要であった、フォトレ
ジストによるパターニングを削減することができる。し
たがって、薄膜トランジスタの製造工程数を削減するこ
とができ、さらに製造コストを下げることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の薄膜トランジスタの製
造方法を示す説明図である。
【図2】上記の製造方法によって製造された薄膜トラン
ジスタの断面図である。
【図3】図1に示す製造方法の詳細を示すものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線矢視端面図
である。
【図4】図1に示す製造方法の詳細を示すものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線矢視端面図
である。
【図5】図1に示す製造方法の詳細を示すものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線矢視端面図
である。
【図6】図1に示す製造方法の詳細を示すものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)のD−D線矢視端面図
である。
【図7】図1に示す製造方法の詳細を示すものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)のE−E線矢視端面図
である。
【図8】図1に示す製造方法の詳細を示すものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)のF−F線矢視端面図
である。
【図9】図2に示す薄膜トランジスタを液晶表示装置の
画素近傍に適用した場合の、液晶表示装置の画素制御薄
膜トランジスタの平面図である。
【図10】図9に示す液晶表示装置の画素制御薄膜トラ
ンジスタのG−G線矢視端面図である。
【図11】図9に示す液晶表示装置の画素制御薄膜トラ
ンジスタのH−H線矢視端面図である。
【図12】従来の薄膜トランジスタの製造方法を示す説
明図である。
【図13】従来の薄膜トランジスタの製造方法の他の例
を示す説明図である。
【符号の説明】
101 n型薄膜トランジスタ 102 p型薄膜トランジスタ 103 絶縁性基板 104 i型半導体層(チャネル領域) 105 n型半導体層(n型特性のイオン注入層) 106 p型半導体層(p型特性のイオン注入層) 107 ゲート絶縁膜 108 ゲート電極 109 ゲート陽極酸化膜 110 第1層間絶縁膜 111 ソース・ドレイン電極 112 ソース・ドレイン配線 113 ソース・ドレイン陽極酸化膜 114 第2層間絶縁膜 115 導電性膜 201 半導体層 202 ゲート配線 203 n型イオン遮蔽膜 204 n型イオン遮蔽膜 205 第1コンタクトホール 206 オフセット領域(p型特性のイオン注入層) 207 第2コンタクトホール 208 ゲート配線端子 209 ソース・ドレイン配線分断箇所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上に半導体層を形成する第1の
    工程と、 上記の半導体層のチャネル領域を、ゲート絶縁膜および
    ゲート電極により被覆する第2の工程と、 上記の半導体層のソース・ドレイン領域に、イオン注入
    してn型特性およびp型特性の少なくとも一方の特性の
    イオン注入層を形成する第3の工程と、 上記のイオン注入層と電気的に接続されるソース・ドレ
    イン電極を配する第4の工程と、 上記の半導体層を、上記のゲート電極およびソース・ド
    レイン電極の平面形状を利用して加工する第5の工程と
    を少なくとも含むことを特徴とする薄膜トランジスタの
    製造方法。
  2. 【請求項2】上記の半導体層をn型特性のイオン注入層
    と、p型特性のイオン注入層とに分けるために、該半導
    体層へのイオン注入を2回に分けて行う場合、 1回目のイオン注入前に、上記のゲート電極用の導電性
    膜を用いて、2回目に形成されるべきイオン注入層の直
    上を被覆してイオン遮蔽膜を形成し、 かつ、上記のイオン遮蔽膜以外の導電性膜を陽極酸化
    し、 1回目のイオン注入後に、上記のイオン遮蔽膜を除去す
    ることを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタの
    製造方法。
  3. 【請求項3】上記の半導体層をn型特性のイオン注入層
    と、p型特性のイオン注入層とに分けるために、該半導
    体層へのイオン注入を2回に分けて行う場合、 2回目のイオン注入前に、上記のソース・ドレイン電極
    用の導電性膜を用いて、該半導体層のエッチングマスク
    を形成し、 かつ、上記のイオン遮蔽膜以外の導電性膜を陽極酸化
    し、 上記の第5の工程の後に、上記のイオン遮蔽膜ソース・
    ドレイン電極用の導電性膜の非陽極酸化部分のみを除去
    した後、2回目のイオン注入を行うことを特徴とする請
    求項1または2記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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