JPH10255239A - インダクティブ/mr複合型薄膜磁気ヘッド - Google Patents

インダクティブ/mr複合型薄膜磁気ヘッド

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Publication number
JPH10255239A
JPH10255239A JP9067506A JP6750697A JPH10255239A JP H10255239 A JPH10255239 A JP H10255239A JP 9067506 A JP9067506 A JP 9067506A JP 6750697 A JP6750697 A JP 6750697A JP H10255239 A JPH10255239 A JP H10255239A
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JP
Japan
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coil
magnetic
film
insulating layer
head
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Application number
JP9067506A
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English (en)
Inventor
Fuminori Higami
文範 樋上
Masayuki Takagishi
雅幸 高岸
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Read Rite SMI Corp
Original Assignee
Read Rite SMI Corp
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Publication date
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    • G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33—Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39—Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903—Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • G11B5/3967—Composite structural arrangements of transducers, e.g. inductive write and magnetoresistive read
    • G—PHYSICS
    • G11—INFORMATION STORAGE
    • G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109—Details
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速・高密度記録の実現と同時に、NLTS
を低減させて読取りエラーの発生を防止する。 【解決手段】 1対の上部及び下部磁性膜33、24の
間に、磁気ギャップ層28と導体コイル32と絶縁層2
9、30、31とを積層した書込み用のインダクティブ
ヘッド27と、下部磁性膜を兼用する上シールド24と
下シールド23との間に挟まれたMR素子25からなる
読出し用の磁気抵抗(MR)ヘッド26とを備えるイン
ダクティブ/MR複合型薄膜磁気ヘッドにおいて、導体
コイルを、多数のセグメントからなる下側コイル部分3
2aを第1の絶縁層29の上に形成し、かつ下側コイル
部分の上に積層した第2の絶縁層30、上部磁性膜、及
び第3の絶縁層31の上から、その各端部が下側コイル
部分のセグメントの各端部と交互に接続されるように、
多数のセグメントからなる上側コイル部分32bを形成
して、上部磁性膜の周囲にソレノイド状に巻回した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書込み用のインダ
クティブヘッドと読出し用の磁気抵抗(MR)ヘッドと
を一体的に備え、例えばハードディスク装置など、コン
ピュータ・ワードプロセッサ等の様々な機器の記録再生
装置に使用されるインダクティブ/MR複合型薄膜磁気
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】最近は、コンピュータ等の磁気ディスク
装置に使用される薄膜磁気ヘッドにおいて、書込み用の
インダクティブヘッドと読出し用のMRヘッドと一体化
した複合型薄膜磁気ヘッドが採用されている。この複合
型薄膜磁気ヘッドは、MRヘッドは再生感度が大きくか
つその再生出力が記録媒体との相対速度に依存しないた
め、トラック幅の縮小及びコイル巻数の低減による低イ
ンピーダンス化が可能となり、磁気記録の高密度化、装
置の小型化および高出力化を達成することができる。
【0003】従来の複合型薄膜磁気ヘッドは、例えば図
7及び図8に示されるように、絶縁下地膜を被着したセ
ラミック基板1上に、下シールド2及び上シールド3で
挟まれたMR素子4からなるMRヘッド5を形成し、そ
の上に前記上シールドを下部磁性膜として磁気ギャップ
膜6、有機絶縁層7、8、導体コイル9及び上部磁性膜
10を積層したインダクティブヘッド11を形成する。
導体コイル9は、一般にホトリソグラフィ技術を用いた
導電材料のめっきにより、バックギャップ12を中心と
した渦巻状に形成される。
【0004】信号の記録媒体13への記録は、図9Aに
示すような方形波の書込み電流を、コイル10に引出線
14、15を通じて印加して、前記両磁性膜先端の上下
ポール部分間の磁気変換ギャップ16に磁束を発生さ
せ、書込み電流のプラスとマイナスが入れ換わるタイミ
ングで、磁化遷移(トランジション)と呼ばれる磁化反
転領域を生じさせることにより行う。記録された信号
は、この磁化遷移が前記上下シールドの間を通過するタ
イミングで、MR素子4を通る記録媒体からの磁束が変
化し、それがMR素子の抵抗を変化させることにより、
電気信号として忠実に再生される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような複合型薄膜
磁気ヘッドにおいて高速・高密度記録を実現するために
は、優れた記録能力を有する書込みヘッドが必要であ
る。しかしながら、記録媒体に高密度で信号を書き込む
場合、隣接する磁化遷移が互いに干渉して、ノンリニア
・トランジション・シフト(nonlinear transition shi
ft=NLTS)と呼ばれる書込み位置の非線形なずれが
記録媒体に生じ、これが信号の再生時に読取りエラーを
増加させるという問題がある。
【0006】図7及び8に示す従来のインダクティブヘ
ッドは、渦巻状コイル10のコイル長に対応した抵抗及
びインダクタンスを有するが、インダクタンスは、前記
コイルの最外周により囲まれる面積に関して正の相関関
係を有する。しかもインダクタンスは、その周囲に存在
する上部磁性膜11や上シールド4など磁性体の影響
で、コイル単体の場合より大きくなる。前記コイル抵抗
及びインダクタンスが大きくなると、インピーダンスが
大きくなるので、コイルを流れる書込み電流には、その
インピーダンスによる遅れ成分が生じる。
【0007】この遅れが大きくなると、図9Bに示すよ
うに、書込み電流の方形波に「なまり」と呼ばれる歪み
が生じ、書込み電流のプラスとマイナスが入れ換わる時
間、即ち立ち上がり時間が大きくなる。書込み電流の立
ち上がり時間が大きいと、磁気変換ギャップに発生する
磁束の向きが反転する時間、即ち磁束の立ち上がり時間
が大きくなる。磁束の立ち上がり時間とNLTSとの間
に、図10に示すような正の相関関係があるので、NL
TSを低減させるためには、前記コイルのインダクタン
スを小さくして、書込み電流の立ち上がり時間を小さく
することが重要である。
【0008】また、上側及び下側磁性膜のヨーク部分に
は、コイルを流れる書込み電流による渦電流損が生じ、
これが上下ポール部分間に発生する磁場の高周波成分に
遅れを生じさせる。従って、前記両磁性膜における渦電
流損を減少させれば、同様に磁束の立ち上がり時間を短
くしてNLTSを低減させることができる。前記両磁性
膜の渦電流損は、そのヨーク長即ち磁路長L’を短くす
れば減少できるが、そのためには、前記コイルの1ター
ン当たりのピッチを小さくする必要がある。
【0009】ところが、上述したホトリソグラフィ技術
による従来の渦巻状コイルは、その縦横比(アスペクト
比)に製造技術上制限があることから、コイルピッチを
小さくする場合、コイルの厚さが制限される。このた
め、コイル抵抗には、磁路長との間に図3に破線で示す
ような反比例の関係がある。他方、コイル抵抗は、前記
引出線及びコイルなどで構成される電気回路上の制約か
ら、或る上限値以上に大きくできない。このため、磁路
長即ち前記両磁性膜のヨーク長は、コイル抵抗の設定値
により最小値が決定される。従って、上側及び下側磁性
膜の渦電流損を減少させることによりNLTSを低減さ
せることには限界がある。
【0010】そこで、本発明は、上述した従来の問題点
を考慮してなされたものであり、その目的は、高速・高
密度記録を実現しつつ、NLTSを低減して読取りエラ
ーの発生を防止することができるインダクティブ/MR
複合型薄膜磁気ヘッドを提供することである。
【0011】更に本発明の目的は、従来の製造技術をそ
のまま利用して、比較的安価にかつ簡単に製造すること
ができるインダクティブ/MR複合型薄膜磁気ヘッドを
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のインダクティブ
/MR複合型薄膜磁気ヘッドは、上述した目的を達成す
るためのものであり、1対の上部及び下部磁性膜の間に
磁気ギャップ層と導体コイルと絶縁層とを積層した書込
み用のインダクティブヘッドと、前記下部磁性膜を兼用
する上シールドと下シールドとの間に挟まれたMR素子
からなる読出し用の磁気抵抗(MR)ヘッドとを備え、
前記導体コイルが、上部又は下部磁性膜の周囲に絶縁層
を介して巻回したソレノイド状に形成されていることを
特徴とする。
【0013】このようなソレノイド状の導体コイルを書
込み用ヘッドに用いるにより、渦巻き状のコイルを用い
た従来のインダクティブ/MR複合型薄膜磁気ヘッドに
比して、仮令コイル長が同じであっても、コイルの最外
周により囲まれる面積が大幅に減少するので、そのイン
ダクタンスを大幅に小さくすることができ、書込み電流
の立ち上がり時間が大幅に縮小される。しかも、上部及
び下部磁性膜のヨーク長即ち磁路長を大幅に短縮できる
ので、該磁性膜を流れる書込み電流の渦電流損を大幅に
減少させることができ、磁束の立ち上がり時間を大幅に
縮小することができる。
【0014】この場合に、少なくとも導体コイルを巻回
した部分の上部又は下部磁性膜の幅を磁路長以下にする
と好都合であり、好適には磁路長の1/2以下に、特に
30μm以下にすると、より一層好都合である。
【0015】また、前記導体コイルが、上部及び下部磁
性膜双方の周囲に巻回されると、より一層磁路長を短く
することができ、それにより書込み電流の渦電流損がよ
り一層小さくなるので、好都合である。
【0016】前記導体コイルは、多数のセグメントから
なる下側コイル部分を第1の絶縁層の上に形成し、下側
コイル部分の上に積層した第2の絶縁層、上部又は下部
磁性膜、及び第3の絶縁層の上から、その各端部が下側
コイル部分のセグメントの各端部と交互に接続されるよ
うに、多数のセグメントからなる上側コイル部分を形成
することにより、従来のインダクティブヘッドの成膜技
術をそのまま利用して製造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明について添付図面を
参照しつつ実施例を用いて詳細に説明する。図1及び図
2は、本発明によるインダクティブ/MR複合型薄膜磁
気ヘッドの第1実施例を示している。この複合型薄膜磁
気ヘッドは、Al2O3−TiC系のセラミック材料から
なる基板21表面に、アルミナ又はSiなどの絶縁下地
膜22を被着し、その上にパーマロイ系合金、コバルト
系合金、鉄系センダスト合金などの軟磁性材料をめっき
又はスパッタ蒸着してなる下シールド23及び上シール
ド24と、それらの間に挟まれたMR素子25とを有す
る読出し用のMRヘッド26が形成されている。MR素
子25は、アルミナなど絶縁膜からなる上下ギャップ層
の間に設けられたNiFeなどからなる磁気抵抗薄膜、再
生信号の歪み低減のためのバイアス膜、磁区安定膜など
で構成される。
【0018】書込み用のインダクティブヘッド27は、
その下部磁性膜を兼ねる上シールド24上に形成され
た、磁気変換ギャップを形成するためのアルミナからな
る磁気ギャップ膜28と、ノボラック系樹脂からなる有
機絶縁層29、30、31と、Cuからなる書込み用の
導体コイル32と、NiFeのめっき膜からなる上部磁性
膜33と、それらの上に積層した上部保護層34とを有
する。第1及び第2絶縁層29、30は下部磁性膜24
と上部磁性膜33との間に、第3絶縁層31は上部磁性
膜33の上に形成されている。
【0019】本実施例のコイル32は、上部磁性膜33
の周囲に記録媒体対向面35に垂直な軸線iに沿って、
前記両磁性膜先端のポール部付近からバックギャップ3
6付近まで、均等な間隔で多数回巻き付けたソレノイド
状に形成されている。コイル32の両端には、それぞれ
外部回路に接続するための引出線37、38が接続され
ている。
【0020】このソレノイド状コイルは、図3に示すよ
うに、従来の製造技術を利用して形成することができ
る。先ず、磁気ギャップ膜28の上に、従来と同様にノ
ボラック樹脂を塗布しかつベークして第1絶縁層29を
成膜する。次に、第1絶縁層29の上に、ホトリソグラ
フィ技術を用いてCuをパターニングすることにより、
下側コイル部分32aを形成する(図3A)。下側コイ
ル部分32aは、記録媒体対向面35に対して概ね平行
に一定の間隔で配置された多数の同一の長さ・幅及び厚
さを有する直線状のセグメントからなる。
【0021】次に、第2絶縁層30をコイル32の幅よ
り狭く、前記各下側セグメントの両端が十分に露出する
ように、ノボラック樹脂を塗布しかつベークして形成す
る。上部磁性膜33は、第2絶縁層30上のヨーク部分
が、前記各下側コイル部分の両端を十分に露出させたコ
イル32の幅より狭い一定の幅で、先端のポール部分が
所定のトラック幅を有するように、従来のホトリソグラ
フィ技術を用いたパターニングにより、所望の形状に形
成する(図3B)。
【0022】上部磁性膜33のヨーク部分の上には、ノ
ボラック樹脂を塗布しかつベークすることにより、第3
絶縁層31を成膜する。第3絶縁層31は、少なくとも
前記ヨーク部分を被覆して電気的に絶縁し、かつ下側コ
イル部分32aの各セグメント両端が十分に露出するよ
うに、コイル32の幅より狭く形成する。
【0023】次に、図3C及び図3Dに示すように、ホ
トリソグラフィ技術を用いてCuをパターニングするこ
とにより、第3絶縁層31の上から上側コイル部分32
bを形成する。上側コイル部分32bは、その両端が下
側コイル部分32aの隣接する各セグメントの露出する
端部に交互に接続するように、記録媒体対向面35に対
して斜めにかつ互いに平行に一定の間隔で配置された、
多数の同一の長さ・幅及び厚さを有する直線状のセグメ
ントからなる。
【0024】上述したように、本発明によれば、書込み
用のコイル32を上部磁性膜33を中心としたソレノイ
ド状に形設したことにより、該コイルが取り巻く面積
が、同じコイル長の従来の渦巻き状コイルに比して小さ
くなり、従ってそのインダクタンスも小さくなる。その
ため、書込み時に、コイル32両端に電圧を加えた場合
に発生する電流の立ち上がり時間が早くなるので、NL
TSを有効に低減させることができる。
【0025】更に本発明によれば、上部磁性膜33の磁
路長Lが、従来の渦巻き状コイルに比して大幅に短くな
るので、コイルを流れる書込み電流により両磁性膜に生
じる渦電流損が減少する。そのため、書込み時に、前記
上下ポール部分間における磁束の立ち上がり時間が小さ
くなる。従って、NLTSをより一層改善することがで
きる。
【0026】更に、本実施例では、コイル32を流れる
電流により発生する磁場が上部磁性膜33に集中するの
で、磁束の発生部位から記録媒体対向面35までの距離
が、従来に比して短くなり、そのために、上述した渦電
流損の減少に加えて、前記ポール部分からの磁束の漏れ
が少なくなる。その結果、書込み磁場が従来よりも大き
くなり、NLTSを更に減少させることができる。
【0027】また、別の実施例では、コイル32を、上
記実施例のように上部磁性膜33のポール部分付近から
バックギャップ36付近まで全長に亘って巻回するので
はなく、ポール部分側に片寄らせて配設することができ
る。これにより、磁束の発生部位から記録媒体対向面3
5までの距離を更に短くすることができる。
【0028】本願発明者は、上部磁性膜33の前記ヨー
ク部分の幅をその磁路長L以下に、好しくは磁路長Lの
1/2以下に、より好しくは30μm以下に設定する
と、磁路長に対するコイル32のコイル抵抗の観点から
好ましいことを確認した。
【0029】実際に、図1及び図2に示す実施例の複合
型薄膜磁気ヘッドについて、例えば上部磁性膜33のヨ
ーク部分の幅をW=20μm、13μm、磁路長をL=
60μm、23μmなどに設定して、磁路長(ヨーク
長)Lとコイル32の電気抵抗との関係を測定したとこ
ろ、図4に実線で示す結果が得られた。磁路長L=23
μmの磁気ヘッドの場合、コイル抵抗は約9Ωであっ
た。これに対し、同程度のコイル抵抗を有する従来の渦
巻き状コイルの磁気ヘッドの場合、磁路長はL’=90
μmであった。従って、本実施例では、インダクタンス
を約70nH小さくすることができ、ターン数15の渦
巻き状コイルの磁気ヘッドと比較して、NLTSを約2
0%改善することができた。
【0030】図5は、本発明によるインダクティブ/M
R複合型薄膜磁気ヘッドの第2実施例を示している。本
実施例では、インダクティブヘッド27の上側磁性膜3
3及び下側磁性膜即ちMR素子25の上シールド24の
両方に、ソレノイド状の導体コイル39が巻回されてい
る。導体コイル39は、前記下側磁性膜に巻回した第1
コイル40と、前記上側磁性膜に巻回した第2コイル4
1とからなる。前記第1及び第2コイルは、一方の端部
において互いに電気的に直列に接続され、かつ他方の端
部において引出線42(図5に第1コイル側のみを図
示)を介して外部の電気回路に接続されている。別の実
施例では、前記第1及び第2コイルの両端をそれぞれ別
個の引出線で外部回路に接続することもできる。
【0031】MRヘッド26は、MR素子25が下シー
ルド23と上シールド24との間にそれぞれ絶縁膜4
3、44を介して配置されている。上シールド24は、
図5に併せて良く示されるように、記録媒体上の磁化遷
移から発生する磁場以外の好ましくない磁場からMR素
子を遮蔽するという機能を発揮し得る十分な大きさを有
するMR素子25側のシールド部分45と、それより後
方の第1コイル40を巻回させた部分46とからなる。
【0032】第1コイル40は、第1実施例の導体コイ
ル32と同様にして形成される。先ず、シールド部分4
5より後方の絶縁膜44上にノボラック樹脂の第1絶縁
層47を成膜し、その上にホトリソグラフィ技術を用い
てCuのパターニングにより下側コイル部分40aを形
成する。下側コイル部分40aも同様に、記録媒体対向
面35に対して概ね平行に一定の間隔で配置された多数
の同一の長さ・幅及び厚さを有する直線状のセグメント
から構成される。このとき、下側コイル部分40aの最
も内側のセグメントには、図5に示すように、後述する
上側コイル部分のセグメントが接続されない方の端部を
延長して、第2コイル41との接続用端子部46が設け
られている。
【0033】次に、同じくノボラック樹脂の第2絶縁層
49を、第1コイル40の幅より狭くかつ前記下側コイ
ル部分の各セグメントの両端が十分に露出するように形
成する。そして、軟磁性材料をめっきすることにより、
所定形状の上シールド24を絶縁膜44及び第2絶縁層
49上に形成する。図5の実施例では、上シールドのコ
イル巻回部分46を、下側コイル部分40aの両端を十
分に露出させるべく第1コイル40より狭幅にして、全
体の形状をT字形にした。
【0034】上シールド24の上には、従来のインダク
ティブヘッドと同様の手法で、少なくとも下側コイル部
分40aの領域においてその各セグメント両端が十分に
露出するように、磁気ギャップ層28を成膜する。次
に、磁気ギャップ層28の上にノボラック樹脂の第3絶
縁層50を、前記コイル巻回部分を電気的に絶縁し、か
つ下側コイル部分40aの各セグメント両端を十分に露
出させるように、第1コイル40の幅より狭く形成す
る。
【0035】次に、第3絶縁層50の上からホトリソグ
ラフィ技術を用いてCuをパターニングすることによ
り、第1コイル40の上側コイル部分40bを形成す
る。上側コイル部分40bは、記録媒体対向面35に対
して斜めにかつ互いに平行に一定の間隔で配置された、
多数の同一の長さ・幅及び厚さを有する直線状のセグメ
ントからなり、その両端が、下側コイル部分40aの隣
接する前記セグメントの露出する各端部に交互に接続さ
れて、第1コイル40を形成する。
【0036】第1コイル40の上には、ノボラック樹脂
を塗布しかつベークして、前記第1コイルの接続用端子
部48が露出するように第4絶縁層51を形成する。次
に、前記第4絶縁層の上に、図3に関連して説明した第
1実施例の導体コイル32と同様の製造工程により、第
5及び第6絶縁層52、53、それぞれ多数のセグメン
トからなる下側及び上側コイル部分41a、41b、並
びに上側磁性膜33を積層して、第2コイル41を形成
する。このとき、下側コイル部分41aの最も内側のセ
グメントは、上側コイル部分41bと接続されない方の
端部を延長させて、第1コイル40の接続用端子部48
と結合させる。これにより、第1コイル40と第2コイ
ル41とを接続させる。
【0037】第2実施例の複合型薄膜磁気ヘッドによれ
ば、導体コイルを上側及び下側磁性膜に分けて巻回する
ことにより、磁路長Lを第1実施例の場合よりも短くす
ることができる。従って、NLTSをより一層改善する
ことができる。図5の実施例において、上シールド24
のシールド部分45の幅を80μm、コイル巻回部分4
6の幅を15μmとし、磁路長をL=18μmとしたと
ころ、NLTSを約25%改善することができた。
【0038】図7は、上記第2実施例に変更を加えた本
発明の第3実施例を示している。本実施例では、基板2
1上に絶縁下地膜22を通常よりも厚く形成し、かつ第
1コイル40を形成する領域付近に予めスパッタリング
などにより凹所54を設けた後、下シールド23を形成
する。凹所54は、下シールド23が記録媒体上の磁化
遷移から発生する磁場以外の好ましくない磁場のMR素
子への影響を防止し得るように、MR素子25から十分
に離隔した位置に設ける。
【0039】下シールド23の上に、MR素子25及び
それを上下に挟む絶縁膜43、44を形成した後、凹所
54内にノボラック樹脂を塗布しかつベークして、第1
絶縁層47を形成する。次に、第1絶縁層47の上に、
第2実施例と同様にCuをパターニングすることによ
り、記録媒体対向面35に概ね平行に一定の間隔で配置
された多数の同一の長さ・幅及び厚さを有する直線状の
セグメントからなる第1コイル40の下側コイル部分4
0aを形成する。
【0040】上側コイル部分40bと接続される下側コ
イル部分40aの両端部は、通常凹所54内に配置され
るが、別の実施例では、凹所から基板表面まで延長させ
ることができる。また、下側コイル部分40aの最も内
側のセグメントは、前記上側コイル部分のセグメントが
接続されない方の端部に、第2コイル41との接続用端
子部が設けられる。
【0041】凹所54内には、下側コイル部分40aの
上からノボラック樹脂を充填し、ベークして第2絶縁層
49を形成する。第2絶縁層49の上面が、前記凹所以
外の基板表面と同一平面をなすと好都合である。次に、
前記基板表面に軟磁性材料をめっきして、上シールド2
4を成膜する。
【0042】本実施例の上シールド24も、少なくとも
第1コイル40が配置される凹所54の領域では、第1
コイル40より幅を狭く、前記下側コイル部分の各セグ
メントの両端が十分に露出するように、例えば図6の第
2実施例と同様のT字形に形成する。しかし本実施例で
は、第2実施例と異なり、上シールドを平坦な表面上に
形成できる点において、製造上有利である。尚、下側コ
イル部分40aは、凹所54内で第2絶縁層49により
前記上シールドとの間で十分な電気的絶縁性が確保され
るような高さに予め設定されている。
【0043】第2実施例の場合と同様に、上シールド2
4の上には、少なくとも下側コイル部分40aの領域に
おいてその各セグメント両端が十分に露出するように、
磁気ギャップ層28を成膜し、かつその上に、ノボラッ
ク樹脂の第3絶縁層50を、前記上シールドを電気的に
絶縁し、かつ下側コイル部分40aの各セグメント両端
を十分に露出させるように、第1コイル40の幅より狭
く形成する。
【0044】次に、第3絶縁層50の上から、同様に記
録媒体対向面35に対して斜めにかつ互いに平行に一定
の間隔で配置された、多数の同一の長さ・幅及び厚さを
有する直線状のセグメントからなる第1コイル40の上
側コイル部分40bを形成する。前記上側コイル部分4
0bの両端は、下側コイル部分40aの隣接する前記セ
グメントの露出する各端部に交互に接続される。
【0045】第1コイル40の上には、第2実施例と同
様にして、前記第1コイルの接続用端子部を露出させて
ノボラック樹脂の第4絶縁層51を形成し、更に、第5
及び第6絶縁層52、53、それぞれ多数のセグメント
からなる下側及び上側コイル部分41a、41b、並び
に上側磁性膜33を積層して、第2コイル41を形成す
る。尚、第2コイル41は、その下側コイル部分41a
の最も内側のセグメントの、上側コイル部分41bと接
続されない方の端部を第1コイル40の接続用端子部と
結合させて、第1コイル40と接続させる。
【0046】本実施例によれば、第2コイル40の下側
コイル部分を絶縁下地膜22に設けたことにより、第2
実施例のように上シールド24に段差を設ける必要が無
い。従って、上側磁性膜33の先端ポール部分からヨー
ク部分へ移行する領域の段差を小さくできるので、製造
上歩留まりが向上し、有利である。
【0047】以上、添付図面を用いて本発明の好適な実
施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定さ
れるものでなく、その技術的範囲内において様々な変形
・変更を加えて実施することができる。例えば、上側及
び下側コイル部分の各セグメントは、ジグザグにソレノ
イド状のコイルを形成する限り、媒体対向面に対して平
行にではなく斜めに設けることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の複合型薄膜磁気ヘッドによれ
ば、書込み用インダクティブヘッドにソレノイド状の導
体コイルを用いるにより、従来に比して、コイルの最外
周により囲まれる面積を大幅に減少させ、そのインダク
タンスを大幅に小さくして、書込み電流の立ち上がり時
間を大幅に縮小できると共に、上部及び下部磁性膜のヨ
ーク長即ち磁路長を大幅に短くし、書込み電流の渦電流
損を大幅に減少させて、磁束の立ち上がり時間を大幅に
縮小することができるので、NLTSを大幅に減少させ
ることができ、高速・高密度記録を実現しつつ、読取り
エラーの発生を有効に防止して、高性能化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインダクティブ/MR複合型薄膜
磁気ヘッドの第1実施例の構成を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1の複合型薄膜磁気ヘッドの縦断面図であ
る。
【図3】A図乃至C図は、導体コイルを形成する過程を
工程順に示す断面図、D図は、C図のIII−III線におけ
る横断面図である。
【図4】図1の第1実施例における導体コイルのコイル
抵抗と磁路長との関係を、従来構造の薄膜磁気ヘッドの
場合と比較して示す線図である。
【図5】本発明による複合型薄膜磁気ヘッドの第2実施
例を示す断面図である。
【図6】図5の第2実施例において、導体コイルの第1
層を形成した状態を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の複合型薄膜磁気ヘッドの第3実施例を
示す断面図である。
【図8】従来のインダクティブ/MR複合型薄膜磁気ヘ
ッドの構成を示す概略斜視図である。
【図9】図8の複合型薄膜磁気ヘッドの縦断面図であ
る。
【図10】A図は、導体コイルに印加する書込み電流の
波形を示す線図、B図は、導体コイルを流れる書込み電
流の波形を示す線図である。
【図11】磁気記録媒体における磁化遷移のずれ量を最
小磁化反転間隔で割った値(%)をNLTSとして、N
LTSと書込み磁束の立ち上がり時間との関係を示す線
図である。
【符号の説明】
1 基板 2 下シールド 3 上シールド 4 MR素子 5 MRヘッド 6 磁気ギャップ膜 7、8 有機絶縁層 9 導体コイル 10 上部磁性膜 11 インダクティブヘッド 12 バックギャップ 13 磁気記録媒体 14、15 引出線 16 磁気変換ギャップ 21 基板 22 絶縁下地膜 23 下シールド 24 上シールド 25 MR素子 26 MRヘッド 27 インダクティブヘッド 28 磁気ギャップ層 29、30、31 有機絶縁層 32 導体コイル 32a 下側コイル部分 32b 上側コイル部分 33 上部磁性膜 34 上部保護層 35 記録媒体対向面 36 バックギャップ 37、38 引出線 39 導体コイル 40 第1コイル 40a 下側コイル部分 40b 上側コイル部分 41 第2コイル 42 引出線 43、44 絶縁膜 45 シールド部分 46 コイル巻回部分 47 第1絶縁層 48 接続用端子部 49〜53 第2〜第6絶縁層 54 凹所

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の上部及び下部磁性膜の間に磁気ギ
    ャップ層と導体コイルと絶縁層とを積層した書込み用の
    インダクティブヘッドと、前記下部磁性膜を兼用する上
    シールドと下シールドとの間に挟まれたMR素子からな
    る読出し用の磁気抵抗(MR)ヘッドとを備えるインダ
    クティブ/MR複合型薄膜磁気ヘッドであって、 前記導体コイルが、前記上部又は下部磁性膜の周囲に前
    記絶縁層を介して巻回したソレノイド状に形成されてい
    ることを特徴とするインダクティブ/MR複合型薄膜磁
    気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記導体コイルが、前記上部及び下部磁
    性膜双方の周囲に前記絶縁層を介して巻回されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記導体コイルが、多数のセグメントか
    らなる下側コイル部分を第1の前記絶縁層の上に形成
    し、前記下側コイル部分の上に積層した第2の前記絶縁
    層、前記上部又は下部磁性膜、及び第3の前記絶縁層の
    上から、その各端部が前記下側コイル部分のセグメント
    の各端部と交互に接続されるように、多数のセグメント
    からなる上側コイル部分を形成してなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記上部又は下部磁性膜の少なくとも前
    記導体コイルを巻回した部分の幅が、磁路長以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の薄膜
    磁気ヘッド。
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