JPH1024662A - 熱転写記録の受像要素及び画像形成方法 - Google Patents

熱転写記録の受像要素及び画像形成方法

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JPH1024662A
JPH1024662A JP8180581A JP18058196A JPH1024662A JP H1024662 A JPH1024662 A JP H1024662A JP 8180581 A JP8180581 A JP 8180581A JP 18058196 A JP18058196 A JP 18058196A JP H1024662 A JPH1024662 A JP H1024662A
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image receiving
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thermal transfer
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JP8180581A
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English (en)
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Katsumi Maejima
勝己 前島
Hiroshi Watanabe
洋 渡邉
Sota Kawakami
壮太 川上
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後加熱処理しなくとも十分な色再現域及び画
像保存性が得られる、後キレート色素を用いる熱転写記
録に好適な転写材料、及び2次色や無彩色の保存性に優
れる昇華型熱転写方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に金属イオン含有化合物、バイ
ンダー及び該バインダーと相溶性の低い低融点化合物を
含有する受像層を有し、キレート化可能な熱拡散性色素
を含有するインク層を有する熱転写記録材料のインク層
と、該受像層とを重ねて熱転写記録を行う受像要素、及
び支持体上に金属イオン含有化合物を含有する受像層を
有する受像要素の受像層と、キレート化可能な熱拡散性
色素を含有するインク層を有する複数の熱転写記録材料
のインク層とを順次重ねて熱転写記録を行うにあたり、
キレート化率の小さい、配位座の数が少ない、又は
キレート形成速度の小さい熱拡散性色素を有する熱転
写記録材料から順に熱転写を行う画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇華型熱転写に用い
る受像要素及び昇華型熱転写による画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、熱溶融性インク層又は熱昇華性色
素を含有するインク層を基材上に設けた熱転写記録材料
(インクシート)と受像シートとを対向させ、サーマル
ヘッド、通電ヘッド等の電気信号により制御される熱源
をインクシート側から圧着して、画像を転写記録する熱
転写記録技術がある。熱転写記録は無騒音、メンテナン
スフリー、低コスト、カラー化が容易、デジタル記録が
可能等の特徴を有しており各種プリンタ、レコーダ、フ
ァクシミリ、コンピュータ端末等、多くの分野で利用さ
れている。
【0003】昇華型熱転写記録はカラー対応、階調表現
の点で優れており、銀塩写真法に近い画質の画像が得ら
れる記録法として注目されているが、昇華性色素による
画像は画像の定着性に問題が有ることが知られている。
この定着性を改良するために画像形成後、加熱処理して
受像層内部に色素を押し込めると同時に本来の発色性を
得る方法が知られているが、単に加熱しただけでは、色
素を十分に受像層内部に拡散させることはできず、十分
な定着性及び発色性は得られない。
【0004】又、定着性と同時に画像の耐久性を向上す
べくラミネートや転写箔による画像保護層を形成する方
法の提案が有るが、コストが高くなる、画像出力速度が
遅くなる等の問題がある。
【0005】画像保護層を形成しなくとも十分な画像耐
久性が得られる方法として、特開昭59−78893
号、同59−109394号、同60−2398号等
に、キレート化可能な熱拡散性色素(以下、後キレート
色素とも言う。)を金属イオン含有化合物を含有する受
像層に転写して、受像層内でキレート化させることによ
り定着させる技術が提案されている。この後キレート色
素を用いて形成された画像は、耐久性や定着性が従来の
昇華性色素を用いる場合に比べて著しく向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公知の後キレート
色素は2座配位又は3座配位のキレート色素を形成する
ものであり、金属イオンと配位結合する基として発色団
のアゾ基を使用する色素を用いる熱転写記録において
は、後キレート色素とキレート色素の間での色相差が大
きいため、画像形成時のキレート反応が不十分な場合に
は不所望の2次吸収が生ずることが有り、色再現域が狭
くなる。又、少なくとも2座のキレート色素を形成し得
る構造を有するアゾメチン色素又はメチン色素を用いる
熱転写記録では、画像形成時のキレート反応が不十分な
場合、画像保存性がやや低下することがある。
【0007】いずれもキレート反応を完結させるため後
加熱処理を行うことにより解消し得るが、コストが高く
なる、画像出力速度が遅くなる等の問題がある。
【0008】本発明は前記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、後加熱処理しなくとも十分
な色再現域及び画像保存性が得られる、後キレート色素
を用いる熱転写記録に好適な転写材料を提供することに
ある。
【0009】又、後キレート色素によっては、色調の異
なる複数の色素を用いた色(以下、2次色とも言う。)
を再現するために重ね印字した場合の画像保存性が単色
画像と比べて低くなり、色調が変化してしまう場合があ
る。特に黒やグレーの無彩色(以下、ニュートラルグレ
ーとも言う。)を形成する場合には、保存中に一部の色
素のみが退色してしまうと無彩色部が色味を帯びてしま
い、しまりのない画像となって問題である。
【0010】従って本発明の第2の目的は、2次色や無
彩色の保存性に優れる昇華型熱転写方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記第1の目的
は、支持体上に金属イオン含有化合物、バインダー及び
該バインダーと相溶性の低い低凝固点化合物を含有する
受像層を有し、キレート化可能な熱拡散性色素を含有す
るインク層を有する熱転写記録材料のインク層と、該受
像層とを重ねて熱転写記録を行う受像要素、前記低凝固
点化合物の融点が30℃以下であること、前記低凝固点
化合物が脂肪酸エステルであること、及び、前記受像層
上に、前記低凝固点化合物を含有しない層を有するこ
と、によって達成される。
【0012】即ち本発明者は、受像要素にバインダーと
相溶性の低い低凝固点化合物を含有させると、熱転写記
録時に受像層に転写されたけれどキレート化しなかった
後キレート色素が、追って金属イオン含有化合物と反応
してキレート色素となることを見いだし本発明に至った
ものである。
【0013】本発明の前記第2の目的は、支持体上に金
属イオン含有化合物を含有する受像層を有する受像要素
の受像層と、キレート化可能な熱拡散性色素を含有する
インク層を有する複数の熱転写記録材料のインク層とを
順次重ねて熱転写記録を行うにあたり、キレート化率
の小さい、配位座の数が少ない、又はキレート形成
速度の小さい熱拡散性色素を有する熱転写記録材料から
順に熱転写を行う画像形成方法、熱転写後更に加熱する
こと、該熱転写後の加熱をサーマルヘッドにて行うこ
と、形成した画像上に転写箔を転写すること、によって
達成される。
【0014】即ち本発明者は、受像層に含有される金属
イオン含有化合物と反応してキレート色素となる比率
(以下、本発明のキレート化率とする。)は後キレート
色素により差があり、色素の転写順を最適化することに
よって2次色や無彩色の保存性が得られることを見出し
本発明に至ったものである。転写順は上記〜のいず
れで決定してもよい。又、形成した画像を後加熱すると
画像の保存性が更に向上する。
【0015】以下、本発明について項目毎に詳述する。
【0016】《受像要素》受像要素の支持体としては、
紙,コート紙及び合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレ
ン若しくはそれらと紙とを貼り合わせた複合材料)等の
各種紙類、塩化ビニル系樹脂シート,ABS樹脂シー
ト,ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタ
レート,ポリイミド,ポリエーテルイミド,ポリカーボ
ネート,ポリエーテルエーテルケトン,ポリアリレー
ト,ポリスルホン,ポリエーテルスルホン等の単層或い
はそれらを2層以上積層した各種プラスチックフィルム
又はシート、各種の金属で形成されたフィルム又はシー
ト、各種のセラミックス類で形成されたフィルム又はシ
ート、等を挙げることができ、具体的には、特開昭59
−85972号、同60−245593号、同61−1
72795号、同61−197282号、同62−87
390号、同62−158095号、同62−1984
97号、同62−278087号、同63−31529
3号、同64−44781号、特開平1−188392
号、同1−280586号、同2−16051号、同2
−25392号、同2−110457号、同2−223
484号、同2−225086号、同2−263689
号、同3−49990号、同3−51187号、同3−
76687号等に記載の支持体を好適に用いることがで
きる。
【0017】支持体の厚さは20〜1000μm程度、
好ましくは50〜800μmである。受像層はバインダ
ーと金属イオン含有化合物を基本構成とし、本発明の受
像要素はバインダーと相溶性が低い低凝固点化合物を含
有することを特徴とする。受像層は画像形成時の熱転写
記録材料と受像要素との剥離を容易ならしめるために離
型剤を含むことが好ましく、必要に応じて各種添加剤を
含んでもよい。受像層の厚さは1〜20μm程度、好ま
しくは2〜10μmである。
【0018】バインダーとしては、ポリ塩化ビニル樹
脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えばイソブチルビニ
ルエーテル、プロピオン酸ビニル)との共重合樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアセタール系樹脂、ポ
リビニルアルコール、ポリカーボネート、三酢酸セルロ
ース、ポリスチレン、スチレンと他のモノマー(例えば
アクリル酸エステル、アクリロニトリル、塩化エチレ
ン)との共重合樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカプロラクトン樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂及びそれらの変性物等を
挙げることができる。中でもポリ塩化ビニル樹脂、塩化
ビニルと他のモノマーとの共重合樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリビニルアセタール系樹脂、スチレンと他のモノ
マーとの共重合樹脂が好ましく、これらは単独で用いて
も2種以上併用してもよい。
【0019】これらの樹脂は、受像層の形成に際して放
射線、熱、湿気、触媒等により架橋若しくは硬化しても
よい。その場合、エポキシ、アクリルの如き放射線活性
モノマーや、イソシアネートの如き架橋剤を用いること
ができる。
【0020】金属イオン含有化合物は金属イオンの無機
又は有機の塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の
塩及び錯体が好ましい。金属としては周期律表の第I〜
VIII族に属する1価及び多価の金属が挙げられ、中でも
Al、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、N
i、Sn、Ti及びZnが好ましく、特にNi、Cu、
Cr、Co及びZnが好ましい。金属イオン含有化合物
の具体例としては、Ni2+、Cu2+、Cr2+、Co2+
びZn2+と酢酸やステアリン酸等の脂肪族の塩、或いは
安息香酸、サリチル酸等の芳香族カルボン酸の塩等が挙
げられる。又、下記一般式(1)で表される錯体が特に
好ましく用いることができる。
【0021】 一般式(1) 〔M(Q1l(Q2m(Q3nP+(Y)P ここに、Mは金属イオン、好ましくはNi2+、Cu2+
Cr2+、Co2+及びZn2+を表す。Q1、Q2及びQ3
各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合
物を表し、互いに同じであっても異なっていてもよい。
これらの配位化合物としては、例えばキレート科学
(5)(南江堂)に記載されている配位化合物から選択
することができる。Yは有機アニオン基を表し、例えば
テトラフェニルホウ素アニオンやアルキルベンゼンスル
ホン酸アニオン等が挙げられる。lは1、2又は3の整
数、mは0、1又は2の整数、nは0又は1を表す。P
は0、1又は2を表す。P=0はQで表される配位化合
物がアニオン性化合物であり、Qで表されるアニオン性
化合物とMで表される金属カチオンとが電気的に中和さ
れた状態であることを意味する。アニオン性化合物とし
ては下記一般式(2)で表される化合物が好ましい。
【0022】
【化1】
【0023】R11、R13は各々同じであっても異なって
いてもよいアルキル基又はアリール基を表し、R12はア
ルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカ
ルボニル基又は水素原子を表す。
【0024】金属イオン含有化合物の使用量は、0.5
〜20g/m2程度、好ましくは1〜15g/m2であ
る。
【0025】受像層のバインダーと相溶性の低い低凝固
点化合物は、高沸点溶媒、可塑剤として使用される公知
の化合物から選択でき、凝固点30℃以下のものが好ま
しく、更に凝固点0℃以下のものが好ましい。具体的に
はフタル酸エステル、トリメリット酸エステル、脂肪一
塩基酸エステル、脂肪二塩基酸エステル、二価アルコー
ルエステル、オキシ酸エステル、リン酸エステル、ポリ
エステル、エポキシ化エステル、酢酸エステル、スルホ
ンアミド等から適宜選ぶことができる。尚、相溶性が低
いとは、バインダー樹脂と低凝固点化合物との親和性が
小さいことを示し、成形後に低凝固点化合物が分離した
り、ブリードアウトしたりしやすいことを言う。
【0026】好ましいバインダー樹脂と低強固点化合物
の組み合わせとしては、 ポリ塩化ビニル樹脂に対して:リン酸トリブチル、フタ
ル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、グリセリンモノオレ
イン酸エステル、トルエンスルホンエチルアミド等、 塩化ビニルと他のモノマーとの共重合樹脂に対して:グ
リセリンモノオレイン酸エステル、トルエンスルホンエ
チルアミド等、 ポリビニルアセタール系樹脂に対して:リン酸トリフェ
ニル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、グリセリンモ
ノオレイン酸エステル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、
アジピン酸ジ−n−エチルヘキシル、アゼライン酸ジ−
2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、塩素化パラフィン、ジノニルナフタリン、アジピン
酸−1,3−ブチレングリコール系可塑剤、エポキシ化
大豆油等、スチレンと他のモノマーとの共重合樹脂に対
して:グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリ
シノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、エポ
キシ化大豆油等、 が挙げられる。
【0027】低凝固点化合物の添加量は、受像層バイン
ダーに対して5〜30重量%程度、好ましくは10〜2
5重量%である。5重量%より少ないと転写後の経時で
のキレート化の効果が小さく、30重量%より多いと転
写画像の滲みが発生することがある。
【0028】離型剤としては、シリコーンオイル(シリ
コーン樹脂と称されるものも含む)、ポリエチレンワッ
クス,アミドワックス,テフロンパウダー等の固形ワッ
クス類、フッ素系,リン酸エステル系の界面活性剤、金
属微粉末,シリカゲル,金属酸化物,カーボンブラック
及び樹脂微粉末等のフィラー、等が挙げられる。これら
は単独で用いても2種以上併用して用いてもよい。前述
のシリコーンオイルには、単に添加するタイプ(単純添
加型)と、硬化若しくは反応させるタイプ(硬化反応
型)とがある。
【0029】単純添加型の場合、バインダーとの相溶性
を向上させるため、変性シリコーンオイル(ポリエステ
ル変性シリコン樹脂、ウレタン変性シリコン樹脂、アク
リル変性シリコン樹脂等)を使用するのが好ましい。単
純添加型シリコーンオイルは受像層バインダーに対して
0.1〜30重量%程度、好ましくは0.5〜20重量
%で用いる。
【0030】硬化反応型のシリコーンオイルとしては、
反応硬化型(アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変
性シリコーンオイルとを反応硬化させたもの等)、光硬
化型、触媒硬化型等が挙げられる。硬化型のシリコーン
オイルは受像層バインダーに対して0.5〜30重量%
で用いるのが好ましい。
【0031】シリコーンオイル以外の離型剤の場合、受
像層バインダーに対して1〜40重量%で用いるのが好
ましい。
【0032】必要に応じて添加してもよい添加剤として
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、フィラー
(無機微粒子、有機樹脂微粒子)、顔料、増感剤として
の可塑剤、熱溶融性物質等が挙げられる。本発明におけ
る受像要素においては、添加剤全体の添加量を受像層バ
インダーに対して0.1〜30重量%の範囲に選定する
のが好ましい。
【0033】受像層は、形成成分を溶媒(水、アルコー
ル、メチルエチルケトン、トルエン、ジオキサン、シク
ロヘキサン等)に分散或いは溶解して受像層用塗工液と
調製し、該塗工液を支持体の表面に塗布し乾燥すること
によって形成することができる。又、形成成分の混合物
を溶融押し出しして、支持体の表面に貼り付けるラミネ
ート法によっても形成でき、共押出法も採用できる。
【0034】前記低凝固点化合物を含有する場合、受像
層表面にそれがブリードアウトすることがある。この場
合には、受像要素や他のシート等と重ねておくと形成し
た色素が移行してしまうことがある。このため受像層上
に低凝固点化合物も金属イオン含有化合物も含有しない
オーバーコート層を形成することが有利である。
【0035】その様なオーバーコート層は、色素透過性
の樹脂で形成する。用いる樹脂は前述の受像層用バイン
ダーに用いる樹脂、シリコン樹脂、シリコン変性樹脂、
紫外線硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂等で、必要に応じて
受像層に添加するのと同様な離型剤を添加してもよい。
オーバーコート層の厚さは0.05〜0.5μmと薄膜
であることが好ましく、更に0.05〜0.3μmが好
ましい。このオーバーコート層は受像層と同様にして形
成することができる。
【0036】受像要素には、支持体と受像層の間に接着
や断熱或いはクッション効果を目的として中間層を設け
てもよいし、受像層を自己支持性を有する樹脂で形成し
て支持体を兼ねるものとしてもよい。
【0037】《熱転写記録材料》熱転写記録材料は支持
体及び後キレート色素を含有するインク層を基本構成と
する。
【0038】熱転写記録材料の支持体は、寸法安定性が
よく、感熱ヘッドで記録する際の熱に耐えるものならば
特に制限なく用いることができるが、例えばコンデンサ
ー紙,グラシン紙の様な薄葉紙、ポリエチレンテレフタ
レート,ポリエチレンナフタレート,ポリアミド,ポリ
イミド,ポリカーボネート,ポリサルフォン,ポリビニ
ルアルコールセロファン,ポリスチレンの様な耐熱性の
プラスチックフィルムを挙げることができる。支持体の
厚さは2.0〜10.0μmが好ましい。形状につては
特に制限がなく、広幅のシートたフィルム、細幅のテー
プやカード等任意である。
【0039】インク層は少なくとも後キレート色素とバ
インダーからなる。
【0040】後キレート色素としては、少なくとも2座
のキレートを形成することができる色素を用いる。例え
ば、以下の一般式(3)又は(4)で表されるアゾ色
素、一般式(5)〜(15)で表されるアゾメチン色
素、一般式(16)又は(17)で表されるメチン色素
等を用いることができる。
【0041】
【化2】
【0042】〔式中、D1、D2は少なくとも1つの環が
5〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環又は複素
環を形成するのに必要な原子群を表し、縮合環を形成し
ていてもよく、かつアゾ結合に結合する炭素原子の隣接
位の少なくとも1つが(a)窒素原子、酸素原子又は硫
黄原子、(b)窒素原子、酸素原子、硫黄原子又は燐原
子と結合した炭素原子、又は(c)キレート化基で結合
した原子、である。〕 一般式(3)において、アゾ結合に結合する炭素原子の
隣接位の少なくとも1つが窒素原子であるかキレート化
基で結合した炭素原子であることが好ましい。
【0043】
【化3】
【0044】〔式中、D3は一般式(3)のD1と同義で
あり、Z1は電子吸引基を、Rはアルキル基又はアリー
ル基を表す。〕
【0045】
【化4】
【0046】〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、
Dは含窒素複素環を表し、Bは芳香族環又は複素環を形
成するのに必要な非金属原子群を表す。X1及びX2は炭
素原子又は窒素原子を表し、X2が炭素原子のときnは
1であり、X2が窒素原子のときnは0である。Gは水
素原子、アミノ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アシ
ルアミノ基、アルキルウレイド基、アリールウレイド
基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンアミ
ド基、アルキルアミノスルホニルアミノ基、アリールア
ミノスルホニルアミノ基を表す。〕 一般式(5)で表されるアゾメチン色素の中でも下記一
般式(6)〜(15)から選ばれるアゾメチン色素が好
ましい。
【0047】
【化5】
【0048】〔式中、A、B、X1、X2、n及びGは前
述のそれらと同義であり、R1は水素原子又は1価の有
機基を表す。〕
【0049】
【化6】
【0050】〔式中、A及びX1は前述のそれらと同義
であり、Bは含窒素芳香族環を表し、R2は水素原子又
は1価の有機基を表す。〕
【0051】
【化7】
【0052】〔式中、Xは少なくとも2座のキレート形
成可能な基又は原子群を表し、Yは5員若しくは6員の
芳香族炭化水素環又は複素環を形成する原子群を表し、
1、R2、R3、R4及びR5は水素原子、ハロゲン原子
又は1価の置換基を表す。nは0、1又は2である。〕 一般式(16)及び(17)のXとしては、下記一般式
(18)で表される、例えば5−ピラゾロン、イミダゾ
ール、ピラゾロピロール、ピラゾロピラゾール、ピラゾ
ロイミダゾール、ピラゾロトリアゾール、ピラゾロテト
ラゾール、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ロー
ダニン、ヒダントイン、チオヒダントイン、オキサゾロ
ン、イソオキサゾロン、インダンジオン、ピラゾリンジ
ンジオン、オキサゾリジンジオン、ヒドロキシピリドン
又はピラゾロピリドンが好ましい。
【0053】
【化8】
【0054】〔式中、Zは少なくとも1つのキレート化
可能な窒素原子を含む基で置換された芳香族含窒素複素
環を形成する原子群を表す。〕 Xとしては、下記一般式(19)〜(26)で表される
ものが特に好ましい。
【0055】
【化9】
【0056】〔式中、R4、R5、R6、R7、R8、R10
及びR11は水素原子、ハロゲン原子又は1価の置換基
(例えばアルキル基、アリール基、複素環基、アシル
基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミノ基、
アルコキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル
基)を表し、R9は水素原子又は1価の置換基(例えば
アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基)を表し、
Lは炭素原子又は窒素原子を表す。〕 一般式(16)及び(17)のYで形成される5員又6
員の芳香族炭化水素環又は複素環としては、3H−ピロ
ール環、オキサゾール環、イミダゾール環、チアゾール
環、3H−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミダゾ
リジン環、チアゾリジン環、3H−インドール環、ベン
ズオキサゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンゾチア
ゾール環、キノリン環、ピリジン環等が挙げられ、置換
基(アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、ア
ミノ基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコ
キシ基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、ハロ
ゲン原子等)を有していてもよい。又、これらの環は更
に他の炭素環(ベンゼン環等)や複素環(ピリジン環
等)と縮合環を形成してもよい。
【0057】R1、R2で表される1価の置換基としては
アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、アルコキシカル
ボニル基、アリール基、複素環基、カルバモイル基、ヒ
ドロキシ基、アシル基、アシルアミノ基等が挙げられ
る。
【0058】後キレート色素の具体例としては、アゾ色
素の具体例は特開平3−256794号、同4−620
92号、同4−62094号、同4−65293号、同
4−65294号、同4−73191号、同4−827
83号、同4−82784号、同4−82785号、同
4−82786号、同4−82787号、同4−892
88号、同4−89289号、同4−82290号、同
4−91990号、同4−94974号、同4−978
94号、同4−97895号、同4−158092号、
同4−164688号、同4−164689号、同4−
164690号、同4−176686号、同4−212
888号、同4−232785号、同4−235093
号、同4−348993号、同4−267194号、同
4−269589号、同4−292988号、同4−3
20893号、同4−339694号、同5−1654
5号、同5−96868号、同5−177958号、同
5−185751号、特願平5−102714号、同5
−106738号、同5−28879号等に、アゾメチ
ン色素の具体例は特開平3−281289号、同4−7
8584号、同4−89287号、同4−89286
号、同4−91987号、同4−91989号、同4−
241994号、同4−261895号、同6−106
867号等に、メチン色素の具体例は特開昭59−78
893号、同59−10934号、特開平4−9789
4号、同4−94974号、同4−89292号等に記
載されている。これらの色素は単独で用いても、2種以
上併用して用いてもよい。又、0.1〜20g/m2
度、好ましくは0.2〜5g/m2で用いる。
【0059】インク層のバインダーとしてはセルロース
付加化合物,セルロースエステル,セルロースエーテル
等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール,ポリビ
ニルホルマール,ポリビニルアセトアセタール,ポリビ
ニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリ
ビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミ
ド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステ
ル,ポリ(メタ)アクリル酸,(メタ)アクリル酸共重
合体等のアクリル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹
脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げら
れる。中でも、保存性に優れるポリビニルアセタール系
樹脂或いはセルロース系樹脂が好ましい。これらのバイ
ンダーは単独で用いても2種以上併用して用いてもよ
い。
【0060】バインダーと後キレート色素との重量比は
1:10〜10:1で用いるのが好ましく、更に好まし
くは3:7〜8:2である。
【0061】インク層には必要に応じてシリコン樹脂,
シリコーンオイル(含反応硬化タイプ),シリコン変性
樹脂,フッ素樹脂,界面活性剤及びワックス類等の剥離
性化合物、金属微粉末,シリカゲル,金属酸化物,カー
ボンブラック及び樹脂微粉末等のフィラー、バインダー
成分と反応可能な硬化剤(イソシアネート類、アクリル
類、エポキシ類等の放射線活性化合物)、カチオン系界
面活性剤,アニオン系界面活性剤,ノニオン系界面活性
剤,高分子帯電防止剤等の帯電防止剤、ワックスや高級
脂肪酸エステル等の転写を促進するための熱溶融性物
質、等を添加することができる。
【0062】本発明の熱転写記録材料においては、イン
ク層は単層でも、組成等の同一又は相違する2層以上と
してもよく、必要に応じてオーバーコート層、下引層等
のその他の構成層を有してよい。
【0063】又、支持体の裏面(インク層を有する面の
反対側)には、走行安定性、耐熱性、帯電防止等の目的
で、特開昭60−82387号、同60−94390
号、同60−115486号、同60−184883
号、同60−219094号、同61−279595
号、同62−251192号、同62−284784
号、同63−212587号、同63−214483
号、同64−1586号、同64−11887号、同6
4−11888号、特開平1−214475号、同2−
239973号等に記載のバッキング層を設けてもよ
い。
【0064】これらオーバーコート層、下引層及びバッ
キング層の厚みは通常0.1〜1μmとする。
【0065】熱転写記録材料は、各構成層の形成成分を
溶媒に分散或いは溶解して調製した塗工液を、支持体上
に塗布し乾燥させる塗工法や、剥離可能なシート上に構
成層を形成して、支持体上に加熱及び/又は加圧により
転写する転写法等により、形成することができる。
【0066】塗工法に用いる溶媒としては、水、アルコ
ール類(例えばエタノール、プロパノール)、セロソル
ブ類(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソルブ)、
芳香族類(例えばトルエン、キシレン、クロルベンゼ
ン)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケト
ン)、エステル系溶剤(例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ル)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン)、塩素系溶剤(例えばクロロホルム、トリクロル
エチレン)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン)、ジメチルスルホキシド等
が挙げられる。
【0067】塗工には、グラビアロール塗布法、押し出
し塗布法、ワイヤーバー塗布法、ロール塗布法等、従来
公知の方法を採用することができる。又、各構成層は積
層面全体に渡って形成されても、必要に応じて一部に形
成されてもよい。
【0068】本発明の熱転写記録材料においては、積層
される層間の接着強度が不十分な場合(例えば積層する
樹脂同士のぬれ角度〜接触角〜の差が大きい場合、特に
5°以上ある場合)は、積層する前に積層面に表面処理
を施しておくことが好ましく、表面処理としては、コロ
ナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射
線処理、粗面化処理、化学薬品処理、低温プラズマ処
理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのま
ま適用することができる。具体的には「高分子表面の基
礎と応用(下)」化学同人、2章及び「高分子新素材便
覧」丸善、8章等に記載の方法を参照することができ
る。
【0069】《キレート化率及びキレート形成速度》本
発明においてキレート化率とは、受像層に熱転写された
後キレート色素に対する、金属イオンとキレートを形成
したものの比率である。本発明においては以下の方法に
て求めたものをキレート化率とする。
【0070】即ち、金属イオン含有化合物を含む受像層
を有する受像シートAに形成した画像及び該画像に12
0℃で10分間の熱処理を施した画像と、金属イオン含
有化合物のみ含まない同様受像層を有する受像シートB
に形成した画像について、キセノンフェードメーターに
一定時間暴露した後の濃度を測定して残存率を求め、次
式によってキレート化反応率を求める。
【0071】反応率(%)=(y−a)/(b−a) y:受像シートAに転写したのみの画像の残存率(%) a:受像シートBに転写した画像の残存率(%) b:受像シートAに転写した後熱処理した画像の残存率
(%) 又、後キレート色素のキレート形成速度は、ストップト
フロー分光度法により測定することができる。具体的な
測定方法は、TS&T’s The 9thInter
national Congress on Adva
nces in Non−Impact Printi
ng Technologies/Japan Har
dcopy’93,314−317(1993)の記載
を参照すればよい。
【0072】《後加熱》後加熱方法は公知の加熱手段を
採用することができ、具体的には特開平4−89282
号、同6−286350号、同7−40558号に記載
の後加熱手段を挙げることができる。中でもサーマルヘ
ッドによる後加熱は画像形成に使用するサーマルヘッド
をそのまま利用できるので、装置の省スペース、低コス
ト化等の点で好ましい。
【0073】《転写箔》実質的に透明な樹脂よりなる転
写箔で保護層を形成し、画像耐久性を付与することは好
ましい。転写箔保護層はサーマルヘッドやヒートローラ
により加熱転写して形成することができる。
【0074】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
おいて「部」は特に記載のない限り有効成分としての重
量部を表す。
【0075】実施例1 《インクシートの作成》耐熱保護層を有する厚み6μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム〔東レ(株)
製、ルミラー6CF531〕支持体の保護層とは反対側
の面に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイヤーバ
ーコーティング法により、乾燥後の厚みが1μmになる
ように塗布・乾燥することによりインクシートを得た。
【0076】 後キレート色素C−1 4部 ポリビニルブチラール〔積水化学(株)製、エスレックBx−1〕 6部 メチルエチルケトン 80部 シクロヘキサノン 10部 《受像シート1の作成》厚み175μmの合成紙(王子
油化(株)製、YUPO)を支持体として、下記組成の
アンカー層形成用塗工液をワイヤーバーコーティング法
により塗布・乾燥し、厚み0.5μmのアンカー層を形
成した。
【0077】 ポリビニルブチラール〔積水化学(株)製、エスレックBL−1〕 9部 イソシアネート〔日本ポリウレタン(株)製、コロネートHX〕 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸n−ブチル 10部 次いで下記組成の受像層形成用塗工液をワイヤーバーコ
ーティング法により塗布・乾燥し、厚み4μmの受像層
を形成し、受像シート1を得た。
【0078】 ポリビニルブチラール〔積水化学(株)製、エスレックBx−1〕 4.5部 金属イオン含有物質MS−1 4部 低凝固点化合物 アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル 1部 ポリエステル変性シリコン〔信越化学(株)製、X−24−8300〕 0.5部 メチルエチルケトン 80部 酢酸n−ブチル 10部
【0079】
【化10】
【0080】《受像シート2の作成》受像層形成用塗工
液の低凝固点化合物をリン酸トリフェニルの同量に変更
した以外は受像シート1と同様にして受像シート2を作
成した。
【0081】《受像シート3の作成》受像層形成用塗工
液の低凝固点化合物をフタル酸ジ−n−オクチルに変更
した以外は受像シート1と同様にして受像シート3を作
成した。
【0082】《受像シート4の作成》受像層塗工液のポ
リビニルブチラールを5.5部に変更し、低凝固点化合
物を除いた以外は受像シート1と同様にして受像シート
4を作成した。
【0083】《画像形成》作成したインクシートと各受
像シートを用い、神鋼電気(株)製昇華熱転写プリンタ
ーCHC−S545にて印字し、濃度約1.0のシアン
のベタ画像を形成した。
【0084】《画像の耐光性の評価》形成直後の画像
と、2週間常温暗所で放置した画像をキセノンフェード
メーター(7万ルックス)に3日間暴露した後の濃度を
測定し、残存率を求めた。結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】実施例2 《インクシートの作成》インク層形成用塗工液を下記組
成とした以外は実施例1と同様にしてインクシートを作
成した。
【0087】 後キレート色素M−1 4部 ポリビニルブチラール〔積水化学(株)製、エスレックBx−1〕 6部 メチルエチルケトン 80部 シクロヘキサノン 10部 《受像シート5の作成》受像層形成用塗工液を下記組成
とした以外は実施例1と同様にして受像シート5を作成
した。
【0088】 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体〔ユニオンカーバイド社製、VYCM〕 4.5部 金属イオン含有物質MS−1 4部 低凝固点化合物 p−トルエンスルホンエチルアミド 1部 ポリエステル変性シリコン〔信越化学(株)製、X−24−8300〕 0.5部 メチルエチルケトン 80部 酢酸n−ブチル 10部
【0089】
【化11】
【0090】《受像シート6の作成》低凝固点化合物と
してフタル酸ジ−n−オクチルを同量用いた以外は受像
シート5と同様にして受像シート6を作成した。
【0091】《受像シート7の作成》受像層塗工液の塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体を5.5部に変更し、低凝
固点化合物を除いた以外は受像シート5と同様にして受
像シート7を作成した。
【0092】《画像形成》実施例1と同様にして濃度約
1.0のマゼンタのベタ画像を形成した。
【0093】《画像の耐光性の評価》形成直後の画像、
2週間常温暗所で放置した画像及び形成直後120℃で
5分間後加熱した画像の3者の吸収スペクトルを測定
し、
【0094】
【外1】
【0095】結果を表2に示す。
【0096】
【表2】
【0097】実施例3 《受像シート8の作成》受像層形成用塗工液の組成を以
下の如くした以外は受像シート1と同様にして支持体上
にアンカー層及び受像層を順次形成した。
【0098】 ポリビニルブチラール〔積水化学(株)製、エスレックBx−1〕 4.5部 金属イオン含有化合物MS−1 4部 低凝固点化合物 アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸n−ブチル 10部 次いで、下記組成のオーバーコート層形成用塗工液をワ
イヤーバーコーティング法により塗布・乾燥し、厚み
0.1μmのオーバーコート層を形成し、受像シート8
を作成した。
【0099】 アクリル・シリコン変性樹脂エマルジョン 〔日本純薬(株)製、サイレンARJ−12L 固形分45%〕 1部 蒸留水 9部 《受像シート9の作成》低凝固点化合物をフタル酸ジ−
n−オクチルの同量に変更した以外は受像シート8と同
様にして受像シート9を作成した。
【0100】《画像形成》実施例2にて作成したインク
シートと、受像シート8及び9を用い、実施例1と同様
にして濃度約1.0のマゼンタのベタ画像を形成した。
【0101】《画像の耐光性の評価》実施例1と同様に
して画像形成直後の画像と、常温で2週間保存した画像
の耐光性を評価した。結果を以下に示す。
【0102】 実施例4 《キレート形成速度の測定》後キレート色素M−1及び
後キレート色素C−2の金属イオン含有化合物MS−2
Ni2+(NH2COCH2NH23・2B(C654 -
とのキレート形成反応速度を、色素濃度2×10-5モル
/l及び金属イオン含有化合物濃度4×10-3モル/l
のアセトン溶液にて30℃で反応させ、ユニオン技研
(株)製ストップトフロー分光光度計RA−401によ
り、M−1は550nmの吸収の経時変化で、C−2は
630nmの吸収の経時変化で測定した。結果はM−1
の速度定数が10.3、C−2の速度定数が0.81で
あった。速度定数が大きい程キレート形成速度は大き
い。
【0103】
【化12】
【0104】《画像形成》金属イオン含有化合物をMS
−2の同量に代えた以外は実施例1の受像シート4と同
様にして作成した受像シート、後キレート色素をC−2
の同量に代えた以外は実施例1のインクシートと同様に
して作成したシアンインクシート及び実施例2で作成し
たマゼンタインクシートで、前記プリンターを用いて、
濃度約1.0のマゼンタ、シアン及びブルーのベタ画像
を、ブルーについては2種の印字順で形成した。
【0105】《画像の耐光性の評価》得られたベタ画像
をキセノンフェードメーター(7万ルックス)に8日間
暴露した後の濃度を測定し、残存率を求めた。結果を次
に示す。
【0106】 マゼンタ シアン ブルー 印字順 シアン→マゼンタ マゼンタ→シアン フィルター グリーン レッド グリーン レッド 残存率(%) 98.0 96.4 98.1 91.3 フィルター レッド グリーン 残存率(%) 98.0 98.2 実施例5 後キレート色素Y−1(配位座3)を同量用いた以外は
同様にして形成したイエローインクシート、後キレート
色素M−2(配位座3)を同量用いた以外は同様にして
形成したマゼンタインクシート、実施例1で形成したシ
アンインクシート(後キレート色素C−1の配位座2)
及び実施例1で形成した受像シート4を用いてキレート
化率の測定を行った。
【0107】
【化13】
【0108】金属イオン含有化合物を含まない受像層を
有する受像シートBを以下の組成の受像層形成用塗工液
を用いて作成した。
【0109】 ポリビニルブチラール〔積水化学(株)製、エスレックBx−1〕 9.5部 ポリエステル変性シリコン〔信越化学(株)製、X−24−3800〕 0.5部 メチルエチルケトン 80部 酢酸n−ブチル 10部 受像シート4及び受像シートBにイエロー、マゼンタ及
びシアンの単色ベタ画像を濃度約1.0で形成した。次
いで、キセノンフェードメーター(7万ルックス)に3
日間暴露した後の濃度を測定し、受像シート4における
画像残存率(y)、受像シートBにおける画像残存率
(a)を求めた。又、受像シート4に同様に画像形成
し、120℃で10分間加熱処理した画像についても残
存率(b)を測定した。これらにより求めたサーマルヘ
ッドによる転写のみでのキレート化率を以下に示す。
【0110】 色 素 a b Y キレート化率 Y−1 100% 100% 50% 100.0% M−2 91% 94% 13% 96.3% C−1 83% 89% 30% 89.8% 《画像形成》キレート化率が小さいインクシートから順
に、シアン→マゼンタ→イエロー(C→M→Y)の順で
熱転写を行い、濃度約1.0の黒色画像を形成した。比
較として、通常のイエロー→マゼンタ→シアン(Y→M
→C)の印字順で濃度約1.0の黒色画像を形成した。
【0111】《評価》実施例4と同様にして耐光性試験
を行い、試験前後の濃度をブルー、グリーン、レッドフ
ィルターを用いて測定し、それぞれの残存率を求めた。
結果は以下の通りである。
【0112】 残 存 率(%) 印字順 ブルーフィルター グリーンフィルター レッドフィルター Y→M→C 99 92 76 C→M→Y 98 93 91 実施例6 実施例5と同様にして形成した黒色画像に、厚さ4.5
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを介して、
サーマルヘッドにて0.46mJ/dotの印加エネル
ギーで後加熱を行い、実施例5と同様にして黒色画像の
保存性を評価した。結果は以下の通りである。
【0113】 残 存 率(%) 印字順 ブルーフィルター グリーンフィルター レッドフィルター Y→M→C 100 98 85 C→M→Y 100 99 96
【0114】
【発明の効果】実施例1〜3にて実証した如く、受像層
にバインダーと相溶性の低い低融点化合物を添加するこ
とにより、熱転写した後キレート色素の受像層内でのキ
レート形成の促進が認められ、後加熱処理しなくても画
像保存性及び色再現性の向上ができる。
【0115】実施例4〜6にて実証した如く、印字順を
本発明で設定すると色を重ねた場合の画像保存性が向上
する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に金属イオン含有化合物、バイ
    ンダー及び該バインダーと相溶性の低い低凝固点化合物
    を含有する受像層を有し、キレート化可能な熱拡散性色
    素を含有するインク層を有する熱転写記録材料のインク
    層と、該受像層とを重ねて熱転写記録を行うことを特徴
    とする受像要素。
  2. 【請求項2】 前記低凝固点化合物の凝固点が30℃以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の受像要素。
  3. 【請求項3】 前記低凝固点化合物が脂肪酸エステルで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の受像要
    素。
  4. 【請求項4】 前記受像層上に、前記低凝固点化合物を
    含有しない層を有することを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載の受像要素。
  5. 【請求項5】 支持体上に金属イオン含有化合物を含有
    する受像層を有する受像要素の受像層と、キレート化可
    能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する複数の熱
    転写記録材料のインク層とを順次重ねて熱転写記録を行
    うにあたり、キレート化率の小さい熱拡散性色素を有す
    る熱転写記録材料から順に熱転写を行うことを特徴とす
    る画像形成方法。
  6. 【請求項6】 支持体上に金属イオン含有化合物を含有
    する受像層を有する受像要素の受像層と、キレート化可
    能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する複数の熱
    転写記録材料のインク層とを順次重ねて熱転写記録を行
    うにあたり、配位座の数が少ない熱拡散性色素を有する
    熱転写記録材料から順に熱転写を行うことを特徴とする
    画像形成方法。
  7. 【請求項7】 支持体上に金属イオン含有化合物を含有
    する受像層を有する受像要素の受像層と、キレート化可
    能な熱拡散性色素を含有するインク層を有する複数の熱
    転写記録材料のインク層とを順次重ねて熱転写記録を行
    うにあたり、キレート形成速度の小さい熱拡散性色素を
    有する熱転写記録材料から順に熱転写を行うことを特徴
    とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】 熱転写後更に加熱することを特徴とする
    請求項5、6又は7に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 熱転写後の加熱をサーマルヘッドにて行
    うことを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 形成した画像上に転写箔を転写するこ
    とを特徴とする請求項5、6、7、8又は9に記載の画
    像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1520727A3 (en) * 2003-09-30 2005-12-14 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Image forming method using thermal transfer recording material

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EP1520727A3 (en) * 2003-09-30 2005-12-14 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Image forming method using thermal transfer recording material
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