JPH10251452A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH10251452A
JPH10251452A JP9056730A JP5673097A JPH10251452A JP H10251452 A JPH10251452 A JP H10251452A JP 9056730 A JP9056730 A JP 9056730A JP 5673097 A JP5673097 A JP 5673097A JP H10251452 A JPH10251452 A JP H10251452A
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JP
Japan
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nylon
hnbr
containing ethylene
rubber composition
oxide
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JP9056730A
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Inventor
Takahiko Yoshida
隆彦 吉田
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Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 HNBR本来の耐熱性、耐摩耗性を維持しな
がら、機械的物性のさらなる向上を図ることができるゴ
ム組成物を提供すること。 【解決手段】 HNBRエラストマーマトリックス中に
ナイロンよりなる微粒子が分散して存在し、官能基含有
エチレン系共重合体を含有するゴム組成物である。官能
基含有エチレン系共重合体は、エチレンと無水マレイン
酸とを構成成分として含有する共重合体であり得る。さ
らに、前記官能基含有エチレン系共重合体を架橋可能な
金属酸化物を含有し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物、詳し
くは耐熱性、耐摩耗性および耐屈曲疲労性に優れるベル
ト用途に好適なゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水素添加NBRは、NBRの耐油性、耐
摩耗性等を維持したまま、耐熱性および低温特性を向上
させたゴムである。しかし、水添加率が100%でない
限りその分子内に二重結合が残存することになるので、
耐熱性は通常グレードでは約120〜130℃のレベル
にとどまる。
【0003】水素添加NBRより高い耐熱性を持つゴム
として、シリコンゴム、アクリルゴムが知られている
が、これらは機械的強度、耐摩耗性および耐油性等が不
十分であるので、タイミングベルト、Vリブドベルトな
どの自動車ベルト用途としては用いられていない。
【0004】近年、自動車ベルトには、ますます高耐熱
性、高速回転に対する耐摩耗性、耐歯欠け性が求められ
るようになり、従来に比べてさらに高性能の水素添加N
BR(以下、HNBRともいう)が要求されてきてい
る。この目的でガラス、ナイロン、アラミド等の短繊維
をHNBRに添加することにより補強したもの、あるい
はメタクリル酸亜鉛で補強したHNBRのように複合系
が採用されてきている。
【0005】上記短繊維補強HNBRとしては、例え
ば、以下のものが提案されている。低密度ポリエチレン
(LDPE)をナイロンと混練押し出しすることでナイ
ロンの形状を繊維状として該LPDE中に分散させ、得
られたLPDEとHNBRとを混練して得られるHNB
R/ナイロン/低密度ポリエチレン系ポリマーである。
例えば、宇部興産(株)のSHPポリマーが知られてい
る。このポリマーにおいては、混練時に、LDPEとH
NBRの構造上の親和性により高分散化が達成されてい
る。
【0006】さらに、特開平2−145631号公報に
おいて、HNBRとナイロンを一段で溶融混練する際、
無水マレイン酸等の酸無水物を添加することにより相溶
化性を向上させることが示されている。
【0007】しかしながら、上記ナイロン短繊維の外部
添加では仕込みの短繊維サイズを細かくできず、ナイロ
ン短繊維の添加量を増すと異物混入様の動的条件下での
発熱性を抑えきれなくなる。さらに、HNBR/ナイロ
ン/LPDE系では、LPDEの融点がそのままゴムの
耐熱性の限界となってしまうため、高温走行性に劣って
しまう。
【0008】同じ目的で開発されたメタクリル酸亜鉛塩
補強HNBRは、ポリメタクリル酸亜鉛塩のHNBR中
でのnmオーダーでの微分散を実現させ、HNBRのさ
らなる高強度化、高耐摩耗性を達成している。しかし、
ポリメタクリル酸亜鉛塩は高価格であること、およびこ
のようにして得られたメタクリル酸亜鉛塩補強HNBR
は、過酸化物架橋しかできないために、走行発熱性が高
い、圧縮永久性に劣る等の欠点を持っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解消するためになされたものであり、その目的はHNB
R本来の耐熱性、耐摩耗性を維持しながら、機械的物性
のさらなる向上を図ることができるゴム組成物を提供す
ることにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、硫黄架橋も可
能であるベルト用のゴム組成物を供給することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のゴム組成物は、
水素添加NBRエラストマーマトリックス中にナイロン
よりなる微粒子が分散して存在し、官能基含有エチレン
系共重合体を含有し、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0012】本発明の好適な実施態様では、前記官能基
含有エチレン系共重合体が、エチレンと無水マレイン酸
とを構成成分として含有する共重合体である。
【0013】本発明の好適な実施態様では、さらに、前
記官能基含有エチレン系共重合体を架橋可能な金属酸化
物を含有する。
【0014】本発明の好適な実施態様では、前記金属酸
化物が、酸化亜鉛および酸化マグネシウムからなる群か
ら選択された少なくとも一種である。
【0015】本発明の作用は次の通りである。
【0016】本発明のゴム組成物は、水素添加NBRエ
ラストマーマトリックス中にナイロンよりなる微粒子が
分散して存在し、官能基含有エチレン系共重合体を含有
することにより、微粒子したナイロンがHNBR中に充
填されてこれを補強し得ると共に、該官能基含有エチレ
ン系共重合体が該HNBRエラストマーと該ナイロン微
粒子の相溶化剤として作用する。この場合、分散したナ
イロン微粒子のサイズは、0.1μm前後となり、従っ
て、HNBRを用いることによる耐熱性および耐摩耗性
を維持しながら、機械的物性のさらなる向上を図ること
ができる。特に、金属酸化物を用いたリアクティブプロ
セッシング(動的架橋法)を用いると、ミクロにモルフ
ォルジーが制御されたアロイを得ることができる。さら
に、得られたゴム組成物は硫黄架橋も可能であるためベ
ルトにより好適な組成物を供給できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるナイロンは、
主鎖にアミド結合−CO−NH−を有する熱可塑性樹脂
であり、例えば、ナイロン4,6,8,11,12、ナ
イロン66,610、612等があげられ、さらにナイ
ロン6/66、6/12、6/66/610、6/66
/12等のような共重合ナイロン、N−ヒドロキシルメ
チルやN−メトキシメチルのようなN−置換ナイロン等
があげられる。
【0018】本発明に使用される官能基含有エチレン系
共重合体は、エチレンと、官能基を有しかつエチレンと
反応し得る反応性不飽和基を有するモノマーとの共重合
体である。その官能基としては、金属酸化物と反応し得
る基であればよく、例えば、無水マレイン酸(酸無水物
基)、カルボキシル基、エポキシ基等があげられる。好
ましくは、無水マレイン酸(酸無水物基)とカルボキシ
ル基である。
【0019】官能基を有するモノマーの具体例として
は、マレイン酸、フマル酸等のジカルボン酸及びジカル
ボン酸無水物等があげられ、さらに、以下に示すアクリ
ル酸又はこの誘導体を使用することもできる。
【0020】アクリル酸、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸
アミド、アクリル酸グリシジル、アクリル酸−2−ヒド
ロキシプロピル、アクリル酸−2−シアノエチル、アク
リロニトリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソブチル等。こ
れらは本発明の目的の範囲内で二種以上を混合して用い
てもよい。
【0021】例えば、エチレンとアクリル酸アルキルエ
ステルと、さらに架橋性基を有するモノマーとを共重合
させて得られるポリマーを使用することもできる。
【0022】好ましい官能基含有エチレン系共重合体
は、エチレンと無水マレイン酸とを構成成分として含有
する共重合体である。
【0023】官能基含有エチレン系共重合体の市販品と
しては以下のものがある。
【0024】(1)樹脂形状(常温にて)の官能基含有
エチレン系共重合体 レクスパールET、RBシリーズ、アドテックスER
(日本ポリオレフィン(株)製) また、特開昭60−240749号公報、特開平1−1
56309号公報に記載のものを本発明において使用す
ることもできる。
【0025】(2)ゴム形状(常温にて)の官能基含有
エチレン系共重合体 エチレン・メチルアクリレート・架橋性カルボキシル基
モノマーの三元共重合体、VAMAC G(昭和電工
・デユポン(株)) このような官能基含有エチレン系共重合体は、HNBR
エラストマーとナイロン微粒子との相溶化剤として機能
する。
【0026】本発明においては、さらに、官能基含有エ
チレン系共重合体を架橋可能な金属酸化物を含有するこ
とが好ましい。金属酸化物としては、1価、2価の金属
酸化物が使用可能であり、例えば、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、酸化カリウム、酸化バリウム、酸化カドミウ
ム、酸化カルシウム、酸化クロム、酸化ジルコニウム、
酸化錫、酸化銅、酸化鉄、酸化鉛、酸化コバルト、酸化
マンガンまたはこれらの混合物等があげられる。特に、
酸化亜鉛または酸化マグネシウムが好ましい。
【0027】本発明のゴム組成物には、必要に応じて、
その他に、フィラー、着色剤、加硫剤、加硫促進剤、加
硫助剤、老化防止剤等を配合することもできる。
【0028】フィラーとしては、例えば、シリカ、マイ
カ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミ等があげられ
る。該カーボンブラックとしては、SRF−LMを使用
することができる。
【0029】上記加硫剤としては、公知の硫黄、有機過
酸化物を使用することができる。
【0030】有機過酸化物としては、ジクミルペルオキ
シド、t−ブチルペルオキシド、ラウロイルパーオキシ
ド、ベンゾイルパーオキシド等公知のものがあげられ
る。
【0031】上記老化防止剤としては、アミン類、アミ
ン−アルデヒド反応物、アミン−ケトン反応物、フェノ
ール類等があげられる。特に、キノリン系(2,2,4--ト
リメチル-1,2-ジヒドロキノリンの重合体)が好まし
い。
【0032】上記加硫助剤としては脂肪酸が好ましく使
用され、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイ
ン酸、ミリスチン酸、等があり、好ましくはステアリン
酸、パルミチン酸である。
【0033】本発明のゴム組成物において、上記HNB
Rと、ナイロンと、官能基含有エチレン系共重合体との
配合割合は重量比で、通常、20〜80:4〜64:4
〜64である。好ましくは、40〜65:35〜60:
35〜60である。また、金属酸化物をゴム組成物が含
有する場合、その含有割合は、HNBRとナイロンと官
能基含有エチレン系共重合体の合計100重量部に対し
て0.1〜20重量部が好ましい。
【0034】典型的には、HNBRは30〜70重量%
(好ましくは40〜65重量%)、ナイロンは1〜70
重量%(好ましくは15〜60重量%)、官能基含有エ
チレン系共重合体は1〜70重量%(好ましくは15〜
60重量%)、金属酸化物は0.5〜20重量%(好ま
しくは1〜10重量%)を配合することができる。
【0035】本発明のゴム組成物においては、HNBR
エラストマーマトリックス中にナイロンよりなる微粒子
が分散して存在する。ここで、微粒子の形状は特に限定
されないが、球形、楕円形、繊維形あるいはそれらに限
定されないいかなる形状でも可能であり、その平均サイ
ズは、通常0.05〜0.5μmであり、特に0.05
〜0.2μmが好ましい。
【0036】次に、本発明のゴム組成物の製造方法を説
明する。
【0037】本発明のゴム組成物は、例えば、以下の方
法に従って製造することができる。
【0038】(1)HNBR/ナイロン/マレイン酸含
有エチレン・アクリレート樹脂系に金属酸化物(例え
ば、酸化亜鉛)を添加した系 マレイン酸含有エチレン・アクリレート樹脂としては、
エチレンとアクリレートのランダムブロック共重合体
に、無水マレイン酸を共重合させて得ることができる。
市販品としては、例えば、日本ポリオレフィン(株)製
レクスパールETを使用することができる。このもの
は、HNBRおよびナイロンの相溶化剤として働く。さ
らに、無水マレイン酸とナイロンの酸アミド基との反応
による相溶化効果、エチレン成分とHNBRの構造親和
による相溶化効果を合わせ持つ。
【0039】このマレイン酸含有エチレン・アクリレー
ト樹脂と、HNBRおよびナイロンを混練機(例えば、
二軸押し出し機またはインターナルミキサー等)を用い
て一段で混練し、次いで、マレイン酸含有エチレン・ア
クリレート樹脂の架橋用に酸化亜鉛を加える。酸化亜鉛
の添加は熱可塑性の傾向を保つが、この後、マトリック
スであるHNBRを加硫するときに良好な共加硫促進剤
として働く。
【0040】冷却後、一般の成形機(ロール、インター
ナルミキサー等)でマレイン酸含有エチレン・アクリレ
ート樹脂の融点(80℃〜)以上ナイロンの融点未満で
練り、HNBR用架橋剤、助剤、フィラー等を配合す
る。この二次架橋(プレス架橋)を過酸化物か硫黄で行
うことにより、HNBR系組成物を得ることができる。
【0041】(2)HNBR/ナイロン/マレイン酸含
有エチレン・アクリレート樹脂系組成物に金属酸化物
(例えば、酸化マグネシウム)を添加した系 ナイロンとマレイン酸含有エチレン・アクリレート樹脂
(ランダムブロック共重合体)をナイロンの融点以上の
温度で混練して、ナイロンが分散する島、マレイン酸含
有エチレン・アクリレート樹脂が海となる海島構造もし
くは両連続相構造のアロイを得る。
【0042】得られたアロイを冷却固化(ペレット化)
した後、これをインターナルミキサー内でHNBRと混
練する。このとき、ミキサー内の温度をマレイン酸含有
エチレン・アクリレート樹脂の融点(80〜100℃)
以上で、かつナイロンの融点以下とする(ナイロン6の
場合、融点は220℃付近である)。例えば、80〜1
80℃が好ましい。これによって、微分散したナイロン
微粒子の形状をHNBR中で保ち、分散したナイロン微
粒子が凝集して巨大化することを防ぐことができる。
【0043】そして、この混練時に、ステアリン酸およ
び酸化マグネシウム(MgO)を添加する。ステアリン
酸/酸化マグネシウムは、混練中に、特異的にラマレイ
ン酸含有エチレン・アクリレート樹脂ンダムブロック共
重合体と反応して、その粘度を急激に引き上げる。この
反応性を利用することによって、例えば、マレイン酸含
有エチレン・アクリレート樹脂が海となっているHNB
R/ナイロン/ラマレイン酸含有エチレン・アクリレー
ト樹脂ンダムブロック共重合体系アロイにおいて、酸化
マグネシウムによる、反応により相構造逆転が生じ、こ
の不完全な相反転がIPN構造を引き起こすことにな
り、マクロながら、アンカー効果によりポリマー構造が
固定化されたHNBR系組成物となる。この際、上記し
たゴムの加硫剤、配合剤等を添加してもよい。
【0044】この後、通常の過酸化物や硫黄の添加によ
りHNBRを架橋させることができる。架橋温度はナイ
ロンの融点を越えないように設定すれば(例えば、14
0〜200℃)、架橋前のナイロンがHNBR中に微分
散しているモルフォルジーが維持される。しかし、架橋
温度はナイロンの融点を越えても、越えなくても良い。
加圧下での架橋温度がナイロンの融点を越えた場合、ナ
イロン微粒子の凝着が始まるおそれがあるが、HNBR
の架橋との競争反応よりそれほどマクロに成長すること
なくモルフォロジーは固定されると予想されるからであ
る。
【0045】(3)HNBR/ナイロン/架橋性基含有
エチレン・アクリレルゴム系に、金属酸化物(例えば、
酸化マグネシウム)を添加した系 上記(1)、(2)の組成物で使用するマレイン酸含有
エチレン・アクリレート樹脂の代わりに、架橋性基含有
エチレン・アクリルゴム(例えば、昭和電工、デュポン
(株)製のVamac)を同じ目的で使用することがで
きる。
【0046】つまり、ナイロンとエチレン・アクリルゴ
ムとを混練して得られるアロイに、HNBRを添加しH
NBRと架橋性基含有エチレン・アクリルゴムとを混練
した。該HNBRと該エチレン・アクリルゴムとの相溶
性はかなり良く、共架橋も可能である(特開平6−93
145参照)。
【0047】次に、HNBRとの混練時、ステアリン酸
および酸化マグネシウムを添加した。この添加によりi
n‐situ反応導入により相容化を促進したことがで
きた。この時の温度は約100℃以上で、かつナイロン
の融点未満にすることによりナイロンの凝着を防げるこ
とができる。この際ゴムの添加剤、配合剤を加えても良
い。
【0048】このHNBR系組成物を通常の方法で架橋
した。架橋温度はナイロンの融点を越しても、越さなく
ても良い。加圧ドナイロンの融点を越すとナイロンの凝
着が始まると考えられるが、HNBRゴムの架橋との競
争反応よりそれほどマクロに成長することなくモルフォ
ロジーは固定されると予想できる。上記のようにして得
られるアロイの分散レベルは、0.1μm前後であっ
て、ポリメタクリル酸亜鉛塩で補強された組成物の20
nmと、ナイロン短繊維補強系の10μm以上の間を埋
める領域となる。
【0049】上記(1)(2)(3)の方法において、
HNBRゴム用架橋剤としては、以下のものを使用する
ことができる。
【0050】(A)TMTD+硫黄 (B)加硫促進剤(CBS)+過酸化物+硫黄 (C)イソシアヌレート化合物+過酸化物(特開平6−
93145参照) 以上の架橋剤の中で特に好適であるものは、(B)と
(C)の過酸化物を用いる系であるが、本来は過酸化物
は耐亀裂成長性に劣ることと動的条件下での発熱が大き
いためにイオウ加硫が望ましい。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0052】実施例1〜4 HNBR/ナイロン/マレイン酸合有エチレン・アクリ
レート樹脂系組成物に酸化亜鉛を溶融混練時(ナイロン
の融点以上)に添加した系 表1に示す部数で、HNBR、ナイロン6、マレイン酸
合有エチレン・アクリレート樹脂(日本ポリオレフィン
(株)製レクスパールET)を配合して、ナイロン6の
融点以上の温度で一段で押し出し成形した。この時、ス
テアリン酸および酸化亜鉛を表1に示す部数で同時に添
加した。
【0053】冷却後、成形機(ロール)を用いてマレイ
ン酸含有エチレン・アクリレート樹脂の融点以上で、か
つナイロンの融点未満の温度(100〜120℃)で混
合物を練り、表1に示す部数で、ステアリン酸、HNB
R用架橋剤として硫黄、カーボンブラック(SFRカー
ボンブラック)、加硫促進剤(CBS:N−シクロヘキ
シル−2−ベンゾチアジル・スルファンアミド)、過酸
化物(PO:ジクミルペルオキシド)、老化防止剤(D
Q:2,2,4--トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンの重合
体)、を配合して混練し、ゴム組成物を得た。
【0054】比較例1〜2 マレイン酸合有エチレン・アクリレート樹脂を配合しな
いで、表1に示す配合としたこと以外は、実施例1と同
様にしてゴム組成物を得た。
【0055】実施例5〜8 HNBR/ナイロン/マレイン酸含有エチレン・アクリ
レート樹脂系組成物に酸化マグネシウムを添加した系 表2に示す配合部数で、ナイロン6とマレイン酸含有エ
チレン・アクリレート樹脂(日本ポリオレフィン(株)
製レクスパールET)とをナイロンの融点以上の温度
(230℃)で溶融混練し、ナイロンが島、マレイン酸
含有エチレン・アクリレート樹脂が海の海島構造もしく
は両連続相となるアロイを得た。
【0056】次に、得られたアロイにHNBRを表2に
示す部数添加して混練した。混練時の温度は、マレイン
酸含有エチレン・アクリレート樹脂の融点以上、かつナ
イロンの融点未満の温度とした。次に、この混合物に、
マレイン酸含有エチレン・アクリレート樹脂の架橋剤と
してステアリン酸および酸化マグネシウムを表2に示す
部数添加した。
【0057】次に、表2に示す部数で、ステアリン酸、
HNBR用架橋剤として硫黄、カーボンブラック、加硫
促進剤(CBS:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチア
ジル・スルファンアミド)、過酸化物(PO:ジクミル
ペルオキシド)、老化防止剤(DQ:2,2,4--トリメチ
ル-1,2-ジヒドロキノリンの重合体)、を配合して混練
しゴム組成物を得た。
【0058】比較例3〜6 マレイン酸合有エチレン・アクリレート樹脂を配合しな
いで、表2に示す配合としたこと以外は、実施例5と同
様にしてゴム組成物を得た。
【0059】実施例9〜12 HNBR/ナイロン/架橋性基含有エチレン・アクリル
ゴム系組成物に酸化マグネシウムを添加した系 HNBRと架橋性基含有エチレン・アクリルゴム(昭和
電工、デュポン(株)製のVamac)とを混練した。
【0060】次ぎに、このHNBR系組成物を通常の方
法で架橋した。架橋温度はナイロンの融点を、表3に示
す部数で、ステアリン酸、HNBR用架橋剤として硫
黄、カーボンブラック、加硫促進剤(CBS:N−シク
ロヘキシル−2−ベンゾチアジル・スルファンアミ
ド)、過酸化物(PO:ジクミルペルオキシド)、老化
防止剤(DQ:2,2,4--トリメチル-1,2-ジヒドロキノリ
ンの重合体)、を配合して混練しゴム組成物を得た。
【0061】比較例7〜9 エチレン・アクリルゴムを配合しないで、表3に示す配
合としたこと以外は、実施例9と同様にしてゴム組成物
を得た。
【0062】実施例1〜12および比較例1〜9で得ら
れたゴム組成物の機械的物性、耐油性および耐熱老化性
を評価した。評価方法を以下に示す。
【0063】(1)機械的物性 上記実施例および比較例で得られたゴム組成物を160
℃にて40分間のプレス加硫にてシート(2mm厚)を
作成した。加硫シートからJIS K 6301に準拠
した 3号ダンベルを打ち抜き、このダンベルを引張試
験機(島津製作所(株)製オートグラフAGS−500
B)を用い、室温(25℃)にて引張速度500mm/分
で引張り、100%モジュラス(M100:kg/cm
2)、最大引張強度(Tb:kg/cm2)、破断時の伸
び(Eb:%)をそれぞれ求めた。加硫シートの硬度は
ショアーA硬度で表した。
【0064】(2)耐油性 JIS K 6301に準拠し、幅2cm×長さ5cm
×厚さ2mmの加硫シートを、100℃×72時間の条
件下で、JIS No.3 油中に浸漬し、シートの浸漬前と浸
漬後の体積変化率(%)を測定した。試験前後の体積測
定には東洋精機(株)製比重測定機を用いた。
【0065】(3)耐熱老化性 上記(1)で得られた加硫シートを回転式恒温漕によ
り、140℃×4日間エージングし、その機械的物性の
変化度合いを求めた。機械的物性の評価は前述(1)の
通りとした。
【0066】それらの結果を表1〜表3に合わせて示し
た。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、短繊維の外部添加では
達成できなかった微小サイズのナイロン微粒子の分散が
可能となる。また材料構成比、混練条件を変えることに
より分散ナイロン微粒子の粒径あるいは形状を変化させ
ることが可能となり、用途に応じた最適の状態でのゴム
組成物を提供できる。これによりHNBRの耐熱性、耐
摩耗性、機械的物性をナイロン微粒子添加により向上さ
せることができ、なおかつ複合化に起因する内部発熱を
最小に抑えることができる。このような特性を有する本
発明のゴム組成物は自動車用タイミングベルト・Vリブ
ドベルト等に好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 77:00) (C08F 210/02 222:06)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素添加NBRエラストマーマトリックス
    中にナイロンよりなる微粒子が分散して存在し、官能基
    含有エチレン系共重合体を含有するゴム組成物。
  2. 【請求項2】前記官能基含有エチレン系共重合体が、エ
    チレンと無水マレイン酸とを構成成分として含有する共
    重合体である請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】さらに、前記官能基含有エチレン系共重合
    体を架橋可能な金属酸化物を含有する請求項1又は2に
    記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】前記金属酸化物が、酸化亜鉛および酸化マ
    グネシウムからなる群から選択された少なくとも一種で
    ある請求項3に記載のゴム組成物。
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