JPH10251992A - 紙用コーティング剤 - Google Patents

紙用コーティング剤

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JPH10251992A
JPH10251992A JP5457797A JP5457797A JPH10251992A JP H10251992 A JPH10251992 A JP H10251992A JP 5457797 A JP5457797 A JP 5457797A JP 5457797 A JP5457797 A JP 5457797A JP H10251992 A JPH10251992 A JP H10251992A
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JP
Japan
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paper
agent
group
vinyl
pva
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Application number
JP5457797A
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English (en)
Inventor
Naoki Fujiwara
直樹 藤原
Seiji Tanimoto
征司 谷本
Masato Nakamae
昌人 仲前
Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 フェニル基に結合したアミノ基を有する
ビニルアルコール系重合体(A)と多価エポキシ化合
物、アルデヒド化合物および多価イソシアネート化合物
から選ばれる少なくとも一種の耐水化剤(B)からなる
紙用コーティング剤。 【効果】 本発明の紙用コーティング剤を紙用顔料コー
ティング組成物に使用した時は、着色がなく、耐水表面
強度に優れ、また印刷適性に優れた塗工紙を得ることが
できる。また、本発明の紙用コーティング剤を紙用表面
処理剤に使用した時は、着色がなく、表面強度、透気度
に優れた、また印刷適性に優れた塗工紙を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙用コーティング剤
に関する。さらに詳しくは耐水性、表面強度および印刷
適性に優れた紙用コーティング剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリビニルアルコール(以下、
ポリビニルアルコールをPVAと略記することがある)
は紙の表面強度、平滑度、光沢、ガスバリヤー性、耐水
性、印刷適性あるいは耐溶剤性の向上などの表面特性を
改善するために、クリヤーコーティング剤、顔料コーテ
ィング剤として広く使用されている。PVAは、造膜性
および強度において他の糊剤の追随を許さぬ優れた性能
を有すことが広く知られている。近年、パルプ原料中に
しめる南方材比率および古紙比率の増加に伴う表面強度
の低下傾向、あるいは印刷速度の高速化傾向のもとで、
耐水性、表面強度など、紙の表面特性をさらに高くする
PVAが要求されている。また、近年、大きな発展を見
ているバリヤー紙についてはさらに高いバリヤー性を付
与しうるPVAが要求されており、水を使用するオフセ
ット印刷などについてはさらに高い耐水強度を有すPV
Aが要求されている。しかしながら、従来のPVAでは
これらの要求を充分に満足させることはできないという
問題点を有してる。このような問題点に対して、特開昭
63−112794号、特開昭63−85198号にお
いて、炭素数4以下のα−オレフィン単位を1〜10モ
ル%導入した変性PVAを用いる方法が開示されている
が、実用的にはその効果は充分ではなく、さらに該変性
PVAの水への溶解性が劣るという問題点があり、上記
の種々の要求を満足する新しいPVAの開発が強く望ま
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、紙の
表面強度に優れ、空気、油あるいは有機溶剤の吸収や透
過性が小さい高度なバリヤー性を有し、さらには高い耐
水性のレベルを有し、また印刷適性に優れた塗工紙を与
える紙用コーティング剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、フェニル基に結合し
たアミノ基を有するビニルアルコール系重合体(A)と
多価エポキシ化合物、アルデヒド化合物および多価イソ
シアネート化合物から選ばれる少なくとも一種の耐水化
剤(B)からなる紙用コーティング剤を見出し、本発明
を完成させるに至った。
【0005】
【発明の実際の形態】本発明に使用するビニルアルコー
ル系重合体(以下、ビニルアルコール系重合体を変性P
VAと略記することがある)は、フェニル基に結合した
アミノ基を有するビニルアルコール系重合体であればそ
の構造に特に制限はなく、たとえば下記の化3または化
4で表される構造単位を有する変性PVA、芳香族アミ
ノ基を有するアルデヒドとのアセタール化物構造を有す
る変性PVA、あるいはアミノ安息香酸ビニル単位を有
する変性PVA等が挙げられるが、これらの中でも下記
の化3または化4で表される構造単位を有する変性PV
Aが最も適している。
【0006】
【化3】
【0007】
【化4】
【0008】(ここで、R1 ,R2 ,R3 ,R4 および
5 は水素原子または炭素数8以下の置換基を有してい
てもよい炭化水素基を表し、Aは2価の炭化水素基また
は窒素原子、酸素原子、硫黄原子を少なくとも1種を含
む2価の炭化水素基を表し、Sは硫黄原子を表し、Xは
フェニル基に結合したアミノ基を含有する1価の基をそ
れぞれ表す。)
【0009】フェニル基に結合したアミノ基を含有する
単位の量は0.01モル%〜30モル%であり、変性P
VA中における該単位の分布に特に制限はない。該単位
の含有量が0.011モル%未満の場合には、上述の顕
著な効果が得られず、該単位の含有量が30モル%より
大の場合には、けん化度にもよるが水溶性が低下して塗
工液の調整が難しくなったり、耐水強度が低下するため
好ましくない。該単位の含有量のさらに好ましい範囲は
0.02〜20モル%であり、特に好ましい範囲は0.
05〜15モル%である。
【0010】化3または化4で表される構造単位におけ
るR1 、R2 ,R3 ,R4 およびR5 は、それぞれ水素
原子または炭素数8以下の置換基を有していてもよい炭
化水素基であれば特に制限はないが、R1 が水素原子
で、R2 が水素原子またはメチル基であり、R3 ,R4
およびR5 はそれぞれ水素原子または炭素数8以下(好
ましくは炭素数6以下)の炭化水素であるものが好んで
使用される。なお、R3とR4 (またはR5 )がいっし
ょになって環を形成することも差し支えない。
【0011】化4で表される単位中のAは、2価の炭化
水素基または窒素原子、酸素原子、硫黄原子を少なくと
も1種含む2価の炭化水素基であればその構造に特に制
限はなく、例えば、−CH2 OCH2 −、−OCH
2 −、−CONH−φ−OCH2−、−CONHCH2
−、−CONHCH2 OCH2 −、−CONHCH2
CH2 CH2 −、−CONHCH2 OCH2 CH2 CH
2 −、−CONHCH2 OCH2 CH2 CH2 CH
2 −、−CONHCH2 −φ(CH3 2 −CH2 −等
が例示される。
【0012】化3または化4で表される単位中のXは、
フェニル基に結合したアミノ基を含有する一価の基であ
ればその構造に特に制限はなく、たとえば、−ph−O
H(1,2−)、−ph−OH(1,3−)、−ph−
OH(1,4−)、−CH2−ph−OH(1,2
−)、−CH2 −ph−OH(1,3−)、−CH2
ph−OH(1,4−)、−CH2 CH2 −ph−OH
(1,2−)、−CH2 CH2 −ph−OH(1,3
−)、−CH2 CH2 −ph−OH(1,4−)、−p
h(CH3 )−OH(1,2,3−)、−ph(C
3 )−OH(1,2,4−)、−ph(CH3 )−O
H(1,2,5−)、−ph(CH3 )−OH(1,
2,6−)、−nph−OH(1,2−)、−nph−
OH(1,4−)、−nph−OH(1,8−)等が例
示される。(なお、phはフェニル基を意味し、nph
はナフタレン基を意味する。)
【0013】本発明で用いられる変性PVAの重合度は
該重合体の4重量%のジメチルスルホキシド(DMS
O)溶液の20℃の粘度(B型粘度計で測定)で表し
て、1.2〜10000mPa・sが好ましく、1.5
〜5000mPa・sがより好ましく、2〜2000m
Pa・sが特に好ましい。4重量%のDMSO溶液の粘
度が1.2mPa・s未満になると、本発明の変性PV
Aの皮膜物性が発現しないため、目的の性能が発現しに
くい。4重量%のDMSO溶液の粘度が10000mP
a・sより大になると、水性分散液の粘度が高くなりす
ぎて取り扱いが困難になったり、水性分散液の固形分濃
度を高くできない。
【0014】変性PVAのけん化度は50〜99.99
モル%が好ましく、70〜99.9モル%がより好まし
く、75〜99.8モル%がより好ましく、80〜9
9.7モル%が特に好ましい。けん化度が50モル%未
満の場合には、水溶性が低下し満足な水性分散液の調整
が困難になることから、上述の顕著な効果が得られにく
い。けん化度が99.99モル%より大の場合には、塗
工性が低下したり水性分散液の放置粘度安定性が悪く取
り扱いが困難になり、水性分散液の固形分濃度を高くで
きない。
【0015】本発明に用いられる耐水化剤(B)は、多
価エポキシ化合物、アルデヒド化合物または多価イソシ
アネート化合物である。多価エポキシ化合物としては、
ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノー
ルAジβメチルグリシジルエーテル、ビスフェノールF
ジグリシジルエーテル、テトラヒドロキシフェニルメタ
ンテトラグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシ
ジルエーテル、ブロム化ビスフェノールAジグリシジル
エーテル、クロル化ビスフェノールAジグリシジルエー
テル、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物のジ
グリシジルエーテル、ノボラックグリシジルエーテル、
ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル、グリ
セリントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトール
ジグリシジルエーテル、エポキシウレタン樹脂等のグリ
シジルエーテル型;P−オキシ安息香酸グリシジルエー
テル・エステル等のグリシジルエーテル・エステル型;
フタル酸ジグリシジルエステル、テトラハイドロフタル
酸ジグリシジルエステル、ヘキサハイドロフタル酸ジグ
リシジルエステル、アクリル酸ジグリシジルエステル、
ダイマー酸ジグリシジルエステル等のグリシジルエステ
ル型;グリシジルアニリン、テトラグリシジルジアミノ
ジフェニルメタン、トリグリシジルイソシアヌレート、
トリグリシジルアミノフェノール等のグリシジルアミン
型;エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油等の
線状脂肪族エポキシ樹脂;3, 4エポキシ−6メチルシ
クロヘキシルメチル−3, 4エポキシ−6メチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート、3, 4エポキシシクロヘキ
シルメチル(3, 4−エポキシシクロヘキサン)カルボ
キシレート、ビス(3, 4−エポキシ−6メチルシクロ
ヘキシルメチル)アジペート、ビニルシクロヘキセンジ
エポキサイド、ジシクロペンタジエンオキサイド、ビス
(2, 3−エポキシシクロペンチル)エーテル、リモネ
ンジオキサイド等の脂環族エポキシ樹脂、ポリアミドエ
ピクロルヒドリン等が挙げられる。
【0016】アルデヒド化合物としては、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロ
トンアルデヒド、ベンズアルデヒドなどのモノアルデヒ
ド類、グリオキザール、マロンアルデヒド、グルタルア
ルデヒド、ピメリンジアルデヒド、スベリンジアルデヒ
ド、ジアルデヒドデンプン等のジアルデヒド類が挙げら
れる。
【0017】多価イソシアネート化合物としては、トリ
レンジイソシアネート(TDI);水素化TDI;トリ
メチロールプロパン−TDIアダクト(例えばバイエル
社製、商品名:Desmour L);トリフェニルメ
タントリイソシアネート;メチレンビスジフェニルイソ
シアネート(MDI);水素化MDI;重合MDI;ヘ
キサメチレンジイソシアネート;キシリレンジイソシア
ネート;4,4-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト;イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。乳化
剤を用いて水に分散させたイソシアネートも使用でき
る。
【0018】本発明の紙用コーティング剤において、芳
香族アミノ基変性PVA(A)と耐水化剤(B)との重
量配合比率[(A)/(B)]は99.99/0.01
〜10/90が好ましく、より好ましくは99.9/
0.1〜70/30である。(A)/(B)が99.9
9/0.01を超える場合または10/90未満の場合
には耐水性およびコーティング剤溶液のポットライフが
低下する場合がある。
【0019】本発明において用いられるフェニル基に結
合したアミノ基を有する変性PVAの製造方法として
は、エポキシ基を有する単量体とビニルエステル系単量
体との共重合体を芳香族アミノ基を有するメルカプタン
と反応させた後けん化する方法、PVAと芳香族アミノ
基を有するアルデヒド類とのアセタール化反応による方
法などが挙げられるが、前者の方法の方が簡便であり好
ましい。エポキシ基を有する単量体とビニルエステル系
単量体との共重合体を得る方法としては、塊状重合法、
溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などの公知の方法
が挙げられる。その中でも、無溶媒あるいはアルコー
ル、ジメチルスルホキシドなどの溶媒中で重合する塊状
重合法や溶液重合法が通常採用され、高重合度のものを
得る場合には、乳化重合法が採用される。溶液重合時に
溶媒として使用されるアルコールとしては、メチルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコールなどの
低級アルコールが挙げられる。共重合に使用される開始
剤としては、例えば、α, α'−アゾビスイソブチロニ
トリル、2, 2' −アゾビス(2, 4−ジメチルバレロ
ニトリル)、2, 2' −アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)、過酸化ベンゾイル、n
−プロピルパーオキシカーボネートなどのアゾ系開始剤
または過酸化物系開始剤などの公知の開始剤が挙げられ
る。重合温度については特に制限はないが、−30〜1
50℃の範囲が適当である。
【0020】エポキシ基を有する単量体とビニルエステ
ル系単量体から構成される共重合体のエポキシ基と芳香
族アミノ基を有するメルカプタンの反応は、無溶媒ある
いはアルコールなどの溶媒中で行われ、トリエチルアミ
ン、ジエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシ
ウムなどのアルカリを触媒として用いる方が好ましい。
反応温度に特に制限はないが、−30〜150℃の範囲
が適当である。
【0021】上述の方法で用いるビニルエステル系単量
体としては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、一般に酢
酸ビニルが用いられる。上記の方法による変性ポリビニ
ルエステル系重合体は、エポキシ基を有する単量体とビ
ニルエステル系単量体だけから構成されるものであって
もよいし、本発明の効果を損なわない範囲で、共重合可
能なエチレン性不飽和単量体を共重合してもよい。エチ
レン性不飽和単量体としては、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、イソブテンなどのオレフィン類;アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、(無水)フタル酸、
(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸などの不飽和
酸類あるいはその塩あるいは炭素数1〜18のモノまた
はジアルキルエステル類;アクリルアミド、炭素数1〜
18のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン
酸あるいはその塩、アクリルアミドプロピルジメチルア
ミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩などのアクリ
ルアミド類;メタクリルアミド、炭素数1〜18のN−
アルキルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリ
ルアミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸あ
るいはその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミ
ンあるいはその酸塩あるいはその4級塩などのメタクリ
ルアミド類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルム
アミド、N−ビニルアセトアミドなどのN−ビニルアミ
ド類;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシ
アン化ビニル類;炭素数1〜18のアルキルビニルエー
テル、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アルコキシ
アルキルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;塩化
ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリ
デン、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;トリメト
キシビニルシランなどのビニルシラン類、酢酸アリル、
塩化アリル、アリルアルコール、ジメチルアリルアルコ
ール、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチ
ルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸塩等が挙げられる。こ
れらの単位の含有量としては、10モル%以下が好まし
く、5モル%以下がさらに好ましく、3モル%以下がさ
らにより好ましい。
【0022】エポキシ基を有する単量体としては、アリ
ルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエーテ
ル、ブタジエンモノエポキサイド、1,2-エポキシ-5- ヘ
キセン、1,2-エポキシ-7- オクテン、1,2-エポキシ-9-
デセン、8-ヒドロキシ-6,7- エポキシ-1- オクテン、8-
アセトキシ-6,7- エポキシ-1- オクテン、N-(2,3-エポ
キシ) プロピルアクリルアミド、N-(2,3-エポキシ) プ
ロピルメタクリルアミド、4-アクリルアミドフェニルグ
リシジルエーテル、3-アクリルアミドフェニルグリシジ
ルエーテル、4-メタクリルアミドフェニルグリシジルエ
ーテル、3-メタクリルアミドフェニルグリシジルエーテ
ル、N- グリシドキシメチルアクリルアミド、N- グリ
シドキシメチルメタクリルアミド、N- グリシドキシエ
チルアクリルアミド、N- グリシドキシエチルメタクリ
ルアミド、N- グリシドキシプロピルアクリルアミド、
N- グリシドキシプロピルメタクリルアミド、N- グリ
シドキシブチルアクリルアミド、N- グリシドキシブチ
ルメタクリルアミド、4-アクリルアミドメチル-2,5- ジ
メチル- フェニルグリシジルエーテル、4-メタクリルア
ミドメチル-2,5- ジメチル- フェニルグリシジルエーテ
ル、アクリルアミドプロピルジメチル(2,3- エポキシ)
プロピルアンモニウムクロリド、メタクリルアミドプロ
ピルジメチル(2,3- エポキシ) プロピルアンモニウムク
ロリド、メタクリル酸グリシジル等が用いられる。
【0023】変性ビニルエステル系重合体のエポキシ基
に付加させる芳香族アミノ基を有するメルカプタンとし
ては、メルカプト基と芳香環に結合したアミノ基を有す
る化合物である。例えば、2−アミノチオフェノール、
3−アミノチオフェノール、4−アミノチオフェノー
ル、2−(N−メチル)アミノチオフェノール、3−
(N−メチル)アミノチオフェノール、4−(N−メチ
ル)アミノチオフェノール、2−(N−N−ジメチル)
アミノチオフェノール、3−(N−N−ジメチル)アミ
ノチオフェノール、4−(N−N−ジメチル)アミノチ
オフェノール等が挙げられ、これらの酢酸エステルや安
息香酸エステル等のエステルも使用できる。
【0024】本発明の紙用コーティング剤は上述の変性
PVA(A)および耐水化剤(B)を水に溶解すること
によって調製することができる。この場合、変性PVA
の濃度は作業性を考慮して通常は0.1〜30重量%程
度の範囲内から適宜選ばれる。本発明における変性PV
A(A)と耐水化剤(B)は、(A)と(B)を混合し
て用いてもよいし、あらかじめ(A)あるいは(B)を
紙面に塗布しておき、後刻(B)あるいは(A)を塗布
して用いてもよい。本発明の変性PVA(A)および耐
水化剤(B)を紙用顔料コーティング組成物として使用
する場合、用いられる顔料としては、クレー、カオリ
ン、炭酸カルシウム、チタン白、サチン白などが用いら
れる。これら顔料の分散剤としてピロリン酸ナトリウ
ム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナト
リウムなどが挙げられる。
【0025】紙用顔料コーティング組成物として使用す
る場合、結合剤としてフェニル基に結合したアミノ基を
有する変性PVA(A)および耐水化剤(B)のみを使
用しても充分その効果を発揮するものであるが、必要に
応じて他の結合剤、例えば澱粉、変性澱粉、カゼイン、
PVA、本発明の変性PVA以外の各種の変性PVA
(エチレン変性PVA、カルボキシル変性PVA、アク
リルアミド変性PVA等)、あるいは合成樹脂エマルジ
ョン(スチレン−ブタジエンラテックス、ポリアクリル
酸エステルエマルジョン、酢酸ビニル−エチレン共重合
エマルジョン、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合
エマルジョン等)を、本発明の目的を阻害しない範囲内
において併用することもできる。また、必要に応じて、
消泡剤などの添加剤、あるいはグリオキザール、尿素樹
脂、メラミン樹脂、多価金属塩、水溶性ポリアミド樹脂
などの耐水化剤を添加併用することもできる。
【0026】紙用顔料コーティング組成物として使用す
る場合、フェニル基に結合したアミノ基を有する変性P
VA(A)は顔料100重量部に対して通常0.5〜1
5重量部、好ましくは1〜10重量部使用される。塗工
液の固形分濃度は30〜65重量%の範囲から適宜選択
する。塗工液は、エアナイフコーター、ブレードコータ
ー、ロールコーター、サイズプレスコーターなどの公知
のコーターを用いて紙面に塗工され、乾燥工程で乾燥し
た後、スーパーカレンダーを通して仕上げられる。塗工
量は目的により広範囲となり特に制限はないが、通常固
形分で0.1〜30g/m2 程度である。
【0027】本発明の紙用コーティング剤を紙の表面処
理剤として使用する場合、必要に応じてグリコール類や
グリセリン等の可塑剤、アンモニア、カセイソーダ、炭
酸ソーダあるいはリン酸等のpH調節剤、消泡剤、離型
剤、界面活性剤、耐水化剤等公知の添加剤を添加するこ
ともできる。更に他のポリマー、例えば通常のPVA、
本発明の変性PVA以外の各種の変性PVA(エチレン
変性PVA、カルボキシル変性PVA、スルホン酸基変
性PVA、アクリルアミド変性PVA、カチオン基変性
PVA、長鎖アルキル基変性PVA等)、澱粉、変性澱
粉、カゼイン、CMCあるいは合成樹脂エマルジョン
(スチレン−ブタジエンラテックス、ポリアクリル酸エ
ステルエマルジョン、酢酸ビニル−エチレン共重合エマ
ルジョン、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合エマ
ルジョン等)を、本発明の目的を阻害しない範囲内にお
いて併用することもできる。
【0028】表面処理剤を塗工する紙としては特に制限
はないが、例えばマニラボール、白ボール、ライナー等
の板紙、一般上質紙、中質紙、グラビア用紙等の印刷紙
などに好適に用いられる。表面処理剤を塗工するにあた
っては、サイズプレスコーター、エアナイフコーター、
ブレードコーター、ロールコーターなどの公知の任意の
方法が採用される。塗工量は目的により広範囲となり特
に制限はないが、固形分で0.1〜30g/m2 程度が
通常実施される。
【0029】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるも
のではない。なお以下で、「部」および「%」は特に断
らない限り「重量部」及び「重量%」をそれぞれ意味す
る。
【0030】実施例1 (1)エポキシ基を有するビニルエステル系重合体の合
成例 撹拌機、還流冷却管、窒素導入管及び温度計を備えた反
応器に、酢酸ビニルモノマー405部、アリルグリシジ
ルエーテル11部およびメタノール30部を仕込み、窒
素ガスを15分バブリングして脱気した。別途、メタノ
ール15部に2,2-アゾイソブチロニトリル4.5部を溶
解した開始剤溶液を調整し、窒素ガスのバブリングによ
り窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温が60℃
となったところで、別途調整した開始剤溶液を添加し重
合を開始した。60℃で4時間重合し冷却して重合を停
止した。この時の固形分濃度は54.8%であった。続
いて30℃、減圧下にメタノールを時々添加しながら未
反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸ビニ
ル共重合体のメタノール溶液(濃度44.5%)を得
た。このメタノール溶液の一部をエーテル中に投入して
ポリマーを回収し、アセトン- エーテルで2回再沈精製
した後、40℃で減圧乾燥した。この精製ポリマーにつ
いて、CDCl3 を溶媒にしてプロトンNMR(日本電
子(株)製GSX- 270)測定およびアセトン中、3
0℃で測定した極限粘度[η]から次式により粘度平均
重合度(P)を算出したところ、アリルグリシジルエー
テル単位(エポキシ基)を2.1モル%含有する粘度平
均重合度が1050のポリ酢酸ビニル共重合体であっ
た。 P=([η]×103 /8.29)(1/0.62)
【0031】(2)フェニル基に結合したアミノ基を有
する変性PVAの合成例 撹拌機、還流冷却管、窒素導入管及び温度計を備えた反
応器に、上記で得たエポキシ基含有ポリ酢酸ビニルのメ
タノール溶液(濃度44.5%)100部を計り取り1
5分窒素ガスをバブリングした後、2−アミノチオフェ
ノール8.0部と水酸化ナトリウム0.03部をメタノ
ール48部に溶解したものを仕込んだ。撹拌しながら5
0℃で2時間反応させた後、40℃に冷却してから濃度
10%の水酸化ナトリウムのメタノール溶液を40部添
加しけん化を行った。40℃で5時間放置した後粉砕
し、酢酸8部を加えて中和した後、ソックスレー抽出器
を用いてメタノールで48時間以上洗浄し、60℃で2
0時間以上乾燥して、変性PVAを得た。該重合体のI
RおよびプロトンNMR(d6-DMSO)を測定したと
ころ、エポキシ基は完全に消失しており、2.1モル%
のアニリン基の導入が確認でき、ビニルアルコール含量
は96.5モル%、けん化度に換算すると98.6モル
%であった。また、変性PVAの4%DMSO溶液を調
整し、20℃で粘度を測定したところ61.0mPa・
sであった。
【0032】(3)塗工液の調整 次に、ポリアクリル酸ナトリウム0.3部を溶解した水
溶液82.5部を激しく撹拌しながらカオリンクレー1
00部を加えて均一に分散させてカオリンクレーの水性
分散液を調整した。上記で得られたフェニル基に結合し
たアミノ基を有する変性PVA(A)の20%水溶液2
5部に、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.
165部を添加混合した後、これにカオリンクレーの水
性分散液を添加して固形分濃度45%、30℃における
粘度が560mPa・sのコーティング組成物を調製し
た。このコーティング組成物を試験用フレキシブルブレ
ードコーターを用いて上質紙原紙(坪量60g/m2
に固形分塗工量が15g/m2 となるように塗工し、1
05℃で2分間乾燥した後、表面温度85℃、線圧10
0kg/cmの条件下にカレンダー仕上げを行った。得
られた塗工紙を20℃、65%RHで72時間調湿後、
その性能を下記の方法により評価した。評価結果を表1
に示す。
【0033】・塗工液粘度: ブルックフィールド型粘
度計を用いて60rpm、30℃で測定した。 ・ウェットラブ法: 塗工紙の表面に、イオン交換水を
約0.1ml滴下し、指先にて摩擦し、塗工組成物の溶
出状態を観察して判定した。判定基準は次の通りであ
る。 5:ヌメリ無し (耐水性が優秀) 4:ヌメリ有り 3:一部が乳化 2:再乳化 1:再溶解 (耐水性がない) ・ウェットピック法: RI試験機(明製作所製)を用
いて塗工面を水で湿潤させた後、印刷してピッキングの
発生状態を観察して判定した。判定基準は次の通りであ
る。 5:ピッキングの発生がほとんどない(耐水性が優秀) 4:ピッキングの発生がある程度ある 3:ピッキングの発生が多い 2:ピッキングの発生が非常に多い 1:ピッキングの発生が激しい (耐水性がない) ・印刷適性: RI印刷適性試験機を用いてスナップド
ライインク(大日本インキ(株)製)を5μの膜厚に塗
工し、そのインク受理性、印刷光沢等を総合的に評価
し、優、良、可の3段階で判定を実施した。
【0034】実施例2〜3 実施例1において用いた耐水化剤(B)のエチレングリ
コールジグリシジルエーテルに代えて、表1に示す水分
散性多価イソシアネート(コロネートC−3053;日
本ポリウレタン工業製)またはグリオキザールを用いた
こと以外は、実施例1と同様にして、塗工紙を製造し、
その性能を評価した。その結果を表1に示す。
【0035】実施例4〜5 実施例1において用いた変性PVA(A)に代えて、表
1に示す変性量の変性PVAを用いたこと以外は、実施
例1と同様にして、塗工紙を製造し、その性能を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0036】比較例1〜8 実施例1において用いた変性PVA(A)および耐水化
剤(B)に代えて、表1に示す各種のPVA(A)およ
び耐水化剤(B)を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして、塗工紙を製造し、性能評価を実施した。その結
果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】(表1の脚注) 1) PVA(A)100重量部に対する耐水化剤(B)
の使用量 2) エチレングリコールジグリシジルエーテル 3) 多価イソシアネート(商品名:コロネートC−30
53,日本ポリウレタン工業製) 4) ポリアミドエピクロルヒドリン(日本PMC製) 5) PVA100部に対し乳酸10部を添加 6) カルボキシル基変性PVA 7) 一級アミノ基変性PVA 8) アセトアセチル基変性PVA 9) ケイ素含有変性PVA 10) 耐水強度に関する評価の数字は下記の意味を有す
る。 1:極めて優れる。 5:極めて劣る。 2〜4:左記
の中間の物性。
【0039】実施例6 水95.5部に実施例1と同一のフェニル基に結合した
アミノ基を有する変性PVA(A)4.5部およびエチ
レングリコールジグリシジルエーテル0.15部を加え
て加熱し、PVA濃度4.5%の表面処理液を調製し
た。この表面処理液を試験用サイズプレス機(熊谷理機
工業製)を用いて50℃において、坪量64g/m2
上質紙に対してサイズプレスを実施した。サイズプレス
はニップ圧18kg/cm、処理速度60m/分で実施
した。サイズプレス塗工による塗工量は変性PVAの固
形分として1.0g/m2 (両面)であった。得られた
塗工紙を20℃、65%RHで72時間調湿後、その性
能を下記の方法により評価した。評価結果を表2に示
す。
【0040】・塗工液粘度: ブルックフィールド型粘
度計を用いて60rpm、50℃で測定した。 ・表面強度: IGT印刷適性試験機を用いて、IGT
ピックオイルM(大日本インキ化学工業(株)製)のイ
ンクを用い、印圧35kg/cm、スプリング駆動Bに
より実施した。数値の大きいほど表面強度が高いことを
示す。 ・透気度: 王研式透気度測定機により測定した。数値
が大きいほどバリヤー性が高いことを示す。 ・印刷適性: RI印刷適性試験機を用いてスナップド
ライインク(大日本インキ(株)製)を5μの膜厚に塗
工し、そのインク受理性、印刷光沢等を総合的に評価
し、優、良、可の3段階で判定を実施した。
【0041】実施例7〜10、比較例9〜16 実施例1において用いた変性PVA(A)および耐水化
剤(B)に代えて、表1に示す各種のPVA(A)およ
び耐水化剤(B)を用いたこと以外は、実施例1と同様
にして、塗工紙を製造し、その性能を評価した。その結
果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】(表2の脚注) 1) PVA(A)100重量部に対する耐水化剤(B)
の使用量 2) エチレングリコールジグリシジルエーテル 3) 多価イソシアネート(商品名:コロネートC−30
53,日本ポリウレタン工業製) 4) ポリアミドエピクロルヒドリン(日本PMC製) 5) PVA100部に対し乳酸10部を添加 6) カルボキシル基変性PVA 7) 一級アミノ基変性PVA 8) アセトアセチル基変性PVA 9) ケイ素含有変性PVA
【0044】
【発明の効果】本発明の紙用コーティング剤を紙用顔料
コーティング組成物に使用した時は、着色がなく、耐水
表面強度に優れ、また印刷適性に優れた塗工紙を得るこ
とができる。また、本発明の紙用コーティング剤を紙用
表面処理剤に使用した時は、着色がなくかつ表面強度、
透気度に優れた、また印刷適性に優れた塗工紙を得るこ
とができる。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 寿昭 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェニル基に結合したアミノ基を有する
    ビニルアルコール系重合体(A)と多価エポキシ化合
    物、アルデヒド化合物および多価イソシアネート化合物
    から選ばれる少なくとも一種の耐水化剤(B)からなる
    紙用コーティング剤。
  2. 【請求項2】 フェニル基に結合したアミノ基を有する
    ビニルアルコール系重合体が下記の化1または化2で表
    される構造単位を有するビニルアルコール系重合体であ
    る請求項1記載の紙用コーティング剤。 【化1】 【化2】 (ここで、R1 ,R2 ,R3 ,R4 およびR5 は水素原
    子または炭素数8以下の置換基を有していてもよい炭化
    水素基を表し、Aは2価の炭化水素基または窒素原子、
    酸素原子、硫黄原子を少なくとも1種を含む2価の炭化
    水素基を表し、Sは硫黄原子を表し、Xはフェニル基に
    結合したアミノ基を含有する1価の基をそれぞれ表
    す。)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004270049A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 耐油性・耐水性シートおよびその製造方法

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