JPH10248819A - 脈波診断装置 - Google Patents

脈波診断装置

Info

Publication number
JPH10248819A
JPH10248819A JP9059632A JP5963297A JPH10248819A JP H10248819 A JPH10248819 A JP H10248819A JP 9059632 A JP9059632 A JP 9059632A JP 5963297 A JP5963297 A JP 5963297A JP H10248819 A JPH10248819 A JP H10248819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse wave
pulse
data
waveform
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9059632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3747552B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Amano
和彦 天野
Kazuo Uebaba
和夫 上馬場
Hitoshi Ishiyama
仁 石山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP05963297A priority Critical patent/JP3747552B2/ja
Priority to TW87109953A priority patent/TW416841B/zh
Publication of JPH10248819A publication Critical patent/JPH10248819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3747552B2 publication Critical patent/JP3747552B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈象を簡易な構成で正確に判定する脈波診断
装置を提供する。 【解決手段】 脈波検出用センサユニット130によっ
て脈波波形MHが検出されると、ウエーブレット変換部
10は脈波波形MHにウエーブレット変換を施して脈波
解析データMKDを生成する。この脈波解析データMK
Dは、1回の心拍を8分割した時間領域と、0〜4Hz
を8分割した周波数領域に対応するデータからなる。周
波数補正部11は、脈波解析データMKDに周波数補正
を施して脈波補正データMKD’を生成する。脈象デー
タ生成部12は脈波補正データMKD’を各周波数時間
領域で比較して脈象を示す脈象データZDを生成する。
表示部13は脈象データZDに基づいて脈波波形MHの
脈象を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人の脈の種別を特定
するのに好適な脈波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】東洋医学の脈診では、医師が指で橈骨動
脈を押圧し、指に感じられる脈によって、生体の状態を
診断することが行われる。代表的な脈波形には、平脈、
滑脈、弦脈といった脈象がある。平脈は「平人」すなわ
ち正常な健康人の脈象であり、平脈はゆったりとして緩
和であり、リズムが一定で乱れが少ないことが特徴であ
る。一方、滑脈は血流状態の異常に原因するもので、浮
腫,肝腎疾患,呼吸器疾患,胃腸疾患,炎症性疾患など
の病気で脈の往来が非常に流利,円滑になって生じる。
また、弦脈は、血管壁の緊張や老化に原因するもので、
肝胆疾患,皮膚疾患,高血圧,疼痛性疾患などの病気で
現れる。血管壁の弾力性が減少して、拍出された血液の
拍動の影響があらわれにくくなったことに原因すると考
えられる。弦脈の波形は急激に立ち上がってすぐに下降
せず高圧の状態が一定時間持続するのが特徴であり、指
による感触は、真っ直ぐぴんと張った長い脈、という感
じである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脈診は、上
述したように人の指で感じられる微妙な触覚によって生
体の状態を診断するものであるから、このような技能を
人から伝え学ぶことは難しく、その熟練には長い年月が
かかる。また、生体に体動があると、血流が変化するた
め正確な脈象を特定することが難しい。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、体動があったとしても脈象を客観的に特定す
ることができる脈波診断装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、生体の検出部位
から脈波波形を検出する脈波検出手段と、前記脈波検出
手段によって検出された前記脈波波形にウエーブレット
変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析データを生成
するウエーブレット変換手段と、前記脈波解析データに
演算処理を施して、前記脈波波形の種類を示す脈象デー
タを生成する脈象データ生成手段とを備えたことを特徴
とする。
【0006】また、請求項2に記載の発明にあっては、
生体の検出部位から脈波波形を検出する脈波検出手段
と、前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形
にウエーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波
解析データを生成する第1のウエーブレット変換手段
と、前記生体の体動を検出して体動波形を出力する体動
検出手段と、前記体動検出手段によって検出された前記
体動波形にウエーブレット変換を施して、各周波数領域
毎に体動解析データを生成する第2のウエーブレット変
換手段と、前記脈波解析データから前記体動解析データ
を減算して、体動を除去した補正脈波データを生成する
マスク手段と、前記マスク手段によって生成された前記
補正脈波データに演算処理を施して、前記脈波波形の種
類を示す脈象データを生成する脈象データ生成手段とを
備えたことをす特徴とする。
【0007】また、請求項3に記載の発明にあっては、
生体の検出部位から脈波波形を検出する脈波検出手段
と、前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形
にウエーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波
解析データを生成するウエーブレット変換手段と、対応
する各周波数に基づいて、前記脈波解析データに周波数
当たりのパワーを正規化するように補正を施し、補正脈
波データを生成する周波数補正手段と、前記補正脈波デ
ータに演算処理を施して、前記脈波波形の種類を示す脈
象データを生成する脈象データ生成手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】また、請求項4に記載の発明にあっては、
生体の検出部位から脈波波形を検出する脈波検出手段
と、前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形
にウエーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波
解析データを生成する第1のウエーブレット変換手段
と、対応する各周波数に基づいて、前記脈波解析データ
に周波数当たりのパワーを正規化するように補正を施
し、補正脈波データを生成する第1の周波数補正手段
と、前記生体の体動を検出して体動波形を出力する体動
検出手段と、前記体動検出手段によって検出された前記
体動波形にウエーブレット変換を施して、各周波数領域
毎に体動解析データを生成する第2のウエーブレット変
換手段と、対応する各周波数に基づいて、前記体動解析
データに周波数当たりのパワーを正規化するように補正
を施し、体動補正データを生成する第2の周波数補正手
段と、前記補正脈波データから前記体動補正データを減
算して、体動を除去した補正脈波データを生成するマス
ク手段と、前記マスク手段によって生成された前記補正
脈波データに演算処理を施して、前記脈波波形の種類を
示す脈象データを生成する脈象データ生成手段とを備え
たことをす特徴とする。
【0009】また、請求項5に記載の発明にあっては、
生体の検出部位から脈波波形を検出する脈波検出手段
と、前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形
にウエーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波
解析データを生成する第1のウエーブレット変換手段
と、前記生体の体動を検出して体動波形を出力する体動
検出手段と、前記体動検出手段によって検出された前記
体動波形にウエーブレット変換を施して、各周波数領域
毎に体動解析データを生成する第2のウエーブレット変
換手段と、前記脈波解析データから前記体動解析データ
を減算して、体動を除去した脈波データを各周波数領域
毎に生成するマスク手段と、対応する各周波数に基づい
て、前記脈波データに周波数当たりのパワーを正規化す
るように補正を施し、補正脈波データを生成する周波数
補正手段と、前記マスク手段によって生成された前記補
正脈波データに演算処理を施して、前記脈波波形の種類
を示す脈象データを生成する脈象データ生成手段とを備
えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項6に記載の発明にあっては、
生体の検出部位から脈波波形を検出する脈波検出手段
と、前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形
にウエーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波
解析データを生成するウエーブレット変換手段と、前記
脈波解析データのうち、体動に対応する周波数成分を除
去して、脈波解析データを生成する体動分離手段と、前
記体動分離手段によって生成された脈波解析データに対
して対応する周波数に応じて補正を行って、補正脈波デ
ータを生成する周波数補正手段と、前記補正脈波データ
に演算処理を施して、前記脈波波形の種類を示す脈象デ
ータを生成する脈象データ生成手段とを備えたことを特
徴とする。
【0011】また、請求項7に記載の発明にあっては、
前記脈象データ生成手段は、前記補正脈波データに逆ウ
エーブレット変換を施して体動が除去された脈波データ
を生成する逆ウエーブレット変換手段と、前記脈波デー
タの各ピーク情報に基づいて前記脈象データを生成する
データ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項8に記載の発明にあっては、
前記体動検出手段によって検出された体動波形に基づい
て、生体の運動状態を検出する状態検出手段と、前記運
動状態に応じて、周波数解析の対象となる周波数領域を
可変するように前記第1のウエーブレット変換手段を制
御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、請求項9に記載の発明にあっては、
前記制御手段は、前記生体の運動状態と周波数解析の対
象となる周波数領域の関係を予め記憶した記憶手段と、
前記状態検出手段によって検出された前記生体の運動状
態に基づいて、周波数解析の対象となる周波数領域を読
み出す読出手段とを備え、この読出結果に基づいて周波
数解析の対象となる周波数領域を制御することを特徴と
する。
【0014】また、請求項10に記載の発明にあって
は、前記脈波波形の周期を検出する脈波周期検出手段を
備え、前記ウエーブレット変換手段は、検出された前記
周期に同期してウエーブレット変換を施すことを特徴と
する。
【0015】また、請求項11に記載の発明にあって
は、前記脈波波形の周期を検出する脈波周期検出手段を
備え、前記第1のウエーブレット変換手段および前記第
2のウエーブレット変換手段は、検出された前記周期に
同期してウエーブレット変換を施すことを特徴とする。
【0016】また、請求項12に記載の発明にあって
は、前記脈象データ生成手段によって生成された前記脈
象データを告知する告知手段を具備することを特徴とす
る。
【0017】また、請求項13に記載の発明にあって
は、前記脈波検出手段は、生体の動脈の脈動を圧力によ
って検出する圧力センサからなることを特徴とする。
【0018】また、請求項14に記載の発明にあって
は、前記脈波検出手段は、生体の検出部位に300nm
〜7000nmの波長の光を照射したときに得られる反
射光を受光した受光信号を脈波波形として検出すること
を特徴とする。
【0019】また、請求項15に記載の発明にあって
は、前記脈波検出手段は、生体の検出部位に600nm
〜1000nmの波長の光を照射したときに得られる透
過光を受光した受光信号を脈波波形として検出すること
を特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
A.実施形態の機能構成 まず、本発明の一実施形態に係わる脈波診断装置の機能
を図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係わ
る脈波診断装置の機能ブロック図である。図において、
f1は脈波検出手段であって、脈波波形を検出する。脈
波波形は、例えば、橈骨動脈を皮膚の上から押圧するこ
とによって検出される。また、f2は第1のウエーブレ
ット変換手段であって、脈波検出手段f1によって検出
された脈波波形にウエーブレット変換を施して、各周波
数領域毎に脈波解析データを生成する。また、f3は第
1の周波数補正手段であって、対応する各周波数に基づ
いて、前記脈波解析データに周波数当たりのパワー密度
が一定になるように補正を施し、脈波補正データを生成
する。これにより、異なる周波数時間領域で検出される
ウエーブレットを比較することが可能となる。
【0021】次に、f4は体動検出手段であって、体動
を検出して体動波形を出力する。これにより、人が動い
たことを検知できる。また、f5は第2のウエーブレッ
ト変換手段であって、体動検出手段f4によって検出さ
れた体動波形にウエーブレット変換を施して、各周波数
領域毎に体動解析データを生成する。また、f6は第2
の周波数補正手段であって、対応する各周波数に基づい
て、前記体動解析データに周波数当たりのパワー密度が
一定になるように補正を施し、体動補正データを生成す
る。こうして算出された体動補正データは周波数補正が
施されているので、脈波補正データと比較することがで
きる。
【0022】次に、f7はマスク手段であって、脈波補
正データから体動補正データを減算して、体動を除去し
た脈波補正データを生成する。また、f8は脈象データ
生成手段であって、マスク手段f7によって生成された
脈波補正データを各周波数領域毎に解析することによっ
て脈象を示す脈象データを生成する。脈象の種類として
は、例えば、弦脈、平脈、滑脈がある。
【0023】なお、睡眠中等、安静時に不整脈を検出す
る場合には、体動を検出する必要がないので、体動検出
手段f4、第2ウエーブレット変換手段f5、第2の周
波数補正手段f6およびマスク手段f7は省略すること
ができる。また、第1の周波数補正手段f3および第2
の周波数補正手段の替わりにマスク手段f7の後段に周
波数補正手段を設け、構成を簡易にしても良い。さら
に、全ての周波数補正手段を省略してもよい。
【0024】次に、f9は告知手段であって、脈象デー
タ生成手段f8によって生成された脈象データに基づい
て脈象を告知する。これにより、使用者または医師等の
第三者が脈象を認識できる。
【0025】B.第1実施形態 1.第1実施形態の構成 本発明の一実施形態に係わる脈波診断装置の構成を図面
を参照しつつ説明する。 1−1:第1実施形態の外観構成 図2は第1実施形態に係わる脈波診断装置の外観構成を
示す斜視図である。図2において、本例の脈波診断装置
1は、腕時計構造を有する装置本体110と、この装置
本体110に接続されるケーブル120と、このケーブ
ル120の先端側に設けられた脈波検出用センサユニッ
ト130とから大略構成されている。ケーブル120の
先端側にはコネクタピース80が構成されており、この
コネクタピース80は、装置本体10の6時の側に構成
されているコネクタ部70に対して着脱自在である。装
置本体10には、腕時計における12時方向から腕に巻
きついてその6時方向で固定されるリストバンド60が
設けられ、このリストバンド60によって、装置本体1
10は、腕に着脱自在である。脈波検出用センサユニッ
ト130は、センサ固定用バンド140によって遮光さ
れながら人差し指の根本に装着される。このように、脈
波検出用センサユニット130を指の根本に装着する
と、ケーブル120が短くて済むので、ケーブル120
は、ランニング中に邪魔にならない。また、掌から指先
までの体温の分布を計測すると、寒いときには、指先の
温度が著しく低下するのに対し、指の根本の温度は比較
的低下しない。従って、指の根本に脈波検出用センサユ
ニット130を装着すれば、寒い日に屋外でランニング
したときでも、脈拍数などを正確に計測できる。
【0026】また、装置本体110は、樹脂製の時計ケ
ース200(本体ケース)を備えており、この時計ケー
ス200の表面側には、現在時刻や日付に加えて、走行
時や歩行時のピッチ、および脈拍数などの脈波情報など
を表示するELバックライト付きの液晶表示装置210
が構成されている。液晶表示装置210には、セグメン
ト表示領域の他、ドット表示領域が構成されており、ド
ット表示領域では、各種の情報をグラフィック表示可能
である。
【0027】また、時計ケース200の内部には、脈波
検出用センサユニット130が計測した脈波波形MHに
基づいて脈象や脈拍数の変化などを求めるとともに、そ
れを液晶表示装置210に表示するために、各種の制御
やデータ処理を行うマイクロコンピュータなどからなる
制御部が構成されている。制御部には計時回路も構成さ
れており、通常時刻、ラップタイム、スプリットタイム
なども液晶表示装置210に表示できるようになってい
る。また、時計ケース200の外周部には、時刻合わせ
や表示モードの切換などの外部操作を行うためのボタン
スイッチ111〜115が構成されている。
【0028】次に、は、図3に示すようにLED32、
フォトトランジスタ33などから構成される。スイッチ
SWがon状態となり、電源電圧が印加されると、LE
D32から光が照射され、血管や組織によって反射され
た後に、フォトトランジスタ33によって受光され、脈
波信号Mが検出される。ここで、LEDの発光波長は、
血液中のヘモグロビンの吸収波長ピーク付近に選ばれ
る。このため、受光レベルは血流量に応じて変化する。
したがって、受光レベルを検出することによって、脈波
波形を検出できる。また、LED32としては、InG
aN系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LED
が好適である。青色LEDの発光スペクトルは、例えば
450nmに発光ピークを有し、その発光波長域は、3
50nmから600nmまでの範囲にある。この場合に
は、かかる発光特性を有するLEDに対応させてフォト
トランジスタ33として、GaAsP系(ガリウム−砒
素−リン系)のフォトトランジスタを用いればよい。こ
のフォトトランジスタ33の受光波長領域は、例えば、
主要感度領域が300nmから600nmまでの範囲に
あって、300nm以下にも感度領域がある。このよう
な青色LEDとフォトトランジスタ33とを組み合わせ
ると、その重なり領域である300nmから600nm
までの波長領域において、脈波が検出される。この場合
には、以下の利点がある。
【0029】まず、外光に含まれる光のうち、波長領域
が700nm以下の光は、指の組織を透過しにくい傾向
があるため、外光がセンサ固定用バンドで覆われていな
い指の部分に照射されても、指の組織を介してフォトト
ランジスタ33まで到達せず、検出に影響を与えない波
長領域の光のみがフォトトランジスタ33に達する。一
方、300nmより低波長領域の光は、皮膚表面でほと
んど吸収されるので、受光波長領域を700nm以下と
しても、実質的な受光波長領域は、300nm〜700
nmとなる。したがって、指を大掛かりに覆わなくと
も、外光の影響を抑圧することができる。また、血液中
のヘモグロビンは、波長が300nmから700nmま
での光に対する吸光係数が大きく、波長が880nmの
光に対する吸光係数に比して数倍〜約100倍以上大き
い。したがって、この例のように、ヘモグロビンの吸光
特性に合わせて、吸光特性が大きい波長領域(300n
mから700nm)の光を検出光として用いると、その
検出値は、血量変化に応じて感度よく変化するので、血
量変化に基づく脈波波形MHのS/N比を高めることが
できる。
【0030】1−2:第1実施形態の電気的構成 次に、脈波診断装置の電気的構成を図4を参照して説明
する。図4は脈波診断装置の電気的構成を示すブロック
図である。脈波診断装置1は、以下の部分から構成され
る。10はウエーブレット変換部であって、脈波検出用
センサユニット130から出力される脈波波形MHに対
して周知のウエーブレット変換を施して、脈波解析デー
タMKDを生成する。
【0031】一般に、信号を時間と周波数の両面から同
時に捉える時間周波数解析において、ウエーブレットは
信号の部分を切り出す単位となる。ウエーブレット変換
は、この単位で切り出した信号各部の大きさを表してい
る。ウエーブレット変換を定義するために基底関数とし
て、時間的にも周波数的にも局在化した関数ψ(x)を
マザー・ウエーブレットとして導入する。ここで、関数
f(x)のマザー・ウエーブレットψ(x)によるウエ
ーブレット変換は次のように定義される。
【数1】
【0032】数1においてbは、マザー・ウエーブレッ
トψ(x)をトランスレート(平行移動)する際に用い
るパラメータであり、一方、aはスケール(伸縮)する
際のパラメータである。したがって、数1においてウエ
ーブレットψ((x−b)/a)は、マザー・ウエーブ
レットψ(x)をbだけ平行移動し、aだけ伸縮したも
のである。この場合、スケールパラメータaに対応して
マザー・ウエーブレットψ(x)の幅は伸長されるの
で、1/aは周波数に対応するものとなる。なお、ウエ
ーブレット変換部10の詳細な構成については後述す
る。
【0033】次に、11は周波数補正部であって脈波解
析データMKDに対して周波数補正を行う。上記した数
1には周波数に対応する「1/a1/2」の項があるが、
異なる周波数領域間でデータを比較する場合には、この
項の影響を補正する必要がある。周波数補正部11はこ
のために設けられたものであり、ウエーブレットデータ
WDに係数a1/2を乗算して、脈波補正データMKD’
を生成する。これにより、対応する各周波数に基づい
て、周波数当たりのパワー密度が一定になるように補正
を施すことができる。
【0034】次に、12は脈象データ生成部であって、
脈波補正データMKD’に基づいて、平脈、弦脈、滑脈
といった脈象を特定し、これを指示する脈象データZD
を生成する。また、13は表示部であって、ROM、制
御回路および液晶表示装置等によって構成される。表示
部13に脈象データZDが供給されると、制御回路がこ
れを検知し、ROMに格納されているキャラクタを読み
出し、これを液晶ディスプレイに表示するようになって
いる。キャラクタとしては、「平脈」、「弦脈」、「滑
脈」という文字の他、特定の記号やアイコンを用いても
よい。これにより、使用者や医師に健康状態を告知する
ことができる。
【0035】1−3:ウエーブレット変換部 次に、ウエーブレット変換部10の構成を図面を用いて
詳細に説明する。図5は、第1実施形態に係わるウエー
ブレット変換部10のブロック図である。脈波波形MH
は、波形整形部100とA/D変換器110に供給され
る波形整形部100は、脈波波形MHに同期した制御信
号CSとクロックCKを生成する。波形整形部100の
ブロック図を図6に示す。図6において、リンギングフ
ィルタ101は、中心周波数を2.2Hz、通過帯域を
0.8Hz〜3.5HzとするQ値が高いフィルタであ
る。脈波波形の基本波成分は、0.8Hz〜3.5Hz
の範囲内にあるのが通常であるから、脈波波形MHがリ
ンギングフィルタ101を通過すると、その基本波成分
が抽出される。例えば、図7(a)に示す脈波波形MH
がリンギングフィルタ101を通過すると、図7(b)
に示す正弦波が得られる。
【0036】次に、ゼロクロス検出回路102はコンパ
レータ等から構成され、リンギングフィルタ101の出
力信号とグランドレベルを比較して、矩形波を生成す
る。この矩形波は、心拍に同期したものとなる。例え
ば、リンギングフィルタ101の出力信号が図7(b)
に示すものであるならば、ゼロクロス検出回路102の
出力信号は図7(c)に示すものとなる。
【0037】次に、比較部103、ループフィルタ10
4、電圧制御発振回路105、および分周回路106
は、フェーズロックループを構成する。比較部103の
一方の入力にゼロクロス検出回路102の出力信号が、
その他方の入力に分周回路106の出力信号が供給され
ると、比較部103は、両者の位相差に応じた誤差信号
を出力する。誤差信号がループフィルタ104を介して
電圧制御発振回路105に供給されると、電圧制御発振
回路105はクロックCKを出力する。そして、クロッ
クCKは分周回路106で1/8分周され、比較部10
3の他方の入力にフィードバックされる。この場合、ク
ロックCKの周波数は、図7(d)に示すようにゼロク
ロス検出回路102の出力信号の周波数と比較して8倍
の周波数となる。この後、クロックCKは、分周回路1
07で1/2分周され、図7(e)に示す制御信号CS
として出力される。
【0038】次に、図5に示す脈波波形MHは、A/D
変換器110によってデジタル信号に変換され、この
後、第1のメモリ120と第2のメモリ130に格納さ
れる。ここで、第1のメモリ120のライトイネーブル
端子には制御信号CSが直接供給され、第2のメモリ1
30のライトイネーブル端子にはインバータ140によ
って反転された制御信号CSが供給されるようになって
いる。このため、第1,第2のメモリ120,130
は、脈波波形MHをクロック周期単位で交互に格納す
る。
【0039】また、150はマルチプレクサであって、
第1,第2のメモリ120,130から交互に読み出さ
れる脈波データMDを選択して基底関数展開部Wに出力
する。こうして、第1のメモリ120の書込期間に第2
のメモリ130から脈波データMDを読み出し、第1の
メモリ130の読出期間に第2のメモリ120へ脈波デ
ータMDを書き込む。
【0040】次に、基底関数展開部Wは、上記した数1
の演算処理を行う構成であって、上記したクロックCK
が供給され、クロック周期で演算処理が行われるように
なっている。基底関数展開部Wは、マザー・ウエーブレ
ットψ(x)を記憶する基底関数記憶部W1、スケール
パラメータaを変換するスケール変換部W2、バッファ
メモリW3、トランスレートを行う平行移動部W4およ
び乗算部W5からなる。なお、基底関数記憶部W1に記
憶するマザー・ウエーブレットψ(x)としては、ガボ
ールウエーブレットの他、メキシカンハット、Haar
ウエーブレット、Meyerウエーブレット、Shan
nonウエーブレット等が適用できる。
【0041】まず、基底関数記憶部W1からマザー・ウ
エーブレットψ(x)が読み出されると、スケール変換
部W2はスケールパラメータaの変換を行う。ここで、
スケールパラメータaは周期に対応するものであるか
ら、aが大きくなると、マザー・ウエーブレットψ
(x)は時間軸上で伸長される。この場合、基底関数記
憶部W1に記憶されるマザー・ウエーブレットψ(x)
のデータ量は一定であるので、aが大きくなると単位時
間当たりのデータ量が減少してしまう。スケール変換部
W2は、これを補うように補間処理を行うとともに、a
が小さくなると間引き処理を行って、関数ψ(x/a)
を生成する。このデータはバッファメモリW3に一旦格
納される。
【0042】次に、平行移動部W4はバッファメモリW
3からトランスレートパラメータbに応じたタイミング
で関数ψ(x/a)を読み出すことにより、関数ψ(x
/a)の平行移動を行い関数ψ(x−b/a)を生成す
る。
【0043】次に、乗算部W4は、変数1/a1/2、関
数ψ(x−b/a)および脈波データMDを乗算して心
拍単位でウエーブレット変換を行い、脈波解析データM
KDを生成する。この例において、脈波解析データMK
Dは、0Hz〜0.5Hz、0.5Hz〜1.0Hz、
1.0Hz〜1.5Hz、1.5Hz〜2.0Hz、
2.0Hz〜2.5Hz、2.5Hz〜3.0Hz、
3.0Hz〜3.5Hz、3.5Hz〜4.0Hzとい
った周波数領域に分割されて出力される。また、基底関
数展開部Wは、上述したようにクロック周期で演算処理
を行い、クロック周波数は脈波波形MHの基本波周波数
の8倍になるように設定されるので、1回の心拍で生成
される脈波解析データMKDは、図8に示すようにデー
タM11〜M88となる。
【0044】1−4:脈象データ生成部 次に脈象データ生成部12について説明する。図9は本
実施形態に係わる脈象データ生成部12のブロック図で
ある。図において加算器121、係数回路122,12
4およびメモリ123は、脈波補正データMKD’の平
均値を各周波数領域毎に算出する回路である。なお、係
数回路122の係数は1/K+1、係数回路124の係
数はKである。加算器121は脈波補正データMKD’
と係数回路124の出力を加算し、加算器121の出力
データは係数回路122を介してメモり123に格納さ
れる。また、メモリ123は、8クロック周期だけ遅ら
せて出力する。
【0045】ここで、心拍の周期をt、現在の時刻を
T、メモリ123に格納されるデータをMaとするなら
ば、時刻TにおけるデータMa(T)は、以下に示す式
で与えられる。 Ma(T)={Ma(T−t)*K+MKD’(T)}
/K+1
【0046】この式においてMa(T−t)は、時間t
だけ過去のデータ、すなわち、1心拍前のデータを表し
ている。したがって、データMa(T)は、過去のデー
タと現在のデータを加重平均したものとなる。この処理
はt時間毎に繰り返して行われるので、結局、メモリ1
24には脈波補正データMKD’の平均値が格納され
る。また、脈波補正データMKD’は各周波数領域毎に
生成されるため、平均値は各周波数領域毎に算出され
る。このため、メモリ124には、図10に示すように
0.5Hz単位で脈波補正データMKD’の平均値Ma
11〜Ma88が格納される。この意味において、メモリ1
24は、平均値テーブルとして機能する。
【0047】次に、演算部125は、メモリ124に格
納される平均値Ma11〜Ma88に基づいて、脈象データ
ZDを生成する。ここで、弦脈、平脈、滑脈の代表的波
形と平均値の関係を説明する。なお、以下に述べる例で
は、脈波波形MHの基本波周波数は1.3Hzとする。
【0048】一般に、脈波波形MHは図8に示すよう
に、最初の昇降による主波wf1、それに続く重拍前波
wf2、降中狭wf3、および重拍波wf4から成り立
っている。主波wf1は左心室の急性駆出期に相当す
る。重拍前波wf2は大動脈の弾性拡大と抹消反射波の
相互関係によって構成される。降中狭は左心室拡張期の
大動脈の圧力を表し、拡張期圧に相応する。さらに、重
拍波wf4は大動脈弁閉鎖に伴う外端血流の逆流による
波である。
【0049】まず、図11に弦脈の代表的波形と平均値
の関係を示す。弦脈は、重拍前波wf2が主波wf1に
融合している点、これに伴い降中狭wf3が表れない点
に特徴がある。すなわち、期間t2,t3に特徴が表れ
ている。ここで、重拍前波wf2や降中狭wf3が明確
に表れる場合には、脈波波形MHの基本波の第2高調波
成分、第3高調波成分が大きくなるた。このため、弦脈
の場合には期間t2,t3において、2Hz以上の周波
数成分が比較的小さくなる傾向にある。この例にあって
は、期間t2,t3について2Hz以上の周波数成分の
合計S1はいずれも「7」となる。なお、S1は以下の
式で定義される。 S1= Ma23+Ma24+Ma25+Ma26+Ma27+M
a28+Ma33+Ma34+Ma35+Ma36+Ma37+Ma3
8
【0050】次に、図12に平脈の代表的波形と平均値
の関係を示す。平脈は、主波wf1、重拍前波wf2、
重拍波wf4の三峰波からなる点に特徴がある。すなわ
ち、期間t2,t3に特徴が表れている。この場合に
は、重拍前波wf2、降中狭wf3およびwf4が明確
に表れるので、脈波波形MHの基本波の第2高調波成
分、第3高調波成分が大きくなるた。このため、平脈の
場合には期間t2,t3において、2Hz以上の周波数
成分が比較的大きくなる傾向にある。また、特に、期間
t2と期間t3とを比較すると、期間t2には、重拍前
波wf2のピークが存在するため、高域周波数成分が多
く存在するといえる。この例にあっては、期間t2,t
3について2Hz以上の周波数成分の合計S1はいずれ
も「25」となる。また、期間t2について4.0〜
3.0Hzの周波数成分の合計S2は「12」となり、
一方、期間t3について4.0〜3.0Hzの周波数成
分の合計S3は「7」となる。ここで、S2,S3は以
下の式で定義される。 S2=Ma27+Ma28 S3=Ma37+Ma38
【0051】次に、図13に滑脈の代表的波形と平均値
の関係を示す。滑脈は、主波wf1と重拍前波wf2が
ほとんど重なってしまった二峰波からなる点に特徴があ
る。すなわち、期間t2,t3に特徴が表れている。こ
の場合には、重拍前波wf2がほとんど表れないものの
降中狭wf3は明確に表れるので、脈波波形MHの基本
波の第2高調波成分、第3高調波成分が大きくなるた。
このため、滑脈の場合には期間t2,t3において、2
Hz以上の周波数成分が比較的大きくなる傾向にある。
また、特に、期間t2と期間t3とを比較すると、期間
t2には、重拍前波wf2のピークが存在せず、一方、
期間t3には降中狭wf3が存在するので、期間t3の
方が高域周波数成分が多く存在するといえる。この例に
あっては、期間t2,t3について2Hz以上の周波数
成分の合計S1はいずれも「24」となる。また、期間
t2について4.0〜3.0Hzの周波数成分の合計S
2は「6」となり、一方、期間t3について4.0〜
3.0Hzの周波数成分の合計S3は「10」となる。
【0052】以上の説明したように各脈象には特徴的な
部分が存在する。本実施形態ではこの点に着目し、以下
の判定基準で脈象を判定している。 1)弦脈と判定する場合 期間t2,t3について2.0Hz以上の合計S1が、
「S1<15」の場合、弦脈と判定される。この場合に
は、演算手段125は、脈象データZDとして弦脈であ
ることを示すデータDgを生成する。
【0053】2)平脈と判定する場合 期間t2,t3について2.0Hz以上の合計S1が
「S1≧15」であり、かつ、期間t2について4.0
〜3.0Hzの周波数成分の合計S2と期間t3につい
て4.0〜3.0Hzの周波数成分の合計S3とが、
「S2≧S3」の関係にある場合、平脈と判定される。
この場合には、演算手段125は、脈象データZDとし
て弦脈であることを示すデータDhを生成する。
【0054】2)滑脈と判定する場合 期間t2,t3について2.0Hz以上の合計S1が
「S1≧15」であり、かつ、期間t2について4.0
〜3.0Hzの周波数成分の合計S2と期間t3につい
て4.0〜3.0Hzの周波数成分の合計S3とが、
「S2<S3」の関係にある場合、滑脈と判定される。
この場合には、演算手段125は、脈象データZDとし
て滑脈であることを示すデータDkを生成する。
【0055】1−5:脈象データ生成部の他の例 図14は脈象データ生成部の他の構成例を示すブロック
図である。メモリ123は平均値テーブルとして機能
し、そこに格納される平均値に基づいて評価関数演算部
126は評価データQDg,QDh,QDkを生成する。
評価関数演算部126はメモリを備えおり、そこには、
弦脈、平脈、滑脈に各々対応する代表的な脈波波形につ
いてウエーブレット変換を施した結果が平均値テーブル
と同様の形式で予め格納されている。なお、弦脈の代表
的な脈波波形に対応するデータはMg11〜Mg88で表
し、平脈の代表的な脈波波形に対応するデータはMh11
〜Mh88で表し、滑脈の代表的な脈波波形に対応するデ
ータはMk11〜Mk88で表すことにする。
【0056】評価データQDgは、計測された脈波波形
MHが代表的な弦脈の脈波波形とどの程度一致している
かを示すデータであって、以下の式を演算することによ
って生成される。 QDg=ΣPij・|Mgij−Maij|/Mgij :i=
1〜8,j=1〜8 また、評価データQDhは、計測された脈波波形MHが
代表的な平脈の脈波波形とどの程度一致しているかを示
すデータであって、以下の式を演算することによって生
成される。 QDh=ΣPij・|Mhij−Maij|/Mhij :i=
1〜8,j=1〜8 また、評価データQDkは、計測された脈波波形MHが
代表的な弦脈の脈波波形とどの程度一致しているかを示
すデータであって、以下の式を演算することによって生
成される。 QDk=ΣPij・|Mkij−Maij|/Mkij :i=
1〜8,j=1〜8
【0057】ここで、Pijは係数ですが、特徴のない時
間周波数領域では、「0」に設定し、特徴的な部分での
み「1」とする。このように係数を設定したのは、脈波
波形の特徴部分は、大きなエネルギーをもっているの
で、この部分に基づいて脈象を判別することができるか
らであり、一方、レベルの低い部分に基づいて脈象を判
別すると、SN比が悪いため正確な判別が行えないから
である。
【0058】そして、比較部127は、評価データQD
g,QDh,QDkの大小を比較し、最も小さい値を示す
評価データに対応する脈象を、計測された脈波波形MH
の脈象として特定し、脈象データZDを生成する。
【0059】このように本実施形態によれば、脈波波形
MHに同期してウエーブレット変換を施して、1つの脈
波波形を複数の周波数時間領域に分割し、分割された周
波数時間領域のうち、脈象を特徴的に表す部分を抽出
し、これに基づいて脈象を特定するようにしたので、脈
象を正確に判定することが可能となる。
【0060】C.第2実施形態 第1実施形態に係わる脈波診断装置は、使用者が安静状
態であることを前提とするものであった。ところで、心
拍は人が運動するとこれに応じて強くなるので、使用者
が歩行したり物を掴み上げたりすると、脈波波形が体動
の影響を受けて変動する。このため、第1実施形態に係
わる脈波診断装置では、体動があると脈象を正確に検出
することが難しい。第2実施形態は、この点に鑑みてな
されたものであり、脈波波形から体動成分をキャンセル
することにより、体動があったとしても正確に脈象が検
出できる脈波診断装置を提供するものである。
【0061】1.第2実施形態の構成 第2実施形態の外観構成は、図2に示す第1実施形態の
外観構成と同一である。但し、第2実施形態に係わる脈
波診断装置は、その装置本体110の内部には加速度セ
ンサ21が設けれている。次に、第2実施形態に係わる
脈波診断装置の電気的構成について説明する。図15は
第2実施形態に係わる脈波診断装置のブロック図であ
る。図において、第1のウエーブレット変換部10Aお
よび第1の周波数補正部11Aは、上述した第1実施形
態のウエーブレット変換部10および周波数補正部11
と各々同一の構成であり、第1の周波数補正部11Aか
ら脈波補正データMKD’が出力されるようになってい
る。
【0062】また、加速度センサ21によって体動波形
THが検出されると、これが第2のウエーブレット変換
部10Bに供給され、体動波形THにウエーブレット変
換が施され、体動解析データTKDが生成されるように
なっている。ここで、第2のウエーブレット変換部10
Bは、第1実施形態のウエーブレット変換部10と同様
に構成される。このため、体動解析データTKDは、0
〜4Hzの周波数領域を0.5Hz毎に分割した各周波
数成分から構成される。また、第2の周波数補正部11
Bは、第1実施形態の周波数補正部11と同様に構成さ
れ、体動解析データTKDに周波数補正を施して体動補
正データTKD’を生成する。
【0063】次に、マスク部18は、脈波補正データM
KD’から体動補正データTKD’を減算して、体動成
分が除去された脈波補正データMKD''を生成する。次
に、脈象データ生成部12は脈波補正データMKD''に
基づいて、第1実施形態と同様に脈象データZDを生成
する。そして、表示部13は脈象データZDに基づい
て、脈象を表示する。
【0064】2.第2実施形態の動作 次に、第2実施形態の動作について図面を参照しつつ説
明する。この例では、脈象の検出中に使用者が手でコッ
プを持ち上げた後、これを元の位置に戻した場合を想定
する。この場合、図16(a)に示す脈波波形MHが脈
波検出用センサユニット130によって検出され、ま
た、同時に図16(b)に示す体動波形THが検出され
たものとする。
【0065】ここで、体動波形THは、時刻T1から増
加しはじめ、時刻T2で正のピークとなり、その後、次
第に減少して時刻T2でレベル0を通過し、時刻T3で
負のピークに達し、時刻T4でレベル0に戻っている。
ところで、体動波形THは加速度センサ21によって検
出されるため、時刻T3は使用者がコップを最大に持ち
上げた時刻に対応し、時刻T1は持上開始時刻に対応
し、また、時刻T4は持上終了時刻に対応する。したが
って、時刻T1から時刻T4までの期間が体動が存在す
る期間となる。なお、図16(c)は仮に体動がなかっ
たとした場合の脈波波形MH’である。また、この例に
おいて、脈波波形MHの基本波周波数は、1.3Hzと
なっている。
【0066】次に、図17〜図19を参照して、図16
に示す期間Tcにおける第2実施形態に係わる脈波診断
装置の動作を説明する。図17に期間Tcにおける脈波
補正データMKD’を示し、図18に期間Tcにおける
体動補正データTKD’を示す。この図から、体動波形
THには、0.0Hz〜1.0Hzの周波数領域におい
て比較的大きなレベルの周波数成分が存在していること
が判る。脈波補正データMKD’と体動補正データTK
D’が、マスク部18に供給されると、マスク部18
は、脈波補正データMKD’から体動補正データTK
D’を減算して、図19に示す体動成分が除去された脈
波補正データMKD''を生成する。これにより、体動が
ある場合でもその影響をキャンセルして、安静時の脈波
波形から得れる脈波補正データMKD’と同様の脈波補
正データMKD''を得ることが可能となる。
【0067】この後、脈象データ生成部12は、この脈
波補正データMKD''に基づいて脈象を判定する。この
例では、期間t2,t3について、2.0Hz以上の合
計S1が28であるから、「S1≧15」となる。ま
た、期間t2について4.0〜3.0Hzの周波数成分
の合計S2は9となる。また、期間t3について4.0
〜3.0Hzの周波数成分の合計S3は13となる。こ
のため、「S2<S3」になる。したがって、上述した
判定基準によれば滑脈と判定され、脈象データ生成部1
2は、脈象データZDとして滑脈であることを示すデー
タDkを生成する。
【0068】このように第2実施形態にあっては、体動
波形THについてもウエーブレット変換を施し、これに
基づいて体動成分をキャンセルするようにしたので、日
常生活や運動中であっても脈象を正確に検出することが
できる。
【0069】D.第3実施形態 第2実施形態では、脈波波形のウエーブレットと体動波
形のウエーブレットに各々周波数補正を施した後、体動
波形のウエーブレットで脈波波形のウエーブレットをマ
スクした。この場合、周波数補正部が2種類必要とな
り、構成が複雑となる。第3実施形態はこの点に鑑みて
なされたものである。
【0070】第3実施形態の外観構成は、図2に示す第
1実施形態の外観構成と同一である。但し、第3実施形
態に係わる脈波診断装置は、第2実施形態と同様に装置
本体110の内部には加速度センサ21が設けれてい
る。
【0071】次に、第2実施形態に係わる脈波診断装置
の電気的構成について説明する。図20は第3実施形態
に係わる脈波診断装置のブロック図である。図におい
て、第1,第2のウエーブレット変換部10A,10B
および周波数補正部11は、上述した第1実施形態のウ
エーブレット変換部10および周波数補正部11と各々
同一の構成である。
【0072】マスク部18は、周波数補正を施す前に、
脈波解析データMKDから体動解析データTKDを減算
して体動成分をキャンセルした体動除去脈波データを生
成する。この後、周波数補正部11は、体動除去脈波デ
ータに対して、周波数当たりのパワー密度が一定になる
ように周波数補正を施して脈波補正データMKD''を生
成する。これにより、異なる周波数成分間でレベルの比
較を行うことが可能となる。次に、脈象データ生成部1
2が、脈波補正データMKD''に基づいて脈象データZ
Dを生成すると、この脈象データZDが表示部13に表
示される。
【0073】このように、第3実施形態によれば、周波
数補正部11をマスク部18の後段に設けたので、脈波
診断装置の構成を簡易にしつつ、体動が存在する場合で
あっても脈象を特定することが可能となる。
【0074】E.第4実施形態 第2,3実施形態においては、加速度センサ21によっ
て体動波形THを検出し、体動波形THにウエーブレッ
ト変換を施した。そして、脈波波形MHのウエーブレッ
ト変換の結果と、体動波形THのウエーブレット変換の
結果とを比較して、脈波波形MHの周波数成分に含まれ
ている体動成分をキャンセルして、脈象を特定した。し
かし、加速度センサ21および第2のウエーブレット変
換部10B等が必要になるので、構成が複雑なる。第4
実施形態は、この点に鑑みてなされたものであり、簡易
な構成にもかかわらず、体動があっても正確に脈象を特
定することができる脈波診断装置を提供するものであ
る。
【0075】1.第4実施形態の構成 第4実施形態に係わる脈波診断装置の外観構成は、図2
に示す第1実施形態の外観構成と同様であるのでここで
は説明を省略し、その電気的構成について説明する。図
21は第4実施形態に係わる脈波診断装置のブロック図
であり、周波数補正部11と脈象データ生成部12との
間に体動分離部19が新たに設けられた点を除いて、第
1実施形態で説明した図4と同じである。以下、相違点
について説明する。体動分離部19は、脈波補正データ
MKD’から体動成分を分離除去して体動分離脈波デー
タTBDを生成する。ここで、体動分離部19は、以下
に述べる体動の性質を利用している。
【0076】体動は、腕の上下動や走行時の腕の振り等
によって生じるが、日常生活においては、人体を瞬間的
に動かすことはほとんどない。このため、日常生活で
は、体動波形THの周波数成分はそれほど高くなく、0
Hz〜1Hzの範囲にあるのが通常である。この場合、
脈波波形MHの基本波周波数は、1Hz〜2Hzの範囲
にあることが多い。したがって、日常生活において、体
動波形THの周波数成分は脈波波形MHの基本波周波数
よりも低い周波数領域にある。
【0077】一方、ジョギング等のスポーツ中にあって
は、腕の振り等の影響があるため、体動波形THの周波
数成分が幾分高くなるが、運動量に応じて心拍数が増加
するため、脈波波形MHの基本波周波数も同時に高くな
る。このため、スポーツ中においても、体動波形THの
周波数成分は脈波波形MHの基本波周波数よりも低い周
波数領域にあるのが通常である。
【0078】体動分離部19は、この点に着目して体動
成分を分離するものであり、脈波波形MHの基本波成分
よりも低い周波数領域を無視するように構成されてい
る。この場合には、脈波波形MHの基本波成分より高い
周波数領域に体動成分が存在すると脈象の検出精度が低
下する。しかしながら、上述したように体動成分は脈波
波形MHの基本波成分よりも低い周波数領域にある確率
が高いので、高い精度で脈象の検出を行うことができ
る。図22は、体動分離部19の詳細なブロック図であ
る。波形整形部191は脈波波形MHに波形整形を施し
て、脈波波形MHと同期したリセットパルスを生成す
る。具体的には、上述した図6のリンギングフィルタ1
01とゼロクロス検出回路102等によって構成され
る。カウンタ192は図示せぬクロックパルスを計数
し、前記リセットパルスによってカウント値がリセット
されるようになっている。また、平均値算出回路193
は、カウンタ192のカウント値の平均値を算出する。
具体的には、上述した図8に示す加算器121、係数回
路122,123、メモリ123等によって構成すれば
よい。この場合、平均値算出回路193によって算出さ
れる平均値は、脈波波形MHの平均周期に対応する。し
たがって、平均値を参照すれば、脈波波形MHの基本波
周波数を検知できる。
【0079】次に、置換回路194は、前記平均値に基
づいて、脈波波形MHの基本波周波数を含む周波数領域
を特定する。例えば、前記平均値が0.71秒を示す場
合には、基本波周波数は1.4Hzとなるので、特定さ
れる周波数領域は1Hz〜1.5Hzとなる。この後、
置換回路194は、特定周波数領域未満の周波数領域に
ついて、脈波補正データMKD’を「0」に置換して体
動分離脈波データTBDを生成する。これにより、脈波
波形MHの基本波周波数より低い周波数領域の成分は、
脈象の判定に当たって無視される。この場合、体動成分
とともに脈波成分も「0」に置換されてしまうが、脈波
波形MHの特徴的な部分は基本波周波数よりも高域の周
波数領域に存在するため、「0」に置換しても脈象の判
定には影響をほとんど与えない。
【0080】こうして生成された体動分離脈波データT
BDに基づいて、図21に示す脈象データ生成部12
は、脈象の判定を行って脈象データZDを生成する。そ
して、脈象データZDが表示部13に供給されると、表
示部13は、例えば、「平脈」、「弦脈」、「滑脈」と
いった文字の他、特定の記号やアイコンを表示する。
【0081】2.第4実施形態の動作 次に、第4実施形態の動作について図面を参照しつつ説
明する。この例では、脈波検出用センサユニット130
によって、図16(a)に示す脈波波形MH(基本波周
波数1.3Hz)が検出されたものとすれば、期間Tc
の脈波補正データMKD’は、図17に示すものとな
る。この場合、置換回路194によって特定される周波
数領域は1.0Hz〜1.5Hzとなるので、置換の対
象となる周波数領域は、0.5Hz〜1.0Hzに対応
するMa12〜Ma82と0Hz〜0.5Hzに対応す
るMa11〜Ma81となる。したがって、脈波補正デ
ータMKD’のデータMa12〜Ma82,Ma11〜
Ma81は「0」に置換され、図23に示す体動分離脈
波データTBDが生成される。
【0082】この後、脈象データ生成部12は、この体
動分離脈波データTBDに基づいて脈象を判定する。こ
の例では、期間t2,t3について、2.0Hz以上の
合計S1が28であるから、「S1≧15」となる。ま
た、期間t2について4.0〜3.0Hzの周波数成分
の合計S2は9となる。また、期間t3について4.0
〜3.0Hzの周波数成分の合計S3は13となる。こ
のため、「S2<S3」になる。したがって、上述した
判定基準によれば滑脈と判定され、脈象データ生成部1
2は、脈象データZDとして滑脈であることを示すデー
タDkを生成する。
【0083】このように第4実施形態によれば、体動成
分は脈波波形MHの基本波周波数成分よりも低い周波数
領域に存在することが確率的に高いという体動の性質を
巧みに利用して体動成分を分離した。このため、第2,
第3実施形態で必要とされた加速度センサ21や第2の
ウエーブレット変換部10Bといった構成を省略するこ
とができ、しかも体動がある場合でも正確に脈象を検出
することが可能となる。
【0084】F.第5実施形態 上述した第2〜第4実施形態にあっては、脈波波形MH
にウエーブレット変換を施して変換結果から体動成分を
除去し、その時間周波数領域のエネルギーレベルに基づ
いて脈象を特定した。ところで、ウエーブレット処理に
おいては、ウエーブレット変換された変換結果に逆ウエ
ーブレット変換を施せば時間軸上の信号を再現できるこ
とが知られている。第5実施形態は、この点に着目して
なされたものであり、体動成分を除去したウエーブレッ
ト変換結果に逆ウエーブレット変換を施して、時間軸上
で脈象を特定するものである。
【0085】1.第5実施形態の構成 第5実施形態に係わる脈波診断装置の外観構成は、図2
に示す第1実施形態の外観構成と同様であるのでここで
は説明を省略し、その電気的構成について説明する。な
お、この例にあっては、上述した第4実施形態に逆ウエ
ーブレット変換を適用した場合を一例として説明する
が、第2,第3実施形態に逆ウエーブレット変換を適用
し、時間軸上で脈象を特定するようにしてもよい。
【0086】図24に第5実施形態に係わる脈波診断装
置のブロック図を示す。第5実施形態に係わる脈波診断
装置は、周波数補正部11が用いられていない点、脈象
データ生成部12の替わりに脈象判定部22が設けられ
ている点、体動分離部19と脈象判定部22の間に逆ウ
エーブレット変換部20が設けられている点で、図21
に示す第4実施形態の脈波診断装置と相違する。以下、
相違点について説明する。
【0087】まず、周波数補正部11を設けなかったの
は、本例では時間軸上の信号波形から脈象を特定するた
め、ウエーブレット変換の変換結果を各時間周波数領域
毎に比較する必要がないからである。また、他の理由
は、逆ウエーブレット変換は、ウエーブレット変換の変
換結果に処理を施して時間軸上の信号波形を再現するも
のであるから、周波数補正を施すと信号波形が正確に再
現されないからである。
【0088】次に、逆ウエーブレット変換部20は、ウ
エーブレット変換部10と相補的な関係にあり、以下に
示す数2を演算する。
【数2】
【0089】これにより、体動分離脈波データTBDに
基づいて、体動分離脈波波形TMHが得られる。例え
ば、脈波検出用センサユニット130によって図16
(a)に示す脈波波形MHが検出されたとすると、期間
Tcにおいて、脈波解析データMKDは図17に示すも
のとなる。次に、体動分離部19によって体動成分が除
去されると、図23に示す体動分離脈波データTBDが
得られる。そして、逆ウエーブレット変換部20によっ
て逆ウエーブレット変換が施されると、図16(c)に
示す脈波波形MH’が体動分離脈波波形TMHとして生
成される。
【0090】次に、脈象判定部22は、まず、脈象を特
定するため体動分離脈波波形TMHの形状を特定する波
形パラメータを抽出する。ここで、1拍分の体動分離脈
波波形TMHが図25に示すごとき形状をしているとす
れば、波形パラメータを以下のように定義する。なお、
図21において縦軸は血圧であり、横軸は時間である。 1拍に対応した脈波が立ち上がってから(以下、この
立ち上がり時刻を脈波開始時刻という)次の拍に対応し
た脈波が立ち上がりを開始するまでの時間t6 脈波内に順次現れる極大点P1,極小点P2,極大点
P3,極小点P4および極大点P5の血圧値y1〜y5 脈波開始時刻以後、上記各点P1〜P5が現れるまで
の経過時間t1〜t5
【0091】脈象判定部22は、波形パラメータを算出
するために、上記極大点或いは極小点について、これら
各点に関連した「ピーク情報」と呼ばれる情報を抽出す
る。なお、ピーク情報の詳細についてはその内容が脈象
判定部の構成,動作に関連するため、回路の構成を説明
した時点でピーク情報の詳細に言及する。
【0092】図26は脈象判定部22の構成を示すブロ
ック図である。図において181はマイクロコンピュー
タであって、各構成部分を制御する。184はRAMに
よって構成される波形メモリであり、体動分離脈波波形
TMHの波形値Wを順次記憶する。191は波形値アド
レスカウンタであり、マイクロコンピュータ181から
波形採取指示STARTが出力されている期間、サンプ
リングクロックφをカウントし、そのカウント結果を波
形値Wを書き込むべき波形値アドレスADR1として出
力する。この波形値アドレスADR1はマイクロコンピ
ュータ181により監視される。
【0093】192はセレクタであり、マイクロコンピ
ュータ181からセレクト信号S1が出力されていない
場合、波形値アドレスカウンタ191が出力する波形値
アドレスADR1を選択して波形メモリ184のアドレ
ス入力端へ供給する。一方、マイクロコンピュータ18
1からセレクト信号S1が出力されている場合、マイク
ロコンピュータ181が出力する読み出しアドレスAD
R4を選択して波形メモリ184のアドレス入力端へ供
給する。
【0094】201は微分回路であり、ローパスフィル
タ183から順次出力される波形値Wの時間微分を演算
して出力する。202は零クロス検出回路であり、波形
値Wが極大値または極小値となることにより波形値Wの
時間微分が0となった場合に零クロス検出パルスZを出
力する。さらに詳述すると、零クロス検出回路202
は、図27に例示する脈波の波形においてピーク点P
1,P2,…,を検出するために設けられた回路であ
り、これらのピーク点に対応した波形値Wが入力された
場合に零クロス検出パルスZを出力する。
【0095】203はピークアドレスカウンタであり、
マイクロコンピュータ181から波形採取指示STAR
Tが出力されている期間、零クロス検出パルスZをカウ
ントし、そのカウント結果をピークアドレスADR2と
して出力する。204は移動平均算出回路であり、現時
点までに微分回路201から出力された過去所定個数分
の波形値Wの時間微分値の平均値を算出し、その結果を
現時点に至るまでの脈波の傾斜を表す傾斜情報SLPと
して出力する。
【0096】205は次に述べるピーク情報を記憶する
ために設けられたピーク情報メモリである。ここで、以
下にピーク情報の詳細について説明する。すなわち、図
28に示すピーク情報の内容の詳細は以下に列挙する通
りである。 波形値アドレスADR1 ローパスフィルタ183から出力される波形値Wが極大
値または極小値となった時点で波形値アドレスカウンタ
191から出力されている書き込みアドレスである。換
言すれば、極大値または極小値に相当する波形値Wの波
形メモリ184における書き込みアドレスである。 ピーク種別B/T 上記波形値アドレスADR1に書き込まれた波形値Wが
極大値T(Top)であるか極小値B(Bottom)
であるかを示す情報である。 波形値W 上記極大値または極小値に相当する波形値である。 ストローク情報STRK 直前のピーク値から当該ピーク値に至るまでの波形値の
変化分である。 傾斜情報SLP 当該ピーク値に至るまでの過去所定個数分の波形値の時
間微分の平均値である。
【0097】次に、マイクロコンピュータ181の制御
下における脈象判定部22の動作を説明する。
【0098】(a)波形およびそのピーク情報の採取 マイクロコンピュータ181により波形採取指示STA
RTが出力されると、波形値アドレスカウンタ191お
よびピークアドレスカウンタ203のリセットが解除さ
れる。この結果、波形値アドレスカウンタ191により
サンプリングクロックφのカウントが開始され、そのカ
ウント値が波形値アドレスADR1としてセレクタ19
2を介して波形メモリ184に供給される。そして、人
体から検出された脈波信号がA/D変換器182に入力
され、サンプリングクロックφに従ってデジタル信号に
順次変換され、ローパスフィルタ183を介し波形値W
として順次出力される。このようにして出力された波形
値Wは、波形メモリ184に順次供給され、その時点に
おいて波形値アドレスADR1によって指定される記憶
領域に書込まれる。以上の動作により、図27に例示す
る脈波波形に対応した一連の波形値Wが波形メモリ18
4に蓄積される。
【0099】一方、上記動作と並行して、ピーク情報の
検出およびピーク情報メモリ205への書込みが、以下
に説明するようにして行われる。まず、体動分離脈波波
形TMHの波形値Wの時間微分が微分回路201によっ
て演算され、この時間微分が零クロス検出回路202お
よび移動平均算出回路204に入力される。移動平均算
出回路204は、このようにして波形値Wの時間微分値
が供給される毎に過去所定個数の時間微分値の平均値
(すなわち、移動平均値)を演算し、演算結果を傾斜情
報SLPとして出力する。ここで、波形値Wが上昇中も
しくは上昇を終えて極大状態となっている場合は傾斜情
報SLPとして正の値が出力され、下降中もしくは下降
を終えて極小状態となっている場合は傾斜情報SLPと
して負の値が出力される。
【0100】そして、例えば図27に示す極大点P1に
対応した波形値Wがローパスフィルタ183から出力さ
れると、時間微分として0が微分回路201から出力さ
れ、零クロス検出回路202から零クロス検出パルスZ
が出力される。この結果、マイクロコンピュータ181
により、その時点における波形値アドレスカウンタ19
1のカウント値である波形アドレスADR1,波形値
W,ピークアドレスカウンタのカウント値であるピーク
アドレスADR2(この場合、ADR2=0)および傾
斜情報SLPが取り込まれる。また、零クロス検出パル
スZが出力されることによってピークアドレスカウンタ
203のカウント値ADR2が1になる。
【0101】一方、マイクロコンピュータ181は、取
り込んだ傾斜情報SLPの符号に基づいてピーク種別B
/Tを作成する。この場合のように極大値P1の波形値
Wが出力されている時にはその時点において正の傾斜情
報が出力されているので、マイクロコンピュータ181
はピーク情報B/Tの値を極大値に対応したものとす
る。そしてマイクロコンピュータ181は、ピークアド
レスカウンタ203から取り込んだピークアドレスAD
R2(この場合、ADR2=0)をそのまま書込アドレ
スADR3として指定し、波形値W,この波形値Wに対
応した波形アドレスADR1,ピーク種別B/T,傾斜
情報SLPを第1回目のピーク情報としてピーク情報メ
モリ205に書き込む。なお、第1回目のピーク情報の
書き込みの場合は、直前のピーク情報がないためストロ
ーク情報STRKの作成および書き込みは行わない。
【0102】その後、図27に示す極小点P2に対応し
た波形値Wがローパスフィルタ183から出力される
と、上述と同様に零クロス検出パルスZが出力され、書
込アドレスADR1,波形値W,ピークアドレスADR
2(=1),傾斜情報SLP(<0)がマイクロコンピ
ュータ181により取り込まれる。そして、上記と同
様、マイクロコンピュータ181により、傾斜情報SL
Pに基づいてピーク種別B/T(この場合、”B”)が
決定される。また、マイクロコンピュータ181により
ピークアドレスADR2よりも1だけ小さいアドレスが
読み出しアドレスADR3としてピーク情報メモリ20
5に供給され、第1回目に書き込まれた波形値Wが読み
出される。そして、マイクロコンピュータ181によ
り、ローパスフィルタ183から今回取り込んだ波形値
Wとピーク情報メモリ205から読み出した第1回目の
波形値Wとの差分が演算され、ストローク情報STRK
が求められる。このようにして求められたピーク種別B
/T,ストローク情報STRKが他の情報,すなわち波
形値アドレスADR1,波形値W,傾斜情報SLP,と
共に第2回目のピーク情報としてピーク情報メモリ20
5のピークアドレスADR3=1に対応した記憶領域に
書き込まれる。以後、ピーク点P3,P4,…,が検出
された場合も同様の動作が行われる。そして所定時間が
経過すると、マイクロコンピュータ181により波形採
取指示STARTの出力が停止され、波形値Wおよびピ
ーク情報の採取が終了する。
【0103】(b)脈波波形の分割処理 ピーク情報メモリ205に記憶された各種情報のうち、
波形パラメータの採取を行う1拍分の波形に対応した情
報を特定するための処理がマイクロコンピュータ181
により行われる。まず、ピーク情報メモリ205から各
ピーク点P1,P2,…,に対応した傾斜情報SLPお
よびストローク情報STRKが順次読み出される。次い
で、各ストローク情報STRKの中から正の傾斜に対応
したストローク情報(すなわち、対応する傾斜情報SL
Pが正の値となっているもの)が選択され、これらのス
トローク情報の中からさらに値の大きなもの上位所定個
数が選択される。そして、選択されたストローク情報S
TRKの中から中央値に相当するものが選択され、波形
パラメータの抽出を行うべき1拍分の脈波の立ち上がり
部(例えば図27において符号STRKMによって示し
た立ち上がり部)のストローク情報が求められる。そし
て、当該ストローク情報のピークアドレスよりも1だけ
前のピークアドレス(すなわち、波形パラメータの抽出
を行うべき1拍分の脈波の開始点P6のピークアドレ
ス)が求められる。
【0104】(c)波形パラメータの抽出 マイクロコンピュータ181は、ピーク情報メモリ20
5に記憶された上記1拍分の脈波に対応した各ピーク情
報を参照して各波形パラメータを算出する。この処理は
例えば次のようにして求められる。 血圧値y1〜y5 ピーク点P7〜P11に対応する波形値をそれぞれy1
〜y5とする。 時間t1 ピーク点P7に対応する波形アドレスからピーク点P6
に対応する波形アドレスを差し引き、その結果に対して
サンプリングクロックφの周期を乗じてt1 を算出す
る。 時間t2〜t6 上記t1と同様、対応する各ピーク点間の波形アドレス
差に基づいて演算する。そして、以上のようにして得ら
れた各波形パラメータはマイクロコンピュータ181内
部のバッファメモリに蓄積される。
【0105】(d)波形パラメータに基づく脈象の判定
処理 以下、波形パラメータに基づく脈象の判定処理について
図29に示すフローチャートを参照して説明する。 d−1:主波の波形幅Wtの算出動作 上述したようにピーク情報は、図25に示す波形ピーク
P1〜P5についての時間t1〜t5、血圧y1〜y
4、および波形の1周期t6からなる。一般に、脈波波
形は、最初の昇降による主波(ピーク点P1に対応)、
それに続く重拍前波(ピーク点P3に対応)、降中狭
(ピークP点3からピーク点P4に対応)および重拍波
(ピーク点P5に対応)から成り立っている。主波は左
心室の急性駆出期に相当する。重拍前波は大動脈の弾性
拡大と抹消反射波の相互関係によって構成される。降中
狭は左心室拡張期の大動脈の圧力を表し、拡張期圧に相
応する。さらに、重拍波は大動脈弁閉鎖に伴う外端血流
の逆流による波である。
【0106】マイクロコンピュータ181は、ピーク情
報に基づいて、脈波の種類を以下のように判別するが、
これに先立ち、図25に示すWtを算出する。Wtは、
主波の高さy1から1/3の位置における波形幅であ
る。図21において、マイクロコンピュータ181は、
2*y1/3を算出し(ステップS300)、算出結果
と波形メモリ184から読み出した波高値をこれと順次
比較する。そして、両者が一致した時点の波形アドレス
をマイクロコンピュータ181内のバッファメモリに格
納する(ステップS301)。これにより点Qa,点Q
bの時間を求め、両者の差を演算して主波の波形幅Wt
を算出する(ステップS302)。
【0107】d−2:脈の種類の判別動作 次にマイクロコンピュータ181は、脈の種類は以下の
ようにして判別する。 弦脈は、図11に示すように、重拍前波が主波と融合
しているため、1)主波が広くまた2)主波の高さに対して
重拍前波の高さが比較的高い等の特徴である。このた
め、マイクロコンピュータ181は、以下の関係式(5
5)〜(59)を演算し、これらを満たす場合に弦脈と
判定する(ステップS303)。 0.20<Wt/t<0.28 …(55) y3/y1≧0.7 …(56) y4/y1≧0.5 …(57) (y5−y4)/y1<0.03 …(58) t1<0.12 …(59)
【0108】平脈は、図12に示すように、主波、重
拍前波、重拍波からなる三峰波である。このため、マイ
クロコンピュータ181は、以下の関係式(60)〜
(64)を演算し、これらを満たす場合に平脈と判定す
る(ステップS304)。 y3/y1<0.7 …(60) y3/y1>y4/y1 …(61) 0.3≦y4/y1<0.5 …(62) (y5−y4)/y1>0.05 …(63) 0.12<Wt/t<0.2 …(64)
【0109】滑脈は、図13に示すように、主波と重
拍前波がほとんど重なっている二峰波である。このた
め、マイクロコンピュータ181は、以下の関係式(6
5)〜(68)を演算し、これらを満たす場合に滑脈と
判定する(ステップS305)。 0.2<y3/y1<0.4 …(65) 0.2<y4/y1<0.4 …(66) (y5−y4)/y1>0.1 …(67) Wt/t<0.20 …(68) こうして、脈象の種類が特定されると、脈象判定部22
は、脈象を示す脈象データZDを生成する(ステップS
306)。なお、上記した弦脈、平脈、滑脈のいずれに
も該当しない場合には、エラーとして処理される(ステ
ップS306)。
【0110】このように第5実施形態においては、脈波
波形MHにウエーブレット変換を施し、体動の性質を巧
みに利用して体動成分を分離し、再び体動分離脈波波形
TMHを再構成した。これにより、ノイズ成分として作
用する体動成分を除去することができ、体動がある場合
でも信号波形を用いて正確に脈象を検出することが可能
となる。
【0111】 G.変形例本発明は、上述した各実施形態に限定される
ものではなく、例えば、以下のような各種の変形が可能
である。 (1)上述した各実施形態では、周波数補正手段を、異
なる周波数領域でエネルギーを比較するために用いた
が、ある周波数領域に着目して、そこのエネルギーレベ
ルに基づいて脈象を特定してもよい。例えば、第1実施
形態において、周波数補正手段を省略した場合には、ウ
エーブレット変換手段は、脈波検出用センサユニット1
30によって検出された脈波波形MHにウエーブレット
変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析データMKD
を生成し、この脈波解析データMKDに演算処理を施し
て、脈波波形の種類を示す脈象データZDを生成すれば
よい(請求項1に対応)。
【0112】例えば、第2,3実施形態において、周波
数補正手段を省略した場合には、脈波検出用センサユニ
ット130によって脈波波形MHが検出されると、第1
のウエーブレット変換部10Aは脈波波形MHにウエー
ブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析デー
タMKDを生成する。また、加速度センサ21によって
体動波形THが検出されると、第2のウエーブレット変
換部10Bは体動波形THにウエーブレット変換を施し
て、各周波数領域毎に体動解析データTKDを生成す
る。この後、マスク部18が脈波解析データMKDから
体動解析データTKDを減算して、体動を除去した補正
脈波データMKD''を生成すると、脈象データ生成部1
2は、補正脈波データMKD''に演算処理を施して、脈
波波形MHの種類を示す脈象データZDを生成するよう
にしてもよい(請求項2に対応)。
【0113】(2)上述した第5実施形態では、体動分
離部19の出力に逆ウエーブレット変換を施して体動分
離脈波波形TMHを生成したが、本発明は体動が除去さ
れたウエーブレットを再構成して時間軸上で脈象を評価
するものであるから、これに限定されるものでなく、体
動が除去されたウエーブレットに基づいて逆ウエーブレ
ットを施すものであれば、いかなるものであってもよ
い。例えば、脈波検出用センサユニット130によって
脈波波形MHが検出されると、第1のウエーブレット変
換部10Aは脈波波形MHにウエーブレット変換を施し
て、各周波数領域毎に脈波解析データMKDを生成す
る。また、加速度センサ21によって体動波形THが検
出されると、第2のウエーブレット変換部10Bは体動
波形THにウエーブレット変換を施して、各周波数領域
毎に体動解析データTKDを生成する。この後、マスク
部19が脈波解析データMKDから体動解析データTK
Dを減算して、体動を除去した補正脈波データMKD''
を生成し、これに逆ウエーブレット変換を施してもよい
(請求項7に対応)。
【0114】(3)上述した各実施形態において、各ウ
エーブレット変換部10,10A,10Bは基底関数展
開部Wを備え、これによりウエーブレット変換を行った
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ウエーブ
レット変換をフィルタバンクによって実現してもよい。
フィルタバンクの構成例を図30に示す。図において、
フィルタバンクは3段で構成されており、その基本単位
は、高域フィルタ1Aおよびデシメーションフィルタ1
Cと、低域フィルタ1Bおよびデシメーションフィルタ
1Cである。高域フィルタ1Aと低域フィルタ1Bは、
所定の周波数帯域を分割して、高域周波数成分と低域周
波数成分を各々出力するようになっている。この例にあ
っては脈波データMDの周波数帯域として0Hz〜4H
zを想定しているので、一段目の高域フィルタ1Aの通
過帯域は2Hz〜4Hzに設定され、一方、一段目の低
域フィルタ1Bの通過帯域は0Hz〜2Hzに設定され
る。また、デシメーションフィルタ1Cは、1サンプル
おきにデータを間引く。こうして生成されたデータが次
段に供給されると、周波数帯域の分割とデータの間引き
が繰り返され、最終的には、0Hz〜4Hzの周波数帯
域を8分割したデータM1〜M8が得られる。
【0115】また、高域フィルタ1Aと低域フィルタ1
Bとは、その内部に遅延素子(Dフリップフロップ)を含
むトランスバーサルフィルタで構成すればよい。ところ
で、人の脈拍数は40〜200の範囲にあり、脈波波形
MHの基本波周波数は、生体の状態に応じて刻々と変動
する。この場合、基本波周波数に同期して、分割する帯
域を可変することができれば、動的な生体の状態に追従
した情報を得ることができる。そこで、トランスバーサ
ルフィルタに供給するクロックを脈波波形MHとさせる
ことによって、分割する帯域を適応的に可変してもよ
い。
【0116】また、脈波解析データMKDのうち、脈波
波形MHの特徴を表す代表的な周波数成分は、基本波、
第2高調波および第3高調波の各周波数成分である。し
たがって、フィルタバンクの出力データM*1〜M*8
のうち一部を用いて脈象を判定するようにしてもよい。
この場合、上述したようにフィルタバンクを脈波波形M
Hに同期するように構成すれば、高域フィルタ1A、低
域フィルタ1Bおよびデシメーションフィルタ1Cの一
部を省略して、構成を簡易なものにすることができる。
【0117】(4)上述した第5実施形態において、ウ
エーブレット変換部10を図30に示すフィルタバンク
で構成した場合には、逆ウエーブレット変換部20を図
31に示すフィルタバンクで構成してもよい。図におい
て、フィルタバンクは3段で構成されており、その基本
単位は、高域フィルタ2Aおよび補間フィルタ2Cと、
低域フィルタ1Bおよび補間フィルタ2Cと、加算器2
Dである。高域フィルタ2Aと低域フィルタ2Bは、所
定の周波数帯域を分割して、高域周波数成分と低域周波
数成分を各々出力するようになっている。また、補間フ
ィルタ2Cは、2サンプル毎に1サンプルを内挿補間す
る。
【0118】ここで、波形を再現するためには、図30
に示すフィルタバンクと図31に示すフィルタバンクに
完全再構成フィルタバンクを用いる必要がある。この場
合、高域フィルタ1A,2Aおよび低域フィルタ1B,
2Bの特性は、以下の関係があることが必要である。 H0(-Z)F0(Z)+H1(-Z)F1(Z)=0 H0(Z)F0(Z)+H1(-Z)F1(Z)=2Z−L
【0119】また、高域フィルタ2Aと低域フィルタ2
Bとは、その内部に遅延素子(Dフリップフロップ)を
含むトランスバーサルフィルタで構成すればよい。な
お、ウエーブレット変換部10で使用するフィルタバン
クを、脈波波形MHの基本波周波数に同期して、分割す
る帯域を可変するため、供給するクロックを脈波波形M
Hと同期させた場合には、このクロックを高域フィルタ
2Aと低域フィルタ2Bに供給してもよい。
【0120】(5)上述した第2,第3実施形態におい
ては、加速度センサ21によって体動波形THを検出し
た。ところで、体動が検出される場合は、利用者が運動
状態にあるため、脈波波形MHの基本波周波数が高くな
る。この脈波波形MHは、第1のウエーブレット変換部
10Aにて周波数解析されるが、周波数解析の対象とな
る周波数領域を固定にすると、脈波波形MHの特徴部分
を十分に解析することが困難となる。例えば、安静状態
で脈波波形MHの基本波周波数が1Hzであった人が、
ランニングを行い、脈波波形MHの基本波周波数が2H
z(脈拍数120に相当)に変化したとする。安静状態
においては、第2実施形態で説明したように0〜4Hz
の範囲でウエーブレット変換を行うことにより、脈波波
形MHの第3高調波まで周波数解析を行うことができ
る。しかし、ランニング中にあっては、第3高調波は6
Hzとなるので、周波数解析を行うことができなくなっ
てしまう。
【0121】そこで、体動波形THに基づいて運動量を
求め、運動量が大きくなるにつれウエーブレット変換を
行う周波数領域を高い領域へシフトするように第1,第
2のウエーブレット変換部10A,10Bを制御しても
よい。また、第1,第2のウエーブレット変換部10
A,10Bを上述したフィルタバンクで構成する場合に
あっては、そのクロック周波数を運動量に応じて制御す
ればよい。すなわち、運動量が増加するにつれ、クロッ
ク周波数を高くするように周知のフィードバック制御を
施すようにすればよい。
【0122】ランニング中にあっては、体動波形THの
ピッチは、腕の往復ピッチを示しており、足のスライド
ピッチと一定の関係があり、腕の振り一回に対して2歩
進むのが通常である。また、運動量は走行速度と歩幅の
積で表すことができる。一般に、走行速度が上がるとと
もにピッチも上がり、また、歩幅は減少する傾向にあ
る。したがって、体動波形THのピッチと運動量には一
定の関係がある。 例えば、図32は、第1に、グラン
ド走における走行速度および拍数の関係と、第2に、走
行速度および走行ピッチの関係とを、同じ図上で示した
ものである。この図に示すように、被験者の拍数および
走行ピッチは、走行速度とともに増加することが判る。
すなわち、走行ピッチが高くなると、これに伴い運動量
と拍数が増加することが判る。したがって、、体動波形
THのピッチと運動量の関係を予め測定し、これをテー
ブルに格納しておき、このテーブルを参照して、運動量
を算出するようにしてもよい。
【0123】また、図32より、体動波形THのピッチ
と心拍数との間にも一定の関係があると考えられるの
で、体動波形THのピッチと周波数解析の対象とする周
波数領域の関係をテーブルに格納しておき、計測された
体動波形THのピッチに基づいて、テーブルを参照して
周波数解析の対象となる周波数領域を読み出すようにし
てもよい。より具体的には、、体動波形THのピッチと
最適なクロック周波数の関係を予め測定し、これをテー
ブルに格納しておき、このテーブルを参照して、クロッ
ク周波数を定めるようにすればよい。これらの場合、体
動波形THのピッチとの関係を詳細に求めなくとも、数
カ所のデータを格納しておき、残りのデータについては
補間により求めるようにしてもよい。
【0124】(6)また、上述した各実施形態において
は、表示部13を告知手段の一例として説明したが、装
置から人間に対して告知をするための手段としては以下
説明するようなものが挙げられる。これら手段は五感を
基準に分類するのが適当かと考えられる。なお、これら
の手段は、単独で使用するのみならず複数の手段を組み
合わせても良いことは勿論である。そして、以下説明す
るように、例えば視覚以外に訴える手段を用いれば、視
覚障害者であっても告知内容を理解することができ、同
様に、聴覚以外に訴える手段を用いれば聴覚障害者に対
して告知を行うことができ、障害を持つ使用者にも優し
い装置を構成できる。
【0125】まず、聴覚に訴える告知手段としては、脈
象の分析・診断結果などを知らせるための目的、あるい
は警告の目的でなされるものなどがある。例えば、ブザ
ーの他、圧電素子、スピーカが該当する。また、特殊な
例として、告知の対象となる人間に携帯用無線呼出受信
機を持たせ、告知を行う場合にはこの携帯用無線呼出受
信機を装置側から呼び出すようにすることが考えられ
る。また、これらの機器を用いて告知を行うにあたって
は、単に告知するだけではなく、何らかの情報を一緒に
伝達したい場合も多々ある。そうした場合、伝えたい情
報の内容に応じて、以下に示す音量等の情報のレベルを
変えれば良い。例えば、音高、音量、音色、音声、音楽
の種類(曲目など)である。
【0126】次に、視覚に訴える告知手段が用いられる
のは、装置から各種メッセージ,測定結果を知らせる目
的であったり、警告をするためであったりする。そのた
めの手段として以下のような機器が考えられる。例え
ば、ディスプレイ装置、CRT(陰極線管表示装置),
LCD(液晶表示ディスプレ)、プリンタ、X−Yプロ
ッタ、ランプなどがある。なお、特殊な表示装置として
眼鏡型のプロジェクターがある。また、告知にあたって
は以下に示すようなバリエーションが考えられる。例え
ば、数値の告知におけるデジタル表示,アナログ表示の
別、グラフによる表示、表示色の濃淡、数値そのまま或
いは数値をグレード付けして告知する場合の棒グラフ表
示、円グラフ、フェイスチャート等である。フェイスチ
ャートとしては、例えば、老人の顔を弦脈に、健康な壮
年の顔を平脈に、不健康な壮年の顔を滑脈に各々対応さ
せてもよい。
【0127】次に、触覚に訴える告知手段は、警告の目
的で使用されることがあると考えられる。そのための手
段として以下のようなものがある。まず、腕時計等の携
帯機器の裏面から突出する形状記憶合金を設け、この形
状記憶合金に通電するようにする電気的刺激がある。ま
た、腕時計等の携帯機器の裏から突起物(例えばあまり
尖っていない針など)を出し入れ可能な構造としてこの
突起物によって刺激を与える機械的刺激がある。
【0128】次に、嗅覚に訴える告知手段は、装置に香
料等の吐出機構を設けるようにして、告知する内容と香
りとを対応させておき、告知内容に応じた香料を吐出す
るように構成しても良い。ちなみに、香料等の吐出機構
には、マイクロポンプなどが最適である。
【0129】(7)上述した各実施形態においては、脈
波検出手段f1の一例として脈波検出用センサユニット
130を取りあげ説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、脈動を検出できるものであれば、どの
ようなものであってもよい。
【0130】例えば、脈波検出用センサユニット130
は反射光を利用したものであったが、透過光を利用した
ものであってもよい。ところで、波長領域が700nm
以下の光は、指の組織を透過しにくい傾向がある。この
ため、透過光を利用する場合は、発光部から波長が60
0nm〜1000nmの光を照射し、照射光を組織→血
管→組織の順に透過させ、この透過光の光量変化を検出
する。透過光は血液中のヘモグロビンの吸収を受けるの
で、透過光の光量変化を検出することによって、脈波波
形を検出することができる。
【0131】この場合、発光部には、InGaAs系
(インジウム−ガリウム−砒素)やGaAs系(ガリウ
ム−砒素)のレーザー発光ダイオードが好適である。と
ころで、波長が600nm〜1000nmの外光は組織
を透過し易いので、受光部に外光が入射すると脈波信号
のS/Nが劣化してしまう。そこで、発光部から偏光し
たレーザー光を照射し、透過光を偏光フィルタを介して
受光部で受光するようにしてもよい。これにより、外光
の影響を受けることなく、脈波信号を良好なS/N比で
検出することができる。
【0132】この場合には、図33(a)に示すよう
に、発光部200を締着具145の締め付け側に設け、
時計本体側には受光部201を設けている。この場合、
発光部200から照射された光は、血管143を透過し
た後、橈骨202と尺骨203の間を通って、受光部2
01に達する。なお、透過光を用いる場合には、照射光
は組織を透過する必要があるため、組織の吸収を考慮す
ると、その波長は600nm〜1000nmであること
が望ましい。
【0133】また、同図(b)は検出部位を耳朶とする
例である。把持部材204と把持部材205は、バネ2
07で付勢され、軸206を中心に回動できるようにな
っている。また、把持部材204と把持部材205に
は、発光部200と受光部201が設けられている。こ
の脈波検出部を用いる場合には、耳朶を把持部材204
と把持部材205で把持して脈波を検出する。なお、反
射光を用いる場合には、同図(c)に示すように指尖部
から脈波波形MHを検出するようにしてもよい。
【0134】次に、光電式脈波センサを眼鏡と組み合わ
せた使用態様を説明する。なお、この眼鏡の形態では、
使用者に対する告知手段としての表示装置も一緒に組み
込まれた構造になっている。したがって、脈波検出部と
して以外に表示装置としての機能についても併せて説明
する。図34は、脈波検出部が接続された装置を眼鏡に
取り付けた様子を表わす斜視図である。図のように、装
置本体は本体75aと本体75bに分かれ、それぞれ別
々に眼鏡の蔓76に取り付けられており、これら本体が
蔓76内部に埋め込まれたリード線を介して互いに電気
的に接続されている。
【0135】本体75aは表示制御回路を内蔵してお
り、この本体75aのレンズ77側の側面には全面に液
晶パネル78が取り付けられ、また、該側面の一端には
鏡79が所定の角度で固定されている。さらに本体75
aには、光源(図示略)を含む液晶パネル78の駆動回
路と、表示データを作成するための回路が組み込まれて
いる。この光源から発射された光は、液晶パネル78を
介して鏡79で反射されて、眼鏡のレンズ77に投射さ
れる。また、本体75bには、装置の主要部が組み込ま
れており、その上面には各種のボタンが設けられてい
る。なお、これらボタン80,81の機能は装置毎に異
なる。また。光電式脈波センサを構成するLED32お
よびフォトトランジスタ33(図3を参照)はパッド8
2,83に内蔵されると共に、パッド82,83を耳朶
へ固定するようになっている。これらのパッド82,8
3は、本体75bから引き出されたリード線84,84
によって電気的に接続されている。
【0136】次に、圧力センサによって脈波波形MHを
検出する例を説明する。図35(a)は圧力センサを用
いた脈波診断装置の外観構成を示す斜視図である。この
図に示すように、脈波診断装置1には、一対のバンド1
44,144が設けられており、その一方の締着具14
5の締め付け側には、圧力センサ130’の弾性ゴム1
31が突出して設けられている。締着具145を備える
バンド144は、圧力センサ130による検出信号を供
給するべくFPC(Flexible Printed Circuit)基板を
軟性プラスチックで被覆した構造(詳細は図示省略)と
なっている。
【0137】また、使用時においては、図35(b)に
示すように、締着具145に設けられた弾性ゴム131
が橈骨動脈143の近傍に位置するべく、腕時計146
が被験者の左腕147に巻回される。このため、脈波を
恒常的に検出することが可能となる。なお、この巻回に
ついては通常の腕時計の使用状態と何等変わることがな
い。こうして弾性ゴム131が、被験者の橈骨動脈14
3近傍に押圧されると、該動脈の血流変動(すなわち脈
波)が弾性ゴム131を介して圧力センサ130’に伝
達され、圧力センサ130’はこれを血圧として検知す
る。
【0138】(8)上述した第2実施形態において、第
1のウエーブレット変換部10Aは、図36に示すよう
に構成してもよい。図36において、振幅検出回路11
0に体動波形THが供給されると、その振幅値PPが検
出される。この振幅値PPは、比較器111によって基
準値REFと比較され、比較器111では振幅値PPが
基準値REFを上回る期間にローレベルとなり、振幅値
PPが基準値REFを下回る期間にハイレベルとなる制
御信号が生成される。この制御信号は体動の有無を表し
ており、ローレベルの期間は体動があり、ハイレベルの
期間は体動がない。この場合、基準値REFは体動の有
無を判別できるように実験で予め定められている。次
に、ゲート回路112は制御信号に基づいて脈波波形M
Hにゲートをかける。具体的には、制御信号がハイレベ
ルの期間、脈波波形MHをリンギングフィルタに供給
し、一方、制御信号がローレベルの期間、脈波波形MH
をリンギングフィルタ101に供給しないようにする。
これにより、体動有りの期間においては、脈波波形MH
をマスクすることができる。
【0139】この場合、リンギングフィルタ101のQ
値は高く設定されているので、脈波波形MHの供給が一
定期間停止したとしても、停止前の出力波形に連続した
正弦波を出力し続けることができる。したがって、体動
がある場合であっても、脈波波形MHの周期を算出し、
これに基づいてウエーブレット変換を施すことが可能と
なる。
【0140】(9)上述した各実施形態においては、脈
波波形MHにウエーブレット変換を施すことによって脈
象を判定したが、生体の各種情報を得るためにウエーブ
レット変換の変換結果を利用してもよい。 1)例えば、リラッククス度を脈波波形や心電波形を解
析することによって検出してもよい。心電図において、
ある心拍のR波と次の心拍のR波との時間間隔はRR間
隔と呼ばれている。このRR間隔は人体における自律神
経機能の指標となる数値である。図37は、心電図にお
ける心拍と、これら心拍の波形から得られるRR間隔を
図示したものである。同図からもわかるように、心電図
の測定結果の解析によれば、RR間隔が時間の推移とと
もに変動することが知られている。
【0141】一方、橈骨動脈部などで測定される血圧の
変動は収縮期血圧および拡張期血圧の一拍毎の変動とし
て定義され、心電図におけるRR間隔の変動と対応して
いる。図38は心電図と血圧との関係を示したものであ
る。この図からわかるように、一拍毎の収縮期および拡
張期の血圧は、各RR間隔における動脈圧の最大値,お
よび該最大値の直前に見られる極小値として測定され
る。これら心拍変動ないしは血圧変動のスペクトル分析
を行うことにより、これらの変動が複数の周波数の波か
ら構成されていることがわかる。これらは以下に示す3
種類の変動成分に区分される。 呼吸に一致した変動であるHF(High Frequency)
成分 10秒前後の周期で変動するLF(Low Frequency)
成分 測定限界よりも低い周波数で変動するトレンド(Tre
nd)
【0142】測定した脈波の各々について、隣接する脈
波と脈波の間のRR間隔を求めて、得られたRR間隔の
離散値を適当な方法(たとえば3次のスプライン補間)
により補間する(図37を参照)。そして、補間後の曲
線にFFT処理を施してスペクトル分析を行うことで、
上記の変動成分を周波数軸上のピークとして取り出すこ
とが可能となる。図39(a)は、測定した脈波のRR
間隔の変動波形、および該変動波形を上記3つの周波数
成分に分解した場合の各変動成分の波形を示している。
また図39(b)は、図39(a)に示したRR間隔の
変動波形に対するスペクトル分析の結果である。
【0143】この図からわかるように、たとえば安静時
の場合は、0.07Hz付近,0.25Hz付近の2つ
の周波数においてピークが見られ、前者がLF成分であ
り後者がHF成分である。なお、トレンドの成分は測定
限界以下であるため図からは読み取れない。LF成分は
交感神経の緊張度の度合いを表しており、本成分の振幅
が大きいほど緊張度が増している(或いは興奮状態にあ
る)こととなる。一方、HF成分は副交感神経の緊張度
の度合いを表しており、本成分の振幅が大きいほどリラ
ックスしている(或いは鎮静状態にある)ことを意味す
る。
【0144】LF成分およびHF成分の振幅値には個人
差があるので、このことを考慮した場合、LF成分とH
F成分の振幅比である「LF/HF」が被験者の緊張度
の推定に有用である。上述したLF成分とHF成分の特
質から、「LF/HF」の値が大きいほど緊張の度合い
が高く、「LF/HF」の値が小さいほど緊張の度合い
は低くリラックスしていることとなる。一方、RR50
とは、所定時間の脈波の測定において、連続する2心拍
のRR間隔に対応する脈波の間隔の絶対値が50ミリ秒
以上変動した個数で定義される。RR50の値が大きい
ほど被験者は鎮静状態にあり、RR50の値が小さいほ
ど興奮状態にあることが解明されている。
【0145】したがっで、心電波形や脈波波形をウエー
ブレット変換することによって上記したLF、HFを算
出し、これに基づいてリラックス度を算出するようにし
てもよい。また、心電波形や脈波波形は1心拍毎に急峻
に立ち上がるから、心電波形や脈波波形をウエーブレッ
ト変換すると、立ち上がり部分で高域周波数成分が大き
くなる。したがって、高域周波数成分の変動からRR間
隔を求め、これに基づいてRR50を算出し、リラック
ス度を検出するようにしてもよい。
【0146】2)近年、自動車等の運転中における居眠
りを原因とした交通事故が多発している。そのため、こ
うした事故を未然に防止する目的で従来より様々な装置
が案出されている。一例を挙げればハンドルに取り付け
た装置が考えられる。このような装置では、ハンドルの
左右に導体を張り付けておき、ドライバーの両手が常時
この導体に触れるようにして人体(ドライバー)の抵抗
の測定を行う。ドライバーが居眠りをしてハンドルから
手を離せば導体間の抵抗値が変化することになるので、
この現象を居眠りとして捉えてドライバーへ警告音を発
するようにすれば事故を未然に防ぐことができる。ま
た、他の例として、ドライバーの心電図の測定から得ら
れる心拍変動を利用するもの,ドライバーの呼吸の変動
を利用するものなどが考えられている。
【0147】ところで、上述したようなハンドルに導体
を張り付ける方式では、ドライバーが片手で運転してい
る場合,ドライバーが手袋をしているような場合などに
は正確な居眠り監視ができない。また、心拍変動や呼吸
変動等を捉える方式では、装置が大がかりなものとなる
上、日常、ドライバーが携帯するには不向きである。そ
こで、脈波波形をウエーブレット変換した結果から人体
の覚醒レベルを解析することによって居眠り状態を検出
してもよい。
【0148】ウエーブレット変換を適用した居眠り防止
装置では、脈波に含まれる情報と人体の覚醒レベルとの
間に存する相関関係を基礎として、人体の居眠りの状態
を検出するものである。その際、脈波から得られる幾つ
かの測定量を人体の覚醒状態を判断する上での指標とし
ており、その具体例として以下ではLF,HF,「LF
/HF」,RR50を用いる。上記相関関係によれば、
眠りが深くなるにつれて生体の状態は鎮静状態へ向かう
ことから、居眠りをすることによって例えばRR50の
値が徐々に大きくなってゆくものと考えられる。したが
って、これら指標の変化を検出することで居眠りが検出
できることになる。
【0149】3)また、脈波波形を用いて運動強度を算
出することが行われるが、これに上述した脈波診断装置
を適用することも可能である。この理論的根拠となる原
理について説明する。まず、本発明者らは、エルゴメト
リーにおける運動強度の指標に役立てるため、被験者に
対し、走行速度を段階的に変化させ、各種データを採取
する実験を行なった。この実験結果について、図40を
参照して説明する。同図(a)は、第1に、グランド走
における走行速度および拍数の関係と、第2に、走行速
度および走行ピッチの関係とを、同じ図上で示したもの
である。この図に示すように、被験者の拍数および走行
ピッチは、走行速度とともに増加することが判る。同図
(b)は、グランド走における走行速度および被験者の
主観的運動強度の関係を示す図である。ここで、主観的
運動強度は、被験者がその速度で走行した場合、どのよ
うな主観的感覚を伴うかを点数付けしたものであり、図
4に示すように、「きつい」と感じるほどに高くなるよ
うに設定されている。図3(b)に示すように、走行速
度が高くなると、主観的運動強度を示す点数も大きくな
り、被験者が感じる「きつさ」の程度も高くなることが
判る。次に、同図(c)は、グランド走における走行速
度と、耳朶採血法により求められた血中乳酸濃度との関
係を示す図である。この図に示すように、点A付近にお
いて、被験者の血中乳酸濃度が急激に上昇し始めること
が判る。
【0150】周知のように、乳酸は疲労物質であるた
め、この濃度が高くなると、強度一定で運動を持続する
ことができなくなる。逆に言えば、持続性運動を単に行
なうのであれば、乳酸濃度が低い領域の強度で運動を行
なえば良い。一方、乳酸濃度が低く抑えられる運動強度
であっても、被験者が「楽」と感じる運動強度であれ
ば、トレーニングの効果が期待できない。このため、全
身持久力を高めるために、持続性運動を行なうのであれ
ば、被験者の血中乳酸濃度が低い領域の運動強度であっ
て、被験者が「ややきつい」と感じる運動強度で行なう
のが好ましいと考えられる。このような運動強度は、図
において点Aに相当している。実際、血中乳酸濃度が上
昇し始める点Aに相当する運動強度について、最大酸素
摂取量を用いた相対的強度で示すと、ほぼ50%VO2max
wtであることが知られている。また、この値は、全身持
久力を高めるために行なうトレーニングの運動強度とし
て適切であることも知られている。したがって、点Aに
相当する運動強度は、運動時における被験者の肉体的・
精神的を考慮した運動強度であって、全身持久力を高め
るためのトレーニングを行なう際の指標となるべき運動
強度であると言える。
【0151】しかしながら、点Aを直接求めるには、運
動時において血中乳酸濃度を継続して測定しなければな
らない。このことは、実際問題として極めて困難であ
る。ところで、乳酸濃度の上昇点A付近において、被験
者の拍数とピッチとが互い同期している。一方、運動時
の拍数や走行ピッチを用いれば、運動強度を表わすこと
ができる。したがって、被験者の拍数とピッチとが一致
する地点を判定し、その地点での運動強度を求めること
によって、点Aに相当する運動強度が間接的に求めるこ
とが可能となる。そして、この運動強度を告知すること
で、全身持久力を高めるためのトレーニングを行なう際
の適切な指標が提供されることとなる。
【0152】そこで、被験者の拍数を脈波波形のウエー
ブレット変換結果と体動波形のウエーブレット変換結果
から算出し、被験者のピッチを体動波形のウエーブレッ
ト変換結果から算出して、最適な運動強度を求めればよ
い。
【0153】
【発明の効果】上述したように本発明に係わる発明特定
事項によれば、簡易な構成で確実に脈象を検出すること
ができる。また、日常生活や運動中であっても脈象を特
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる脈波診断装置の
機能構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 第1実施形態に係わる脈波診断装置の外観構
成を示す斜視図である。
【図3】 同実施形態に係わる脈波検出用センサユニッ
ト130の回路図である。
【図4】 同実施形態に係わる脈波診断装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図5】 同実施形態に係わるウエーブレット変換部1
0のブロック図である。
【図6】 同実施形態に係わる波形整形部100のブロ
ック図である。
【図7】 同実施形態に係わるウエーブレット変換部1
0の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】 同実施形態において1回の心拍で生成される
脈波解析データMKDを示す図である。
【図9】 同実施形態に係わる脈象データ生成部12の
ブロック図である。
【図10】 同実施形態に係わるメモリ124に格納さ
れる脈波補正データMKD’の平均値を示す図である。
【図11】 同実施形態において弦脈の代表的波形と平
均値の関係を示す図である。
【図12】 同実施形態に係わる平脈の代表的波形と平
均値の関係を示す図である。
【図13】 同実施形態に係わる滑脈の代表的波形と平
均値の関係を示す図である。
【図14】 同実施形態に係わる脈象データ生成部12
の他の構成例を示すブロック図である。
【図15】 第2実施形態に係わる脈波診断装置のブロ
ック図である。
【図16】 同実施形態に係わる脈波診断装置の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図17】 同実施形態において、期間Tcにおける脈
波補正データMKD’を示す図である。
【図18】 同実施形態において、期間Tcにおける体
動補正データTKD’を示す図である。
【図19】 同実施形態において、体動成分が除去され
た脈波補正データMKD''を示す図である。
【図20】 第3実施形態に係わる脈波診断装置のブロ
ック図である。
【図21】 第4実施形態に係わる脈波診断装置のブロ
ック図である。
【図22】 同実施形態に係わる体動分離部19の詳細
なブロック図である。
【図23】 同実施形態に係わる体動分離脈波データT
BDの一例を示す図である。
【図24】 第5実施形態に係わる脈波診断装置のブロ
ック図
【図25】 同実施形態に係わる1拍分の体動分離脈波
波形TMHの一例を示す図である。
【図26】 同実施形態に係わる脈象判定部22の構成
を示すブロック図である。
【図27】 同実施形態に係わる脈波波形の一例を示す
図である。
【図28】 同実施形態に係わるピーク情報の内容を示
す図である。
【図29】 同実施形態の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図30】 変形例においてウエーブレット変換をフィ
ルタバンクで構成した場合の例を示すブロック図であ
る。
【図31】 変形例において逆ウエーブレット変換をフ
ィルタバンクで構成した場合の例を示すブロック図であ
る。
【図32】 変形例において走行ピッチ及び拍数と走行
速度の関係を示す図である。
【図33】 変形例に係わる光電式脈波センサの例を示
す図である。
【図34】 変形例において光電式脈波センサを眼鏡に
応用した例を示す図である。
【図35】 変形例において圧力センサを用いた脈波診
断装置の外観構成を示す斜視図である。
【図36】 変形例に係わる第1のウエーブレット変換
部10Aの構成を示すブロック図である。
【図37】 変形例において心電図における心拍とこれ
ら心拍の波形から得られるRR間隔を示したものであ
る。
【図38】 変形例において心電図と血圧との関係を示
す図である。
【図39】 (a)は、測定した脈波のRR間隔の変動
波形、および該変動波形を上記3つの周波数成分に分解
した場合の各変動成分の波形を示す図である。また
(b)は、(a)に示したRR間隔の変動波形に対する
スペクトル分析の結果である。
【図40】 変形例において、被験者に対し走行速度を
段階的に変化させ、各種データを採取する実験を行なっ
た実験結果を示す図である。
【符号の説明】
10 ウエーブレット変換部(ウエーブレット変換手
段) 10A 第1のウエーブレット変換部(第1のウエーブ
レット変換手段) 10B 第2のウエーブレット変換部(第2のウエーブ
レット変換手段) 11 周波数補正部(周波数補正手段) 11A 第1の周波数補正部(第1の周波数補正手段) 11B 第1の周波数補正部(第1の周波数補正手段) 12 脈象データ生成部(脈象データ生成手段) 18 マスク部(マスク手段) 20 逆ウエーブレット変換部(逆ウエーブレット変換
手段) 21 加速度センサ(体動検出手段) 22 脈象判定部(脈象データ生成手段) 130 脈波検出用センサ(脈波検出手段) TH 体動波形 ZD 脈象データ MH 脈波波形 MKD 脈波解析データ MKD’ 脈波補正データ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の検出部位から脈波波形を検出する
    脈波検出手段と、 前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析
    データを生成するウエーブレット変換手段と、 前記脈波解析データに演算処理を施して、前記脈波波形
    の種類を示す脈象データを生成する脈象データ生成手段
    とを備えたことを特徴とする脈波診断装置。
  2. 【請求項2】 生体の検出部位から脈波波形を検出する
    脈波検出手段と、 前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析
    データを生成する第1のウエーブレット変換手段と、 前記生体の体動を検出して体動波形を出力する体動検出
    手段と、 前記体動検出手段によって検出された前記体動波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に体動解析
    データを生成する第2のウエーブレット変換手段と、 前記脈波解析データから前記体動解析データを減算し
    て、体動を除去した補正脈波データを生成するマスク手
    段と、 前記マスク手段によって生成された前記補正脈波データ
    に演算処理を施して、前記脈波波形の種類を示す脈象デ
    ータを生成する脈象データ生成手段とを備えたことをす
    特徴とする脈波診断装置。
  3. 【請求項3】 生体の検出部位から脈波波形を検出する
    脈波検出手段と、 前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析
    データを生成するウエーブレット変換手段と、 対応する各周波数に基づいて、前記脈波解析データに周
    波数当たりのパワーを正規化するように補正を施し、補
    正脈波データを生成する周波数補正手段と、 前記補正脈波データに演算処理を施して、前記脈波波形
    の種類を示す脈象データを生成する脈象データ生成手段
    とを備えたことを特徴とする脈波診断装置。
  4. 【請求項4】 生体の検出部位から脈波波形を検出する
    脈波検出手段と、 前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析
    データを生成する第1のウエーブレット変換手段と、 対応する各周波数に基づいて、前記脈波解析データに周
    波数当たりのパワーを正規化するように補正を施し、補
    正脈波データを生成する第1の周波数補正手段と、 前記生体の体動を検出して体動波形を出力する体動検出
    手段と、 前記体動検出手段によって検出された前記体動波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に体動解析
    データを生成する第2のウエーブレット変換手段と、 対応する各周波数に基づいて、前記体動解析データに周
    波数当たりのパワーを正規化するように補正を施し、体
    動補正データを生成する第2の周波数補正手段と、 前記補正脈波データから前記体動補正データを減算し
    て、体動を除去した補正脈波データを生成するマスク手
    段と、 前記マスク手段によって生成された前記補正脈波データ
    に演算処理を施して、前記脈波波形の種類を示す脈象デ
    ータを生成する脈象データ生成手段とを備えたことをす
    特徴とする脈波診断装置。
  5. 【請求項5】 生体の検出部位から脈波波形を検出する
    脈波検出手段と、 前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析
    データを生成する第1のウエーブレット変換手段と、 前記生体の体動を検出して体動波形を出力する体動検出
    手段と、 前記体動検出手段によって検出された前記体動波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に体動解析
    データを生成する第2のウエーブレット変換手段と、 前記脈波解析データから前記体動解析データを減算し
    て、体動を除去した脈波データを各周波数領域毎に生成
    するマスク手段と、 対応する各周波数に基づいて、前記脈波データに周波数
    当たりのパワーを正規化するように補正を施し、補正脈
    波データを生成する周波数補正手段と、 前記マスク手段によって生成された前記補正脈波データ
    に演算処理を施して、前記脈波波形の種類を示す脈象デ
    ータを生成する脈象データ生成手段とを備えたことを特
    徴とする脈波診断装置。
  6. 【請求項6】 生体の検出部位から脈波波形を検出する
    脈波検出手段と、 前記脈波検出手段によって検出された前記脈波波形にウ
    エーブレット変換を施して、各周波数領域毎に脈波解析
    データを生成するウエーブレット変換手段と、 前記脈波解析データのうち、体動に対応する周波数成分
    を除去して、脈波解析データを生成する体動分離手段
    と、 前記体動分離手段によって生成された脈波解析データに
    対して対応する周波数に応じて補正を行って、補正脈波
    データを生成する周波数補正手段と、 前記補正脈波データに演算処理を施して、前記脈波波形
    の種類を示す脈象データを生成する脈象データ生成手段
    とを備えたことを特徴とする脈波診断装置。
  7. 【請求項7】 前記脈象データ生成手段は、 前記補正脈波データに逆ウエーブレット変換を施して体
    動が除去された脈波データを生成する逆ウエーブレット
    変換手段と、 前記脈波データの各ピーク情報に基づいて前記脈象デー
    タを生成するデータ生成手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項2または6に記載の脈波診断装置。
  8. 【請求項8】 前記体動検出手段によって検出された体
    動波形に基づいて、生体の運動状態を検出する状態検出
    手段と、 前記運動状態に応じて、周波数解析の対象となる周波数
    領域を可変するように前記第1のウエーブレット変換手
    段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求
    項2、4、5のうちいずれか1項に記載の脈波診断装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記生体の運動状態と
    周波数解析の対象となる周波数領域の関係を予め記憶し
    た記憶手段と、前記状態検出手段によって検出された前
    記生体の運動状態に基づいて、周波数解析の対象となる
    周波数領域を読み出す読出手段とを備え、この読出結果
    に基づいて周波数解析の対象となる周波数領域を制御す
    ることを特徴とする請求項8に記載の脈波診断装置。
  10. 【請求項10】 前記脈波波形の周期を検出する脈波周
    期検出手段を備え、 前記ウエーブレット変換手段は、検出された前記周期に
    同期してウエーブレット変換を施すことを特徴とする請
    求項1、3、6または7のうちいずれか1項に記載の脈
    波診断装置。
  11. 【請求項11】 前記脈波波形の周期を検出する脈波周
    期検出手段を備え、 前記第1のウエーブレット変換手段および前記第2のウ
    エーブレット変換手段は、検出された前記周期に同期し
    てウエーブレット変換を施すことを特徴とする請求項
    2、4、5、8または9のうちいずれか1項に記載の脈
    波診断装置。
  12. 【請求項12】 前記脈象データ生成手段によって生成
    された前記脈象データを告知する告知手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に
    記載の脈波診断装置。
  13. 【請求項13】 前記脈波検出手段は、生体の動脈の脈
    動を圧力によって検出する圧力センサからなることを特
    徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の
    脈波診断装置。
  14. 【請求項14】 前記脈波検出手段は、生体の検出部位
    に300nm〜7000nmの波長の光を照射したとき
    に得られる反射光を受光した受光信号を脈波波形として
    検出することを特徴とする請求項1乃至12のうちいず
    れか1項に脈波診断装置。
  15. 【請求項15】 前記脈波検出手段は、生体の検出部位
    に600nm〜1000nmの波長の光を照射したとき
    に得られる透過光を受光した受光信号を脈波波形として
    検出することを特徴とする請求項1乃至12のうちいず
    れか1項に脈波診断装置。
JP05963297A 1997-02-12 1997-03-13 脈波診断装置 Expired - Fee Related JP3747552B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05963297A JP3747552B2 (ja) 1997-03-13 1997-03-13 脈波診断装置
TW87109953A TW416841B (en) 1997-02-12 1998-06-20 Pulse diagnosis system, pulse data generation method, motion indicator detection, motion strength detection, heart extrusion capacity detection, once extrusion capacity detection, heart function diagnostic method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05963297A JP3747552B2 (ja) 1997-03-13 1997-03-13 脈波診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10248819A true JPH10248819A (ja) 1998-09-22
JP3747552B2 JP3747552B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=13118813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05963297A Expired - Fee Related JP3747552B2 (ja) 1997-02-12 1997-03-13 脈波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3747552B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000036350A (ko) * 2000-02-19 2000-07-05 신상훈 초음파를 이용한 경동맥의 협착증 진단방법
JP2003290165A (ja) * 2002-04-01 2003-10-14 Ind Technol Res Inst 自律神経系をモニターするための非観血的な装置システムおよびその使用
JP2005329162A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Fukuda Denshi Co Ltd 指用カフ
JP2014054448A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Omron Healthcare Co Ltd 脈拍測定装置、ならびに、脈拍測定方法および脈拍測定プログラム
WO2015045938A1 (ja) * 2013-09-26 2015-04-02 株式会社村田製作所 生体情報計測装置
WO2015045939A1 (ja) * 2013-09-26 2015-04-02 株式会社村田製作所 生体情報計測装置
JP2018000733A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 株式会社リコー 光計測装置、光計測方法、及び、プログラム
WO2018142865A1 (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 Kddi株式会社 脈拍測定装置、ウェアラブル装置及び脈拍測定方法
CN112773340A (zh) * 2021-02-07 2021-05-11 佛山科学技术学院 一种基于eemd-pncc的脉搏特征提取系统及方法
CN112869716A (zh) * 2021-02-23 2021-06-01 佛山科学技术学院 一种基于双通道卷积神经网络的脉搏特征识别系统及方法
CN114916910A (zh) * 2022-04-29 2022-08-19 无锡市华焯光电科技有限公司 脉象分类方法、分类模型训练方法、分类设备和存储介质
CN115363586A (zh) * 2022-09-08 2022-11-22 山东大学 一种基于脉搏波信号的心理压力等级评估系统及方法
CN115381412A (zh) * 2022-09-23 2022-11-25 广东省新黄埔中医药联合创新研究院 脉搏波阵列信号包络图结合时域信号识别弦脉特征的方法
CN117547228A (zh) * 2024-01-09 2024-02-13 脉起动力科技(成都)有限公司 生物脉搏诊断信号的数据品质分析方法
CN118356165A (zh) * 2024-04-28 2024-07-19 天津心康科技发展有限公司 一种穿戴式多参数监护腕表
WO2024166483A1 (ja) * 2023-02-10 2024-08-15 株式会社村田製作所 生体情報計測装置及び可変フィルタ回路

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000036350A (ko) * 2000-02-19 2000-07-05 신상훈 초음파를 이용한 경동맥의 협착증 진단방법
JP2003290165A (ja) * 2002-04-01 2003-10-14 Ind Technol Res Inst 自律神経系をモニターするための非観血的な装置システムおよびその使用
JP2005329162A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Fukuda Denshi Co Ltd 指用カフ
JP2014054448A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Omron Healthcare Co Ltd 脈拍測定装置、ならびに、脈拍測定方法および脈拍測定プログラム
WO2015045938A1 (ja) * 2013-09-26 2015-04-02 株式会社村田製作所 生体情報計測装置
WO2015045939A1 (ja) * 2013-09-26 2015-04-02 株式会社村田製作所 生体情報計測装置
JPWO2015045939A1 (ja) * 2013-09-26 2017-03-09 株式会社村田製作所 生体情報計測装置
JPWO2015045938A1 (ja) * 2013-09-26 2017-03-09 株式会社村田製作所 生体情報計測装置
US9717463B2 (en) 2013-09-26 2017-08-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Biological information measurement method and apparatus with variable cutoff frequency low pass filter
US9717462B2 (en) 2013-09-26 2017-08-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Biological information measurement method and apparatus with variable loop filter
JP2018000733A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 株式会社リコー 光計測装置、光計測方法、及び、プログラム
WO2018142865A1 (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 Kddi株式会社 脈拍測定装置、ウェアラブル装置及び脈拍測定方法
CN112773340A (zh) * 2021-02-07 2021-05-11 佛山科学技术学院 一种基于eemd-pncc的脉搏特征提取系统及方法
CN112773340B (zh) * 2021-02-07 2022-04-15 佛山科学技术学院 一种基于eemd-pncc的脉搏特征提取系统及方法
CN112869716A (zh) * 2021-02-23 2021-06-01 佛山科学技术学院 一种基于双通道卷积神经网络的脉搏特征识别系统及方法
CN112869716B (zh) * 2021-02-23 2022-04-15 佛山科学技术学院 一种基于双通道卷积神经网络的脉搏特征识别系统及方法
CN114916910A (zh) * 2022-04-29 2022-08-19 无锡市华焯光电科技有限公司 脉象分类方法、分类模型训练方法、分类设备和存储介质
CN114916910B (zh) * 2022-04-29 2024-04-09 无锡市华焯光电科技有限公司 脉象分类方法、分类模型训练方法、分类设备和存储介质
CN115363586A (zh) * 2022-09-08 2022-11-22 山东大学 一种基于脉搏波信号的心理压力等级评估系统及方法
CN115381412A (zh) * 2022-09-23 2022-11-25 广东省新黄埔中医药联合创新研究院 脉搏波阵列信号包络图结合时域信号识别弦脉特征的方法
CN115381412B (zh) * 2022-09-23 2023-07-14 广东省新黄埔中医药联合创新研究院 脉搏波阵列信号包络图结合时域信号识别弦脉特征的方法
WO2024166483A1 (ja) * 2023-02-10 2024-08-15 株式会社村田製作所 生体情報計測装置及び可変フィルタ回路
CN117547228A (zh) * 2024-01-09 2024-02-13 脉起动力科技(成都)有限公司 生物脉搏诊断信号的数据品质分析方法
CN117547228B (zh) * 2024-01-09 2024-03-19 脉起动力科技(成都)有限公司 生物脉搏诊断信号的数据品质分析方法
CN118356165A (zh) * 2024-04-28 2024-07-19 天津心康科技发展有限公司 一种穿戴式多参数监护腕表

Also Published As

Publication number Publication date
JP3747552B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3635663B2 (ja) 不整脈検出装置
JP3843462B2 (ja) 脈波診断装置
JP4096376B2 (ja) リラックス指導装置
EP0947160B1 (en) Pulse wave diagnosing device
JP3627243B2 (ja) 生体状態測定装置およびリラックス指導装置
JPWO1999026529A1 (ja) 脈波診断装置、血圧監視装置、脈波形状監視装置、および薬理作用監視装置
JP3747552B2 (ja) 脈波診断装置
JPWO1998010699A1 (ja) 生体状態測定装置およびリラックス指導装置
JPWO1997038626A1 (ja) 不整脈検出装置
JP3728895B2 (ja) 運動強度検出装置
JP3301294B2 (ja) 健康状態管理装置
JP3666188B2 (ja) 心機能診断装置
JP3870514B2 (ja) 一回拍出量検出装置および心機能診断装置
JPH10179528A (ja) 脈波解析装置
JP3794410B2 (ja) 健康状態管理装置
JP3562469B2 (ja) 健康状態管理装置
JP3858379B2 (ja) 心拍出量検出装置および心機能診断装置
JP2004121864A (ja) 健康状態管理装置
JPH11104089A (ja) 心機能診断装置
JP3794409B2 (ja) 健康状態管理装置
JPH11104090A (ja) 心機能診断装置
TW416841B (en) Pulse diagnosis system, pulse data generation method, motion indicator detection, motion strength detection, heart extrusion capacity detection, once extrusion capacity detection, heart function diagnostic method and apparatus
HK1027496B (en) Pulse wave diagnostic apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees