JPH10250643A - 歩行型作業機のハンドル支持構造 - Google Patents

歩行型作業機のハンドル支持構造

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JPH10250643A
JPH10250643A JP5734797A JP5734797A JPH10250643A JP H10250643 A JPH10250643 A JP H10250643A JP 5734797 A JP5734797 A JP 5734797A JP 5734797 A JP5734797 A JP 5734797A JP H10250643 A JPH10250643 A JP H10250643A
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宏 西川
Takuto Yasuhara
拓人 安原
Satoshi Fujimoto
敏 藤本
Masaru Uchitani
賢 打谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルの不測の反転移動を操作簡単に阻止
できるようにして、意図せぬ高速で後進すること、及び
後進時に高速となることの夫々を防止する。 【解決手段】 操縦ハンドルが後向きの標準状態と、前
向きの反転状態の各状態においてハンドルを受台33に
固定させるロック機構Eを備えた歩行型管理機のハンド
ル支持構造において、ロック機構Eとは別に、操縦ハン
ドルの反転移動を阻止する反転牽制機構Hを備える。反
転牽制機構Hを、操縦ハンドルの後向き位置から前向き
位置への移動は阻止し、かつ、前向き位置から後向き位
置への移動は許容する第1牽制部材40と、操縦ハンド
ルの前向き位置から後向き位置への移動は阻止し、か
つ、後向き位置から前向き位置への移動は許容する第2
牽制部材41とのいずれか一方を揺動板42で選択する
ものに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操縦ハンドルの向
きを前後反転可能に備えた歩行型作業機のハンドル支持
構造に係り、詳しくは、不測のハンドル反転移動を未然
に防止する技術、及びこの反転防止機能と、高速での後
進段を選択できないようにする高速後進牽制機能との連
係技術を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のハンドル支持構造は、実開平2
‐84787号公報や、実開平3‐8074号公報に示
されたもののように、ピン係合やボルト止めによるロッ
ク機構によって操縦ハンドルを標準位置と反転位置の夫
々において受台に固定させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】操縦ハンドルを前後反
転すると、前進が後進に、かつ、後進が前進にという具
合に、操縦者にとっての走行方向も逆転され、例えば、
標準状態において前進6段、後進2段の変速装置を備え
た場合には、反転状態では前進2段、後進6段に変更さ
れることになる。従って、操縦ハンドルの向きを間違っ
て変更すると、意図せぬ高速の後進速度が現出されると
か、遅い前進速度しか出せないといった不都合のおそれ
がある。これを防ぐには、ロック機構を操作しただけで
は設定されたハンドル向きを容易に変更できないように
することが肝要である。
【0004】本発明の第1目的は、操縦ハンドルの反転
移動を阻止する機構を設けて、上述した不都合おそれを
解消するとともに、その機構の操作が簡単に行える合理
的なものとして実現させる点にある。又、第2目的は、
操縦者の方に向かって機体が進行する後進走行時には、
高速状態が現出されないようにする後進牽制機能を操作
簡単にして実現させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、機体に対する向きが前後反転可能
に操縦ハンドルを取付けて、操縦ハンドルがミッション
ケースに対するエンジン配置側の反対側に後向き配置さ
れた標準状態と、操縦ハンドルがエンジン配置側に前向
き配置された反転状態とが選択設定可能に構成するとと
もに、操縦ハンドルを標準と反転の各状態において機体
に固定させるロック機構を備えてある歩行型作業機のハ
ンドル支持構造において、ロック機構とは別に、操縦ハ
ンドルの反転移動を阻止する反転牽制機構を備えるとと
もに、この反転牽制機構を、操縦ハンドルの後向き位置
から前向き位置への移動は阻止し、かつ、前向き位置か
ら後向き位置への移動は許容する第1牽制部材と、操縦
ハンドルの前向き位置から後向き位置への移動は阻止
し、かつ、後向き位置から前向き位置への移動は許容す
る第2牽制部材とのいずれか一方を選択設定するものに
構成してあることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、標準状態
における機体の高速後進位置への変速操作を阻止する第
1後進牽制状態と、反転状態における機体の高速後進位
置への変速操作を阻止する第2後進牽制状態との夫々を
現出可能な変速牽制機構を設け、第1牽制部材が選択さ
れたときには第1後進牽制状態が現出され、かつ、第2
牽制部材が選択されたときには第2後進牽制状態が現出
されるように、反転牽制機構と変速牽制機構とを連係し
てあることを特徴とする。
【0007】第3発明は、第2発明において、変速操作
具によって選択された変速段を表示する変速位置表示手
段を設けるとともに、第1又は第2後進牽制状態が現出
されているときには、それによって変速操作が牽制され
る変速段を視認可能な変速牽制表示手段を備えてあるこ
とを特徴とする。
【0008】〔作用〕請求項1の構成によれば、反転牽
制機構の機能により、操縦ハンドルの後向きから前向き
への姿勢変更が第1牽制部材によって、又、操縦ハンド
ルの前向きから後向きへの姿勢変更が第2牽制部材によ
って夫々牽制阻止されるようになり、不測の反転移動に
よる予期せぬ高速後進状態が現出されるとか、高速前進
状態が現出できないといった不都合おそれを回避するこ
とができる。
【0009】又、反転牽制機構は、操縦ハンドルの後向
き位置から前向き位置への移動は阻止し、かつ、前向き
位置から後向き位置への移動は許容する第1牽制部材
と、操縦ハンドルの前向き位置から後向き位置への移動
は阻止し、かつ、後向き位置から前向き位置への移動は
許容する第2牽制部材とで構成されているから、次のよ
うな作用がある。すなわち、標準状態から反転状態に変
更するときには、第2部材を選択設定してから、後向き
の操縦ハンドルを前向きに反転移動し、その第2牽制部
材をやり過ごして前向き位置に操作してロックする、と
いった具合になる。
【0010】そして、反転状態から標準状態に変更する
ときには、第1部材を選択設定してから、前向きの操縦
ハンドルを後向きに反転移動し、その第1牽制部材をや
り過ごして後向き位置に操作してロックするのである。
つまり、一方向にのみ反転移動を許容するセルフロック
構造に構成されており、操縦ハンドルの反転移動前に第
1又は第2牽制部材を1回動かすだけの簡単な操作で済
むのである。
【0011】請求項2の構成によれば、反転牽制機構と
変速牽制機構との連係により、標準状態及び反転状態の
いずれにおいても、反転牽制機構のみの操作によって操
縦者の方に機体が進行する後進の高速状態が牽制阻止さ
れるようになる。例えば、標準状態で前進6段、後進2
段であるとすると、標準状態では後進2速が、かつ、反
転状態では後進4〜6速が夫々現出されないように牽制
阻止されるのであり、後進牽制のための専用の操作が不
要になる。
【0012】請求項3の構成によれば、変速位置表示手
段の働きにより、現在どの変速段に操作されているかを
目視によって確認することができるとともに、そのとき
の操縦ハンドルの向きによって決まる牽制阻止対象の後
進変速段も目視で確認することが可能になる。従って、
後進5速といった操作できない高速後進段に無理に操作
して変速レバーを曲げるといった変速操作系の損傷おそ
れが、先ず無くなるようになる。
【0013】〔効果〕請求項1〜3のいずれに記載のハ
ンドル支持構造でも、操縦ハンドルの反転移動前に牽制
部材を1回動かすだけの簡単な操作で良い反転牽制機構
により、操縦ハンドルの不測の反転移動が阻止されて、
意図せぬ高速後進が出るとか遅い前進速度しか出ないと
いった不都合を解消することができた。
【0014】請求項2に記載のハンドル支持構造では、
変速牽制機構によって、ハンドル向き如何に拘わらずに
操縦者側に機体が進行する後進のうちの高速状態が自動
的に現出されないようになり、歩行型作業機の操縦性を
向上し得た。
【0015】請求項3に記載のハンドル支持構造では、
現出されている変速段の目視確認ができるので、多数の
変速段を有する場合では特に有効であるとともに、その
ときに牽制される高速後進段も目視確認できて、無理操
作による変速操作系の損傷おそれが回避できるようにな
った。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に歩行型管理機が示され、
1はエンジン、2はミッションケース、3はエンジン搭
載用の前部フレーム、4は操縦ハンドル、5は燃料タン
ク、6は左右一対の駆動車輪、7はベルト伝動機構、8
はスタンド、9は作業装置連結用の後部ヒッチである。
操縦ハンドル4は、縦軸心Z回りの回動移動により、機
体に対する向きが前後反転可能である。尚、ミッション
ケース2や前部フレーム3等によって機体が形成されて
いる。
【0017】図6,図7に示すように、操縦ハンドル4
をチルト可能に支持するハンドル基部4Aを、ミッショ
ンケース2上部に取付けた受台33に対して縦軸心Z回
りで回動可能に枢支してあり、操縦ハンドル4がミッシ
ョンケース2に対するエンジン1配置側の反対側に後向
き配置された標準状態(図1に実線で示す状態)と、操
縦ハンドル4がエンジン1配置側に前向き配置された反
転状態(図1に仮想線で示す状態)とが選択設定可能で
ある。
【0018】詳細構造は省略するが、操縦ハンドル4を
標準と反転の各状態において機体に固定させるロック機
構Eを備えてある。ロック機構Eの概略は、ハンドル基
部4A側の板ブラケット34に固着したロックピン35
と、受台33に形成された複数の孔36とで成るととも
に、ハンドル基部4Aを所定範囲内で上下移動する操作
機構(図示せず)により、ロックピン35は、図8に実
線で示す下降したロック作用位置と、図8に仮想線で示
す上昇した反転移動位置とに亘って移動操作可能に構成
されている。
【0019】ハンドル基部4Aと共にロックピン35を
人力操作で上下移動する前記操作機構の例としては、特
開平7‐12618号公報に示されるカム式のもの等が
考えられる。ロックピン35と対をなす孔36は、縦軸
心Zに関する点対象位置に夫々3箇所ずつ配置され、操
縦ハンドル4が若干斜めに向いた角度でも固定できるよ
うにしてある。
【0020】しかして、操縦ハンドル4を後向き又は前
向きの状態において、操作機構を動かしてハンドル基部
4Aと共にロックピン35を下げて孔36に挿入するこ
とでその位置にハンドルロックできるとともに、ハンド
ル基部4Aと共にロックピン35を持上げて孔36から
抜き、それから軸心Z回りに回動させることで操縦ハン
ドル4を反転移動することができる。つまり、ハンドル
基部4Aの持上げ、回動移動、及び下降の3種の操作に
より、ロック状態にある操縦ハンドル4を反転させて再
びロック状態にすることができるのである。
【0021】次に、ミッションケース2内の伝動構造に
ついて説明する。図2〜図5に示すように、ミッション
ケース2の上部にギヤ変速部Aを備え、このギヤ変速部
Aの出力軸12と駆動車軸11とをチェーン伝動する車
軸伝動部Bを備えている。そして、出力軸12の回転軸
心Qと駆動車軸11の回転軸心Pとの2点を通る基準直
線Lが、その下方ほど機体後方に寄るように、ミッショ
ンケース2を前倒れ姿勢に設定してあるとともに、基準
直線Lに対する後側にギヤ変速部Aを配置してある。そ
の結果、ミッションケース2の左側面視形状は略く字形
状を呈しており、エンジン1とミッションケース2上部
との間の空間にはエアクリーナ(図示せず)等の補機類
が配置されている。
【0022】ギヤ変速部Aは、入力軸10、第1変速軸
13、第2変速軸14、出力軸12の4軸を備えるとと
もに、第1シフト軸15、第2シフト軸16、第3シフ
ト軸17とを備え、高低2段の副変速機構C、前進1速
と後進とを切換可能な正逆転変速機構D、及び前進2速
と前進3速とを切換可能な正転変速機構Fとを設けて、
前進6段・後進2段の変速が可能に構成されている。こ
こで、副変速機構C、正逆転変速機構D、正転変速機構
F等を総称してギヤ変速機構と称する。
【0023】副変速機構Cは、入力軸10に相対回転自
在に外嵌される伝動回転体18と、入力軸10にスプラ
イン外嵌される第1シフトギヤ19と、伝動回転体18
の従動ギヤ18Aと、第1変速軸13の受動ギヤ20と
駆動ギヤ21を備えて構成されている。第1シフトギヤ
19を図3中で右にシフトさせて従動ギヤ18Aの内歯
部18aに咬合させると高速段が現出され、図3中で左
にシフトさせて第1シフトギヤ19を受動ギヤ20に咬
合させると低速段が現出される。
【0024】正逆転変速機構Dは、伝動回転体18にス
プライン外嵌される第2シフトギヤ22と、第1変速軸
13にベアリング外嵌されるバックギヤ23と、第2変
速軸14に遊外嵌される三股ギヤ24とで構成されてい
る。バックギヤ23の小径ギヤ部23bと三股ギヤ24
の大径ギヤ部24aとは常時咬合しており、第2シフト
ギヤ22を図3中で右にシフトさせてそのギヤ部分をバ
ックギヤ23の大径ギヤ部23aに咬合させると後進状
態が現出され、第2シフトギヤ22を図3中で左にシフ
トさせると、第2シフトギヤ22のギヤ部分が直接大径
ギヤ部24aに咬合して前進状態が現出される。
【0025】正転変速機構Fは、伝動回転体18にスプ
ライン外嵌される第3シフトギヤ25と、第2変速軸1
4の三股ギヤ24とで構成されている。第3シフトギヤ
25を図3中で左にシフトしてその大径ギヤ部分を三股
ギヤ24の小径ギヤ部24cに咬合させると前進3速
(又は6速)が現出され、第3シフトギヤ25を図3中
で右にシフトしてその小径ギヤ部分を三股ギヤ24の中
径ギヤ部24bに咬合させると前進2速(又は5速)が
現出される。尚、第2変速軸14端にはブレーキ26と
左右一対のサイドクラッチ27,27が装備されてい
る。
【0026】次に、変速操作構造について説明する。図
3,図5に示すように、第1シフトギヤ19を操作する
第1シフター28は第1シフト軸15に、第2シフトギ
ヤ22を操作する第2シフター29は第2シフト軸16
に、そして第3シフトギヤ25を操作する第3シフター
30は第3シフト軸17に夫々嵌装されている。正逆転
変速機構Dと正転変速機構Fとは、第2及び第3シフト
軸16,17の軸方向への押し引き操作で切換える一般
的な操作構造であるに対し、副変速機構Cは第1シフト
軸15の回動によって切換える構造である。
【0027】すなわち、図3に示すように、第1シフタ
ー28の筒ボス部28aに展開状態で略Z型の傾斜溝3
1が軸対象位置に一対形成され、この傾斜溝31に嵌入
係合するピン32が第1シフト軸15に一対植設されて
おり、第1シフト軸15の回動によって第1シフター2
8をシフト(スライド操作)可能な傾斜カム機構Gが構
成されている。
【0028】図3に示すように、入力軸10の先端はミ
ッションケース2を貫通して外部に突出させてあり、そ
こにスプラインを形成して動力取出し部(PTO軸)7
6に兼用してある。又、副変速機構Cにおける低速段を
現出させるための迂回路(受動ギヤ20と駆動ギヤ2
1)を支持する第1変速軸13が、バックギヤ23を軸
支するバック軸を兼ねた構造としてあり、その結果、入
力軸10と、第1及び第2変速軸13,14との3軸と
いう少ない伝動軸数でありながら、前進6段・後進2段
の多段変速が可能に構成されている。
【0029】第3シフト軸17の端部には、図5におい
て第3シフター30が最も左側に寄ったシフト位置での
み作用するボール式のデテント機構54を設けてあり、
第3シフトギヤ25と三股ギヤ24の小径ギヤ部24c
との咬合が自然に解除される、所謂「自脱」現象が生じ
ないようにしてある。
【0030】次に、変速操作構造について説明する。図
6〜図9に示すように、受台33側面に横軸心Xで枢支
されたホルダ47に、変速レバー38を左右揺動可能に
支承してあり、ホルダ47に形成された円弧ギヤ48
と、第1シフト軸15に嵌装された部分ピニオン53と
が咬合している。又、ホルダ47の直上位置における変
速レバー38に、スプライン嵌合等によってそれと一体
揺動する操作アーム49が装備され、かつ、この操作ア
ーム49先端と牽制アーム50の根元とを相対上下揺動
可能に枢支連結してある。
【0031】第2シフト軸16には第2被操作体16A
が、かつ、第3シフト軸17には第3被操作体17Aが
夫々ミッションケース2外において嵌装され、それらの
スライド面16a,17aに、前述した牽制アーム50
が、その下側の操作突起50a,50bが接当する状態
で載せ付けてある。尚、図9では構造説明の便宜上、牽
制アーム50をスライド面16a,17aから浮いた状
態で描いてある。
【0032】又、図6,図10,図14に示すように、
下端がミッションケース2側面に球継手71を介して連
結された指示棒55を、牽制アーム50の孔50fを貫
通させて立設してある。指示棒55の上部は、所謂ダブ
ルH型の操作溝を有した指示ガイド39に沿って移動す
るようにしてあり、変速レバー38の操作に伴って移動
する牽制アーム50の動きを指示棒55先端が指示ガイ
ド39部位で動くようにして、選択された変速段を表示
する変速位置表示手段Jを構成している。この場合、牽
制アーム50と指示棒55との接触部を指示棒55の上
下方向中間位置に設けることにより、変速位置表示手段
Jを見やすくするべく牽制アーム50の動きを増幅する
増幅機構が構成されている。
【0033】図6〜図8、及び図14,図16に示すよ
うに、操縦ハンドル4が後向きの標準状態では前進6段
・後進2段であり、単一の変速レバー38の前後移動及
び左右回動移動によって変速操作するものであり、現出
されている変速段が何であるかは変速位置表示手段Jを
見れば判るものである。反転状態では変速レバー38も
反対向きにして操作する状態となり、その場合には前進
2段・後進6段となる。これら2種の変速段形態を区別
するために、指示ガイド39の各変速段毎に側面視で上
尖り三角形の表示突起39tを8箇所形成し、その前後
の傾斜面に、前進は数字のみ、後進はRと数字の組合わ
せとして変速段数を表示してある。従って、操縦ハンド
ル4の向きを変更しても、そのハンドル向きに見合った
状態の変速段数を変速位置表示手段Jが表示するように
してある。
【0034】次に、図9〜図13を参照して変速レバー
38の変速操作に伴う操作系各部の動きと、後進牽制の
作用を、標準状態を基準として説明する。
【0035】図10は、変速レバー38がガイド溝38
aの後端に位置する最も下げ操作された状態であり、指
示棒55が指示ガイド39における第1横経路39aに
位置するとともに、円弧ギヤ48と部分ピニオン53と
の咬合によって第1シフト軸15を反時計回り方向に回
動させており、副変速機構Cは低速側に操作されてい
る。そして、牽制アーム50の前操作突起50bが第2
被操作体16Aに対して左右に係合する位置にあり、従
って、この状態で変速レバー38を左右方向に動かせ
ば、前進1速か3速を選択可能である。尚、後操作突起
50aは第2及び第3被操作体16A,17Aのいずれ
にも左右に係合しない位置にある。
【0036】次に、変速レバー38を1段階上昇移動し
て、指示棒55が第2横経路39bに位置する状態にす
ると、図11に示すように、円弧ギヤ48が部分ピニオ
ン53を介して第1シフト軸15を若干回動させるが、
依然として副変速機構Cは低速位置を維持している。そ
して、牽制アーム50の前操作突起50bが第3被操作
体17Aに対して左右に係合する位置にあり、従って、
この状態で変速レバー38を左右方向に動かせば、前進
2速か後進1速を選択可能である。後操作突起50a
は、依然として第2及び第3被操作体16A,17Aの
いずれにも左右に係合しない位置にある。
【0037】引続き変速レバー38を1段階上昇移動し
て、指示棒55が第3横経路39cに位置する状態にす
ると、円弧ギヤ48が部分ピニオン53を介して第1シ
フト軸15を回動させて今度は副変速機構Cを高速位置
に切換える。そして、図12に示すように、今度は牽制
アーム50の後操作突起50aが第2被操作体16Aに
対して左右に係合する位置にあり、従って、この状態で
変速レバー38を左右方向に動かせば、前進6速か前進
4速を選択可能である。尚、前操作突起50bは前方に
移動しており、第2及び第3被操作体16A,17Aの
いずれにも左右に係合しない位置にある。
【0038】変速レバー38がガイド溝38aの前端に
位置する最も上げ操作された状態では、指示棒55が最
も前側の第4横経路39dに位置するとともに、円弧ギ
ヤ48が部分ピニオン53を介して第1シフト軸15を
回動させるが、副変速機構Cは高速位置を維持してい
る。そして、図13に示すように、牽制アーム50の後
操作突起50aが第3被操作体17Aに対して左右に係
合する位置にあり、この状態で変速レバー38を左右方
向に動かせば、前進5速か後進2速を選択可能である。
前操作突起50bは両被操作体16A,17Aのいずれ
にも左右に係合しない位置にある。
【0039】以上一連の作用は、ハンドルを前向きとし
た反転状態でも基本動作は同じであるが、指示棒55に
よる変速段表示が異なる。すなわち、標準状態のときと
は表示突起39tの反対側を見ることになり、変速レバ
ーを最も上昇移動させたときには指示棒55が第1横経
路39aに位置し、左右操作で後進1速か後進3速が選
択可能である。変速レバー38を1段下げ操作すれば指
示棒55が第2横経路39bに位置し、左右操作で前進
1速か後進2速が選択可能である。
【0040】さらに、変速レバー38を下げ操作して指
示棒55が第3横経路39cに位置させた状態では、左
右操作で前進4速か前進6速を選択可能であり、最も変
速レバー38を下げ操作して指示棒55が第4横経路3
9dに位置する状態では、左右操作によって前進2速か
後進5速を選択可能である。
【0041】尚、図示しないが、支持棒55の下端を、
揺動自在となるようにミッションケース側固定部材に形
成された球面孔(孔50fと同様のもの)に貫通し、か
つ、その上下にスナップリング(C又はEリングも可)
を配設した廉価構造により、球継手71と同様の機能を
出すようにした構造としても良い。
【0042】歩行型作業機では、スイッチバックターン
やマルチ作業等において操縦者側に機体が走行する後進
状態も必要ではあるが、その速度は低速で良く、速度の
速い後進状態は特に必要がない。そこで、標準状態では
後進2速「R2」に、反転状態では後進4〜6速度「R
4」,「R5」,「R6」に変速レバー38を操作でき
ないようにする変速牽制機構Iを、これが操縦ハンドル
4の反転牽制機構Hに連動して切換わるものとして装備
されており、次に説明する。
【0043】−反転牽制機構H− 図6〜図9に示すように、操縦ハンドル4の反転移動を
阻止する反転牽制機構Hを備えてあり、この反転牽制機
構Hを、操縦ハンドル4の後向き位置から前向き位置へ
の移動は阻止し、かつ、前向き位置から後向き位置への
移動は許容する第1牽制部材40と、操縦ハンドルの前
向き位置から後向き位置への移動は阻止し、かつ、後向
き位置から前向き位置への移動は許容する第2牽制部材
41とのいずれか一方を選択設定するものに構成してあ
る。
【0044】すなわち、前後に長い揺動部材42を左右
向きの支点Y回りで天秤揺動可能に受台33側面位置に
枢支し、その支点Yの前後に振り分けて第1及び第2牽
制部材40,41を支点y1,y2 回りで回動可能に枢支
するとともに、これら第1及び第2牽制部材40,41
を支点Y側に向けて回動付勢する巻バネ40a,41a
を装備し、かつ、支点Yの上方位置において回動付勢さ
れる両牽制部材40,41を受止める片持ち梁状の舌片
46を設けてある。
【0045】揺動部材42の後端にはナット部(図示せ
ず)が形成され、受台33から突設された屈曲ステー4
4上下の位置に段付ボルト43を介して係止固定可能で
ある。屈曲ステー44先端には重ね板45が固定されて
おり、段付ボルト43のネジ部43aが通過可能な長円
弧溝44Aを屈曲ステー44に、そして、ネジ部43a
が通過可能であり、かつ、上下端夫々において円筒状の
係合部43bを内嵌可能な係入穴45a,45bを備え
た異形円弧溝45Aを重ね板45に夫々形成して切換止
着機構mを構成する。
【0046】反転牽制機構Hによる牽制作用を説明す
る。
【0047】先ず、段付ボルト43を、その係合部43
bが上方の係入穴45aに挿入させて揺動部材42に螺
着し、該揺動部材42が後上がりした第1姿勢に維持す
ると、図9(イ)に示すように、ハンドル反転移動に伴
う板ブラケット34の移動軌跡rよりも第1牽制部材4
0が上方に突出し、かつ、第2牽制部材41は移動軌跡
rよりも下方に位置した第1牽制状態が現出される。
【0048】前記第1牽制状態であり、かつ、標準状態
である場合に、操縦ハンドル4を前向き位置に向けて反
転移動させると、舌片46で支えられた第1牽制部材4
0に板ブラケット34が接当して、それ以上動かせな
い。従って、後向きの操縦ハンドル4を誤って前向きに
移動してしまうことが未然に防止される。
【0049】前記第1牽制状態であり、かつ、反転状態
である場合に、操縦ハンドル4を後向き位置に向けて回
転移動すると、第2牽制部材41の上を素通りして第1
牽制部材40の背面側に接当するが、この移動方向では
巻バネ40aに抗して第1牽制部材40が逃げ回動でき
るので、板ブラケット34は第1牽制部材40もやり過
ごして移動でき、操縦ハンドル4が後向きとなる標準状
態に変更させることが可能になる〔図9(イ)参照〕。
【0050】つまり、反転状態であるときには、前もっ
て段付ボルト43を上係入穴45aに挿入して揺動部材
42が後上がり傾斜した第1牽制状態にするだけの操作
により、ロック機構Eを外して操縦ハンドル4を後向き
に反転移動することが可能になるとともに、その後向き
の標準状態から再び反転状態には移動できないように牽
制する機能が発揮されうる状態となるのである。
【0051】次に、段付ボルト43を下方の係入穴45
bに挿入させて揺動部材42に螺着し、該揺動部材42
が前上がりした第2姿勢に維持すると、図9(ロ)に示
すように、ハンドル反転移動に伴う板ブラケット34の
移動軌跡rよりも第2牽制部材41が上方に突出し、か
つ、第1牽制部材40は移動軌跡rよりも下方に位置し
た第2牽制状態が現出される。
【0052】前記第2牽制状態であり、かつ、反転状態
である場合に、操縦ハンドル4を後向き位置に向けて回
転移動すると、舌片46で支えられた第2牽制部材41
に板ブラケット34が接当して、それ以上動かせない。
しかして、前向きの操縦ハンドル4を誤って後向きに移
動してしまうことを未然に防止する状態が現出されてい
る。
【0053】前記第2牽制状態であり、かつ、標準状態
である場合に、操縦ハンドル4を前向き位置に向けて反
転移動させると、第1牽制部材40の上を素通りして第
2牽制部材41の背面側に接当するが、この移動方向で
は巻バネ41aに抗して第2牽制部材41が逃げ回動で
きるので、板ブラケット34は第2牽制部材41もやり
過ごして移動でき、操縦ハンドル4が前向きとなる反転
状態に変更させることが可能になる〔図9(ロ)参
照〕。
【0054】つまり、標準状態であるときには、前もっ
て段付ボルト43を下係入穴45bに挿入して揺動部材
42が前上がり傾斜した第2牽制状態にするだけの操作
により、ロック機構Eを外して操縦ハンドル4を前向き
に反転移動することが可能になるとともに、その前向き
の反転状態から再び標準状態には移動できないように牽
制する機能が発揮されうる状態となるのである。
【0055】−変速牽制機構I− 変速牽制機構Iは、標準状態における機体の高速後進位
置「R2」への変速操作を阻止する第1後進牽制状態
と、反転状態における機体の高速後進位置「R4」,
「R5」,「R6」への変速操作を阻止する第2後進牽
制状態との夫々を現出可能に構成されている。すなわ
ち、図6,図7に示すように、第3被操作体17Aの上
方位置に支点Wで揺動可能な略下向きコ字状の牽制バー
51を枢支するとともに、その牽制バー51とボス51
aを介して一体化されるアーム51b後端と、揺動部材
42前端とを長孔とピンによる連動機構52によって連
動連結してある。
【0056】牽制アーム50の上面には、標準状態にお
ける後進2速「R2」牽制用の第1突起50c、反転状
態における後進4速「R4」牽制用の第2突起50d、
及び反転状態における後進5,6速「R5」,「R6」
牽制用の第3突起50eが形成してあり、前後に離れて
いる第1突起50cと第2突起50dとは、左右方向の
位置については同一ライン上に並んでいる。指示棒55
が指示ガイド39の縦経路39fに存在している状態、
すなわち変速レバー38の中立状態では、図7に示すよ
うに、平面視で牽制バー51は第2突起50dと第3突
起50eとの間に存在しており、牽制アーム50を牽制
バー51との干渉なく前後移動できるようにしてある。
【0057】さて、操縦ハンドル4の前向き移動を阻止
するべく揺動部材42を後上がり姿勢で固定した標準状
態では、図9(イ)に示すように、牽制バー51が、そ
の後作用部51rが下がり、前作用部51fが上がった
傾斜姿勢に操作される。この状態では、図10〜図13
のうちの変速レバー38を最上昇させた図13の場合に
のみ、後作用部51rと第1突起50cとが左右方向で
干渉する位置関係となり、従って、これらの接当によっ
て、変速レバー38を動かしての後進2速「R2」への
変速操作が行えないように牽制されるのである。
【0058】次に、操縦ハンドル4の後向き移動を阻止
するべく揺動部材42を前上がり姿勢で固定した反転状
態では、図9(ロ)に示すように、牽制バー51が、そ
の後作用部51rが上がり、前作用部51fが下がった
傾斜姿勢に操作される。この状態では、指示棒55が縦
経路39fにおける第3横経路39cに位置した図12
の場合には、第2突起50dと第3突起50eとの間に
前作用部51fが位置し、これら第2突起50dと第3
突起50eと前作用部51fとの干渉によって、変速レ
バー38を動かしての後進4速「R4」と後進6速「R
6」のいずれの変速操作も牽制阻止されるようになる。
【0059】そして、変速レバー38を最も下げ操作し
て指示棒55が縦経路39fにおける第4横経路39d
に位置した図13の場合には、前作用部51fの横に第
3突起50eのみが位置しており、変速レバー38を動
かしての後進5速「R5」へ操作できないように牽制さ
れるのである。つまり、揺動部材42と牽制バー51と
の連動連結により、第1牽制部材40が選択されたとき
には第1後進牽制状態が現出され、かつ、第2牽制部材
41が選択されたときには第2後進牽制状態が現出され
るように、反転牽制機構Hと変速牽制機構Iとを連係し
てある。
【0060】次に、変速牽制表示手段Kに付いて説明す
る。
【0061】前述した3箇所の操作突起50c〜50e
と牽制バー51との接当による変速牽制機構Iは、支持
ガイド39の下方において構成されており、先ず見えな
い隠れた状態に配置されている。そのため、例えば、標
準状態において後進2速「R2」への変速レバー38の
操作が不可能であることを知らない場合等、無理に後進
2速位置に操作して変速レバー38や牽制バー51が曲
がるといった不具合の生じるおそれがある。そこで、
「R2」等の高速後進への操作ができないことを目視で
確認できるようにして、上記おそれを解消するために変
速牽制表示手段Kを装備してある。
【0062】すなわち、図14〜図16に示すように、
牽制バー51のボス51aに上向きの操作アーム63を
取付け、これにピンと長孔による連結機構64を介して
牽制表示板65を連結してあるとともに、この牽制表示
板65は、8個の表示突起39tのうちの前側の4個に
形成された横溝66に前後スライド自在に嵌合して変速
牽制表示手段Kを構成してある。牽制表示板65には、
支持ガイド39の縦経路39fに対応した縦溝65a
と、2箇所の左横溝65b,65cと、1箇所の大きな
右横溝65dとを形成する。牽制表示板65は支持ガイ
ド39の上側に配置されているので、操縦ハンドル4を
握っての操縦姿勢において、操縦者はその牽制表示板6
5及び支持棒55を視認できるようになっている。
【0063】先ず、標準状態における反転牽制機構Hを
操作して牽制バー51が前上がり傾斜した第1後進牽制
状態では、牽制表示板65が後方に寄った位置にあり、
図14(イ)に示すように、支持ガイド39における後
進2速「R2」位置への支持棒55の移動が牽制表示板
65によって阻止される様子が目視できる。前進4〜6
速位置「4」,「5」,「6」へは、左横溝65b,6
5cと右横溝65dとの存在によって操作できる様子が
見えている。
【0064】反転状態における反転牽制機構Hを操作し
て牽制バー51が後上がり傾斜した第2後進牽制状態で
は、牽制表示板65が前方に寄った位置にあり、図14
(ロ)に示すように、支持ガイド39における後進4〜
6速「R4」,「R5」,「R6」位置への支持棒55
の移動が阻止され、前進2速「2」位置にのみ支持棒5
5の移動が可能になっている様子が目視できるのであ
る。つまり、第1又は第2後進牽制状態が現出されてい
るときには、それによって変速操作が牽制される変速段
を視認可能になっている。
【0065】尚、図14,図16に示すように、前進6
速のみを牽制可能な6速牽制板77を、支持ガイド39
の裏面側に前後スライド可能に設け、図示しない切換機
構によって、後方に寄った非牽制姿勢〔図14(イ)に
示す姿勢〕と、前方に寄って6速「6」位置への支持棒
55の進入を阻止する牽制姿勢(図示せず)とに操作自
在とする構成を追加しても良い。作業によっては前進6
速を使わないことがあり、その場合の不用意な6速操作
を未然に防止するためである。
【0066】図6に示すように、耕耘ロータリ等の作業
装置を管理機体に着脱するには、後部ヒッチ9に対して
作業装置を連結及び解除するとともに、作業クラッチケ
ーブル57を作業クラッチレバー56に装脱することに
なる。つまり、作業クラッチレバー56は操縦ハンドル
4に常備されており、必要に応じて作業クラッチケーブ
ル57が連結される。そして、ミッションケース2側面
に天秤揺動自在に枢支されたクランク58の下端部と、
作業クラッチレバー56とを操作ワイヤー59で連動連
結するとともに、クランク58の上端部には牽制鋼60
が枢支連結されている。
【0067】牽制鋼60の前部は、ミッションケース2
側面にネジ止めされたボス(図示せず)に、ケースと一
体化された庇61とワッシャ62とで、上下及び左右へ
の抜け出しが防止された状態で載せ付けられていて、前
後移動可能に支持された状態になっており、かつ、第3
被操作体17Aの係合片17bに近接配置されている。
しかして、作業クラッチレバー56が切り位置に操作さ
れているときには牽制鋼60が後方移動しており、係合
片17bと前後で干渉しない位置にあって第3被操作体
17Aの左右移動が自由に行える状態となっている。
【0068】そして、作業クラッチレバー56が入り位
置に操作されると、操作ワイヤー59が引っ張られて牽
制鋼60が前方移動して、係合片17bの横に位置する
(図6に仮想線で示す位置)ようになり、その結果、変
速レバー38を動かしての後進2速「R2」への操作が
牽制阻止される状態となる。つまり、標準状態のときに
作業装置を駆動させているときには、そのための作業ク
ラッチ操作によって自動的に高速後進が現出されない状
態がもたらされているのである。
【0069】図17に示すように、燃料タンク5は、上
部タンク5Aと下部タンク5Bとをフランジ溶接で一体
化して構成されており、図1に示すスタンド8で機体を
支持した若干の前下がり状態で給油することから、タン
クキャップ67は上部タンク5Aの後方側に装備される
とともに、その直前位置にレベルゲージ68が装備され
ている。尚、上部タンク5Aは、下部タンク5Bと同様
の広い平面視面積を備えた基部タンク部分5bと上方に
突出する上タンク部分5aとを備えた形状である。
【0070】又、図18には、管理機よりも若干大きい
テーラーの燃料タンク69が示され、このタンク69も
上部タンク69Aと下部タンク69Bとをフランジ溶接
で一体化して構成されている。この上部タンク69A
は、管理機用燃料タンクの上部タンク5Aにおける上タ
ンク部分5bのプレス型を共用して製作されており、そ
の基本形状は同じである。異なる点は、タンクキャップ
67とレベルゲージ68との前後位置が入れ子型の使用
によって前後逆にしてあることである。プレス型の部分
共用化により、極力金型数を少なくしてコストダウンに
寄与してある。
【0071】〔別実施形態〕図19に示すように、牽制
バー51のボスに立設した係合片75と、受台33に取
付けたブラケット70とに亘って、図6,図7に示す段
付ボルト43利用の切換止着機構mを構成して、直接に
手動操作する構造の変速牽制機構Iとしても良い。
【0072】図20に示すように、支持棒55を、これ
と相対スライド自在な状態の球継手72を介して牽制ア
ーム50を貫通させる構造でも良い。上下共に球継手支
持とすることで、支持棒55のガタつきを殆ど無くして
あり、より正確に変速位置表示手段Jや変速牽制表示手
段Kが機能できるようにしてある。
【0073】図21,図22に示すように、操縦ハンド
ル4の反転移動に伴って、牽制具73が自動的に揺動切
換え操作される自動変速牽制機構Nでも良い。この場
合、牽制具73及び牽制アーム50が、共に軸心Zの真
横に位置するものの原理図として示すものである。すな
わち、牽制具73を前棒73aと後棒73bとをボス5
1aに固定された支持板73cに取付けてあり、前棒7
3aが図9における前作用部51fに、かつ、後棒73
bが図9における後作用部51rに夫々相当している。
又、ハンドルポスト4pには作用片74が取付けられて
いる。
【0074】先ず、図21に実線で示す標準状態では後
棒73bが下がっており、後棒73bと第1突起50c
との干渉によって後進2速が牽制されている。そして、
操縦ハンドル4を前向き位置に向けて反転移動させる
と、作用片74が後棒73bの上方を素通りして約90
度回動した時点で前棒73aとの接当が開始される。尚
も反転移動すると、図21に仮想線で示すように、作用
片74が前棒73aを周方向に後押しすることでその前
棒73aが下方揺動して、作用片74は回動を続行でき
るとともに、後棒73bが上昇移動する。
【0075】そして、操縦ハンドル4が前向きとなる反
転状態では、前棒73aが下がって後棒73bが上昇し
て作用片74の移動軌跡に張出た状態となって落ちつ
く。しかして、この状態では、第2突起50d及び第3
突起50eと前棒73aとの干渉により、後進4〜6速
が牽制されるのである。
【0076】次に、反転状態にある操縦ハンドル4を標
準状態に向けて反転移動した場合も、上述した一連の動
作と同様の動作により、標準状態に操作されたときには
後棒73bが下降し、かつ、前棒73aが上昇した元の
状態に自動的に戻るようになるのである。ところで、図
22に示すように、牽制アーム50における第1〜第3
突起50c,50d,50eはいずれも傾斜案内部を備
えた平面視で略「へ」字形状に形成されており、変速レ
バー38を左右方向に操作して変速段が入った状態で操
縦ハンドル4を反転移動すると、傾斜案内部のガイド作
用によって支持棒55が押し戻され、自動的に中立に戻
す作用を発揮するようになっている。
【0077】尚、側面視でハンドル回動中心Zと牽制具
73とが前後に位置ずれしている場合(図6の状態)に
は、作用片74を備えた回動自在な回転体を牽制具73
の真横位置に設け、これをベルトやチェーン等の伝動機
構によって操縦ハンドル4と連動して回動する構造とす
れば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型管理機の側面図
【図2】ミッションケースを示す断面側面図
【図3】走行変速部の構造を示すミッションの断面背面
【図4】車軸伝動部の構造を示すミッションの断面背面
【図5】変速操作部の構造を示す展開図
【図6】反転牽制機構及び変速牽制機構を示す側面図
【図7】ミッション上方の変速操作部を示す平面図
【図8】図6に示す部分の背面図
【図9】(イ)標準状態での変速操作部を示す側面図 (b)反転状態での変速操作部を示す側面図
【図10】標準状態での変速操作部を示す作用図その1
【図11】標準状態での変速牽制機構を示す作用図その
【図12】標準状態での変速牽制機構を示す作用図その
【図13】標準状態での変速牽制機構を示す作用図その
【図14】変速牽制表示手段を示す平面図
【図15】牽制表示板単品を示す平面図
【図16】牽制表示板のスライド構造を示す背面図
【図17】(イ)管理機用燃料タンクの平面図 (ロ)管理機用燃料タンクの側面図
【図18】(イ)テーラー用燃料タンクの平面図 (ロ)テーラー用燃料タンクの側面図
【図19】変速牽制機構の別構造を示す要部の側面図
【図20】支持棒の別支持構造を示す側面図
【図21】自動変速牽制機構Nの原理構造を示す側面図
【図22】図21に示す第1〜第3突起の平面図
【符号の説明】
2 ミッションケース 4 操縦ハンドル 38 変速操作具 40 第1牽制部材 41 第2牽制部材 E ロック機構 H 反転牽制機構 I 変速牽制機構 J 変速位置表示手段 K 変速牽制表示手段 R2,R4,R5,R6 高速後進位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 打谷 賢 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に対する向きが前後反転可能に操縦
    ハンドルを取付けて、前記操縦ハンドルがミッションケ
    ースに対するエンジン配置側の反対側に後向き配置され
    た標準状態と、前記操縦ハンドルがエンジン配置側に前
    向き配置された反転状態とが選択設定可能に構成すると
    ともに、前記操縦ハンドルを標準と反転の各状態におい
    て機体に固定させるロック機構を備えてある歩行型作業
    機のハンドル支持構造であって、 前記ロック機構とは別に、前記操縦ハンドルの反転移動
    を阻止する反転牽制機構を備えるとともに、この反転牽
    制機構を、前記操縦ハンドルの後向き位置から前向き位
    置への移動は阻止し、かつ、前向き位置から後向き位置
    への移動は許容する第1牽制部材と、前記操縦ハンドル
    の前向き位置から後向き位置への移動は阻止し、かつ、
    後向き位置から前向き位置への移動は許容する第2牽制
    部材とのいずれか一方を選択設定するものに構成してあ
    る歩行型作業機のハンドル支持構造。
  2. 【請求項2】 前記標準状態における機体の高速後進位
    置への変速操作を阻止する第1後進牽制状態と、前記反
    転状態における機体の高速後進位置への変速操作を阻止
    する第2後進牽制状態との夫々を現出可能な変速牽制機
    構を設け、 前記第1牽制部材が選択されたときには前記第1後進牽
    制状態が現出され、かつ、前記第2牽制部材が選択され
    たときには前記第2後進牽制状態が現出されるように、
    前記反転牽制機構と前記変速牽制機構とを連係してある
    請求項1に記載の歩行型作業機のハンドル支持構造。
  3. 【請求項3】 変速操作具によって選択された変速段を
    表示する変速位置表示手段を設けるとともに、前記第1
    又は第2後進牽制状態が現出されているときには、それ
    によって変速操作が牽制される変速段を視認可能な変速
    牽制表示手段を備えてある請求項2に記載の歩行型作業
    機のハンドル支持構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001090833A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Seirei Ind Co Ltd 管理機の変速装置
JP2004256011A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Iseki & Co Ltd 歩行型作業機のクラッチ操作装置
JP2011084104A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Panasonic Corp 動力付移動装置

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