JPH10259351A - 非タール系エポキシ樹脂塗料組成物およびそれから形成された重防食塗膜 - Google Patents

非タール系エポキシ樹脂塗料組成物およびそれから形成された重防食塗膜

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JPH10259351A
JPH10259351A JP9345373A JP34537397A JPH10259351A JP H10259351 A JPH10259351 A JP H10259351A JP 9345373 A JP9345373 A JP 9345373A JP 34537397 A JP34537397 A JP 34537397A JP H10259351 A JPH10259351 A JP H10259351A
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epoxy resin
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coating
vinyl chloride
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Kazuhide Otsuka
塚 一 英 大
Takeshi Youta
田 壮 史 要
Itsuro Inoue
上 逸 郎 井
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a) ビスフェノール型エポキシ樹脂、
(b) 塩化ビニル系共重合体、および(c) ポリアミドまた
はその変性物からなる硬化剤からなる非タール系エポキ
シ樹脂塗料組成物、重防食用塗料組成物並びに該組成物
から形成された重防食塗膜。本発明では、成分(a) のエ
ポキシ当量が100〜500であり、また上記成分に加
えて、さらに(d) アルミニウム粉が含有されており、上
記塩化ビニル系共重合体が、塩化ビニル・アルキルビニ
ルエーテル共重合体であり、さらに該組成物がトリクレ
ジルホスフェートを含有することが好ましい。 【効果】 船舶の外板、暴露甲板部、上部構造部、ホー
ルド部、バラストタンク部のすべての部位の重防食用塗
料として優れた性能を発揮でき、その重防食塗膜上に非
有機錫系加水分解型防食塗料または各種上塗り塗料を塗
布すれば、層間接着強度に優れた塗膜が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、船舶の外板、暴露甲板
部、上部構造部、ホールド部、バラストタンク部のすべ
ての部位の重防食用塗料として優れた性能を発揮でき、
その重防食塗膜上に非有機錫系加水分解型防汚塗料また
は各種上塗り塗料を塗布すれば、層間接着強度に優れた
塗膜が形成されるような非タール系エポキシ樹脂塗料組
成物およびその塗料組成物から形成された重防食塗膜に
関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来は、船舶の外板、暴露甲板
部、上部構造部、ホールド部、バラストタンク部などの
各部毎に、使用される防食塗料が異なっていた。
【0003】これら船舶各部のうちで、例えば、船舶外
板は、大きく分けると常に水中(淡水、海水を含む)に
浸漬している船底部と、水中に浸漬されない外舷部と、
これらの中間に位置し、水中への浸漬と空中暴露とが繰
り返される水線部とに分けることができるが、このよう
な船舶外板に塗装を施工する場合、外舷部は、強い陽射
しや風波に晒され耐候性などが求められ、船底部は、常
に水中にあって防汚性が求められ、水線部は、強い風波
を受けたり水中への浸漬と乾燥空気中への暴露とが繰り
返されるため、耐候性、耐水性、必要に応じて防汚性が
求められる。
【0004】このため、従来では、各部位毎に要求され
る機能を持った塗料を塗装するために付着性などを考慮
して専用のプライマーを複数種品揃えし、付着性、防食
性を確保していた。
【0005】また、従来では特に船底部、必要に応じて
水線部を含む部分には、防食性に優れたタールエポキシ
系重防食塗料が厚く塗装されていたが、タールの発ガン
性の問題や、タールは色相が真っ黒なため、塗装後の腐
食、溶接・溶断の熱影響による焼損、塗膜状態等を目視
検査では判別しにくいという問題点があった。
【0006】さらにタールを含有する塗料は、その塗膜
上に塗装された上塗り層にタール分が移行(タールブリ
ード)し、塗装された船舶の美観を損ねたり、防汚性、
耐候性等の機能にも悪影響を及ぼすという欠点がある。
【0007】また、外板のうち外舷部用、必要に応じて
水線部用にも用いられるプライマーとしては、タールブ
リードを避けるために、非タール系のプライマーを使用
することが一般的であるが、船底部用、または船底部お
よび水線部用のプライマーには、防食性の優れたタール
エポキシ系重防食塗料を使用する場合、タール系/非タ
ール系プライマーの塗り分け部を養生(すなわち、シー
トやテープの貼り付けによる非塗装部の保護)により塗
り分けたり、ラップ部(異種塗料が重なる部分)を注意
深く工夫し、塗装しなければならない上に、別の塗料を
使用する「塗料の切り替え」時には、塗装機(器)の充
分な洗浄が必要であり、煩雑な工程とシンナーの無駄使
いを要していた。
【0008】さらに、従来、タールエポキシ系重防食塗
料からなる塗膜上に非有機錫系加水分解性防汚塗料を塗
装する場合、得られる塗膜の相互密着性が劣るため、ビ
ニル系やタールビニル系のバインダーコートをタールエ
ポキシ系重防食塗料からなる塗膜上に予め塗装した後、
非有機錫系加水分解性防汚塗料を塗装しなければならな
かった。その上、タールエポキシ系重防食塗料を塗装し
た後、その塗膜上に上塗り塗装する際には所定のインタ
ーバル(時間間隔)を設けて上塗り塗装が施工される
が、タールエポキシ系重防食塗料ではこのインターバル
が比較的短いため、煩雑な工程、施工管理が必要であっ
た。
【0009】また、従来では、前述したように船舶外板
の没水部以外の部分、暴露甲板部等に使用される防食塗
料は、それぞれ異なっており、しかもこれら各部には、
それぞれ専用の上塗り用塗料、バインダーコートなどが
使用されており、加えて、従来では、顧客の多様なニー
ズに合わせて極めて多くの銘柄の塗料を品揃えしなけれ
ばならず、面倒な施工管理等を要し、そのため塗料の貯
蔵、輸送、保管コストが大きくなり、塗装工程の煩雑化
による塗装期間の長期化や煩雑な工程管理が必要である
などの問題点があった。
【0010】このため、特定の一種類の塗料を、船舶の
船底部、水線部、外舷部を含む船舶外板、船舶の暴露甲
板部、上部構造部、ホールド部、バラストタンク部など
の全ての部分に一様に塗布して防食性等の機能が得ら
れ、必要により非有機錫系加水分解性重防食塗料などを
上塗りすれば、密着性、防汚性などに優れた上塗り塗膜
を形成でき、塗装期間を短縮化できるような防食塗料の
開発が望まれていた。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、外板用、暴露
甲板部用など船体各部用のプライマーを一品種のみに統
合でき、非有機錫系加水分解型防汚塗料をさらに上塗り
塗装する場合にバインダーコートの使用も省略でき、タ
ールエポキシ系防食塗料と同等以上の防食性、耐候性、
耐水性、防汚性等の機能を船舶外板などに付与でき、塗
装工程の合理化、塗料貯蔵コストの低減を図ることがで
き、さらに塗装作業者の衛生面の向上や環境保護の面で
も有効であるような防食塗料及びこの防食塗料を塗装し
てなる塗膜を提供することを目的としている。
【0012】
【発明の概要】本発明に係る非タール系エポキシ樹脂塗
料組成物は、(a) ビスフェノール型エポキシ樹脂(好ま
しくはエポキシ当量が100〜500のビスフェノール
型エポキシ樹脂)、(b) 塩化ビニル系共重合体、および
(c) ポリアミドまたはその変性物からなる硬化剤からな
ることを特徴としている。
【0013】本発明においては、上記(a) 、(b) 、(c)
成分に加えて、さらに(d) アルミニウム粉が含有されて
いることが望ましい。本発明では、該塗料組成物にはト
リクレジルホスフェートが含有されていることが好まし
い。本発明では、上記塩化ビニル系共重合体が、塩化ビ
ニル・アルキルビニルエーテル共重合体であることが望
ましい。
【0014】上記非タール系エポキシ樹脂塗料組成物
は、重防食用塗料として好適である。本発明に係る重防
食塗膜は、上記非タール系エポキシ樹脂塗料組成物から
形成されている。
【0015】本発明に係る非タール系エポキシ樹脂塗料
組成物によれば、外板用、暴露甲板部用など船体各部用
の防食塗料を一品種のみに統合でき、非有機錫系加水分
解型防汚塗料をさらに上塗り塗装する場合にはバインダ
ーコートの使用も省略でき、タールエポキシ系防食塗料
と同等以上の防食性、耐候性、耐水性、防汚性等の機能
を船舶外板などに付与できる。
【0016】しかも、この非タール系エポキシ樹脂塗料
組成物を塗布した後、バインダーコートを使用せずに、
非有機錫系加水分解型防汚塗料などの上塗り用塗料を長
い塗装間隔で使用しても優れた密着強度を得ることがで
きるため、塗装工程の合理化、船舶建造工程の合理化に
寄与でき、塗料貯蔵コストの低減を図ることができる。
また、この非タール系エポキシ樹脂塗料組成物は、塗装
作業者の衛生面の向上や環境保護の面でも有効である。
【0017】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る非タール系エ
ポキシ樹脂塗料組成物、および該組成物を塗布硬化して
なる塗膜について具体的に説明する。
【0018】[非タール系エポキシ樹脂塗料組成物]本
発明に係る非タール系エポキシ樹脂塗料組成物には、
(a) ビスフェノール型エポキシ樹脂、(b) 塩化ビニル系
共重合体、および(c) ポリアミドまたはその変性物から
なる硬化剤が含まれている。
【0019】<ビスフェノール型エポキシ樹脂> エポキシ樹脂としては、エポキシ当量が好ましくは1
60〜500、さらに好ましくは160〜300で、ビ
スフェノール型のものが用いられる。このようなエポキ
シ樹脂は、通常、液状〜固形である。本発明の塗料組成
物に配合されるビスフェノール型エポキシ樹脂のエポキ
シ当量は、塗料組成物の付着力および塗装時の作業性の
両面から、上記の範囲にあることが好ましい。
【0020】また、本発明では、エポキシ樹脂のうちで
も、ビスフェノール型のものが含まれているので、塗装
し形成された膜は強靱かつ柔軟性があるため密着力が優
れている。
【0021】このようなビスフェノール型エポキシ樹脂
としては、具体的には、例えば、ビスフェノールAタイ
プ、ビスフェノールFタイプのエポキシ樹脂をはじめ、
ダイマー酸変性、ポリサルファイド変性のエポキシ樹
脂、これらビスフェノール型エポキシ樹脂の水添物など
を挙げることができる。
【0022】ビスフェノールAタイプのエポキシ樹脂と
しては、例えば、ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールAポリプロピレンオキシドジグリシ
ジルエーテル、ビスフェノールAエチレンオキシドジグ
リシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジル
エーテル、水添ビスフェノールAプロピレンオキシドジ
グリシジルエーテル等のビスフェノールA型ジグリシジ
ルエーテルなどが挙げられ、ビスフェノールFタイプの
エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールFジグ
リシジルエーテル等のビスフェノールF型ジグリシジル
エーテルが挙げられる。
【0023】これらのうちでは、ビスフェノールAタイ
プ等のエポキシ樹脂が好ましい。このようなエポキシ樹
脂としては、常温で液状のものでは、「エピコート82
8(商品名)」(シェル(株)製、エポキシ当量180
〜190、粘度12,000〜15,000cPs/2
5℃)、「エポトートYDF−170(商品名)」(東
都化成(株)製、エポキシ当量160〜180、粘度
2,000〜5,000cPs)、「フレップ60(商
品名)」(東レチオコール(株)製、エポキシ当量約2
80、粘度約17,000cPs/25℃)などを挙げ
ることができ、常温で半固型状のものでは、「エピコー
ト834(商品名)」(シェル(株)製、エポキシ当量
230〜270)、「エポトートYD134(商品
名)」(東都化成(株)製、エポキシ当量230〜27
0)などを挙げることができ、常温で固型状のもので
は、「エピコート1001(商品名)」(シェル(株)
製、エポキシ当量450〜500)などを挙げることが
できる。
【0024】本発明においては、このエポキシ当量16
0〜500のビスフェノール型エポキシ樹脂(a) と共
に、上記以外のエポキシ樹脂を用いることができ、例え
ば、エポキシ当量が500を超えるエポキシ樹脂やビス
フェノールタイプ以外のエポキシ樹脂を本発明の目的に
反しない程度の少量、例えばビスフェノール型エポキシ
樹脂(a) 100重量部に対して60重量部以下の量で用
いることができる。
【0025】このようなエポキシ当量が160〜500
を外れるエポキシ樹脂としては、例えば、「エポトート
YD−172(商品名)」(東都化成(株)製、エポキ
シ当量600〜700)などを挙げることができる。ま
た非ビスフェノールタイプのエポキシ樹脂としては、環
状脂肪族系、非環状脂肪族系、エポキシ化油系などのエ
ポキシ樹脂を挙げることができる。
【0026】<塩化ビニル系共重合体(b)>塩化ビニル
系共重合体(b) としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合
体、塩化ビニル・アルキルビニルエーテル共重合体の他
に、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニ
ル−ジエチルマレエート共重合体、塩化ビニル−エチレ
ン共重合体、塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体、塩
化ビニル−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体(アル
キル基:炭素数1〜5程度)、塩化ビニル−スチレン共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニル−ステアリン酸ビニル共重合体、塩化ビニル−マレ
イン酸(またはマレイン酸エステル)共重合体、塩化ビ
ニル−脂肪族ビニル共重合体などが挙げられる。
【0027】さらには、ポリ塩化ビニルに塩化ビニル以
外の「他のモノマー」をグラフトし変性させてなるポリ
塩化ビニルのグラフト変性物、あるいはポリ塩化ビニル
以外の「他のポリマー」に塩化ビニルモノマーをグラフ
トさせた共重合体が挙げられる。
【0028】上記「他のモノマー」としては、上記塩化
ビニル系共重合体形成用モノマーである、(メタ)アク
リル酸アルキルエステル(アルキル基:炭素数1〜5程
度)、スチレン、アクリロニトリル、ジエチルマレエー
ト、オレフィン類(例:エチレン、プロピレン)、無水
マレイン酸、塩化ビニリデン、ステアリン酸、マレイン
酸、マレイン酸エステル、脂肪族ビニルなどが挙げられ
る。
【0029】これらの塩化ビニル系共重合体(b) のうち
では、塩化ビニル・アルキルビニルエーテル共重合体
が、特にビスフェノール型エポキシ樹脂(a) との親和性
に優れ、上塗り性、防食性に優れるため好ましい。
【0030】このような塩化ビニル・アルキルビニルエ
ーテル共重合体としては、塩化ビニルと、アルキル基の
炭素数が1〜10、好ましくは2〜5のアルキルビニル
エーテルとの共重合体であって、例えば、塩化ビニル−
イソブチルビニルエーテル共重合体、塩化ビニル−イソ
プロピルビニルエーテル共重合体、塩化ビニル−エチル
ビニルエーテル共重合体などが好ましく用いられる。
【0031】このような塩化ビニル系共重合体(b) の重
量平均分子量(Mw)は、通常10,000〜100,
000、好ましくは20,000〜50,000、とく
に好ましくは22,000〜40,000であることが
望ましい。この重量平均分子量が上記範囲にあると、エ
ポキシ樹脂との親和性が向上する傾向がある。
【0032】このような塩化ビニル・アルキルビニルエ
ーテル共重合体のうちで、塩化ビニル・イソブチルビニ
ルエーテル共重合体としては、BASF社製の「ラロフ
レックスLR8829(商品名)」、「ラロフレックス
MP25(商品名)」、「ラロフレックスMP35(商
品名)」、「ラロフレックスMP45(商品名)」等を
挙げることができる。
【0033】これらの塩化ビニル系共重合体は、1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。これら
の塩化ビニル系共重合体(b) は、非タール系エポキシ樹
脂塗料組成物中の成分:ビスフェノール型エポキシ樹脂
(a) 100重量部に対して、通常、5〜90重量部、好
ましくは10〜30重量部の量で用いられる。このよう
な量で塩化ビニル系共重合体(b) が塗料組成物中に含ま
れていると、ビスフェノール型エポキシ樹脂(a) との親
和性が良好で、防食性、上塗り性共に良好となる傾向が
ある。なお、この塩化ビニル系共重合体(b) の配合割合
は塗膜の防食性能および上塗り塗料の上塗り性の両面か
ら上記範囲にあることが望ましい。
【0034】本発明においては、このような熱可塑性樹
脂の塩化ビニル系共重合体(b) と共に、本発明の目的に
反しない範囲で、塩化ビニル系共重合体(b) 以外の「他
の熱可塑性樹脂」を含有していてもよい。このように非
タール系エポキシ樹脂重防食塗料中に他の熱可塑性樹脂
が含有される場合には、この他の熱可塑性樹脂は、ビス
フェノール型エポキシ樹脂(a) 100重量部に対して、
塩化ビニル系共重合体(b) を含む熱可塑性樹脂成分の合
計量が、通常5〜90重量部、好ましくは7〜50重量
部、とくに好ましくは10〜30重量部となるような量
で含有されていてもよい。
【0035】塩化ビニル系共重合体(b) を含む熱可塑性
樹脂(ゴム)は、この非タール系エポキシ樹脂塗料組成
物(エポキシ塗料、エポキシ系重防食塗料)の硬化時
に、内部応力の緩和剤として作用し、下地や下塗り層
と、該エポキシ塗料を塗布硬化してなるエポキシ層との
付着性を向上させ、また、この熱可塑性樹脂(ゴム)
は、溶剤可溶性であり、上塗り塗料中の溶剤により溶解
されるため、上塗り塗料に対するこのエポキシ層の付着
性の向上や、該エポキシ塗料の塗装インターバル制限を
延長(緩和)でき、該エポキシ層上に塗布可能な各種上
塗り塗料の適応種の拡大に寄与する。
【0036】塩化ビニル系共重合体(b) 以外の熱可塑性
樹脂(ゴム)としては、具体的には、例えば、塩化ゴ
ム、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩
素化ポリオレフィン;(メタ)アクリル酸メチル系共重
合体、(メタ)アクリル酸プロピル系共重合体、(メ
タ)アクリル酸ブチル系共重合体、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル系共重合体等のアクリル系樹脂;スチレ
ン系樹脂;芳香族系石油樹脂;脂肪族系石油樹脂;尿素
アルデヒド縮合系樹脂;ケトン系樹脂;クマロンインデ
ン樹脂;ペンタジエン系重合物などを挙げることができ
る。
【0037】これらの熱可塑性樹脂(ゴム)は、1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。 <ポリアミドまたはその変性物からなる硬化剤(c) >ビ
スフェノール型エポキシ樹脂(a) 用の硬化剤(c) として
は、ポリアミドまたはその変性物が用いられる。このよ
うな硬化剤(c) が配合された非タール系エポキシ樹脂塗
料組成物は、常温で硬化させることができるため、船舶
外板の塗装など通常、常温環境下で施工されるような用
途に好ましい。
【0038】このようなポリアミドおよびその変性物の
アミン価は、通常、50〜1000、好ましくは80〜
500であることが望ましい。硬化剤のアミン価がこの
ような範囲にあると、乾燥性と密着力とのバランスが向
上する傾向がある。またこれら硬化剤は、通常液状〜固
体である。
【0039】このようなポリアミドとしては、具体的に
は、例えば、「ラッカマイドN−153(商品名)」
(大日本インキ化学工業(株)製、アミン価80〜12
0)、「ラッカマイドTD−966(商品名)」(大日
本インキ化学工業(株)製、アミン価150〜19
0)、「サンマイド315(商品名)」(三和化学工業
(株)製、アミン価280〜340)等が挙げられる。
【0040】ポリアミドの変性物としては、具体的に
は、例えば、ポリアミドにエポキシ化合物を付加してな
るエポキシアダクト体の「PA−23(商品名)」(大
竹化学(株)製、アミン価80〜150)、変性ポリア
ミドのマンニッヒ変性体である「アデカハードナー E
H−350(商品名)」(旭電化工業(株)製、アミン
価320〜380)等が挙げられる。
【0041】これらのポリアミド及びその変性物のうち
では、エポキシ化合物の付加物が好ましく用いられる。
これらのポリアミドおよびその変性物は、1種または2
種以上組み合わせて用いることができる。
【0042】本発明では、これらポリアミドおよびその
変性物は、非タール系エポキシ樹脂塗料組成物中のビス
フェノール型エポキシ樹脂(a) に対して、エポキシ成分
とアミン成分の当量比(エポキシ成分:アミン成分)
が、通常1:0.35〜1:0.9、好ましくは1:
0.4〜1:0.8となるような量で用いることが望ま
しい。このような量でポリアミドおよびその変性物を用
いると、乾燥性、防食性、上塗り性能に優れた塗膜が得
られる傾向がある。換言すれば、本発明では、これらポ
リアミドおよびその変性物は、非タール系エポキシ樹脂
塗料組成物中のビスフェノール型エポキシ樹脂(a) 10
0重量部に対して、通常10〜80重量部、好ましくは
20〜70重量部の量で用いられる。
【0043】本発明では、これらのポリアミドおよびそ
の変性物以外に、「他のエポキシ樹脂用硬化剤」がその
目的に反しない範囲で含まれていてもよい。「他のエポ
キシ樹脂用硬化剤」としては、前記エポキシ樹脂を反
応、硬化させ得るものであれば特に限定されず、上記ポ
リアミドおよびその変性物以外のアミン系、カルボン酸
系、酸無水物系、シラノール系の硬化剤などが挙げられ
る。このような他のアミン系硬化剤としては、アミン価
50〜1,000、好ましくは80〜500の液状〜固
形の硬化剤が好ましい。
【0044】これらの他のエポキシ樹脂用アミン系硬化
剤としては、例えば、ポリアルキレンポリアミン等の脂
肪族アミン、芳香族アミン、脂環式アミン等を挙げるこ
とができ、さらにこれらのアミンにエポキシ化合物を付
加させたエポキシアダクト体、マンニッヒ変性体、カル
ボン酸変性物を用いることもできる。
【0045】さらにこれらのアミン化合物をケトンで変
性したケチミンタイプの硬化剤も使用することができ
る。このような「その他のアミン化合物」として、具体
的には、ケチミンタイプの変性脂環式ポリアミンである
「アンカミンMCA(商品名)」(アンカーケミカル社
製、アミン価250〜350)など、変性フェノルカミ
ンである「カードライト541LV(商品名)」(アン
カーケミカル社製、アミン価260〜350)など、変
性芳香族ポリアミンである「アデカハードナーEH10
1(商品名)」(旭電化(株)社製、アミン価400〜
500)など多種の化合物を例示することができる。
【0046】これらのアミン化合物は、1種または2種
以上組み合わせて用いることができる。これらの「その
他のアミン化合物」は、前記ポリアミドおよびその変性
物(c) を加えた合計量で、非タール系エポキシ樹脂塗料
組成物中のビスフェノール型エポキシ樹脂(a) 100重
量部に対して、通常10〜80重量部、好ましくは20
〜70重量部の量で用いられる。換言すれば、樹脂(a)
のエポキシ当量:硬化剤のアミン当量=通常1:0.3
5〜1:0.9、好ましくは1:0.4〜1:0.8と
なるような量で用いられる。
【0047】<その他の添加剤>本発明に係る非タール
系エポキシ樹脂塗料組成物(重防食塗料)中には、この
他各種可塑剤、体質顔料、着色顔料、防錆顔料、溶剤、
硬化促進剤、タレ止剤、沈降防止剤などが配合されてい
てもよい。
【0048】本発明の非タール系エポキシ樹脂塗料組成
物中には、上記顔料成分としてアルミニウム粉を含有す
ることが好ましい。アルミニウム粉としては、リーフィ
ングタイプ(鱗片状)やノンリーフィングタイプ(非鱗
片状)の平均粒径1〜100μmのアルミニウム粉を挙
げることができる。
【0049】このようなアルミニウム粉を塗料中に、3
〜30重量%、好ましくは4〜10重量%となるような
量で配合すると、防食性が大幅に向上し、没水環境下で
の耐水性が良好となる。なお、このアルミニウム粉がこ
れを超える量では、防食性能の向上と共に塗料組成物の
粘度も高くなり、塗料調製時の混練性、塗装時の取扱い
性などが低下する傾向がある。
【0050】このような非タール系エポキシ樹脂塗料組
成物(非タール系エポキシ樹脂塗料)は、:エポキシ
樹脂成分(a) および塩化ビニル系共重合体(b) を含有し
てなる組成物(i) と、硬化剤成分(c) を含有してなる組
成物(ii)との2液型として、あるいは、:エポキシ樹
脂成分(a) を含有してなる組成物(i-a) と、塩化ビニル
系共重合体(b) および硬化剤成分(c) を含有してなる組
成物(ii-a)との2液型として用いられる。本発明では、
のタイプの2液型が望ましい。
【0051】これらの各液は、それぞれ別の容器に保管
され、プライマーの塗布時にこれらを混合して用いる
か、2頭ガン等の混合噴霧器により塗装時に混合して用
いられる。
【0052】本発明に係る上記の非タール系エポキシ樹
脂塗料組成物は、各種上塗り塗料との密着性に優れてい
るが、特に船体各部の上塗り塗料として好ましく用いら
れるものを以下に例示する。
【0053】すなわち、まず上記非タール系エポキシ樹
脂重防食塗料を、船舶の各部のうちで海水と接触する船
底部(イ) 、または船底部および水線部(ロ) に、好ましく
は船舶の船底部、水線部および外舷部を含む外板全体に
プライマーとして塗布し、次いでこのプライマー塗膜上
にさらに下記のような非有機錫系加水分解性防汚塗料を
塗布することがプライマー層と防汚塗料層との層間接着
性等に優れるため好ましい。
【0054】この非有機錫系加水分解性防汚塗料として
は、(i) トリアルキルシリルエステル共重合体、あるい
は、(ii)ビニル系樹脂の少なくとも1つの側鎖末端部
に、金属エステル結合を介して有機酸が結合した樹脂等
が含まれたものが挙げられる。
【0055】これらのうちで、本発明で好ましく用いら
れるトリアルキルシリルエステル共重合体(i) 、ビニル
系樹脂(ii)についてさらに詳説する。<トリアルキルシリルエステル共重合体(i) > このトリ
アルキルシリルエステル共重合体は、重合性不飽和カル
ボン酸のトリアルキルシリルエステルから誘導される成
分単位を20〜65重量%の量で有し数平均分子量(M
n)が1000〜50000である。
【0056】このようなトリアルキルシリルエステルと
しては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸トリ
メチルシリルエステル、(メタ)アクリル酸トリエチル
シリルエステル、(メタ)アクリル酸トリイソプロピル
シリルエステル、(メタ)アクリル酸トリブチルシリル
エステル、(メタ)アクリル酸ジメチルプロピルシリル
エステル、(メタ)アクリル酸モノメチルジプロピルシ
リルエステル、(メタ)アクリル酸メチルエチルプロピ
ルシリルエステルなどが挙げられる。
【0057】本発明においては、このようなトリアルキ
ルシリルエステルを1種単独で用いてもよく、また2種
以上組み合わせて用いてもよい。このようなトリアルキ
ルシリルエステルの内では、汚塗料組成物の造膜性、貯
蔵安定性、研掃性の制御のしやすさなどを考慮すると、
(メタ)アクリル酸トリブチルシリルエステルが最も好
ましく用いられる。
【0058】このようなトリアルキルシリルエステルと
共重合可能なモノマー(コモノマー)としては、任意の
重合性不飽和化合物(エチレン性不飽和単量体)を用い
ることができ、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、スチレン、α-メチルスチレン等のスチレン
類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステ
ル類などを挙げることができる。
【0059】また、この共重合体のGPC測定による数
平均分子量(Mn)は、1000〜50000程度であ
り、また重量平均分子量(Mw)は、通常1000〜1
50000であることが望ましく、またこの共重合体の
分子量分布(Mw/Mn)は、通常1.0〜4.0であ
り、またこの共重合体のガラス転移温度(Tg)は、通
常15〜80℃程度であり、また、この共重合体の例え
ば50%キシレン溶液における粘度(25℃)は、通常
30〜1000cPs程度である。
【0060】このような被膜形成性共重合体を調製する
には、例えば、通常窒素気流中などの不活性雰囲気下、
キシレン等の有機溶媒中で、トリブチルシリルメタクリ
レート等のトリアルキルシリルエステルと、コモノマー
類中にメチルメタクリレートが50重量%以上(例:8
0重量%)の量で含有された重合性不飽和化合物とを、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系ある
いは過酸化物系などの重合開始剤、必要に応じてn−オ
クチルメルカプタンなどの重合調整剤などの存在下に、
2〜12時間程度、50〜120℃程度の温度でラジカ
ル重合等の方法にて反応させればよい。
【0061】このようにして得られた被膜形成性共重合
体には、用いられた各モノマー量に対応する量で各成分
単位が含まれている。<ビニル系樹脂(ii)> 本発明で上塗り用の非有機錫系加
水分解性防汚塗料に好ましく含有されるビニル系樹脂(i
i)は、少なくとも1つの側鎖末端部に、金属エステル結
合を介して有機酸が結合したビニル系樹脂である。
【0062】このようなビニル系樹脂(ii)としては、特
開平8−73536号公報、特公平7−108927号
公報等に記載のビニル系樹脂を挙げることができる。こ
のようなビニル系樹脂(ii)は、例えば、特開平8−73
536号公報に記載されているように、エステルのアル
コール残基が主鎖末端から2〜4番目の炭素上に少なく
とも1個の側鎖を有する炭素数4以上の分岐アルキル基
または炭素数6以上のシクロアルキル基である(メタ)
アクリル酸エステルと、重合性不飽和有機酸単量体と、
中性重合性不飽和単量体とを共重合して基体樹脂を合成
し、この基体樹脂の酸基(例:−COOH、−SO
3H)に、金属酸化物、水酸化物、塩化物、硫化物等の
金属化合物と、有機酸である1塩基性有機酸(例:酢
酸、ナフテン酸)とを同時に反応させるか、あるいは上
記基体樹脂に1塩基性有機酸の金属塩を反応させること
により製造できる。
【0063】上記(メタ)アクリル酸エステルとして
は、例えば、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル等が挙げられ、重合性有機酸
単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイ
ン酸、p−スチレンスルホン酸等が挙げられ、中性重合
性不飽和単量体としては、例えば、エチレン、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等が挙げ
られる。上記金属化合物を構成する金属としては、2価
以上の金属、例えば、Cu、Zn、Mn、Ca、Fe、
Al、Te、Ba等が挙げられる。 [外舷部用上塗り塗料]外舷部用上塗り塗料としては、
油性(アルキッド)系、フタル酸樹脂系、塩素化ポリオ
レフィン系(塩化ゴム系)、ビニル系、アクリル系、エ
ポキシ系、ウレタン系、シリコーンアルキッド系、アク
リルシリコーン系、フッ素樹脂系等の上塗り塗料を挙げ
ることができる。
【0064】本発明に使用される外舷部用上塗り塗料と
しては、耐候性、付着性、経済性等を考慮し、ウレタン
系、エポキシ系、アクリル系又は塩素化ポリオレフィン
系(塩化ゴム系)塗料であることが好ましく、このよう
な外舷部用上塗り塗料としては、中国塗料(株)製のも
のでは、イソシアネート架橋型2液型ウレタン樹脂系上
塗塗料の「ユニマリン(商品名)」、変性ポリアミド架
橋型2液型エポキシ樹脂系上塗塗料の「エピコンマリン
上塗(商品名)」および「エピコンマリンHB(商品
名)」、塩素化ポリオレフィン系上塗塗料の「ラバック
ス上塗(商品名)」、アクリル樹脂系上塗塗料の「アク
リ700上塗(商品名)」等を挙げることができる。 [水線部用上塗り塗料]水線部用上塗り塗料としては、
前述の外舷部用上塗り塗料の項で挙げた各種塗料を用い
ることができると共に、非有機錫系防汚塗料を用いるこ
ともできる。
【0065】船舶外板部のような、船舶の浮き沈みによ
り水中浸漬と空中暴露が繰り返される乾湿交互の厳しい
環境下では、耐水性、耐候性、防食性、必要に応じて防
汚性が求められるため、これらの中でもウレタン系、エ
ポキシ系、アクリル系、塩素化ポリオレフィン系(塩化
ゴム系)塗料又は非有機錫系防汚塗料を用いることが好
ましい。
【0066】これらの水線部用上塗り塗料としては、中
国塗料(株)製のものでは、イソシアネート架橋型2液
型ウレタン樹脂系上塗塗料の「ユニマリン(商品
名)」、変性ポリアミド架橋型2液型エポキシ樹脂系上
塗塗料の「エピコンマリン上塗(商品名)」および「エ
ピコンマリンHB(商品名)」、塩素化ポリオレフィン
系上塗塗料の「ラバックス上塗(商品名)」、アクリル
樹脂系上塗塗料の「アクリ700上塗(商品名)」等が
挙げられる。
【0067】本発明で用いられる上記の各上塗り用塗料
には、通常船舶外板塗料に配合されるような成分、例え
ば、防汚剤、可塑剤、加水分解調整剤、顔料、溶剤、粘
度調整剤、その他の添加剤等が含まれていてもよい。
【0068】本発明では、上述した非タール系エポキシ
樹脂塗料組成物(重防食用塗料)、上塗り塗料等の各塗
料を塗布硬化してなる塗膜(硬化膜)を、船舶の外板表
面に形成するには、例えば、エアレススプレー、エアー
スプレー、刷毛塗り、ローラー塗りなど常法によればよ
い。なお上記プライマー処理に先立ち、必要により、
錆、油脂、水分、塵埃、スライム、塩分、などの外板表
面付着物を清掃・除去してもよい。また、上記塗料は、
シンナー等で適宜濃度に希釈して用いてもよい。
【0069】またこのような塗料の塗布量は、船舶の種
類、塗り重ねられる塗料の種類・組合わせなどにもより
異なり一概に決定されないが、船舶の外板表面全体に塗
布される非タール系エポキシ樹脂重防食塗料組成物(プ
ライマー)は、例えば100〜500g/m2 の量で、
50〜500μm厚程度に塗布され、その乾燥膜厚は、
30〜300μm程度であり、該船舶外板の船底部およ
び水線部の該プライマー層上に塗布される非有機錫系加
水分解性防汚塗料は、例えば200〜800g/m2
量で、50〜500μm厚程度に塗布され、その乾燥膜
厚は、30〜300μm程度であり、該船舶外板の外舷
部のプライマー層上に塗布されるウレタン塗料は、例え
ば50〜300g/m2 の量で、40〜300μm厚程
度に塗布され、その乾燥膜厚は、30〜150μm程度
である。
【0070】なお、エアレススプレー時には、例えば、
1次(空気)圧:4〜8kgf/cm2 程度、2次(塗
料)圧:100〜180kgf/cm2 程度、ガン移動
速度50〜120cm/秒程度に塗装条件を設定すれば
よい。
【0071】また上記各塗料の塗装回数は、特に限定さ
れず、塗料濃度、求められる膜厚等に応じて適宜設定可
能であり、それぞれ1回ずつでもよく、複数回でもよ
い。このように各塗料が上記膜厚となるように塗装・硬
化して得られた船舶(塗装船舶)には、タンカー、貨物
船、客船、漁船、艀、浮きドックなどの金属製船舶など
が挙げられる。
【0072】さらに本発明では、各種上塗り塗装性に優
れた非タール系エポキシ樹脂重防食塗料を、外板以外の
例えば暴露部(デッキ部)、上構部(上部構造部、ハウ
ジング、ホールド部、バラストタンク部)用のプライマ
ーとして使用すれば、船舶全体の塗料品種の大幅な低減
効果を奏する。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る非タール系エポキシ樹脂塗
料組成物は、タールエポキシ系防食塗料と同等以上の防
食性、耐候性、耐水性、防汚性等の機能を船舶外板など
に付与できるが、タールエポキシ系防食塗料と異なり上
塗り塗膜へのシミ出しによる美観の低下、防汚性の低下
もない。従って、各部位の塗り継ぎ部の養生も不要であ
る。
【0074】しかも、この非タール系エポキシ樹脂塗料
組成(重防食用塗料)を塗布して得られる塗膜(重防食
塗膜)は、各種上塗り塗料(例えば、非有機錫系加水分
解性防汚塗料や、塩化ゴム系、ウレタン系、エポキシ系
上塗り塗料など)からなる塗膜との付着性に優れ、しか
もタール系塗料のようなシミ出しによる美観の低下、防
汚性の低下もないため、例えば、船舶外板の没水部、暴
露部とも同一のこの防食塗料が使用でき、外板用、暴露
甲板部用など船体各部用のプライマーをこの一品種のみ
に統合して、塗装の合理化、省力化を図ることができ
る。
【0075】また、非タール系エポキシ樹脂塗料組成物
からなる塗膜上に、このように非有機錫系加水分解型防
汚塗料などの上塗り塗料をさらに塗装する場合には、各
種の上塗り塗料を長い塗装間隔で使用でき、しかも各種
上塗り塗膜との接着性(付着性)に優れているため、上
塗り前のバインダーコート(中塗り)を省略でき、船舶
塗装・建造工程の合理化、塗料貯蔵コストの低減を図る
ことができる。
【0076】さらにまた、この非タール系エポキシ樹脂
塗料組成物は、従来のタールエポキシ樹脂塗料と異な
り、塗装時に皮膚かぶれや刺激を生ずることが少なく、
塗装作業者の衛生面の向上や環境保護の面でも有効であ
る。
【0077】
【実施例】以下、本発明につき、実施例に基づいてさら
に具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により何
等限定されるものではない。
【0078】以下の実施例、比較例等において、「部」
は「重量部」の意味である。また、表中の各成分量は、
特に断らない限りいずれも「重量部」表示で示す。 [非タール系エポキシ樹脂防食塗料の製造例]表1に示
す配合組成の非タール系エポキシ樹脂防食塗料の主剤
(エポキシ樹脂を含む組成物)及び硬化剤(硬化剤成分
を含む組成物)を製造した。
【0079】表1に示す配合組成の非タール系エポキシ
樹脂防食塗料を製造するに際しては、主剤については、
ガラスビーズを用いてペイントシェーカーで配合物を充
分に分散させ製造し、硬化剤についてはハイスピードデ
ィスパーを用い配合物を均一に混合して製造した。
【0080】非タール系エポキシ樹脂防食塗料を塗装す
る際にはこの主剤、硬化剤を表1に示した重量比で混合
した後、直ちに塗装を行った。
【0081】
【表1】
【0082】(注)表1中で使用している原材料は以下
のものである。 (1) エピコート828(商品名):シェル化学(株)
製、ビスフェノールAタイプ、液状エポキシ樹脂(エポ
キシ当量180〜190) (2) エピコート834-85x (商品名):シェル化学
(株)製、ビスフェノールAタイプ、半固形エポキシ樹
脂(エポキシ当量290〜310、溶媒:キシレン、不
揮発分(NV.):85%) (3) エピコート1001-70 (商品名):シェル化学
(株)製、ビスフェノールAタイプ、固形エポキシ樹脂
(エポキシ当量660〜690、溶媒:キシレン/トル
エン/MIBK、NV.70%) (4) ラロフレックスMP-25 (商品名):BASF社
製、塩化ビニル/ビニルイソブチルエーテル共重合体
(Mw:28000〜30000) (5) TCP:三菱ガス化学(株)製、トリクレジルフォ
スフェイト (6) タルクNKK(商品名):富士タルク(株)製 (7) タール液:BOケミカル社製、膨潤炭ワニス(溶
媒:キシレン、NV.70%) (8) ディスパロン6600(商品名):楠本化成(株)
製、粉末型ポリアマイドタイプの揺変剤 (9) 弁柄:商品名「弁柄つばめ」(日本弁柄工業(株)
製) (10)アルペースト1900xS(商品名):東洋アルミ
(株)製、ノンリフィーング形アルミ(NV.75%、
溶媒:キシレン、ターペン) (11)ラッカマイドTD966(商品名):大日本インキ
(株)製、ポリアミド、アミン価150〜190、(N
V.60%、溶媒:キシレン、1-ブタノール) (12)アデカハードナー EH350(商品名):変性ポ
リアミン、アミン価330〜380、(NV.100
%)、旭電化工業(株)製 (13)TAP(商品名):(化薬アクゾ(株)製、3級ア
ミン、アミン価620) (14)MIBK:メチルイソブチルケトン
【0083】[上塗り塗料の耐変色性試験]サンドブラ
スト処理した70×150×2.3mmの鋼板の片面に
供試用非タール系エポキシ樹脂防食塗料(プライマー)
を乾燥膜厚が200μmとなるようエアースプレーを用
いて塗装し、20℃で24時間乾燥した後、白色塩化ポ
リオレフィン系上塗り塗料(中国塗料(株)製、商品名
ラバックス上塗白)を乾燥膜厚が50μmとなるよう
エアースプレーを用いて塗装し20℃で24時間乾燥し
て、試験板を得た。試験板の供試塗料塗装面が表となる
よう試験板を広島県大竹市の中国塗料(株)大竹研究セ
ンターに設置した屋外暴露台(JIS K5400
9.9に準拠)に取付け、30日間屋外暴露を行った
後、上塗り塗膜の変色程度を目視にて評価した。その結
果を表2に示す。
【0084】
【表2】
【0085】下塗り塗料「OT−1」〜「OT−7」
は、上塗り塗膜の耐変色性に優れるため、外舷部や水線
部の上塗り塗膜の美観を低下させずに、塗布可能であ
る。
【0086】[防食性試験]サンドブラスト処理した7
0×150×2.3mmの鋼板に供試塗料をその乾燥膜
厚が200μmとなるようエアースプレーを用いて塗装
し、20℃で7日間乾燥させ試験板を得た。
【0087】この試験板を40℃の3%食塩水に180
日間浸漬し、フクレの程度をASTM D 714−5
6、発錆の程度をASTM D 610−85に準じて目
視にて評価し、付着性を碁盤目テープ法(JIS K 5
400、8.5.2に準拠)により評価した。その結果
を表3に示す。
【0088】<フクレ試験の評価点数> 10点:フクレ無し 9点:0.5mm径のフクレが試験板の全面積の0.2
%未満 8点:0.5mm径のフクレが試験板の全面積の0.5
%程度 7点:0.5から1mm径のフクレが試験板の全面積の
0.5%程度 6点:1から2mm径のフクレが試験板の全面積の0.
5〜1%程度 5点:2から3mm径のフクレが試験板の全面積の1〜
5%程度 4点:3から5mm径のフクレが試験板の全面積の5〜
10%程度 3点:3から5mm径のフクレが試験板の全面積の10
〜15%程度 2点:3から5mm径のフクレが試験板の全面積の15
〜30%程度 1点:フクレ発錆面積が試験板の全面積の30%以上 <発錆試験の評価点数(ASTM D 610-85)> 10点:錆無し〜発錆面積が試験板の全面積の0.03
%未満 9点:発錆面積が試験板の全面積の0.03%以上0.
1%未満 8点:発錆面積が試験板の全面積の0.1%以上0.3
%未満 7点:発錆面積が試験板の全面積の0.3%以上1%未
満 6点:発錆面積が試験板の全面積の1%以上3%未満 5点:発錆面積が試験板の全面積の3%以上10%未満 4点:発錆面積が試験板の全面積の10%以上16%未
満 3点:発錆面積が試験板の全面積の16%以上33%未
満 2点:発錆面積が試験板の全面積の33%以上50%未
満 1点:発錆面積が試験板の全面積の50%以上 <碁盤目試験の評価点数> 10点:切り傷1本ごとが、細くて両側が滑らかで、切
り傷の交点と正方形の一目一目に剥がれがない。 9点:切り傷が少し太くなっている。 8点:切り傷の交点にわずかな剥がれがあって、正方形
の一目一目に剥がれがなく、欠損部の面積は全正方形面
積の5%以内。 7点:切り傷の両側と交点とに剥がれがあり、欠損部の
面積は全正方形面積の5%以内。 6点:切り傷の両側と交点とに剥がれがあって、欠損部
の面積は全正方形面積の5〜15%。 5点:切り傷による剥がれの幅は、「6点」よりも広
く、欠損部の面積は全正方形面積の15〜25%。 4点:切り傷による剥がれの幅が広く、欠損部の面積は
全正方形面積の25〜35%。 3点:正方形の一目一目に剥がれがあり、その面積は全
正方形面積の35%以内。 2点:切り傷による剥がれは「3点」よりも大きく、欠
損部の面積は全正方形面積の35〜50%。 1点:切り傷による剥がれは「2点」よりも大きく、そ
の面積は全正方形面積の50〜70%。 0点:剥がれの面積は、全正方形面積の70%以上。
【0089】
【表3】
【0090】この表3によれば、防食塗料「OT−1」
〜「OT−7」は、タールエポキシ系重防食塗料と同等
以上の防食性能を有することが分かる。
【0091】[上塗り性試験] (各種上塗塗料との付着性試験)サンドブラスト処理し
た70×150×2.3mmの鋼板に供試塗料(プライ
マー)をその乾燥膜厚が200μmとなるようエアース
プレーを用いて塗装した後、広島県大竹市の中国塗料
(株)大竹研究センターに設置した屋外暴露台(JIS
K5400 9.9に準拠)に供試塗料塗装面が表と
なるように取付け、10日間屋外暴露を行った後、表4
に記載の各種上塗り塗料を乾燥膜厚が50μmとなるよ
うエアースプレーを用いて塗装し、20℃で7日間乾燥
後試験板を得た。
【0092】試験板を20℃の3%食塩水に90日間浸
漬した後各種上塗り塗料との付着性を上記と同様に碁盤
目テープ法(JIS K 5400 8.5.2に準拠)
により評価した。その結果は表4に示す。
【0093】
【表4】
【0094】上記表4の「H−1」系では、上塗り塗膜
の変色(褐色化)が認められた。防食塗料「OT−1」
〜「OT−7」は、各種上塗り性に優れる。
【0095】[非有機錫系加水分解性防汚塗料の製造]
表5に示す配合組成の各防汚塗料組成物を製造した(各
成分量は重量部で表示)。表5に示す配合組成の防汚塗
料組成物を製造するに際しては、ガラスビーズを入れた
ペイントシェーカー内でこれらの配合成分を一緒にして
2時間振盪した後、室温で12時間熟成を行った。次い
で100メッシュのフィルターでロ過して、所望の非有
機錫系加水分解性防汚塗料組成物を得た。
【0096】
【表5】
【0097】なお、表5中の成分名称等は以下の通りで
ある。 「S-3ワニス」:トリアルキルシリルエステル共重
合体溶液 ポリマー中のモノマー組成:トリブチルシリルメタクリ
レート/メチルメタクリレート=50/50(重量比) 溶媒:キシレン 加熱残分:49.6重量% 粘度:259cPs/25℃ 「BL-1ワニス」:アクリルスチレン系共重合体溶
液 ポリマー中のモノマー組成:イソブチルメタクリレート
/t-ブチルメタクリレート/スチレン/ステアリルメタ
クリレート=30/30/30/10(重量比) 加熱残分:50重量% 粘度:A4(ガードナー/25℃) 「トヨパラックス150」(商品名):東ソー(株)
製の塩素化パラフィン、平均炭素数:14.5、塩素含
有率:50%、粘度:12ポイズ/25℃、比重:1.
25/25℃ 「マイカ白玉」(商品名):(有)脇元雲母製の鱗片
状顔料、平均粒径:15μm、アスペクト比:40 「モレキュラーシーブ4A」(商品名):脱水剤、ユ
ニオン昭和(株)製、合成ゼオライトパウダー 「ディスパロン305」(商品名):楠本化成(株)
製の水添ヒマシ油系タレ止め剤 「ディスパロン4200−20」(商品名):楠本化
成(株)製の酸化ポリエチレン系沈降防止剤、20%キ
シレンペースト
【0098】[防汚塗料との付着性試験]サンドブラス
ト処理した70×150×2.3mmの鋼板に供試塗料
(プライマー)をその乾燥膜厚が200μmとなるよう
エアースプレーを用いて塗装した後、広島県大竹市の中
国塗料(株)大竹研究センターに設置した屋外暴露台
(JIS K5400 9.9に準拠)に供試塗料塗装
面が表となるよう取付け10日間屋外暴露を行った後、
非有機錫系加水分解性防汚塗料(AF-1,AF-2)を
乾燥膜厚が100μmとなるようエアースプレーを用い
て塗装し、20℃で7日間乾燥後試験板を得た。
【0099】試験板を天然海水中に180日間浸漬した
後供試験プライマーと非有機錫系加水分解性防汚塗料と
の付着性を碁盤目テープ法(JIS K5400 8.
5.2に準拠)により評価した。その結果を表6に示
す。
【0100】
【表6】
【0101】[防汚塗料塗装系での防汚性及び消耗度]
広島湾の海水中に設置した回転ドラムの側面に取付け可
能なように曲げ加工が施された70×20×3mmのサ
ンドブラスト板を用意した。
【0102】このサンドブラスト板に供試プライマーを
乾燥膜厚が200μmとなるようエアースプレーを用い
て塗装し20℃で2日間乾燥した後、非有機錫系加水分
解性防汚塗料を乾燥膜厚が200μmとなるようアプリ
ケーターを用いて塗装し、20℃で7日間乾燥し、試験
板を得た。
【0103】なお、上記本発明の塗装方法との比較とし
て、従来の塗装方法を以下のようにして実施した。すな
わち、このサンドブラスト板にタールエポキシ系2液型
防食塗料(中国塗料(株)製、商品名ビスコンAC)を
乾燥膜厚が150μmとなるようエアースプレーを用い
て塗装し20℃で2日間乾燥した後、更にビニル系バイ
ンダーコート(中国塗料(株)製、商品名シルバックス
SQK)を乾燥膜厚が50μmとなるようエアースプレ
ーを用いて塗装し、20℃で2日間乾燥した後、非有機
錫系加水分解性防汚塗料を乾燥膜厚が200μmとなる
ようアプリケーターを用いて塗装し、20℃で7日間乾
燥し、試験板を得た。
【0104】回転ドラムにこれらの試験板を取り付けて
周速15ノット、50%稼動条件(夜間12時間稼動、
昼間12時間停止の交互運転)にて12ヶ月間船舶の運
航をシュミレートした後、防汚性(動的防汚性、試験板
への各種水棲生物の付着面積%)、消耗度(膜厚減少
(μm))の評価を行った。
【0105】その結果を表7および表8に示す。
【0106】
【表7】
【0107】
【表8】
【0108】表7および表8より理解されるように、
「OT-1」〜「OT-7」は、従来法で必要のバインダ
ーコートを使用せずに従来法と同等以上の防汚性、消耗
度を有した塗装系を提供できる。
【0109】[塗装回数、塗料品種、シンナー種の低減
効果]本発明の塗装方法と従来の塗装方法との比較を行
った。塗装工程の省力化比較は、下記表9に示すような
75000トンのバルクキャリアーの新造船の船底部、
水線部に非有機錫系加水分解性防汚塗料を2年耐用で塗
装して比較した。
【0110】
【表9】
【0111】[本発明による塗装工程合理化の実施例]
新造船として建造した75000トンのバルクキャリア
ーの外板部を前記仕様で塗装する場合において以下の各
項目における合理化度を従来の塗装方法-1と比較し
た。
【0112】合理化度の数値は従来の塗装方法-1を1
00として本発明の塗装方法の数値を算出した。 1.塗装作業時間 エアレススプレーを用い、塗装機器の準備等を除く塗料
噴霧に要する時間(足場、高所作業車での移動時間を含
む)にて算出した。 2.非有効作業 塗料の切替え及びこれに付随する塗装機器、塗装用具
の洗浄作業 異種塗料の塗り継ぎ部分で必要なスプレーラップ管
理、養生等の作業 作業員の移動、塗装の準備、あと片づけ等の作業など
の非有効作業について算出した。 3.塗装ミス 塗料の選定ミスや異種塗料の塗り継ぎ部におけるスプレ
ーミス、シンナーの選定ミスによる塗装ミスについて算
出した。 4.工程管理作業 塗料間の塗装インターバル管理及び塗装部門以外の工程
(ブロックの建造、移動)とのすり合わせ管理及び作業
員の配置管理に係る労力を算出した。 5.塗料の保管・管理作業 塗料・シンナーの発注、入出庫、分別整理保管に係る管
理作業について算出した。 6.塗料・シンナーロス、廃塗料・廃シンナー処理作業 塗料切替時に生じる塗料、シンナーのロス、異種塗料の
スプレーラップ等により生じる塗料の過剰使用によるロ
ス、残塗料のポットライフオーバー等による使用不能塗
料の増加及びそれらにより生じる廃塗料、廃シンナーの
処理作業について算出した。
【0113】算出結果を、表10に示す。
【0114】
【表10】
【0115】以上の通り、本発明の塗料を用いた塗装方
法により船舶外板の塗装工程の合理化が可能である。 ※この他、外板以外のプライマーに本発明中の非タール
系エポキシ樹脂防食塗料を用いることで更に合理化が可
能である。 ※その他同一塗料の塗装面積拡大により塗装作業者の技
量が安定化するため、均一で高品質の塗膜が得られ易く
なる上、作業の効率が向上する等、計算できないメリッ
トもある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/521 C08K 5/521 C08L 27/06 C08L 27/06 63/02 63/02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ビスフェノール型エポキシ樹脂、 (b) 塩化ビニル系共重合体、および(c) ポリアミドまた
    はその変性物からなる硬化剤からなることを特徴とする
    非タール系エポキシ樹脂塗料組成物。
  2. 【請求項2】ビスフェノール型エポキシ樹脂(a) 成分の
    エポキシ当量が100〜500である請求項1に記載の
    塗料組成物。
  3. 【請求項3】上記(a) 、(b) 、(c) 成分に加えて、さら
    に(d) アルミニウム粉が含有されている請求項1または
    2に記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】上記塩化ビニル系共重合体が、塩化ビニル
    ・アルキルビニルエーテル共重合体である請求項1〜3
    のいずれかに記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】塗料組成物がトリクレジルホスフェートを
    含有する請求項1〜4のいずれかに記載の塗料組成物。
  6. 【請求項6】硬化剤として、上記ポリアミドまたはその
    変性物と、その他の硬化剤との混合物を含有する請求項
    1〜5のいずれかに記載の塗料組成物。
  7. 【請求項7】重防食用塗料として用いられる請求項1〜
    6のいずれかに記載の塗料組成物。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の塗料組成
    物から形成された重防食塗膜。
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