JPH10244643A - エッジシートおよびその製造方法 - Google Patents

エッジシートおよびその製造方法

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JPH10244643A
JPH10244643A JP4818297A JP4818297A JPH10244643A JP H10244643 A JPH10244643 A JP H10244643A JP 4818297 A JP4818297 A JP 4818297A JP 4818297 A JP4818297 A JP 4818297A JP H10244643 A JPH10244643 A JP H10244643A
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弘行 友松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工時の厳密な熱制御が不要であり、耐溶剤
性に優れ、且つ耐衝撃性にも優れるエッジシートおよび
その製造方法の提供。 【解決手段】 基材2と、その上部の化粧層30とを備
えてなるエッジシート1において、前記基材2がポリエ
ステルまたはポリカーボネートであることを特徴とする
エッジシート1。エッジシート1の製造方法は、ポリエ
ステルまたはポリカーボネートからなる基材2の表面
に、接着剤およびコロナ処理を施し、その上部に化粧層
30としてのベース層31を積層するステップを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッジシートおよ
びその製造方法に関するものであり、さらに詳しくは本
発明は、施工時の厳密な熱制御が不要であり、耐溶剤性
に優れ、且つ耐衝撃性にも優れるエッジシートおよびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エッジシートは、家具、キャビネット、
建具、机、食器棚等の事務または家庭用品の木口(エッ
ジ)部(またはコーナー部)の化粧に使用され、製品の
一体的且つ美麗な外観を付与させるものである。従来の
エッジシートは、一般的にポリ塩化ビニルを基材とし、
その上部に上地として化粧層が積層されている。化粧層
としては、ポリ塩化ビニルからなるベース層、印刷層、
透明保護フィルム、エンボス模様およびトップコート層
がこの順で積層されたものが例示される。ポリ塩化ビニ
ルは、安価であり、且つ加工性に優れるため、このよう
なエッジシートに広く利用されている。
【0003】図2は、従来のエッジシートの断面図であ
る。エッジシート10は、基材20およびその上部の上
地(化粧層)30からなり、この化粧層は下層から上層
に向かって、ベース層301、必要に応じて印刷層30
2、印刷層302を保護するための透明保護フィルム3
03、およびトップコート304が設けられている。透
明保護フィルム303の上部には、梨地等のエンボス加
工が施され、エンボスの凹部にはインクを導入すること
もできる。エンボス凹部のインクにより、例えば木目模
様を効果的に付与することができる。トップコート30
4は、エンボス凹部のインクを保護するために設けられ
ている。また、基材20と化粧層30との間には接着剤
およびコロナ処理が施されている。
【0004】このようなエッジシートの下部には、パー
ティクルボード等の被着体との接着のために、プライマ
ーおよびホットメルト接着剤がコーティングされ、施工
時は、溶融したホットメルトをパーティクルボード表面
に塗布しながら前記エッジシートと積層される。
【0005】エッジシートはエッジ部に適用されること
から、例えばパーティクルボード等の被着体に強固に結
合させる必要があり、この目的のために通常ホットメル
ト接着剤が使用されている。したがって、エッジシート
はホットメルト接着剤の溶融温度に施されても外観を保
てる程度の十分な耐熱性が要求される。また、エッジシ
ートは通常、美麗な外観が損なわれないように、施工時
に付着した接着剤等が有機溶剤で拭い落とされている。
したがって耐溶剤性も要求される。さらに、エッジシー
トは十分な耐衝撃性を有することが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のエッジシートは、基材およびベース層がポ
リ塩化ビニルで構成されているが、ポリ塩化ビニルは耐
熱性、耐溶剤性および低温での耐衝撃性に改善の余地が
あることが判明した。とくに耐熱性に劣るということ
は、ホットメルト接着剤の適用時に、該接着剤の溶融を
達成しながらできるだけ加熱温度を低くすることが必要
であるため、厳密な温度管理が要求され、手間がかかる
という欠点がある。
【0007】したがって本発明は、上記の従来の課題を
解決し、施工時の厳密な熱制御が不要であり、耐溶剤性
に優れ、且つ耐衝撃性にも優れるエッジシートおよびそ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、ポリ塩化ビニルの代わりに、特定の樹脂を
基材に採用することにより上記課題を解決できることを
見いだし、本発明を完成することができた。
【0009】すなわち本発明は、基材と、その上部の化
粧層とを備えてなるエッジシートにおいて、前記基材が
ポリエステルまたはポリカーボネートであることを特徴
とするエッジシートを提供するものである。
【0010】また本発明は、ポリエステルが、非晶質で
あり、且つジオール成分が2種類以上のものより構成さ
れることを特徴とする前記のエッジシートを提供するも
のである。
【0011】さらに本発明は、ポリエステルが、非晶質
であり、且つそのジカルボン酸成分がテレフタル酸であ
り、ジオール成分の組成がエチレングリコール50〜9
9モル%および1,4−シクロヘキサンジメタノール1
〜50モル%である前記のエッジシートを提供するもの
である。
【0012】さらにまた本発明は、化粧層の基部をなす
ベース層がポリプロピレンまたはポリエチレンからなる
前記のエッジシートを提供するものである。
【0013】また本発明は、化粧層が、ベース層、印刷
層、透明保護フィルムおよびトップコートを有し、前記
透明保護フィルムにはエンボス加工が施されている前記
のエッジシートを提供するものである。
【0014】さらに本発明は、ポリエステルまたはポリ
カーボネートからなる基材と化粧層のベース層にコロナ
処理後接着剤を施し、前記基材と化粧層とを積層するス
テップを有するエッジシートの製造方法を提供するもの
である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら本発明を
さらに詳しく説明する。図1は、本発明のエッジシート
の一実施態様の断面図である。本発明のエッジシート1
は、基材2およびその上部の上地(化粧層)3からな
り、この化粧層3はベース層31を有する。本発明は、
基材2の樹脂の選択に一つの特長を有している。
【0016】本発明のエッジシート1における基材2
は、ポリエステルまたはポリカーボネートである。これ
らの樹脂を選択することにより、耐熱性、耐溶剤性、耐
衝撃性等に優れたエッジシートが得られる。
【0017】とくに基材2のポリエステルは、非晶質で
あり、且つジオール成分が2種類以上のものから構成さ
れるのが好適であり、さらに詳しくは、そのジカルボン
酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分の組成がエ
チレングリコール50〜99モル%および1,4−シク
ロヘキサンジメタノール1〜50モル%であれば、上記
効果が飛躍的に向上し好ましい。さらに好ましい範囲
は、エチレングリコール60〜80モル%および1,4
−シクロヘキサンジメタノール20〜40モル%であ
る。
【0018】また基材2のポリカーボネートは、曲げ弾
性率が20,000〜30,000kg/cm2のものが好
ましい。MFR(測定条件:JIS K7210、30
0℃、1.2kgf)が1〜20g/10分であり、好まし
くは1〜10g/10分であれば、上記効果が飛躍的に
向上し好ましい。
【0019】また、基材2の厚さは、とくに制限されな
いが、例えば0.1〜5.0mm程度がよい。好ましく
は、0.1〜3.0mmである。より好ましくは0.1〜
0.5mmである。
【0020】本発明のエッジシート1は、基材2の上部
に、化粧層としてのベース層31が設けられている。ベ
ース層31は、ポリオレフィン系樹脂が例示され、ポリ
プロピレンまたはポリエチレンであることが望ましい。
【0021】ベース層31のポリプロピレンおよびポリ
エチレンは、MFR(ポリプロピレンの測定条件:JI
S K7210、230℃、2.16kgf、ポリエチレ
ンの測定条件:JIS K7210、190℃、2.1
6kgf)が0.3〜30g/10分であり、好ましくは
0.3〜10g/10分のものがよい。
【0022】基材2とベース層31とは、通常の接着剤
およびコロナ処理(例えば20〜200W/m2/分)に
より積層することができる。コロナ放電処理は、真空管
方式、サイリスター方式等の公知のコロナ放電処理装置
を使用して行うことができる。
【0023】また化粧層30としてはベース層31の他
に、従来技術と同様に、意匠性を高めるために必要に応
じて印刷層302、印刷層302を保護するための透明
保護フィルム303、およびトップコート304が設け
ることができ、透明保護フィルム303の上部には、梨
地等のエンボス加工を施し、エンボスの凹部にインクを
導入することができる。
【0024】本発明のエッジシート1の全体の厚さは、
とくに制限されないが、例えば0.11〜5.3mm程度
がよい。好ましくは0.11〜3.3mmであり、さらに
好ましくは0.11〜0.8mmである。
【0025】また、エッジシート1の全体の耐衝撃性
は、とくに低温で(例えば0〜10℃)、ASTM−D
1790の試験に合格することが望ましい。
【0026】本発明のエッジシート1は、基材2に特定
の樹脂を採用したため、従来技術のポリ塩化ビニルを用
いたエッジシートに比べ、施工時の厳密な熱制御が不要
であり、耐溶剤性に優れ、且つ耐衝撃性にも優れるもの
である。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によりさ
らに説明するが、本発明はこれらの例により限定される
ものではない。 (実施例1)図1に示したような本発明のエッジシート
1を作成した。基材2としては、非晶質であり、且つジ
カルボン酸成分がテレフタル酸、ジオール成分の組成が
エチレングリコール70モル%および1,4−シクロヘ
キサンジメタノール30モル%であるポリエステル(長
瀬産業社製、KODAR PETG 6763 SHE
ET)を使用した。基材2の厚さは0.3mmに設定し
た。また、化粧層30としては、ベース層31としてポ
リプロピレン(厚さ0.09mm)、着色した印刷層30
2、印刷層302を保護するための透明保護フィルム3
04(OSKクリヤー、理研ビニル工業社製、厚さ0.
1mm)、およびトップコート305(LP−1、理研ビ
ニル工業社製、厚さ0.01mm)を設けた。さらに、透
明保護フィルム304の上部には、シボ模様のエンボス
加工を施し、エンボスの凹部にインクを導入し、木目模
様を表現した。基材2と化粧層30との接着は、コロナ
処理後、ポリエステル系接着剤を用いて行った。エッジ
シート1の全体の厚さは、0.5mmとなった。
【0028】次に、上記のエッジシート1を用いて、下
記の各種試験を行い、性能を評価した。 耐衝撃性試験 (i)ASTM−D1790に準拠し、低温での耐衝撃
性を評価した。試験方向はエッジシートの横方向(C
D)とし、試験温度は0℃、5℃および10℃と、基材
単体については−20℃、−10℃および0℃のそれぞ
れで行った。 (ii)基材単体について、デュポン衝撃試験を行った。
この試験は、エッジシートを−10℃、5℃および15
℃の温度に放置した後、デュポン衝撃試験機により、1
kgの荷重を50cmの高さから、エッジシートをはさんだ
撃心(1/2インチ)と受台(1/2インチ)上に落下
させ、穿孔部周囲3mm以下にクラックが発生した場合を
合格(P)、穿孔部周囲3mmを超えてクラックが発生し
た場合を不合格(F)として評価するものである。
【0029】 引張試験 JIS K6734に準拠し、初期応力、抗張力、伸度
を測定した。なおこの引張試験は、基材単体およびエッ
ジシート1全体のそれぞれについて行った。
【0030】 剥離試験 エッジシート1の基材2の下部に、EVAプライマーお
よびホットメルト接着剤(W−710A、大響社製)を
施し、パーティクルボード表面を200℃に加熱しなが
らホットメルト接着剤を塗布し、エッジバンダーによっ
て、パーティクルボードにラミネートした。試験温度
(5、15、23℃)で1時間放置後、エッジシートを
パーティクルボードから強制的に剥離し、状態観察を行
った。
【0031】 耐溶剤性 エッジシートのサイズを縦40mm、横40mm、厚さ0.
5mmにし、このエッジシートの表面に各種溶剤(メタノ
ール、トルエン、アセトンまたはメチルエチルケトン)
0.5mlを滴下して、6時間後の表面状態を観察した。
変化なしを○、膨潤ありを△、著しく膨潤または溶解し
た場合を×とした。なお、この耐溶剤性の試験は、本実
施例1および下記の比較例7に対して行った。
【0032】 耐熱性 エッジシートのサイズを縦40mm、横40mm、厚さ0.
5mmにし、所定温度(110、120、130または1
40℃)のグリセリン中に30秒間浸漬させ取り出した
後、直ちに水中で冷却後、エッジシートの表面状態を観
察した。ツヤ変化なしを○、ツヤ変化ありを△、溶融ま
たはシボ消失の場合を×とした。なお、この耐熱性の試
験は、本実施例1および下記の比較例7に対して行っ
た。
【0033】 ピーリング強度 エッジシート1の基材2と化粧層とを適当長さに剥離
後、引張試験機に基材と化粧層とを180度反対方向に
剥離した状態で固定して、剥離させながら引張荷重を測
定した。このときの測定条件は、測定温度:23±2
℃、試験片大きさ:幅25mm、長さ150mm、引張速度
100mm/分である。上記各種試験の結果を表1〜表3
に示す。
【0034】(実施例2)化粧層30のトップコート3
04およびエンボス凹部を除いたこと以外は、実施例1
を繰り返した。得られた結果を表1〜表3に示す。
【0035】(実施例3)基材2を非晶質のホモポリエ
ステル(出光石油化学社製、クリスタレイ)に変更した
こと以外は実施例1を繰り返した。得られた結果を表1
〜表3に示す。
【0036】(実施例4)基材2を非晶質のポリカーボ
ネート(三菱瓦斯化学社製、ユーピロンフィルム、FE
−2000)に変更したこと以外は実施例1を繰り返し
た。得られた結果を表1〜表3に示す。
【0037】(比較例1)基材2をポリプロピレン(理
研ビニル工業社製、LFC)に変更し、剥離試験の際
に、エッジシート1の基材2の下部に、コロナ処理を施
し、プライマー処理およびホットメルト接着剤を施した
こと以外は、実施例1を繰り返した。得られた結果を表
1〜表3に示す。
【0038】(比較例2)基材2の下部に施すプライマ
ーを、オレフィン系に変更したこと以外は比較例1を繰
り返した。得られた結果を表1〜表3に示す。
【0039】(比較例3)基材2を、ポリエチレン(理
研ビニル工業社製、LFC−B)に変更したこと以外は
比較例2を繰り返した。得られた結果を表1〜表3に示
す。
【0040】(比較例4)基材2をポリ塩化ビニル(理
研ビニル工業社製、FC1331)にし、ベース層31
を着色ポリ塩化ビニル(理研ビニル工業社製、Wタイ
プ)にし、透明保護フィルム304をポリ塩化ビニル
(理研ビニル工業社製、クリヤーS)にしたこと以外
は、実施例1を繰り返した。得られた結果を表1〜表3
に示す。
【0041】(比較例5)基材2をアクリロニトリルブ
タジエンスチレン樹脂(理研ビニル工業社製、FZ91
830)にし、ベース層31を着色アクリロニトリルブ
タジエンスチレン樹脂(理研ビニル工業社製、FZ91
829)にし、保護フィルム304をアクリル樹脂(三
菱レイヨン社製、HBS001)にしたこと以外は実施
例1を繰り返した。得られた結果を表1〜表3に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、施工時の厳密な熱制御
が不要であり、耐溶剤性に優れ、且つ耐衝撃性にも優れ
るエッジシートおよびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッジシートの一実施態様の断面図で
ある。
【図2】従来のエッジシートの断面図である。
【符号の説明】
1,10 エッジシート 2,20 基材 30 化粧層 31,301 ベース層 302 印刷層 303 透明保護フィルム 304 トップコート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、その上部の化粧層とを備えてな
    るエッジシートにおいて、前記基材がポリエステルまた
    はポリカーボネートであることを特徴とするエッジシー
    ト。
  2. 【請求項2】 ポリエステルが、非晶質であり、且つジ
    オール成分が2種類以上のものより構成されることを特
    徴とする請求項1に記載のエッジシート。
  3. 【請求項3】 ポリエステルが、非晶質であり、且つそ
    のジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成
    分の組成がエチレングリコール50〜99モル%および
    1,4−シクロヘキサンジメタノール1〜50モル%で
    ある請求項2に記載のエッジシート。
  4. 【請求項4】 化粧層の基部をなすベース層がポリプロ
    ピレンまたはポリエチレンからなる請求項1または2に
    記載のエッジシート。
  5. 【請求項5】 化粧層が、ベース層、印刷層、透明保護
    フィルムおよびトップコートを有し、前記透明保護フィ
    ルムにはエンボス加工が施されている請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載のエッジシート。
  6. 【請求項6】 ポリエステルまたはポリカーボネートか
    らなる基材と化粧層のベース層にコロナ処理後接着剤を
    施し、前記基材と化粧層とを積層するステップを有する
    エッジシートの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000301672A (ja) * 1999-04-20 2000-10-31 Toppan Printing Co Ltd 化粧シート
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