JPH10242653A - 金属ベース多層配線板 - Google Patents

金属ベース多層配線板

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JPH10242653A
JPH10242653A JP4018197A JP4018197A JPH10242653A JP H10242653 A JPH10242653 A JP H10242653A JP 4018197 A JP4018197 A JP 4018197A JP 4018197 A JP4018197 A JP 4018197A JP H10242653 A JPH10242653 A JP H10242653A
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JP
Japan
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wiring board
thickness
material film
adhesive material
insulating adhesive
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JP4018197A
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English (en)
Inventor
Teiichi Inada
禎一 稲田
Yasushi Shimada
靖 島田
Kazunori Yamamoto
和徳 山本
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤボンディング性が良好でそりの小さい
金属ベース多層配線板を提供する。 【解決手段】 金属板、絶縁接着材料フィルムと回路加
工した配線板を積層一体化して得られる金属ベース多層
配線板において、(1)絶縁接着材料フィルムの貯蔵弾
性率が130℃で50MPa〜500MPaの範囲、厚
みが50μm〜250μm、(2)配線板の曲げ弾性率
が、130℃で2000MPa以上、厚みが50μm〜
500μm、配線板の回路厚みが絶縁接着材料フィルム
の厚さの1/2以下、(3)金属板の熱膨張率が、20
℃で30ppm/℃以下、厚みが0.9mm〜5mm以
下で、(4)[(配線板の厚み)/(絶縁接着材料フィ
ルムの厚み)]/(金属板の厚み)2≦1/2(1/m
m2)である金属ベース多層配線板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ベース多層配
線板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、省スペース
化、さらには半導体チップの高集積化により熱の発生が
増加しており、これらの電子機器の使用条件としては、
使用温度が高く、温度変化が大きいなど過酷になってき
ている。そのため、耐熱性を有し、熱を放散することが
可能な基板が求められている。このような基板として、
セラミック基板があり、耐熱性は良好であるが、大きな
面積の配線板を製造しにくい等の問題がある。一方、ガ
ラスエポキシ基板は、大面積の基板を低コストで使用で
きる利点があるが、放熱性に乏しく部品から発生する熱
を十分に放散することができないという問題点がある。
絶縁接着材料フィルムを介して、金属板と回路加工した
配線板を積層一体化して作製する金属ベース多層配線板
は、耐熱性、放熱性が良好で、かつ、大きな面積の配線
板を得やすいのでこのような目的に使用するのに適して
いる。このような金属ベース多層配線板として、そりを
抑制するため、柔軟な層を使用することが必要である。
基板の反りを改良することを目的として、特開昭63−
246898号公報、特開昭62−246893号公
報、特開昭62−246895号公報には応力緩和機能
を有する基板が提案されている。これらは、絶縁接着材
料にゴム弾性体を使用し、金属板と多層配線板を積層接
着したもので、金属板と多層配線板の間で応力緩和を図
ることを特徴としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、基板の小型化を
目的に、配線の高密度化や高密度化チップ実装が重要と
なっており、多層配線板上にベアチップをワイヤボンデ
ィングにより接続を図ることが要求されている。また、
ワイヤボンディングを行う際の多層配線板表面の温度
は、ワイヤボンディングを行う時間が短縮できる点から
130℃以上であることが望ましく、そうすることによ
りワイヤのプル強度が高く、強度のばらつきが小さくな
る。しかしながら、上記の金属ベース多層配線板は、高
温で表面の硬度が低下し、130℃以上の高温でワイヤ
ボンディングを行うことが難しかった。これはワイヤボ
ンディング時にキャピラリで多層配線板にワイヤを押し
つける際、多層配線板が変形するためワイヤの押しつけ
による変形が不十分であったり、超音波によるボンディ
ングで、超音波が樹脂層に吸収され接続部材の温度が上
昇しないためと考えられる。ワイヤボンディング性を向
上させるためには、高温での表面硬度の向上が必要であ
り、そのためには、接着シートを高Tg化し、高温での
弾性率を大きくすることや補強材による弾性率を向上さ
せることが考えられる。しかしながら、これらの方法で
はそりが大きくなるためチップの実装作業性が低下する
等の問題が発生する。ワイヤボンディング性と基板のそ
りは、互いに相反するものであり、両方を満足するもの
は得られていなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来技術
の欠点を解消すべくなされたもので、本発明は、絶縁接
着材料フィルムを介して、金属板と回路加工した配線板
を積層一体化して作製する金属ベース多層配線板におい
て、各構成材料の弾性率や厚み、熱膨張係数などについ
て規定し、良好なワイヤボンディング性を有し、そりの
少ない金属ベース多層配線板を提供するものである。本
発明は、絶縁接着材料フィルムを介して、金属板と回路
加工した配線板を積層一体化して作製する金属ベース多
層配線板において、(1)絶縁接着材料フィルムの貯蔵
弾性率が130℃において50MPa以上、500MP
a以下の範囲で、厚みが50μm以上、250μm以下
であり、(2)配線板の曲げ弾性率が、130℃で20
00MPa以上、厚みが50μm以上、500μm以下
で、配線板の回路厚みが絶縁接着材料フィルムの厚さの
1/2以下であり、(3)金属板の熱膨張率が、20℃
で30ppm/℃以下、厚みが0.9mm以上、5mm
以下であり、(4)[(配線板の厚み)/(絶縁接着材
料フィルムの厚み)]/(金属板の厚み)2≦1/2(1
/mm2)である金属ベース多層配線板である。そして、
配線板の熱膨張率が、20℃で12ppm/℃以下であ
り、絶縁接着材料フィルムが、液状エポキシ樹脂及びそ
の硬化剤を合わせて100重量部、重量平均分子量3万
以上の高分子量樹脂20〜100重量部及び硬化促進剤
0.1〜5重量部、カッフ゜リンク゛剤0.1〜10重量部、B
ET比表面積が5〜9m2/gの無機フィラーを樹脂1
00体積部に対して15〜100体積部配合した接着剤
であり、硬化時のガラス転移温度(Tg)が130℃以
上であると好ましいものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、金属板と回路加工した
配線板を絶縁接着材料フィルムを介して積層一体化して
得られる金属ベース多層配線板であるが、これに用いる
絶縁接着材料フィルムの貯蔵弾性率は、130℃におい
て50MPa以上、500MPa以下の範囲にある必要
がある。50MPa未満では、応力緩和の効果が大き
く、そりが小さくなるが、ワイヤボンディング性が低下
してしまう。500MPaを超えると、応力緩和の効果
が少なく、そりが大きくなるため好ましくない。本発明
の貯蔵弾性率は、硬化させた絶縁接着材料フィルムを例
えば、粘弾性測定装置であるレオロジー(株)製のレオ
スペクトラDVE−4(商品名)を用いて、引っ張りモ
ードで、周波数10Hz、昇温速度5℃/分の条件下で
測定することが出来る。絶縁接着材料フィルムの厚さに
関しては、50μm以上、250μm以下である必要が
ある。フィルム厚さが、50μm未満の場合、金属板と
の熱膨張率の差による熱応力の発生を絶縁接着材料フィ
ルムの層で緩和することが十分に出来ず、そりが大きく
なるので好ましくない。250μmを超えると、熱抵抗
が増大し表面実装した部品から発生する熱を放散するこ
とが出来なくなる。
【0006】回路加工した配線板の曲げ弾性率は、13
0℃で2000MPa以上である必要がある。130℃
で2000MPa未満の場合、表面硬度が低下しワイヤ
ボンディング性が低下するので好ましくない。また、配
線板の厚さについては、50μm以上、500μm以下
である必要がある。配線板の厚さが薄い程、熱応力を吸
収しやすくなるために、はんだ寿命は向上するが、50
μm未満の場合、回路の形成時に折れ、しわ等が発生し
やすく、歩留まりが低下するので好ましくない。配線板
の厚みが500μmを超える場合は、熱抵抗値が大きく
なり、放熱性が悪化するため不適当である。また、配線
板の回路厚みについては、絶縁接着材料フィルムの厚さ
の1/2以下であることが必要である。配線板の回路厚
みが絶縁接着材料フィルムの厚さの1/2を超えると、
配線板の回路を充填することが出来ないため空隙を生
じ、はんだリフロー時に多層配線板にふくれ等を発生す
るため、好ましくない。
【0007】本発明で用いる金属板は、20℃での熱膨
張率が30ppm/℃以下のものを使用する必要があ
る。30ppm/℃を超えると金属板と配線板との熱膨
張率の差が大きくなり、応力緩和効果が不十分となりそ
りが大きくなるため好ましくない。このような金属板と
してはアルミ板、銅板、鋼板など用いることができる
が、これらに制限されるものではない。金属板の厚さ
は、0.9mm以上、5mm以下のものを使用する。金
属板の厚さが、0.9mm未満であると、金属板の剛性
が不足するため、そり、たわみの発生量が大きくなり好
ましくない。また金属板の厚さが、5mmを超えた場
合、そり、たわみの発生量は小さいが、多層配線板の重
量が大きくなる点で好ましくない。また、使用する金属
板は、研磨やシランカップリング剤処理等を施すことに
より、絶縁接着材料フィルムと金属板表面の密着性の向
上を図ることが可能である。この場合、表面処理後、1
日以内に絶縁接着材料フィルムと積層することが望まし
い。
【0008】また、配線板の厚み、絶縁接着材料フィル
ムの厚み、金属板の厚みの組み合わせについては、
[(配線板の厚み)/(絶縁接着材料フィルムの厚み)]
/(金属板の厚み)2≦1/2(1/mm2) を満たすこ
とが、そりを小さくするため必要である。
【0009】配線板の熱膨張率については、チップ部品
等の素子と配線板間の熱膨張率の差を小さくさせ、チッ
プ部品のはんだ接続信頼性を高めるため低熱膨張の配線
板を使用することが好ましく、平面方向の熱膨張率が、
20℃で12ppm/℃以下であることが好ましい。こ
のような低熱膨張率の配線板は、具体的には、セラミッ
ク複合銅張積層板であるMCL−CE−67、銅張積層
板MCL−E−679(LD)(日立化成工業(株)
製、商品名)、コウベライト銅張積層板CEL−54
1、EA541、CEL−445A、EA−445A
(新神戸電機(株)製、商品名)、TLC−(W)−5
51(H)(東芝ケミカル(株)製、商品名)等の積層
板を使用したものが挙げられる。
【0010】このようにして得られた、配線板、絶縁接
着材料フィルムと金属板を加圧加熱一体化する。これに
はプレス、真空プレスなどを用いることが出来る。プレ
ス圧力については、絶縁接着材料フィルムに使用されて
いる樹脂の溶融粘度、流動性から適切に設定することが
必要であるが、通常1から4MPa程度で行う。プレス
は、室温付近から昇温し、170℃で30分から1時間
程度保持して硬化が完了するように硬化速度を設定する
ことが経済性の点から望ましい。また、圧力を均一化
し、配線板の回路の充填性と表面平滑性を向上させるた
めに、プレス時にクッション材を使用することが好まし
い。このようなクッション材としては、低密度ポリエチ
レンシート、ポリプロピレンシート等が挙げられる。
【0011】本発明で使用する絶縁接着材料フィルム
は、絶縁性、耐熱性、接着性に優れるものであれば良
く、エポキシ樹脂系、ポリイミド樹脂系、フェノール樹
脂系などを使用することができる。また、適度な流動性
を有するものがよく、たとえば、熱硬化性樹脂と直鎖状
高分子量樹脂の混合物からなるものが挙げられる。この
うち、熱硬化性樹脂については、エポキシ樹脂系、ポリ
イミド樹脂系、フェノール樹脂系、などを使用すること
ができる。直鎖状高分子量樹脂としては、電気絶縁性の
良い高分子物質、例えば、高分子量エポキシ樹脂、超高
分子量エポキシ樹脂、アクリルゴム、NBR、エポキシ
変性アクリルゴム、エポキシ化ポリブタジエン、フェノ
キシ樹脂などを1種以上使用する事が出来る。さらに、
絶縁接着材料フィルムが、硬化時のTg(ガラス転移温
度)が130℃以上となる液状エポキシ樹脂及びその硬
化剤を合わせて100重量部、重量平均分子量3万以上
の高分子量樹脂20〜100重量部及び硬化促進剤0.
1〜5重量部、カッフ゜リンク゛剤0.1〜10重量部、BET
比表面積が5〜9m2/gの無機フィラーを樹脂100
体積部に対して15〜100体積部配合した接着剤であ
り、これは、耐熱性、耐湿性が良好で、高温(130
℃)での貯蔵弾性率が50〜500MPaである点で好
ましい。
【0012】本発明において使用される上記のエポキシ
樹脂は、硬化時のTgが130℃以上である必要があ
る。二官能以上で、分子量が5,000未満、好ましく
は3,000未満のエポキシ樹脂が使用される。特に、
分子量が500以下のビスフェノールA型またはF型液
状樹脂を用いると積層時の流動性を向上することができ
て好ましい。難燃化を図ることを目的に、Br化エポキ
シ樹脂、非ハロゲン系の難燃性エポキシ樹脂等を使用し
ても良い。このようなものとして住友化学工業株式会社
からESB400という商品名で市販されているものが
ある。高Tg化を目的に多官能エポキシ樹脂を加えても
よい。多官能エポキシ樹脂としては、フェノールノボラ
ック型エポキシ樹脂やクレゾールノボラック型エポキシ
樹脂が例示される。
【0013】エポキシ樹脂の硬化剤は、特に制限するも
のではないが、フェノール性水酸基を1分子中に2個以
上有する化合物であるフェノールノボラック樹脂、ビス
フェノールA型ノボラック樹脂、クレゾールノボラック
樹脂を用いるのが吸湿時の耐電食性に優れるため好まし
い。
【0014】本発明で使用する上記配合のエポキシ樹脂
の硬化時のTgは、130℃以上である必要がある。T
gが130℃未満の場合には130℃以上での弾性率が
低下し130℃以上のワイヤボンディング性が悪くな
る。
【0015】硬化促進剤としては、各種イミダゾール類
を用いる。特に潜在性の高いものを使用することが好ま
しい。高分子量樹脂は、フィルムに強度を付与するため
重量平均分子量を3万以上とする必要がある。この配合
量は20〜100重量部が好ましく、さらに好ましくは
30〜70重量部である。20重量部未満であると、絶
縁接着材料フィルムの可とう性が不足し、クラック等が
生じ、絶縁特性が低下しやすくなる。100重量部を超
えると、高温での弾性率が低下し、ワイヤボンディング
性が悪くなる。重量平均分子量が3万以上の高分子量樹
脂としては、フェノキシ樹脂、高分子量エポキシ樹脂、
極性の大きい官能基含有ゴムなどが挙げられる。極性の
大きい官能基含有ゴムは、アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴムやアクリルゴムにカルボキシル基のような極性が
大きい官能基を付加したゴムが挙げられる。また、NB
R、アクリルゴム等を使用することが可能であるが、高
温時及び吸湿時においても絶縁性が良好な反応性の極性
が大きい官能基を付加したアクリルゴムを使用すること
が望ましい。このようなゴムとしては、エポキシ基含有
アクリルエラストマーがある。
【0016】フェノキシ樹脂は、東都化成(株)から、
フェノトートYP−40、フェノトートYP−50、フ
ェノトートYP−60という商品名で市販されている。
カルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエンゴム
は、日本合成ゴム(株)から、PNR−1という商品名
で、また、日本ゼオン(株)から、ニポール1072と
いう商品名で市販されている。
【0017】絶縁接着材料フィルムには、異種材料間の
界面結合をよくするために、カップリング剤を配合する
ことが好ましい。カップリング剤としては、シランカッ
プリング剤が好ましい。 シランカップリング剤として
は、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルト
リエトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシランが挙げられる。
【0018】無機フィラーは、樹脂100体積部に対し
て15〜100体積部配合する必要がある。配合量が1
5体積部より少ないと、弾性率の補強効果が見られず、
100体積部を超えて配合すると、絶縁接着材料フィル
ムの可とう性が低下したり、接着性の低下、ボイドが残
存し耐電圧が低下する等の問題を生じてしまう。また、
BET比表面積が5〜9m2/gであることが必要である。
BET比表面積が5m2/g未満であると、絶縁接着材料フ
ィルムの弾性率向上の効果が少なく、ワイヤボンディン
グ性が低いため好ましくない。またBET比表面積が9m2
/gを超えると、絶縁接着材料フィルムの弾性率向上の
効果は大きく、ワイヤボンディング性は良好であるが半
硬化状態の絶縁接着材料フィルムの流動性が著しく低下
するため好ましくない。
【0019】このようなフィラーとして、粉砕型アルミ
ナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、
窒化アルミニウム、窒化ホウ素、結晶性シリカ、非晶性
シリカ等を例示することが出来る。さらに、フィラーを
混合することによる付随効果として絶縁接着材料フィル
ムの熱伝導性の向上、難燃性の向上、溶融粘度の調整、
チクソトロピック性を付与すること、表面硬度の向上な
どがある。この内、アルミナ粉末は、放熱性が良く、耐
熱性、絶縁性が良好な点で好適である。また、結晶性シ
リカまたは非晶性シリカは、イオン性不純物が少ないた
め、PCT処理時の絶縁性が高く、銅箔、アルミ線の腐
食が少ない点で好適である。
【0020】本発明の絶縁接材料フィルムは、各成分を
溶剤に溶解・分散してワニスとし、ベースフィルム上に
塗布し、加熱して溶剤を除去して作製することが出来
る。ベースフィルムとしては、テフロンフィルム、離型
処理したポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルムなど
が使用される。ベースフィルムは、使用時に絶縁接着材
料フィルムと剥離される。ベースフィルムのプラスチッ
クフィルムは特に制限がなく、例えば、カプトン(東
レ、デュポン社製)、アピカル(鐘淵化学工業(株)
製)等のポリイミドフィルム、ルミラー(東レ、デュポ
ン社製)、ピューレックス(帝人(株)製)等のポリエ
チレンテレフタレートフィルムなどを使用することがで
きる。ワニス化の溶剤は、比較的低沸点の、メチルエチ
ルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、2−エ
トキシエタノール、トルエン、ブチルセルソルブ、メタ
ノール、エタノール、2−メトキシエタノールを使用す
ることが好ましいが、制限されるものではない。
【0021】
【実施例】
(実施例)液状のエポキシ樹脂としてビスフェノールA
型エポキシ樹脂、エピコート828(エポキシ当量20
0、油化シェルエポキシ(株)製商品名)30重量部、
多官能エポキシ樹脂としてクレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、ESCN001(住友化学工業(株)製商品
名)10重量部、硬化剤としてビスフェノールA型ノボ
ラック樹脂、プライオーフェンLF2882(大日本イ
ンキ化学工業(株)製商品名)25重量部、重量平均分
子量3万以上の高分子量樹脂としてフェノキシ樹脂、フ
ェノトートYP−50(分子量5万、東都化成(株)製
商品名)10重量部とエポキシ基含有アクリルゴム、
HTR−860P−3(分子量100万、帝国化学産業
(株)製商品名)30重量部、硬化促進剤として1−シ
アノエチル−2−フェニルイミダゾール、キュアゾール
2PZ−CN(四国化成工業(株)商品名)0.5重量
部、カップリング剤としてγ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、NUC A−187(日本ユニカー
(株)製商品名)0.5重量部からなる組成物に、メチ
ルエチルケトンを加え、さらに無機フィラーとしてアル
ミナAL-160-SG-1(昭和電工(株)製商品名、BET比
表面積:7m2/g)150重量部を加えた。これをビ
ーズミルで混合し、さらにメチルエチルケトンを加えて
粘度を調整し、真空脱気し、絶縁接着材料フィルム用ワ
ニスを作製した。このワニスを厚み50μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムの上にブレードコータを用
いて塗布し、120℃で10分間乾燥し、厚さが100
μmの絶縁接着材料フィルムを作製した。配線板の材料
として、基材厚さ(配線板の厚み)0.1mm、銅箔厚
さ35μmのガラス−エポキシ両面銅張積層板(MCL
−E679、日立化成工業(株)製商品名)に貫通穴
(スルーホール)をあけたのち、表面の粗化処理を行
い、無電解銅めっきと電解銅めっきを行ない、厚さ10
μmの銅めっき層を全体に形成した後、エッチングレジ
ストを形成し、エッチングレジストから露出した銅をエ
ッチング除去し、外層回路を形成して多層プリント配線
板とした。さらにワイヤボンディングパッド部には厚さ
5μmのNiめっきを行いさらにその上に厚さ0.2μ
mの無電解金めっきを行い回路加工した配線板を作製し
た。得られた配線板の回路厚みは、50.2μm(35
+10+5+0.2)となる。この回路加工した配線板
と絶縁接着材料フィルム2枚(200μm厚)及び金属
板として厚さ2mmのアルミ板を重ね、これらをステンレ
ス製の鏡板で挾み、10torrの減圧下で、圧力2M
Pa、昇温速度10℃/分で室温から170℃まで昇温
し、170℃の加熱温度に60分間保持した後、冷却速
度−10℃/分の条件で、プレス積層を行ない積層一体
化し、金属ベース多層配線板を作製した。なお、絶縁接
着材料フィルムを硬化させた時の貯蔵弾性率をレオロジ
(株)製のレオスペクトラDVE−4(商品名)を用い
て、幅5mm、長さ4cm、チャック間距離20mm
で、引っ張りモード、周波数10Hz、5℃/分の昇温
速度で測定したところ、130℃で200MPaであっ
た。なお、得られた金属ベース多層配線板の[(配線板
の厚み)/(絶縁接着材料フィルムの厚み)]/(金属
板の厚み)2=[(0.1mm)/(0.2mm)]/(2m
m)2=0.125(1/(mm2)≦1/2(1/mm2
である。
【0022】(比較例1)配線板の材料として、基材厚
さ(配線板の厚み)0.5mm、銅箔厚さ35μmのガ
ラス−エポキシ両面銅張積層板(MCL−E679、日
立化成工業(株)製商品名)を用いた他は実施例1と同
様にして金属ベース多層配線板を得た。得られた金属ベ
ース多層配線板の[(配線板の厚み)/(絶縁接着材料
フィルムの厚み)]/(金属板の厚み)2=[(0.5mm)
/(0.2mm)]/(2mm)2=0.625(1/
(mm2)≧1/2(1/mm2)である。
【0023】(比較例2)金属板として使用したアルミ
板の厚みを0.8mmとした他は実施例1と同様にして金
属ベース多層配線板を得た。得られた金属ベース多層配
線板の[(配線板の厚み)/(絶縁接着材料フィルムの
厚み)]/(金属板の厚み)2=[(0.1mm)/(0.2
mm)]/(0.8mm)2=0.781(1/(mm2
≧1/2(1/mm2)である。
【0024】(比較例3)絶縁接着材料フィルムの厚み
が、本発明の範囲外である、絶縁接着材料フィルムを3
枚使用し絶縁接着層の厚みを300μmとした他は実施
例1と同様にして金属ベース多層配線板を得た。得られ
た金属ベース多層配線板の[(配線板の厚み)/(絶縁
接着材料フィルムの厚み)]/(金属板の厚み)2
[(0.1mm)/(0.3mm)]/(2mm)2=0.0
83(1/(mm2)≦1/2(1/mm2)である。
【0025】(比較例4)絶縁接着材料フィルムとして
実施例1でエポキシ基含有アクリルゴムを増量し、ゴム
を主成分とするものにして、その硬化後の絶縁接着材料
フィルムの貯蔵弾性率が130℃で2MPaとなるよう
にしたフィルムを用いた他は、実施例1と同様にして金
属ベース多層配線板を得た。
【0026】(比較例5)絶縁接着材料フィルムとして
実施例1で多官能エポキシ樹脂を増量し、その硬化後の
絶縁接着材料フィルムの貯蔵弾性率が130℃で200
0MPaとなるようにしたフィルムを用いた他は実施例
1と同様にして金属ベース多層配線板を得た。
【0027】このようにして作製した金属ベース多層配
線板を、以下に述べるようにして性能を評価した。 (ワイヤボンディング性):表1に示す条件でワイヤボ
ンディングを行い、ワイヤボンディングを行った後試料
のワイヤのプル強度を測定し、8g以上あるものを良好
とし、8g未満もしくはワイヤボンディングができなか
ったものを不良とした。
【0028】
【表1】
【0029】(そり):100mm×100mmの金属ベー
ス多層配線板の150℃でのそりが0.5mm以下のもの
を良好、0.5mmを超えるものを不良とした。それらの
特性について測定し、その結果を表2に示した。
【0030】
【表2】
【0031】実施例1の金属ベース多層配線板は、13
0℃でのワイヤボンディング性に優れる他、そりが小さ
いそれに対して、比較例1、2は [(配線板の厚み)/
(絶縁接着材料フィルムの厚み)]/(金属板の厚み)2
1/2(1/mm2)を満たしていないため、そりが大き
くなった。比較例3は、絶縁接着材料フィルムの厚みが
厚すぎるため、ワイヤボンディング性が不良であった。
比較例4はワイヤボンディング性が不良であり、比較例
5はワイヤボンディング性は優れるが、そりが大きかっ
た。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、ワイ
ヤボンディング性に優れ、そりの小さいの金属ベース多
層配線板を提供することが出来、基板の小型、配線の高
密度化、高密度実装に好適なベアチップのワイヤボンデ
ンディングに優れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁接着材料フィルムを介して、金属板
    と回路加工した配線板を積層一体化して作製する金属ベ
    ース多層配線板において、(1)絶縁接着材料フィルム
    の貯蔵弾性率が130℃において50MPa以上、50
    0MPa以下の範囲、厚みが50μm以上、250μm
    以下であり、(2)配線板の曲げ弾性率が、130℃で
    2000MPa以上、厚みが50μm以上、500μm
    以下で、配線板の回路厚みが絶縁接着材料フィルムの厚
    さの1/2以下であり、(3)金属板の熱膨張率が、2
    0℃で30ppm/℃以下、厚みが0.9mm以上、5
    mm以下であり、(4)[(配線板の厚み)/(絶縁接
    着材料フィルムの厚み)]/(金属板の厚み)2≦1/2
    (1/mm2)である金属ベース多層配線板。
  2. 【請求項2】 配線板の熱膨張率が、20℃で12pp
    m/℃以下である請求項1に記載の金属ベース多層配線
    板。
  3. 【請求項3】 絶縁接着材料フィルムが、液状エポキシ
    樹脂及びその硬化剤を合わせて100重量部、重量平均
    分子量3万以上の高分子量樹脂20〜100重量部及び
    硬化促進剤0.1〜5重量部、カッフ゜リンク゛剤0.1〜10
    重量部、BET比表面積が5〜9m2/gの無機フィラ
    ーを樹脂100体積部に対して15〜100体積部配合
    した接着剤であり、硬化時のガラス転移温度(Tg)が
    130℃以上である請求項1に記載の金属ベース多層配
    線板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021112874A (ja) * 2020-01-20 2021-08-05 利昌工業株式会社 金属ベース銅張積層板

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