JPH10251497A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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- JPH10251497A JPH10251497A JP318098A JP318098A JPH10251497A JP H10251497 A JPH10251497 A JP H10251497A JP 318098 A JP318098 A JP 318098A JP 318098 A JP318098 A JP 318098A JP H10251497 A JPH10251497 A JP H10251497A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少量の難燃剤量で高度の難燃性を有し、かつ
燃焼時の滴下の生じない成型品が得られ、機械強度、樹
脂混練性に優れ、アニールによるブリードアウトのない
非ハロゲン系難燃性ポリエステル樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 ポリテトラメチレンテレフタレート等の
ポリエステル100重量部、被覆赤燐粉末1〜15重量
部およびノボラック型フェノール樹脂3〜70重量部よ
りなる難燃性樹脂組成物。
燃焼時の滴下の生じない成型品が得られ、機械強度、樹
脂混練性に優れ、アニールによるブリードアウトのない
非ハロゲン系難燃性ポリエステル樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 ポリテトラメチレンテレフタレート等の
ポリエステル100重量部、被覆赤燐粉末1〜15重量
部およびノボラック型フェノール樹脂3〜70重量部よ
りなる難燃性樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃性樹脂組成物に
関する。さらに詳しくは、高度な難燃性を有し、かつ燃
焼したときに溶融した樹脂の滴下(ドリップ)が生じる
ことがなく、機械強度、樹脂混練加工性が良好であり、
かつアニールにより成型品表面にブリードアウトが生じ
ない非ハロゲン系の難燃性樹脂組成物に関する。
関する。さらに詳しくは、高度な難燃性を有し、かつ燃
焼したときに溶融した樹脂の滴下(ドリップ)が生じる
ことがなく、機械強度、樹脂混練加工性が良好であり、
かつアニールにより成型品表面にブリードアウトが生じ
ない非ハロゲン系の難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリブチレンテレフタレートを始めとす
るポリエステル樹脂は優れた機械的特性、耐熱性、耐薬
品性等を有するため、電気・電子分野、自動車分野など
の用途の成型品として広く使用されている。
るポリエステル樹脂は優れた機械的特性、耐熱性、耐薬
品性等を有するため、電気・電子分野、自動車分野など
の用途の成型品として広く使用されている。
【0003】これらの中で難燃性が要求される用途は多
く、主にハロゲン化合物、アンチモン化合物を難燃剤、
難燃助剤に使用して難燃性を付与した樹脂が供されてい
る。
く、主にハロゲン化合物、アンチモン化合物を難燃剤、
難燃助剤に使用して難燃性を付与した樹脂が供されてい
る。
【0004】しかし、ハロゲン系難燃剤は分解生成物が
電気製品である金属を腐食する場合があり、また一部の
ハロゲン系難燃剤は環境への影響が問題となったことか
ら、非ハロゲン系の難燃性樹脂が求められている。
電気製品である金属を腐食する場合があり、また一部の
ハロゲン系難燃剤は環境への影響が問題となったことか
ら、非ハロゲン系の難燃性樹脂が求められている。
【0005】非ハロゲン系の難燃剤としてリン化合物が
あり、代表的な有機リン化合物としてトリフェニルホス
フェート(TPP)等の低分子のリン酸エステルが従来
からよく使用されている。しかしながら、ポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステル樹脂は、比較的加工
温度が高く、低分子量のリン酸エステルの場合、ブリー
ドアウトや耐熱性の問題があった。
あり、代表的な有機リン化合物としてトリフェニルホス
フェート(TPP)等の低分子のリン酸エステルが従来
からよく使用されている。しかしながら、ポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステル樹脂は、比較的加工
温度が高く、低分子量のリン酸エステルの場合、ブリー
ドアウトや耐熱性の問題があった。
【0006】また特開平7−126498号公報には、
ポリエステル系樹脂、分子内に2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ化合物並びにフェノール樹脂および/ま
たはエポキシ基と反応し得る官能基を有するリン、窒
素、ホウ素系化合物の中から選ばれた1種以上の非ハロ
ゲン系難燃性化合物とを溶融反応してなる、ポリエステ
ル樹脂用非ハロゲン系難燃剤が開示されている。
ポリエステル系樹脂、分子内に2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ化合物並びにフェノール樹脂および/ま
たはエポキシ基と反応し得る官能基を有するリン、窒
素、ホウ素系化合物の中から選ばれた1種以上の非ハロ
ゲン系難燃性化合物とを溶融反応してなる、ポリエステ
ル樹脂用非ハロゲン系難燃剤が開示されている。
【0007】特開平7−278267号公報には、上記
非ハロゲン系難燃剤5〜50重量部をポリエステル系樹
脂100重量部に配合した難燃性ポリエステル系樹脂組
成物が開示されている。
非ハロゲン系難燃剤5〜50重量部をポリエステル系樹
脂100重量部に配合した難燃性ポリエステル系樹脂組
成物が開示されている。
【0008】上記非ハロゲン系難燃剤は分子内に2個以
上のエポキシ基を有するエポキシ化合物を用いている点
で特徴的である。
上のエポキシ基を有するエポキシ化合物を用いている点
で特徴的である。
【0009】特開平8−188717号公報には、ポリ
スチレンやポリエステルの如き熱可塑性樹脂、リン酸エ
ステルや亜リン酸エステルの如きリン化合物およびフェ
ノール類(例えばクレゾール)とアラルキルハライド
(例えばα,α−ジクロロ−p−キシレン)の反応生成
物の如きフェノールアラルキル樹脂からなる難燃性樹脂
組成物が開示されている。
スチレンやポリエステルの如き熱可塑性樹脂、リン酸エ
ステルや亜リン酸エステルの如きリン化合物およびフェ
ノール類(例えばクレゾール)とアラルキルハライド
(例えばα,α−ジクロロ−p−キシレン)の反応生成
物の如きフェノールアラルキル樹脂からなる難燃性樹脂
組成物が開示されている。
【0010】特開平8−208884号公報には、ポリ
スチレンやポリエステルの如き熱可塑性樹脂、燐酸エス
テルや亜リン酸エステルの如きリン化合物およびオルト
位もしくはパラ位が置換されたフェノール類からのフェ
ノール樹脂からなる難燃性樹脂組成物が開示されてい
る。
スチレンやポリエステルの如き熱可塑性樹脂、燐酸エス
テルや亜リン酸エステルの如きリン化合物およびオルト
位もしくはパラ位が置換されたフェノール類からのフェ
ノール樹脂からなる難燃性樹脂組成物が開示されてい
る。
【0011】一方、ジャーナル・オブ・ファイア・リー
ターダント・ケミストリー(Journal of F
ire Retardant Chemistry)v
ol.7,69−76,1980年には、ポリスチレン
が赤燐とフェノール樹脂によって難燃化されることが開
示されている。
ターダント・ケミストリー(Journal of F
ire Retardant Chemistry)v
ol.7,69−76,1980年には、ポリスチレン
が赤燐とフェノール樹脂によって難燃化されることが開
示されている。
【0012】また、特開平2−37370号公報には、
ポリエチレンテレフタレートの如き150℃以上の軟化
点を有する熱可塑性ポリエステル系樹脂99〜34重量
部、熱硬化性樹脂により被覆された赤リン1〜25重量
部および強化充填剤10〜55重量部からなる難燃性ポ
リエステル系樹脂組成物が開示されている。
ポリエチレンテレフタレートの如き150℃以上の軟化
点を有する熱可塑性ポリエステル系樹脂99〜34重量
部、熱硬化性樹脂により被覆された赤リン1〜25重量
部および強化充填剤10〜55重量部からなる難燃性ポ
リエステル系樹脂組成物が開示されている。
【0013】
【発明の解決するべき課題】それ故、本発明の目的は、
新規な組成からなる難燃性樹脂組成物を提供することに
ある。
新規な組成からなる難燃性樹脂組成物を提供することに
ある。
【0014】本発明の他の目的は、非ハロゲン系難燃剤
のより少ない難燃剤量によって高度な難燃性を有し、か
つ燃焼したときに、溶融した樹脂の滴下(ドリップ)が
生じることのない成型品を与える難燃性樹脂組成物を提
供することにある。
のより少ない難燃剤量によって高度な難燃性を有し、か
つ燃焼したときに、溶融した樹脂の滴下(ドリップ)が
生じることのない成型品を与える難燃性樹脂組成物を提
供することにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、機械強度、樹
脂混練加工性が良好で、かつアニールによって成型品表
面にブリードアウトを生じることのない難燃性ポリエス
テル樹脂組成物を提供することである。
脂混練加工性が良好で、かつアニールによって成型品表
面にブリードアウトを生じることのない難燃性ポリエス
テル樹脂組成物を提供することである。
【0016】本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明らかになろう。
の説明から明らかになろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、 (A)熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂 100重量部 (B)ノボラック型フェノール樹脂 3〜70重量部 および (C)硬化樹脂の被膜を持つcoated赤燐粉末 1〜15重量部 からなる難燃性樹脂組成物によって達成される。
の上記目的および利点は、 (A)熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂 100重量部 (B)ノボラック型フェノール樹脂 3〜70重量部 および (C)硬化樹脂の被膜を持つcoated赤燐粉末 1〜15重量部 からなる難燃性樹脂組成物によって達成される。
【0018】本発明において、熱可塑性芳香族ポリエス
テル樹脂(A)は芳香族ジカルボン酸を主たるジカルボ
ン酸成分としそして炭素数2〜10の脂肪族ジオールを
主たるグリコール成分とするポリエステルである。好ま
しくはジカルボン酸成分の80モル%以上、より好まし
くは90モル%以上が芳香族ジカルボン酸成分からな
る。また、グリコール成分は、好ましくはグリコール成
分の80モル%以上、より好ましくは90モル%以上が
炭素数2〜10の脂肪族ジオールからなる。
テル樹脂(A)は芳香族ジカルボン酸を主たるジカルボ
ン酸成分としそして炭素数2〜10の脂肪族ジオールを
主たるグリコール成分とするポリエステルである。好ま
しくはジカルボン酸成分の80モル%以上、より好まし
くは90モル%以上が芳香族ジカルボン酸成分からな
る。また、グリコール成分は、好ましくはグリコール成
分の80モル%以上、より好ましくは90モル%以上が
炭素数2〜10の脂肪族ジオールからなる。
【0019】芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、メチルテレフタル
酸、メチルイソフタル酸および2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸等を好ましいものとして挙げることができる。
これらは1種または2種以上一緒に用いることができ
る。芳香族ジカルボン酸以外の従たるジカルボン酸とし
ては、例えばアジピン酸、セバシン酸、デカンジカルボ
ン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂肪族または脂環族ジカルボン
酸等を挙げることができる。
フタル酸、イソフタル酸、フタル酸、メチルテレフタル
酸、メチルイソフタル酸および2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸等を好ましいものとして挙げることができる。
これらは1種または2種以上一緒に用いることができ
る。芳香族ジカルボン酸以外の従たるジカルボン酸とし
ては、例えばアジピン酸、セバシン酸、デカンジカルボ
ン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂肪族または脂環族ジカルボン
酸等を挙げることができる。
【0020】炭素数2〜10の脂肪族ジオールとして
は、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族ジオールおよ
び1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオ
ールを挙げることができる。これらの脂肪族ジオールは
1種または2種以上一緒に用いることができる。炭素数
2〜10の脂肪族ジオール以外の従たるグリコールとし
ては、例えばp,p’−ジヒドロキシエトキシビスフェ
ノールA、ポリオキシエチレングリコール等を挙げるこ
とができる。
は、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族ジオールおよ
び1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオ
ールを挙げることができる。これらの脂肪族ジオールは
1種または2種以上一緒に用いることができる。炭素数
2〜10の脂肪族ジオール以外の従たるグリコールとし
ては、例えばp,p’−ジヒドロキシエトキシビスフェ
ノールA、ポリオキシエチレングリコール等を挙げるこ
とができる。
【0021】熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂(A)と
しては、これらのうち主たるジカルボン酸成分がテレフ
タル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸よりなる
群から選ばれる少なくとも1種のジカルボン酸でありそ
して主たるジオール成分がエチレングリコールおよびテ
トラメチレングリコールよりなる群から選ばれる少なく
とも1種のジオールであるエステル単位からなるポリエ
ステルまたはポリエステルエラストマーが好ましい。
しては、これらのうち主たるジカルボン酸成分がテレフ
タル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸よりなる
群から選ばれる少なくとも1種のジカルボン酸でありそ
して主たるジオール成分がエチレングリコールおよびテ
トラメチレングリコールよりなる群から選ばれる少なく
とも1種のジオールであるエステル単位からなるポリエ
ステルまたはポリエステルエラストマーが好ましい。
【0022】これらのうち、テトラメチレンテレフタレ
ートまたはテトラメチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレートを、主たる繰返し単位とするポリエステル
またはハードセグメントの主たる繰返し単位とするポリ
エステルエラストマーがさらに好ましい。
ートまたはテトラメチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレートを、主たる繰返し単位とするポリエステル
またはハードセグメントの主たる繰返し単位とするポリ
エステルエラストマーがさらに好ましい。
【0023】テトラメチレンテレフタレートまたはテト
ラメチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを
ハードセグメントの主たる繰返し単位とするポリエステ
ルエラストマーのソフト成分としては、例えばジカルボ
ン酸がテレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸および
アジピン酸よりなる群から選択される1種以上のジカル
ボン酸からなりそしてジオール成分が炭素数5〜10の
長鎖ジオールおよびH(OCH2 CH2 )i OH(i=
2〜5)よりなる群から選ばれる1種以上のジオールか
らなりしかも融点が100℃以下または非晶性であるポ
リエステルからなるかまたはポリカプロラクトンからな
るものが好ましい。
ラメチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを
ハードセグメントの主たる繰返し単位とするポリエステ
ルエラストマーのソフト成分としては、例えばジカルボ
ン酸がテレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸および
アジピン酸よりなる群から選択される1種以上のジカル
ボン酸からなりそしてジオール成分が炭素数5〜10の
長鎖ジオールおよびH(OCH2 CH2 )i OH(i=
2〜5)よりなる群から選ばれる1種以上のジオールか
らなりしかも融点が100℃以下または非晶性であるポ
リエステルからなるかまたはポリカプロラクトンからな
るものが好ましい。
【0024】本発明における熱可塑性芳香族ポリエステ
ル樹脂の35℃、オルトクロロフェノール中で測定した
固有粘度は0.5〜1.4が好ましく、さらに好ましくは
0.6〜1.2である。固有粘度が0.5未満では得られ
る組成物の機械強度が低くなるため好ましくなく、1.
4を超えると得られる組成物の流動性等が低下するため
好ましくない。
ル樹脂の35℃、オルトクロロフェノール中で測定した
固有粘度は0.5〜1.4が好ましく、さらに好ましくは
0.6〜1.2である。固有粘度が0.5未満では得られ
る組成物の機械強度が低くなるため好ましくなく、1.
4を超えると得られる組成物の流動性等が低下するため
好ましくない。
【0025】本発明において用いられるノボラック型フ
ェノール樹脂はフェノールとホルムアルデヒドとを酸触
媒の存在下に重縮合せしめて得られる。その重量平均分
子量は600〜13,000が好ましく、650〜7,0
00がより好ましい。
ェノール樹脂はフェノールとホルムアルデヒドとを酸触
媒の存在下に重縮合せしめて得られる。その重量平均分
子量は600〜13,000が好ましく、650〜7,0
00がより好ましい。
【0026】ノボラック型フェノール樹脂の添加量は熱
可塑性芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量部に対
して3〜70重量部である。添加量が3重量部未満の場
合、難燃性が十分でなく、70重量部を超える場合成型
品の機械的特性が低くなる。好ましい添加量は5〜50
重量部である。
可塑性芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量部に対
して3〜70重量部である。添加量が3重量部未満の場
合、難燃性が十分でなく、70重量部を超える場合成型
品の機械的特性が低くなる。好ましい添加量は5〜50
重量部である。
【0027】本発明において赤燐は硬化樹脂の被膜を持
つ被覆赤燐粉末として用いられる。赤燐単独では高温、
機械的ショックなどにより発火やホスフィン発生などの
危険性がある。
つ被覆赤燐粉末として用いられる。赤燐単独では高温、
機械的ショックなどにより発火やホスフィン発生などの
危険性がある。
【0028】被覆赤燐粉末の被膜の硬化樹脂は、好まし
くはフェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂およびアニリン樹脂よ
りなる群から選ばれる少なくとも1種の硬化性樹脂の硬
化物からなる。
くはフェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂およびアニリン樹脂よ
りなる群から選ばれる少なくとも1種の硬化性樹脂の硬
化物からなる。
【0029】被覆赤燐粉末は、さらに、被膜の硬化樹脂
中に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸
化亜鉛およびチタンの水酸化物よりなる群から選ばれる
無機化合物が分散含有されていることができ、また水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛およ
びチタンの水酸化物よりなる群から選ばれる無機化合物
の被膜を上記硬化樹脂の被膜の下に赤燐と接触してさら
に有することもできる。 硬化樹脂の被膜を持つ被覆赤
燐粉末の平均粒径は、好ましくは5〜40μmの範囲に
あり、より好ましくは25〜35μmの範囲にある。
中に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸
化亜鉛およびチタンの水酸化物よりなる群から選ばれる
無機化合物が分散含有されていることができ、また水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛およ
びチタンの水酸化物よりなる群から選ばれる無機化合物
の被膜を上記硬化樹脂の被膜の下に赤燐と接触してさら
に有することもできる。 硬化樹脂の被膜を持つ被覆赤
燐粉末の平均粒径は、好ましくは5〜40μmの範囲に
あり、より好ましくは25〜35μmの範囲にある。
【0030】被覆赤燐粉末(C)は芳香族ポリエステル
樹脂(A)100重量部に対し、1〜15重量部の範囲
となるように配合される。1重量部未満では難燃性が不
十分であり、15重量部を超えると、難燃性樹脂組成物
から得られる成型品の機械特性が低下し好ましくない。
樹脂(A)100重量部に対し、1〜15重量部の範囲
となるように配合される。1重量部未満では難燃性が不
十分であり、15重量部を超えると、難燃性樹脂組成物
から得られる成型品の機械特性が低下し好ましくない。
【0031】被覆赤燐粉末は赤燐単独に比べて取り扱い
などの安全性の点で著しく改善されているが、使用に際
してはさらに安全性を期すため、熱可塑性樹脂と予め溶
融混練されたマスターペレットとして用いることが好ま
しい。また、マスターペレットを用いることにより、得
られる成型品の機械強度が優れた樹脂組成物を与えるこ
とができる。
などの安全性の点で著しく改善されているが、使用に際
してはさらに安全性を期すため、熱可塑性樹脂と予め溶
融混練されたマスターペレットとして用いることが好ま
しい。また、マスターペレットを用いることにより、得
られる成型品の機械強度が優れた樹脂組成物を与えるこ
とができる。
【0032】この場合の熱可塑性樹脂としては特に限定
されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、EPDM、エ
チレンエチルアクリレート、エチレンメチルアクリレー
ト、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートなど
が挙げられる。通常は(A)成分として用いられる熱可
塑性芳香族ポリエステル樹脂が望ましい。
されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、EPDM、エ
チレンエチルアクリレート、エチレンメチルアクリレー
ト、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートなど
が挙げられる。通常は(A)成分として用いられる熱可
塑性芳香族ポリエステル樹脂が望ましい。
【0033】マスターペレット中の被覆赤燐粉末(C)
の含有量は15〜35重量%が好ましい。15重量%未
満では添加するマスターペレットの量が相対的に増える
ためで、35重量%より多いとマスターペレット化が困
難であるのと、安全性が低下する危険性があるためであ
る。
の含有量は15〜35重量%が好ましい。15重量%未
満では添加するマスターペレットの量が相対的に増える
ためで、35重量%より多いとマスターペレット化が困
難であるのと、安全性が低下する危険性があるためであ
る。
【0034】このようにして得られたマスターペレット
は芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し、
5〜70重量部添加される。5重量部未満では望ましい
難燃性が得られず、70重量部を超えるとポリエステル
樹脂本来の特性が損なわれるためである。
は芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し、
5〜70重量部添加される。5重量部未満では望ましい
難燃性が得られず、70重量部を超えるとポリエステル
樹脂本来の特性が損なわれるためである。
【0035】本発明の難燃性樹脂組成物は、本発明の目
的を損なわない範囲で、無機充填剤をさらに含有するこ
とができる。
的を損なわない範囲で、無機充填剤をさらに含有するこ
とができる。
【0036】かかる無機充填剤としては、例えば炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、長石系鉱物、クレー、ホワイト
カーボン、カーボンブラック、ガラスビーズ等の如き粒
状または無定形の充填剤;カオリンクレー、タルク等の
ごとき板状の充填剤;ガラスフレーク、マイカ、グラフ
ァイトなどの如き鱗片状の充填剤;ガラス繊維、ウラス
トナイト、チタン酸カリウムの如き繊維状の充填剤を挙
げることができる。
ルシウム、酸化チタン、長石系鉱物、クレー、ホワイト
カーボン、カーボンブラック、ガラスビーズ等の如き粒
状または無定形の充填剤;カオリンクレー、タルク等の
ごとき板状の充填剤;ガラスフレーク、マイカ、グラフ
ァイトなどの如き鱗片状の充填剤;ガラス繊維、ウラス
トナイト、チタン酸カリウムの如き繊維状の充填剤を挙
げることができる。
【0037】無機充填剤は、芳香族ポリエステル樹脂
(A)100重量部に対し5〜150重量部の範囲で含
有されるのが好ましい。
(A)100重量部に対し5〜150重量部の範囲で含
有されるのが好ましい。
【0038】さらに、本発明の難燃性樹脂組成物は、フ
ッ素樹脂を含有することができる。フッ素樹脂としては
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
/エチレン共重合体等が例示される。フッ素樹脂の好ま
しい添加量は芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量
部に対し、0.01〜10重量部である。10重量部を
超える場合、成型加工性の点から好ましくない。フッ素
樹脂の添加により、樹脂組成物の燃焼時間の短縮をはか
ることができる。
ッ素樹脂を含有することができる。フッ素樹脂としては
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
/エチレン共重合体等が例示される。フッ素樹脂の好ま
しい添加量は芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量
部に対し、0.01〜10重量部である。10重量部を
超える場合、成型加工性の点から好ましくない。フッ素
樹脂の添加により、樹脂組成物の燃焼時間の短縮をはか
ることができる。
【0039】さらに、本発明の難燃性樹脂組成物は、シ
リコーンパウダーを含有することができる。シリコーン
パウダーはシリカにシランおよびシリコーンを担持させ
た構造を有する。シリコーンパウダーの好ましい添加量
は、芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し
て0.01〜10重量部である。添加量が10重量部を
超えると成型加工性の点から好ましくない。
リコーンパウダーを含有することができる。シリコーン
パウダーはシリカにシランおよびシリコーンを担持させ
た構造を有する。シリコーンパウダーの好ましい添加量
は、芳香族ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し
て0.01〜10重量部である。添加量が10重量部を
超えると成型加工性の点から好ましくない。
【0040】本発明の難燃性樹脂組成物は、その他、酸
化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、核剤、可塑
剤、離型剤、顔料、各種エラストマーの如き衝撃改良剤
等の通常使用される添加剤をさらに含有することができ
る。
化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、核剤、可塑
剤、離型剤、顔料、各種エラストマーの如き衝撃改良剤
等の通常使用される添加剤をさらに含有することができ
る。
【0041】本発明の難燃性樹脂組成物の製造方法とし
ては、ポリエステル樹脂、被覆赤燐粉末または赤燐マス
ターペレット、ノボラック型フェノール樹脂、ガラス繊
維など各成分をエクストルーダーを用いて同時に溶融混
練する方法が挙げられる。また、いずれかが予め溶融混
練されていてもよい。
ては、ポリエステル樹脂、被覆赤燐粉末または赤燐マス
ターペレット、ノボラック型フェノール樹脂、ガラス繊
維など各成分をエクストルーダーを用いて同時に溶融混
練する方法が挙げられる。また、いずれかが予め溶融混
練されていてもよい。
【0042】エクストルーダーで溶融混練して得られた
樹脂組成物はペレタイザーによりペレット状にカットし
た後、成型されるが、その方法は射出成型、ブロー成型
などいかなる成型方法をとってもかまわない。
樹脂組成物はペレタイザーによりペレット状にカットし
た後、成型されるが、その方法は射出成型、ブロー成型
などいかなる成型方法をとってもかまわない。
【0043】本発明の難燃性樹脂組成物は、家電、OA
機器などの電子・電気部品などの射出成型品などに好適
に使用される。具体的には、スイッチ部品、モーター部
品、イグニッションコイルケース、コイルボビン、コネ
クター、リレーケース、フューズケースなどに用いるこ
とができる。
機器などの電子・電気部品などの射出成型品などに好適
に使用される。具体的には、スイッチ部品、モーター部
品、イグニッションコイルケース、コイルボビン、コネ
クター、リレーケース、フューズケースなどに用いるこ
とができる。
【0044】以下、実施例により本発明をさらに詳述す
る。なお、実施例中、「部」は「重量部」を示す。固有
粘度はオルトクロロフェノール溶媒を用いて35℃で測
定した。また、各試験は下記の方法に従って評価した。
る。なお、実施例中、「部」は「重量部」を示す。固有
粘度はオルトクロロフェノール溶媒を用いて35℃で測
定した。また、各試験は下記の方法に従って評価した。
【0045】難燃性:UL94Vの試験法により、1/
8インチ、1/16、1/32の厚みの試験片を用いて
難燃性を評価した。難燃性はUL94に記載の評価方法
に従ってV−0、V−1、V−2、HBの4種類に分類
した。なお、この判定方法に加えて、滴下のデータも記
載した。フッ素樹脂とシリコーンパウダーの効果につい
ては1回当たりの平均燃焼時間を記載した。
8インチ、1/16、1/32の厚みの試験片を用いて
難燃性を評価した。難燃性はUL94に記載の評価方法
に従ってV−0、V−1、V−2、HBの4種類に分類
した。なお、この判定方法に加えて、滴下のデータも記
載した。フッ素樹脂とシリコーンパウダーの効果につい
ては1回当たりの平均燃焼時間を記載した。
【0046】 酸素指数(O.I.):JIS K7201に準拠。 曲げ強度:ASTM−D790に準拠。 撓み荷重温度:ASTM−D648−56に準拠。 ブリードアウト性:燃焼試験片を用いて150℃×72
時間アニール処理を施した後、目視により成型品表面に
粉体または液状の滲み出しのあるものを×、滲み出しの
ないものを○で評価した。 混練加工性の評価:ホッパー下でのブロッキングのある
場合を×、ないものを○で評価した。
時間アニール処理を施した後、目視により成型品表面に
粉体または液状の滲み出しのあるものを×、滲み出しの
ないものを○で評価した。 混練加工性の評価:ホッパー下でのブロッキングのある
場合を×、ないものを○で評価した。
【0047】
【実施例1〜11および比較例1〜11】実施例1〜1
1の組成を表1に、比較例1〜11の組成を表2に示
す。赤燐マスターペレットはフェノール樹脂を表面コー
テイングされた赤燐30重量%とポリブチレンテレフタ
レート樹脂70重量%を溶融混練により作成されたもの
を使用した。いずれも押出機には二軸押出機〔TEX4
4、日本製鋼所(株)製〕を使用し、シリンダー温度は
実施例1〜9及び比較例1〜9は260℃、実施例10
及び比較例10は230℃、実施例11及び比較例11
は270℃、吐出量はいずれも40kg/hr、回転数
150rpmにて溶融混練を行い、カッターによりチッ
プ化した。実施例中の押出加工性はいずれもスレッド切
れが殆ど起こらず安定なものであった。
1の組成を表1に、比較例1〜11の組成を表2に示
す。赤燐マスターペレットはフェノール樹脂を表面コー
テイングされた赤燐30重量%とポリブチレンテレフタ
レート樹脂70重量%を溶融混練により作成されたもの
を使用した。いずれも押出機には二軸押出機〔TEX4
4、日本製鋼所(株)製〕を使用し、シリンダー温度は
実施例1〜9及び比較例1〜9は260℃、実施例10
及び比較例10は230℃、実施例11及び比較例11
は270℃、吐出量はいずれも40kg/hr、回転数
150rpmにて溶融混練を行い、カッターによりチッ
プ化した。実施例中の押出加工性はいずれもスレッド切
れが殆ど起こらず安定なものであった。
【0048】得られたチップを120℃で5時間乾燥
後、溶融温度を実施例1〜9及び比較例1〜9は260
℃、金型温度は60℃、実施例10及び比較例10は溶
融温度230℃、金型温度は80℃、実施例11及び比
較例11は270℃、金型温度は80℃の条件に設定
し、燃焼試験片、引張試験片、曲げ試験片を作成した。
後、溶融温度を実施例1〜9及び比較例1〜9は260
℃、金型温度は60℃、実施例10及び比較例10は溶
融温度230℃、金型温度は80℃、実施例11及び比
較例11は270℃、金型温度は80℃の条件に設定
し、燃焼試験片、引張試験片、曲げ試験片を作成した。
【0049】これらの試験片を用いて、燃焼試験(UL
94Vガラス非強化系は1/8、1/16インチ、ガラ
ス強化系は1/8、1/16、1/32インチ、および
酸素指数)、引張試験、曲げ試験、加重撓み温度試験、
アニールによるブリードアウト試験を実施例した結果お
よび混練加工性結果を表3、表4および表5に示す。
94Vガラス非強化系は1/8、1/16インチ、ガラ
ス強化系は1/8、1/16、1/32インチ、および
酸素指数)、引張試験、曲げ試験、加重撓み温度試験、
アニールによるブリードアウト試験を実施例した結果お
よび混練加工性結果を表3、表4および表5に示す。
【0050】なお、表面コーテイングされた被覆赤燐の
製造方法は赤燐を水に懸濁し、硫酸アルミニウム水溶液
を加え、十分攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶液を滴
下し、50℃に加熱して30分間保持した後、フェノー
ル、ホルマリンを加えて80℃に加熱して攪拌下にリン
酸を加え、1時間同温度で加熱攪拌後放冷、濾過、水
洗、乾燥して得られたものを使用した。
製造方法は赤燐を水に懸濁し、硫酸アルミニウム水溶液
を加え、十分攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶液を滴
下し、50℃に加熱して30分間保持した後、フェノー
ル、ホルマリンを加えて80℃に加熱して攪拌下にリン
酸を加え、1時間同温度で加熱攪拌後放冷、濾過、水
洗、乾燥して得られたものを使用した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】実施例1はPBT樹脂100重量部に赤燐
マスターペレット(以下、赤燐マスターという)13重
量部と未硬化のフェノール樹脂(以下、単にフェノール
樹脂という)20重量部を配合したもの、また実施例2
はPBT樹脂100重量部に赤燐マスター20重量部と
フェノール樹脂20重量部を配合したもので、ともに、
UL−94の燃焼試験でV−0を示し、機械特性に優
れ、またブリードアウトも見られなかった。
マスターペレット(以下、赤燐マスターという)13重
量部と未硬化のフェノール樹脂(以下、単にフェノール
樹脂という)20重量部を配合したもの、また実施例2
はPBT樹脂100重量部に赤燐マスター20重量部と
フェノール樹脂20重量部を配合したもので、ともに、
UL−94の燃焼試験でV−0を示し、機械特性に優
れ、またブリードアウトも見られなかった。
【0057】一方、比較例1はPBT樹脂100重量部
に赤燐マスター2重量部とフェノール樹脂2重量部を配
合したもので、赤燐マスターおよびフェノール樹脂の配
合量が適当でないため、十分な難燃性が得られなかっ
た。比較例2はPBT樹脂100重量部、赤燐マスター
13重量部とフェノール樹脂2重量部からなり、フェノ
ール樹脂の量が適当でないため十分な難燃性が得られな
かった。
に赤燐マスター2重量部とフェノール樹脂2重量部を配
合したもので、赤燐マスターおよびフェノール樹脂の配
合量が適当でないため、十分な難燃性が得られなかっ
た。比較例2はPBT樹脂100重量部、赤燐マスター
13重量部とフェノール樹脂2重量部からなり、フェノ
ール樹脂の量が適当でないため十分な難燃性が得られな
かった。
【0058】比較例3はPBT樹脂100重量部にリン
系難燃剤として赤燐マスターに替えてリン酸エステルを
20重量部およびフェノール樹脂20重量部を用いた
が、1/8インチではV−0の難燃性が得られるもの
の、1/16インチでは十分な難燃性が得られず、また
リン酸エステルを用いた場合、アニール時のブリードア
ウトが激しく、成型品表面に白い粉体が付着した。
系難燃剤として赤燐マスターに替えてリン酸エステルを
20重量部およびフェノール樹脂20重量部を用いた
が、1/8インチではV−0の難燃性が得られるもの
の、1/16インチでは十分な難燃性が得られず、また
リン酸エステルを用いた場合、アニール時のブリードア
ウトが激しく、成型品表面に白い粉体が付着した。
【0059】比較例4ではPBT樹脂100重量部に赤
燐マスター13重量部とフェノール樹脂に替えてメラミ
ンシアヌレートを20重量部配合したが、メラミンシア
ヌレートを用いた場合、非滴下の問題が解決されず、1
/8インチ、1/16インチ共に十分な難燃性が得られ
なかった。
燐マスター13重量部とフェノール樹脂に替えてメラミ
ンシアヌレートを20重量部配合したが、メラミンシア
ヌレートを用いた場合、非滴下の問題が解決されず、1
/8インチ、1/16インチ共に十分な難燃性が得られ
なかった。
【0060】また、比較例5ではPBT樹脂100重量
部に赤燐マスター13重量部とフェノール樹脂に替えて
ジアリルフタレートを20重量部配合したが難燃効果を
有しておらず、上記実施例1、2と比較例3〜5の結果
から、特定量の赤燐マスターとフェノール樹脂を併用し
た場合に特異的に高い難燃性が得られることが確認され
た。
部に赤燐マスター13重量部とフェノール樹脂に替えて
ジアリルフタレートを20重量部配合したが難燃効果を
有しておらず、上記実施例1、2と比較例3〜5の結果
から、特定量の赤燐マスターとフェノール樹脂を併用し
た場合に特異的に高い難燃性が得られることが確認され
た。
【0061】実施例3はPBT樹脂100重量部に対
し、ガラス繊維60重量部、赤燐マスター10重量部、
フェノール樹脂10重量部を配合し、1/32インチの
厚みまでV−0の難燃性が得られた。また、高い機械特
性を有し、ブリードアウトもなく、ブロッキング性も有
効であった。
し、ガラス繊維60重量部、赤燐マスター10重量部、
フェノール樹脂10重量部を配合し、1/32インチの
厚みまでV−0の難燃性が得られた。また、高い機械特
性を有し、ブリードアウトもなく、ブロッキング性も有
効であった。
【0062】同様に、実施例4はPBT樹脂100重量
部に、ガラス繊維60重量部、赤燐マスター20重量
部、フェノール樹脂20重量部を配合し、実施例3と同
様に高い難燃性と良好なブリードアウト性およびブロッ
キング性を有していた。実施例5はPBT樹脂100重
量部およびガラス繊維60重量部、赤燐マスター20重
量部、フェノール樹脂40重量部を配合し、実施例3、
4と同様に高い難燃性と良好なブリードアウト性および
ブロッキング性が得られた。
部に、ガラス繊維60重量部、赤燐マスター20重量
部、フェノール樹脂20重量部を配合し、実施例3と同
様に高い難燃性と良好なブリードアウト性およびブロッ
キング性を有していた。実施例5はPBT樹脂100重
量部およびガラス繊維60重量部、赤燐マスター20重
量部、フェノール樹脂40重量部を配合し、実施例3、
4と同様に高い難燃性と良好なブリードアウト性および
ブロッキング性が得られた。
【0063】実施例6はPBT樹脂100重量部にガラ
ス繊維60重量部、赤燐マスター65重量部、フェノー
ル樹脂20重量部を配合し、実施例3、4、5と同様な
結果が得られた。
ス繊維60重量部、赤燐マスター65重量部、フェノー
ル樹脂20重量部を配合し、実施例3、4、5と同様な
結果が得られた。
【0064】一方、比較例6ではPBT樹脂100重量
部にガラス繊維60重量部と赤燐マスター20重量部を
配合し、フェノール樹脂を配合しなかった結果、低い難
燃性しか得られなかった。比較例7ではPBT樹脂10
0重量部、ガラス繊維60重量部に対し、赤燐マスター
を60重量部まで増やしたが、比較例6と同様に低い難
燃性しか得られず、赤燐の安全性を高めるために、コー
テイング剤として使用された熱硬化性フェノール樹脂は
PBT樹脂に対し、十分な難燃性を付与しうるものでは
なく、未硬化性フェノール樹脂が押出混練時に添加され
ることで初めてV−0の難燃効果が発現することがわか
った。
部にガラス繊維60重量部と赤燐マスター20重量部を
配合し、フェノール樹脂を配合しなかった結果、低い難
燃性しか得られなかった。比較例7ではPBT樹脂10
0重量部、ガラス繊維60重量部に対し、赤燐マスター
を60重量部まで増やしたが、比較例6と同様に低い難
燃性しか得られず、赤燐の安全性を高めるために、コー
テイング剤として使用された熱硬化性フェノール樹脂は
PBT樹脂に対し、十分な難燃性を付与しうるものでは
なく、未硬化性フェノール樹脂が押出混練時に添加され
ることで初めてV−0の難燃効果が発現することがわか
った。
【0065】比較例8ではPBT樹脂100重量部、ガ
ラス繊維60重量部に対し、赤燐マスターに替えてリン
酸エステル20重量部とフェノール樹脂20重量部を用
いたところ、十分な難燃性が得られず、またアニール後
成型品表面にブリードアウトが見られ、押出時スクリュ
ーの原料投入口上部でブロッキングが発生した。
ラス繊維60重量部に対し、赤燐マスターに替えてリン
酸エステル20重量部とフェノール樹脂20重量部を用
いたところ、十分な難燃性が得られず、またアニール後
成型品表面にブリードアウトが見られ、押出時スクリュ
ーの原料投入口上部でブロッキングが発生した。
【0066】比較例9では比較例8の組成、PBT樹脂
100重量部、ガラス繊維60重量部に対し、リン酸エ
ステル20重量部、フェノール樹脂20重量部にさらに
エポキシ化合物1重量部を添加したが、ブリードアウト
は抑制できなかった。
100重量部、ガラス繊維60重量部に対し、リン酸エ
ステル20重量部、フェノール樹脂20重量部にさらに
エポキシ化合物1重量部を添加したが、ブリードアウト
は抑制できなかった。
【0067】実施例9はPBT樹脂100重量部にガラ
ス繊維60重量部、赤燐粉末3重量部およびフェノール
樹脂20重量部を配合し、マスターペレット同様、難燃
性、ブリードアウト性、ブロッキング性共に良好であっ
たが、赤燐粉末の状態では危険物の対象となっており、
衝撃に対する発火性などに問題が生じるおそれがある。
ス繊維60重量部、赤燐粉末3重量部およびフェノール
樹脂20重量部を配合し、マスターペレット同様、難燃
性、ブリードアウト性、ブロッキング性共に良好であっ
たが、赤燐粉末の状態では危険物の対象となっており、
衝撃に対する発火性などに問題が生じるおそれがある。
【0068】実施例10はポリエステルエラストマー1
00重量部に赤燐マスター13重量部、フェノール樹脂
20重量部を配合したところ、難燃性、ブリードアウト
性、ブロッキング性共に良好であった。
00重量部に赤燐マスター13重量部、フェノール樹脂
20重量部を配合したところ、難燃性、ブリードアウト
性、ブロッキング性共に良好であった。
【0069】一方、比較例10はポリエステルエラスト
マー100重量部にリン酸エステル20重量部およびフ
ェノール樹脂を20重量部配合したが、厚みが薄くなる
と難燃性が不足し、ブリードアウト性、ブロッキング性
も不良であった。
マー100重量部にリン酸エステル20重量部およびフ
ェノール樹脂を20重量部配合したが、厚みが薄くなる
と難燃性が不足し、ブリードアウト性、ブロッキング性
も不良であった。
【0070】実施例11はPET樹脂100重量部、ガ
ラス繊維60重量部に赤燐マスター20重量部およびフ
ェノール樹脂20重量部を配合した。一方、比較例11
はPET繊維100重量部、ガラス繊維60重量部にリ
ン酸エステル20重量部、フェノール樹脂20重量部を
配合した。実施例11は1/32インチの厚みまでV−
0の高い難燃性が得られ、機械特性、ブリードアウト
性、ブロッキング性も良好であった。一方、比較例11
は厚みが薄くなるに従い難燃性が低下し、機械特性、ブ
リードアウト性、ブロッキング性共に実施例11より劣
っていた。
ラス繊維60重量部に赤燐マスター20重量部およびフ
ェノール樹脂20重量部を配合した。一方、比較例11
はPET繊維100重量部、ガラス繊維60重量部にリ
ン酸エステル20重量部、フェノール樹脂20重量部を
配合した。実施例11は1/32インチの厚みまでV−
0の高い難燃性が得られ、機械特性、ブリードアウト
性、ブロッキング性も良好であった。一方、比較例11
は厚みが薄くなるに従い難燃性が低下し、機械特性、ブ
リードアウト性、ブロッキング性共に実施例11より劣
っていた。
【0071】実施例7はPBT樹脂100重量部、ガラ
ス繊維60重量部、赤燐マスター20重量部、フェノー
ル樹脂20重量部にさらにフッ素樹脂1重量部を添加し
たところ、実施例4よりもさらに燃焼時間が短くなり、
難燃性が改良されていることが確認された。
ス繊維60重量部、赤燐マスター20重量部、フェノー
ル樹脂20重量部にさらにフッ素樹脂1重量部を添加し
たところ、実施例4よりもさらに燃焼時間が短くなり、
難燃性が改良されていることが確認された。
【0072】実施例8はPBT樹脂100重量部、ガラ
ス繊維60重量部、赤燐マスター20重量部、フェノー
ル樹脂20重量部にさらにシリコーンパウダー2重量部
を添加したところ、実施例4よりもさらに燃焼時間が短
くなり、難燃性が改良されていることが確認された。
ス繊維60重量部、赤燐マスター20重量部、フェノー
ル樹脂20重量部にさらにシリコーンパウダー2重量部
を添加したところ、実施例4よりもさらに燃焼時間が短
くなり、難燃性が改良されていることが確認された。
【0073】
【発明の効果】本発明の難燃性樹脂組成物は、非ハロゲ
ン系の難燃性樹脂組成物であって、赤燐粉末だけでは特
にポリテトラメチレンテレフタレートの難燃性の改良は
困難であったのに対し、被覆赤燐粉末、さらには表面に
コーテイング処理を施した赤燐を含むマスターペレット
とノボラック型フェノール樹脂との併用によって初めて
燃焼時の滴下を抑え、かつ燃焼時間を著しく短縮させる
効果がある。ノボラック型フェノール樹脂を赤燐に併用
することで特異的に難燃性が改良されることが特徴であ
り、従来助剤として多く使用されてきた含チッ素型のメ
ラミンシアヌレートや、熱硬化型タイプであるジアリル
フタレートでは好ましい結果は得られない。また、本発
明は少量の難燃剤で高度な難燃性を有し、機械特性、樹
脂混練加工性が良好であり、リン酸エステルを使用した
場合に問題となるアニール処理による成型品表面へのブ
リードアウトの問題もないことから、その工業的価値は
極めて大きい。
ン系の難燃性樹脂組成物であって、赤燐粉末だけでは特
にポリテトラメチレンテレフタレートの難燃性の改良は
困難であったのに対し、被覆赤燐粉末、さらには表面に
コーテイング処理を施した赤燐を含むマスターペレット
とノボラック型フェノール樹脂との併用によって初めて
燃焼時の滴下を抑え、かつ燃焼時間を著しく短縮させる
効果がある。ノボラック型フェノール樹脂を赤燐に併用
することで特異的に難燃性が改良されることが特徴であ
り、従来助剤として多く使用されてきた含チッ素型のメ
ラミンシアヌレートや、熱硬化型タイプであるジアリル
フタレートでは好ましい結果は得られない。また、本発
明は少量の難燃剤で高度な難燃性を有し、機械特性、樹
脂混練加工性が良好であり、リン酸エステルを使用した
場合に問題となるアニール処理による成型品表面へのブ
リードアウトの問題もないことから、その工業的価値は
極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 67/02 61:06 27:12)
Claims (10)
- 【請求項1】 (A)熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂 100重量部 (B)ノボラック型フェノール樹脂 3〜70重量部 および (C)硬化樹脂の被膜を持つ被覆赤燐粉末 1〜15重量部 からなる難燃性樹脂組成物。
- 【請求項2】 熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂(A)
が主たるジカルボン酸成分がテレフタル酸および2,6
−ナフタレンジカルボン酸よりなる群から選ばれる少な
くとも1種のジカルボン酸でありそして主たるジオール
成分がエチレングリコールおよびテトラメチレングリコ
ールよりなる群から選ばれる少なくとも1種のジオール
であるエステル単位からなるポリエステルまたはポリエ
ステルエラストマーである請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂(A)
がテトラメチレンテレフタレートまたはテトラメチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる繰返
し単位とするポリエステルまたはハードセグメントの主
たる繰返し単位とするポリエステルエラストマーである
請求項2に記載の組成物。 - 【請求項4】 ノボラック型フェノール樹脂(B)の重
量平均分子量が600〜13,000の範囲にある請求
項1に記載の組成物。 - 【請求項5】 被覆赤燐粉末の被膜の硬化樹脂がフェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メ
ラミン樹脂、尿素樹脂およびアニリン樹脂よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の硬化性樹脂の硬化物からな
る請求項1に記載の組成物。 - 【請求項6】 被覆赤燐粉末の被膜の硬化樹脂中に水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛およ
びチタンの水酸化物よりなる群から選ばれる無機化合物
が分散含有されている請求項1に記載の組成物。 - 【請求項7】 水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化亜鉛およびチタンの水酸化物よりなる群から
選ばれる無機化合物の被膜が硬化樹脂の被膜の下に赤燐
と接触してさらに存在する請求項1に記載の組成物。 - 【請求項8】 硬化樹脂の被膜を持つ被覆赤燐粉末の平
均粒径が5〜40μmの範囲にある、請求項1に記載の
組成物。 - 【請求項9】 無機充填剤が5〜150重量部の範囲で
さらに含有される請求項1に記載の組成物。 - 【請求項10】 フッ素樹脂が0.01〜10重量部の
範囲でさらに含有される請求項1に記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP318098A JPH10251497A (ja) | 1997-01-10 | 1998-01-09 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP302197 | 1997-01-10 | ||
| JP9-3021 | 1997-01-10 | ||
| JP318098A JPH10251497A (ja) | 1997-01-10 | 1998-01-09 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10251497A true JPH10251497A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=26336519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP318098A Pending JPH10251497A (ja) | 1997-01-10 | 1998-01-09 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10251497A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000212420A (ja) * | 1998-11-17 | 2000-08-02 | Toray Ind Inc | ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 |
| US6391967B1 (en) | 1999-10-27 | 2002-05-21 | Chang Chun Plastics Co., Ltd. | Flame retarding thermoplastic resin composition |
| JP2006509893A (ja) * | 2002-12-17 | 2006-03-23 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 難燃性のレーザ溶接可能なポリエステル樹脂組成物 |
| JP2008088585A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Kaneka Corp | 難燃性ポリエステル系人工毛髪 |
| JP4951182B2 (ja) * | 1999-12-27 | 2012-06-13 | ポリプラスチックス株式会社 | 難燃性樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP318098A patent/JPH10251497A/ja active Pending
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