JPH10254646A - 可搬記録メディアのバックアップの方法 - Google Patents

可搬記録メディアのバックアップの方法

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JPH10254646A
JPH10254646A JP9060511A JP6051197A JPH10254646A JP H10254646 A JPH10254646 A JP H10254646A JP 9060511 A JP9060511 A JP 9060511A JP 6051197 A JP6051197 A JP 6051197A JP H10254646 A JPH10254646 A JP H10254646A
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直人 松並
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Abstract

(57)【要約】 【課題】n枚の独立したデータメディアのバックアップ
を作成すると、n枚のバックアップメディアが生成さ
れ、メディア枚数が非常に増加し、メディア収納場所が
不足する。 【解決手段】計算機システムにおいて、n枚のデータメ
ディアと1枚のパリティメディアとからメディアグルー
プを構成するメディアグループ管理手段と、冗長データ
生成手段を設け、n枚のデータメディアのパリティを演
算しパリティメディアに格納する。これをバックアップ
として保存することで、データメディアに障害が発生し
た際に、同一メディアグループの正常データメディア
と、パリティメディアとから障害メディアのデータを再
生成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可搬メディアを対
象とした可用性の高い記憶装置システムに関する。特
に、可搬メディアの耐障害性を向上させる方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
(1)RAIDの説明 ディスクアレイは、複数のディスク装置(以下、単にデ
ィスクと称する)を並列に動作させることで、単体のデ
ィスクに比べ高速化を実現する技術である。しかし、デ
ィスクをn台並べた場合、その故障確率はn倍に悪化す
る。そこで、高速化と高信頼化を両立するための技術と
して、「RAID(Redundant Arrays of Inexpensive
Disks)」が知られている。RAIDは、"A Case for R
edundantArrays of Inexpensive Disks (RAID) "; In P
roc. ACM SIGMOD, June 1988(カリフォルニア大学バー
クレー校発行)に詳しい。
【0003】RAIDは、複数のディスクを並列に動作
させることで高速制御を実現し、また、パリティと呼ぶ
冗長データをパリティディスクと呼ぶ特定のディスクに
格納することにより、万一、データを格納する1台のデ
ィスクが故障しても、他のディスクとパリティディスク
のパリティとから故障したディスクのデータを再現する
ことができ、耐ディスク障害信頼性を高めることができ
るディスク制御の方法である。
【0004】RAIDはそのパリティの格納の方法によ
りレベル1から5がある。図2にこのうちの一例として
レベル4型のRAIDのデータ配置図を示す。この例で
は、ディスクが5台あり、4台がデータディスク0〜
3、1台がパリティディスクとすると、データをディス
ク0、ディスク1、ディスク2、ディスク3の順番で、
ある一定のデータブロック毎に順に分散して格納する。
このデータブロック単位のことをストライプと称し、こ
の分散する制御のことをストライピングと称する。ディ
スク0〜3に格納した同一ストライプのデータD0〜3
の排他的論理和(以下XORと称する)を計算すること
で冗長データであるパリティP0を生成する。すなわ
ち、 P0=D0+D1+D2+D3 (式a) ただし、
+はXOR演算を示す。
【0005】また、D0を格納するディスク0が故障し
た際には、 D0=D1+D2+D3+P0 (式b) により、故障したディスク0のD0を再現できる。
【0006】また、パリティを生成するための同一列の
データ及びパリティストライプ群のことを「パリティグ
ループ」と称する。図2の場合、D0,D1,D2,D
3,P0が同一パリティグループを形成する。上記RA
ID4の他、レベル3、5が上記式aと同一の方法でパ
リティを生成する。
【0007】図1にRAID装置の構成を示す。1000は
ホスト計算機、2000はRAID装置であり、両者はホス
トインターフェース1100で接続している。RAID装置
2000は、RAIDの制御を行うRAID制御手段2500
と、複数台のディスク装置210〜214で構成され、RAI
D制御手段2500が複数のディスク装置210〜214を制御
し、図1のデータ配置でデータのリードライトを行う。
また、RAID制御手段2500は、上記のパリティの生成
や、故障ディスク装置のデータの復元の制御を行う。
【0008】(2)可搬メディア(DVD)の説明 計算機システムにおいて、ディスク装置以外にしばしば
用いられる記憶装置として、磁気テ−プ記憶装置、光デ
ィスク記憶装置等がある。これらの記憶装置の特徴は、
いずれも記憶メディア(記憶媒体ともいう)と記録再生
装置が分離されており、記憶メディアを任意の記録再生
装置に装填し、記憶メディア上のデ−タを読み書きする
という点である。一般にこれらのメディアは、「可搬メ
ディア」と呼ばれる。以下単に「メディア」と称するこ
とにする。大規模計算機システムにおいては、非常に多
くの枚数のメディアの管理を容易に実現するために、ラ
イブラリ装置が導入される。なお、本明細書においては
メディアに格納するデータはディジタルデータであると
する。
【0009】可搬メディアの一つとして、DVD(Di
gital Video Disk)がある。DVDは
光ディスクの一種である。大容量、低価格で、かつ書き
換え可能といった特徴を備えた可搬メディアであり、主
にディジタルビデオ装置への適用を目的に開発されたも
のである。しかし、DVDは計算機で使用することも可
能であり、プログラムやデータの配布、データのバック
アップ、磁気ディスクの代替等、その特徴を生かした様
々な計算機への適用が注目されている。
【0010】(3)ライブラリ装置の説明 上記の通り、多数のメディアを計算機システムにおいて
使用するには、一般にライブラリ装置が用いられてい
る。図3にライブラリ装置の構成を示す。ライブラリ装
置4において、42は多数のメディアを収納する収納手
段、43はメディアをライブラリ装置に投入するための投
入手段、41は投入手段43と収納手段42との間で、また収
納手段42と別に設けた1台もしくは複数台のメディアの
記録再生手段との間でメディアを搬送する搬送手段、44
は上位システムの指示に従い搬送手段41を制御する搬送
制御手段である。収納手段42には多数のメディアを収納
する収納位置が設けてある。
【0011】上位システムは、搬送制御手段44にコマン
ドを発行し、搬送手段41を制御することにより、収納手
段42の各収納位置と投入手段43と記録再生手段の任意の
位置間のメディアの搬送を行うことができる。
【0012】(4)配信装置の説明 デジタルデータを配信する計算機システムの例として、
VOD(Video On Demand)配信装置がある。この配信
装置は、多数のデジタルビデオデータを蓄積し、顧客か
らの要求に応じて望みのビデオデータを配信する装置で
ある。VOD配信装置は、放送局から一般家庭にビデオ
データを配信するケーブルテレビ等に用いられる大規模
な配信装置から、ホテル、学校、公共施設などの施設内
において用いられる小規模な配信装置まで、多種多様で
ある。前者は、一般のテレビと同様、24時間、無停止
運転が前提であり、サービスの中断は許されず、高度な
可用性が要求される。また、後者は、計画的な運用停止
が可能であり、可用性に対する要求も比較的低いといっ
た相異点がある。
【0013】高度な可用性が要求される大規模システム
の場合、サービスの中断は許されないので、配信装置全
体を二重化し、ビデオデータの格納には上記のRAID
装置が用いられる。しかし、このような装置は非常に高
価なシステムになるので、小規模システムで可用性への
要求がさほど高くない場合、配信装置の二重化は行わ
ず、また、ビデオデータの格納にも、RAIDは使用で
きず、DVDや、ビデオテープなどの可搬メディアから
直接配信が行われることが多い。
【0014】図4に、DVD等の可搬メディアを用いた
小規模な配信装置の構成の一例を示す。
【0015】6(60〜6k)は、ビデオデータを再生し、
ユーザがそのビデオデータを見るためのクライアント端
末(以下単に端末と称する)、配信装置100において、1
は端末60〜6kからの配信要求を受信しライブラリ装置4
と配信手段3(300〜30n)を制御して希望のビデオデー
タを配信する配信制御装置、2(20〜2n)は可搬メディ
アを装填し、データの記録再生を行うn台の記録再生手
段、3(300〜30n)は配信制御装置1からの配信指令を受
信し記録再生装置2を制御しデータをリードし、リード
したデータを送信するn台の配信手段、4は上記図3の
ライブラリ装置、5は配信手段300〜30nからの送出され
たビデオデータを、要求発信元のクライアント端末60〜
6kへ送信するための交換機である。
【0016】7はビデオデータを記録するメディアであ
る。ビデオデータは、映画等の市販のビデオソフトや、
ビデオレコーダで記録した映像などであり、1枚のメデ
ィアに少なくとも1つ以上のビデオデータが格納され
る。
【0017】配信制御装置1において、11はライブラリ
装置に収納する多数のメディアの管理を行い、かつ配信
制御装置1全体の制御を行う中央処理手段、12はライブ
ラリ装置4の搬送手段41を制御する搬送制御手段、13は
端末60〜6kからのビデオデータの転送要求を受信する等
の通信を行う端末通信手段、14は配信手段に配信要求を
発行する等の通信を行う配信手段通信手段、15は交換機
5の交換制御を行う交換制御手段である。
【0018】配信手段3(300〜30n)において、31は記
録再生装置2(20〜2n)を接続し転送制御を行う記憶装
置接続手段、32は記録再生装置2のメディアからリード
したデータを端末に送信できる形式に必要があれば変換
し送信をおこなうデータ送信手段、33は配信制御装置1
からの配信開始・中断・停止命令の受信等の通信を行う
通信手段、34は配信手段3全体の制御を行う中央制御手
段である。
【0019】なお、以下の説明において、同一手段が複
数ある場合、そのうちの1つの手段を特定する場合は2
n、300、等の枝番号を用いる。また、不特定の手段の構
成や動作を説明する場合には2、3、等の代表番号を用い
ることにする。
【0020】動作を説明する。
【0021】端末6x(xは0≦x≦kの任意整数)は、
希望のビデオデータの配信要求を配信制御装置1に発行
する。
【0022】配信制御装置1の端末通信手段13はこの要
求を受信し、中央制御手段11はその要求のビデオデータ
を格納するメディアを特定しライブラリ装置4の収納位
置を検索する。また、現在未使用の一つの配信手段3a
(aは0≦a≦nの任意整数)および一つの記録再生手
段2aを選択し、選択したメディアを装填するよう搬送制
御手段12を制御する。また、同時に交換制御手段15を制
御し、選択した配信手段3と要求元端末6xとを回線を接
続するよう交換機5を制御する。
【0023】ライブラリ装置4の搬送制御手段44は配信
制御装置1からの搬送要求を受信し、搬送手段41を動作
させて選択されたメディアを選択された記録再生装置2a
に装填し、配信制御装置1に装填終了を通知する。
【0024】配信制御装置1は、装填終了を受信し、つ
づけて、配信手段通信手段14を制御し配信開始要求を選
択した配信手段3aに送出する。
【0025】配信手段3aの通信手段33は、配信開始要求
を受信し、中央制御手段34は、データ送信手段32と記憶
装置接続手段31を制御し、記録再生装置2aからリードし
たビデオデータの配信を開始する。
【0026】交換機5は選択された配信手段3aからの回
線を端末6xに接続しているので、端末6xは希望のビデオ
データを受信しこのビデオを見ることができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
■課題 (1)サービスの長時間停止 従来技術の可搬メディアは、取り出し可能であり、ま
た、メディアが密閉されていないので外界からの影響を
受けやすく、光ディスクの場合、メディアの傷、汚れ、
等によって、また磁気テープの場合、さらに外界の磁気
の影響により損傷を受ける場合がある。たとえば、メデ
ィア全体を管理する記録情報を格納する部位に損傷を受
けた場合、メディア全体のデータが再生不可能になるこ
とがある。
【0028】また、取り出さない状態であっても、メデ
ィアのたわみや、レーザヘッド、磁気ヘッド等の記録装
置の劣化、メディアの径年変化等により、一部のセクタ
やトラックが読み書き不能になる場合がある。
【0029】上記従来技術の配信装置の場合、可搬メデ
ィアからビデオデータの配信を行うため、あるメディア
に障害が発生するとそのメディアに収納したビデオデー
タ等のデータは喪失してしまい、配信は不可能になって
しまう。すなわち、このビデオデータの配信サービス
は、市販メディアを使用した場合、同じデータを収納し
たメディアを再度購入してくるまで停止する。また、ビ
デオレコーダで記録したメディアを使用した場合、他の
オリジナルテープ等の複製がない限り最悪の場合、回復
が永遠にできない場合がある。このように、メディアの
障害により配信サービスが停止してしまうという問題が
ある。
【0030】(2)メディア枚数増加 そこで、通常、バックアップのための複製を作成する。
これらの複製をバックアップメディアと称する。バック
アップメディアを作成しておけば、障害メディアを排出
し、バックアップメディアを投入すれば、サービス停止
時間はこの交換作業のための時間だけに局所化できる。
さらに、ライブラリ装置にバックアップメディアを格納
しておけば、記録再生装置内での交換だけの時間で復旧
できる。
【0031】しかし、通常ライブラリ装置に収納するメ
ディアは数十枚から数百枚と多く、さらに、常時ライブ
ラリ装置内のメディアはビデオデータに交換していくこ
とが多いので、これらのバックアップメディアを常に作
成すると、メディアの枚数が2倍に増加するので、メデ
ィアの収納場所の確保が困難になるという問題がある。
また、これらの多数のメディアを管理することも困難に
なる。また、バックアップメディアに必要なコストも非
常に大きいという問題がある。
【0032】(3)RAIDによる高価格化 メディアの障害に対して耐性を持たせる方法に上記従来
の技術に示したRAIDがある。しかし、上記に示した
とおり、磁気ディスク装置を用いたRAIDを作成する
には、大容量の磁気ディスクが必要になる。例えば、2
00枚の4GBメディアで配信システムを構築した場
合、この全データを磁気ディスク装置に格納するには8
00GBもの容量が必要である。さらに、RAIDにす
るためには冗長データであるパリティを格納する必要が
あるので、例えば4台のデータディスクと1台の冗長デ
ータディスクでRAIDを構築した場合、総容量は10
00GBに達する。一般に、磁気ディスク装置のビット
コストは数10倍程度可搬メディアより高価なので、シ
ステム価格は非常に高価になってしまうという問題があ
る。
【0033】(4)複数同時配信画像の同時録画 また、例えばケーブルテレビ局等で全てのテレビ放送を
全時間録画し保存するような場合や、例えば学校等で全
ての講義を録画し保存するような場合、同時録画数分の
記録再生装置を用い、各放送や各講義をそれぞれ1つの
メディアに保存することができる。しかし、この場合、
記録されたメディアがオリジナルデータであるが、この
メディアには上記(1)のように障害が発生する恐れがあ
り、ひとたび障害が発生すれば以降データを喪失してし
まうという問題がある。これを防ぐにはやはりバックア
ップメディアの生成が必要であり、上記(2)の問題が発
生する。
【0034】(5)複数の書き込み済み可搬メディア また、(4)のように同時に複数のメディアにデータを記
録しない場合でも、例えば、グラフィック映像の作成用
途などにおいて、複数のユーザが各々独自のデータを作
成し、オリジナルデータをメディアに格納した場合、そ
の保護のため複製を作成するのが一般的である。しか
し、ユーザ全員で考えると、上記(2)同様、バックアッ
プメディアの枚数が多くなるという問題がある。
【0035】■目的 本発明の目的は、多数のメディアを収納するライブラリ
装置を使用した計算機システムにおいて、メディア障害
が発生しても、短時間でメディアを復旧する方法を提供
することである。
【0036】また、本発明の目的は、メディアのバック
アップを作成してもバックアップメディアの枚数を増加
させないことで、バックアップメディアの収納場所を削
減し、管理を容易化し、さらにコストを低減することで
ある。
【0037】また、本発明の目的は、多数の同時配信さ
れてくる画像等のデータを同時に記録する際に、バック
アップメディアの枚数を増加させずに以後のメディア障
害への耐性を備えさせる方法を提供することである。
【0038】また、本発明の目的は、多数の独立なユー
ザの作成した独立な複数のメディアのバックアップを行
う場合に、バックアップメディアの枚数を増加させずに
以後のメディア障害への耐性を備えさせる方法を提供す
ることである。
【0039】
【課題を解決するための手段】ライブラリ装置と、ライ
ブラリ装置の制御を行う上位システムと、少なくとも1
台以上の可搬メディアの記録再生装置とで構成された計
算機システムにおいて、n枚のデータメディアと1枚の
未記録の新メディアにより「メディアグループ」と称す
るグループを構成し管理する手段と、n枚のメディアに
すでにデータが記録してある場合、その全ての記録され
た(記録する)データについて、異なるメディア間の同
一アドレスのデータで排他的論理和を演算することで冗
長データを生成する手段と、メディアグループに属する
上記1枚の未記録の新メディアに上記生成した冗長デー
タを記録する手段と、メディアに障害が発生したことを
検出する手段とを備えたものである。
【0040】このような構成により、n枚のデータメデ
ィアに対して1枚のバックアップメディアを生成するこ
とができ、バックアップのコストをn分の1に低減する
ことができる。また、バックアップメディアの枚数も少
ないので管理も容易になり、収納場所も少なくて済む。
【0041】また、あるメディアに障害が発生した場合
には、同一メディアグループの他のn枚のディスク間の
同一アドレスのデータの排他的論理を演算することで障
害メディアのデータを再現し、このデータを新規に割り
当てた代替メディアに保存することで障害メディアを復
元することができ、短時間で障害メディアを復旧するこ
とができる。
【0042】さらに、上記構成で、n枚のメディアに同
時送信されるn本のデータをそれぞれ独立に記録する場
合には、複数のn本の同時配信データをそれぞれ異なる
メディアに記録する際に、データの記録と同時にバック
アップメディアの生成も行うことができるので、バック
アップを作成する手間と時間が不要であり、さらに、以
降、n枚のデータメディアのうちの任意の1枚に障害が
発生しても、上記同様短時間で障害メディアを復旧する
ことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
■第一実施形態(DVDを用いた配信装置) 第一の実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を上
記従来の技術(4)に記載の配信装置に適用した場合を例
にとり説明する。
【0044】(1)構成の説明 図5は、本実施形態の配信装置である。100は配信装
置、1は配信制御手段、2(20〜2n)は記録再生手段、3
(300〜30n)は配信手段、4はライブラリ装置、5は交換
機、6(60〜6k)は端末、7はメディアである。これらの
各手段は従来例と同様である。また、説明において同一
手段が複数あるとき、その手段一般を示す代表番号
(2、3等)と、枝番号(20、30n等)の用い方は従来の
技術と同様である。
【0045】この従来例の構成に加えて以下の各手段を
追加する。
【0046】配信制御装置1において、従来技術の構成
につけ加え、16はコントローラ8を接続するコントロー
ラ接続手段、17はm枚の記録済みメディアと、1枚の未
記録の新規メディアとの(m+1)枚のメディアで「メ
ディアグループ」を構成し、そのすべてのメディアのラ
イブラリ装置4における収納位置を管理するメディアグ
ループ管理手段を備える。メディアグループについては
後述する。
【0047】また、8はコントローラであり、81は上位
システムである配信制御装置1と接続するためのホスト
接続手段、82(820〜82n)は記録再生手段2(20〜2n)
をそれぞれ接続するための記憶装置接続手段、83は記録
再生手段2(20〜2n)からリードしたデータを一時記憶
しておくためのデータ記憶手段、84は記憶再生装置2(2
0〜2n)のうちの少なくとも1台以上からリードしたデ
ータの排他的論理和を演算し、冗長データであるパリテ
ィを生成する冗長データ演算手段である。
【0048】(2)メディアグループの説明 ライブラリ装置4に収納されたすべての記録済みメディ
アは、それぞれ独立したメディアであるとする。すなわ
ち、各メディアには、上記従来の技術のRAIDのよう
なストライピング処理は施されていない。このことは、
それぞれのメディアが1枚でビデオデータの再生が可能
であり、また、他の場所で単独で録画することができ、
さらに、他の場所に移動して再生することもできるとい
うことである。すなわち、他のビデオレコーダで録画し
たメディアでもよいし、市販のビデオソフトでも構わな
い。これらのメディアを「データメディア」と称するこ
とにする。
【0049】また、ライブラリ装置4にはすくなくとも
1枚以上の未記録のメディアを格納しておく。これらの
メディアを「新規メディア」を称することにする。
【0050】次にメディアグループについて説明する。
メディアグループとは任意のm(m>0の整数)枚のデ
ータメディアと、1枚の新規メディアにより構成するメ
ディア群のことである。
【0051】図6にメディアグループの一例を示す。こ
の例ではm=4であり、4枚のデータメディア70〜73と
1枚の新規メディア7pから構成する。各メディアのライ
ブラリ装置4における収納位置は同図の通り任意であ
る。
【0052】(3)メディアグループの生成と収納場所の
決定 次にメディアグループの生成の方法を説明する。メディ
アグループを構成するm枚のメディアは、そろぞれ独立
なメディアなので、グループの生成に際しては特に制限
はない。たとえば、同時に5枚のメディアを投入したな
らば、その5枚のデータメディアと1枚の新規メディア
でメディアグループを構成すればよい。また、mは可変
であってもよいので、たとえば既に3枚のm=3のメデ
ィアグループを構築しており、さらに2枚のデータメデ
ィアをライブラリ装置4に収納した際に、計5枚のデー
タメディアでm=5のメディアグループを構成すること
もできる。この例のようにm=3からm=5への変換に
ついては後述する。このメディアグループの生成は配信
制御装置1のメディアグループ管理手段17が行う。
【0053】また、メディアグループ管理手段17がm枚
のデータメディアを決定したら、次に1枚の新規メディ
アを割り当てる。ユーザはあらかじめ複数枚数の新規メ
ディアをライブラリ装置4に収納しておく必要がある。
この新規メディアの収納位置はメディアグループ管理手
段17が行う。メディアグループ管理手段17は、任意の1
枚の新規メディアを選択し同メディアグループに割り当
て、割り当てたことを保持し以降他のメディアグループ
の生成に用いないように管理する。
【0054】(4)パリティメディアの生成 次にパリティメディアの生成について説明する。「パリ
ティメディア」とは、メディアグループの全てのデータ
メディアのデータを用いて冗長データを生成し、この冗
長データを新規メディアに格納したメディアのことであ
る。なお、冗長データのことをパリティと称する。デー
タの配置は図6の通り、各メディア間でストライピング
は施さない。パリティは上記従来の技術の(式a)を用
い、すべてのデータメディアの同一アドレスのデータの
排他的論理和を演算することで生成することができる。
【0055】配信制御装置1のメディアグループ管理手
段17は、搬送制御手段12を制御しライブラリ装置4を動
作させ、m+1枚の同一メディアグループの全てのメデ
ィアを異なる記録再生手段に装填する。任意の記録再生
手段を用いることができるが、ここでは、データメディ
ア70〜7m-1を装填する記録再生手段は20〜2m-1、新規メ
ディア(パリティメディア)7pは記録再生手段2mを使用
すると仮定する。なお、パリティメディアの生成に使用
することのできる記録再生手段の台数をq台(0≦q≦
n)とする。また、以下の説明ではq≧(m+1)と仮
定する。q<(m+1)の場合は後述する。
【0056】次に、メディアグループ管理手段17は、コ
ントローラ接続手段16を用い、コントローラ8にパリテ
ィメディアの生成コマンドを発行する。
【0057】コントローラ8のホスト接続手段81はコマ
ンドを受信し、中央制御手段85はこのコマンドを解釈
し、各記録再生手段20〜2m-1を接続する記憶装置接続手
段80〜8m-1に対し各メディアの先頭0番地からkバイト
をデータ記録手段83にリードするようリードコマンドを
発行し、全データメディアのデータをリードする。
【0058】次に中央制御手段85は冗長データ演算手段
84にパリティ演算を行うようコマンドを発行し、冗長デ
ータ演算手段84は、データ記憶手段83にリードした全デ
ータメディアのデータに対し各バイト毎に先頭アドレス
から順に排他的論理和演算を実行し、結果をkバイトの
パリティとしてデータ記録手段83に格納する。すなわ
ち、上記従来の技術の(式a)の原理に基づきパリティ
を生成したことになる。
【0059】次に中央制御手段85は、記録再生手段2mを
接続する記憶装置接続手段8mに対し、いま生成したkバ
イトのパリティを、パリティメディア7pの先頭アドレス
からライトするようライトコマンドを発行し、メディア
にパリティを格納する。
【0060】以上でkバイトのパリティ生成とパリティ
メディア7pへの格納が完了するので、メディアの全容量
に対して以上のパリティ生成処理を繰り返すことでパリ
ティメディアの生成が完了する。
【0061】また、もし、パリティメディアの生成に使
用できる記録再生手段の台数qがq<(m+1)のとき
には、例えばq台の記録再生手段20〜2n-1にm枚のデー
タメディアのうちのq枚を装填する。そして上記同様の
パリティ生成処理を行い、生成したパリティをデータ記
憶手段83に格納する。ここでできたパリティは中間的な
ものであり、完全なパリティではない。これを中間パリ
ティと称する。次に、残りのデータメディアのうちn枚
を装填し、同様に中間パリティを生成し、データ記憶手
段83に格納した以前の中間パリティと排他的論理和をと
り、中間パリティを更新する。このような処理を全ての
データメディアに対して行い、最終的なパリティを生成
する。
【0062】次にパリティメディアを任意の記録再生手
段2に装填し、生成したパリティをライトする。以上の
処理をメディアの全データに対して行うことで、上記同
様パリティメディアの生成が完了する。
【0063】以降、ライブラリ装置に格納する全てのデ
ータメディアが任意のメディアグループに属するように
配置し、すべてのメディアグループに対して上記のパリ
ティメディアの生成を実行し、生成したパリティメディ
アをライブラリ装置4に収納しておく。
【0064】その後、メディアグループに関係なく、各
メディアを独立に配信サービスに使用することができ
る。
【0065】(5)メディアの障害発生 次に、上記従来の技術の配信装置において、配信サービ
ス中に任意の1枚のメディアに障害が発生した場合につ
いて、説明する。
【0066】ひとたび配信中のメディアに障害が発生す
ると、そのメディアのビデオデータの配信サービスはこ
の構成の配信装置では中断しなくてはならない。この場
合、配信制御装置1は端末通信手段13を介し、要求元端
末にサービスが中断されたことを通知する。ユーザは、
この通知を受信し、そのまま復旧を待つこともできる
し、あきらめて他のサービスを要求し直したり、サービ
スの受信を断念したりすることができる。
【0067】次に、この障害メディアは今後使用するこ
とができないので、配信制御装置1のメディアグループ
管理手段17は、搬送制御手段12によりライブラリ装置4
を制御し、記録再生手段からこの障害メディアを取り出
し、投入手段43からの同メディアを排出する。
【0068】(6)復旧用の記録再生手段の割り当て 次に、復旧のための記録再生手段の割り当てを実施す
る。この割り当てには様々なバリエーションがある。例
えば、全記録再生手段台数が10台であり、現在配信サ
ービスに使用している同手段が3台の場合、7台以下の
同手段が使用可能である。また、10台のうち、7台が
配信サービスに使用中ならば残りの3台が使用可能であ
る。また、10台の全てが配信サービス中であるならば
1台も復旧のために使用することはできない。この場合
は後で配信サービス数が減少した時や、計画停止した時
に障害メディアの復旧を行うことになる。ここで、空い
ている記録再生手段があっても、何台かは次に発行され
る配信要求に備え確保しておく必要があるかもしれな
い。よって、空いている記録再生手段のすべてを障害復
旧に使用できないかもしれない。いずれにしても、使用
できる台数は様々なので、配信装置の構成に依存した適
切な割り当てを行う必要がある。ここでは、便宜上、メ
ディアグループの構成メディア枚数を(m+1)枚と
し、復旧に使用可能な記録再生手段台数(q+1)台
(q>0)とし、それらの大小関係に応じた次の2つの
方法について説明する。
【0069】(7)メディアの復旧(方法1:記録再生手
段台数(q+1)≧メディア数(m+1)の場合) はじめに、復旧作業に割り当てられる記録再生手段の台
数(q+1)台がメディアグループの総メディア数(m
+1)枚以上の場合について説明する。
【0070】まず、配信制御装置1のメディアグループ
管理手段17はライブラリ装置4に収納した新規メディア
を1枚選択する。以降、このメディアを用いて障害メデ
ィアの復旧を行う。
【0071】配信制御装置1のメディアグループ管理手
段17は、現在未使用の(m+1)台の記録再生手段(仮
に20〜2mとする)を復旧作業用に割り当てる。
【0072】次に、メディアグループ管理手段17は、ラ
イブラリ装置4を制御し、選択した新規メディアを1台
の記録再生手段(仮に2mとする)に装填する。
【0073】次に、メディアグループ管理手段17は、障
害メディアと同一メディアグループの、全てのデータメ
ディアと、パリティメディアの全m枚のメディアを残り
のm台の記録再生手段20〜2m-1にそれぞれ装填する。
【0074】次に、上記パリティメディアの生成と同
様、記憶装置接続手段820〜82m-1はデータメディアとパ
リティメディアの全m枚の、kバイトのデータ及びパリ
ティをコントローラ8のデータ記憶手段83に転送し、冗
長データ演算手段84はすべてのリードしたデータ及びパ
リティの排他的論理和を生成し、生成した結果をデータ
記憶手段83に格納する。この生成した結果は、障害メデ
ィアのデータになる。これは、上記従来の技術の(式
b)の原理に基づいたものでありデータの再生成と呼
ぶ。記憶装置接続手段82mは、記録再生手段2mを制御
し、記録装置再生装置2mはこのkバイトの再生成したデ
ータを新規メディアにライトする。以下、メディアの全
容量に対して上記のデータの再生成処理を繰り返すこと
で、障害メディアを復旧することができる。
【0075】以上の説明では、簡単のため、全てのデー
タとパリティのリード処理が終了した後、データの再生
成を行い、その後再生成処理を行うと記したが、実際
は、これら3つの処理は平行してパイプライン処理で実
行することができ、かつ、全メディアからのリード、ラ
イト処理を完全に平行に行うに十分なデータ転送帯域が
あれば、所要時間はほぼメディア1枚を全容量に対して
リードする時間に等しい。
【0076】よって、障害発生後、直ちに復旧作業を開
始したとすると、例えばメディアの記憶容量が4GB、
メディアからのリード転送速度が1.5MB/Sと仮定
すると、約45分で障害メディアの復旧作業が終了する
ことになる。このように短時間で障害メディアの復旧が
可能である。
【0077】(7)メディアの復旧(方法2:記録再生手
段台数(q+1)<メディア数(m+1)の場合) 次に、復旧作業に割り当てられる記録再生手段の台数
(q+1)台がメディアグループの総メディア数(m+
1)枚より少ない場合について説明する。
【0078】配信制御装置1のメディアグループ管理手
段17は、現在未使用の(q+1)台の記録再生手段(仮
に20〜2qとする)を復旧作業用に割り当てる。
【0079】次に、メディアグループ管理手段17は、ラ
イブラリ装置4を制御し、選択した新規メディアを1台
の記録再生手段(仮に2qとする)に装填する。
【0080】次に、メディアグループ管理手段17は、障
害メディアと同一メディアグループの、全ての正常なデ
ータメディアと、パリティメディアの全m枚のメディア
のうち、q枚を選択してq台の記録再生手段20〜2q-1に
それぞれ装填する。
【0081】次に上記(6)同様、記憶装置接続手段820〜
82q-1は記録再生手段20〜2q-1を制御し、q枚のメディ
アからデータ及びパリティをデータ記録装置83にリード
し、冗長データ演算手段84はそれらのデータ及びパリテ
ィの排他的論理和を計算し、中間再生成データを生成し
データ記憶手段83に格納する。
【0082】次にメディアグループ管理手段17は、残り
の正常メディアのうちのq枚を選択し、これらのメディ
アを記録再生手段20〜2q-1に装填し、データ及びパリテ
ィをリードし、中間再生成データを生成し、前回生成し
データ記憶手段83に格納しておいた中間再生成データと
の排他的論理和を演算することで中間再生成データを更
新する。
【0083】以上の処理を、全ての正常なメディアに対
して実施し、最後にデータ記憶手段83に生成されたデー
タが最終的な再生成データになる。
【0084】続けて記憶装置接続手段82qは、記録再生
手段2qを制御し、記録装置再生装置2qはこの再生成した
データを新規メディアにライトする。以下、メディアの
全容量に対して上記のデータの再生成処理を繰り返すこ
とで、障害メディアを復旧することができる。
【0085】以上の説明では、記録再生手段2qに新規メ
ディアを装填する例で説明したが、データ記録手段83に
再生成データが生成できるまではこのメディアは使用し
ないので、この記録再生手段2qもデータの再生成処理に
使用することもできる。
【0086】以上のように、復旧作業に使用可能な記録
再生手段がメディアグループのメディア枚数より少ない
ときでも、最低1台の記録再生手段があれは復旧処理を
実施することができる。
【0087】(8)メディアグループのデータメディア枚
数mの変換 次に、メディアグループを構成するデータメディアの枚
数mの変換について説明する。
【0088】例えば、m=4でメディアグループを構成
する場合、ライブラリ装置4に格納するメディアが10
3枚であったとする。すると、うち100枚のメディア
はm=4でメディアグループを25グループ生成できる
が、残り3枚はm=4で構成できない。しかし、この3
枚についてパリティメディアを生成しないと、このメデ
ィアに障害が発生した際に、データを完全に喪失してし
まう。そこで、この3枚で一時的にm=3のメディアグ
ループを生成し、後でもう1枚のデータメディアをライ
ブラリ装置4に収納した時点でm=4に変換する必要が
ある(例1)。
【0089】また、例えば、最初m=4でメディアグル
ープを構築したものを、パリティメディア枚数の低減の
ためにm=8に冗長度を下げる必要が生じる場合がある
(例2)。
【0090】また、例えば、最初m=4でメディアグル
ープを構成した時、そのうちの1枚が不要になりライブ
ラリ装置4から取り外す必要が生じる場合がある(例
3)。
【0091】また、メディアグループのメディアを何枚
か別のメディアに交換する必要が生じる場合がある(例
4)。
【0092】以上の例のように、一度生成したメディア
グループのmを動的に変更したり、メディアグループを
構成するデータディスクを変更することも可能である。
【0093】データメディアのストライピングは行って
いないので、mを変更するにはパリティメディアの内容
のみを変更すればよい。
【0094】例1の場合、追加したデータメディアのデ
ータと、パリティメディアのパリティとの排他的論理和
を演算し、新パリティを生成し、パリティメディア書き
戻すことで、パリティメディアを更新できる。
【0095】例2の場合、2つのm=4なるメディアグ
ループM1,M2のそれぞれのパリティの排他的論理和
を演算し、新パリティを生成し、M1,M2どちらか一
方のメディアグループのパリティメディアに書き戻すこ
とで、パリティメディアを更新できる。
【0096】例3の場合、取り外すメディアのデータを
パリティメディアのパリティと再度排他的論理和を演算
し、新パリティを生成し、パリティメディア書き戻すこ
とで、パリティメディアを更新できる。これは同じデー
タを2回排他的論理和を演算すると0になることを利用
している。
【0097】例4の場合、例3と例1の組み合わせで実
現できる。
【0098】(9)効果 本実施形態によれば、多数の独立なメディアを収納する
ライブラリ装置において、メディア障害が発生しても、
短時間でメディアを復旧し、そのメディアを使用した配
信サービスを再開することができるという効果がある。
【0099】さらに、本実施形態によれば、m枚のメデ
ィアにつき1枚のバックアップメディア(パリティメデ
ィア)を作成することができるので、バックアップメデ
ィアの収納場所を削減し、管理を容易化し、さらにコス
トを低減することができるという効果がある。
【0100】さらに本実施例によれば、パリティメディ
アの生成や、障害メディアの復旧作業には、そのとき配
信サービスに使用していない空いている任意台数の記録
再生手段を用い、配信サービスと平行して行うことがで
きるので、運用性が高いという効果がある。
【0101】さらに、本実施例によれば、メディアグル
ープを構築するデータメディアを変更したり、メディア
グループを構成するデータメディアの枚数を動的に変更
することができるので、運用性が高いという効果があ
る。
【0102】■第二実施形態(同時記録装置) 次に第二の実施形態を説明する。本実施形態では、複数
の同時に配信されてくるビデオデータ等の連続データを
効率よくメディアに記憶し、かつ信頼性を付加する記録
装置について説明する。
【0103】(1)構成 図7に本実施例の記録装置の構成をしめす。200は記録
装置、1は配信制御手段、2は記録再生手段、4はライブ
ラリ装置、7はメディア、9は受信手段、8はコントロー
ラである。これらの各手段はほぼ第一実施形態と同様で
ある。相違点のみ説明する。
【0104】第一実施形態の配信制御手段1は、記録制
御手段1に名称が変わる。また、配信手段制御手段14
は、受信手段制御手段14に名前が変わる。また、同手段
1の交換制御手段15及び端末通信手段13は交換機及び端
末が存在しないので不要である。
【0105】また、9(900〜90n)は受信手段である。9
1は記録再生手段2を接続し転送制御を行う記憶装置接続
手段、92は外部から配信されてくるデータを記録再生手
段で記録できる形式に必要があれば変換し記憶装置接続
手段91に転送するデータ受信手段、93は受信制御装置1
からの受信開始・中断・停止命令等の通信を行う通信手
段、94は受信手段3全体の制御を行う中央制御手段であ
る。
【0106】(2)同時n多重受信 はじめに、複数の同時に配信されてくる連続データにつ
いて説明する。
【0107】たとえば、このような例としてTV放送が
挙げられる。現在、地上波放送を考えても数局が存在
し、そのほかに衛星放送や、ケーブルTV等、同時に配
信されてくるビデオデータがこのようなデータとして考
えられる。このようなデータは、ケーブルTV局等では
全ての放送を録画し、その映像を2次使用する場合など
がある。
【0108】また、学校、予備校等の授業の録画も一つ
の例として考えられる。同時に行う授業風景を録画し、
後でこの授業を上記のVOD等で利用することが考えら
れる。
【0109】これらのデータは、貸し出しをしたり、ラ
イブラリ装置に収納したりする必要があるため、可搬メ
ディアにそれぞれ独立に記録することが必要である。と
ころが、これらのメディアはオリジナルのデータメディ
アであり、また、次に何時使用するか分からないため、
径年変化等のメディア障害に備え、第一実施例同様バッ
クアップメディアを作成することが望ましい。
【0110】(3)リアルタイムパリティ生成 このような同時配信される複数の連続データを記録する
場合、上記のバックアップメディアを効率よく行うこと
ができる。すなわち、配信された複数のデータからリア
ルタイムでパリティを生成し、これをパリティメディア
に格納するのである。このような処理をリアルタイムパ
リティ生成と称する。
【0111】(5)メディアグループの生成 以下、m本の連続データの同時記録と、リアルタイムパ
リティ生成ついて説明する。
【0112】ユーザが、記録制御手段1を制御し、記録
準備指示を発行したとする。
【0113】はじめにメディアグループを生成する。記
録制御装置1のメディアグループ管理手段17は、ライブ
ラリ装置に格納する任意の未使用の(m+1)枚の新規
メディアを選択し、これらをメディアグループとして割
り当てる。このうちのm枚をデータ記録用メディアとし
て、1枚をパリティメディアとして割り当てる。
【0114】(6)メディアの装填 次に配信制御装置1のメディアグループ管理手段17は、
搬送制御手段12を制御しライブラリ装置4を動作させ、
m+1枚の同一メディアグループの全てのメディアを異
なる記録再生手段に装填する。任意の記録再生手段を用
いることができるが、ここでは、データメディアを装填
する記録再生手段は20〜2m-1、パリティメディアは記録
再生手段2mを使用すると仮定する。なお、ここでn≧
(m+1)である必要がある。
【0115】(7)データの記録とリアルタイムパリティ
生成 以上の記録準備処理が終了すると、次にユーザは記録開
始命令を発行する。
【0116】記録制御手段1の中央制御手段11は、受信
手段通信手段14を制御し、各受信手段9に受信開始コマ
ンドを発行する。また、同時に記録制御手段1の中央制
御手段11は、コントローラ通信手段16を制御し、コント
ローラにパリティ生成開始コマンドを発行する。
【0117】各受信手段9は同コマンドを受信し、デー
タの受信を開始する。データ受信手段92はデータを受信
し、これをメディアに記録できる形式に変換する。たと
えば、NTSC信号で受信し、これをディジタル化し、
さらにMPEG形式のデータに変換する等の処理を行
う。
【0118】記憶装置接続手段91は上記変換されたデー
タを記録再生手段2に転送する。これと同時にコントロ
ーラ8の記録装置接続手段82にも転送する。この同時転
送の方法は、一つには決まったサイズのデータブロック
を記録再生手段2と記憶装置接続手段82に順番に転送す
る方法と、もう一つには受信手段9がデータを転送する
と、記録再生手段2と記憶装置接続手段82が同時に受信
する、いわゆる同報転送を行う方法がある。
【0119】各記録再生手段2は転送されたデータをメ
ディアに記録する。
【0120】コントローラ8の各記憶装置接続手段82
は、各受信手段9から転送されたデータを受信しデータ
記憶手段83に格納する。
【0121】すべての現在受信中の受信手段9からある
一定サイズkバイトのデータブロックを受信したなら
ば、中央制御手段11は冗長データ演算手段84にパリティ
生成起動コマンドを発行し、各データの排他的論理和を
演算し、パリティを生成し、データ記憶手段83に格納す
る。
【0122】中央制御手段11は、kバイトのパリティが
生成できたならば、パリティメディアを格納する記録再
生手段2mに接続する記憶装置接続手段82mを制御し、パ
リティメディアに生成したパリティをライトする。
【0123】以上の処理をデータの記録が終了するか、
メディアの容量を使いきるまで続ける。これにより、各
受信手段9が受信したデータのメディアへの記録と、パ
リティのリアルタイム生成及びパリティメディアへの記
録が終了する。
【0124】(5)効果 以上のように、本実施形態によれば、同時に配信される
m本の連続データをそれぞれ独立したメディアに同時に
記録することができ、そのとき同時にm枚のデータメデ
ィアにつき1枚のバックアップメディアを生成できるの
で、以降のデータメディアの使用時に、万一、データメ
ディアのうちの1枚に障害が発生しても、そのメディア
を復旧することができるという効果がある。
【0125】また、記録したメディアはそれぞれ独立し
たメディアなので、他の場所に移動することが自由であ
り、運用性が高いという効果がある。
【0126】■第三実施形態(一般のデータのバックア
ップ機) 次に第三の実施形態を説明する。本実施形態では上記第
一、第二の実施形態のようにビデオデータ等の連続デー
タを格納するメディアではなく、一般のコンピュータデ
ータのバックアップ装置について説明する。
【0127】(1)構成 図8に本実施例のバックアップ装置300の構成を示す。3
000はバックアップ装置、1はバックアップ制御手段、2
は記録再生手段、4はライブラリ装置、6は端末、7はメ
ディア、8はコントローラである。これらの各手段はほ
ぼ第一実施形態と同様である。相違点のみ説明する。
【0128】第一実施形態の配信制御手段1は、バック
アップ制御手段1に名称が変わる。また、配信手段制御
手段14と、交換制御手段15は配信手段及び交換機が存在
しないので不要である。
【0129】(2)多数のデータメディア 例えば、グラフィックデータ等の大規模データを扱う複
数人のユーザが、各自が作成したデータをメディアに格
納して管理しているとする。この場合、このメディアの
データはオリジナルデータであり、非常に貴重である。
ところが、このようなメディアのバックアップを毎回作
成するには、メディア枚数が膨大になってしまうという
第一実施形態と同様の問題が発生する。そこで、この複
数枚数のメディアから1枚のバックアップを作成するこ
とで、バックアップメディアの数を低減することが本実
施形態の目的である。
【0130】(3)動作 次に動作を説明する。
【0131】データが格納された最大n枚のデータメデ
ィアがあるとする。ユーザはこれらをライブラリ装置4
に投入し、バックアップ開始コマンドを発行する。
【0132】第一実施形態同様、バックアップ制御装置
1のメディアグループ管理手段17は、新規メディアをパ
リティメディア用に割り当て、コントローラ8を同様に
制御し、全データメディアのデータの排他的論理和を演
算することでパリティを生成し、これをパリティメディ
アに記録し、パリティメディアを生成する。
【0133】パリティメディアを生成により、n枚のデ
ータメディアのバックアップが終了するので、これら
(n+1)枚のメディアをライブラリ装置4に収納し保
存しておく。
【0134】以降、オリジナルのデータメディアを使用
している最中に障害が発生した場合、第一実施形態同様
に障害メディアの復旧を行うことができる。
【0135】(4)効果 以上のように、本実施形態によれば、n枚のメディアに
つき1枚のバックアップメディア(パリティメディア)
を作成することができるので、バックアップメディアの
収納場所を削減し、管理を容易化し、さらにコストを低
減することができるという効果がある。
【0136】さらに、本実施形態によれば、多数の独立
なメディアを収納するライブラリ装置において、メディ
ア障害が発生しても、そのメディアの復旧が可能である
という効果がある。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、多数の独立なメディア
を収納するライブラリ装置を接続した計算機システムに
おいて、メディア障害が発生しても、短時間でメディア
を復旧し、そのメディアを使用したサービスを再開する
ことができるという効果がある。
【0138】さらに、本発明によれば、上記ライブラリ
装置において、m枚のメディアにつき1枚のバックアッ
プメディア(パリティメディア)を作成することができ
るので、バックアップメディアの収納場所を削減し、管
理を容易化し、さらにコストを低減することができると
いう効果がある。
【0139】さらに本発明によれば、上記ライブラリ装
置を接続した計算機システムにおいて、パリティメディ
アの生成や、障害メディアの復旧において、そのとき空
いている任意台数の記録再生手段を用いればこれらの作
業を行うことができ、運用性が高いという効果がある。
【0140】さらに、本発明によれば、上記ライブラリ
装置を接続した計算機システムにおいて、メディアグル
ープを構築するデータメディアを変更したり、メディア
グループを構成するデータメディアの枚数を動的に変更
することができるので、運用性が高いという効果があ
る。
【0141】さらに本発明によれば、同時に配信されて
くるm本の連続データをそれぞれ独立したメディアに同
時に記録する記録装置において、そのデータ記録と同時
にm枚のデータメディアにつき1枚のバックアップメデ
ィアを生成できるので、以降、データメディア使用時
に、万一、データメディアのうちの1枚に障害が発生し
ても、そのメディアを復旧することができるという効果
がある。
【0142】また、上記記録装置において、記録したメ
ディアはそれぞれ独立したメディアなので、他の場所に
移動することが自由であり、運用性が高いという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のRAID装置の構成図。
【図2】従来技術のRAID装置のデータ配置の説明
図。
【図3】従来技術、及び本発明のライブラリ装置の構成
図。
【図4】従来技術の配信装置の構成図。
【図5】本発明の第一実施形態の配信装置の構成図。
【図6】本発明のメディアグループとパリティメディア
生成の説明図。
【図7】本発明の第二実施形態の記録装置の構成図。
【図8】本発明の第三実施形態のバックアップ装置の構
成図。
【符号の説明】
1:配信制御装置(又は記録制御装置、又はバックアッ
プ制御装置)、2:記録再生手段、3:配信手段、4:ラ
イブラリ装置、5:交換機、6:クライアント端末、7:
メディア、8:コントローラ、9:受信手段、17:メディ
アグループ管理手段、81:ホスト接続手段、82:記憶装
置接続手段、83:データ記憶手段、84:冗長データ演算
手段、85:中央制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/18 570 G11B 20/18 570Z 572 572F

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ独立なデータを格納する複数の可
    搬メディアを収納するライブラリ装置と、ライブラリ装
    置の制御を行う上位計算機とを備える計算機システムに
    おいて、 少なくとも1台以上の可搬メディアの記録再生装置と、 n個の独立したデータを格納する可搬メディアと1個の
    未使用の可搬メディアとにより「メディアグループ」を
    構成し、その対応関係を管理するメディアグループ管理
    手段と、 n個の独立した可搬メディア間でそれぞれ同一アドレス
    のすべてのデータの排他的論理和を演算しパリティを生
    成する冗長データ演算手段とを備え、 冗長データ演算手段が生成したパリティをメディアグル
    ープの未使用の可搬メディアに保存することを特徴とす
    る計算機システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の計算機システムにおいて、 メディアグループの任意の1個の可搬メディアに障害が
    発生したときには、冗長データ演算手段は同一メディア
    グループの他のデータを格納する可搬メディアと、パリ
    ティを格納するパリティメディアの、それぞれ同一アド
    レスの全てのデータの排他的論理和を演算し、障害の発
    生した可搬メディアのデータを再生成することを特徴と
    する計算機システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の計算機システムにおいて、 メディアグループを構成する可搬メディア数がmであ
    り、障害データの再生成の処理に使用可能な記録再生装
    置の台数がn≧mなるnであるときには、全ての正常な
    データを格納する可搬メディアと、パリティを格納する
    パリティメディアをm−1台の記録再生装置に装填し、
    1個の未使用の可搬メディアを1台の記録再生装置に装
    填し、m−1台の記録再生装置の正常な可搬メディアか
    ら略同時にデータを読み出し、それらの排他的論理和を
    演算することで障害の発生した可搬メディアのデータを
    再生成し、再生成したデータを1台の記録再生装置に装
    填した1個の未使用の可搬メディアに格納することを特
    徴とする、請求項2記載の計算機システムの障害メディ
    アの復旧の方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の計算機システムにおいて、 メディアグループを構成する可搬メディア数がmであ
    り、障害データの再生成の処理に使用可能な記録再生装
    置の台数がn<mなるnであるときには、全ての正常な
    データを格納する可搬メディアと、パリティを格納する
    パリティメディアの合計m−1個の可搬メディアのうち
    のn個をn台の記録再生装置に装填し、 n個の可搬メディアのデータをリードし、排他的論理を
    演算することで中間的なデータを生成し、 すべてのm−1個の可搬メディアのデータをリードし終
    えるまで、前記中間的なデータとすべてのデータの排他
    的論理和を演算することで障害メディアのデータを再生
    成し、 n台のうちの任意の1台の記録再生装置に1個の未使用
    の可搬メディアをに装填し、 再生成したデータを1台の記録再生装置に装填した1個
    の未使用の可搬メディアに格納することを特徴とする、
    請求項2記載の計算機システムの障害メディアの復旧の
    方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3、4記載の計算機システ
    ムにおいて、 データの配信を要求するクライアント端末に対し、可搬
    メディアに格納したデータをリードし、データを配信す
    る少なくとも1台以上の配信手段とを備え、 上位計算機は、 クライアント端末からのデータ配信要求を受信する手段
    と、 要求されたメディアをリードするための1台の記録再生
    手段を割り当てる手段と、 ライブラリ装置を制御し要求されたデータを格納するメ
    ディアを装填するようライブラリを制御する手段と、 配信手段に選択した記録再生手段メディアのデータをリ
    ードし、配信するよう制御する手段とを備えたことを特
    徴とするデータの配信制御装置。
  6. 【請求項6】それぞれ独立なデータを格納する複数の可
    搬メディアを収納するライブラリ装置と、ライブラリ装
    置の制御を行うホスト計算機とから構成する計算機シス
    テムにおいて、 外部から配信される複数の連続データを受信する少なく
    とのn≧1なるn台の受信手段と、 少なくともn+1台以上の可搬メディアの記録再生装置
    と、 n+1個の未使用の可搬メディアにより「メディアグル
    ープ」を構成し、その対応関係を管理するメディアグル
    ープ管理手段と、 n個の独立した可搬メディア間でそれぞれ同一アドレス
    のすべてのデータの排他的論理和を演算しパリティを生
    成する冗長データ演算手段とを備え、 n+1台の記録再生手段はそれぞれ未使用の可搬メディ
    アを装填し、 冗長データ演算手段はn台の受信手段が受信したn本の
    データの排他的論理和を演算することでパリティを生成
    し、 n台の記録再生手段は、n本のデータを各n台の可搬メ
    ディアに略同時に記録し、 1台の記録再生手段は、冗長データ演算手段の生成した
    パリティを上記n本のデータと略同時に記録し、 n本の受信データを記録した可搬メディアと、そのデー
    タから生成した1個のパリティメディアを略同時に生成
    することで、データ記録と同時にそのバックアップを生
    成することを特徴とした複数の同時受信データの記録を
    行う計算機システム。
  7. 【請求項7】請求項1記載の計算機システムにおいて、 n+1個のメディアで構成するメディアグループに、少
    なくとも1個のデータを記録する可搬メディアを追加し
    てメディアグループの構成を変更する際には、 全ての追加する可搬メディアのデータと現在のメディア
    グループのパリティメディアのパリティとの排他的論理
    和を演算し、その生成結果を新規パリティとしてパリテ
    ィメディアを更新することを特徴とする、計算機システ
    ムのメディアグループの構成変更の方法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の計算機システムにおいて、 n+1個のメディアで構成するメディアグループから、
    少なくとも1個のデータを記録する可搬メディアを削除
    してメディアグループの構成を変更する際には、 全ての削除する可搬メディアのデータと現在のメディア
    グループのパリティメディアのパリティとの排他的論理
    和を演算し、その生成結果を新規パリティとしてパリテ
    ィメディアを更新することを特徴とする、計算機システ
    ムのメディアグループの構成変更の方法。
  9. 【請求項9】請求項1記載の計算機システムにおいて、 n+1個のメディアで構成するメディアグループの少な
    くとも1個のデータを記録する可搬メディアを交換する
    際には、 すべての取り外す可搬メディアのデータと、すべての追
    加する可搬メディアのデータと、現在のメディアグルー
    プのパリティメディアのパリティとの排他的論理和を演
    算し、その生成結果を新規パリティとしてパリティメデ
    ィアを更新することを特徴とする、計算機システムのメ
    ディアグループの構成変更の方法。
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