JPH10258489A - アルカリ可溶性樹脂積層体 - Google Patents
アルカリ可溶性樹脂積層体Info
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- JPH10258489A JPH10258489A JP8469797A JP8469797A JPH10258489A JP H10258489 A JPH10258489 A JP H10258489A JP 8469797 A JP8469797 A JP 8469797A JP 8469797 A JP8469797 A JP 8469797A JP H10258489 A JPH10258489 A JP H10258489A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルカリ可溶性樹脂を適性な厚さに紙等の粗
面を有する表面に積層する安定した押出ラミネート技術
を提供する。 【解決手段】 粗面を有する基材に、アルカリ可溶性熱
可塑性樹脂とポリオレフィン系樹脂とを共押出し法によ
り押し出して、前記基材の粗面とアルカリ可溶性樹脂層
面とをラミネートしてなるアルカリ可溶性樹脂積層体で
あって、前記アルカリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系
樹脂層との間に接着層を介在させて共押出すること、お
よび、前記共押出しにより積層するアルカリ可溶性樹脂
の厚さが10〜40μm、ポリオレフィン系樹脂の厚さが15
μm以上であることを特徴とするアルカリ可溶性樹脂積
層体。
面を有する表面に積層する安定した押出ラミネート技術
を提供する。 【解決手段】 粗面を有する基材に、アルカリ可溶性熱
可塑性樹脂とポリオレフィン系樹脂とを共押出し法によ
り押し出して、前記基材の粗面とアルカリ可溶性樹脂層
面とをラミネートしてなるアルカリ可溶性樹脂積層体で
あって、前記アルカリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系
樹脂層との間に接着層を介在させて共押出すること、お
よび、前記共押出しにより積層するアルカリ可溶性樹脂
の厚さが10〜40μm、ポリオレフィン系樹脂の厚さが15
μm以上であることを特徴とするアルカリ可溶性樹脂積
層体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】粗面を有する基材上に、アル
カリ可溶性樹脂を安定した接着力で押出ラミネートする
技術に関する。
カリ可溶性樹脂を安定した接着力で押出ラミネートする
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ水溶液に可溶性を示す熱可塑性
樹脂(以下、アルカリ可溶性樹脂と記載する)として、
種々のものが知られている。そして、アルカリ可溶性樹
脂を用いて、例えば、積層構造の包装材料の構成要素と
して前記積層の中に組み込み、前記包装材として内容物
を包装して販売されることがある。このような包装材料
を組み込んだ包装材料を使用後に処理、或いは再生する
際にアルカリ水溶液に浸漬することにより、前記アルカ
リ可溶性樹脂層がアルカリ水溶液に溶解するために、前
記アルカリ可溶性樹脂層に接する他の素材が分離した状
態となり、このような複合化された材料から素材別の回
収に一歩近づき、その結果、資源の再利用に効果を示す
技術となる。一方、包装材料としては紙素材を基材とし
て用いることが多い、その理由は、紙素材には適度の剛
性があり、折り罫等の加工により、形を形成する際に専
用の機械により容易にかつ安定して起函ができ、また、
紙は、資源のリサイクルシステムができているために、
素材として回収することが、すなわち、再生紙の原料と
なることである。そこで、特に包装用途に用いる紙にア
ルカリ可溶性樹脂を積層することにより、紙と他の素材
とを分離する可能性が期待できるが、包装材料として使
用時の層間強度は充分保持されることが必要である。し
かし、アルカリ可溶性樹脂を紙表面等の粗面に、押出ラ
ミネートすると、必要な接着力を得ることは一般的に困
難であった。そこで押出ラミネート時の樹脂温度を高く
することによって前記接着力を良くすることもある。し
かし、アルカリ可溶性樹脂は、製膜適性温度以上に樹脂
温を上げると樹脂が熱分解をおこして使用できない。接
着力が上がらない原因は、粗面への接着が樹脂の食い込
みによるものと考えられている。さらに、膜厚が薄い場
合には、溶融樹脂が急速に冷却され、熱容量も足りない
為、粗面への食い込みがなされず、層間は接着力がでな
いものと考えられる。それに対し膜厚を厚くして押し出
すと、接着性は改善されるけれども、樹脂の展延性が悪
く、膜として脆弱となる問題があった。このような、課
題に対し、アルカリ可溶性樹脂を積層するべき面にコロ
ナ、オゾン処理を施して、230 ℃に加熱してラミネート
する技術が開示されている( 特開平8-185122) 。しか
し、この方法でも、230 ℃の樹脂温度は、樹脂の熱分解
する温度であり、その結果アルカリ可溶性の物性が変化
したり安定した加工が困難になることがあった。
樹脂(以下、アルカリ可溶性樹脂と記載する)として、
種々のものが知られている。そして、アルカリ可溶性樹
脂を用いて、例えば、積層構造の包装材料の構成要素と
して前記積層の中に組み込み、前記包装材として内容物
を包装して販売されることがある。このような包装材料
を組み込んだ包装材料を使用後に処理、或いは再生する
際にアルカリ水溶液に浸漬することにより、前記アルカ
リ可溶性樹脂層がアルカリ水溶液に溶解するために、前
記アルカリ可溶性樹脂層に接する他の素材が分離した状
態となり、このような複合化された材料から素材別の回
収に一歩近づき、その結果、資源の再利用に効果を示す
技術となる。一方、包装材料としては紙素材を基材とし
て用いることが多い、その理由は、紙素材には適度の剛
性があり、折り罫等の加工により、形を形成する際に専
用の機械により容易にかつ安定して起函ができ、また、
紙は、資源のリサイクルシステムができているために、
素材として回収することが、すなわち、再生紙の原料と
なることである。そこで、特に包装用途に用いる紙にア
ルカリ可溶性樹脂を積層することにより、紙と他の素材
とを分離する可能性が期待できるが、包装材料として使
用時の層間強度は充分保持されることが必要である。し
かし、アルカリ可溶性樹脂を紙表面等の粗面に、押出ラ
ミネートすると、必要な接着力を得ることは一般的に困
難であった。そこで押出ラミネート時の樹脂温度を高く
することによって前記接着力を良くすることもある。し
かし、アルカリ可溶性樹脂は、製膜適性温度以上に樹脂
温を上げると樹脂が熱分解をおこして使用できない。接
着力が上がらない原因は、粗面への接着が樹脂の食い込
みによるものと考えられている。さらに、膜厚が薄い場
合には、溶融樹脂が急速に冷却され、熱容量も足りない
為、粗面への食い込みがなされず、層間は接着力がでな
いものと考えられる。それに対し膜厚を厚くして押し出
すと、接着性は改善されるけれども、樹脂の展延性が悪
く、膜として脆弱となる問題があった。このような、課
題に対し、アルカリ可溶性樹脂を積層するべき面にコロ
ナ、オゾン処理を施して、230 ℃に加熱してラミネート
する技術が開示されている( 特開平8-185122) 。しか
し、この方法でも、230 ℃の樹脂温度は、樹脂の熱分解
する温度であり、その結果アルカリ可溶性の物性が変化
したり安定した加工が困難になることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたような問
題を解決して、アルカリ可溶性樹脂を適性な厚さに紙等
の表面に積層する安定した押出ラミネート技術を提供す
る。
題を解決して、アルカリ可溶性樹脂を適性な厚さに紙等
の表面に積層する安定した押出ラミネート技術を提供す
る。
【0004】
【課題を解決する手段】粗面を有する基材に、アルカリ
可溶性熱可塑性樹脂とポリオレフィン系樹脂とを共押出
し法により押し出して、前記基材の粗面とアルカリ可溶
性樹脂層面とをラミネートしてなるアルカリ可溶性樹脂
積層体であって、前記アルカリ可溶性樹脂層とポリオレ
フィン系樹脂層との間に接着層を介在させて共押出する
こと、および、前記共押出しにより積層するアルカリ可
溶性樹脂の厚さが10〜40μm、ポリオレフィン系樹脂の
厚さが15μm以上であることを含む。
可溶性熱可塑性樹脂とポリオレフィン系樹脂とを共押出
し法により押し出して、前記基材の粗面とアルカリ可溶
性樹脂層面とをラミネートしてなるアルカリ可溶性樹脂
積層体であって、前記アルカリ可溶性樹脂層とポリオレ
フィン系樹脂層との間に接着層を介在させて共押出する
こと、および、前記共押出しにより積層するアルカリ可
溶性樹脂の厚さが10〜40μm、ポリオレフィン系樹脂の
厚さが15μm以上であることを含む。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、粗面を有する基材に、
アルカリ可溶性樹脂を安定してラミネートする方法とし
て、前記アルカリ可溶性樹脂とポリオレフィン系樹脂と
を共押出しして前記基材の粗面に積層することを特徴と
する。図1は、本発明による実施例により得られるアル
カリ可溶性樹脂積層体の断面図で、共押出層が仮着して
いる状態(a)と共押出層を剥離除去した最終状態
(b)を示す。また、図2は、本発明による別の実施例
により得られるアルカリ可溶性樹脂積層体の断面図であ
る。図3は、本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体を形成
する際の押出ラミネート機の概念図、図4は、本発明の
別のアルカリ可溶性樹脂積層体を形成する際の押出ラミ
ネート機の概念図である。
アルカリ可溶性樹脂を安定してラミネートする方法とし
て、前記アルカリ可溶性樹脂とポリオレフィン系樹脂と
を共押出しして前記基材の粗面に積層することを特徴と
する。図1は、本発明による実施例により得られるアル
カリ可溶性樹脂積層体の断面図で、共押出層が仮着して
いる状態(a)と共押出層を剥離除去した最終状態
(b)を示す。また、図2は、本発明による別の実施例
により得られるアルカリ可溶性樹脂積層体の断面図であ
る。図3は、本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体を形成
する際の押出ラミネート機の概念図、図4は、本発明の
別のアルカリ可溶性樹脂積層体を形成する際の押出ラミ
ネート機の概念図である。
【0006】本発明の粗面を有する基材20とは、微細
な繊維状物質を膜状に形成した表面を有するシートまた
は不織布や布、そして各種の紙等が挙げられ、さらにこ
れらを他の材料の表面に貼り合わせてなる基材20であ
ってもよい。特に、前記各種紙は、包装材料の素材とし
て多用されている。紙の剛性、印刷適性、板紙の製函性
等において優れた性質を有する素材である。最近は、紙
の前記特性に加えて、他の素材とを組合わせて、密封
性、耐水性、防湿性、ガスバリア性等の特性を付与させ
た積層体を成形、起函して密封して包装体とすることが
多い。このような目的で用いられる場合は、例えば、10
0g/m2 〜 500g/m2程度の厚さの紙質基材20が用いられ
る。
な繊維状物質を膜状に形成した表面を有するシートまた
は不織布や布、そして各種の紙等が挙げられ、さらにこ
れらを他の材料の表面に貼り合わせてなる基材20であ
ってもよい。特に、前記各種紙は、包装材料の素材とし
て多用されている。紙の剛性、印刷適性、板紙の製函性
等において優れた性質を有する素材である。最近は、紙
の前記特性に加えて、他の素材とを組合わせて、密封
性、耐水性、防湿性、ガスバリア性等の特性を付与させ
た積層体を成形、起函して密封して包装体とすることが
多い。このような目的で用いられる場合は、例えば、10
0g/m2 〜 500g/m2程度の厚さの紙質基材20が用いられ
る。
【0007】本発明に用いられるアルカリ可溶性樹脂1
としては、アクリル酸樹脂、エチレンーアクリル酸共重
合体樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステ
ル樹脂ーアクリル酸共重合体樹脂等を挙げることができ
る。これらのアルカリ可溶性樹脂1の酸価は100mg KOH/
g 〜500mg KOH/g が望ましい。酸価が100mg KOH/g 未満
ではアルカリ水溶液に浸漬した時の溶解が遅くなり、本
発明の目的である分離または剥離が遅くなる。また、50
0mg KOH/g を超える酸価を有する樹脂の場合、成形加工
において当該樹脂を溶融する際に樹脂が分解したり、ま
たその加工機に腐食を生ずることがある。
としては、アクリル酸樹脂、エチレンーアクリル酸共重
合体樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステ
ル樹脂ーアクリル酸共重合体樹脂等を挙げることができ
る。これらのアルカリ可溶性樹脂1の酸価は100mg KOH/
g 〜500mg KOH/g が望ましい。酸価が100mg KOH/g 未満
ではアルカリ水溶液に浸漬した時の溶解が遅くなり、本
発明の目的である分離または剥離が遅くなる。また、50
0mg KOH/g を超える酸価を有する樹脂の場合、成形加工
において当該樹脂を溶融する際に樹脂が分解したり、ま
たその加工機に腐食を生ずることがある。
【0008】本発明において、アルカリ可溶性樹脂1と
共押出するポリオレフィン系樹脂2としては、前記アル
カリ可溶性樹脂1と共押出が可能であれば特に限定しな
いが、前記アルカリ可溶性樹脂1を安定して製膜させる
ために、該ポリオレフィン系樹脂3そのものも、押出機
において熱分解をしないこと、アルカリ可溶性樹脂1の
加工のための溶融温度域において、前記ポリオレフィン
系樹脂3も押出可能な溶融状態を呈するものである必要
があり、少なくとも170 ℃において溶融する性質のポリ
オレフィンとする。これらの条件を充たす樹脂として
は、具体的には低密度ポリスチレン(LDPE)、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA) 、直鎖状低密度ポリエチレン
(L-LDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)等を
挙げることができる。
共押出するポリオレフィン系樹脂2としては、前記アル
カリ可溶性樹脂1と共押出が可能であれば特に限定しな
いが、前記アルカリ可溶性樹脂1を安定して製膜させる
ために、該ポリオレフィン系樹脂3そのものも、押出機
において熱分解をしないこと、アルカリ可溶性樹脂1の
加工のための溶融温度域において、前記ポリオレフィン
系樹脂3も押出可能な溶融状態を呈するものである必要
があり、少なくとも170 ℃において溶融する性質のポリ
オレフィンとする。これらの条件を充たす樹脂として
は、具体的には低密度ポリスチレン(LDPE)、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA) 、直鎖状低密度ポリエチレン
(L-LDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)等を
挙げることができる。
【0009】本発明において共押出しするアルカリ可溶
性樹脂1とポリオレフィン系樹脂2との厚みとしては、
好適に製膜できる範囲としてアルカリ可溶性樹脂1が10
〜40μm、ポリオレフィン系樹脂2が15μm以上であ
り、さらに好適な機能性、コストパフォーマンスをえる
範囲としては、アルカリ可溶性樹脂1が20〜30μm、ポ
リオレフィン系樹脂2が20〜30μmの範囲である。アル
カリ可溶性樹脂1が10未満であると、安定した製膜がで
きず、膜切れ等のトラブルが多かった。40μmを超える
と製膜した後、樹脂層が固化しフィルムの延展性が極端
に悪くなり、曲げ加工の際にひびが多数発生し好ましく
ない。ポリオレフィン系樹脂2が15μm未満であると熱
容量が少なく、紙基材への接着がほとんどされない。ま
た、押し出し特性が改善されず、安定した製膜ができな
い。さらに、アルカリ可溶性樹脂1が20μm未満である
と、アルカリで容器を処分する際、層の面方向への溶解
伝播速度が遅く容器処分の能率が上がらない。30μmを
超えなければラミネートした材料の腰が失われず、容器
の加工特性に優れた材料になる。ポリオレフィン系樹脂
2が20μmを下まわらなければ包装材料として通常必要
な紙基材への接着強度がえられる。30μmを超える厚み
はアルカリ可溶性樹脂1のために確保する熱容量として
は過剰でありコスト的に必要ないと考えられる。
性樹脂1とポリオレフィン系樹脂2との厚みとしては、
好適に製膜できる範囲としてアルカリ可溶性樹脂1が10
〜40μm、ポリオレフィン系樹脂2が15μm以上であ
り、さらに好適な機能性、コストパフォーマンスをえる
範囲としては、アルカリ可溶性樹脂1が20〜30μm、ポ
リオレフィン系樹脂2が20〜30μmの範囲である。アル
カリ可溶性樹脂1が10未満であると、安定した製膜がで
きず、膜切れ等のトラブルが多かった。40μmを超える
と製膜した後、樹脂層が固化しフィルムの延展性が極端
に悪くなり、曲げ加工の際にひびが多数発生し好ましく
ない。ポリオレフィン系樹脂2が15μm未満であると熱
容量が少なく、紙基材への接着がほとんどされない。ま
た、押し出し特性が改善されず、安定した製膜ができな
い。さらに、アルカリ可溶性樹脂1が20μm未満である
と、アルカリで容器を処分する際、層の面方向への溶解
伝播速度が遅く容器処分の能率が上がらない。30μmを
超えなければラミネートした材料の腰が失われず、容器
の加工特性に優れた材料になる。ポリオレフィン系樹脂
2が20μmを下まわらなければ包装材料として通常必要
な紙基材への接着強度がえられる。30μmを超える厚み
はアルカリ可溶性樹脂1のために確保する熱容量として
は過剰でありコスト的に必要ないと考えられる。
【0010】本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体は、複
数の溶融押出機および共押出Tダイからなる樹脂シート
・フィルム成形用押出機(以下、共押出ラミネーターと
記載する)にて基材の粗面に押出しラミネートすること
が可能である。すなわち、前記共押出ラミネーターは、
図3に示すように、2台の押出機P1、P2と、この2
台の押出機から押し出された溶融樹脂とを合流し膜状に
して流下させる共押出しTダイDからなり、該Tダイ口
から溶融流下した樹脂を冷却するチルロールCとラミネ
ート基材と溶融樹脂層を加圧するニップロールKとから
なる装置であり、前記基材の供給部、フィルムまたは積
層体の巻き上げ部等とともに構成されている。
数の溶融押出機および共押出Tダイからなる樹脂シート
・フィルム成形用押出機(以下、共押出ラミネーターと
記載する)にて基材の粗面に押出しラミネートすること
が可能である。すなわち、前記共押出ラミネーターは、
図3に示すように、2台の押出機P1、P2と、この2
台の押出機から押し出された溶融樹脂とを合流し膜状に
して流下させる共押出しTダイDからなり、該Tダイ口
から溶融流下した樹脂を冷却するチルロールCとラミネ
ート基材と溶融樹脂層を加圧するニップロールKとから
なる装置であり、前記基材の供給部、フィルムまたは積
層体の巻き上げ部等とともに構成されている。
【0011】本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体とし
て、例えば、図1(b)に示すような紙面2にアルカリ
可溶性樹脂1を積層する場合は、図3に示すように、ア
ルカリ可溶性樹脂1をP1の押出機に供給し、共押出す
るポリオレフィン系樹脂3をP2の押出機に供給し、そ
れぞれの樹脂を加熱溶融して加圧し、共押出ダイDに圧
入する。共押出ダイ内において、前記両樹脂は合流H
し、かつ、2層の膜状にして前記ダイ外のチルロールC
およびニップロールKとの接触部に向かって流下され
る。一方、共押出ラミネーターの基材の供給部より繰り
出された基材2の粗面にアルカリ可溶性樹脂層1が接着
するように、前記チルロールCとニップロールの接触部
に流下させた2層の溶融樹脂膜は、チルロールに保持さ
れている間に冷却固化し、前記粗面にアルカリ可溶性樹
脂1を強固に接着させることができる。共押出したアル
カリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系樹脂層との層間の
接着強度は、極めて弱く、次のラミネート工程の直前
に、アルカリ可溶性樹脂層1から剥離することにより、
基材2とアルカリ可溶性樹脂1との積層体とすることが
できるのである。なお、剥離して別に巻き取ったポリオ
レフィン系樹脂フィルムは、単体素材であり、再度細断
または再溶融してペレット化し再生原料として使用する
ことができる。アルカリ可溶性樹脂とポリオレフィン系
樹脂とを共押出して、粗面を有する基材にラミネートせ
ず直接フィルムとして巻き取った場合、アルカリ可溶性
樹脂単体フィルムとして巻き取った場合に発生するブロ
ッキングのトラブルはなく、長期保管しても実用上支障
がない。
て、例えば、図1(b)に示すような紙面2にアルカリ
可溶性樹脂1を積層する場合は、図3に示すように、ア
ルカリ可溶性樹脂1をP1の押出機に供給し、共押出す
るポリオレフィン系樹脂3をP2の押出機に供給し、そ
れぞれの樹脂を加熱溶融して加圧し、共押出ダイDに圧
入する。共押出ダイ内において、前記両樹脂は合流H
し、かつ、2層の膜状にして前記ダイ外のチルロールC
およびニップロールKとの接触部に向かって流下され
る。一方、共押出ラミネーターの基材の供給部より繰り
出された基材2の粗面にアルカリ可溶性樹脂層1が接着
するように、前記チルロールCとニップロールの接触部
に流下させた2層の溶融樹脂膜は、チルロールに保持さ
れている間に冷却固化し、前記粗面にアルカリ可溶性樹
脂1を強固に接着させることができる。共押出したアル
カリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系樹脂層との層間の
接着強度は、極めて弱く、次のラミネート工程の直前
に、アルカリ可溶性樹脂層1から剥離することにより、
基材2とアルカリ可溶性樹脂1との積層体とすることが
できるのである。なお、剥離して別に巻き取ったポリオ
レフィン系樹脂フィルムは、単体素材であり、再度細断
または再溶融してペレット化し再生原料として使用する
ことができる。アルカリ可溶性樹脂とポリオレフィン系
樹脂とを共押出して、粗面を有する基材にラミネートせ
ず直接フィルムとして巻き取った場合、アルカリ可溶性
樹脂単体フィルムとして巻き取った場合に発生するブロ
ッキングのトラブルはなく、長期保管しても実用上支障
がない。
【0012】また、本発明においては、共押出しするポ
リオレフィン系樹脂3を、アルカリ可溶性樹脂積層体の
構成要素として組み込むことも可能である。アルカリ可
溶性樹脂1とポリオレフィン系樹脂3とを共押出するこ
とによって、粗面を有する基材面とアルカリ可溶性樹脂
との接着力は得られるが、前記のようにアルカリ可溶性
樹脂とポリオレフィン系樹脂との層間の強度が弱い場合
がある。本発明においては図2に示すようにアルカリ可
溶性樹脂1とポリオレフィン系樹脂3との間に接着層4
を介在させることにより、前記層間の接着を上げること
ができる。接着層4を介して、アルカリ可溶性樹脂1と
ポリオレフィン系樹脂層3との接着強度を良くし、基材
2の粗面にアルカリ可溶性樹脂1が確実に接着させるた
めの方法について説明する。共押出ラミネーターとし
て、図4に示すような、3台の押出機P1、P2、P3
と3種3層の共押出ダイDからなる装置の、P1の押出
機にアルカリ可溶性樹脂1、P2の押出機にポリオレフ
ィン系樹脂3、P3の押出機に接着性樹脂4を供給し、
加熱溶融するとともに加圧し、共押出ダイDにそれぞれ
の溶融した樹脂を圧入する。前記ダイ内Dにおいて、前
記3種の樹脂は合流し、かつ、3層の膜状にして前記ダ
イ外のチルロールCおよびニップロールKとの接触部に
向かって流下される。共押出ラミネーターの基材の供給
部より繰り出された基材の粗面にアルカリ可溶性樹脂層
1が接着するように、前記チルロールCとニップロール
の接触部に流下させた2層の溶融樹脂膜は、チルロール
に保持されている間に冷却固化し、前記粗面にアルカリ
可溶性樹脂を強固に接着させることができる。さらに、
アルカリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系樹脂層とは接
着層によって強固に接着しているので、前記の3種の共
押出ラミネーターの使用により、基材に3層の樹脂層を
積層することができる。
リオレフィン系樹脂3を、アルカリ可溶性樹脂積層体の
構成要素として組み込むことも可能である。アルカリ可
溶性樹脂1とポリオレフィン系樹脂3とを共押出するこ
とによって、粗面を有する基材面とアルカリ可溶性樹脂
との接着力は得られるが、前記のようにアルカリ可溶性
樹脂とポリオレフィン系樹脂との層間の強度が弱い場合
がある。本発明においては図2に示すようにアルカリ可
溶性樹脂1とポリオレフィン系樹脂3との間に接着層4
を介在させることにより、前記層間の接着を上げること
ができる。接着層4を介して、アルカリ可溶性樹脂1と
ポリオレフィン系樹脂層3との接着強度を良くし、基材
2の粗面にアルカリ可溶性樹脂1が確実に接着させるた
めの方法について説明する。共押出ラミネーターとし
て、図4に示すような、3台の押出機P1、P2、P3
と3種3層の共押出ダイDからなる装置の、P1の押出
機にアルカリ可溶性樹脂1、P2の押出機にポリオレフ
ィン系樹脂3、P3の押出機に接着性樹脂4を供給し、
加熱溶融するとともに加圧し、共押出ダイDにそれぞれ
の溶融した樹脂を圧入する。前記ダイ内Dにおいて、前
記3種の樹脂は合流し、かつ、3層の膜状にして前記ダ
イ外のチルロールCおよびニップロールKとの接触部に
向かって流下される。共押出ラミネーターの基材の供給
部より繰り出された基材の粗面にアルカリ可溶性樹脂層
1が接着するように、前記チルロールCとニップロール
の接触部に流下させた2層の溶融樹脂膜は、チルロール
に保持されている間に冷却固化し、前記粗面にアルカリ
可溶性樹脂を強固に接着させることができる。さらに、
アルカリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系樹脂層とは接
着層によって強固に接着しているので、前記の3種の共
押出ラミネーターの使用により、基材に3層の樹脂層を
積層することができる。
【0013】この際に接着層として用いることのできる
接着性樹脂としては、アルカリ可溶性樹脂とポリオレフ
ィン系樹脂とともに共押出可能であって、前記両樹脂を
冷却後に接着させることができる樹脂であればよく、具
体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレ
ンエチルアクリレート樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、
エチレンメタクリル酸樹脂、アイオノマー樹脂、エチレ
ンアクリル酸メチル樹脂などを挙げることができる。
接着性樹脂としては、アルカリ可溶性樹脂とポリオレフ
ィン系樹脂とともに共押出可能であって、前記両樹脂を
冷却後に接着させることができる樹脂であればよく、具
体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレ
ンエチルアクリレート樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、
エチレンメタクリル酸樹脂、アイオノマー樹脂、エチレ
ンアクリル酸メチル樹脂などを挙げることができる。
【0014】本発明において、アルカリ可溶性樹脂と共
押出しするポリオレフィン系樹脂は溶融されたアルカリ
可溶性樹脂が、基材の粗面に圧着される瞬間における溶
融粘度を適度に保つ働き、すなわち、前記粗面の微細組
織に溶融したアルカリ可溶性樹脂が食い込むことができ
る状態とする、すなわち、熱容量をアルカリ可溶性樹脂
単体に加え、共押出したポリオレフィン系樹脂との加算
されたものとなり、アルカリ可溶性樹脂のダイから流下
後の急速な温度低下による溶融粘度の急上昇をさせない
ことによる効果と考えられる。本発明による共押出する
ポリオレフィン系樹脂は、前記、粗面を有する基材面に
対しアルカリ可溶性樹脂を安定した接着強度で必要な厚
みにラミネートする際に顕著な効果を示す。
押出しするポリオレフィン系樹脂は溶融されたアルカリ
可溶性樹脂が、基材の粗面に圧着される瞬間における溶
融粘度を適度に保つ働き、すなわち、前記粗面の微細組
織に溶融したアルカリ可溶性樹脂が食い込むことができ
る状態とする、すなわち、熱容量をアルカリ可溶性樹脂
単体に加え、共押出したポリオレフィン系樹脂との加算
されたものとなり、アルカリ可溶性樹脂のダイから流下
後の急速な温度低下による溶融粘度の急上昇をさせない
ことによる効果と考えられる。本発明による共押出する
ポリオレフィン系樹脂は、前記、粗面を有する基材面に
対しアルカリ可溶性樹脂を安定した接着強度で必要な厚
みにラミネートする際に顕著な効果を示す。
【0015】本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体は、例
えば包装材料として種々の包装に用いられる。そして、
その使用目的を果たした後に、所定のアルカリ性水溶液
に浸漬することによって、前記積層体の構成成分となっ
ていたアルカリ可溶性樹脂層が溶解して、前記溶解した
層に接していた両側の層に分離するすることができる事
を特徴とする。本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体が立
体状に形成されて使用された場合には、前述の溶解によ
り、形状を保持する剛性を有する構成要素、例えば、紙
やプラスチック成形部と密封性やバリア性機能のための
構成要素として軟質な材料、例えば、各種プラスチック
フィルム、金属箔等とに分離させることが可能であり、
素材別に分離する方法として利用できる。
えば包装材料として種々の包装に用いられる。そして、
その使用目的を果たした後に、所定のアルカリ性水溶液
に浸漬することによって、前記積層体の構成成分となっ
ていたアルカリ可溶性樹脂層が溶解して、前記溶解した
層に接していた両側の層に分離するすることができる事
を特徴とする。本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体が立
体状に形成されて使用された場合には、前述の溶解によ
り、形状を保持する剛性を有する構成要素、例えば、紙
やプラスチック成形部と密封性やバリア性機能のための
構成要素として軟質な材料、例えば、各種プラスチック
フィルム、金属箔等とに分離させることが可能であり、
素材別に分離する方法として利用できる。
【0016】
【実施例】本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体の実施例
とそれを用いた包装に関して、その実施例により説明す
る。図5は、本発明により製造されたアルカリ可溶性樹
脂積層体を用いて積層された包装材料を用いて成形した
包装形態の実施例の斜視図(a)とそこに用いられる包
装部材の構造を示す説明図(b)および(c)、図5
(a)のX1 −X1 部の断面図(d)である。図6は、
基材にアルカリ可溶性樹脂の単層を設ける際の方法を示
す説明図で、アルカリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系
樹脂層とを基材に形成する時点の断面図(a)、ポリオ
レフィン系樹脂層を除去する時点の断面図(b)であ
る。図7は、図5(b)の部材すなわちブランク板の材
質を説明する平面図(a)および(b)、X2 −X2 の
断面図(c)、X3 −X3 の断面図(d)、図7(b)
のブランク板を用いて成形した複合容器のブランク板と
樹脂成形部との接合部の断面図(e)である。図5
(a)に示すような複合容器20に、本発明のアルカリ
可溶性樹脂積層体を利用した例について具体的に説明す
る。前記複合容器は、紙等のを基材とする積層体により
構成されるブランク板と、樹脂成形部からなる容器であ
る。前記複合容器の成形方法は、前記ブランク板を射出
成形のキャビティ内に配設し、熱可塑性樹脂を射出注入
することによって、ブランク板の内面(または外面)に
設けた樹脂と前記射出樹脂が融着して、容器を形成す
る。すなわち、ブランク板20Bの内面層22と射出樹
脂20Rとは射出成形において融着可能な組合わせであ
ることが条件である。両者は同一の材質であることが好
ましいが、前記融着ができれば、異質の組み合わせでも
可能である。複合容器20をその構成するブランク板2
0Bと樹脂成形部20Rとを別体として図示すれば、図
5(b)および(c)の如くである。
とそれを用いた包装に関して、その実施例により説明す
る。図5は、本発明により製造されたアルカリ可溶性樹
脂積層体を用いて積層された包装材料を用いて成形した
包装形態の実施例の斜視図(a)とそこに用いられる包
装部材の構造を示す説明図(b)および(c)、図5
(a)のX1 −X1 部の断面図(d)である。図6は、
基材にアルカリ可溶性樹脂の単層を設ける際の方法を示
す説明図で、アルカリ可溶性樹脂層とポリオレフィン系
樹脂層とを基材に形成する時点の断面図(a)、ポリオ
レフィン系樹脂層を除去する時点の断面図(b)であ
る。図7は、図5(b)の部材すなわちブランク板の材
質を説明する平面図(a)および(b)、X2 −X2 の
断面図(c)、X3 −X3 の断面図(d)、図7(b)
のブランク板を用いて成形した複合容器のブランク板と
樹脂成形部との接合部の断面図(e)である。図5
(a)に示すような複合容器20に、本発明のアルカリ
可溶性樹脂積層体を利用した例について具体的に説明す
る。前記複合容器は、紙等のを基材とする積層体により
構成されるブランク板と、樹脂成形部からなる容器であ
る。前記複合容器の成形方法は、前記ブランク板を射出
成形のキャビティ内に配設し、熱可塑性樹脂を射出注入
することによって、ブランク板の内面(または外面)に
設けた樹脂と前記射出樹脂が融着して、容器を形成す
る。すなわち、ブランク板20Bの内面層22と射出樹
脂20Rとは射出成形において融着可能な組合わせであ
ることが条件である。両者は同一の材質であることが好
ましいが、前記融着ができれば、異質の組み合わせでも
可能である。複合容器20をその構成するブランク板2
0Bと樹脂成形部20Rとを別体として図示すれば、図
5(b)および(c)の如くである。
【0017】本実施例のブランク板20Bの構成は次の
とおりである。 LDPE/ 紙/ASR//L-LDPE(i) LDPE/ 紙 /ASR/EVA(PC) (ii) {略号説明 紙: 耐酸紙、ASR:アルカリ可溶性樹脂1、
EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、PC: パートコ
ート} 前記(i) は、中間工程におけるブランク板20Bの層構
成を示し、前記(ii)がその最終の層構成である。ブラン
ク板20Bとしては、基材21として坪量230g/m2 の耐
酸紙を用い、その外面層23として低密度ポリエチレン
を15μmの厚さで設け、前記外面層23と反対の紙面層
に図示はしないがイソシアネート系のアンカーコート層
を設ける。本発明の方法により、酸価 80 mgKOH/g のア
ルカリ可溶性樹脂1と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂2
とを共押出しして、前記アンカーコート層を設けた面に
アルカリ可溶性樹脂1が接着するように押出して冷却す
ることにより、図6(a)に示すようにアルカリ可溶性
樹脂層を形成する(i) 。前記アルカリ可溶性樹脂層1F
が形成された後に、図6(b)に示すようにフィルム化
された直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層CFを剥離除去
し、低密度ポリエチレン/耐酸紙/アルカリ可溶性樹脂
層の3層積層体を得た。前記3層積層体の外面に印刷を
施し、さらに、前記印刷を施した面の裏側、すなわち前
記アルカリ可溶性樹脂1層の面の、複合容器として樹脂
成形部20Rと接合する領域に熱融着層24として、図
7(a)に示すように、ブランク板の内面の全面に設け
てもよいが、本実施例においては図7(b)および
(d)に示すようにエチレン−酢酸ビニル系樹脂をビヒ
クルの主成分とする接着剤24を部分的に塗布(パート
コート)した(ii)。前記ブランク板を射出金型に配設
し、樹脂成形部20Rとなる射出樹脂としてポリプロピ
レン樹脂を用い、射出成形を行い、図5(a)に示され
るような内容積220cc の丸形の複合容器を得た。
とおりである。 LDPE/ 紙/ASR//L-LDPE(i) LDPE/ 紙 /ASR/EVA(PC) (ii) {略号説明 紙: 耐酸紙、ASR:アルカリ可溶性樹脂1、
EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、PC: パートコ
ート} 前記(i) は、中間工程におけるブランク板20Bの層構
成を示し、前記(ii)がその最終の層構成である。ブラン
ク板20Bとしては、基材21として坪量230g/m2 の耐
酸紙を用い、その外面層23として低密度ポリエチレン
を15μmの厚さで設け、前記外面層23と反対の紙面層
に図示はしないがイソシアネート系のアンカーコート層
を設ける。本発明の方法により、酸価 80 mgKOH/g のア
ルカリ可溶性樹脂1と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂2
とを共押出しして、前記アンカーコート層を設けた面に
アルカリ可溶性樹脂1が接着するように押出して冷却す
ることにより、図6(a)に示すようにアルカリ可溶性
樹脂層を形成する(i) 。前記アルカリ可溶性樹脂層1F
が形成された後に、図6(b)に示すようにフィルム化
された直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層CFを剥離除去
し、低密度ポリエチレン/耐酸紙/アルカリ可溶性樹脂
層の3層積層体を得た。前記3層積層体の外面に印刷を
施し、さらに、前記印刷を施した面の裏側、すなわち前
記アルカリ可溶性樹脂1層の面の、複合容器として樹脂
成形部20Rと接合する領域に熱融着層24として、図
7(a)に示すように、ブランク板の内面の全面に設け
てもよいが、本実施例においては図7(b)および
(d)に示すようにエチレン−酢酸ビニル系樹脂をビヒ
クルの主成分とする接着剤24を部分的に塗布(パート
コート)した(ii)。前記ブランク板を射出金型に配設
し、樹脂成形部20Rとなる射出樹脂としてポリプロピ
レン樹脂を用い、射出成形を行い、図5(a)に示され
るような内容積220cc の丸形の複合容器を得た。
【0018】得られた複合容器を、容器として使用した
後、そのまま、2重量%のNaOH溶液(液温50℃)
に浸漬し、攪拌機により液を攪拌してアルカリ可溶性樹
脂1を溶解し、25分後に、ブランク板20B部分と、
樹脂成形部20Rとが分離した。ポリプロピレン樹脂か
らなる樹脂成形部20Rは、立体形状のまま回収でき、
ブランク板20Bは成形前のフラット状態にして回収し
た。このようにして、アルカリ水溶液に浸漬することに
より、本実施例の複合容器20はブランク板20Bが樹
脂成形部20Rと分離してフラット状態に戻り、また、
樹脂成形部20Rは前記アルカリ水溶液に溶解する部分
と、立体形状のままで回収された部分とになるが、立体
形状のまま回収した部分は物理的な破砕や細断あるいは
加熱加圧により減容化できた。すなわち、使用後の複合
容器20は、理想的な減容が可能となり、また、回収さ
れたそれぞれの材料は、再生原料として再度利用ができ
る段階に近いものとなる。
後、そのまま、2重量%のNaOH溶液(液温50℃)
に浸漬し、攪拌機により液を攪拌してアルカリ可溶性樹
脂1を溶解し、25分後に、ブランク板20B部分と、
樹脂成形部20Rとが分離した。ポリプロピレン樹脂か
らなる樹脂成形部20Rは、立体形状のまま回収でき、
ブランク板20Bは成形前のフラット状態にして回収し
た。このようにして、アルカリ水溶液に浸漬することに
より、本実施例の複合容器20はブランク板20Bが樹
脂成形部20Rと分離してフラット状態に戻り、また、
樹脂成形部20Rは前記アルカリ水溶液に溶解する部分
と、立体形状のままで回収された部分とになるが、立体
形状のまま回収した部分は物理的な破砕や細断あるいは
加熱加圧により減容化できた。すなわち、使用後の複合
容器20は、理想的な減容が可能となり、また、回収さ
れたそれぞれの材料は、再生原料として再度利用ができ
る段階に近いものとなる。
【0019】
【発明の効果】紙等の粗面にアルカリ可溶性樹脂を必要
な接着強度で、安定して直接押出ラミネートすることが
できる。この積層体を包装材料として用い、内容物を包
装販売し、その使用後に、包装材料をアルカリ水溶液に
浸漬して、紙素材とその他の素材に剥離分離することが
できるようになった。素材別分離がやりやすくなり、使
用済み材料の再利用(リサイクル)の技術として応用で
きる。
な接着強度で、安定して直接押出ラミネートすることが
できる。この積層体を包装材料として用い、内容物を包
装販売し、その使用後に、包装材料をアルカリ水溶液に
浸漬して、紙素材とその他の素材に剥離分離することが
できるようになった。素材別分離がやりやすくなり、使
用済み材料の再利用(リサイクル)の技術として応用で
きる。
【図1】本発明による実施例により得られるアルカリ可
溶性樹脂積層体の断面図で、共押出層が仮着している状
態(a)と共押出層を剥離除去した最終状態(b)
溶性樹脂積層体の断面図で、共押出層が仮着している状
態(a)と共押出層を剥離除去した最終状態(b)
【図2】本発明による別の実施例により得られるアルカ
リ可溶性樹脂積層体の断面図
リ可溶性樹脂積層体の断面図
【図3】本発明のアルカリ可溶性樹脂積層体を形成する
際の押出ラミネート機の概念図
際の押出ラミネート機の概念図
【図4】本発明の別のアルカリ可溶性樹脂積層体を形成
する際の押出ラミネート機の概念図
する際の押出ラミネート機の概念図
【図5】本発明により製造されたアルカリ可溶性樹脂積
層体を用いて積層された包装材料を用いて成形した包装
形態の実施例の斜視図(a)とそこに用いられる包装部
材の構造を示す説明図(b)および(c)、図5(a)
のX1 −X1 部の断面図(d)である。
層体を用いて積層された包装材料を用いて成形した包装
形態の実施例の斜視図(a)とそこに用いられる包装部
材の構造を示す説明図(b)および(c)、図5(a)
のX1 −X1 部の断面図(d)である。
【図6】基材にアルカリ可溶性樹脂の単層を設ける際の
方法を示す説明図で、アルカリ可溶性樹脂層とポリオレ
フィン系樹脂層とを基材に形成する時点の断面図
(a)、ポリオレフィン系樹脂層を除去する時点の断面
図(b)である。
方法を示す説明図で、アルカリ可溶性樹脂層とポリオレ
フィン系樹脂層とを基材に形成する時点の断面図
(a)、ポリオレフィン系樹脂層を除去する時点の断面
図(b)である。
【図7】図5(b)の部材すなわちブランク板の材質を
説明する平面図(a)および(b)、X2 −X2 の断面
図(c)、X3 −X3 の断面図(d)、図7(b)のブ
ランク板を用いて成形した複合容器のブランク板と樹脂
成形部との接合部の断面図(e)
説明する平面図(a)および(b)、X2 −X2 の断面
図(c)、X3 −X3 の断面図(d)、図7(b)のブ
ランク板を用いて成形した複合容器のブランク板と樹脂
成形部との接合部の断面図(e)
1 アルカリ可溶性樹脂またはアルカリ可溶性樹脂層 2 基材 3 ポリオレフィン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂
層 4 接着性樹脂または接着性樹脂層 P 押出機 D ダイ M 溶融樹脂 H 合流部 C チルロール K ニップロール G ガイドロール 20 複合容器 20B 複合容器のブランク板 20R 複合容器の射出または樹脂成形部 CF 担持フィルム 21 基材層 22 内面層 23 外面層 24 熱融着層
層 4 接着性樹脂または接着性樹脂層 P 押出機 D ダイ M 溶融樹脂 H 合流部 C チルロール K ニップロール G ガイドロール 20 複合容器 20B 複合容器のブランク板 20R 複合容器の射出または樹脂成形部 CF 担持フィルム 21 基材層 22 内面層 23 外面層 24 熱融着層
Claims (3)
- 【請求項1】 粗面を有する基材に、アルカリ可溶性熱
可塑性樹脂とポリオレフィン系樹脂とを共押出し法によ
り押し出して、前記基材の粗面とアルカリ可溶性樹脂層
面とをラミネートしてなることを特徴とするアルカリ可
溶性樹脂積層体。 - 【請求項2】 前記、アルカリ可溶性樹脂層とポリオレ
フィン系樹脂層との間に接着層を介在させて共押出する
ことを特徴とする請求項1記載のアルカリ可溶性樹脂積
層体。 - 【請求項3】 前記共押出しにより積層するアルカリ可
溶性樹脂の厚さが10〜40μm、ポリオレフィン系樹脂の
厚さが15μm以上であることを特徴とするアルカリ可溶
性樹脂積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8469797A JPH10258489A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | アルカリ可溶性樹脂積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8469797A JPH10258489A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | アルカリ可溶性樹脂積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10258489A true JPH10258489A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13837866
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8469797A Withdrawn JPH10258489A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | アルカリ可溶性樹脂積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10258489A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001058372A (ja) * | 1999-06-16 | 2001-03-06 | Toray Ind Inc | 積層体 |
| JP2001260281A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-09-25 | Toray Ind Inc | 積層フィルム |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP8469797A patent/JPH10258489A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001058372A (ja) * | 1999-06-16 | 2001-03-06 | Toray Ind Inc | 積層体 |
| JP2001260281A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-09-25 | Toray Ind Inc | 積層フィルム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |