JPH10253061A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JPH10253061A
JPH10253061A JP6296197A JP6296197A JPH10253061A JP H10253061 A JPH10253061 A JP H10253061A JP 6296197 A JP6296197 A JP 6296197A JP 6296197 A JP6296197 A JP 6296197A JP H10253061 A JPH10253061 A JP H10253061A
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JP
Japan
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temperature
heating
time
holder
temperature detector
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JP6296197A
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English (en)
Inventor
Shigeki Fujii
茂喜 藤井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度検出器の検出出力が変動しながら上昇し
ても、過加熱することなく良好に加熱を行うことのでき
る加熱装置を提供する。 【解決手段】 検出温度と時間との関係における特性曲
線において、検出温度の1回目のピーク時における温度
t1と時間T1を取得する。次に、2回目のピーク時に
おける温度t2と時間T2を取得する。これらの値によ
り1次関数式f1 を算出する。1次関数式f1 より設定
温度Kに到達するまでの加熱時間tk を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱物の表面温
度を検出し、その表面温度に基づいて加熱を行う電子レ
ンジ、オーブン等の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、加熱装置において、被加熱物
の表面温度を検出するために赤外線温度検出器を用いた
ものがある。この赤外線温度検出器を用いた加熱装置で
は、被加熱物から輻射される赤外線により被加熱物の表
面温度を検出し、その表面温度に基づいて加熱を制御し
ている。
【0003】加熱装置に適用される赤外線温度検出器に
は様々な種類があるが、主に半導体の光電効果を利用し
た量子型センサと、光の輻射熱の吸収によって温度が上
昇することを利用した熱効果型センサとの2つに大別さ
れる。量子型センサは測定精度が高く、応答性も良い反
面、測定できる光の波長域が狭いことや常温では使用で
きないという欠点を有している。それに対して、熱効果
型センサは感度、応答性という点で量子型センサより劣
るが、広い範囲の光の波長を感知でき、常温での使用も
可能である上、構造が簡単で機械的強度も強いという利
点を有する。
【0004】このような熱効果型センサのうち代表的な
ものには、圧電体の焦電効果を利用した焦電タイプ、サ
ーミスタの導電率の変化を利用したサーミスタボロメー
タタイプおよび小型の熱電対を多数直列に接続したサー
モパイルを用いた熱電堆タイプ等がある。
【0005】焦電タイプは素子自体が比較的安価である
が、出力を得るためには光線を断続するチョッパー機構
が必要であるため、測定システムが高価となってしま
う。また、サーミスタボロメータタイプは2個以上のサ
ーミスタと集光部とがあればよく、潜在的なコストダウ
ンの可能性を有しているが、実用上、技術的課題が多
い。これらに対して、熱電堆タイプは、取扱いが容易な
ことから放射線温度計をはじめ広い分野で実用化されて
いる。
【0006】熱電堆タイプの中には、センサの周囲温度
を測定するサーミスタを備えたものがある。図13(a)
は、この温度検出器を使用した高周波加熱装置の構成を
示す概略図であり、簡単に説明すると、この高周波加熱
装置は、装置本体1内に設けられた加熱室2と、被加熱
物Aを載置するための回転自在に設けられた載置台3
と、被加熱物Aの表面温度を検出するための赤外線温度
検出器4と、高周波を発生するためのマグネトロン5
と、温度検出器4からの検出信号に基づいてマグネトロ
ン5を制御するためのマイクロコンピュータを有する制
御部(図示せず)とによって構成されている。温度検出
器4は、図13(a) には示していないが、内部に略円筒
形のホルダーが収容され、そのホルダー内にサーモパイ
ルおよびサーミスタを有している。
【0007】このような加熱装置において、本願出願人
による特願平9−5959号明細書および図面に記載さ
れているように、温度検出器4の能力特性を被加熱物A
の表面温度、サーミスタの出力およびサーモパイルの出
力に基づいて管理し、これらの関係から正確な表面温度
を検出している。そのため、加熱室2内の雰囲気温度の
不安定な状態でも温度検出器4の周辺の温度を常に把握
でき、被加熱物Aの高精度な温度検出が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような高周波加熱装置の構成では、被加熱物の表面温度
を正確に検出できない場合がある。例えば、図13(a)
に示すように、温度検出器4の検出エリアを広くするた
めに温度検出器4が加熱室2の天板隅部に配置されて、
斜め上方向から被加熱物Aの表面温度を検出する場合、
加熱中には被加熱物Aを載置する載置台3が回転するの
で、この場合における検出温度−時間特性は、図13
(b) のように、温度検出器4の出力が載置台3の回転に
同期して変動しながら上昇する特性となる。
【0009】一方、図14(a) に示すように、表面積の
大きなスープ皿等の被加熱物Bを載置台3の中央に置い
て加熱したとき、その検出温度−時間特性は、図14
(b) のようにほぼ直線的な特性として現れる。しかし、
実際にはほとんどの被加熱物において、図13(a) のよ
うに変動しながら上昇する特性になり、センサの能力が
高ければ高いほどその傾向が高い。
【0010】検出温度−時間特性が図13(a) に示すよ
うな特性の場合、特性曲線のピーク時における温度の値
を用いて加熱制御することが多い。なぜなら、ピーク値
は実際の被加熱物の表面温度に最も近い値を示している
可能性が高いからである。
【0011】そのような制御において、図15に示すよ
うに、例えば牛乳やお酒などを設定温度70℃で加熱終
了させたい場合、ピーク点Eにおける加熱時間ta のと
きには、制御部は被加熱物の検出温度がまだ70℃に達
してないと判断し、次のピーク点Fの検出まで待機す
る。しかし、実際の被加熱物の表面温度は特性曲線にお
けるピーク値の谷間(E〜G間参照)、すなわち温度検
出器4が検知していない時間帯で70℃に達する場合が
十分考えられる。そして、次のピーク点Fで検知したと
きには既に例えば85℃まで上昇していたというよう
に、過加熱による不具合を生ずることがある。
【0012】ところで、このような高周波加熱装置に関
し、温度検出の精度を上げるための技術が、例えば特開
平7−119980号公報に開示されている。この公報
に記載の技術によれば、図16に示すように、サーモパ
イルおよびサーミスタを保持するためのホルダー6に
は、その内周面に高い放射率を有するコーティング材7
が塗布されている。これにより、輻射熱の乱反射の影響
を最小限に抑えることができ、被加熱物の温度検出の精
度を向上させている。
【0013】しかしながら、温度検出器で検出される検
出信号は微弱であるために、例えばマグネトロン等から
発生される高周波ノイズ等に極めて弱い。実際に温度検
出器は高周波加熱装置の加熱室内に設置され、主に加熱
時にその機能が発揮されるものであるから、高周波ノイ
ズからの影響を少しでも受けにくくし、サーモパイルや
サーミスタセンサの能力を加熱時にも100%発揮させ
る必要がある。
【0014】そこで、温度検出器の回路基板に取り付け
られるシールドケースを回路基板のグランド部分と接続
させるといったアース処置を取ることが考えられるが、
高周波ノイズに対する対策としては不十分である場合が
多い。
【0015】本発明は、上記に鑑み、温度検出器の検出
出力が変動しながら上昇しても、過加熱することなく良
好に加熱制御を行うことのできる加熱装置の提供を目的
とする。
【0016】また、本発明は、高周波ノイズを抑制する
ことのできる加熱装置の提供を他の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、被加熱物の表面温度を検出する温度検出器を有す
る加熱装置において、被加熱物の加熱制御を行う制御手
段が設けられ、制御手段は、加熱の経過に伴う表面温度
の変化度合いを算出し、その変化度合いにより表面温度
が設定温度に到達するまでの加熱時間を求めるものであ
る。
【0018】上記構成によれば、被加熱物が加熱され温
度検出器で検出された被加熱物の表面温度の変化度合い
から、それ以降の表面温度の変化傾向を予測し、その予
測に基づいて設定温度に到達するまでの加熱時間を求め
る。そのため、加熱の不足や過剰を防止して、加熱時間
のばらつきを抑えることができるので、好適な状態に被
加熱物を仕上げることができる。
【0019】具体的な制御としては、温度検出器の出力
が変動しながら上昇する場合に、出力のピーク値をn
(nは2以上の整数)個取得し、それらの値により表面
温度の時間に対する変化度合いを算出する。
【0020】例えば、温度検出器の出力のピーク値を2
個取得する場合は、表面温度の時間に対する1次関数式
を算出するようにし、また、温度検出器の出力のピーク
値を3個取得する場合は、表面温度の時間に対する2次
関数式を算出するようにしてもよい。
【0021】このように温度検出器の出力のピーク値を
複数取得して、それらの値に基づいてそれ以降の表面温
度の変化度合いを算出する。そのため、例えば、温度検
出器の出力が変動しながら上昇する場合においても、表
面温度の変化傾向がより正確に把握でき、設定温度に応
じて確実に加熱を終了させることができる。
【0022】また、温度検出器の出力のピーク値を取得
するたびに、1次または2次関数式、あるいはこれらの
近似式等を算出し直すようにすれば、加熱状況に応じた
表面温度の変化傾向が予測でき、より一層正確に設定温
度に応じて加熱を終了させることができる。
【0023】また、温度検出器は、センサ部に電気的に
接続されたシールドケースと、センサ部を保持するホル
ダーとを有し、ホルダーとシールドケースとが導電性部
材で接続されている。
【0024】あるいは、温度検出器は、センサ部を保持
するホルダーを有し、センサ部の回路基板にスルーホー
ルが形成され、スルーホールを介して回路基板のグラン
ド部分がホルダーに電気的に導通されてもよい。
【0025】さらには、温度検出器は、結合具を介して
センサ部を保持するホルダーを有し、結合具によりセン
サ部の回路基板のグランド部分とホルダーとが電気的に
導通されてもよい。
【0026】上記いずれの温度検出器の構成において
も、ホルダーはセンサ部の回路基板のグランド部分に電
気的に導通されるので、例えばマグネトロン等から発生
される高周波ノイズを抑制することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0028】本発明の一実施形態にかかる高周波加熱装
置の構成は、「従来の技術」の欄で説明した図13(a)
に示す構成と基本的に同様である。そのため、以下の説
明においては同図を再び参照する。
【0029】図2は、温度検出器4の構成を示す断面図
である。温度検出器4は、加熱室2に取り付けられ一端
に開口8aが形成された略円筒形のケース8と、ケース
8内に収容された略円筒形のホルダー6とで構成され、
アルミニウム等の導電性材料からなるホルダー6の一端
には回路基板9が装着されている。また、ホルダー6の
内周面には、赤外線の乱反射を防ぐため、例えばつや消
しの黒色塗装といった高い放射率を有するコーティング
材7が設けられている。回路基板9の一面には信号増幅
用の電子部品が実装され、それらは同じ面側に取り付け
られ外来ノイズをシールドするためのシールドケース1
0によって保護されている。また、回路基板9の他面に
は、輻射熱を検出するサーモパイルおよびサーミスタを
有するセンサユニット11が搭載されている。この回路
基板9およびセンサユニット11でセンサ部を構成して
いる。ホルダー6の他端側の近傍には輻射熱を集光する
ためのフレネルレンズからなる集光レンズ12が取り付
けられている。
【0030】図13(a) および図2の構成により、被加
熱物Aの載置された載置台3が回転されると、加熱室2
の天井隅部に設けられた温度検出器4によって被加熱物
Aの表面温度が検出される。具体的には、被加熱物Aか
らの輻射熱が開口8aを介してホルダー6内に伝わる
と、集光レンズ12によって集光され、センサユニット
11のサーモパイルによって検出される。ホルダー6の
内面は高い放射率を有するコーティング材7が塗布され
ているので、ホルダー6内での輻射熱の乱反射の影響を
最小限に抑えることができ、被加熱物Aの温度検出の精
度を向上させている。制御部は、検出された被加熱物A
の表面温度に基づいて、被加熱物Aにマグネトロン5か
ら高周波を放射するよう制御し、これにより被加熱物A
が加熱される。
【0031】図3は、回路基板9の制御回路図である。
同図を参照して、センサユニット11は、サーモパイル
11aおよびサーミスタ11bを内蔵している。ICは
FET(Field Effect Transistor)入力の正転アンプ
であり、抵抗R1、R2で分圧された電源電圧が、アン
プICの(+)側入力端子にはサーモパイル11aを介
して、(−)側端子にはボリュームVRおよび抵抗R3
を介してリファレンス電位としてそれぞれ入力される。
アンプICの出力端子は抵抗R6を介して回路出力端子
OUTに接続されている。なお、図中、R4はアンプI
C帰還用の抵抗、R5はサーミスタ11bの電流制限用
抵抗、C1〜4はコンデンサ、Vccは供給電源端子、G
NDはグランド端子である。
【0032】上記回路構成により、出力端子OUTの電
圧は、点F1 ,F2 での電圧をそれぞれV1,V2とす
れば、 OUT=V2+{R4/(R3+VR)}×(V2−V1) ………(1) で表される。
【0033】被加熱物の表面温度が周囲温度と等しいと
きは、サーモパイル11aには起電力が生じないので、 V1=V2 ………(2) となる。よって、この場合、(1) 式は、 OUT=V2=V1 ………(3) となる。つまり、出力端子OUTの電圧はリファレンス
電位と同値となる。
【0034】一方、被加熱物の表面温度に変化が生ずる
と、サーモパイル11aに起電力が生ずるため、V1,
V2間に電位差が生じ、(1) 式より被加熱物の温度変化
に応じた値が出力端子OUTに出力される。そして、サ
ーモパイル11aによる出力電圧OUT((1) 式参照)
と、サーミスタ11bが検出するセンサ部の周囲温度と
のデータに基づいて補正を行い、被加熱物の表面温度が
求められる。そのため、加熱室2内の雰囲気温度の不安
定な状態でも温度検出器4周辺の温度を常に把握でき、
精度よく被加熱物の表面温度を検出することができる。
【0035】制御部は、加熱の経過に伴って上記で求め
られた被加熱物の表面温度の変化度合いを算出し、その
変化度合いにより表面温度が設定温度に到達するまでの
加熱時間を求める制御手段としての機能を有している。
【0036】図4は、制御部の上記機能をより具体的に
説明するためのフローチャートであり、図1は検出され
た表面温度と時間との関係を示した特性図である。以
下、これらの図を参照して制御部の制御内容を説明す
る。
【0037】まず、ユーザによって被加熱物を設定温度
(例えばK℃)で加熱終了させる旨の設定がされると、
初期設定が行われる(ステップS1)。初期設定内容と
しては、加熱時間を表すtを0、変数D1,D2をそれ
ぞれ0とおく。なお、設定温度はユーザが設定する代わ
りに、被加熱物の種類等に応じて制御部が自動的に設定
するようにしてもよい。
【0038】初期設定が終了し、加熱が開始され1秒経
過すると(ステップS2)、tに1が加えられ(ステッ
プS3)、そのときの温度データDが制御部に読み込ま
れる(ステップS4)。
【0039】次に、読み込まれた温度データDが変数D
1より大きいか否かの判別が行われ(ステップS5)、
温度データDが変数D1より大きければステップS6に
進む。ステップS6では、温度データDが設定温度Kに
達したか否かの判別が行われる。もし、温度データDが
設定温度Kに等しいか、または大きければ、すなわち、
温度データDが設定温度Kに達していれば加熱は終了す
る。
【0040】すなわち、ステップS6の判別処理は、温
度検出器の出力が変動しないでほぼ直線的に上昇してい
く場合を考慮したものである。なお、温度データDを読
み込むタイミングは、上記のように1秒ごとに限らな
い。
【0041】一方、温度データDが設定温度Kに達して
いない場合は、温度データDを変数D1とおく(ステッ
プS7)。そして、ステップS2に戻り、1秒経過後、
再び温度データDが読み込まれ、ステップS5で読み込
まれた温度データDと1秒前の温度データD1とが比較
される。直前に読み込まれた温度データDが1秒前の温
度データD1より低い場合、ステップS8に進む。ステ
ップS5では、直前に読み込まれた温度データDが1秒
前の温度データD1より低くならない限り、ステップS
8には進めない。換言すれば、この処理で検出温度が下
がった場合、つまり、特性曲線における最初のピーク点
1 (図1参照)が検出されたことになる。
【0042】そして、そのときの時間tから1を引いて
t1とおき、1秒前の温度データD1をT1とおく(ス
テップS9)。つまり、ピーク点P1 での時間t1とそ
のときの温度データT1を取得する。
【0043】次いで、1秒経過後、温度データDが読み
込まれ(ステップS10〜S12)、ステップS13に
おいて温度データDが1秒前の温度データD1より小さ
いか否かの判別が行われる。すなわち、これらの処理で
は温度が一旦下降して、さらに上昇する場合の特性曲線
の変化点を判別している。
【0044】ステップS13において、温度データDが
1秒前の温度データD1より小さい場合、読み込んだ温
度データDを新たにD1とおき(ステップS14)、ス
テップS10に戻る。一方、温度データDが1秒前の温
度データD1より大きい場合、ステップS15に進む。
【0045】ステップS15〜S22では、ステップS
2〜S9と同様の処理が行われる(ただし、温度変数は
D2が用いられる。)。すなわち、ステップS15〜S
22では、上昇してきた温度のピークを検出して、ピー
クにおける時間をt2、そのときの温度データD2をT
2とおく(ステップS21,S22)。つまり、特性曲
線における2回目のピーク点P2 (図1参照)を検出し
ている。
【0046】このような処理によって、1回目のピーク
における時間t1およびそのときの温度T1と、2回目
のピークにおける時間t2およびそのときの温度T2と
が取得される。これらの値は、加熱の経過に伴う被加熱
物の表面温度の変化度合いを表すので、ステップS23
において、これらの値に基づいて1次関数式f1 を算出
する。そして、この1次関数式f1 から加熱開始から設
定温度Kに到達するまでの加熱時間tk を算出する(ス
テップS24)。
【0047】次に、求められた加熱時間tk に到達する
まで加熱するための処理がステップS25〜S27によ
って行われる。すなわち、1秒経過すると(ステップS
25)、tに1が加えられ(ステップS26)、そのと
きの時間tが、求められた加熱時間tk と比較され(ス
テップS27)、時間tが求められた加熱時間tk に等
しく、または大きくなったとき、すなわち加熱時間がt
k に到達したとき、その時点で加熱を終了する。なお、
加熱開始から設定温度Kに到達するまでの加熱時間tk
の代わりに、ピーク点P2 から設定温度Kに到達するま
での加熱時間tk −t2を算出し、その時間に基づいて
加熱を終了するようにしてもよい。
【0048】このように、2つのピーク点P1 ,P2
おける時間および温度から1次関数式f1 を算出し、そ
の1次関数式f1 から加熱開始から設定温度Kに到達す
るまでの加熱時間tk を予想する。そして、加熱時間t
k に基づいて加熱制御を行うことにより、予め設定され
た設定温度Kで加熱を終了することができる。そのた
め、従来のような過加熱を防止することができ、被加熱
物を良好な仕上がり状態にすることができる。
【0049】なお、上記の処理は、加熱開始から最初の
2つのピーク点P1 ,P2 における値を取得している
が、例えば、加熱時間tk に到達しない限り、2,3回
目のピークにおける値というように連続する2回のピー
クにおける値、あるいは前々回と今回のピークにおける
値等を取得するようにしてもよい。
【0050】また、加熱開始から最初の2つのピークに
おける値を取得し1次関数式f1 を算出した後で、設定
温度Kに到達する前に次のピークにおける値を取得でき
た場合には、先に算出した1次関数式f1 をリセットし
て、直前に取得した2つのピーク値に基づいて新たに1
次関数式f1 を算出するようにしてもよい。
【0051】図5,6は、制御部の他の制御内容を示す
フローチャートである。同図に示す制御の特徴は、検出
温度−時間の関係を示す特性曲線におけるピーク値を3
回取得して設定温度に到達するまでの加熱時間を求める
ことである。以下、この制御に係る検出温度−時間特性
を示す図7を図5,6とともに参照して制御部で行われ
る制御内容を説明する。
【0052】この制御では、変数D1,D2およびD3
を用い、設定温度Kを設定して、初期設定として、時間
tと変数D1,D2およびD3とを全て0にする。ステ
ップR1〜R9では、図4のステップS1〜S9と同様
に、温度検出器4の出力が変動しないでほぼ直線的に上
昇していく場合には設定温度Kで加熱を終了し、温度検
出器4の出力が変動するときは加熱開始から1回目のピ
ークにおける時間t1および温度の値T1を取得する処
理を行う。
【0053】ステップR10〜R22では、検出温度が
一旦下降してから2回目のピークにおける値を取得する
までの処理を行う。そして、ステップR23,R24に
おいて、取得された1,2回目のピークにおける時間t
1,t2および温度T1,T2より1次関数式f1 を算
出し、設定温度Kに到達するまでの加熱時間tk を算出
する。
【0054】ステップR25〜R36(図6参照)にお
いては、3回目のピークにおける値を取得する処理を行
う。ここで、ステップR27,R33では、次の3回目
のピーク点がくる前に、加熱時間tk に到達するか否か
を判別している。すなわち、ステップR27,R33に
おいて、時間tが加熱時間tk より小さければ、換言す
れば加熱時間tk がくれば、加熱を停止する。
【0055】ステップR37,R38において、3回目
のピーク点P3 における時間t3および温度T3が取得
されると、ステップR39において、先に算出された1
次関数式f1 および加熱時間tk をリセットする。
【0056】次いで、1回目のピーク時の時間t1およ
びそのときの温度T1と、2回目のピークの時間t2お
よびそのときの温度T2と、3回目のピークの時間t3
およびそのときの温度T3に基づいて2次関数式f2
算出する(ステップR40)。そして、この2次関数式
2 に基づいて設定温度Kに到達するまでの加熱時間t
k ′を算出する(ステップR41)。
【0057】このように、ピーク値を3つ取得するよう
にすれば、算出した2次関数式f2はピーク値を2つ取
得した場合に比べ、特性曲線をより正確に表すことがで
きる。例えば、図7に示すように、1次関数式f1 から
算出された加熱時間tk は、2次関数式f2 ′から算出
された加熱時間tk ′に比べ長くなっている。しかし、
実際の設定温度Kに到達する時間は加熱時間tk ′であ
り、設定温度Kに応じた加熱時間に若干の誤差を生じ
る。
【0058】したがって、ピーク値を3回取得して2次
関数式を算出した方が、2つのピーク値を取得する場合
に比べ、加熱温度の上昇傾向をより正確に予想すること
ができ、より正確に加熱時間を算出することができる。
【0059】なお、加熱開始からはじめの3つのピーク
値を取得し2次関数式を算出した後で、設定温度に到達
する前に次のピーク値を取得できた場合には、先に算出
した2次関数式を消去して、直前に取得した3つのピー
ク値に基づいて新たに2次関数式を算出するようにして
もよい。
【0060】上記に示すように、ピーク値の数が多けれ
ば多いほど特性曲線をより正確に予想することができ
る。したがって、ピーク値の数は検出温度が設定温度を
越えない限り、数多く取得することが望ましく、上記の
ように2個または3個に限らない。
【0061】例えば、図8のフローチャートに示すよう
に、n(nは2以上の整数)個のピーク値を取得する場
合を考える。このフローチャートを説明すると、図4ま
たは図5,6のフローチャートで説明した方法で表面温
度のピーク時がn回目の場合、各ピーク時における加熱
時間およびそのときの温度から1次または2次関数式を
算出する(ステップQ1)。(図8は、図4のステップ
S22の後から、または図6のステップR39の後から
フローチャートが始まる。)そして、上記関数式より設
定温度に到達するまでの加熱時間Tを求める(ステップ
Q2)。
【0062】次いで、1秒経過して時間tが加熱時間T
に到達すれば本処理を終了する(ステップQ4〜Q
6)。一方、未だ加熱時間Tに到達しなければそのとき
の温度データDを読み込む(ステップQ7)。そして、
表面温度のピークがn+1回目になった場合(ステップ
Q8のYES)、先に算出した1次または2次関数式お
よび加熱時間Tをリセットする(ステップQ9)。そし
て、ステップQ2に戻り、新たに1次または2次関数式
および設定温度Kに到達するまでの加熱時間Tを算出
し、時間tが加熱時間Tに到達するまで本処理を続行す
る。なお、ピーク値が4個以上になれば、2次関数的近
似式を算出するようにしてもよい。
【0063】このように、温度のピーク時を新たに検出
した際には、検出する前に算出していた関数式および設
定温度Kに到達するまでの加熱時間Tをリセットし、そ
のピーク時に取得した時間および温度をデータに加え
て、新たに関数式および設定温度Kに到達するまでの加
熱時間Tを算出更新する。このようにすれば、加熱の状
況に応じて検出温度の変化傾向が予想されるので、より
正確に設定温度Kに達するまでの加熱時間Tを求めるこ
とができる。しかも、長時間の加熱や解凍の場合におい
ては、加熱時の微妙な温度変化を把握できるので、特に
有効である。
【0064】上述したように、高周波加熱装置において
は、被加熱物を載置する載置台3が加熱中に回転するた
めに温度検出器4の検出出力は、図13(a) に示すよう
に変動しながら上昇することがある。そのため、温度検
出器4の構成はその微妙な温度変化を検出するために検
出誤差をできるだけ少なくする必要がある。
【0065】ところが、この高周波加熱装置は被加熱物
の加熱に高周波を用いているために、高周波ノイズが大
きく温度検出に影響する。そのため、本実施形態におい
ては、以下に示すような高周波ノイズを抑制するための
工夫が施されている。
【0066】すなわち、図9に示すように、この実施形
態の温度検出器4では、センサ部の回路基板9に電気的
に接続されたシールドケース10と回路基板9を保持す
るホルダー6とが、可撓性を有する導電性部材13、例
えばアルミテープ等で接続されている。シールドケース
10は、制御回路のグランド部分に導通しているので、
結果的にホルダー6は回路基板9のグランド部分と接続
される。そして、ホルダー6はケース8内に収納されて
装着されているので(図2参照)、ケース8自体がアー
ス処理されたことになる。
【0067】特に、ホルダー6が黒色アルマイト等でコ
ーティング処理されておれば、アルミテープのホルダー
6側の接合部分6aのコーティングを削り取り、電気的
に導通性をよくすることが望ましい。
【0068】図10は、上記の処置を施す前後の高周波
加熱装置の無負荷時運転における検出温度−時間特性を
示す図である。図10(a) は上記の処置を施す前、図1
0(b) は上記の処置を施した後を示している。
【0069】このように、上記の処置を施すことによ
り、高周波ノイズの影響を軽減することができ、加熱時
の検出誤差を抑制することができる。そのため、温度検
出器4の検出精度の向上を図ることができる。さらに、
上記の処置によるノイズの影響を軽減することができれ
ば、加熱室2の天板に通常設けられる高周波仕切り板等
を用いる必要がなくなる。これにより部品点数を削減で
きるので、部品コストおよび製作コストの低減を図れ
る。
【0070】図11は、高周波ノイズの影響を抑制する
ための他の方法を示す図である。同図によれば、センサ
部の回路基板9にはスルーホール14が形成されてい
る。スルーホール14は、そのメッキ部分によって回路
基板9のグランド部分と導通している。そして、回路基
板9はホルダー6に装着されるので、結果的にこのスル
ーホール14を介して、回路基板9のグランド部分がホ
ルダー6に電気的に導通される。ホルダー6はケース8
内に収納されて装着されているので、ケース8自体がア
ース処理されたことになる。
【0071】なお、ホルダー6が黒色アルマイト等でコ
ーティング処理されておれば、スルーホール14のホル
ダー6側の接合部分6aのコーティングを削り取り、導
電性をよくすることが望ましい。
【0072】このように、この場合も、図10に示した
ような効果が期待でき、高周波ノイズの影響を軽減する
ことができ、加熱時の検出誤差を抑制することができ
る。そのため、温度検出器4の検出精度の向上を図るこ
とができる。
【0073】図12は、高周波ノイズの影響を抑制する
ためのさらに他の方法を示す図である。同図によれば、
ホルダー6は結合具、例えばビス15、クリップ等でセ
ンサ部の回路基板9に取り付けられている。ビス15は
回路基板9のグランド部分に接しており、ホルダー6の
所定位置にはビス15を螺着させるための内周面にねじ
山が形成された孔6bが形成されている。この孔6bに
ビス15を挿着することにより、ホルダー6は回路基板
9のグランド部分と電気的に導通することになる。ホル
ダー6はケース8内に収納されて装着されているので、
ケース8自体がアース処理されたことになる。
【0074】この場合も、図10に示したような効果が
期待でき、高周波ノイズの影響を軽減することができ、
加熱時の検出誤差を抑制することができる。しかも、結
合具を挿着するだけでよいので、アルミテープ等に比べ
て、容易に回路基板9とホルダー6とを固着させること
ができ、量産性に優れている。
【0075】なお、上記の処置を施すときには、ホルダ
ー6を黒色アルマイト等でコーティング処理する際に、
ホルダー6の孔6bをマスキングしてからコーティング
するようにすれば、結合具を取り付ける際に、孔6b部
分のコーティングを後で削り取らなくてもよい。そのた
め、量産性に優れた無駄のない加工手順で回路基板9と
ホルダー6とを固着させることができる。
【0076】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることができる。例えば、上
記実施形態では、温度検出器の出力が変動して上昇する
場合にピーク値から関数式を算出したが、ピーク時にお
ける温度の代わりに、検出出力の変動の1周期中におけ
る最小値や平均値を求め、それらの値から関数式を算出
してもよい。
【0077】また、本実施形態は、温度検出器が天井中
央部に設けられた高周波加熱装置に適用してもよい。ま
た、高周波加熱装置以外のオーブン、レンジ、ガスレン
ジあるいは電磁誘導を利用した加熱装置等に適用しても
よい。
【0078】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、被加
熱物の加熱の経過に伴う表面温度の変化度合いにより、
被加熱物の表面温度が設定温度に到達するまでの加熱時
間を求めることができるので、従来のような過加熱を防
止することができ、加熱時間のばらつきを抑えて、被加
熱物を良好な仕上がり状態にすることができる。
【0079】また、温度検出器の出力が変動しながら上
昇する場合には、温度検出器の出力のピーク値を複数取
得し、それらの値により表面温度の時間に対する変化度
合いを表した、例えば1次または2次関数式を算出する
ので、演算が容易にでき、かつ表面温度の変化傾向がよ
り正確に把握でき、設定温度に応じて確実に加熱を終了
することができる。
【0080】さらに、出力のピーク値を取得するたび
に、表面温度の時間に対する変化度合いを表した関数式
を算出し直すので、加熱状況に応じた表面温度の変化傾
向が確実に予測でき、より一層正確に設定温度に応じて
加熱を終了させることができる。
【0081】また、温度検出器は、センサ部を保持する
ホルダーとセンサ部に電気的に接続されたシールドケー
スとが導電性部材で接続されたり、あるいは、センサ部
の回路基板に形成されたスルーホールを介して回路基板
のグランド部分がホルダーに電気的に導通されたり、さ
らには、結合具を介してセンサ部の回路基板のグランド
部分とホルダーとが電気的に導通されたりすることによ
って、ホルダーはセンサ部の回路基板のグランド部分に
電気的に導通されるので、例えばマグネトロン等から発
生される高周波ノイズを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る加熱装置による検出温
度と時間との関係を示す特性図
【図2】温度検出器の内部構成を示す断面図
【図3】回路基板の制御回路図
【図4】制御部の制御内容を示すフローチャート
【図5】制御部の制御内容を示すフローチャート
【図6】制御部の制御内容を示すフローチャート
【図7】検出温度と時間との関係を示す特性図
【図8】制御部の制御内容を示すフローチャート
【図9】ホルダーおよびセンサ部の側面図
【図10】検出温度と時間との関係を示す特性図
【図11】ホルダーおよびセンサ部の側面図
【図12】ホルダーおよびセンサ部の側面図
【図13】(a) は従来の高周波加熱装置の構成図、(b)
は検出温度と時間との関係を示す特性図
【図14】(a) は従来の高周波加熱装置の構成図、(b)
は検出温度と時間との関係を示す特性図
【図15】従来の検出温度と時間との関係を示す特性図
【図16】従来の温度検出器のホルダーの斜視図
【符号の説明】
4 温度検出器 6 ホルダー 9 回路基板 10 シールドケース 11a サーモパイル 11b サーミスタ 13 導電性部材 14 スルーホール 15 ビス A,B 被加熱物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物の表面温度を検出する温度検出
    器を有する加熱装置において、前記被加熱物の加熱制御
    を行う制御手段が設けられ、該制御手段は、加熱の経過
    に伴う前記表面温度の変化度合いを算出し、該変化度合
    いにより前記表面温度が設定温度に到達するまでの加熱
    時間を求めることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記温度検出器の出力
    が変動しながら上昇する場合に、前記出力のピーク値を
    n(nは2以上の整数)個取得し、それらの値により前
    記表面温度の時間に対する変化度合いを算出することを
    特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記温度検出器の出力
    のピーク値を2個取得し、それらの値により前記表面温
    度の時間に対する1次関数式を算出することを特徴とす
    る請求項1または2記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記温度検出器の出力
    のピーク値を3個取得し、それらの値により前記表面温
    度の時間に対する2次関数式を算出することを特徴とす
    る請求項1または2記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記温度検出器の出力
    のピーク値を取得するたびに、前記表面温度の時間に対
    する変化度合いを算出し直すことを特徴とする請求項2
    ないし4のいずれかに記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検出器は、センサ部に電気的に
    接続されたシールドケースと、前記センサ部を保持する
    ホルダーとを有し、該ホルダーと前記シールドケースと
    が導電性部材で接続されたことを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかに記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記温度検出器は、センサ部を保持する
    ホルダーを有し、前記センサ部の回路基板にスルーホー
    ルが形成され、該スルーホールを介して前記回路基板の
    グランド部分が前記ホルダーに電気的に導通されたこと
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の加熱
    装置。
  8. 【請求項8】 前記温度検出器は、結合具を介してセン
    サ部を保持するホルダーを有し、前記結合具により前記
    センサ部の回路基板のグランド部分と前記ホルダーとが
    電気的に導通されたことを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の加熱装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001004147A (ja) * 1999-06-18 2001-01-12 Toshiba Corp 電子レンジ
KR100519289B1 (ko) * 2000-02-23 2005-10-07 엘지전자 주식회사 전자레인지의 발효 제어장치 및 방법
JP2009224340A (ja) * 2009-07-06 2009-10-01 Panasonic Corp 誘導加熱調理器
CN114883655A (zh) * 2022-03-08 2022-08-09 东莞市雅康精密机械有限公司 一种温控结构控温方法

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