JPH1024590A - インクジェット記録ヘッドの標準化方法、それに用いられるインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録方法及び情報処理装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの標準化方法、それに用いられるインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録方法及び情報処理装置

Info

Publication number
JPH1024590A
JPH1024590A JP18385596A JP18385596A JPH1024590A JP H1024590 A JPH1024590 A JP H1024590A JP 18385596 A JP18385596 A JP 18385596A JP 18385596 A JP18385596 A JP 18385596A JP H1024590 A JPH1024590 A JP H1024590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording head
jet recording
ink jet
liquid
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18385596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tajika
博司 田鹿
Mikio Shiga
幹夫 志賀
Shinya Matsui
真也 松井
Akira Nagatomo
彰 長友
Tetsushi Kono
哲史 香野
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
Toshio Kashino
俊雄 樫野
Yoshie Nakada
佳恵 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP18385596A priority Critical patent/JPH1024590A/ja
Priority to US08/891,974 priority patent/US6116716A/en
Priority to EP97305134A priority patent/EP0819533A3/en
Publication of JPH1024590A publication Critical patent/JPH1024590A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14048Movable member in the chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/17Readable information on the head

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】互換性を維持しつつ、可動部材を介して記録ヘ
ッドの内部が2層に分離されていることで特徴づけられ
る新規型の記録ヘッドと、在来型の記録ヘッドとの特徴
の差を最大限に活かせるようにしたインクジェット記録
ヘッドの標準化方法を提供する。 【解決手段】在来型の記録ヘッド210Cを新規型の記
録装置200Nに装着する場合には、記録装置200N
側で全て対応し、在来型の記録ヘッド210Cに規定さ
れた条件でこの記録ヘッド210Cを駆動する。新規型
の記録ヘッド210Nを在来型の記録装置200Cに装
着した場合には、この在来型の記録装置200Cの能力
の範囲内で新規型の記録ヘッド210Nを駆動する。各
記録装置200N,200Cには、搭載された記録ヘッ
ドの種類を判別するための判別手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録データに応じ
て被記録媒体にインク液滴を吐出することで記録を行う
インクジェット記録システムに関し、特に、異なる吐出
原理を使用することなどによって記録特性や動作特性が
異なる複数種類のインクジェット記録ヘッド間での互換
性が保たれたインクジェット記録ヘッドの標準化方法
と、この標準化方法において使用される記録ヘッド、記
録方法及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリなど、
あるいはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合
型電子機器やワークステーションの出力機器として用い
られる記録装置は、画像情報に基づいて用紙やプラスチ
ック薄板などの被記録材(記録媒体)に画像を記録して
いくように構成されている。このような記録装置は、記
録媒体上に画像を形成する方法により、インクジェット
式、ワイヤードット式、サーマル式、レーザービーム式
などに分類することができる。また、画像記録のための
走査方法によっても分類される。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差
する方向に主走査を行なうシリアルスキャン方式を採る
シリアルタイプの記録装置においては、被記録材に沿っ
て移動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画
像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所
定量の紙送り(ピッチ搬送)を行ない、その後に再び停
止した被記録材に対して、次の行の画像を記録(主走
査)するという動作を繰り返すことにより、被記録材全
体の記録が行なわれる。一方、被記録材の搬送方向への
副走査のみで記録を行なうラインタイプの記録装置にお
いては、被記録材を所定の記録位置にセットし、一括し
て1行分の記録を行なった後に、所定量の紙送り(ピッ
チ搬送)を行ない、さらに、次の行の記録を一括して行
なうという動作を繰り返すことにより、被記録材全体の
記録が行なわれる。
【0004】上述した各種の記録装置のうち、インクジ
ェット記録装置は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の
吐出口を配列したライン型の装置は、記録のさらなる高
速化が可能である。特に、インクジェット式の記録手段
(記録ヘッド)のうち、熱エネルギーを利用してインク
を吐出させるタイプのものは、エッチング、蒸着、スパ
ッタリングなどの半導体製造プロセスを経て電気熱変換
体や電極、液路壁、天板などを基板上形成することによ
り、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを容
易に製造することができ、一層のコンパクト化を図るこ
とができる。
【0005】図1は、このような従来のインクジェット
記録装置の構成を示す斜視図である。このインクジェッ
ト記録装置は、大別すると、紙やシート材などの被記録
媒体を載置するための給紙部20と、被記録媒体を給送
し排出するためにプラテン39や搬送ローラ36、排紙
ローラ41が設けられている給送部と、記録を行なう記
録ヘッド7を搭載するキャリッジ部5と、キャリッジ部
5の記録ヘッド7をクリーニングし回復動作を行うする
クリーニング部6とで構成されている。
【0006】クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリ
ーニングを行うポンプ60と、記録ヘッド7の乾燥を防
止するために記録ヘッド7をキャッピングするキャップ
61と、搬送ローラー36からの駆動力を給紙部20ま
たはポンプ60に切り換える駆動切り替えアーム62と
から構成されている。駆動切り替えアーム62は、給紙
またはクリーニング以外の時には搬送ローラー36の軸
心を中心に回転する遊星ギア(不図示)を所定位置に固
定しており、このとき給紙部20およびポンプ60に搬
送ローラー36の駆動力は伝達されない。後述するキャ
リッジ50が移動することで、駆動切り替えアーム62
を図1に示した矢印A方向に移動させると、遊星ギアが
フリーになり、搬送ローラー36の正転、逆転に応じて
遊星ギアが移動し、搬送ローラー36が正転したときは
給紙部20に駆動力が伝達され、逆転したときはポンプ
60に駆動力が伝達されるようになっている。長期間に
わたって記録を行わなかった場合などには、記録ヘッド
7の吐出口内のインクの粘度が高くなって吐出不良など
の原因となるが、ここで記録ヘッド7の吐出口面をキャ
ップ61で覆いつつポンプ60によってキャップ61内
を吸引することで、吐出口内に残っていて粘度が高くな
ったインクなどが取り除かれ、記録ヘッド7の吐出性能
が元に戻り、回復がなされることになる。
【0007】キャリッジ部5は、記録ヘッド7が着脱自
在に装着される装着手段としてのキャリッジ50を有し
ている。キャリッジ50は、それぞれシャーシ8に取り
付けられたガイド軸81およびガイドレール82に、シ
ート材の搬送方向に対して直角方向に摺動自在に嵌合さ
れる。また、キャリッジ50は、シャーシ8に固定され
たキャリッジモータ80の出力軸に固着されたプーリと
回転自在に軸支されたアイドルプーリ84とにかけまわ
されたタイミングベルト83の一部位に結合されてお
り、キャリッジモータ80の駆動力により、記録ヘッド
7がガイド軸81に沿う方向に往復移動する構成となっ
ている。
【0008】次に、キャリッジ50に装着されることと
なる記録ヘッド7について、説明する。図2(a)〜(d)は
インクタンク一体型の記録ヘッドの構成を示している。
【0009】記録ヘッド7は、インクを吐出するヘッド
ユニット71と、ヘッドユニット71に供給するインク
を収容するインクタンク73とが一体になったカートリ
ッジタイプのものであり、図示下向きにインクを吐出す
るようになっている。インクタンク73には、インクを
含浸させたスポンジが詰め込まれている。ヘッドユニッ
ト71は、アルミニウムからなるベースプレート72、
シリコンプレート、ヘッド基板、インクを一時的に貯え
る液室、インクフィルタ、インクタンク73からのイン
クを液室に供給するためのインク供給管80などによっ
て構成されている。シリコンプレートおよびヘッド基板
はベースプレート72上に設けられている。シリコンプ
レートには、複数個のノズル(吐出口)70が一列に例
えば密度360本/インチで設けられるとともに、イン
ク吐出用の熱エネルギーを発生するヒーター素子、電
極、電気配線が形成されている。吐出口70の配列方向
は、駆動上の理由により、記録ヘッド7の主走査方向に
対して垂直から1°〜4°傾けられ、このため、ヘッド
ユニット71は、インクタンク73に対して傾きを持っ
て取り付けられている。
【0010】ここでヘッドユニット71の構成の詳細に
ついて説明する。図3は、ヘッドユニット71の吐出口
70の近傍を示す斜視図である。ヘッドユニット71
は、被記録媒体と所定の間隔をおいて対面する吐出口面
70aに、所定のピッチで複数の吐出口70が形成され
ており、共通液室70cと各吐出口70とを連通する各
液路70dの壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを
発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)70e
が配設されている。共通液室70cはインクタンク73
(図2参照)と連通しており、共通液室70cにはイン
クタンク73からインクが供給される構成となってい
る。インクタンク73から共通液室70cに供給されて
一時的に貯えられたインクは、毛管現象により液路70
dに侵入し、吐出口70bでメニスカスを形成して液路
70dを満たした状態を保つ。このとき、電気信号であ
る記録信号に基づき電気熱変換体70eが通電されて発
熱すると、電気熱変換体70e上のインクが急激に加熱
されて膜沸騰して液路70d内に気泡が発生し、この気
泡の膨張により吐出口70からインクが吐出される。こ
こでは、エネルギーを発生させるエネルギー発生素子と
して、電気熱変換体70eを示したが、これに限らず、
瞬間的に吐出圧力を加える機械的エネルギーを発生する
圧電素子を用いてもよい。なお、電気熱変換体70eへ
通電するための電気信号は、キャリッジ50に設けられ
たフレキシブル基板56(図1参照)を介して、この記
録装置の動作を制御する電気基板(不図示)より与えら
れる。
【0011】このように構成された記録ヘッド7は、イ
ンクジェット記録装置のキャリッジ部5に取り付けら
れ、主走査方向に駆動される。以下、キャリッジ部5の
構成について、図4乃至図7を用いて説明する。キャリ
ッジ部5において、記録ヘッド7の脱着部は、キャリッ
ジ50、ヘッドホルダ51、ベースカバー52、フック
レバー53、コンタクトバネ54、フックカバー55、
フレキシブル基板56、ラバーパッド57から構成され
ている。
【0012】図4(a),(b)に示すように、ヘッドホルダ
51は、キャリッジ50上に設けられたガイド501に
沿って記録ヘッド7を搭載し、左右にスライドするよう
に構成されている。ヘッドホルダ51には、記録ヘッド
7をガイドするガイド部511と、キャリッジ50に垂
直に立てられた側板502のコンタクト面503及び位
置決め面504に記録ヘッド7を押し付ける押し圧部5
12とが設けられている。キャリッジ50の側板502
の位置決め面は3点ある。記録ヘッド7のノズル70近
傍のベースプレート72上の2点と、記録ヘッド7のイ
ンクタンク73の上方の1点とが、この位置決め面に対
応するように構成されている。
【0013】記録ヘッド7に対するキャリッジ50のコ
ンタクト面503が、この位置決め面504の3点が形
成する三角形の内部に位置するように構成されている。
ヘッドホルダー51の押し圧部512の押し位置も、こ
の三角形の内部にある。また、ヘッドホルダー51の押
し圧部512の対向位置には、ガイドアーム513が設
けられており、記録ヘッド7をコンタクト面503から
離脱させる際にはこのガイドアーム513が記録ヘッド
7に作用する。
【0014】フックレバー53は、キャリッジ50の側
板502に、回転可能に取りつけられている。フックレ
バー53の回転中心にはコンタクトバネ54が設けられ
ており、フックレバー53を図示矢印方向へ付勢してい
る。フックカバー55は、フックレバー53を覆うよう
に取り付けられ、フックカバー53がキャリッジ50か
ら抜けないように保持している。図5(a),(b)に示すよ
うに、フックレバー53とヘッドホルダー51は、互い
に当接するカム516,531をそれぞれ有しており、
フックレバー53の回転によりヘッドホルダー51が左
右方向に移動するように構成されている。また、前記コ
ンタクトバネ54の付勢力はフックレバー53を介し
て、ヘッドホルダー51のヘッド押し圧力になってい
る。
【0015】キャリッジ50の側板502には、記録ヘ
ッド7の位置決めを行なうために、ヘッド7のベースプ
レート72の嵌合穴77a,77bに対応した嵌合ピン
505a,505bが設けられ、正確な位置決めを行な
うことができるように構成されている。なお図6は、キ
ャリッジ部15を上から見た図である。
【0016】キャリッジ50の側板502に設けられた
コンタクト面503には、図7に示すように、記録ヘッ
ド7との電気的なコンタクトを確立するために、ゴム硬
度30°〜50°のシリコンゴム等の弾性体からなるラ
バーパッド57が設けられている。そして、ラバーパッ
ド57の上に、フレキシブル基板56の導体部にフォー
ミング可能を施すことで凸形状を形成したコンタクト部
561が設けられている。そして、上述したように記録
ヘッド7を装着状態で、記録ヘッド7のベースプレート
72がキャリッジ50の位置決め面504に接した時
に、ラバーパッド57が一定量変形するように構成する
ことで、フレキシブル基板56と記録ヘッド7のコンタ
クト面78との確実な電気的コンタクトを実現してい
る。なお、この電気的コンタクトによって、記録ヘッド
7と記録装置本体との間で、信号線、電力線が相互に結
合するとともに、記録ヘッドの種別を示すIDを本体側
が認識でき、また、記録ヘッド7内に設けた温度センサ
による検出値を本体側が読み出せるようになる。
【0017】上記構成において、シート材Pに画像形成
する時は、搬送ローラ36およびピンチローラ37によ
りシート材Pを画像形成する行位置に搬送するととも
に、キャリッジモータ80によりキャリッジ50を画像
形成する列位置(シート材Pの搬送方向と垂直な方向に
おける位置)に移動させて、シート材Pの画像形成すべ
き位置を記録ヘッド7に対向させる。その後、電気基板
からの記録信号により記録ヘッド7のヘッドユニット7
1からシート材Pに向けてインクを吐出して画像が形成
される。
【0018】以上の構成によって、記録ヘッド7のキャ
リッジ部5への脱着、保持、位置決め、電気的接続等が
行なわれ、高品位(HQ;ハイクウォリティー)、高速
(HS;ハイスピード)などの各種印字モードに応じて
記録ヘッド7が所定の駆動周波数で駆動され、記録が行
なわれる。また、キャリッジ部5に装着する記録ヘッド
を交換することにより、各種の記録に対応することが可
能となる。例えば。の種類を替えることにより、モノク
ロ記録のための単色の記録ヘッド(モノクロ対応ヘッ
ド)と、ノズル列およびインクタンクを4つに分割し各
タンクを黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応
させたカラー対応ヘッドとを用意し、モノクロ記録のみ
を行なう場合にはモノクロ対応ヘッドを装着し、カラー
記録を行なう場合にはカラー対応ヘッドを装着すること
により、所望の記録を行なうことが可能になる。このと
き、記録ヘッドのID(種別)を検出し、記録装置本体
側が記録ヘッドの種類を認識して、装着されているヘッ
ドに応じた制御を切り替えることで、駆動制御、画像処
理、信頼性制御、印字制御などが最適化されるようにな
っている。具体的には、駆動条件(駆動電圧、駆動パル
ス、駆動周波数、駆動パルスのパルス幅制御(PWM制
御)、駆動方式など)、回復条件及び回復シーケンス
(吸引、予備吐出、ワイピングなど)、印字制御(紙送
り、マスク、パス数、色処理、ガンマ補正など)、異常
動作対応(異常高温制御)などが最適化される。
【0019】このようにバブルジェット技術が多方面の
製品に利用されるにしたがって、近年、次のような要求
がさらに高まってきている。
【0020】例えば、エネルギー効率の向上の要求に対
する検討としては、保護膜の厚さを調整するといった発
熱体の最適化が挙げられている。この手法は、発生した
熱のインク等の液体への伝搬効率を向上させる点で効果
がある。また、高品質の画像を得るために、インクの吐
出スピードが速くかつ安定した気泡発生に基づく良好な
インク吐出を行える液体吐出方法等を与えるための駆動
条件が提案されている。また、高速記録の観点から、吐
出後における液体の液流路内への充填(リフィル)速度
の大きい液体吐出ヘッドを得るために、流路形状を改良
したものも提案されている。
【0021】これら各種提案された流路形状の内、流路
構造として図8(a),(b)に示すものが、特開昭63−1
99972号公報等に記載されている。この公報に記載
されている流路構造やヘッド製造方法は、気泡の発生に
伴って発生するバック波(吐出口へ向かう方向とは逆の
方向へ向かう圧力、すなわち、液室12の方向へ向かう
圧力)に着目した発明である。このバック波は、吐出方
向へ向かうエネルギーでないため、損失エネルギーとし
て知られている。
【0022】図8(a),(b)に示す流路形状では、素子基
板1上に発熱体(発熱素子)2が設けられるとともに、
発熱体2によって形成される気泡の発生領域よりも離
れ、かつ、発熱体2に関して吐出口18とは反対側に位
置するに弁90が設けられている。この弁90は、板材
等を利用する製造方法によって、図1(b)に示すよう
に、液流路10の天井に貼り付いたように初期位置を持
ち、気泡の発生に伴って液流路10内へ垂れ下がる。図
8(a),(b)に示される発明では、上述したバック波の一
部を弁90によって制御し、上流側へのバック波の進行
を抑えることで、エネルギー損失を抑制するとされてい
る。しかしながら、気泡の発生する過程を詳細に検討す
ると分かるように、吐出すべき液体を保持する流路10
の内部に弁90を設けてバック波の一部を抑制すること
は、液体吐出にとっては実用的なものでない。すなわ
ち、もともとバック波自体は、前述したように吐出に直
接関係しないものである。このバック波が流路10内に
発生した時点では、図8(a)に示すように、気泡のうち
吐出に直接関係する圧力はすでに流路10から液体を吐
出可能状態にしている。したがって、バック波、しかも
その一部を抑制したからといっても、吐出に大きな影響
を与えないことは明らかである。
【0023】また、上述した従来のインクジェット記録
方法では、インクに接した状態で発熱体が発熱を繰り返
すため、発熱体の表面にインクの焦げによる堆積物が発
生するが、インクの種類によってはこの堆積物が多く発
生することで、気泡の発生を不安定にしていまい、良好
なインクの吐出を行うことが困難な場合があった。ま
た、吐出すべき液体が熱によって劣化しやすい液体の場
合や発泡が十分に得られにくい液体の場合においても、
吐出すべき液体を変質させず、良好に吐出するための方
法が望まれていた。このような観点から、熱により気泡
を発生させる液体(発泡液)と吐出する液体(吐出液)
とを別液体とし、発泡による圧力を吐出液に伝達するこ
とで吐出液を吐出する方法が、特開昭61−69467
号公報、特開昭55−81172号公報、米国特許第
4,480,259号明細書等の公報に開示されている。
これらの公報では、吐出液であるインクと発泡液とをシ
リコンゴムなどの可撓性膜で完全分離し、発熱体に吐出
液が直接接しないようにすると共に、発泡液の発泡によ
る圧力を可撓性膜の変形によって吐出液に伝える構成を
とっている。このような構成によって、発熱体表面の堆
積物の防止や、吐出液体の選択自由度の向上等を達成し
ている。
【0024】しかしながら、前述のように吐出液と発泡
液とを完全分離する構成のヘッドにおいては、発泡時の
圧力を可撓性膜の伸縮変形によって吐出液に伝える構成
であるため、発泡による圧力を可撓性膜がかなり吸収し
てしまう。また、可撓性膜の変形量もあまり大きくない
ため、吐出液と発泡液とを分離することによる効果を得
ることはできるものの、エネルギー効率や吐出力が低下
してしまうおそれがあった。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、気泡
(特に膜沸騰に伴う気泡)を液流路中に形成して液体を
吐出する方法では、さらなる吐出特性の向上が望まれて
いる。そこで、本発明者らは、液滴吐出の原理に立ち返
り、気泡を利用した新規な液滴吐出方法及びそれに用い
られるヘッド等を提供すべく、流路中の可動部材の機構
の原理を解析すると言った液流路中の可動部材の動作を
起点とする第1の技術解析、及び気泡による液滴吐出原
理を起点とする第2の技術解析、さらには、気泡形成用
の発熱体の気泡形成領域を起点とする第3の技術解析を
行った。その結果、気泡(特に膜沸騰に伴う気泡)を液
流路中に形成して液体を吐出する方法での根本的な吐出
特性を、従来では考えられなかった観点から、従来では
予想できない水準に高めることを可能にした。
【0026】すなわち本発明者らは、上述した各解析に
よって、可動部材の支点と自由端の配置関係を吐出口側
つまり下流側に自由端が位置する関係にすること、また
可動部材を発熱体もしくは、気泡発生領域に面して配す
ることで積極的に気泡を制御する全く新規な技術を確立
し、この新たに得られた技術に基づく発明を特許として
出願した。具体的には、気泡自体が吐出量に与えるエネ
ルギーを考慮すると、気泡の下流側の成長成分を考慮す
ることが吐出特性を格段に向上できる要因として最大で
あること、つまり、気泡の下流側の成長成分を吐出方向
へ効率よく変換させることこそ吐出効率、吐出速度の向
上をもたらすことが判明し、このことから、気泡の下流
側の成長成分を積極的に可動部材の自由端側に移動させ
ることによって、従来の液体吐出方法に比べて極めて高
い技術水準の発明を完成させた。この発明では、気泡を
形成するための発熱領域、例えば電気熱変換体の液体の
流れ方向の面積中心を通る中心線から下流側、あるい
は、気泡形成を司る面における面積中心等の気泡下流側
の成長にかかわる可動部材や液流路等の構造的要素を勘
案することが好ましいことも分かった。
【0027】さらに本発明者らは、前述した技術に加え
て、液流路の構造や発熱体形状を考慮することで、吐出
力を一層向上させつつ、バック波や、液体供給方向とは
逆の方向への気泡の成長成分をさらに抑止し、吐出され
る液体の流れを一方向化させる画期的な技術を導き出す
に至った。
【0028】ところで、このような新たな吐出原理に基
づくインクジェット記録ヘッドは、従来の技術の欄で述
べたような在来型のインクジェット記録ヘッドとは、吐
出する液体(インク)の粘度等の物性値や吐出のための
駆動条件(電圧や駆動周波数など)、解像度が異なって
いる。したがって、この新たな吐出原理に基づくインク
ジェット記録ヘッド(以下、新規型のインクジェット記
録ヘッド)は、それ専用の、新規型のインクジェット記
録装置に装着して使用することによって、その特徴を最
大限に生かして使用することができる。以下の説明で
は、インクジェット記録ヘッドとして、インクタンクと
ヘッドユニットとが一体化されて例えばディスポーザブ
ルタイプとなっている、いわゆるカートリッジタイプの
インクジェット記録ヘッドのみを考えることとする。
【0029】新規型のインクジェット記録ヘッドは新規
型の記録装置に装着すべきであるといっても(同様に在
来型の記録ヘッドは在来型の記録ヘッドに装着するのが
本来の姿である)、インク切れなどの緊急時には、在来
型のインクジェット記録ヘッドをこの新規型の記録装置
に装着したり、新規型の記録ヘッドを在来型のインクジ
ェット記録装置に装着したりして、急場をしのげるよう
にすることが望まれる。すなわち、新規型の記録ヘッド
あるいは記録装置と在来型の記録ヘッドあるいは記録装
置との間に互換性が維持されるようにすることが望まれ
る。その際、画像データに基づいて記録装置を駆動する
ためのプリンタドライバの新しいもの古いものなどとの
互換性の維持されるようにすることが好ましい。
【0030】しかしながら、記録ヘッドの形状のうち記
録装置のキャリッジとの係合部分の形状を新規型と在来
型とで同一にするだけでは、両方の種類の互換性は向上
しないし、記録ヘッドと記録装置との与えられた組合せ
の範囲内で画質、記録速度や信頼性などの条件が一番よ
くなるような記録条件で記録することも達成することも
できない。具体的に言えば、以下の点で、互換性も向上
させ良好な記録を達成するための障害が残っている。
【0031】記録ヘッドのコンタクト部の互換性:在
来型ヘッドとの共通端子を持ちながら、新規型の記録ヘ
ッドの高い性能を活かすためのコンタクトレイアウト、
コンタクトパッド数などが検討されていない。
【0032】駆動条件の互換性:新規型の記録ヘッド
では在来型のものに比べて駆動周波数や解像度が向上し
ているが、このような特性を活かして高速記録、高画質
記録に対応しようとすると、ヘッド制御の面で、在来型
の記録ヘッドとの間で矛盾が生じることもある。
【0033】回復条件、回復シーケンス(吸引による
回復、予備吐出、吐出口面のワイピング)などの互換
性:流路構成や使用するインクが異なるため、吸引条件
などが相違し、新規型の記録ヘッドと在来型の記録ヘッ
ドでの回復シーケンスに矛盾が生じることもある。ま
た、新規型の記録ヘッドには、後述するように1流路構
成のものと2流路構成のものとがあるが、これらのもの
に間でも、吸引条件等が異なる場合がある。
【0034】印字制御(紙送り、マスク、パス数、色
処理、γ補正など)の互換性:インクや解像度などを変
更したことにより、記録画像の状態変化(色、γ値、ド
ット径、テクスチャー)などに矛盾が生じることもあ
る。
【0035】異常動作対応(異常高温制御、吐出口か
らのインク落ち、不吐出検出など)の互換性:記録ヘッ
ドの構造が異なることにより比熱、熱容量、放熱、セン
サー特性などが変化し、異常検出の基準を共通のものと
することができず、矛盾が生じることもある。
【0036】上述した新たな吐出原理による新規型のイ
ンクジェット記録ヘッドでは、その内部構造において2
層構造となっており、上述の可動部材をはさんで吐出口
側の領域に供給される液体は、主として吐出され、可動
部材より気泡発生領域側の領域供給される液体は、主と
して、吐出のための気泡形成に使用される。このような
新規型のインクジェット記録ヘッドにおいて、主として
吐出されるための吐出液と、吐出のための気泡形成に使
用される発泡液とを別々に供給する構成とすることもで
き、これら発泡液と吐出液とを同一の液体とすること
も、異なる液体とすることもできる。したがって、記録
ヘッドの内部構造で吐出液と発泡液とが分けられている
場合とそうでない場合では、上述のの駆動条件やの
異常動作対応などの互換性の面で、新規型の記録ヘッド
相互で矛盾を生じることも考えられる。
【0037】発泡液と吐出液とを異なる液体とする場
合、両方の液体が相互に混合可能な液体であるかそうで
ないかによっても、動作特性に差が生じ、(駆動条
件)や(異常動作対応)などの互換性の面で、新規型
の記録ヘッド相互で矛盾を生じることも考えられる。特
に、発泡液と吐出液とにそれぞれ相互に反応する成分を
含ませて、被記録媒体上でのインクの発色性や定着性を
向上させることも考えられるが、この場合には、の印
字制御の互換性についても、十分な考慮を払う必要があ
る。発泡液と吐出液とに分けた場合、吐出液にはかなり
の高粘度の液体を使用することも可能になるが、その際
には、の回復条件及びシーケンスの互換性についても
十分に検討を加えなければならない。
【0038】上述したように、新規型の記録ヘッドと在
来型の記録装置の間で、あるいは在来型の記録ヘッドと
新規型の記録装置の間で、さらには、各種の新規型の記
録へッド相互間で互換性を維持し、与えられた記録ヘッ
ドと記録装置との組合せを前提として最良の記録を行う
ためには、解決すべき課題がかなり残されている。
【0039】そこで本発明の第1の目的は、互換性を維
持しつつ、上述した記録ヘッドのような可動部材を介し
て記録ヘッドの内部が2層に分離されていることで特徴
づけられる新規型の記録ヘッドと、在来型の記録ヘッド
との特徴の差を最大限に活かせるようにしたインクジェ
ット記録ヘッドの標準化方法を提供することにある。
【0040】本発明の第2の目的は、互換性を維持しつ
つ、上述した記録ヘッドのような可動部材を介して記録
ヘッドの内部が2層に分離されていることで特徴づけら
れる新規型の記録ヘッドと、在来型の記録ヘッドとの駆
動制御の矛盾を解決する標準化方法と、この矛盾を解決
した記録装置を提供することにある。
【0041】本発明の第3の目的は、互換性を維持しつ
つ、上述した記録ヘッドのような可動部材を介して記録
ヘッドの内部が2層に分離されていることで特徴づけら
れる新規型の記録ヘッドと、在来型の記録ヘッドとの回
復制御の矛盾を解決する標準化方法と、この矛盾を解決
した記録装置を提供することにある。
【0042】本発明の第4の目的は、互換性を維持しつ
つ、上述した記録ヘッドのような可動部材を介して記録
ヘッドの内部が2層に分離されていることで特徴づけら
れる新規型の記録ヘッドと、在来型の記録ヘッドとの印
字制御の矛盾を解決する標準化方法と、この矛盾を解決
した記録装置を提供することにある。
【0043】本発明の第5の目的は、互換性を維持しつ
つ、上述した記録ヘッドのような可動部材を介して記録
ヘッドの内部が2層に分離されていることで特徴づけら
れる新規型の記録ヘッドと、在来型の記録ヘッドとの間
での、異常動作対応などのための各種の検出結果の矛盾
を解決する標準化方法と、この矛盾を解決した記録装置
を提供することにある。
【0044】本発明の第6の目的は、互換性を維持しつ
つ、上述した記録ヘッドのような可動部材を介して記録
ヘッドの内部が2層に分離されていることで特徴づけら
れる新規型の記録ヘッドと、在来型の記録ヘッドとのユ
ーザインタフェース(被記録媒体対応、解像度、記録方
法の設定など)の矛盾を解決するプリンタドライバを提
供することにある。
【0045】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドの標準化方法は、第1の駆動条件でインクを吐出
する第1のインクジェット記録ヘッドを搭載可能であ
り、第1の駆動条件のみを供給する供給手段を有する第
1のインクジェット記録装置を含む市場システムに対
し、第1のインクジェット記録装置とは異なる第2のイ
ンクジェット記録装置に搭載され第1の駆動条件とは異
なる第2の駆動条件でインクを吐出し、第1のインクジ
ェット記録装置より優れた吐出性能を有し、第1のイン
クジェット記録装置にも搭載が可能で第1の駆動条件で
もインク吐出が可能である第2のインクジェット記録ヘ
ッドを提供することを特徴とする。
【0046】上述したインクジェット記録ヘッドの標準
化方法において、第2のインクジェット記録ヘッドとし
ては、典型的には、液体を吐出する吐出口と、液体に
気泡を発生する気泡発生領域と、気泡発生領域に面して
配され、第1の位置と第1の位置よりも気泡発生領域か
ら遠い第2の位置との間を変位可能な可動部材とを有
し、該可動部材は、気泡発生領域での気泡発生に基づく
圧力によって第1の位置から第2の位置へ変位するとと
もに、可動部材の変位によって気泡を吐出口に向う方向
の上流よりも下流に大きく膨張させることで液体を吐出
するもの、液体を吐出する吐出口と、液体に熱を加え
ることで該液体に気泡を発生させる発熱体と、発熱体に
面して設けられ吐出口側に自由端を有し気泡の発生によ
る圧力に基づいて自由端を変位させて圧力を吐出口側に
導く可動部材と、可動部材の発熱体に近い面に沿った上
流側から発熱体上に液体を供給する供給路とを有するも
の、あるいは、吐出口に連通した第1の液流路と、発
熱体を有し液体に熱を加えることで該液体に気泡を発生
させる気泡発生領域を有する第2の液流路と、発熱体に
対面するように第1の液流路と気泡発生領域との間に配
され、吐出口側に自由端を有し、気泡発生領域内での気
泡の発生による圧力に基づいて自由端を第1の液流路側
に変位させて圧力を第1の液流路の吐出口側に導く可動
部材と、を有するものなどが、例示される。
【0047】本発明のインクジェット記録ヘッドは、イ
ンクジェット記録ヘッドを交換自在に載置可能な載置部
と、載置部に載置されたインクジェット記録ヘッドの種
類を判別する判別手段と、判別されたインクジェット記
録ヘッドの種類に応じ、可能な範囲で最適設定条件を与
える設定手段とを少なくとも有するインクジェット記録
システムにおいて使用されるインクジェット記録ヘッド
において、載置部に設けられたコンタクト面に対して係
合して電気的に接続し得るコンタクト面を有し、該コン
タクト面の特定のコンタクトを介したシリアルデータ通
信によって、少なくともインクジェット記録ヘッドの種
類に関する情報をインクジェット記録システム側に伝送
できることを特徴とする。
【0048】このインクジェット記録ヘッドにおいて
は、温度検出用のセンサと特性補正用の値を保持するラ
ンク手段とを備え、センサでの測定値及び特性補正用の
値がシリアルデータ転送によって伝送されるようにする
ことができる。
【0049】本発明のインクジェット記録方法は、イン
クジェット記録ヘッドに設けられた吐出口からインクを
吐出することによって被記録媒体上に画像を形成するイ
ンクジェット記録システムにおけるインクジェット記録
方法であって、インクジェット記録システムとして、第
1の記録特性を有する第1のインクジェット記録ヘッド
と第1の記録特性とは異なる第2の記録特性を有する第
2のインクジェット記録ヘッドの少なくとも2種類のイ
ンクジェット記録ヘッドを交換自在に載置可能な載置部
と、載置部に載置されたインクジェット記録ヘッドの種
類を判別する判別手段とを有するものを使用し、判別手
段での判別結果に応じ、載置部に載置されているインク
ジェット記録ヘッドとインクジェット記録システムとの
組合せを制約条件として該制約条件の中で最適の記録条
件で記録を行う。この場合、第1の記録特性が第2の記
録特性に比べて相対的に優れたものであり、インクジェ
ット記録システムが第1のインクジェット記録ヘッドの
記録特性を完全には発揮できない場合には、その旨を利
用者に対して表示して記録を行うようにすることが好ま
しい。
【0050】本発明の情報処理装置は、本発明のインク
ジェット記録システムにおいて使用され、載置部を含む
記録装置に対して印字データを出力する情報処理装置に
おいて、載置部に載置されているインクジェット記録ヘ
ッドの種類に関する情報を記録装置から受け取り、載置
されているインクジェット記録ヘッドの種類に応じた画
像処理を行うプリンタドライバを備える。
【0051】本発明のその他の効果については、以下の
発明の実施の形態の記載から理解される。
【0052】なお、本発明の説明で用いる「上流」「下
流」とは、液体の供給源から気泡発生領域(又は可動部
材)を経て、吐出口へ向かう液体の流れ方向に関して、
又はこの構成上の方向に関しての表現として表されてい
る。
【0053】また、気泡自体に関する「下流側」とは、
主として液滴の吐出に直接作用するとされる気泡の吐出
口側部分を代表する。より具体的には気泡の中心に対し
て、上記流れ方向や上記構成上の方向に関する下流側、
又は、発熱体の面積中心より下流側の領域で発生する気
泡を意味する。
【0054】本発明における、「記録」とは、文字や図
形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与するこ
とだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を付与
することをも意味するものである。
【0055】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0056】《概要》本発明に基づくこの実施の形態の
インクジェット記録システムは、上述の「従来の技術」
の欄で述べたような在来型のインクジェット記録ヘッド
と、上述の「発明が解決しようとする課題」の欄で説明
した新規の吐出原理に基づく新規型のインクジェット記
録ヘッドと、在来型のインクジェット記録ヘッドに本来
適合している在来型の記録装置(プリンタ)と、新規型
のインクジェット記録ヘッド用の新規型の記録装置との
間の互換性を保ち、かつ、与えられた記録ヘッドと記録
装置との組合せに応じてその組合せでの最善の記録がな
されるようにしたものである。図9は、これら記録ヘッ
ドと記録装置との組合せバリエーションを説明する図で
ある。記録装置としては、図1を用いて説明したものと
同様のインクジェット記録装置が使用されるものとす
る。後述するように、記録装置は、一般に、機構系や、
制御回路を含む電気回路系などのハードウエア部分と、
ハードウエア部分に含まれるCPU(中央処理装置)チ
ップで実行するプログラムなどからなるソフトウエア部
分からなり、このソフトウエアは、取り替え可能なRO
M(読み出し専用メモリ)、あるいはホストコンピュー
タ側から書き換え可能なEPROM(電気的消去可能R
OM)やフラッシュメモリ中に格納されている。
【0057】従来型の記録装置200Cも新規型の記録
装置200Nも、いずれもホストコンピュータ300に
接続され、ホストコンピュータ300から印字データを
受け取るようになっている。これら記録装置200C,
200Nには、従来型の記録ヘッド210Cも新規型の
記録ヘッド210Nも、いずれも装着できるようになっ
ている。すなわち、在来型の記録ヘッド210Cが在来
型の記録装置200Cのキャリッジ部5(図1参照)に
受容されるように、在来型の記録ヘッド210Cの形状
と在来型の記録装置200Cのキャリッジ部の形状が定
められているわけであるが、新規型の記録ヘッド210
Nの形状は、この在来型の記録装置200Cのキャリッ
ジ部に受容されるように定められ、新規型の記録装置2
00Nの形状は、両方の記録ヘッド210C,210N
のいずれも受容できるように定められているのである。
記録装置における在来型と新規型の区別は、記録ヘッド
に対する動作電圧や駆動信号が、在来型の記録ヘッドを
前提として設計されているか、新規型の記録ヘッドに最
もよく適合するものとして設計されているかである。図
9において、記録ヘッドと記録装置との組み合わせが矢
印で示されている。
【0058】ここで注意しなければならないことは、在
来型の記録装置の設計時には新規型の記録ヘッドは存在
せず、在来型の記録装置のハードウエア設計には新規型
の記録ヘッドのことは一切反映されていないことであ
る。このため、在来型の記録装置200Cに新規型の記
録ヘッド210Nを装着した場合には、在来型の記録ヘ
ッド210Cを装着した場合と同一の条件で新規型の記
録ヘッド210Nを駆動するか、ソフトウエアを入れ替
えて新規型の記録ヘッド210Nに対応した条件(ただ
しハードウエアの制限内)で駆動できるようにするしか
ない。
【0059】《新規型の記録ヘッド(1液流路構成)》
ここで、本実施の形態の記録システムを説明する前に、
本実施の形態で前提とする新規型の記録ヘッド、すなわ
ち上述した新しい吐出原理に基づく液体吐出ヘッドにつ
いて説明する。図10は、このような液体吐出ヘッドを
液流路方向で切断した断面模式図を示しており、図11
はこの液体吐出ヘッドの部分破断斜視図を示している。
ここではまず、吐出液と発泡液との区別を行わないいわ
ゆる1液流路構成の液体吐出ヘッドを説明する。
【0060】この液体吐出ヘッドでは、液体を吐出する
ための吐出エネルギー発生素子として、液体に熱エネル
ギーを作用させる発熱体2(ここでは40μm×105
μmの形状の発熱抵抗体)が素子基板1に設けられてお
り、この素子基板1上に発熱体2に対応して液流路10
が配されている。液流路10は吐出口18に連通してい
ると共に、複数の液流路10に液体を供給するための共
通液室13に連通しており、吐出口から吐出された液体
に見合う量の液体をこの共通液室13から受け取る。
【0061】この液流路10の素子基板上には、前述の
発熱体2に対向するように面して、金属等の弾性を有す
る材料で構成され、平面部を有する板状の可動部材31
が片持梁状に設けられている。この可動部材の一端は液
流路10の壁や素子基板上に感光性樹脂などをパターニ
ングして形成した土台(支持部材)34等に固定されて
いる。これによって、可動部材31は保持されると共に
支点(支点部分)33を構成している。
【0062】この可動部材31は、液体の吐出動作によ
って共通液室13から可動部材31を経て吐出口18側
へ流れる大きな流れの上流側に支点(支点部分;固定
端)33を持ち、この支点33に対して下流側に自由端
(自由端部分)32を持つように、発熱体2に面した位
置に発熱体2を覆うような状態で発熱体から15μm程
度の距離を隔てて配されている。この発熱体と可動部材
との間が気泡発生領域となる。なお発熱体、可動部材の
種類や形状および配置はこれに限られることなく、後述
するように気泡の成長や圧力の伝搬を制御しうる形状お
よび配置であればよい。なお、上述した液流路10は、
後に取り上げる液体の流れの説明のため、可動部材31
を境にして吐出口18に直接連通している部分を第1の
液流路14とし、気泡発生領域11や液体供給路12を
有する第2の液流路16として、これら2つの領域(第
1の液流路14及び第2の液流路16)に分けて説明す
る。
【0063】発熱体2を発熱させることで、可動部材3
1と発熱体2との間の気泡発生領域11の液体に熱を作
用させ、液体に米国特許第4,723,129号明細書に記載さ
れているような膜沸騰現象に基づく気泡を発生させる。
気泡の発生に基づく圧力と気泡は可動部材31に優先的
に作用し、可動部材31は、図10(b),(c)もしくは図
11で示されるように、支点33を中心に吐出口側に大
きく開くように変位する。可動部材31の変位若しくは
変位した状態によって、気泡の発生に基づく圧力の伝搬
や気泡自身の成長が吐出口18側に導かれる。
【0064】ここで、上述した吐出原理の中で基本的な
ものを説明する。ここで最も重要な原理の1つは、気泡
に対面するように配された可動部材31、が気泡の圧力
あるいは気泡自体に基づいて、定常状態の第1の位置か
ら変位後の位置である第2の位置へ変位し、この変位す
る可動部材31によって、気泡の発生に伴う圧力や気泡
自身が、吐出口18が配された下流側へと導かれること
である。
【0065】可動部材を用いない従来の液流路構造を模
式的に示した図12と、可動部材31を用いた液流路構
成を模式的に示す図13とを比較して、この新規の吐出
原理をさらに詳しく説明する。ここでは、吐出口方向へ
の圧力の伝搬方向をVA、上流側への圧力の伝搬方向を
Bとして示した。
【0066】図12で示されるような従来のヘッドにお
いては、発生した気泡40による圧力の伝搬方向を規制
する構成はない。このため、気泡40の形成による圧力
伝搬方向は、V1〜V8に示すように、それぞれ気泡40
の表面の法線方向となり、さまざまな方向を向いてい
る。このうち、液吐出に最も影響を及ぼすVA方向に圧
力伝搬方向の成分を持つものは、V1〜V4すなわち気泡
のほぼ半分の位置より吐出口に近い部分の圧力伝搬の方
向成分であり、これらは、吐出効率、吐出力、吐出速度
等に直接寄与する重要な部分である。さらにV1は吐出
方向VAの方向に最も近いため効率よく働き、逆にV
4は、VAに向かう方向成分は比較的少ない。
【0067】これに対して、図13で示されるように上
述の原理に基づいて可動部材を設けた場合には、図12
に示す従来の場合ではさまざまな方向を向いていた気泡
の圧力伝搬方向V1〜V4が、可動部材31によって下流
側(吐出口側)へ導かれ、V Aの圧力伝搬方向に変換さ
れ、これにより気泡40の圧力が直接的に効率よく吐出
に寄与することになる。そして、気泡の成長方向自体
も、圧力伝搬方向V1〜V4と同様に下流方向に導かれ、
上流より下流で大きく成長する。このように、気泡の成
長方向自体を可動部材31によって制御し、気泡の圧力
伝搬方向を制御することで、吐出効率や吐出力また吐出
速度等の根本的な向上を達成することができる。
【0068】図10に戻って、この液体吐出ヘッドの吐
出動作について詳しく説明する。
【0069】図10(a)は、発熱体2に電気エネルギー
等のエネルギーが印加される前の状態であり、発熱体2
が熱を発生する前の状態である。ここで重要なことは、
可動部材31が、発熱体2の発熱によって発生した気泡
40に対し、この気泡の少なくとも下流側部分に対面す
る位置に設けられていることである。つまり、気泡40
の下流側が可動部材に作用するように、液流路構造上で
は少なくとも発熱体の面積中心3より下流(発熱体2の
面積中心3を通って流路の長さ方向に直交する線より下
流)の位置まで可動部材31が配されている。
【0070】図10(b)は、発熱体2に電気エネルギー
などが印加されて発熱体2が発熱し、発生した熱によっ
て気泡発生領域11内を満たす液体の一部が加熱され、
膜沸騰に伴う気泡が発生した状態を示している。このと
き、可動部材31は、気泡40の発生に基づく圧力によ
り、気泡40の圧力の伝搬方向を吐出口方向に導くよう
に、第1の位置から第2の位置へ変位する。ここで重要
なことは、前述したように、可動部材31の自由端32
を下流側(吐出口側)に配置し、支点33を上流側(共
通液室側)に位置するように配置して、可動部材31の
少なくとも一部を発熱体2の下流部分すなわち気泡40
の下流部分に対面させることである。
【0071】図10(c)は、気泡40がさらに成長した
状態を示しているが、ここでは、気泡40の発生に伴う
圧力に応じて、可動部材31はさらに変位している。発
生した気泡40は、上流より下流に大きく成長するとと
もに、可動部材31の第1の位置(点線位置)を越えて
大きく成長している。このように気泡40の成長に応じ
て可動部材31が徐々に変位して行くことで、気泡40
の圧力伝搬方向や体積移動のしやすい方向、すなわち自
由端側への気泡の成長方向を吐出口18に均一的に向か
わせることができることも、吐出効率を高めていると考
えられる。可動部材31は、気泡や気泡形成に伴う圧力
波を吐出口方向へ導く際もこの伝達の妨げになることは
ほとんどなく、伝搬する圧力の大きさに応じて、圧力の
伝搬方向や気泡の成長方向を効率よく制御することがで
きる。
【0072】図10(d)は、吐出された液滴45が飛翔
しているとともに、気泡40が、前述した膜沸騰の後、
気泡内部の圧力の減少によって収縮し、消滅する状態を
示している。この状態では、もはや、発熱体2には電気
エネルギーは印加されていない(少なくとも、気泡を維
持するのに必要な程度以上のエネルギーは供給されてい
ない)。第2の位置まで変位していた可動部材31は、
気泡の収縮による負圧と可動部材31自身のばね性によ
る復元力によって、図10(a)の初期位置(第1の位
置)に復帰する。また、消泡時には、気泡発生領域11
での気泡の収縮体積を補うため、また吐出された液体の
体積分を補うために、上流側(図示B側)、すなわち共
通液室側から、流れVD1,VD2のように、また、吐出口
側から流れのVcのように、液体が流れ込んでくる。
【0073】以上、気泡の発生に伴う可動部材の動作と
液体の吐出動作について説明したが、以下、この液体吐
出ヘッドにおける液体のリフィルについて詳しく説明す
る。
【0074】図10(c)の状態の後、気泡40が最大体
積の状態を経て消泡過程に入ったときには、消泡した体
積を補う体積の液体が、気泡発生領域11に、第1液流
路14の吐出口18側と第2液流路16の共通液室側1
3から流れ込む。
【0075】可動部材31を持たない従来の液流路構造
においては、消泡位置に吐出口側から流れ込む液体の量
と共通液室から流れ込む液体の量は、気泡発生領域より
吐出口に近い部分と共通液室に近い部分との流抵抗の大
きさに起因する(流路抵抗と液体の慣性に基づくもので
ある)。このため、吐出口に近い側の流抵抗が小さい場
合には、多くの液体が吐出口側から消泡位置に流れ込
み、メニスカスの後退量が大きくなることになる。特
に、吐出効率を高めるために吐出口に近い側の流抵抗を
小さくして吐出効率を高めようとするほど、消泡時のメ
ニスカスMの後退が大きくなり、リフィル時間が長くな
って高速印字を妨げることとなっていた。
【0076】これに対して、上述した吐出原理を用いた
この液体吐出ヘッドでは、可動部材31を設けたため、
気泡の体積Wを可動部材31の第1の位置を境に上側を
W1、気泡発生領域11側をW2とした場合、消泡時に可
動部材31が元の位置に戻った時点でメニスカスMの後
退は止まり、その後残ったW2の体積分の液体供給は、
主に第2の液流路16の流れVD2からの液供給によって
なされる。これにより、従来は気泡Wの体積の半分程度
に対応した量がメニスカスの後退量になっていたのに対
して、ここでは、それより少ないW1の半分程度のメニ
スカス後退量に抑えることが可能になる。さらに、W2
の体積分の液体供給は、消泡時の圧力を利用して、可動
部材31の発熱体側の面に沿って主に第2液流路16の
上流側(VD2)から強制的に行うことができるため、よ
り速いリフィルを実現できる。
【0077】ここで特徴的なことは、従来のヘッドで消
泡時の圧力を用いたリフィルを行った場合、メニスカス
の振動が大きくなってしまい画像品位の劣化につながっ
ていたのに対し、ここで述べる高速リフィルにおいて
は、可動部材31によって、吐出口側の第1の液流路1
4の領域と気泡発生領域11との吐出口側での液体の流
通が抑制されるため、メニスカスの振動を極めて少なく
することができることである。
【0078】このように、本発明が用いる吐出原理によ
れば、第2の液流路16の液供給路12を介しての気泡
発生領域11への強制的なリフィルと、上述したメニス
カス後退や振動の抑制によって高速リフィルを達成する
ことで、吐出の安定や高速繰り返し吐出、また記録の分
野に用いた場合、画質の向上や高速記録を実現すること
ができる。吐出力が向上しているため、従来は吐出が難
しかったようなインク(例えば顔料系のインク)の吐出
も行えるようになっている。
【0079】上述した液体吐出原理は、さらに次のよう
な有効な機能を兼ね備えている。すなわち、気泡の発生
による圧力の上流側への伝搬(バック波)が抑制される
ことである。従来、発熱体上で発生した気泡の内、共通
液室側(上流側)の気泡による圧力は、その多くが、上
流側に向かって液体を押し戻す力(バック波)になって
いた。このバック波は、上流側の圧力と、それによる液
移動量、そして液移動に伴う慣性力を引き起こし、これ
らは液体の液流路内へのリフィルを低下させ高速駆動の
妨げにもなっていた。上述した液体吐出原理によれば、
まず可動部材31によって上流側へのこれらの作用を抑
えられ、リフィル供給性の向上がさらに図られている。
【0080】さらに、この新規な吐出原理に基づく液体
吐出ヘッドのさらなる特徴的な構造と効果について、以
下に説明する。
【0081】ここでは、第2の液流路16は、発熱体2
の上流に、発熱体2と実質的に平坦につながる(発熱体
表面が大きく落ち込んでいない)内壁を持つ液体供給路
12を有している。このような場合、気泡発生領域11
および発熱体2の表面への液体の供給は、可動部材31
の気泡発生領域11に近い側の面に沿って、VD2のよう
に行われる。このため、発熱体2の表面上に液体がよど
むことが抑制され、液体中に溶存していた気体の析出
や、消泡できずに残ったいわゆる残留気泡が除去されや
すくなり、また、液体への蓄熱が過度に及ぶことが防止
される。したがって、より安定した気泡の発生を高速に
繰り返し行うことができるようになる。なお、ここでは
実質的に平坦な内壁を持つ液体供給路12を持つもので
説明したが、これに限らず、発熱体表面となだらかにつ
ながり、なだらかな内壁を有する液供給路であればよ
く、発熱体上に液体のよどみや、液体の供給に大きな乱
流を生じない形状であればよい。
【0082】また、気泡発生領域11への液体の供給
は、可動部材の側部(スリット35)を介してVD1から
行われるものもある。しかし、気泡発生時の圧力をさら
に有効に吐出口に導くために、図10で示すように気泡
発生領域の全体を覆う(発熱体面を覆う)ような大きな
可動部材31を用い、可動部材31が第1の位置へ復帰
することで、気泡発生領域11と第1の液流路14の吐
出口18に近い領域との液体の流抵抗が大きくなるよう
な形態の場合、前述のVD1から気泡発生領域11に向か
っての液体の流れが妨げられる。しかし、ここで述べて
いるヘッド構造においては、気泡発生領域11に液体を
供給するための流れVD1があるため、液体の供給性能が
非常に高くなり、可動部材31で気泡発生領域11を覆
うような吐出効率向上を求めた構造を取っても、液体の
供給性能を落とすことがない。
【0083】ところで、可動部材31の自由端32と支
点33の位置は、例えば図14で示されるように、自由
端が相対的に支点より下流側にある。このような構成の
ため、前述した発泡の際に気泡の圧力伝搬方向や成長方
向を吐出口側に導くなどの機能や効果を効率よく実現で
きるのである。さらに、この位置関係は吐出に対する機
能や効果のみならず、液体の供給の際にも液流路10を
流れる液体に対する流抵抗を小さくしでき高速にリフィ
ルできるという効果を達成している。これは図14に示
すように、吐出によって後退したメニスカスMが毛管力
により吐出口18へ復帰する際や、消泡に対しての液供
給が行われる場合に、液流路10(第1の液流路14、
第2の液流路16を含む)内を流れる流れS1,S2,S3
に対し、逆らわないように自由端と支点33とを配置し
ているためである。
【0084】補足すれば、図10においては、前述のよ
うに可動部材31の自由端32が、発熱体2を上流側領
域と下流側領域とに2分する面積中心3(発熱体の面積
中心(中央)を通り液流路の長さ方向に直交する線)よ
り下流側の位置に対向するように発熱体2に対して延在
している。これによって発熱体の面積中心位置3より下
流側で発生する液体の吐出に大きく寄与する圧力、また
は気泡を可動部材31が受け、この圧力及び気泡を吐出
口側18に導くことができ、吐出効率や吐出力を根本的
に向上させることができる。さらに、加えて上記気泡の
上流側をも利用して多くの効果を得ている。また、ここ
で述べている構成においては、可動部材31の自由端が
瞬間的な機械的変位を行っていることも、液体の吐出に
対して有効に寄与している考えられる。
【0085】《新規型の記録ヘッド(2液流路構成)》
次に、液流路の構成を複流路構成(ここでは2流路構成
とする)とし、熱を加えることで発泡させる液体(発泡
液)と、主として吐出される液体(吐出液)とを分ける
ことができる液体吐出ヘッドについて説明する。図15
は、2流路構成の液体吐出ヘッドの流路方向の断面模式
図を示しており、図16はこの液体吐出ヘッドの部分破
断斜視図を示している。
【0086】2流路構成の液体吐出ヘッドは、液体に気
泡を発生させるための熱エネルギーを与える発熱体2が
設けられた素子基板1上に、発泡液用の第2の液流路1
6があり、その上に吐出口18に直接連通した吐出液用
の第1の液流路14が配されている。第1の液流路14
の上流側は、複数の第1の液流路14に吐出液を供給す
るための第1の共通液室15に連通しており、第2の液
流路16の上流側は、複数の第2の液流路16に発泡液
を供給するための第2の共通液室17に連通している。
ただし、発泡液と吐出液を同じ液体とする場合には、共
通液室を一つにして共通化させてもよい。
【0087】第1と液流路14と第2の液流路16との
間には、金属等の弾性を有する材料で構成された分離壁
30が配されており、第1の液流路14と第2の液流路
16とを区分している。なお、発泡液と吐出液とができ
る限り混ざり合わない方がよい液体の場合には、この分
離壁30によってできる限り完全に第1の液流路14と
第2の液流路16の液体の流通を分離した方がよいが、
発泡液と吐出液とがある程度混ざり合っても問題がない
場合には、分離壁30に完全分離の機能を持たせなくて
もよい。
【0088】発熱体2の面方向上方への投影空間(以下
吐出圧発生領域という。;図15中のAの領域とBの気
泡発生領域11)に位置する部分の分離壁30は、スリ
ット35によって吐出口側(液体の流れの下流側)が自
由端で、共通液室(15、17)側に支点33が位置す
る片持梁形状の可動部材31となっている。この可動部
材31は、気泡発生領域11(B)に面して配されてい
るため、発泡液の発泡によって第1の液流路14側の吐
出口18側に向けて開口するように動作する(図中矢印
方向)。図16においても、発熱体2としての発熱抵抗
部と、この発熱抵抗部に電気信号を印加するための配線
電極5とが配された素子基板1上に、第2の液流路16
を構成する空間を介して分離壁30が配置されている。
可動部材31の支点33、自由端32の配置と、発熱体
2との配置の関係については、1流路構成の液体吐出ヘ
ッドと同様にしている。
【0089】また、1流路構成の液体吐出ヘッドで液供
給路12と発熱体2との構造の関係について説明した
が、この2流路構成の液体吐出ヘッドにおいても、第2
の液流路16と発熱体2との構造の関係を同じくしてい
る。
【0090】次に、図17を用いて、2流路構成の液体
吐出ヘッドの動作を説明する。
【0091】ヘッドを駆動させるにあたっては、第1の
液流路14に供給される吐出液と第2の液流路16に供
給される発泡液として同じ水系のインクを用いて動作さ
せた。
【0092】発熱体2が発生した熱が、第2の液流路1
6の気泡発生領域11内の発泡液に作用することで、1
流路構成の場合と同様に、発泡液に米国特許第4,723,12
9号明細書に記載されているような膜沸騰現象に基づく
気泡40を発生させる。ここでは、気泡発生領域11の
上流側を除く、3方からの発泡圧の逃げがないため、こ
の気泡発生にともなう圧力が吐出圧発生部に配された可
動部材31側に集中して伝搬し、気泡の成長をともなっ
て可動部材6が図17(a)の状態から図17(b)のように
第1の液流路14側に変位する。この可動部材31の動
作によって第1の液流路14と第2の液流路16とが大
きく連通し、気泡の発生に基づく圧力が第1の液流路の
吐出口側の方向(A方向)に主に伝わる。この圧力の伝
搬と、前述のような可動部材31の機械的変位によって
液体が吐出口18から吐出される。
【0093】次に、気泡が収縮するに伴って可動部材3
1が図17(a)の位置まで戻るとともに、第1の液流路
14では吐出された吐出液体の量に見合う量の吐出液体
が上流側から供給される。この吐出液体の供給は、1流
路構成の場合同様に、可動部材31が閉じる方向である
ため、吐出液体のリフィルを可動部材31で妨げること
がない。
【0094】2流路構成の液体吐出ヘッドは、可動部材
の変位に伴う発泡圧力の伝搬、気泡の成長方向、バック
波の防止等に関する主要部分の作用や効果については、
1流路構成のものと同じであるが、2流路構成をとるこ
とによって、さらに次のような長所がある。すなわち、
上述の構成によると、吐出液と発泡液とを別液体とし、
発泡液の発泡で生じた圧力によって吐出液を吐出するこ
とができる。このため従来、熱を加えても発泡が十分に
行われにくく吐出力が不十分であったポリエチレングリ
コール等の高粘度の液体であっても、この液体を第1の
液流路に供給し、発泡液に発泡が良好に行われる液体
(エタノール:水=4:6の混合液1〜2cP程度等)
や低沸点の液体を第2の液流路に供給することで良好に
吐出させることができる。また、発泡液として、熱を受
けても発熱体の表面にコゲ等の堆積物を生じない液体を
選択することで、発泡を安定化し、良好な吐出を行うこ
とができる。
【0095】さらに、2流路構成の構造においては先の
1流路構成で説明したような効果をも生じるため、さら
に高吐出効率、高吐出力で高粘性液体等の液体を吐出す
ることができる。また、加熱に弱い液体の場合において
もこの液体を第1の液流路に吐出液として供給し、第2
の液流路で熱的に変質しにくく良好に発泡を生じる液体
を供給すれば、加熱に弱い液体に熱的な害を与えること
なく、しかも上述のように高吐出効率、高吐出力で吐出
することができる。
【0096】《記録装置の構成》次に、本実施の形態で
使用される記録装置の制御系の構成について説明する。
在来型の記録装置200Cと新規型の記録装置200N
では、例えば、新規型の方が被記録媒体やキャリッジな
どを高速で動かすことができるなどの相違点はあるもの
の、機械的構造部分においては、本質的な差はない。ま
た、これら機械的構造部分を駆動するための制御系や電
気回路系の構成も、概ね同様のものであるが、在来型の
記録ヘッドを前提に設計されたものか、新規型の記録ヘ
ッドの性能を最大限発揮するために設計されたものかで
相違する。図18は、これら新規型の記録装置200
N、在来型の記録装置200Cに共通に現れる、制御回
路の構成を示すブロック図である。以下、これら記録装
置を符号200で代表して説明する。
【0097】記録装置200には、キャリッジ50を主
走査方向に移動させるためのCRモータ125と、被記
録材104を副走査方向に搬送するためのLFモータ1
26と、印字面105にまで被記録媒体を給紙するため
の給紙モータ127が設けられ、さらに、これら各モー
タ125〜127と記録ヘッド210Cあるいは210
Nを駆動するための制御基板121が設けられている。
制御基板121は、フレキシブルケーブル56によって
キャリッジ50に接続されるともに、電源ユニット12
2や操作用のフロントパネル123が接続され、必要に
応じてオプションインタフェースボード124が接続さ
れるようになっている。さらに、キャリッジ50の位置
やペーパーエンドを検出するためのセンサ128,12
9が制御基板121に接続されている。
【0098】制御基板121上には、外部のホストコン
ピュータ300との接続を行なうためのインタフェース
回路131と、実際の制御動作を実行するマイクロプロ
セッサ形態のMPU132と、MPU132のためのプ
ログラムなどを格納するマスクROM134と、印字デ
ータなどを一時的に格納するためのRAM135と、M
PU132からの指示によってCRモータ125を駆動
するためのCRモータドライバ136と、MPU132
からの指示によってLFモータ126を駆動するための
LFモータドライバ137と、MPU132からの指示
によって給紙モータ127を駆動するための給紙モータ
ドライバ138と、上述した各回路や素子を相互に接続
するためのゲートアレイ133とが設けられている。M
PU132は、インターフェイス回路131を介してホ
ストコンピュータ300に接続されており、マスクRO
M134内のプログラムに基づいて記録動作を制御す
る。具体的にはMPU132は、RAM135内に格納
されたホストコンピュータ300からの印字データに基
づき、CRモータ125、LFモータ126及び給紙モ
ータ127を制御するとともに、駆動回路部253(図
20参照)を介して記録ヘッド210Cあるいは210
Nを制御する。また、フロントパネル123には、ディ
ップスイッチ、キースイッチ、発光ダイオードによる表
示素子などが設けられている。キャリッジ50には、上
述したように記録ヘッド210Cあるいは210Nが取
外し可能に搭載されるとともに、状態検出のためのセン
サ142や、キャリッジ50の位置を検出するエンコー
ダ141が設けられている。
【0099】記録ヘッド210C,210Nの物理的形
状は、図2を用いて説明した従来の記録ヘッド7と同様
である。すなわち、記録ヘッド210C,210Nには
コンタクトポイントが所定のパターンで配列したコンタ
クト面78が設けられ、記録ヘッド210,210Nが
キャリッジ50に装着された際に、このコンタクト面7
8がキャリッジ50側のコンタクト部561と係合し、
フレキシブルケーブル56の配線パターンと記録ヘッド
のコンタクトポイントとが所定の対応関係で電気的に確
実に接続するようになっている。図19は、記録ヘッド
のコンタクト面78でのコンタクトポイント781の配
置例を示す図である。
【0100】本実施の形態では、キャリッジ50にどの
タイプの記録ヘッドが装着されたかは、ID信号によっ
て識別できるようになっている。すなわち、在来型の記
録ヘッド210Cでは、電気的の接続のためのコンタク
トポイント781の内のいくつかのポイントをヘッドI
D識別用として使用している。そして、ヘッドID識別
用のこれらのコンタクトポイントに現れる電圧レベルを
本体側から読み出すことによって、モノクロ対応ヘッド
が装着されているか、カラー対応ヘッドが装着されてい
るかが識別されるようになっている。例表1は、2個の
コンタクポイントをID識別用に予約して、モノクロ対
応かカラー対応かを識別する際の判定基準を一例を示し
ている。表中、"H"は電圧レベルがハイレベルにあるこ
と、"L"はロウレベルにあることを示している。
【0101】
【表1】 一方、新規型の記録ヘッド210Nでは、従来型でのI
D識別用に予約されていたコンタクトポイントのうちの
未使用のものを使用して新規型の記録ヘッド210Nの
ために拡張して使用する、未定義の組合せを拡張して使
用する、あるいは、記録ヘッド210N上に不揮発性R
AMなどを用意して特定のコンタクトポイントからこの
不揮発性RAMの内容をシリアル通信で読み出すなどの
方法が採用されている。在来型でのID識別用のコンタ
クトポイントを用いる方法と、新規型のでのRAMのデ
ータをシリアルに読み出す場合の互換性については、後
述する。
【0102】次に、このインクジェット記録システムで
のソフトウエア構成について、図20を用いて説明す
る。
【0103】ホストコンピュータ300内のソフトウエ
アには、記録装置200への印刷を行うワープロソフト
などのアプリケーションソフト301と、各アプリケー
ションソフト301の管理やファイル管理、システムコ
ールの処理などを行うOS(オペレーティングシステ
ム)302と、OS301からの指示によって印字デー
タを生成して記録装置200側に送るプリンタドライバ
303とが、含まれている。アプリケーションソフトウ
エア301がプリンタドライバ303に直接指示を出す
場合もあるが、いずれにせよ、ホストコンピュータ30
0から記録装置200側への印字データの作成と送信は
プリンタドライバ303が一括して実行する。
【0104】このようにプリンタドライバをデバイスド
ライバとして独立させることにより、記録装置200を
細かく制御するためのルーチンをアプリケーションソフ
ト301やOS302自体に用意する必要がなくなっ
て、全体としての効率が向上している。具体的には、ア
プリケーションソフト301やOS302で扱う色情報
は、通常、RGB(R=赤、G=緑、B=青)3色の各
成分の輝度で扱われるが、カラーインクジェットプリン
タでは、CMYK(C=シアン、M=マゼンタ、Y=イ
エロー、K=黒)の4色の濃度で表わされるから、これ
ら色情報の変換が必要である。また、アプリケーション
ソフト301側での画像データの解像度とプリンタの解
像度が異なっていたり、階調度が異なることはしばしば
あるから、これらの変換も必要である。プリンタドライ
バ303は、この種の変換を一手に引き受けることによ
って、アプリケーションソフト301やOS302の負
担を軽減している。本実施の形態の場合、プリンタドラ
イバ303は、新規型と在来型との互換性をとるための
処理も実行する。
【0105】一方、記録装置200には、ソフトウエア
として、プリンタドライバ303からの印字データを受
け取るともに記録装置200全体の動作の制御を行うた
めのコントローラソフトウエア251と、装着された記
録ヘッド210N,210Cに対する駆動信号をコント
ローラソフトウエア251の制御によって生成するエン
ジンソフトウエア252とが設けられている。
【0106】このインクジェット記録システムでは、記
録装置200に装着された記録ヘッドがどのタイプのも
のであるかをホストコンピュータ300側に知らせるた
めに、記録装置200からホストコンピュータ300に
対し、記録ヘッドの種別を知らせるID信号が出力され
るようになっている。
【0107】図21は、ホストコンピュータ300と記
録装置200の間で、どのように信号がやり取りされる
かを時系列にしたがって示したものである。すなわち、
ホストコンピュータ300は、プリンタドライバ303
に対して印字出力が要求されると、まず、ID信号要求
を発行して記録装置200側に送信し(ステップ40
1)、これを受けて記録装置200は、装着されている
記録ヘッドのID(種別)を確認して(ステップ40
2)、ID信号としてホストコンピュータ300側に送
信する(ステップ403)。ホストコンピュータ300
は、ID信号を受信すると(ステップ404)、受信し
たID番号すなわち記録装置200に装着されている記
録ヘッドの種別に応じ、プリンタドライバ303によっ
て色処理を行い(ステップ405)、CMYK信号及び
モード設定信号を生成して記録装置200側に送信する
(ステップ406)。記録装置200は、これらCMY
K信号及びモード設定信号を受信すると、モード設定信
号の内容を確認し(ステップ407)、コントローラソ
フトウエアによって制御処理を行い(ステップ40
8)、被記録媒体に記録を行う(ステップ409)。
【0108】次に、図22を用いて、このインクジェッ
ト記録システムを用いて記録を行う際の動作を説明す
る。
【0109】まず、記録装置200において、装着され
ている記録ヘッド(ヘッドカートリッジ)の種類を確認
し(ステップ411)、ID信号としてホストコンピュ
ータ300に通知する(ステップ412)。ホストコン
ピュータ300では、プリンタドライバ303によっ
て、記録装置の状態としてカートリッジ(記録ヘッド)
の種類を登録し(ステップ413)、印刷モードに入る
(ステップ414)。そして、図23に示すような画面
を表示することによって、記録モードの選択をユーザに
促し、ユーザはマニュアルで記録モードを設定する(ス
テップ415)。この際、印字しようとする画像の種類
に応じ、画質と印字時間などをホストコンピュータ30
0で表示することによって、ユーザは記録モードを選択
しやすくなる。例えば、パス数とムラやヨレの低減効果
との関係を画面に表示するようにすればよい。そしてプ
リンタドライバ303は、記録ヘッドの種類と記録モー
ドとに整合性があるかどうかを判定し(ステップ41
6)、整合性がある場合にはステップ419に移行す
る。整合性がない場合には、図24に示すように、記録
ヘッドの交換を促すメッセージを表示し(ステップ41
7)、記録ヘッドが切り替わったかどうかを確認してか
ら(ステップ418)、ステップ419に移行する。ス
テップ419では、図25に示すように、記録装置に装
着すべき被記録媒体の種類をユーザに対して表示し、そ
の後、プリンタドライバ303による色処理が行われ
(ステップ420)、処理を終了する。
【0110】プリンタドライバ303による色処理の概
要が、図26に示されている。RGBデータが入力する
と(ステップ421)、記録モードの設定処理を行い
(ステップ422)、引き続いて、RGBデータでの輝
度を濃度に変換する処理(ステップ423)、マスキン
グを行う処理(ステップ424)、UCR/BGR処理
(ステップ425)、1次色、2次色別のインク液滴打
ち込み量を補正する処理(ステップ426)、出力デー
タにおけるガンマ(γ)補正を行う処理(ステップ42
7)、ディザ拡散などによってハーフトーンを表わすた
めの処理(ステップ428)などを順次実行し、各色ご
とに1ビットあるいは2ビットのCMYKデータとして
出力し(ステップ429)、処理を終了する。これらプ
リンタドライバ403での処理においては、当然のこと
ながら、記録装置200に装着されている記録ヘッドが
新規型の記録ヘッド210Nなのか在来型の記録ヘッド
210Cなのかに応じて適切な処理が行われる。例え
ば、在来型の記録装置200Cに新規型の記録ヘッド2
00Nが装着されている場合であれば、在来型の記録装
置200Cのハードウエア上の制約の範囲内で、新規型
の記録ヘッド200Nを用いて最良の記録が得られるよ
うな処理が、上述の各処理ごとに実行される。
【0111】《在来型と新規型との互換性の確保》在来
型のインクジェット記録装置及び記録ヘッドと新規型の
インクジェット記録装置及び記録ヘッドとの間で互換性
を確保するために、特に考慮しなければならない点は以
下の通りである。
【0112】(1) コンタクトパッドとヘッドの種類の識
別方法:コンタクトパッドについては、在来型の記録装
置であっても新規型の記録装置であっても、在来型ある
いは新規型のいずれの記録ヘッドが装着されているかを
判別できるようにする。新規型の記録ヘッドでもIDコ
ンタクトによる識別を行う場合は問題ないが、新規型の
記録ヘッドにおいてシリアル通信によってID信号が読
み出されるようになっている場合であっても、IDコン
タクトを残すあるいはIDコンタクトとして使用されて
いた位置のコンタクトに特定の電圧が現れるようにする
ことなどによって、在来型の記録装置から新規型の記録
ヘッドを認識できるようにしておく必要がある。もっと
も、記録ヘッドの識別方法はコンタクトパッドを用いる
方法に限定されるわけではなく、記録ヘッドの特定位置
に切れ込み部などを設けこれをキャリッジ部に設けたメ
カニカルスイッチなどで検出する方法などを用いていも
よい。また、コンタクトパッドにおける信号線、制御
線、電力線の配置においても、在来型の記録ヘッドと新
規型の記録ヘッドとで矛盾しないようにする。ROMな
どを用いるようにしてもよい。
【0113】(2) 駆動制御関連の条件設定:新規型の記
録ヘッドと在来型の記録ヘッドとでは、記録ヘッド内の
電気熱変換体(発熱体)に印加すべきパルスの最適電力
値が異なっている。そこで、記録装置から記録ヘッドに
印加されるパルスの時間幅が固定されているのであれ
ば、記録ヘッドに応じて駆動電圧(パルス電圧)Vop
変化させることが望ましい。具体的には、ヘッド側で電
気熱変換体のシート抵抗値を変化させる、あるいは、D
C−DCコンバータを用いて記録装置本体側で駆動電圧
を変化させるなどのことが考えられる。特に、在来型の
記録装置との互換性を考えるのであれば、新規型の記録
ヘッドの内部に、DC−DCコンバータやドロップコン
バータなどの電圧変換機構を設けることも考えられる。
一方、駆動電圧が一定であれば、パルスの時間幅を変化
させる。記録ヘッドに応じてパルスの時間幅を変化させ
る方法としては、記録ヘッドの種類ごとの時間幅を記憶
させたパルステーブルを参照する方法、記録ヘッドをい
くつかのランクに分類してランクごとの時間幅で駆動す
る方法、ワンショットマルチバイブレータ回路を用いる
方法などがある。
【0114】記録ヘッドに応じて駆動方式を変更する場
合、順次駆動、順次分散駆動、分散駆動などの中から駆
動方式を選択し、さらに、同時駆動のブロック数やod
d/even制御などを選択する。また、記録ヘッド及
び記録装置本体のタイプに合わせて、適切な破壊防止制
御が行われるようにする。さらに、記録密度が一致する
ように、記録ヘッドに応じて駆動周波数の変更、吐出量
の変更、記録方法の変更などを実施する。
【0115】(3) 回復制御関連の条件設定:記録ヘッド
と記録装置での回復制御条件との組合せが不適切である
と、発一性、泡発生、固着発生、ミスト発生、濡れ発生
など点で不具合が発生することがある。そこで、記録ヘ
ッドの種別に応じて、吸引回数、吸引量、予備吐出回
数、予備吐出間隔、ワイピング回数、ワイピング間隔な
どの組合せ、順序を最適化する。
【0116】(4) 印字制御関係の条件設定:在来型の記
録ヘッドで使用されるインクと新規型の記録ヘッドで使
用されるインクとは、一般には異なる種類のものが使用
され、色濃度、定着性などが異なっている。そこで、印
字ムラやヨレ、スジ、テクスチャー、ブリード、白モヤ
などの発生を抑え、定着性を向上させるために、記録ヘ
ッドの種類に応じて、マスク、パス数、キャリッジ速度
(駆動周波数)、紙送り、画像処理(色、γ補正、2値
化)、インク打ち込み量などを最適化する。
【0117】(5) 検出関係の条件設定:インクジェット
記録ヘッドでは、制御のために温度等の検出が行われて
いる。そこで、温度センサによる温度の検出、制御方法
や駆動方法の決定、ヘッド特性、異常動作の判定などの
条件を記録ヘッドに合わせて設定する必要がある。特
に、制御や駆動方法の決定やヘッド特性の認識のため
に、記録ヘッドに付けられたIDを利用したり、記録ヘ
ッドのランク分けのためのランク抵抗を使用したりす
る。
【0118】
【実施例】次に、在来型と新規型の記録装置、記録ヘッ
ド間での互換性を維持しつつ良好な記録を行う例につい
て、数値を挙げて説明する。ここでは、表2に示す4通
りの組合せを考える。在来型どうしのケース1、新規型
どうしのケース2は、本来予定されていた使用方法に基
づくものであり、新規型と在来型との組合せであるケー
ス3とケース4は、本来の使用方法ではないが、市場に
おいて発生し得る使用方法である。
【0119】
【表2】 以下、新規型の記録ヘッドとして図10乃至図17に示
した新規の吐出原理による記録ヘッドを使用し、在来型
の記録ヘッドとして、図2及び図3に示した記録ヘッド
を使用した場合について説明する。
【0120】《実施例1》ここでは、新規型の記録ヘッ
ドとして図10乃至図14に示される1流路型の記録ヘ
ッドを使用し、駆動関係の互換性を保つための構成につ
いて説明する。
【0121】在来型の記録ヘッド210Cは、解像度が
360dpi(dpiは25.4mmあたりのドット
数)、インク吐出量が、黒(Bk)について70pl
(1plは103μm3)、(黒以外の)カラーインクに
ついて40pl、ノズル数が黒インクに対して64、カ
ラーインクに対して各色(C,M,Y)24ずつ、駆動周
波数が8.0kHz、駆動電圧が24V、駆動パルス幅
が5μs、ブロック数が16B、ヘッドの寿命が、5%
印字密度の標準原稿に対して約4000枚という性能の
ものである。
【0122】このような在来型の記録ヘッド210Cに
適合するものとして設計されている在来型の記録装置2
00Cは、記録方法として360×360dpi〜72
0×360dpiに適合し、駆動周波数が最大8.0k
Hz、キャリッジ駆動周波数が8.0kHz(360d
piのとき)あるいは4.0kHz(720dpiのと
き)、駆動電圧が24Vという性能のものである。
【0123】一方、新規型の記録ヘッド210Nは、解
像度が360dpi、吐出量が黒(Bk)70pl、カ
ラー40pl、ノズル数が黒24、カラーが各色24、
駆動周波数が16.0kHz、駆動電圧が18〜28
V、駆動パルス幅が3〜6μs、ブロック数が16B、
ヘッドの寿命が、5%印字密度の標準原稿に対して約8
000枚という性能のものである。
【0124】このような新規の記録ヘッド210Nに適
合するものとして設計されている新規型の記録装置20
0Nは、記録方法として360×360dpi〜720
×720dpiに適合し、駆動周波数が最大20.0k
Hz、キャリッジ駆動周波数が8.0kHz(360d
piのとき)あるいは4.0kHz(720dpiのと
き)、駆動電圧が18〜24Vという性能のものであ
る。
【0125】本来の使用方法であるケース1、ケース2
の場合は、それぞれ、上述した記録ヘッド210N,2
10C、記録装置200N,200Cの本来の性能で、
印字を実行する。
【0126】在来型の記録ヘッド210Cと新規型の記
録装置200Nとを組み合わせる場合(ケース3)に
は、記録装置200N側で全て対応するようにする。具
体的には、記録装置200Nは、本来、360×360
dpi〜720×720dpiの記録方法に適合するも
のであるが、これを360×360dpi〜720×3
60dpiの記録方法で使用する。さらに、記録装置2
00Nの駆動周波数は最大20.0kHzであるがこれ
を8.0kHzとして使用し、同様に、駆動電圧も24
Vとする。キャリッジ駆動周波数は4.0/8.0kHz
のままとする。このようにして、在来型の記録ヘッド2
10Cを新規型の記録装置200Nに装着した場合であ
っても、記録が行えるようになる。
【0127】一方、新規型の記録ヘッド210Nを在来
型の記録装置200Cに装着するケース4の場合には、
記録ヘッド210N側で全て対応するようにする。具体
的には、新規型の記録ヘッド210Nを、駆動周波数
8.0kHz、駆動電圧24Vで駆動するようにする。
【0128】《実施例2》ここでは、新規型の記録ヘッ
ドとして図15乃至図17に示される2流路型の記録ヘ
ッドであって新規組成のインクを使用し、さらに、回復
時には加圧して回復することが必要なものを使用する場
合に、回復関係の互換性を保つための構成について説明
する。
【0129】在来型の記録ヘッド210Cは、回復処理
の条件として、モード1の回復処理時の吸引量が0.0
5cc、モード2の回復処理時の吸引量が0.15cc
であっていずれも吸引圧を0.5atmとし、予備吐出
を、印字中の各ラインごとに10発、印字前後に200
発、吸引後に2000発、ワイピングを、印字の10秒
ごととページごとと吸引ごとに行うことが規定されてい
る。
【0130】このような在来型の記録ヘッド210Cが
装着されてこの在来型の記録ヘッド210Cの回復処理
を実行可能な在来型の記録装置200Cは、吸引量が
0.05〜0.15cc、吸引圧が0.2〜0.5atmで
あって、予備吐出の駆動周波数が2〜4kHzであり、
10×N(Nは自然数)発の予備吐出が可能なものであ
る。さらに、ワイピングの方向が片方向でワイピング時
の侵入量は一定であり、ワイピング速度が100mm/
sに固定されているものである。
【0131】新規型の記録ヘッド210Nは、加圧回復
が必要なものであって、回復処理の条件として、モード
1の回復処理時の吸引量を0.01〜0.05ccとし、
モード2の回復処理が加圧下で押し出し量を0.1〜0.
5ccとし、予備吐出を、印字中の各ラインごとに5
発、印字前後に50発、吸引後に500発、ワイピング
を、ページごとと吸引ごとに行うことが規定されてい
る。
【0132】このような新規型の記録ヘッド210Nに
適合しこの新規型の記録ヘッド210Nの回復処理を実
行可能な新規型の記録装置200Nは、加圧回復装置を
備えたものであって、吸引量及び押し出し量が0.01
〜0.5cc、吸引圧及び加圧が0.2〜0.8atmで
ある。さらにこの記録装置200Nは、予備吐出の駆動
周波数が1〜10kHzであってN(Nは自然数)発の
予備吐出とパターン予備吐出が可能であり、ワイピング
の方向が両方向でワイピング時の侵入量が可変であり、
またワイピング速度も20〜150mm/sで可変であ
る。
【0133】本来の使用方法であるケース1、ケース2
の場合は、上述した記録ヘッド210C,210Nに対
し、記録装置200C,200Nにより、それぞれその
記録ヘッドに規定された回復条件で回復処理を実行す
る。
【0134】在来型の記録ヘッド210Cと新規型の記
録装置200Nとを組み合わせる場合(ケース3)に
は、記録装置200N側で全て対応するようにする。具
体的には、記録装置200Nは、吸引と加圧の両方が可
能であるが吸引回復のみを行うものとし、新規型の記録
装置200Nによって、在来型の記録ヘッド210Cに
規定された条件で回復処理を実行する。
【0135】一方、新規型の記録ヘッド210Nを在来
型の記録装置200Cの装着した場合、在来型の記録装
置200Cでは加圧回復を実行できないので、新規型の
記録ヘッド210Nの回復を行えないことになる。この
場合には、新規型の記録ヘッド210Nを使用できない
ことを表示する。なお、このケース4であっても、予備
吐出(ただし印字中のラインごとの予備吐出数は10と
なる)やワイピングは可能であるので、直線まで他の記
録装置で使用していて回復を必要としないような新規型
の記録ヘッド210Nは、在来型の記録装置200Cに
装着して当面の印刷を行わせることは可能である。
【0136】《実施例3》ここでは、新規型の記録ヘッ
ドとして、図15乃至図17に示される2流路型の記録
ヘッドであって高発色の顔料系のインクを用いるものを
使用する場合に、印字制御関係の互換性を保つための構
成について説明する。
【0137】在来型の記録ヘッド210Cのインクは、
CMYK染料インクであって、反射濃度が普通紙に対し
各1.1、専用紙に対して各1.3であり、ブリードが若
干発生し、耐水性を有しないものである。
【0138】このような在来型の記録ヘッド210Cに
適合した在来型の記録装置200Cは、印字の際のパス
数として、黒に対して1または4、カラーに対して2、
4または8が選択されるものであって、マスクとして固
定マスクを使用し、通常の画像処理を実行するものであ
る。
【0139】新規型の記録ヘッド210Nのインクは、
CMYK顔料インクであって、反射濃度が普通紙に対し
各1.4、専用紙に対して各1.6であり、ブリードがな
く、耐水性を有するものである。
【0140】このような新規型の記録ヘッド210Nに
適合した新規型の記録装置200Nは、印字の際のパス
数として、黒に対して1、2または4、カラーに対して
1、2、4または8が選択されるものであって、マスク
として画像に応じてランダムマスクあるいは固定マスク
が選択され、文字と画像とを判別して適応処理による画
像処理を実行するものである。
【0141】本来の使用方法であるケース1、ケース2
の場合は、上述した記録ヘッド210C,210Nに対
し、記録装置200C,200Nは、それぞれ、その記
録ヘッドの性能に応じた条件で印字制御処理を実行す
る。
【0142】在来型の記録ヘッド210Cと新規型の記
録装置200Nとを組み合わせる場合(ケース3)に
は、記録装置200N側で全て対応するようにする。具
体的には、新規型の記録装置200Nは、パス数を黒に
対して1または4、カラーに対して2、4または8と
し、マスクとしてはランダムマスクと固定マスクのうち
の固定マスクを使用し、画像処理としては、文字と画像
とを判別する適応処理を実行する。この場合、適応処理
を用いているので、在来型の記録ヘッド210Cを在来
型の記録装置200Cに装着した場合に比べ、画質が向
上する。
【0143】新規型の記録ヘッド210Nを在来型の記
録装置200Cに装着するケース4の場合、記録装置2
00Cによれば、パス数が黒に対して1または4、カラ
ーに対して2、4または8しか選択できず、また、マス
クも固定マスクしか準備されず、画像処理も通常の処理
に限られるので、印字を行うことはできるが、新規型の
記録ヘッド210Nを新規型の記録装置200Nに装着
した場合に比べて画質等が劣化する。そこで、使用可で
あるが画質が低下する旨をユーザに表示して、印字を行
うようにする。
【0144】《実施例4》ここでは、新規型の記録ヘッ
ドとして、図15乃至図17に示される2流路型の記録
ヘッドでシリアル通信によってIDを伝達するものを使
用する場合に、検出関係の互換性を保つための構成につ
いて説明する。
【0145】在来型の記録ヘッド210Cでは、ヒュー
ズROMなどを使用したIDコンタクトを使用して記録
ヘッドの認識がなされるように構成され、さらに、ヘッ
ド内の温度センサからの検出値の補正のためにセンサラ
ンクが使用され、また、記録ヘッドの個体差補正のため
に、ランク抵抗が使用されている。
【0146】このような在来型の記録ヘッド210Cに
適合した在来型の記録装置200Cは、IDコンタクト
によって記録ヘッドの種別を識別するとともに、コンタ
クトを介してセンサランクを読み出し、読み出した結果
に応じてセンサランク補正シーケンスを実行し、また、
ランク抵抗値を読み出すために、ランク抵抗読み取りシ
ーケンスを実行する。
【0147】一方、新規型の記録ヘッド210Nは、I
Dシリアル通信によって記録ヘッドの種別を識別するの
に適合するとともに、センサランクやランク抵抗もこの
シリアル通信によって記録装置本体側に伝達されるよう
に構成されている。
【0148】このような新規型の記録ヘッド210Nに
適合した新規型の記録装置200Nは、上述したシリア
ル通信を受信するためのシリアル通信機能を有し、シリ
アル通信によって記録ヘッドのIDをチェックするとと
もに、センサランク補正シーケンスやランク抵抗読み取
りシーケンスを実行するように構成されている。
【0149】本来の使用方法であるケース1の場合に
は、在来型の記録装置200CはIDコンタクトすなわ
ちIDパターンによって在来型の記録ヘッド210Cを
識別し、また、コンタクトを介してセンサランクを読み
取ってセンサランク補正シーケンスを実行し、またラン
ク抵抗読み取りシーケンスを実行する。同様に、本来の
使用法であるケース2の場合には、新規型の記録装置2
00Nは、シリアル通信によって、新規型の記録ヘッド
210NからIDやセンサランク、ランク抵抗等を読み
取り、センサランク補正シーケンスやランク抵抗補正シ
ーケンスを実行する。
【0150】在来型の記録ヘッド210Cと新規型の記
録装置200Nとを組み合わせる場合(ケース3)に
は、記録装置200N側で全て対応するようにする。具
体的には、新規型の記録装置200NがIDシリアル通
信だけでなくIDコンタクトによる記録ヘッドの識別も
可能であるようにしておき、新規型の記録装置200N
によって、在来型の記録装置の場合と同様の手順によっ
て記録ヘッドから所定のデータが読み出されるようにし
ておけばよい。
【0151】新規型の記録ヘッド210Nを在来型の記
録装置200Cに装着するケース4の場合、在来型の記
録装置200Cはシリアル通信には対応していないもの
の、ID(ヘッド種別)の認識程度のことは在来型の記
録装置200Cで行えるように新規型の記録ヘッド21
0Nは設計されている。しかしながら、一般には、セン
サランクやランク抵抗までは在来型の記録装置200C
で読み出されるようには設計されない。このため、使用
可能であるが制御が不十分である旨を表示して、印字を
行うようにする。
【0152】以上、本発明の好ましい実施の形態乃至実
施例について説明したが、本発明のおける第1のインク
ジェット記録ヘッドとして、ピエゾ素子を用いたヘッド
を用いた場合であっても、本発明は適用可能である。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1の駆
動条件でインクを吐出する第1のインクジェット記録ヘ
ッドを搭載可能であり、第1の駆動条件のみを供給する
供給手段を有する第1のインクジェット記録装置を含む
市場システムに対し、第1のインクジェット記録装置と
は異なる第2のインクジェット記録装置に搭載され第1
の駆動条件とは異なる第2の駆動条件でインクを吐出
し、第1のインクジェット記録装置より優れた吐出性能
を有し、第1のインクジェット記録装置にも搭載が可能
で第1の駆動条件でもインク吐出が可能である第2のイ
ンクジェット記録ヘッドを提供することにより、新規型
の記録ヘッドと在来型の記録装置の間で、あるいは在来
型の記録ヘッドと新規型の記録装置の間で、さらには、
各種の新規型の記録へッド相互間で互換性を維持し、与
えられた記録ヘッドと記録装置との組合せを前提として
最良の記録を行うことが可能になるという効果がある。
このようにして互換性を維持することにより、画像処
理、色材及び記録媒体などの将来における改良に対応で
きるようになり、また、購入の容易性や選択性向上し、
購入価格が低減し、画質、記録速度及び信頼性などが向
上し、消費電力の低減につながり、ランニングコストが
低減するなど、の効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図2】インクタンク一体型の記録ヘッドを説明する図
であって、(a)は右側面図、(b)は底面図、(c)は正面
図、(d)は右側面図である。
【図3】ヘッドユニットの吐出口近傍を示す拡大拡大図
である。
【図4】図1のインクジェット記録装置におけるキャリ
ッジの正面図であって、(a)はヘッドを装着する過程を
示す図、(b)は装着後を示す図である。
【図5】図4に示すキャリッジにおけるヘッドの脱着機
構の主要部を示す図であって、(a)は上面図、(b)は正面
図である。
【図6】図4に示すキャリッジの上面図である。
【図7】図4に示すキャリッジに設けられるコンタクト
部及びその周辺の構成を示す図である。
【図8】(a),(b)は従来のインクジェット記録ヘッドに
おける液流路構成を説明する図である
【図9】記録ヘッドと記録装置との組合せのバリエーシ
ョンを説明する図である。
【図10】1流路構成の新規型の記録ヘッドの一例を示
す模式断面図である。
【図11】図10の新規型の記録ヘッドの部分破断斜視
図である。
【図12】在来型の記録ヘッドにおける気泡からの圧力
伝搬を示す模式図である。
【図13】新規型の記録ヘッドにおける気泡からの圧力
伝搬を示す模式図である。
【図14】新規型の記録ヘッドにおける液体の流れを説
明するための模式図である。
【図15】2流路構成の新規型の記録ヘッドの断面図で
ある。
【図16】図15の新規型の記録ヘッドの部分破断斜視
図である。
【図17】2流路構成の新規型の記録ヘッドの動作を説
明する図である。
【図18】記録装置の制御回路の構成を示すブロック図
である。
【図19】記録ヘッドでのコンタクト面の構成の一例を
示す図である。
【図20】本発明の実施の一形態のインクジェット記録
システムにおけるソフトウエア構成を示すブロック図で
ある。
【図21】ホストコンピュータと記録装置との間でやり
取りされる信号を時系列に示す図である。
【図22】インクジェット記録システムでの動作を説明
するフローチャートである。
【図23】利用者に対する表示例を示す図である。
【図24】利用者に対する表示例を示す図である。
【図25】利用者に対する表示例を示す図である。
【図26】プリンタドライバによる色処理を説明する図
である。
【符号の説明】
1 素子基板 2 発熱体 3 面積中心 5 キャリッジ部 6 クリーニング部 7 記録ヘッド 10 液流路 11 気泡発生領域 12 供給路 13 共通液室 14 第1の液流路 15 第1の共通液室 16 第2の液流路 17 第2の共通液室 18,70 吐出口 20 給紙部 31 可動部材 32 自由端 33 支点 36 搬送ローラ 39 プラテン 40 気泡 45 液滴 61 キャップ 71 ヘッドユニット 73 インクタンク 78,503 コンタクト面 200 記録装置 200C 在来型の記録装置 200N 新規型の記録装置 210C 在来型の記録ヘッド 210N 新規型の記録ヘッド 300 ホストコンピュータ 301 アプリケーションプログラム 302 OS 303 プリンタドライバ
フロントページの続き (72)発明者 長友 彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 香野 哲史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石永 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 樫野 俊雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中田 佳恵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の駆動条件でインクを吐出する第1
    のインクジェット記録ヘッドを搭載可能であり、前記第
    1の駆動条件のみを供給する供給手段を有する第1のイ
    ンクジェット記録装置を含む市場システムに対し、 前記第1のインクジェット記録装置とは異なる第2のイ
    ンクジェット記録装置に搭載され前記第1の駆動条件と
    は異なる第2の駆動条件でインクを吐出し、前記第1の
    インクジェット記録装置より優れた吐出性能を有し、前
    記第1のインクジェット記録装置にも搭載が可能で前記
    第1の駆動条件でもインク吐出が可能である第2のイン
    クジェット記録ヘッドを提供することを特徴とするイン
    クジェット記録ヘッドの標準化方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のインクジェット記録ヘッド及
    び前記第2のインクジェット記録ヘッドは、それぞれイ
    ンクタンクが一体的に設けられたものである請求項1に
    記載のインクジェット記録ヘッドの標準化方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のインクジェット記録ヘッド
    が、液体を吐出する吐出口と、液体に気泡を発生する気
    泡発生領域と、前記気泡発生領域に面して配され、第1
    の位置と前記第1の位置よりも前記気泡発生領域から遠
    い第2の位置との間を変位可能な可動部材とを有し、該
    可動部材は、前記気泡発生領域での気泡発生に基づく圧
    力によって前記第1の位置から前記第2の位置へ変位す
    るとともに、前記可動部材の変位によって前記気泡を吐
    出口に向う方向の上流よりも下流に大きく膨張させるこ
    とで液体を吐出するインクジェット記録ヘッドである、
    請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッドの
    標準化方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のインクジェット記録ヘッド
    が、液体を吐出する吐出口と、液体に熱を加えることで
    該液体に気泡を発生させる発熱体と、前記発熱体に面し
    て設けられ吐出口側に自由端を有し前記気泡の発生によ
    る圧力に基づいて前記自由端を変位させて前記圧力を吐
    出口側に導く可動部材と、前記可動部材の前記発熱体に
    近い面に沿った上流側から前記発熱体上に液体を供給す
    る供給路とを有する請求項1または2に記載のインクジ
    ェット記録ヘッドの標準化方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のインクジェット記録ヘッド
    が、 吐出口に連通した第1の液流路と、 発熱体を有し液体に熱を加えることで該液体に気泡を発
    生させる気泡発生領域を有する第2の液流路と、 前記発熱体に対面するように前記第1の液流路と前記気
    泡発生領域との間に配され、吐出口側に自由端を有し、
    前記気泡発生領域内での気泡の発生による圧力に基づい
    て該自由端を前記第1の液流路側に変位させて前記圧力
    を前記第1の液流路の吐出口側に導く可動部材と、を有
    する請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッ
    ドの標準化方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のインクジェット記録装置が前
    記各インクジェット記録ヘッドを交換自在に載置可能な
    載置部を有し、前記載置部が、前記被記録媒体の表面に
    平行な方向に前記インクジェット記録ヘッドを移動させ
    るキャリッジを含む請求項1乃至5いずれか1項に記載
    のインクジェット記録ヘッドの標準化方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のインクジェット記録装置が前
    記各インクジェット記録ヘッドを交換自在に載置可能な
    載置部を有し、前記載置部に、前記インクジェット記録
    ヘッドとの電気的接続を行うためのコンタクト面が形成
    されている請求項1乃至5いずれか1項に記載のインク
    ジェット記録ヘッドの標準化方法。
  8. 【請求項8】 前記各インクジェット記録ヘッドに、前
    記載置部に設けられたコンタクト面と係合し電気的に接
    続し得るコンタクト面が形成されている、請求項7に記
    載のインクジェット記録ヘッドの標準化方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のインクジェット記録ヘッド
    は、そのコンタクト面に形成されている特定のコンタク
    トに所定の電圧を出現せしめることで、当該第1のイン
    クジェット記録ヘッドの載置を認識させる、請求項8に
    記載のインクジェット記録ヘッドの標準化方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のインクジェット記録ヘッド
    は、そのコンタクト面に形成されている特定のコンタク
    トからのシリアルデータ転送によってデータを読み出す
    ことによって、当該第2のインクジェット記録ヘッドの
    載置を認識させる、請求項8に記載のインクジェット記
    録ヘッドの標準化方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のインクジェット記録ヘッド
    は、温度検出用のセンサと特性補正用の値を保持するラ
    ンク手段とを備え、前記載置部に載置されているとき
    に、前記センサでの測定値及び前記特性補正用の値が、
    前記シリアルデータ転送によって読み出される、請求項
    10に記載のインクジェット記録ヘッドの標準化方法。
  12. 【請求項12】 前記第2のインクジェット記録装置が
    前記各インクジェット記録ヘッドを交換自在に載置可能
    な載置部を有し、前記載置部に載置されているインクジ
    ェット記録ヘッドの種類に応じて、そのインクジェット
    記録ヘッドに対する駆動周波数、駆動電圧、駆動パルス
    幅の少なくとも1つが変化する、請求項1乃至5いずれ
    か1項に記載のインクジェット記録ヘッドの標準化方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第2のインクジェット記録装置が
    前記各インクジェット記録ヘッドを交換自在に載置可能
    な載置部と、、インクジェット記録ヘッドに対して加圧
    及び吸引回復を行う回復手段とを有し、前記載置部に載
    置されているインクジェット記録ヘッドの種類に応じ
    て、そのインクジェット記録ヘッドに対し、吸引のみに
    よる回復を行うか、加圧及び吸引による回復を行うかが
    選択される、請求項1乃至5いずれか1項に記載のイン
    クジェット記録ヘッドの標準化方法。
  14. 【請求項14】 前記第2のインクジェット記録装置が
    前記各インクジェット記録ヘッドを交換自在に載置可能
    な載置部を有し、前記載置部に載置されているインクジ
    ェット記録ヘッドの種類に応じて、記録のための画像処
    理内容が変化する、請求項1乃至5いずれか1項に記載
    のインクジェット記録ヘッドの標準化方法。
  15. 【請求項15】 インクジェット記録ヘッドを交換自在
    に載置可能な載置部と、前記載置部に載置されたインク
    ジェット記録ヘッドの種類を判別する判別手段と、判別
    されたインクジェット記録ヘッドの種類に応じ、可能な
    範囲で最適設定条件を与える設定手段とを少なくとも有
    するインクジェット記録システムにおいて使用されるイ
    ンクジェット記録ヘッドにおいて、 前記載置部に設けられたコンタクト面に対して係合して
    電気的に接続し得るコンタクト面を有し、該コンタクト
    面の特定のコンタクトを介したシリアルデータ通信によ
    って、少なくともインクジェット記録ヘッドの種類に関
    する情報を前記インクジェット記録システム側に伝送で
    きることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  16. 【請求項16】 温度検出用のセンサと特性補正用の値
    を保持するランク手段とを備え、前記センサでの測定値
    及び前記特性補正用の値が前記シリアルデータ転送によ
    って伝送される、請求項15に記載のインクジェット記
    録ヘッド。
  17. 【請求項17】 インクジェット記録ヘッドに設けられ
    た吐出口からインクを吐出することによって被記録媒体
    上に画像を形成するインクジェット記録システムにおけ
    るインクジェット記録方法であって、 前記インクジェット記録システムとして、第1の記録特
    性を有する第1のインクジェット記録ヘッドと前記第1
    の記録特性とは異なる第2の記録特性を有する第2のイ
    ンクジェット記録ヘッドの少なくとも2種類のインクジ
    ェット記録ヘッドを交換自在に載置可能な載置部と、前
    記載置部に載置されたインクジェット記録ヘッドの種類
    を判別する判別手段とを有するものを使用し、 前記判別手段での判別結果に応じ、前記載置部に載置さ
    れているインクジェット記録ヘッドと前記インクジェッ
    ト記録システムとの組合せを制約条件として該制約条件
    の中で最適の記録条件で記録を行うことを特徴とするイ
    ンクジェット記録方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の記録特性が前記第2の記録
    特性に比べて相対的に優れたものであり、前記インクジ
    ェット記録システムが前記第1のインクジェット記録ヘ
    ッドの記録特性を完全には発揮できない場合には、その
    旨を利用者に対して表示して記録を行う請求項17に記
    載のインクジェット記録方法。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至14に記載のインクジェ
    ット記録ヘッドの標準化方法の実施において使用され、
    前記載置部を含む記録装置に対して印字データを出力す
    る情報処理装置において、 前記載置部に載置されているインクジェット記録ヘッド
    の種類に関する情報を前記記録装置から受け取り、前記
    載置されているインクジェット記録ヘッドの種類に応じ
    た画像処理を行うプリンタドライバを備えることを特徴
    とする情報処理装置。
  20. 【請求項20】 前記プリンタドライバは、前記画像処
    理によってRGBデータをCMYKデータに変換して印
    字データとして前記記録装置に出力するものである、請
    求項19に記載の情報処理装置。
JP18385596A 1996-07-12 1996-07-12 インクジェット記録ヘッドの標準化方法、それに用いられるインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録方法及び情報処理装置 Pending JPH1024590A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18385596A JPH1024590A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 インクジェット記録ヘッドの標準化方法、それに用いられるインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録方法及び情報処理装置
US08/891,974 US6116716A (en) 1996-07-12 1997-07-11 Method for standardizing an ink jet recording head and an ink jet recording head for attaining such standardization, ink jet recording method, and information processing apparatus, and host apparatus
EP97305134A EP0819533A3 (en) 1996-07-12 1997-07-11 A method for standardizing an ink jet jet recording head and an ink jet recording head for attaining such standardization, ink jet recording method, and information processing apparatus, and host apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18385596A JPH1024590A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 インクジェット記録ヘッドの標準化方法、それに用いられるインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録方法及び情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1024590A true JPH1024590A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16143009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18385596A Pending JPH1024590A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 インクジェット記録ヘッドの標準化方法、それに用いられるインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録方法及び情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1024590A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178489A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Konica Corp インクジェットプリンタ
US6971732B1 (en) 1999-02-15 2005-12-06 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus
JP2015164802A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 ヒューレット−パッカード インダストリアル プリンティング リミテッド プリントヘッドノズルの回復

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6971732B1 (en) 1999-02-15 2005-12-06 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus
JP2002178489A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Konica Corp インクジェットプリンタ
JP2015164802A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 ヒューレット−パッカード インダストリアル プリンティング リミテッド プリントヘッドノズルの回復

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6116716A (en) Method for standardizing an ink jet recording head and an ink jet recording head for attaining such standardization, ink jet recording method, and information processing apparatus, and host apparatus
US8083311B2 (en) Ink-jet printing apparatus, control method therefor, program, and storage medium
US6729709B2 (en) Ink-jet printing method and apparatus
US6406113B1 (en) Control method for ink jet recording apparatus and ink jet recording apparatus
US8376522B2 (en) Liquid ejection head and printing apparatus
JP2000025251A (ja) インクジェット記録装置
JP4574385B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよび記録装置
US20030197755A1 (en) Liquid discharge head, and head cartridge and image forming apparatus using such liquid discharge head
JPH1024612A (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクタンクの標準化方法、インクジェット記録方法及び情報処理装置
JP2009248501A (ja) インクジェット記録装置
JPH1024590A (ja) インクジェット記録ヘッドの標準化方法、それに用いられるインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録方法及び情報処理装置
JPH0858082A (ja) 記録装置
JPH08267775A (ja) インクタンク、インクジェットユニット、およびインクジェットプリンタ
JP2001191560A (ja) インクジェット記録装置及びプリンタドライバ並びにプリンタドライバを格納した記憶媒体。
CN102529453A (zh) 液体喷射头的控制装置及控制方法、液体喷射装置
JPH08156280A (ja) インクジェット記録装置および情報処理システム
JP2014104621A (ja) 液滴吐出装置
JP2011037103A (ja) インクジェット記録装置およびその記録方法
JP2019034467A (ja) インクジェット記録装置および記録方法
JP2006224443A (ja) インクジェット記録ヘッド、記録装置、および記録方法
JP5340044B2 (ja) 液体吐出方法、液体吐出装置及び液体吐出ヘッド
JP4210983B2 (ja) 液体噴射装置
JP4266263B2 (ja) インクジェット記録装置及び画像形成装置
JP2006159612A (ja) インクジェット記録装置
JP2001010086A (ja) インクジェット記録装置