JPH10250138A - 記録用制御電極の製造方法 - Google Patents

記録用制御電極の製造方法

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JPH10250138A
JPH10250138A JP6159697A JP6159697A JPH10250138A JP H10250138 A JPH10250138 A JP H10250138A JP 6159697 A JP6159697 A JP 6159697A JP 6159697 A JP6159697 A JP 6159697A JP H10250138 A JPH10250138 A JP H10250138A
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JP
Japan
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toner
electrode
gate
insulating material
control electrode
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Application number
JP6159697A
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English (en)
Inventor
Shiro Wakahara
史郎 若原
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トナーを通過させるゲート、該ゲートを介し
てトナーの通過又は非通過を制御する電極を備えた制御
電極において、ゲートの内壁面を効率よく簡単に絶縁被
覆処理する。 【解決手段】 制御電極19は、トナーを通過させるた
めのゲート29がレーザ光等を照射することで形成され
る。レーザ光の照射は、画像信号に応じてトナーの通過
電位又は非通過電位が選択的に供給されるリング電極2
8の開口部に行われ、ゲート29が形成される。ゲート
29が形成された絶縁基板27表面に液体の絶縁材料3
5を塗布した後、絶縁材料35の反対面側よりエアー吸
引手段36にてエアー吸引を行い、ゲート29内を減圧
し、よって絶縁材料35をゲート29の内面へと引き込
む。これにより、ゲート29の通過孔の内壁面が絶縁材
料35にて被覆され、絶縁層が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、デジタル複写機やファ
クシミリ装置のプリンタ部、またデジタルプリンタ、プ
ロッタ等に適用され、特に顕像剤を飛翔させることによ
り記録媒体上に画像を直接形成する画像形成装置を構成
する記録用の制御電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ、ワープロ、ファクシミリ
等から出力される電気的信号より記録媒体である紙等の
記録材上に可視像を形成する方法として、インクを用い
るインクジェット方式やインクを熔融転写する熱転写方
式、昇華する方式、電子写真方式等による画像形成方法
が一般的によく知られている。
【0003】近年の高速化、高画質化に伴い、感光体に
光を照射して感光体上にトナー像を形成し、紙等の記録
媒体上に転写する電子写真方式が採用されている。これ
は電気信号をレーザーやLEDヘッドを用いて光に変換
し、この光を予め均一に帯電しておいた感光体に照射
し、感光体表面に光強度に応じた静電を形成し、この静
電潜像にトナー担持体に格納されたトナーを接触又は飛
翔させて、感光体表面にトナー像を形成し、このトナー
像を記録媒体に電気的に吸着させ、かかる後、圧力と熱
の両方を加えるか、若しくは何れか一方を加えて記録媒
体にトナー像を定着させている。
【0004】そこで、感光体などを必要とせず記録部材
上に画像を形成する画像形成装置が提案されている。例
えば、特開平6−91918号公報では、顕像剤である
トナーに電界を付与し、トナーを電気力によって飛翔さ
せ、飛翔路に配置した複数の通過孔を含む制御電極に印
加する電位を変化させ、記録媒体に直接付着させること
により、トナー像を記録媒体上に形成する画像形成装置
が提案されている。
【0005】この従来技術による画像形成装置は、顕像
剤、つまり現像剤であるトナーを担持する担持体と、記
録媒体側に配置されている背面電極と、両者の間に上述
したトナー通過孔を備えたマトリクスドライブによる制
御電極とが配置される構成である。そして、担持体上の
トナーが制御電極の通過孔を通過する電位、または通過
できない電位を画像データに応じて選択的に切換えて付
与制御することにより、記録媒体である用紙表面に直接
トナー像を形成することが可能になる。
【0006】そこで、上記制御電極には、トナーを通過
させるための通過孔が必要となるが、このような通過孔
は非常に小径であるため、エッチング等にて形成するこ
とはできず、エキシマレーザ等を利用して形成してい
る。例えば、特開平5−124247号公報には、エキ
シマレーザを利用して制御電極におけるトナー通過孔を
形成するようにしている。特に、絶縁基板上に必要な開
口径にて形成された電極の開口位置にエキシマレーザを
照射し、通過孔を形成している。
【0007】また、特開平8−58139号公報におい
ても、上述と同様の方法によりトナー通過孔を形成する
方法が明記されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特開
平5−124247号公報や特開平8−58139号公
報に記載される制御電極に設けられるトナー通過孔の形
成方法によれば、特にポリイミド等の絶縁基板にトナー
通過孔となる開口を有した電極を形成し、この電極をマ
スクとしてレーザ光を照射し、電極がない基板を除去
し、これをトナー通過孔として形成している。そのた
め、トナー通過孔の内壁面部分にトナー通過制御を行う
ための電極の一部が直接露出するために、電極同士やト
ナー担持体や対向電極との間で放電や電気的なリークが
容易に発生することになる。
【0009】このような、放電やリークが発生した場合
には、制御電極に供給する電位の切換手段や、電源回路
等を破壊したり、放電やリークによって生じるノイズに
よって画像形成装置が誤動作するなどの不具合を発生す
る。
【0010】また、放電やリークの規模が大きい場合
は、制御電極やトナー担持体等が破壊されることもあ
る。さらに、最悪の場合は、画像形成装置に接続されて
いる他の機器の破壊等の危険性も考えられる。
【0011】従って、制御電極のトナー通過孔を絶縁材
料等にて被覆処理して絶縁することが考えられるが、通
過孔の口径が非常に小さいため、絶縁処理することが非
常に困難となりコストアップとなっていた。また、トナ
ー通過孔が絶縁材料にて目詰まりを生じることもあり、
製造の歩留まりが悪くなる。
【0012】本発明は上述の問題を解決するためになら
れたものであって、リーク等が発生するのを防止するた
めに、通過孔に絶縁材料が目詰まりすることなく、被覆
処理しを施す方法を提供することを目的とする。
【0013】本発明の制御電極の製造方法は、絶縁処理
を簡単にすることを目的としたものであり、歩留まりを
大幅に向上できるようにしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明の制御電極の製造方法は、顕像剤を画像信
号に応じて通過制御するために、基板に顕像剤を通過さ
せる通過孔が形成され、その通過孔に対応して顕像剤の
通過を制御する電位が供給される電極とを形成してなる
記録用制御電極の製造方法において、上記基板の一方の
面側に絶縁材料を塗布し、該絶縁材料を塗布した反対面
側より上記通過孔を減圧し、塗布された絶縁材料を通過
孔内面に引き込むようにして、通過孔内壁面を絶縁材料
で被覆処理を施することを特徴とするものである。
【0015】つまり、図4に示すように記録用制御電極
(19)は、顕像剤であるトナーを担持したトナー担持
体(15)より、トナー選択的に飛翔させるためにトナ
ー通過孔(29)及び、該通過孔(29)に対応する基
板(27)の周囲に形成されたリング電極(28)を設
けている。この制御電極は、図1に示すようにレーザ光
(L)をリング電極(28)の開口部に照射すること
で、該リング電極をマスクとして絶縁基板(27)が除
去されトナー通過孔(29)が形成される。このような
通過孔(29)が形成されることで、リング電極(2
8)は、通過孔の内壁面側が一部露出(28a)する。
これを絶縁被覆するために、図2に示すように絶縁材料
を塗布(被覆層35)し、基板(27)の塗布面と反対
側よりエアー吸引手段(36)を介して通過孔(29)
内を減圧し、塗布された絶縁材料を通過孔の内面に引き
込み、該通過孔内壁面を絶縁被覆するようにしている。
このため、エアー吸引手段を設ける簡単な方法により、
絶縁材料が通過孔に目詰まりすることなく、簡単に内面
を絶縁被覆できる。
【0016】そこで、上述した記録用制御電極の製造方
法において、絶縁材料を、顕像剤が飛翔する方向側の基
板面に塗布し、これを反対側よりエアー吸引を行うた
め、絶縁材料にて通過孔の内面を被覆する場合、顕像剤
と対向する側の開口径が小さく、徐々に大きく、通過孔
の出口、つまり対向電極側と対向する側で広くなるよう
に被覆処理できる。そのため、記録動作時に顕像剤にて
通過孔が目詰まりを生じる要因を解消できる。
【0017】また、上述した記録用制御電極の製造方法
において、基板の塗布された絶縁材料の塗布面側よりエ
アーを吹き付けるようにしておけば、絶縁材料が通過孔
に詰まるといったことがより軽減され、よって製造の歩
留まりが大幅に向上する。さらに、エアーを塗布面側よ
り吐出するようにしたことから、絶縁材料が通過孔に対
して傾斜するように塗布されるのが軽減され、顕像剤側
と対向する側の通過孔の開口径が、通過する出口の開口
径より小さくできる。
【0018】一方、上述した目的を達成するための本発
明による他の記録用制御電極の製造方法は、顕像剤を画
像信号に応じて通過制御するために、基板に顕像剤を通
過させる通過孔が形成され、その通過孔に対応して顕像
剤の通過を制御する電位が供給される電極とを形成して
なる記録用制御電極において、上記基板の一方の面側に
絶縁材料を塗布し、該絶縁材料の塗布面上にさらに各通
過孔に対応して設けられ、該通過孔の開口径以下の開口
が形成された規制板を重ね、該規制板上よりエアーを吐
出させ上記通過孔内面へと絶縁材料を送り込むことで、
通過孔内壁面を絶縁材料で被覆処理を施すことを特徴と
する。
【0019】この製造方法によれば、絶縁材料の塗布面
上にさらに通過孔の開口径以下の開口を有する規制板が
重ねられた状態でエアーを上部より吹き付けるようにし
て、塗布された絶縁材料を通過孔内面へと送り込み、そ
の通過孔内壁面が絶縁材料にて被覆処理される。この
時、絶縁材料は規制板の開口径より広がるのが抑制さ
れ、下部の通過孔の径が上部の通過孔の径より広くない
ように被覆処理できる。しかも、下面、つまり塗布面と
は反対側よりエアーを吸引する場合と比べれば、絶縁材
料がエアーの吹き出し側に飛翔することがなく、絶縁材
料にてエアー吐出手段等が汚されることはなくなる。
【0020】そこで、上述した製造方法において、規制
板とは反対の基板側より上記通過孔内を減圧し塗布され
た絶縁材料を通過孔内面に引き込むようにして、通過孔
内壁面を絶縁材料にて被覆処理を施することを、上記規
制板側よりエアーを吐出させ絶縁被覆処理する方法に代
えて行うこともできる。この方法においても塗布面側よ
りエアーを吹き付けるものと同等の効果を得ることがで
きる。
【0021】しかも、基板の両側よりエアーの吹き付け
と、エアーの吸引を合わせて行うようにして絶縁材料に
て通過孔の内壁面に被覆処理するようにしておけば、通
過孔に絶縁材料が詰まることで製造不良となる状態を解
消でき、製造された制御電極の良品の歩留まりをさらに
向上できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図面
を参照して説明すれば、以下の通りである。
【0023】図1は本発明の画像形成装置を構成する制
御電極の製造方法の手順を示す断面図、図2は顕像剤で
あるトナーを通過させるための通過孔の内壁面に絶縁被
覆処理を行う本発明の一実施形態を説明するための製造
手順を示す断面図である。また、図3は本発明にかかる
制御電極の一例を示す平面図、図4は制御電極を備え顕
像剤であるトナーの通過を制御し、記録媒体であるシー
ト状の記録紙に直接画像形成を行う画像形成装置の一例
を示す概略を示す図である。
【0024】まず、本発明の画像形成装置であるプリン
タの各要素について図4を用いて概要を説明する。図4
に示すように、画像形成装置1は、情報処理装置である
ホストコンピュータ等から転送されてくる画像信号(画
像データ)に応じた画像を、顕像剤としてのトナーを使
用して記録媒体である用紙(記録紙)上に顕像化するも
のである。つまり、本発明の画像形成装置は、トナーの
飛翔を画像データに基づいて制御することにより、記録
紙上に画像を直接形成するものである。
【0025】画像形成装置1は、その内部に画像形成部
3を備えており、この画像形成部3への記録紙の入紙側
には、給紙装置が設けられている。給紙装置は、記録媒
体としての記録紙4を収容する用紙カセット5、この用
紙カセット5から記録紙4を送り出すピックアップロー
ラ6、供給された記録紙4をガイドする図示しない給紙
ガイド及び一対のレジストローラからなる。また、給紙
装置は、記録紙4が供給されたことを検出する給紙セン
サ(図示せず)を備えている。前記のピックアップロー
ラ(給紙ローラ)6は、図示しない駆動装置によって、
駆動される。
【0026】また、画像形成部3からの記録紙4の出紙
側には、画像形成部3にて記録紙4上に形成されたトナ
ー像を加熱及び加圧することにより記録紙4に定着させ
る定着部7が設けられている。定着部7は、ヒータ8、
加熱ローラ9、加圧ローラ10、温度センサ11及び温
度制御回路12からなる。加熱ローラ9は、例えば厚さ
2mmのアルミニウム管からなる。ヒータ8は、例えば
ハロゲンランプからなり、加熱ローラ9に内蔵されてい
る。加圧ローラ10は、例えばシリコーン樹脂からな
る。そして、互いに対向して設けられた前記加熱ローラ
9及び加圧ローラ10には、記録紙4を挟んで加圧する
ことができるようにそれぞれの軸の両端に図示しないス
プリング等によって例えば2kgの荷重が加えられてい
る。
【0027】温度センサ11は、加熱ローラ9表面の温
度を測定する。温度制御回路12は、後述する主制御部
によって制御されており、温度センサ11の測定結果に
基づいてヒータ8のON/OFF等を制御し、加熱ロー
ラ9の表面温度を例えば150℃に保持する。また、定
着部7は、記録紙4が排出されたことを検出する排紙セ
ンサ(図示せず)を備えている。尚、ヒータ8、加熱ロ
ーラ9、加圧ローラ10等の材質は特に限定されるもの
ではない。また、加熱ローラ9表面の温度は特に限定さ
れるものではない。さらに、定着部は、記録紙4を加熱
若しくは加圧することによりトナー像を定着させる構成
となっていても良い。
【0028】また、図示しないが定着部7からの記録紙
4の出紙側には、定着部7で処理された記録紙4を排紙
トレイ上に排出する排紙ローラ、及び排出された記録紙
4を受ける排紙トレイが設けられている。前記の加熱ロ
ーラ9、加圧ローラ10及び排紙ローラは、図示しない
駆動装置によって駆動される。
【0029】画像形成部3を構成するトナー供給部31
は、顕像剤としてのトナー13が収容されているトナー
収容槽14、トナー13を磁気力により担持する円筒状
の担持体(スリーブ)としてのトナー担持体15及びト
ナー収容槽14内部に設けられトナー13を帯電すると
共に、トナー担持体15の外周部に担持されるトナー層
の厚さを規制するドクターブレード16からなる。ドク
ターブレード16は、トナー担持体15の回転方向にお
ける上流側に、トナー担持体15の外周部からの距離が
例えば60μmとなるように設けられている。
【0030】トナー13は、例えば平均粒径6μmの磁
性トナーであり、ドクターブレード16により、例えば
帯電量が−4μC/g〜ー5μC/gとなるように電荷
が付与されている。尚、ドクターブレード16とトナー
担持体15との距離は、特に限定されるものではない。
また、トナー13の平均粒径や帯電量等は特に限定され
るものではない。
【0031】トナー担持体15は、図示しない駆動装置
によって駆動され図中、矢印A方向に、例えばその表面
の速度が80mm/secで回転する。また、トナー担
持体15は接地されると共に、トナー担持体15内部に
おけるドクターブレード16と対向する位置及び後述す
る制御電極と対向する位置に、図示しない磁石が配置さ
れている。これにより、トナー担持体15は、その外周
面にトナー13を担持することができるようになってい
る。また、トナー担持体15の外周面に担持されたトナ
ー13は、該外周面における前記位置に対応する位置で
穂立ちを形成する。尚、トナー担持体15の回転速度は
特に限定されるものではない。また、トナー担持体15
は、磁気力によりトナー13を担持する代わりに、電気
力、又は電気力及び磁気力により担持する構成となって
いても良い。
【0032】画像形成部3を構成する印刷部32は、例
えば厚さ1mmのアルミニウム板からなり、トナー担持
体15の外周面と対向する対向電極(背面電極)17
と、該対向電極17に高圧を供給する対向電極電圧電源
18と、前記トナー担持体16との間に設けられた制御
電極19と、ブラシ又はローラ等からなる除電部材20
と、該除電部材20に除電電位を与える除電電圧電源2
1、記録紙4を帯電させるブラシ又はローラ等からなる
帯電部材22と、該帯電部材22に帯電電位を与える帯
電電圧電源23と、誘電体ベルト24と、該誘電体ベル
ト24を支持する支持ローラ25,26とを備えてい
る。
【0033】上記の対向電極17は、トナー担持体15
の外周面からの距離が例えば1.1mm程度となるよう
に設けられている。誘電体ベルト24はPVDF(ポリ
フッ化ビニリデン)を基材とし、体積抵抗率が1010Ω
・cm程度の材質よりなり、その厚さが75μm程度に
形成されたエンドレス状のベルトである。この誘電体ベ
ルト24は図示しない駆動装置によって駆動され、図中
矢印方向に、例えばその表面での速度が30mm/se
cで回転する。
【0034】また、対向電極17には、対向電極電圧電
源18により、例えば2.3kVの高圧が印加されてい
る。つまり、対向電極17とトナー担持体15との間に
は、高圧電圧電源18によりトナー担持体15に担持さ
れたトナー13を対向電極17方向に飛翔させるのに必
要な電界が付与されている。
【0035】また、除電部材20は、誘電体ベルト24
の回転方向における制御電極19下流側に該誘電体ベル
ト24に圧接するようにして設けられている。除電部材
20は除電電圧電源21によって除電電位2.5kVが
印加され、誘電体ベルト32表面に存在する不要電荷を
除電する。尚、対向電極17の材質は特に限定されるも
のではない。また、対向電極17とトナー担持体15と
の距離は、特に限定されるものではない。さらに、対向
電極17に印加される電圧は特に限定されるものではな
い。
【0036】なお、駆動ローラ26側の誘電体ベルト2
4に先端が当接してブレードが設けられていおり、該ブ
レードは、例えば用紙4の詰まりにより直接誘電体ベル
ト24表面に付着したトナーを除去するためのクリーニ
ング部材である。これにより、紙詰まりした用紙を除去
した後の画像形成において、用紙裏面が誘電体ベルト2
4に付着したトナーで汚れるのを阻止している。このク
リーニングブレードに対応して除去したトナーを受ける
図示されていないトナー回収容器が備えられている。
【0037】さらに、図示していないが、本発明による
画像形成装置は、先に説明したように外部からの画像デ
ータを受けるだけでなく、原稿等の画像を読取スキャナ
ー等からの画像データを受けることができる。つまり、
画像形成装置本体には、スキャナーを備えており、さら
にその画像データを画像形成部にて記録再生できるよう
なデータに画像処理する画像処理部、画像形成装置全体
を制御する制御部、画像データを必要に応じて記憶する
記憶部、画像データを本発明による画像形成部の特に制
御電極19に供給するデータに変換する変換部等を備え
ている。
【0038】一方、制御電極19は対向電極17表面の
接線方向と平行をなし且つ、対向電極17と対向して2
次元的に広がっており、トナー担持体15から対向電極
17へのトナー流が通過可能な構造となっている。そし
て、この制御電極19に供給される電位により、トナー
担持体15と対向電極17との間に付与された電界が変
化し、トナー担持体15から対向電極17へのトナー1
7の飛翔が制御される。また、制御電極19はトナー担
持体15の外周面からの距離が例えば100μmとなる
ように設けられており、図示しない支持部材により固定
されている。
【0039】図3には本発明における制御電極19の一
例を示しており、この制御電極19によれば、絶縁性基
板27、高圧ドライバ(図示せず)、各々独立したリン
グ形状のリング電極28から構成されている。特にリン
グ電極28は、トナーを通過させるための通過孔29を
形成するための開口を有しており、該開口部分に通過孔
29が形成される。また、トナー担持体15側と対向す
る基板27表面には、トナーを通過又は非通過制御する
1枚もののシールド電極30が設けられている。
【0040】図3は、特に対向電極17側から目視した
平面図であり、上記絶縁性基板27は、例えばポリイミ
ド樹脂からなり、厚さ25μmに形成されている。
【0041】また、リング電極28は、例えば銅箔から
なり、該電極28の開口部に上記通過孔つまりゲート2
9が設けられており、所定の配列に従って配置されてい
る。各通過孔29は、トナー担持体15から対向電極1
7へ飛翔するトナー13の通過部となっている。以下、
この通過部をゲート29と称することとする。
【0042】一方、シールド電極30は、例えば銅箔か
らなり、上記ゲート29と、該ゲート29の周囲に設け
られたリング電極28に対応するように開口部が形成さ
れている。特にリング電極28の開口部の径(直径)
は、例えば200μm程度に形成され、またシールド電
極30の開口部の径は、例えば240μm程度に形成さ
れている。そして、電極28及びシールド電極30にそ
れぞれ対応する開口部にゲート29が形成されている。
【0043】尚、制御電極19とトナー担持体15との
距離は特に限定されるものではない。また、ゲート29
の大きさや、絶縁性基板27、リング電極28及びシー
ルド電極30の材質や厚さ等は特に限定されるものでは
ない。また、シールド電極30は、非記録時にトナーを
飛翔させない電位を供給するものであって、設けられな
い場合がある。
【0044】上記ゲート29を基板27に形成される個
数には限定されないが、A4サイズの記録紙に300d
pi(dot per inchi)でドットを形成す
る時に、例えば2560個形成されており、各電極28
及びシールド電極30には、各給電線及び高圧ドライバ
(スイッチング)を介して上述した制御電極電圧電源3
3に電気的に接続されている。
【0045】上記リング電極28及びシールド電極30
表面は、後に詳細に説明するが、例えば厚さ30μm程
度の絶縁体層(保護層34)で覆われており、これに各
電極間同士の絶縁性を確保し互いに接続されていない保
護されている。尚、絶縁体層34の材質や厚さ等は特に
限定されるものではない。
【0046】制御電極19の上述したリング状電極28
及びシールド電極30には、制御電極電圧電源33によ
り画像信号に応じたパルス、即ち電圧が印加される。つ
まり制御電極電圧電源33はリング電極28及びシール
ド電極30に対し、トナー担持体15に担持されたトナ
ー13を、対向電極17方向に通過させる場合には例え
ば150V(以下ON電位と記す)を印加し、通過させ
ない場合には例えば−200V(以下OFF電位と記
す)を印加するようになっている。このようなトナーを
飛翔させるためのON電位とトナーを飛翔させることの
ないOFF電位の値は特に限定されるものではなく、適
宜設定すればよい。
【0047】ここで、本画像形成装置の画像形成工程に
ついて説明する。先ず、ホストコンピュータや、画像読
取装置であるスキャナからの画像データを受けた画像形
成装置1の主制御部は、画像形成動作を開始する。
【0048】画像形成装置1は、画像データを受け取る
と、画像形成動作を開始する。この場合、駆動装置にて
回転駆動される図4に示すピックアップローラ6により
用紙カセット5内の記録紙4が画像形成部3方向へ送り
出されると共に、正常な給紙状態であることが給紙セン
サにて検出される。ピックアップローラ6によって送り
出された記録紙4は帯電部材22と支持ローラ25の間
に搬送される。支持ローラ25には対向電極電圧電源1
8によって対向電極17と同電位が印加される。帯電部
材22には帯電電圧電源23によって帯電電位として
1.2kVが印加される。記録紙4は帯電部材22と支
持ローラ25の電位差による電荷を供給され、静電気的
に吸着されたまま画像形成部3の印刷部32における誘
電体ベルト24のトナー担持体15との対向面側に搬送
される。
【0049】その後、画像データに応じて制御電極電圧
電源33から制御電極19に電圧が供給される。この電
圧の供給は、前記の帯電部材22による印刷部32への
記録紙4の供給に同期したタイミングで行われる。制御
電極電圧電源33は画像データの信号により、適宜所定
の制御電極19、つまりリング電極28にON電位若し
くはOFF電位が印加され、シールド電極30には、画
像形成動作の開始タイミングに合わせてON電位が供給
される。そのため、制御電極19付近の電界が制御され
る。即ち、制御電極19のゲート29において、画像デ
ータに応じてトナー担持体15から対向電極17へのト
ナー13の飛翔の阻止と、その解除とが適宜行われる。
【0050】これにより、支持ローラ25,26の回転
によって出紙側に向かって30mm/secの速度で移
動している記録紙4上に画像信号に応じたトナー像が形
成される。トナー像が形成された記録紙4は支持ローラ
26の持つ曲率で誘電体ベルト24から剥離され、定着
部7に搬送された後に、この定着部7でトナー像が用紙
4に定着される。トナー像が定着された記録紙4は、排
紙ローラにて紙トレイ上に排出されると共に、正常に排
出されたことを排紙センサにて検出される。この検出動
作に基づいて、プリンタ2の主制御部は印刷動作の正常
な終了を判断する。
【0051】以上の画像形成動作により、記録紙4上に
良好な画像が形成される。本画像形成装置は、記録紙4
上に画像を直接形成するので、従来の画像形成装置で用
いられている感光体や誘電体ドラム等の顕像体が不要と
なっている。従って、顕像体から記録紙4に画像を転写
する転写動作が省略されるので画像の劣化を生じない。
このため、装置の信頼性が向上すると共に、装置の構成
が簡単化され、また、部品点数が削減されるので小型
化、低コスト化が可能となる。
【0052】(本発明の一実施形態の説明)ここで、制
御電極19の製造方法の一実施形態を図1及び図2を参
照して詳細に説明する。
【0053】まず、制御電極19は、図1(a)に示す
ように絶縁基板27の表面又は裏面にそれぞれ上述した
図3にて説明したようにリング形状のリング電極28、
シールド電極30が形成される。この時に、リング電極
28の各開口部に対応してシールド電極30に開口部が
形成される。つまり、リング電極28及びシールド電極
30は、絶縁基板27の表裏面に厚さ3μm程度に全面
に形成されている銅箔を、周知のエッチング技術を利用
して形成される。
【0054】この時、リング電極28の開口部の径を2
00μm程度に形成しており、またシールド電極29の
開口部の径を240μm程度にしている。特に図1に示
す断面図は、図3に一例を示した制御電極19のトナー
通過孔29に対応するA−A線の断面図を示している。
【0055】以上のようにして基板27の表裏面にリン
グ電極28及びシールド電極30を形成した後、図1
(a)においては、さらに表裏面の電極28,30表面
に保護層34を形成する。この保護層は絶縁材料にて形
成されるものであって、必要に応じて設けられる。
【0056】次に、図1(b)の状態において、リング
電極28を形成した側より、図中Lにて示すようにレー
ザ光を照射し、トナーを通過する孔を形成するようにす
る。そのため、レーザ光は例えばエキシマレーザを利用
する。これにより、リング電極28がマスクとして作用
し、絶縁層34を含めて絶縁基板27を除去すること
で、ゲート29が図1(c)に示すように形成される。
これらの一連の加工操作を、各リング電極28に対応し
て繰り返し行うことで、それぞれのリング電極28に対
応したゲート29が形成できる。
【0057】この場合、ゲート29を一つづつ加工して
もよいが、平行な複数のレーザビームを使用して同時に
複数のゲートを加工するようにしてもよい。この際に使
用するレーザ光のパワーは、基板27や絶縁層34を除
去でき、リング電極28を必要以上に破壊しないように
設定する。
【0058】以上のような手順により、レーザ光を照射
し、該照射した領域の絶縁基板27を除去することで、
図1(c)に示すようにゲート29及びリング電極28
等を形成した制御電極19を作成できる。この制御電極
19においてリング電極28の一部がゲート29の内面
部分で露出(28a)する。この露出部分28aで、ト
ナー担持体15や対向電極17との間、または不測の事
態により、記録紙4が制御電極19に接触又は近接した
場合、記録紙4を介して露出28aしたリング電極28
との間に容易に放電が発生することが考えられる。
【0059】この放電により、制御電極19の各電極2
8や30に供給する電位の切換え手段を破壊したり、放
電により生じるノイズによって画像形成動作が誤動作す
る不具合も生じることが考えられる。その他にも課題の
項にて記載した不具合の発生が予測される。
【0060】このような事態を避けるため、装置全体に
ノイズ対策や、保護回路を別途設けるとなると、大幅な
コストアップとなる。
【0061】そこで、本発明においては、上述したリン
グ電極28の一部露出した部分28aを絶縁被覆するよ
うにして上述した不具合を解消するようにした。そのた
め、図1(c)に示す如き作成された制御電極19の特
に一部露出28aしたリング電極28を絶縁被覆処理す
るために、該制御電極19を台座の上に載置し、絶縁材
料をスプレーし、柔軟性を有するブレード状の部材で均
一化を行い、その後に、ゲート29の部分を減圧させる
ことで、ゲート29の内面に絶縁材料を引き込み、リン
グ電極28の露出部28aを含めてゲート29の内面、
つまり通過孔内面を絶縁被覆処理するようにしている。
【0062】この詳細を図2に従って説明する。まず、
図2(a)に示すように、図1(c)に示した制御電極
19を、台座に載置しシールド電極30が形成された側
より、液状の絶縁材料35を塗布する。この塗布におい
て、上述したようにブレード状の部材を用いて均一に塗
布する。
【0063】絶縁材料35を塗布した後、図2(b)に
示すように、エアー吸引手段(減圧手段)36を用いて
ゲート29内を減圧する。この場合、エアー吸引手段3
6は、絶縁材料35を塗布した面の反対側よりエアー吸
引を行い、ゲート29内を減圧している。減圧が進むと
最終的にエアーフロー37が形成可能となっり、このエ
アーフロー37を適宜調整することで絶縁材料35を、
さらにゲート29内面に引き込む。
【0064】そして、最終的に図2(c)に示すよう
に、ゲート28の内壁面に絶縁材料35がコート(被
覆)され、リング電極28の露出部28aが絶縁材料3
5にて覆われる。この状態で、絶縁材料35が硬化する
と、リング電極28のゲート29内壁面における露出部
28aが絶縁材料35にて被覆され絶縁処理が完了し、
制御電極19が作成できる。
【0065】上記リング電極28の一部露出した部分2
8aへの絶縁材料35による被覆の厚さは、利用する絶
縁材料の粘度やゲート29内に形成されるエアーフロー
37よって容易に調整可能となる。そのため、リング電
極28の露出部28aに形成される被覆の厚さは、対向
電極17やトナー担持体15、または他の制御電極19
に配線されているシールド電極30との放電が回避され
るように設定され、特に限定されるものではない。絶縁
材料35の抵抗値や仕事関数によって必要な厚さに設定
すればよく、各種諸条件に従って厚さ等が設定される。
【0066】以上のように制御電極19は、絶縁基板2
7の一方の面に形成されたリング電極28に対してトナ
ーを飛翔させるための通過孔となるゲート29を形成し
た後、該ゲート29の内壁面にリング電極28の一部が
露出する部分28aを絶縁処理するために、リング電極
28と反対面に絶縁材料35を塗布し、ゲート29内を
減圧するためにエアー吸引手段36を設け、塗布された
絶縁材料35をゲート29内面に引き込むようにしてい
る。そのため、エアー吸引手段36を設けるだけけの安
価な手段にて、ゲート29内壁面を絶縁材料して被覆処
理でき、これに合わせて内壁面に一部が露出したリング
電極28aを絶縁処理できる。
【0067】しかも、ゲート29の絶縁材料35による
目詰まり等を防止でき、よって制御電極19を作成する
際の歩留まりが大幅に向上できる。
【0068】また、図2の例では、トナー被覆方向に従
ってエアーフロー37を形成するようにして、絶縁被覆
処理を行いリング電極28の露出部28aを絶縁してい
る。そのため、エアーフロー37は、その方向に広がる
ため、図2において上部から下部になるに従ってエアー
フロー37が広がる。この結果、ゲート29の通過孔の
内壁面に被服処理される絶縁材料35の厚さは、ゲート
29の通過孔内面を下がるに従って薄くなりる。そのた
め、ゲート29のトナー通過孔の内径が徐々に広がるよ
うに形成される。
【0069】このような形状にゲート29内壁面が絶縁
処理されると、トナーの目詰まりを防止する効果が高ま
る。これを、図5を参照して説明すれば、トナー担持体
15側と対抗する上位のゲート29の通過開口径が小さ
いため、トナー13の通過量を規制する。そして、通過
したトナー13は、ゲート29の開口径が徐々に広くな
るため、そのまま対向電極17上をベルト24を介して
搬送される記録紙4上に達する。そのため、トナー13
によるゲート29の目詰まりが生じることなく、正常な
記録動作を追行できる。
【0070】この点、図6に示すように制御電極19の
ゲート29の開口径がトナー担持体15と対向する側が
広く、徐々に狭くなる場合、飛翔トナー13がゲート2
9の広い開口部に集中する。そのため、徐々に狭くなる
ゲート29を通過できず、トナー13による目詰まりを
生じる結果となる。
【0071】従って、エアーフロー37がトナー飛翔方
向に沿って流れるようにエアー吸引手段36を設け、ま
た被覆層35については、トナー担持体15と対向する
基板27の面側に塗布するようにすれば、図2(c)に
示すようなゲート29の通過孔の形状に形成できる。
【0072】(本発明の他の実施形態の説明)ここで、
上述した一実施形態により作成した制御電極19におい
ては、図7の要部拡大図に示すように、絶縁材料35に
より上面部分にて、トナー通過孔が大きくなるように形
成される。これは、ゲート29のトナー流入側にゲート
29の周囲の空気が矢印37aのように引き込まれるた
めである。つまり、エアー吸引手段36にてエアー吸引
を行い垂直状態でのエアーフロー37のみ形成されるよ
うであれば、よいがこのエアーフロー37により上述し
たように矢印37aによりエアーの引き込む現象が生じ
る。そのため、ゲート29の上部、つまりトナー担持体
15側と対向する面側の絶縁材料35が大きく傾斜する
ように被覆処理されることになる。
【0073】図7に示すような状態で絶縁材料35が被
覆処理されても、その部分は非常に薄いため、目詰まり
等の危険性は非常に少ない。つまり、図6に示すような
状態にはならず、飛翔トナー13がゲート29上位値に
集中してゲート29が目詰まりを起こすことはない。
【0074】そこで、より好ましくは、図7に示すよう
な絶縁材料35の被覆状態ではなく、ゲート29の上部
での被覆状態をゲート29の内壁面に沿うように垂直状
態に形成するこである。そのため、絶縁材料35による
ゲート29の上面でのトナー通過孔が広がるのを防止す
る絶縁処理方法を以下に説明する。図8はその一例を示
すものである。
【0075】つまり、図8において、リング電極28、
ゲート29を基板27上に形成した制御電極19の表
面、特にトナー担持体15と対向する面に図2にて説明
した同様の方法にて絶縁材料35を塗布する。そして、
その絶縁材料35を塗布した側より、高圧のエアーを吐
出させる。該エアーは、ゲート29に対応する部分に垂
直方向のエアーフローを形成するように吐出させる。
【0076】そのため、ゲート29に対応させて、エア
ー吐出用のノズル39より吐出させる。この場合、ノズ
ル39より吐出されるエアーフローの径としては、ゲー
ト29の径より小さくするようにする。これにより、図
7に示したゲート29の周囲より引き込まれるエアーフ
ロー37aが形成されることがなくなり、ほぼ垂直形状
のエアーフローとなる。その結果、絶縁材料35の上面
が、図7に示すように大きく傾斜するように被覆処理さ
れることなく、ゲート29の内壁面に沿うように垂直方
向に立った被覆層を形成できる。
【0077】これにより、飛翔してくるトナーがゲート
29の通過孔に集中し目詰まりを生じる原因をなくすこ
とができる。この時、図2に示すように同時にエアー吸
引手段36を用いてゲート29内を減圧するようにすれ
ば、より良好な絶縁被覆処理を行える。
【0078】上述したノズル39によるエアーをゲート
29に効果的に吐出することができない場合には、図9
に示すように絶縁被覆処理を行えばよい。つまり、図9
(a)において、図1にて説明したように形成した制御
電極19のゲート29の内壁面を絶縁処理するために、
図2にて説明したように制御電極19の基板27上によ
り絶縁材料35を塗布する。
【0079】そして、塗布した絶縁材料35上にトナー
の通過孔であるそれぞれのゲート29に対応した開口4
0を形成した規制板41を重ねるようにして配置する。
この規制板41の開口40の径(直径)は、ゲート29
の開口径と同等あるいは小さく形成されている。
【0080】この状態で、図9(b)に示すようにエア
ー吸引手段36にてエアー吸引を行い、ゲート29の内
部を減圧し、塗布した被覆層35をゲート29の通過孔
内面へと引き込む。この場合、図7に示すゲート29の
周囲より引き込まれるエアーフロー37aが形成されず
に、ゲート29の通過孔の垂直壁面に沿ったほぼ垂直状
態でのエアーフロー37を形成し、被覆処理を行える。
この時、同時に規制板41上部より全面に均一なエアー
の吐出を行うようにしてもよい。
【0081】以上のようにエアーの吸引を行うことで、
図9(c)に示す如く、規制板41を除去すると良好な
形状の絶縁材料35による被覆層がゲート29内壁面に
形成される。特に規制板41の開口40と同径にてゲー
ト29の通過孔となるように絶縁材料35の被覆層が形
成される。これにより、トナー担持体15側と対向する
絶縁材料35にて大きなトナー通過孔となる部分がなく
なり、トナーの目詰まりを防止する効果が高まる。
【0082】なお、上述の説明では、エアー吸引手段3
5により制御電極19に塗布した被覆層35をゲート2
9内面に引き込み、該内面に絶縁層を被覆するようにし
ている。この時、必要に応じて被覆層35側よりエアー
吐出を行うようにしている。そこで、エアー吸引手段3
6を用いることなく、エアーを吐出する手段のみ用いて
も同様の効果を得ることができる。
【0083】つまり、図9(a)の状態で、その上部よ
りエアーを吹き付ける。これにより、ゲート29上の被
覆層35がゲート29の内面へと送り込まれ、図9
(c)に示すようなゲート29の通過孔内壁面に絶縁材
料35による被覆が施された制御電極19を作成でき
る。この場合においても、絶縁材料35がゲート29に
詰まることがなく、簡単にゲート29の内壁面を被覆処
理できる。
【0084】この時、エアー吐出手段としては、図8に
示したように各ゲート29に対応してエアーの吐出を行
うノズル39を設けて吐出するようにすれば、全体を均
一にエアー吐出する場合に比べ、吐出エネルギのロスが
少なくてすみ、また規制板41の負担も少なくてすむ。
これにより規制板41が破損する確率が非常にすくなく
なり、繰り返し使用できる。
【0085】また、絶縁材料35の塗布面側より、エア
ーの吐出を行う場合、規制板41を設けるため、エアー
吐出手段であるノズル39からのエアー吐出径を、ゲー
ト29の開口径より小さくなるように絞る必要がなくな
る。そのため、エアー吐出手段の構成が非常に簡単にな
り、制御電極19を製造する際のコストを、低減できる
効果が増す。
【0086】なお、エアー吸引手段36を設けるように
すれば、絶縁材料35がエアーの流れに沿って、飛翔し
エアー吸引手段に付着することがある。このため、エア
ー吸引手段36の故障やライフ低減となり、製造コスト
が上がることも予測される場合には、図9にて説明した
ようにエアーの流れを規制するマスクとなる規制板41
を設けることで、エアーを絶縁材料35側より吐出させ
て、ゲート29内壁面を絶縁被覆処理することあでき、
よりコストの低減を可能にできる。
【0087】また、エアー吸引手段36の故障や吸引不
良等により絶縁材料35がゲート29に詰まり、制御電
極19の製造不良を発生することが考えられるが、この
ような不具合を解消し、制御電極19の不良を無くし、
製造の歩留まり改善と同時に大幅なコスト低減を行え
る。
【0088】そのため、エアー吸引手段36とエアー吐
出手段を併用させることで、エアー吸引手段36による
エアー吸引力を弱め、絶縁材料35の飛び散りを無く
し、該絶縁材料35が付着するのを抑制できる。また、
エアー吸引手段35の前面、特に制御電極19側と対向
する面に、フィルタを設け、該フィルタを必要に応じて
交換するようにし、不要な絶縁材料がエアー吸引手段3
6に付着するのを阻止できる。このようにしておけば、
図9に示すようにエアー吸引手段36を設けて、エアー
吸引を行い塗布された絶縁材料35にて、ゲート29の
内壁面を被覆処理する時に絶縁材料35がエアー吸引手
段36に付着し、故障や吸引不要が生じるのを防止でき
る。
【0089】(本発明の制御電極の他の構造例)以上説
明した実施形態においては、制御電極19を構成するト
ナーの通過孔となるゲート29及び、トナー通過を制御
するためのリング電極28を設けた構造のものを例に説
明した。しかし、このような制御電極19、つまり図3
に示す如き構造のものに限定されるものではない。
【0090】つまり、リング電極28の代わりに、図1
0に示すような半月形状に半月電極28bを設ける場合
においても同様に本発明の上述した各実施形態による絶
縁処理を適用できる。
【0091】また、制御電極19としては、リング電極
28が一部で露出するようにしたものを説明したが、シ
ールド電極30においても露出する場合がある。つまり
シールド電極30に形成される開口部の径がリング電極
28の開口部の径と同一径にて形成されているような場
合、例えば両者が200μm程度に形成されている場
合、ゲート29を図1に示すようにして形成すること
で、一部がゲート29の通過孔の内壁面側で露出する。
【0092】このようなシールド電極30においても、
図2や図8、図9に示す被覆処理方法により、リング電
極28の露出部28aによる絶縁被覆と同時に処理を行
えることは勿論である。
【0093】さらに、制御電極19としては、図3に示
したように個々にリング電極28を設け、該リング電極
28を画像信号に応じて、それぞれにトナーを通過させ
るON電位又はトナー通過させないOFF電位に供給す
る回路を設けているため、切換えのための回路がリング
電極28の個数分、必要となる。このような回路の個数
を大幅に低減するため、図11に示すように基板27の
表裏面に互いにほぼ直交するように帯状のX方向電極2
8x及びY方向電極28yを形成し、互いに直交し交差
する位置にゲート29が形成されるようなマトリクス構
造の制御電極がある。
【0094】例えばX方向電極28xに画像信号に応じ
たONまたはOFF電位を供給するようにし、Y方向電
極28yには、周期的に一つの電極にON電位が供給さ
れるように駆動制御する。これにより、互いの電極28
x,28yにON電位が供給されている対応のゲート2
9を介してトナーが、トナー担持体15側より飛翔し、
記録紙4上に達して画像を形成できる。
【0095】図11に示すような構造のな制御電極19
においても、図1に示すように絶縁基板27の表裏面に
形成された電極の開口部にゲート29を形成するために
レーザ光Lが照射される。このレーザ光Lの照射により
基板27が除去されゲート29が形成される。この時、
X方向電極28xの開口部よりY方向電極28yの開口
部を大きく形成されており、X方向電極28xが形成さ
れた側よりレーザ光Lが照射され、該電極28xにてマ
スクされるようにしてゲート29が形成される。この
時、X方向電極28x側が、ゲート29の通過孔の内壁
面に一部が露出される。
【0096】この露出した部分を絶縁被覆するために、
図2に示した絶縁被覆が行われる。または、図8や図9
に示した手順にて絶縁被覆層が形成される。
【0097】また、X及びY方向電極28x,28yに
形成されている開口部の径がほぼ同一の場合、表裏面の
電極の開口位置が同一であれば、両者の電極がゲート2
9の通過孔内壁面に一部が露出する。このような露出部
分においても、図2及び図9等に示した手順を経て、簡
単に絶縁被覆層を同時に形成できる。
【0098】なお、図2や図9に示した絶縁被覆を行う
絶縁材料35の材質としては、絶縁性に富むものがよ
く、電極に供給する電位や環境変化により十分に絶縁性
を維持できるようなものが選定される。例えば、フッ素
系樹脂や、エポキシ系樹脂等が適当であり、熱硬化性樹
脂や、紫外線硬化樹脂等であってもよく、装置の特性や
使用環境のほか、制御電極19の製造、加工環境等に合
わせて選定すればよい。
【0099】また、上述に説明した本発明にかかる実施
形態としては、図4に示す如くモノクロによる画像形成
装置を例に説明したが、イエロー、マゼンタ、シアン及
びブラックによるカラー画像を形成するように構成し
た、制御電極においても適用できる。特に、カラー画像
形成するたに、図3に示す如き制御電極19が、各色毎
に対応して配置さられている。この制御電極19におい
ても、同様にゲート29や画像信号に応じて電位が供給
制御されるリング電極28、あるいはマトリクス構造の
X方向電極28x、Y方向電極28yに対応してゲート
29が形成されており、一部の電極が露出することで生
じる不具合を本発明による絶縁被覆処理を施すことで解
消できる。
【0100】さらに、本発明の実施形態においては、顕
像剤として着色トナーを例に説明したが、トナーに限ら
ずにインク等が用いられることもあり、このような場合
においても当然本発明を実施できる。そして、トナー供
給部31の構成を、イオンフロー法を適用した構成とす
るこも可能である。つまり、画像形成部3は、コロナ帯
電器等によるイオン源を備えた構成となっていてもよ
い。この場合においても、同様の構造の制御電極19が
設けられており、イオンの通過制御を行うことになる。
【0101】しかも、画像形成装置としては、デジタル
複写機、ファクシミリ装置の印刷部、デジタルプリン
タ、プロッタ等にも利用できる。
【0102】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像形成装置に用
いられる顕像剤を通過制御する制御電極を製造する時
に、通過制御を行う電極を含め、通過孔の内壁面を効果
的に絶縁処理、つまり絶縁部材にて被覆処理できる。そ
のため、電極が通過孔の内壁面に一部露出するような場
合においても、絶縁処理され、露出状態で生じる不具合
がすべて解消される。
【0103】この場合、顕像剤の通過孔に絶縁部材が目
詰まりを発生させることなく、効率よく絶縁処理を行え
るため、制御電極の製造歩留まりを大幅に向上でき大幅
なコスト低減が可能となる。
【0104】また、絶縁部材は通過孔に対して、顕像剤
が目詰まりが生じないように被覆処理できるため、画像
形成動作を安定させ、信頼性に富む画像形成装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置における制御電極を製造
する手順の一例を示す断面図である。
【図2】本発明における制御電極に形成される通過孔内
壁面に絶縁被覆を施す一実施形態にかかる処理手順を示
す断面図である。
【図3】本発明の制御電極の一構成例を示す平面図であ
る。
【図4】図2に示す本発明の制御電極を備える画像形成
装置の全体の構成例を示す断面図である。
【図5】本発明により製造された制御電極によるトナー
飛翔状態を示すもので、制御電極を正常にトナー通過す
る状態を説明する断面図である。
【図6】図5に関連したトナー非常状態を示すもので、
制御電極を通過するトナーにて目詰まりを生じる動作説
明にかかる断面図である。
【図7】図2にて絶縁被覆処理を行う場合の腰部拡大図
である。
【図8】本発明による制御電極の製造方法による他の実
施形態を説明するための断面図である。
【図9】本発明による制御電極の製造方法、特に絶縁処
理を施す他の実施形態による処理手順を示す断面図であ
る。
【図10】本発明における制御電極の他の構造例を示す
平面図である。
【図11】本発明における制御電極のその他の構造例を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3 画像形成部 4 記録紙 13 トナー(顕像剤) 14 トナー収容部 15 トナー担持体 17 対向電極 19 制御電極 27 絶縁基板 28 リング電極(顕像剤の通過制御電極) 28x X方向電極(顕像剤の通過制御電極) 28y Y方向電極(顕像剤の通過制御電極) 29 ゲート 30 シールド電極 31 トナー供給部 32 印刷部 33 制御電極の電源供給制御回路 35 被覆層(絶縁部材) 36 エアー吸引手段(減圧手段) 37 エアーフロー 39 エアー吐出用のノズル(エアー吐出手段) 40 開口 41 規制板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像剤を画像信号に応じて通過制御する
    ために、基板に顕像剤を通過させる通過孔が形成され、
    その通過孔に対応して顕像剤の通過を制御する電位が供
    給される電極とを形成してなる記録用制御電極の製造方
    法において、 上記基板の一方の面側に絶縁材料を塗布し、該絶縁材料
    を塗布した反対面側より上記通過孔を減圧し、塗布され
    た絶縁材料を通過孔内に引き込むようにして、通過孔内
    壁面を絶縁材料で被覆処理を施することを特徴とする記
    録用制御電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記絶縁材料は、顕像剤が飛翔する方向
    側の基板面に塗布されることを特徴とする請求項1記載
    の記録用制御電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記基板の絶縁材料の塗布面側よりエア
    ーを吹き付けるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の記録用制御電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 顕像剤を画像信号に応じて通過制御する
    ために、基板に顕像剤を通過させる通過孔が形成され、
    その通過孔に対応して顕像剤の通過を制御する電位が供
    給される電極とを形成してなる記録用制御電極におい
    て、 上記基板の一方の面側に絶縁材料を塗布し、該絶縁材料
    の塗布面上にさらに各通過孔に対応して設けられ、該通
    過孔の開口径以下の開口が形成された規制板を重ね、該
    規制板上よりエアーを吐出させ上記通過孔内面へと絶縁
    材料を送り込むことで、通過孔内壁面を絶縁材料で被覆
    処理を施すことを特徴とする記録用制御電極の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記規制板とは反対の基板側より上記通
    過孔を減圧し塗布された絶縁材料を通過孔内面に引き込
    むようにして、通過孔内面を絶縁材料して被覆処理を施
    することを、上記規制板側よりエアーを吐出させる方法
    に代えて行うか、あるいは両者を合わせて行うようにし
    たことを特徴とする記録用制御電極の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000027641A1 (en) * 1998-11-05 2000-05-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of manufacturing printed-circuit board, method of manufacturing recording device, and mask for printed-circuit board

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WO2000027641A1 (en) * 1998-11-05 2000-05-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of manufacturing printed-circuit board, method of manufacturing recording device, and mask for printed-circuit board

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