JPH10254381A - 追従型虚像視ディスプレイシステム - Google Patents

追従型虚像視ディスプレイシステム

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JPH10254381A
JPH10254381A JP9061541A JP6154197A JPH10254381A JP H10254381 A JPH10254381 A JP H10254381A JP 9061541 A JP9061541 A JP 9061541A JP 6154197 A JP6154197 A JP 6154197A JP H10254381 A JPH10254381 A JP H10254381A
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Takeshi Matsui
健 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の視線の移動や頭部の回転移動に追従
して、収差の少ない明瞭な虚像の形成が可能であり、ま
た視線が上下方向へ傾斜するときに利用者の見やすい位
置に虚像を表示できる追従型虚像視ディスプレイシステ
ムを提供する。 【解決手段】 本追従型虚像視ディスプレイシステムD
は、物体の少なくとも虚像を形成する虚像光学系を有す
る映像表示部10と、映像表示部10を虚像光学系とと
もに移動させる移動機構11、12を備え、移動機構1
1、12は虚像光学系の光軸xが視線eに重なる位置ま
で映像表示部10を移動させることで、虚像を利用者の
視線上に載せた状態を常に実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、虚像視ディスプレ
イシステムに関し、とりわけ利用者の視線や頭部の回転
に追従して物体の虚像を形成できる追従型虚像視ディス
プレイシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の映像の虚像を形成可能な虚像視デ
ィスプレイシステムとしては、例えば、HMD(Hea
d Mounted Display)といった頭部搭
載型表示装置が実現されている。ここで、虚像は、物体
が、焦点距離よりレンズに近い位置にある場合に、その
物体側にできるもので、その形成原理については、例え
ば、”レンズの化学入門(上)”、小倉敏捷布、朝日ソ
ノラマ社や、”光学”、村田和美、サイエンス社等に、
その詳細が記載されている。
【0003】HMDは、図18に示すように、例えば、
映像を拡大して虚像を形成するレンズと、そのレンズの
焦点距離より近い位置に配置されたディスプレイパネル
(例えば、液晶ディスプレイなど)を含んで構成され
る。同図に示されるように、利用者はHMD100を頭
に装着し、ディスプレイパネル102に表示された映像
をレンズ101を介して見ることで、その虚像を観賞す
ることができる。ここで、レンズ101の光軸x’と利
用者の視線e’が重なるように構成されている。
【0004】この他、例えば、携帯型ビデオカメラ等に
用いられるビューファインダが知られている。これは通
常、図19に示すように、利用者の左右どちらか単眼
で、ビューファインダ105に取付けられている接眼レ
ンズ106から、内部のディスプレイパネル107に提
示される映像を観賞するようになっている。ビューファ
インダ105は、ビデオカメラ本体108に取付けられ
ており、操作ボタン109によって、ディスプレイパネ
ル107に提示される映像を操作するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなHMDにおいては、頭部に装着することを前提と
してレンズなど光学系が設計されているため、レンズの
光軸と利用者の視線が重ならず、ずれることがあると、
虚像が収差の大きいものとして観賞されてしまうという
問題点があった。
【0006】また、同様に、上述したビューファインダ
においては、虚像を小さいレンズで拡大して観賞するの
で、接眼部に眼球を接して、かつ視線を所定方向に確実
に向けないと明瞭な虚像を見ることができないといった
問題点があった。
【0007】また、これら従来の構成においては、形成
される虚像の位置が一定であるので、利用者が、視力の
違いに関わらず無理に映像を見ようとして、ドライアイ
(眼の乾き)や眼精疲労の原因となるといった欠点があ
った。さらに、機器を長時間使用する場合に、頭部を長
時間固定させることで、利用者に疲労を感じさせるとい
った問題点があった。
【0008】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、利用者の視線の
移動や頭部の回転移動に追従して、収差の少ない明瞭な
虚像の形成が可能であり、また視線が上下方向へ傾斜す
るときに利用者の見やすい位置に虚像を表示できる追従
型虚像視ディスプレイシステムを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を実現するため
本発明に係る追従型虚像視ディスプレイシステムは、虚
像光学系を有する映像表示部を備え、前記虚像を利用者
の視線上に載せて利用可能にする構成であって、前記映
像表示部を虚像光学系とともに移動させる移動機構を備
え、前記移動機構は前記虚像光学系の光軸が前記視線の
光軸に重なる位置まで前記映像表示部を移動させる構成
としたことを特徴とする。前記の構成によれば、利用者
の指示通りに映像表示部が自由に動くようになされてお
り、よって移動機構によって映像表示部を移動させ、こ
れによって虚像光学系の光軸を視線の光軸に重ねること
ができる。これにより映像表示部が常に利用者の視線上
に載った正しい位置関係に置かれた状態が実現され、よ
って収差の少ない虚像が観賞できるようになる。
【0010】また、本発明に係る追従型虚像視ディスプ
レイシステムにつき、利用者が視線を上下方向に移動さ
せた際に、映像表示部が上下方向に移動可能に構成され
る場合は、利用者の眼球を中心として、映像表示部が上
下に回動するようになされる。したがって、利用者が所
望の任意の上下方向に視線を移す時に、映像表示部を上
下方向に移動することができるから、映像表示部が常に
利用者の視線上に載った正しい位置関係に置かれた状態
が実現され、よって所望の視線方向で収差の少ない虚像
が観賞できるようになる。
【0011】さらに、本発明に係る追従型虚像視ディス
プレイシステムにつき、利用者が頭部を左右に回転移動
させた際に、映像表示部が左右方向に移動可能に構成さ
れる場合は、利用者が所望の任意の左右方向に頭部を回
転させる時に、映像表示部を左右方向に移動することが
できる。この結果、映像表示部が常に利用者の視線上に
載った正しい位置関係に置かれた状態が実現され、よっ
て所望の視線方向で収差の少ない虚像が観賞できるよう
になる。
【0012】とりわけ、本発明に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムにつき、利用者が視線を上下方向に移
動させた際には映像表示部が上下方向に移動可能に構成
され、かつ利用者が頭部を左右に回転移動させた際には
映像表示部が左右方向に移動可能に構成される場合は、
利用者が所望の任意の上下方向に視線を移す時に、映像
表示部を上下方向に移動することができる。しかも、利
用者が所望の任意の左右方向に頭部を回転させる時に、
映像表示部を左右方向に移動することができるから、映
像表示部が常に利用者の視線上に載った正しい位置関係
に置かれた状態が実現され、よって所望の視線方向で収
差の少ない虚像が観賞できるようになる。
【0013】また、本発明に係る追従型虚像視ディスプ
レイシステムが、利用者の視線を自動検出する視線検出
器を備え、前記視線検出器の検出出力に基づいて、前記
移動機構が前記映像表示部を、前記虚像光学系の光軸が
前記視線に重なる位置まで上下方向に自動的に移動させ
る構成とされる場合は、利用者が所望の任意の上下方向
に視線を移す時に、この視線の上下方向移動に自動的に
追従して映像表示部が上下方向に移動する。したがっ
て、映像表示部が常に利用者の視線上に載った正しい位
置関係に置かれた状態が自動的に実現され、よって所望
の視線方向で収差の少ない虚像が観賞できるようにな
る。
【0014】また、本発明に係る追従型虚像視ディスプ
レイシステムが、利用者の頭部を左右へ回転させる際に
生じる変化量を自動検出する頭部回転検出器を備え、前
記頭部回転検出器の検出出力に基づいて、前記移動機構
が前記映像表示部を、前記虚像光学系の光軸が前記視線
に重なる位置まで左右方向に自動的に移動させる構成と
される場合は、利用者が所望の任意の左右方向に頭部を
回転する時に、この頭部を回転に自動的に追従して映像
表示部が左右方向に移動する。したがって、映像表示部
が常に利用者の視線上に載った正しい位置関係に置かれ
た状態が自動的に実現され、よって所望の視線方向で収
差の少ない虚像が観賞できるようになる。
【0015】また、本発明に係る追従型虚像視ディスプ
レイシステムが、利用者の視線を自動検出する視線検出
器と、利用者の頭部を左右へ回転させる際に生じる変化
量を自動検出する頭部回転検出器とを備え、前記視線検
出器および前記頭部回転検出器の検出出力に基づいて、
前記移動機構が前記映像表示部を、前記虚像光学系の光
軸が前記視線に重なる位置まで上下および/または左右
方向に自動的に移動させる構成とされる場合は、利用者
が所望の任意の上下方向に視線を移動させ、また任意の
左右方向に頭部を回転する時に、この視線移動および/
または頭部回転に自動的に追従して映像表示部が上下お
よび/または左右方向に移動する。したがって、映像表
示部が常に利用者の視線上に載った正しい位置関係に置
かれた状態が自動的に実現され、よって所望の視線方向
で収差の少ない虚像が観賞できるようになる。
【0016】また、本発明に係る追従型虚像視ディスプ
レイシステムの映像表示部が、虚像の形成される位置を
移動可能な構成とされた場合は、利用者の視線移動又は
/および頭部回転動作にともない、手動あるいは自動で
虚像の形成される距離を変えるようにできる。よって利
用者の所望する見やすい位置に、しかも収差の少ない虚
像が表示される。
【0017】また、本発明に係る追従型虚像視ディスプ
レイシステムの映像表示部が、虚像の形成される位置を
移動可能な構成とされ、かつ利用者の視線が下向き時
に、虚像を利用者に近い側の位置に形成させる構成とさ
れた場合は、利用者の視線方向が下向きになるにつれ、
虚像が近く見えるようになされる。よって利用者の所望
する見やすい位置に、しかも収差の少ない虚像が表示さ
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。なお、以下の実施形態は本発明の好適な一例で
あり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
この発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られる
ものではない。
【0019】図1は、本発明に係る追従型虚像視ディス
プレイシステムの一実施形態における全体斜視図であ
る。図2は、図1に示された映像表示部支持機構の細部
を説明する分解斜視図である。図3は、図1に示された
映像表示部支持機構の他の細部を説明する分解斜視図で
ある。図4は、図1に示された追従型虚像視ディスプレ
イシステムの動作の説明のための平面図である。図5
は、図1に示された追従型虚像視ディスプレイシステム
の制御部分のブロック図である。
【0020】図1で、本発明に係る追従型虚像視ディス
プレイシステムDは、虚像を形成させる映像表示部10
と、先端に映像表示部10を保持して上下方向に回動さ
せる映像表示部支持機構11と、映像表示部支持機構1
1に保持されて左右方向に円弧状に展開され、かつ映像
表示部10を移動自在に嵌挿して左右方向に架送させる
ガイドレール12と、装置制御部15と、利用者が座る
椅子18を備えて構成されている。なお前記で、映像表
示部支持機構11とガイドレール12とが移動機構を構
成している。
【0021】映像表示部10は液晶ディスプレイとレン
ズ系による虚像光学系を備えており、この虚像光学系の
光軸xが、椅子18に座った利用者の視線の光軸(以
下、視線と略記)eに重なる位置に置かれる。なお映像
表示部10の構成と動作は後に詳述する。
【0022】映像表示部支持機構11の後端は、椅子1
8に取り付けられる。映像表示部支持機構11は、図1
および図2に示されるように、アーム24、25、1
4、26と、ステッピングモータ13a、13b、13
cから構成される。アーム24の一端は椅子18に取り
付けられ、他端はアーム25の一端と回転可能に嵌合さ
れ、この回転力はステッピングモータ13aによって与
えられる。
【0023】さらにアーム25の他端はアーム14の一
端と回転可能に嵌合され、この回転力はステッピングモ
ータ13bによって与えられる。ついでアーム14の他
端はアーム26の一端と回転可能に嵌合され、この回転
力はステッピングモータ13cによって与えられ、また
アーム26の他端にはガイドレール12が取り付けられ
ている。
【0024】アーム間の接合をさらに説明すると、アー
ム14の他端には軸14aが一体に設けられ、この軸1
4aはアーム26の一端に一体に設けられている軸受2
6bに摺動自在に嵌合されている。さらにステッピング
モータ13cの本体部はアーム26の軸受26bに取り
付けられ、ステッピングモータ13cの回動軸23cは
アーム14の他端の軸14aの中心に穿たれた回動軸受
孔14aaに嵌合している。ステッピングモータ13b
についても同様に、その本体部はアーム14の軸受14
bに取り付けられ、ステッピングモータ13bの回動軸
23bはアーム25の他端の軸25aの中心に穿たれた
回動軸受孔に嵌合している。ステッピングモータ13a
についても同様である。
【0025】ステッピングモータ13a〜13cは、装
置制御部15から第2信号線17を経て送られる制御信
号に基づき、それぞれ指示分の回動をする。装置制御部
15はこの制御信号を、操作スイッチなどにより利用者
が入力する指示入力に基づき発生させる。これによっ
て、利用者が視線eを上下方向に移動させたとき、利用
者がその旨の指示を入力することによって映像表示部支
持機構11を動作させ、映像表示部10を上下方向に移
動させて、その光軸xが視線eに重なるよう調節するこ
とができる。
【0026】前記の映像表示部10の上下方向への移動
においては、利用者の眼球の位置を回動の中心として、
眼球から映像表示部10までの距離を一定に保ちなが
ら、視線eの張る迎角あるいは伏角に等しくなるよう、
各ステッピングモータ13a〜13cの回動角度が調節
される。
【0027】映像表示部10はさらに、そのフレーム1
0Aが図3のようにガイドレール12に摺接して移動可
能に構成され、フレーム10Aには推進モータ10Bが
固定され、推進モータ10Bの軸に嵌設されたピニオン
ギヤがガイドレール12側のラックギヤに噛合してい
る。よって推進モータ10Bが、装置制御部15から第
1信号線16を経て送られる制御信号に基づき回転する
と、映像表示部10はガイドレール12上を自走する。
【0028】ここで、ガイドレール12は、平面上で利
用者の頭部中心を中心とする円弧を構成しており、よっ
て映像表示部10は、眼球からの距離を一定に保ちなが
ら、左右に回転した視線eが張る回転角に等しくなるま
でガイドレール12上を自走して移動する。したがっ
て、椅子18に座っている利用者が頭部を左右方向に回
転させたとき、利用者が指示を入力することによって推
進モータ10Bを動作させ、映像表示部10を左右方向
に移動させて、その光軸xを回転で移動した視線eに重
ねるよう調節することができる。このような利用者Uが
頭部を左右方向に回転させる際の、ガイドレール12上
を映像表示部10が回動する状態が、図4の平面図に示
される。
【0029】さらに、前記では映像表示部10の上下方
向あるいは/および左右方向への移動の制御を、利用者
が装置制御部15の入力ボタン等の入力手段によって手
動入力した値に基づき行う構成であるが、他の構成とし
て、視線eの上下方向への移動を自動的に検出する視線
検出器emtを設け、この検出出力に基づいて映像表示
部10の上下方向移動を自動制御するものが可能であ
る。
【0030】このような視線検出器emtは、例えば図
1のように映像表示部10に搭載することができる。視
線検出センサとしては、CCDカメラで、利用者の眼球
位置を取り込んで、眼球の位置を検出する方式や、眼球
に赤外線を当てて、白眼と黒眼の反射率の違いを利用し
て、反射してくる光量を検出して、眼球の位置を検出す
る方式がある。同様に、頭部の左右回転を自動的に検出
する頭部回転検出器(図7参照)を設け、これによって
頭部の左右回転を自動検出する構成とすることもでき
る。このような頭部回転検出器としては、感圧センサを
はじめ、あるいはCCDカメラによる画像処理回路を適
用することができる。
【0031】図5は、制御システムのブロック図であ
り、前記手動入力モードと自動制御モードの両方が示さ
れている。手動入力モードでは、装置制御部15は手動
入力パネル28から入力される指示入力信号28aに基
づいて、モータ制御信号15a、15bをそれぞれ各ス
テッピングモータ13a〜13cと、推進モータ10B
に送る。一方、自動制御モードでは、装置制御部15は
視線検出器emtから入力される視線検出器信号e2あ
るいは/および頭部運動センサー29から入力される頭
部運動検出信号29aに基づいて、モータ制御信号15
a、15bをそれぞれ各ステッピングモータ13a〜1
3cと、推進モータ10Bに送る。
【0032】つぎに、図6は本発明に係る追従型虚像視
ディスプレイシステムの別の実施形態の全体斜視図であ
る。図7は、図6に示されたヘッドレスト部を説明する
斜視図である。この構成では、椅子31にヘッドレスト
32の下端が、回動用モータ33によって左右に回転可
能に取り付けられ、ヘッドレスト32の上端には映像表
示部支持機構30の一端が取り付けられ、映像表示部支
持機構30の他端に映像表示部10が設けられている。
【0033】映像表示部支持機構30は、前記の実施形
態におけると同様のステッピングモータ13mやアーム
14m等で構成され、前記の実施形態におけると同様に
映像表示部10を上下方向に回動させる。ヘッドレスト
32は、利用者の頭部中心を中心に回転可能になってお
り、利用者の頭部がヘッドレスト32に接触する部分
に、図7に示すような感圧センサ36が設けられる。
【0034】利用者は、ヘッドレスト32にもたれて映
像表示部10が形成させる虚像を観賞するが、利用者が
自ら頭部を左右に回転させると、回転方向の圧力が増
し、反対方向の圧力が減じるので、この差をなくすよう
に、回動用モータ33が駆動されてヘッドレスト32を
回転させる。するとヘッドレスト32に取付けられた映
像表示部10は、ヘッドレスト32の動きに応じて左右
方向に回動する。これによって、利用者は常に快適な位
置で虚像を観賞できる。
【0035】図8は、本発明の一実施形態の光学系を示
す簡略図で、虚像の距離を変化させる光学系を示したも
のである。同図において、O1またはO2は、レンズ1
3Rまたは13Lの主点をそれぞれ表しており、F1ま
たはF2は、レンズ13Rまたは13Lの焦点をそれぞ
れ表している。また、Oは、主点O1とO2との間の中
点を表している。表示パネル14Rまたは14Lは、そ
の中心点(例えば、表示パネル14R、14Lが長方形
状をしている場合において、その長方形の対角線の交点
等)が、中点Oと焦点F1またはF2それぞれとを結ぶ
直線OF1またはOF2上にそれぞれ位置し、かつ両者
が同一平面上に位置するように配置されている。
【0036】これは、次のような理由による。例えば、
主点O2からO1の方向をd軸として、レンズ13Lの
光軸方向(主点O2から焦点F2の方向をs軸とする。
そして、表示パネル14Lの中心点をM1とし、そのs
d平面における座標を(s1、d1)とするとともに、
レンズ13Lが形成する虚像との中心点をM1’とし、
そのsd平面における座標を(s1’、d1’)とす
る。さらに、焦点F1とF2との間の中点をO’とす
る。
【0037】この場合、上述したように、表示パネル1
4Rまたは14Lは同一平面内にあり、かつその中心点
が、直線OF1またはOF2上にあるから、表示パネル
14Rおよび14Lは、レンズ13Rおよび13Lの主
平面(これも、上述したように同一平面内にある)から
等距離にある。したがって、虚像RおよびLも同一平面
内にあるから、この虚像RおよびLの中心点が、いずれ
も、中点OとO’とを結ぶ直線OO’上にあれば、虚像
RおよびLは同一位置にあることになる。
【0038】そこで、表示パネル14Lの中心点M1
(s1、d1)は、直線OF2上にあることから、次式
が成立する。 d=L/2−L×s1/(2×f) ただし、Lは、主点O1とO2の距離を表し、fは、レ
ンズ13Lの焦点距離を表す。一方、結像公式により、
次式が、成立する。 1/f=1/s1−1/s1’ また、主点O2、中心点M1、M1’は、一直線上にあ
ることから、次式が成立する。 s1/s1’=d1/d1’
【0039】上式から、 d1’=L/2 が得られる。これは、虚像Lの中心点M1’が直線O
O’上にあることを示している。レンズ13Lが構成す
る光学系と、レンズ13Rが構成する光学系とは、直線
OO’に対して、対称であり、したがって、虚像Rの中
心点も直線OO’上にある。
【0040】以上のように、虚像RおよびLは、同一平
面上にあり、かつ、それらの中心点が、いずれも、直線
OO’上にあるので、虚像RおよびLは同一位置にある
ことになる。したがって、利用者は、両眼の輻輳調節を
一致させた状態で、すなわち、リラックスした状態で無
理なく、虚像を観察することができる。
【0041】前記の映像表示部10では、ディスプレイ
パネル14Rまたは14Lそれぞれの中心点が、直線O
F1またはOF2上を、同一平面内に含まれるように同
期して移動するようになされており、これにより、虚像
RおよびLが形成される位置が、利用者の近くから無限
遠まで移動される(利用者から虚像RおよびLまでの距
離が変化される)。
【0042】ディスプレイパネル14Rおよび14Lの
移動は、例えば、ステッピングモータ等で構成される虚
像距離制御用モータ45(図9参照)により行われるよ
うになされている。また、ディスプレイパネル14Rま
たは14Lそれぞれは、焦点F1またはF2よりも、レ
ンズ13R側または13L側の範囲を移動するようにな
されている。これは、前述したように、物体の虚像を観
察するためには、その物体が、焦点距離よりレンズに近
い位置にある必要があるからである。
【0043】尚、ディスプレイパネル14Lおよび14
Rを、レンズ13Lおよび13Rに近い位置または遠い
位置に移動することにより、虚像LおよびRは、利用者
から近い位置または遠い位置にそれぞれ移動する。
【0044】さらに、利用者から虚像RおよびLまでの
距離は、理論的には、レンズ13Lおよび13Rと、デ
ィスプレイパネル14Lおよび14Rとの間の距離によ
って変化させることができるので、ディスプレイパネル
14Lおよび14Rではなく、レンズ13Lおよび13
Rを移動させることによって変化させることも可能であ
る。
【0045】また、図8では、凸レンズであるレンズ1
3Lおよび13Rを拡大光学系として用いたが、凸レン
ズの他、例えば後述するように、凹面鏡等を用いて構成
することも可能である。
【0046】さらに、図8では、左眼に観察させる虚像
はレンズ13Lおよびディスプレイパネル14Lによっ
て、右眼に観察させる虚像はレンズ13Rおよびディス
プレイパネル14Rによって、それぞれ独立に形成され
る。したがって、この構成によれば、2次元の(平面的
な)虚像の他、立体的な虚像も提供することが可能であ
る。すなわち、例えば、両眼視差を利用した立体映像の
左眼用の映像または右眼用の映像を、ディスプレイパネ
ル14Lまたは14Rに表示することによって、利用者
には、立体的な虚像を提供することができる。
【0047】次に、図9は、映像表示部10の構成例を
示す斜視図である。レンズ13Lおよび13Rは、その
光軸(主点)どうしの距離が、例えば、人間の左眼と右
眼との平均的な距離となるような間隔で、底面パネル4
2に取付けられている。底面パネル42は、左下のフレ
ームスペーサ11Cと、右下のフレームスペーサ11D
とに固定されている。
【0048】また、これらのフレームスペーサ11Cお
よび11Dの他、左上のフレームスペーサ11Aおよび
右上フレームスペーサ11Bを挟むように、正面パネル
40および背面パネル41が設けられており、この正面
パネル40および背面パネル41との間の上部中央に
は、虚像距離制御用モータ45を固定しているモータ取
付け部44が設けられ、正面パネル40および背面パネ
ル41に固定されている。虚像距離制御用モータ45
は、回転することにより、ネジの切ってあるモータシャ
フト46を上下方向に移動させるようになされている。
【0049】尚、図9においては、正面パネル40、背
面パネル41、および底面パネル42を透明にしてある
が、これは構成を図示するための便宜的なものであり、
これらは必ずしも透明な部材で構成する必要はない。
【0050】正面パネル40と背面パネル42とに挟ま
れる空間には、ディスプレイパネル14Lおよび14R
が取付けられたパネルホルダ39が設けられている。す
なわち、パネルホルダ39は、パネル取付け部19Lお
よび19Rを有しており、このパネル取付け部19Lま
たは19Rに、ディスプレイパネル14Lまたは14R
が、その表示画面がレンズ13Lまたは13Rに対向す
るようにそれぞれ取付けられている。そして、パネル取
付け部19Lまたは19Rは、パネルホルダ39のシャ
フト20Lまたは20Rに沿って、その左側または右側
の所定の範囲を、水平方向(図9では、レンズ13Lお
よび13Rの主平面と平行な方向)にそれぞれ移動する
ことができるようになされている。
【0051】さらに、パネル取付け部19Lまたは19
Rの手前側には、ピン23Lまたは23Rがそれぞれ設
けられており、このピン23Lまたは23Rは、正面パ
ネル40に設けられたフレーム溝21Lまたは21Rに
それぞれ通されている。ここで、フレーム溝21Lまた
は21Rは、図8で説明した直線OF2またはOF1に
それぞれ沿って、左上がり(右下がり)の方向または右
上がり(左下がり)の方向に設けられている。
【0052】背面パネル41にも、正面パネル40のフ
レーム溝21Lまたは21Rと同様にフレーム溝22L
または22Rがそれぞれ設けられている。そして、パネ
ル取付け部19Lまたは19Rの奥側には、ピン23L
または23Rとそれぞれ同様にピン(図示せず)が設け
られており、パネル取付け部19Lまたは19Rに設け
られたピンそれぞれは、背面パネル41のフレーム溝2
2Lまたは22Rに通されている。
【0053】従って、パネルホルダ39が全体として上
方向に移動すると、パネル取付け部19Lまたは19R
は、ピン23Lまたは23Rがフレーム溝21L(22
L)または21R(22R)にそれぞれ沿って移動する
ことにより、シャフト20Lまたは20Rに沿って、左
または右にそれぞれ移動する。また、パネルホルダ39
が全体として下方向に移動すると、パネル取付け部19
Lまたは19Rは、ピン23Lまたは23Rがフレーム
溝21L(22L)または21R(22R)にそれぞれ
沿って移動することにより、シャフト20Lまたは20
Rに沿って、右または左にそれぞれ移動する。
【0054】その結果、パネルホルダ39の上下方向の
移動に連動して、ディスプレイパネル14Lおよび14
Rは、フレーム溝21L(22L)または21R(22
R)にそれぞれ沿って移動、すなわち、図8で説明した
ように直線OF2またはOF1上それぞれを、同一平面
内に含まれるように移動する。
【0055】パネルホルダ39の中央には、中心板27
が設けられており、この中心板27には、モータシャフ
ト46の一端が取付けられている。従って、パネルホル
ダ39は、モータシャフト46とともに上下する。すな
わち、虚像距離制御用モータ45が回転することで、デ
ィスプレイパネル14Lおよび14Rは、直線OF2ま
たはOF1上それぞれを、同一平面内に含まれるように
移動する。
【0056】尚、図9の実施形態では、ハーフミラー4
3が、背面パネル41に対して斜めになるように、背面
パネル41と底面パネル42との境界部分に固定されて
いる。このハーフミラー43は、手前の面が反射面とな
っている。
【0057】以上のように構成される映像表示部10に
おいては、ディスプレイパネル14Lまたは14Rに映
像が表示され、レンズ13Lまたは13Rでそれぞれ拡
大される。レンズ13Lまたは13Rで得られた拡大映
像は、ハーフミラー43で反射され、利用者の左眼また
は右眼にそれぞれ入射する。これにより、利用者の眼球
において、虚像が観察される。また、外部からの光は、
ハーフミラー43の反射面と反対側の面を透過すること
により、利用者の左眼または右眼に入射し、これによ
り、利用者の眼球において、外部の景色が観察される。
【0058】そして、虚像距離制御用モータ45が回転
し、これにより、ディスプレイパネル14Lおよび14
Rが、直線OF2またはOF1上それぞれを移動するこ
とによって、利用者が観察する虚像は、その利用者から
種々の距離に形成される。
【0059】尚、図9においては、レンズ13Lまたは
13Rで得られた拡大映像をハーフミラー43で反射し
て、利用者の眼球に入射させるようにしたが、ハーフミ
ラー43を設けずに、レンズ13Lおよび13Rで得ら
れた拡大映像を、直接、利用者の眼球に入射させるよう
にすることも可能である。ただし、この場合、ディスプ
レイパネル14Rおよび14Lが、利用者の正面に位置
することになる。その遮られた視野の範囲に相当する外
部の状況(景色)を確認することは困難となる。
【0060】図10は、本発明の一実施形態において視
線が水平のときの動作の模式正面図であり、図11は視
線が下方を向いたときの動作の模式正面図である。とこ
ろで、例えば従来の遠近両用眼鏡は、利用者の視線方向
により、上方(水平より上)は遠距離、下方(水平より
下)は近距離の物体に、それぞれ焦点が合うようになっ
ている。
【0061】本発明は、こうした遠近両用眼鏡の利用形
態にのっとり、図10に示されるように利用者の視線e
の方向が水平状態を含めて上向きになるときは、映像表
示部10を上向きにし、ディスプレイパネル14Lとレ
ンズ13L間の距離および、ディスプレイパネル14R
とレンズ13R間の距離は、いずれも長い状態にある。
この位置関係によって、虚像igは遠方(例えば、Li
g=15mの位置)に形成される。
【0062】また一方、図11に示されるように利用者
の視線eの方向が下向きになるときは、映像表示部10
を下向きに回転させるが、このときディスプレイパネル
14Rおよび14Lは、左右連動しながら、前述の直線
ラインに従ってv方向(下方向)に動き、ディスプレイ
パネル14Lとレンズ13L間の距離および、ディスプ
レイパネル14Rとレンズ13R間の距離は、いずれも
短くなる。この位置関係によって、虚像igは利用者の
近傍(例えば、Lig=0.5mの位置)に形成される
ようになる。
【0063】前記の構成は、視線の下方向への傾斜によ
って虚像の距離を変化させるものであり、よって虚像を
利用者の見やすい位置に、しかも収差の少ない明瞭な状
態で表示することが可能になる。
【0064】図12は、この実施形態の動作のフローチ
ャートである。同図に示すように、視線検出器により視
線を検出すれば(ステップS1)、この出力を虚像距離
制御コンピュータに送って視線角度を同定し(ステップ
S2〜S4)、虚像距離を同定し(ステップS5〜S
7)、虚像距離に応じた信号を虚像距離モータに送るこ
とで、虚像の距離を変化させる。この動作は、装置制御
部15(図1参照)によって実行される。
【0065】図13は、本発明の別の実施形態の構成を
示す簡略図であり、映像表示部10Cには、前記レンズ
の代わりに凹面鏡13Vが用いられる。凹面鏡とレンズ
を併用してもよい。
【0066】図14は、本発明のさらに別の実施形態の
構成を示す簡略図であり、外界の画像を重ね合わせる必
要がない用途に適用して好適なものである。映像表示部
10Dはシースルーとする必要がないので、前記実施形
態のハーフミラーを除去した簡素かつ安価な構成となっ
ている。
【0067】また図15は、本発明の追従型虚像視ディ
スプレイシステムの別の映像表示部に係る機構を説明し
た斜視図であり、この映像表示部10Gは、前記図9で
示された映像表示部10の構成におけるモータ取り付け
部44、虚像距離制御用モータ45、モータシャフト4
6による駆動部を、距離シャフト47、シャフト嵌挿板
48、パネル保持バネ49からなる駆動部で置き換えた
構成である。ここで距離シャフト47は、図示されない
カム、プランジャ等で上下方向に駆動される。その他の
構成は前記図9の構成と同様であり、説明を省略する。
【0068】図16は、図15に示された映像表示部1
0Gの、視線が水平のときの動作の模式正面図であり、
視線eが水平のときは距離シャフト47が上方に位置
し、よってディスプレイパネル14Lとレンズ13L間
の距離(および、図示されないがディスプレイパネル1
4Rとレンズ13R間の距離)は長い状態にある。この
位置関係によって、虚像igは遠方に形成される。
【0069】図17は、図15に示された映像表示部1
0Gの、視線が下向きのときの動作の模式正面図であ
り、視線eが下向きのときは距離シャフト47が下方に
降りて、ディスプレイパネル14Lとレンズ13L間の
距離(および、図示されないがディスプレイパネル14
Rとレンズ13R間の距離)が短くなる。この位置関係
によって、虚像igは近くに形成される。
【0070】以上、詳説したように本発明は、利用者の
視線の移動あるいは/および頭部運動に追従して、提示
する虚像を変化させる虚像視ディスプレイシステムを実
現したものであり、これにより、常に収差の少ない位置
で、虚像を観賞できる。さらに、視線方向によって虚像
の距離を変化させる機構を組み込むことで、利用者の見
やすい位置に虚像を表示することができる。
【0071】尚本発明は、前記の実施形態に限定される
のではなく、例えば、 1.ステッピングモータではなく、超音波モータ、DC
モータ、サーボモータなど(ロータリエンコーダ等位置
決め機構を含む)他のモータを用いる方法。 2.液晶パネルではく、小型のCRTなど他の表示素子
を用いる方法。 3.利用者の両眼で見るのではなく、片眼式。 4.補助の表示画面を設け、映像表示部と組み合わせて
用いる方法。 など、種々の変形が可能である。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係る追従型虚像視ディスプレイシステムは、具備する
映像表示部を移動させる移動機構を備え、この移動機構
は虚像光学系の光軸が利用者の視線の光軸に重なる位置
まで映像表示部を移動させる構成であるから、利用者の
指示に基づいて、映像表示部を自由に移動させることが
可能になる。この結果、映像表示部の光軸を視線の光軸
に重ねることができ、利用者に明確な虚像を提供するこ
とが可能となる。
【0073】本発明の請求項2に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、請求項1に係る構成に加え、利用
者の眼球を中心として、映像表示部が上下に回動可能に
構成されるものである。したがって、利用者の指示入力
によって映像表示部を上下に回動させることで映像表示
部の光軸を視線の光軸に重ねることができ、よって常に
収差の少ない位置で、虚像を観賞することが可能にな
る。
【0074】本発明の請求項3に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、請求項1に係る構成に加え、利用
者の頭部を中心として、映像表示部が左右方向に回動可
能に構成されるものである。したがって、利用者の指示
入力によって映像表示部を左右に回動させることで映像
表示部の光軸を視線の光軸に重ねることができ、よって
常に収差の少ない位置で、虚像を観賞することができ
る。
【0075】本発明の請求項4に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、請求項1に係る構成に加え、利用
者の眼球を中心として、映像表示部が上下に回動可能で
あり、さらに利用者の頭部を中心として、映像表示部が
左右方向に回動可能に構成されるものである。したがっ
て、利用者の指示入力によって映像表示部を上下又は/
および左右に回動させることで映像表示部の光軸を視線
の光軸に重ねることができ、よって常に収差の少ない位
置で、虚像を観賞することができる。
【0076】本発明の請求項5に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、請求項1に係る構成に加え、視線
検出器の出力により自動上下回動させる構成であるか
ら、利用者の眼球の位置が検出され、その検出結果に基
づき、眼球の運動に追従して、映像表示部の上下方向へ
の回動が自動的に制御される。従って、利用者が視線を
移動させても、常に収差の少ない位置に自動的に調整が
なされて、明瞭な虚像を提供することが可能となる。
【0077】本発明の請求項6に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、請求項1に係る構成に加え、頭部
運動検出器の出力により自動水平回動させる構成である
から、利用者の頭部の位置が検出され、その検出結果に
基づき、頭部の運動に追従して、映像表示部の水平方向
への回動が自動的に制御される。従って、利用者が頭を
回転させても、常に収差の少ない位置に自動的に調整が
なされて、明瞭な虚像を提供することが可能となる。
【0078】本発明の請求項7に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、請求項1に係る構成に加え、映像
表示部を視線検出器の出力により自動上下回動させ、か
つ頭部運動検出器の出力により自動水平回動させる構成
である。この結果、利用者の視線の移動に自動的に追従
でき、また頭部の回転移動に自動的に追従できる。よっ
て利用者が視線を動かし、また頭を回転させても、常に
収差の少ない位置に自動的に調整がなされて、明瞭な虚
像を観賞できる。
【0079】本発明の請求項8に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、前記請求項1、2、3、4、5、
6または7に係る構成、即ち利用者の視線移動あるいは
/および頭部回転に対応した映像表示部の回動に加え
て、虚像の距離を輻輳と調節を一致させながら変化させ
る構成である。この結果、利用者の作業状態や視力など
に適した虚像を所望の位置に、しかも収差の少ない明瞭
な状態で提供することが可能となる。
【0080】本発明の請求項9に係る追従型虚像視ディ
スプレイシステムは、前記請求項1、2、3、4、5、
6または7に係る構成、即ち利用者の視線移動あるいは
/および頭部回転に対応した映像表示部の回動に加え
て、視線の上下方向への傾斜によって、虚像の距離を変
化させる構成である。したがって、虚像を利用者の見や
すい位置に、しかも収差の少ない明瞭な状態で表示する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る追従型虚像視ディスプレイシステ
ムの一実施形態における全体斜視図である。
【図2】図1に示された映像表示部支持機構の細部を説
明する分解斜視図である。
【図3】図1に示された映像表示部支持機構の他の細部
を説明する分解斜視図である。
【図4】図1に示された追従型虚像視ディスプレイシス
テムの動作の説明のための平面図である。
【図5】図1に示された追従型虚像視ディスプレイシス
テムの制御部分のブロック図である。
【図6】本発明に係る追従型虚像視ディスプレイシステ
ムの別の実施形態の全体斜視図である。
【図7】図6に示されたヘッドレスト部を説明する斜視
図である。
【図8】本発明の一実施形態の光学系を示す簡略図であ
る。
【図9】本発明に係る追従型虚像視ディスプレイシステ
ムの映像表示部の機構を説明した斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態において視線が水平のと
きの動作の模式正面図である。
【図11】本発明の一実施形態において視線が下方を向
いたときの動作の模式正面図である。
【図12】本発明の一実施形態の動作のフローチャート
である。
【図13】本発明の別の実施形態の構成を示す簡略図で
ある。
【図14】本発明のさらに別の実施形態の構成を示す簡
略図である。
【図15】本発明の追従型虚像視ディスプレイシステム
の別の映像表示部に係る機構を説明した斜視図である。
【図16】図15に示された映像表示部の、視線が水平
のときの動作の模式正面図である。
【図17】図15に示された映像表示部の、視線が下方
を向いたときの動作の模式正面図である。
【図18】従来のHMDシステムの構成を示す簡略図で
ある。
【図19】従来のビューファインダの要部の説明図であ
る。
【符号の説明】
D……本発明に係る追従型虚像視ディスプレイシステ
ム、10……映像表示部、11……映像表示部支持機
構、12……ガイドレール、13a〜13c……ステッ
ピングモータ、14……アーム、15……装置制御部、
16……第1信号線、17……第2信号線、18……椅
子、24……アーム、25……アーム、e……視線、e
mt……視線検出器、x……光軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 虚像光学系を有する映像表示部を備え、
    前記虚像を利用者の視線上に載せて利用可能にする構成
    の虚像視ディスプレイシステムであって、 前記映像表示部を虚像光学系とともに移動させる移動機
    構を備え、 前記移動機構は前記虚像光学系の光軸が前記視線の光軸
    に重なる位置まで前記映像表示部を移動させる構成とし
    たことを特徴とする追従型虚像視ディスプレイシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 利用者が前記視線を上下方向に移動させ
    た際に、前記映像表示部が上下方向に移動可能に構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の追従型虚像視ディ
    スプレイシステム。
  3. 【請求項3】 利用者が頭部を左右へ回転させた際に、
    前記映像表示部が左右方向に移動可能に構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の追従型虚像視ディスプレイ
    システム。
  4. 【請求項4】 前記映像表示部は、利用者の視線の移動
    時に上下方向に移動し、かつ利用者が頭部を左右へ回転
    させた際に水平方向に移動可能に構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の追従型虚像視ディスプレイシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記利用者の視線を自動検出する視線検
    出器を備え、 前記移動機構は前記視線検出器の検出出力に基づいて、
    前記虚像光学系の光軸が前記視線に重なる位置まで、前
    記映像表示部を自動で上下方向に移動させる構成とした
    ことを特徴とする請求項2記載の追従型虚像視ディスプ
    レイシステム。
  6. 【請求項6】 前記利用者が頭部を左右へ回転させる際
    に生じる変化量を自動検出する頭部回転検出器を備え、 前記移動機構は前記頭部回転検出器の検出出力に基づい
    て、前記虚像光学系の光軸が前記視線に重なる位置ま
    で、前記映像表示部を自動で左右方向に移動させる構成
    としたことを特徴とする請求項3記載の追従型虚像視デ
    ィスプレイシステム。
  7. 【請求項7】 前記利用者の視線を自動検出する視線検
    出器と、前記利用者が頭部を左右へ回転させる際に生じ
    る変化量を自動検出する頭部回転検出器を備え、 前記移動機構は前記映像表示部を、前記視線検出器の検
    出出力に基づいて前記虚像光学系の光軸が前記視線に重
    なる位置まで上下方向に自動的に移動させ、かつ前記頭
    部回転検出器の検出出力に基づいて前記虚像光学系の光
    軸が前記視線に重なる位置まで左右方向に自動的に移動
    させる構成としたことを特徴とする請求項4記載の追従
    型虚像視ディスプレイシステム。
  8. 【請求項8】 前記映像表示部は前記虚像が形成される
    位置を移動可能に構成されたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6または7に記載の追従型虚像視
    ディスプレイシステム。
  9. 【請求項9】 前記映像表示部は前記虚像が形成される
    位置を移動可能に構成され、かつ利用者の前記視線が下
    向き時に、前記虚像を前記利用者に近い側の位置に形成
    させる構成としたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7に記載の追従型虚像視ディスプレイ
    システム。
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