JPH10261943A - 遅延回路およびそれを用いた発振回路 - Google Patents

遅延回路およびそれを用いた発振回路

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JPH10261943A
JPH10261943A JP9062841A JP6284197A JPH10261943A JP H10261943 A JPH10261943 A JP H10261943A JP 9062841 A JP9062841 A JP 9062841A JP 6284197 A JP6284197 A JP 6284197A JP H10261943 A JPH10261943 A JP H10261943A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延時間を細かく制御でき、簡単な回路構成
でディジタル信号で制御可能な遅延回路およびそれを用
いた発振回路を実現する。 【解決手段】 複数の遅延素子を直列接続して遅延回路
を構成し、各遅延素子をトランジスタP1とそれより駆
動能力が大きいトランジスタN1、トランジスタN2と
それより駆動能力が大きいトランジスタP2により構成
し、トランジスタP1のゲートに入力信号を印加し、ト
ランジスタN1のゲートにプリチャージ信号を印加し、
トランジスタP2のゲートにプリチャージ信号の反転信
号を印加し、トランジスタN2のゲートは中間ノードA
に接続し、入力信号SINをプリチャージ信号として各遅
延素子に入力し、入力信号SINがハイレベルのとき、ノ
ードAがローレベル、出力端子OUTがハイレベルの状
態にあり、入力信号SINの立ち下がりエッジを各遅延素
子により順次伝搬し、遅延信号が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号を所定の
遅延時間だけ遅延させて出力する遅延回路および遅延回
路を用いて構成された発振回路、特にディジタル信号に
応じて遅延時間および発振周波数を制御する遅延回路お
よびそれを用いた発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遅延時間がディジタル制御信号に応じて
任意に設定できる遅延回路の一例を図32に示してい
る。図示のように、遅延回路は直列に接続されているn
段の遅延素子DLY1,DLY2,…,DLYnとこれ
らの遅延素子からのn個の出力信号から一つを選択して
出力するn対1選択回路SELからなる。直列に接続さ
れているn段の遅延素子は、入力信号を所定の時間で遅
延した遅延信号を次段の遅延素子に出力する。選択回路
SELはディジタル制御信号に応じてn段の遅延素子の
出力信号から一つを選択して出力する。
【0003】例えば、各遅延素子が入力信号を同じく遅
延時間tD を与えるとすると、図32のように構成され
た遅延回路により、入力信号に対してtD のステップで
D〜ntD の遅延時間を任意に与えることができる。
【0004】遅延回路を用いて構成した発振回路の一例
を図33に示している。図示のように、図32に示す遅
延回路にインバータINV1が設けられ、選択回路SE
Lの出力信号がインバータINV1に入力され、インバ
ータINV1の出力信号は遅延回路の入力信号として初
段の遅延素子DLY1に入力される。選択回路SELの
出力回路端子から発振信号(クロック信号)CLKが得
られる。即ち、インバータを介してリング状(環状)に
接続された遅延回路により発振回路が構成される。発振
回路の発振周波数は遅延回路の遅延時間により制御され
るので、ディジタル制御信号により遅延時間を制御する
ことでクロック信号CLKの周波数を制御できる。
【0005】また、ディジタル信号で発振周波数を制御
する発振回路のもう一つの例は、図34に示す。本例は
ディジタル/アナログ変換器(D/Aコンバータ)DA
Cと電圧制御発振器(VCO)により構成されており、
ディジタル/アナログ変換器DACによりディジタル制
御信号がアナログ信号である制御電圧信号VCに変換さ
れ、制御電圧信号VCにより電圧制御発振器VCOの発
振周波数が制御される。これにより、電圧制御発振器V
COにより生成されたクロック信号CLKの周波数はデ
ィジタル制御信号により制御できる。
【0006】図35はディジタル信号で容量を変化さ
せ、容量変化に応じて発振周波数を制御する発振回路の
一例を示している。図示のように、ディジタル信号に応
じてスイッチSW0,SW1,SW2,…,SWnのオ
ン/オフ状態が制御され、これに応じて発振回路OSC
に接続されている容量素子の全容量値が制御される。発
振回路OSCの発振周波数は接続されている容量素子の
容量に応じて設定されるので、発振回路OSCから得た
クロック信号CLKの周波数はディジタル制御信号によ
り制御できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のディジタル制御発振回路、例えば図34と35に示
す発振回路では、アナログ的な設計要素を含むため、発
振回路の仕様やLSI(大規模集積回路)のプロセス毎
に発振周波数範囲とリニアティー(線型特性)、回路規
模などのトレードオフを考慮した面倒な回路の設計や修
正が必要であるという不利益がある。
【0008】一方、遅延素子としてインバータやバッフ
ァといった通常のゲート回路を用いて、図33に示すよ
うに選択回路とともに構成されたディジタル制御発振回
路では回路構成が簡単で、且つアナログ的な要素がない
ため、発振信号の周波数の制御や回路動作の安定性がよ
い。しかし、通常の遅延素子一段当たりの遅延時間が大
きいため、周波数のステップ幅が大きく、発振周波数の
細かい設定が困難である。
【0009】例えば、遅延素子は図36に示すように二
段のインバータにより構成された場合、pMOSトラン
ジスタPT1とnMOSトランジスタNT1により構成
された前段のインバータの出力端子Aは、後段のインバ
ータを構成するpMOSトランジスタPT2およびnM
OSトランジスタNT2の両方のゲートに接続され、イ
ンバータの負荷が大きくなり、動作速度が低下する。ま
た、図37の波形図に示すように、通常インバータのし
きい値電圧が電源電圧VDDの半分であり、即ち、入力
信号のレベルがほぼVDD/2になったあたりでインバ
ータの出力信号レベルが変化するので、インバータ一段
当たりの遅延時間tD が大きくなる。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、遅延時間を細かく制御でき、発
振回路の発振周波数のステップ幅を低減でき、且つ簡単
な回路構成でディジタル信号で制御可能な遅延回路およ
びそれを用いた発振回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は第1または第2のレベルをとる入力信号を
所定の時間だけ遅延させて出力する遅延回路であって、
制御信号を受けて、当該制御信号に応じて第1のノード
を第1のレベルに保持する第1の保持手段と、上記制御
信号に応じて、第2のノードを第2のレベルに保持する
第2の保持手段と、入力信号を受けて、当該入力信号が
上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換わった
とき、上記第1のノードを上記第1のレベルから上記第
2のレベルに切り換える第1の切り換え手段と、上記第
1のノードのレベル変化に応じて、上記第2のノードを
上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換え、当
該第2のノードの信号を出力する第2の切り換え手段と
を有する。
【0012】また、本発明では、好適には上記第1の保
持手段は、上記第1の電源と上記第1のノード間に接続
され、上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御さ
れ、導通時に上記第1のノードを第1のレベルに保持す
る第1の第1導電型トランジスタを有し、上記第2の保
持手段は、上記第2の電源と上記第2のノード間に接続
され、上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御さ
れ、導通時に上記第2のノードを第2のレベルに保持す
る第1の第2導電型トランジスタを有し、上記第1の切
り換え手段は、上記第2の電源と上記第1のノード間に
接続され、上記入力信号を受けて、当該入力信号に応じ
てオン/オフ状態が制御され、上記入力信号が上記第2
のレベルから上記第1のレベルに切り換わったとき、非
導通状態から導通状態に切り換わり、上記第1のノード
を上記第1のレベルから上記第2のレベルに切り替える
第2の第2導電型トランジスタを有し、上記第2の切り
換え手段は、上記第1の電源と上記第2のノード間に接
続され、上記第1のノードのレベル変化に応じてオン/
オフ状態が制御され、上記第1のノードが上記第1のレ
ベルから上記第2のレベルに変化したとき、非導通状態
から導通状態に切り換わり、上記第2のノードを上記第
2のレベルから上記第1のレベルに切り換える第2の第
1導電型トランジスタを有し、上記第1の保持手段をな
す第1の第1導電型トランジスタの駆動能力が上記第1
の切り換え手段をなす第2の第2導電型トランジスタよ
り大きく設定され、上記第2の保持手段をなす第1の第
2導電型トランジスタの駆動能力が上記第2の切り換え
手段をなす第2の第1導電型トランジスタより大きく設
定されている。
【0013】また、本発明では、好適には上記第1の保
持手段は、上記第1の電源と上記第1のノード間に接続
され、上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御さ
れ、導通時に上記第1のノードを第1のレベルに保持す
る第1の第1導電型トランジスタを有し、上記第2の保
持手段は、上記第2の電源と上記第2のノード間に接続
され、上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御さ
れ、導通時に上記第2のノードを第2のレベルに保持す
る第1の第2導電型トランジスタを有し、上記第1の切
り換え手段は、上記第2の電源と上記第1のノード間に
直列に接続されている第2の第2導電型トランジスタと
第3の第2導電型トランジスタとを有し、上記第2の第
2導電型トランジスタは上記入力信号を受けて、当該入
力信号に応じてオン/オフ状態状態が制御され、上記入
力信号が上記第1のレベルに保持されているとき導通状
態に設定され、上記第3の第2導電型トランジスタは上
記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御され、上記第
1の保持手段をなす上記第1の第1導電型トランジスタ
と逆のオン/オフ状態に設定され、当該第2および第3
の第2導電型トランジスタが導通状態に設定されたと
き、上記第1のノードが上記第1のレベルから上記第2
のレベルに切り替えられ、上記第2の切り換え手段は、
上記第1の電源と上記第2のノード間に直列に接続され
ている第2の第1導電型トランジスタと第3の第1導電
型トランジスタとを有し、上記第2の第1導電型トラン
ジスタは上記第1のノードのレベルに応じてオン/オフ
状態が制御され、上記第1のノードが上記第2のレベル
に保持されているとき導通状態に設定され、上記第3の
第1導電型トランジスタは上記制御信号に応じてオン/
オフ状態が制御され、上記第2の保持手段をなす上記第
1の第2導電型トランジスタと逆のオン/オフ状態に設
定され、当該第2および第3の第1導電型トランジスタ
が導通状態に設定されたとき、上記第2のノードが上記
第2のレベルから上記第1のレベルに切り換えられる。
【0014】また、本発明では、少なくとも二つの遅延
素子が直列に接続され、第1または第2のレベルをとる
遅延入力信号を所定の時間だけ遅延させて出力する遅延
回路であって、上記各遅延素子は制御信号を受けて、当
該制御信号に応じて第1のノードを第1のレベルに保持
する第1の保持手段と、上記制御信号に応じて、第2の
ノードを第2のレベルに保持する第2の保持手段と、入
力信号を受けて、当該入力信号が上記第2のレベルから
上記第1のレベルに切り換わったとき、上記第1のノー
ドを上記第1のレベルから上記第2のレベルに切り換え
る第1の切り換え手段と、上記第1のノードのレベル変
化に応じて、上記第2のノードを上記第2のレベルから
上記第1のレベルに切り換え、当該第2のノードの信号
を後段の遅延素子の入力信号として後段の遅延素子に出
力する第2の切り換え手段とを有し、上記遅延入力信号
は初段の遅延素子の入力信号として初段の遅延素子に入
力され、さらに各遅延素子の上記制御信号として各遅延
素子に入力される。
【0015】また、本発明では、制御信号に応じて遅延
時間が設定される遅延回路であって、第1の入力端子の
入力信号に所定の遅延時間を与えて第1の出力端子に出
力する第1の遅延素子と、上記制御信号に応じて、上記
第1の遅延素子の出力信号と第2の入力端子の入力信号
の何れかを選択して出力する選択手段と、上記選択手段
の出力信号に所定の遅延時間を与えて第2の出力端子に
出力する第2の遅延素子からなる基本回路を複数段有
し、前段の基本回路の上記第1の出力端子は、後段の基
本回路の上記第1の入力端子に接続され、前段の基本回
路の上記第2の入力端子は、後段の基本回路の上記第2
の出力端子に接続されて構成されている。
【0016】また、本発明では、制御信号に応じて遅延
時間が設定される遅延回路であって、第1の入力端子の
入力信号を反転して第1のノードに出力する第1の反転
手段と、上記第1のノードの信号を反転して第1の出力
端子に出力する第2の反転手段と、第2の入力端子の入
力信号を反転して第2のノードに出力する第3の反転手
段と、上記第2のノードの信号を反転して出力する第4
の反転手段と、上記第1の入力端子と第2の出力端子と
の間に接続され、第1の制御信号に応じてオン/オフ状
態が制御される第1のスイッチと、上記第1と第2のノ
ード間に接続され、第2の制御信号に応じてオン/オフ
状態が制御される第2のスイッチとからなる遅延素子を
複数段を有し、前段の遅延素子の上記第1の出力端子
は、後段の遅延素子の上記第1の入力端子に接続され、
前段の遅延素子の上記第2の入力端子は、後段の遅延素
子の上記第2の出力端子に接続されて構成されている。
【0017】また、本発明では、遅延回路の出力信号を
入力側に帰還させて、当該遅延回路の遅延時間に応じた
発振周波数で発振する発振回路であって、上記遅延回路
は複数の遅延素子が直列に接続して構成され、各遅延素
子は制御信号を受けて、当該制御信号に応じて第1のノ
ードを第1のレベルに保持する第1の保持手段と、上記
制御信号に応じて、第2のノードを第2のレベルに保持
する第2の保持手段と、入力信号を受けて、当該入力信
号が上記第1のレベルから上記第2のレベルに切り換わ
ったとき、上記第1のノードを上記第1のレベルから上
記第2のレベルに切り換える第1の切り換え手段と、上
記第1のノードのレベル変化に応じて、上記第2のノー
ドを上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換
え、当該第2のノードの信号を後段の遅延素子の入力信
号として後段の遅延素子に出力する第2の切り換え手段
とにより構成され、最終段の遅延素子の出力信号を反転
して、反転信号を初段の遅延素子の入力信号として初段
の遅延素子に入力する反転手段を有し、当該初段の遅延
素子の入力信号は、各遅延素子の上記制御信号として、
各遅延素子に供給される。
【0018】また、本発明では、遅延回路の出力信号を
入力側に帰還させ、制御信号に応じて発振周波数が制御
される発振回路であって、上記遅延回路は複数の基本回
路が直列接続して構成され、各基本回路は、第1の入力
端子の入力信号に所定の遅延時間を与えて第1の出力端
子に出力する第1の遅延素子と、上記制御信号に応じ
て、上記第1の遅延素子の出力信号と第2の入力端子の
入力信号の何れかを選択して出力する選択手段と、上記
選択手段の出力信号に所定の遅延時間を与えて第2の出
力端子に出力する第2の遅延素子を有し、前段の基本回
路の上記第1の出力端子は、後段の基本回路の上記第1
の入力端子に接続され、前段の基本回路の上記第2の入
力端子は、後段の基本回路の上記第2の出力端子に接続
され、最終段の基本回路の上記第1の出力端子は、上記
第2の入力端子に接続され、且つ、初段の基本回路の上
記第2の出力端子の出力信号を反転して、反転信号を上
記初段の基本回路の上記第1の入力端子に入力する反転
手段を有する。
【0019】また、本発明では、遅延回路の出力信号を
入力側に帰還させ、制御信号に応じて発振周波数が制御
される発振回路であって、上記遅延回路は複数の遅延素
子が直列接続して構成され、各遅延素子は、第1の入力
端子の入力信号を反転して第1のノードに出力する第1
の反転手段と、上記第1のノードの信号を反転して第1
の出力端子に出力する第2の反転手段と、第2の入力端
子の入力信号を反転して第2のノードに出力する第3の
反転手段と、上記第2のノードの信号を反転して出力す
る第4の反転手段と、上記第1の入力端子と第2の出力
端子との間に接続され、第1の制御信号に応じてオン/
オフ状態が制御される第1のスイッチと、上記第1と第
2のノード間に接続され、第2の制御信号に応じてオン
/オフ状態が制御される第2のスイッチとを有し、前段
の遅延素子の上記第1の出力端子は、後段の遅延素子の
上記第1の入力端子に接続され、前段の遅延素子の上記
第2の入力端子は、後段の遅延素子の上記第2の出力端
子に接続され、且つ、初段の遅延素子の上記第2の出力
端子の出力信号を反転して、反転信号を上記初段の遅延
素子の上記第1の入力端子に入力する反転手段を有す
る。
【0020】さらに、本発明では、第1および第2の制
御信号に応じて発振周波数とデューティ比が制御される
発振信号を生成する発振回路であって、第1の制御信号
に応じて入力信号に第1の遅延時間を与えて出力する第
1の遅延回路と、上記第1の遅延回路の出力信号を受け
て、第2の制御信号に応じて入力信号に第2の遅延時間
を与えて出力する第2の遅延回路と、上記第2の遅延回
路の出力信号を反転して、反転信号を上記第1の遅延回
路の入力信号として上記第1の遅延回路に出力する反転
手段とを有し、上記第1の遅延回路の出力信号を発振信
号として外部に出力する。
【0021】本発明によれば、複数の遅延素子が直列接
続して遅延回路が構成され、遅延素子はプリチャージ制
御信号に応じて予めプリチャージ状態に設定され、入力
信号のレベル変化に応じて各遅延素子の状態が順次変化
し、信号レベルの変化が各遅延素子により順次遅延回路
の出力側に伝わる。遅延素子の遅延時間が小さいので、
それにより構成された遅延回路の遅延時間調整を細かく
行うことが可能である。また、上下二段の遅延素子から
なる基本回路により、行きと帰りの二つの信号伝搬経路
を形成しその伝搬経路間に選択手段を設け、梯子型遅延
回路が構成される。入力される遅延制御信号に応じて選
択手段により信号の伝搬経路が設定され、それに応じて
遅延回路の遅延時間が制御される。これにより、基本回
路の数を増減することにより遅延時間の増減に容易に対
処てき、且つ最大遅延段数が最小遅延時間に影響を与え
ることなく、遅延制御信号に対して遅延量の線型特性が
保てる。
【0022】また、本発明によれば、遅延経路を制御す
る選択手段は、遅延制御信号に応じてオン/オフ状態が
制御されるスイッチにより構成され、実際の回路では、
一つのトランジスタにより実現できるので、回路の規模
の縮小化が図れ、選択手段における不要な遅延時間の発
生を抑制できる。
【0023】本発明の遅延回路を用いて、遅延回路の出
力信号を反転させて入力側に帰還させることにより環状
発振回路を構成できる。このように構成された発振回路
において、細かい変化ステップで発振周波数およびデュ
ーティ比の異なる複数の発振信号が得られ、且つ、遅延
回路を構成する基本回路数を増減することで広範囲な発
振周波数に対処でき、最小発振可能周波数を低く設定で
き、また、発振回路の最大発振可能周波数は最小発振周
波数の調整に影響されず、制御信号に対して発振回路の
発振周波数の線型特性がよく、発振回路の発振可能な周
波数範囲を広く設定可能である。
【0024】さらに、本発明によれば、遅延時間がそれ
ぞれ独立に制御可能な第1と第2の遅延回路を直列に接
続して、第2の遅延回路の出力信号を反転して第1の遅
延回路に入力することにより環状発振回路が構成され、
第1および第2の遅延回路の遅延時間をそれぞれ独立に
設定することにより、第1の遅延回路の出力側から発振
周波数およびデューティ比が制御可能な発振信号が得ら
れる。
【0025】
【発明の実施の形態】第1実施例 図1は本発明に係る遅延回路の第1の実施例を示す回路
図である。図示のように、本実施例の遅延回路はn段の
遅延素子DLY1,DLY2,…,DLYnにより構成
されている。これらの遅延素子は直列に接続されてい
る。即ち、各遅延素子の入力端子INは前段の遅延素子
の出力端子OUTに接続されている。初段の遅延素子D
LY1の入力端子INは信号SINの入力端子に接続され
ている。また、各遅延素子DLY1,DLY2,…,D
LYnにプリチャージ信号およびその反転信号の入力端
子PR,XPRが設けられており、各遅延素子のプリチ
ャージ信号の入力端子PRは信号SINの入力端子に接続
され、プリチャージ信号の反転信号の入力端子XPR
は、信号SINの反転信号SXIN の入力端子に接続されて
いる。
【0026】遅延回路を構成する遅延素子の一例を図2
に示している。遅延素子はpMOSトランジスタP1,
P2およびnMOSトランジスタN1,N2により構成
されている。pMOSトランジスタP1のゲートは遅延
素子の入力端子INに接続され、ソースは電源電圧VD
Dの供給線に接続され、ドレインはノードAに接続され
ている。nMOSトランジスタN1のゲートはプリチャ
ージ信号の入力端子PRに接続され、ドレインはノード
Aに接続され、ソースは接地されている。pMOSトラ
ンジスタP2のゲートはプリチャージ信号の反転信号の
入力端子XPRに接続され、ソースは電源電圧VDDの
供給線に接続され、ドレインは遅延素子の出力端子OU
Tに接続されている。nMOSトランジスタN2のゲー
トはノードAに接続され、ドレインは出力端子OUTに
接続され、ソースは接地されている。
【0027】また、図2においてトランジスタの符号の
大きさはそのトランジスタの駆動能力を示している。即
ち、nMOSトランジスタN1の駆動能力はpMOSト
ランジスタP1の駆動能力より大きく設定され、pMO
SトランジスタP2の駆動能力は、nMOSトランジス
タN2の駆動能力より大きく設定されている。
【0028】図2に示す遅延素子において、入力端子I
Nにハイレベル、例えば電源電圧VDDレベルの信号が
印加され、プリチャージ信号入力端子PRに同じくハイ
レベルの信号が印加され、その反転信号入力端子XPR
にローレベルの信号、例えば接地電位GNDレベルの信
号が印加されているとき、nMOSトランジスタN1と
pMOSトランジスタP2が導通状態にあり、ノードA
が接地電位GNDに保持され、出力端子OUTが電源電
圧VDDのレベルに保持される。このとき、pMOSト
ランジスタP1およびnMOSトランジスタN2がとも
に非導通状態にあるので、プリチャージ信号のレベルが
変化した場合でもノードAおよび出力端子OUTのレベ
ルが電荷により保持される。
【0029】プリチャージ信号がローレベルにあり、且
つ入力端子INに印加されている入力信号がハイレベル
からローレベルに変化したとき、pMOSトランジスタ
P1が非導通状態から導通状態に切り換わり、ノードA
がローレベルからハイレベルにレベル変化する。これに
応じてnMOSトランジスタN2が非導通状態から導通
状態に切り換わり、遅延素子の出力端子OUTがハイレ
ベルからローレベルに切り換わる。
【0030】図3は図1に示す遅延回路の動作を示す波
形図であり、入力信号SINおよびその反転信号SXIN
各遅延素子DLY1,DLY2,…,DLYnの入出力
端子および各遅延素子のノードAの波形を示している。
初期状態では、入力信号SINはハイレベル、例えば、電
源電圧VDDに保持され、その反転信号SXIN はローレ
ベル、例えば接地電位GNDに保持されている。各遅延
素子DLY1,DLY2,…,DLYnにおいて、ノー
ドAがローレベルに保持され、出力信号OUT1,OU
T2,…,OUTnは電源電圧VDDレベルに保持され
ている。
【0031】時間t0 において、入力信号SINはハイレ
ベルからローレベルに切り換わり、それと同時に、反転
信号SXIN はローレベルからハイレベルに切り換わる。
遅延素子DLY1において、入力信号SINのレベルが下
降してpMOSトランジスタP1のしきい値電圧Vthp
を越えると、pMOSトランジスタP1が導通状態とな
り、ノードAの電位が上昇する。ノードAの電位がnM
OSトランジスタN2のしきい値電圧Vthn を越える
と、nMOSトランジスタN2が導通状態となり、遅延
素子DLY1の出力信号OUT1がハイレベルからロー
レベルに切り換わる。即ち、入力信号SINの立ち下がり
エッジから一定の遅延素子時間を経て、遅延素子DLY
1の出力信号OUT1がハイレベルからローレベルに切
り換わる。
【0032】遅延素子DLY1の後段に接続されている
各遅延素子DLY2,DLY3,…,DLYnにおいて
は、上述した遅延素子DLY1と同様な動作が行われ、
各遅延素子は入力信号の立ち下がりエッジに対して一定
の遅延時間を与えた遅延信号が出力端子に出力する。こ
こで、各遅延素子は入力信号に対して同じく遅延時間t
D を与えるとすると、遅延素子DLY1,DLY2,
…,DLYnの出力信号は、入力信号に対してそれぞれ
D ,2tD ,…,ntD の遅延時間が与えられる。n
段の遅延素子により入力信号SINに対して最大ntD
遅延時間が与えられる。
【0033】時間t1 において、入力信号SINがローレ
ベルからハイレベルに切り換わる。これに応じて遅延素
子DLY1ではnMOSトランジスタN1は非導通状態
から導通状態に切り換わり、ノードAがハイレベルから
ローレベルに切り換わる。このため、nMOSトランジ
スタN2が導通状態から非導通状態に切り換わり、ま
た、プリチャージ信号の反転信号端子に入力された信号
はローレベルになるため、pMOSトランジスタP2が
導通状態となり、遅延素子DLY1の出力信号OUT1
がハイレベルになる。
【0034】他の遅延素子DLY2,DLY3,…,D
LYnにおいて、入力信号SINがハイレベルに、その反
転信号SXIN がローレベルに切り換わった瞬間、すべて
のトランジスタP1,P2,N1,N2が導通状態にな
り、これらのトランジスタに一瞬貫通電流が流れる。し
かし、上述したように各トランジスタの大きさが異なる
ように形成され、それに応じてこれらのトランジスタの
駆動能力も異なる。例えば、nMOSトランジスタN1
の駆動能力はpMOSトランジスタP1の駆動能力より
大きく、pMOSトランジスタP2はnMOSトランジ
スタN2の駆動能力より大きくなる。このため、初段の
遅延素子DLY1の状態変化の逐次伝搬を待たずに各遅
延素子DLY2,DLY3,…,DLYnにおいてノー
ドAの電位が降下し、出力端子の電位が上昇する。そし
てこの状態変化はさらにpMOSトランジスタP1とn
MOSトランジスタN2の駆動能力を弱めることにな
り、その結果、初段の遅延素子DLY1の入力信号SIN
の変化の逐次伝搬を待たずにすべての遅延素子DLY
1,DLY2,…,DLYnがほぼ同時に変化して、出
力信号OUT1,OUT2,…,OUTnはほぼ同時に
ハイレベルに切り換えられる。
【0035】入力信号SINがハイレベル、その反転信号
XIN がローレベルに保持されているとき、各遅延素子
DLY1,DLY2,…,DLYnのノードAがローレ
ベル、出力端子がハイレベルの状態に保持される。そし
て、時間t2 において入力信号SINがハイレベルからロ
ーレベルに立ち下がり、各遅延素子の出力信号OUT
1,OUT2,…,OUTnは、それぞれの遅延時間を
経てハイレベルからローレベルに変化する。
【0036】以上説明したように、本実施例によれば、
複数の遅延素子を直列接続して遅延回路を構成し、各遅
延素子はpMOSトランジスタP1とそれより駆動能力
が大きいnMOSトランジスタN1、nMOSトランジ
スタN2とそれより駆動能力が大きいpMOSトランジ
スタP2により構成し、pMOSトランジスタP1のゲ
ートに入力信号を印加し、nMOSトランジスタN1の
ゲートはプリチャージ信号端子PRに接続し、pMOS
トランジスタP2のゲートはプリチャージ信号の反転信
号端子XPRに接続し、nMOSトランジスタN2のゲ
ートはP1とN1のドレインからなる中間ノードAに接
続し、入力信号SINをプリチャージ信号として各遅延素
子に入力し、それがハイレベルに保持されているとき、
ノードAがローレベル、出力端子OUTがハイレベルの
プリチャージ状態にあり、入力信号SINの立ち下がりエ
ッジを各遅延素子により順次伝搬し、遅延回路の出力端
子から遅延信号OUTnが得られるので、簡単な回路構
成でステップ幅の小さい遅延時間が得られる。
【0037】第2実施例 図4は本発明に係る遅延回路の第2の実施例を示す回路
図である。図示のように本実施例の遅延回路は図1に示
す第1の実施例とほぼ同様に直列に接続されているn段
の遅延素子DLY1A,DLY2A,…,DLYnAに
より構成されている。各遅延素子の入力端子INは前段
の遅延素子の出力端子OUTに接続されている。初段の
遅延素子DLY1Aの入力端子INは信号SINの反転信
号SXIN の入力端子に接続されている。また、各遅延素
子DLY1A,DLY2A,…,DLYnAにプリチャ
ージ信号およびその反転信号の入力端子PR,XPRが
設けられており、各遅延素子のプリチャージ信号の入力
端子PRは信号SINの入力端子に接続され、プリチャー
ジ信号の反転信号の入力端子XPRは、信号SINの反転
信号SXIN の入力端子に接続されている。
【0038】図4の遅延回路を構成する遅延素子の一例
を図5に示している。遅延素子はpMOSトランジスタ
P1,P2およびnMOSトランジスタN1,N2によ
り構成されている。pMOSトランジスタP2のゲート
はプリチャージ信号の反転信号の入力端子XPRに接続
され、ソースは電源電圧VDDに接続され、ドレインは
ノードAに接続されている。nMOSトランジスタN2
のゲートは入力信号端子INに接続され、ドレインはノ
ードAに接続され、ソースは接地されている。pMOS
トランジスタP1のゲートはノードAに接続され、ソー
スは電源電圧VDDに接続され、ドレインは出力端子O
UTに接続されている。nMOSトランジスタN1のゲ
ートはプリチャージ信号の入力端子PRに接続され、ド
レインは出力端子OUTに接続され、ソースは接地され
ている。
【0039】また、pMOSトランジスタP2はnMO
SトランジスタN2より駆動能力が大きく、nMOSト
ランジスタN1はpMOSトランジスタP1より駆動能
力が大きく設定されている。
【0040】遅延素子の入力信号端子INにローレベル
の信号、プリチャージ信号の入力端子PRにハイレベル
の信号、その反転信号端子XPRにローレベルの信号が
それぞれ入力されているとき、pMOSトランジスタP
2、nMOSトランジスタN1が導通状態に保持され、
nMOSトランジスタN2、pMOSトランジスタP1
が非導通状態に保持されているので、ノードAが電源電
圧VDDによりプリチャージされ、ハイレベルに保持さ
れ、出力端子OUTは接地電位GNDに保持される。
【0041】入力端子INの信号がローレベルからハイ
レベルに変化し、またプリチャージ信号がハイレベルか
らローレベルに変化し、その反転信号がローレベルから
ハイレベルに変化する場合に、nMOSトランジスタN
2が導通状態に切り換わり、pMOSトランジスタP2
が非導通状態に切り換わるので、ノードAはディスチャ
ージされ、ハイレベルからローレベルに変化する。ノー
ドAの電位変化に応じてpMOSトランジスタP1は非
導通状態から導通状態に切り換わり、またnMOSトラ
ンジスタN1がローレベルのプリチャージ信号により非
導通状態に切り換えられるので、遅延素子の出力端子O
UTは電源電圧VDDによりチャージされ、ローレベル
からハイレベルに切り換わる。遅延素子DLY1Aから
後段へこのような変化が順次伝搬し、入力信号の立ち下
がりエッジが一定の遅延時間を経て、末段の遅延素子の
出力信号OUTnがローレベルからハイレベルに立ち上
がる。
【0042】図6は図4に示す遅延回路の動作を示す波
形図である。以下、図6を参照しつつ、本実施例の遅延
回路の動作を説明する。図6に示すように、初期状態で
は入力信号SINはハイレベルに保持され、その反転信号
XIN はローレベルに保持されている。各遅延DLY1
A,DLY2A,…,DLYnAにおいて、ノードAは
電源電圧VDDレベルにプリチャージされ、出力信号O
UT1,OUT2,…,OUTnはローレベルに保持さ
れている。
【0043】時間t0 において入力信号SINはハイレベ
ルからローレベルに切り換わり、それと同時に、反転信
号SXIN はローレベルからハイレベルに切り換わる。遅
延素子DLY1Aにおいて、nMOSトランジスタN2
は非導通状態から導通状態に切り換わり、ノードAはデ
ィスチャージされ、ローレベルに切り換わる。これに応
じてpMOSトランジスタP1が非導通状態から導通状
態に切り換わり、出力端子は電源電圧VDDによりチャ
ージされ、ローレベルからハイレベルに切り換わる。即
ち、入力信号SINの立ち下がりエッジ、即ち、その反転
信号SXIN の立ち上がりエッジから一定の遅延時間を経
て、遅延素子DLY1Aの出力信号OUT1がローレベ
ルからハイレベルに立ち上がる。遅延素子DLY1Aの
後段にある各遅延素子DLY2A,DLY3A,…,D
LYnAにおいて、同様に入力端子INに入力された信
号に対して所定の遅延時間を与えて遅延信号が出力され
る。ここで、各遅延素子は入力信号に対して同じく遅延
時間tD を与えるとすると、遅延素子DLY1A,DL
Y2A,…,DLYnAの出力信号は、入力信号に対し
てそれぞれtD ,2tD ,…,ntD の遅延時間が与え
られる。n段の遅延素子により入力信号SINに対して最
大ntD の遅延時間が与えられる。
【0044】時間t1 において、入力信号SINがローレ
ベルからハイレベルに切り換わり、その反転信号SXIN
はハイレベルからローレベルに切り換わる。これに応じ
て遅延素子DLY1AにおいてノードAはローレベルか
らハイレベルに変化し、出力端子OUTはハイレベルか
らローレベルに変化する。
【0045】他の遅延素子DLY2A,DLY3A,
…,DLYnAにおいて、入力信号SINがハイレベル
に、その反転信号SXIN がローレベルに切り換わった瞬
間、すべてのトランジスタP1,P2,N1,N2が導
通状態になり、これらのトランジスタに一瞬貫通電流が
流れる。しかし、上述したように各トランジスタの大き
さが異なるように形成され、駆動能力が異なるため、初
段の遅延素子DLY1Aの状態変化の逐次伝搬を待たず
に各遅延素子DLY2A,DLY3A,…,DLYnA
においてノードAの電位が上昇し、出力端子の電位が降
下する。この電位の変化はさらにnMOSトランジスタ
N1とpMOSトランジスタP1の駆動能力を弱めるこ
ととなり、その結果、初段の遅延素子DLY1Aの信号
変化を待たずにすべての遅延素子DLY1A,DLY2
A,…,DLYnAがほぼ同時に変化して、出力信号O
UT1,OUT2,…,OUTnはほぼ同時にローレベ
ルに切り換えられる。
【0046】そして時間t2 において、入力信号SIN
ハイレベルからローレベルに変化し、これに応じて各遅
延素子により、それぞれ所定の遅延時間を経て出力信号
OUT1,OUT2,…,OUTnがローレベルからハ
イレベルに変化する。
【0047】図7は図5に示す遅延素子の状態変化時の
波形を示している。この図は遅延素子の入力信号がロー
レベルからハイレベルへ変化するとき、ノードAおよび
出力端子OUTのレベル変化を示している。なお、ここ
では遅延素子のプリチャージ信号入力端子PRがローレ
ベルに保持され、その反転信号の入力端子XPRがハイ
レベルに保持されている。また、図7の波形図は、ノー
ドAは電源電圧VDDによりプリチャージされ、ハイレ
ベルに保持され、出力端子OUTはローレベルに保持さ
れている、いわゆるプリチャージ状態を初期状態として
遅延素子の遅延動作を示すものである。図示のよう、入
力端子INがローレベルに保持されているとき、ノード
Aがハイレベル、出力端子OUTがローレベルにそれぞ
れ保持されている。入力端子INに印加された信号のレ
ベルが上昇し、図示のnMOSトランジスタN1のしき
い値電圧Vthn を越えた場合、ノードAの電位はハイレ
ベルからローレベルに変化する。ノードAの電位がpM
OSトランジスタP1のしきい値電圧Vthp より低くな
ると、pMOSトランジスタP1が導通状態となり、出
力端子OUTの電位が上昇し、最後に電源電圧VDDレ
ベルに達する。
【0048】このように動作する遅延素子の遅延時間t
D は、図7に示す通りである。図37に示す従来のイン
バータが2段直列して構成した遅延素子の動作波形に較
べると、本実施例の遅延素子の遅延時間が短い結果が分
かる。本実施例の遅延素子では前段の出力端子に後段の
遅延素子の一つのトランジスタのゲートのみ接続され、
各遅延素子の出力端子の負荷容量が小さい。従来の遅延
素子では前段の出力端子に後段の遅延素子の二つのトラ
ンジスタのゲートが接続され、遅延素子の負荷容量が大
きい。また、通常のインバータでは入力信号電圧がほぼ
電源電圧VDDの半分のレベルに達するとき出力信号レ
ベルが変化するが、本実施例の遅延素子では、トランジ
スタのしきい値電圧Vthp ,Vthn で出力端子のレベル
が変化する。これらの理由で本実施例の遅延素子の遅延
時間が従来のインバータにより構成された遅延素子の遅
延時間より小さく、これに応じて遅延時間の細かい調整
が可能である。
【0049】以上説明したように、本実施例によれば、
複数の遅延素子を直列接続して遅延回路を構成し、各遅
延素子をpMOSトランジスタP1とそれより駆動能力
が大きいnMOSトランジスタN1、nMOSトランジ
スタN2とそれより駆動能力が大きいpMOSトランジ
スタP2により構成し、nMOSトランジスタN2のゲ
ートに入力信号を印加し、pMOSトランジスタP2の
ゲートはプリチャージ信号の反転信号の入力端子XPR
に接続し、nMOSトランジスタN1のゲートはプリチ
ャージ信号の入力端子PRに接続し、pMOSトランジ
スタP1のゲートはP2とN2のドレインからなる中間
ノードAに接続し、入力信号の反転信号SXIN をプリチ
ャージ信号の反転信号として各遅延素子に入力し、入力
信号SINがハイレベルに保持されているとき、ノードA
がハイレベル、出力端子OUTがローレベルの状態にあ
り、入力信号SINの立ち下がりエッジ、即ち反転信号S
XIN の立ち上がりエッジを各遅延素子により順次伝搬
し、遅延回路の出力端子から遅延信号OUTnが得られ
るので、簡単な回路構成で遅延回路を形成でき、且つ遅
延ステップ幅の小さい遅延時間が得られる。
【0050】第3実施例 図8は本発明に係る遅延回路の第3の実施例を示す回路
図である。本実施例は遅延素子DLY1B,DLY2
B,…,DLYnBとセレクタSEL1,SEL2,
…,SELnにより梯子型の可変遅延回路が構成されて
いる。各遅延素子DLY1B,DLY2B,…,DLY
nBは、例えば増幅作用を持ち且つ入力と出力の論理信
号値が反転しない遅延素子からなる。各セレクタSEL
1,SEL2,…,SELnは遅延制御信号S1,S
2,…,Snに応じて入力端子A,Bに入力される2つ
の信号の内一つを選択して出力端子OUTに出力する。
【0051】図8に示すように、遅延素子DLY1B,
DLY2B,…,DLYnBとセレクタSEL1,SE
L2,…,SELnにより、行きと帰りの二つの経路が
構成されている。セレクタSEL1の入力端子Aは信号
INの入力端子TINに接続され、入力端子Bは遅延素子
DLY1Bの出力端子に接続されている。遅延素子DL
Y1Bの入力端子はセレクタSEL2の出力端子に接続
されている。セレクタSEL2の入力端子Aは入力端子
INに接続され、入力端子BはセレクタSEL3の出力
端子に接続されている。
【0052】遅延素子DLY2Bの入力端子はセレクタ
SEL2の入力端子Aとともに入力端子TINに接続され
ている。セレクタSEL3の入力端子Aは遅延素子DL
Y2Bの出力端子に接続され、入力端子Bは遅延素子D
LY3Bの出力端子に接続されている。遅延素子DLY
3Bの入力端子はセレクタSEL4の出力端子に接続さ
れている。遅延素子DLY4Bの入力端子Aは遅延素子
DLY2の出力端子に接続され、入力端子Bは遅延素子
DLY5Bの出力端子に接続されている。遅延回路の以
降の部分も同様に遅延素子とセレクタが接続して構成さ
れている。
【0053】ここで、各セレクタSEL1,SEL2,
…,SELnは、遅延制御信号S1,S2,…,Snが
ローレベルのとき入力端子Aの信号を選択して出力端子
OUTに出力し、ハイレベルのとき入力端子Bの信号を
選択して出力端子OUTに出力するものとする。このよ
うな遅延回路において、ディジタル信号である遅延制御
信号S1,S2,…,Snに応じて入力信号SINの折り
返し地点が決定され、入力信号SINに対して出力信号S
OUT の遅延時間が制御される。
【0054】例えば、遅延制御信号S1〜S4がハイレ
ベル、S5がローレベルの場合、入力信号SINは遅延素
子DLY2Bで遅延され、セレクタSEL4の入力端子
Aに入力される。セレクタSEL4により、遅延素子D
LY2Bの出力信号が選択され遅延素子DLY3Bに入
力される。さらに、セレクタSEL3,SEL2、遅延
素子DLY1B、セレクタSEL1の経路で出力信号S
OUT として、出力端子TOUT に出力される。なお、遅延
制御信号S6以降の各信号S6〜Snは遅延回路の遅延
時間に影響を与えることがないため、任意の値に設定す
ることができる。このように遅延制御信号S1,S2,
…,Snの各ビットを設定することにより、遅延回路の
遅延時間は遅延素子DLY1B,DLY2B,DLY3
B,DLY4Bのそれぞれの遅延時間の合計となる。
【0055】必要な遅延時間に応じて遅延制御信号S
1,S2,…,Snの各ビットを設定することにより、
出力端子TOUT から所定の遅延時間が与えられた遅延信
号SOUT が得られる。例えば、m段の遅延素子の遅延時
間が必要な場合、遅延制御信号の内、S1〜Smをハイ
レベルに設定し、Sm+1をローレベルに設定すると、
遅延回路の出力端子TOUT からの出力信号SOUT は、入
力信号SINに対してm段の遅延素子の合計遅延時間で遅
れた遅延信号となる。
【0056】図32に示す従来の可変遅延回路と較べる
と、本実施例の可変遅延回路は最小遅延時間が遅延段数
に影響されることなく、且つ遅延制御信号と遅延時間の
線型特性がよい。例えば、従来の可変遅延回路のように
n入力1出力のセレクタで遅延時間時間を制御する場合
最大遅延段数nを大きくするとセレクタ部分の回路構成
や遅延量が変わり、最小遅延時間が大きくなってしま
う。最小遅延時間を変えない回路にするには、最大遅延
段数nを大きくするに従って初段の遅延選択経路と後段
の遅延選択経路で配線長やセレクタに必要なゲート段数
が異なってしまい、遅延制御信号に対する遅延時間の線
型特性が劣化する。
【0057】本実施例によれば、遅延素子DLY1B,
DLY2B,…,DLYnBとセレクタSEL1,SE
L2,…,SELnを梯子型に接続し、各セレクタに入
力する遅延制御信号S1,S2,…,Snによりセレク
タを制御し、信号伝搬の経路を変化させることにより遅
延回路の遅延時間を制御するので、同じ回路の繰り返し
で遅延段数増減に容易に対応でき、また、最大遅延段数
nが最小遅延時間に影響せず、遅延制御信号に対して遅
延時間の線型特性が一様に保たれる。さらに、チップ上
信号の入出力位置が固定され、回路の設計および変更が
容易に行える。
【0058】第4実施例 図9は本発明に係る遅延回路の第4の実施例を示す回路
図である。本実施例では遅延素子DLY1a,DLY1
b,DLY2a,DLY2b,…,DLYna,DLY
nbとセレクタSEL1,SEL2,…,SELnによ
り梯子型の可変遅延回路が構成されている。各遅延素子
DLY1a,DLY1b,…,DLYna,DLYnb
は、例えば増幅作用を持ち且つ入力と出力の論理信号値
が反転する遅延素子からなる。各セレクタSEL1,S
EL2,…,SELnは遅延制御信号S1,S2,…,
Snに応じて入力端子A,Bに入力される2信号の内一
つを選択して出力端子OUTに出力する。
【0059】図9に示すように、遅延素子DLY1a,
DLY1b,DLY2a,DLY2b,…,DLYn
a,DLYnbとセレクタSEL1,SEL2,…,S
ELnにより、行きと帰りの二つの経路が構成されてい
る。セレクタSEL1の入力端子Aは遅延素子DLY1
aの入力端子とともに信号SINの入力端子TINに接続さ
れ、入力端子Bは遅延素子DLY1bの出力端子に接続
されている。遅延素子DLY1bの入力端子はセレクタ
SEL2の出力端子に接続されている。セレクタSEL
2の入力端子Aは遅延素子DLY1aの出力端子に接続
され、入力端子Bは遅延素子DLY2bの出力端子に接
続されている。遅延回路の以降の各段は、同様な構成を
有し、各遅延素子とセレクタにより、梯子型の遅延回路
が構成されている。
【0060】ここで、各セレクタSEL1,SEL2,
…,SELnは、遅延制御信号S1,S2,…,Snが
ローレベルのとき入力端子Aの信号を選択して出力端子
OUTに出力し、ハイレベルのとき入力端子Bの信号を
選択して出力端子OUTに出力するものとする。このよ
うな遅延回路において、ディジタル信号である遅延制御
信号S1,S2,…,Snに応じて入力信号SINの折り
返し地点が決定され、入力信号SINに対して出力信号S
OUT の遅延時間が制御される。
【0061】例えば、遅延素子4段分の遅延時間が必要
な場合、遅延制御信号S1,S2,…,Snの内、S
1,S2をハイレベルに設定し、信号S3をローレベル
に設定することにより、入力端子TINに入力した信号S
INは遅延素子DLY1a,DLY2aを介して、セレク
タSEL3により折り返され、出力端子TOUT に出力さ
れるので、遅延回路の遅延時間は遅延素子DLY1a,
DLY2a,DLY2b,DLY1bのそれぞれの遅延
時間の合計となる。
【0062】一般的に、遅延素子2m段分の遅延時間が
必要な場合には、遅延制御信号S1〜Smまではハイレ
ベルに設定し、遅延制御信号Sm+1をローレベルに設
定することにより、遅延回路により所望の遅延時間が得
られる。
【0063】以上説明したように、本実施例によれば、
遅延素子DLY1a,DLY1b,DLY2a,DLY
2b,…,DLYna,DLYnbとセレクタSEL
1,SEL2,…,SELnを梯子型に接続し、各セレ
クタに入力する遅延制御信号S1,S2,…,Snによ
りセレクタを制御し、信号伝搬の経路を変化させること
により遅延回路の遅延時間を制御するので、同じ回路の
繰り返しで遅延段数増減に容易に対応でき、また、最大
遅延段数nが最小遅延時間に影響せず、遅延制御信号に
対して遅延時間の線型特性が一様に保たれ、チップ上の
非遅延信号の入出力位置も固定できる。
【0064】第5実施例 図10は本発明に係る遅延回路の第5の実施例を示す回
路図である。本実施例の遅延回路はn段の遅延素子DL
YW1,DLYW2,…,DLYWnにより構成されて
いる。各遅延素子DLYW1,DLYW2,…,DLY
Wnにはプリチャージ信号入力端子PR、その反転信号
入力端子XPR、信号入力端子IN1,IN2、遅延信
号出力端子OUT1,OUT2がそれぞれ設けられてい
る。
【0065】各遅延素子のプリチャージ信号入力端子P
Rは遅延回路の入力端子TINに接続され、その反転信号
入力端子XPRはインバータINV1の出力端子に接続
されている。インバータINV1の入力端子は遅延回路
の入力端子TINに接続されている。なお、バッファBU
F1,BUF2は入力信号SINおよびその反転信号を増
幅し、入力端子TINおよびインバータINV1の出力端
子から遠く配置されている遅延素子に供給されているプ
リチャージ信号およびその反転信号のレベルを一定に保
持する。
【0066】遅延素子DLYW1の出力端子OUT1は
遅延素子DLYW2の入力端子IN1に接続され、遅延
素子DLYW1の入力端子IN2は遅延素子DLYW2
の出力端子OUT2に接続され、出力端子OU2は遅延
回路の出力端子TOUT に接続されている。遅延素子DL
YW2の出力端子OUT1は遅延素子DLYW3の入力
端子IN1に接続され、入力端子IN2は遅延素子DL
YW3の出力端子OUT2に接続されている。遅延素子
DLYW3以降の各遅延段の遅延素子も同様に接続され
ている。最終段を構成する遅延素子DLYWnにおい
て、出力端子OUT1は入力端子IN2に接続されてい
る。
【0067】このように、遅延素子DLYW1,DLY
W2,…,DLYWnにより遅延回路が構成されてい
る。遅延回路は上下二つの信号伝搬経路を有し、上方の
伝搬経路において信号は左から右へ、下方の伝搬経路に
おいて信号は右から左へ伝搬されていく。各遅延素子に
遅延制御信号S1,S2,S3,S4,…,S2n−
1,S2nが入力され、これの遅延制御信号に応じて遅
延回路における信号の折り返し地点が設定され、信号の
伝搬経路が制御され、入力信号SINに対する出力信号S
OUT の遅延時間が制御される。
【0068】図11は遅延素子の一構成例を示してい
る。図示のように、本例の遅延素子は図2に示す本発明
の第1の実施例の遅延素子を上下2段並べて構成されて
いる。上段の部分において、入力端子IN1に入力され
た信号に所定の遅延時間を与えて出力端子OUT1に出
力し、下段の部分において、入力端子IN2に入力され
た信号に所定の遅延時間を与えて出力端子OUT2に出
力する。また、上段の入力端子と下段の出力端子OUT
2との間にnMOSトランジスタN1が接続され、上段
の中間ノードAと下段の中間ノードBとの間にpMOS
トランジスタP1が接続されている。
【0069】nMOSトランジスタN1のゲートはイン
バータINVAの出力端子に接続され、インバータIN
VAの入力端子は遅延制御信号SAの入力端子に接続さ
れている。pMOSトランジスタP1のゲートは遅延制
御信号SBの入力端子に接続されている。遅延制御信号
SAがハイレベルに保持されているとき、nMOSトラ
ンジスタN1のゲートにローレベルの信号が印加され、
nMOSトランジスタN1が非導通状態にあり、入力端
子IN1に入力された信号は中間ノードAを介して所定
の遅延時間で遅れて出力端子OUT1に伝搬される。一
方、遅延制御信号SAがローレベルに保持されていると
き、nMOSトランジスタN1のゲートにハイレベルの
信号が印加され、nMOSトランジスタN1が導通状態
に保持されるので、入力端子IN1に入力された信号は
遅延素子を介さずにそのまま出力端子OUT2に出力さ
れる。
【0070】遅延制御信号SBがハイレベルに保持され
ているとき、pMOSトランジスタP1が非導通状態に
あり、上段の回路のおいてノードAの信号は出力端子O
UT1に出力され、下段の回路において入力端子IN2
に入力された信号が中間ノードBを介して出力端子OU
T2に出力される。一方、遅延制御信号SBがローレベ
ルに保持されているとき、pMOSトランジスタP1が
導通状態に保持され、上段の中間ノードAと下段の中間
ノードBが導通され、上段の中間ノードAの信号は下段
の中間ノードBに伝搬され、下段の出力端子OUT2に
出力される。
【0071】このように、遅延素子に入力される遅延制
御信号SA,SBのレベルを設定することにより遅延素
子における信号の伝搬あるいは折り返し動作が制御さ
れ、一つの遅延素子は信号遅延と選択の両方の機能を共
有する。以下、図10、11を参照しつつ、本実施例の
遅延回路の動作を説明する。遅延回路が動作する前に、
上段および下段の回路がそれぞれ入力されるプリチャー
ジ信号およびその反転信号に応じてプリチャージされ
る。入力端子に入力される信号の立ち下がりエッジがそ
れぞれ所定の遅延時間を経て出力端子に伝搬されてい
く。例えば、図11に示す遅延素子において、遅延制御
信号SA,SBがともにハイレベルに保持されていると
き、上段の回路において入力端子IN1に入力された信
号が遅延時間を経て出力端子OUT1に出力される。デ
ィスチャージ時の信号のレベルの変化は上段の入力端子
IN1から出力端子OUT1へ伝わり、信号の変化が図
10に示すように後段の回路を介して戻ってきて、下段
の入力端子IN2に入力され、下段の回路において入力
端子IN2に入力された信号が所定の遅延時間を経て出
力端子OUT1に出力される。
【0072】遅延制御信号SAがハイレベル、SBがロ
ーレベルに保持されているとき、上段の中間ノードAと
下段の中間ノードBが接続される。この場合、上段の入
力端子IN1に入力される信号の立ち下がりエッジに応
じて上段回路の中間ノードAがローレベルからハイレベ
ルに切り換わり、下段の回路の中間ノードBもこれに応
じて同様にレベルが変化する。中間ノードBのレベル変
化に応じて下段の出力端子OUT2がプリチャージ状態
のハイレベルからディスチャージ状態のローレベルに変
化する。この場合、下段の回路を構成するpMOSトラ
ンジスタP4と上段の回路を構成するpMOSトランジ
スタP5、下段の回路を構成するnMOSトランジスタ
N3と上段の回路を構成するnMOSトランジスタN5
とがそれぞれ同じ大きさに形成された場合、出力端子O
UT2に出力された遅延信号の遅延時間は図2に示す遅
延素子一つ分の遅延時間と同じになる。図2に示す遅延
素子の遅延時間をtD とすると、この場合、入力端子I
N1に入力された信号に対して出力端子OUT2から出
力される遅延信号の遅延時間はtD である。その後上段
の中間ノードAのレベル変化が出力端子OUT1を介し
て外部に出力され、図10に示すように後段の回路を経
て下段の入力端子IN2に入力される。しかしそのとき
すでに下段の中間ノードBがハイレベルになっており、
ノードBのレベルは変化しない。
【0073】遅延制御信号SAがローレベルに保持され
ているとき、上段の入力端子IN1と下段の出力端子O
UT2が接続され、入力端子IN1に入力された信号が
遅延せず出力端子OUT2に出力される。
【0074】即ち、遅延制御信号SA,SBがともにハ
イレベルに保持されているとき、上段と下段の回路はそ
れぞれ遅延素子として動作し、入力信号に対して図2に
示す遅延素子一つ分の遅延時間を与える。遅延制御信号
SAがハイレベル、SBがローレベルに保持されている
とき、上段の入力端子IN1に入力された信号に対して
遅延素子一つ分の遅延時間を与えて、遅延信号が下段の
出力端子OUT2に出力される。遅延制御信号SAがロ
ーレベルに保持されているとき、上段の入力端子IN1
に入力された信号が遅れることなく、下段の出力端子O
UT2に出力される。
【0075】このような遅延素子が図10に示すように
接続して構成された遅延回路において、各遅延素子DL
YW1,DLYW2,…,DLYWnに入力された遅延
制御信号S1,S2,S3,S4,…,S2n−1,S
2nを制御することにより、遅延回路の遅延時間を制御
することができる。且つ、各遅延素子DLYW1,DL
YW2,…,DLYWnにおいて、信号の伝搬経路を制
御する信号選択部分は一つのトランジスタにより構成さ
れ、回路の構成が簡単化される。
【0076】以上説明したように、本実施例によれば、
上下2段並べて構成された遅延素子をn段で遅延回路を
構成し、各遅延素子に入力される遅延制御信号に応じて
遅延回路における信号の伝搬経路を変化させ、遅延回路
の遅延時間を制御し、各遅延素子における信号選択回路
は一つのトランジスタにより構成できるので、簡単の回
路構成で遅延素子および選択回路の両方の機能を実現で
き、回路規模の縮小化を実現でき、論理回路により構成
された選択回路に較べて、選択回路における信号の遅延
量が小さく抑制でき、遅延制御信号と遅延時間の線型特
性が優れた遅延回路を実現できる。
【0077】第6実施例 図12は本発明に係る遅延回路の第6の実施例を示す回
路図である。本実施例は上述した第3、第4および第5
の実施例の可変遅延回路に遅延制御信号S1,S2,
…,Snを供給する回路である。上述したように、可変
遅延回路に供給される遅延制御信号の各ビットの値によ
り、遅延回路における信号の伝搬経路が変化して遅延時
間が制御される。具体的に、遅延制御信号S1,S2,
…,Snの順で最初にローレベルのビットにより信号の
折り返し地点が決定され、それに応じた遅延時間が設定
される。
【0078】また、実際の応用では遅延時間の増減を指
示するアップダウン信号SUDに応じて遅延制御信号S
1,S2,…,Snを生成することがしばしばある。図
12はこのような遅延制御信号生成回路の一例を示して
いる。図示のように、本例の生成回路はアップダウン信
号SUD、クロック信号CLKを受けて、アップダウン信
号SUDの指示に応じて可変遅延回路の遅延時間を制御す
る遅延制御信号S1,S2,…,Snを生成する。
【0079】遅延制御信号生成回路はラッチ回路C1,
C2,…,Cnにより構成されている。各ラッチ回路は
アップダウン信号SUD、クロック信号CLKを受けて、
さらにPXQ端子から前段のラッチ回路の出力信号Qの
反転信号XQ、NXQ端子から後段のラッチ回路の反転
信号XQを受けて、これらの信号について論理演算を行
った結果で次の出力を決定し、クロック信号CLKの1
周期毎に遅延制御信号の遅延段数を一段のみ増減する。
また、初段のラッチ回路C1のPXQ端子がローレベ
ル、例えば接地電位GNDに保持され、最後段のラッチ
回路Cnの端子NXQがハイレベル、例えば電源電圧V
DDレベルに保持されている。
【0080】図13はラッチ回路の一構成例を示してい
る。図示のように、ラッチ回路はANDゲートG1、N
ORゲートG2、DフリップフロップD1により構成さ
れている。ANDゲートG1の一方の入力端子はアップ
ダウン信号SUDの入力端子UPに接続され、他方の入力
端子は後段のラッチ回路の反転出力信号の入力端子NX
Qに接続され、NORゲートG2の一方の入力端子は前
段のラッチ回路の反転出力信号の入力端子PXQに接続
され、他方の入力端子はANDゲートG1の出力端子に
接続されている。Dフリップフロップの信号入力端子D
はNORゲートG2の出力端子に接続され、クロック信
号入力端子はクロック信号CLKの入力端子CKに接続
されている。Dフリップフロップの出力端子Qから遅延
制御信号の一ビットが出力され、出力端子XQからその
反転信号が出力される。
【0081】ここで、遅延回路の遅延時間を増加させる
場合に外部制御回路によりアップダウン信号SUDがロー
レベルに設定され、遅延時間を低減させる場合にアップ
ダウン信号SUDがハイレベルに設定されるものと仮定す
る。図12に示す遅延制御信号生成回路において、一つ
のラッチ回路のみはローレベルの信号を出力し、他のラ
ッチ回路はハイレベルの信号を出力する。
【0082】例えば、初期状態として、遅延制御信号S
1,S2,…,Snの内S1〜Sxはハイレベル、Sx
+1〜Snはローレベルとする。遅延時間を増加させる
ため外部制御回路によりアップダウン信号SUDがローレ
ベルに保持される場合に、クロック信号CLKの変化タ
イミング、例えば立ち上がりエッジにおいて、ラッチ回
路Cx+1の出力信号Qはローレベルからハイレベルに
切り換えられる。これに応じて可変遅延回路における信
号伝搬経路が変化し、遅延段数が増えるので、遅延時間
は遅延素子一段分増加する。一方、同じ初期状態におい
て、遅延時間を低減させるため外部制御回路によりアッ
プダウン信号SUDがハイレベルに保持されている場合
に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジにおいて、
ラッチ回路Cx−1の出力信号Qはハイレベルからロー
レベルに切り換えられる。これに応じて可変遅延回路に
おける遅延段数が減少するので、遅延時間は遅延素子一
段分低減する。
【0083】図13に示すラッチ回路において、外部制
御回路によりアップダウン信号SUDがローレベルに保持
されている場合に、前段のラッチ回路の出力信号に応じ
てDフリップフロップD1への入力信号レベルが決ま
る。例えば、前段のラッチ回路からハイレベルの遅延制
御信号が出力されている場合、PXQ端子からローレベ
ルの信号が入力され、NORゲートG2の出力端子はハ
イレベルに保持され、クロック信号CLKの立ち上がり
エッジにおいてDフリップフロップD1の出力端子Qが
ハイレベルに切り換えられる。これにより、可変遅延回
路における信号伝搬経路の遅延素子の段数が増え、遅延
時間が増加する。
【0084】一方、外部制御回路によりアップダウン信
号SUDがハイレベルに保持されている場合に、後段のラ
ッチ回路の出力信号に応じてDフリップフロップD1の
出力信号レベルが決まる。例えば、後段のラッチ回路か
らローレベルの遅延制御信号が出力されている場合、端
子NXQからハイレベルの信号が入力され、ANDゲー
トG1からハイレベルの信号が出力されるので、NOR
ゲートG2の出力端子がローレベルに保持され、クロッ
ク信号CLKの立ち上がりエッジでDフリップフロップ
D1の出力端子Qがローレベルに切り換えられる。これ
により、可変遅延回路における信号伝搬経路の遅延素子
段数が減り、遅延時間が低減する。
【0085】なお、上述した遅延制御信号を生成するた
めのラッチ回路は多数存在し、図13にその一例のみ示
している。ここで、例えば、“・”を論理積、“+”を
論理和、INV(x)を信号xの論理反転を表すとする
と、次式に示す信号yを生成し、DフリップフロップD
1に供給する論理回路を有するものであればよい。
【0086】
【数1】 y=INV(SUD・INV(次段のQ) +INV(前段のQ)) …(1)
【0087】図14はアップダウン信号SUD、クロック
信号CLKに応じて図12に示す遅延制御信号生成回路
から出力される遅延制御信号S1,S2,…,Snの波
形を示している。図示のように、遅延制御信号S1,S
2,…,Snの内、S1,S2,S3がハイレベル、S
4〜Snがローレベルの初期状態から始まる。時間t1
においてクロック信号CLKが立ち上がり、このときア
ップダウン信号SUDがハイレベルに保持されているの
で、遅延制御信号S3がハイレベルからローレベルに切
り換えられる。さらに時間t2 において遅延制御信号S
2がハイレベルからローレベルに切り換えられる。これ
に応じて図12に示す可変遅延回路の信号伝搬経路の遅
延素子数が一つずつ減り、遅延時間が遅延素子2段分低
減する。
【0088】時間t3 において、アップダウン信号SUD
がハイレベルからローレベルに切り換わり、これに応じ
て時間t4 においてクロック信号CLKが立ち上がり、
遅延制御信号S2がローレベルからハイレベルに切り換
わる。さらに、時間t5 でクロック信号CLKの立ち上
がりエッジに応じて遅延制御信号S3がローレベルから
ハイレベルに切り換わる。これにより、可変遅延回路の
信号伝搬経路の遅延素子数が一つずつ増え、遅延時間が
遅延素子2段分増加する。
【0089】以上説明したように、本実施例によれば、
ANDゲートG1、NORゲートG2からなる論理回路
とDフリップフロップD1により構成したラッチ回路C
1,C2,…,Cnを用いて遅延制御信号生成回路を構
成し、各ラッチ回路の論理回路は前後段のラッチ回路の
出力信号および遅延時間の増減を制御するアップダウン
信号SUD、動作タイミングを制御するクロック信号CL
Kに応じて動作し、アップダウン信号SUDのレベルに応
じて各ラッチ回路の出力信号を制御し、これを受けた可
変遅延回路における信号の伝搬経路を変化させることに
より、遅延時間を制御するので、アップダウン信号SUD
を設定することで可変遅延回路により所望の遅延時間が
得られる。
【0090】第7実施例 図15は本発明に係る遅延回路の第7の実施例を示す回
路図である。本実施例は上述した本発明の第6の実施例
と同様に可変遅延回路に遅延制御信号S1,S2,…,
Smを供給する遅延制御信号生成回路であるが、第6の
実施例と異なって本実施例では、SRラッチSRLAT
1,SRLAT2とNANDゲートG1,G2,G3,
G4により構成されたラッチ回路CS1,CS2,…,
CSmを用いて、遅延制御信号S1,S2,…,S2m
−1,S2mを生成する。
【0091】図16はラッチ回路の一構成例を示してい
る。図示のように、本例のラッチ回路はSRラッチSR
LAT1,SRLAT2とNANDゲートG1,G2,
G3,G4により構成され、外部から遅延時間の増減を
指示する制御信号CLA,PRA,CLB,PRBおよ
び前段と後段のラッチ回路の出力信号を受けて、出力信
号QA,QBを設定する。なお、制御信号CLA,PR
A,CLB,PRBは外部の制御回路により供給され、
例えば、可変遅延回路において遅延素子の段数が偶数で
そこから1段遅延素子を増加させる場合はPRAにパル
スを与え、遅延段数が偶数段でそこから1段遅延素子を
減少させる場合はCLBにパルスを与え、遅延素子段数
が奇数段でそこから1段遅延素子を低減させる場合はP
RBにパルスを与え、遅延素子段数が奇数段でそこから
1段遅延素子を減少させる場合はCLAにパルスを与え
る。本実施例の遅延制御信号生成回路はこのような制御
信号CLA,PRA,CLB,PRBに応じて遅延制御
信号S1,S2,…,S2m−1,S2mを生成し、可
変遅延回路における遅延素子段数を増減させる。
【0092】NANDゲートG1,G2,G3,G4は
それぞれ二入力A1,A2を有するNANDゲートであ
って、NANDゲートG1の入力端子A1はラッチ回路
の入力端子PQに接続され、なお入力端子PQは前段の
ラッチ回路の出力端子QBに接続されている。NAND
ゲートG1の入力端子A2は制御信号PRAの入力端子
に接続されている。NANDゲートG2の入力端子A1
は制御信号CLAの入力端子に接続され、入力端子A2
はSRラッチSRLAT2の出力端子XQに接続されて
いる。NANDゲートG1,G2の出力端子はそれぞれ
SRラッチSRLAT1の入力端子XR,XSに接続さ
れている。
【0093】NANDゲートG3の入力端子A1はSR
ラッチSRLAT1の出力端子Qに接続され、入力端子
A2は制御信号PRBの入力端子に接続されている。N
ANDゲートG4の入力端子A1は制御信号CLBの入
力端子に接続され、入力端子はラッチ回路の入力端子N
XQに接続されている。NANDゲートG3,G4の出
力端子はそれぞれSRラッチSRLAT2の入力端子X
R,XSに接続されている。
【0094】SRラッチSRLAT1,SRLAT2は
同じ構成を有しおり、図17はその構成を示している。
図示のようにSRラッチは二つのNANDゲートS1,
S2により構成され、NANDゲートS1の一方の入力
端子はXR端子に接続され、他方の入力端子はNAND
ゲートS2の出力端子に接続され、NANDゲートS2
の一方の入力端子はXS端子に接続され、他方の入力端
子はNANDゲートS1の出力端子に接続されている。
【0095】このようなSRラッチにおいて、入力端子
XR,XSに入力される信号のレベル変化、ここでは立
ち下がりエッジにおいて出力端子XQ,Qの信号が設定
される。ここで、ハイレベルの信号を“1”、ローレベ
ルの信号を“0”として、入力信号XR,XSが“1
0”および“01”の場合、出力信号XQ,Qはそれぞ
れ“01”および“10”に設定され、入力信号が“1
1”の場合、出力信号は前の状態を保持する。また入力
信号が“00”の場合、出力信号は不定となり、これは
禁止状態である。
【0096】図17に示すSRラッチ回路は二つのNA
NDゲートS1,S2により構成されるので、図16に
示すラッチ回路全体は、8つのNANDゲートにより構
成される。一つのNANDゲートを4つのMOSトラン
ジスタにより構成できるので、図16に示す一つのラッ
チ回路は、合計32のトランジスタにより構成される。
【0097】図18は制御信号CLA,PRA,CL
B,PRBおよびそれに応じて設定される遅延時間制御
信号S1,S2,…,S2m−1,S2mの一部分の波
形を示す波形図である。以下、図15および図18を参
照しつつ、本実施例の遅延制御信号生成回路の動作につ
いて説明する。
【0098】図18に示すように、初期状態としてS1
(図示しない)、S2,S3,S4,S5はハイレベル
に保持され、S6および図示しないS7以降の信号はロ
ーレベルに保持されている。時間t0 において、制御信
号CLAにパルスが与えられ、これに応じて遅延制御信
号S5がハイレベルからローレベルに切り換えられるの
で、これにより制御される可変遅延回路では信号伝搬経
路が変化し、遅延素子一段分遅延時間が低減する。
【0099】次いで、時間t1 において、制御信号CL
Bにパルスが与えられ、これに応じて遅延制御信号S4
がハイレベルからローレベルに切り換えられるので、可
変遅延回路の遅延時間がさらに遅延素子一段分低減す
る。同様に時間t2 において制御信号CLAにパルスが
与えられ、これに応じて遅延制御信号S3がハイレベル
からローレベルに切り換えられるので、これにより制御
される可変遅延回路では信号伝搬経路が変化し、遅延素
子一段分遅延時間が低減する。
【0100】時間t3 において、制御信号PRAにパル
スが与えられ、これに応じて遅延制御信号S3がローレ
ベルからハイレベルに切り換えられるので、可変遅延回
路では信号伝搬経路が変化し、遅延素子一段分遅延時間
が増加する。次いで時間t4において制御信号PRBに
パルスが与えられ、これに応じて遅延制御信号S4がロ
ーレベルからハイレベルに切り換えられるので、可変遅
延回路では信号伝搬経路が変化し、遅延素子一段分遅延
時間が増加する。さらに時間t5 において、制御信号P
RAにパルスが与えられ、これに応じて遅延制御信号S
5がローレベルからハイレベルに切り換えられるので、
可変遅延回路では信号伝搬経路が変化し、遅延素子一段
分遅延時間が増加する。
【0101】以上説明したように、本実施例によれば、
SRラッチSRLAT1,SRLAT2およびNAND
ゲートG1,G2,G3,G4からなるラッチ回路CS
1,CS2,…,CSmを用いて遅延制御信号生成回路
を構成し、各ラッチ回路は前後段のラッチ回路の出力信
号および遅延時間の増減を制御する制御信号CLA,P
RA,CLB,PRBを受けて、遅延制御信号S1,S
2,…,S2m−1,S2mを生成し、これを受けて可
変遅延回路における信号の伝搬経路を変化させることに
より、遅延時間を制御するので、制御信号CLA,PR
A,CLB,PRBを設定することで可変遅延回路によ
り所望の遅延時間が得られる。たとえば、カウンタの出
力から論理ゲートからなるデコーダで可変遅延回路に必
要な遅延制御信号S1〜Snを作る方法では、カウント
値が切り替えの際に不要なグリッチが発生することがあ
る。本第6及び第7実施例の遅延信号生成回路によれ
ば、そのような方法に比べグリッチ発生の心配がない。
また、遅延信号生成回路が単純かつ同じ回路の繰り返し
で実現でき、カウンタや大規模なデコーダ回路を用いる
ことなく、遅延回路の遅延時間を制御することができ
る。
【0102】第8実施例 図19は本発明に係る遅延回路の第8の実施例を示す回
路図である。本実施例は図15に示す遅延制御信号生成
回路を構成するラッチ回路CS1,CS2,…,CSm
のもう一つの構成例を示すものである。図19に示すよ
うに、本実施例のラッチ回路はpMOSトランジスタP
1〜P8、nMOSトランジスタN1〜N12により構
成され、一段のラッチ回路として合計20個のMOSト
ランジスタにより構成でき、図16に示すラッチ回路に
較べると、ラッチ回路を構成するためのMOSトランジ
スタ数が大幅に低減される。
【0103】pMOSトランジスタP1とnMOSトラ
ンジスタN3のゲートはともにノードND2に接続さ
れ、nMOSトランジスタN1とpMOSトランジスタ
P2のゲートはともに制御信号PRAの入力端子に接続
されている。nMOSトランジスタN2のゲートは端子
PQに接続され、前段のラッチ回路の出力端子QBに接
続されている。pMOSトランジスタP3とnMOSト
ランジスタN4のゲートはともにノードND1に接続さ
れ、nMOSトランジスタN5とpMOSトランジスタ
P4のゲートはともに制御信号CLAの入力端子に接続
されている。nMOSトランジスタN6のゲートはノー
ドND4に接続されている。
【0104】pMOSトランジスタP1,P3のソース
はともに電源電圧VDDの供給線に接続され、pMOS
トランジスタP1のドレインはpMOSトランジスタP
2のソースと接続され、pMOSトランジスタP2のド
レインはノードND1に接続されている。nMOSトラ
ンジスタN1,N3のドレインはノードND1に共通に
接続され、nMOSトランジスタN1のソースはnMO
SトランジスタN2のドレインと接続され、nMOSト
ランジスタN2,N3のソースは接地されている。pM
OSトランジスタP3のドレインはpMOSトランジス
タP4のソースに接続され、pMOSトランジスタP4
のドレインはノードND2に接続されている。nMOS
トランジスタN4,N5のドレインはノードND2に共
通に接続され、nMOSトランジスタN5のソースはn
MOSトランジスタN6のドレインに接続され、nMO
SトランジスタN4,N6のソースは接地されている。
【0105】また、pMOSトランジスタP5〜P8、
nMOSトランジスタN7〜N12は上述した部分とほ
ぼ同様に接続されている。ラッチ回路の出力端子QAは
ノードND2に接続され、出力端子XQAはノードND
1に接続されている。さらに出力端子QBはノードND
4に接続され、出力端子XQBはノードND3に接続さ
れている。また、ラッチ回路の出力端子QAから遅延制
御信号の奇数番の信号S1,S3,…,S2m−1が出
力され、出力端子QBから遅延制御信号の偶数番の信号
S2,S4,…,S2mが出力される。
【0106】このように構成されたラッチ回路におい
て、出力端子QAからハイレベルの信号が出力され、出
力端子QBからローレベルの信号が出力される初期状態
より、その動作について説明する。この場合、出力端子
XQAはローレベル、出力端子XQBはハイレベルにそ
れぞれ保持されている。即ち、ノードND1はローレベ
ル、ノードND2はハイレベル、ノードND3はハイレ
ベル、ノードND4はローレベルにそれぞれ保持されて
いる。例えば、図18の波形図に示すように、制御信号
CLAに正のパルスが与えられた場合、nMOSトラン
ジスタN5が導通状態となる。なお、このとき、ラッチ
回路の出力端子XQBからハイレベルの信号が出力され
ているので、nMOSトランジスタN6も導通状態とな
る。これに応じてノードND2はハイレベルからローレ
ベルに切り換えられ、これに応じてpMOSトランジス
タP1,P2がともに導通状態になり、ノードND1は
ローレベルからハイレベルに切り換えられる。即ち、ラ
ッチ回路の出力端子QAはハイレベルからローレベルに
切り換えられる。ラッチ回路の出力信号により制御され
ている可変遅延回路において、遅延時間が遅延素子一段
分低減する。
【0107】次いで、上述した説明と同じ初期状態、即
ち、出力端子QAからハイレベルの信号が出力され、出
力端子QBからローレベルの信号が出力されていると
き、制御信号PRBに正のパルス信号が与えられた場合
の動作について説明する。このとき、nMOSトランジ
スタN7が非導通状態から導通状態に切り換えられ、ま
た、nMOSトランジスタN8も導通状態にあるので、
ノードND3がハイレベルからローレベルに切り換えら
れる。これに応じてpMOSトランジスタP7が非導通
状態から導通状態に切り換えられ、また、pMOSトラ
ンジスタP8も導通状態にあるので、ノードND4がロ
ーレベルからハイレベルに切り換えられる。即ち、ラッ
チ回路の出力端子QBはローレベルからハイレベルに切
り換えられる。ラッチ回路の出力信号により制御されて
いる可変遅延回路において、遅延時間が遅延素子一段分
増加する。
【0108】以上説明したように、本実施例によれば、
遅延制御信号生成回路を構成する各ラッチ回路をそれぞ
れ20個のMOSトランジスタにより構成され、前述し
た本発明の第7の実施例に較べると、ラッチ回路を構成
するためのMOSトランジスタの数を低減でき、遅延制
御信号生成回路全体の構成を簡単化できる。
【0109】第9実施例 図20は本発明に係る遅延回路の第9の実施例を示す回
路図である。本実施例は上述した第8の実施例と同様
に、遅延制御信号生成回路を構成するラッチ回路のもう
一つの回路例を示している。ただし、本実施例ではラッ
チ回路を構成するpMOSトランジスタおよびnMOS
トランジスタの駆動能力を調整することにより、図19
に示す第8の実施例に較べてさらにMOSトランジスタ
の数を低減できるラッチ回路を実現する。
【0110】図20に示すように、pMOSトランジス
タP1、P3、P5、P7の駆動能力をN1、N2、N
5、N6、N7、N8、N11、N12より充分小さく
設定し、pMOSトランジスタP2、P4、P6、P8
の各トランジスタのソースとドレインが接続されていた
配線をショートすれば、図19のラッチ回路にあるpM
OSトランジスタP2、P4、P6、P8を削除するこ
とが可能であり、ラッチ回路を構成するトランジスタ数
がさらに低減する。
【0111】第10実施例 図21は本発明に係る発振回路の第1の実施例を示す回
路図である。図示のように、本実施例の発振回路は、図
1に示す遅延回路の第1の実施例を用いて実現したもの
である。ここでは、回路の同じ構成部分は同じ符号を用
いて表記し、かつ以下の説明においては、遅延素子DL
Y1,DLY2,…,DLYnからなる遅延回路部分に
ついて省略する。
【0112】遅延回路の最後段の遅延素子DLYnの出
力信号CKnはNANDゲートNGT1を介して、遅延
回路の入力端子に帰還され、環状発振回路(リングオシ
レータ)が構成されている。NANDゲートNGT1の
一方の入力端子は遅延素子DLYnの出力端子OUTに
接続され、他方の入力端子は発振回路の動作/停止状態
を制御する制御信号SONの入力端子に接続されている。
制御信号SONがローレベルに保持されているとき、NA
NDゲートNGT1の出力端子がハイレベルに保持さ
れ、各遅延素子DLY1,DLY2,…,DLYnの出
力信号CK1,CK2,…,CKnはすべてハイレベル
に保持され、発振回路は停止状態に設定される。一方、
制御信号SONがハイレベルに保持されているとき、NA
NDゲートNGT1の出力端子に遅延素子DLYnの出
力信号CKnの反転信号が出力され、これが遅延回路の
入力信号として遅延素子DLY1の入力端子INに入力
され、発振回路は動作状態に設定され、各遅延素子DL
Y1,DLY2,…,DLYnからクロック信号CK
1,CK2,…,CKnがそれぞれ出力される。
【0113】図22は図21に示す発振回路が動作時の
出力信号を示している。図示のように、発振回路動作時
に、遅延回路を構成する各遅延素子DLY1,DLY
2,…,DLYnからそれぞれデューティの異なるクロ
ック信号CK1,CK2,…,CKnが得られる。
【0114】以上説明したように、本実施例によれば、
複数の遅延素子DLY1,DLY2,…,DLYnによ
り遅延回路を構成し、末段の遅延素子DLYnからの出
力信号をNANDゲートNGT1を介して、その反転信
号を初段の遅延素子DLY1の入力端子に入力させ、リ
ングオシレータを構成するので、デューティ比の異なる
複数のクロック信号CK1,CK2,…,CKnを同時
に得ることができる。
【0115】第11実施例 図23は本発明に係る発振回路の第2の実施例を示す回
路図である。本実施例の発振回路は、図8に示す遅延回
路を用いて構成されている。図示のように、本例の発振
回路はNANDゲートNGT1および遅延素子DLY
1,DLY2,…,DLYnとセレクタSEL1,SE
L2,…,SELnからなる可変遅延回路により構成さ
れている。セレクタSEL1,SEL2,…,SELn
に入力される遅延制御信号S1,S2,…,Snに応じ
て遅延回路の遅延時間が制御され、発振回路の発振周波
数が制御される。
【0116】遅延回路を構成するセレクタSEL1の出
力信号SOUT がNANDゲートNGT1の一方の入力端
子に入力され、NANDゲートNGT1の出力信号SIN
は遅延回路の入力信号として遅延回路に入力される。N
ANDゲートNGT1の他方の入力端子は発振回路の動
作/停止状態を制御する制御信号SONの入力端子に接続
されている。制御信号SONがローレベルに保持されてい
るとき、NANDゲートNGT1の出力端子がハイレベ
ルに保持され、発振動作が停止状態に設定され、制御信
号SONがハイレベルに保持されているとき、NANDゲ
ートNGT1の出力端子から遅延回路の出力信号SOUT
の反転信号SINが出力され、反転信号SINがさらに遅延
回路に入力されるので、環状発振回路において発振動作
が行われる。
【0117】セレクタSEL1,SEL2,…,SEL
nに入力される遅延制御信号S1,S2,…,Snによ
り、遅延回路の遅延時間が制御され、これに応じて発振
回路の発振周波数が制御される。即ち、可変遅延回路に
より周波数可変な発振回路が構成できる。例えば、遅延
制御信号S1,S2,…,Snにより遅延時間が小さく
設定されるとき、発振周波数が大きくなり、逆に遅延時
間を大きく設定されるとき、発振周波数が小さくなる。
【0118】以上説明したように、本実施例によれば、
遅延素子DLY1,DLY2,…,DLYnとセレクタ
SEL1,SEL2,…,SELnにより構成される可
変遅延回路とNANDゲートNGT1により環状発振回
路を構成し、セレクタSEL1,SEL2,…,SEL
nに入力される遅延時間制御信号S1,S2,…,Sn
により遅延回路の遅延時間を制御することにより発振周
波数を制御するので、ディジタル信号により発振周波数
が設定できる発振回路を実現でき、同じ回路の繰り返し
で遅延段数増減に容易に対応でき、かつ遅延素子の段数
を増やしての回路レイアウト上の信号の出力端子の位置
が変化しない。また、最大遅延段数nが最小遅延時間に
影響せず、遅延制御信号に対して遅延時間の線型特性が
一様に保たれるため、遅延制御信号に対する発振周波数
の線型特性がよく、最大発振周波数が大きく設定でき
る。
【0119】第12実施例 図24は本発明に係る発振回路の第3の実施例を示す回
路図である。本実施例の発振回路は、図9に示す遅延回
路を用いて構成されている。図示のように、本例の発振
回路はNANDゲートNGT1および遅延素子DLY1
a,DLY1b,DLY2a,DLY2b,…,DLY
na,DLYnbとセレクタSEL1,SEL2,…,
SELnからなる可変遅延回路により構成されている。
セレクタSEL1,SEL2,…,SELnに入力され
る遅延制御信号S1,S2,…,Snに応じて遅延回路
の遅延時間が制御され、発振回路の発振周波数が制御さ
れる。
【0120】なお、遅延回路の構成要素の相違点を除け
ば、本実施例は図23に示す発振回路の第2の実施例と
ほぼ同様な構成を有しており、よって上述した第2の実
施例の発振回路とほぼ同様な効果を有する。
【0121】第13実施例 図25は本発明に係る発振回路の第4の実施例を示す回
路図である。本実施例の発振回路は、図10に示す遅延
回路を用いて構成されている。図示のように、本例の発
振回路はNANDゲートNGT1および遅延素子DLY
W1,DLYW2,…,DLYWnからなる可変遅延回
路により構成されている。遅延素子DLYW1,DLY
W2,…,DLYWnの構成は図11に示しており、こ
れらの遅延素子により構成された可変遅延回路の構成お
よび動作については、遅延回路の第5の実施例では既に
詳細に説明しており、ここでは遅延回路の部分について
説明を省略する。
【0122】遅延回路の出力信号SOUT はNANDゲー
トNGT1の一方の入力端子に入力され、NANDゲー
トNGT1の他方の入力端子に発振回路の動作/停止状
態を制御する制御信号SONの入力端子に接続されてい
る。NANDゲートNGT1の出力信号SOUT は遅延回
路の入力信号として遅延回路に入力される。
【0123】各遅延素子DLYW1,DLYW2,…,
DLYWnは遅延と選択の両方の機能を備えており、そ
れぞれの遅延素子に入力される遅延制御信号S1,S
2,S3,S4,…,S2n−1,S2nに応じて遅延
回路の遅延時間が制御されるので、これに応じて発振回
路の発振周波数が制御される。
【0124】以上説明したように、本実施例によれば、
NANDゲートNGT1と遅延素子DLYW1,DLY
W2,…,DLYWnからなる可変遅延回路により、環
状発振回路を構成し、遅延制御信号S1,S2,S3,
S4,…,S2n−1,S2nに応じて遅延回路の遅延
時間を制御することにより発振回路の発振周波数を制御
するので、ディジタル信号に応じて発振周波数を制御で
き、かつ、遅延素子が簡単な構成により遅延と選択両方
の機能を有し、最小周波数ステップ幅がセレクタの遅延
時間により大きくなる度合いが少なくなる。また、回路
の構成するためのトランジスタ数や面積の縮小化が図れ
る利点がある。
【0125】第14実施例 図26は本発明に係る発振回路の第5の実施例を示す回
路図である。本実施例の発振回路は、図10に示す遅延
回路を二つ縦列接続して構成されている。発振信号CK
の出力を二つの遅延回路の中間点から取り出し、二つの
出力回路の遅延時間を独立に制御することにより、発振
周波数とデューティ比の両方が可変とした発振信号CK
が得られる。
【0126】図示のように、遅延素子ADLYW1,A
DLYW2,…,ADLYWnおよび遅延素子DBLY
W1,BDLYW2,…,BDLYWnにより、それぞ
れ二つの遅延回路10、20が構成され、遅延回路10
の出力信号SAOUT が遅延回路20の入力信号として、
遅延回路20に入力される。遅延回路20の出力信号S
OUT はNANDゲートNGT1の一方の入力端子に入
力され、NANDゲートNGT1の他方の入力端子に発
振回路の動作/停止状態を制御する制御信号SONが入力
される。
【0127】NANDゲートNGT1の出力信号SIN
遅延回路10、20の各遅延素子のプリチャージ信号と
して、各遅延素子のプリチャージ信号入力端子PRに入
力される。また、NANDゲートNGT1の出力信号S
INは、インバータAINV1を介して反転され、プリチ
ャージ信号の反転信号として、遅延回路10の各遅延素
子の端子XPRに入力される。出力信号SINはインバー
タBINV1を介して反転され、遅延回路20の各遅延
素子の端子XPRに入力される。
【0128】遅延回路10の各遅延素子ADLYW1,
ADLYW2,…,ADLYWnに遅延制御信号AS
1,AS2,AS3,AS4,…,AS2n−1,AS
2nが入力され、これらの信号に応じて遅延回路10の
遅延時間が制御される。遅延回路20の各遅延素子BD
LYW1,BDLYW2,…,BDLYWnに遅延制御
信号BS1,BS2,BS3,BS4,…,BS2n−
1,BS2nが入力され、これらの信号に応じて遅延回
路20の遅延時間が制御される。遅延回路10、20の
遅延時間はそれぞれの遅延回路に入力される遅延制御信
号に応じて制御される。
【0129】NANDゲートNGT1にローレベルの制
御信号SONが入力されているとき、NANDゲートNG
T1の出力信号SINがハイレベルに保持され、遅延回路
を構成する各遅延素子の出力端子OUT1,OUT2が
ハイレベルに保持され、発振回路は停止状態に設定され
る。制御信号SONがハイレベルになると、短時間で各遅
延素子ADLYW1,ADLYW2,…,ADLYWn
およびBDLYW1,BDLYW2,…,BDLYWn
の出力端子OUT1,OUT2がプリチャージされ、B
DLYW1の出力端子OUT2からの出力信号信号がN
ANDゲートNGT1に入力される。入力信号SONがハ
イレベルの場合はその変化がNANDゲートNGT1の
出力端子に伝搬され、NANDゲートNGT1の出力信
号SINがローレベルになる。さらにその変化がADLY
1の入力端子IN1から出力端子へ、次にADLYW2
の入力端子IN1から出力端子OUT1へと順次伝搬し
てゆく。ここで遅延制御信号AS1,AS2,AS3,
AS4,…,AS2n−1,AS2nにより設定された
遅延経路でバイパスされると今度は逆方向に遅延素子A
DLYW1の入力端子IN2を経由して出力端子OUT
2に到達し、遅延回路10の出力信号SAOUT として出
力される。遅延回路20の各遅延素子BDLYW1,B
DLYW2,…,BDLYWnにおいて、先程と同じよ
うに信号が伝搬し、ここで遅延制御信号BS1,BS
2,BS3,BS4,…,BS2n−1,BS2nで設
定された信号経路で信号が遅延した後、遅延素子BDL
YW1の出力端子OUT2へ到達し、遅延回路20の出
力信号SBOUT としてNANDゲートNGT1に入力さ
れるので、NANDゲートNGT1の出力端子がローレ
ベルからハイレベルへ変化し、遅延回路10、20を構
成する各遅延素子がまたプリチャージ状態になる。
【0130】以上のような信号伝搬によりリング発振が
行なわれる。遅延回路10の出力信号SAOUT を発振信
号CKとして外部に出力される。従って、発振信号CK
の前後の遅延量の和、即ち、遅延回路10と20の遅延
時間の和で発振回路の発振周波数が決まる。また、発振
信号CKの出力端子の前後のハイレベルからローレベル
への遅延量が遅延制御信号AS1,AS2,AS3,A
S4,…,AS2n−1,AS2nおよびBS1,BS
2,BS3,BS4,…,BS2n−1,BS2nによ
り独立に制御できるので、発振信号CKのデューティ比
が制御可能である。
【0131】以上説明したように、本実施例によれば、
遅延素子ADLYW1,ADLYW2,…,ADLYW
nおよびBDLYW1,BDLYW2,…,BDLYW
nにからなる遅延回路10、20を縦列接続して遅延回
路を構成し、遅延回路20の出力信号SBOUT をNAN
DゲートNGT1に入力し、NANDゲートNGT1の
出力信号SINをまた遅延回路10に入力し、遅延回路1
0、20の中間点、即ち遅延回路10の出力端子から出
力信号SAOUT を取り出し、発振信号CKとして出力す
るので、遅延回路10、20に入力される遅延制御信号
をそれぞれ独立に設定することにより、発振信号CKの
周波数およびデューティ比をそれぞれ制御することが可
能となる。
【0132】また、実際の回路をLSI上でレイアウト
する場合、最低発振周波数を下げる場合に各遅延回路1
0、20において、右側に遅延素子を追加することによ
り実現でき、その際に回路の左側に変更を加えることな
いので、最低発振周波数を下げる場合、即ち発振周波数
可変範囲を広げるときに起こりやすい最高発振周波数の
低下や、制御信号に対する発振周波数の線型特性の低下
などの問題を回避でき、発振周波数のステップ幅の低減
と可変範囲の増加を実現できる。
【0133】第15実施例 図27および図28は本発明に係る遅延回路および発振
回路を構成する遅延素子の他の構成例を示す回路図であ
る。図27はドミノインバータにより構成されている遅
延素子の一例を示している。本例の遅延素子は、pMO
SトランジスタP1,P2,P3、nMOSトランジス
タN1,N2,N3により構成されている。
【0134】pMOSトランジスタP1のソースは電源
電圧VDDの供給線に接続され、ドレインはpMOSト
ランジスタP2のソースに接続されている。pMOSト
ランジスタP2のソースはpMOSトランジスタP1の
ドレインと接続され、ドレインはノードAに接続されれ
ている。nMOSトランジスタN1のドレインはノード
Aに接続され、ソースは接地されている。pMOSトラ
ンジスタP1とnMOSトランジスタN1のゲートがプ
リチャージ信号の入力端子PRに共通に接続され、pM
OSトランジスタP2のゲートが遅延素子の入力端子I
Nに接続されている。
【0135】pMOSトランジスタP3のソースは電源
電圧VDDの供給線に接続され、ドレインは遅延素子の
出力端子OUTに接続されている。nMOSトランジス
タN2のドレインは出力端子OUTに接続され、ソース
はnMOSトランジスタN3のドレインに接続されてい
る。nMOSトランジスタN3のドレインはnMOSト
ランジスタN2のソースに接続され、ドレインは接地さ
れている。pMOSトランジスタP3とnMOSトラン
ジスタN3のゲートがプリチャージ信号の反転信号の入
力端子XPRに接続され、nMOSトランジスタN2の
ゲートはノードAに接続されている。
【0136】この遅延素子において、プリチャージ信号
端子PRにハイレベル、その反転信号端子XPRにロー
レベルの信号が入力されているとき、nMOSトランジ
スタN1およびpMOSトランジスタP3が導通状態に
保持され、ノードAがローレベル、例えば接地電位GN
Dに、出力端子OUTがハイレベル、例えば電源電圧V
DDレベルにそれぞれ保持され、即ち、遅延素子がプリ
チャージ状態に設定される。
【0137】プリチャージ後、端子PRにローレベルの
信号が入力され、端子XPRにハイレベルの信号が入力
される。これに応じて、nMOSトランジスタN1およ
びpMOSトランジスタP3が非導通状態に保持され、
遅延素子のプリチャージ状態が保持される。プリチャー
ジ状態が入力端子INに入力される信号がハイレベルの
間に保持され、入力信号がハイレベルからローレベルに
切り換わったとき、pMOSトランジスタP2およびn
MOSトランジスタN3が導通状態となり、ノードAが
電源電圧VDDによりチャージされ、ハイレベルに切り
換わり、これに応じてnMOSトランジスタN2も導通
状態になり、出力端子OUTはディスチャージされ、ロ
ーレベルに切り換えられる。入力信号の立ち下がりエッ
ジから、出力信号の立ち下がりエッジまでの時間が遅延
素子の遅延時間となる。
【0138】このように、本例の遅延素子は、図2に示
す遅延素子とほぼ同じ効果が得られ、遅延素子を構成す
るトランジスタの数が増えた分で、遅延値、回路の面積
が多少増加するが、そのかわりに遅延素子プリチャージ
時の貫通電流が低減し、回路の消費電力が低減できる。
【0139】本実施例の遅延素子を用いて、図1に示す
遅延回路を構成する場合に、例えば、各遅延素子のプリ
チャージ信号端子PRが入力信号SINの端子に接続さ
れ、プリチャージ信号の反転信号の入力端子XPRが入
力信号SINの反転信号端子に接続され、初段の遅延素子
の入力端子INは入力信号SINの端子に接続され、以降
の各遅延素子の入力端子INは前段の遅延素子の出力端
子OUTに接続される。
【0140】入力信号SINがハイレベルに保持されてい
るとき、各遅延素子がプリチャージ状態に設定され、そ
して入力信号SINの立ち下がりエッジにおいて、初段の
遅延素子ではpMOSトランジスタP1,P2がともに
導通状態にあり、ノードAが電源電圧VDDによりチャ
ージされ、ハイレベルに保持される。これに応じてnM
OSトランジスタN2が導通状態に保持され、またnM
OSトランジスタN3も導通状態にあるので、出力端子
OUTがディスチャージされ、ローレベルにきり換わ
る。初段の出力端子のレベル変化に応じて、次段の各遅
延素子が順次状態が変化し、入力信号SINの立ち下がり
エッジは、各遅延素子を経て最終段の遅延素子の出力端
子OUTに伝達される。
【0141】以上説明したように、本実施例によれば、
pMOSトランジスタP1,P2,P3およびnMOS
トランジスタN1,N2,N3からなるドミノインバー
タにより遅延素子を構成し、遅延素子の状態変化時に貫
通電流の発生を抑制できるので、本実施例の遅延素子に
より構成された遅延回路および発振回路において、消費
電力の低減を実現できる。
【0142】図28はドミノインバータにより構成され
ている遅延素子の他の例を示している。本例の遅延素子
は、pMOSトランジスタP1,P2,P3、nMOS
トランジスタN1,N2,N3により構成されている。
ただし、これらのトランジスタの接続関係は、図27に
示す遅延素子例とは異なる。
【0143】本例の遅延素子では、プリチャージ信号が
ローレベルのとき、pnpトランジスタP1とnMOS
トランジスタN3がともに導通状態に保持され、ノード
Aがハイレベル、出力端子OUTはローレベルにそれぞ
れ保持される。プリチャージ信号がハイレベルに保持さ
れ、且つ入力端子INへの入力信号がローレベルからハ
イレベルに切り換えたとき、nMOSトランジスタN
1,N2がともに導通状態に保持され、ノードAがディ
スチャージされ、その電位がローレベルに切り換わる。
これに応じてpMOSトランジスタP3が導通状態に切
り換えられ、またpMOSトランジスタP2も導通状態
にあるので、出力端子OUTは電源電圧VDDによりチ
ャージされ、ハイレベルに切り換えられる。このよう
に、入力端子INに入力される信号の立ち上がりエッジ
が遅延素子により遅延される。
【0144】なお、図28に示す遅延素子により遅延回
路を構成する場合に、図4に示す遅延回路が適用でき
る。各遅延素子のプリチャージ信号端子PRが入力信号
INの端子に接続され、プリチャージの反転信号の入力
端子XPRが入力信号SINの反転信号SXIN 端子に接続
される。初段の遅延素子の入力端子INは入力信号SIN
の反転信号SXIN の端子に接続され、以降の各遅延素子
の入力端子INは前段の遅延素子の出力端子OUTに接
続される。
【0145】第16実施例 図29,30,31は、本発明に係る遅延回路および発
振回路を構成する遅延素子の他の構成例を示す回路図で
ある。本実施例の遅延素子により、例えば、図10に示
す遅延回路を構成することにより、遅延回路の遅延時間
は遅延制御信号S1,S2,S3,S4,…,S2n−
1,S2nにより設定され、可変遅延回路を実現でき
る。。
【0146】図29はドミノインバータを用いて構成さ
れた遅延素子の一例を示している。本例の遅延素子は、
図11に示す遅延素子とほぼ同じ構成を有する。ただ
し、本例の遅延素子はドミノインバータを用いて構成さ
れている。図示のように、本実施例は二つの遅延素子に
より構成され、上段の遅延素子は入力端子IN1に入力
された信号をノードAを介して出力端子OUT1に出力
する。下段の遅延素子は、入力端子IN2に入力された
信号をノードBを介して出力端子OUT2に出力する。
【0147】上段の入力端子IN1と下段の出力端子O
UT2との間に、nMOSトランジスタN1からなるス
イッチ素子が接続されている。遅延制御信号入力端子S
Aにローレベルの制御信号が入力されているとき、nM
OSトランジスタN1のゲートにハイレベルの信号が印
加され、nMOSトランジスタN1が導通状態に保持さ
れ、上段の入力端子IN1と下段の出力端子OUT2が
接続され、入力端子IN1に入力された信号が遅延時間
が与えられることなく、そのまま下段の出力端子OUT
2に出力される。
【0148】また、上段のノードAと下段のノードBと
の間にpMOSトランジスタP1からなるスイッチ素子
が接続され、遅延制御信号入力端子SBにローレベルの
制御信号が入力されているとき、pMOSトランジスタ
P1が導通状態に保持され、上段のノードAと下段のノ
ードBが接続される。このとき、遅延制御信号入力端子
SAにハイレベルの制御信号が入力されているとき、上
段の入力端子IN1に入力された信号がノードA、ノー
ドBを介して下段の出力端子OUT2に出力される。こ
の場合、下段の出力端子OUT2に出力された信号が遅
延素子1段分の遅延時間が与えられている。
【0149】さらに、遅延制御信号入力端子SA,SB
の両方にハイレベルの制御信号が入力されているとき、
nMOSトランジスタN1、pMOSトランジスタP1
がともに非導通状態に保持され、この場合、上段の入力
端子IN1に入力された信号がノードAを介して上段の
出力端子OUT1に出力され、さらに、後段に接続され
ている他の遅延素子により遅延された後、下段の入力端
子IN2に入力される。入力信号がノードBを介して下
段の出力端子OUT2に出力される。即ち、この場合、
上段および下段の遅延素子によりそれぞれ入力信号が遅
延される。
【0150】図29に示す遅延素子は、遅延と選択両方
の機能を有し、かつ、信号の選択は一つのトランジスタ
により実現でき、セレクタを用いて構成される可変遅延
回路により回路の構成が簡単になる。さらに、遅延素子
の状態変化時に貫通電流の発生が抑制され、回路の低消
費電力化が図れる。
【0151】図30は遅延素子のもう一つの構成例を示
している。本例の遅延素子は、図11に示す遅延素子を
改良したものであり、信号伝搬禁止のためのnMOSト
ランジスタN8が付加されている。
【0152】図11に示す遅延素子に対して、nMOS
トランジスタN5と接地電位GNDとの間に、nMOS
トランジスタN8が付加されている。nMOSトランジ
スタN8のドレインはnMOSトランジスタN5のソー
スに接続され、ソースは接地されている。nMOSトラ
ンジスタN8のゲートは遅延制御信号の入力端子SAに
接続されている。
【0153】上述したように、遅延制御信号入力端子S
Aにローレベルの信号が入力されているとき、nMOS
トランジスタN1が導通状態に保持され、上段の入力端
子IN1と下段の出力端子OUT2が接続され、入力端
子IN1への入力信号がそのまま下段の出力端子OUT
2に出力される。このとき、付加されているnMOSト
ランジスタN8が非導通状態に保持されているので、上
段の出力端子OUT1がハイレベル、例えば、電源電圧
VDDレベルに保持される。これにより、上段の出力端
子OUT1以降の各遅延素子の状態が変化せず、チャー
ジおよびディスチャージに伴う消費電力が低減される。
遅延制御信号入力端子SAにハイレベルの信号が入力さ
れているとき、nMOSトランジスタN8が導通状態に
保持され、本例の遅延素子は図11に示す遅延素子と同
じ動作をする。
【0154】図31は遅延素子のもう一つの構成例を示
している。本例の遅延素子は、図29に示す遅延素子を
改良したものであり、信号伝搬禁止のためのnMOSト
ランジスタN8が付加されている。図示のように、本例
の遅延素子は、nMOSトランジスタN8が付加された
点以外に、図29に示す遅延素子とほぼ同じ構成を有す
る。nMOSトランジスタN8を付加することにより、
遅延制御信号入力端子SAにローレベルの信号が入力さ
れ、入力信号が導通状態にあるnMOSトランジスタN
1によりバイパスされ、下段の出力端子OUT2に直接
出力される場合、nMOSトランジスタN8が非導通状
態に保持され、上段の出力端子OUT1をハイレベル、
例えば電源電圧VDDレベルに保持される。これに応じ
て、上段の出力端子OUT1に接続された後続の各遅延
素子において、状態の変化がなく、消費電力の低減が実
現できる。
【0155】遅延制御信号入力端子SAにハイレベルの
制御信号が入力されているとき、nMOSトランジスタ
N8が導通状態に保持され、本例の遅延素子は、図29
に示す遅延素子と同様に動作する。
【0156】以上説明したように、本実施例によれば、
遅延素子に状態変化禁止用のnMOSトランジスタN8
を付加して、遅延制御信号に応じてnMOSトランジス
タN8のオン/オフ状態を制御することにより、遅延制
御信号入力端子SAがハイレベルに保持されていると
き、nMOSトランジスタN8が非導通状態に保持さ
れ、上段の出力端子OUT1が上段の入力端子IN1へ
の入力信号に応じて変化する。遅延制御信号入力端子S
Aがローレベルに保持されているとき、上段の入力端子
IN1への入力信号が下段の出力端子OUT2にバイパ
スされ、nMOSトランジスタN8が非導通状態に保持
されているので、上段の出力端子OUT1がプリチャー
ジされるが、ディスチャージされることなく、ハイレベ
ルに保持され、後段への信号の伝搬が止まり、後段の状
態変化に伴う不必要な消費電力が抑制できる。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遅延回路
およびそれを用いた発振回路によれば、遅延素子の遅延
量が小さく、遅延時間をより細かく制御できる。また、
遅延回路の最大遅延量が遅延素子の段数を増減させるこ
とで対処でき、チップ上信号の入出力位置が固定でき、
最小遅延時間に影響を与えることなく最大遅延時間を設
定でき、ディジタル制御信号により遅延時間を制御で
き、制御信号に対する遅延量の線型特性がよく、ノイズ
に強いという利点がある。また、本発明によれば、可変
遅延回路を構成するための選択回路を1トランジスタに
より実現でき、回路構成の簡単化を実現でき、遅延量の
線型特性を改善実現でき、かつ、遅延量を制御する遅延
制御信号の生成回路の構成を簡単化できる。また、本発
明の遅延回路により構成された発振回路において、細か
いステップ幅で発振周波数およびデューティ比を調整で
き、発振周波数およびデューティ比両方を制御できる発
振回路を実現できる。さらに、本発明によれば、遅延素
子において回路規模を増大させることなく、消費電力を
低減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遅延回路の第1の実施例を示す回
路図である。
【図2】第1の実施例の遅延素子の回路図である。
【図3】第1の実施例の遅延回路の波形図である。
【図4】本発明に係る遅延回路の第2の実施例を示す回
路図である。
【図5】第2の実施例の遅延素子の回路図である。
【図6】第2の実施例の遅延回路の波形図である。
【図7】遅延素子の遅延時間を示す波形図である。
【図8】本発明に係る遅延回路の第3の実施例を示す回
路図である。
【図9】本発明に係る遅延回路の第4の実施例を示す回
路図である。
【図10】本発明に係る遅延回路の第5の実施例を示す
回路図である。
【図11】第5の実施例の遅延回路を構成する遅延素子
の回路図である。
【図12】遅延制御信号生成回路の回路図である。
【図13】遅延信号生成素子の回路図である。
【図14】遅延制御信号生成回路の波形図である。
【図15】遅延制御信号生成回路の他の回路例である。
【図16】ラッチ回路とNANDゲートからなる遅延制
御信号生成素子の回路図である。
【図17】ラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図18】遅延制御信号生成回路の波形図である。
【図19】遅延信号生成素子の他の構成例を示す回路図
である。
【図20】遅延信号生成素子の他の構成例を示す回路図
である。
【図21】本発明に係る発振回路の第1の実施例を示す
回路図である。
【図22】発振回路の波形図である。
【図23】本発明に係る発振回路の第1の実施例を示す
回路図である。
【図24】本発明に係る発振回路の第2の実施例を示す
回路図である。
【図25】本発明に係る発振回路の第3の実施例を示す
回路図である。
【図26】本発明に係る発振回路の第4の実施例を示す
回路図である。
【図27】ドミノインバータからなる遅延素子の一例を
示す回路図である。
【図28】ドミノインバータからなる遅延素子の他の例
を示す回路図である。
【図29】ドミノインバータからなる上下二段の遅延素
子の一例を示す回路図である。
【図30】ドミノインバータからなる上下二段の遅延素
子の改良例を示す回路図である。
【図31】ドミノインバータからなる上下二段の遅延素
子の他の改良例である。
【図32】従来の可変遅延回路の回路図である。
【図33】従来の周波数可変発振回路の回路図である。
【図34】DACとVCOからなる従来の周波数可変発
振回路の回路図である。
【図35】スイッチと容量素子からなる従来の周波数可
変発振回路の回路図である。
【図36】インバータからなる従来の遅延素子の回路図
である。
【図37】従来の遅延素子の遅延時間を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
DLY1,DLY2,…,DLYn,DLY1A,DL
Y2A,…,DLYnA,DLY1B,DLY2B,
…,DLYnB…遅延素子、SEL1,SEL2,…,
SELn…セレクタ、DLY1a,DLY1b,DLY
2a,DLY2b,…,DLYna,DLYnb,DL
YW1,DLYW2,…,DLYWn…遅延素子、C
1,C2,…,Cn、CS1,CS2,…,CSn…遅
延制御信号生成素子、SRLAT1,SRLAT2…ラ
ッチ回路、P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7
…pMOSトランジスタ、N1,N2,N3,N4,N
5,N6,N7,N8…nMOSトランジスタ、VDD
…電源電圧、GND…接地電位。

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1または第2のレベルをとる入力信号を
    所定の時間だけ遅延させて出力する遅延回路であって、 制御信号を受けて、当該制御信号に応じて第1のノード
    を第1のレベルに保持する第1の保持手段と、 上記制御信号に応じて、第2のノードを第2のレベルに
    保持する第2の保持手段と、 入力信号を受けて、当該入力信号が上記第2のレベルか
    ら上記第1のレベルに切り換わったとき、上記第1のノ
    ードを上記第1のレベルから上記第2のレベルに切り換
    える第1の切り換え手段と、 上記第1のノードのレベル変化に応じて、上記第2のノ
    ードを上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換
    え、当該第2のノードの信号を出力する第2の切り換え
    手段とを有する遅延回路。
  2. 【請求項2】上記第1の保持手段は、上記第1のレベル
    を供給する第1の電源と上記第1のノード間に接続さ
    れ、上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御され、
    導通時に上記第1のノードを第1のレベルに保持する第
    1の第1導電型トランジスタを有し、 上記第2の保持手段は、上記第2のレベルを供給する第
    2の電源と上記第2のノード間に接続され、上記制御信
    号に応じてオン/オフ状態が制御され、導通時に上記第
    2のノードを第2のレベルに保持する第1の第2導電型
    トランジスタを有し、 上記第1の切り換え手段は、上記第2の電源と上記第1
    のノード間に接続され、上記入力信号を受けて、当該入
    力信号に応じてオン/オフ状態が制御され、上記入力信
    号が上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換わ
    ったとき、非導通状態から導通状態に切り換わり、上記
    第1のノードを上記第1のレベルから上記第2のレベル
    に切り替える第2の第2導電型トランジスタを有し、 上記第2の切り換え手段は、上記第1の電源と上記第2
    のノード間に接続され、上記第1のノードのレベル変化
    に応じてオン/オフ状態が制御され、上記第1のノード
    が上記第1のレベルから上記第2のレベルに変化したと
    き、非導通状態から導通状態に切り換わり、上記第2の
    ノードを上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り
    換える第2の第1導電型トランジスタを有し、 上記第1の保持手段をなす第1の第1導電型トランジス
    タの駆動能力が上記第1の切り換え手段をなす第2の第
    2導電型トランジスタより大きく設定され、上記第2の
    保持手段をなす第1の第2導電型トランジスタの駆動能
    力が上記第2の切り換え手段をなす第2の第1導電型ト
    ランジスタより大きく設定されている請求項1記載の遅
    延回路。
  3. 【請求項3】上記第1の保持手段は、上記第1の電源と
    上記第1のノード間に接続され、上記制御信号に応じて
    オン/オフ状態が制御され、導通時に上記第1のノード
    を第1のレベルに保持する第1の第1導電型トランジス
    タを有し、 上記第2の保持手段は、上記第2の電源と上記第2のノ
    ード間に接続され、上記制御信号に応じてオン/オフ状
    態が制御され、導通時に上記第2のノードを第2のレベ
    ルに保持する第1の第2導電型トランジスタを有し、 上記第1の切り換え手段は、上記第2の電源と上記第1
    のノード間に直列に接続されている第2の第2導電型ト
    ランジスタと第3の第2導電型トランジスタとを有し、
    上記第2の第2導電型トランジスタは上記入力信号を受
    けて、当該入力信号に応じてオン/オフ状態状態が制御
    され、上記入力信号が上記第1のレベルに保持されてい
    るとき導通状態に設定され、上記第3の第2導電型トラ
    ンジスタは上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御
    され、上記第1の保持手段をなす上記第1の第1導電型
    トランジスタと逆のオン/オフ状態に設定され、当該第
    2および第3の第2導電型トランジスタが導通状態に設
    定されたとき、上記第1のノードが上記第1のレベルか
    ら上記第2のレベルに切り替えられ、 上記第2の切り換え手段は、上記第1の電源と上記第2
    のノード間に直列に接続されている第2の第1導電型ト
    ランジスタと第3の第1導電型トランジスタとを有し、
    上記第2の第1導電型トランジスタは上記第1のノード
    のレベルに応じてオン/オフ状態が制御され、上記第1
    のノードが上記第2のレベルに保持されているとき導通
    状態に設定され、上記第3の第1導電型トランジスタは
    上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御され、上記
    第2の保持手段をなす上記第1の第2導電型トランジス
    タと逆のオン/オフ状態に設定され、当該第2および第
    3の第1導電型トランジスタが導通状態に設定されたと
    き、上記第2のノードが上記第2のレベルから上記第1
    のレベルに切り換えられる請求項1記載の遅延回路。
  4. 【請求項4】少なくとも二つの遅延素子が直列に接続さ
    れ、第1または第2のレベルをとる遅延入力信号を所定
    の時間だけ遅延させて出力する遅延回路であって、 上記各遅延素子は制御信号を受けて、当該制御信号に応
    じて第1のノードを第1のレベルに保持する第1の保持
    手段と、 上記制御信号に応じて、第2のノードを第2のレベルに
    保持する第2の保持手段と、 入力信号を受けて、当該入力信号が上記第2のレベルか
    ら上記第1のレベルに切り換わったとき、上記第1のノ
    ードを上記第1のレベルから上記第2のレベルに切り換
    える第1の切り換え手段と、 上記第1のノードのレベル変化に応じて、上記第2のノ
    ードを上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換
    え、当該第2のノードの信号を後段の遅延素子の入力信
    号として後段の遅延素子に出力する第2の切り換え手段
    とを有し、 上記遅延入力信号は初段の遅延素子の入力信号として初
    段の遅延素子に入力され、さらに各遅延素子の上記制御
    信号として各遅延素子に入力される遅延回路。
  5. 【請求項5】上記第1の保持手段は、上記第1の電源と
    上記第1のノード間に接続され、上記制御信号に応じて
    オン/オフ状態が制御され、導通時に上記第1のノード
    を第1のレベルに保持する第1の第1導電型トランジス
    タを有し、 上記第2の保持手段は、上記第2の電源と上記第2のノ
    ード間に接続され、上記制御信号に応じてオン/オフ状
    態が制御され、導通時に上記第2のノードを第2のレベ
    ルに保持する第1の第2導電型トランジスタを有し、 上記第1の切り換え手段は、上記第2の電源と上記第1
    のノード間に接続され、上記入力信号を受けて、当該入
    力信号に応じてオン/オフ状態が制御され、上記入力信
    号が上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換わ
    ったとき、非導通状態から導通状態に切り換わり、上記
    第1のノードを上記第1のレベルから上記第2のレベル
    に切り替える第2の第2導電型トランジスタを有し、 上記第2の切り換え手段は、上記第1の電源と上記第2
    のノード間に接続され、上記第1のノードのレベル変化
    に応じてオン/オフ状態が制御され、上記第1のノード
    が上記第1のレベルから上記第2のレベルに変化したと
    き、非導通状態から導通状態に切り換わり、上記第2の
    ノードを上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り
    換える第2の第1導電型トランジスタを有し、 上記第1の保持手段をなす第1の第1導電型トランジス
    タの駆動能力が上記第1の切り換え手段をなす第2の第
    2導電型トランジスタより大きく設定され、上記第2の
    保持手段をなす第1の第2導電型トランジスタの駆動能
    力が上記第2の切り換え手段をなす第2の第1導電型ト
    ランジスタより大きく設定されている請求項4記載の遅
    延回路。
  6. 【請求項6】上記第1の保持手段は、上記第1の電源と
    上記第1のノード間に接続され、上記制御信号に応じて
    オン/オフ状態が制御され、導通時に上記第1のノード
    を第1のレベルに保持する第1の第1導電型トランジス
    タを有し、 上記第2の保持手段は、上記第2の電源と上記第2のノ
    ード間に接続され、上記制御信号に応じてオン/オフ状
    態が制御され、導通時に上記第2のノードを第2のレベ
    ルに保持する第1の第2導電型トランジスタを有し、 上記第1の切り換え手段は、上記第2の電源と上記第1
    のノード間に直列に接続されている第2の第2導電型ト
    ランジスタと第3の第2導電型トランジスタとを有し、
    上記第2の第2導電型トランジスタは上記入力信号を受
    けて、当該入力信号に応じてオン/オフ状態状態が制御
    され、上記入力信号が上記第1のレベルに保持されてい
    るとき導通状態に設定され、上記第3の第2導電型トラ
    ンジスタは上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御
    され、上記第1の保持手段をなす上記第1の第1導電型
    トランジスタと逆のオン/オフ状態に設定され、当該第
    2および第3の第2導電型トランジスタが導通状態に設
    定されたとき、上記第1のノードが上記第1のレベルか
    ら上記第2のレベルに切り替えられ、 上記第2の切り換え手段は、上記第1の電源と上記第2
    のノード間に直列に接続されている第2の第1導電型ト
    ランジスタと第3の第1導電型トランジスタとを有し、
    上記第2の第1導電型トランジスタは上記第1のノード
    のレベルに応じてオン/オフ状態が制御され、上記第1
    のノードが上記第2のレベルに保持されているとき導通
    状態に設定され、上記第3の第1導電型トランジスタは
    上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御され、上記
    第2の保持手段をなす上記第1の第2導電型トランジス
    タと逆のオン/オフ状態に設定され、当該第2および第
    3の第1導電型トランジスタが導通状態に設定されたと
    き、上記第2のノードが上記第2のレベルから上記第1
    のレベルに切り換えられる請求項4記載の遅延回路。
  7. 【請求項7】制御信号に応じて遅延時間が設定される遅
    延回路であって、 第1の入力端子の入力信号を所定の時間で遅延して第1
    の出力端子に出力させる第1の遅延素子と、 上記制御信号に応じて、上記第1の遅延素子の出力信号
    と第2の入力端子の入力信号の何れかを選択して出力す
    る選択手段と、 上記選択手段の出力信号を所定の時間で遅延して第2の
    出力端子に出力させる第2の遅延素子とからなる基本回
    路を複数段有し、 前段の基本回路の上記第1の出力端子は、後段の基本回
    路の上記第1の入力端子に接続され、前段の基本回路の
    上記第2の入力端子は、後段の基本回路の上記第2の出
    力端子に接続されている遅延回路。
  8. 【請求項8】制御信号に応じて遅延時間が設定される遅
    延回路であって、 第1の入力端子の入力信号を反転して第1のノードに出
    力する第1の反転手段と、 上記第1のノードの信号を反転して第1の出力端子に出
    力する第2の反転手段と、 第2の入力端子の入力信号を反転して第2のノードに出
    力する第3の反転手段と、 上記第2のノードの信号を反転して出力する第4の反転
    手段と、 上記第1の入力端子と第2の出力端子との間に接続さ
    れ、第1の制御信号に応じてオン/オフ状態が制御され
    る第1のスイッチと、 上記第1と第2のノード間に接続され、第2の制御信号
    に応じてオン/オフ状態が制御される第2のスイッチと
    からなる遅延素子を複数段有し、 前段の遅延素子の上記第1の出力端子は、後段の遅延素
    子の上記第1の入力端子に接続され、前段の遅延素子の
    上記第2の入力端子は、後段の遅延素子の上記第2の出
    力端子に接続されて構成されている遅延回路。
  9. 【請求項9】上記第1の反転手段は、ゲートが上記第1
    の入力端子に接続され、ソースが第1の電源に接続さ
    れ、ドレインが上記第1のノードに接続されている第1
    導電型絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、 ゲートがプリチャージ制御信号の入力端子に接続され、
    ドレインが上記第1のノードに接続され、ソースが第2
    の電源に接続され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタより大きい第2導電型絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタとにより構成されている請
    求項8記載の遅延回路。
  10. 【請求項10】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項9記載の遅延回
    路。
  11. 【請求項11】上記第1の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ゲートがプリチャージ制御信号の入力
    端子に接続されている第1の第1導電型絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタと、 ソースが上記第1の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタのドレインに接続され、ドレインが上記第1
    のノードに接続され、ゲートが上記第1の入力端子に接
    続されている第2の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタと、ドレインが上記第1のノードに接続さ
    れ、ソースが第2の電源に接続され、ゲートが上記プリ
    チャージ制御信号の入力端子に接続されている第2導電
    型絶縁ゲート型電界効果トランジスタとにより構成され
    ている請求項8記載の遅延回路。
  12. 【請求項12】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項11記載の遅延
    回路。
  13. 【請求項13】上記第2の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第1の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第1の出力端子に接続され、ソースが第
    2の電源に接続され、ゲートが上記第1のノードに接続
    され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタより小さい第2導電型絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタとにより構成されている請求項8記載の
    遅延回路。
  14. 【請求項14】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項13記載の遅延
    回路。
  15. 【請求項15】上記第2の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第1の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第1の出力端子に接続され、ゲートが上
    記第1のノードに接続されている第1の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタと、 ドレインが上記第1の第2導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタのソースに接続され、ソースが第2の電源
    に接続され、ゲートが上記プリチャージ制御信号の反転
    信号の入力端子に接続されている第2の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタとにより構成されている
    請求項8記載の遅延回路。
  16. 【請求項16】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項15記載の遅延
    回路。
  17. 【請求項17】上記第3の反転手段は、ゲートが上記第
    2の入力端子に接続され、ソースが第1の電源に接続さ
    れ、ドレインが上記第2のノードに接続されている第1
    導電型絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、 ゲートがプリチャージ制御信号の入力端子に接続され、
    ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第2
    の電源に接続され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタより大きい第2導電型絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタとにより構成されている請
    求項8記載の遅延回路。
  18. 【請求項18】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項17記載の遅延
    回路。
  19. 【請求項19】上記第3の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ゲートがプリチャージ制御信号の入力
    端子に接続されている第1の第1導電型絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタと、 ソースが上記第1の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタのドレインに接続され、ドレインが上記第2
    のノードに接続され、ゲートが上記第2の入力端子に接
    続されている第2の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタと、ドレインが上記第2のノードに接続さ
    れ、ソースが第2の電源に接続され、ゲートが上記プリ
    チャージ制御信号の入力端子に接続されている第2導電
    型絶縁ゲート型電界効果トランジスタとにより構成され
    ている請求項8記載の遅延回路。
  20. 【請求項20】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項19記載の遅延
    回路。
  21. 【請求項21】上記第4の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第2の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第2の出力端子に接続され、ソースが第
    2の電源に接続され、ゲートが上記第2のノードに接続
    され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタより小さい第2導電型絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタとにより構成されている請求項8記載の
    遅延回路。
  22. 【請求項22】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項21記載の遅延
    回路。
  23. 【請求項23】上記第4の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第2の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第2の出力端子に接続され、ゲートが上
    記第2のノードに接続されている第1の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタと、 ドレインが上記第1の第2導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタのソースに接続され、ソースが第2の電源
    に接続され、ゲートが上記プリチャージ制御信号の反転
    信号の入力端子に接続されている第2の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタとにより構成されている
    請求項8記載の遅延回路。
  24. 【請求項24】上記プリチャージ制御信号は初段の遅延
    素子に入力される入力信号である請求項23記載の遅延
    回路。
  25. 【請求項25】上記第1のスイッチは、ゲートに上記第
    1の制御信号が印加され、拡散層がそれぞれ上記第1の
    入力端子と第2の出力端子に接続されているトランジス
    タにより構成されている請求項8記載の遅延回路。
  26. 【請求項26】上記第2のスイッチは、ゲートに上記第
    2の制御信号が印加され、拡散層がそれぞれ上記第1と
    第2のノードに接続されているトランジスタにより構成
    されている請求項8記載の遅延回路。
  27. 【請求項27】上記第2の反転手段に接続され、上記第
    1の制御信号を受けて、上記第1のスイッチが導通状態
    に設定されているとき、上記第1の出力端子を所定のレ
    ベルに保持する保持手段を有する請求項8記載の遅延回
    路。
  28. 【請求項28】制御信号を受けて、複数の遅延素子が直
    列接続して構成された遅延回路に遅延時間を制御する遅
    延制御信号を出力する遅延制御信号生成回路を有する遅
    延回路であって、 上記遅延制御信号生成回路は、前段および後段の遅延素
    子に入力される遅延制御信号と上記制御信号を受けて、
    これらの信号に応じて出力する遅延制御信号のレベルを
    設定する遅延回路。
  29. 【請求項29】遅延回路の出力信号を入力側に帰還させ
    て、当該遅延回路の遅延時間に応じた発振周波数で発振
    する発振回路であって、 上記遅延回路は複数の遅延素子が直列に接続して構成さ
    れ、各遅延素子は制御信号を受けて、当該制御信号に応
    じて第1のノードを第1のレベルに保持する第1の保持
    手段と、 上記制御信号に応じて、第2のノードを第2のレベルに
    保持する第2の保持手段と、 入力信号を受けて、当該入力信号が上記第1のレベルか
    ら上記第2のレベルに切り換わったとき、上記第1のノ
    ードを上記第1のレベルから上記第2のレベルに切り換
    える第1の切り換え手段と、 上記第1のノードのレベル変化に応じて、上記第2のノ
    ードを上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換
    え、当該第2のノードの信号を後段の遅延素子の入力信
    号として後段の遅延素子に出力する第2の切り換え手段
    とにより構成され、 最終段の遅延素子の出力信号を反転して、反転信号を初
    段の遅延素子の入力信号として初段の遅延素子に入力す
    る反転手段を有し、当該初段の遅延素子の入力信号は、
    各遅延素子の上記制御信号として、各遅延素子に供給さ
    れる発振回路。
  30. 【請求項30】上記第1の保持手段は、上記第1の電源
    と上記第1のノード間に接続され、上記制御信号に応じ
    てオン/オフ状態が制御され、導通時に上記第1のノー
    ドを第1のレベルに保持する第1の第1導電型トランジ
    スタを有し、 上記第2の保持手段は、上記第2の電源と上記第2のノ
    ード間に接続され、上記制御信号に応じてオン/オフ状
    態が制御され、導通時に上記第2のノードを第2のレベ
    ルに保持する第1の第2導電型トランジスタを有し、 上記第1の切り換え手段は、上記第2の電源と上記第1
    のノード間に接続され、上記入力信号を受けて、当該入
    力信号に応じてオン/オフ状態が制御され、上記入力信
    号が上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り換わ
    ったとき、非導通状態から導通状態に切り換わり、上記
    第1のノードを上記第1のレベルから上記第2のレベル
    に切り替える第2の第2導電型トランジスタを有し、 上記第2の切り換え手段は、上記第1の電源と上記第2
    のノード間に接続され、上記第1のノードのレベル変化
    に応じてオン/オフ状態が制御され、上記第1のノード
    が上記第1のレベルから上記第2のレベルに変化したと
    き、非導通状態から導通状態に切り換わり、上記第2の
    ノードを上記第2のレベルから上記第1のレベルに切り
    換える第2の第1導電型トランジスタを有し、 上記第1の保持手段をなす第1の第1導電型トランジス
    タの駆動能力が上記第1の切り換え手段をなす第2の第
    2導電型トランジスタより大きく設定され、上記第2の
    保持手段をなす第1の第2導電型トランジスタの駆動能
    力が上記第2の切り換え手段をなす第2の第1導電型ト
    ランジスタより大きく設定されている請求項29記載の
    発振回路。
  31. 【請求項31】上記第1の保持手段は、上記第1の電源
    と上記第1のノード間に接続され、上記制御信号に応じ
    てオン/オフ状態が制御され、導通時に上記第1のノー
    ドを第1のレベルに保持する第1の第1導電型トランジ
    スタを有し、 上記第2の保持手段は、上記第2の電源と上記第2のノ
    ード間に接続され、上記制御信号に応じてオン/オフ状
    態が制御され、導通時に上記第2のノードを第2のレベ
    ルに保持する第1の第2導電型トランジスタを有し、 上記第1の切り換え手段は、上記第2の電源と上記第1
    のノード間に直列に接続されている第2の第2導電型ト
    ランジスタと第3の第2導電型トランジスタとを有し、
    上記第2の第2導電型トランジスタは上記入力信号を受
    けて、当該入力信号に応じてオン/オフ状態状態が制御
    され、上記入力信号が上記第1のレベルに保持されてい
    るとき導通状態に設定され、上記第3の第2導電型トラ
    ンジスタは上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御
    され、上記第1の保持手段をなす上記第1の第1導電型
    トランジスタと逆のオン/オフ状態に設定され、当該第
    2および第3の第2導電型トランジスタが導通状態に設
    定されたとき、上記第1のノードが上記第1のレベルか
    ら上記第2のレベルに切り替えられ、 上記第2の切り換え手段は、上記第1の電源と上記第2
    のノード間に直列に接続されている第2の第1導電型ト
    ランジスタと第3の第1導電型トランジスタとを有し、
    上記第2の第1導電型トランジスタは上記第1のノード
    のレベルに応じてオン/オフ状態が制御され、上記第1
    のノードが上記第2のレベルに保持されているとき導通
    状態に設定され、上記第3の第1導電型トランジスタは
    上記制御信号に応じてオン/オフ状態が制御され、上記
    第2の保持手段をなす上記第1の第2導電型トランジス
    タと逆のオン/オフ状態に設定され、当該第2および第
    3の第1導電型トランジスタが導通状態に設定されたと
    き、上記第2のノードが上記第2のレベルから上記第1
    のレベルに切り換えられる請求項29記載の発振回路。
  32. 【請求項32】遅延回路の出力信号を入力側に帰還さ
    せ、制御信号に応じて発振周波数が制御される発振回路
    であって、 上記遅延回路は複数の基本回路が直列接続して構成さ
    れ、各基本回路は、第1の入力端子の入力信号を所定の
    時間で遅延して第1の出力端子に出力させる第1の遅延
    素子と、上記制御信号に応じて、上記第1の遅延素子の
    出力信号と第2の入力端子の入力信号の何れかを選択し
    て出力する選択手段と、上記選択手段の出力信号を所定
    の時間で遅延して第2の出力端子に出力させる第2の遅
    延素子を有し、 前段の基本回路の上記第1の出力端子は、後段の基本回
    路の上記第1の入力端子に接続され、前段の基本回路の
    上記第2の入力端子は、後段の基本回路の上記第2の出
    力端子に接続され、最終段の基本回路の上記第1の出力
    端子は、上記第2の入力端子に接続され、且つ、 初段の基本回路の上記第2の出力端子の出力信号を反転
    して、反転信号を上記初段の基本回路の上記第1の入力
    端子に入力する反転手段を有する発振回路。
  33. 【請求項33】遅延回路の出力信号を入力側に帰還さ
    せ、制御信号に応じて発振周波数が制御される発振回路
    であって、 上記遅延回路は複数の遅延素子が直列接続して構成さ
    れ、各遅延素子は、第1の入力端子の入力信号を反転し
    て第1のノードに出力する第1の反転手段と、上記第1
    のノードの信号を反転して第1の出力端子に出力する第
    2の反転手段と、第2の入力端子の入力信号を反転して
    第2のノードに出力する第3の反転手段と、上記第2の
    ノードの信号を反転して出力する第4の反転手段と、上
    記第1の入力端子と第2の出力端子との間に接続され、
    第1の制御信号に応じてオン/オフ状態が制御される第
    1のスイッチと、上記第1と第2のノード間に接続さ
    れ、第2の制御信号に応じてオン/オフ状態が制御され
    る第2のスイッチとを有し、 前段の遅延素子の上記第1の出力端子は、後段の遅延素
    子の上記第1の入力端子に接続され、前段の遅延素子の
    上記第2の入力端子は、後段の遅延素子の上記第2の出
    力端子に接続され、 初段の遅延素子の上記第2の出力端子の出力信号を反転
    して、反転信号を上記初段の遅延素子の上記第1の入力
    端子に入力する反転手段を有する発振回路。
  34. 【請求項34】上記第1の反転手段は、ゲートが上記第
    1の入力端子に接続され、ソースが第1の電源に接続さ
    れ、ドレインが上記第1のノードに接続されている第1
    導電型絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、 ゲートがプリチャージ制御信号の入力端子に接続され、
    ドレインが上記第1のノードに接続され、ソースが第2
    の電源に接続され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタより大きい第2導電型絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタとにより構成されている請
    求項33記載の発振回路。
  35. 【請求項35】上記第1の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ゲートがプリチャージ制御信号の入力
    端子に接続されている第1の第1導電型絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタと、 ソースが上記第1の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタのドレインに接続され、ドレインが上記第1
    のノードに接続され、ゲートが上記第1の入力端子に接
    続されている第2の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタと、ドレインが上記第1のノードに接続さ
    れ、ソースが第2の電源に接続され、ゲートが上記プリ
    チャージ制御信号の入力端子に接続されている第2導電
    型絶縁ゲート型電界効果トランジスタとにより構成され
    ている請求項33記載の発振回路。
  36. 【請求項36】上記第2の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第1の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第1の出力端子に接続され、ソースが第
    2の電源に接続され、ゲートが上記第1のノードに接続
    され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタより小さい第2導電型絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタとにより構成されている請求項33記載
    の発振回路。
  37. 【請求項37】上記第2の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第1の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第1の出力端子に接続され、ゲートが上
    記第1のノードに接続されている第1の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタと、 ドレインが上記第1の第2導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタのソースに接続され、ソースが第2の電源
    に接続され、ゲートが上記プリチャージ制御信号の反転
    信号の入力端子に接続されている第2の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタとにより構成されている
    請求項33記載の発振回路。
  38. 【請求項38】上記第3の反転手段は、ゲートが上記第
    2の入力端子に接続され、ソースが第1の電源に接続さ
    れ、ドレインが上記第2のノードに接続されている第1
    導電型絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、 ゲートがプリチャージ制御信号の入力端子に接続され、
    ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第2
    の電源に接続され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタより大きい第2導電型絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタとにより構成されている請
    求項33記載の発振回路。
  39. 【請求項39】上記第3の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ゲートがプリチャージ制御信号の入力
    端子に接続されている第1の第1導電型絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタと、 ソースが上記第1の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタのドレインに接続され、ドレインが上記第2
    のノードに接続され、ゲートが上記第2の入力端子に接
    続されている第2の第1導電型絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタと、ドレインが上記第2のノードに接続さ
    れ、ソースが第2の電源に接続され、ゲートが上記プリ
    チャージ制御信号の入力端子に接続されている第2導電
    型絶縁ゲート型電界効果トランジスタとにより構成され
    ている請求項33記載の発振回路。
  40. 【請求項40】上記第4の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第2の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第2の出力端子に接続され、ソースが第
    2の電源に接続され、ゲートが上記第2のノードに接続
    され、駆動能力が上記第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタより小さい第2導電型絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタとにより構成されている請求項33記載
    の発振回路。
  41. 【請求項41】上記第4の反転手段は、ソースが第1の
    電源に接続され、ドレインが上記第2の出力端子に接続
    され、ゲートがプリチャージ制御信号の反転信号の入力
    端子に接続されている第1導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタと、 ドレインが上記第2の出力端子に接続され、ゲートが上
    記第2のノードに接続されている第1の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタと、 ドレインが上記第1の第2導電型絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタのソースに接続され、ソースが第2の電源
    に接続され、ゲートが上記プリチャージ制御信号の反転
    信号の入力端子に接続されている第2の第2導電型絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタとにより構成されている
    請求項33記載の発振回路。
  42. 【請求項42】上記第1のスイッチは、ゲートに上記第
    1の制御信号が印加され、拡散層がそれぞれ上記第1の
    入力端子と第2の出力端子に接続されているトランジス
    タにより構成されている請求項33記載の発振回路。
  43. 【請求項43】上記第2のスイッチは、ゲートに上記第
    2の制御信号が印加され、拡散層がそれぞれ上記第1と
    第2のノードに接続されているトランジスタにより構成
    されている請求項33記載の発振回路。
  44. 【請求項44】上記第2の反転手段に接続され、上記第
    1の制御信号を受けて、上記第1のスイッチが導通状態
    に設定されているとき、上記第1の出力端子を所定のレ
    ベルに保持する保持手段を有する請求項33記載の発振
    回路。
  45. 【請求項45】第1および第2の制御信号に応じて発振
    周波数とデューティ比が制御される発振信号を生成する
    発振回路であって、 第1の制御信号に応じて入力信号に第1の遅延時間を与
    えて出力する第1の遅延回路と、 上記第1の遅延回路の出力信号を受けて、第2の制御信
    号に応じて入力信号に第2の遅延時間を与えて出力する
    第2の遅延回路と、 上記第2の遅延回路の出力信号を反転して、反転信号を
    上記第1の遅延回路の入力信号として上記第1の遅延回
    路に出力する反転手段とを有し、 上記第1の遅延回路の出力信号を発振信号として外部に
    出力する発振回路。
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