JPH10255056A - 円形体の欠陥検査方法 - Google Patents

円形体の欠陥検査方法

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JPH10255056A
JPH10255056A JP9094293A JP9429397A JPH10255056A JP H10255056 A JPH10255056 A JP H10255056A JP 9094293 A JP9094293 A JP 9094293A JP 9429397 A JP9429397 A JP 9429397A JP H10255056 A JPH10255056 A JP H10255056A
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JP9094293A
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Minoru Fujita
稔 藤田
Katsumi Maenozono
克美 前之園
Junichi Niikura
淳一 新倉
Hisanori Hata
久典 秦
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Toshiba Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円形体の周辺に発生するバリや欠け等の欠陥
を画像処理手法により検出するにあたり、欠陥の存在は
識別できるが、その欠陥が周辺から突出しているバリか
内側に向かって発生している欠けかの区別を簡単に識別
することは困難であった。 【解決手段】 円形体1の外周形状を複数の連続した画
素領域15からなる検査ウインドウ14aを抽出し、画
素領域15の濃度加算値を画素領域毎に求め、更にこれ
らの濃度加算値の平均濃度加算値を求め、各画素領域の
濃度加算値と平均濃度加算値との差を求めて、この差を
所定の閾値を比較することにより欠陥を検出する。簡単
な方法で欠陥の種別と程度を識別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、リング状物体等の
円形体に生じるバリ、欠け、異品種混入等の欠陥検査用
として好適な円形体の欠陥検査方法に関する。
【従来の技術】リング状物体等の円形体の製造過程で、
その周縁に発生するバリや欠けを光学的自動検査により
検出する方法は種々認められるが、その一つとして同一
出願人の特願平5−16211号に開示してある方法が
ある。この方法は、先ず円形の被検査体を一方向に配列
した複数の画素領域の集合として検出し、各画素領域毎
の濃度加算値を算出する。そして、異なる画素領域間に
おける濃度加算値の差分量を1次差分として順次算出す
る。更に算出された1次差分に基づき画素領域の異なる
領域間の各々の1次差分間の差分量を2次差分として順
次算出する。そして、この2次差分に基づいて被検査体
のバリや欠け等の欠陥を検出する。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術によると、バリや欠け等の欠陥の存在自
体は検出することができるが、その欠陥がバリ、即ち円
形体の周縁から突出しているのか、欠け、即ち円形体の
周縁から内側に欠けているかを識別することはできなか
った。本発明は、円形体の周縁に発生するバリや欠け等
の欠陥の方向を正しく識別することができる欠陥検査方
法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、円形体の少な
くとも外周の形状を複数の連続した画素領域からなるウ
インドウとして抽出し、抽出された前記ウインドウから
所定の数の検査対象画素領域を定め、得られた前記検査
対象画素領域の濃度加算値を各画素領域毎に求め、前記
検査対象両素領域の各々の画素領域の濃度加算値の平均
濃度加算値を求め、前記各画素領域の濃度加算値と前記
平均濃度加算値との差を求めることにより前記円形体の
欠陥を検出する円形体の欠陥検査方法を提供する。また
本発明は、前記円形体がリング状であって、前記ウイン
ドウの抽出を前記円形体の外周と内周にてそれぞれ抽出
する円形体の欠陥検査方法を提供する。また本発明は、
円形体の少なくとも外周において互いに対向する位置の
形状を各々複数の連続した画素領域からなる第1ウイン
ドウ並びに第2ウインドウとして抽出し、前記第1並び
に第2ウインドウから所定の数の画素領域からなる第1
並びに第2検査対象画素領域を定め、前記第1並びに第
2検査対象画素領域の各画素領域の濃度加算値を単位座
標値として求め、前記第1並びに第2検査対象画素領域
の対応する画素領域の前記単位座標値の単位平均値を求
め、前記単位平均値を加算し更にこの加算値を前記所定
の数で徐することにより前記第1並びに第2検査対象画
素領域間の濃度加算値の座標平均値を前記第1並びに第
2検査対象画素領域間の中心座標値として設定し、この
中心座標値と前記第1並びに第2検査対象画素領域の前
記各単位座標値との差を求め、得られたデータから前記
円形体の少なくとも外周の欠陥を検出する円形体の欠陥
検出方法を提供する。また本発明は、前記円形体がリン
グ状であって、前記第1ウインドウ並びに第22ウイン
ドウを前記円形体の内周の互いに対向する位置において
抽出する円形体の欠陥検査方法を提供する。さらに本発
明は、リング状円形体の外周の形状を複数の連続した画
素領域からなる外径ウインドウとして抽出し、この外径
ウインドウを構成する各画素領域の濃度加算値を算出
し、前記円形体の内周の形状を前記外径ウインドウの画
素領域に対応する如く複数の連続した画素領域からなる
内径ウインドウとして抽出し、この内径ウインドウを構
成する各画素領域の濃度加算値を算出し、前記外径ウイ
ンドウ並びに外径ウインドウの対応する前記画素領域の
濃度加算値を比較することにより異品種混入を検出する
円形体の欠陥検査方法を提供する。
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる円形体の
形状検査装置の一実施例の構成を示すブロック図であ
り、図2は、本発明に係わる円形体の形状検査装置が適
用されたリング状円形体検査システムの全体構成を示す
ブロック図である。この検査システムは、ゴム製のリン
グ状円形体の欠陥を検出するものである。図3には被検
査対象であるリング状円形体1を示してあるが、このリ
ング状円形体1はゴム製で、外径が約20mm、内径が
約10mm程度に形成してなるものである。このゴム製
のリング状円形体1の製造時において、外周部及び内周
部にバリ2や欠け3が生じている場合には、不良品とし
て排除することが必要である。特に欠けについては、鋭
い欠け3aの場合となだらかな欠け3bがあり、これら
のいずれをも不良品として排除を要する。また、工程中
において異種品の混入があった場合には、これを排除す
ることも要求される。本発明に係わる実施例は、図1に
示すように検査対象の画像データは、濃度加算値演算部
11、移動平均演算部12並びに欠陥検出部13から構
成されている。即ち、図1の画像データに基づき、図5
に示すような被検査対象であるリング状円形体1に対し
て外径検査ウインドウ14a並びに内径検査ウインドウ
14bが得られる。これら外径検査ウインドウ14a並
びに内径検査ウインドウ14bは、リング状円形体1の
外周並びに内周に沿って一方向に配列した複数の画素領
域150集合として検出し、濃度加算値演算部11で
は、各画素領域15毎の濃度加算値をそれぞれ算出す
る。図2に本発明を適用した全体システムを示すが、被
検査対象であるリング状円形体は搬送部16から検査ス
テージ17へ搬送される。検査ステージ17では照明装
置18とカメラ19から構成され、カメラ19からの出
力信号は本発明に係わる画像処理装置20へ入力され
る。画像処理装置20からの出力は種々の端末から入手
可能であるが、画像モニタ21に表示することも可能で
ある。また、図1に示した濃度加算値演算部11は図4
に示すように、256バイトの濃度変換メモリ22a、
22b、ルックアップテーブル23a、23b、セクタ
加算部24a、24bを備え、また、1つのアドレス発
生部25を有している。8ビットの画像データを512
×512のルックアップテーブル23a、23bに基づ
いて各セクタ毎に加算を行い、その結果である濃度加算
値を256個の結果メモリ26a、26bに書き込むよ
うになっている。このような構成により、同時に2つの
ルックアップテーブル23a、23bによってセクタ加
算が可能である。次に本発明を鋭いバリ並びに欠けの検
出に適用する場合につき説明する。図6は、リング状円
形体1の外周に発生した鋭いバリ2を検出する方法を説
明するための図である。図6において、外径検査ウイン
ドウ14aの各画素領域にはx1乃至x10のように番
号を付与してある。バリ2を含む画素領域x6とこの両
隣り3画素領域、即ちx3乃至x5並びにx7乃至x9
の計7画素領域の各濃度加算値を加算し、更にこの合計
値を7で割ることにより、7画素領域の平均濃度加算値
を求める。今、各画素領域の濃度加算値が、x3とx9
が8、x4とx8が9、x5とx7が10で、バリのあ
るx6が17である場合、平均濃度加算値は10.14
で約10である。次に各画素領域の濃度加算値からこの
平均濃度加算値10を差し引く。この結果、x3とx9
は8−10=−2、x4とx8は9−10=−1、x5
とx7は10−1−=0であり、バリのあるx6では1
7−10=+7となる。このようにして移動平均演算部
12で得られたデータから、所定の閾値を超えたデータ
を欠陥データとして認識する。上記の例では、閾値を|
3|と定めると、x6を除く他の画素領域では欠陥とは
認識されず、画素領域x6に欠陥があることが判明し、
かつ符号がプラスであることからこの欠陥がバリである
ことが分かる。更に、得られたデータが+7ということ
から、バリの高さが概略7であることが分かる。図7に
は、図6のバリのケースとは逆に、鋭い欠け3aがリン
グ状円形体1の外周に発生した場合を説明してある。図
7の各画素領域x3乃至x5並びにx7乃至x9の濃度
加算値は、図6で示した値と同一とし、欠け3aのある
x6の値が3とする。この場合、x3乃至x9の濃度加
算値の合計は57となり、平均濃度加算値は8.14
で、約8である。各画素領域の濃度加算値からこの平均
濃度加算値を差し引くと、x3とx9は8−8=0であ
り、x4とx8は9−8=+1であり、x5とx7は1
0−8=+2であり、欠けのあるx6では3−8=−5
となる。所定閾値を|3|とすると、x6を除く他の画
素領域では欠陥とは認識されず、画素領域x6に欠陥が
あることが判明する。また、符号がマイナスであること
から、この欠陥が欠けであることが判明し、得られたデ
ータが−5であることから、欠けの深さが概略5である
ことも判明する。次に図8を用いてリング状円形体1の
外周に存在するなだらかな欠け3bを検出する方法につ
き説明する。先ず、なだらかな欠け3bを検出する方法
の概要を説明し、その後詳細に説明する。基本的な考え
方としては、上部外径ウインドウ27a並びに下部外径
ウインドウ27bとの間の中線Yを求める。上部外径
ウインドウ27a並びに下部外径ウインドウ27bを構
成する画素領域15の各々の濃度加算値の座標値から中
線Yの座標値を差し引き、その結果を所定の閾値と比
較してなだらかな欠けの存在を検出する。先ず、上部外
径ウインドウ27aを構成する各々の画素領域15の濃
度加算値の座標値y (i)と下部外径ウインドウ27
bを構成する各々の画素領域15の濃度加算値の座標y
(i)を求める。また、上部外径ウインドウ27aの
濃度加算値が0のY座標を図8のようにL、下部ウイン
ドウ27bの濃度加算値が0のY座標をM、定数をKと
すると、y (i)並びにy (i)は次のように求め
られる。
【数1】
【数2】 このようにして上部外径ウインドウ27aと下部外径ウ
インドウ27bを構成する各画素領域15の濃度加算値
を座標値として求めた後、上部外径ウインドウ27aと
下部ウインドウ27bの各々の座標値の平均値m(i)
を求める。これを式で表すと、次のようになる。
【数3】 このようにして、上下各外径ウインドウ27a、27b
のそれぞれ上下の対称の位置にある画素領域の濃度加算
値の座標値平均値が得られる。即ち、各上下の画素領域
の上下間の中点が求められる。次に得られたm(i)
加算し、一方の外径ウインドウの画素領域数で除するこ
とにより、上下の各画素領域毎の座標値平均値の更に平
均値mが求められる。即ち、
【数4】 このようにして求められた平均値mは、先に述べた図8
の中線Yの座標となる。その後上部外径ウインドウ2
7aと下部外径ウインドウ27bの各画素領域の濃度加
算値の座標値から平均値即ち中線Yの座標値を減じ差
ΔY(i)を求める。即ち、
【数5】 となる。このΔY(i)と所定の閾値との差をとること
により、なだらかな欠けが検出できる。特に、得られた
差の値の符号とその数値により、なだらかな欠け3bが
上部外径ウインドウ27aに存在するのか、下部外径ウ
インドウ27bに存在するのか、並びにその欠けの大き
さが検出できる。次に、工程中に異品種が混入した場合
にこれを検出する方法を図8を用いて説明する。図8に
おいて、リング状円形体1の外径ウインドウ14aと内
径ウインドウ14bの画素領域の内、斜線を付した中央
の画素領域28の濃度加算値から異品種の混入検査を行
う。検査は、上下左右の4方向について、外径、内径と
もに4方向全てが判定閾値の範囲外の場合に不良、即ち
異品種と判定する。
【発明の効果】リング状円形体の外周又は内周に存在す
る、バリ、欠け、異品種の混入の種別とその程度を、簡
単な方法で検出できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するブロック図である。
【図2】本発明の実施例を説明するシステム概略図であ
る。
【図3】本発明における検査対象の具体例を説明する平
面図である。
【図4】図1に示す濃度加算値演算部を示すブロック図
である。
【図5】本発明の実施例において用いる検査ウインドウ
を説明する図である。
【図6】本発明の実施例の動作を説明する図である。
【図7】本発明の他の実施例の動作を説明する図であ
る。
【図8】本発明の更に他の実施例の動作を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1…リング状円形体 2…バリ 3a…鋭い欠け 3b…なだらかな欠け 11…濃度加算部 12…移動平均演算部 13…欠陥検出部 14a…外径検査ウインドウ 14b…内径検査ウインドウ 15…画素領域 16…搬送部 17…検査ステージ 18…照明装置 19…カメラ 20…画像処理装置 21…画像モニタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月7日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 円形体の欠陥検査方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リング状物体等の
円形体に生じるバリ、欠け、異品種混入等の欠陥検査用
として好適な円形体の欠陥検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リング状物体等の円形体の製造過程で、
その周縁に発生するバリや欠けを光学的自動検査により
検出する方法は種々認められるが、その一つとして同一
出願人の特願平5−16211号に開示してある方法が
ある。この方法は、先ず円形の被検査体を一方向に配列
した複数の画素領域の集合として検出し、各画素領域毎
の濃度加算値を算出する。そして、異なる画素領域間に
おける濃度加算値の差分量を1次差分として順次算出す
る。更に算出された1次差分に基づき画素領域の異なる
領域間の各々の1次差分間の差分量を2次差分として順
次算出する。そして、この2次差分に基づいて被検査体
のバリや欠け等の欠陥を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術によると、バリや欠け等の欠陥の存在自
体は検出することができるが、その欠陥がバリ、即ち円
形体の周縁から突出しているのか、欠け、即ち円形体の
周縁から内側に欠けているかを識別することはできなか
った。本発明は、円形体の周縁に発生するバリや欠け等
の欠陥の方向を正しく識別することができる欠陥検査方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、円形体の少な
くとも外周の形状を複数の連続した画素領域からなるウ
インドウとして抽出し、抽出された前記ウインドウから
所定の数の検査対象画素領域を定め、得られた前記検査
対象画素領域の濃度加算値を各画素領域毎に求め、前記
検査対象画素領域の各々の画素領域の濃度加算値の平均
濃度加算値を求め、前記各画素領域の濃度加算値と前記
平均濃度加算値との差を求めることにより前記円形体の
欠陥を検出する円形体の欠陥検査方法を提供する。
【0005】 また本発明は、前記円形体がリング状であ
って、前記ウインドウの抽出を前記円形体の外周と内周
にてそれぞれ抽出する円形体の欠陥検査方法を提供す
る。
【0006】 また本発明は、円形体の少なくとも外周に
おいて互いに対向する位置の形状を各々複数の連続した
画素領域からなる第1ウインドウ並びに第2ウインドウ
として抽出し、前記第1並びに第2ウインドウから所定
の数の画素領域からなる第1並びに第2検査対象画素領
域を定め、前記第1並びに第2検査対象画素領域の各画
素領域の濃度加算値を単位座標値として求め、前記第1
並びに第2検査対象画素領域の対応する画素領域の前記
単位座標値の単位平均値を求め、前記単位平均値を加算
し更にこの加算値を前記所定の数で徐することにより前
記第1並びに第2検査対象画素領域間の濃度加算値の座
標平均値を前記第1並びに第2検査対象画素領域間の中
心座標値として設定し、この中心座標値と前記第1並び
に第2検査対象画素領域の前記各単位座標値との差を求
め、得られたデータから前記円形体の少なくとも外周の
欠陥を検出する円形体の欠陥検出方法を提供する。
【0007】 また本発明は、前記円形体がリング状であ
って、前記第1ウインドウ並びに第22ウインドウを前
記円形体の内周の互いに対向する位置において抽出する
円形体の欠陥検査方法を提供する。
【0008】 さらに本発明は、リング状円形体の外周の
形状を複数の連続した画素領域からなる外径ウインドウ
として抽出し、この外径ウインドウを構成する各画素領
域の濃度加算値を算出し、前記円形体の内周の形状を前
記外径ウインドウの画素領域に対応する如く複数の連続
した画素領域からなる内径ウインドウとして抽出し、こ
の内径ウインドウを構成する各画素領域の濃度加算値を
算出し、前記外径ウインドウ並びに外径ウインドウの対
応する前記画素領域の濃度加算値を比較することにより
異品種混入を検出する円形体の欠陥検査方法を提供す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる円形体の
形状検査装置の一実施例の構成を示すブロック図であ
り、図2は、本発明に係わる円形体の形状検査装置が適
用されたリング状円形体検査システムの全体構成を示す
ブロック図である。この検査システムは、ゴム製のリン
グ状円形体の欠陥を検出するものである。図3には被検
査対象であるリング状円形体1を示してあるが、このリ
ング状円形体1はゴム製で、外径が約20mm、内径が
約10mm程度に形成してなるものである。このゴム製
のリング状円形体1の製造時において、外周部及び内周
部にバリ2や欠け3が生じている場合には、不良品とし
て排除することが必要である。特に欠けについては、鋭
い欠け3aの場合となだらかな欠け3bがあり、これら
のいずれをも不良品として排除を要する。また、工程中
において異種品の混入があった場合には、これを排除す
ることも要求される。
【0010】 本発明に係わる実施例は、図1に示すよう
に検査対象の画像データは、濃度加算値演算部11、移
動平均演算部12並びに欠陥検出部13から構成されて
いる。即ち、図1の画像データに基づき、図5に示すよ
うな被検査対象であるリング状円形体1に対して外径検
査ウインドウ14a並びに内径検査ウインドウ14bが
得られる。これら外径検査ウインドウ14a並びに内径
検査ウインドウ14bは、リング状円形体1の外周並び
に内周に沿って一方向に配列した複数の画素領域15の
集合として検出し、濃度加算値演算部11では、各画素
領域15毎の濃度加算値をそれぞれ算出する。
【0011】 図2に本発明を適用した全体システムを示
すが、被検査対象であるリング状円形体は搬送部16か
ら検査ステージ17へ搬送される。検査ステージ17で
は照明装置18とカメラ19から構成され、カメラ19
からの出力信号は本発明に係わる画像処理装置20へ入
力される。画像処理装置20からの出力は種々の端末か
ら入手可能であるが、画像モニタ21に表示することも
可能である。
【0012】 また、図1に示した濃度加算値演算部11
は図4に示すように、256バイトの濃度変換メモリ2
2a、22b、ルックアップテーブル23a、23b、
セクタ加算部24a、24bを備え、また、1つのアド
レス発生部25を有している。8ビットの画像データを
512×512のルックアップテーブル23a、23b
に基づいて各セクタ毎に加算を行い、その結果である濃
度加算値を256個の結果メモリ26a、26bに書き
込むようになっている。このような構成により、同時に
2つのルックアップテーブル23a、23bによってセ
クタ加算が可能である。
【0013】 次に本発明を鋭いバリ並びに欠けの検出に
適用する場合につき説明する。図6は、リング状円形体
1の外周に発生した鋭いバリ2を検出する方法を説明す
るための図である。図6において、外径検査ウインドウ
14aの各画素領域にはx1乃至x10のように番号を
付与してある。バリ2を含む画素領域x6とこの両隣り
3画素領域、即ちx3乃至x5並びにx7乃至x9の計
7画素領域の各濃度加算値を加算し、更にこの合計値を
7で割ることにより、7画素領域の平均濃度加算値を求
める。
【0014】 今、各画素領域の濃度加算値が、x3とx
9が8、x4とx8が9、x5とx7が10で、バリの
あるx6が17である場合、平均濃度加算値は10.1
4で約10である。次に各画素領域の濃度加算値からこ
の平均濃度加算値10を差し引く。この結果、x3とx
9は8−10=−2、x4とx8は9−10=−1、x
5とx7は10−1−=0であり、バリのあるx6では
17−10=+7となる。このようにして移動平均演算
部12で得られたデータから、所定の閾値を超えたデー
タを欠陥データとして認識する。
【0015】 上記の例では、閾値を|3|と定めると、
x6を除く他の画素領域では欠陥とは認識されず、画素
領域x6に欠陥があることが判明し、かつ符号がプラス
であることからこの欠陥がバリであることが分かる。更
に、得られたデータが+7ということから、バリの高さ
が概略7であることが分かる。
【0016】 図7には、図6のバリのケースとは逆に、
鋭い欠け3aがリング状円形体1の外周に発生した場合
を説明してある。図7の各画素領域x3乃至x5並びに
x7乃至x9の濃度加算値は、図6で示した値と同一と
し、欠け3aのあるx6の値が3とする。この場合、x
3乃至x9の濃度加算値の合計は57となり、平均濃度
加算値は8.14で、約8である。各画素領域の濃度加
算値からこの平均濃度加算値を差し引くと、x3とx9
は8−8=0であり、x4とx8は9−8=+1であ
り、x5とx7は10−8=+2であり、欠けのあるx
6では3−8=−5となる。
【0017】 所定閾値を|3|とすると、x6を除く他
の画素領域では欠陥とは認識されず、画素領域x6に欠
陥があることが判明する。また、符号がマイナスである
ことから、この欠陥が欠けであることが判明し、得られ
たデータが−5であることから、欠けの深さが概略5で
あることも判明する。
【0018】 次に図8を用いてリング状円形体1の外周
に存在するなだらかな欠け3bを検出する方法につき説
明する。先ず、なだらかな欠け3bを検出する方法の概
要を説明し、その後詳細に説明する。基本的な考え方と
しては、上部外径ウインドウ27a並びに下部外径ウイ
ンドウ27bとの間の中線Yを求める。上部外径ウイ
ンドウ27a並びに下部外径ウインドウ27bを構成す
る画素領域15の各々の濃度加算値の座標値から中線Y
の座標値を差し引き、その結果を所定の閾値と比較し
てなだらかな欠けの存在を検出する。
【0019】 先ず、上部外径ウインドウ27aを構成す
る各々の画素領域15の濃度加算値の座標値y (i)
と下部外径ウインドウ27bを構成する各々の画素領域
15の濃度加算値の座標y (i)を求める。また、上
部外径ウインドウ27aの濃度加算値が0のY座標を図
8のようにL、下部ウインドウ27bの濃度加算値が0
のY座標をM、定数をKとすると、y (i)並びにy
(i)は次のように求められる。
【数1】
【数2】 このようにして上部外径ウインドウ27aと下部外径ウ
インドウ27bを構成する各画素領域15の濃度加算値
を座標値として求めた後、上部外径ウインドウ27aと
下部ウインドウ27bの各々の座標値の平均値m(i)
を求める。これを式で表すと、次のようになる。
0020
【数3】 このようにして、上下各外径ウインドウ27a、27b
のそれぞれ上下の対称の位置にある画素領域の濃度加算
値の座標値平均値が得られる。即ち、各上下の画素領域
の上下間の中点が求められる。次に得られたm(i)
加算し、一方の外径ウインドウの画素領域数で除するこ
とにより、上下の各画素領域毎の座標値平均
【数4】 その後上部外径ウインドウ27aと下部外径ウインドウ
27bの各画素領域の濃度加算値の座標値から平均値即
ち中線Yの座標値を減じ差ΔY(i)を求める。即
ち、
【数5】 となる。
0021】このΔY(i)と所定の閾値との差をとる
ことにより、なだらかな欠けが検出できる。特に、得ら
れた差の値の符号とその数値により、なだらかな欠け3
bが上部外径ウインドウ27aに存在するのか、下部外
径ウインドウ27bに存在するのか、並びにその欠けの
大きさが検出できる。
0022】次に、工程中に異品種が混入した場合にこ
れを検出する方法を図を用いて説明する。図におい
て、リング状円形体1の外径ウインドウ14aと内径ウ
インドウ14bの画素領域の内、斜線を付した中央の画
素領域28の濃度加算値から異品種の混入検査を行う。
検査は、上下左右の4方向について、外径、内径ともに
4方向全てが判定閾値の範囲外の場合に不良、即ち異品
種と判定する。
0023
【発明の効果】リング状円形体の外周又は内周に存在す
る、バリ、欠け、異品種の混入の種別とその程度を、簡
単な方法で検出できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するブロック図である。
【図2】本発明の実施例を説明するシステム概略図であ
る。
【図3】本発明における検査対象の具体例を説明する平
面図である。
【図4】図1に示す濃度加算値演算部を示すブロック図
である。
【図5】本発明の実施例において用いる検査ウインドウ
を説明する図である。
【図6】本発明の実施例の動作を説明する図である。
【図7】本発明の他の実施例の動作を説明する図であ
る。
【図8】本発明の更に他の実施例の動作を説明する図で
ある。
【図9】本発明の更に他の実施例の動作を説明する図で
ある。
【符号の説明】 1…リング状円形体 2…バリ 3a…鋭い欠け 3b…なだらかな欠け 11…濃度加算部 12…移動平均演算部 13…欠陥検出部 14a…外径検査ウインドウ 14b…内径検査ウインドウ 15…画素領域 16…搬送部 17…検査ステージ 18…照明装置 19…カメラ 20…画像処理装置 21…画像モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秦 久典 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形体の少なくとも外周の形状を複数の
    連続した画素領域からなるウインドウとして抽出し、抽
    出された前記ウインドウから所定の数の検査対象画素領
    域を定め、得られた前記検査対象画素領域の濃度加算値
    を各画素領域毎に求め、前記検査対象画素領域の各々の
    画素領域の濃度加算値の平均濃度加算値を求め、前記各
    画素領域の濃度加算値と前記平均濃度加算値との差を求
    めることにより前記円形体の欠陥を検出することを特徴
    とする円形体の欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 前記円形体がリング状であって、前記ウ
    インドウの抽出を前記円形体の外周と内周にてそれぞれ
    抽出することを特徴とする請求項1記載の円形体の欠陥
    検査方法。
  3. 【請求項3】 円形体の少なくとも外周において互いに
    対向する位置の形状を各々複数の連続した画素領域から
    なる第1ウインドウ並びに第2ウインドウとして抽出
    し、前記第1並びに第2ウインドウから所定の数の画素
    領域からなる第1並びに第2検査対象画素領域を定め、
    前記第1並びに第2検査対象画素領域の各画素領域の濃
    度加算値を単位座標値として求め、前記第1並びに第2
    検査対象画素領域の対応する画素領域の前記単位座標値
    の単位平均値を求め、前記単位平均値を加算し更にこの
    加算値を前記所定の数で徐することにより前記第1並び
    に第2検査対象画素領域間の濃度加算値の座標平均値を
    前記第1並びに第2検査対象画素領域間の中心座標値と
    して設定し、この中心座標値と前記第1並びに第2検査
    対象画素領域の前記各単位座標値との差を求め、得られ
    たデータから前記円形体の少なくとも外周の欠陥を検出
    することを特徴とする円形体の欠陥検出方法。
  4. 【請求項4】 前記円形体がリング状であって、前記第
    1ウインドウ並びに第22ウインドウを前記円形体の内
    周の互いに対向する位置において抽出することを特徴と
    する請求項3記載の円形体の欠陥検査方法。
  5. 【請求項5】リング状円形体の外周の形状を複数の連続
    した画素領域からなる外径ウインドウとして抽出し、こ
    の外径ウインドウを構成する各画素領域の濃度加算値を
    算出し、前記円形体の内周の形状を前記外径ウインドウ
    の画素領域に対応する如く複数の連続した画素領域から
    なる内径ウインドウとして抽出し、この内径ウインドウ
    を構成する各画素領域の濃度加算値を算出し、前記外径
    ウインドウ並びに外径ウインドウの対応する前記画素領
    域の濃度加算値を比較することにより異品種混入を検出
    することを特徴とする円形体の欠陥検査方法。
JP9094293A 1997-03-07 1997-03-07 円形体の欠陥検査方法 Withdrawn JPH10255056A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109115800A (zh) * 2018-08-20 2019-01-01 深圳市杰恩世智能科技有限公司 一种产品毛刺的快速检测及长度精确测量方法
CN109900707A (zh) * 2019-03-20 2019-06-18 湖南华曙高科技有限责任公司 一种铺粉质量检测方法、设备以及可读存储介质
CN112781452A (zh) * 2021-03-25 2021-05-11 湘潭大学 一种子弹底火顶部外观缺陷检测方法

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CN109115800B (zh) * 2018-08-20 2022-04-12 深圳市杰恩世智能科技有限公司 一种产品毛刺的快速检测及长度精确测量方法
CN109900707A (zh) * 2019-03-20 2019-06-18 湖南华曙高科技有限责任公司 一种铺粉质量检测方法、设备以及可读存储介质
CN109900707B (zh) * 2019-03-20 2021-07-02 湖南华曙高科技有限责任公司 一种铺粉质量检测方法、设备以及可读存储介质
CN112781452A (zh) * 2021-03-25 2021-05-11 湘潭大学 一种子弹底火顶部外观缺陷检测方法
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