JPH10244960A - 自動車のセンタピラー及びドア構造 - Google Patents

自動車のセンタピラー及びドア構造

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JPH10244960A
JPH10244960A JP5054797A JP5054797A JPH10244960A JP H10244960 A JPH10244960 A JP H10244960A JP 5054797 A JP5054797 A JP 5054797A JP 5054797 A JP5054797 A JP 5054797A JP H10244960 A JPH10244960 A JP H10244960A
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JP
Japan
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center pillar
door
width direction
vehicle width
lever member
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JP5054797A
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Inventor
Kenji Ono
健二 小野
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の重量増加の原因となる厚めのレインフ
ォースを廃止しても、センタピラーの車室内側への変形
を抑制することができる自動車のセンタピラー及びドア
構造を提供する。 【解決手段】 センタピラー1の前壁面14が第1面1
5と第2面16を有していると共に、角度θ1 の方が角
度θ2 よりも小さく設定されており、フロントドア4の
後壁面19が第1対応面20と第2対応面21を有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のセンタピ
ラー及びドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における自動車のセンタピラーに
は、フロントドアのストライカ係合部、リヤドアのヒン
ジ取付部、シートベルト取付部などを補強するための各
種レインフォースが設けられている(類似技術として、
特開平7−81615号公報参照)。
【0003】また、前述のようなレインフォースの他に
も、自動車の側面衝突時におけるセンタピラーの車室内
側への変形を抑制するために、厚めで高剛性のレインフ
ォースが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、センタピラーに車室内側へ
の変形を抑制する厚めのレインフォースを設けているた
め、その分、車体重量の増加を招いている。
【0005】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、車体の重量増加の原因となる厚
めのレインフォースを廃止しても、センタピラーの車室
内側への変形を抑制することができる自動車のセンタピ
ラー及びドア構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
センタピラーの前壁面が、車幅方向に対する角度を互い
に異にする第1面と第2面を有していると共に、第1面
の角度の方が第2面の角度よりも小さく設定されてお
り、センタピラーの前壁面に対応するフロントドアの後
壁面が、第1面の車幅方向外側に位置し且つ第1面に略
相応する角度の第1対応面と、第2面の車幅方向外側に
位置し且つ第2面に略相応する角度の第2対応面を有し
ている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、側面衝突に
よるフロントドアの車幅方向内側への移動時に、フロン
トドアの後壁面の第1対応面及び第2対応面が、各々セ
ンタピラーの前壁面の第1面及び第2面に当たり、フロ
ントドアに加わる衝突荷重が、センタピラーを車幅方向
内側へ押す力と、後側へ押す力に分散されるため、セン
タピラーは後側へ変形しながら車幅方向内側へ変形する
こととなり、センタピラーの車幅方向内側への変形量が
その分抑制される。従って、車幅方向内側への変形を抑
制するために設けられていた従来の厚めのレインフォー
スが不要となり、車体重量の軽減を図ることができる。
しかも、最初にフロントドアと当たる第1面の角度の方
が、第2面の角度よりも小さいため、センタピラーを後
側へ変形させる初期の力を大きく発生させることができ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、センタピラーの前
壁面の車幅方向外側部位に第1面が形成され、車幅方向
内側部位に第2面が形成されている。
【0009】請求項2記載の発明によれば、側面衝突時
に最初に大きな力を受ける車幅方向外側部位に小さな角
度の第1面を設けたため、センタピラーを後側へ変形さ
せる初期の力を更に大きくすることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、センタピラーの第
1面及び第2面と、フロントドアの第1対応面及び第2
対応面が、センタピラーにおけるフロントドアのストラ
イカ係合部及びリヤドアのヒンジ取付部のいずれよりも
上方に設けられている。
【0011】請求項3記載の発明によれば、第1面及び
第2面と、それに対応する第1対応面及び第2対応面
が、センタピラーにおけるフロントドアのストライカ係
合部及びリヤドアのヒンジ取付部のいずれよりも上方に
ある比較的剛性の低い部位に設けられているため、側面
衝突時におけるセンタピラーの後側への変形量が大きく
なり、その分、センタピラーの車幅方向内側への変形量
が小さくなる。
【0012】請求項4記載の発明は、センタピラーの第
1面及び第2面と、フロントドアの第1対応面及び第2
対応面のいずれか一方に、略水平方向に沿う波形部を形
成したものである。
【0013】請求項4記載の発明によれば、センタピラ
ーの第1面及び第2面と、フロントドアの第1対応面及
び第2対応面との接触が、略水平方向に沿う波形部によ
り「線接触」となるため、摩擦抵抗が軽減され、センタ
ピラーの後側への変形量が大きくなり、その分、センタ
ピラーの車幅方向内側への変形量が小さくなる。
【0014】請求項5記載の発明は、センタピラーの第
1面及び第2面と、フロントドアの第1対応面及び第2
対応面のいずれか一方に、略水平方向に沿う波形部を形
成し、他方に略垂直方向に沿う波形部を形成したもので
ある。
【0015】請求項5記載の発明によれば、略水平方向
に沿う波形部と、略垂直方向に沿う波形部を形成したた
め、センタピラーの第1面及び第2面と、フロントドア
の第1対応面及び第2対応面との接触が「点接触」とな
り、摩擦抵抗がより軽減される。
【0016】請求項6記載の発明は、センタピラーの第
1面及び第2面の裏面にレインフォースを設けたもので
ある。
【0017】請求項6記載の発明によれば、センタピラ
ーの第1面及び第2面の裏面にレインフォースを設けた
ため、第1面及び第2面の凹みが防止され、第1対応面
及び第2対応面との接触が確実となり、センタピラーを
後側へ押しやる力が増す。
【0018】請求項7記載の発明は、フロントドアの第
1対応面及び第2対応面の裏面にレインフォースを設け
たものである。
【0019】請求項7記載の発明によれば、フロントド
アの第1対応面及び第2対応面の裏面にレインフォース
を設けたため、第1対応面及び第2対応面の凹みが防止
され、第1面及び第2面との接触が確実となり、センタ
ピラーを後側へ押しやる力が増す。
【0020】請求項8記載の発明は、リヤドアの前壁面
に、前向き突出状態の先端フックが車幅方向内側へ回動
自在で且つ全体がリヤドア内へ引込み自在に支持された
第1レバー部材を設け、リヤドアの下壁面に、下向き突
出状態の先端フックを有し且つ全体がリヤドア内へ引込
み自在に支持された第2レバー部材を設け、第1レバー
部材と第2レバー部材の基端部同士の間に連結手段を設
け、センタピラーの後壁面にリヤドア閉時に第1レバー
部材の先端フックが第1レバー部材の長手方向に沿って
挿入される開口を形成し、サイドシルの上面部にリヤド
ア閉時に第2レバー部材の先端フックが垂直状態で水平
方向に沿って出入りする切欠部を形成し、側面衝突によ
るリヤドアの車幅方向内側への移動時に、第2レバー部
材の先端フックが切欠部の車幅方向内側端に係合すると
共に、連結手段により引っ張られて第1レバー部材の先
端フックが回動して開口の車幅方向内側端に係合し且つ
そのままリヤドア内に引込まれる。
【0021】請求項8記載の発明によれば、側面衝突に
よるリヤドアの車幅方向内側への移動時に、第2レバー
部材の先端フックがサイドシルの切欠部に係合して、第
1レバー部材が連結手段により引っ張られ、該第1レバ
ー部材の先端フックがセンタピラーの開口に係合して後
側へ引き寄せるため、センタピラーが後側へ変形する。
従って、リヤドアに加わる衝突荷重が、センタピラーを
後側へ変形させる作用もするため、その分、センタピラ
ーの車幅方向内側への変形量が抑制される。
【0022】請求項9記載の発明は、センタピラーの開
口の裏側に、同様の開口を有するレインフォースを設け
たものである。
【0023】請求項9記載の発明によれば、センタピラ
ーの開口の裏側に、同様の開口を有するレインフォース
を設けたため、センタピラーの開口の変形が防止され
る。
【0024】請求項10記載の発明は、レインフォース
の開口の車幅方向内側端に、第1レバー部材の先端フッ
クが係合する突起を設けたものである。
【0025】請求項10記載の発明によれば、レインフ
ォースの開口の車幅方向内側端に形成した突起により、
第1レバー部材の先端フックとの係合がより確実にな
る。
【0026】請求項11記載の発明は、開口を有するレ
インフォースの上下に、脆弱部位としての所定間隔を介
して、別のレインフォースを各々設けたものである。
【0027】請求項11記載の発明によれば、上下に追
加したレインフォースにより、シートベルト取付部やド
アヒンジ取付部等の補強が可能である。また、それでい
て、中央のレインフォースと上下のレインフォースとの
間に脆弱部位としての所定間隔が設けられているため、
センタピラーの後側への変形は十分に許容される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、図中、Aが車幅方向外
側で、Bが車幅方向内側で、Cが前側、Dが後側を示し
ている。
【0029】図1〜図5はこの発明の第1実施形態を示
す図である。1はセンタピラーで、ピラーインナ2とピ
ラーアウタ3とから成る閉断面形状をしている。このセ
ンタピラー1の前側にはフロントドア4が設けられてい
る。フロントドア4はドアインナ5とドアアウタ6とか
ら成っている。フロントドア4の後端の図示せぬストラ
イカは、センタピラー1のストライカ係合部7に係合さ
れる。
【0030】センタピラー1の後側にはリヤドア8が設
けられている。リヤドア8も、ドアインナ9とドアアウ
タ10とから成っている。リヤドア8の前端に設けられ
た図示せぬ上下一対のヒンジは、センタピラー1のヒン
ジ取付部11、12に取付けられる。尚、センタピラー
1の上部にはシートベルト取付部13も設けられてい
る。
【0031】センタピラー1のピラーインナ2により形
成される前壁面14は、車幅方向外側の第1面15と、
車幅方向内側の第2面16から構成されている。第1面
15の車幅方向に対する角度θ1 は小さく、第2面16
の車幅方向に対する角度θ2は大きい。第1面15及び
第2面16の、ヒンジ取付部11、12よりも上方部位
には、水平方向に沿う波形部17が形成されている。ま
た、この波形部17の裏側には該波形部17の変形を防
止するためのレインフォース18が設けられている。
【0032】フロントドア4のドアインナ5により形成
される後壁面19は、車幅方向外側の第1対応面20
と、車幅方向内側の第2対応面21から構成されてい
る。第1対応面20は第1面15に相応する角度を有
し、第2対応面21は第2面16に相応する角度を有し
ている。第1対応面20及び第2対応面21は、それぞ
れ第1面15及び第2面16の車幅方向外側に位置して
おり、第1対応面20及び第2対応面21が車幅方向内
側へ相対移動すると、各々第1面15及び第2面16に
当接し得る位置関係にある。
【0033】この第1対応面20及び第2対応面21の
前記波形部17に対応する部位には、垂直方向に沿う波
形部22が形成されている。また、この垂直方向での波
形部22の裏側には該波形部22の変形を防止するため
のレインフォース23が設けられている。
【0034】次に、フロントドア4に対して側面衝突が
起きた場合の作用を図4に基づいて説明する。尚、図4
は、フロントドア4とセンタピラー1の相対的な移動状
態を、フロントドア4を固定した視点から模式的に示し
た図である。また、図4において各レインフォース1
8、23は図示を省略している。
【0035】まず、衝突初期の状態では、フロントドア
4が車幅方向内側へ移動して第1対応面20が第1面1
5に接触する。この際、フロントドア4に加わる衝突荷
重F 1 が、センタピラー1を車幅方向内側へ押す力と、
後側へ押す力に分散されるため、センタピラー1は後側
へ変形しながら車幅方向内側へ変形する。
【0036】また、第1面15の角度θ1 は比較的小さ
いため、センタピラー1の後側への変形量は小さいが、
その後側への力は大きい。このことは、センタピラー1
を後側に変形させる場合、初期に大きな力を要するため
好都合である。後方への変形がいったん開始した後は、
比較的小さな力でもセンタピラー1を後側へ押すことが
できる。
【0037】従って、次に接触する第2面16と第2対
応面21の角度θ2 は比較的大きくなっており、センタ
ピラー1を後側へ押す力は小さいが大きな変形量が得ら
れるようになっている。また、角度θ2 が大きいため、
車幅方向内側への変形量が小さくなる。
【0038】このように、フロントドア4に押されてセ
ンタピラー1が後側へも変形するため、従来のように主
に車幅方向内側にだけ変形した場合に比べて、車幅方向
内側への変形量が抑制される。従って、車幅方向内側へ
の変形を抑制するために設けられていた従来の厚めのレ
インフォースが不要となり、車体重量の軽減を図ること
ができる。
【0039】また、第1面15に設けた水平方向に沿う
波形部17と、第1対応面20に設けた垂直方向に沿う
波形部22が「点接触」するため、摩擦抵抗が軽減され
る。従って、センタピラー1の後側への変形が促進さ
れ、車幅方向内側への変形をより確実に抑制することが
できる。
【0040】更に、各波形部17、22の裏側に、それ
ぞれレインフォース18、23が設けられているため、
各波形部17、22の凹みが防止され、波形部17、2
2同士が確実に接触し、センタピラー1を後側へ押しや
る力が増す。
【0041】加えて、センタピラー1のうち、ヒンジ取
付部11、12よりも上方部分は比較的剛性が低い部分
であり、その部分に各波形部17、22を設けたため、
波形部17、22同士の接触によるセンタピラー1の後
側への変形量を大きく確保することができ、その分、セ
ンタピラー1の車幅方向内側への変形を抑制することが
できる。
【0042】図7及び図8はこの発明の第2実施形態を
示す図である。この第2実施形態はリヤドア8への衝突
荷重F2 に対する構造を示すものである。尚、第1実施
形態と共通する部分には同一の符号を付した。
【0043】リヤドア8のドアインナ5により形成され
る前壁面24には、前向き突出状態の先端フック25を
有する第1レバー部材26が、ガイド部27より支持さ
れた状態で設けられている。この第1レバー部材26
は、ガイド部27により、先端フック25が車幅方向内
側へ回動自在で、且つ全体がリヤドア8内へ引込み自在
に支持されている。
【0044】また、リヤドア8の下壁面28には、下向
き突出状態の先端フック29を有した第2レバー部材3
0が設けられている。この第2レバー部材30は全体が
リヤドア8内に引込み可能である。
【0045】第1レバー部材26と第2レバー部材30
の基端部同士は、リヤドア8内に張設された「連結手
段」としてのワイヤ31にて連結されている。このワイ
ヤ31の上側はプーリPを介して水平に変換され、第1
レバー部材26の基端部を車幅方向外側へ引っ張れるよ
うになっている。
【0046】一方、センタピラー1の後壁面19には開
口33が形成されており、このセンタピラー1の内部に
は、前壁面14側にも接合されたレインフォース34が
設けられている。このレインフォース34には、センタ
ピラー1の開口33に対応する開口35が形成されてお
り、該開口35の車幅方向内側端には突起36も形成さ
れている。リヤドア8の閉時に、この開口33、36内
に第1レバー部材26の先端フック25が挿入される。
【0047】また、サイドシル37の上面部には第2レ
バー部材30の先端フック29が垂直状態で、リヤドア
8の水平回動方向に沿って出入りする切欠部38が形成
されている。
【0048】次に、リヤドア8のエリアEに対する側面
衝突が起きた場合の作用を図8に基づいて説明する。リ
ヤドア8に対する衝突荷重F2 により、リヤドア8が車
幅方向内側へ移動すると、第2レバー部材30の先端フ
ック29がサイドシル37の切欠部38の車幅方向内側
端に係合する。それにより、第1レバー部材26がワイ
ヤ31により引っ張られ、該第1レバー部材26の先端
フック25が車幅方向内側へ回動してレインフォース3
4の開口35に形成された突起36に係合する。そし
て、第1レバー部材26がセンタピラー1内のレインフ
ォース34に係合したままリヤドア8内に引き込まれる
ため、センタピラー1が後側へ変形する。このように、
リヤドア8に加わる衝突荷重F2 が、センタピラー1を
後側へ変形させる作用もするため、その分、センタピラ
ー1の車幅方向内側への変形量が抑制される。
【0049】図9はこの発明の第3実施形態を示す図で
ある。尚、先の実施形態と共通する部分には同一の符号
を付した。
【0050】この第3実施形態では、前記第2実施形態
のセンタピラー1内に設けたレインフォース34の上下
に、脆弱部位としての所定間隔Sを介して、別のレイン
フォース39、40を各々設けた。
【0051】この第3実施形態によれば、新たに追加し
たレインフォース39、40により、シートベルト取付
部13、ヒンジ取付部11、12、ストライカ係合部7
の補強が可能でありながら、中央のレインフォース34
と上下のレインフォース39、40との間に脆弱部位と
しての所定間隔Sが設けられているため、センタピラー
1の後側への変形は十分に許容される。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、側面衝突
によるフロントドアの車幅方向内側への移動時に、フロ
ントドアの後壁面の第1対応面及び第2対応面が、各々
センタピラーの前壁面の第1面及び第2面に当たり、フ
ロントドアに加わる衝突荷重が、センタピラーを車幅方
向内側へ押す力と、後側へ押す力に分散されるため、セ
ンタピラーは後側へ変形しながら車幅方向内側へ変形す
ることとなり、センタピラーの車幅方向内側への変形量
がその分抑制される。従って、車幅方向内側への変形を
抑制するために設けられていた従来の厚めのレインフォ
ースが不要となり、車体重量の軽減を図ることができ
る。しかも、最初にフロントドアと当たる第1面の角度
の方が、第2面の角度よりも小さいため、センタピラー
を後側へ変形させる初期の力を大きく発生させることが
できる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、側面衝突時
に最初に大きな力を受ける車幅方向外側部位に小さな角
度の第1面を設けたため、センタピラーを後側へ変形さ
せる初期の力を更に大きくすることができる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、第1面及び
第2面と、それに対応する第1対応面及び第2対応面
が、センタピラーにおけるフロントドアのストライカ係
合部及びリヤドアのヒンジ取付部のいずれよりも上方に
ある比較的剛性の低い部位に設けられているため、側面
衝突時におけるセンタピラーの後側への変形量が大きく
なり、その分、センタピラーの車幅方向内側への変形量
が小さくなる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、センタピラ
ーの第1面及び第2面と、フロントドアの第1対応面及
び第2対応面との接触が、略水平方向に沿う波形部によ
り「線接触」となるため、摩擦抵抗が軽減され、センタ
ピラーの後側への変形量が大きくなり、その分、センタ
ピラーの車幅方向内側への変形量が小さくなる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、略水平方向
に沿う波形部と、略垂直方向に沿う波形部を形成したた
め、センタピラーの第1面及び第2面と、フロントドア
の第1対応面及び第2対応面との接触が「点接触」とな
り、摩擦抵抗がより軽減される。
【0057】請求項6記載の発明によれば、センタピラ
ーの第1面及び第2面の裏面にレインフォースを設けた
ため、第1面及び第2面の凹みが防止され、第1対応面
及び第2対応面との接触が確実となり、センタピラーを
後側へ押しやる力が増す。
【0058】請求項7記載の発明によれば、フロントド
アの第1対応面及び第2対応面の裏面にレインフォース
を設けたため、第1対応面及び第2対応面の凹みが防止
され、第1面及び第2面との接触が確実となり、センタ
ピラーを後側へ押しやる力が増す。
【0059】請求項8記載の発明によれば、側面衝突に
よるリヤドアの車幅方向内側への移動時に、第2レバー
部材の先端フックがサイドシルの切欠部に係合して、第
1レバー部材が連結手段により引っ張られ、該第1レバ
ー部材の先端フックがセンタピラーの開口に係合して後
側へ引き寄せるため、センタピラーが後側へ変形する。
従って、リヤドアに加わる衝突荷重が、センタピラーを
後側へ変形させる作用もするため、その分、センタピラ
ーの車幅方向内側への変形量が抑制される。
【0060】請求項9記載の発明によれば、センタピラ
ーの開口の裏側に、同様の開口を有するレインフォース
を設けたため、センタピラーの開口の変形が防止され
る。
【0061】請求項10記載の発明によれば、レインフ
ォースの開口の車幅方向内側端に形成した突起により、
第1レバー部材の先端フックとの係合がより確実にな
る。
【0062】請求項11記載の発明によれば、上下に追
加したレインフォースにより、シートベルト取付部やド
アヒンジ取付部等の補強が可能である。また、それでい
て、中央のレインフォースと上下のレインフォースとの
間に脆弱部位としての所定間隔が設けられているため、
センタピラーの後側への変形は十分に許容される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示すセンタピラーの
側面図。
【図2】フロントドアの後壁面とセンタピラーの前壁面
を示す斜視図。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】フロントドアに衝突荷重が加わった場合のセン
タピラーの変形状態を示す図3相当の断面図。
【図5】センタピラーが後側へ変形した状態を示す図1
相当の側面図。
【図6】この発明の第2実施形態を示すセンタピラー及
びリヤドアの側面図。
【図7】図6中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図8】リヤドアに衝突荷重が加わった場合のセンタピ
ラーの変形状態を示す図7相当の断面図。
【図9】この発明の第3実施形態を示すセンタピラーの
側面図。
【符号の説明】
1 センタピラー 4 フロントドア 7 ストライカ係合部 11、12 ヒンジ取付部 14 前壁面 15 第1面 16 第2面 17、22 波形部 18、23 レインフォース 19 後壁面 20 第1対応面 21 第2対応面 26 第1レバー部材 30 第2レバー部材 31 ワイヤ(連結手段) 33 開口 34 レインフォース 36 突起 38 切欠部 39、40 レインフォース θ1 第1面の角度 θ2 第2面の角度 F1 フロントドアへの衝突荷重 F2 リヤドアへの衝突荷重 S 所定間隔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタピラーの前壁面が、車幅方向に対
    する角度を互いに異にする第1面と第2面を有している
    と共に、第1面の角度の方が第2面の角度よりも小さく
    設定されており、 センタピラーの前壁面に対応するフロントドアの後壁面
    が、第1面の車幅方向外側に位置し且つ第1面に略相応
    する角度の第1対応面と、第2面の車幅方向外側に位置
    し且つ第2面に略相応する角度の第2対応面を有してい
    ることを特徴とする自動車のセンタピラー及びドア構
    造。
  2. 【請求項2】 センタピラーの前壁面の車幅方向外側部
    位に第1面が形成され、車幅方向内側部位に第2面が形
    成されている請求項1記載の自動車のセンタピラー及び
    ドア構造。
  3. 【請求項3】 センタピラーの第1面及び第2面と、フ
    ロントドアの第1対応面及び第2対応面が、センタピラ
    ーにおけるフロントドアのストライカ係合部及びリヤド
    アのヒンジ取付部のいずれよりも上方に設けられている
    請求項1又は請求項2記載の自動車のセンタピラー及び
    ドア構造。
  4. 【請求項4】 センタピラーの第1面及び第2面と、フ
    ロントドアの第1対応面及び第2対応面のいずれか一方
    に、略水平方向に沿う波形部を形成した請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の自動車のセンタピラー及びドア構
    造。
  5. 【請求項5】 センタピラーの第1面及び第2面と、フ
    ロントドアの第1対応面及び第2対応面のいずれか一方
    に、略水平方向に沿う波形部を形成し、他方に略垂直方
    向に沿う波形部を形成した請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の自動車のセンタピラー及びドア構造。
  6. 【請求項6】 センタピラーの第1面及び第2面の裏面
    にレインフォースを設けた請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の自動車のセンタピラー及びドア構造。
  7. 【請求項7】 フロントドアの第1対応面及び第2対応
    面の裏面にレインフォースを設けた請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の自動車のセンタピラー及びドア構造。
  8. 【請求項8】 リヤドアの前壁面に、前向き突出状態の
    先端フックが車幅方向内側へ回動自在で且つ全体がリヤ
    ドア内へ引込み自在に支持された第1レバー部材を設
    け、 リヤドアの下壁面に、下向き突出状態の先端フックを有
    し且つ全体がリヤドア内へ引込み自在に支持された第2
    レバー部材を設け、 第1レバー部材と第2レバー部材の基端部同士の間に連
    結手段を設け、 センタピラーの後壁面にリヤドア閉時に第1レバー部材
    の先端フックが第1レバー部材の長手方向に沿って挿入
    される開口を形成し、サイドシルの上面部にリヤドア閉
    時に第2レバー部材の先端フックが垂直状態で水平方向
    に沿って出入りする切欠部を形成し、 側面衝突によるリヤドアの車幅方向内側への移動時に、
    第2レバー部材の先端フックが切欠部の車幅方向内側端
    に係合すると共に、連結手段により引っ張られて第1レ
    バー部材の先端フックが回動して開口の車幅方向内側端
    に係合し且つそのままリヤドア内に引込まれることを特
    徴とする自動車のセンタピラー及びドア構造。
  9. 【請求項9】 センタピラーの開口の裏側に、同様の開
    口を有するレインフォースを設けた請求項8記載の自動
    車のセンタピラー及びドア構造。
  10. 【請求項10】 レインフォースの開口の車幅方向内側
    端に、第1レバー部材の先端フックが係合する突起を設
    けた請求項9記載の自動車のセンタピラー及びドア構
    造。
  11. 【請求項11】 開口を有するレインフォースの上下
    に、脆弱部位としての所定間隔を介して、別のレインフ
    ォースを各々設けた請求項9又は請求項10記載の自動
    車のセンタピラー及びドア構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111374A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Toyota Motor Corp 車両のピラー構造

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