JPH10242719A - マイクロ波回路 - Google Patents

マイクロ波回路

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JPH10242719A
JPH10242719A JP9043404A JP4340497A JPH10242719A JP H10242719 A JPH10242719 A JP H10242719A JP 9043404 A JP9043404 A JP 9043404A JP 4340497 A JP4340497 A JP 4340497A JP H10242719 A JPH10242719 A JP H10242719A
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thickness
coupling
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lines
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体基板の厚さの増大や結合線路間隔の縮
小を来すこと無く、結合用線路間の結合を強め得るマイ
クロ波回路を提供すること。 【解決手段】 このランゲカップラタイプのマイクロ波
回路は、裏面に接地導体1を備えた厚みhの誘電体基板
2の表面上に寸法lの範囲において複数本(ここでは3
本)の1/4波長結合用線路4,2本の1/8波長結合
用線路5,及び複数本(ここでは4本)のボンディング
ワイヤ7が形成されると共に、寸法lの範囲外において
4本の引き出し用線路6a〜6dが形成され、引き出し
用線路6a〜6dはそれぞれ端子8a〜8dに接続さ
れ、この他に誘電体基板2の接地導体1側の裏面におけ
る結合用線路が形成された領域が部分的に厚膜化されて
裏面突起部3が形成されて構成されている。裏面突起部
3により、誘電体基板2全体の厚さの増大や結合線路間
隔の縮小を来さずに結合用線路間の結合を強め得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として複数本の
結合用線路の電磁気的な結合を利用したマイクロ波回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマイクロ波回路におい
て、複数本の結合用線路の電磁気的な結合を利用した構
成のタイプのものとして、複数本の結合用線路,引き出
し用線路,及びボンディングワイヤから成るランゲカッ
プラや、複数本の結合用線路及び引き出し用線路から成
るインターディジタルキャパシタ、或いは複数本の結合
用線路,引き出し用線路,及び接地用バイアホールから
成るマーチャントバラン等が知られている。
【0003】図18は、従来のランゲカップラタイプの
マイクロ波回路の基本構成を示したもので、同図(a)
はその平面図に関するもの,同図(b)は同図(a)の
A−A′線における断面側面図に関するものである。
【0004】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2上に寸法lの範囲におい
て複数本(ここでは3本)の1/4波長結合用線路4,
2本の1/8波長結合用線路5,及び複数本(ここでは
4本)ボンディングワイヤ7とがそれぞれ形成されると
共に、寸法lの範囲外において4本の引き出し用線路6
a〜6dが形成され、引き出し用線路6a〜6dはそれ
ぞれ端子8a〜8dに接続されて成っている。
【0005】即ち、このランゲカップラタイプのマイク
ロ波回路では、一様な厚みhを有する誘電体基板2上に
結合線路4,5及び引き出し用線路6a〜6dが形成さ
れ、端子8dを50Ωの抵抗で終端して端子8aから電
力を入力する際、直接端子である端子8b及び結合端子
である端子8cへ出力は90度の位相差を持って分配さ
れる。これら2方向への透過係数の絶対値は、誘電体基
板2の厚さhと波長の結合線路間隔sに依存する。従っ
て、誘電体基板2の厚さhが大きい程、或いは結合線路
間隔sが小さい程、結合端子への透過係数の絶対値は大
きくなり、逆に直接端子への透過係数の絶対値は小さく
なる。そこで、誘電体基板2の厚さhや結合用線路間隔
sは、直接端子への透過係数と結合端子への透過係数の
絶対値とが等しくなるように設計される。
【0006】図19は、従来のインターディジタルキャ
パシタタイプのマイクロ波回路の基本構成を示したもの
で、同図(a)はその平面図に関するもの,同図(b)
は同図(a)のA−A′線における断面側面図に関する
ものである。
【0007】このマイクロ波回路では、裏面に接地導体
1を備えた厚みhの誘電体基板2上に寸法lの範囲にお
いて複数本(ここでは4本)の1/4波長結合用線路4
が形成されると共に、寸法lの範囲外において2本の引
き出し用線路6a,6bが形成され、引き出し用線路6
a,6bはそれぞれ端子8a,8bに接続されて成って
いる。
【0008】即ち、このインターディジタルキャパシタ
タイプのマイクロ波回路では、一様な厚みを有する誘電
体基板2上に1/4波長結合用線路4及び引き出し用線
路6が形成される。端子8aから端子8bへの透過係数
の絶対値は、誘電体基板2の厚さhと、1/4波長結合
用線路4同士の結合用線路間隔sとに依存し、誘電体基
板2の厚さhが大きい程、又結合用線路間隔sが小さい
程、透過係数が大きくなる。
【0009】図20は、従来のマーチャントバランタイ
プのマイクロ波回路の基本構成を示したもので、同図
(a)はその平面図に関するもの,同図(b)は同図
(a)のA−A′線における断面側面図に関するもので
ある。
【0010】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2上に同一直線上における
2つの寸法lの範囲においてそれぞれ2つの1/4波長
結合用線路4及び2本の引き出し用線路6b,6cが形
成されると共に、寸法lに沿った向きに1/2波長結合
用線路10及び引き出し用線路6aが形成され、2つの
1/4波長結合用線路4の端部にはそれぞれ接地のため
のバイアホール11を有する接地用パッド12が接続さ
れ、引き出し用線路6a〜6cはそれぞれ端子8a〜8
cに接続されて成っている。ここで、1/2波長結合用
線路10と2つの1/4波長結合用線路4とはそれぞれ
1/4波長の長さの部分で電磁気的に結合されている。
【0011】即ち、このマーチャントバランタイプのマ
イクロ波回路では、一様な厚みを有する誘電体基板2上
に1/2波長結合用線路10及び1/4波長結合用線路
4が形成され、1/2波長結合用線路10の片側は引き
出し用線路6aによって端子8aに接続されて逆側は開
放され、1/4波長結合用線路4の片側は引き出し用線
路6b,6cによって引き出され端子8b,8cに接続
されて逆側はバイアホール11等によって接地される。
端子8aから入力された電力は端子8b及び端子8cに
180度の位相差を持って出力される。これら2端子へ
の透過係数の絶対値は、誘電体基板2の厚さhと、1/
2波長結合用線路10及び1/4波長結合用線路4の間
隔sとに依存し、誘電体基板2の厚さhが大きい程、又
結合線路間隔sが小さい程、端子8aから端子8b,8
cへの透過係数の絶対値が大きくなる。
【0012】因みに、こうしたマイクロ波回路に関連す
る周知技術としては、例えば実公昭60−16083号
公報に開示されたインターデイジタル型フィルタ,特開
昭60−220609号公報に開示されたマイクロ波半
導体増幅器,実開昭62−52924号公報に開示され
たインターデイジタルキヤパシタ,特開昭63−540
01号公報に開示されたマイクロ波分配器,特開平2−
43801号公報に開示されたインターデイジタル型フ
ィルタの構造,特公平2−22561号公報に開示され
たマイクロ波180度ハイブリツト,或いは実開平2−
95902号公報に開示されたインターデイジタル型帯
域通過濾波器等が挙げられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した図18に示す
ランゲカップラタイプのマイクロ波回路の場合、誘電体
基板の厚さや結合用線路間隔は直接端子への透過係数と
結合端子への透過係数の絶対値とが等しくなるように設
計されるが、誘電体基板の厚さhや結合用線路間隔sの
選択には制限が加わる場合が多くなっている。こうした
制限としては、誘電体基板の厚さを整合回路の大きさ等
の点から余り大きくできない点(特にモノリシック集積
回路の場合には放熱性の確保やバイアホール径の縮小の
ためにも誘電体基板の厚さを小さく抑える必要がある)
や、結合用線路間隔sを加工精度により或る一定値より
小さくできない点等が挙げられる。
【0014】従って、ランゲカップラタイプのマイクロ
波回路の場合、こうした制限によってしばしば直接端子
への透過係数の絶対値に比べて結合端子への透過係数の
絶対値が小さくなる事態が生じるという問題がある。
【0015】具体的に云えば、例えば誘電体基板厚を4
0μmに固定したときの直接端子への透過係数S21(d
B)及び間接端子への透過係数S31(dB)の結合用線
路間隔s(μm)依存性の計算値は図21(a)に示さ
れるようになり、結合用線路間隔sを5μmとしたとき
の透過係数S21(dB)及び透過係数S31(dB)の誘
電体基板厚h(μm)依存性は同図(b)に示されるよ
うになる。但し、ここでは誘電体基板の材料をGaAs
とし、1/4波長結合用線路に関する長さlをl=45
0μm並びに幅wをw=5μmとし、引き出し用線路の
幅を30μmとしている。結合用線路を金メッキ工程に
より形成する場合、結合用線路間隔sの下限は5μm程
度であるので、バイアホール径等の制限から誘電体基板
厚hを40μm程度としたい場合、図21(a),
(b)に示したように透過係数S21に比べて透過係数S
31が小さくなるという不均衡が生じてしまう。
【0016】又、図19に示すインターディジタルキャ
パシタタイプのマイクロ波回路の場合や、図20に示す
マーチャントバランタイプのマイクロ波回路の場合にお
いても、上記した場合と同じ理由で誘電体基板厚hをむ
やみに大きくすることができず、しかも結合用線路間隔
sにも下限が存在するため、十分な透過係数の絶対値を
確保できない場合が生じるという問題がある。
【0017】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、誘電体基板の厚さ
の増大や結合用線路間隔の縮小を来すこと無く結合用線
路間の結合を強め得るマイクロ波回路を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、裏面に
接地導体を備えた誘電体基板上に複数本の結合用線路を
形成し、該結合用線路同士を電磁気的に結合させたマイ
クロ波回路において、誘電体基板の表面,裏面,或いは
両面の何れかに突起部を形成し、且つ結合用線路が形成
された領域を部分的に厚膜化して成るマイクロ波回路が
得られる。
【0019】一方、本発明によれば、裏面に接地導体を
備えた誘電体基板上に複数本の結合用線路,引き出し用
線路,及びボンディングワイヤから成るランゲカップラ
を形成したマイクロ波回路において、誘電体基板の表
面,裏面,或いは両面の何れかに突起部を形成し、且つ
結合用線路が形成された領域を部分的に厚膜化して成る
マイクロ波回路が得られる。
【0020】他方、本発明によれば、裏面に接地導体を
備えた誘電体基板上に複数本の結合用線路,及び引き出
し用線路から成るインターディジタルキャパシタを形成
したマイクロ波回路において、誘電体基板の表面,裏
面,或いは両面の何れかに突起部を形成し、且つ結合用
線路が形成された領域を部分的に厚膜化して成るマイク
ロ波回路が得られる。
【0021】加えて、本発明によれば、裏面に接地導体
を備えた誘電体基板上に形成された複数本の結合用線
路,引き出し用線路,及び接地用バイアホールから成る
マーチャントバランを形成したマイクロ波回路におい
て、誘電体基板の表面,裏面,或いは両面の何れかに突
起部を形成し、且つ結合用線路が形成された領域を部分
的に厚膜化して成るマイクロ波回路が得られる。
【0022】これらのマイクロ波回路において、突起部
は、誘電体基板と同じ材料で形成されていることや、或
いは誘電体基板の表面又は裏面に堆積された絶縁膜によ
り形成されていることは好ましい。又、これらのうちの
一つのマイクロ波回路において、突起部は誘電体基板の
裏面に形成されており、突起部の形成に応じて形成され
る接地導体の凹凸を平坦化して成ることは好ましい。
【0023】
【作用】本発明のマイクロ波回路は、誘電体基板上に複
数本の結合用線路を形成し、これらの結合用線路同士を
電磁気的に結合させたものにおいて、誘電体基板の表
面,裏面,或いは両面の何れかに突起部を形成した上、
結合用線路が形成される領域を部分的に厚膜化してい
る。このように、誘電体基板を部分的に厚膜化すること
によって、誘電体基板全体の基板厚を増大させたり、結
合線路間隔を縮小させること無く、結合用線路間の結合
を強めることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に幾つかの実施例を挙げ、本
発明のマイクロ波回路について、図面を参照して詳細に
説明する。
【0025】図1は、本発明の実施例1に係る中心周波
数60GHzのランゲカップラタイプのマイクロ波回路
の基本構成を示したものであり、同図(a)はその平面
図に関するもの,同図(b)は同図(a)のA−A′線
における断面側面図に関するものである。
【0026】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2の表面上に寸法lの範囲
において複数本(ここでは3本)の1/4波長結合用線
路4,2本の1/8波長結合用線路5,及び複数本(こ
こでは4本)のボンディングワイヤ7が形成されると共
に、寸法lの範囲外において4本の引き出し用線路6a
〜6dが形成され、引き出し用線路6a〜6dはそれぞ
れ端子8a〜8dに接続され、この他に誘電体基板2の
接地導体1側の裏面における結合用線路が形成された領
域が部分的に厚膜化されて裏面突起部3が形成されて構
成されている。
【0027】このランゲカップラタイプのマイクロ波回
路において、接地導体1は厚さ20μmの金から成り、
誘電体基板2は厚さhがh=40μmのGaAsから成
り、裏面突起部3は厚さ20μmのGaAsから成って
いる。又、1/4波長結合用線路4は長さl(寸法l)
=450μm,幅w=10μm,厚み2μmの金から成
り、1/8波長結合用線路5は長さ225μm,幅w=
10μm,厚み2μmの金から成り、引き出し用線路6
a〜6dは幅30μm,厚み2μmの金から成る。更
に、ボンディングワイヤ7は直径5μmの金線から成
り、結合用線路間隔sは5μmとなっている。
【0028】図2は、本発明の実施例2に係る中心周波
数60GHzのランゲカップラタイプのマイクロ波回路
の基本構成を示したものであり、同図(a)はその平面
図に関するもの,同図(b)は同図(a)のA−A′線
における断面側面図に関するものである。
【0029】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2の表面上に寸法lの範囲
において複数本(ここでは3本)の1/4波長結合用線
路4,2本の1/8波長結合用線路5,及び複数本(こ
こでは4本)のボンディングワイヤ7が形成されると共
に、寸法lの範囲外において4本の引き出し用線路6a
〜6dが形成され、引き出し用線路6a〜6dはそれぞ
れ端子8a〜8dに接続され、この他に誘電体基板2の
表面における結合用線路が形成された領域が部分的に厚
膜化されて表面突起部9が形成されて構成されている。
【0030】このランゲカップラタイプのマイクロ波回
路において、接地導体1は厚さ20μmの金から成り、
誘電体基板2は厚さ40μmのGaAsから成り、表面
突起部9は厚さ10μmのGaAsから成る。又、1/
4波長結合用線路4は長さl(寸法l)=450μm,
幅w=10μm,厚み2μmの金から成り、1/8波長
結合用線路5は長さ225μm,幅w=10μm,厚み
2μmの金から成り、引き出し用線路6a〜6dは幅3
0μm,厚み2μmの金から成る。更に、ボンディング
ワイヤ7は直径5μmの金線から成り、結合用線路間隔
sは5μmとなっている。
【0031】図3は、本発明の実施例3に係る中心周波
数60GHzのランゲカップラタイプのマイクロ波回路
の基本構成を示したものであり、同図(a)はその平面
図に関するもの,同図(b)は同図(a)のA−A′線
における断面側面図に関するものである。
【0032】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2の表面上に寸法lの範囲
において複数本(ここでは3本)の1/4波長結合用線
路4,2本の1/8波長結合用線路5,及び複数本(こ
こでは4本)のボンディングワイヤ7が形成されると共
に、寸法lの範囲外において4本の引き出し用線路6a
〜6dが形成され、引き出し用線路6a〜6dはそれぞ
れ端子8a〜8dに接続され、この他に誘電体基板2の
表面における結合用線路が形成された領域が部分的に厚
膜化されて表面突起部9が形成されると共に、誘電体基
板2の接地導体1側の裏面における結合用線路が形成さ
れた領域も部分的に厚膜化されて裏面突起部3が形成さ
れて構成されている。
【0033】このランゲカップラタイプのマイクロ波回
路において、接地導体1は厚さ20μmの金から成り、
誘電体基板2は厚さ40μmのGaAsから成り、裏面
突起部は厚さ320μmのGaAsから成り、表面突起
部9は10μm厚さのGaAsから成る。又、1/4波
長結合用線路4は長さl(寸法l)=450μm,幅w
=10μm,厚み2μmの金から成り、1/8波長結合
用線路5は長さ225μm,幅w=10μm,厚み2μ
mの金から成り、引き出し用線路6a〜6dは幅30μ
m、厚み2μmの金から成る。更に、ボンディングワイ
ヤ7は直径5μmの金線から成り、結合用線路間隔sは
5μmとなっている。
【0034】図4は、本発明の実施例4に係るインター
ディジタルキャパシタタイプのマイクロ波回路の基本構
成を示したものであり、同図(a)はその平面図に関す
るもの,同図(b)は同図(a)のA−A′線における
断面側面図に関するものである。
【0035】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2の表面上に寸法lの範囲
において複数本(ここでは4本)の1/4波長結合用線
路4が形成されると共に、寸法lの範囲外において2本
の引き出し用線路6a,6bが形成され、引き出し用線
路6a,6bはそれぞれ端子8a,8bに接続され、こ
の他に誘電体基板2の接地導体1側の裏面における結合
用線路が形成された領域が部分的に厚膜化されて裏面突
起部3が形成されて構成されている。
【0036】このインターディジタルキャパシタタイプ
のマイクロ波回路において、接地導体1は厚さ20μm
の金から成り、誘電体基板2は厚さ40μmのGaAs
から成り、裏面突起部3は厚さ20μmのGaAsから
成る。又、1/4波長結合用線路4は長さl(寸法l)
=450μm,幅w=12.5μm,厚み2μmの金か
ら成り、引き出し用線路6a〜6bは幅30μm,厚み
2μmの金から成る。更に、結合線路間隔sは5μmと
なっている。
【0037】図5は、本発明の実施例5に係るインター
ディジタルキャパシタタイプのマイクロ波回路の基本構
成を示したものであり、同図(a)はその平面図に関す
るもの,同図(b)は同図(a)のA−A′線における
断面側面図に関するものである。
【0038】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2の表面上に寸法lの範囲
において複数本(ここでは4本)の1/4波長結合用線
路4が形成されると共に、寸法lの範囲外において2本
の引き出し用線路6a,6bが形成され、引き出し用線
路6a,6bはそれぞれ端子8a,8bに接続され、こ
の他に誘電体基板2の表面における結合用線路が形成さ
れた領域が部分的に厚膜化されて表面突起部9が形成さ
れて構成されている。
【0039】このインターディジタルキャパシタタイプ
のマイクロ波回路において、接地導体1は厚さ20μm
の金から成り、誘電体基板2は厚さ40μmのGaAs
から成り、表面突起部9は厚さ10μmのGaAsから
成る。又、1/4波長結合用線路4は長さl(寸法l)
=450μm,幅w=12.5μm,厚み2μmの金か
ら成り、引き出し用線路6a〜6bは幅30μm,厚み
2μmの金から成る。更に、結合線路間隔sは5μmと
なっている。
【0040】図6は、本発明の実施例6に係るマーチャ
ントバランタイプのマイクロ波回路の基本構成を示した
ものであり、同図(a)はその平面図に関するもの,同
図(b)は同図(a)のA−A′線における断面側面図
に関するものである。
【0041】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2の表面上に同一直線上に
位置される2つの寸法lの範囲においてそれぞれ2本の
1/4波長結合用線路4及び2本の引き出し用線路6
b,6cが形成されると共に、2つの寸法lに沿った向
きに1/2波長結合用線路10及び引き出し用線路6が
形成され、2本の1/4波長結合用線路4の端部にはそ
れぞれ接地のためのバイアホール11を有する接地用パ
ッド12が接続され、引き出し用線路6a〜6cはそれ
ぞれ端子8a〜8cに接続され、この他に誘電体基板2
の接地導体1側の裏面における結合用線路が形成された
領域が部分的に厚膜化されて裏面突起部3が形成されて
構成されている。
【0042】このマーチャントバランタイプのマイクロ
波回路において、接地導体1は厚さ20μmの金から成
り、誘電体基板2は厚さ40μmのGaAsから成り、
裏面突起部3は厚さ20μmのGaAsから成る。又、
1/2波長結合用線路10は長さ950μm,幅w=3
0μm,厚み2μmの金から成り、1/4波長結合用線
路4は長さl(寸法l)=450μm,幅w=30μ
m,厚み2μmの金から成り、引き出し用線路6a〜6
cは幅30μm,厚み2μmの金から成る。更に、バイ
アホール11は一辺30μm,深さ40μmであり、接
地用パッド12は一辺50μm,厚み2μmの金から成
る。加えて、結合線路間隔sは5μmとなっている。
【0043】図7は、本発明の実施例7に係るマーチャ
ントバランタイプのマイクロ波回路の基本構成を示した
ものであり、同図(a)はその平面図に関するもの,同
図(b)は同図(a)のA−A′線における断面側面図
に関するものである。
【0044】このマイクロ波回路は、裏面に接地導体1
を備えた厚みhの誘電体基板2の表面上に同一直線上に
位置される2つの寸法lの範囲においてそれぞれ2本の
1/4波長結合用線路4及び2本の引き出し用線路6
b,6cが形成されると共に、2つの寸法lに沿った向
きに1/2波長結合用線路10及び引き出し用線路6が
形成され、2本の1/4波長結合用線路4の端部にはそ
れぞれ接地のためのバイアホール11を有する接地用パ
ッド12が接続され、引き出し用線路6a〜6cはそれ
ぞれ端子8a〜8cに接続され、この他に誘電体基板2
の表面における結合用線路が形成された領域が部分的に
厚膜化されて表面突起部9が形成されて構成されてい
る。
【0045】このマーチャントバランタイプのマイクロ
波回路において、接地導体1は厚さ20μmの金から成
り、誘電体基板2は厚さ40μmのGaAsから成り、
表面突起部9は厚さ10μmのGaAsから成る。又、
1/2波長結合用線路10は長さ950μm,幅w=3
0μm,厚み2μmの金から成り、1/4波長結合用線
路4は長さl(寸法l)=450μm,幅w=30μ
m,厚み2μmの金から成り、引き出し用線路6a〜6
cは幅30μm,厚み2μmの金から成る。更に、バイ
アホール11は一辺30μm,深さ40μmであり、接
地用パッド12は一辺50μm,厚み2μmの金から成
る。加えて、結合線路間隔sは5μmとなっている。
【0046】図8は、実施例1に係るマイクロ波回路を
製造するための一製造方法に係る各工程を簡略的に説明
するために示した側面断面図であり、同図(a)は線路
形成工程に関するもの,同図(b)はフォトレジストパ
ターニング工程に関するもの,同図(c)は裏面突起部
形成工程に関するもの,同図(d)は接地導体形成工程
に関するものである。
【0047】先ず、図8(a)に示すように、線路形成
工程として、誘電体基板2上に結合用線路13及び引き
出し用線路を形成する。例えば厚さ600μmのGaA
sから成る誘電体基板2上に厚さ2μmの金から成る結
合用線路13を形成し、このときに引き出し用線路も同
時に形成する。この工程はTi/Pt/Au等から成る
0.5μm程度の金属薄膜をスパッタにより形成する工
程と、結合線路のパターニングのためのリソグラフィー
工程と、結合線路となる金をメッキする工程と、フォト
レジストを有機溶剤により除去する工程と、金属薄膜を
ミリングにより除去する工程とから構成される。
【0048】次に、フォトレジストパターニング工程と
して、必要であれば研磨やエッチング等により誘電体基
板2の厚さを調整して例えば60μmとした後、図8
(b)に示すように、誘電体基板2の裏面にリソグラフ
ィー技術を用いてフォトレジスト14をパターニングす
る。
【0049】引き続き、裏面突起部形成工程として、図
8(c)に示すように、硫酸系エッチャント等を用いて
誘電体基板2をエッチングすることにより、20μm厚
の裏面突起部3を形成する。
【0050】最後に、接地導体形成工程として、有機溶
剤によりフォトレジスト14を除去した後、図8(d)
に示すように厚さ20μmの金から成る接地導体1をメ
ッキ等により形成する。
【0051】図9は、実施例1に係るマイクロ波回路を
製造するための他の製造方法に係る各工程を簡略的に説
明するために示した側面断面図であり、同図(a)は線
路形成工程に関するもの,同図(b)はフォトレジスト
パターニング工程に関するもの,同図(c)は裏面突起
部形成工程に関するもの,同図(d)は接地導体形成工
程に関するものである。
【0052】先ず、図9(a)に示すように、線路形成
工程として、誘電体基板2上に結合用線路13及び引き
出し用線路を形成する。例えば厚さ600μmのGaA
sから成る誘電体基板2上に厚さ2μmの金から成る結
合用線路13を形成し、このときに引き出し用線路も同
時に形成する。この工程はTi/Pt/Au等から成る
0.5μm程度の金属薄膜をスパッタにより形成する工
程と、結合線路のパターニングのためのリソグラフィー
工程と、結合線路となる金をメッキする工程と、フォト
レジストを有機溶剤により除去する工程と、金属薄膜を
ミリングにより除去する工程とから構成される。
【0053】次に、フォトレジストパターニング工程と
して、必要であれば研磨やエッチング等により等により
誘電体基板2の厚さを調整して例えば40μmとした
後、図9(b)に示すように、誘電体基板2の裏面にS
iO2 等から成る絶縁膜15をプラズマCVD法等によ
り10μm程度堆積し、その表面上にリソグラフィー技
術を用いてフォトレジスト14をパターニングする。
【0054】引き続き、裏面突起部形成工程として、図
9(c)に示すようにバッファド弗酸等をエッチャント
とした絶縁膜15のエッチングにより厚さ10μmの裏
面突起部3を形成する。
【0055】最後に、接地導体形成工程として、有機溶
剤によりフォトレジスト14を除去した後、図9(d)
に示すように厚さ20μmの金から成る接地導体1をメ
ッキ等により形成する。
【0056】図10は、実施例2に係るマイクロ波回路
を製造するための一製造方法に係る各工程を簡略的に説
明するために示した側面断面図であり、同図(a)はフ
ォトレジストパターニング工程に関するもの,同図
(b)は表面突起部形成工程に関するもの,同図(c)
は線路形成工程に関するもの,同図(d)は接地導体形
成工程に関するものである。
【0057】先ず、図10(a)に示すように、フォト
レジストパターニング工程として、厚さ600μmのG
aAsから成る誘電体基板2上にリソグラフィー技術を
用いてフォトレジスト14をパターニングする。
【0058】次に、表面突起部形成工程として、図10
(b)に示すように、硫酸系エッチャント等を用いて誘
電体基板2をエッチングすることにより、厚さ10μm
の表面突起部9を形成する。
【0059】引き続き、線路形成工程として、図10
(c)に示すように表面突起部9上に結合用線路13及
び引き出し用線路を形成する。例えば有機溶剤によりフ
ォトレジスト14を除去した後、厚さ2μmの金から成
る結合線路13を表面突起部9上に形成し、このときに
引き出し用線路も同時に形成する。この工程はTi/P
t/Au等から成る0.5μm程度の金属薄膜をスパッ
タにより形成する工程と、結合線路のパターニングのた
めのリソグラフィー工程と、結合線路となる金をメッキ
する工程と、フォトレジスト14を有機溶剤により除去
する工程と、金属薄膜をミリングにより除去する工程と
から構成される。
【0060】最後に、接地導体形成工程として、必要で
あれば研磨やエッチング等により誘電体基板2の厚さを
調整して例えば40μmとした後、図10(d)に示す
ように厚さ20μmの金から成る接地導体1をメッキ等
により形成する。
【0061】図11は、実施例2に係るマイクロ波回路
を製造するための他の製造方法に係る各工程を簡略的に
説明するために示した側面断面図であり、同図(a)は
絶縁膜堆積及びフォトレジストパターニング工程に関す
るもの,同図(b)は表面突起部形成工程に関するも
の,同図(c)は線路形成工程に関するもの,同図
(d)は接地導体形成工程に関するものである。
【0062】先ず、図11(a)に示すように、絶縁膜
堆積及びフォトレジストパターニング工程として、厚さ
600μmのGaAsから成る誘電体基板2上にプラズ
マCVD法等により絶縁膜15を10μm程度堆積し、
その上にリソグラフィー技術を用いてフォトレジスト1
4をパターニングする。
【0063】次に、表面突起部形成工程として、図11
(b)に示すように、バッファド弗酸等をエッチャント
とした絶縁膜15のエッチングにより表面突起部9を形
成する。
【0064】引き続き、線路形成工程として、図10
(c)に示すように表面突起部9上に結合用線路13及
び引き出し用線路を形成する。例えば有機溶剤によりフ
ォトレジスト14を除去した後、厚さ2μmの金から成
る結合線路13を表面突起部9上に形成し、このときに
引き出し用線路も同時に形成する。この工程はTi/P
t/Au等から成る0.5μm程度の金属薄膜をスパッ
タにより形成する工程と、結合線路のパターニングのた
めのリソグラフィー工程と、結合線路となる金をメッキ
する工程と、フォトレジスト14を有機溶剤により除去
する工程と、金属薄膜をミリングにより除去する工程と
から構成される。
【0065】最後に、接地導体形成工程として、必要で
あれば研磨やエッチング等により誘電体基板2の厚さを
調整して例えば40μmとした後、図11(d)に示す
ように厚さ20μmの金から成る接地導体1をメッキ等
により形成する。
【0066】因みに、上述した図8〜図11で説明した
何れの製造方法に関しても、モノリシック集積回路を製
造する場合には図示した工程の前後或いはその間にトラ
ンジスタや受動素子の製造工程が挿入されることにな
る。
【0067】図12は、実施例1に係るマイクロ波回路
を更に変形した一形態のものを製造するための製造方法
に係る各工程を簡略的に説明するために示した側面断面
図であり、同図(a)はフォトレジストパターニング工
程に関するもの,同図(b)は接地導体形成工程に関す
るもの,同図(c)はフォトレジスト除去工程に関する
ものである。尚、ここでの各工程は図8(d)に示した
接地導体形成工程の以降に継続した形態で行われる。
【0068】先ず、図12(a)に示すように、フォト
レジストパターニング工程として、リソグラフィー技術
を用いてフォトレジスト14を接地導体1の凸部分にパ
ターニングする。次に、図12(b)に示すように、接
地導体形成工程として、フォトレジスト14をマスクに
して2回目の接地導体1の形成をメッキ等により行う。
最後に、図12(c)に示すように、フォトレジスト除
去工程として、有機溶剤によりフォトレジスト14を除
去する。このようにして、裏面突起部3の形成に伴って
生じる接地導体1の凹凸を平坦化する。
【0069】図13は、実施例1に係るマイクロ波回路
を更に変形した他の形態のものを製造するための製造方
法に係る各工程を簡略的に説明するために示した側面断
面図であり、同図(a)は接地導体形成工程に関するも
の,同図(b)は接地導体成形工程に関するものであ
る。尚、ここでの各工程は図8(d)に示した接地導体
形成工程の以降に継続した形態で行われる。
【0070】先ず、図13(a)に示すように、接地導
体形成工程として、メッキ等により接地導体1を厚めに
形成し、この後に接地導体成形工程として、図13
(b)に示すように、接地導体1の凸部を研磨により平
坦化する。このようにして、裏面突起部3の形成に伴っ
て生じる接地導体1の凹凸を平坦化する。
【0071】図14は、本発明の各実施例に係るマイク
ロ波回路をランゲカップラ及びインターディジタルキャ
パシタを有するMMIC(Microwave Mon
olithic Integrated Circui
t)バランス型アップコンバータミキサに適用した場合
の基本構成を示した平面図である。
【0072】このMMICバランス型アップコンバータ
ミキサは、裏面に厚さ20μmの金から成る接地導体1
を有する厚さ40μmのGaAsから成る誘電体基板
2,厚さ20μmのGaAsから成る裏面突起部3,3
0μm角のバイアホール11,電界効果トランジスタ1
6,ランゲカップラ17,インターディジタルキャパシ
タ18,エピタキシャル層及びAu/Ge/Ni/Au
オーミック金属から成る抵抗体19,SiNx を誘電膜
に用いたMIMキャパシタ20,厚さ2μmの金から成
る接地用パッド12,バイアスパッド21,局発信号入
力パッド22,中間周波数信号入力パッド23,送信信
号出力パッド24,入力整合スタブ25,出力整合スタ
ブ26,及び各構成要素を接続する伝送線路から構成さ
れる。
【0073】このうち、電界効果トランジスタ16は、
活性層27上に形成されたAu/Ge/Ni/Auオー
ミック金属から成るソース電極28,ドレイン電極30
とTi/Alから成るゲート電極29と共に、ソース電
極28及び接地導体1を接続するバイアホール11から
構成される。ランゲカップラ17は、長さ450μm,
幅10μm,厚み2μmの金から成る1/4波長結合用
線路4と、長さ225μm,幅10μm,厚み2μmの
金から成る1/8波長結合用線路5と、幅30μm,厚
み2μmの金から成る引き出し用線路6とから構成され
る。インターディジタルキャパシタ16は、1/4波長
結合用線路4、引き出し用線路6から構成される。イン
ターディジタルキャパシタ18は、長さ450μm,幅
12.5μm,厚み2μmの金から成る1/4波長結合
線路4と、長さ225μm,幅10μm,厚み2μmの
金から成る1/4波長結合線路4と、幅30μm,厚み
2μmの金から成る引き出し用線路6とから構成され
る。
【0074】このMMICバランス型アップコンバータ
ミキサでは、局発信入力パッド22から入力された局発
信号は、入力側のランゲカップラ17を介して90度の
位相差で並列に接続された各単位ミキサに入力される。
【0075】一方、中間周波数信号は2つの中間周波数
信号入力パッド23から逆相で入力される。局発信号と
中間周波数信号とが各単位ミキサ内で混合され、両者の
周波数の和或いは差の周波数を持つ送信信号が生成され
る。この送信信号は、出力側のランゲカップラ17にお
いて同相で合成され、送信信号出力パッド23から外部
に取り出される。
【0076】他方、不要波である局発信号は、出力側の
ランゲカップラ17において逆相で合成されることにな
りキャンセルされる。
【0077】上述したように、従来の場合のように一様
な厚さの誘電体基板2上にランゲカップラ17を形成し
た場合、誘電体基板2の厚さh及び結合線路間隔sに制
限があるため、直接端子への出力に比べて間接端子が小
さくなってしまう事態を生じていたが、この場合には2
つの単位ミキサへの入力レベルに不均衡が生じ、従って
出力側のランゲカップラ17において、逆相で合成され
る局発信号レベルも等しくなくなる。この結果、不要波
である局発信号の抑圧比が不十分になる。このような場
合、ここでの場合のようにランゲカップラ17の形成さ
れる部分を突起部の形成によって部分的に厚膜化するこ
とにより、直接端子及び間接端子への出力レベルを均等
にして、十分な局発信号の抑圧比を確保できる。
【0078】又、従来のように一様な厚さの誘電体基板
2上にインターディジタルキャパシタ18を形成した場
合、誘電体基板2の厚さh及び結合線路間隔sに制限が
あるため、十分な大きさの透過係数を得られず、ミキサ
の変換利得を劣化させてしまう事態を生じていたが、こ
こでの場合のようにインターディジタルキャパシタ18
の形成される部分を突起部の形成により部分的に厚膜化
することにより、十分な大きさの透過係数を確保し、変
換利得の劣化を抑制することができる。
【0079】図15は、図1に示した実施例1のランゲ
カップラタイプのマイクロ波回路と従来構造のマイクロ
波回路とに関する透過係数S21,S31(dB)の周波数
(GHz)特性を示したものである。但し、ここでは端
子8cを無反射終端である50Ωの抵抗で終端したとき
の端子8aから直接端子8bへの透過係数S21及び結合
端子8cへの透過係数S31の周波数特性を示している。
又、誘電体基板2は厚さ40μmのGaAsから成り、
裏面突起部3は厚さ20μmのGaAsから成り、1/
4波長結合用線路4は長さl=450μm,幅w=5μ
mであり、結合用線路間隔s=5μm、引き出し用線路
6a〜6dを幅30μmとしている。
【0080】図15からは、従来構造では中心周波数6
0GHzにおいて透過係数S21,S31の間に1dB以上
の不均衡があるのに対し、本発明の誘電体基板2を部分
的に厚膜化した構造ではほぼ同一レベルに改善されてい
ることが判る。
【0081】図16は、図4に示した実施例4のインタ
ーディジタルキャパシタタイプのマイクロ波回路と従来
構造のマイクロ波回路とに関する透過係数(dB)の周
波数(GHz)特性を示したものである。但し、ここで
は誘電体基板2は厚さ40μmのGaAsから成り、裏
面突起部3は厚さ20μmのGaAsから成り、1/4
波長結合用線路4は長さl=450μm,幅w=7.5
μmであり、結合用線路間隔s=7.5μm、引き出し
用線路6a,6bを幅30μmとしている。
【0082】図16からは、従来構造では中心周波数6
0GHzにおいて透過係数が0.3dB程度であるのに
対し、本発明の誘電体基板2を部分的に厚膜化した構造
では0.1dB以下に改善されていることが判る。
【0083】図17は、図6に示した実施例6のマーチ
ャントバランタイプのマイクロ波回路と従来構造のマイ
クロ波回路とに関する透過係数(dB)の周波数(GH
z)特性を示したもので、同図(a)は端子8aから直
接端子8bへの透過係数S21 の周波数特性に関するも
の,同図(b)は端子8aから結合端子8cへの透過係
数S31の周波数特性を示したものである。又、誘電体基
板2は厚さ40μmのGaAsから成り、裏面突起部3
は厚さ20μmのGaAsから成り、1/4波長結合用
線路4は長さl=450μmであり、1/2波長結合用
線路4は長さl=950μm,幅w=30μmであり、
結合用線路間隔s=5μm、引き出し用線路6a〜6c
を幅30μmとしている。
【0084】図17からは、従来構造のものに対し、本
発明の誘電体基板2を部分的に厚膜化した構造では透過
係数S21,S31共に中心周波数60GHzにおいて0.
3dB程度改善されていることが判る。
【0085】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のマイク
ロ波回路によれば、誘電体基板上に形成した複数本の結
合用線路同士を電磁気的に結合させた基本構成におい
て、誘電体基板の表面,裏面,或いは両面の何れかに突
起部を形成した上、結合用線路が形成される領域の誘電
体基板を部分的に厚膜化しており、これによって誘電体
基板全体の厚さの増大や結合線路間隔の縮小を来すこと
無く、結合用線路間の結合を強められるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るランゲカップラタイプ
のマイクロ波回路の基本構成を示したもので、(a)は
その平面図に関するもの,(b)は(a)のA−A′線
における断面側面図に関するものである。
【図2】本発明の実施例2に係るランゲカップラタイプ
のマイクロ波回路の基本構成を示したもので、(a)は
その平面図に関するもの,(b)は(a)のA−A′線
における断面側面図に関するものである。
【図3】本発明の実施例3に係るランゲカップラタイプ
のマイクロ波回路の基本構成を示したもので、(a)は
その平面図に関するもの,(b)は(a)のA−A′線
における断面側面図に関するものである。
【図4】本発明の実施例4に係るインターディジタルキ
ャパシタタイプのマイクロ波回路の基本構成を示したも
ので、(a)はその平面図に関するもの,(b)は
(a)のA−A′線における断面側面図に関するもので
ある。
【図5】本発明の実施例5に係るインターディジタルキ
ャパシタタイプのマイクロ波回路の基本構成を示したも
ので、(a)はその平面図に関するもの,(b)は
(a)のA−A′線における断面側面図に関するもので
ある。
【図6】本発明の実施例6に係るマーチャントバランタ
イプのマイクロ波回路の基本構成を示したもので、
(a)はその平面図に関するもの,(b)は(a)のA
−A′線における断面側面図に関するものである。
【図7】本発明の実施例7に係るマーチャントバランタ
イプのマイクロ波回路の基本構成を示したもので、
(a)はその平面図に関するもの,(b)は(a)のA
−A′線における断面側面図に関するものである。
【図8】図1に示す実施例1に係るマイクロ波回路を製
造するための一製造方法に係る各工程を簡略的に説明す
るために示した側面断面図であり、(a)は線路形成工
程に関するもの,(b)はフォトレジストパターニング
工程に関するもの,(c)は裏面突起部形成工程に関す
るもの,(d)は接地導体形成工程に関するものであ
る。
【図9】図1に示す実施例1に係るマイクロ波回路を製
造するための他の製造方法に係る各工程を簡略的に説明
するために示した側面断面図であり、(a)は線路形成
工程に関するもの,(b)はフォトレジストパターニン
グ工程に関するもの,(c)は裏面突起部形成工程に関
するもの,(d)は接地導体形成工程に関するものであ
る。
【図10】図2に示す実施例2に係るマイクロ波回路を
製造するための一製造方法に係る各工程を簡略的に説明
するために示した側面断面図であり、(a)はフォトレ
ジストパターニング工程に関するもの,(b)は表面突
起部形成工程に関するもの,(c)は線路形成工程に関
するもの,(d)は接地導体形成工程に関するものであ
る。
【図11】図2に示す実施例2に係るマイクロ波回路を
製造するための他の製造方法に係る各工程を簡略的に説
明するために示した側面断面図であり、(a)は絶縁膜
堆積及びフォトレジストパターニング工程に関するも
の,(b)は表面突起部形成工程に関するもの,(c)
は線路形成工程に関するもの,(d)は接地導体形成工
程に関するものである。
【図12】図1に示す実施例1に係るマイクロ波回路を
更に変形した一形態のものの製造方法に係る各工程を簡
略的に説明するために示した側面断面図であり、(a)
はフォトレジストパターニング工程に関するもの,
(b)は接地導体形成工程に関するもの,(c)はフォ
トレジスト除去工程に関するものである。
【図13】図1に示す実施例1に係るマイクロ波回路を
更に変形した他の形態のものの製造方法に係る各工程を
簡略的に説明するために示した側面断面図であり、
(a)は接地導体形成工程に関するもの,(b)は接地
導体成形工程に関するものである。
【図14】本発明の各実施例に係るマイクロ波回路をラ
ンゲカップラ及びインターディジタルキャパシタを有す
るMMICバランス型アップコンバータミキサに適用し
た場合の基本構成を示した平面図である。
【図15】図1に示した実施例1のランゲカップラタイ
プのマイクロ波回路と従来構造のマイクロ波回路とに関
する透過係数の周波数特性を示したものである。
【図16】図4に示した実施例4のインターディジタル
キャパシタタイプのマイクロ波回路と従来構造のマイク
ロ波回路とに関する透過係数の周波数特性を示したもの
である。
【図17】図6に示した実施例6のマーチャントバラン
タイプのマイクロ波回路と従来構造のマイクロ波回路と
に関する透過係数の周波数特性を示したもので、(a)
は一端子から直接端子への透過係数の周波数特性に関す
るもの,(b)は一端子から結合端子への透過係数の周
波数特性を示したものである。
【図18】従来のランゲカップラタイプのマイクロ波回
路の基本構成を示したもので、(a)はその平面図に関
するもの,(b)は(a)のA−A′線における断面側
面図に関するものである。
【図19】従来のインターディジタルキャパシタタイプ
のマイクロ波回路の基本構成を示したもので、(a)は
その平面図に関するもの,(b)は(a)のA−A′線
における断面側面図に関するものである。
【図20】従来のマーチャントバランタイプのマイクロ
波回路の基本構成を示したもので、(a)はその平面図
に関するもの,(b)は(a)のA−A′線における断
面側面図に関するものである。
【図21】図18に示すランゲカップラタイプのマイク
ロ波回路における透過係数の特性を示したもので、
(a)は透過係数の結合用線路間隔依存性に関するも
の,(b)は透過係数の誘電体基板厚依存性に関するも
のである。
【符号の説明】 1 接地導体 2 誘電体基板 3 裏面突起部 4 1/4波長結合用線路 5 1/8波長結合用線路 6a〜6d 引き出し用線路 7 ボンディングワイヤ 8a〜8d 端子 9 表面突起部 10 1/2波長結合用線路 11 バイアホール 12 接地用パッド 13 結合用線路 14 フォトレジスト 15 絶縁膜 16 電界効果トランジスタ 17 ランゲカップラ 18 インターディジタルキャパシタ 19 抵抗体 20 MIMキャパシタ 21 バイアスパッド 22 局発信号入力パッド 23 中間周波数信号入力パッド 24 送信信号出力パッド 25 入力整合用スタブ 26 出力整合用スタブ 27 活性層 28 ソース電極 29 ゲート電極 30 ドレイン電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に接地導体を備えた誘電体基板上に
    複数本の結合用線路を形成し、該結合用線路同士を電磁
    気的に結合させたマイクロ波回路において、前記誘電体
    基板の表面,裏面,或いは両面の何れかに突起部を形成
    し、且つ前記結合用線路が形成された領域を部分的に厚
    膜化して成ることを特徴とするマイクロ波回路。
  2. 【請求項2】 裏面に接地導体を備えた誘電体基板上に
    複数本の結合用線路,引き出し用線路,及びボンディン
    グワイヤから成るランゲカップラを形成したマイクロ波
    回路において、前記誘電体基板の表面,裏面,或いは両
    面の何れかに突起部を形成し、且つ前記結合用線路が形
    成された領域を部分的に厚膜化して成ることを特徴とす
    るマイクロ波回路。
  3. 【請求項3】 裏面に接地導体を備えた誘電体基板上に
    複数本の結合用線路,及び引き出し用線路から成るイン
    ターディジタルキャパシタを形成したマイクロ波回路に
    おいて、前記誘電体基板の表面,裏面,或いは両面の何
    れかに突起部を形成し、且つ前記結合用線路が形成され
    た領域を部分的に厚膜化して成ることを特徴とするマイ
    クロ波回路。
  4. 【請求項4】 裏面に接地導体を備えた誘電体基板上に
    形成された複数本の結合用線路,引き出し用線路,及び
    接地用バイアホールから成るマーチャントバランを形成
    したマイクロ波回路において、前記誘電体基板の表面,
    裏面,或いは両面の何れかに突起部を形成し、且つ前記
    結合用線路が形成された領域を部分的に厚膜化して成る
    ことを特徴とするマイクロ波回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載のマイ
    クロ波回路において、前記突起部は、前記誘電体基板と
    同じ材料で形成されていることを特徴とするマイクロ波
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れか一つに記載のマイ
    クロ波回路において、前記突起部は、前記誘電体基板の
    表面又は裏面に堆積された絶縁膜により形成されている
    ことを特徴とするマイクロ波回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一つに記載のマイ
    クロ波回路において、前記突起部は、前記誘電体基板の
    裏面に形成されており、前記突起部の形成に応じて形成
    される前記接地導体の凹凸を平坦化して成ることを特徴
    とするマイクロ波回路。
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