JPH10262968A - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JPH10262968A
JPH10262968A JP9091357A JP9135797A JPH10262968A JP H10262968 A JPH10262968 A JP H10262968A JP 9091357 A JP9091357 A JP 9091357A JP 9135797 A JP9135797 A JP 9135797A JP H10262968 A JPH10262968 A JP H10262968A
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ground
signal
wiring board
line
electrode
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Yukio Ito
由喜男 伊藤
Yutaka Sato
佐藤  裕
Takaya Osawa
孝也 大澤
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各振動素子間の電気的クロストークが小さい
電子走査用アレイ型超音波探触子を実現する。 【解決手段】 圧電振動子2を、その裏面の一端で切欠
部L2により信号電極6とグランド電極7とを分離する
構造とし、信号線9およびグランド線8が絶縁体をはさ
んで形成された配線板10の該信号線9とグランド線8
の先端を、前記圧電振動子2の切欠部L2に対応する信
号電極6とグランド電極7の部分T1,T2にそれぞれ
電気的に接続する。配線板10はグランド電極8と信号
線9が一体構成のマイクロストリップ線路構成となり、
信号線間の電気的クロストークが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を用いて被
検体内を画像として描出する超音波装置の分野で用いら
れる超音波探触子に係り、特に電気的クロストーク等を
軽減して良好な超音波画像を得るための技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】医療画像診断に用いられる超音波診断装
置は超音波パルス反射法を用いて、生体の軟部組織の断
層像や生成内を流れる血流像等をほぼリアルタイムでモ
ニタに表示して観察でき、また放射線被爆のようなもの
もなく安全性が高いとされ、さらに小型で安価なことも
あって、広く医療の分野で利用されている。かかる超音
波診断装置では、被検体内への超音波の送信と被検体内
からのエコー信号の受信のために超音波探触子を用い
る。
【0003】超音波探触子の基本構成は一般に、圧電振
動子の背面に吸音材,超音波の放射面に音響整合層を設
けたものから形成されている。電子走査型の超音波装置
に用いられる探触子は、通常細長い短冊状の振動子が多
数配列されたものからなっている。この細長い短冊状の
振動子の複数個を一群として、その一群の中の各振動子
をそれぞれ所定の遅延時間を与えて駆動する。これによ
り、探触子から被検体内の所定深度及び所定方向へ、収
束する超音波ビームを送信する。また、受信時にも各振
動子へ時間とともに変化する遅延時間を与えて所定方向
から超音波ビームを受信する。そして、前記送受信の超
音波ビームを振動子の配列方向に移動して、被検体内を
走査することにより、超音波画像データを得る。
【0004】上記走査により良好な超音波画像を得るに
は、超音波ビームの走査範囲全体にわたり、超音波ビー
ムの指向性が優れ、かつ細い超音波ビームが形成される
必要がある。このためには、配列振動子の振動子間での
電気的クロストークが小さく、高S/N化が重要であ
る。
【0005】一般に超音波探触子では、振動子の裏面の
電極に信号を印加し、超音波放射面,即ち表面の電極を
グランドし、電磁的にはシールド電極として使用するの
が通常である。複数個の振動子を配列したアレイ型超音
波探触子においては、各微細振動子素子の裏面電極に各
々信号を印加するために配線板を接続し、各々の素子間
は絶縁され、電気的クロストークが小さいことが要求さ
れる。一方、超音波放射面の表面電極はすべて共通グラ
ンドにおとす構成になっている。従来、このような電極
構成にするために、信号印加用の配線板と共通グランド
用の引出し線あるいは板を別々に振動子に接続する方法
がとられている。また、この配線板と超音波装置本体と
は同軸ケーブルによりつながれるが、配線板と同軸ケー
ブル間はコネクタによって接続されている。この場合、
従来は、コネクタのレセタクルと接続される配線板のピ
ンパターンは隣接した信号ピンより構成されることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の超音波探触
子には次のような欠点があった。配線板には、振動子に
接続される信号線のみが配線されているために、信号が
印加されると、信号線間に電界が生じ、電気的なクロス
トークの発生は免れなかった。また、共通グランドの引
出し線は細い銅線よりなっているためにグランドが弱
く、それによっても振動子素子間の電気的クロストーク
が発生した。さらに、コネクタは信号ピンのみが隣接し
た構成になっているために、その間でもクロストークが
発生した。
【0007】本発明の目的は、複数個の振動子を配列し
た電子走査用アレイ型探触子等において、上記従来の欠
点を除去した超音波探触子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波探触子
は、信号線電極およびグランド電極を分離する少なくと
も一つの切欠部を下面の一端に設けた圧電振動子と、信
号線およびグランド線が絶縁体をはさんで形成された配
線板とを具備し、前記圧電振動子の前記切欠部に対応す
る信号電極およびグランド電極の部分に、前記配線板の
信号線およびグランド線の先端を電気的に接続してなる
ことを特徴とする。
【0009】また、配線板は、絶縁体の上面に一定ピッ
チで信号線を形成し、該絶縁板の下面に全面銅はくの第
一のグランド線を形成し、さらに前記絶縁体の上面の前
記信号線の間に第二のグランド線を形成し、第一のグラ
ンド線と前記第二のグランド線とをスルーホールで接続
してなることを特徴とする。
【0010】また、配線板は、絶縁板の内部に一定ピッ
チで信号線を埋設し、該絶縁板の上下両面に全面銅はく
の第一および第二のグランド線を形成し、該第一および
第二のグランド線をスルーホールで接続してなることを
特徴とする。さらに、配線板の後端部の一方の面に信号
ピンを設け、該信号ピンに配線板に形成された信号線を
接続するとともに、前記信号ピンの間にグランドピンを
設け、該グランドピンと配線板の他方の面に形成された
グランド線とをスルーホールで接続したことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態としての
いくつかの実施例について図面を用いて説明する。図1
は本発明の超音波探触子の第一の実施例で、ケースをと
りはずした状態の内部構造を構成要素の一部を切断して
示した図、図2はその主要部を拡大して示した断面図で
ある。
【0012】図1において、1は吸音材で、例えばバリ
ウムフェライトの粉末をゴムに混入し固めたもの、2は
吸音材1の上に接着剤を用いて固着された圧電振動子
で、例えばPZT圧電セラミックと、その上方向と下方
向の2面及び両側面に焼き付けまたは印刷技術を用いて
形成された電極とからなる。圧電振動子2は、図1のよ
うに、その横断面が矩形をしている短冊状の振動子素子
をそれぞれ所定の間隔をおいて配列した構成となってい
る。3は第1音響整合層、4は第2音響整合層で、それ
ぞれ振動子2の長さと同じ長さを有し、例えば、第1音
響整合層3はタングステン粉末を混入したエポキシ樹脂
の成形材からなり、第2音響整合層4はポリウレタン系
樹脂の成形材からなり、各々の材料の超音波伝播速度か
ら決まる波長(λ)の1/4の厚みに形成されている。
5は音響レンズで、第2音響整合層4の上に接着剤で接
着され、圧電振動子2から送信された超音波を振動子の
配列方向と直交する面内(配列振動子の短軸方向)にて
超音波をある深さに収束するものである。これらの構成
は、従来の超波探触子と基本的に同様である。
【0013】次に、本実施例の特徴的構成について図2
を用いて詳述する。圧電振動子2に設けられた電極は、
二つの切欠部L1およびL2により分離されて、その上
面すなわち超音波放射面に設けたグランド電極7と、裏
面すなわち吸音材1と対接する面に設けた信号電極6と
からなっている。ここで、グランド電極7は、振動子2
の上面に設けた切欠部L1から側面を通じ、裏面の一端
に設けた切欠部L2に対応する部分(これを端子T1と
する)までまわり込むように形成する。一方、信号電極
6は、圧電振動子2の裏面の該切欠部L2に対応する部
分(これを端子T2とする)でグランド電極7と分離配
置され、振動子2の切欠部L1まで表面に逆にまわり込
むように形成する。10は信号線9とグランド線8とを
有するフレキシブル配線板であり、この配線板10のグ
ランド線8の先端がグランド電極7の端子T1に接続さ
れ、信号線9の先端が信号電極6の端子T2に接続され
る。なお、本超音波探触子の製造方法については後述す
る。
【0014】本実施例では、振動子2の裏面の一端で信
号電極6とグランド電極7を対向配置することで、配線
板10として、信号線9とグランド線8が一体構成でグ
ランドが全面ベタの上に信号線が配置された、いわゆる
マイクロストリップ線路のフレキシブル配線板が使用で
きるため、信号線間の電気的クロストークを小さくする
ことができる。
【0015】図3は本発明の超音波探触子の第二の実施
例の主要部の断面図を示すものであって、全体の構成は
第一の実施例と基本的に同じ構成をとっている。第一の
実施例と異なる点は、圧電振動子が二層のPZTセラミ
ックからなり、内部電極を有する二層振動子2から構成
されていることにある。この場合の信号電極とグランド
電極は、三つの切欠部L1,L2,L3により分離さ
れ、振動子2の表面と裏面の両面がグランド電極7にな
り、内部電極が信号電極6となる。信号電極6は、振動
子の表面と裏面まで側面を通じてまわり込むように形成
され、特に振動子2の裏面の一端では切欠部L2により
グランド電極7と分離されている。この切欠部L2に対
応するグランド電極7および信号電極6の部分を、それ
ぞれ、端子T1およびT2とし、これら端子T1および
T2に配線板10のグランド線8の先端および信号線9
の先端が接続される。
【0016】本実施例では、配線板10は、グランド線
用の全面導体と絶縁層(ポリイミド等)をはさんでその
上に形成された信号線路からなった、いわゆるマイクロ
ストリップ線路を有する配線板が用いられる。この場合
も、配線板裏面の全面導体によりグランドにおとすこと
ができるために、信号配線間のクロストークを低減させ
られる。また、グランドを大面積の導体により形成する
ことができるため、グランド線を通じたクロストークも
抑制される。
【0017】図4は、本発明の超音波探触子のさらに第
三の実施例の主要部の断面図を示すもので、本実施例
も、全体の構成は前述の二つの実施例と基本的には同じ
である。異なる点は圧電振動子2として三層のPZTセ
ラミックスからなる積層圧電体を用いている点にある。
この三層振動子2の信号電極とグランド電極は切欠部L
1,L2,L3,L4により分離された、振動子2の表
面がグランド電極7,振動子2の裏面が信号電極6から
なる。ここで、振動子2の裏面の一端における電極構造
は図1と同じであり、これら電極の端子T1,T2に、
配線板10のグランド線8と信号線9が接続される。本
実施例においても、第一の実施例と同様のマイクロスト
リップ線路を有するフレキシブル配線板が使用できるた
め、信号線間の電気的クロストークを小さくできる。
【0018】図5は、図2および図4に示した超音波探
触子に用いられるフレキシブル配線板10の平面図であ
り、図6はそのA−A’線上の断面図である。本実施例
は絶縁板11の上側に全面ベタの銅はくよりなるグラン
ド線8を形成し、その下側には絶縁板11’で支持され
た信号線9を設ける。信号線9の先端はグランド線8の
先端よりも長くなるようにする。そして、信号線9のピ
ッチは振動子2のピッチと一致するようにする。このよ
うな配線板10を図2および図4のように振動子2に接
続するには、まだ短冊状に切断されていない圧電振動子
2のグランド電極7の端子T1に配線板10のグランド
線8の先端を接続し、信号電極6の端子T2には配線板
10の信号線9の先端を接続する。そして、振動子2を
短冊状に切断するときに、同時に配線板10のグランド
線8および絶縁板11,11’を一定ピッチで所定の深
さCまで切断する。その結果、切断された振動子2ごと
に、配線板10のグランド線8および信号線9の先端が
分離した形で、それぞれ、グランド電極7および信号電
極6に接続されるようになる。
【0019】図7は図3の超音波探触子に用いられる配
線板10の平面図であり、図8はそのA−A’線上の断
面図である。本実施例は絶縁板11の上側に信号線9を
形成し、下側には全面ベタの銅はくよりなるグランド線
8を設ける。グランド線8の先端は信号線9の先端より
も長くするように形成する。信号線9のピッチは振動子
2のピッチと一致するようにする。振動子との接続は、
まだ切断されていない振動子2のグランド電極7の端子
T1に配線板10のグランド線8の先端を接続し、信号
電極6の端子T2には配線板10の信号線9を接続する
ことで行う。短冊状の振動子2を形成するときに、同時
に配線板10のグランド線8および絶縁板11の先端を
一定ピッチで深さCまで切断する。
【0020】図9は配線板10の他の実施例を示す平面
図であり、図10はそのA−A’線上の断面図である。
本実施例は、図5や図7に示す配線板10の信号線9の
間に第二のグランド線8’を設け、これと全面ベタの第
一のグランド線8とを多数のスルーホール12で接続し
たものである。すなわち、例えばポリイミド樹脂部材よ
りなる絶縁板11の表面に信号線9を形成し、その間に
第二のグランド線8’を設ける。絶縁板11の裏面には
全面ベタの銅はくよりなる第一のグランド線8を形成す
る。そして、これらグランド線8’とグランド線8とを
多数のスルーホール12で接続する。このように形成さ
れた配線板10は、これまで説明してきたと同様な手法
で、振動子の電極に接続され、振動子がカットされると
き、配線板の先端もカットされる。
【0021】本実施例の配線板10では、信号線9の間
にグランド線8’を挿入した構造になっている。これに
より、配線板内の信号線間の電気的クロストークをいっ
そう小さくすることができる。なお、本実施例では、直
線状の配線パターンについて説明したが、別にこれに限
るわけではなく、曲線状パターンであっても良く、その
信号線パターンの間にグランド線パターンが挿入されて
いれば良い。
【0022】図11は配線板10のさらに他の実施例を
示す平面図であり、図12はそのA−A’線上の断面
図、図13はB−B’線上の断面図である。本実施例
は、ポリイミド樹脂などよりなる絶縁板11のほぼ中央
部に短冊状の振動子のピッチと一致したピッチで信号線
9を埋め込む。そして、絶縁板11の上側と下側に、そ
れぞれ、全面ベタの銅はくよりなるグランド線8,8”
を設け、その間を多数のスルーホール12で接続する。
図12および13に示すように、信号線9の先端は絶縁
板11から露出され、振動子の信号電極と接続できるよ
うに形成される。この配線板10の振動子電極との接続
および先端部分の切断も、これまで説明してきたと同様
の手法でなされる。
【0023】本実施例の配線板10は、銅からなる信号
線9が銅箔の上下グランド8、8”にはさまれた絶縁体
ポリイミド樹脂11の中に配置されたストリップライン
型からなっている。本構成の配線板10を用いることに
より、これまで説明した配線板と同様に信号線間の電気
的クロストークを小さくすることができる。また、伝送
線路の特性インピーダンスを設計することができるた
め、インピーダンス整合がとりやすいなどの利点も有す
る。
【0024】以上の各実施例において、配線板10の振
動子電極との接続先端とは反対側の後端部において、信
号線とグランド線は、それぞれ、超音波装置本体に接続
された同軸ケーブルの信号線およびグランド線に直接接
続してもよいが、コネクタを介して同軸ケーブルに接続
するのが望しい。
【0025】図14はその実施例を説明するための接続
構成ブロック図である。図において、配線板10は、例
えば、図7および図8に示したものであって、その信号
線の先端およびグランド線の先端は、それぞれ、振動子
2の一端の信号電極およびグランド電極に接続されてい
る。配線板10の後端部において、信号線とグランド線
とは、ここでは4個のコネクタ13を介して超音波診断
装置への接続用コネクタ15に接続された同軸ケーブル
14に接続する。各々のコネクタ13はレセタクルとヘ
ッダとからなり、レセタクルは配線板10に取付けら
れ、ヘッダは同軸ケーブル14に接続されている。図1
5は一つのコネクタ13のレセタクルに接続するための
配線板10の後端部に設けられた配線パターンを示した
ものである。すなわち、配線板10の表面に信号ピン1
6を設け、これと信号線9とを接続する。信号ピン16
の間には、グランド線ピン17を設け、スルーホール1
8を介して配線板10の裏面のグランド線に接続する。
コネクタ13のレセタクルの端子は、これら信号ピン1
6およびグランドピン17に対応するように形成されて
電気的に接続される。
【0026】ここで、図5および図6に示す配線板10
の後端部に図15に示した信号ピン16およびグランド
17を設ける場合には、絶縁板11’の後端部を切り欠
き、信号線9を露出させてそこに信号ピンを設け、その
間にグランドピンを設ける。グランドピンとグランド線
との接続は前記同様にスルーホールを介してなされる。
また、図7および図8の配線板10に信号ピンおよびグ
ランドピンを設ける場合には、信号線9に対応して信号
ピンを設け、その間にグランドピンを設けて、裏面のグ
ランド線をスルーホールで接続する。図9および図10
の配線板10の後端板に信号ピンおよびグランドピンを
設ける場合には、この後端部にはグランド線8’を設け
ず、信号線9のみとし、上記と同様に信号線9と信号ピ
ンとを接続し、また、グランド線8とグランドピンとを
スルーホールで接続する。
【0027】さらに、図11〜図12の配線板10の後
端部に信号ピンおよびグランドピンを設ける場合には、
この端部には、グランド線8および上側の絶縁板11を
切り欠いた状態に形成して信号線9を露出させてそこに
信号ピンを設け、その間にグランドピンを設け、グラン
ドピンはスルーホールを介してグランド線8”と接続す
ればよい。
【0028】次に、図1および図2の実施例を参照し
て、本発明の超音波探触子の製造方法説明する。まず、
公知の手段により、セラミック粉体を焼結してPZT圧
電セラミック板を形成する(短冊状にカットされていな
い矩形状のセラミック板)。このセラミック板の全面に
スクリーン印刷手段(公知)により電極を形成して圧電
振動子とする。このとき、電極上面の片側にセラミック
板の長手方向に沿って切欠部L1を設け、また、電極下
面に同様の方向に沿って切欠部L2を設け、電極上面を
グランド電極7とし、電極下面を信号電極6とする。ま
た、グランド電極7および信号電極6の切欠部L2に対
応する部分をそれぞれの端子T1およびT2とする。次
に、図5および図6に示したような配線板10を電極に
半田づけ接続する。すなわち、配線板10の信号線9の
先端部分を信号電極6の端子T2に半田づけし、配線板
10のグランド線8の先端部分をグランド電極7の端子
T1に接続する。このように配線板10をとりつけた圧
電振動子を吸音材1の上に接着材を用いて固着する。そ
の後、圧電振動子板の前面に音響整合層3および4を接
着剤を用いて固着する。以上のようにして得た積層配置
した振動子板を配線板とともに所定ピッチでアレイ形状
に切断加工する。その結果、振動子板は短冊状に切断さ
れ、図1に示す振動子2のように加工される。さらに、
図5に示すように配線板10の先端の絶縁板11,1
1’およびグランド線8は点線で示したように深さCま
で切断され、その信号線9およびグランド線8の各々
は、それに対応する振動子2と個々に接続された状態に
なる。
【0029】以上のステップにより、図1および図2に
示した探触子が製造される。図3,図4に示す探触子は
二層および三層の振動子を用いる点に特徴があるが、そ
の製造方法は上記と同様である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、圧電振動子をその裏面の一端において信号電極
とグランド電極を分離する切欠部を設ける構造とし、該
切欠部に対応する信号電極とグランド電極の部分に、一
枚の配線板に絶縁体をはさんで形成された信号線とグラ
ンド線の先端部を電気的に接続することにより、配線板
が信号線とグランド線が一体構成のいわゆるマイクロス
トリップ線路型あるいはストリップライン型構成とな
り、信号線間の電気的クロストークを低減できる。そし
て、このクロストークの低減により、S/Nの良好な特
性を有する超音波探触子を提供することができる。
【0031】また、請求項2の発明によれば、配線板上
の信号線の間にもグランド線を設けたので、信号線間に
発生するクロストロークをさらに低減させることができ
る。また、請求項3の発明によれば、配線板を、絶縁体
の内部の中央部に信号線を埋設し、絶縁板の上下面全面
を銅はくよりなるグランド線とする構造としたので、特
性インピーダンスの調整が可能で、インピーダンス整合
をとることができるため、信号線間に発生するクロスト
ークをさらに低減させることができる。
【0032】さらに、請求項4の発明によれば、配線板
の後端部に設けた信号ピンの間にグランドピンを設け、
このグランドピンと配線板の全面銅はくとをスルーホー
ルで接続したので、信号ピン間に発生するクロストーク
も低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波探触子の第一の実施例の一部を
断面で示した斜視図である。
【図2】図1の主要部の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の超音波探触子の第二の実施例の主要部
の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の超音波探触子の第三の実施例の主要部
の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の超音波探触子で用いられる配線板の一
実施例の平面図である。
【図6】図5のA−A′線上の断面図である。
【図7】本発明の超音波探触子で用いられる配線板の他
の実施例の平面図である。
【図8】図7のA−A′線上の断面図である。
【図9】本発明の超音波探触子で用いられる配線板の他
の実施例を示す平面図である。
【図10】図9のA−A′線上の断面図である。
【図11】本発明の超音波探触子で用いられる配線板の
さらに他の実施例を示す平面図である。
【図12】図11のA−A′線上の断面図である。
【図13】図11のB−B′線上の断面図である。
【図14】本発明の超音波探触子で用いられる配線板と
同軸ケーブルとの接続を説明するためのブロック図であ
る。
【図15】本発明の超音波探触子で用いられる配線板の
ケーブル接続用コネクタ部の配線パターンの一部を示す
図である。
【符号の説明】
1 吸音材 2 圧電振動子 3 第1音響整合層 4 第2音響整合層 5 音響レンズ 6 信号電極 7 グランド電極 8 グランド線 9 信号線 10 配線板 11 絶縁板 12 スルーホール 16 信号ピン 17 グランドピン 18 スルーホール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧電振動子を配列した超音波探触
    子において、信号線電極およびグランド電極を分離する
    少なくとも一つの切欠部を下面の一端に設けた圧電振動
    子と、信号線およびグランド線が絶縁体をはさんで形成
    された配線板とを具備し、前記圧電振動子の前記切欠部
    に対応する信号電極およびグランド電極の部分に、前記
    配線板の信号線およびグランド線の先端を電気的に接続
    してなることを特徴とする超音波探触子。
  2. 【請求項2】 配線板は、絶縁体の上面に一定ピッチで
    信号線を形成し、該絶縁板の下面に全面銅はくの第一の
    グランド線を形成し、さらに前記絶縁体の上面の前記信
    号線の間に第二のグランド線を形成し、第一のグランド
    線と前記第二のグランド線とをスルーホールで接続して
    なることを特徴とする請求項1記載の超音波探触子。
  3. 【請求項3】 配線板は、絶縁板の内部に一定ピッチで
    信号線を埋設し、該絶縁板の上下両面に全面銅はくの第
    一および第二のグランド線を形成し、該第一および第二
    のグランド線をスルーホールで接続してなることを特徴
    とする請求項1記載の超音波探触子。
  4. 【請求項4】 配線板の後端部の一方の面に信号ピンを
    設け、該信号ピンに配線板に形成された信号線を接続す
    るとともに、前記信号ピンの間にグランドピンを設け、
    該グランドピンと配線板の他方の面に形成されたグラン
    ド線とをスルーホールで接続したことを特徴とする請求
    項1,2または3記載の超音波探触子。
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