JPH1026163A - 機器の衝撃吸収用取付装置 - Google Patents

機器の衝撃吸収用取付装置

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JPH1026163A
JPH1026163A JP19833496A JP19833496A JPH1026163A JP H1026163 A JPH1026163 A JP H1026163A JP 19833496 A JP19833496 A JP 19833496A JP 19833496 A JP19833496 A JP 19833496A JP H1026163 A JPH1026163 A JP H1026163A
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JP
Japan
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wire
rotating shaft
cylindrical casing
rotating
mounting device
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JP19833496A
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Harunori Okabe
晴範 岡部
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TOTSUKU BEARING KK
Original Assignee
TOTSUKU BEARING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事務機器等の機器を取付けるのに、L字板等
によって直接固定するのではなく、トルクリミッタを利
用して容易かつ確実に取付けることができる機器の衝撃
吸収用取付装置を提供する。 【解決手段】 トルク発生手段23を備える回転軸22
を筒状ケーシング21内に収容したトルクリミッタ20
と、回転軸22の一部にこれと一体に回転するように設
けたスプール30と、スプール30に一端を係止して巻
回したワイヤー40とを備え、筒状ケーシング21の開
口21c端部を機器70又は取付対象物80の一方に取
付け、ワイヤー40の他端を機器70又は取付対象物8
0の他方に取付け、ワイヤー40を引出す方向に作用す
る大きな外力A、B、C、Dをトルク発生手段23によ
って減衰するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば書庫や事務
用キャビネット等の収納庫、複写機、ファクシミリ、コ
ンピューター等のOA機器を含む事務機器、ならびに各
種測定装置のような比較的重量のある機器を、これらの
機器が置かれる室の床や柱等に地震のような衝撃に耐え
るように据えつけるための取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の事務機器等の機器は大型のものに
なると200Kgを超すような比較的大きな重量を有す
るものがある。ところで、これらの比較的重量のある機
器(特に移動式のもの)が地震等の揺れによって床面上
を移動して、部屋の壁や他の機器などに衝突し、これら
の機器自体や他の機器を破損するなどの問題があった。
これに対して、機器の下部側面と床の間にL字板を渡し
て機器を固定することにより、揺れによって機器を設置
位置から移動させないような対策が図られていた。
【0003】また従来、前記トルク発生手段を利用した
トルクリミッタの用途としては、電動ドライバー、OA
機器の蓋のように、回転軸の伝達部に直接組み込んで過
剰回転力が加わると空転して機器を保護することに使わ
れることが主であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、大きな地震
が発生した際には、上記L字板の固定では地震による揺
れが直接機器に伝わり、機器が破損することが判った。
【0005】また上述のように、粘性流体を利用したト
ルクリミッタは回転軸の伝達部に直接組み込んで、過剰
の回転力による機器の破損の防止を目的にする用途に用
いられているにすぎず、地震等の揺れを緩衝して機器を
床等に取付ける用途に用いる例はなかった。
【0006】そこで、事務機器等の比較的重量のある機
器を、地震の如き強い衝撃に耐えるように据え付ける方
法としてL字板等によって直接固定する以外の取付装置
が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る機器の衝撃吸収用取付装置は請求項1
において、開口した一端部を有する筒状ケーシング内に
トルク発生手段を備える回転軸を収容したトルクリミッ
タと、回転軸の一部にこれと一体に回転するように設け
たスプールと、スプールに一端を係止して巻回したワイ
ヤーとを備え、筒状ケーシングの開口端部を機器又は取
付対象物の一方に取付け、ワイヤーの他端を機器又は取
付対象物の他方に取付け、大きな外力がワイヤーを引出
す方向に作用したとき、この外力をトルク発生手段によ
って減衰するようにした。
【0008】このような構成とすることによって、機器
に外力が作用するとワイヤーが引出されるのに伴ってス
プールとともにトルクリミッタの回転軸が回転してトル
クが発生し、このトルクが機器を急激に移動させようと
する外力を減衰するように作用するため、機器の移動に
ブレーキがかかるようになる。
【0009】請求項2では、トルク発生手段を、回転軸
と一体に回転する複数枚の回転板と、粘性流体を介して
回転板と交互に配設され筒状ケーシングの内面に係止さ
れる複数枚の固定板からなるようにした。したがって、
回転板は回転軸とともに回転するが固定板は回転しない
ので、これらの間に介在する粘性流体の剪断抵抗に基づ
くトルクが発生し、さらに回転板と固定板を交互に複数
枚配設することによって発生トルクを増大することがで
きる。
【0010】請求項3では、回転板及び固定板を軸方向
において移動可能なように回転軸に取付け、これらを軸
方向に付勢して圧接する付勢手段を設けた。したがっ
て、回転板と固定板を粘性流体を介して圧接させること
ができるため、高トルクが得られる。
【0011】請求項4では、筒状ケーシングの開口側に
設けた調整リングによって付勢手段の付勢力を調整する
ことによって、回転板と固定板との圧接程度を調整する
ようにした。
【0012】請求項5では、回転軸の一端を回転操作す
ることによってワイヤーを引出したり巻き戻すことがで
きるようにした。
【0013】請求項6では、ワイヤーを筒状ケーシング
の外周壁に設けた孔から筒状ケーシング外に導出するよ
うにしたため、スプールからスムーズに導出できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て添付した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明
に係る機器の衝撃吸収用取付装置の分解斜視図、図2は
同取付装置の内部構造を示す縦断面図、図3及び図4は
同取付装置の取付け状態を示す説明図である。まず、本
取付装置10の構成について説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、本発明に係る
取付装置10は、一端に開口21cを有する筒状ケーシ
ング21内に、トルク発生手段23とスプール30を備
えた回転軸22を収容し、スプール30と調整リング6
0の間に付勢手段50を介装して調整リング60を回転
軸22に挿通して前記開口21c部分にねじ止めするよ
うになっている。
【0016】まず、筒状ケーシング21の構造を以下に
説明する。筒状ケーシング21はトルク発生手段23を
挿入するための開口21cを一端側に有し、他端側の側
壁の中央部には図2に示すように、回転軸22の一端側
を突出させるための軸穴21fを有する。なお、この突
出部分が回転操作手段22aである。そして、この開口
21c側の端部には複数のねじ穴21a1を有するフラ
ンジ21aが形成されており、図2に示すように、この
フランジ21aを機器70にねじ止めして本取付装置1
0を機器70に取付けるようになっている。筒状ケーシ
ング21の内周面には軸方向に沿って係合溝21bが形
成されており、フランジ21aの内周面にはねじ溝21
dが形成されている。また、筒状ケーシング21の外周
壁には、後述のワイヤー40を筒状ケーシング21外に
引出すための孔21eが設けられている。
【0017】次に、トルク発生手段について説明する。
トルク発生手段23は、縦断面形状が小判形の回転軸2
2に交互に挿通された複数枚の回転板23aと固定板2
3bから構成されている(図1には、回転板23aと固
定板23bがそれぞれ1枚ずつしか示されていない)。
回転板23aと固定板23bの間には、粘性流体Vが介
在する僅かな隙間が存在する。なお、図1においてトル
ク発生手段23は、後述のスプール30に対して筒状ケ
ーシング21の底面側(図中左側)に設けられている
が、スプール30に対して筒状ケーシング21の開口2
1c側(図中右側)に設けたり、左右両側に設けてもよ
い。すなわち、回転板23aと固定板23bが後述の付
勢手段50によって圧接されるようになっていればよ
い。
【0018】回転板23aは円盤状をなし、中央部には
回転軸22を取付けるための小判形の軸穴23a1を有
する。一方、固定板23bも円盤状をなすが、外周部に
は複数の係合突起23b2が形成され、中央部には回転
軸22を取付けるための円形の軸穴23b1を有する。
回転板23aの軸穴23a1の形状は小判形であるた
め、これを押通している同形の回転軸22の回転によっ
て回転板23aも共に回転する。一方、固定板23bに
ついては、外周部の係合突起23b2が前述した筒状ケ
ーシング21の内周面に形成された係合溝21bに嵌合
するようになっており、かつ、軸穴23b1は円形であ
るため、回転軸22が回転しても、これに連動して回転
しないようになっている。
【0019】また、回転板23aと固定板23bが軸方
向の力を受けた際には、軸穴23a1、23b1の内周
面をそれぞれ回転軸22の外周部の円形部分に摺接しな
がら軸方向に移動するようになっている。
【0020】なお、回転板23aを回転軸22に取付け
る方法としては、図1に示すような縦断面が小判形の軸
と同形の軸穴23a1との組み合わせ以外に、スプライ
ン軸や角軸とこれらに対応する軸穴を有する回転板23
a等を用いてもよい。また、固定板23bを筒状ケーシ
ング21に係合する方法としては、上述したのとは逆
に、係合突起を筒状ケーシング21の内周面に形成する
とともに係合溝を固定板23bの外周部に設けてもよ
い。さらに、粘性流体Vを介して固定板23bに対する
回転板23aの摺接抵抗を増すために、回転板23aを
目皿板としたり、その摺接面に凸部又は溝部を設けるよ
うにしてもよい。
【0021】スプール30とこれに巻き回されているワ
イヤー40について、以下に説明する。回転軸22の軸
方向の略中央部には、これと一体に形成されたスプール
30が設けられている。スプール30の外周には、軸方
向の両端壁に挟まれた凹状外周面が形成されている。ス
プール30と回転軸22が一体であるため、スプール3
0は回転軸22の回転にともに一体に回転する。また、
前記端壁に軸方向の力が作用すると、スプール30と回
転軸22が一体になってその方向に移動可能になってい
る。なお、スプール30を以下のようにして回転軸22
に取付けてもよい。すなわち、回転軸22の外周面又は
スプール30の軸穴の一方に軸方向に延びる凸条を設け
るとともに、回転軸22の外周面又は前記軸穴の他方に
前記凸条と係合する溝を設けて、前記軸穴に回転軸22
を挿通して軸支してもよい。また、上記回転板23aと
同様に、回転軸22の断面形状と前記軸穴の形状をとも
に小判形として軸支したり、スプライン軸や角軸とこれ
らに対応する軸穴の組み合わせによって軸支して、回り
止めされるようにしてもよい。これらの変形例において
も、スプール30は回転軸22と一体に回転可能であ
り、軸方向の作用力に対しては、内周面を回転軸22の
外周面に摺接しつつその方向に移動可能となっている。
なお、スプール30は筒状ケーシング21の外部におい
て回転軸22に取付けられていてもよい。
【0022】スプール30の前記凹状外周面には、ワイ
ヤー40が巻回されている。ワイヤー40の一端は輪に
して、スプール30の外周面に直接ねじ止めされている
(不図示)。この場合、ねじの頭部が外周面から突出し
ないように、スプール30の外周面の一部に溝を形成し
てこの中に前記頭部を埋め込むようにしている。なお、
輪を形成しなくてもねじ止め可能であればよい。一方、
ワイヤー40の他端側は筒状ケーシング21の外周壁に
形成された孔21eを通って、筒状ケーシング21の外
部に導出されている。そして、ワイヤー40の他端は、
図2に示すように輪にして固定具81によって取付対象
物80である床等に固定される。すなわち、床等と固定
具81の固定板の間にこの輪を挟んで二か所でねじ止め
している。このようにして、機器70は、本取付装置1
0を介して取付対象物80である床等に固定される。
【0023】なお、ワイヤー40の一端をスプール30
の外周面に固定する方法としては、スプール30の直径
に沿った溝を形成してこれにワイヤー40を通し、この
溝と十字を形成するような溝を更に形成してピンを通
し、このピンによってワイヤー40の輪の部分をピン止
めする方法でもよい。
【0024】ケーシング21に設けられた孔21eの軸
方向の幅はスプール30の外周面の軸方向の幅とほぼ同
じであり、ワイヤー40が孔21eからスムーズに引出
されるようにしている。ワイヤー40の適宜箇所にはス
トッパ部材41が取付けられている。このようなストッ
パ部材41を設けることによって、ワイヤー40をスプ
ール30に巻き戻す際に、ワイヤー40の他端が筒状ケ
ーシング21内に入らないようになっている。なお、筒
状ケーシング21に設けらる孔21eの位置は、筒状ケ
ーシング21外にスムースに導出されるような位置であ
れば特に制限はない。また、孔21eを複数個設けてワ
イヤー40が導出される方向をこの中から選択できるよ
うにしてもよい。
【0025】ところで、ワイヤー40としては、金属線
を束ねたもの、プラスチック糸を束ねたもの、金属又は
プラスチックの単一線、金属又はプラスチックのテープ
などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものでは
ない。機器が地震などにより揺れる際に、本取付装置1
0を引っ張る力に対して十分な強度を有していればよ
い。
【0026】次に、付勢手段50について説明する。こ
の実施例においては付勢手段50として、二つの皿ばね
の広い方の底面を向かい合わせにし狭い方の底面を両端
にしたものを用いた。付勢手段50はスプール30と調
整リング60の間に介装する。なお、付勢手段50をス
プール30とトルク発生手段23の間に介装して、回転
板23aと固定版23bを付勢するようにしてもよい。
また、皿ばね以外に、コイルばね、波形ワッシャーなど
の付勢手段を用いてもよく、スプール30と調整リング
60の間には、ワッシャー90を介装しているが省いて
も差し支えない。
【0027】調整リング60を筒状ケーシング21の開
口21cに螺合することによって、皿ばねの付勢力がス
プール30を介してトルク発生手段23に作用する。そ
して、この付勢力によって、回転板23aと固定板23
bとは粘性流体Vを介して圧接する状態を保持できるよ
うになっている。また、調整リング60を開口21cに
深く螺合することにより、回転板23aと固定板23b
の圧接程度を大きくすることがでる。
【0028】以上述べた構成要素を本取付装置10に組
み立てるには、まずスプール30が一体的に成形されて
いる回転軸22に、固定板23bと回転板23aを交互
にそれれ複数枚取付ける。そして、内部に粘性流体Vを
適当量充填した筒状ケーシング21内に、固定板23b
と回転板23aを取付け前記回転軸22を、係合突起2
3b2が係合溝21bに嵌合するようにして収容する。
ここで、筒状ケーシング21内に充填する粘性流体Vの
量が少ないと、回転板23aと固定板23bとの間の隙
間に粘性流体Vが行き渡らず、多過ぎると筒状ケーシン
グ21から溢れてしまうので適量充填する必要がある。
なお、使用する粘性流体Vとしては、対応する機器に応
じて高粘性、低粘性などのものが用いられる。さらに、
回転軸22のトルク発生手段23が取付られている側と
は反対側には、ワッシャー90と前述の皿ばねからなる
付勢手段50が装着される。最後に、付勢手段50の外
側から調整リング60の外周面のねじ山をフランジ21
a内周面のねじ溝21dに合わせ、調整リング60の上
部の側壁面とフランジ21aの上面が同一面となるまで
螺合する。
【0029】このようにして組み立てた本取付装置10
は図2に示すように、フランジ21a部において、ねじ
100とナット110を用いて機器70に取付ける。な
お、このような取付け方法とは別に、筒状ケーシング2
1の開口側の外周面にねじ山を設けると共に、これに対
応する機器の部分にねじ溝を設けた孔を形成して螺合す
るようにしてもよく特に制限されるものではない。
【0030】次に、筒状ケーシング21の孔21eから
ワイヤー40を引出し、先端の輪を固定具81によって
取付対象物80である床等に固定する。最後に、筒状ケ
ーシング21の開口21c端部とは反対側の端部の円孔
21fから突出する回転軸22部分(回転操作手段22
a)を、ワイヤー40が引出される方向とは反対方向に
回して余分に引出されたワイヤーをスプール30に巻き
戻し、引出されているワイヤー40が弛まないようす
る。なお、引出されたワイヤー40の弛みを除く手段と
して、例えば、ターンバクルの一方のフックを固定具8
1に取付け、他方のフックをワイヤーの他端と接続し、
ターンバクルのナットを回してワイヤーを張るようにし
てもよい。また、回転操作手段22aとしては以下のよ
うなものでもよい。例えば、上記のように回転軸22の
一端側を筒状ケーシング21から突出させずに筒状ケー
シング21内に収容し、その先端面に溝を形成したもの
である。そして、この溝にドライバやコインを嵌合して
回転軸22を回転する。他の例としては、筒状ケーシン
グ21の開口21c側に位置する回転軸22部分に深い
溝を形成したものである。この例では、筒状ケーシング
21の外周壁に設けた孔から回転治具を筒状ケーシング
21内に挿入して前記溝に嵌合して回転軸22を回転さ
せるようにする。
【0031】次に、本取付装置10の取付け状態を、図
3及び図4に基づいて説明する。これらの図は、事務機
器等の機器70の底面に本取付装置10を複数個取付
け、ワイヤー40の他端を固定具81を用いて取付対象
物80である床に固定した状態を示す平面図である。な
お、図において71は機器70の底面の四隅に取付けら
れたキャスターの軸を示す。
【0032】図3では、機器70の略正方形の底面の中
央付近において、4個の本取付装置10が機器底面の対
角線に対して対称となるように取付けられている。ま
た、各辺の略中央部内側に対面する床部分において、ワ
イヤー40の他端の輪が、固定具81によって固定され
ている。図4では、機器70の対向する二辺の略中央部
内側に2個の取付装置10が取付けられ、もう一組の対
向する二辺の略中央部内側に対面する床部分において
は、図3と同様にワイヤー40の他端の輪が固定具81
によって固定されている。そして、取付装置10と固定
具81との間で両者に近接するキャスター軸71にワイ
ヤー40が掛け渡されている。
【0033】次に、本取付装置10の作用等について説
明する。床に設置された機器70は、通常キャスターが
ロック状態にあるため、これに横方向の力Tが作用した
場合には、その重量に応じた摩擦力Fが床との間に発生
する。したがって、作用力Wがこの摩擦力Fよりも小さ
いときは機器70は動かず、摩擦力Fよりも大きいとき
は機器70は動くことになる。したがって、本発明の固
定装置10に用いるトルクリミッタ20に生じる剪断抵
抗力Rを上記摩擦力Fと同じになるように設定しておけ
ば、小さな地震等によって作用力Wが摩擦力Fより小さ
い場合には、トルクリミッタ20は働かず機器70も動
かないが、大きな地震等により機器に摩擦力Fを超える
作用力Wが加わった場合には、トルクリミッタ20が働
いてトルクが発生し作用力Wを緩和するようになってい
る。また、調整リング60によって上記剪断抵抗力Rを
変化させて、重量の異なる機器70に対応できるように
なっている。
【0034】以下に具体的に説明する。図2に示すよう
に取付装置10を備えた機器70に、地震等によって上
記摩擦力Fよりも大きな外力が作用すると、この外力に
よって機器70はワイヤー40を引出すようにして揺れ
方向に若干移動する。ワイヤー40の一端はスプール3
0に固定されているため、回転軸22はワイヤー40の
引出しとともに回転する。上述のように、回転軸22の
回転に伴って回転板23aはこれと一体に回転し、一方
固定板23bは回転しないで止どまっている。その結
果、粘性流体Vに剪断抵抗が発生し、上記外力に抗して
回転軸22の回転力を減衰するように作用する。
【0035】このようにして、急激な横揺れにより作用
する衝撃は干渉され、機器70は穏やかに移動し、短い
距離で停止するため、機器70及び周辺機器の保護を図
ることができる。
【0036】図3に示すように取付装置10を4個取付
けることによって、機器70に前後左右に作用する外力
(図4のA、B、C、D)を緩和することができる。ま
た、図4に示すように取付装置10を取付けると、一つ
の取付装置10によって二方向の外力を緩和することが
可能である。すなわち、図中左側の取付装置10によっ
て、図中上から下へ向かう外力Aと、図中右から左へ向
かう外力Bを減衰できるものである。同様に、図中右側
の取付装置10によって、図中下から上へ向かう外力C
と、図中左から右へ向かう外力Dを減衰できる。なお、
図2〜図4においては、本取付装置10を機器70に取
り付けた例を示したが、取付装置10を取付対象物80
である床に固定してワイヤー40の他端を機器70に取
付けるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の機器の衝撃吸収用
取付装置は、請求項1において、トルク発生手段を備え
る回転軸を筒状ケーシングに収容したトルクリミッタ
と、この回転軸の一部にこれと一体に回転するスプール
を設け、このスプールに一端を係止して巻回した構造に
なっている。そして、筒状ケーシングの開口端部を機器
又は対象物の一方に取付け、ワイヤーの他端を機器又は
対象物の他端に取付け、発生トルクにより外力を減衰す
るものである。
【0038】このような構成とすることによって、外力
によって機器が僅かに移動するとワイヤーが筒状ケーシ
ングから引出されてスプールとともに回転軸が回転す
る。そして、外力を減衰するように回転トルクが発生す
るため、機器の移動が緩和される。このように、L字板
などで機器を直接固定せずに、トルクリミッタを利用し
て機器を床等に取付けることができる。
【0039】請求項2のように、トルク発生手段を、回
転軸と一体に回転する複数枚の回転板と、粘性流体を介
して回転板と交互に配設され筒状ケーシングの内面に係
止される複数枚の固定板から構成し、ワイヤーが外力に
よって引出されることにより回転軸が回転してトルクが
発生するようにしたことによって、回転板と固定板の間
に介在する粘性流体に剪断抵抗によるトルクを発生させ
て、機器に作用する上記外力を減衰させることができ
る。また、回転板と固定板とを交互にそれぞれ複数枚設
けることによって、発生トルクを増大することができ
る。このようにして、トルクリミッタ機構の小型化と大
きな制動トルクを得ることの両立を可能とした。
【0040】また請求項3のように、回転板と固定板を
軸方向において移動可能なように回転軸に取付けるとと
もに、これらを軸方向に付勢して圧接する付勢手段を設
けたことによって、圧接によりより大きなトルクを得る
ことができる。
【0041】請求項4のように、筒状ケーシングの開口
側に調整リングを設け付勢手段の付勢力を調整すること
により、回転板と固定板との圧接程度を調整できるよう
にした。その結果、発生するトルクの大きさを取付ける
機器の重量に応じて変えることができる。
【0042】また請求項5のように、回転軸の一端に回
転操作手段を設けてこれを回転操作することによって、
ワイヤーを引出したり巻き戻すことができるようにし
た。ワイヤーを床に取付ける際に引出し過ぎて一部巻き
戻したい場合や、ワイヤーを床から取外すのにワイヤー
を一旦弛める場合などのためである。
【0043】請求項6では、筒状ケーシングの外周壁に
孔を設けることによって、ワイヤーをこの孔から筒状ケ
ーシング外にスムーズに導出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本取付装置の分解斜視図
【図2】同内部構造を示す縦断面図
【図3】本取付装置を取付けた状態を示す説明図
【図4】本取付装置を取付けた状態を示す説明図
【符号の説明】
10・・(機器の衝撃吸収用)取付装置、20…トルク
リミッタ、21…筒状ケーシング、21c・・開口、2
1e・・孔、22・・回転軸、22a・・回転操作手
段、23・・トルク発生手段、23a・・回転板、23
b・・固定板、30・・スプール、40・・ワイヤー、
50・・付勢手段、60・・調整リング、70・・機
器、80・・取付対象物、A,B,C,D・・外力、V
…粘性流体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口した一端部を有する筒状ケーシング
    内にトルク発生手段を備える回転軸を収容したトルクリ
    ミッタと、前記回転軸の一部に該回転軸と一体に回転す
    るように設けたスプールと、該スプールに一端を係止し
    て巻回したワイヤーとを備え、前記筒状ケーシングの開
    口端部を機器又は取付対象物の一方に取付け、前記ワイ
    ヤーの他端を前記機器又は取付対象物の他方に取付け、
    大きな外力が前記ワイヤーを引出す方向に作用したと
    き、該外力を前記トルク発生手段によって減衰するよう
    にしたことを特徴とする機器の衝撃吸収用取付装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の機器の衝撃吸収用取付
    装置において、前記トルク発生手段は、前記回転軸と一
    体に回転する複数枚の回転板と、粘性流体を介して前記
    回転板と交互に配設され前記筒状ケーシングの内面に係
    止された複数枚の固定板からなることを特徴とする取付
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の機器の衝撃吸収用取付
    装置において、前記回転板及び固定板を前記回転軸上で
    軸方向に移動可能とし、該回転板と固定板を軸方向に付
    勢して両者を圧接させる付勢手段を設けたことを特徴と
    する取付装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の機器の衝撃吸収用取付
    装置において、前記筒状ケーシングの開口端部を、前記
    付勢手段の付勢力を調整するための調整リングで閉塞し
    たことを特徴とする取付装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4に記載の機器の衝
    撃吸収用取付装置において、前記回転軸の一端に回転操
    作手段を設けて回転操作することによって前記ワイヤー
    を引出し又は巻き戻し自在としたことを特徴とする取付
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5に記載の機器の衝
    撃吸収用取付装置において、前記ワイヤーを前記筒状ケ
    ーシングの外周壁に設けた孔から前記筒状ケーシング外
    に導出したことを特徴とする取付装置。
JP19833496A 1996-07-09 1996-07-09 機器の衝撃吸収用取付装置 Withdrawn JPH1026163A (ja)

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