JPH1024537A - 多層フッ素フィルム、膜材およびその製造方法ならびにその膜材を用いた成型物 - Google Patents

多層フッ素フィルム、膜材およびその製造方法ならびにその膜材を用いた成型物

Info

Publication number
JPH1024537A
JPH1024537A JP17933496A JP17933496A JPH1024537A JP H1024537 A JPH1024537 A JP H1024537A JP 17933496 A JP17933496 A JP 17933496A JP 17933496 A JP17933496 A JP 17933496A JP H1024537 A JPH1024537 A JP H1024537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
fluorine
layer
melting point
vinylidene fluoride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17933496A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Matsunase
武雄 松名瀬
Koji Watanabe
幸二 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP17933496A priority Critical patent/JPH1024537A/ja
Publication of JPH1024537A publication Critical patent/JPH1024537A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】防汚性、耐久性に優れ、表層の平滑性が優れた
膜材を提供すること。 【解決手段】フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂を成分
とし、一方の表層のフッ素系樹脂の融点が最高で、反対
の表層のフッソ系樹脂の融点が最低であり、かつ各層の
フッ素系樹脂の融点の差が少なくとも5℃以上であるこ
とを特徴とする多層フッ素フィルム、最表層のフッ化ビ
ニリデン含有フッ素系フィルム層と塩ビ基材上の接着層
との間に、該表層フッ化ビニリデン含有フッ素系フィル
ムより融点が少なくとも5℃以上低い融点を有するフッ
化ビニリデン含有フッ素系樹脂を1層以上積層してなる
ことを特徴とする膜材およびその製造方法ならびにその
膜材を用いた成型物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜材に関する。さ
らに詳細には、軒出テント、車庫、テント倉庫、スポー
ツ施設、アメニティー施設、総合文化会館、アーケード
などの膜構造体として、またはトラック幌、防水シート
などの産業用製品として用いられる軟質塩ビ系の膜材に
関するものであり、特に防汚性、耐久性に優れ、表層の
平滑性が優れた膜材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の軟質塩ビ膜材は、ポリエステル、
ポリアミド、アラミド、ポリビニールの合成繊維やガラ
スなどの各種繊維織物に軟質塩化ビニール系樹脂(以
下、軟質塩ビまたは単に塩ビと略す)を含浸したもの
(以下、塩ビ基材という)である。かかる従来の軟質塩
ビ膜材は成型性が良く、柔軟で使いやすく、農業用ハウ
ス、産業資材、建築資材から家庭用品まで幅広く使用さ
れてきた。しかし、軟質塩ビは、防汚性が悪く、耐久性
に問題があった。
【0003】最近、町や都市を美化するため、建築物、
各種施設、屋外スポーツ用、娯楽用、倉庫などに用いら
れる膜材、一般産業用資材(該全ての資材を以下、単に
資材と略す)の汚れを防止する研究が進められている。
【0004】その汚れ防止方法として、最近各種フィル
ムを資材の表面に加工し、更に防汚性を向上させた資材
が提案されている。
【0005】フィルムの中でもフッ素樹脂系のフィルム
が防汚性、耐久性に優れるため各種資材の表層に積層さ
れ保護用フィルムとして使用されている。しかし、フッ
素フィルムは塩ビとの接着性や加工性が悪く、表層のフ
ッ素フィルムにシワや微小な凹凸(アバタ)がなく、か
つ、高強力な接着性を達成することは難しい。表層のフ
ッ素フィルムに折れシワやアバタが発生すると、その部
分が汚れ易くなりフッ素フィルムの防汚性の効果が非常
に低下する。
【0006】フッ素フィルムを塩ビ基材に接着するに
は、フッ素が化学的に不活性なためかなり困難である
が、従来からアクリル系、エポキシ系、ウレタン系、ポ
リカーボネートなど各種提案されているが、接着剤だけ
では膜材特性に重要な柔軟性と接着性の両特性を十分に
満足されていなかった。また、フッ素フィルムの内層に
アクリル系のフィルムを積層し、軟質塩ビに直接接着す
る方法が提案された。しかし、アクリル系フィルムは、
接着性は良好であるが、耐寒性、耐熱クリープ、柔軟性
不足などの欠点のため用途に制限があり、一般的に普及
しなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、防汚
性、耐久性に優れ、表層の平滑性が優れた膜材を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の多層フッ素フィ
ルムは、前記課題を解決するため、以下の構成を有す
る。
【0009】すなわち、フッ化ビニリデン含有フッ素系
樹脂を成分とし、一方の表層のフッ素系樹脂の融点が他
層の樹脂の融点より高く、反対の表層のフッソ系樹脂の
融点が他層の樹脂の融点より低く、かつ各層のフッ素系
樹脂の融点の差が少なくとも5℃以上であることを特徴
とする多層フッ素フィルムである。
【0010】また、本発明の膜材は前記課題を解決する
ため以下の構成を有する。
【0011】すなわち、単層フッ化ビニリデン含有フッ
素系フィルム層と塩ビ基材上の接着層との間に、該表層
フッ化ビニリデン含有フッ素系フィルムより融点が少な
くとも5℃以上低い融点を有するフッ化ビニリデン含有
フッ素系樹脂を1層以上積層してなることを特徴とする
膜材である。
【0012】本発明の膜材の製造方法は前記課題を解決
するため以下の構成を有する。
【0013】すなわち、最表層のフッ化ビニリデン含有
フッ素系フィルム層と塩ビ基材上の接着層との間に、該
表層フッ化ビニリデン含有フッ素系フィルムより融点が
少なくとも5℃以上低い融点を有するフッ化ビニリデン
含有フッ素系樹脂を1層以上積層することを特徴とする
膜材の製造方法である。
【0014】また、フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂
を成分とし、一方の表層のフッ素系樹脂の融点が他層の
樹脂の融点より高く、反対の表層のフッソ系樹脂の融点
が他層の樹脂の融点より低く、各層のフッ素系樹脂の融
点の差が少なくとも5℃以上である多層フッ素フィルム
を用い、かつ、融点が他層の樹脂より高いフッ素系樹脂
を表層にして軟質塩ビに接着剤で積層することを特徴と
する膜材の製造方法である。
【0015】本発明の膜材を用いた成型物は前記課題を
解決するため以下の構成を有する。
【0016】すなわち、最表層のフッ化ビニリデン含有
フッ素系フィルム層と塩ビ基材上の接着層との間に、該
表層フッ化ビニリデン含有フッ素系フィルムより融点が
少なくとも5℃以上低い融点を有するフッ化ビニリデン
含有フッ素系樹脂を1層以上積層してなることを特徴と
する膜材を膜構造体または産業用製品に用いたことを特
徴とする成型物である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳しく本発明につい
て説明する。初めに本発明の多層フッ素フィルムについ
て説明する。
【0018】本発明の多層フッ素フィルムに用いる樹脂
は、フッ化ビニリデン含有フッ素樹脂であり、防汚性、
耐久性だけでなく加工性の観点からフッ化ビニリデン
(以下PVdFという)系フッ素樹脂またはテトラフル
オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデン
フルオライド共重合体(THV)フッ素樹脂が好まし
い。
【0019】しかし、フッ素樹脂からなるフッ素フィル
ムは接着性に問題があるとされ、従来の技術では、シワ
やアバタがなく高強力に接着する良い方法が開示されて
いなかった。
【0020】本発明者らは、非アクリル系の反応フッ素
−ウレタン系の接着剤を用いると、耐寒性、耐熱クリー
プ、柔軟性不足などの欠点がなく、高強力に接着できる
という知見を得ていた。
【0021】しかし、この接着には、加工温度をフッ素
フィルムの融点以上にする必要があり、接着加工時にフ
ッ素フィルムや塩ビ基材に熱的損傷を与えてしまうこと
があった。例えば、融点が170℃のPVdFフィルム
の場合、接着するため175℃以上にする必要があり、
それ以下の温度の場合、満足すべき接着力が得られ難か
った。
【0022】このように、接着加工温度がフッ素フィル
ムの融点より高い場合、極端な場合は破れて穴があいた
り、フッ素フィルムの一部が収縮し大きなシワが発生し
たり、また、一部のフッ素フィルムが融解後再固化し微
小な凹凸(以下アバタという)が発生する欠点があっ
た。また、加熱ローラと冷却ローラで加工できる条件は
非常に狭い温度範囲しかないため、非常に不安定であり
均一な接着が得られなかった。
【0023】また、塩ビ基材に使用する軟質塩ビは、ポ
リ塩化ビニール樹脂に可塑剤のディオクチールフタレー
ト(以下DOPと略す)や各種熱安定剤、耐候剤、改質
剤など各種混合物を添加したものが使用され、通常の加
工温度は140から170℃の範囲であり、フッ素フィ
ルムの該接着方法のような高温で加熱すると、軟質塩ビ
中の各種添加剤が蒸発したり分解してガスとなり、その
ガスによって接着剤やフッ素フィルムが膨れたり、収縮
したりして、表面のフッ素フィルムに大小のシワやアバ
タを発生することがあった。
【0024】このような欠点を解決するため、本発明に
おいては融点が最も高い温度である最表層のフッ化ビニ
リデン含有フッ素系フィルム層と塩ビ基材上の接着層と
の間に、表層フッ素フィルムより融点が少なくとも5℃
以上低いフッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂を1層以上
積層する。該フッ素系樹脂の融点が表層フッ素フィルム
より融点が少なくとも10℃以上低いのがより好まし
い。
【0025】最表層フッ素フィルムのフッ素樹脂の融点
より5℃以上50℃以下の範囲で融点が低いフッ素樹脂
と接着性の良好なフッ化ビニリデン含有フッ素樹脂を用
いることによって、接着加工温度を低くすることが可能
になる。
【0026】本発明においては、接着力と柔軟性の観点
から、接着剤層の厚みは5〜20μmの範囲が好まし
い。
【0027】例えば、実施例1のように最表層にポリフ
ッ化ビニリデン(融点Tm=170℃)を使用し、フッ
化ビニリデン(VdF)成分とクロロトリフルオロエチ
レン(CTFE)、テトラフルオロエチレン(TF
E)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)中の1種以
上の成分との共重合体フッ素樹脂(融点Tm=130か
ら170℃の範囲)からなるフッ化ビニリデン含有フッ
素フィルムを塩ビ基材上の接着剤との間に入れ、最表層
のポリフッ化ビニリデンからなるフッ素フィルムの融点
170℃より低い165℃で加熱プレスすることによっ
て接着が安定し容易にすることができる。また、最表層
温度よりもフッ素フィルムの接着温度を低くできるた
め、接着後の最表層フッ素フィルムにシワやアバタの発
生も抑制できる。また、接着加熱温度も通常の軟質塩ビ
の加工温度並のため、軟質塩ビ中からの蒸発や分解ガス
の発生も非常に少なく、接着層やフッ素フィルムの膨ら
みや収縮もないため、シワやアバタがほとんどなく、表
面が平滑性に優れたフッ素フィルム積層軟質塩ビ膜材を
得ることが可能になる。
【0028】しかし、10〜20μmと非常に薄い最表
層フィルムと低融点フッ素フィルムを個々に加熱ローラ
に供給し積層すると、空気や各種ガスを抱き込んだり、
薄いフィルム同士の密着による小シワの発生が多く、膜
材になった時、その小シワによって防汚性が低下するこ
とがある。
【0029】最表層フッ素フィルムと低融点フッ素フィ
ルムを予め複合フィルムにして、多層フッ素フィルムと
して塩ビ基材に接着する方法はさらに好ましい接着方法
である。
【0030】この方法は、多層のフッ素フィルム間の移
動がないため、小シワやアバタがなく表層のフッ素フィ
ルムの平滑性はさらに向上し、防汚性に優れた膜材を得
ることができる。
【0031】本発明の多層フッ素フィルムは、溶融多層
フィルム押出成型法による方法や最表層フッ素フィルム
の裏面にフッ化ビニリデン含有樹脂溶液を1層以上(各
層間の融点差が5℃以上であり、より好ましくは10℃
以上である。)コートする方法によっても得ることがで
きる。
【0032】本発明の多層フッ素フィルムにおいては、
柔軟性や形成性さらには強力の観点から、膜材用の場
合、厚みは30μm以下が好ましく、20μm以下がよ
り好ましい。多層の各成分層厚みは2〜30μmの範囲
が好ましい。
【0033】また、一般産業用の場合、厚みは20〜3
00μmの範囲が好ましい。多層の各成分厚みは2〜1
00μmの範囲が好ましい。
【0034】本発明で用いるフッ素樹脂は、フッ化ビニ
リデン含有フッ素樹脂であり、更に詳しくは、PVdF
や融点が120℃から170℃の範囲にあるPVdF系
共重合フッ素樹脂が好ましく、更に、共重合フッ素樹脂
でも、フッ化ビニリデン(VdF)成分とテトラフルオ
ロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン
(CTFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)中
少なくとも1種以上の成分との共重合体フッ素樹脂がよ
り好ましく、3成分共重合体の場合、テトラフルオロエ
チレンーヘキサフルオロプロピレンービニリデンフルオ
ライド共重合体(THV)がさらに好ましい。
【0035】以上のごとく、本発明の製造方法によれ
ば、耐寒性、耐熱クリープ性、柔軟性に優れ、接着性も
良好で、フッ素表面に膨れ、シワ、アバタなどがなく平
滑性にも優れた特徴を有し、従来の塩ビ膜材の最大の欠
点であった、防汚性、耐久性を改善し、かつ加工性、取
扱い性、接合性など膜本来の基本特性にも欠点がなく、
バランスのとれた膜材の提供が可能になった。
【0036】また、本発明の成型物は、前記した膜材を
用いて得ることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0038】本発明における試験方法を以下に示す。
【0039】[耐熱クリ−プ試験]膜材同志を4cm幅
で高周波ウェルダー装置で加熱圧着接合し、3cm×2
0cmの試料を作製した。この両端に膜材の強度の1/
10の荷重をかけ、オ−ブン中で65℃×24hr放置
し、接合した部分が剥離しなければ合格とした。
【0040】(本発明の実施例に使用した膜材は、強度
が210kg/3cm幅のため、荷重は21kgを用い
た。) [簡易接着強力試験]膜材のフッ素フィルムに60mm
幅×200mm長のガムテープを貼り、おもいっきり引
張り(4kg程度)、フッ素フィルムが剥がれるかどう
かテストした。
【0041】[屈曲疲労試験]膜材同志を4cm幅で高
周波ウェルダー装置で加熱圧着接合し、3cm×10c
mの試料を作製した。この試料をスコット型もみ試験を
1000回行い、接着部分が剥がれたり、フッ素フィル
ムが剥離しなければ合格とした。
【0042】[屈曲試験]膜材を3cm×10cmの試
料を作製した。試料を装置に取り付け、屈曲試験を行っ
た後、膜材のフッ素表面が剥がれたり、亀裂が入ってい
なければ合格とした。
【0043】[耐寒テスト]膜材を3cm×10cmの
試料を作製した。試料を25℃に冷却し、折り曲げた
後、膜材の塩ビやフッ素フィルム表面に亀裂や剥離がな
ければ合格とした。
【0044】[実施例1]ポリエステル繊維織物に軟質
塩ビを積層含浸した塩ビ基材(厚さ820μm、900
g/m2 )上に含水酸基含有フッ素樹脂成分とPVdF
とCTFE共重合フッ素成分とイソシアネートをメチル
エチルケトン(MEK)とヂメチルホルムアミド(DM
F)との混合溶媒に溶解した接着剤を10μmコートし
た後、十分乾燥した。その上に、厚さ20μmのVdF
とCTFEの共重合体フッ素フィルム(Tm=142
℃)を重ね、その上に厚さ15μmのPVdF(Tm=
170℃)未延伸フィルムを重ねて、更に、保護用のポ
リエステルフィルムを重ね165℃の加熱ローラでプレ
ス後、水冷プレスローラで冷却し、保護用ポリエステル
フィルムをフッ素フィルムから除去し、フッ素フィルム
を塩ビ基材に接着した膜材を得た。中間の共重合フッ素
フィルムは接着時に溶融したが、最表面のPVdFフッ
素樹脂は溶融しないため、アバタにならなかった。
【0045】フッ素フィルムと塩ビ基材との接着性は、
簡易剥離試験、屈曲試験、屈曲疲労試験とも十分パスで
きた。また、膜材のフッ素表面は、比較例1のような大
きなシワや円形のクレータのようなアバタや虫が表面を
喰い荒したような筋状のアバタは発生しなくなり、表面
の平滑性非常に向上した。その膜材のフッ素表面をカー
ボンとエチレングリコールを重量比1:2で混合した汚
染テスト薬を付けた布で軽く擦った後、新しい綿布で拭
き取ったところ、シワやアバタの部分で生ずるカーボン
の模様はほとんどなくなり、防汚性に優れた膜材が得ら
れた。また、この膜材の耐熱クリープテスト、耐寒テス
トを行なったが合格した。
【0046】しかし、PVdFフッ素フィルムと共重合
フッ素フィルムの接着で、ミクロなボイドや収縮差でひ
きつれあったようなシワやアバタがところどころ見いだ
された。
【0047】[実施例2]実施例1と同様に、ポリエス
テル繊維織物に軟質塩ビを積層含浸した塩ビ基材(厚さ
820μm、900g/m2 )上に含水酸基含有フッ素
樹脂成分とPVdFとCTFE共重合フッ素成分とイソ
シアネートをメチルエチルケトン(MEK)とヂメチル
ホルムアミド(DMF)との混合溶媒に溶解した接着剤
を10μmコートした後十分乾燥した。
【0048】また、溶融多層押出成型機で、厚さ10μ
mのPVdF(Tm=170℃)と厚さ10μmのVd
FとCTFEの共重合体フッ素フィルム(Tm=142
℃)との2層フィルム(厚さ20μm)を作製した。
【0049】上記、接着剤をコートした塩ビ基材に上記
2層フッ素フィルム重ねて、更に、保護用のポリエステ
ルフィルムを重ね165℃の加熱ローラでプレス後、水
冷プレスローラで冷却し、保護用ポリエステルフィルム
をフッ素フィルムから除去し、フッ素フィルムを塩ビ基
材に接着した膜材を得た。
【0050】共重合フッ素フィルムと最表面のPVdF
フッ素樹脂が接着しているため、そのフィルム間に空気
やガスが入らず、また、フィルム間には収縮差やひきつ
れがないので、実施例1の膜材に比較し、更に、フッ素
表面の平滑性が向上し、小ジワや小さなアバタもなくな
った。
【0051】[実施例3]溶融多層押出成型機で、厚さ
10μmのPVdF(Tm=170℃)と厚さ10μm
のVdFとHFP、TFEの共重合体フッ素フィルム
(Tm=148℃)との2層フィルム(厚さ20μm)
を作製した。
【0052】この2層フィルムを実施例2と同様の条件
で接着し、実施例2と同様に接着性が良好で、共重合フ
ッ素フィルムと最表面のPVdFフッ素樹脂が接着して
いるため、そのフィルム間に空気やガスが入らず、ま
た、フィルム間には収縮差やひきつれがないので、実施
例1の膜材に比較し、更に、フッ素表面の平滑性が向上
し、小ジワや小さなアバタもなくなった。
【0053】[実施例4]厚さ15μmの表層PVdF
フッ素フィルムにVdFとCTFEの共重合体フッ素樹
脂(Tm=142℃)をDMF溶媒に溶解した溶液を5
0g/m2 コート後熱風乾燥接着し、2層フッ素フィル
ムを作製した。
【0054】この2層フィルムを実施例2と同様の条件
で接着し、実施例2と同様に接着性が良好で、共重合フ
ッ素フィルムと最表面のPVdFフッ素樹脂が接着して
いるため、そのフィルム間に空気やガスが入らず、ま
た、フィルム間には収縮差やひきつれがないので、実施
例1の膜材に比較し、更に、フッ素表面の平滑性が向上
し、小ジワや小さなアバタもなくなった。
【0055】[実施例5]溶融多層押出成型機で、厚さ
10μmのTHV(160℃)と厚さ10μmの組成比
の異なる低融点THV(140℃)との2層フッ素フィ
ルムを作製した。
【0056】この2層フィルムを実施例2と同様の条件
で接着し、実施例2と同様に接着性が良好で、共重合フ
ッ素フィルムと最表面のPVdFフッ素樹脂が接着して
いるため、そのフィルム間に空気やガスが入らず、ま
た、フィルム間には収縮差やひきつれがないので、実施
例1の膜材に比較し、更に、フッ素表面の平滑性が向上
し、小ジワや小さなアバタもなくなった。
【0057】[比較例1]ポリエステル繊維織物に軟質
塩ビを積層含浸した塩ビ基材(厚さ820μm、900
g/m2 )上に含水酸基含有フッ素樹脂成分とPVdF
とCTFE共重合フッ素成分とイソシアネートをメチル
エチルケトン(MEK)とジメチルホルムアミド(DM
F)との混合溶媒に溶解した接着剤を10μmコートし
た後十分乾燥する。その上に厚さ15μmのPVdF
(Tm=170℃)未延伸フィルムを重ねて、更に、保
護用のポリエステルフィルムを重ね190℃の加熱ロー
ラでプレス後、水冷プレスローラで冷却し、保護用ポリ
エステルフィルムをフッ素フィルムから除去し、フッ素
フィルムを塩ビ基材に接着した膜材を得た。
【0058】フッ素フィルムと塩ビ基材との接着は十分
であったが、膜材のフッ素表面で大きなシワや円形のク
レータのようなアバタや虫が表面を喰い荒したような筋
状のアバタが発生した。その膜材のフッ素表面をカーボ
ンとエチレングリコールを重量比1:2で混合した汚染
テスト薬を付けた布で軽く擦った後、新しい綿布で拭き
取ったところ、シワやアバタの部分がカーボンの模様に
なり、汚染された。
【0059】[比較例2]比較例1と同じ、塩ビ基材、
接着剤、フッ素フィルム、保護用ポリエステルフィルム
を用い、加熱プレスローラの温度を178℃で接着し
た。
【0060】接着したフッ素フィルムは、シワ、アバタ
はかなり少なくなったが、剥離強度は、ガムテープ法で
はがれるため小さかった。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば防汚性、耐久性に優れ、
表層の平滑性が優れた膜材を提供することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂を成分
    とし、一方の表層のフッ素系樹脂の融点が他層の樹脂の
    融点より高く、反対の表層のフッソ系樹脂の融点が他層
    の樹脂の融点より低く、かつ各層のフッ素系樹脂の融点
    の差が少なくとも5℃以上であることを特徴とする多層
    フッ素フィルム。
  2. 【請求項2】フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂がポリ
    フッ化ビニリデン(PVdF)系フッ素樹脂、または、
    テトラフルオロエチレンーヘキサフルオロプロピレンー
    ビニリデンフルオライド共重合体(THV)からなる樹
    脂であることを特徴とする請求項1に記載の多層フッ素
    フィルム。
  3. 【請求項3】最表層のフッ化ビニリデン含有フッ素系フ
    ィルム層と塩ビ基材上の接着層との間に、該表層フッ化
    ビニリデン含有フッ素系フィルムより融点が少なくとも
    5℃以上低い融点を有するフッ化ビニリデン含有フッ素
    系樹脂を1層以上積層してなることを特徴とする膜材。
  4. 【請求項4】フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂がポリ
    フッ化ビニリデン(PVdF)系フッ素樹脂、または、
    テトラフルオロエチレンーヘキサフルオロプロピレンー
    ビニリデンフルオライド共重合体(THV)からなる樹
    脂であることを特徴とする請求項3に記載の膜材。
  5. 【請求項5】最表層のフッ化ビニリデン含有フッ素系フ
    ィルム層と塩ビ基材上の接着層との間に、該表層フッ化
    ビニリデン含有フッ素系フィルムより融点が少なくとも
    5℃以上低い融点を有するフッ化ビニリデン含有フッ素
    系樹脂を1層以上積層することを特徴とする膜材の製造
    方法。
  6. 【請求項6】フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂がポリ
    フッ化ビニリデン(PVdF)系フッ素樹脂、または、
    テトラフルオロエチレンーヘキサフルオロプロピレンー
    ビニリデンフルオライド共重合体(THV)からなる樹
    脂であることを特徴とする請求項5に記載の膜材の製造
    方法。
  7. 【請求項7】フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂を成分
    とし、一方の表層のフッ素系樹脂の融点が他層の樹脂の
    融点より高く、反対の表層のフッソ系樹脂の融点が他層
    の樹脂の融点より低く、各層のフッ素系樹脂の融点の差
    が少なくとも5℃以上である多層フッ素フィルムを用
    い、かつ、融点が他層の樹脂より高いフッ素系樹脂を表
    層にして軟質塩ビに接着剤で積層することを特徴とする
    膜材の製造方法。
  8. 【請求項8】フッ化ビニリデン含有フッ素系樹脂がポリ
    フッ化ビニリデン(PVdF)系フッ素樹脂、または、
    テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−
    ビニリデンフルオライド共重合体(THV)からなる樹
    脂であることを特徴とする請求項7に記載の膜材の製造
    方法。
  9. 【請求項9】請求項3または4に記載の膜材を膜構造体
    または産業用製品に用いたことを特徴とする成型物。
JP17933496A 1996-07-09 1996-07-09 多層フッ素フィルム、膜材およびその製造方法ならびにその膜材を用いた成型物 Pending JPH1024537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17933496A JPH1024537A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 多層フッ素フィルム、膜材およびその製造方法ならびにその膜材を用いた成型物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17933496A JPH1024537A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 多層フッ素フィルム、膜材およびその製造方法ならびにその膜材を用いた成型物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1024537A true JPH1024537A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16064031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17933496A Pending JPH1024537A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 多層フッ素フィルム、膜材およびその製造方法ならびにその膜材を用いた成型物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1024537A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005528244A (ja) * 2002-04-18 2005-09-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー フルオロポリマー物品
JP2008501552A (ja) * 2004-06-04 2008-01-24 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 複層ポリマーフィルム
JP2009522134A (ja) * 2005-12-29 2009-06-11 アーケマ・インコーポレイテッド 多層フルオロポリマーフィルム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005528244A (ja) * 2002-04-18 2005-09-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー フルオロポリマー物品
JP2008501552A (ja) * 2004-06-04 2008-01-24 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 複層ポリマーフィルム
JP2009522134A (ja) * 2005-12-29 2009-06-11 アーケマ・インコーポレイテッド 多層フルオロポリマーフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2899110B2 (ja) 耐候性保護表面層を形成する転移フィルム
KR102174324B1 (ko) 라미네이트 강판, 이의 제조 방법 및 이에 사용되는 시트
CA2318141A1 (en) Decorative sheet material suitable for use as a flexible weatherable paint film or decal
US20110079347A1 (en) Plastisol coating containing reflective pigments, method of preparing coating on a substrate, and products with such coatings
JPH0236286A (ja) 粘着性構造体
US5569524A (en) Laminated sheet and a bonded laminated sheet
JPH1024537A (ja) 多層フッ素フィルム、膜材およびその製造方法ならびにその膜材を用いた成型物
JP3682601B2 (ja) 防炎性及び融着接合部の耐熱クリープ性に優れた防水複合膜材料融着接合体
US20220193976A1 (en) Fluorine-containing sheet and laminated steel sheet comprising same
JPS59140052A (ja) 積層シ−ト状物の製造方法
EP1452310B1 (en) Carrier film and method for its production
JP3173145B2 (ja) 防汚性、溶接性に優れた防水布及びその製造方法
JP4398456B2 (ja) フッ素樹脂積層フイルム
JP2002225205A (ja) 防汚性シート、防汚性複合シート及びその製造方法、防汚性複合シート構造物
JP4580066B2 (ja) フッ素系樹脂積層体及びそれからなる成形体
JPH0790152A (ja) 艶消しフッ化ビニリデン系樹脂フィルム
DE2854787A1 (de) Verbund-formkoerper, enthaltend mischpolymerisate des tetrafluoraethylens mit alpha-olefinen und verfahren zu deren herstellung
EP3812146A1 (en) Laminated steel plate, manufacturing method therefor, and sheet to be used therefor
JP3118468B2 (ja) 耐熱性コンベアベルト
JP2839366B2 (ja) 積層ptfe含有複合材料の製造方法
JP2582400Y2 (ja) 軒 樋
JPH0157668B2 (ja)
JPH0633372A (ja) 防汚性に優れた防水布及びその製造方法
JP2003320635A (ja) 積層体の製造方法
JPS62249740A (ja) 防汚性積層布及びその製造方法