JPH10250546A - 車両の姿勢制御装置 - Google Patents

車両の姿勢制御装置

Info

Publication number
JPH10250546A
JPH10250546A JP5461697A JP5461697A JPH10250546A JP H10250546 A JPH10250546 A JP H10250546A JP 5461697 A JP5461697 A JP 5461697A JP 5461697 A JP5461697 A JP 5461697A JP H10250546 A JPH10250546 A JP H10250546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
control
yaw rate
attitude
posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5461697A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomomi Izumi
知示 和泉
Haruki Okazaki
晴樹 岡崎
Toshiaki Tsuyama
俊明 津山
Tetsuya Tatehata
哲也 立畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5461697A priority Critical patent/JPH10250546A/ja
Publication of JPH10250546A publication Critical patent/JPH10250546A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各車輪21に対し独立して制動力を付与する
ことにより、検出車両状態量が目標走行方向に対応する
目標車両状態量に収束するように車両1の旋回姿勢を制
御するようにした姿勢制御装置に対して、後退時に適し
た姿勢制御を行い、ドライバの安全性を向上させる。 【解決手段】 車両1が後退しているか否かを判定し
(SC1)、後退していると判定されたときに、車両1
の旋回姿勢制御のための制御出力量(左右車輪21FL,
21RL、21FR,21RR間の制動力差)を、後退してい
ないと判定されたときよりも小さく設定する(SC
6)。また、ヨーレイト制御を禁止し(SC2)、横滑
り角制御のための制御介入しきい値K3 を小さく設定す
る(SC4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の前後左右の
各車輪に対し独立して制動力を付与することにより、車
両の旋回姿勢を目標走行方向に収束するように制御する
車両の姿勢制御装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−23262
号公報に示されているように、車両の前後左右の各車輪
に対し個別に制動力を付与可能に構成しておき、その各
車輪に対し独立して制動力を付与することにより、車両
にヨーモーメントを作用させて車両の旋回姿勢を制御す
るようにした姿勢制御装置が知られている。このような
姿勢制御装置では、ヨーレイト等の走行方向に対する車
両の旋回姿勢を表す車両状態量を検出し、この検出車両
状態量が目標走行方向に対応する目標車両状態量に収束
するように、各車輪に制動力を付与することにより車両
にヨーモーメントを作用させて車両の旋回姿勢を制御す
るようになっている。この制御により、車両のスピンや
ドリフトアウトを防止するようにしている。
【0003】一方、例えば特開平7−117645号公
報に示されているように、車両の前進時と後退時とで、
前輪のブレーキ機構と後輪のブレーキ機構とに施す制御
を切替えることにより、後退時でも有効に姿勢制御を行
えるようにすることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案例
(特開平7−117645号公報)のものでは、後退時
に制動力を付与する車輪を前進時とは前後車輪で単に逆
にするだけであるので、後退時でも前進時と同様の姿勢
制御を行うことができるものの、後退時特有の問題を解
消することはできない。すなわち、後退時には、転舵さ
せる前輪が後側となるので、前進時よりも姿勢が大きく
変化してスピンが生じ易い状態にあるので、車両の旋回
姿勢制御の制御量(作用させるヨーモメント量)を前進
時と同様にして姿勢制御を行うと、ドライバはその制御
による姿勢変化に追従することができず、より一層車両
姿勢を崩すように操舵してしまう虞れがある。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上述の如く、各車輪
に対し独立して制動力を付与することにより車両の旋回
姿勢を制御するようにした姿勢制御装置に対して、後退
時における姿勢制御方法を改善することによって、後退
時に適した姿勢制御を行い、ドライバの安全性を向上さ
せようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、車両が後退しているか否か
を判定し、車両が後退していると判定されたときに、姿
勢制御手段による車両の旋回姿勢制御の制御量を、後退
していないと判定されたときよりも小さく設定するよう
にした。
【0007】具体的には、この発明では、車両の前後左
右の各車輪に対し個別に制動力を付与可能に構成された
制動手段と、走行方向に対する車両の旋回姿勢を表す車
両状態量を検出する車両状態検出手段と、該車両状態検
出手段により検出された検出車両状態量が目標走行方向
に対応する目標車両状態量に収束するように、上記制動
手段の作動を制御して上記各車輪に対し独立して制動力
を付与することにより車両の旋回姿勢を制御する姿勢制
御手段とを備えた車両の姿勢制御装置を前提とする。
【0008】そして、上記車両が後退しているか否かを
判定する後退判定手段と、上記後退判定手段により車両
が後退していると判定されたときに、上記姿勢制御手段
による車両の旋回姿勢制御の制御量を、後退していない
と判定されたときよりも小さく設定する制御量可変手段
とを備えているものとする。
【0009】このことにより、車両の後退時には、姿勢
制御手段による車両の旋回姿勢制御の制御量が前進時よ
りも小さく設定されるので、その制御によって姿勢が大
きく変化することがなく、ドライバはその制御による姿
勢変化に追従することができる。このため、ドライバは
その姿勢変化に冷静に対応することができ、車両姿勢を
崩すような操舵を行うということはない。しかも、制御
量が小さい場合、ドライバが危険を感じてブレーキ操作
をすれば、各車輪に均等に制動力を作用させることがで
きるので、車両全体に作用させる制動力を向上させるこ
とができ、ドライバに安心感を与えることができる。よ
って、後退時に適した姿勢制御を行うことができ、後退
時の車両のスピン等を防止して、ドライバの安全性を向
上させることができる。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、姿勢制御手段は、前進用の制御特性と後退用の制
御特性とを有し、後退判定手段により車両が後退してい
ないと判定されたときに、上記姿勢制御手段が前進用の
制御特性に基づいて制御する一方、車両が後退している
と判定されたときに、後退用の制御特性に基づいて制御
するように切替える制御特性切替手段を備えているもの
とする。
【0011】この発明により、後退時には後退用の制御
特性に基づいて制御されるので、後退時でも前進時と同
様に効果的な姿勢制御を行うことができる。よって、後
退時に最適な姿勢制御を行うことができる。
【0012】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、制御量可変手段は、左右車輪間の制動力差を小さ
くするように構成されているものとする。
【0013】このことで、左右車輪間の制動力差を小さ
くすることで車両に作用させるヨーモーメントを直接的
に減少させることができるので、最も簡易にかつ効果的
に制御量を小さくすることができる。よって、制御量を
小さくするための有効な手段を容易に得ることができ
る。
【0014】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、車両状態検出手段は、少なくとも車両に生じてい
るヨーレイトを検出するように構成され、姿勢制御手段
は、上記車両状態検出手段により検出された検出ヨーレ
イトが目標ヨーレイトに収束するように制動手段を作動
させて車両の旋回姿勢を制御するヨーレイト制御を少な
くとも行うように構成され、後退判定手段により車両が
後退していると判定されたときに、上記姿勢制御手段に
よるヨーレイト制御を禁止するヨーレイト制御禁止手段
を備えているものとする。
【0015】すなわち、ヨーレイト制御によって、前進
時には車両の旋回姿勢をドライバの運転操作に追従する
ように変化させることが可能となるが、後退時にはドラ
イバはステアリングを頻繁に操作するので、ヨーレイト
制御を行うと却って姿勢を乱す虞れがある。しかし、こ
の発明では、車両が後退していると判定されたときに
は、姿勢制御手段によるヨーレイト制御が禁止され、姿
勢の安定性が損なわれるということはない。また、後退
時には、横滑り角制御が行われ、その制御量は小さく抑
えられているので、ドライバに違和感を与えることなく
安定した姿勢制御を行うことができる。よって、後退時
のドライバの安全性をより一層向上させることができ
る。
【0016】請求項5の発明では、車両の前後左右の各
車輪に対し個別に制動力を付与可能に構成された制動手
段と、車両に生じている車両横滑り角を検出する横滑り
角検出手段と、該横滑り角検出手段により検出された検
出横滑り角と目標走行方向に対応する目標横滑り角との
偏差量が所定しきい値以上であるときに、上記検出横滑
り角が目標横滑り角に収束するように、上記制動手段の
作動を制御して上記各車輪に対し独立して制動力を付与
することにより車両の旋回姿勢を制御する姿勢制御手段
とを備えた車両の姿勢制御装置を前提とする。
【0017】そして、上記車両が後退しているか否かを
判定する後退判定手段と、上記後退判定手段により車両
が後退していると判定されたときに、上記所定しきい値
を、後退していないと判定されたときよりも小さく設定
するしきい値可変手段とを備えているものとする。
【0018】このようにすることで、後退時には、検出
横滑り角と目標横滑り角との偏差量が小さくても姿勢制
御が行われるので、後退時におけるドライバの運転能力
低下をカバーすることができる。すなわち、後退時に
は、ドライバは僅かな姿勢変化でも自力で修正できなく
なる可能性が高いので、姿勢変化が小さいときから早目
に姿勢制御を行うことで大きく姿勢を崩してしまうのを
防止することができる。また、姿勢変化が小さいときは
制御量も小さくなるので、ドライバはその姿勢変化に冷
静に対応することができる。よって、請求項1の発明と
同様の作用効果を得ることができる。
【0019】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、車両横滑り角を検出するセンサのデータ信号は、
段階的に変化するように構成され、横滑り角検出手段
は、後退判定手段により車両が後退していると判定され
たときに、上記センサのデータ信号における変化時のヒ
ステリシスを後退していないと判定されたときよりも小
さく設定するように構成されているものとする。
【0020】このことにより、車両横滑り角の変化が小
さくても、車両横滑り角を検出するセンサのデータ信号
がすぐに変化するので、車両横滑り角の小さい変化をも
検出することができ、応答が早くかつ木目細かい制御を
行うことができる。このため、後退時において急激に姿
勢変化が生じる前に事前に対応することができる。ま
た、そのヒステリシスを小さくすると、通常はハンチン
グが生じ得るが、後退時の車速は低いので、それは問題
とならない。よって、後退時により適した姿勢制御を行
うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 −全体構成− 図1は、本発明の実施形態に係る車両姿勢制御装置(St
ability Control System)を適用した車両1を示し、
2,2,…は前後4輪の車輪21FR,21FL,21RR,
21RLに個別に配設された4組の液圧式のブレーキ、3
はこれらの各ブレーキ2に圧液を供給するための加圧ユ
ニット、4はこの加圧ユニット3から供給される圧液を
上記各ブレーキ2に分配供給するハイドロリック・ユニ
ット(以下、単にHUという)であり、これらのブレー
キ2,2,…、加圧ユニット3及びHU4により制動手
段が構成されている。また、5は上記加圧ユニット3及
びHU4を介して上記各ブレーキ2の作動制御を行う姿
勢制御手段としてのSCSコントローラ、6,6,…は
上記各車輪21の車輪速を検出する車輪速センサ、7は
上記車両1に作用している左右方向の加速度y″を検出
する横Gセンサ、8は上記車両1に作用しているヨーレ
イトψ′を検出するヨーレイト検出手段としてのヨーレ
イトセンサ、9はステアリングの操舵角θH を検出する
舵角センサである。尚、10はマスタシリンダ、11は
エンジン、12はオートマチックトランスミッション
(AT)、13は上記エンジン11の回転数や吸入空気
量等に応じて燃料の噴射量を調整するEGIコントロー
ラである。
【0022】上記オートマチックトランスミッション1
2内には、このオートマチックトランスミッション12
のギヤ位置が後退位置にあるか否かを検出するシフトポ
ジションセンサ16が設けられ、このシフトポジション
センサ16は、オートマチックトランスミッション12
のギヤ位置が後退位置にあるときに信号を出力するよう
になっている。
【0023】上記ブレーキ2,2,…は、図2に示すよ
うに、右側前輪21FRのブレーキ2と左側後輪21RLの
ブレーキ2とが第1液圧管路22aによりマスタシリン
ダ10に接続されている一方、左側前輪21FLのブレー
キ2と右側後輪21RRのブレーキ2とが上記第1液圧管
路22aとは異なる第2液圧管路22bにより上記マス
タシリンダ10に接続されており、これにより、いわゆ
るX配管タイプの互いに独立した2つのブレーキ系統が
構成されている。そして、ドライバによるブレーキペダ
ル14の踏み操作に応じて上記車輪21FR,21FL,…
に制動力が付与されるようになっている。
【0024】上記加圧ユニット3は、上記第1及び第2
液圧管路22a,22bにそれぞれ接続された液圧ポン
プ31a,31bと、これらの液圧ポンプ31a,31
bと上記マスタシリンダ10とを断接可能なよう上記第
1及び第2液圧管路22a,22bにそれぞれ配設され
たカットバルブ32a,32bと、これらのカットバル
ブ32a,32bと上記マスタシリンダ10との間の液
圧を検出する液圧センサ33とを備えている。そして、
SCSコントローラ5からの指令に応じて上記カットバ
ルブ32a,32bが閉状態にされ、これにより、ドラ
イバによるブレーキ操作とは無関係に、上記液圧ポンプ
31a,31bから吐出される圧液がHU4を介してブ
レーキ2,2,…に供給されるように構成されている。
また、上記HU4は、図2に示すように、第1液圧管路
22a又は第2液圧管路22bを介して供給される圧液
により各ブレーキ2を加圧する加圧バルブ41,41…
と、上記各ブレーキ2をリザーバタンク42に接続して
減圧する減圧バルブ43,43…とを備えている。そし
て、SCSコントローラ5からの指令に応じて上記各加
圧バルブ41及び各減圧バルブ43の開度が増減変更調
整されることにより、上記各ブレーキ2に加わる液圧が
増減されて制動力が増減変更されるように構成されてい
る。
【0025】上記SCSコントローラ5は、加圧ユニッ
ト3及びHU4の作動制御を行うことにより、前後左右
の各車輪21に対し独立に制動力を付与して車両1に所
要のヨーモーメントを付与し、これにより、車両1の旋
回姿勢を目標走行方向に向かって収束するように制御す
るものである。具体的には、上記SCSコントローラ5
は、図3に示すように、状態量演算部51と、目標状態
量演算部52と、制御介入判定部53と、ヨーレイト制
御部54と、横滑り角制御部55とを備えており、上記
車輪速センサ6,6,…、横Gセンサ7、ヨーレイトセ
ンサ8及び舵角センサ9からの入力信号に基づいて車両
1の旋回姿勢を判定し、この判定結果に応じて加圧ユニ
ット3及びHU4の作動制御(SCS制御)を行うよう
に構成されている。さらに、上記SCSコントローラ5
は、液圧センサ33からの入力信号に基づいてドライバ
のブレーキ操作を検出し、このブレーキ操作に対応して
上記加圧ユニット3及びHU4の作動制御を行うように
なっている。
【0026】上記状態量演算部51は、上記車輪速セン
サ6,6,…、横Gセンサ7、ヨーレイトセンサ8及び
舵角センサ9からの入力信号に基づき、車両1の走行方
向に対する車両1の旋回姿勢を表す車両状態量として、
車両1に生じている車両横滑り角βや車両速Vscs 等を
演算により検出するように構成されており、また、上記
目標状態量演算部52は、同様に、目標走行方向に対応
する目標横滑り角βTRや目標ヨーレイトψ′TRを演算す
るように構成されている。さらに、上記制御介入判定部
53は、上記検出横滑り角βと目標横滑り角βTRとの間
の横滑り角偏差量と、ヨーレイトセンサ8により検出さ
れた検出ヨーレイトψ′と目標ヨーレイトψ′TRとの間
のヨーレイト偏差量とを演算し、これらの横滑り角偏差
量及びヨーレイト偏差量に基づいてSCS制御介入判定
を行うようになっている。
【0027】尚、上記各車輪速センサ6、横Gセンサ
7、ヨーレイトセンサ8及び舵角センサ9のデータ信号
は、段階的に変化するように構成され、そのデータ信号
の変化時のヒステリシスは、制御のハンチングが生じな
いレベルに設定されている。
【0028】上記ヨーレイト制御部54は、検出ヨーレ
イトψ′が目標ヨーレイトψ′TRに収束するよう、車両
1に比較的小さなヨーモーメントを作用させることによ
り、車両姿勢をドライバの運転操作(主にステアリング
操舵角)に追従するように滑らかに変更させるヨーレイ
ト制御を行うようになっており、また、上記横滑り角制
御部55は、車両1に比較的大きなヨーモーメントを作
用させることにより、車両横滑り角βが目標横滑り角β
TRに収束するように車両1の旋回姿勢を迅速に修正する
横滑り角制御を行うようになっている。
【0029】さらに、上記SCSコントローラ5は後退
判定制御部56を備えており、この後退判定制御部56
は、上記シフトポジションセンサ16からの入力信号に
基づいて車両1が後退しているか否かを判定し、後退し
ていると判定したときに、後述の如く、後退していない
(前進している)と判定したときと異なる制御を行うよ
うに構成されている。
【0030】尚、上記SCSコントローラ5は、SCS
制御以外にも従来より周知のABS(Anti-Skid Brake
System)制御及びTCS(Traction Control System )
制御をも行うものであり、このABSは、車輪21FR,
21FL,…のブレーキロックを防止するためにこれら車
輪21FR,21FL,…に付与される制動力を制限するシ
ステムで、また、TCSは、上記車輪21FR,21FLを
駆動する駆動トルクを制限してそれらのスリップを防止
するシステムである。
【0031】−制御系の概要説明− 図4はSCSコントローラ5による基本制御の概要を示
し、この基本制御においては、まず、ドライバが車両1
に乗り込んでイグニッションキーをオン状態にすると、
ステップSA1でSCSコントローラ5やEGIコント
ローラ13の初期設定が行われて前回の処理で記憶して
いる演算値等がクリアされる。ステップSA2では、車
輪速センサ6,6,…等の原点補正が行われた後に、こ
れらの各センサから上記SCSコントローラ5に対する
信号入力が行われ、これらの入力信号に基づき、ステッ
プSA3において上記車両1の車両速、車両減速度、各
輪位置での車両速等の共通車両状態量が演算される。
【0032】続いて、ステップSA4でSCS制御演算
を行う。すなわち、ステップSA41で、SCS用車両
速Vscs 、車両横滑り角β、各輪の車輪スリップ率及び
スリップ角、各輪の垂直加重、タイヤの負荷率、路面摩
擦係数μを演算し、ステップSA42では目標ヨーレイ
トψ′TR、目標横滑り角βTRを演算する。そして、ステ
ップSA43で上記演算結果に基づきヨーレイト制御又
は横滑り角制御への介入判定を行い、制御介入と判定さ
れた場合にはステップSA44に進む。このステップS
A44では、制動力を付与する車輪21FR,21FL,…
を選択するとともに、選択した各車輪21に付与する制
動力を演算する。そして、この演算された制動力に基づ
いてステップSA45で加圧ユニット3及びHU4への
制御出力量、すなわち、各ブレーキ2の加圧バルブ4
1,41,…及び減圧バルブ43,43,…のそれぞれ
のバルブ開度等を演算する。
【0033】さらに、ステップSA5でABS制御に必
要な制御目標値や制御出力量の演算を行い、ステップS
A6でTCS制御に必要な制御目標値や制御出力量の演
算を行い、その後、ステップSA7で、このABS制
御、TCS制御及び上記SCS制御の各演算結果を所定
の方法により調停して上記加圧ユニット3及びHU4へ
の制御出力量を決定する。そして、ステップSA8で上
記加圧ユニット3及びHU4を作動させて各加圧バルブ
41及び減圧バルブ43の開度を制御することにより、
車輪21FR,21FL…のそれぞれのブレーキ2,2,…
に供給する液圧を制御してそれらの車輪21FR,21FL
…に所要の制動力を付与する。最後に、ステップSA9
で車輪速センサ6,6,…や加圧ユニット3等が正常に
作動しているか否かのフェイルセイフ判定を行ってリタ
ーンする。
【0034】尚、上記フローチャートにおいてステップ
SA41が状態量演算部51に、SA42が目標状態量
演算部52に、またステップSA43が制御介入判定部
53にそれぞれ対応しており、ステップSA44及びス
テップSA45が、ヨーレイト制御部54及び横滑り角
制御部55に対応している。
【0035】−SCS制御演算の説明− 以下に、上記ステップSA4に示すSCS制御演算の詳
細について図5及び図6に基づいて説明する。尚、ステ
ップSA5のABS制御演算及びステップSA6のTC
S制御演算については周知であるので、その説明を省略
する。
【0036】図5は、図4のステップSA41における
状態量演算部51による、車両速Vscs 、車両横滑り角
β、垂直荷重、車輪スリップ率、車輪スリップ角、タイ
ヤの負荷率及び路面摩擦係数μの演算、並びに、同図の
ステップSA42における目標状態量演算部52によ
る、目標横滑り角βTR及び目標ヨーレイトψ′TRの演算
を示す。すなわち、ステップSB2では、車輪21FRの
車輪速v1 ,車輪21FLの車輪速v2 ,車輪21RRの車
輪速v3 ,車輪21RLの車輪速v4 …と、車両1の横加
速度y″と、車両1のヨーレイトψ′と、ステアリング
の操舵角θH との入力を受ける。ステップSB4では、
上記車輪速v1 ,v2 ,…に基づいて車両速Vscs を演
算し、ステップSB6では、上記車輪速v1 ,v2 ,…
と上記横加速度y″とに基づいて各車輪位置における垂
直加重を演算する。また、ステップSB8では、上記車
両速Vscs と、上記車輪速v1 ,v2 ,…と、上記横加
速度y″と、上記ヨーレイトψ′と、上記操舵角θH と
に基づき車両横滑り角βを演算する。
【0037】続いて、ステップSB10では、上記車輪
速v1 ,v2 ,…と、上記車両速Vscs と、車両横滑り
角βと、ヨーレイトψ′と、操舵角θH とに基づいて各
車輪21のスリップ率及びスリップ角を演算し、ステッ
プSB12では、上記各車輪位置における垂直加重と上
記スリップ率及びスリップ角とに基づき、車輪21FR,
21FL,…ののそれぞれについて、タイヤ23,23,
…の発揮し得る全グリップ力に対する現在のグリップ力
の割合である負荷率を演算する。そして、ステップSB
14では、その負荷率と上記横加速度y″とに基づいて
路面摩擦係数μを演算し、ステップSB16では、その
路面摩擦係数μと、上記車両速Vscs と、上記操舵角θ
H とに基づいて目標ヨーレイトψ′TRと目標横滑り角β
TRとを演算する。
【0038】図6は、図4のステップSA43における
SCS制御介入判定以降のSCS制御を示し、ステップ
SB18で、ヨーレイトψ′と目標ヨーレイトψ′TRと
の間のヨーレイト偏差量(|ψ′TR−ψ′|)、及び、
車両横滑り角βと目標横滑り角βTRとの間の横滑り角偏
差量(|βTR−β|)を、それぞれ、上記ヨーレイト制
御部54におけるヨーレイト制御の介入判定のために予
め設定されたヨーレイト制御介入判定しきい値K1 及び
K2 と比較する。そして、上記ヨーレイト偏差量が介入
判定しきい値K1 以上であるか、又は、上記横滑り角偏
差量が介入判定しきい値K2 以上である場合に、目標走
行方向に対する車両姿勢のずれが大きくなりつつありS
CS制御介入が必要であると判定してステップSB20
に進む一方、上記ヨーレイト偏差量がヨーレイト制御介
入判定しきい値K1 よりも小さい値であり、かつ、上記
横滑り角偏差量が介入判定しきい値K2 よりも小さい値
である場合には、SCS制御介入の必要なしと判定して
ステップSB2にリターンする。
【0039】続いて、ステップSB20では、横滑り角
偏差量(|βTR−β|)を、上記横滑り角制御部55に
おける横滑り角制御の介入判定のために予め設定された
横滑り角制御介入判定しきい値K3 (K3 >K2 )と比
較する。そして、上記横滑り角偏差量が介入判定しきい
値K3 よりも小さい場合には、ステップSB22に進ん
で目標ヨーレイトψ′TRをSCS制御目標値として設定
し、その後ステップSB24に進み、SCS制御に実際
に用いられるSCS制御量ψ′amt を主にヨーレイト偏
差量(|ψ′TR−ψ′|)に基づいて演算する。すなわ
ち、車両姿勢の変化が比較的小さく安定した状態にある
と判定される間(SB20)は、車両1のヨーレイト
ψ′がドライバの運転操作に対応する目標ヨーレイト
ψ′TRに収束するよう、車両1に比較的小さなヨーモー
メントを作用させるようにし(SB22,24)、これ
により、車両姿勢をドライバの運転操作に追従するよう
に滑らかに変更させるヨーレイト制御を行うようになっ
ている。
【0040】一方、上記ステップSB20で、横滑り角
偏差量(|βTR−β|)が横滑り角制御介入判定しきい
値K3 以上である場合には、ステップSB26に進んで
目標横滑り角βTRをSCS制御目標値として設定し、そ
の後ステップSB28に進み、SCS制御に実際に用い
られるSCS制御量βamt を横滑り角偏差量(|βTR−
β|)に基づいて演算する。すなわち、車両姿勢が大き
く崩れていると判定された(SB20)ときには、車両
横滑り角βが目標横滑り角βTRに収束するよう、車両1
に比較的大きなヨーモーメントを作用させるようにし
(SB26,28)、これにより、車両姿勢を迅速に修
正する横滑り角制御を行うようになっている。
【0041】そして、上記ステップSB24又はステッ
プSB28に続くステップSB30において、加圧ユニ
ット3やHU4に故障が発生しているか否かの判定を行
い、故障と判定された場合にはステップSB32に進
み、SCS制御を中止してリターンする。一方、上記ス
テップSB30で故障と判定されなければ、ステップS
B34に進んで、上記SCS制御、ABS制御及びTC
S制御の各演算結果を所定の方式により調停する。この
調停の概要について説明すると、SCS制御を行おうと
する際にABS制御が行われている場合には、そのAB
S制御量をSCS制御量ψ′amt 又はβamt に基づいて
補正することにより、ABS制御を優先しつつSCS制
御を行うようになっており、また、SCS制御を行おう
とする際にTCS制御が行われている場合には、そのT
CS制御のための加圧ユニット3及びHU4の作動を中
止してSCS制御を行うようになっている。
【0042】続いて、ステップSB36において、SC
S制御のために制動力を付与する車輪21FR,21FL,
…を、上記SCS制御量ψ′amt 又はβamt 及びヨーモ
ーメントを作用させる方向に応じて予め設定したマップ
により選択するとともに、これらの車輪21FR,21F
L,…にそれぞれ付与する制動力をSCS制御量ψ′amt
又はβamt に基づいて演算する。この車輪の選択及び
制動力の演算について概説すれば、ヨーレイト制御にお
いて車両1のヨーレイトψ′を右回りに加増する場合、
及び、横滑り角制御において車両1の旋回姿勢を右側寄
りに向けようとする場合には、右側前輪21FR又は右側
前後輪21FR,21RRに対し、左側前後輪21FL,21
RLよりも上記SCS制御量ψ′amt 又はβamt に応じた
制動力差分だけ大きな制動力を付与することにより車両
1に右回りのヨーモーメントを作用させるようにするも
のである。反対に、車両1のヨーレイトψ′を左回りに
加増する場合、及び、車両1の旋回姿勢を左側寄りに向
けようとする場合には、左側前輪21FL又は左側前後輪
21FL,21RLに対し、右側前後輪21FR,21RRより
も上記SCS制御量ψ′amt 又はβamt に応じた制動力
差分だけ大きな制動力を付与することにより車両1に左
回りのヨーモーメントを作用させるようにするものであ
る。そして、それらの選択した車輪21FR,21FL,…
に対しそれぞれ所望の制動力を付与するための加圧ユニ
ット3及びHU4への制御出力量(車両1にヨーモーメ
ントを作用させる最終の制御量)、すなわち、ブレーキ
2,2,…の加圧バルブ41,41,…及び減圧バルブ
43,43,…のそれぞれのバルブ開度等をステップS
B38で演算し、ステップSB40でこれらの演算され
た制御出力量を上記加圧ユニット3及びHU4に対し出
力してSCS制御を実行してリターンする。
【0043】図7は、上記SCSコントローラ5の後退
判定制御部56での制御動作を示し、車両1が後退して
いるか否かを判定し、後退していると判定したとき、上
記車両1の旋回姿勢制御の制御量(上記制御出力量)を
後退していないと判定されたときよりも小さく設定する
等の制御を行うようになっている。
【0044】すなわち、まず、ステップSC1で、上記
シフトポジションセンサ16からの出力信号により車両
1が後退しているか否かを判定し、このステップSC1
の判定がNOのときにはそのままリターンする。つま
り、車両1が後退していない(前進している)場合に
は、以下の制御は行わず、上述の如く、車両1のSCS
制御を行う。一方、上記ステップSC1の判定がYES
のときにはステップSC2に進んで上記ヨーレイト制御
部54におけるヨーレイト制御のみを禁止する。具体的
には、上記ステップSB20の判定がNOのときにはス
テップSB22に進まないでそのままリターンし、その
判定がYESのときにはステップSB26に進むように
する。
【0045】そして、次のステップSC3で、上記ステ
ップSB20における横滑り角制御介入しきい値K3 を
低下させ、ステップSC4で車両横滑り角βを検出する
センサである車輪速センサ6、横Gセンサ7、ヨーレイ
トセンサ8及び舵角センサ9の各データ信号における変
化時のヒステリシスを後退していないと判定されたとき
よりも小さく設定する。
【0046】続いて、次のステップSC5で、SCS制
御量ψ′amt 又はβamt 及びヨーモーメントを作用させ
る方向に応じて制動力を付与するための上記選択車輪の
マップを後退用のものに切替える。つまり、前進時には
前進用の制御特性(前進用の選択車輪のマップ)に基づ
いて制御するようにしていたものを、後退時には後退用
の制御特性(後退用の選択車輪のマップ)に基づいて制
御するように切替える。そして、ステップSC6で、左
右車輪21FL,21RL、21FR,21RR間の制動力差の
上限値を規定する。このとき、その制動力差が上限値を
超える場合には、左右車輪21FL,21RL、21FR,2
1RRの高い側の制動力を小さくすることでその制動力差
を小さくし、上記制御出力量を後退していないと判定さ
れたときよりも小さくするようになっている。
【0047】このステップSC6の処理が終了するとリ
ターンし、その後、上記ステップSC2〜SC6におい
て設定した状態を保持したまま、上述の如く、車両1の
SCS制御を行うようになっている。尚、上記ステップ
SC1の判定がNOでリターンする際には、ステップS
C2〜SC6において設定した状態はキャンセルされて
初期状態となる。
【0048】上記後退判定制御部56での制御手順にお
いて、ステップSC1により、車両1が後退しているか
否かを判定する後退判定手段61が、またステップSC
2により、上記後退判定手段61により車両1が後退し
ていると判定されたときに、ヨーレイト制御部54での
ヨーレイト制御を禁止するヨーレイト制御禁止手段62
が、さらにステップSC3により、上記後退判定手段6
1により車両が後退していると判定されたときに、横滑
り角制御介入しきい値K3 を、後退していないと判定さ
れたときよりも小さく設定するしきい値可変手段63が
それぞれ構成されている。そして、ステップSC5によ
り、上記後退判定手段61により車両1が後退していな
いと判定されたときに、SCSコントローラ5が前進用
の制御特性に基づいて制御する一方、車両1が後退して
いると判定されたときに、後退用の制御特性に基づいて
制御するように切替える制御特性切替手段64が、また
ステップSC6により、上記後退判定手段61により車
両が後退していると判定されたときに、制御出力量を後
退していないと判定されたときよりも小さく設定する制
御量可変手段65がそれぞれ構成されている。
【0049】したがって、この実施形態では、後退判定
制御部56において車両1が後退していると判定される
と、ヨーレイト制御部54でのヨーレイト制御が禁止さ
れて横滑り角制御部55での横滑り角制御のみが行われ
る。このとき、制御出力量が小さく抑えられているの
で、横滑り角制御を行っても車両1の旋回姿勢が大きく
変化することがなく、ドライバはその制御による姿勢変
化に追従することができる。このため、ドライバに違和
感を与えることがなく、ドライバはその姿勢変化に冷静
に対応することができるので、車両1の姿勢を崩すよう
な操舵を行うということはない。しかも、左右車輪21
FL,21RL、21FR,21RRにおける制動力の高い側が
小さくされるので、ドライバが危険を感じてブレーキペ
ダル14を踏み込んでブレーキ操作をすれば、各車輪2
1に均等に制動力を作用させることができる。この結
果、車両1全体に作用させる制動力を向上させることが
でき、ドライバに安心感を与えることができる。さら
に、前進時には車両1の姿勢をドライバの運転操作に追
従するように変化させることが可能なヨーレイト制御が
禁止されるので、後退時におけるドライバの頻繁なステ
アリング操作に対応させることによる姿勢の不安定化を
防止することができる。そして、制動力を付与する選択
車輪21FR,21FL、…が後退用のものに切替えられる
ので、後退時でも前進時と同様に効果的な姿勢制御を行
うことができる。
【0050】また、後退時に横滑り角制御を行うための
横滑り角制御介入しきい値K3 が小さくされるので、検
出横滑り角と目標横滑り角との偏差量が小さくても横滑
り角制御が行われ、後退時におけるドライバの運転能力
低下をカバーすることができる。すなわち、ドライバは
僅かな姿勢変化でも自力で修正できなくなる可能性が高
いので、姿勢変化が小さいときから早目に姿勢制御を行
うことで大きく姿勢を崩してしまうのを防止することが
できる。
【0051】さらに、後退時に車両横滑り角βを検出す
る各センサ6〜9のデータ信号における変化時のヒステ
リシスが前進時よりも小さく設定されるので、車両横滑
り角βの小さい変化をも検出することができ、応答が早
くかつ木目細かい制御を行うことができる。このため、
後退時において急激に姿勢変化する前に事前に対応する
ことができる。また、そのヒステリシスを小さくする
と、通常はハンチングが生じ得るが、後退時の車両速は
低いので、そのことは殆ど問題とならない。
【0052】よって、この実施形態では、後退時に最適
な姿勢制御を行うことができ、後退時の車両のスピン等
を確実に防止して、ドライバの安全性を向上させること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、各車輪に対し独立して制動力を付与することに
より、検出車両状態量が目標走行方向に対応する目標車
両状態量に収束するように車両の旋回姿勢を制御する姿
勢制御手段を備えた姿勢制御装置に対して、車両が後退
しているか否かを判定し、車両が後退していると判定さ
れたときに、上記姿勢制御手段による車両の旋回姿勢制
御の制御量を、後退していないと判定されたときよりも
小さく設定したことにより、後退時に適した姿勢制御を
行うことができ、ドライバの安全性の向上化を図ること
ができる。
【0054】請求項2の発明によると、姿勢制御手段
は、前進用の制御特性と後退用の制御特性とを有し、車
両が後退していないと判定されたときに、上記姿勢制御
手段が前進用の制御特性に基づいて制御する一方、車両
が後退していると判定されたときに、後退用の制御特性
に基づいて制御するように切替えたことにより、後退時
の姿勢制御の最適化を図ることができる。
【0055】請求項3の発明によると、左右車輪間の制
動力差を小さくしたことにより、制御量を小さくするた
めの有効な手段が容易に得られる。
【0056】請求項4の発明によると、車両が後退して
いると判定されたときに、姿勢制御手段によるヨーレイ
ト制御を禁止したことにより、後退時のドライバの安全
性のさらなる向上化を図ることができる。
【0057】請求項5の発明によると、各車輪に対し独
立して制動力を付与することにより、検出横滑り角と目
標走行方向に対応する目標横滑り角との偏差量が所定し
きい値以上であるときに、その検出横滑り角が目標横滑
り角に収束するように車両の旋回姿勢を制御する姿勢制
御手段を備えた車両の姿勢制御装置に対して、車両が後
退しているか否かを判定し、車両が後退していると判定
されたときに、上記所定しきい値を、後退していないと
判定されたときよりも小さく設定したことにより、請求
項1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0058】請求項6の発明によると、車両が後退して
いると判定されたときに、車両横滑り角を検出するセン
サのデータ信号における変化時のヒステリシスを後退し
ていないと判定されたときよりも小さく設定したことに
より、後退時により適した姿勢制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の姿勢制御装置を
適用した車両を示す概略構成図である。
【図2】ブレーキの液圧系統を示す図である。
【図3】SCSコントローラの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】SCSコントローラによる制御手順の概要を示
すフローチャートである。
【図5】状態量演算部及び目標状態量演算部での制御手
順を示すフローチャートである。
【図6】SCSコントローラによる制御介入判定以降の
制御手順の詳細を示すフローチャートである。
【図7】悪路判定制御部での制御手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 車両 2 ブレーキ(制動手段) 3 加圧ユニット(制動手段) 4 ハイドロリックユニット(制動手段) 5 SCSコントローラ(姿勢制御手段) 6 車輪速センサ(車両状態検出手段) 7 横Gセンサ(車両状態検出手段) 8 ヨーレイトセンサ(車両状態検出手段) 9 舵角センサ(車両状態検出手段) 21FR,21FL,21RR,21RL 車輪 51 状態量演算部(車両状態検出手段) 52 目標状態量演算部 54 ヨーレイト制御部 55 横滑り角制御部 61 後退判定手段 62 ヨーレイト制御禁止手段 63 しきい値可変手段 64 制御特性切替手段 65 制御量可変手段 β 車両横滑り角(車両状態量) ψ′ ヨーレイト(車両状態量) K3 横滑り角制御介入しきい値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立畑 哲也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後左右の各車輪に対し個別に制
    動力を付与可能に構成された制動手段と、走行方向に対
    する車両の旋回姿勢を表す車両状態量を検出する車両状
    態検出手段と、該車両状態検出手段により検出された検
    出車両状態量が目標走行方向に対応する目標車両状態量
    に収束するように、上記制動手段の作動を制御して上記
    各車輪に対し独立して制動力を付与することにより車両
    の旋回姿勢を制御する姿勢制御手段とを備えた車両の姿
    勢制御装置において、 上記車両が後退しているか否かを判定する後退判定手段
    と、 上記後退判定手段により車両が後退していると判定され
    たときに、上記姿勢制御手段による車両の旋回姿勢制御
    の制御量を、後退していないと判定されたときよりも小
    さく設定する制御量可変手段とを備えていることを特徴
    とする車両の姿勢制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両の姿勢制御装置にお
    いて、 姿勢制御手段は、前進用の制御特性と後退用の制御特性
    とを有し、 後退判定手段により車両が後退していないと判定された
    ときに、上記姿勢制御手段が前進用の制御特性に基づい
    て制御する一方、車両が後退していると判定されたとき
    に、後退用の制御特性に基づいて制御するように切替え
    る制御特性切替手段を備えていることを特徴とする車両
    の姿勢制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両の姿勢制御装置にお
    いて、 制御量可変手段は、左右車輪間の制動力差を小さくする
    ように構成されていることを特徴とする車両の姿勢制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車両の姿勢制御装置にお
    いて、 車両状態検出手段は、少なくとも車両に生じているヨー
    レイトを検出するように構成され、 姿勢制御手段は、上記車両状態検出手段により検出され
    た検出ヨーレイトが目標ヨーレイトに収束するように制
    動手段を作動させて車両の旋回姿勢を制御するヨーレイ
    ト制御を少なくとも行うように構成され、 後退判定手段により車両が後退していると判定されたと
    きに、上記姿勢制御手段によるヨーレイト制御を禁止す
    るヨーレイト制御禁止手段を備えていることを特徴とす
    る車両の姿勢制御装置。
  5. 【請求項5】 車両の前後左右の各車輪に対し個別に制
    動力を付与可能に構成された制動手段と、車両に生じて
    いる車両横滑り角を検出する横滑り角検出手段と、該横
    滑り角検出手段により検出された検出横滑り角と目標走
    行方向に対応する目標横滑り角との偏差量が所定しきい
    値以上であるときに、上記検出横滑り角が目標横滑り角
    に収束するように、上記制動手段の作動を制御して上記
    各車輪に対し独立して制動力を付与することにより車両
    の旋回姿勢を制御する姿勢制御手段とを備えた車両の姿
    勢制御装置において、 上記車両が後退しているか否かを判定する後退判定手段
    と、 上記後退判定手段により車両が後退していると判定され
    たときに、上記所定しきい値を、後退していないと判定
    されたときよりも小さく設定するしきい値可変手段とを
    備えていることを特徴とする車両の姿勢制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両の姿勢制御装置にお
    いて、 車両横滑り角を検出するセンサのデータ信号は、段階的
    に変化するように構成され、 横滑り角検出手段は、後退判定手段により車両が後退し
    ていると判定されたときに、上記センサのデータ信号に
    おける変化時のヒステリシスを後退していないと判定さ
    れたときよりも小さく設定するように構成されているこ
    とを特徴とする車両の姿勢制御装置。
JP5461697A 1997-03-10 1997-03-10 車両の姿勢制御装置 Withdrawn JPH10250546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5461697A JPH10250546A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 車両の姿勢制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5461697A JPH10250546A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 車両の姿勢制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10250546A true JPH10250546A (ja) 1998-09-22

Family

ID=12975683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5461697A Withdrawn JPH10250546A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 車両の姿勢制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10250546A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004080773A1 (ja) * 2003-03-12 2004-09-23 Advics Co., Ltd. 車両の運動制御装置
JP2019172012A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 マツダ株式会社 車両の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004080773A1 (ja) * 2003-03-12 2004-09-23 Advics Co., Ltd. 車両の運動制御装置
JP2019172012A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 マツダ株式会社 車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7712845B2 (en) Method to reduce the turn radius of motor vehicles utilizing automatic single side rear brake application
JP4003627B2 (ja) 車輌用操舵制御装置
US20100191423A1 (en) Vehicle rollover prevention control apparatus and vehicle rollover prevention control method
KR19980080864A (ko) 차량의 자세 제어 장치
JP2572860B2 (ja) 車両の旋回挙動制御装置
JPH10264795A (ja) 車両の姿勢制御装置
JPH10258722A (ja) 車両の姿勢制御装置
JP3747024B2 (ja) 車両の駐車支援装置
JPH10264796A (ja) 車両の姿勢制御装置
JP4120019B2 (ja) 車両の姿勢制御装置
JP4590789B2 (ja) 自動車の姿勢制御装置
JP2002115756A (ja) 自動車の姿勢制御装置と無段変速機の総合制御装置
JPH10250547A (ja) 車両の姿勢制御装置
JPH10273030A (ja) 車両の姿勢制御装置
JP4284210B2 (ja) 車両の操舵制御装置
JP4561588B2 (ja) 車両の制動力保持装置、及び車両の制動力保持方法
JP3715067B2 (ja) 車両の姿勢制御装置
JPH10250545A (ja) 車両の姿勢制御装置
JP2572857B2 (ja) 車両の旋回挙動制御装置
JP4376993B2 (ja) 車両のブレーキ制御装置
JP2572858B2 (ja) 車両の旋回挙動制御装置
EP4032738B1 (en) Vehicle control system
JPH10273029A (ja) 車両の姿勢制御装置
JP4650174B2 (ja) 車両のトラクション制御装置、及び車両のトラクション制御方法
JP3839920B2 (ja) 車両姿勢制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511