JPH10247731A - 半導体ウエハおよびその製造方法ならびに半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体ウエハおよびその製造方法ならびに半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH10247731A
JPH10247731A JP9050087A JP5008797A JPH10247731A JP H10247731 A JPH10247731 A JP H10247731A JP 9050087 A JP9050087 A JP 9050087A JP 5008797 A JP5008797 A JP 5008797A JP H10247731 A JPH10247731 A JP H10247731A
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wafer
conductivity type
epitaxial layer
integrated circuit
circuit device
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JP9050087A
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English (en)
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Tomomi Sato
友美 佐藤
Hirobumi Shimizu
博文 清水
Norio Suzuki
範夫 鈴木
Shigeaki Saitou
滋晃 斎藤
Yasushi Matsuda
安司 松田
Yushi Sugino
雄史 杉野
Toshihide Tanaka
利秀 田中
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲッタリング能力およびゲート酸化膜特性
(GOI)の向上したMISデバイス用エピタキシャル
ウエハを安価に提供する。 【解決手段】 (100)面を主面とし、その面内にお
いて[010]方向のいずれか1つの軸から35°の範
囲内で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範囲内
の結晶軸と直行するように傾斜させた単結晶シリコンウ
エハの主面上にエピタキシャル層を成長させることによ
り、エピタキシャル層の表面(MISFET形成領域)
のOSF欠陥が抑制され、重金属などに対するゲッタリ
ング効果が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハおよ
びその製造方法、ならびにそれを用いた半導体集積回路
装置およびその製造方法に関し、特に、単結晶シリコン
(Si)ウエハの主面上に成長させたエピタキシャル層
にMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field
Effect Transistor) で構成された集積回路を形成する
半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路をMISFETで構成す
るMISデバイスの分野においては、ゲート酸化膜の耐
圧改善やpn接合のリーク電流低減を図るために、CZ
(Czochralski) 法によって製造した単結晶シリコンウエ
ハ(CZウエハ)の主面上にエピタキシャル層を成長さ
せた半導体ウエハ(エピタキシャルウエハ)の導入が進
められている。
【0003】シリコンウエハ(以下、CZウエハとい
う)は、石英るつぼ(坩堝)中で溶融させたシリコンを
引き上げて作製するために、るつぼから溶出した過剰な
酸素が結晶格子間に取り込まれる(〜20ppma(JEI
DA換算))。この格子間酸素濃度が高くなると酸素析
出が助長され、ゲート酸化膜耐圧が劣化したり、接合リ
ーク電流が増大したりする。そのため、CZウエハの主
面にMISFETを形成する場合には、基板の酸素濃度
を下げることによってウエハ表面付近の酸素析出物を低
減させる必要がある。
【0004】これに対して、CZウエハ上に形成される
エピタキシャル層は、CZウエハのように成長過程で酸
素が取り込まれることがない。また、CZウエハには多
数(〜20ppma(JEIDA換算))存在するグローイ
ン欠陥もエピタキシャル層中には極めて少ない。そのた
め、エピタキシャル層の表面を熱酸化して得られるMI
SFETのゲート酸化膜は、CZウエハの表面を熱酸化
して得られるゲート酸化膜よりも高品質で、信頼性が高
い。すなわち、エピタキシャルウエハを使用することに
より、MISFETのゲート酸化膜特性(Gate Oxide in
tegrity;GOI) を向上させることができる。
【0005】しかし、CZウエハ上に形成されたエピタ
キシャル層自体は、グローイン欠陥や酸素析出物が少な
い分、重金属などの汚染物質を捕獲する核となる欠陥も
少ないことから、CZウエハに比べてゲッタリング能力
の低下が予想される。また、CZウエハ上にエピタキシ
ャル層を形成するときには、あらかじめCZウエハの表
面の自然酸化膜を除去する目的で950℃〜1100
℃、数十分程度の水素アニールを行う必要があるが、こ
の熱処理を行うとCZウエハ中のグローイン欠陥が溶解
・消失し、酸素析出が抑制される結果、CZウエハ自体
のゲッタリング能力も低下してしまう。
【0006】バイポーラトランジスタ用エピタキシャル
ウエハの場合は、製造プロセスの途中でエピタキシャル
層が形成される。従って、CZウエハは、エピタキシャ
ル成長工程に先立って低温(例えば650〜750℃)
の熱処理を受け、その際に析出核が形成されるので、エ
ピタキシャル成長時の高温熱処理を受けてもウエハ内部
で酸素析出が起こり、ゲッタリング能力が失われない。
これに対し、MISデバイス用エピタキシャルウエハの
場合は、このような熱処理を受けずにエピタキシャル成
長時の高温に晒されるため、析出核の収縮、消失が起こ
り、その後の熱処理において酸素析出物の成長が抑制さ
れる。
【0007】半導体製造プロセスにおける重金属汚染
は、ゲート酸化膜の劣化や接合リーク電流の増大を招
き、かつ酸化誘起積層欠陥(OSF;Oxidation Induce
d Stacking-fault) の核にもなる。従って、MISFE
Tの信頼性、製造歩留まりを向上させるためには、MI
SFETの電気特性に関わる領域(ウエハの表面領域)
から重金属を除去する対策が不可欠である。
【0008】このような理由から、MISデバイス用の
エピタキシャルウエハは、ゲッタリング能力の向上を目
的として高濃度(例えば1×1018〜1×1020atoms/
cm3)の不純物を添加した低抵抗(例えば比抵抗0.01
〜0.001Ωcm)のCZウエハを使用する。特に、ホウ
素(B)を高濃度に添加したCZウエハ(p+ CZウエ
ハ)は、鉄(Fe)などの重金属に対するゲッタリング
能力の向上に有効と考えられている。また、低抵抗のC
Zウエハ上にエピタキシャル層を成長させたエピタキシ
ャルウエハを使用することは、MISデバイスの耐ラッ
チアップ特性や耐α線強度を改善する対策としても有効
である。
【0009】なお、p型の低抵抗CZウエハ上にp型の
エピタキシャル層を形成したエピタキシャルウエハ(p
/pエピタキシャルウエハ)については、応用物理学
会、1991年8月10日発行、「応用物理 第60巻
第8号」p762〜p763および特開平1−260
832号公報に記載がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、不純物を高
濃度に添加したCZウエハ上にエピタキシャル層を形成
すると、エピタキシャル成長時(あるいは製造プロセス
途中)の熱処理でCZウエハ中の不純物がその裏面から
外方拡散(Out Diffuse) してエピタキシャル層の表面に
ドーピング(オートドーピング)したり、CZウエハの
主面からエピタキシャル層に不純物が湧き上がったりす
るために、素子形成領域の不純物濃度プロファイルが変
動してしきい値電圧(Vth)がばらつくなど、MISF
ETの特性が劣化する虞れがある。
【0011】他方、上記の問題を回避するために、例え
ばエピタキシャル層を厚く(例えば8〜10μm程度)
成長させてCZウエハからの不純物の湧き上りの影響を
低減したり、エピタキシャル層形成前にCZウエハの裏
面(および側面)を酸化シリコンなどの絶縁膜で覆って
不純物の外方拡散を防止したりすると、エピタキシャル
ウエハの製造コストが高くなってしまう。また、不純物
を高濃度に添加した低抵抗(例えば比抵抗0.01〜0.0
01Ωcm程度)のCZウエハは、それ自体、比抵抗が1
0Ωcm程度の通常のCZウエハに比べて製造コストが高
い。
【0012】このように、従来のMISデバイス用エピ
タキシャルウエハは、高品質で、しかもゲッタリング能
力の向上したエピタキシャル層を得ようとすると、その
製造コストが増加し、結果的にMISデバイスの製造コ
ストが増加してしまうという問題があった。
【0013】本発明の目的は、ゲッタリング能力および
ゲート酸化膜特性(GOI)の向上したMISデバイス
用エピタキシャルウエハを低コストで提供することにあ
る。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0016】(1)本発明の半導体ウエハは、チョクラ
ルスキ法によって製造したCZウエハの主面上にエピタ
キシャル層を成長させたエピタキシャルウエハであっ
て、前記CZウエハの主面を(100)面とし、その面
内において[010]方向のいずれか1つの軸から35
°の範囲内で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の
範囲内の結晶軸と直行するように傾斜させたものであ
る。
【0017】(2)本発明のエピタキシャルウエハは、
前記エピタキシャル層の膜厚が0.3〜5μmである。
【0018】(3)本発明のエピタキシャルウエハは、
前記CZウエハの初期酸素濃度が17ppma(JEIDA
換算)以上である。
【0019】(4)本発明のエピタキシャルウエハは、
前記CZウエハに所定の導電型の不純物が1×1015at
oms/cm3 以上、3×1016atoms/cm3 未満の濃度範囲で
ドープされ、前記エピタキシャル層に前記不純物と同一
導電型の不純物が前記濃度範囲とほぼ同一またはそれ以
下の濃度でドープされている。
【0020】(5)本発明のエピタキシャルウエハは、
前記CZウエハの直径が8インチ以上である。
【0021】(6)本発明のエピタキシャルウエハの製
造方法は、(a)(100)面を主面とし、その面内に
おいて[010]方向のいずれか1つの軸から35°の
範囲内で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範囲
内の結晶軸と直行するように傾斜させたCZウエハを用
意する工程、(b)前記CZウエハの少なくとも裏面に
不純物の外方拡散を防止するための絶縁膜を形成するこ
となく、前記CZウエハの主面上にエピタキシャル層を
成長させる工程、を含んでいる。
【0022】(7)本発明のエピタキシャルウエハの製
造方法は、(100)面内において[010]方向のい
ずれか1つの軸から35°の範囲内で、かつ100結晶
軸から2.5°〜15°の範囲内の結晶軸と直行するよう
に傾斜させた種結晶を使用してインゴットの引き上げを
行った後、前記インゴットを引き上げ方向に対して直交
する面でスライスすることによって、前記CZウエハを
形成する。
【0023】(8)本発明のエピタキシャルウエハの製
造方法は、(100)面を主面とする種結晶を使用して
インゴットの引き上げを行った後、前記インゴットを
[010]方向のいずれか1つの軸から35°の範囲内
で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範囲内の結
晶軸と直行するように傾斜させた(100)面が露出す
るようにスライスすることによって、前記CZウエハを
形成する。
【0024】(9)本発明のエピタキシャルウエハの製
造方法は、前記(a)工程の後、前記(b)工程に先立
って、前記CZウエハを少なくとも600℃以上、かつ
少なくとも30分以上アニールすることによって、前記
CZウエハ中の酸素ドナーを消去する処理を行う。
【0025】(10)本発明のエピタキシャルウエハの
製造方法は、前記エピタキシャル層の膜厚を0.3〜5μ
mとする。
【0026】(11)本発明のエピタキシャルウエハの
製造方法は、前記CZウエハには、インゴットの引き上
げ時に所定の導電型の不純物を1×1015atoms/cm3
上、3×1016atoms/cm3 未満の濃度範囲でドープし、
前記エピタキシャル層には、エピタキシャル成長時に前
記不純物と同一導電型の不純物を前記濃度範囲とほぼ同
一またはそれ以下の濃度でドープする。
【0027】(12)本発明の半導体集積回路装置は、
前記エピタキシャル層の表面を熱酸化して形成したMI
SFETのゲート酸化膜を有している。
【0028】(13)本発明の半導体集積回路装置は、
前記エピタキシャル層の不純物濃度が前記MISFET
のチャネル領域の不純物濃度よりも低い。
【0029】(14)本発明の半導体集積回路装置は、
前記エピタキシャル層の一部に形成された第1導電型ウ
エルに第2導電型MISFETが形成され、前記エピタ
キシャル層の他の一部に形成された第2導電型ウエルに
第1導電型MISFETが形成されている。
【0030】(15)本発明の半導体集積回路装置は、
前記第1導電型ウエルと前記第2導電型ウエルとが、そ
の内部の不純物濃度が表面の不純物濃度よりも高いレト
ログレード構造で構成されている。
【0031】(16)本発明の半導体集積回路装置は、
前記第1導電型ウエルと前記第2導電型ウエルとが、前
記エピタキシャル層に形成された素子分離溝によって互
いに分離されている。
【0032】(17)本発明の半導体集積回路装置は、
前記第1導電型ウエルの一部にDRAMのメモリセルを
構成する第2導電型MISFETが形成され、前記第1
導電型ウエルの他の一部と前記第2導電型ウエルとに前
記DRAMの周辺回路を構成する相補型MISFETが
形成されている。
【0033】(18)本発明の半導体集積回路装置は、
前記第1導電型ウエルの一部にSRAMのメモリセルの
一部を構成する第2導電型MISFETが形成され、前
記第1導電型ウエルの他の一部と前記第2導電型ウエル
とに前記SRAMの周辺回路を構成する相補型MISF
ETが形成されている。
【0034】(19)本発明の半導体集積回路装置は、
前記第1導電型ウエルの一部に不揮発性メモリのメモリ
セルを構成する第2導電型MISFETが形成され、前
記第1導電型ウエルの他の一部と前記第2導電型ウエル
とに前記不揮発性メモリの周辺回路を構成する相補型M
ISFETが形成されている。
【0035】(20)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、以下の工程(a)〜(c)を含んでいる。
【0036】(a)(100)面を主面とし、その面内
において[010]方向のいずれか1つの軸から35°
の範囲内で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範
囲内の結晶軸と直行するように傾斜させたCZウエハを
用意する工程、(b)前記CZウエハの少なくとも裏面
に不純物の外方拡散を防止するための絶縁膜を形成する
ことなく、前記CZウエハの主面上にエピタキシャル層
を成長させる工程、(c)前記エピタキシャル層の表面
を熱酸化してMISFETのゲート酸化膜を形成する工
程。
【0037】(21)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、以下の工程(a)〜(d)を含んでいる。
【0038】(a)(100)面を主面とし、その面内
において[010]方向のいずれか1つの軸から35°
の範囲内で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範
囲内の結晶軸と直行するように傾斜させたCZウエハを
用意する工程、(b)前記CZウエハを少なくとも60
0℃以上、かつ少なくとも30分以上アニールすること
によって、前記CZウエハ中の酸素ドナーを消去する処
理を行う工程、(c)前記CZウエハの少なくとも裏面
に不純物の外方拡散を防止するための絶縁膜を形成する
ことなく、前記CZウエハの主面上にエピタキシャル層
を成長させる工程、(d)前記エピタキシャル層の表面
を熱酸化してMISFETのゲート酸化膜を形成する工
程。
【0039】(22)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記エピタキシャル層の膜厚を0.3〜5μm
とする。
【0040】(23)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記CZウエハには、インゴットの引き上げ
時に所定の導電型の不純物を1×1015atoms/cm3
上、3×1016atoms/cm3 未満の濃度範囲でドープし、
前記エピタキシャル層には、エピタキシャル成長時に前
記不純物と同一導電型の不純物を前記濃度範囲とほぼ同
一またはそれ以下の濃度でドープする。
【0041】(24)本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記エピタキシャル層の一部に第1導電型の
不純物をイオン打ち込みして第1導電型ウエルを形成
し、前記エピタキシャル層の他の一部に第2導電型の不
純物をイオン打ち込みして第2導電型ウエルを形成す
る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0043】(実施の形態1)図1および図2を用いて
本実施の形態のエピタキシャルウエハ(半導体ウエハ)
の製造方法を説明する。
【0044】まず、図1(a)に示すように、チョクラ
ルスキ(CZ)法を用いて単結晶シリコンのインゴット
100を製造する。このインゴット100の引き上げに
は、(100)面内において[010]方向のいずれか
1つの軸から35°の範囲内で、かつ100結晶軸から
2.5°〜15°の範囲内の結晶軸と直行するような傾斜
角を有する種結晶を使用する。
【0045】また、引き上げ時にドーパントとして、例
えばホウ素(B)を添加し、上記インゴット100の不
純物(ホウ素)濃度を約1.5×1015atoms/cm3(比抵抗
=約10Ω・cm)とする。インゴット100の不純物
(ホウ素)濃度は、後のエピタキシャル層形成時にウエ
ハから外方拡散する不純物によって、エピタキシャル層
の素子形成領域の不純物濃度プロファイルが変動しない
範囲であれば上記の濃度より高くてもよいが、エピタキ
シャルウエハの裏面に不純物の外方拡散を防止するため
の絶縁膜を形成する工程を不要とするためには、1015
atoms/cm3 のオーダーを大幅に超えない濃度とするのが
適当である。
【0046】すなわち、不純物(ホウ素)濃度は、後述
するMISFETのチャネル濃度(例えば1×1017at
oms/cm3)よりも1桁程度低い3×1016atoms/cm3(比抵
抗=約0.5Ωcm)以下であればよく、またMISFET
のデバイス特性を決定しているウエルの不純物濃度(例
えば約6×1017atoms/cm3)に影響を及ぼさない範囲で
あればよい。
【0047】なお、インゴット100の引き上げ時に
は、石英るつぼからの酸素溶解量、溶融シリコンの対流
および表面からの蒸発量などを制御することによって、
インゴット100に取り込まれる酸素濃度の設定を行う
のが通常であるが、本実施の形態ではこのような制御は
不要である。すなわち、インゴット100の初期酸素濃
度は、例えば17ppma(JEIDA換算)以上の高濃度
となっても構わないし、それ以下であっても構わない。
【0048】次に、同図(b)に示すように、インゴッ
ト100の一部を切断し、不純物濃度が上記した範囲内
にある領域のインゴット100のみを残す。
【0049】次に、同図(c)に示すように、インゴッ
ト100の外周研削加工およびオリエンテーションフラ
ット(またはオリエンテーションノッチ)加工を行った
後、同図(d)に示すように、インゴット100を引き
上げ方向に対して直交する面で薄くスライスしてシリコ
ンウエハ(CZウエハ)1を作製し、次いでチッピング
を防止するために、CZウエハ1の外周部の面取り加工
を行う。
【0050】次に、同図(e)に示すように、厚さおよ
び平坦度を整えるためにCZウエハ1の両面をラッピン
グした後、このラッピングによって生じた機械歪みを除
去するために、酸またはアルカリ液を用いてCZウエハ
1の両面をウェットエッチングする。
【0051】次に、同図(f)に示すように、CZウエ
ハ1を例えば窒素雰囲気中、約600℃、30分程度ア
ニールすることによって、インゴット100の引き上げ
中に混入した酸素によって生じる酸素ドナーを消去する
熱処理を行う。これは、結晶引き上げの冷却中、450
℃付近で酸素のドナー化が起こり、ウエハ面内の抵抗率
が大きく変動するため、所望の抵抗率を得るためには上
記酸素ドナーを消去する熱処理が必要となるからであ
る。
【0052】次に、同図(g)に示すように、CZウエ
ハ1のエピタキシャル層形成面を鏡面研磨加工すること
により、(100)面を主面とし、この(100)面内
において[010]方向のいずれか1つの軸から35°
の範囲内で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範
囲内の結晶軸と直行するような傾斜角を持つp型のCZ
ウエハ1が得られる。なお、インゴット100の引き上
げ時にドーパントとしてn型不純物(例えばリン
(P))を添加すれば、n型の単結晶CZウエハ(CZ
ウエハ)が得られる。
【0053】CZウエハ1の他の製造方法として、上記
のような傾斜角を持たない(傾斜角=0゜の)種結晶を
使用してインゴット100を作製した後、前記図1
(d)の工程で前記のような傾斜角を持った(100)
面が露出するようにインゴット100をスライスしても
よい。
【0054】次に、図2に示すように、上記CZウエハ
1の表面にCZウエハ1と同じ導電型(p型)のエピタ
キシャル層2を成長させてエピタキシャルウエハ(p/
pエピタキシャルウエハ)2EWを作製する。CZウエ
ハ1の主面に前記のような傾斜角を持たせたことによ
り、その主面上に成長したエピタキシャル層2の主面も
同じ傾斜角を持つ。すなわち、(100)面を主面と
し、この(100)面内において[010]方向のいず
れか1つの軸から35°の範囲内で、かつ100結晶軸
から2.5°〜15°の範囲内の結晶軸と直行するような
傾斜角を持ったp型のエピタキシャル層2を有するエピ
タキシャルウエハ2EWが得られる。
【0055】上記エピタキシャル層2を形成するには、
例えばまずCZウエハ1をエピタキシャル成長炉に投入
し、約950〜1100℃の水素雰囲気中、10分程度
のアニールを行って表面の自然酸化膜を除去した後、炉
内の温度を上記アニール温度よりも低い温度(約900
〜1000℃)に設定し、次いでモノシラン+B2 6
を約10分間流してエピタキシャル成長を行う。
【0056】エピタキシャル層2を成長させる時間を短
縮してエピタキシャルウエハ2EWの製造コストを低減
するためには、エピタキシャル層2の膜厚の上限を5〜
6μm以下、好ましくは3μm以下とするのが適当であ
る。一方、エピタキシャル層2の膜厚の下限は、ゲート
酸化膜形成までの熱酸化による削れ量や熱処理条件など
を考慮して決めればよいが、後述する理由から、少なく
とも0.3μm以上とするのが適当である。
【0057】また、エピタキシャル層2の不純物(ホウ
素)濃度は、CZウエハ1とほぼ同じ値(約1.5×10
15atoms/cm3)もしくはそれ以下とするが、MISFET
のチャネル濃度(例えば1×1017atoms/cm3)よりも一
桁程度低ければ、すなわち3×1016atoms/cm3 以下で
あれば支障はない。
【0058】図3は、CZウエハ1の初期酸素濃度[O
i]とゲート酸化膜欠陥密度との関係を示すグラフであ
る。横軸は初期酸素濃度(ppma(JEIDA換算))、
縦軸はゲート酸化膜欠陥密度(相対値)を示す。初期酸
素濃度が18ppma(JEIDA換算)のゲート酸化膜欠
陥密度を1とすると、酸素濃度の低下と共にゲート酸化
膜欠陥密度が低下することが分かる。従って、CZウエ
ハ1の場合は、その表面に形成されるゲート酸化膜の欠
陥密度を低減するためには、初期酸素濃度を17ppma
(JEIDA換算)以下に設定する必要がある。
【0059】図4は、エピタキシャル層2の膜厚とゲー
ト酸化膜欠陥密度との関係を示すグラフである。横軸は
エピタキシャル層2の膜厚(μm)、縦軸はゲート酸化
膜欠陥密度(CZウエハに対する相対値)を示す。エピ
タキシャル層2の初期酸素濃度は、15、16.5、1
9、20ppma(JEIDA換算)である。
【0060】このグラフから、ゲート酸化膜欠陥密度は
CZウエハ1の初期酸素濃度に依存しない、またエピタ
キシャル層2の膜厚が増えるに従って減少し、膜厚が0.
3μm以上になるとCZウエハ1の約30分の1になる
ことが分かる。すなわち、エピタキシャルウエハ2EW
の場合は、初期酸素濃度を17ppma(JEIDA換算)
より高くしてもゲート酸化膜欠陥密度が増えることはな
い。従って、エピタキシャル層2の膜厚は、少なくとも
0.3μm以上とするのが適当である。
【0061】以上のことから、エピタキシャルウエハ2
EWにおいては、初期酸素濃度を17ppma(JEIDA
換算)以上に高くしても、熱処理によるCZウエハ1か
らの酸素の湧き出しによってエピタキシャル層2の表面
のゲート酸化膜の耐圧が劣化することはない。
【0062】次に、酸化膜の形成後に残るエピタキシャ
ル層の厚さとゲート酸化膜特性(GOI)との関係を検
討した。図5は、エピタキシャル層2の膜厚を一定(1
μm)にして、所定の酸化膜形成によって故意にエピタ
キシャル層2を表面から削り、エピタキシャル層2の残
りの膜厚を0.1μm(図中の△印)と0μm(図中の□
印)にした場合の破壊電圧と累積不良率との関係を示し
ている。また、膜厚1μmのエピタキシャル層2につい
てのデータも示した(図中の○印)。
【0063】このグラフから、酸化によってエピタキシ
ャル層2が消滅してしまうと(図中の□印)、ゲート酸
化膜特性(GOI)は、膜厚1μmのエピタキシャル層
2(図中の○印)に比べて劣化することが判明した。ま
た、エピタキシャル層2の残りの膜厚が0.1μmある場
合(図中の△印)でも、膜厚1μmのエピタキシャル層
2に比べて劣化する。この結果は、エピタキシャル層2
の膜厚が〜0.3μm以上になるとゲート酸化膜特性(G
OI)が向上することを裏付けている(エピタキシャル
層2の膜厚が〜0.3μm以上あれば、ゲート酸化膜形成
工程までエピタキシャル層2が残っている)。
【0064】図6は、エピタキシャルウエハ2EWのC
Zウエハ1中における微小欠陥密度(BMD;Bulk Mic
ro Defect)と初期酸素濃度との関係を示すグラフであ
る。横軸は初期酸素濃度(ppma(JEIDA換算))、
縦軸はBMD濃度(個/cm3)を示す。比較のため、この
エピタキシャルウエハ2EW(図中の黒丸)と同一の酸
素濃度を持つCZウエハ1(図中の白丸)についても示
した。
【0065】微小欠陥密度の観察は、JEIDA−24
「シリコン鏡面ウエハの外観検査に関する標準仕様」
(昭和49年3月制定)に準じて行った。観察精度を上
げるために、ウエハ(エピタキシャルウエハおよび比較
用CZウエハ)に酸素析出用アニール(窒素雰囲気中、
800℃、4時間+1000℃、16時間)を施した
後、ウエハを劈開し、劈開面をエッチング液(K2 Cr
2 7 11g+HF500ml+H2 2 50ml)に1分
間浸して1μmエッチングした。その後、ウエハの深さ
方向の約250μm付近を顕微鏡で観察して微小欠陥密
度を計測した。
【0066】製造ラインの汚染レベルにも依存するが、
通常、BMD濃度が1×106 個/cm3未満になると、ゲ
ッタリング能力の低下によりゲート耐圧が劣化し、一
方、1×109 個/cm3を超えると、結晶強度の低下によ
り熱処理工程でウエハに反りが発生し易くなる。
【0067】CZウエハ1ではBMD濃度が大きくなる
につれてゲート耐圧が劣化する(すなわち、前記図3に
示すように、CZウエハ1では初期酸素濃度が14ppma
(JEIDA換算)でゲート耐圧が劣化する)が、p/
pエピタキシャルウエハ2EWの場合は、エピタキシャ
ル層2のBMD濃度は増加せず、支持基板であるCZウ
エハ1のゲッタリング能力に注目したBMD濃度範囲
は、1×106 〜1×109 個/cm3であることが望まし
いといえる。すなわち、エピタキシャルウエハ2EWで
はこのBMD濃度範囲においても、前記図4に示すよう
に、ゲート耐圧は劣化せず、ゲート酸化膜特性(GO
I)は向上する。
【0068】図7は、サイズが20nm以上の微小欠陥の
密度をウエハの深さ方向5μmまでの集積密度として観
察できるOSDA装置(Optical Shallow Defect Analyz
er)を用いて観察した微小欠陥密度と初期酸素濃度との
関係を示すグラフである。横軸は初期酸素濃度(ppma
(JEIDA換算))、縦軸は微小欠陥密度(個/cm3
である。以下、OSDA装置を用いて観察した微小欠陥
密度をOSDA欠陥、その密度をOSDA欠陥密度とい
う。
【0069】製造ラインの汚染レベルにも依存するが、
通常、p/pエピタキシャルウエハ2EWにおいては、
OSDA欠陥密度が6×106 個/cm3以上であれば、汚
染によるゲート耐圧の劣化は生じないが、その上限はウ
エハの反りによって規定される。
【0070】これにより、p/pエピタキシャルウエハ
2EWのOSDA欠陥密度範囲は、6×106 〜2×1
8 個/cm3が望ましいといえる。すなわち、エピタキシ
ャルウエハ2EWではこのOSDA欠陥密度範囲におい
ても、前記図4に示すように、ゲート耐圧は劣化せず、
ゲート酸化膜特性(GOI)は向上する。
【0071】上記OSDA装置の概要を図8(OSDA
装置の光学系を示す図)を用いて簡単に説明する。
【0072】図示のように、OSDA装置は、ウエハを
回転させながら各領域に順次2種類の波長(532nmお
よび810nm)のレーザ光を照射し、光が散乱する様子
を解析する。光は、欠陥のある部分でのみ散乱し、それ
以外の欠陥のない部分では減衰してウエハに吸収され
る。散乱した光を532nm用と810nm用の2種類の検
出器で検出し、それらのデータを解析することで欠陥の
平面分布、深さ、大きさを識別することができる。これ
により、サイズが20nm以上の微小欠陥(OSDA欠
陥)をウエハの深さ方向5μmまで観察することができ
る。
【0073】本発明者がこのOSDA装置を用いてCZ
ウエハ1およびエピタキシャルウエハ2EWのOSDA
欠陥を調べたところ、前記図7に示すように、エピタキ
シャルウエハ2EWはCZウエハ1に比べてOSDA欠
陥が少ないことが明らかになった。
【0074】なお、OSDA装置については、例えば"E
xtended Abstract of the 1996 International Confere
nce on Solid State Devices and Material, 1996," p1
51に記載されている。
【0075】図9は、初期酸素濃度と酸素析出量との関
係を示すグラフである。サンプルウエハは、CZウエハ
1とエピタキシャルウエハ2EWである。酸素析出を促
進するために、酸素析出用アニール(窒素雰囲気中、8
00℃、4時間+1000℃、16時間)を行った。酸
素析出量は、フーリエ変換型赤外分光光度計により、熱
処理前後の酸素濃度の差分で求めた。図示のように、C
Zウエハ1では初期酸素濃度の増加と共に酸素析出量が
増大するが、エピタキシャルウエハ2EWではわずかで
ある。
【0076】また、このグラフには、エピタキシャル成
長工程の前加熱(自然酸化膜除去のための前加熱)まで
の熱処理を施したCZウエハ1の酸素析出量についても
示してある。前加熱までの熱処理で酸素析出が抑制され
ることが分かる。これは、前加熱までの高温熱処理によ
ってCZウエハ1中のグローイン欠陥が溶解・消失し、
酸素析出が抑制されるためであると考えられる。
【0077】図10は、ウエハ中の酸素濃度を1000
℃、30分熱処理した前後でSIMS(Secondary Ion M
ass Spectroscopy) 分析した結果を示すグラフである。
ここで用いたエピタキシャルウエハ2EWの膜厚は1μ
mである。比較のため、このエピタキシャルウエハ2E
Wと同一の酸素濃度を持つCZウエハ1についても示し
た。
【0078】図示のように、熱処理前ではエピタキシャ
ルウエハ2EWの酸素濃度はCZウエハ1に比べて低い
が、1000℃、30分の熱処理を行うだけで、エピタ
キシャルウエハ2EWとCZウエハ1の酸素濃度分布に
差はなくなる。従って、製造プロセス中の熱処理でCZ
ウエハ1からエピタキシャルウエハ2EWへ酸素が涌き
出してくるが、エピタキシャルウエハ2EW中の酸素の
存在そのものがゲート酸化膜耐圧を劣化させていないこ
とが分かる。
【0079】図11は、前記のような傾斜角を持った本
実施の形態のエピタキシャルウエハ2EW(○印:傾斜
ウエハ)と、傾斜角が0のエピタキシャルウエハ(△
印:justウエハ)の不純物ドーズ量と酸化誘起積層欠陥
(OSF) による転位密度との関係を示すグラフであ
る。横軸は、エピタキシャル層2の表面(MISFET
形成領域)にイオン打ち込みした不純物(ホウ素)のド
ーズ量、縦軸は、この領域のOSF転位密度を示してい
る。
【0080】図示のように、傾斜ウエハとjustウエハと
では転位密度に有意な差が認められた。すなわち、傾斜
ウエハは、justウエハに比べてMISFET形成領域の
OSF欠陥が抑制されるため、OSF発生の一要因であ
る重金属に対するゲッタリング効果が高いことが判明し
た。
【0081】このように、(100)面を主面とし、こ
の(100)面内において[010]方向のいずれか1
つの軸から35°の範囲内で、かつ100結晶軸から2.
5°〜15°の範囲内の結晶軸と直行するような傾斜角
を持った本実施の形態のエピタキシャルウエハ2EWに
よれば、後の工程でエピタキシャル層2の表面に形成さ
れるゲート酸化膜の特性(GOI)が向上すると共に、
重金属汚染に対するゲッタリング効果が向上する。
【0082】また、エピタキシャル層2の不純物(ホウ
素)濃度をCZウエハ1とほぼ同じ値(約1.5×1015
atoms/cm3)もしくはそれ以下とすると共に、エピタキシ
ャル層2の膜厚を約0.3μm〜5μmとした本実施の形
態のエピタキシャルウエハ2EWによれば、その製造コ
ストを低減することができる。
【0083】すなわち、本実施の形態によれば、ゲート
酸化膜特性(GOI)が向上すると共に、重金属汚染に
対するゲッタリング効果が向上したエピタキシャルウエ
ハ2EWを低コストで実現することができる。
【0084】本実施の形態のエピタキシャルウエハ2E
Wのゲッタリング効果をさらに向上させるためには、イ
ンゴット100の引き上げ中に混入した酸素によって生
じる酸素ドナーを消去する前記の熱処理(図1(f)参
照)をより長時間(例えば700℃、3時間程度)行う
ことが有効である。このようにすると、その後の高温熱
処理で酸素析出が促進されるため、不純物濃度の低いp
/pエピタキシャルウエハ2EWであっても、ゲッタリ
ング効果が向上する。なお、ここでは酸素ドナー消去の
熱処理温度を700℃としたが、酸素ドナーが消去さ
れ、かつ析出核が成長する温度(例えば600℃〜85
0℃)であればゲッタリング効果の向上が期待できる。
【0085】図12は、上記エピタキシャル層2の主面
に相補型MISFET(CMOSFET)を形成した半
導体集積回路装置の要部断面図である。
【0086】エピタキシャル層2にはn型ウエル3nと
p型ウエル3pとが形成されている。特に限定はされな
いが、n型ウエル3nとp型ウエル3pのそれぞれは、
CMOSのラッチアップ耐性を向上させるために、エピ
タキシャル層2に形成された素子分離溝4を介して互い
に分離されている。
【0087】エピタキシャル層2に形成されたn型ウエ
ル3nにはpチャネル型MISFETQpが形成され、
p型ウエル3pにはnチャネル型MISFETQnが形
成されている。pチャネル型MISFETQpは、主と
してn型ウエル3nに形成された一対のp型半導体領域
(ソース領域、ドレイン領域)6、6と、n型ウエル3
nの表面に形成されたゲート酸化膜7と、このゲート酸
化膜7上に形成されたゲート電極8とで構成されてい
る。nチャネル型MISFETQnは、主としてp型ウ
エル3pに形成された一対のn型半導体領域(ソース領
域、ドレイン領域)9、9と、p型ウエル3pの表面に
形成されたゲート酸化膜7と、このゲート酸化膜7上に
形成されたゲート電極8とで構成されている。ゲート電
極8は、例えばn型多結晶シリコン膜上にW(タングス
テン)シリサイド膜を積層したポリサイド膜などで構成
されている。ゲート電極8の上部には、例えば酸化シリ
コン膜10が形成され、側壁には酸化シリコン膜からな
るサイドウォールスペーサ11が形成されている。酸化
シリコン膜10およびサイドウォールスペーサ11は、
ゲート電極8とその上層に形成された配線(13a〜1
3d)とを電気的に分離する絶縁膜である。
【0088】pチャネル型MISFETQpとnチャネ
ル型MISFETQnのそれぞれの上部には、酸化シリ
コン膜12を介して第1層目の配線13a〜13dが形
成されている。配線13aは、酸化シリコン膜12に開
孔された接続孔14aを通じてpチャネル型MISFE
TQpの一方のp型半導体領域6と電気的に接続され、
配線13bは、接続孔14bを通じてpチャネル型MI
SFETQpの他方のp型半導体領域6と電気的に接続
されている。また、配線13cは、接続孔14cを通じ
てnチャネル型MISFETQnの一方のn型半導体領
域9と電気的に接続され、配線13dは、接続孔14d
を通じてnチャネル型MISFETQnの他方のn型半
導体領域9と電気的に接続されている。配線13a〜1
3dは、例えばSi(シリコン)とCu(銅)とが添加
されたAl(アルミニウム)合金で構成されている。
【0089】第1層目の配線13a〜13dの上部に
は、酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜15を介し
て第2層目の配線16a、16bが形成されている。配
線16aは、層間絶縁膜15に開孔された接続孔17a
を通じて第1層目の配線13bと電気的に接続され、配
線16bは、接続孔17bを通じて第1層目の配線13
cと電気的に接続されている。配線16a、16bは、
例えばSiとCuとが添加されたAl合金で構成されて
いる。
【0090】配線16a、16bの上部には、酸化シリ
コン膜と窒化シリコン膜との積層膜などで構成されたパ
ッシベーション膜18が形成されている。
【0091】次に、上記した半導体集積回路装置の製造
方法を図13〜図22を用いて説明する。
【0092】まず、図13に示すように、p型の単結晶
シリコンからなるCZウエハ1の上部にp型のエピタキ
シャル層2を形成したエピタキシャルウエハ(図2参
照)を用意する。前記のように、CZウエハ1およびエ
ピタキシャル層2は、(100)面を主面とし、この
(100)面内において[010]方向のいずれか1つ
の軸から35°の範囲内で、かつ100結晶軸から2.5
°〜15°の範囲内の結晶軸と直行するような傾斜角を
持っている。エピタキシャル層2の膜厚は、例えば1μ
mであり、不純物(ホウ素)濃度は、CZウエハ1とほ
ぼ同じ約1.5×1015atoms/cm3 である。
【0093】次に、図14に示すように、エピタキシャ
ル層2の上部にCVD(chemical Vapor Deposition) 法
で酸化シリコン膜22(膜厚=約40nm)と窒化シリコ
ン膜23(膜厚=約50nm)とを堆積し、次いでフォト
レジストをマスクにして窒化シリコン膜23をパターニ
ングした後、窒化シリコン膜23をマスクにして酸化シ
リコン膜22とエピタキシャル層2とを順次エッチング
して溝4aを形成する。続いて900〜1150℃の熱
酸化処理を施して溝4aの内壁に酸化シリコン膜(図示
せず)を形成する。
【0094】次に、図15に示すように、エピタキシャ
ル層2の上部にCVD法で酸化シリコン膜24を堆積
し、約1000℃の熱処理を施して膜をデンシファイし
た後、エッチバックあるいは化学的機械研磨で酸化シリ
コン膜24を平坦化し、溝4aの内部に残すことによ
り、素子分離溝4を形成する。
【0095】次に、図16に示すように、エピタキシャ
ル層2の表面の一部にn型不純物(例えばP)をイオン
打ち込みし、他の一部にp型不純物(例えばB)をイオ
ン打ち込みした後、不純物引き伸ばし用の熱処理を12
00℃、数時間行って不純物をエピタキシャル層2の内
部に熱拡散させることにより、n型ウエル3nとp型ウ
エル3pとを形成する。n型ウエル3nおよびp型ウエ
ル3pの不純物濃度は、例えば6×1016atoms/cm3
する。
【0096】図17は、エピタキシャル層2の表面から
不純物をイオン打ち込みして形成したウエル領域の不純
物濃度プロファイルを示している(ここでは、代表的に
p型ウエル3pの不純物濃度プロファイルを示す)。図
示のように、ウエル領域の不純物濃度は、エピタキシャ
ル層2の表面から深さ方向に沿って単調に減少し、ウエ
ルの底部はCZウエハ1の一部にまで延びている。
【0097】このとき、n型不純物とp型不純物を高加
速電圧でイオン打ち込みすることによって、n型ウエル
3nとp型ウエル3pとを、内部の不純物濃度が表面の
不純物濃度よりも高いレトログレード構造で構成しても
よい。このようにすると、CMOSのラッチアップ耐性
をさらに向上させることができる。
【0098】次に、図18に示すように、エピタキシャ
ル層2を熱酸化して活性領域の表面にゲート酸化膜7を
形成した後、ゲート酸化膜7の上部にゲート電極8を形
成する。ゲート酸化膜7は、OSF転位密度の低いエピ
タキシャル層2の表面に形成されるので、膜の信頼性が
高い。ゲート電極8は、このゲート酸化膜7を形成した
エピタキシャル層2の上部にCVD法でn型多結晶シリ
コン膜、W(タングステン)シリサイド膜および酸化シ
リコン膜10を順次堆積し、フォトレジストをマスクに
したドライエッチングでこれらの膜をパターニングして
形成する。ゲート電極8は、n型多結晶シリコン膜の上
部にWシリサイド膜を積層したポリサイド膜などで構成
されている。ゲート電極8は、n型多結晶シリコンの単
層膜またはn型多結晶シリコン膜、TiN(チタンナイ
トライド膜)、W膜を積層した3層膜などで構成しても
よい。
【0099】次に、図19に示すように、ゲート電極8
の両側のp型ウエル3pにn型不純物をイオン打ち込み
してn型半導体領域9、9(ソース、ドレイン)を形成
し、n型ウエル3nにp型不純物をイオン打ち込みして
p型半導体領域6、6(ソース、ドレイン)を形成する
ことにより、nチャネル型MISFETQnおよびpチ
ャネル型MISFETQpを形成する。n型半導体領域
9、9は、例えば1015atoms/cm2 程度のヒ素(As)
をイオン打ち込みして形成し、p型半導体領域6、6
は、例えば1015atoms/cm2 程度のBF2 をイオン打ち
込みして形成する。その後、エピタキシャル層2の上部
にCVD法で堆積した酸化シリコン膜を異方性エッチン
グで加工してゲート電極8の側壁にサイドウォールスペ
ーサ11を形成する。nチャネル型MISFETQnの
ソース、ドレインおよびpチャネル型MISFETQp
のソース、ドレインは、二重拡散ドレイン(Double Diff
usedDrain) 構造あるいはLDD(Lightly Doped Drain)
構造で構成することもできる。
【0100】次に、図20に示すように、nチャネル型
MISFETQnおよびpチャネル型MISFETQp
を形成したエピタキシャル層2の上部にCVD法で酸化
シリコン膜12を堆積した後、フォトレジストをマスク
にしたドライエッチングで酸化シリコン膜12の一部を
開孔することにより、pチャネル型MISFETQpの
p型半導体領域6、6の上部に接続孔14a、14bを
形成し、nチャネル型MISFETQnのn型半導体領
域9、9の上部に接続孔14c、14dを形成する。
【0101】次に、図21に示すように、接続孔14a
〜14dを形成した酸化シリコン膜12の上部に例えば
スパッタリング法でAl合金膜を堆積した後、フォトレ
ジストをマスクにしたドライエッチングでAl合金膜を
パターニングすることにより、pチャネル型MISFE
TQpのp型半導体領域6、6と電気的に接続された配
線13a、13b、およびnチャネル型MISFETQ
nのn型半導体領域9、9と電気的に接続された配線1
3c、13dを形成する。
【0102】次に、図22に示すように、配線13a〜
13dの上部にCVD法で酸化シリコン膜などを堆積し
て層間絶縁膜15を形成した後、フォトレジストをマス
クにしたドライエッチングで層間絶縁膜15の一部を開
孔することにより、配線13bの上部に接続孔17aを
形成し、配線13cの上部に接続孔17bを形成する。
続いて、層間絶縁膜15の上部に例えばスパッタリング
法でAl合金膜を堆積した後、フォトレジストをマスク
にしたドライエッチングでこのAl合金膜をパターニン
グすることにより、配線13bと電気的に接続された配
線16a、および配線13cと電気的に接続された配線
16bを形成する。
【0103】その後、配線16a、16bの上部にCV
D法で酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とを堆積してパ
ッシベーション膜18を形成することにより、本実施の
形態1の相補型MISFETを有する半導体集積回路装
置が完成する。
【0104】本実施の形態によれば、ゲート酸化膜7の
耐圧および膜質を向上でき、かつゲッタリング能力の向
上したエピタキシャルウエハ2EWを使用することによ
り、相補型MISFETを有する半導体集積回路装置の
信頼性および製造歩留まりを向上させることができる。
【0105】本実施の形態によれば、上記エピタキシャ
ルウエハ2EWを安価に製造することができるので、相
補型MISFETを有する半導体集積回路装置の製造コ
ストを低減することができる。
【0106】なお、本実施の形態では、p型のCZウエ
ハ1の表面にp型のエピタキシャル層を成長させたp/
pエピタキシャルウエハ2EWを使用したが、n型のC
Zウエハの表面にn型エピタキシャル層を成長させたn
/nエピタキシャルウエハとしてもよいことは勿論であ
る。
【0107】(実施の形態2)図23は、本実施の形態
2の半導体集積回路装置を示す要部断面図である。
【0108】本実施の形態2の半導体集積回路装置は、
前記実施の形態1のエピタキシャルウエハ2EWの主面
にDRAM(Dynamic Random Access Memory)を形成した
ものである。
【0109】エピタキシャル層2に形成されたp型ウエ
ル3pの一部には、DRAMのメモリセルを構成するn
チャネル型のメモリセル選択用MISFETQsが形成
されており、他の一部には周辺回路のnチャネル型MI
SFETQnが形成されている。また、エピタキシャル
層2に形成されたn型ウエル3nには周辺回路のpチャ
ネル型MISFETQpが形成されている。メモリセル
選択用MISFETQt、nチャネル型MISFETQ
nおよびpチャネル型MISFETQpは、エピタキシ
ャル層2の表面にLOCOS(Local Oxidation of Sili
con)法で形成したフィールド酸化膜28によって互いに
分離されている。
【0110】メモリセル選択用MISFETQtとnチ
ャネル型MISFETQnは、主としてp型ウエル3p
に形成された一対のn型半導体領域(ソース、ドレイ
ン)9、9と、p型ウエル3pの表面に形成されたゲー
ト酸化膜7と、このゲート酸化膜7上に形成されたゲー
ト電極8とで構成されている。pチャネル型MISFE
TQpは、主としてn型ウエル3nに形成された一対の
p型半導体領域(ソース、ドレイン)6、6と、n型ウ
エル3nの表面に形成されたゲート酸化膜7と、このゲ
ート酸化膜7上に形成されたゲート電極8とで構成され
ている。ゲート電極8は、n型多結晶シリコン膜上にW
(タングステン)シリサイド膜を積層したポリサイド膜
などで構成されている。
【0111】メモリセル選択用MISFETQtの上部
にはビット線BL1 、BL2 が形成されており、周辺回
路のpチャネル型MISFETQpとnチャネル型MI
SFETQnのそれぞれの上部には第1層目の配線13
e、13fが形成されている。ビット線BL1 、BL2
の上部には下部電極25と容量絶縁膜26と上部電極2
7とからなる情報蓄積用容量素子Cが形成され、さらに
その上部には、第2層目の配線16c〜16fが形成さ
れている。
【0112】本実施の形態によれば、ゲート酸化膜7の
耐圧および膜質を向上でき、かつゲッタリング能力の向
上したエピタキシャルウエハ2EWを使用することによ
り、DRAMの信頼性および製造歩留まりを向上させる
ことができる。
【0113】本実施の形態によれば、上記エピタキシャ
ルウエハ2EWを安価に製造することができるので、D
RAMの製造コストを低減することができる。
【0114】(実施の形態3)図24は、本実施の形態
3の半導体集積回路装置を示す要部断面図である。
【0115】本実施の形態3の半導体集積回路装置は、
前記実施の形態1のエピタキシャルウエハ2EWの主面
にフラッシュメモリを形成したものである。エピタキシ
ャル層2に形成されたp型ウエル3pの一部には、フラ
ッシュメモリのメモリセルを構成するnチャネル型MI
SFETQmと転送用MISFETを構成するnチャネ
ル型MISFETQtとが形成されており、他の一部に
は周辺回路のnチャネル型MISFETQnが形成され
ている。メモリセルはAND型で構成され、そのドレイ
ン領域は、転送用MISFET(nチャネル型MISF
ETQtr)のソース、ドレインのパスを介してデータ
線13iと電気的に接続されている。
【0116】また、エピタキシャル層2に形成されたn
型ウエル3nには周辺回路のpチャネル型MISFET
Qpが形成されている。nチャネル型MISFETQ
m、nチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型
MISFETQpは、エピタキシャル層2の表面にLO
COS法で形成したフィールド酸化膜28によって互い
に分離されている。
【0117】メモリセルのnチャネル型MISFETQ
mは、主としてp型ウエル3pに形成された一対のn型
半導体領域(ソース、ドレイン)9、9と、p型ウエル
3pの表面に形成されたゲート酸化膜7と、ゲート酸化
膜7上に形成されたゲート電極(フローティングゲー
ト)8と、ゲート電極8上に形成された第2ゲート酸化
膜29と、第2ゲート酸化膜29上に形成されたコント
ロールゲート30とで構成されている。周辺回路のnチ
ャネル型MISFETQnは、主としてp型ウエル3p
に形成された一対のn型半導体領域(ソース、ドレイ
ン)9、9と、p型ウエル3pの表面に形成されたゲー
ト酸化膜7と、このゲート酸化膜7上に形成されたゲー
ト電極8とで構成されている。pチャネル型MISFE
TQpは、主としてn型ウエル3nに形成された一対の
p型半導体領域(ソース、ドレイン)6、6と、n型ウ
エル3nの表面に形成されたゲート酸化膜7と、このゲ
ート酸化膜7上に形成されたゲート電極8とで構成され
ている。
【0118】メモリセルのnチャネル型MISFETQ
mの上部には第1層目の配線13g〜13iが形成され
ており、さらにその上部には、第2層目の配線16gが
形成されている。周辺回路のpチャネル型MISFET
Qpとnチャネル型MISFETQnのそれぞれの上部
には第1層目の配線13jが形成されており、さらにそ
の上部には、第2層目の配線16hが形成されている。
【0119】本実施の形態によれば、ゲート酸化膜7の
耐圧および膜質を向上でき、かつゲッタリング能力の向
上したエピタキシャルウエハ2EWを使用することによ
り、フラッシュメモリの信頼性および製造歩留まりを向
上させることができる。
【0120】本実施の形態によれば、上記エピタキシャ
ルウエハ2EWを安価に実現することができるので、フ
ラッシュメモリの製造コストを低減することができる。
【0121】(実施の形態4)図25は、本実施の形態
4の半導体集積回路装置を示す要部断面図である。
【0122】本実施の形態4の半導体集積回路装置は、
前記実施の形態1のエピタキシャルウエハ2EWの主面
にSRAM(Static Random Access Memory) を形成した
ものである。このSRAMのメモリセルは、エピタキシ
ャル層2の主面のフィールド絶縁膜28で周囲を囲まれ
た活性領域に形成されている。メモリセルを構成する6
個のMISFETのうち、nチャネル型で構成される一
対の駆動用MISFETと一対の転送用MISFETは
p型ウエル3pの活性領域に形成され、pチャネル型で
構成される一対の負荷用MISFETは駆動用MISF
ETの上部に形成されている。
【0123】一対の転送用MISFETは、p型ウエル
3nの活性領域に形成されたn+ 型半導体領域38およ
びn- 型半導体領域45(ソース、ドレイン)と、この
活性領域の表面に形成された酸化シリコン膜からなるゲ
ート酸化膜41と、このゲート酸化膜41上に形成され
たポリサイドからなるゲート電極42とで構成されてい
る。転送用MISFETのゲート電極42は、ワード線
WLと一体に構成されている。
【0124】一対の駆動用MISFETは、p型ウエル
3nの活性領域に形成されたn+ 型半導体領域38およ
びn- 型半導体領域37(ソース、ドレイン)と、この
活性領域の表面に形成されたゲート酸化膜35と、この
ゲート酸化膜35上に形成された多結晶シリコンからな
るゲート電極36とで構成されている。
【0125】一対の負荷用MISFETは、駆動用MI
SFETの上部に形成された多結晶シリコンからなるゲ
ート電極47と、ゲート電極47の上部に形成されたゲ
ート酸化膜46と、ゲート酸化膜46のさらに上部に形
成された多結晶シリコンからなるp型半導体領域48
(ソース、ドレイン)とで構成されている。
【0126】なお、符号34はp型のチャネルストッパ
層、Vccは電源線、VssはGND線、DLはデータ線、
49〜51は第1層目のメタル配線である。
【0127】本実施の形態によれば、ゲート酸化膜3
5、41の耐圧および膜質を向上でき、かつゲッタリン
グ能力の向上したエピタキシャルウエハ2EWを使用す
ることにより、 SRAMのデータリテンション不良を
低減して信頼性および製造歩留まりを向上させることが
できる。
【0128】本実施の形態によれば、上記エピタキシャ
ルウエハ2EWを安価に実現することができるので、S
RAMの製造コストを低減することができる。
【0129】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0130】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0131】本発明によれば、(100)面を主面と
し、その面内において[010]方向のいずれか1つの
軸から35°の範囲内で、かつ100結晶軸から2.5°
〜15°の範囲内の結晶軸と直行するように傾斜させた
CZウエハの主面上にエピタキシャル層を成長させるこ
とにより、エピタキシャル層の表面(MISFET形成
領域)のOSF欠陥が抑制され、重金属などに対するゲ
ッタリング効果が向上する。
【0132】本発明によれば、エピタキシャルウエハの
主面にMISFETを形成することにより、MISFE
Tのゲート酸化膜特性(Gate Oxide integrity;GOI)
を向上させることができる。
【0133】本発明によれば、CZウエハおよびエピタ
キシャル層の不純物濃度を低くすることにより、エピタ
キシャルウエハの製造コストを低減できる。また、エピ
タキシャル層形成時にCZウエハの裏面から不純物が外
方拡散したりオートドーピングしたりするのを防止する
目的でCZウエハ裏面に酸化シリコン膜を形成する工程
が不要となる。さらに、CZウエハからの不純物の涌き
上がり量が低減されるため、エピタキシャル層の膜厚を
薄くできると共に、エピタキシャル層に形成されるウエ
ルやチャネル領域の不純物濃度プロファイルの変動を防
止できる。
【0134】本発明によれば、エピタキシャル層を薄く
形成することにより、エピタキシャルウエハの製造コス
トを低減できる。また、エピタキシャル層を薄く形成す
ることにより、低い成長速度でもコスト的に見合うの
で、低温成長が可能となる。これにより、スリップフリ
ーを実現できるため、8インチあるいはそれ以上の大口
径ウエハに適用した場合でもエピタキシャル成長時の熱
によるウエハの反りを防止できる。
【0135】本発明によれば、インゴットの引き上げ中
に石英るつぼ(坩堝)から溶け込む酸素量を制御するた
めの処理が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(g)は、本発明の実施の形態1であ
るCZウエハの製造方法を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1であるエピタキシャルウ
エハの要部断面図である。
【図3】CZウエハの初期酸素濃度とゲート酸化膜欠陥
密度との関係を示すグラフである。
【図4】CZウエハ上に形成したエピタキシャル層の膜
厚とゲート酸化膜欠陥密度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】エピタキシャルウエハに形成した酸化膜の破壊
耐圧と累積不良率との関係を示すグラフである。
【図6】ウエハの初期酸素濃度と微小欠陥(BMD)密
度との関係を示すグラフである。
【図7】ウエハの初期酸素濃度とOSDA装置を用いて
観察した微小欠陥密度との関係を示すグラフである。
【図8】OSDA装置の光学系を示す概略説明図であ
る。
【図9】ウエハの初期酸素濃度と酸素析出量との関係を
示すグラフである。
【図10】ウエハ表面からの深さと酸素濃度との関係を
熱処理の前後でSIMS分析したグラフである。
【図11】エピタキシャルウエハの不純物ドーズ量とO
SF転位密度との関係を示すグラフである。
【図12】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の要部断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図14】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図15】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図16】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図17】エピタキシャル層の表面から不純物をイオン
打ち込みして形成したウエル領域の不純物濃度プロファ
イルを示すグラフである。
【図18】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図19】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図20】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図21】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図22】本発明の実施の形態1である半導体集積回路
装置の製造方法を示す要部断面図である。
【図23】本発明の実施の形態2である半導体集積回路
装置を示す要部断面図である。
【図24】本発明の実施の形態3である半導体集積回路
装置を示す要部断面図である。
【図25】本発明の実施の形態4である半導体集積回路
装置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 シリコンウエハ(CZウエハ) 2 エピタキシャル層 2EW エピタキシャルウエハ 3n n型ウエル 3p p型ウエル 4 素子分離溝 4a 溝 6 p型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域) 7 ゲート酸化膜 8 ゲート電極 9 n型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域) 10 酸化シリコン膜 11 サイドウォールスペーサ 12 酸化シリコン膜 13a〜13j 配線 14a〜14d 接続孔 15 層間絶縁膜 16a〜16h 配線 17a 接続孔 17b 接続孔 18 パッシベーション膜 20 酸化シリコン膜 21 酸化シリコン膜 22 酸化シリコン膜 23 窒化シリコン膜 24 酸化シリコン膜 25 下部電極 26 容量絶縁膜 27 上部電極 28 フィールド酸化膜 29 第2ゲート酸化膜 30 コントロールゲート 34 チャネルストッパ層 35 ゲート酸化膜 36 ゲート電極 37 n- 型半導体領域 38 n+ 型半導体領域 41 ゲート酸化膜 42 ゲート電極 45 n- 型半導体領域 46 ゲート酸化膜 47 ゲート電極 48 p型半導体領域 49〜51 メタル配線 100 インゴット BL1 、BL2 ビット線 DL データ線 C 情報蓄積用容量素子 Qm nチャネル型MISFET Qn nチャネル型MISFET Qp pチャネル型MISFET Qs メモリセル選択用MISFET Qt 転送用MISFET Vcc 電源線 Vss GND WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C30B 29/06 504 C30B 29/06 504K 31/22 31/22 33/02 33/02 H01L 21/20 H01L 21/20 21/322 G 21/322 27/10 481 21/8244 21/205 27/11 27/10 381 27/10 481 681F 27/108 21/8242 // H01L 21/205 (72)発明者 清水 博文 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 鈴木 範夫 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 斎藤 滋晃 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 松田 安司 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 杉野 雄史 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 田中 利秀 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキ法によって製造した単結
    晶シリコンウエハの主面上にエピタキシャル層を成長さ
    せた半導体ウエハであって、前記単結晶シリコンウエハ
    の主面を(100)面とし、その面内において[01
    0]方向のいずれか1つの軸から35°の範囲内で、か
    つ100結晶軸から2.5°〜15°の範囲内の結晶軸と
    直行するように傾斜させたことを特徴とする半導体ウエ
    ハ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体ウエハであって、
    前記エピタキシャル層の膜厚が0.3〜5μmであること
    を特徴とする半導体ウエハ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体ウエハであって、
    前記単結晶シリコンウエハの初期酸素濃度が17ppma
    (JEIDA換算)以上であることを特徴とする半導体
    ウエハ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体ウエハであって、
    前記単結晶シリコンウエハには、所定の導電型の不純物
    が1×1015atoms/cm3 以上、3×1016atoms/cm3
    満の濃度範囲でドープされており、前記エピタキシャル
    層には、前記不純物と同一導電型の不純物が前記濃度範
    囲とほぼ同一またはそれ以下の濃度でドープされている
    ことを特徴とする半導体ウエハ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体ウエハであって、
    前記単結晶シリコンウエハの直径が8インチ以上である
    ことを特徴とする半導体ウエハ。
  6. 【請求項6】 チョクラルスキ法によって製造した単結
    晶シリコンウエハの主面上にエピタキシャル層を成長さ
    せた半導体ウエハの製造方法であって、(a)(10
    0)面を主面とし、その面内において[010]方向の
    いずれか1つの軸から35°の範囲内で、かつ100結
    晶軸から2.5°〜15°の範囲内の結晶軸と直行するよ
    うに傾斜させた単結晶シリコンウエハを用意する工程、
    (b)前記単結晶シリコンウエハの少なくとも裏面に不
    純物の外方拡散を防止するための絶縁膜を形成すること
    なく、前記単結晶シリコンウエハの主面上にエピタキシ
    ャル層を成長させる工程、を含むことを特徴とする半導
    体ウエハの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体ウエハの製造方法
    であって、前記単結晶シリコンウエハは、(100)面
    内において[010]方向のいずれか1つの軸から35
    °の範囲内で、かつ100結晶軸から2.5°〜15°の
    範囲内の結晶軸と直行するように傾斜させた種結晶を使
    用してインゴットの引き上げを行った後、前記インゴッ
    トを引き上げ方向に対して直交する面でスライスして形
    成することを特徴とする半導体ウエハの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体ウエハの製造方法
    であって、前記単結晶シリコンウエハは、(100)面
    を主面とする種結晶を使用してインゴットの引き上げを
    行った後、前記インゴットを[010]方向のいずれか
    1つの軸から35°の範囲内で、かつ100結晶軸から
    2.5°〜15°の範囲内の結晶軸と直行するように傾斜
    させた(100)面が露出するようにスライスして形成
    することを特徴とする半導体ウエハの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6、7または8記載の半導体ウエ
    ハの製造方法であって、前記(a)工程の後、前記
    (b)工程に先立って、前記単結晶シリコンウエハを少
    なくとも600℃以上、かつ少なくとも30分以上アニ
    ールすることによって、前記単結晶シリコンウエハ中の
    酸素ドナーを消去する処理を行うことを特徴とする半導
    体ウエハの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか1項に記載の
    半導体ウエハの製造方法であって、前記エピタキシャル
    層の膜厚を0.3〜5μmとすることを特徴とする半導体
    ウエハの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10のいずれか1項に記載
    の半導体ウエハの製造方法であって、前記単結晶シリコ
    ンウエハには、インゴットの引き上げ時に所定の導電型
    の不純物を1×1015atoms/cm3 以上、3×1016atom
    s/cm3 未満の濃度範囲でドープし、前記エピタキシャル
    層には、エピタキシャル成長時に前記不純物と同一導電
    型の不純物を前記濃度範囲とほぼ同一またはそれ以下の
    濃度でドープすることを特徴とする半導体ウエハの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    半導体ウエハのエピタキシャル層の表面を熱酸化して形
    成したMISFETのゲート酸化膜を有することを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    であって、前記エピタキシャル層の不純物濃度は、前記
    MISFETのチャネル領域の不純物濃度よりも低いこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    であって、前記エピタキシャル層の一部に形成された第
    1導電型ウエルに第2導電型MISFETが形成され、
    前記エピタキシャル層の他の一部に形成された第2導電
    型ウエルに第1導電型MISFETが形成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体集積回路装置
    であって、前記第1導電型ウエルと前記第2導電型ウエ
    ルとは、その内部の不純物濃度が表面の不純物濃度より
    も高いレトログレード構造で構成されていることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の半導体集積回路装置
    であって、前記第1導電型ウエルと前記第2導電型ウエ
    ルとは、前記エピタキシャル層に形成された素子分離溝
    によって互いに分離されていることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  17. 【請求項17】 請求項14、15または16記載の半
    導体集積回路装置であって、前記第1導電型ウエルの一
    部には、DRAMのメモリセルを構成する第2導電型M
    ISFETが形成され、前記第1導電型ウエルの他の一
    部と前記第2導電型ウエルとには、前記DRAMの周辺
    回路を構成する相補型MISFETが形成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 請求項14、15または16記載の半
    導体集積回路装置であって、前記第1導電型ウエルの一
    部には、SRAMのメモリセルの一部を構成する第2導
    電型MISFETが形成され、前記第1導電型ウエルの
    他の一部と前記第2導電型ウエルとには、前記SRAM
    の周辺回路を構成する相補型MISFETが形成されて
    いることを特徴とする半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 請求項14、15または16記載の半
    導体集積回路装置であって、前記第1導電型ウエルの一
    部には、不揮発性メモリのメモリセルを構成する第2導
    電型MISFETが形成され、前記第1導電型ウエルの
    他の一部と前記第2導電型ウエルとには、前記不揮発性
    メモリの周辺回路を構成する相補型MISFETが形成
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 以下の工程(a)〜(c)を含むこと
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法; (a)(100)面を主面とし、その面内において[0
    10]方向のいずれか1つの軸から35°の範囲内で、
    かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範囲内の結晶軸
    と直行するように傾斜させた単結晶シリコンウエハを用
    意する工程、(b)前記単結晶シリコンウエハの少なく
    とも裏面に不純物の外方拡散を防止するための絶縁膜を
    形成することなく、前記単結晶シリコンウエハの主面上
    にエピタキシャル層を成長させる工程、(c)前記エピ
    タキシャル層の表面を熱酸化してMISFETのゲート
    酸化膜を形成する工程。
  21. 【請求項21】 以下の工程(a)〜(d)を含むこと
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法; (a)(100)面を主面とし、その面内において[0
    10]方向のいずれか1つの軸から35°の範囲内で、
    かつ100結晶軸から2.5°〜15°の範囲内の結晶軸
    と直行するように傾斜させた単結晶シリコンウエハを用
    意する工程、(b)前記単結晶シリコンウエハを少なく
    とも600℃以上、かつ少なくとも30分以上アニール
    することによって、前記単結晶シリコンウエハ中の酸素
    ドナーを消去する処理を行う工程、(c)前記単結晶シ
    リコンウエハの少なくとも裏面に不純物の外方拡散を防
    止するための絶縁膜を形成することなく、前記単結晶シ
    リコンウエハの主面上にエピタキシャル層を成長させる
    工程、(d)前記エピタキシャル層の表面を熱酸化して
    MISFETのゲート酸化膜を形成する工程。
  22. 【請求項22】 請求項20または21記載の半導体集
    積回路装置の製造方法であって、前記エピタキシャル層
    の膜厚を0.3〜5μmとすることを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項20または21記載の半導体集
    積回路装置の製造方法であって、前記単結晶シリコンウ
    エハには、インゴットの引き上げ時に所定の導電型の不
    純物を1×1015atoms/cm3 以上、3×1016atoms/cm
    3 未満の濃度範囲でドープし、前記エピタキシャル層に
    は、エピタキシャル成長時に前記不純物と同一導電型の
    不純物を前記濃度範囲とほぼ同一またはそれ以下の濃度
    でドープすることを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  24. 【請求項24】 請求項20〜23のいずれか1項に記
    載の半導体集積回路装置の製造方法であって、前記エピ
    タキシャル層の一部に第1導電型の不純物をイオン打ち
    込みして第1導電型ウエルを形成し、前記エピタキシャ
    ル層の他の一部に第2導電型の不純物をイオン打ち込み
    して第2導電型ウエルを形成することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
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