JPH10250031A - スタンプの製版方法及びスタンプの製版装置 - Google Patents

スタンプの製版方法及びスタンプの製版装置

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JPH10250031A
JPH10250031A JP9064597A JP6459797A JPH10250031A JP H10250031 A JPH10250031 A JP H10250031A JP 9064597 A JP9064597 A JP 9064597A JP 6459797 A JP6459797 A JP 6459797A JP H10250031 A JPH10250031 A JP H10250031A
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JP
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light
light source
stamp
porous sheet
sheet
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JP9064597A
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English (en)
Inventor
Koji Sugiyama
浩司 杉山
Shinji Kobayashi
慎治 小林
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い表面積の多孔性シートに対してむらのな
い製版ができるようにする。 【解決手段】 透明支持板11の上に、画線部を有する
光透過性の原稿シート26と、透明シート22と、カー
ボンブラックを分散させて含有し、且つ連続気泡を有し
てスタンプインキが含浸可能な発泡樹脂材製の多孔性シ
ート25とを重ねて、その上から蓋等により押圧する一
方、透明支持板11の下方に配置した反射器13付き光
源体14を駆動手段15により多孔性シート25の長手
方向に沿って距離L2ずつ間欠移動させ、該間欠移動の
各停止区間において、光源体14を複数回の発光パルス
による発光動作を実行させる。その場合、間欠移動距離
L2を反射器13の幅寸法L1より短くして、ΔLの光
照射ラップ区間ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続気泡を有し、
スタンプインキが含浸可能な多孔性シートと所望の画線
部を有する光透過性の原稿シートとを重ねて原稿シート
側から光照射することにより、多孔性シートの表面に前
記画線部に対するインキ滲出部と非画線部に対するイン
キ非滲出部とを形成するスタンプの製版方法及びそのた
めのスタンプの製版装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハガキ等の印刷媒体に絵、文
字等の所望の印像を印刷するためには、スタンプ等の各
種印刷装置が利用されている。このうち、特開平7−2
85258号公報では連続気泡を有してスタンプインキ
を含浸可能なシート(多孔性シート)の表面に、所望の
印影原稿の鏡像となるインキ滲出部と、連続気泡を塞い
だインキ非滲出部とからなる印面を形成した印版を使用
し、その印版のインキ滲出部に複数色のインキを直接吸
入させ、この印版表面にハガキ等の印刷媒体を押しつけ
て印刷するという多色スタンプの製造方法が提案されて
いる。
【0003】前記公報において、所定の印影原稿の鏡像
となるインキ滲出部と、連続気泡を塞いだインキ非滲出
部とからなる印面を形成した印版を製造(製版)する第
1の方法として、連続気泡を有してスタンプインキを含
浸可能な素材シート(多孔性シート)の表面に熱転写用
シートを重ね、その上に所望の印影を有する原稿シート
を鏡像となるように重ね、該素材シートを圧縮した状態
で原稿シートの上方より赤外線を照射することより、素
材シートの表面に熱転写性インキの転写部と非転写部と
を形成し、転写部がインキ非滲出部となり、非転写部が
インキ滲出部となる印面を有するようにすることが開示
されている。
【0004】また第2の方法としては、連続気泡を有し
てスタンプインキ含浸可能な素材シート(多孔性シー
ト)の表面に、カーボン及び高分子物質からなる群から
選ばれた少なくとも1種からなる加熱板を重ね、さら
に、吸液性不透明シートからなる所望の印影を有する原
稿シートに難揮発物質を浸透させて印影原稿像が鏡像と
なるように重ね、次に原稿シート側より赤外線を含む閃
光を照射することにより、印影原稿像以外の部分に対応
する加熱板が発熱して素材シートの表面を溶融してイン
キ非滲出部となり、一方、印影原稿像に対応する素材シ
ートの表面は溶融しないでインキ滲出部となる印面を有
するようにすることが開示されている。
【0005】これらの製版方法においては、光照射側
に、アクリル透明支持板上に原稿シートを載置し、次い
で、その上に熱転写用シートや加熱板を重ね、さらにそ
の上に多孔性シートを重ねて、その上方を押圧板により
押圧力を掛けた状態にして、前記透明支持板側からフラ
ッシュバルブ等にて閃光を発射するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラッ
シュバルブは1回の閃光動作毎に使い捨てするものであ
るので、ランニングコストが高くなるという問題があ
り、さらに、位置固定したフラッシュバルブにて広面積
の多孔性シートの前面にわたって均一に強い光エネルギ
ーを付与することが困難であるという問題もあった。
【0007】本発明はこれらの従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、良好な製版を確実に
行えるスタンプの製版方法及びスタンプの製版装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のスタンプの製版方法は、連
続気泡を有してスタンプインキが含浸可能な多孔性シー
トと、所望の画線部を有する光透過性の原稿シートとを
透明支持板上に重ねて押圧した状態にて、透明支持板側
から光照射することにより、スタンプ用基板の表面に前
記画線部に対するインキ滲出部と非画線部に対するイン
キ非滲出部とを形成するスタンプの製版方法において、
前記透明支持板の下方にて、当該透明支持板とほぼ平行
状に光源体を間欠移動させて多孔性シートのほぼ全長区
間にわたって走査し、且つ間欠移動の停止時において光
源体の発光動作を実行することを特徴とするものであ
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明のスタンプの
製版装置は、連続気泡を有してスタンプインキが含浸可
能な多孔性シートと、所望の画線部を有する光透過性の
原稿シートとを透明支持板上に重ねて押圧した状態に
て、透明支持板側から光照射することにより、スタンプ
用基板の表面に前記画線部に対するインキ滲出部と非画
線部に対するインキ非滲出部とを形成するためのスタン
プの製版装置において、前記透明支持板の下方にて、当
該透明支持板とほぼ平行状に移動可能な光源体と、該光
源体を移動させるための駆動手段とを備え、光源体を間
欠移動させて多孔性シートのほぼ全長区間にわたって走
査し、且つ間欠移動の停止区間において光源体の発光動
作を実行するように制御する制御手段を備えたものであ
る。
【0010】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載のスタンプの製版装置において、前記光源体の
移動方向に沿って多孔性シートの表面に対する光照射範
囲を限定するようにした光反射体を光源体に添設し、前
記間欠移動距離を前記光照射範囲の一部が重複するよう
に設定したものである。請求項4に記載の発明は、請求
項3に記載のスタンプの製版装置において、前記光反射
体付き光源体を、その移動方向に沿って所定の間隔隔て
て複数配置し、該光反射体付き光源体を一斉に間欠移動
させるように構成したものである。
【0011】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
2乃至請求項4のいずれかに記載のスタンプの製版装置
において、前記駆動手段は、前記光源体を多孔性シート
の長手方向に沿って直線的に移動させるように構成し、
光源体は多孔性シートの長手方向に対して直交する線状
に形成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施形態
について説明する。図1は本発明のスタンプ用基板を使
用してスタンプを製版し、その製版されたスタンプを使
ってはがき等に印刷するためのスタンプユニットを示す
概略側断面図、図2は可動蓋を開いた状態のスタンプユ
ニットの概略側断面図である。
【0013】図1及び図2において、スタンプユニット
1は、基本的に製版部2(スタンプユニット1における
上側)と印刷部3(スタンプユニット1の下側)とから
なり、製版部2と印刷部3とは分離可能に構成されてい
る。即ち、製版部2のケース4における両側面下部に設
けた付勢ばね付きロック爪5にて印刷部3の有底ケース
7の側面上側縁部に係脱することにより、有底ケース7
上にケース4を積み重ねて一体的としたり、ケース4か
ら有底ケース7を分離して有底ケース7上の物品を取り
出し、後述するように印刷作業させたりすることができ
るものである。
【0014】まず、製版部2の構成について説明する
と、ケース4の上部には平面視四周の段差部12に平面
視ほぼ矩形状の透明アクリル板等の透明支持板11が取
り外し自在に載置されている。この透明支持板11の下
方には、反射器13付き光源体14と該光源体14を前
記透明支持板11の下面に沿って平行状に移動させるた
めの駆動手段15とが配置されている。内面が光反射特
性の優れた部材にて形成された光反射体としての反射器
13は、上向きに開放されており、反射器13の長手方
向が後述する長さ寸法Lの多孔性シート25(図4
(a)参照)の長手方向と直交するように延びている。
【0015】この反射器13の内面には、その長手方向
に沿って長い光源体14が配置され、両端のソケット1
6,16にて着脱自在に支持されている。この光源体1
4は放電ランプとしてのキセノンランプであって、フラ
ッシュランプのように間欠的に閃光動作を実行すること
ができる。このキセノンランプは、50ジュール以上の
エネルギーを入力して閃光させることが好ましい。な
お、入力するエネルギーは、CV2 /2(ここで、Cは
キセノンランプを充電する回路のコンデンサ容量、Vは
キセノンランプの充電電圧である。)で演算されるエネ
ルギー量である。
【0016】前記ケース4内に支持されたフレーム35
には、多孔性シート25の長手方向に沿って伸びる一対
のガイド軸36,36の両端が固定支持されており、前
記反射器13の下面に取付けられた一対の摺動部37,
37が前記ガイド軸36,36に摺動自在に被嵌してい
る。前記反射器13の両端に取付けられたブラケット3
8,38には、前記ガイド軸36の軸線方向に対して直
交する回転軸39が枢支されている。そして、一方のブ
ラケット38に支持された正逆回転可能で且つ間欠駆動
可能なステップモータ等の駆動モータ40のピニオン4
1に噛み合う伝動ギヤ42は前記回転軸39に固定され
ており、該回転軸39のほぼ中央位置に固定されたラッ
クギヤ43は、前記フレーム35に固定されて回転軸3
9と直交する方向に延びるラック44とに噛み合ってい
る。なお、駆動手段として、前記ラック・ピニオンに代
えて、ガイド軸36,36の両端側に配置したタイミン
グプーリにエンドレスなタイミングベルトを巻掛けし、
該タイミングベルトの一部に前記光源体14を連結し、
一方のタイミングプーリを正逆回転可能な間欠駆動モー
タ(ステップモータ)にて回転駆動させるように構成し
ても良い。
【0017】他方、前記ケース4の上部左右両側には、
可動蓋である外蓋8、中間蓋9、中蓋10が枢着ピン1
8,19,20を介してそれぞれ開閉自在に枢着されて
おり、中蓋10の下面には、後述する多孔性シート25
と、透明シート22(図4(b)参照)と、光透過性の
原稿シート26とを重ねて透明支持板11上面に均等の
圧力で押圧するためのスポンジ、ゴム等の平板状の押圧
部材27が貼着されている。中間蓋9には、これを前記
中蓋10の上面に配置するとき、中蓋10の上面を複数
箇所で均等に押圧するための押圧膨出部28が一体的に
形成されている。また、外蓋8の外面には把手29を備
えると共に、外蓋8の外面の自由端側には、ケース4の
穴状等の係合部30に係脱するためのフック31がねじ
りばね32を介して係合方向に付勢するように装着され
ている。さらに、外蓋8には、これを前記中間蓋9の上
面に重ねるとき、当該中間蓋9をほぼ均等に押圧するた
めの少なくとも2か所の押圧膨出部33が形成されてい
る。
【0018】なお、ケース4内には、図1に示すよう
に、光源体14の作動を制御するための制御手段として
の制御基板45が備えられている。この制御基板45に
は、マイクロコンピュータ式の制御装置であるCPU4
6、後述する間欠移動及び発光のタイミング等の制御の
プログラムを格納させたROM(読み出し専用メモリ)
47と、各種データを一時的に記憶するRAM(随時読
み書き可能メモリ)48と、光源体14の移動始端を感
知する第1リミットスイッチ49、及び終端位置を感知
する第2リミットスイッチ50、製版動作開始のための
作動スイッチ51、正逆回転可能なステップモータ等の
駆動モータ40を作動させる駆動回路52及び前記光源
体14に電力を供給するための電源回路53、前記タイ
ミング等の計時のためのタイマ54等が搭載されている
(図5参照)。
【0019】なお、前記マイクロコンピュータ式の制御
装置に代えて、所定の電気的回路の組合せの構成による
制御装置であっても良い。次に、多孔性シート25の構
成およびそれを使用した製版方法を詳細に説明する。第
1実施例の多孔性シート25は、連続気泡を有し、スタ
ンプインキが含浸可能な多孔性を有する材料に、カーボ
ンブラックまたは光エネルギー吸引性物質を分散させて
含有するものであり、基本となる材料はポリオレフィン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等
の発泡樹脂材で、多孔性シートに形成したとき可撓性
(軟質性)を有することが好ましい。従って、製版前の
多孔性シート25の少なくとも広幅表面25aには、連
続気泡の気孔が全面にわたって露出している(図4
(a)参照)。
【0020】また、ゴム系の材料を使用することも可能
である。多孔性シート25の厚さは1mm 〜 5mm程度であ
る。このように、カーボンブラックまたは光エネルギー
吸引性物質を含有することにより、この種の多孔性シー
ト25の表面側に光が照射されると加熱され、溶融され
て表面に露出する気孔が閉塞される性質を備えることに
なる。そして、前記圧縮状態で多孔性シート25の表面
側が溶融された後、固化して表面に露出した気孔が閉塞
し、インキ非滲出部となり、溶解しなかった部分は前記
気孔が表面に露出したインキ滲出部となる。
【0021】含有されるカーボンブラックまたは光エネ
ルギー吸引性物質の重量比率は、実施例では、ポリウレ
タン系発泡樹脂に対し、カーボンブラックの含有率が1.
0 重量%〜1.5 重量%である。なお、カーボンブラック
の含有率はこれに限定されるものではなく、0.1 重量%
〜15重量%の範囲であれば良い。カーボンブラックの含
有率が15重量%より大きいと、多孔性シート25の表面
自体が黒色となってしまい、塗布したスタンプインキが
何色か分からなくなり、さらには、スタンプインキを塗
布したかどうかも分からなくなってしまうという欠点が
あり、0.1 重量%より小さいと、充分な発熱が得られ
ず、多孔性シート25の表面を溶融できないという問題
がある。
【0022】また、光エネルギー吸引性物質としては、
塩化銀、臭化銀等がある。製版に際して、予め、原稿シ
ート26として、PPC用紙(トレーシング用原稿紙)
等の光透過性の用紙の表面に、黒色、白色、金色、銀色
等の任意の色彩の光非透過性のインキ、油性マーカ、ペ
イント、絵の具等で光非透過性の画線部21を描く。
【0023】他方、この原稿シート26と前記多孔性シ
ート25の広幅下面25aとの間に介挿する透明シート
22を準備する。この透明シート22は、多孔性シート
25の融点( 軟質ポリウレタン系樹脂の場合は約120
℃、軟質ポリオレフイン系樹脂の場合は約70℃であ
る) より高い温度にて溶融する性質を有する。その実施
例として高い融点(約230℃)を有する透明なPET
(ポリエチレンテレフタレート)樹脂フィルムが好まし
く、その各シートの厚さは0.025mm 〜0.2mm 程度であ
る。
【0024】次に、透明支持板11上に原稿シート26
を前記画線部21が上になるようにして載置し、次い
で、透明シート22を重ね、さらにこの上に前記多孔性
シート25を気孔露出側面が下向きとなるようにして重
ねる(図4(b)参照)。さらに、中蓋10、中間蓋9
及び外蓋8を順次重ねて作業者が所定の押圧力を加えて
フック31を係合部30に係止させると、当該係合部3
0に備えた作動スイッチ51がONして前記反射器13
付き光源体14を多孔性シート25の長手方向に全長
(L)にわたって走査するように、間欠移動させ、且つ
その移動停止区間において閃光動作を実行するものであ
る。
【0025】本実施形態では、図1、図2及び図6に示
すように、間欠移動すべき反射器13付き光源体14は
1セットであって、図6(a)に示すように、多孔性シ
ート25の長手方向に沿う反射器13の幅寸法L1は、
光源体14の1回〜10回程度の閃光動作により多孔性
シート25の表面に光照射可能な範囲(光照射範囲)と
なる。そして、前記反射器13付き光源体14の1回ご
との間欠移動距離L2は、前記光照射範囲の幅寸法L1
よりΔLだけ短いものとし、多孔性シート25の長手方
向の一方の端部で停止させた光源体14をまず発光動作
させた後、間欠移動させ、この間欠移動の停止区間にお
いて、光源体14を閃光動作させるという動作を複数回
実行して、最後の発光動作にて多孔性シート25の長手
方向の他方の端部の所定範囲を光照射するのである。
【0026】図6(b)と図6(c)とは、この間欠移
動と閃光動作(発光動作)のタイミング図であって、図
6(b)は時間軸を横軸とした前記間欠移動の速度分布
を示し、図6(c)は光源体14の閃光パルス区間を示
し、該閃光パルス区間内にて電源回路53により10回
程度発光パルス動作を実行する。前述のごとく、反射器
13付き光源体14の1回当たりの間欠移動距離L2が
光照射範囲の幅寸法L1よりΔLだけ短いから、このΔ
Lの区間(光照射ラップ区間)ではその他の光照射範囲
の倍の回数の発光パルスによる光照射を受けることにな
る。ところで、実験の結果、多孔性シート25の同じ表
面箇所に対するキセノンランプによる発光パルス回数と
多孔性シート25の表面の溶融厚さの関係は正比例的で
あるが、10回以上の発光では多孔性シート25の表面
の溶融量の増大は殆どないから、前記光照射ラップ区間
を設けることにより、溶融不良の箇所ができるという製
版のむらをなくすることができ、良好な製版を確実に行
うことができるのである。
【0027】即ち、原稿シート26における画線部21
以外の箇所(非画線部)を通過した光エネルギーは透明
シート22をそのまま通過し(図5(c)参照)、その
光エネルギーにて多孔性シート25における前記画線部
21以外の箇所(非画線部)に対応する表面(光照射側
表面)付近のカーボンブラックは吸熱し、多孔性シート
25における前記画線部21以外の箇所(非画線部)に
対応する表面部分は加熱されて溶融し、その後固化する
と表面の気孔が閉塞され、所定の厚さのインキ非滲出部
23が形成される(図5(d)及び図7参照)。
【0028】他方、原稿シート26は、その画線部21
がカーボンを含む黒色の場合には、前記透明支持板11
方向から照射した光エネルギーにて画線部21が加熱さ
れ、温度上昇するが、当該画線部21に対応する透明シ
ート22ではそのシートの厚み内の横方向等に熱伝導す
る。換言すると、原稿シート26側で発生した熱は透明
シート22にて吸収・分散され、前記画線部21に対応
する多孔性シート25の表面箇所は、加熱されず、画線
部21の形状通りに気孔が露出したままインキ滲出部2
4となる。また、前記画線部21が黒色以外の場合に
は、光エネルギーが画線部21により遮断・反射され、
前記画線部21に対応する多孔性シート25の表面箇所
は、加熱されず、気孔が露出したインキ滲出部24とな
る。
【0029】従って、前記光照射後に、前記透明シート
22と原稿シート26とを多孔性シート25の広幅表面
25aから除去すると、図4(d)及び図7に示すよう
に、原稿シート26における画線部21の鏡像の形状通
りの気孔が露出したままでインキ滲出部24となり、非
画線部に対応するインキ非滲出部23が多孔性シート2
5の広幅表面25aに形成された所定の印面のスタンプ
Sとして製版できるのである。
【0030】なお、好ましくは透明シート22は多孔性
シート25の広幅面と接触する面をサンドブラスト加工
したり、細かいエンボス加工もしくはシボ塗装を施すこ
とにより、透明シート22と多孔性シート25の広幅表
面との間に薄い断熱空気層が形成され、原稿シートの画
線部21が黒インキの場合にはその画線部21にて発生
した熱が、効率良く透明シート22にて吸収・分散さ
れ、多孔性シート25の表面方向に伝達されないから、
画線部21の鏡像の形状通りの気孔が露出したままとな
り、インキ滲出部24の印影のエッジが鮮明となるとい
う効果を奏する。
【0031】連続気泡を有し、スタンプインキが含浸可
能な多孔性を有する材料に、カーボンブラック等の光エ
ネルギー吸引物質を分散させて含有した多孔性シート2
5の表面に原稿シート26の画線部21を直接密着させ
て原稿シート26側から前述の光照射を実行しても良
い。この場合には、画線部21と対面する多孔性シート
25の表面も加熱されて溶融し、そののち固化すると形
成されたインキ非滲出部が画線部21と密着するので、
原稿シート26を剥がすとき、当該架線部21の形状通
りにインキ非滲出部が剥離されて、印影通りのインキ滲
出部24が形成できるのである。
【0032】他の実施形態は、多孔性シート25が、カ
ーボンブラックまたは光エネルギー吸引性物質を含有し
ないで、連続気泡を有し、スタンプインキが含浸可能な
多孔性シートにより構成したものであり、その材料は前
記のものと同じである。この場合には、多孔性シート2
5の広幅面(気孔が露出した面)に当接する加熱シート
には、カーボンブラック等の黒色顔料を予め混入、もし
くは表面に印刷したものを使用する。この実施形態で
は、本加熱動作において、透明支持板11側から照射し
た光が原稿シート26を通過し、非画像部に対応する箇
所では、黒色の加熱シートにて吸収された光エネルギー
により加熱され、対面する多孔性シート25の表面が前
記熱により一旦溶融した後固化するから、スタンプイン
キが滲出ないインキ非滲出部23となり、画線部21に
対応する箇所では、前記光が透過しないので、原稿シー
ト26における画線部21の鏡像の形状通りの気孔が露
出したままでインキ滲出部24となり、非画線部に対応
するインキ非滲出部23が多孔性シート25の広幅表面
に形成され、且つ前記画線部21の鏡像となる所定の印
面のスタンプSとして製版できるのである。
【0033】図8は、反射器13付き光源体14の間欠
移動とその停止区間における発光パルス動作の他の実施
形態を示し、透明支持板11の下面側に配置する反射器
13付き光源体14のセットを3組〜5組とし、多孔性
シート25の長手方向に沿う反射器13の幅寸法L1、
反射器13付き光源体14の1回ごとの間欠移動距離L
2、隣接するセット間の距離L3(=2×L2)とする
(図8(a)参照)。そして、最初の停止位置(反射器
13付き光源体14のセットのうち端の位置のセットが
多孔性シート25の長手方向の一方の端部で停止させた
位置)にて、前記複数のセットの光源体14を一斉に発
光動作させた後、前記複数のセットを一斉に間欠移動さ
せ、この間欠移動の停止区間において、全ての光源体1
4を閃光動作させるという動作を複数回実行して、最後
の発光動作にて多孔性シート25の長手方向の他方の端
部の所定範囲を光照射するのである。この場合にも前述
の実施形態と同様にΔLの区間(光照射ラップ区間)を
有するように、前記セットを配置し、且つ間欠移動距離
並びに発光パルス回数等を制御することは勿論である。
【0034】図8(b)と図8(c)とは、この間欠移
動と閃光動作(発光動作)のタイミング図であって、図
8(b)は時間軸を横軸とした前記間欠移動の速度分布
を示し、図8(c)は光源体14の閃光パルス区間を示
し、該閃光パルス区間内にて電源回路53により10回
程度発光パルス動作を実行する。この実施形態の変形例
として、反射器13付き光源体14のセットの配置間隔
を前記1回当たりの間欠移動距離L2の複数倍となるよ
うに広くし、各セットの複数回の間欠移動とその停止区
間における発光動作との繰り返しによる、各セットが担
当する光照射範囲を大きくするように構成しても良い。
このように構成すれば少ない数のセットにて、長い多孔
性シートの表面を隈なく光照射することができる。
【0035】なお、キセノンランプの閃光(フラッシ
ュ)動作に必要な充電時間(発光間隔)に合わせて、反
射器13付き光源体14のセットを遅い速度で連続的移
動させるようにしても良い。次に、印刷部3の構成につ
いて説明する。ケース4から取り外した有底ケース7に
おける上面の支持台上等にて、製版済のスタンプSの画
線部(印面)を下向きにして載置し、製版済のスタンプ
Sの裏面(印面と反対側)の両端部に両面接着テープ
(図示せず)を貼着した後、同じく有底ケース7の一側
の押圧ローラ置き部から取り出した押圧ローラ(図示せ
ず)を転がし移動させると、当該押圧ローラの周面にス
タンプSの裏面が巻きつき固定される。次いで、前記ス
タンプSの画線部に対応するインキ滲出部24に所定の
色のインキを吸入させ、インキ非滲出部23に付着した
インキを拭き取った後、支持台上に被印刷媒体である用
紙(図示せず)を載せ、把手付き押圧ローラを押圧しな
がら転がすと用紙への印刷は完了できるのである。な
お、インキ滲出部24の別の箇所に別の色のスタンプイ
ンキを吸入させることにより、多色刷のスタンプとする
ことは勿論である。
【0036】そして、光源体14に反射器13を添設す
ることにより、当該光源体14の間欠移動する箇所と対
面する多孔性シート25の表面の近傍の所定範囲内にの
みに強い光エネルギーを照射する光照射範囲を限定する
ので、製版の印面の性能の均一性を向上させることがで
きる。さらに、多孔性シート25の長手方向と直交する
寸法の短い幅方向については、前記押圧力の変動(偏
差)が少ないものと考えられるので、光源体14及び反
射器13を多孔性シート25の長手方向と直交する方向
に長手に形成しておけば、多孔性シート25の幅方向に
沿っては光源体14及び反射器13から略均一な光照射
を受けることができ、多孔性シート25の幅方向の加熱
作用を均一化する制御が簡単になるという効果を奏す
る。
【0037】
【発明の効果】請求項1の記載の発明の製版方法は、連
続気泡を有してスタンプインキが含浸可能な多孔性シー
トと、所望の画線部を有する光透過性の原稿シートとを
透明支持板上に重ねて押圧した状態にて、透明支持板側
から光照射することにより、スタンプ用基板の表面に前
記画線部に対するインキ滲出部と非画線部に対するイン
キ非滲出部とを形成するスタンプの製版方法において、
前記透明支持板の下方にて、当該透明支持板とほぼ平行
状に光源体を間欠移動させて多孔性シートのほぼ全長区
間にわたって走査し、且つ間欠移動の停止時において光
源体の発光動作を実行することを特徴とするものであ
る。したがって、コンパクトな光源体により広い面積の
多孔性シートを満遍なく光照射でき、製版むらをなくす
ることができる。また、光源体をキセノンランプのよう
な放電型(閃光型)にて構成しても、間欠移動の時間的
余裕にて磁界の発光動作に支障がなくなるという効果も
奏するのである。
【0038】また、請求項2に記載の発明のスタンプの
製版装置は、連続気泡を有してスタンプインキが含浸可
能な多孔性シートと、所望の画線部を有する光透過性の
原稿シートとを透明支持板上に重ねて押圧した状態に
て、透明支持板側から光照射することにより、スタンプ
用基板の表面に前記画線部に対するインキ滲出部と非画
線部に対するインキ非滲出部とを形成するためのスタン
プの製版装置において、前記透明支持板の下方にて、当
該透明支持板とほぼ平行状に移動可能な光源体と、該光
源体を移動させるための駆動手段とを備え、光源体を間
欠移動させて多孔性シートのほぼ全長区間にわたって走
査し、且つ間欠移動の停止区間において光源体の発光動
作を実行するように制御する制御手段を備えたものであ
る。
【0039】この構成によれば、コンパクトな光源体に
より広い面積の多孔性シートを満遍なく光照射でき、製
版むらをなくすることができる。また、光源体をキセノ
ンランプのような放電型(閃光型)にて構成しても、間
欠移動の時間的余裕にて磁界の発光動作に支障がなくな
るという効果も奏するのである。そして、請求項3に記
載の発明は、請求項2に記載のスタンプの製版装置にお
いて、前記光源体の移動方向に沿って多孔性シートの表
面に対する光照射範囲を限定するようにした光反射体を
光源体に添設し、前記間欠移動距離を前記光照射範囲の
一部が重複するように設定したものである。
【0040】これにより、光源体から光は光反射体によ
り、多孔性シートの移動方向の狭い範囲に順次照射され
るから、多孔性シートに熱を効果的に付与でき、また、
間欠移動距離を前記光照射範囲の一部が重複するように
設定することにより、溶融不良の箇所ができるという製
版のむらをなくする効果が一層向上し、印面の性能効果
の均一性を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0041】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のスタンプの製版装置において、前記光反射体付き光源
体を、その移動方向に沿って所定の間隔隔てて複数配置
し、該光反射体付き光源体を一斉に間欠移動させるよう
に構成したものである。このように構成すれば、より少
ない光反射体付き光源体のセット数により、大きい表面
積の多孔性シートに製版することができ経済的であると
いう効果を奏する。さらに、請求項5に記載の発明は、
請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のスタンプの製
版装置において、前記駆動手段は、前記光源体を多孔性
シートの長手方向に沿って直線的に移動させるように構
成し、光源体は多孔性シートの長手方向に対して直交す
る線状に形成したものである。
【0042】このように、光源体及び反射器を多孔性シ
ートの長手方向と直交する方向に長手に形成しておけ
ば、多孔性シートの幅方向に沿っては光源体及び反射器
から略均一な光照射を受けることができ、光照射の制御
が簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンプユニットを示す概略側断面図である。
【図2】可動蓋を開いた状態のスタンプユニットを示す
概略側断面図である。
【図3】図1の III−III 線矢視断面図である。
【図4】(a)は多孔性シートの斜視図、(b)は原稿
シートと透明シートと多孔性シートとを重ねて配置した
状態の断面図、(c)は光照射状態を示す断面図、
(d)は透明シートから多孔性シートを離した状態の断
面図である。
【図5】制御装置の機能ブロック図である。
【図6】(a)は反射器付き光源体のセットの配置と間
欠移動の距離との関係等を示す説明図、(b)は間欠移
動速度のタイミングを示す図、(c)は発光パルスのタ
イミングを示す図である。
【図7】製版仕上がり状態のスタンプの斜視図である。
【図8】(a)は他の実施形態における反射器付き光源
体のセットの配置と間欠移動の距離との関係等を示す説
明図、(b)は間欠移動速度のタイミングを示す図、
(c)は発光パルスのタイミングを示す図である。
【符号の説明】
8 外蓋 9 中間蓋 10 中蓋 11 透明支持板 13 反射器 14 光源体 15 駆動手段 21 画線部 22 透明シート 23 インキ非滲出部 24 インキ滲出部 25 多孔性シート 26 原稿シート 36 ガイド軸 39 回転軸 40 駆動モータ 43 ラックギヤ 44 ラック 46 CPU 52 駆動回路 53 電源回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気泡を有してスタンプインキが含浸
    可能な多孔性シートと、所望の画線部を有する光透過性
    の原稿シートとを透明支持板上に重ねて押圧した状態に
    て、透明支持板側から光照射することにより、スタンプ
    用基板の表面に前記画線部に対するインキ滲出部と非画
    線部に対するインキ非滲出部とを形成するスタンプの製
    版方法において、 前記透明支持板の下方にて、当該透明支持板とほぼ平行
    状に光源体を間欠移動させて多孔性シートのほぼ全長区
    間にわたって走査し、且つ間欠移動の停止時において光
    源体の発光動作を実行することを特徴とするスタンプの
    製版方法。
  2. 【請求項2】 連続気泡を有してスタンプインキが含浸
    可能な多孔性シートと、所望の画線部を有する光透過性
    の原稿シートとを透明支持板上に重ねて押圧した状態に
    て、透明支持板側から光照射することにより、スタンプ
    用基板の表面に前記画線部に対するインキ滲出部と非画
    線部に対するインキ非滲出部とを形成するためのスタン
    プの製版装置において、 前記透明支持板の下方にて、当該透明支持板とほぼ平行
    状に移動可能な光源体と、該光源体を移動させるための
    駆動手段とを備え、 光源体を間欠移動させて多孔性シートのほぼ全長区間に
    わたって走査し、且つ間欠移動の停止区間において光源
    体の発光動作を実行するように制御する制御手段を備え
    たことを特徴とするスタンプの製版装置。
  3. 【請求項3】 前記光源体の移動方向に沿って多孔性シ
    ートの表面に対する光照射範囲を限定するようにした光
    反射体を光源体に添設し、前記間欠移動距離を前記光照
    射範囲の一部が重複するように設定したことを特徴とす
    る請求項2に記載のスタンプの製版装置。
  4. 【請求項4】 前記光反射体付き光源体を、その移動方
    向に沿って所定の間隔隔てて複数配置し、該光反射体付
    き光源体を一斉に間欠移動させるように構成したことを
    特徴とする請求項3に記載のスタンプの製版装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記光源体を多孔性シ
    ートの長手方向に沿って直線的に移動させるように構成
    し、光源体は多孔性シートの長手方向に対して直交する
    線状に形成されていることを特徴とする請求項2乃至請
    求項4のいずれかに記載のスタンプの製版装置。
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