JPH1140950A - 多層配線板 - Google Patents

多層配線板

Info

Publication number
JPH1140950A
JPH1140950A JP9192977A JP19297797A JPH1140950A JP H1140950 A JPH1140950 A JP H1140950A JP 9192977 A JP9192977 A JP 9192977A JP 19297797 A JP19297797 A JP 19297797A JP H1140950 A JPH1140950 A JP H1140950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring layer
layer
insulating layer
wiring
outermost
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9192977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3904100B2 (ja
Inventor
Yasushi Shimada
靖 島田
Kazunori Yamamoto
和徳 山本
Teiichi Inada
禎一 稲田
Akishi Nakaso
昭士 中祖
義之 ▲つる▼
Yoshiyuki Tsuru
Naoyuki Urasaki
直之 浦崎
Itsuo Watanabe
伊津夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP19297797A priority Critical patent/JP3904100B2/ja
Publication of JPH1140950A publication Critical patent/JPH1140950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3904100B2 publication Critical patent/JP3904100B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フリップチップ接続とはんだ接続が混在しても
接続信頼性の高い実装を行うことのできる多層配線板を
提供する。 【解決手段】最外配線層を含む複数の配線層と、前記配
線層間を電気的に接続する導体化された穴を有すると共
に、最外配線層と最外配線層に最も近い配線層との間の
絶縁層が、弾性率の異なる2層の絶縁層からなる、多層
配線板であり、最外配線層に接する絶縁層の弾性率が最
外配線層に最も近い配線層に接する絶縁層の弾性率より
も小さい多層配線板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリップチップ接
続による部品の搭載とはんだ接続による部品の搭載とが
混在する実装基板に用いる多層配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達にともない、電子
機器の高性能化はもとより、配線板と電子部品とからな
る回路板の小型化、軽量化の要求はますます厳しくなっ
ている。これまで、スルーホールを設けた配線板にDI
PパッケージやPGAパッケージなどを実装していた方
式から表面に接続用の回路を設けた配線板にQFPパッ
ケージやBGAパッケージなどを実装する方式に進化し
てきた。これは、後者の方が、配線板のデッドスペース
が小さくなり、高密度実装が可能なこと、パッケージ自
身が小型化、高性能化しやすいことによる。しかし、電
子機器の発達は留まることを知らず、電子機器の高性能
化と回路板の小型化、軽量化の両立は今でも大きな課題
となっている。
【0003】その解決方法の一つとして、半導体チップ
をパッケージングせずに、直接配線板に搭載する方法が
注目を浴びている。この方法は半導体チップと配線板の
接合の仕方によって大きく2つに分かれる。一つはこれ
までパッケージングの技術で汎用的に用いられてきたワ
イヤボンディングを用いる方法、もう一つはバンプ接続
を用いる方法である。後者は一般的にフリップチップ接
続と呼ばれ、エリアアレイ状に電極を形成できるので多
ピン化が容易なこと、信号パス経路が短く電気特性が良
好なことから、今後の普及の拡大が見込まれている。
【0004】これまで、フリップチップ実装用配線板と
しては高価なセラミック配線板が主流であった。これ
は、ガラスエポキシ基板を代表とする有機材料配線板を
用いると、その熱膨張率(15〜20ppm/℃)と半
導体チップの熱膨張率(10ppm/℃未満)の差が大
きいために熱サイクルによる疲労破壊が起こりやすく、
接続信頼性が低いためであった。最近、フリップチップ
実装した半導体チップと配線板の間をアンダーフィルと
呼ばれる樹脂で充填することにより、安価な有機材料配
線板でも十分な接続信頼性を確保できるようになった。
これは、アンダーフィルにより、バンプにかかる応力が
分散され、応力集中が回避されるためと考えられてい
る。さらに、導電性粒子を分散させた異方導電フィルム
を半導体チップと電極や回路の間に設け、加圧または加
熱加圧手段を構じることによって、両者の電極同士が電
気的に接続されるとともに、隣接電極間の絶縁性を付与
して、半導体チップと配線板とを接着固定する方法があ
る。この方法は、接着剤が上記アンダーフィルの効果を
示すため、安価な有機材料配線板でも十分な接続信頼性
を確保できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アンダーフィ
ルと有機材料配線板を用いる方法は高価なセラミック配
線板を用いることに対するコストメリットはあるもの
の、材料や実装工程を増やし、安価な有機材料配線板の
コストメリットを活かしきれなかった。また、異方導電
フィルムを用いた場合には、接続電極および配線板表面
の高さばらつきにより、接続信頼性が低下するという問
題が生じるが、配線板の表面絶縁層の弾性率を下げ、加
圧または加熱加圧手段による接続時に表面絶縁層を変形
させることにより回避できる。しかしながら、配線板表
面に設けた電極と配線板内部に設けた配線回路との絶縁
性確保が難しくなり、電気的に短絡する場合もあった。
さらに、他の表面実装電子部品をはんだ接続により実装
する場合もあり、これらの部品との接続についても信頼
性を確保しなければならない。
【0006】本発明は、フリップチップ接続とはんだ接
続が混在しても接続信頼性の高い実装を行うことのでき
る多層配線板を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の多層配線板は、
最外配線層を含む複数の配線層と、前記配線層間を電気
的に接続する導体化された穴を有すると共に、最外配線
層と最外配線層に最も近い配線層との間の絶縁層が、弾
性率の異なる2層の絶縁層からなる、多層配線板であ
り、最外配線層に接する絶縁層の弾性率が最外配線層に
最も近い配線層に接する絶縁層の弾性率よりも小さいこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】この最外配線層に接する絶縁層の
貯蔵弾性率は、25℃で20〜2,000MPaであ
り、170℃で2〜500MPaであり、最外配線層に
最も近い配線層に接する絶縁層の貯蔵弾性率が、25℃
で3,000〜15,000MPaであり、170℃で
1,000〜5,000MPa以上であることが好まし
い。
【0009】発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、種々
の物性を有する絶縁材料を用いた高密度多層配線板につ
いて、以下の知見を得た結果本発明をなすことができ
た。 1.最外配線層と最外配線層に最も近い配線層との間の
絶縁層が、弾性率の異なる2層の絶縁層からなる、多層
配線板であり、最外配線層に接する絶縁層の弾性率が最
外配線層に最も近い配線層に接する絶縁層の弾性率より
も小さいことにより、異方導電フィルムとはんだ接合が
混在した実装基板のヒートサイクル試験における接続信
頼性が高く、しかも、異方導電フィルム実装時の変形が
なく、配線層間の十分な絶縁性を確保できる。 2. 最外配線層に接する絶縁層の貯蔵弾性率が、動的
粘弾性測定装置を用いて測定した場合に、25℃におい
て20〜2,000MPaの範囲であり、かつ170℃
において2〜500MPaの範囲であれば、異方導電フ
ィルムとはんだ接合が混在した実装基板のヒートサイク
ル試験における接続信頼性をより高めることができ、好
ましい。 3.最外配線層に最も近い配線層に接する絶縁層の貯蔵
弾性率が、動的粘弾性測定装置を用いて測定した場合
に、25℃において3,000〜15,000MPaの
範囲であり、かつ、170℃において1,000〜5,
000MPa以上の範囲であれば、異方導電フィルム実
装時の変形をより少なくし、配線層間の十分な絶縁性を
確保する上でより好ましい。
【0010】(材料)発明者らは、最外配線層に接する
絶縁層に用いる材料を、種々の絶縁接着剤について検討
を重ねた結果、(1)アクリロニトリル18〜40重量
%、(2)官能基モノマーとしてグリシジル(メタ)ア
クリレート2〜6重量%、及び残部が(3)エチル(メ
タ)アクリレートまたはブチル(メタ)アクリレート、
からなる共重合体で、Tg(ガラス転移点)が−10℃
以上でかつ重量平均分子量が10万以上であるエポキシ
基含有アクリルゴムを含む接着剤が、絶縁層材料として
最適であることがわかった。
【0011】このエポキシ基含有アクリルゴムに含まれ
るアクリロニトリルは、18重量%未満では、本発明の
樹脂を用いて積層した後の工程において使用される溶剤
に樹脂が侵されてしまうというように、耐溶剤性が低く
なり、40重量%を超えると、他の成分と相溶性が低下
したり、重合が困難となる。
【0012】官能基モノマーには、グリシジルアクリレ
ートやグリシジルメタクリレートを用いるが、カルボン
酸タイプのアクリル酸や、水酸基タイプのヒドロキシメ
チル(メタ)アクリレートを構成成分に含むポリマーを
用いると、架橋反応が進行しやすく、ワニス状態でのゲ
ル化、Bステージ状態での硬化度の上昇による接着力の
低下等の問題があるため好ましくない。このグリシジル
(メタ)アクリレートの量は、2重量%未満では、必要
な接着力が得られず、6重量%を超えると、ゴムのゲル
化を防止することが困難となる。
【0013】エチル(メタ)アクリレートまたはブチル
(メタ)アクリレートの混合比率は、共重合体のTgを
考慮して決定する。すなわち、Tgが−10℃未満であ
るとBステージ状態での接着フィルムのタック性が大き
くなり取扱性が悪化するので、−10℃以上となるよう
な混合比率とする。このような混合比率は、実験によっ
て求めることができ、例えば、エチルアクリレート、ア
クリロニトリル、グリシジルメタクリレートの共重合体
の場合、組成比を67:30:3とすることによって、
Tgを−10℃とすることができる。
【0014】本発明においては、このエポキシ基含有ア
クリルゴムを、パール重合、乳化重合等の重合方法によ
り得ることができる。このようなエポキシ基含有アクリ
ルゴムとしては、市販のものとして、 HTR−860
P−3(帝国化学産業株式会社製、商品名)を使用でき
る。
【0015】また、このエポキシ基含有アクリルゴム3
0〜100重量部に対して、エポキシ樹脂及びその硬化
剤を合わせて50〜70重量部、エポキシ樹脂と相溶性
でありかつ平均分子量3万以上の高分子量成分10〜6
0重量部、エポキシ樹脂と非相溶性である平均分子量1
0万以上の高分子量成分0〜50重量部及び硬化促進剤
0.1〜5重量部を配合した接着剤を用いることができ
る。
【0016】このエポキシ基含有アクリルゴムの重量平
均分子量は、10万以上とし、80万以上とすることが
さらに好ましい。というのも、この範囲とすることによ
り、シート状、フィルム状での強度や可とう性の低下や
タック性の増大がなくなるからである。また、分子量が
大きくなるにつれフロー性が小さく、回路充填性が低下
してくるので、エポキシ基含有アクリルゴムの重量平均
分子量は、200万以下であることが望ましい。
【0017】エポキシ樹脂としては、分子量が500以
下のビスフェノールA型またはビスフェノールF型液状
樹脂を用いることができる。市販のものとしては、エピ
コート807、エピコート827、エピコート828
(いずれも油化シェルエポキシ株式会社製、商品名)、
D.E.R.330、D.E.R331、D.E.R.
361(いずれも、ダウケミカル日本株式会社製、商品
名)、YD8125、YDF170(いずれも、東都化
成株式会社製、商品名)等を使用できる。また、難燃化
を図ることを目的に、Br化エポキシ樹脂、非ハロゲン
系の難燃性エポキシ樹脂等を使用してもよく、市販のも
のとして、 ESB400(住友化学工業株式会社製、
商品名)を使用できる。
【0018】さらに、低熱膨張化、高Tg化を目的に多
官能エポキシ樹脂を加えてもよく、このような多官能エ
ポキシ樹脂としては、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレ
ン型エポキシ樹脂、サリチルアルデヒドノボラック型エ
ポキシ樹脂が使用できる。このような多官能エポキシ樹
脂としては、市販のものとして、 フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂はEPPN−201(日本化薬株式会
社製、商品名)、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
はEOCN1012、EOCN1025、EOCN10
27(いずれも、住友化学工業株式会社製、商品名)、
N−673−80M(大日本インキ化学工業株式会社
製、商品名)、ナフタレン型エポキシ樹脂はHP−40
32(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名)、サ
リチルアルデヒドノボラック型エポキシ樹脂はEPPN
502(日本化薬株式会社製、商品名)等を使用でき
る。
【0019】このようなエポキシ樹脂の硬化剤として
は、吸湿時の耐電食性に優れている、フェノール水酸基
を1分子中に2個以上有する化合物である、フェノール
ノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック樹脂、クレ
ゾールノボラック樹脂、サリチルアルデヒドノボラック
樹脂、ナフタレン型フェノール樹脂を使用できる。この
ような硬化剤としては、市販のものとして、プライオー
フェンLF2882、プライオーフェンLF2822、
バーカムTD−2090、バーカムTD−2149、フ
ェノライトVH4150、フェノライトVH4170
(いずれも、大日本インキ化学工業株式会社製、商品
名)、NH−7000(日本化薬株式会社製、商品名)
等を使用できる。
【0020】本発明においては、このようなエポキシ樹
脂及びその硬化剤を、エポキシ基含有アクリルゴム30
〜100重量部に対して、合わせて50〜70重量部と
するものである。このエポキシ樹脂及びその硬化剤が、
エポキシ基含有アクリルゴム30〜100重量部に対し
て、50重量部未満では、接着性成分の減少による接着
性の低下、樹脂流動性の低下による回路充填性の不良等
を招きやすく、70重量部を超えると、弾性率が増大し
て発生する熱応力が大きくなり、接続信頼性の低下が起
こる。また、可撓性成分比の減少により取扱性の低下を
も招く。
【0021】エポキシ樹脂と相溶性でありかつ分子量が
3万以上の高分子量成分としては、フェノキシ樹脂、平
均分子量が3万〜8万の高分子量エポキシ樹脂、平均分
子量が8万より大きい超高分子量エポキシ樹脂、極性の
大きい官能基含有ゴム等を使用できる。このうちで、極
性の大きい官能基含有反応性ゴムとは、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴムやアクリルゴムに、カルボキシル基
のような極性が大きい官能基を付加したゴムである。
【0022】フェノキシ樹脂としては、市販のものとし
て、フェノトートYP−40、フェノトートYP−50
(いずれも、東都化成株式会社製、商品名)等を使用で
きる。高分子量エポキシ樹脂、超高分子量エポキシ樹脂
としては、市販のものとして、HME(日立化成工業株
式会社製、商品名)を使用できる。また、極性の大きい
官能基含有反応性ゴムとしては、市販のものとして、カ
ルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエンゴムの
PNR−1(日本合成ゴム株式会社製、商品名)、ニポ
ール1072(日本ゼオン株式会社製、商品名)等、カ
ルボキシル基含有アクリルゴムのHTR−860P(帝
国化学産業株式会社製、商品名)を使用できる。
【0023】本発明においては、このエポキシ樹脂と相
溶性でありかつ平均分子量3万以上の高分子量成分を、
エポキシ基含有アクリルゴム30〜100重量部に対し
て、0〜60重量部の範囲で用いることが好ましく、6
0重量部を越えると、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂と相
溶性のある高分子量成分の相の割合が大きくなり、エポ
キシ樹脂と非相溶性の高分子量成分を主成分とする柔軟
な相の割合が少なくなることにより、弾性率が増大して
発生する熱応力が大きくなり、接続信頼性の低下が起こ
る。
【0024】硬化促進剤には、各種イミダゾール類を用
いるのが好ましい。イミダゾールとしては、2−メチル
イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シ
アノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテー
ト等が挙げられる。このようなイミダゾール類として
は、市販のものとして、2E4MZ、2PZ−CN、2
PZ−CNS(四国化成工業株式会社製、商品名)等を
使用できる。本発明においては、この硬化促進剤を、エ
ポキシ基含有アクリルゴム30〜100重量部に対し
て、0.1〜5重量部の範囲で使用し、0.1重量部未
満であると、硬化反応の進行が遅く、絶縁層の硬化不足
により、密着性等の特性の低下を招き、また、5重量部
を超えると、接着剤ワニス及び接着フィルムの保存安定
性が低下し、製品管理に支障をきたす。
【0025】エポキシ樹脂と非相溶性でありかつ分子量
が3万以上の高分子量成分としては、未変性アクリルゴ
ム、極性の小さい官能基含有ゴムなどがあり、極性の小
さい官能基含有反応性ゴムとは、アクリロニトリル−ブ
タジエンゴムやアクリルゴムに、エポキシのような極性
が小さい官能基を付加したゴムである。
【0026】エポキシ樹脂と相溶性である高分子量成分
およびエポキシ樹脂と非相溶性である高分子量成分の平
均分子量は、いずれも3万以上である必要がある。エポ
キシ樹脂と相溶性の分子とエポキシ樹脂と非相溶性の分
子とが互いに絡み合うことにより、相分離を防ぐためで
ある。
【0027】本発明においては、室温での取扱性を向上
させるために、エポキシ樹脂と非相溶性の高分子量成分
の配合量を、エポキシ基含有アクリルゴム30〜100
重量部に対して、0〜50重量部配合することができ
る。
【0028】本発明においては、接着剤の取り扱い性の
向上、難燃性の付与、溶融粘度の調整、熱膨張率の低減
などを目的として、無機フィラーを接着剤(樹脂成分と
無機フィラー成分の和)100体積部に対して、1〜5
0体積部配合することが好ましい。配合の効果の点から
1体積部以上、配合量が多くなると、接着剤の貯蔵弾性
率の上昇、接着性の低下、ボイド残存による電気特性の
低下等の問題を起こすので50体積部以下とされる。
【0029】無機フィラーとしては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化マグネシウム、アルミナ、窒化アルミ
ニウム、窒化ホウ素、結晶性シリカ、非結晶性シリカな
どが挙げられる。
【0030】本発明においては、樹脂と無機フィラーの
界面結合をよくするために、カップリング剤を配合する
ことが好ましい。カップリング剤としては、シランカッ
プリング剤が好ましい。シランカップリング剤として
は、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルト
リエトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシランが挙げられる。
【0031】前記したシランカップリング剤は、市販の
ものとして、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ランであるNUC A−187(日本ユニカー株式会社
製、商品名)、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ランであるNUC A−189(日本ユニカー株式会社
製、商品名)、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
であるNUC A−1100(日本ユニカー株式会社
製、商品名)、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ンであるNUC A−1160(日本ユニカー株式会社
製、商品名)、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシランであるNUC A−1120
(日本ユニカー株式会社製、商品名)が使用できる。
【0032】本発明においては、このカップリング剤の
配合量を、無機フィラー100重量部に対して、0.5
〜10重量部の範囲とすることが好ましく、0.5重量
部未満では、密着性向上の効果がなく、10重量部を超
えると、耐熱性低下、コストの上昇など問題点を生ず
る。
【0033】さらに、イオン性不純物を吸着して、吸湿
時の絶縁信頼性をよくするために、無機イオン吸着剤を
配合してもよい。このような無機イオン吸着剤として
は、単にイオンを吸着するものと、イオン交換反応を示
す無機イオン交換体と、この両者の性質を併せ持つもの
とがある。このように単にイオンを吸着するものとして
は、多孔性固体の吸着性を利用して液体、固体から物質
移動を行いイオンを分離する無機物質であり、耐熱性、
耐薬品性に優れた活性炭、天然及び合成ゼオライト、シ
リカゲル、活性アルミナ、活性白土などが挙げられる。
【0034】無機イオン交換体は、イオン交換反応によ
り液体、固体からイオンを分離するものであり、合成ア
ルミノケイ酸、塩例えば合成ゼオライト、金属の含水酸
化物、例えば水和五酸化アンチモン、多価金属の酸性
塩、例えばリン酸ジルコニウム、などが挙げられる。シ
リカゲルや活性白土も無機イオン交換体として作用す
る。ハイドロタルサイトは、ハロゲンを捕捉することが
知られており、無機イオン交換体の一種である。
【0035】このような無機イオン吸着剤としては、市
販のものとして、ジルコニウム系化合物を成分とするI
XE−100(東亜合成化学工業株式会社製、商品
名)、アンチモンビスマス系化合物を成分とするIXE
−600(東亜合成化学工業株式会社製、商品名)、マ
グネシウムアルミニウム系化合物を主成分とするIXE
−700(東亜合成化学工業株式会社製、商品名)、ハ
イドロタルサイトであるDHT−4A(協和化学工業株
式会社製、商品名)を使用できる。
【0036】この無機イオン吸着剤の配合は、樹脂10
0重量部に対して、0.5〜10重量部の範囲が好まし
く、0.5部未満であると、吸湿時の絶縁信頼性を改善
できず、10重量部を超えると、耐熱性の低下、コスト
の上昇等の問題点を生じる。
【0037】この他、必要により、銅がイオン化して溶
け出すのを防止するため、銅害防止剤として知られる化
合物、例えば、トリアジンチオール化合物、ビスフェノ
ール系還元剤を配合してもよい。ビスフェノール系還元
剤としては、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−第3−ブチルフェノール)、4,4’−チオ−ビ
ス−(3−メチル−6−第3−ブチルフェノール)が挙
げられる。
【0038】トリアジンチオール化合物を成分とする銅
害防止剤としては、ジスネットDB(三協製薬株式会社
製、商品名)を、ビスフェノール系還元剤を成分とする
銅害防止剤としては、ヨシノックスBB(吉富製薬株式
会社製、商品名)を市販品として使用できる。
【0039】弾性率の異なる2層の絶縁層であって、最
外配線層と最外配線層に最も近い配線層に挟まれる絶縁
層に含まれる2層の絶縁層のうち、最外配線層に最も近
い配線層に接する絶縁層に用いる接着剤の組成として
は、電気絶縁性セラミックウィスカを必須成分とし、エ
ポキシ樹脂及びその硬化剤と硬化促進剤を配合した接着
剤を用いることができる。電気絶縁性セラミックウィス
カは、接着剤(樹脂成分とウィスカ成分の和)100体
積部に対して、5〜50体積部配合することが好まし
い。高弾性率を確保するために5体積部以上、接着性の
低下、ボイド残存による電気特性の低下等の問題を起こ
すので50体積部以下とされる。
【0040】本発明において、電気絶縁性セラミックウ
ィスカは、平均直径が0.3〜3μm、平均長さが平均
直径の5倍以上であることが好ましい。平均直径が、
0.3μm未満であると、接着剤へ分散させる工程にお
いて、破砕が起こりやすく、3μmを超えると、接着剤
のフィルム化の工程で表面に凹凸が起こりやすく、好ま
しくない。平均長さが平均直径の5倍未満であると、接
着剤の高弾性率化効果が小さい。好ましくは、20倍以
上であることが望ましい。また、配線間の絶縁信頼性を
確保するために、100μm以下であることが好まし
い。
【0041】電気絶縁性セラミックウィスカとしては、
ホウ酸アルミニウム、ウォラスナイト、チタン酸カリウ
ム、塩基性硫酸マグネシウム、窒化ケイ素、α−アルミ
ナ等などが挙げられる。
【0042】本発明において弾性率が高い絶縁層に用い
るエポキシ樹脂、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂と
相溶性がありかつ重量平均分子量が3万以上の高分子量
樹脂、硬化促進剤には、弾性率が低い絶縁層において提
示したものを用いることができる。また必要に応じて無
機イオン吸着剤、銅害防止剤を用いることもできる。こ
れらについても、弾性率が低い絶縁層において提示した
ものを用いることができる。
【0043】本発明の絶縁層材料のワニスの製造法は、
樹脂成分とフィラー成分を十分に分散できる混合方法な
らば、特に制限はない。たとえば、プロペラ撹拌によ
り、各樹脂を溶剤に溶解・分散してワニス状とした後
に、ビーズミルを用いてフィラーと樹脂ワニスを混練す
ることにより、樹脂とフィラーが十分に分散されたワニ
スを得ることができる。混練に用いる機械は、ビーズミ
ルの他に3本ロールやらいかい機などが使用でき、これ
らを組み合わせてもよい。また、フィラーと低分子量成
分とをあらかじめ混合した後、高分子量成分を配合する
ことにより、混合に要する時間を短縮することが可能で
ある。これらのワニスを作製した後、真空脱気により、
ワニス中の気泡を除去することが望ましい。
【0044】ワニス化の溶剤は、比較的低沸点の、メチ
ルエチルケントン、アセトン、メチルイソブチルケト
ン、2−エトキシエタノール、トルエン、ブチルセルソ
ルブ、メタノール、エタノール、2−メエトキシエタノ
ールなどを用いるのが好ましい。また塗膜性を向上する
などの目的で、高沸点溶剤を加えてもよい。高沸点溶剤
としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、メチルピロリドン、シクロヘキサンなどが挙げられ
る。
【0045】本発明の絶縁層材料のBステージ(半硬化
状態)の接着シートは、ワニスをベースフィルム上に塗
布し、加熱して溶剤を除去して得ることができる。ま
た、接着フィルムの保護を目的にベースフィルムと接す
る接着フィルム面と反対側に、カバーフィルムを使用し
てもよい。これらのプラスチックフィルムは基板積層プ
レスの際に剥離されるものである。ベースフィルム及び
カバーフィルムに用いるプラスチックフィルムとして
は、テフロンフィルム、離型処理したポリエチレンテレ
フタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリイミドフィルム等が使用できる。このプラスチ
ックフィルムは基板との積層の際に剥離されるものであ
る。プラスチックフィルムには、ポリイミドフィルムで
あるカプトン(東レ・デュポン株式会社製、商品名)、
アピカル(鐘淵化学工業株式会社製、商品名)、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムであるルミラー(東レ・
デュポン株式会社製、商品名)、ピューレックス(帝人
株式会社製、商品名)等が、市販のものとして使用でき
る。
【0046】ベースフィルムの代わりに銅箔を用いても
よい。銅箔は基板との積層後に回路配線を形成する材料
としてそのまま用いることができる。銅箔には、市販の
ものとして、SDGR、SDGL(いずれも、日本電解
株式会社製、商品名)、TSA、GTS(いずれも、古
河サーキットホイル株式会社製、商品名)、JTC(日
鉱グールドフォイル株式会社製、商品名)等を使用でき
る。
【0047】高密度多層配線板としては、隣接する配線
層間の導体のみを接続するインタースティシャルバイア
ホール(以下、IVHという。)や、ベリードバイアホ
ール(以下、BVHという。)を用いたものが好まし
い。このIVHやBVHを有する多層配線板としては、
ビルドアップ多層配線板がある。このビルドアップ多層
配線板は、以下のような方法により製造できる。めっき
スルーホールと内層回路とが形成された内層回路板のス
ルーホールにシルクスクリーン印刷法などによって、穴
が完全に塞がるように熱硬化性樹脂を埋め、加熱して硬
化した後、穴からはみ出した樹脂を研磨等により除去
し、 Bステージ状態に硬化させた接着剤を有する導体
箔を加熱加圧し、導体箔の層間接続用穴を設ける部分を
エッチング除去し、その部分の絶縁層(硬化した前記接
着剤)を除去し、めっきなどにより、その層間接続用穴
の内壁の金属化を行い、表面の導体層の不要な部分をエ
ッチングすることにより回路を形成する。接着剤を有す
る導体箔の代わりに接着フィルムと導体箔を用いてもよ
い。この手法により、絶縁層と配線層を1層づつ形成す
ることができる。この回路を形成したものを内層回路板
とすれば、上記と同様の手法によりさらに1層づつの絶
縁層と配線層が形成でき、これを繰り返すことによっ
て、必要とする内層回路板を得ることができる。そし
て、最外層には、硬化後に高弾性率を示す接着シートと
硬化後に低弾性率を示す接着シートと導体箔、もしく
は、硬化後に高弾性率を示す接着シートと硬化後に低弾
性率を示す接着剤を有する導体箔、もしくは硬化後に高
弾性率を示す接着剤の層と硬化後に低弾性率を示す接着
剤の層とを有する導体箔を用いて、必要な回路を有する
多層配線板を得ることができる。
【0048】本発明において、層間接続用穴を設ける部
分の絶縁層は、レーザ光照射により除去できる。レーザ
は、炭酸ガスレーザ、YAGレーザ、エキシマレーザ等
を用いることができる。生産性の点からは、炭酸ガスレ
ーザが好ましい。このときのレーザ光の照射条件は、時
間が短く、出力の大きなパルス状の発振をするものが好
ましい。例えば、制御できる条件の範囲が、1パルスの
幅:1〜40μsec、パルス繰り返し周波数:150
〜10,000Hz、繰り返しパルス数:1〜10パル
ス、出力パルス数:2〜5パルスを包含するレーザ発振
器が、制御しやすく好ましい。この場合の出力は、エネ
ルギー密度にして、15〜40J/cm2の範囲であ
る。時間あたりの出力が、上記範囲未満であると、絶縁
層の樹脂を蒸発、発散することができず、上記範囲を超
えると、必要以上の穴径となり制御が困難で、一旦蒸発
した樹脂が炭化して付着することもあり、付着した炭化
物の除去を行わなければならない。
【0049】本発明における弾性率の低い絶縁層は、そ
の弾性率が、25℃で20〜2,000MPa、170
℃で2〜500MPaであることが必要である。この値
を超えると、半導体チップを実装した基板の接続信頼性
が低下する。弾性率の高い絶縁層は、その弾性率が、2
5℃で3,000〜15,000MPa、170℃で
1,000〜5,000MPa以上であることが必要で
ある。この値よりも低いと、加圧または加熱加圧手段に
よる異方導電性接着剤フィルム接合時に、配線板表面に
設けた電極と配線板内部に設けた配線回路との絶縁性が
低下する。なお、ここで、弾性率とは、動的粘弾性測定
装置で測定した貯蔵弾性率を指し、その測定は、接着剤
硬化物に引張り荷重をかけて、周波数10Hz、昇温速
度5〜10℃/分で−50℃から300℃まで測定する
温度依存性モードで行った。
【0050】
【実施例】
(接着シートの作製)実施例及び比較例に用いた接着シ
ートの組成を表1〜表3にまとめた。表1に示す組成中
で、硬化促進剤、カップリング剤及びフィラーを除くも
のを、1.0リットルのメチルエチルケトンに、200
gを加え、これを混合し、均一に溶解させた。この樹脂
とメチルエチルケトンからなるワニスに、カップリング
剤及びフィラーを加え、ビーズミル混練した。最後に、
硬化促進剤を添加し、真空脱気してワニスを調整した。
このワニスをベースキャリアに示したプラスチックフィ
ルム、または銅箔上に流延した後、140℃で5分間加
熱乾燥し、厚さ30μmの半硬化状の接着シートと厚さ
60μmの半硬化状の接着シートを作製した。また、2
層構造の接着シートは、1層目に厚さ30μmの接着剤
を前述条件でベースキャリアに設けた後、その表面に2
層目の厚さ30μmの接着剤を前述条件で設けて作製し
た。尚、各組成の物質名および接着シートのベースキャ
リアは、以下の通りである。 (a)エポキシ基含有アクリルゴム HTR−860P−3(分子量100万、帝国化学産業
株式会社製、商品名) (b)エポキシ樹脂 ・ビスフェノールA型エポキシ樹脂;エピコート828
(油化シェルエポキシ株式会社製、商品名) YD1825(東都化成株式会社製、商品名) ・多官能エポキシ樹脂 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂;ESCN001
(住友化学工業株式会社製、商品名) N−673−80M(大日本インキ化学工業株式会社
製、商品名) サリチルアルデヒドノボラック型エポキシ樹脂;TAC
TIX742(ダウケミカル社製、商品名) EPPN502(日本化薬株式会社製、商品名) ナフタレン骨格型エポキシ樹脂;NC7000(日本化
薬株式会社製、商品名) ・難燃化エポキシ樹脂;ESB−400(住友化学工業
株式会社製、商品名) ・硬化剤 ビスフェノールAノボラック樹脂;プライオーフェンL
F2822(大日本インキ化学工業株式会社製、商品
名) プライオーフェンLF2882(大日本インキ化学工業
株式会社製、商品名) ナフタレン骨格樹脂;NH7000(日本化薬株式会社
製、商品名) (c)硬化促進剤 2PZ−CN(四国化成工業株式会社製、商品名) (d)エポキシ樹脂と相溶性でありかつ平均分子量3万
以上の高分子成分 ・フェノキシ樹脂;YP−50(分子量5万、東都化成
株式会社製、商品名) (e)エポキシ樹脂と非相溶性でありかつ平均分子量3
万以上の高分子成分 ・エポキシ基含有アクリルゴム;SG80−H(分子量
35万、帝国化学産業株式会社製、商品名) (f)フィラー ・シリカフィラー;ヒューズレックスZA−30C(株
式会社龍森製、商品名) FB−301(電気化学工業株式会社、商品名) SO−25R(株式会社龍森製、商品名) ・アルミナフィラー;UA−5055(昭和電工株式会
社製、商品名) ・ホウ酸アルミニウムウィスカ アイボレックスYS−12(四国化成工業株式会社、商
品名) (g)カップリング剤 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン;NCU
A−187(日本ユニカー株式会社製、商品名) (h)無機イオン吸着剤 アンチモンビスマス系化合物;IXE−600(東亜合
成化学工業株式会社製、商品名) (i)銅害防止剤 ビスフェノール系還元剤;ヨシノックスBB(吉富製薬
株式会社製、商品名) (j)溶剤 メチルエチルケトン (k)ベースキャリア プラスチックフィルム;ピューレックス(帝人株式会社
製、商品名) 銅箔;TSA (古河サーキットホイル株式会社製、商
品名)
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】実施例1〜38 表1〜3に実施例で用いた絶縁層材料と試験結果をまと
めた。実施例で作製した多層配線板の製造法は以下の通
りである。銅箔厚18μm、板厚0.4mmの両面銅箔張
ガラスエポキシ積層板MCL−E−679(日立化成工
業株式会社、商品名)の所望の箇所にドリル穴明け、無
電解銅めっきを行った後、表面に所望のエッチングレジ
ストを形成し、不要な銅箔をエッチング除去して、所望
の回路パターンおよびスルーホールを有する回路板を作
製した。この回路板のスルーホール部にスクリーン印刷
法により、穴埋め樹脂としてCCT−650TH(株式
会社アサヒ化学研究所、商品名)を充填し、170℃、
1時間の加熱硬化を行い、表面の不要な樹脂を研磨によ
り取り除いた。この回路板の回路表面に、次亜塩素酸ナ
トリウムを主成分とする黒化処理と、ジメチルアミノボ
ランを主成分とする還元処理によって、粗化処理を行っ
た。ベースキャリアがプラスチックフィルムの場合に
は、18μm銅箔TSA/表4の絶縁層2に示す接着シ
ート/回路板/表4の絶縁層2に示す接着シート/18
μm銅箔TSA、ベースキャリアが銅箔の場合には、表
4の絶縁層2に示す接着シート/回路板/表4の絶縁層
2に示す接着シートの順に重ね、170℃・2.5Mp
a・60分のプレス条件で、加熱加圧し積層一体化し
た。絶縁層の接着シートの厚さは、60μmとした。こ
の回路板表面に所望のエッチングレジストを形成し、エ
ッチングによりバイアホールを形成するための銅箔開口
部を設けた。この開口部に露出した絶縁層にエネルギー
密度15〜40J/cm2、発振時間1〜10μse
c、発振周波数150〜500Hz、2〜5パルスの条
件で炭酸ガスレーザを照射することにより、前記内層板
の回路導体が露出するまで除去して、バイアホールを形
成し、無電解銅めっきによりバイアホール内を電気的に
接続した。この回路板表面に所望のエッチングレジスト
を形成し、不要な銅箔をエッチング除去して、所望の回
路パターンおよびバイアホールを有する回路板を作製し
た。ベースキャリアがプラスチックフィルムの場合に
は、18μm銅箔TSA/表4の絶縁層4に示す接着シ
ート/表4の絶縁層3に示す接着シート/回路板/表4
の絶縁層3に示す接着シート/表4の絶縁層4に示す接
着シート/18μm銅箔TSA、表4の絶縁層4に示す
接着シートのベースキャリアが銅箔の場合には、表4の
絶縁層4に示す接着シート/表4の絶縁層3に示す接着
シート/回路板/表4の絶縁層3に示す接着シート/表
4の絶縁層4に示す接着シート、ベースキャリアが銅箔
で表4の絶縁層3と絶縁層4が2層構造となっている接
着剤の場合には、表4の絶縁層3および4に示す接着シ
ート/回路板/表4の絶縁層3および4に示す接着シー
トの順に重ね、前述のプレス条件で、加熱加圧し積層一
体化した。絶縁層3および絶縁層4に用いる接着シート
の厚さの合計は、60μmとした。この回路板表面に所
望のエッチングレジストを形成し、エッチングによりバ
イアホールを形成するための銅箔開口部を設けた。この
開口部に露出した絶縁層に前述の条件で炭酸ガスレーザ
を照射することにより、前記内層板の回路導体が露出す
るまで除去して、バイアホールを形成した後にドリルに
よりスルーホールを形成した。この回路板のバイアホー
ルとスルーホール内を無電解銅めっきにより電気的に接
続した。この回路板表面に所望のエッチングレジストを
形成し、不要な銅箔をエッチング除去して、多層配線板
を得た。スクリーン印刷により、チップ抵抗搭載用回路
の部分にはんだペーストを印刷し、チップ抵抗を位置合
わせして配置した後、IRリフローを用いてはんだを溶
融させて、チップ抵抗を多層配線板に実装した。さら
に、半導体チップ搭載用回路の部分に異方導電フィルム
をキャリアフィルムから転写後、金めっきにより突起電
極を形成した半導体チップとその搭載用回路との位置合
わせを行い、半導体チップを180℃、10kgf/チ
ップの温度及び圧力により20秒間加熱圧着して異方導
電フィルムを硬化させる。これによって、異方導電フィ
ルムを介して半導体チップの突起電極と多層配線板の半
導体チップ搭載用回路とを電気的に接続すると同時に半
導体チップと多層配線板の間は異方導電フィルムの接着
剤の硬化によって、この状態を保持することができる。
【0055】比較例1〜6 接着シートに表4中に示すものを用いた他は、実施例と
同様の条件で多層配線板を作製した。
【0056】
【表4】
【0057】試験方法は以下の通りである。 (接着剤硬化物の弾性率)170℃で1時間硬化させ、
接着フィルム硬化物を作製した。弾性率は、動的粘弾性
装置DVE−V4(株式会社レオロジ製、商品名)を用
いて、長さ20mm、幅4mm、膜厚80μmのフィル
ム状の試料を、昇温速度5℃/分、引張りモード、自動
静荷重で測定した貯蔵弾性率の値である。 (絶縁性評価試験)実施例、比較例で作製した実装基板
の半導体チップ搭載回路とその内層にある回路の絶縁抵
抗を測定し、1GΩ以上のものを良好、1GΩ以下のも
のを不良とした。 (接続信頼性試験)実施例、比較例で作製した実装基板
を、熱衝撃試験で評価した。気相で行う熱衝撃試験機を
用い、試験条件は、−55℃の低温雰囲気に30分間放
置し、その後125℃の高温雰囲気に30分間放置する
工程を1サイクルとした。低温雰囲気から高温雰囲気に
変わるとき、及びその逆のときには、室温雰囲気に5分
間放置した。100サイクル毎に接続部の導通抵抗を測
定し、初期値から10%以上上昇したところを終点とし
た。評価は、終点が1,000サイクル以上のものを良
好、1,000サイクル未満ののものを不良とした。
【0058】実施例1〜35は、いずれも、最外配線層
に接する絶縁層の動的粘弾性測定装置を用いて測定した
場合の貯蔵弾性率が25℃で20〜2,000MPaで
あり、170℃で4〜400MPaであり、最外配線層
に隣接する配線層に接する絶縁層の動的粘弾性測定装置
を用いて測定した場合の貯蔵弾性率が25℃で4,00
0〜15,000MPaであり、170℃で1,000
MPa以上であることを特徴とする多層配線板である。
これらを用いた実装基板はいずれも接続信頼性に優れて
いる。さらに、絶縁性にも優れている。
【0059】また、比較例1は、絶縁層3に含まれる電
気絶縁性セラミックウィスカが少ないために弾性率が低
く、絶縁性に劣る。比較例2は、絶縁層4に含まれる低
弾性率成分のエポキシ基含有アクリルゴムが少ないため
に弾性率が高く、接続信頼性に劣る。比較例3は、絶縁
層4に含まれるエポキシ樹脂と相溶性でありかつ平均分
子量3万以上の高分子成分のフェノキシ樹脂量が多いた
めに弾性率が高く、接続信頼性に劣る。比較例4は、絶
縁層4に含まれる無機フィラー量が多いために弾性率が
高く、接続信頼性に劣る。比較例5は、絶縁層4の弾性
率が高く、接続信頼性に劣る。比較例6は、絶縁層3の
弾性率が低く、絶縁性に劣る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
異方導電フィルムによるフリップチップ接続とはんだ接
続が混在しても接続信頼性と絶縁性に優れた実装を行う
ことのできる高密度多層配線板を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中祖 昭士 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 ▲つる▼ 義之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 浦崎 直之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 渡辺 伊津夫 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社筑波開発研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最外配線層を含む複数の配線層と、前記配
    線層間を電気的に接続する導体化された穴を有すると共
    に、最外配線層と最外配線層に最も近い配線層との間の
    絶縁層が、弾性率の異なる2層の絶縁層からなる、多層
    配線板であり、最外配線層に接する絶縁層の弾性率が最
    外配線層に最も近い配線層に接する絶縁層の弾性率より
    も小さいことを特徴とする多層配線板。
  2. 【請求項2】最外配線層を含む複数の配線層と、前記配
    線層間を電気的に接続する導体化された穴を有すると共
    に、最外配線層と最外配線層に最も近い配線層との間の
    絶縁層が、弾性率の異なる2層の絶縁層からなる、多層
    配線板であり、最外配線層に接する絶縁層の動的粘弾性
    測定装置を用いて測定した場合の貯蔵弾性率が25℃で
    20〜2,000MPaであり、170℃で2〜500
    MPaであり、最外配線層に最も近い配線層に接する絶
    縁層の動的粘弾性測定装置を用いて測定した場合の貯蔵
    弾性率が25℃で3,000〜15,000MPaであ
    り、170℃で1,000〜5,000MPaであるこ
    とを特徴とする多層配線板。
JP19297797A 1997-07-18 1997-07-18 多層配線板 Expired - Lifetime JP3904100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19297797A JP3904100B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 多層配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19297797A JP3904100B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 多層配線板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1140950A true JPH1140950A (ja) 1999-02-12
JP3904100B2 JP3904100B2 (ja) 2007-04-11

Family

ID=16300194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19297797A Expired - Lifetime JP3904100B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 多層配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3904100B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004006773A (ja) * 2002-04-02 2004-01-08 Toppan Printing Co Ltd プリント配線板の製造方法、プリント配線板および半導体パッケージ
JP2005223226A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Murata Mfg Co Ltd 複合多層基板
JP2006013249A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Tdk Corp 電子部品及び多層基板
JP2007149870A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Denso Corp 回路基板及び回路基板の製造方法。
JP2012018952A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Furukawa Electric Co Ltd:The プリント配線基板、半導体装置、プリント配線基板の製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2015005763A (ja) * 2014-08-11 2015-01-08 日立化成株式会社 プリント配線板及び金属箔張積層板
JPWO2014087882A1 (ja) * 2012-12-05 2017-01-05 住友ベークライト株式会社 樹脂層付き金属層、積層体、回路基板および半導体装置
JPWO2014092137A1 (ja) * 2012-12-11 2017-01-12 三井金属鉱業株式会社 多層プリント配線板及びその製造方法
JPWO2024252979A1 (ja) * 2023-06-06 2024-12-12

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004006773A (ja) * 2002-04-02 2004-01-08 Toppan Printing Co Ltd プリント配線板の製造方法、プリント配線板および半導体パッケージ
JP2005223226A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Murata Mfg Co Ltd 複合多層基板
JP2006013249A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Tdk Corp 電子部品及び多層基板
JP2007149870A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Denso Corp 回路基板及び回路基板の製造方法。
JP2012018952A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Furukawa Electric Co Ltd:The プリント配線基板、半導体装置、プリント配線基板の製造方法及び半導体装置の製造方法
JPWO2014087882A1 (ja) * 2012-12-05 2017-01-05 住友ベークライト株式会社 樹脂層付き金属層、積層体、回路基板および半導体装置
JPWO2014092137A1 (ja) * 2012-12-11 2017-01-12 三井金属鉱業株式会社 多層プリント配線板及びその製造方法
JP2015005763A (ja) * 2014-08-11 2015-01-08 日立化成株式会社 プリント配線板及び金属箔張積層板
JPWO2024252979A1 (ja) * 2023-06-06 2024-12-12
WO2024252979A1 (ja) * 2023-06-06 2024-12-12 株式会社村田製作所 伸縮性デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP3904100B2 (ja) 2007-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100235082B1 (ko) 접착제, 접착 필름 및 접착제-부착 금속박
US6090468A (en) Multilayer wiring board for mounting semiconductor device and method of producing the same
JP3787889B2 (ja) 多層配線板及びその製造方法
JPWO1996031574A1 (ja) 接着剤、接着フィルム及び接着剤付き金属箔
JP3978623B2 (ja) 多層配線板
JP3944795B2 (ja) 多層配線板
WO1999059205A1 (en) Semiconductor plastic package and method for producing printed wiring board
JP3498537B2 (ja) 絶縁層用接着フィルム
JP3915940B2 (ja) 絶縁層用接着フィルム
JP3411748B2 (ja) 接着剤付き金属箔、接着シート及び多層配線板
JP3824101B2 (ja) 多層配線板及びその製造法
JP3904100B2 (ja) 多層配線板
JP2004006773A (ja) プリント配線板の製造方法、プリント配線板および半導体パッケージ
JP3615906B2 (ja) 多層配線板用接着フィルム
JP2001115127A (ja) 導電性接着剤とそれを用いた配線板
JP3838389B2 (ja) 絶縁材料及びこれを用いた多層プリント配線板
JP2006176764A (ja) 電子機器用接着剤組成物、電子機器用接着剤シート、およびそれを用いた電子部品ならびに電子機器
JP2009246026A (ja) ペースト状接着剤及びこの接着剤を用いた電子部品内蔵基板の製造方法
JP4039363B2 (ja) 多層配線板用接着フィルム
JP4123544B2 (ja) 回路板
JPH06322324A (ja) ボンディングシート
JP2000236041A (ja) ハンダボール密着性に優れたチップスケールパッケージ用プリント配線板
JP2000133949A (ja) 回路板
JP4123543B2 (ja) 回路板
JP3852510B2 (ja) 半導体プラスチックパッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070103

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term