JPH1026332A - 廃酸スカムの処理法 - Google Patents

廃酸スカムの処理法

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JPH1026332A
JPH1026332A JP18086296A JP18086296A JPH1026332A JP H1026332 A JPH1026332 A JP H1026332A JP 18086296 A JP18086296 A JP 18086296A JP 18086296 A JP18086296 A JP 18086296A JP H1026332 A JPH1026332 A JP H1026332A
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scum
waste
acid
acid scum
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JP18086296A
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Hitoshi Ota
等 太田
Shigeru Kurihara
茂 栗原
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石油化学の反応工程等で副生する廃酸液中に
析出し浮揚する有機物含有廃酸スカムの処理方法を提供
する。 【解決手段】廃酸スカムにアルキルアルコール水溶液ま
たは硫酸水溶液を添加混合して、流動性の液状物とな
し、焼却する。 【効果】廃酸スカムが流動性の十分な液状物となり、析
出物を生じさせることなく、焼却炉への供給が容易にな
り、焼却炉内で容易に液状噴霧でき、燃焼性が充分であ
り、また廃酸スカムの燃焼ガスから熱を回収することが
でき、燃焼ガスから硫酸を回収することができ、放出排
ガス中は大気汚染の影響が極めて少なくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油化学の反応工
程等で副生する廃酸液中に析出し浮揚する有機物を含む
粘着状の油状若しくは塊状の廃酸スカムの処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】石油化学の反応工程等で副生する廃酸中
に析出し浮揚する有機物を含む廃酸スカムは粘着性と腐
食性を持つため取り扱いが困難である。廃酸スカム中の
有機物は、燃焼時の発熱エネルギーを有している。従
来、廃酸スカムは海洋等に投棄する方法が知られてい
る。しかし、海洋等への廃酸スカムの廃棄は環境への悪
影響を及ぼす欠点があった。
【0003】他方、廃酸スカムは、焼却炉による単独燃
焼あるいは他の廃棄汚泥等の焼却物との混焼により焼却
処理する方法が知られている。この方法において、廃酸
スカムはその粘着性の故に焼却炉中への供給は著しく困
難であり、またその腐食性の故に、供給装置および焼却
炉の材質にはハステロイ等の高級材料の使用が必要とな
り設備費がかさみ、耐用年数も短いものとなる。さら
に、スカムの焼却炉内での燃焼性は悪く、かなり困難で
あることが知られている。このような廃酸スカムを中和
する目的で苛性ソーダ等を添加混合して液状物とし、こ
れをバーナーで焼却炉中に噴射させて燃焼させる場合、
液状物中に固形物が析出して、バ−ナ−のノズルを目詰
まりさせる、また、好ましくない灰が炉内に形成され、
炉壁を損傷する等の欠点がある。更に、液状物に含有す
るナトリウム成分が炉壁煉瓦または鋳物材料に悪影響を
与え、炉壁を著しく損傷するので好ましい方法ではな
い。廃酸スカムは燃焼性の悪さを幾分でも解消するた
め、他の可焼性焼却物に少量づつ混合して焼却させるこ
とが一番適当な方法であるが、廃酸スカムに含まれてい
る有機酸または無機酸は、燃焼排ガス中に含まれて大気
汚染の公害物質となる。
【0004】また、従来廃酸スカムの処理方法として、
廃酸スカムを分離採取しこれに消石灰を添加混練して、
含有酸分を中和するとともにその粘着性を失わせて流動
性の塊状物となし、焼却することを特徴とする方法(特
公昭56−18848号公報)も知られているが、この
方法は廃酸スカムが流動性が不十分な塊状物であり焼却
炉に液状に噴霧できないため、燃焼性が充分でなく、ま
た焼却炉への廃酸スカムの供給装置が複雑である。廃酸
スカムの燃焼性が悪い結果、未燃焼の廃酸および有機物
が燃焼ガスから熱回収を行う熱回収設備の伝熱面に付着
し汚すため実際的に熱回収できず、焼却廃酸スカム中の
有機物のもつ発熱エネルギーは回収利用できない。さら
に、廃酸スカムに含まれている有機酸または無機酸は、
燃焼排ガス中に含まれて大気汚染の公害物質となる欠点
があり、工業的に有利な方法では無かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、石油化学の
反応工程等で副生する廃酸液中に析出し浮揚する有機物
を含む廃酸スカムを処理する際に、廃酸スカムが流動性
の十分な液状物とし、析出物を生じさせることなく、焼
却炉で液状噴霧でき、燃焼性が充分であり、また焼却炉
への廃酸スカムの供給装置が簡単であり、さらには焼却
廃酸スカム中の有機物のもつ発熱エネルギーを燃焼ガス
から熱回収設備を用いて熱回収設備の伝熱面を汚すこと
無く、熱回収して有効利用することができ、廃酸スカム
に含まれている有機酸または無機酸は、燃焼排ガスから
硫酸製造設備により硫酸として回収して有効利用でき、
硫酸回収後の排ガスは大気汚染の影響が極めて少ないこ
とを全て同時に満足させる工業的方法を提供する事を課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するための研究を重ねた結果、石油化学の反応工
程等で副生する廃酸液中に析出し浮揚する、粘着性の油
状若しくは塊状の有機物含有廃酸スカムの処理におい
て、該廃酸スカムを分離採取し、これに炭素数1〜24
のアルキルアルコール水溶液または硫酸水溶液を添加混
合して、廃酸スカムの粘着性を失わせて流動性の液状物
となし焼却しすることを特徴とする廃酸スカムの処理方
法により、焼却して廃酸スカムの燃焼ガスから熱回収を
行い、焼却した廃酸スカム中の硫黄分を硫酸として回収
することを特徴とする廃酸スカムの処理方法により、該
課題が全て同時に解決できることを見いだし本発明に到
達した。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける石油化学の反応工程とは、たとえばメタクリル酸
メチルを製造する時の反応工程を意味する。メタクリル
酸メチルの製造方法は青酸とアセトンを原料とし、先ず
アセトンシアンヒドリンを製造したのち、濃硫酸により
アミド化し、さらにメタノールと反応させてエステル化
し、これを精製してメタクリル酸メチルを得るものであ
る。本発明における廃酸液または廃酸とは、このエステ
ル化工程で粗メタクリル酸メチルと分離され系外に取り
出される廃液を意味する。この廃酸は副生成物である硫
酸水素アンモニウム(NH4HSO4)、硫酸(H2SO
4)の他に水と種種雑多な未反応並びに副生の有機物を
含有している。これらの含有量は凡そ次の通りである。 この有機物に関しては、分析の結果、アセトン、メタノ
ール、メタクリル酸メチル、ジメチルエーテル、α−ヒ
ドロキシイソ酪酸などが検出され、また多種類ののポリ
マー、ダイマーが確認される。しかしながら、その詳細
は大半が未確認の有機物化合物である。これらの有機物
化合物は沸点が水より高いため蒸留によって硫酸水素ア
ンモニウム、硫酸を主成分とする液と分離することはで
きず、赤紫色を呈して強酸性である。
【0008】本発明における廃酸スカムとは、石油化学
の反応工程で副生する廃酸液中に析出し浮遊する、粘着
性の油状若しくは塊状の浮き滓を意味する。廃酸スカム
は、重硫安、硫酸、水、メタノ−ル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸ジメチル、その他有機
物等からなる。ここで、その他有機物とは未確認の有機
物化合物である。
【0009】本発明における炭素数1〜24のアルキル
アルコールとは、例えばメタノール、エタノール、プロ
ピルアルコール等を意味し、中でもメタノールが好まし
い。廃酸スカムは含有する有機物により粘着性を有し、
焼却炉への供給は困難であり、また焼却炉内の燃焼性は
悪い。廃酸スカムの燃焼性が悪い結果、未燃焼の廃酸お
よび有機物が燃焼ガスから熱回収を行う熱回収設備の伝
熱面に付着し汚すため実際的に熱回収できず、焼却廃酸
スカム中の有機物のもつ発熱エネルギーは回収利用でき
ない。その燃焼性廃酸スカムは含有する有機酸または無
機酸により腐食性を有し、供給装置および焼却炉の材質
にハステロイ等の高級材料の使用が必要となり設備費が
かさみ、耐用年数も短いものとなる。また廃酸スカムは
含まれている有機酸または無機酸は、燃焼排ガス中に含
まれて大気汚染の公害物質となる欠点がある。
【0010】本発明の浮揚廃酸スカムの好適な分離採取
方法の1例を示すと、浮揚廃酸スカムをスカムスキーマ
ーで廃酸表面から掬い落として、スカムタンクに入れ、
このタンクの液面上部の廃酸スカムを溢流させ、タンク
の底から廃酸を抜き出すように比重差を利用して廃酸ス
カムを廃液から分離するのが簡単で実用的である。分離
採取の態様はこの他にも種々考えられる。
【0011】次に、スカムタンク内で、分離採取した廃
酸スカムにアルキルアルコール水溶液を添加混合する
が、このアルキルアルコール水溶液中のアルキルアルコ
ール濃度は、廃酸スカムを流動性の液状物となし、か
つ、溶解しない固形物を析出させないためには20〜6
0重量%の範囲が好ましい。該溶解しない固形物は廃酸
スカム中の硫安であり、アルコ−ル濃度が60重量%以
上で析出しやすい。
【0012】また、廃酸スカム中の有機物をアルキルア
ルコールに溶解して廃酸スカムの粘着性を失わせて流動
性の液状物となすためには、アルキルアルコール水溶液
の添加量は廃酸スカム量に対して0.5重量比以上が好
ましいが、経済性の観点から添加するアルキルアルコー
ル量を最小に抑えるためには0.5〜2重量比の範囲が
より好ましい。
【0013】廃酸スカムを流動性の液状物にするための
別の方法として、アルキルアルコ−ルのかわりに硫酸を
用いる方法が挙げられるが、この場合は、廃酸スカム中
の有機物を硫酸に溶解して廃酸スカムの粘着性を失わ
せ、固形物を析出させず、流動性の液状物となすために
は、硫酸水溶液の添加量は廃酸スカム量に対して1重量
比以上が好ましい。また、硫酸水溶液中の硫酸濃度は特
に限定されない。
【0014】次に、アルキルアルコール水溶液または硫
酸水溶液を添加混合した廃酸スカム混合液を直接ポンプ
により焼却炉に供給投入する。アルキルアルコール水溶
液を用いた場合は、この廃酸スカム混合液を1時間以上
静置すると上下2層に分離し、上層は廃酸スカム中に含
まれるほとんどの有機物が、添加したアルキルアルコー
ルの一部に溶解して分配され、粘着性を失なった流動性
の十分な、固形物の析出のない液状物となる為、この上
層の廃酸スカムとアルキルアルコール混合液を、ポンプ
により焼却炉に供給投入してもよい。一方、下層は廃酸
スカム中に含まれる大部分の酸分、一部分の水分、およ
び添加アルキルアルコール水溶液中のアルキルアルコー
ルの一部分と水分のほとんどが分配され、アルキルアル
コール以外の有機物をほとんど含まない廃酸液であり、
スカムタンクの底部から抜き出され、廃酸およびアルキ
ルアルコールが回収できる。以上の如く廃酸スカムとア
ルキルアルコール水溶液の混合液を静置した後2層分離
し、上層液を焼却する方法においては、廃酸スカム中に
含まれる大部分の酸分と一部分の水分が、添加したアル
キルアルコール水溶液中のアルキルアルコールの一部分
と大半の水はと共に下層液に分配されることから、焼却
処理する廃酸スカム量を大幅に削減でき、廃酸スカムの
燃焼時に供給する助燃剤量を削減できる利点がある。
【0015】本発明の廃酸スカムの焼却は焼却炉により
行われるが、焼却炉に特に制限はない。燃焼条件として
は、焼却炉内圧力−1〜5kg/cm2G、焼却炉内温
度800〜1500℃の範囲で選択される。廃酸スカム
焼却後に熱回収設備により通常高温高圧の水蒸気として
熱の回収が行われるが、熱回収設備に特に制限はない。
【0016】本発明の廃酸スカムの焼却時に発生する燃
焼ガスからの硫酸の回収は、燃焼ガス中の二酸化硫黄ガ
スを触媒により酸化して三酸化硫黄ガスとし(反応は2
SO 2+O2→2SO3)、これを燃焼ガス中の水分と凝
縮するか又は硫酸水溶液に吸収させることにより硫酸を
回収する(反応はSO3+H2O→H2SO4)方法により
行われる。ここで、二酸化硫黄ガスの酸化には、五酸化
バナジウム、白金等の触媒を用いることができる。
【0017】次に添付図面に従って、本発明方法の好適
な実施態様を説明する。図1は本発明方法を実施するた
めの装置の1例を示す説明図である。反応工程から副生
排出される有機物および廃酸スカムを含む廃酸液2を廃
酸保持槽1に一定時間滞留させると、廃酸液と廃酸スカ
ムは比重差で廃酸の表面に油状および塊状の廃酸スカム
3が析出浮揚して上下層に分離する。下層の廃酸液2は
抜き出し口4から抜き出して回収し、上層の廃酸スカム
3はスカムスキーマー5を一定速度で動かして廃酸表面
から掬い落とすか若しくは溢流により、スカムタンク6
に導入する。一方、定量制御弁7を用いてアルキルアル
コール水溶液または硫酸水溶液を廃酸スカム供給量に対
し定量供給混入させ、適当な滞留時間で廃酸スカムとア
ルキルアルコール水溶液または硫酸水溶液を一定時間攪
拌機8を用いて攪拌混合させる、この時廃酸スカムとア
ルキルアルコール水溶液または硫酸水溶液の混合液は、
粘着性を失い液状噴霧に十分な流動性を持つ。次にこの
廃酸スカムとアルキルアルコール水溶液の混合液は、ス
カムタンク6からポンプ12で抜き出され、その後定量
制御弁13により廃液バーナー14に導入され焼却炉1
5内に噴霧され完全に燃焼処理される。一方、攪拌後の
廃酸スカムとアルキルアルコール水溶液の混合液を一定
時間静置し、廃酸スカムとアルキルアルコール水溶液の
混合液を上下2層に分離させる。この時、廃酸スカム中
の有機物は添加したアルキルアルコールの一部に溶解し
上層10のアルキルアルコール層に分配され、上層10
の液は粘着性を失い液状噴霧に十分な流動性を持つ。次
にこの上層10の液は、スカムタンク6からポンプ12
で抜き出され、その後定量制御弁13により廃液バーナ
ー14に導入され焼却炉15内に噴霧され完全に燃焼処
理される。下層11はほとんどの有機物を除いた廃酸の
液であり、添加したアルキルアルコールおよび水を含
む。この下層11の液は抜き出し口9より抜き出して廃
酸およびメタノールを回収する。廃酸スカムの燃焼ガス
は廃熱ボイラー16により熱回収されて、廃酸スカムお
よびアルキルアルコールの発熱エネルギーは熱回収され
蒸気等として有効利用できる。熱回収された廃酸スカム
の燃焼ガスには廃酸の有機酸または無機酸の燃焼から生
ずる二酸化硫黄および三酸化硫黄が含まれており、熱回
収後廃酸スカムの燃焼ガスは硫酸製造設備17に導入さ
れて、廃酸スカムの燃焼ガス中の硫黄分は硫酸18とし
て回収され有効利用される。硫酸プラントの排ガス19
はほとんど大気汚染の公害物質である二酸化硫黄および
三酸化硫黄を含まず無公害化されている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいてさらに詳細に説明する。
【0019】
【実施例1】メタクリル酸メチル製造工程において副生
する廃酸液中に析出し浮揚する廃スカム100gを20
0mlビーカーに採取し、これに対しメタノール濃度2
5〜70重量%のメタノール水溶液60〜130gを添
加混合して10分間攪拌して25℃における混合液の溶
解性、析出物の有無、粘度、比重を測定した。粘度はビ
スメトロン回転粘度計により測定した。測定結果を表1
に示す。
【0020】該混合液を1分間当たり20gの割合で、
外部を電気炉で加熱した内径25.4mm、長さ500
mmの石英管内の廃液バーナーに供給し、液状噴霧して
焼却炉内温度1050℃、炉内圧力0mmH2Oで焼却
した。その結果、廃酸スカムは焼却炉で完全に燃焼され
た。
【0021】
【実施例2】メタクリル酸メチル製造工程において副生
する廃酸液中に析出し浮揚する廃酸スカム450gを1
000mlビーカーに採取し、これに対しメタノール濃
度25重量%のメタノール水溶液189gを添加混合し
て10分間攪拌して、1時間静置後上下2層分離した各
層の組成の分析結果を表2に示す。25℃における上下
層の液の溶解性、析出物の有無、粘度、比重を実施例1
と同様に測定した。測定結果を表3に示す。
【0022】該上層液を実施例1と同様の燃焼装置で焼
却した。その結果、廃酸スカムは焼却炉で完全に燃焼さ
れた。
【0023】
【実施例3】メタクリル酸メチル製造工程において副生
する廃酸液中に析出して浮揚する廃酸スカム100gを
200mlビーカーに採取し、これに対し硫酸濃度93
重量%の硫酸水溶液67〜200gを添加混合して10
分間攪拌して、25℃における混合液の溶解性、析出物
の有無、粘度、比重を実施例1と同様に測定した。測定
結果を表4に示す。
【0024】該混合液を実施例1と同様の燃焼装置で焼
却した。その結果、廃酸スカムは焼却炉で完全に燃焼さ
れた。
【0025】
【実施例4】メタクリル酸メチル製造工程において副生
する廃酸液中に析出し浮揚する廃酸スカム1000kg
を図1に示す装置で溢流によりスカムタンクに導入し、
メタノール濃度40重量%のメタノール水溶液を200
0kg添加して1時間攪拌混合させ、スカムタンクの底
部からポンプにより抜き出し、1時間当たり500kg
の割合で焼却炉内の廃液バーナーに供給し、液状噴霧し
て焼却炉内温度1050℃、炉内圧力0mmH2Oで焼
却した。燃焼ガスは廃熱ボイラーで熱回収された後、硫
酸回収設備に供給し処理された。
【0026】その結果、廃酸スカムは焼却炉で完全に燃
焼され、廃熱ボイラーで伝熱面を汚すこと無く高温高圧
の水蒸気として熱回収され、硫酸製造設備で濃硫酸が回
収され、硫酸製造設備からの排出ガスは公害物質をほと
んど含まず、本廃酸スカムの処理は何ら問題は生じなか
った。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】本発明の廃酸スカムの処理方法によれ
ば、石油化学の反応工程等で副生する有機物を含む廃酸
中に析出し浮揚する廃酸スカムを処理する際に、廃酸ス
カムが流動性の十分な液状物とし、析出物を生じさせる
ことなく、焼却炉で液状噴霧でき、燃焼性が充分であ
り、また焼却炉への廃酸スカムの供給装置が簡単であ
り、さらには焼却廃酸スカム中有機物のもつ発熱エネル
ギーを燃焼ガスから熱回収設備を用いて熱回収設備の伝
熱面を汚すこと無く、熱回収して有効利用することがで
き、廃酸スカムに含まれている廃酸の有機酸または無機
酸は、燃焼ガスから硫酸製造設備により硫酸として回収
して有効利用でき、硫酸回収設備の排ガスは大気汚染の
影響が極めて少ないことを全て同時に満足させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置の1例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 廃酸保持槽 2 廃酸 3 廃酸スカム 4 抜き出し口 5 スカムスキーマー 6 スカムタンク 7 定量制御弁 8 攪拌機 9 抜き出し口 10 上層 11 下層 12 ポンプ 13 定量制御弁 14 廃酸バ−ナ− 15 焼却炉 16 廃熱ボイラー 17 硫酸製造設備 18 硫酸 19 排ガス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油化学の反応工程で副生する有機物を
    含む廃酸液中に析出し浮遊する、粘着性の油状若しくは
    塊状の廃酸スカムの処理において、該廃酸スカムを分離
    採取し、これに炭素数1〜24のアルキルアルコール水
    溶液または硫酸水溶液を添加混合して流動性の液状物と
    なし、得られた流動性の液状物を焼却することを特徴と
    する廃酸スカムの処理方法。
  2. 【請求項2】 石油化学の反応工程で副生する有機物を
    含む廃酸液中に析出し浮遊する、粘着性の油状若しくは
    塊状の廃酸スカムの処理において、該廃酸スカムを分離
    採取し、これに炭素数1〜24のアルキルアルコール水
    溶液を添加混合し、静置後上下層に2層分離させ、得ら
    れた上層液を焼却し、下層の廃酸および該アルキルアル
    コールを回収することを特徴とする廃酸スカムの処理方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の廃酸スカムの焼
    却時において、発生する燃焼ガスから該廃酸スカム中に
    含まれる有機物の有する発熱エネルギーを熱回収設備に
    より回収することを特徴とする請求項1または2記載の
    廃酸スカムの処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の廃酸ス
    カムの焼却時において、発生する燃焼ガス中の二酸化硫
    黄ガスを酸化して三酸化硫黄ガスとし、これを燃焼ガス
    中の水分と凝縮するか又は硫酸水溶液に吸収させること
    により硫酸を回収することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の廃酸スカムの処理方法。
JP18086296A 1996-07-10 1996-07-10 廃酸スカムの処理法 Withdrawn JPH1026332A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115095869A (zh) * 2022-06-21 2022-09-23 中冶焦耐(大连)工程技术有限公司 一种对氨废渣焚烧处理工艺及系统
CN116236801A (zh) * 2023-04-05 2023-06-09 扬州大学 一种自循环持续分离回收烷基化废酸可燃组分与氮磷组分的装置及其工艺

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