JPH10251594A - ポリウレタン樹脂と塩素化ポリオレフィンとからなるバインダー組成物 - Google Patents

ポリウレタン樹脂と塩素化ポリオレフィンとからなるバインダー組成物

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JPH10251594A
JPH10251594A JP7650097A JP7650097A JPH10251594A JP H10251594 A JPH10251594 A JP H10251594A JP 7650097 A JP7650097 A JP 7650097A JP 7650097 A JP7650097 A JP 7650097A JP H10251594 A JPH10251594 A JP H10251594A
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binder composition
polyurethane resin
hexanediol
diisocyanate
acid
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JP7650097A
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Toshiro Endo
敏郎 遠藤
Katsuya Maruo
且也 圓尾
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種特性の異なる合成樹脂に対して優れた密
着性を示すバインダー組成物及び塗料、印刷インキまた
は接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 3,3,5−トリメチル−1,6−ヘキ
サンジオールまたは3,5,5−トリメチル−1,6−
ヘキサンジオールと酸とを反応させて得た分子量500
〜5,000のポリエステルグリコールを50重量%以
上含有する高分子ポリオールとジイソシアネート化合物
とを反応させて得たポリウレタン樹脂(1)と塩素化ポ
リオレフィン(2)とからなるバインダー組成物および
前記バインダー組成物とイソシアネート化合物とからな
る塗料、印刷インキまたは接着剤組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バインダー組成物
及びこれを用いた接着剤組成物等に関し、更に詳しく
は、各種特性の異なる合成樹脂に対して優れた密着性を
示すバインダー組成物及び塗料、印刷インキまたは接着
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂は生産性が高く、デザインの自
由度も広く、軽量、防錆、耐衝撃性等多くの利点がある
ため、自動車部品、電気部品、建築資材等の材料として
多く用いられている。とりわけポリオレフィン系樹脂は
価格が安い上に、成形性、耐薬品性、耐熱性、耐水性に
優れ、かつ良好な電気特性を有するため、工業材料とし
て広範囲に使用され、将来的な需要の伸びも期待されて
いる材料の一つである。
【0003】しかし、ポリオレフィン系樹脂は、ポリウ
レタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂等の極性を有する合成樹脂とは異な
り、非極性でかつ結晶性のため表面への塗装や装着が困
難である。このため、ポリオレフィン系樹脂成形物の表
面をプラズマ処理やガス炎処理して活性化して付着性を
改良するが、工程が複雑で多大な設備費や時間的なロス
を伴い、及び成形物の形の複雑さ、樹脂中の顔料や添加
物の影響により、表面処理効果にバラツキが生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような前処理なし
に塗装する方法として、自動車のポリプロピレンバンパ
ー塗装に見られるプライマー組成物の使用が提案されて
いる。しかし、これもツーコート仕上げという繁雑さを
伴う。
【0005】一方、ワンコート仕上げ用の被覆用組成物
として、ポリオレフィン系樹脂に対して強い付着力を有
する塩素化ポリオレフィンや環化ゴム等があるが、耐候
性、耐湿性、耐ガソリン性等が劣り十分な塗膜性能を示
さない。そのため良好な塗料物性を有するアクリル樹脂
やアルキッド樹脂を混合して使用する試みがなされてい
るが、本来アクリル樹脂やアルキッド樹脂は塩素化ポリ
オレフィンと相溶性が悪いため、塗膜の光沢が低下し、
外観を著しく損なう。
【0006】この欠点を改良する方法として、特開昭5
8−71966号公報は、アクリル系単量体と塩素化ポ
リオレフィンを共重合して得た被覆用組成物を開示し、
特開昭59−27968号公報は、水酸基を有するアク
リル系単量体等と塩素化ポリオレフィンとを共重合させ
た塩素化ポリオレフィン変性水酸基含有アクリル共重合
体とイソシアネート化合物とを必須成分として成る塗料
組成物を開示し、特開昭62−95372号公報は、塩
素化ポリオレフィンと液状ゴムの存在下で、水酸基を有
するアクリル系単量体等と共重合した水酸基含有アクリ
ル変性塩素化ポリオレフィン及びイソシアネート化合物
を主成分として成る接着剤樹脂組成物を開示している。
しかしこれらの組成物も塗膜が硬く耐衝撃性や耐屈曲性
が劣りバランスの取れた塗膜とはいい難い。
【0007】一方、食品包装用材料にも、様々な種類の
プラスチックフィルムが開発され使用されている。食品
包装用材料は包装形態が多様化し、特に包装内容物を保
護するためのラミネートによる複合フィルムの使用が多
い。一般に、包装用に使用されるラミネート用インキ
は、フィルムの種類により使い分けられ、現在は2種類
に大別されている。即ち、(1)塩素化ポリプロピレン
と塩素化エチレン・酢酸ビニル共重合体とを主たるバイ
ンダーとして含有するインキ組成物であって専らポリプ
ロピレンフィルムに用いられるものと、(2)ウレタン
系樹脂を主たるバインダーとして含有するインキ組成物
であって専らポリエステル、ナイロンフィルムに用いら
れるものである。
【0008】前者の(1)塩素化ポリプロピレンと塩素
化エチレン・酢酸ビニル共重合体を主たるバインダーと
して含有するインキ組成物は、例えば特公昭60−31
670号公報に、また塩素化エチレン・酢酸ビニル共重
合体を更にスルホクロル化したインキ組成物は、特開昭
55−145775号公報に示されている。これらは未
処理ポリプロピレンフィルムに対してインキの接着性が
良好であるとともに、エクストリュージョンラミネート
方式でラミネート印刷した場合でも良好な接着性を示
す。しかしポリエステル、ナイロン等のフィルムに対し
ては接着性に乏しく、これらのフィルムにはラミネート
用印刷インキとして適さない。
【0009】後者の(2)ウレタン系樹脂を主たるバイ
ンダーとして含有するインキ組成物は、特開昭62−1
53366号公報、特開昭62−153367号公報で
示されるように、ポリエステル及びナイロンなどの極性
を有するフィルムに対しては良好な接着性を示すが、未
処理ポリプロピレンフィルムに対してはまったく付着性
がなく、ポリプロピレンエクストリュージョンラミネー
ト方式による印刷は不可能である。
【0010】これらに対し、特開昭64−85226号
公報には、ポリプロピレンに対するエクストリュージョ
ンラミネート方式による印刷や、ポリエステル、ナイロ
ンフィルム等のラミネート印刷の両方に適するインキ用
樹脂として、塩素化ポリプロピレンを水酸基含有ビニル
モノマー等で変性し、塩素化ポリプロピレンに水酸基を
導入した後、遊離イソシアネート基含有ポリウレタンと
反応させたポリウレタン変性塩素化ポリプロピレンに関
するものが開示されている。しかしこの方法では、該組
成物中の塩素化ポリプロピレン含有量が制限され、ポリ
プロピレンのエクストリュージョンラミネート強度が十
分でない。これら現状より、特性の異なる各種の合成樹
脂に対し表面処理が容易かつ強度のあるバインダー組成
物および塗料、印刷インキ等の開発が望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定のポリ
ウレタン樹脂と塩素化ポリオレフィンとからなる樹脂組
成物が、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等そ
れぞれ特性の異なる合成樹脂に対し、ワンコート塗装が
可能なバインダーとなり得ることを見出し、これを用い
ることで、各種特性の異なる合成樹脂フィルム等に対し
優れた印刷特性や接着特性をも有する印刷インキや接着
剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0012】すなわち本発明は、3,3,5−トリメチ
ル−1,6−ヘキサンジオールまたは3,5,5−トリ
メチル−1,6−ヘキサンジオールと酸とを反応させて
得た分子量500〜5,000のポリエステルグリコー
ルを50重量%以上含有する高分子ポリオールとジイソ
シアネート化合物とを反応させて得たポリウレタン樹脂
(1)と塩素化ポリオレフィン(2)とからなるバイン
ダー組成物を提供するものである。また、前記バインダ
ー組成物とイソシアネート化合物とからなる塗料、印刷
インキまたは接着剤組成物を提供するものである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
(バインダー組成物)本発明のバインダー組成物は、高
分子ポリオールとジイソシアネート化合物とを反応させ
て得られるポリウレタン樹脂(1)と塩素化ポリオレフ
ィン(2)とからなる。
【0014】本発明で使用する高分子ポリオールは、分
子量が500〜5,000の範囲であることが好まし
い。500未満であれば希釈溶剤に対する溶解性が低下
するため印刷適性に劣り、分子量が5,000を超える
場合には乾燥性および耐ブロッキング性の点で不十分だ
からである。
【0015】具体的には以下の高分子ポリオールが例示
できる。 (1)酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフ
ラン等の重合体または共重合体からなるポリエーテルポ
リオール類; (2)3,3,5−トリメチル−1,6−ヘキサンジオ
ール、3,5,5−トリメチル−1,6−ヘキサンジオ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチ
ロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,
2,4−ブタントリオール、ペンタエリスリトール、ソ
ルビトール、エチレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、ヘ
キサンジオール、オクタンジオール、1,4−ブチンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール等の飽和および不飽和の低
分子グリコール類と、アジピン酸、無水フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、コハ
ク酸、シュウ酸、コロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の二塩基酸も
しくはこれらに対応する酸無水物を脱水縮合させて得ら
れるポリエステルグリコールを含むポリエステルポリオ
ール類; (3)環状エステル化合物を開環重合して得られるポリ
エステルポリオール類; (4)ポリカーボネートポリオール類; (5)ポリブタジエングリコール類、ビスフェノールA
に酸化エチレンもしくは酸化プロピレンを付加して得ら
れたグリコール類; (6)その他の一般にポリウレタンの製造に用いられる
各種公知の高分子ポリオールである。
【0016】本発明で使用する高分子ポリオールは、上
記(2)の高分子ポリオール中、3,3,5−トリメチ
ル−1,6−ヘキサンジオールまたは3,5,5−トリ
メチル−1,6−ヘキサンジオールと酸とからなるポリ
エステルグリコール、より具体的には、3,3,5−ト
リメチル−1,6−ヘキサンジオールまたは3,5,5
−トリメチル−1,6−ヘキサンジオールと好ましくは
アジピン酸とを脱水縮合させて得られるポリエステルグ
リコールであって、数平均分子量500〜5,000の
もの、特には700〜3,000のものを50重量%含
有する。数平均分子量がこの範囲であれば、他の高分子
ポリオールと同様、希釈溶剤に対する溶解性や優れた乾
燥性、耐ブロッキング性が得られるからである。また、
50重量%以上としたのは、50重量%に満たない場合
には印刷基材との十分な接着性が得られない場合がある
からである。
【0017】本発明で使用するジイソシアネート化合物
と反応させるポリオールには、高分子ポリオールの他
に、ポリトリメチルヘキサンジオールアジペートや他の
低分子ポリオールを、高分子ポリオールの10重量%以
下の範囲で含んでいてもよい。10重量%を超えると、
得られる印刷インキ組成物のプラスチックフィルムに対
する密着性や希釈溶剤に対する溶解性が低下するからで
ある。
【0018】本発明で使用するジイソシアネート化合物
には、芳香族、脂肪族および脂環族のジイソシアネート
類が含まれる。具体的には、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジフ
ェニルメタンイソシアネート、テトラアルキルジフェニ
ルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソ
シアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4
−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,
4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
トリジンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシア
ネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
ジイソシアネート等を例示できる。
【0019】本発明で使用するポリウレタン樹脂は、高
分子ポリオール、ジイソシアネート化合物、必要により
用いられる鎖伸長剤または重合停止剤を適当な溶剤中で
一度に反応させる一段法により製造することもできる。
また、高分子ポリオールとジイソシアネート化合物とを
イソシアネート基過剰の条件で反応させ、高分子ポリオ
ールの両末端にイソシアネート基を有するプレポリマー
を調製し、次いでこれを適当な溶剤中で鎖伸長剤または
重合停止剤と反応させる二段法により製造することがで
きる。二段法であればより均一なポリウレタン樹脂溶液
を得ることができる。
【0020】ポリウレタン樹脂の合成で使用できる溶剤
としては、通常、印刷インキ用の溶剤としてよく知られ
ているベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶
剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤:メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブ
タノール等のアルコール系溶剤:アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤を
単独または混合して使用できる。
【0021】使用できるポリウレタン樹脂の鎖伸長剤と
しては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシ
ルメタン−4,4’−ジアミンが例示できる。また分子
内に水酸基を有するジアミン類、例えば2−ヒドロキシ
エチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピ
レンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジア
ミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、
2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒ
ドロキシプロピルエチレンジアミン等も同様に使用でき
る。
【0022】使用できる重合停止剤としては、ジアルキ
ルアミン、例えばジ−n−ブチルアミンが例示できる。
【0023】ポリウレタン樹脂の合成に、鎖伸長剤、重
合停止剤または安定剤等としてアミノ基含有化合物を使
用した場合には、得られたポリウレタン樹脂のアミン価
が0〜10(KOHmg/g)の範囲であることが好ま
しい。アミン価がこの範囲にあれば、含まれるアミノ基
および前記トリメチル−1,6−ヘキサンジオールのソ
フトセグメントの効果により、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリアミドフィルムのいずれのフィルムにも優
れた密着性ラミネート適性を有するからである。なお、
アミン価とは、試料1g中の第一級、第二級および第三
級アミンのうち、第一級および第二級アミンを無水酢酸
でアセチル化し、残る第三級アミンを中和するに要する
塩酸の量を苛性カリ(KOH)のmg数に換算した値で
定義される。
【0024】ポリウレタン樹脂は、数平均分子量が5,
000〜100,000の範囲内であることが好まし
い。5,000に満たない場合には、これをバインダー
として用いた印刷インキの乾燥性、耐ブロッキング性、
皮膜強度、耐油性等が劣り、一方100,000を超え
る場合にはポリウレタン樹脂溶液の粘度が高くなり、印
刷インキの光沢、再溶解性が低下し、あるいは版かぶり
現象を生じやすくなるからである。
【0025】ポリウレタン樹脂溶液の樹脂固形分濃度は
特に制限はされず、印刷時の機械適性等を考慮して適宜
決定され、通常は15〜30重量%であることが好まし
い。粘度は、50〜100,000cp/25℃とする
のが実用上好適である。
【0026】本発明で使用する塩素化ポリオレフィン
(2)は、たとえばプロピレン単独重合体もしくはこれ
と他のオレフィン系モノマー等との共重合体を塩素化し
たものであり、塩素含有率は1〜60重量%、特に10
〜40重量%が好ましい。また、該塩素化ポリプロピレ
ンの数平均分子量は5,000〜200,000、特に
10,000〜100,000が適している。立体規則
的にはアイソタクチックやアタクチックのいずれでも差
支えない。
【0027】(バインダー組成物)本発明で用いるバイ
ンダー組成物は、ポリウレタン樹脂(1)/塩素化ポリ
オレフィン(2)=5/95〜95/5(重量%)であ
ることが好ましく、またこの範囲であればポリウレタン
樹脂(1)と塩素化ポリオレフィン(2)との配合比は
任意に設定することができる。ポリウレタン樹脂と塩素
化ポリオレフィンとは、本来相溶性が悪いが、本発明の
バインダー組成物は、上記特定の高分子ポリオールから
なるポリウレタン樹脂を使用するため、均一で透明な溶
液となる特徴がある。
【0028】本発明のバインダー組成物は、それ単独で
バランスの取れた塗膜物性を示すため、そのままコーテ
ィング材として使用することができる。
【0029】(塗料、印刷インキまたは接着剤組成物)
本発明のバインダー組成物は、顔料、溶剤、他の樹脂、
その他の添加剤を加え混練、分散し塗料や印刷インキま
たは接着剤組成物として使用することができる。 配合
し得る他の樹脂としては、アルキッド樹脂、アクリル樹
脂、ポリアクリルポリオール、ポリエステル樹脂、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテル樹脂、ポリエーテル
ポリオール、ポリウレタン樹脂等が例示できる。
【0030】本発明の塗料等は、バインダー組成物と共
に硬化剤としてイソシアネート化合物を配合することに
より、耐ガソリン性、耐候性、耐湿性、耐熱水性(ボイ
ル、レトルト性)を向上させることができ、塗料や印刷
インキまたは接着剤組成物に必要な塗膜物性を更に向上
させることができる。イソシアネート化合物としては前
記したジイソシアネート化合物が例示でき、これらジイ
ソシアネート化合物をビューレット体、イソシアヌレー
ト体、トリメチロールプロパンアダクト体等のイソシア
ネート誘導体に変性したものをイソシアネート化合物と
して使用することができる。
【0031】本発明のバインダー組成物並びに塗料、印
刷インキ及び接着剤組成物は、各種合成樹脂の表面保
護、美粧及び接着等に使用することができる。対象とす
る合成樹脂としては、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ
エステル等の各種の合成樹脂が例示できる。またこれら
の形状は、フィルム、シートの他、各種の成形物であっ
てもよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお
「%」は、特に示す場合を除くほか「重量%」を示し、
「比率」は「重量比率」を示す。
【0033】(合成例1:ポリエステルグリコールの合
成)コンデンサー、脱水管、撹拌器、温度計および窒素
ガス導入管を取り付けた3リットルのフラスコに、3,
3,5−トリメチルヘキサンジオールおよび3,5,5
−トリメチルヘキサンジオール(比率1:2.7)を
1,578.2g、アジピン酸を1,194.9g仕込
み、加熱して反応させた。内温が160℃付近から水が
留出し始め、約4時間かけて180℃まで反応温度を上
昇させた。水の留出が減少した時点で反応温度を200
℃に上げ、水の留出を続けた。反応液の酸価が5〜10
になったところでテトラブチルチタネートの10ppm
相当量を加え、内温を210℃にして反応をさらに続け
た。6時間後酸価が0.5以下になったところで反応を
終了し、ポリエステルグリコール溶液を得た。この溶液
は、酸価が0.2、水酸基価が56.4、粘度は11,
900cp/25℃であり、APHAは10であった。
【0034】(合成例2:ポリウレタン樹脂Aの合成)
撹拌器、温度計、窒素ガス導入管を取り付けた2リット
ルのフラスコにイソホロンジイソシアネート222gを
仕込み、内温を60℃にした時点で合成例1で得られた
ポリエステルグリコール溶液1,000gを30分かけ
て滴下した。滴下を終え反応温度を100℃に保ち、4
時間反応させ、遊離イソシアネート価3.2%のウレタ
ンプレポリマーが得られた。これにメチルエチルケトン
815gを加え撹拌し均一溶液(以下「A’液」と称
す。)とした。次いで5リットルのフラスコにイソホロ
ンジアミン78.2g、ジ−n−ブチルアミン1.16
g、メチルエチルケトン1221.5g、イソプロピル
アルコール1,024.4gをとり撹拌して均一にし
た。反応液の内温を室温〜40℃の範囲にしてA’液の
全量を30分かけて滴下したのち、内温を50℃にして
3時間反応させた。得られたポリウレタン樹脂溶液(以
下、「A液」と称す)は、樹脂固形分30%、粘度2,
440cp/25℃、GPCによるMnは56,88
0、Mw/Mnは1.98、Mwは112,780であ
った。
【0035】(合成例3:ポリウレタン樹脂Bの合成)
撹拌器、温度計、窒素ガス導入管を取り付けた2リット
ルのフラスコにイソホロンジイソシアネート222gを
仕込み、反応液の内温を60℃にした時点でポリ3−メ
チルペンタンジオールアジペート(分子量2,000)
1000gを30分かけて滴下した。滴下を終え反応温
度を100℃に保ち、4時間反応させ、遊離イソシアネ
ート価3.28%のウレタンプレポリマーが得られた。
これにメチルエチルケトン815gを加え、撹拌し均一
溶液(以下、「B’液」と称す。)とした。次いで5リ
ットルのフラスコに、イソホロンジアミン79.4g、
ジ−n−ブチルアミン1.29g、メチルエチルケトン
1209.9g、イソプロピルアルコール1014.7
gを均一によく撹拌した。反応液の内温を室温〜40℃
の範囲にしてB’液の全量を30分かけて滴下したの
ち、内温を50℃で3時間反応させた。得られたポリウ
レタン樹脂溶液(以下、「B液」と称す。)は、樹脂固
形分30%、粘度7,180cp/25℃、GPCのM
nは63,630、Mwは115,720、Mw/Mn
は1.82であった。
【0036】(合成例4:ポリウレタン樹脂Cの合成)
撹拌器、温度計、窒素ガス導入管を取り付けた2リット
ルのフラスコにイソホロンジイソシアネート222gを
仕込み反応液の内温を60℃にした時点で商品名プラク
セルL−220AL(ダイセル化学工業(株)製、カプ
ロラクトン系高分子ジオール、分子量2,000)10
00gを30分かけて滴下した。滴下を終え反応温度を
100℃に保ち、4時間反応させ、遊離イソシアネート
価3.28%のウレタンプレポリマーが得られた。これ
にメチルエチルケトン815gを加え、撹拌し均一溶液
(以下、「C’液」と称す。)とした。次いで5リット
ルのフラスコに、イソホロンジアミン79.4g、ジ−
n−ブチルアミン1.29g、メチルエチルケトン12
09.9g、イソプロピルアルコール1014.7gを
均一によく撹拌した。反応液の内温を室温〜40℃の範
囲にしてC’液の全量を30分かけて滴下したのち、内
温を50℃で3時間反応させた。得られたポリウレタン
樹脂溶液(以下、「C液」と称す。)は、樹脂固形分3
0%、粘度7,180cp/25℃、GPCのMnは6
3,630、Mwは115,720、Mw/Mnは1.
82であった。
【0037】(実施例1)塩素化ポリプロピレン(日本
製紙(株)製「スーパークロン813A」、塩素含有率
30wt%、不揮発分30wt%)100gと、合成例2で
得たポリウレタン樹脂A200gを混合し、均一で透明
なバインダー組成物(不揮発分30wt%)を得た。得ら
れたバインダー組成物(固形分30%)5gをガラス板
上に落とし、乾燥後ポリウレタン樹脂と塩素化ポリプロ
ピレンの相溶性を観察したところ樹脂は透明で完全に相
溶していた。
【0038】(実施例2)合成例2で得たポリウレタン
樹脂Aと塩素化ポリオレフィンとを用い、表−2に示す
配合割合で、二酸化チタン(石原産業(株)製、ルチル
型「R−820」)およびカーミン6BN(東洋インキ
製造(株)、アゾ系有機顔料)等を配合しサンドミルで
2時間混練し、白色および赤色のインキを調製した。未
処理ポリプロピレンフィルム(以下、「未処理PP」と
称す。コーティングロッド#4)、コロナ放電処理ポリ
プロピレンフィルム(以下、「処理PP」と称す。)、
ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「PE
T」と称す。)、ナイロンフィルム(以下、「NY」と
称す。)にそれぞれ塗工し、24時間室温で乾燥した
後、セロファン粘着テープを用いセロテープ剥離試験及
びヒートシール強度試験を行った。セロテープ剥離試験
は、インキ塗工面にセロファン粘着テープを貼りつけ、
一気に剥した時の剥離状態で判定した。また、ヒートシ
ール強度試験は、インキ塗工面を重ね合わせて、110
℃で、1kg/cm2で1秒間の圧着条件でヒートシー
ルを行い、24時間後テンシロンにて180°剥離強度
試験を行った。引張り速度は、50mm/minとし
た。結果を表−1に示す。
【0039】(比較例1)合成例2で得たポリウレタン
樹脂Aに代えて、合成例3で得たポリウレタン樹脂Bを
使用した以外は実施例2と同じ試験を行った。なお、予
め実施例1と同様にバインダー組成物としての相溶性を
観察したが、乾燥した樹脂片は白濁化し非相溶を示し
た。
【0040】(比較例2)合成例2で得たポリウレタン
樹脂Aに代えて、合成例3で得たポリウレタン樹脂Cを
使用した以外は実施例2と同じ試験を行った。なお、予
め実施例1と同様にバインダー組成物としての相溶性を
観察したが、乾燥した樹脂片は白濁化し非相溶を示し
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明のバインダー組成物は、透明性に
優れる。また、本発明のバインダー組成物を用いた塗料
は、ポリオレフィン、ナイロン、ポリエステルなどの各
種特性の異なる合成樹脂に対し優れた接着性を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3,3,5−トリメチル−1,6−ヘキ
    サンジオールまたは3,5,5−トリメチル−1,6−
    ヘキサンジオールと酸とを反応させて得た分子量500
    〜5,000のポリエステルグリコールを50重量%以
    上含有する高分子ポリオールとジイソシアネート化合物
    とを反応させて得たポリウレタン樹脂(1)と塩素化ポ
    リオレフィン(2)とからなるバインダー組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバインダー組成物とイソ
    シアネート化合物とからなる塗料、印刷インキまたは接
    着剤組成物。
JP7650097A 1997-03-12 1997-03-12 ポリウレタン樹脂と塩素化ポリオレフィンとからなるバインダー組成物 Withdrawn JPH10251594A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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