JPH10261364A - 蛍光体の再生方法および蛍光体再生装置 - Google Patents
蛍光体の再生方法および蛍光体再生装置Info
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- JPH10261364A JPH10261364A JP6368497A JP6368497A JPH10261364A JP H10261364 A JPH10261364 A JP H10261364A JP 6368497 A JP6368497 A JP 6368497A JP 6368497 A JP6368497 A JP 6368497A JP H10261364 A JPH10261364 A JP H10261364A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
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- Luminescent Compositions (AREA)
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回収した蛍光体スラリーから、不純物を簡便
かつ効果的に除去して、優れた輝度と蛍光膜品位を有す
る蛍光体を再生する方法および装置を提供する。 【解決手段】 回収した蛍光体スラリーを、次亜塩素酸
塩および過ヨウ素酸塩を用いる薬品洗浄工程、アンモニ
アによりカーボンを上澄み液中に浮遊させて除去するカ
ーボン除去工程、酸洗浄工程および熱処理工程をその順
に含むことを特徴とする蛍光体の再生方法;ならびにこ
れらの工程のための装置を含む蛍光体再生装置。
かつ効果的に除去して、優れた輝度と蛍光膜品位を有す
る蛍光体を再生する方法および装置を提供する。 【解決手段】 回収した蛍光体スラリーを、次亜塩素酸
塩および過ヨウ素酸塩を用いる薬品洗浄工程、アンモニ
アによりカーボンを上澄み液中に浮遊させて除去するカ
ーボン除去工程、酸洗浄工程および熱処理工程をその順
に含むことを特徴とする蛍光体の再生方法;ならびにこ
れらの工程のための装置を含む蛍光体再生装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管の蛍
光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を回収し、再利用の
ために精製する方法および装置に関し、さらに詳しく
は、カラー受像管の製造現場で、上記の精製を簡便に行
う方法および装置に関する。
光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を回収し、再利用の
ために精製する方法および装置に関し、さらに詳しく
は、カラー受像管の製造現場で、上記の精製を簡便に行
う方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管は、光の三原色である赤
色、緑色および青色の蛍光体を、それぞれスラリー状に
して、蛍光面上のドット状またはストライプ状の所定位
置に塗布して蛍光膜を形成する工程を経て製造される。
この際に、余剰の蛍光体スラリーが多量に生じ、これを
そのまま廃棄することは、資源および製造コストの無駄
になるばかりか、環境保全上にも悪影響を及ぼす。特に
代表的には赤色蛍光体として用いられる希土類系蛍光体
は高価であって、これを回収して再利用することは、カ
ラー受像管の製造コストを引き下げるために重要であ
る。
色、緑色および青色の蛍光体を、それぞれスラリー状に
して、蛍光面上のドット状またはストライプ状の所定位
置に塗布して蛍光膜を形成する工程を経て製造される。
この際に、余剰の蛍光体スラリーが多量に生じ、これを
そのまま廃棄することは、資源および製造コストの無駄
になるばかりか、環境保全上にも悪影響を及ぼす。特に
代表的には赤色蛍光体として用いられる希土類系蛍光体
は高価であって、これを回収して再利用することは、カ
ラー受像管の製造コストを引き下げるために重要であ
る。
【0003】しかし、これらの蛍光体スラリーは、蛍光
体のほかに、添加物質としてカーボン、顔料、ポリビニ
ルアルコール、クロム化合物などを含有する。また回収
の際に他の色の蛍光体が混入して、再利用する蛍光体の
発色特性を低下させることがある。蛍光体の回収および
再生においては、これらの添加物質や他の色の蛍光体を
除去するために、非常に煩雑な工程を必要としており、
蛍光体を満足できる純度に精製する簡便で効率的な再生
方法は、いまだに見出されていない。
体のほかに、添加物質としてカーボン、顔料、ポリビニ
ルアルコール、クロム化合物などを含有する。また回収
の際に他の色の蛍光体が混入して、再利用する蛍光体の
発色特性を低下させることがある。蛍光体の回収および
再生においては、これらの添加物質や他の色の蛍光体を
除去するために、非常に煩雑な工程を必要としており、
蛍光体を満足できる純度に精製する簡便で効率的な再生
方法は、いまだに見出されていない。
【0004】たとえば、特開昭51−131486号公
報には、重クロム酸塩をポリビニルアルコールに分散さ
せた感光性結合剤を含む回収蛍光体を、酸化剤を用いて
処理する、蛍光体の再生方法が開示され、酸化剤として
は、過酸化水素、過酸化アルカリ、過ヨウ素酸およびそ
の塩、過塩素酸およびその塩、次亜塩素酸およびその
塩、ペルオキソ硫酸およびその塩、重クロム酸塩などが
例示されている。
報には、重クロム酸塩をポリビニルアルコールに分散さ
せた感光性結合剤を含む回収蛍光体を、酸化剤を用いて
処理する、蛍光体の再生方法が開示され、酸化剤として
は、過酸化水素、過酸化アルカリ、過ヨウ素酸およびそ
の塩、過塩素酸およびその塩、次亜塩素酸およびその
塩、ペルオキソ硫酸およびその塩、重クロム酸塩などが
例示されている。
【0005】特開昭51−149186号公報には、黒
鉛およびクロム化合物を含有する回収蛍光体に、タンニ
ン酸を添加して400〜600℃の温度で熱処理するこ
とにより、黒鉛を酸化して大部分を二酸化炭素として揮
散させ、残存する酸化物を水洗によって除去する、蛍光
体の再生方法が開示されている。
鉛およびクロム化合物を含有する回収蛍光体に、タンニ
ン酸を添加して400〜600℃の温度で熱処理するこ
とにより、黒鉛を酸化して大部分を二酸化炭素として揮
散させ、残存する酸化物を水洗によって除去する、蛍光
体の再生方法が開示されている。
【0006】特開昭53−51190号公報には、回収
された希土類系蛍光体から、混入した硫化物系蛍光体を
除去するために、硫化物系蛍光体を特定量の銀イオンと
反応させる方法が開示されている。
された希土類系蛍光体から、混入した硫化物系蛍光体を
除去するために、硫化物系蛍光体を特定量の銀イオンと
反応させる方法が開示されている。
【0007】特開昭53−52052号公報には、回収
されたY2 O2 S系蛍光体を、酸洗浄と水洗を行った
後、スラリーを乾燥することなく、ポリビニルアルコー
ルと重クロム酸アンモニウムを含む溶液、あるいはさら
にアクリルエマルジョンを添加した溶液で処理すること
を特徴とする、蛍光体の再生方法が開示されている。ま
た、特開昭53−53588号公報には、その改良とし
て、他の蛍光体の混入を防止するために、さらにアニオ
ン系界面活性剤を添加した溶液で処理する方法が開示さ
れている。
されたY2 O2 S系蛍光体を、酸洗浄と水洗を行った
後、スラリーを乾燥することなく、ポリビニルアルコー
ルと重クロム酸アンモニウムを含む溶液、あるいはさら
にアクリルエマルジョンを添加した溶液で処理すること
を特徴とする、蛍光体の再生方法が開示されている。ま
た、特開昭53−53588号公報には、その改良とし
て、他の蛍光体の混入を防止するために、さらにアニオ
ン系界面活性剤を添加した溶液で処理する方法が開示さ
れている。
【0008】特表平2−504160号公報には、回収
された蛍光体に付着しているポリビニルアルコールのよ
うな有機重合体を除去するのに過ヨウ素酸塩を用いる方
法、ならびに該蛍光体中に存在するクロム化合物を、次
亜塩素酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、
過酸化水素のような酸化性物質の水溶液により、水中に
溶解させて除去する方法が開示されている。また、特表
平2−504162号公報には、回収された蛍光体スラ
リーから、上記の方法を用いることにより、焼成工程を
経ないで有機汚染物を回収する方法が開示されている。
された蛍光体に付着しているポリビニルアルコールのよ
うな有機重合体を除去するのに過ヨウ素酸塩を用いる方
法、ならびに該蛍光体中に存在するクロム化合物を、次
亜塩素酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、
過酸化水素のような酸化性物質の水溶液により、水中に
溶解させて除去する方法が開示されている。また、特表
平2−504162号公報には、回収された蛍光体スラ
リーから、上記の方法を用いることにより、焼成工程を
経ないで有機汚染物を回収する方法が開示されている。
【0009】しかしながら、これらの方法は、蛍光面塗
布工程で生ずる余剰の蛍光体スラリーを回収し、該スラ
リーに含まれる各種物質を除去して蛍光体を再生するに
は、それぞれ単独では不十分であり、また、これらを単
に組み合わせたのでは、工程が煩雑になるばかりであ
る。特に、ポリビニルアルコールのような有機物やカー
ボンを完全には除去できず、そのため、再利用しうる特
性を有する蛍光体を効率よく得られない。そのため、再
生された蛍光体を用いて製造される蛍光面の輝度および
塗膜品位に、悪影響を与えている。
布工程で生ずる余剰の蛍光体スラリーを回収し、該スラ
リーに含まれる各種物質を除去して蛍光体を再生するに
は、それぞれ単独では不十分であり、また、これらを単
に組み合わせたのでは、工程が煩雑になるばかりであ
る。特に、ポリビニルアルコールのような有機物やカー
ボンを完全には除去できず、そのため、再利用しうる特
性を有する蛍光体を効率よく得られない。そのため、再
生された蛍光体を用いて製造される蛍光面の輝度および
塗膜品位に、悪影響を与えている。
【0010】さらに、回収した蛍光体スラリーを集中し
て再生処理する代わりに、スラリーを長距離輸送する労
力とコストをかけることなく、受像管製造工場内で再生
する必要が生じ、そのための、蛍光体の簡便な再生方法
が求められているが、前述のような従来法の組合せで
は、その目的を達成することができなかった。
て再生処理する代わりに、スラリーを長距離輸送する労
力とコストをかけることなく、受像管製造工場内で再生
する必要が生じ、そのための、蛍光体の簡便な再生方法
が求められているが、前述のような従来法の組合せで
は、その目的を達成することができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、回収
した蛍光体スラリーから、ポリビニルアルコール、クロ
ム化合物、カーボン、他の色の蛍光体、ならびにその他
の有機および無機化合物を、従来の技術に比べて簡便か
つ効果的に除去して、満足な特性を有し、特に優れた輝
度と蛍光膜品位を有する蛍光体に再生する方法を提供す
ることである。
した蛍光体スラリーから、ポリビニルアルコール、クロ
ム化合物、カーボン、他の色の蛍光体、ならびにその他
の有機および無機化合物を、従来の技術に比べて簡便か
つ効果的に除去して、満足な特性を有し、特に優れた輝
度と蛍光膜品位を有する蛍光体に再生する方法を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために検討を重ねた結果、回収した蛍光体
スラリーを、次亜塩素酸塩および過ヨウ素酸塩による薬
品処理工程の後に、アンモニア水によるカーボン除去工
程を挿入し、ついで酸洗浄および熱処理を行うことによ
り、その目的を達成しうることを見出して、本発明を完
成するに至った。
的を達成するために検討を重ねた結果、回収した蛍光体
スラリーを、次亜塩素酸塩および過ヨウ素酸塩による薬
品処理工程の後に、アンモニア水によるカーボン除去工
程を挿入し、ついで酸洗浄および熱処理を行うことによ
り、その目的を達成しうることを見出して、本発明を完
成するに至った。
【0013】すなわち、本発明の蛍光体の再生方法は、
カラー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を
回収し、再生する蛍光体の再生方法において、 (a)回収した蛍光体スラリー中の不純物を、次亜塩素
酸塩および過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する薬品
洗浄工程; (b)蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹拌し
た後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させて、
該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボン除
去工程; (c)蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄する酸
洗浄工程;ならびに (d)蛍光体スラリーを、必要に応じてろ過、乾燥した
後、350〜600℃で熱処理する熱処理工程をその順
序に含むことを特徴とする。
カラー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を
回収し、再生する蛍光体の再生方法において、 (a)回収した蛍光体スラリー中の不純物を、次亜塩素
酸塩および過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する薬品
洗浄工程; (b)蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹拌し
た後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させて、
該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボン除
去工程; (c)蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄する酸
洗浄工程;ならびに (d)蛍光体スラリーを、必要に応じてろ過、乾燥した
後、350〜600℃で熱処理する熱処理工程をその順
序に含むことを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の蛍光体の再生方法におい
ては、上記の工程(a)〜(d)の後に、さらに、
(e)蛍光体の粒子表面に、接着剤を用いて顔料を付着
させる顔料付着工程、(f)蛍光体を分散させる分散工
程および(g)蛍光体粒子表面を改質剤で処理する表面
処理工程の1種または2種以上を付加的に行ってもよ
い。
ては、上記の工程(a)〜(d)の後に、さらに、
(e)蛍光体の粒子表面に、接着剤を用いて顔料を付着
させる顔料付着工程、(f)蛍光体を分散させる分散工
程および(g)蛍光体粒子表面を改質剤で処理する表面
処理工程の1種または2種以上を付加的に行ってもよ
い。
【0015】上記の工程(a)〜(d)を含む蛍光体の
再生方法は、赤色蛍光体の再生に適用して特に効果的で
ある。この再生方法を、緑色および青色蛍光体の再生方
法と組み合わせて、カラー受像管の蛍光面に用いられる
1セットの蛍光体の再生に用いることができる。すなわ
ち、本発明のもう一つの蛍光体の再生方法は、カラー受
像管の蛍光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を回収し、
再生する蛍光体の再生方法において、 (a)回収した赤色蛍光体スラリー中の不純物を、次亜
塩素酸塩および過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する
薬品洗浄工程; (b)赤色蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹
拌した後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させ
て、該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボ
ン除去工程; (c)赤色蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄す
る酸洗浄工程;ならびに (d)赤色蛍光体スラリーを、必要に応じてろ過、乾燥
した後、350〜600℃で熱処理する熱処理工程をそ
の順序に含むとともに、 (h)緑色蛍光体スラリーおよび青色蛍光体スラリー
を、それぞれ50〜90℃の温水で洗浄する温水洗浄工
程; (i)緑色蛍光体スラリーおよび青色蛍光体スラリー
を、それぞれ必要に応じてろ過、乾燥した後、350〜
600℃で熱処理する熱処理工程;ならびに (j)熱処理された緑色蛍光体および青色蛍光体を、そ
れぞれ酸により洗浄する酸洗浄工程をその順序に含むこ
とを特徴とする。
再生方法は、赤色蛍光体の再生に適用して特に効果的で
ある。この再生方法を、緑色および青色蛍光体の再生方
法と組み合わせて、カラー受像管の蛍光面に用いられる
1セットの蛍光体の再生に用いることができる。すなわ
ち、本発明のもう一つの蛍光体の再生方法は、カラー受
像管の蛍光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を回収し、
再生する蛍光体の再生方法において、 (a)回収した赤色蛍光体スラリー中の不純物を、次亜
塩素酸塩および過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する
薬品洗浄工程; (b)赤色蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹
拌した後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させ
て、該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボ
ン除去工程; (c)赤色蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄す
る酸洗浄工程;ならびに (d)赤色蛍光体スラリーを、必要に応じてろ過、乾燥
した後、350〜600℃で熱処理する熱処理工程をそ
の順序に含むとともに、 (h)緑色蛍光体スラリーおよび青色蛍光体スラリー
を、それぞれ50〜90℃の温水で洗浄する温水洗浄工
程; (i)緑色蛍光体スラリーおよび青色蛍光体スラリー
を、それぞれ必要に応じてろ過、乾燥した後、350〜
600℃で熱処理する熱処理工程;ならびに (j)熱処理された緑色蛍光体および青色蛍光体を、そ
れぞれ酸により洗浄する酸洗浄工程をその順序に含むこ
とを特徴とする。
【0016】また、本発明の蛍光体の再生装置は、カラ
ー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を回収
し、再生する蛍光体の再生装置において、少なくとも、 (A)蛍光体スラリー中の不純物を、次亜塩素酸塩およ
び過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する薬品洗浄槽; (B)蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹拌し
た後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させて、
該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボン除
去槽; (C)蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄する酸
洗浄槽;ならびに (D)必要に応じてろ過、乾燥した蛍光体を、350〜
600℃で熱処理する熱処理装置を含んで構成されるこ
とを特徴とする。
ー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる余剰の蛍光体を回収
し、再生する蛍光体の再生装置において、少なくとも、 (A)蛍光体スラリー中の不純物を、次亜塩素酸塩およ
び過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する薬品洗浄槽; (B)蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹拌し
た後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させて、
該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボン除
去槽; (C)蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄する酸
洗浄槽;ならびに (D)必要に応じてろ過、乾燥した蛍光体を、350〜
600℃で熱処理する熱処理装置を含んで構成されるこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の蛍光体再生装置は、図1に概念図
を示すように、少なくとも、前述の工程(a)〜(d)
に対応する(A)〜(D)で示される機能を有する槽や
装置を含んで構成される。なお、図1において、処理に
用いられる化合物と熱処理温度は、代表例を示す。
(A)〜(D)は、それぞれの機能を有すれば、その具
体的な構造、構成は任意である。たとえば、(B)カー
ボン除去槽は、蛍光体スラリーにアンモニア水を投入し
て撹拌した後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊
させて、該上澄み液中に含まれるカーボンを除去する機
能を有するものであれば、単一槽であってもよく、撹拌
槽と静置・除去槽を別個に設けて、この2個の槽で
(B)の機能を果たすように構成してもよい。
を示すように、少なくとも、前述の工程(a)〜(d)
に対応する(A)〜(D)で示される機能を有する槽や
装置を含んで構成される。なお、図1において、処理に
用いられる化合物と熱処理温度は、代表例を示す。
(A)〜(D)は、それぞれの機能を有すれば、その具
体的な構造、構成は任意である。たとえば、(B)カー
ボン除去槽は、蛍光体スラリーにアンモニア水を投入し
て撹拌した後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊
させて、該上澄み液中に含まれるカーボンを除去する機
能を有するものであれば、単一槽であってもよく、撹拌
槽と静置・除去槽を別個に設けて、この2個の槽で
(B)の機能を果たすように構成してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の中心であり、Y2
O2 S:Euに代表される赤色蛍光体の再生に主として
適用される再生方法について詳述する。なお、ここに述
べる各工程は、本発明において他の蛍光体の再生に適用
されることがあるが、その場合の相違点については、該
当する箇所に記載する。
O2 S:Euに代表される赤色蛍光体の再生に主として
適用される再生方法について詳述する。なお、ここに述
べる各工程は、本発明において他の蛍光体の再生に適用
されることがあるが、その場合の相違点については、該
当する箇所に記載する。
【0019】カラー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる余
剰の蛍光体スラリーを、必要に応じて脱イオン水に分散
させ、また必要に応じてろ過により、固形分や異物を除
去した後、(a)薬品洗浄工程にかける。該薬品洗浄工
程は、通常、2段階に分けて実施する。
剰の蛍光体スラリーを、必要に応じて脱イオン水に分散
させ、また必要に応じてろ過により、固形分や異物を除
去した後、(a)薬品洗浄工程にかける。該薬品洗浄工
程は、通常、2段階に分けて実施する。
【0020】第1段階においては、該スラリーに次亜塩
素酸塩を添加して撹拌することにより、該スラリー中に
存在する、重クロム酸アンモニウムのようなクロム化合
物を分解して水溶性物質とし、ついで水洗によって除去
する。次亜塩素酸塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、
次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウムなどが例示
され、蛍光体がナトリウムを含有しても、その特性への
影響が少ないことから、次亜塩素酸ナトリウムが好まし
い。次亜塩素酸塩の添加量は、スラリー中に存在するク
ロム化合物の量によっても異なるが、通常、スラリー中
の固形分に対して30〜70重量%の範囲である。30
重量%未満ではクロム化合物の分解が十分でなく、70
重量%を越えて用いても、過剰になるだけで、用いた量
に見合う効果が期待できない。
素酸塩を添加して撹拌することにより、該スラリー中に
存在する、重クロム酸アンモニウムのようなクロム化合
物を分解して水溶性物質とし、ついで水洗によって除去
する。次亜塩素酸塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、
次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウムなどが例示
され、蛍光体がナトリウムを含有しても、その特性への
影響が少ないことから、次亜塩素酸ナトリウムが好まし
い。次亜塩素酸塩の添加量は、スラリー中に存在するク
ロム化合物の量によっても異なるが、通常、スラリー中
の固形分に対して30〜70重量%の範囲である。30
重量%未満ではクロム化合物の分解が十分でなく、70
重量%を越えて用いても、過剰になるだけで、用いた量
に見合う効果が期待できない。
【0021】次に、第2段階として、該スラリーに過ヨ
ウ素酸塩を添加して撹拌することにより、該スラリー中
に存在する、ポリビニルアルコールのような有機化合物
を分解する。過ヨウ素酸塩としては、過ヨウ素酸アンモ
ニウム、過ヨウ素酸リチウム、過ヨウ素酸ナトリウム、
過ヨウ素酸カリウムなどが例示され、分解効果が高いこ
とから、過ヨウ素酸カリウムが好ましい。過ヨウ素酸塩
の添加量は、スラリー中に存在する有機化合物の量によ
っても異なるが、通常、スラリー中の固形分に対して
0.5〜2.0重量%の範囲である。0.5重量%未満
では有機化合物の分解が十分でなく、2.0重量%を越
えて用いてもそれなりの効果が期待できない。過ヨウ素
酸カリウムのような常温で水に難溶性のものは、たとえ
ば70〜90℃の熱水に溶解して用いられる。
ウ素酸塩を添加して撹拌することにより、該スラリー中
に存在する、ポリビニルアルコールのような有機化合物
を分解する。過ヨウ素酸塩としては、過ヨウ素酸アンモ
ニウム、過ヨウ素酸リチウム、過ヨウ素酸ナトリウム、
過ヨウ素酸カリウムなどが例示され、分解効果が高いこ
とから、過ヨウ素酸カリウムが好ましい。過ヨウ素酸塩
の添加量は、スラリー中に存在する有機化合物の量によ
っても異なるが、通常、スラリー中の固形分に対して
0.5〜2.0重量%の範囲である。0.5重量%未満
では有機化合物の分解が十分でなく、2.0重量%を越
えて用いてもそれなりの効果が期待できない。過ヨウ素
酸カリウムのような常温で水に難溶性のものは、たとえ
ば70〜90℃の熱水に溶解して用いられる。
【0022】次に、(b)カーボン除去工程において、
スラリー中に分散しているカーボンを除去する。すなわ
ち、(a)薬品洗浄工程を経たスラリーに、アンモニア
水を加えて撹拌し、静置する。アンモニア水は、スラリ
ー中の固形分に対するNH3分として、通常0.5〜
2.0重量%、たとえば1.0重量%添加する。
スラリー中に分散しているカーボンを除去する。すなわ
ち、(a)薬品洗浄工程を経たスラリーに、アンモニア
水を加えて撹拌し、静置する。アンモニア水は、スラリ
ー中の固形分に対するNH3分として、通常0.5〜
2.0重量%、たとえば1.0重量%添加する。
【0023】撹拌終了後、静置する。静置は常温でよ
く、5〜24時間の静置の後、蛍光体は沈降し、上澄み
液中にカーボンが浮遊する。カーボンを含む上澄み液を
系外に除去し、必要に応じて水洗を行う。
く、5〜24時間の静置の後、蛍光体は沈降し、上澄み
液中にカーボンが浮遊する。カーボンを含む上澄み液を
系外に除去し、必要に応じて水洗を行う。
【0024】次に、(c)酸洗浄工程において、Y2 O
2 S系またはY2 O3 系蛍光体中に混入しているZnS
系のような他の蛍光体、たとえば赤色蛍光体中に混入し
ている緑色および青色蛍光体を除去する。酸としては、
塩酸または硝酸が用いられ、第1段階で塩酸、第2段階
で硝酸を用いる2段法によることが好ましい。
2 S系またはY2 O3 系蛍光体中に混入しているZnS
系のような他の蛍光体、たとえば赤色蛍光体中に混入し
ている緑色および青色蛍光体を除去する。酸としては、
塩酸または硝酸が用いられ、第1段階で塩酸、第2段階
で硝酸を用いる2段法によることが好ましい。
【0025】すなわち、第1段階においては、たとえば
スラリー中の固形分に対して、70〜90℃の熱塩酸水
をHCl分として20〜40重量%加え、60〜120
分撹拌する。静置後、上澄み液を捨て、水洗する。
スラリー中の固形分に対して、70〜90℃の熱塩酸水
をHCl分として20〜40重量%加え、60〜120
分撹拌する。静置後、上澄み液を捨て、水洗する。
【0026】第2段階においては、たとえばスラリー中
の固形分に対して、硝酸水溶液をHNO3 分として3〜
10重量%加え、40〜90分撹拌する。静置後、上澄
み液を捨て、水洗する。水洗は、通常、脱イオン水を用
い、スラリーのpHが5.5以上になるまで繰返し行う。
の固形分に対して、硝酸水溶液をHNO3 分として3〜
10重量%加え、40〜90分撹拌する。静置後、上澄
み液を捨て、水洗する。水洗は、通常、脱イオン水を用
い、スラリーのpHが5.5以上になるまで繰返し行う。
【0027】洗浄したスラリーを、ついで、ろ過して固
形分を取り出し、乾燥する。乾燥は、たとえば約140
℃で20時間行い、水分を完全に除去する。
形分を取り出し、乾燥する。乾燥は、たとえば約140
℃で20時間行い、水分を完全に除去する。
【0028】次に、(d)熱処理工程によって、残存す
る有機物を熱分解して除去する。熱処理は300〜60
0℃、好ましくは450〜500℃、たとえば450℃
の温度で、好ましくは8時間以上行う。ついで、必要に
応じて水または酸の水溶液を用いて洗浄を行い、なおも
残存する有機物や、熱処理の際に混入した不純物を除去
してもよい。
る有機物を熱分解して除去する。熱処理は300〜60
0℃、好ましくは450〜500℃、たとえば450℃
の温度で、好ましくは8時間以上行う。ついで、必要に
応じて水または酸の水溶液を用いて洗浄を行い、なおも
残存する有機物や、熱処理の際に混入した不純物を除去
してもよい。
【0029】以上の工程(a)〜(d)をその順に組み
合わせることにより、回収された蛍光体、特にY2 O2
S系のような希土類系蛍光体、代表的には赤色蛍光体を
再生して、再利用が可能な再生蛍光体を得ることができ
る。また、必要に応じて、さらに他の工程の1種または
2種以上を付加的に実施することにより、特性のより優
れた再生蛍光体を得ることができる。以下、このように
して任意に付加することができる工程(e)〜(g)に
ついて述べる。
合わせることにより、回収された蛍光体、特にY2 O2
S系のような希土類系蛍光体、代表的には赤色蛍光体を
再生して、再利用が可能な再生蛍光体を得ることができ
る。また、必要に応じて、さらに他の工程の1種または
2種以上を付加的に実施することにより、特性のより優
れた再生蛍光体を得ることができる。以下、このように
して任意に付加することができる工程(e)〜(g)に
ついて述べる。
【0030】(d)工程を経た蛍光体を、さらに(e)
顔料付着工程にかけることができる。蛍光体によって
は、たとえば赤色蛍光体の表面にベンガラ、青色蛍光体
の表面にコバルトブルーのような顔料を付着させていた
のを、回収後の(a)〜(d)工程において該顔料が剥
離して、そのままでは十分な特性が得られないことがあ
る。そこで、蛍光体の種類に応じて選択されるベンガ
ラ、コバルトブルーのような顔料を、アクリル樹脂エマ
ルジョンのような接着剤中に分散させた塗料を蛍光体の
表面に塗布し、熟成または加熱により樹脂を硬化させ
て、顔料を蛍光体の表面に固定させる。
顔料付着工程にかけることができる。蛍光体によって
は、たとえば赤色蛍光体の表面にベンガラ、青色蛍光体
の表面にコバルトブルーのような顔料を付着させていた
のを、回収後の(a)〜(d)工程において該顔料が剥
離して、そのままでは十分な特性が得られないことがあ
る。そこで、蛍光体の種類に応じて選択されるベンガ
ラ、コバルトブルーのような顔料を、アクリル樹脂エマ
ルジョンのような接着剤中に分散させた塗料を蛍光体の
表面に塗布し、熟成または加熱により樹脂を硬化させ
て、顔料を蛍光体の表面に固定させる。
【0031】(d)および/または(e)工程を経た蛍
光体に、さらに(f)分散工程によって、凝集していた
蛍光体粒子を完全に分散させることができる。たとえ
ば、蛍光体に、その0.5〜2倍(重量)の脱イオン水
と、1.5〜3倍(重量)のガラスビーズを加えて、ミ
リング装置によって回転力を加え、蛍光体を分散させ
る。必要に応じて、さらに界面活性剤のような分散剤を
添加してもよい。分散処理後、ろ過によって、分散させ
た蛍光体を取り出すことができる。
光体に、さらに(f)分散工程によって、凝集していた
蛍光体粒子を完全に分散させることができる。たとえ
ば、蛍光体に、その0.5〜2倍(重量)の脱イオン水
と、1.5〜3倍(重量)のガラスビーズを加えて、ミ
リング装置によって回転力を加え、蛍光体を分散させ
る。必要に応じて、さらに界面活性剤のような分散剤を
添加してもよい。分散処理後、ろ過によって、分散させ
た蛍光体を取り出すことができる。
【0032】(d)、(e)および/または(f)工程
を経た蛍光体の表面に、さらに(g)表面処理工程によ
って改質剤を施してもよい。改質剤としては、シリカ、
ケイ酸亜鉛などの無機物;およびポリアクリル酸、ヒド
ロキシプロピルセルロースのような有機ポリマーが例示
され、1種を用いても、2種以上を併用してもよく、表
面処理の目的および要求品位に応じて選択される。シリ
カとしては、コロイダルシリカなどの微粒子状シリカが
例示される。改質剤の量は、その種類と目的によっても
異なるが、コロイダルシリカで処理を行う場合、固形分
が蛍光体の0.01〜0.1重量%となるように、水中
分散液として添加することが好ましい。
を経た蛍光体の表面に、さらに(g)表面処理工程によ
って改質剤を施してもよい。改質剤としては、シリカ、
ケイ酸亜鉛などの無機物;およびポリアクリル酸、ヒド
ロキシプロピルセルロースのような有機ポリマーが例示
され、1種を用いても、2種以上を併用してもよく、表
面処理の目的および要求品位に応じて選択される。シリ
カとしては、コロイダルシリカなどの微粒子状シリカが
例示される。改質剤の量は、その種類と目的によっても
異なるが、コロイダルシリカで処理を行う場合、固形分
が蛍光体の0.01〜0.1重量%となるように、水中
分散液として添加することが好ましい。
【0033】以上の工程(a)〜(d)、あるいはさら
に加えて工程(e)〜(g)のうちの任意の1種または
2種以上を行った蛍光体は、ろ過、乾燥および/または
ふるい分けのような通常の方法によって最終的な精製を
行い、再生蛍光体として用いることができる。
に加えて工程(e)〜(g)のうちの任意の1種または
2種以上を行った蛍光体は、ろ過、乾燥および/または
ふるい分けのような通常の方法によって最終的な精製を
行い、再生蛍光体として用いることができる。
【0034】以上の再生方法は、どのような蛍光体にも
適用できるが、Y2 O2 S系蛍光体、特にY2 O2 S:
EuやY2 O3 :Euのような赤色蛍光体、またはY2
O2S:TbやGd2 O2 S:Tbのような緑色蛍光体
に適用して特に効果的である。本発明は、この方法を特
に希土類系の赤色蛍光体の再生に適用し、さらに他の系
統に属する緑色蛍光体および青色蛍光体について、下記
の方法を適用することを組み合わせて、カラー受像管用
蛍光体に用いられる三原色蛍光体のすべてを再生するこ
とを包含する。
適用できるが、Y2 O2 S系蛍光体、特にY2 O2 S:
EuやY2 O3 :Euのような赤色蛍光体、またはY2
O2S:TbやGd2 O2 S:Tbのような緑色蛍光体
に適用して特に効果的である。本発明は、この方法を特
に希土類系の赤色蛍光体の再生に適用し、さらに他の系
統に属する緑色蛍光体および青色蛍光体について、下記
の方法を適用することを組み合わせて、カラー受像管用
蛍光体に用いられる三原色蛍光体のすべてを再生するこ
とを包含する。
【0035】ZnS:Cu,AlやZnS:Cu,A
u,Alに代表される緑色蛍光体、およびZnS:Ag
やZnS:Ag,Clに代表される青色蛍光体の再生方
法としては、いずれも(h)温水洗浄工程、(i)熱処
理工程および(j)酸洗浄工程をその順序に含むことを
特徴とする方法が好ましい。
u,Alに代表される緑色蛍光体、およびZnS:Ag
やZnS:Ag,Clに代表される青色蛍光体の再生方
法としては、いずれも(h)温水洗浄工程、(i)熱処
理工程および(j)酸洗浄工程をその順序に含むことを
特徴とする方法が好ましい。
【0036】(h)温水洗浄工程は、30〜80℃、た
とえば70℃の温水の存在下で、蛍光体を含むスラリー
を撹拌することにより、回収したスラリー中に含有され
るポリビニルアルコール、クロム化合物のような水溶性
物質を除去する工程である。温水洗浄は、数回、たとえ
ば4回繰り返すことが好ましい。
とえば70℃の温水の存在下で、蛍光体を含むスラリー
を撹拌することにより、回収したスラリー中に含有され
るポリビニルアルコール、クロム化合物のような水溶性
物質を除去する工程である。温水洗浄は、数回、たとえ
ば4回繰り返すことが好ましい。
【0037】(i)熱処理工程は、前述と同様に350
〜600℃、好ましくは450〜500℃で、たとえば
10時間焼成することにより、スラリー中の有機物およ
びカーボンを分解して除去する工程である。
〜600℃、好ましくは450〜500℃で、たとえば
10時間焼成することにより、スラリー中の有機物およ
びカーボンを分解して除去する工程である。
【0038】(j)酸洗浄工程は、蛍光体を脱イオン水
のような水に分散させた後、希硫酸のような酸を加えて
弱酸性、たとえばpHを4.0〜4.5に調節した後、撹
拌して、蛍光体表面に存在する酸化物を除去する工程で
ある。このような酸洗浄の後、静置して上澄み液を除去
し、ついで水洗を繰り返す。
のような水に分散させた後、希硫酸のような酸を加えて
弱酸性、たとえばpHを4.0〜4.5に調節した後、撹
拌して、蛍光体表面に存在する酸化物を除去する工程で
ある。このような酸洗浄の後、静置して上澄み液を除去
し、ついで水洗を繰り返す。
【0039】緑色蛍光体の場合、(j)工程を経た後
に、さらに(f)分散工程および(g)表面処理工程の
いずれか、または上記の順序で両方を追加してもよい。
(f)分散工程は前述のとおりであり、(g)表面処理
工程は、帯電特性を向上させるためにコロイダルシリカ
による処理が好ましい。
に、さらに(f)分散工程および(g)表面処理工程の
いずれか、または上記の順序で両方を追加してもよい。
(f)分散工程は前述のとおりであり、(g)表面処理
工程は、帯電特性を向上させるためにコロイダルシリカ
による処理が好ましい。
【0040】青色蛍光体の場合、(j)工程を経た後
に、さらに(d)顔料付着工程、(f)分散工程および
(g)表面処理工程の1種またはこの順序で2種以上を
追加してもよい。(e)顔料付着工程は、顔料としてコ
バルトブルーのような青色顔料を用いることを除いて前
述のとおりである。(f)分散工程は前述と同様であ
り、(g)表面処理工程では、改質剤として、凝集を防
止するためにヒドロキシプロピルセルロースを用いるこ
とが好ましい。
に、さらに(d)顔料付着工程、(f)分散工程および
(g)表面処理工程の1種またはこの順序で2種以上を
追加してもよい。(e)顔料付着工程は、顔料としてコ
バルトブルーのような青色顔料を用いることを除いて前
述のとおりである。(f)分散工程は前述と同様であ
り、(g)表面処理工程では、改質剤として、凝集を防
止するためにヒドロキシプロピルセルロースを用いるこ
とが好ましい。
【0041】これらの緑色および青色蛍光体の場合も、
以上の工程(h)、(i)および(j);あるいはさら
に加えて工程(e)〜(g)のうちの任意の1種または
2種以上を行った蛍光体は、ろ過、乾燥および/または
ふるい分けのような通常の方法によって最終的な精製を
行い、再生蛍光体として用いることができる。
以上の工程(h)、(i)および(j);あるいはさら
に加えて工程(e)〜(g)のうちの任意の1種または
2種以上を行った蛍光体は、ろ過、乾燥および/または
ふるい分けのような通常の方法によって最終的な精製を
行い、再生蛍光体として用いることができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に
よって限定されるものではない。また、これらの例にお
いて、部はいずれも重量部を示し、特にことわらない限
り、組成や配合比などの%は重量%を示す。
さらに具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に
よって限定されるものではない。また、これらの例にお
いて、部はいずれも重量部を示し、特にことわらない限
り、組成や配合比などの%は重量%を示す。
【0043】実施例1 赤色蛍光体Y2 O2 S:Euの
再生 カラー受像管蛍光面の塗布工程より回収した、赤色蛍光
体Y2 O2 S:Euを他の添加物質や不純物とともに含
む蛍光体スラリーを、固形分として60部計量して、撹
拌槽に仕込んだ。これに脱イオン水200部を加え、6
0分撹拌して、スラリーを水中に完全に分散させた。こ
れを100メッシュのナイロン布に通して、スラリー中
の異物を除去し、ついでスラリーを沈降させて、水相を
系外に除去した。
再生 カラー受像管蛍光面の塗布工程より回収した、赤色蛍光
体Y2 O2 S:Euを他の添加物質や不純物とともに含
む蛍光体スラリーを、固形分として60部計量して、撹
拌槽に仕込んだ。これに脱イオン水200部を加え、6
0分撹拌して、スラリーを水中に完全に分散させた。こ
れを100メッシュのナイロン布に通して、スラリー中
の異物を除去し、ついでスラリーを沈降させて、水相を
系外に除去した。
【0044】(a)薬品洗浄工程 上記スラリーを撹拌槽に移し、脱イオン水500部と、
塩素分5%を含有する次亜塩素酸ナトリウム水溶液1
8.8部とを加えて、3時間撹拌することにより、スラ
リー中に存在するクロム化合物を酸化分解した。ついで
脱イオン水を用いて水洗を3回行った。
塩素分5%を含有する次亜塩素酸ナトリウム水溶液1
8.8部とを加えて、3時間撹拌することにより、スラ
リー中に存在するクロム化合物を酸化分解した。ついで
脱イオン水を用いて水洗を3回行った。
【0045】次に、80℃の脱イオン水400部と過ヨ
ウ素酸カリウム0.28部とを加えて1時間撹拌し、ス
ラリー中に存在するポリビニルアルコールを分解した。
静置してスラリーを沈降させた後、水相を系外に除去し
た。
ウ素酸カリウム0.28部とを加えて1時間撹拌し、ス
ラリー中に存在するポリビニルアルコールを分解した。
静置してスラリーを沈降させた後、水相を系外に除去し
た。
【0046】(b)カーボン除去工程 撹拌槽に残ったスラリーに、脱イオン水400部と28
%アンモニア水溶液0.31部とを加え、常温で30分
間撹拌した。ついで、10時間静置して、スラリーを沈
降させ、上澄み液中に浮遊したカーボンとともに、上澄
み液を系外に除去した。
%アンモニア水溶液0.31部とを加え、常温で30分
間撹拌した。ついで、10時間静置して、スラリーを沈
降させ、上澄み液中に浮遊したカーボンとともに、上澄
み液を系外に除去した。
【0047】(c)酸洗浄工程 撹拌槽に残ったスラリーに、70℃の温水400部と3
5%塩酸水溶液18.7部とを加え、2時間撹拌した。
ついで、静置してスラリーを沈降させた後、水相を系外
に除去し、脱イオン水400部ずつを用いて水洗を2回
行った。
5%塩酸水溶液18.7部とを加え、2時間撹拌した。
ついで、静置してスラリーを沈降させた後、水相を系外
に除去し、脱イオン水400部ずつを用いて水洗を2回
行った。
【0048】撹拌槽に残ったスラリーに、脱イオン水4
00部と濃硝酸4部とを加え、30分間撹拌した。つい
で、静置してスラリーを沈降させた後、水相を系外に除
去した。ついで、脱イオン水800部ずつを用いて水洗
を繰り返し、スラリーのpHが5.5以上になるまで、9
回の水洗を行った。
00部と濃硝酸4部とを加え、30分間撹拌した。つい
で、静置してスラリーを沈降させた後、水相を系外に除
去した。ついで、脱イオン水800部ずつを用いて水洗
を繰り返し、スラリーのpHが5.5以上になるまで、9
回の水洗を行った。
【0049】洗浄後のスラリーをろ過し、固形分を取り
出した後、140℃で20時間乾燥して、蛍光体粉末を
得た。
出した後、140℃で20時間乾燥して、蛍光体粉末を
得た。
【0050】(d)熱処理工程 乾燥した蛍光体粉末を石英トレーに入れ、450℃で8
時間の熱処理を行い、蛍光体中に残存した有機物成分を
完全に熱分解して、除去した。
時間の熱処理を行い、蛍光体中に残存した有機物成分を
完全に熱分解して、除去した。
【0051】さらに、残存した不純物や、熱処理の過程
で混入した不純物を除去するために、脱イオン水を用い
て水洗を5回行った。
で混入した不純物を除去するために、脱イオン水を用い
て水洗を5回行った。
【0052】(e)顔料付着工程 得られた蛍光体粉末の表面に付着しているベンガラの濃
度を分析したところ、これまでの再生工程において剥離
したために、所定のベンガラの濃度より不足しているこ
とを確認した。そこで、不足分のベンガラ0.05部を
濃度45%のアクリルエマルジョン0.11部に分散さ
せたものを蛍光体粉末の表面に塗布し、ベンガラを蛍光
体表面に固定した。
度を分析したところ、これまでの再生工程において剥離
したために、所定のベンガラの濃度より不足しているこ
とを確認した。そこで、不足分のベンガラ0.05部を
濃度45%のアクリルエマルジョン0.11部に分散さ
せたものを蛍光体粉末の表面に塗布し、ベンガラを蛍光
体表面に固定した。
【0053】(f)分散工程 ベンガラを付着させた蛍光体40部を、脱イオン水40
部およびガラスビーズ80部とともにミリング装置に仕
込み、混合して、回転力を2時間加えることにより、凝
集した蛍光体粒子を分散させた。ついで、ろ過によって
水相を除き、さらにガラスビーズを除いて、分散させた
蛍光体粒子を得た。
部およびガラスビーズ80部とともにミリング装置に仕
込み、混合して、回転力を2時間加えることにより、凝
集した蛍光体粒子を分散させた。ついで、ろ過によって
水相を除き、さらにガラスビーズを除いて、分散させた
蛍光体粒子を得た。
【0054】(g)表面処理工程 分散工程を経た蛍光体粒子を撹拌槽に仕込み、脱イオン
水とコロイダルシリカ(カタロイド、触媒化成(株)商
品名)0.02部とを加え、撹拌して、蛍光体の表面に
シリカ微粉末を付着させた。
水とコロイダルシリカ(カタロイド、触媒化成(株)商
品名)0.02部とを加え、撹拌して、蛍光体の表面に
シリカ微粉末を付着させた。
【0055】表面処理を行った蛍光体粒子含むスラリー
を、ろ過、乾燥、ふるい分けして、再生赤色蛍光体を得
た。
を、ろ過、乾燥、ふるい分けして、再生赤色蛍光体を得
た。
【0056】比較例1 実施例1で用いたのと同じ、赤色蛍光体Y2 O2 S:E
uを含む回収蛍光体スラリーを用い、特表平2−504
162号公報に記載された再生方法に準じて、蛍光体の
再生を行った。
uを含む回収蛍光体スラリーを用い、特表平2−504
162号公報に記載された再生方法に準じて、蛍光体の
再生を行った。
【0057】すなわち、回収されたスラリーを、過ヨウ
素酸カリウムの水溶液に懸濁させ、80℃の温度で10
時間撹拌し、静置して蛍光体を沈降させた後、水を系外
に除去した。ついで、脱イオン水により、80℃の温度
で5回水洗した。ついで、脱イオン水を加えて撹拌する
ことにより、蛍光体の25%分散液を調製し、これにシ
リカ0.5%を添加して、撹拌を続けながら、水酸化ナ
トリウムによりpHを6〜8に調節した。静置して蛍光体
を沈降させ、水相を系外に除去した。ついで、沈降した
蛍光体を150℃で5時間加熱することによって乾燥
し、500メッシュのふるいでふるい分けて、蛍光体を
得た。
素酸カリウムの水溶液に懸濁させ、80℃の温度で10
時間撹拌し、静置して蛍光体を沈降させた後、水を系外
に除去した。ついで、脱イオン水により、80℃の温度
で5回水洗した。ついで、脱イオン水を加えて撹拌する
ことにより、蛍光体の25%分散液を調製し、これにシ
リカ0.5%を添加して、撹拌を続けながら、水酸化ナ
トリウムによりpHを6〜8に調節した。静置して蛍光体
を沈降させ、水相を系外に除去した。ついで、沈降した
蛍光体を150℃で5時間加熱することによって乾燥
し、500メッシュのふるいでふるい分けて、蛍光体を
得た。
【0058】このようにして得られた蛍光体のCrおよ
びZnの存在を分析し、これらの金属が残存していたの
で、蛍光体25%、次亜塩素酸ナトリウム3%、水酸化
ナトリウム1%および残余の脱イオン水を撹拌槽に仕込
み、撹拌して混合した後、静置して蛍光体を沈降させ
た。さらに、蛍光体に対して3倍量の冷脱イオン水によ
って、スラリーのpHが10以下になるまで水洗を繰り返
した。これに塩酸水溶液を加えてpHを2〜5に調節し、
さらにpHが5以上になるまで水洗を繰り返した。この操
作を、CrおよびZnが検出されなくなるまで反覆し
た。さらに、(e)顔料付着工程以降は実施例1と同様
にして、再生赤色蛍光体を得た。
びZnの存在を分析し、これらの金属が残存していたの
で、蛍光体25%、次亜塩素酸ナトリウム3%、水酸化
ナトリウム1%および残余の脱イオン水を撹拌槽に仕込
み、撹拌して混合した後、静置して蛍光体を沈降させ
た。さらに、蛍光体に対して3倍量の冷脱イオン水によ
って、スラリーのpHが10以下になるまで水洗を繰り返
した。これに塩酸水溶液を加えてpHを2〜5に調節し、
さらにpHが5以上になるまで水洗を繰り返した。この操
作を、CrおよびZnが検出されなくなるまで反覆し
た。さらに、(e)顔料付着工程以降は実施例1と同様
にして、再生赤色蛍光体を得た。
【0059】比較例2 実施例1で用いたのと同じ回収赤色蛍光体スラリーを用
い、特開昭53−52052号公報に記載された再生方
法に準じて、蛍光体の再生を行った。すなわち、回収さ
れたスラリーを遠心分離して、固形分を石英トレーに入
れ、450℃で5時間熱処理を行い、ついでタンブリン
グ装置によって固形分をほぐし、さらに450℃で5時
間熱処理して、有機物を分解した。残った蛍光体を2%
塩酸水溶液に浸漬して、3時間撹拌した後、静置して、
上澄み液を系外に除去することにより、混入していた緑
色および青色蛍光体を取り除いた。脱イオン水で水洗し
た後、ポリビニルアルコール2%、重クロム酸アンモニ
ウム0.5%およびアクリルエマルジョン0.5%を含
有する水溶液に入れて1時間撹拌し、静置して上澄み液
を除いた。以下、実施例1の(e)および(f)工程を
行って、再生赤色蛍光体を得た。
い、特開昭53−52052号公報に記載された再生方
法に準じて、蛍光体の再生を行った。すなわち、回収さ
れたスラリーを遠心分離して、固形分を石英トレーに入
れ、450℃で5時間熱処理を行い、ついでタンブリン
グ装置によって固形分をほぐし、さらに450℃で5時
間熱処理して、有機物を分解した。残った蛍光体を2%
塩酸水溶液に浸漬して、3時間撹拌した後、静置して、
上澄み液を系外に除去することにより、混入していた緑
色および青色蛍光体を取り除いた。脱イオン水で水洗し
た後、ポリビニルアルコール2%、重クロム酸アンモニ
ウム0.5%およびアクリルエマルジョン0.5%を含
有する水溶液に入れて1時間撹拌し、静置して上澄み液
を除いた。以下、実施例1の(e)および(f)工程を
行って、再生赤色蛍光体を得た。
【0060】評価例1 実施例1、比較例1および比較例2で得られた再生赤色
蛍光体、ならびに新たに製造されたY2 O2 S:Eu赤
色蛍光体について、輝度および反射率を求め、実施例1
で得られた再生赤色蛍光体の値を100とする相対輝度
および相対反射率を得た。また、これらの蛍光体をブラ
ウン管用ガラスパネルに塗布して、蛍光膜のピンホール
数を求めた。それらの結果を表1に示す。
蛍光体、ならびに新たに製造されたY2 O2 S:Eu赤
色蛍光体について、輝度および反射率を求め、実施例1
で得られた再生赤色蛍光体の値を100とする相対輝度
および相対反射率を得た。また、これらの蛍光体をブラ
ウン管用ガラスパネルに塗布して、蛍光膜のピンホール
数を求めた。それらの結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】実施例2 緑色蛍光体ZnS:Cu,Al
の再生 カラー受像管蛍光面の塗布工程より回収した、緑色蛍光
体ZnS:Cu,Alを他の添加物質や不純物とともに
含む蛍光体スラリーを、固形分として60部計量して、
撹拌槽に仕込んだ。これに脱イオン水200部を加え、
60分撹拌して、スラリーを水中に完全に分散させた。
これを100メッシュのナイロン布に通して、スラリー
中の固形分や異物を除去し、ついでスラリーを沈降させ
て、水相を系外に除去した。
の再生 カラー受像管蛍光面の塗布工程より回収した、緑色蛍光
体ZnS:Cu,Alを他の添加物質や不純物とともに
含む蛍光体スラリーを、固形分として60部計量して、
撹拌槽に仕込んだ。これに脱イオン水200部を加え、
60分撹拌して、スラリーを水中に完全に分散させた。
これを100メッシュのナイロン布に通して、スラリー
中の固形分や異物を除去し、ついでスラリーを沈降させ
て、水相を系外に除去した。
【0063】(h)温水洗浄工程 スラリーを撹拌槽に仕込み、70℃の温水400部を加
えて60分間撹拌し、静置して固形分を沈降させ、上澄
み液を系外に除去した。これを4回繰り返して、温水中
に溶出したポリビニルアルコール、クロム化合物などを
除去した。
えて60分間撹拌し、静置して固形分を沈降させ、上澄
み液を系外に除去した。これを4回繰り返して、温水中
に溶出したポリビニルアルコール、クロム化合物などを
除去した。
【0064】(i)熱処理工程 温水洗浄を終えたスラリーをろ過、乾燥して、固形分を
石英トレーに入れ、450℃で10時間熱処理して、蛍
光体中に含まれるカーボンと有機物を分解し、除去し
た。
石英トレーに入れ、450℃で10時間熱処理して、蛍
光体中に含まれるカーボンと有機物を分解し、除去し
た。
【0065】(j)酸洗浄工程 熱処理工程を経た蛍光体を撹拌槽に移し、400部の脱
イオン水を加えて撹拌して液中に分散させた後、硫酸を
加えて、スラリーのpHを4.5に調節し、60分間撹拌
して静置した。上澄み液を系外に除去し、このことによ
って、蛍光体表面の酸化物を除去した。ついで、脱イオ
ン水による洗浄を3回繰り返した。
イオン水を加えて撹拌して液中に分散させた後、硫酸を
加えて、スラリーのpHを4.5に調節し、60分間撹拌
して静置した。上澄み液を系外に除去し、このことによ
って、蛍光体表面の酸化物を除去した。ついで、脱イオ
ン水による洗浄を3回繰り返した。
【0066】(g)表面処理工程 酸洗浄工程を経た蛍光体に、脱イオン水400部を加
え、撹拌して十分に分散させた。撹拌を続けながら、コ
ロイダルシリカ(カタロイド、触媒化成(株)商品名)
0.018部を添加して、撹拌を60分行った。
え、撹拌して十分に分散させた。撹拌を続けながら、コ
ロイダルシリカ(カタロイド、触媒化成(株)商品名)
0.018部を添加して、撹拌を60分行った。
【0067】スラリーをろ過し、乾燥、ふるい分けし
て、再生緑色蛍光体を得た。
て、再生緑色蛍光体を得た。
【0068】比較例3 実施例2で用いたのと同じ、緑色蛍光体ZnS:Cu,
Alを含む回収蛍光体スラリーを用い、特開昭51−1
49186号公報に記載された再生方法に準じて、蛍光
体の再生を行った。すなわち、回収されたスラリーに、
タンニン酸水溶液1%を添加して撹拌した後、静置して
上澄み液を系外に除去した。残存した固形分に、500
℃で熱処理を施してカーボンと有機物を除いた。以下、
実施例2の(g)表面処理工程および最終精製を行っ
て、再生された緑色蛍光体を得た。
Alを含む回収蛍光体スラリーを用い、特開昭51−1
49186号公報に記載された再生方法に準じて、蛍光
体の再生を行った。すなわち、回収されたスラリーに、
タンニン酸水溶液1%を添加して撹拌した後、静置して
上澄み液を系外に除去した。残存した固形分に、500
℃で熱処理を施してカーボンと有機物を除いた。以下、
実施例2の(g)表面処理工程および最終精製を行っ
て、再生された緑色蛍光体を得た。
【0069】評価例2 実施例2および比較例3で得られた再生緑色蛍光体、な
らびに新たに製造されたZnS:Cu,Al緑色蛍光体
について、輝度を求め、実施例2で得られた再生緑色蛍
光体の値を100とする相対輝度を得た。また、これら
の蛍光体をブラウン管用ガラスパネルに塗布して、蛍光
膜のピンホール数を求めた。それらの結果を表2に示
す。
らびに新たに製造されたZnS:Cu,Al緑色蛍光体
について、輝度を求め、実施例2で得られた再生緑色蛍
光体の値を100とする相対輝度を得た。また、これら
の蛍光体をブラウン管用ガラスパネルに塗布して、蛍光
膜のピンホール数を求めた。それらの結果を表2に示
す。
【0070】
【表2】
【0071】実施例3 青色蛍光体ZnS:Agの再生 カラー受像管蛍光面の塗布工程より回収した、青色蛍光
体ZnS:Agを他の添加物質や不純物とともに含む蛍
光体スラリーを、固形分として60部計量した。これ
を、実施例2と同様にして、湿式ふるい分けを行った。
ついで、(i)工程の熱処理条件を500℃、9時間と
し、(j)工程のスラリーのpHを4.0としたほかは実
施例2と同様にして、(h)温水洗浄工程、(i)熱処
理工程および(j)酸洗浄工程を行った。
体ZnS:Agを他の添加物質や不純物とともに含む蛍
光体スラリーを、固形分として60部計量した。これ
を、実施例2と同様にして、湿式ふるい分けを行った。
ついで、(i)工程の熱処理条件を500℃、9時間と
し、(j)工程のスラリーのpHを4.0としたほかは実
施例2と同様にして、(h)温水洗浄工程、(i)熱処
理工程および(j)酸洗浄工程を行った。
【0072】このようにして得られた蛍光体について、
さらに、(e)工程で用いる顔料をコバルトブルー、
(f)工程の回転時間を40分、(g)工程の改質剤を
ヒドロキシプロピルセルロースとしたほかは実施例1と
同様にして、(e)顔料付着工程、(f)分散工程、
(g)表面処理工程および最終精製を行い、再生青色蛍
光体を得た。
さらに、(e)工程で用いる顔料をコバルトブルー、
(f)工程の回転時間を40分、(g)工程の改質剤を
ヒドロキシプロピルセルロースとしたほかは実施例1と
同様にして、(e)顔料付着工程、(f)分散工程、
(g)表面処理工程および最終精製を行い、再生青色蛍
光体を得た。
【0073】参考例 実施例1、2および3でそれぞれ得られた赤色、緑色お
よび青色の再生蛍光体をそれぞれ蛍光面塗布工程に用い
て、新しく製造された蛍光体を用いたのと同等のカラー
受像管が得られた。
よび青色の再生蛍光体をそれぞれ蛍光面塗布工程に用い
て、新しく製造された蛍光体を用いたのと同等のカラー
受像管が得られた。
【0074】
【発明の効果】カラー受像管の蛍光面塗布工程で回収し
た蛍光体スラリーから、本発明によって、不純物を効率
的に除去して、スラリーの発泡性がなく、満足な特性を
有し、特に受像管の蛍光面に優れた輝度と蛍光膜品位を
与える蛍光体に再生することが可能になった。
た蛍光体スラリーから、本発明によって、不純物を効率
的に除去して、スラリーの発泡性がなく、満足な特性を
有し、特に受像管の蛍光面に優れた輝度と蛍光膜品位を
与える蛍光体に再生することが可能になった。
【0075】しかも、本発明の方法は、簡単な装置によ
って簡便に実施できるので、カラー受像管製造工場に設
置して運転することができ、再生のための輸送コストを
削減できるという効果がある。
って簡便に実施できるので、カラー受像管製造工場に設
置して運転することができ、再生のための輸送コストを
削減できるという効果がある。
【図1】本発明の蛍光体再生装置の概念図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 カラー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる
余剰の蛍光体を回収し、再生する蛍光体の再生方法にお
いて、 (a)回収した蛍光体スラリー中の不純物を、次亜塩素
酸塩および過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する薬品
洗浄工程; (b)蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹拌し
た後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させて、
該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボン除
去工程; (c)蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄する酸
洗浄工程;ならびに (d)蛍光体スラリーを、必要に応じてろ過、乾燥した
後、350〜600℃で熱処理する熱処理工程をその順
序に含むことを特徴とする、蛍光体の再生方法。 - 【請求項2】 (a)〜(d)の後に、(e)蛍光体の
粒子表面に、接着剤を用いて顔料を付着させる顔料付着
工程をさらに含む、請求項1記載の蛍光体の再生方法。 - 【請求項3】 (a)〜(e)の後に、(f)蛍光体を
分散させる分散工程をさらに含む、請求項1記載の蛍光
体の再生方法。 - 【請求項4】 (a)〜(e)の後に、(g)蛍光体粒
子表面を改質剤で処理する表面処理工程をさらに含む、
請求項1項記載の蛍光体の再生方法。 - 【請求項5】 蛍光体が赤色蛍光体である、請求項1記
載の蛍光体の再生方法。 - 【請求項6】 カラー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる
余剰の蛍光体を回収し、再生する蛍光体の再生方法にお
いて、 (a)回収した赤色蛍光体スラリー中の不純物を、次亜
塩素酸塩および過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する
薬品洗浄工程; (b)赤色蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹
拌した後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させ
て、該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボ
ン除去工程; (c)赤色蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄す
る酸洗浄工程;ならびに (d)赤色蛍光体スラリーを、必要に応じてろ過、乾燥
した後、350〜600℃で熱処理する熱処理工程をそ
の順序に含むとともに、 (h)緑色蛍光体スラリーおよび青色蛍光体スラリー
を、それぞれ50〜90℃の温水で洗浄する温水洗浄工
程; (i)緑色蛍光体スラリーおよび青色蛍光体スラリー
を、それぞれ必要に応じてろ過、乾燥した後、350〜
600℃で熱処理する熱処理工程;ならびに (j)熱処理された緑色蛍光体および青色蛍光体を、そ
れぞれ酸により洗浄する酸洗浄工程 をその順序に含むことを特徴とする、蛍光体の再生方
法。 - 【請求項7】 カラー受像管の蛍光面塗布工程で生ずる
余剰の蛍光体を回収し、再生する蛍光体の再生装置にお
いて、少なくとも、 (A)蛍光体スラリー中の不純物を、次亜塩素酸塩およ
び過ヨウ素酸塩を用いて分解し、除去する薬品洗浄槽; (B)蛍光体スラリーにアンモニア水を投入して撹拌し
た後、静置して、上澄み液中にカーボンを浮遊させて、
該上澄み液中に含まれるカーボンを除去するカーボン除
去槽; (C)蛍光体スラリーを、塩酸または硝酸で洗浄する酸
洗浄槽;ならびに (D)必要に応じてろ過、乾燥した蛍光体を、350〜
600℃で熱処理する熱処理装置を含んで構成されるこ
とを特徴とする、蛍光体の再生装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6368497A JPH10261364A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 蛍光体の再生方法および蛍光体再生装置 |
| US09/019,802 US6042748A (en) | 1997-02-07 | 1998-02-06 | Regenerating method and system for fluorescent material |
| CN98105986A CN1113378C (zh) | 1997-02-07 | 1998-02-07 | 荧光体的再生方法和再生装置 |
| ID980163A ID20723A (id) | 1997-02-07 | 1998-02-09 | Metoda dan sistem peregenerasian material fluoresen |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6368497A JPH10261364A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 蛍光体の再生方法および蛍光体再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10261364A true JPH10261364A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13236456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6368497A Pending JPH10261364A (ja) | 1997-02-07 | 1997-03-18 | 蛍光体の再生方法および蛍光体再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10261364A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006106641A1 (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 蛍光体の再生方法及び蛍光ランプ |
-
1997
- 1997-03-18 JP JP6368497A patent/JPH10261364A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006106641A1 (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 蛍光体の再生方法及び蛍光ランプ |
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