JPH1024426A - 成形機用洗浄剤 - Google Patents

成形機用洗浄剤

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JPH1024426A
JPH1024426A JP19970796A JP19970796A JPH1024426A JP H1024426 A JPH1024426 A JP H1024426A JP 19970796 A JP19970796 A JP 19970796A JP 19970796 A JP19970796 A JP 19970796A JP H1024426 A JPH1024426 A JP H1024426A
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友之 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポ
リアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂等の極性
が高く、金属との密着性の高い樹脂の加工成形機に有用
な成形機用洗浄剤を提供すること。 【解決手段】 疎水性熱可塑性樹脂(A)、親水性熱可
塑性樹脂(B)、可塑剤(C)、無機物質(D)及び界
面活性剤(E)とからなり、その配合重量比(A)/
(B)が100/0〜30/70で、かつ(A+B+
C)/(D)/(E)が99/0.5/0.5〜40/
30/30で、更に(A+B)100重量部に対して
(C)を0.1〜20重量部含有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸押出成形機、
単軸押出成形機、射出成形機等の熱可塑性樹脂の加工成
形機に用いる成形機用洗浄剤に関し、更に詳しくはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下、EVOHと
略記する)、ポリアミド系樹脂(以下、PAと略記す
る)、ポリビニルアルコール系樹脂(以下、PVAと略
記する)等の極性が高く、金属との密着性の高い樹脂の
加工成形機に有用な成形機用洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリオレフィン系樹脂をはじ
めとする各種熱可塑性樹脂は、押出成形や射出成形等に
より各種の成形物に成形されて使用されており、かかる
成形に当たっては、二軸押出成形機、単軸押出成形機、
射出成形機等の成形機が用いられている。そして、これ
らの成形機は、加工成形作業終了後は使用した熱可塑性
樹脂を完全に除去しておく必要がある。即ち、同一の成
形機を用いて種類の異なる熱可塑性樹脂の加工を行った
り、同一の熱可塑性樹脂で配合の異なる組成で加工を行
ったりする場合には、最初に使用した樹脂等の残留物が
付着していると、次に加工成形された成形物に少なから
ず悪影響を及ぼす恐れがある。
【0003】そこで、成形機内の残留物を除去するため
の洗浄剤として、各種の洗浄用樹脂組成物が提案されて
いる。かかる洗浄用樹脂組成物は加工成形作業終了後に
成形機内に一定時間流して、成形機内に付着した残留物
を成形機外に排出する役目を有するもので、かかる洗浄
用樹脂組成物そのものも残留せずに容易に排出され、残
留した場合でも容易に成形機(通常は金属製)から剥離
することができることが望まれている。
【0004】かかる洗浄用樹脂組成物の具体例として、
特開平4−97805号公報には熱可塑性樹脂、界面活
性剤及び無機物からなるプラスチック加工機用洗浄組成
物が、特開平4−187410号公報には高粘度の熱可
塑性樹脂と有機発泡剤を含有した低粘度の熱可塑性樹脂
からなる成形機用洗浄剤が、特開平5−42547号公
報にはスチレン系重合体がグラフトされたオレフィン系
重合体とスチレン系熱可塑性樹脂からなる成形機用洗浄
剤が、更に特開平5−124046号公報には熱可塑性
樹脂、スルホン酸系界面活性剤、結晶水を有する無機塩
または金属酸化物及び無機充填剤からなる洗浄用熱可塑
性樹脂組成物が、それぞれ記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平4−97805号公報記載のプラスチック加工機
用洗浄組成物、特開平4−187410号公報記載の成
形機用洗浄剤、特開平5−42547号公報記載の成形
機用洗浄剤及び特開平5−124046号公報記載の洗
浄用熱可塑性樹脂組成物は、成形の対象樹脂がポリエチ
レンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂であっ
たり、スチレン−アクリロニトリル共重合体やスチレン
系樹脂であり、EVOHやポリアミドやポリビニルアル
コールのような金属密着性の高い極性樹脂については考
慮されておらず、例えば特開平4−187410号公報
や特開平5−42547号公報にはポリアミド系樹脂に
使用できる旨の記載はあるものの、洗浄時間や洗浄性に
ついてはまだまだ改善の余地が残るところで、更にはE
VOHに適用したところ、EVOHのような金属密着性
の高い極性樹脂では十分な効果を得ることはできず、新
なる改良が望まれるところである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、か
かる現況に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、疎水性熱可塑
性樹脂(A)、親水性熱可塑性樹脂(B)、可塑剤
(C)、無機物質(D)及び界面活性剤(E)とからな
り、その配合重量比(A)/(B)が100/0〜30
/70で、かつ(A+B+C)/(D)/(E)が99
/0.5/0.5〜40/30/30で、更に(A+
B)100重量部に対して(C)を0.1〜20重量部
含有してなる成形機用洗浄剤が上記の問題点を解決し
て、EVOH、PA、PVA等の極性が高く、金属との
密着性の高い樹脂の加工成形機の洗浄剤用樹脂組成物と
して、大変有用であることを見いだして本発明を完成す
るに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明に使用される疎水性熱可塑性樹脂(A)
としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂
等が挙げられ、好適にはポリオレフィン系樹脂が用いら
れる。かかるポリオレフィン系樹脂としては、高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、(直鎖状)低密度ポ
リエチレン、超低密度ポリエチレン、酢酸ビニルやアク
リル酸エステル或いはブテン,ヘキセン,4−メチル−
1−ペンテンなどのα−オレフィン類を共重合したポリ
エチレン、ポリプロピレンホモポリマー、エチレンをグ
ラフト共重合したポリプロピレン、4−メチル−1−ペ
ンテンなどのα−オレフィン類を共重合したポリプロピ
レン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペン
テン及び上記ポリオレフィンに不飽和カルボン酸やその
酸無水物,ビニルシラン系化合物,エポキシ基含有化合
物等を共重合或いはグラフト重合してなる変性ポリオレ
フィン系樹脂などが挙げられ、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン類が好適に用
いられ、かかるポリオレフィン系樹脂のMI(メルトイ
ンデックス、190℃,2160g荷重時の測定値)は
洗浄される樹脂のMI(同上、以下同様)との関係で一
概に断言できないが、0.1〜80g/10分が好まし
く、更には0.2〜70g/10分で、かかるMIが
0.1g/10分未満では溶融押出成形性が不充分とな
り、逆に80g/分を越えると粘度が低く洗浄効果が低
下して好ましくない。また、親水性熱可塑性樹脂(B)
としては、EVOH、PVA、PA等が用いられる。
【0008】かかるEVOHはエチレン含有量15〜7
0モル%、好適には20〜60モル%、ケン化度は90
%以上、好適には95%以上のものが用いられ、エチレ
ン含有量が15モル%未満では熱安定性が低下したり、
溶融押出成形が困難となり、逆に70モル%を越えると
可塑剤(C)を保持する性能が低下して、残留被パージ
樹脂を洗浄する能力が低下して好ましくない。又ケン化
度が90%未満ではEVOHの熱安定性が悪くなり、洗
浄剤としての性質上好ましくない。かかるEVOHは更
に少量のプロピレン、イソブテン、α−オクテン、α−
ドデセン、α−オクタデセン等のα−オレフィン、不飽
和カルボン酸又はその塩・部分アルキルエステル・完全
アルキルエステル・ニトリル・アミド・無水物、不飽和
スルホン酸又はその塩等のコモノマーを含んでいても差
支えない。
【0009】また、PVAは、溶融押出成形可能なもの
であれば特に限定されず、変性PVAや特定の添加剤を
含有するPVA等を挙げることができ、変性PVAの例
としては、オキシアルキレン基含有PVA系樹脂が挙げ
られる。かかるオキシアルキレン基含有PVA系樹脂の
オキシアルキレン基含有量は1〜60重量%、好ましく
は2〜50重量%、特に好ましくは3〜40重量%であ
り、1重量%未満であると押出成形性の低下等の問題が
あり、逆に60重量%を越えると熱安定性が悪くなり好
ましくない。ポリオキシアルキレン基の平均縮合度は3
〜100であり、平均縮合度が3未満のものは、押出成
形性の点で劣り、又オキシアルキレン基を導入する際の
工業的生産性の低下等の問題点があり、平均縮合度が1
00より多くなると押出成形性の低下等の間題点が生
じ、好ましくは3〜50、持に好ましくは5〜30であ
る。尚、ここで言う平均縮合度とは、下記化1、化2で
示される化学式中のnを示す。
【0010】
【化l】
但し、R0,R1,R2,R3は水素又はアルキル基を示
す。
【化2】 但し、R0,R1,R2,R3は水素又はアルキル基を示
す。
【0011】オキシアルキレン基含有PVA系樹脂にお
ける脂肪酸ビニルエステル単位のケン化度は60〜10
0モル%であり、60モル%未満では熱安定性の低下が
みられ好ましくない。これらの(変性)PVAの平均重
合度は100〜3000が好ましく、更には300〜2
000が好ましい。又ケン化度は80〜100モル%が
好ましく、更には90〜100モル%が好ましい。また
これらのPVAは共重合成分としてα−オレフィン(エ
チレン、プロピレン、長鎖α−オレフィン等)、エチレ
ン性不飽和カルボン酸系モノマー(アクリレート、メタ
クリレート、アクリロニトリル、塩化ビニル、ビニルエ
ーテル等)を30モル%程度以下であれば含んでもよ
い。
【0012】更に、PAとしては、ポリカプラミド(ナ
イロン−6)、ポリ−ω−アミノヘプタン酸(ナイロン
−7)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリ
ラウリンラクタム(ナイロン−l2)、ポリエチレンジ
アミンアジパミド(ナイロン−2,6)、ポリテトラメ
チレンアジパミド(ナイロン−4,6)、ポリヘキサメ
チレンアジパミド(ナイロン−6,6)、ポリヘキサメ
チレンセバカミド(ナイロン−2,10)、ポリヘキサ
メチレンドデカミド(ナイロン−6,12)、ポリオク
タメチレンアジパミド(ナイロン−8,6)、ポリデカ
ノメチレンアジパミド(ナイロン−10,6)、ポリド
デカメチレンセバカミド(ナイロン−10,8)、ある
いは、カプロラクタム/ラウリンラク夕ム共重合体(ナ
イロン−6/12)、カプロラクタム/ω−アミノノナ
ン酸共重合体(ナイロン−6/9)、カプロラクタム/
ヘキサメチレンジアミンアジペート共重合体(ナイロン
−6/6,6)、ラウリンラクタム/ヘキサメチレンジ
アミンアジベート共重合体(ナイロン−12/6,
6)、ヘキサメチレンジアミンアジペート/ヘキサメチ
レンジアミンセバケート共重合体(ナイロン−6,6/
6,10)、エチレンジアミンアジペート/ヘキサメチ
レンジアミンアジペート共重合体(ナイロン−2,6/
6,6)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミンア
ジペート/ヘキサメチレンジアミンセバケート共重合体
(ナイロン−6,6/6,10)などが挙げられ、更に
は、非晶質ポリアミド、重縮合体も用いられる。
【0013】また、脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン
酸の重縮合により得られるPAも用いることができ、か
かる脂肪族ジアミンとしては、たとえばへキサメチレン
ジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジア
ミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ビス−(4−
アミノヘキシル)−メタン、2,2−ビス−(4−アミ
ノヘキシル)−イソプロピリジン、1,4−(1,3)
−ジアミノシクロヘキサン、1,5−ジアミノペン夕
ン、1,4−ジアミノブ夕ン、1,3−ジアミノプロパ
ン、および2−エチルジアノブタンなどが挙げられ、こ
れらのジアミンは、一種またはそれ以上を同時に用いる
ことができる。また、芳香族ジカルボン酸としては、た
とえばイソフタール酸、テレフタール酸、アルキル置換
イソフ夕ール酸、アルキル置換テレフタール酸、ナフタ
レンジカルボン酸、ジフェ二ルエーテルジカルボン酸な
どが挙げられる。これちのジカルボン酸は、一種または
それ以上を同時に用いることができる。
【0014】上記の疎水性熱可塑性樹脂(A)と親水性
熱可塑性樹脂(B)との配合重量比は疎水性熱可塑性樹
脂(A)/親水性熱可塑性樹脂(B)=100/0〜3
0/70で、好ましくは100/0〜35/65、更に
好ましくは100/0〜40/60である。かかる
(A)/(B)が30/70を下回ると該混合樹脂組成
物が樹脂流路内に付着して好ましくない。また、可塑剤
(C)としては、上記の疎水性熱可塑性樹脂(A)また
は親水性熱可塑性樹脂(B)に対して可塑効果を有する
ものや洗浄される樹脂(あるいは樹脂組成物)に対して
可塑化効果のある可塑剤となり得るものであれば特に限
定されないが、特に後者の洗浄される樹脂(あるいは樹
脂組成物)に対して可塑化効果のある可塑剤となり得る
ものが好ましく、かかる可塑剤は、その添加により洗浄
される樹脂(あるいは樹脂組成物)の融点を3℃以上
(好ましくは5〜50℃)低下させることができる化合
物を意味するものである。
【0015】かかる可塑剤(C)としては、例えば洗浄
される樹脂がEVOHやPVAの時には水やメタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノ
ール等のアルコールやエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオ
ール、1,3,6−ヘキサントリオール、1,3,5−
ヘキサントリオール、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールプロパン、ステアリン酸ペンタエリスリトー
ル、アジピン酸ペンタエリスリトール、ピロリドンカル
ボン酸ジペンタエリスリトール、グルタミン酸ジペンタ
エリスリトール、無水マレイン酸変性ウッドロジンペン
タエリスリトール等の多価アルコールやソルビット、マ
ンニット、ズルシット等の糖アルコールなどのアルコー
ル類が挙げられ、更にはN−エチル−o,p−トルエン
スルホンアミド、o,p−トルエンスルホンアミド、N
−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド等の芳
香族スルホンアミド類や尿素、廃糖蜜、ポリエチレンオ
キサゾリン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルホルム
アルデヒドなどが挙げられ、中でもグリセリンやソルビ
ットが有用であり、また、洗浄される樹脂がPAの時に
は、ラウラミド等の長鎖脂肪酸アミド類、N−エチル−
トルエンスルホンアミド、N−ブチル−トルエンスルホ
ンアミド、o,p−トルエンスルホンアミド等の芳香族
スルホンアミド類、オキシ安息香酸オクチル等のオキシ
安息香酸エステル類やその他のオキシ基含有フタル酸エ
ステル化合物などが挙げられ、中でもラウラミド、o,
p−トルエンスルホンアミド、オキシ安息香酸オクチル
が有用である。
【0016】かかる可塑剤(C)の添加量は(A)と
(B)の合計100重量部に対して0.01〜40重量
部、好ましくは0.2〜35重量部、更に好ましくは
0.3〜30重量部で、かかる可塑剤(C)の添加量が
0.01重量部未満であると樹脂流路内に付着した洗浄
される樹脂(あるいは樹脂組成物)を排出(洗浄)する
効果がなく実用的でなく、また可塑剤の添加量が20重
量部を越えると洗浄剤の溶融粘度が下がりすぎて樹脂流
路内の洗浄される樹脂(あるいは樹脂組成物)を排出
(洗浄)できず不適である。
【0017】更に無機物質(D)としては、二酸化ケイ
素、ケイ酸カルシウム、ゼオライト、タルク、ケイソウ
土、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、ガラ
ス繊維、ガラスビーズ等が挙げられ、中でも二酸化ケイ
素、ケイ酸カルシウム、ゼオライト、タルク、ケイソウ
土、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム炭酸カ
ルシウム、タルクが好適に用いられ、その平均粒子径が
0.1〜300μm程度のものが好ましい。また、界面
活性剤(E)としては、アニオン系、ノニオン系、カチ
オン系、非イオン系いずれでもよく、具体的には炭素数
8〜20のαオレフィンスルホン酸中性塩、炭素数6〜
20のアルキル硫酸エステル中性塩、炭素数12〜20
の脂肪酸塩等が挙げられ、中でもドデシルベンゼンスル
ホン酸、ステアリン酸ナトリウム、パラフィンスルホン
酸ナトリウムが好適に用いられる。
【0018】上記の無機物質(D)及び界面活性剤
(E)の配合量は、上記(A)〜(C)の合計量(A+
B+C)に対して、重量比で(A+B+C)/(D)/
(E)が99/0.5/0.5〜40/30/30であ
ることが必要で、無機物質(D)がかかる配合量よりも
少ない場合は、洗浄効果が十分に発揮されず、逆に多い
場合は、ペレット化できず不適であり、また界面活性剤
(E)がかかる配合量よりも少ない場合は、洗浄効果が
上がらず長時間の洗浄時間を要し、逆に多い場合は、添
加量の増加に比べて洗浄効果の向上が期待できず不適で
ある。好ましくは(A+B+C)/(D)/(E)が9
8/1/1〜50/25/25である。かかる(A)〜
(E)各成分の配合(混合)順序は特に限定されず、任
意に行うことができるが、好ましくは、疎水性熱可塑性
樹脂(A)、親水性熱可塑性樹脂(B)、可塑剤
(C)、無機物質(D)及び界面活性剤(E)をそのま
ま或いは射出成形機又は押出成形機に一括供給して洗浄
剤とする方法や疎水性熱可塑性樹脂(A)に親水性熱可
塑性樹脂(B)、可塑剤(C)、無機物質(D)及び界
面活性剤(E)の混合物を押出成形機に供給してペレッ
ト化を行う方法等が採用される。
【0019】本発明の洗浄剤には、必要に応じて、ヒン
ダードフェノール、あるいはヒンダードアミン類等の熱
安定剤、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム等の金属
塩、金属セッケン(前記の界面活性剤を除く)、シリコ
ン系、弗素系脂肪酸エステル、アミド系滑剤、顔料、発
泡剤などを本発明の効果を阻害しない範囲内で添加する
ことができる。本発明の洗浄剤で洗浄される樹脂(F)
としてはEVOH、PVA、PAの何れであってもよ
く、かかるEVOHは上記の親水性熱可塑性樹脂(B)
に記載のEVOHの中から選ばれるが、使用にあたって
は、同一のエチレン含量、ケン化度のEVOHを使用し
てもよいし、異なるものを使用してもよい。更にPVA
及びPAについても同様である。
【0020】かかる洗浄される樹脂(F)と親水性熱可
塑性樹脂(B)は同一の種類の方が洗浄効果を十分に発
揮することができる点で好ましい。すなわち、洗浄され
る樹脂(F)がEVOHなら親水性熱可塑性樹脂(B)
もEVOH、洗浄される樹脂(F)がPVAなら親水性
熱可塑性樹脂(B)もPVA、洗浄される樹脂(D)が
PAなら親水性熱可塑性樹脂(B)もPAを用いること
が好ましい。
【0021】本発明の洗浄剤が使用される成形機に関し
ては特に限定されるものでなく、一軸押出成形機、二軸
押出成形機をはじめ、単層フィルム押出成形機、単層イ
ンフレ押出成形機、射出成形機、多層押出成形機、多層
インフレ押出成形機、多層ブロー成形機などにも使用す
ることができる。洗浄剤の使用方法に関しては、成形用
樹脂(あるいは樹脂組成物)の加工成形終了後、即ち洗
浄される樹脂が押出機ホッパー内から無くなったら本発
明の洗浄剤を投入する。投入量は洗浄される樹脂の滞留
量の6〜30倍程度投入する。このとき、スクリュー回
転数を増加させたり、押出温度を変更してもよい。洗浄
終了後はダイや成形機本体を解体して、内部の金属表面
に付着した洗浄剤をヘラ、ブラシ等で除去することによ
り、成形機の洗浄が完了するのである。
【0022】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。なお、以下「%」、「部」とあるのは、特にこ
とわりのない限り、重量基準を意味する。 実施例1 疎水性熱可塑性樹脂(A)として直鎖状低密度ポリエチ
レン(出光ポリエチレン−L 0434N、190℃、
2160gでのMI=4g/10分)、親水性熱可塑性
樹脂(B)としてEVOH(エチレン含有量32モル
%、ケン化度99.6モル%、210℃、2160gで
のMI=3g/10分)を(A)/(B)=90/10
(重量比)でブレンドし、(A)と(B)の合計量10
0部に対してEVOHの可塑剤(C)としてグリセリン
を5部混合し、更に無機物質(D)として炭酸カルシウ
ム(平均粒子径4μm)を15部及び界面活性剤(E)
としてドデシルベンゼンスルホン酸15部を混合した。
この混合物を二軸押出機(プラスチック工学研究所製
BT−30−S2−42−L)に供給して供給部=18
0℃、圧縮部=210℃、計量部=210℃で押出すこ
とによりペレット状の本発明の成形機用洗浄剤を得た。
【0023】得られた成形機用洗浄剤を用いて以下の要
領で洗浄性を評価した。ダイ幅140mmのフィッシュ
テールダイ(12kg重量)を用い、該ダイ温度を23
0℃にし、黒色顔料を5重量%含有したEVOH(エチ
レン含有量32モル%、ケン化度99.8モル%)を1
時間流した。その後上記の成形機用洗浄剤に切り替えて
同じく1時間流した後、該ダイを解体して該洗浄剤を速
やかに取り除き、樹脂を流す前のダイの重量W0(12
kg)と樹脂を流した後のダイの重量Wから、残留樹脂
指数IRを以下の式により算出した。 IR=[(W−W0)/W0]×10000 尚、評価基準は以下の通り。 ◎ −−− 0≦IR≦1 △ −−− 1<IR≦3 × −−− 3<IR
【0024】実施例2 実施例1において、可塑剤(C)をソルビットと変更し
た以外は実施例1と同様に行って、同様に評価をした。 実施例3 実施例1において、疎水性熱可塑性樹脂(A)と親水性
熱可塑性樹脂(B)の配合重量比を(A)/(B)=6
0/40とした以外は実施例1と同様に行って、同様に
評価をした。
【0025】実施例4 実施例1において、炭酸カルシウムを5部とした以外は
実施例1と同様に行って、同様に評価をした。 実施例5 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸を5部
とした以外は実施例1と同様に行って、同様に評価をし
た。
【0026】実施例6 実施例1において、炭酸カルシウムの代わりにタルク
(平均粒子径9μm)とした以外は実施例1と同様に行
って、同様に評価をした。 実施例7 実施例6において、可塑剤(C)をオキシスルホン酸ア
ミドとし、親水性熱可塑性樹脂(B)及び評価時の洗浄
される樹脂(F)をナイロン6/66共重合体(三菱化
学(株)製、Novamid 2030)に変更した以外
は実施例6と同様に行って、同様に評価をした。
【0027】実施例8 実施例6において、親水性熱可塑性樹脂(B)及び評価
時の洗浄される樹脂(F)をオキシアルキレン基含有P
VA系樹脂(オキシアルキレン基含有量25重量%、P
VAの重合度500,ケン化度95モル%、230℃、
2160gでのMI=3g/10分)に変更した以外は
実施例6と同様に行って、同様に評価をした。 実施例9 実施例1において、親水性熱可塑性樹脂(B)を無添加
とした以外は実施例1と同様に行って、同様に評価をし
た。
【0028】比較例1 実施例1において、(A)/(B)の配合重量比を20
/80とした以外は実施例1と同様に行って、同様に評
価をした。 比較例2 実施例1において、無機物質(D)を無添加とした以外
は実施例1と同様に行って、同様に評価をした。
【0029】比較例3 実施例1において、炭酸カルシウムの混合量を40部と
した以外は実施例1と同様に行ったが、ペレット化が不
可能で、評価もできなかった。 比較例4 実施例1において、界面活性剤(E)を無添加とした以
外は実施例1と同様に行って、同様に評価をした。
【0030】比較例5 実施例1において、ラウリルベンゼンスルホン酸の混合
量を40部とした以外は実施例1と同様に行って、同様
に評価をした。 比較例6 実施例1において、可塑剤(C)を無添加とした以外は
実施例1と同様に行って、同様に評価をした。
【0031】比較例7 実施例1において、グリセリンの混合量を30部とした
以外は実施例1と同様に行って、同様に評価をした。実
施例及び比較例の評価結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 *ペレット化不可で評価できず
【0033】
【発明の効果】本発明の成形機用洗浄剤は、疎水性熱可
塑性樹脂(A)、親水性熱可塑性樹脂(B)、可塑剤
(C)、無機物質(D)及び界面活性剤(E)を特定量
配合しているため、EVOH、PA、PVA等の極性が
高く、金属との密着性の高い樹脂の加工成形機の洗浄に
有効で、短時間でダイや押出装置の洗浄が完了し、延い
ては成形加工の生産効率や作業性の向上等の効果を有す
るものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性熱可塑性樹脂(A)、親水性熱可
    塑性樹脂(B)、可塑剤(C)、無機物質(D)及び界
    面活性剤(E)とからなり、その配合重量比(A)/
    (B)が100/0〜30/70で、かつ(A+B+
    C)/(D)/(E)が99/0.5/0.5〜40/
    30/30で、更に(A+B)100重量部に対して
    (C)を0.1〜20重量部含有してなることを特徴と
    する成形機用洗浄剤。
  2. 【請求項2】 疎水性熱可塑性樹脂(A)がポリオレフ
    ィン系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の成形
    機用洗浄剤。
  3. 【請求項3】 親水性熱可塑性樹脂(B)がエチレン−
    酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド系樹脂、ポリ
    ビニルアルコール系樹脂のいずれか1種以上であること
    を特徴とする請求項1または2記載の成形機用洗浄剤。
  4. 【請求項4】 可塑剤(C)が水、アルコール類、芳香
    族スルホンアミド類、長鎖脂肪酸アミド類、オキシ安息
    香酸エステル類、尿素、廃糖密のいずれか1種以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の成形機
    用洗浄剤。
  5. 【請求項5】 アルコール類が多価アルコールまたは糖
    アルコールであることを特徴とする請求項4記載の成形
    機用洗浄剤。
  6. 【請求項6】 無機物質(D)が二酸化ケイ素、ケイ酸
    カルシウム、ゼオライト、タルク、ケイソウ土、硫酸バ
    リウム、酸化チタン、炭酸カルシウムのいずれか1種以
    上であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の
    成形機用洗浄剤。
  7. 【請求項7】 界面活性剤(E)がドデシルベンゼンス
    ルホン酸、ステアリン酸ナトリウム、パラフィンスルホ
    ン酸ナトリウムのいずれか1種以上であることを特徴と
    する請求項1〜6いずれか記載の成形機用洗浄剤。
  8. 【請求項8】 洗浄される樹脂(F)がエチレン−酢酸
    ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド系樹脂、ポリビニ
    ルアルコール系樹脂のいずれか1種以上であることを特
    徴とする請求項1〜7いずれか記載の成形機用洗浄剤。
  9. 【請求項9】 二軸押出成形機、単軸押出成形機、射出
    成形機のいずれかの洗浄に用いることを特徴とする請求
    項1〜7いずれか記載の成形機用洗浄剤。
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