JPH10264667A - ドライブピニオン軸のシム厚決定方法及び装置 - Google Patents

ドライブピニオン軸のシム厚決定方法及び装置

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JPH10264667A
JPH10264667A JP9075719A JP7571997A JPH10264667A JP H10264667 A JPH10264667 A JP H10264667A JP 9075719 A JP9075719 A JP 9075719A JP 7571997 A JP7571997 A JP 7571997A JP H10264667 A JPH10264667 A JP H10264667A
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JP
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shim thickness
shim
press
pinion shaft
drive pinion
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JP9075719A
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English (en)
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Katsumi Tsukui
勝巳 津久井
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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    • F16C25/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
    • F16C25/06Ball or roller bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブピニオン軸の軸方向締付けトルクを
調整するシムのシム厚を決定する作業精度及び作業性の
向上を図る。 【解決手段】 先ず、前部及び後部テーパーローラベア
リング3及び4、スリーブ5の軸方向の長さB、C、D
と、これらを重ね合わせた全寸Aとを夫々測定した後、
ドライブピニオン軸1のピニオン軸前部1Cに前部テー
パーローラベアリング3を圧入嵌合した状態で、ピニオ
ン軸後部1Dの外径Do 及び後部テーパーローラーベア
リング4の内径Di を夫々エアマイクロメータ30a,
30bで測定する。次に、外径Do 及び内径Di より圧
入寸法Do −Di を算出し、圧入寸法に基づいてマップ
を参照して後部テーパーローラベアリング4の軸方向の
伸び量を推測する。そして、測定された長さA〜D及び
推測された伸び量に基づきシム厚Tを次式によって算出
する。 T=A−(B+C+D)+伸び量

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の変速機、減
速機等におけるテーパーローラベアリングにより軸支さ
れるドライブピニオン軸の軸方向締付けトルク調整用シ
ムのシム厚を決定する方法及び装置に関し、特に、シム
厚の選定の作業性向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の終減速機(別称ファイナルドライ
ブ)のドライブピニオン軸は図7に示すように成形、組
付けられている。なお、説明の便宜上、図における右側
を前部、左側を後部と称することとする。ドライブピニ
オン軸1は、前部に傘歯車からなるピニオン部1Aを有
し、図示しない推進軸からの駆動トルクをフランジ8か
ら受けてリングギヤ11に伝達している。ピニオン部1
Aの前部は、ピニオン支持ベアリング2で支持され、ピ
ニオン部1Aの後部は、それぞれのアウターレースをリ
テーナー9に固定された前部テーパーローラベアリング
(以下、前部テーパーベアリングと略記する。)3及び
後部テーパーローラベアリング(以下、後部テーパーベ
アリングと略記する。)4で軸支されている。そして、
前記前部テーパーベアリング3及び後部テーパーベアリ
ング4との間にさい頭円錐筒状のスペーサ5とシム6が
挿入されている。
【0003】ところで、前部テーパーベアリング3及び
後部テーパーベアリング4を適正に組付けるために、従
来、次のような要領でシム6のシム厚を決定していた。
即ち、図8に示すように、リテーナー9の内周に前部及
び後部テーパーベアリング3、4をそれぞれ取付け、そ
の間にスリーブ5を挿入して軸方向寸法の全寸aを測定
する。この際、軸方向に荷重を加え各部品に隙間、ガタ
等がないように押圧する。このように測定すると、全寸
aに対し前部テーパーベアリング3の前部インナーレー
ス3Aの長さbと、後部テーパーベアリング4の後部イ
ンナーレース4Aの長さdと、スリーブ5の長さcと、
の合計寸法との間に隙間tができる。
【0004】即ち、t=a−(b+c+d)となる。こ
の隙間tに、後部インナーレース4Aのピニオン軸後部
1Dへの圧入による全寸aの増加量、室内温度、等によ
る修正分として補正値Δを加えた寸法をシム厚Тとす
る。即ち、シム厚T=t+Δとする。ここで、補正値Δ
は、一定したものではなく作業者の経験とかんで決めて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のドライブピニオン軸のシム厚決定方法で
は、次のような問題点がある。即ち、測定寸法以外の補
正値、特に最も影響の大きいベアリングの圧入による前
部及び後部テーパーベアリング3、4の軸方向の変化
代、即ち、シム厚の増加量は作業者の経験とかんに頼っ
ている。従って、作業者ごとのばらつきが生じやすく、
これがドライブピニオン軸の軸方向締付けトルク(ベア
リングプリロード)のばらつきになり、シム交換による
再度の作業発生になる。また、ベアリングプリロードの
ばらつきは、テーパーベアリングの寿命低減や、振動騒
音の発生が生じるおそれがある。
【0006】本発明は以上のような従来の問題点を解消
するために、テーパーローラベアリングにより軸支され
るドライブピニオン軸の軸方向締付けトルクを調整する
シムのシム厚を決定する作業精度及び作業性の向上を図
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、テーパーローラベアリングにより軸支される
ドライブピニオン軸の軸方向締付けトルクを所定値にす
るためのシムのシム厚を決定する方法であって、前記テ
ーパーローラベアリングをドライブピニオン軸に圧入す
る圧入寸法を測定する圧入寸法測定工程と、測定された
圧入寸法に基づき前記シムのをシム厚を決定するシム厚
決定工程と、を含んで構成した。
【0008】上記のようにテーパーローラベアリングに
より軸支されるドライブピニオン軸の軸方向締付けトル
クを所定値にするためのシムのシム厚を決定するに際し
ては、圧入寸法測定工程によってテーパーローラベアリ
ングの内径とドライブピニオン軸の外径とを測定して
内、外径差を圧入寸法とする。次にシム厚決定工程によ
って前記圧入寸法をシムのシム厚に換算しシム厚を決定
する。
【0009】請求項2に係る発明は、前記シム厚決定工
程は、測定された圧入寸法に基づきマップを参照して前
記テーパーローラベアリングの軸方向の伸びを推測して
シム厚決定方法とする。上記のシム厚決定工程では、測
定された圧入寸法を、予め作成した圧入寸法とテーパー
ローラベアリングの軸方向の伸びとの関係を定義付けた
マップを参照して、テーパーローラベアリングの軸方向
の伸びを推測してシム厚を決定する。
【0010】請求項3に係る発明は、前記シム厚決定工
程において、雰囲気温度に基づいてシム厚の補正を行う
ドライブピニオン軸のシム厚決定方法とする。上記にお
いては、ドライブピニオン軸を組付ける場所の雰囲気温
度によって生ずる各部の寸法変化量を、シム厚決定工程
によって予め作成した補正表に基づいてシム厚を決定す
る。
【0011】請求項4に係る発明は、テーパーローラベ
アリングにより軸支されるドライブピニオン軸の軸方向
締付けトルクを所定値にするためのシムのシム厚を決定
する装置であって、前記テーパーローラベアリングをド
ライブピニオン軸に圧入する圧入寸法を測定する圧入寸
法測定手段と、測定された圧入寸法に基づいて前記シム
のシム厚を決定するシム厚決定手段と、を含んで構成し
た。
【0012】上記のようにテーパーローラベアリングに
より軸支されるドライブピニオン軸の軸方向締付けトル
クを所定値にするためのシムのシム厚を決定するに際し
ては、圧入寸法測定手段によってテーパーローラベアリ
ングの内径とドライブピニオン軸の外径とを測定して
内、外径差を圧入寸法とする。次に、シム厚決定手段に
よって前記圧入寸法をシム厚に換算し、シム厚を決定す
る。
【0013】請求項5に係る発明は、前記シム厚決定手
段は、測定された圧入寸法に基づきマップを参照して前
記テーパーローラベアリングの軸方向の伸びを推測する
伸び推測手段と、推測された伸びに基づいてシム厚を算
出するシム厚算出手段と、を含んで構成した。上記のシ
ム厚決定手段では、測定された圧入寸法を、伸び推測手
段によって予め作成した圧入寸法とテーパーローラベア
リングの軸方向の伸びとの関係を定義付けたマップを参
照してテーパーローラベアリングの軸方向の伸びを推測
し、次に、シム厚算出手段によって先に推測した伸びを
シム厚に算出して決定する。
【0014】請求項6に係る発明は、前記シム厚決定手
段は、雰囲気温度に基づいてシム厚の補正を行う補正手
段を含んで構成した。上記においては、ドライブピニオ
ン軸を組付ける場所の雰囲気温度によって生ずる各部の
寸法変化量を、シム厚決定手段によって予め作成した補
正表に基づいてシム厚の補正をした。
【0015】請求項7に係る発明は、前記圧入寸法測定
手段は、前記テーパーローラベアリングが嵌合されるド
ライブピニオン軸の外径寸法を測定する外径寸法測定手
段と、該他方のテーパーローラベアリングの内径を測定
する内径寸法測定手段と、測定された外径寸法及び内径
寸法に基づき圧入寸法を算出する圧入寸法算出手段と、
を含んで構成した。
【0016】上記の圧入寸法測定手段では、外径寸法測
定手段によってテーパーロラベアリングが嵌合されるド
ライブピニオン軸の外径寸法を測定し、内径寸法測定手
段にってテーパーローラベアリングの内径を測定し、圧
入寸法算出手段によって前記の外径寸法及び内径寸法に
基づいて圧入寸法を算出し決定する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
例を説明する。まず、本発明の趣旨となる発明者の知見
を図5、6で説明する。図5において、テーパーベアリ
ング4はリテーナー9にアウターレース4Bの外径で嵌
合している。この時のインナーレース4Aの位置は実線
で示され、テーパーベアリング4の軸方向長さはh、イ
ンナーレース4Aの内径はDiである。ここで図示しな
いドライブピニオン軸の軸径Doにインナーレース4A
を圧入して嵌合させると、軸径Doの縮小を無視すれ
ば、インナーレース4Aの内径はDoに拡大する。
【0018】しかし、アウターレース4Bの外径は、リ
テーナー9によって外径拡大が抑制されているので、イ
ンナーレース4Aとアウターレース4Bとの相対関係が
点線のようにずれる。この軸方向寸法のずれはdhにな
り、組付け寸法である軸方向長さhはh1に伸びる。即
ち、必要なシム厚さがdhだけ増加することになる。上
記の圧入寸法(Do−Di)と軸方向寸法ずれdhとの
関係を示したものが図6である。そして発明者は、実際
に使用するドライブピニオン軸とテーパーベアリングに
ついて求めたマップを使用してシム厚に換算するとほぼ
適切なシム厚になることを確認した。また、この関係で
得られる数値に作業環境温度を勘案すると、さらに良精
度のシム厚とすることが知見できた。
【0019】上記の知見を活用、実施したものが下記で
ある。図1〜3は、本発明のドライブピニオン軸1のシ
ム6のシム厚決定装置の一実施例を示す図である。図1
は、シム厚決定装置10の測定装置本体20の全体構成
を示し、図2は、ドライブピニオン軸1のシム厚決定装
置10の主要構成をブロック図で示している。図3は、
シム厚を求めるために基本となる各部品の寸法を測定す
る要領を示している。なお、従来の構成と同一のものに
は、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0020】図1において、通常のドライブピニオン軸
1の組付けと同様に、ピニオン軸前部1Cに前部テーパ
ーベアリング3が嵌合されている。前部インナーレース
3Aの後部には、スリーブ5が取付けられ、前部アウタ
ーレース3Bがリテーナー9の内周に嵌合されている。
また、このリテーナー9の後側に、後部アウターレース
4Bが、前部アウターレース3Bに背を向けた状態で嵌
合されている。そして、このアウターレース4Bに測定
装置本体20が取り付けられている。
【0021】図2において、測定装置本体20では、測
定した内、外径寸法信号をvi、voで発信し、内、外径エ
アマイクロメータ(以下、エアマイクロと略記する)3
0a、30bでアナログ信号の内、外径寸法Di、Do
に変換するようになっている。次に、A/D変換装置4
1はアナログ信号のDi、Doを受信してそれぞれをデ
ィジタル信号DDi、DDoに変換するようになってい
る。A/D変換装置41へは、別に雰囲気温度Rtが入
力されるようになっていて、これもディジタル信号のD
Rtに変換されるようになっている。A/D変換装置4
1に演算装置42が接続され、演算装置42は、後記の
ようにコンピュータを内蔵して構成されている。
【0022】図3において、図示しないドライブピニオ
ン軸1に組付けられる前部インナーレース3A、スリー
ブ5及び後部インナーレース4Aは、それぞれ軸方向に
重ねられて荷重Pで圧縮し、全寸A及び各寸法B、C及
びDが測定されるようになっている。次に、各装置の構
成を説明する。
【0023】シム厚決定装置10の主要部は、ドライブ
ピニオン軸1にテーパーベアリング4を圧入する圧入寸
法を測定する圧入寸法測定手段12と、ここで得られた
圧入寸法をシム厚に決定するシム厚決定手段13と、を
含んで構成されている。上記圧入寸法測定手段12は、
ドライブピニオン軸1の外径Doを測定する外径寸法測
定手段15と、テーパーベアリング4の内径Diを測定
する内径寸法測定手段16と、外径Doと内径Diとか
ら圧入寸法を算出する圧入寸法算出手段17と、を含ん
で構成されている。
【0024】外径寸法測定手段15は、測定装置本体2
0と、測定装置本体20に設けられた測定軸穴20d
と、測定軸穴20dから測定装置本体20の外部に通ず
る空気通路20eと、空気通路20eに接続された接続
チューブ25と、接続チューブ25に接続された外径エ
アマイクロ30aと、を含んで構成されている。内径寸
法測定手段16は、測定装置本体20に設けられた測定
軸部20cと、測定軸部20cの軸外面から測定装置本
体20の内部を通って外部に通ずる空気通路20fと、
空気通路20fに接続された接続チューブ26と、接続
チューブ26に接続された内径エアマイクロ30bと、
で構成されている。
【0025】圧入寸法算出手段17は、前記外、内径寸
法測定手段15、16からの信号Do、Diを受信して
演算可能なディジタル信号に変換するA/D変換装置4
1と、A/D変換装置41からの信号を演算して圧入寸
法を算出する演算装置42と、を含んで構成されてい
る。外、内径寸法測定手段15、16の主要部分を含む
測定装置本体20は、後部アウターレース4Bに嵌合可
能なさい頭円錐状の前端部20aと、後部テーパーベア
リング4のローラー外面に嵌合可能な円錐内面状に形成
された後端円錐穴部20bと、その後端円錐穴部20b
と同心で後部インナーレース4Aに緩く嵌合する前記の
測定軸部20cと、前端部から穿孔されて被圧入のピニ
オン軸後部1Dに緩く嵌合する前記の測定軸穴20d
と、を含んで形成されている。
【0026】測定軸穴20dは、ピニオン軸後部1Dの
外径より僅かに大きく、かつ、通常の内径エアマイクロ
と同様な鏡面仕上げに形成され、外部に通ずる空気呼吸
路20gが設けられている。測定軸部20cは、後部イ
ンナーレース4Aの内径より僅かに小さく、かつ、通常
の外径エアマイクロと同様な鏡面仕上げに形成されてい
る。
【0027】シム厚決定手段13は、圧入寸法に基づく
テーパーベアリング4の軸方向伸びを推測する伸び推測
手段18と、伸び推測値を含めた各数値からシム厚を算
出するシム厚算出手段19と、雰囲気温度によってシム
厚の補正を行う温度補正手段27と、を含んで構成され
ている。伸び推測手段18は、予め作成した圧入寸法と
ベアリング組付け寸法の軸方向の伸びとの関係を定義付
けたマップ22(図6)と、マップ22を参照して軸方
向の伸びを算出する演算装置42と、で構成されてい
る。
【0028】シム厚算出手段19は、前部インナーレー
ス3A、スリーブ5及び後部インナーレース4Aの軸方
向寸法と、前記伸び推測手段18によって得られた軸方
向の伸び推測値と、前記の温度補正手段27から求めた
補正値と、からシム厚を算出する演算装置42で構成さ
れている。温度補正手段27は、ドライブピニオン軸1
を組付けする場所の雰囲気温度Rtによって生ずるシム
厚の補正値を記載した温度補正マップ28と、演算装置
42と、を含んで構成されている。
【0029】上記のように演算装置42は、伸び推測手
段18、シム厚算出手段19、温度補正手段27の各手
段で行う計算、参照等の演算機能を有するコンピュータ
を含んで構成されている。次に、シム厚決定方法を説明
する。図4は、ドライブピニオン軸1のシム厚決定方法
を概略的に示したフローチャートである。
【0030】ステップ1(図では、S1と略記する。以
下同様)においては、ドライブピニオン軸1に組付ける
前部インナーレース3Aと、後部インナーレース4A
と、スリーブ5と、を図3のように重ねた状態でそれぞ
れ軸方向長さ寸法B、C、D及び全長さAを測定する。
この場合、実際の組立時に締付けられる荷重を勘案した
圧縮荷重Pを加えた状態で行う。この例では、軸方向に
500kgfの荷重を加えた状態で各部寸法を測定して
いる。
【0031】ステップ2においては、図1のように(以
下のステップも同じ)ドライブピニオン軸1のピニオン
軸前部1Cに前部インナーレース3Aを嵌合させる。ス
テップ3においては、スリーブ5を前部インナーレース
3Aに密着してドライブピニオン軸1に装着させる。ス
テップ4においては、予め後部アウターレース4Bを嵌
合させたリテーナー9を前部アウターレース3Bに嵌合
させる。
【0032】ステップ5においては、後部アウターレー
ス3Aに測定装置本体20の前端部20aを嵌合させ
る。ステップ6においては、測定軸部20cと後端円錐
穴部20bとに後部インナーレース4Aを嵌合させる。
ステップ7においては、後部インナーレース4Aの端部
に軸方向荷重Pを加える。軸方向荷重Pはステップ1で
加えた圧縮荷重と同じにする。
【0033】ステップ8においては、外径エアマイクロ
30aに接続チューブ25を介して接続された空気通路
20e及び内径エアマイクロ30bに接続チューブ26
を介して接続された空気通路20fをそれぞれ通過する
空気量vi、voを測定することで、ピニオン軸後部1
Dの外径Do及び後部インナーレース4Aの内径Diを
同時にアナログ信号として測定する。この際、空気呼吸
路20gは測定用空気の吐出路となる。次に、測定され
た前記外径Do、内径Diのアナログ信号をA/D変換
装置41で演算装置42で演算可能なディジタル信号の
DDo、DDiに変換し、演算装置42で圧入寸法を算
出する。
【0034】以上のステップ1からステップ8までが圧
入寸法測定工程に相当する。ステップ9においては、演
算装置42によって前記圧入寸法をベアリング組付け寸
法の軸方向の伸びとの関係を定義付けたマップ22(図
6)を参照して、後部テーパーベアリング4の軸方向の
伸びを推測する。マップ22から軸方向の伸びを推測す
る要領は、前述した知見で記述した通りである。
【0035】ステップ10においては、ステップ1で求
めた前部インナーレース3A、後部インナーレース4A
及びスリーブ5のそれぞれの軸方向長さ寸法B、C、D
及び全長さAと、ステップ9で推測した後部テーパーベ
アリング4の軸方向の伸びdhとから演算装置42でシ
ム厚tを算出する。ステップ11においては、組立工場
の室温Rtをアナログ信号として測定してA/D変換装
置41に入力し、ディジタル信号DRtに変換後、温度
によって伸縮変化する構成各部品の長さ、組合わせ長さ
を演算装置42によってシム厚tの補正値とする。従っ
て、最終のシム厚Tは、T=t+補正値になる。温度補
正マップ28は、過去の実績を基として演算装置42内
に記憶させ日々修正して使用する。
【0036】以上ステップ9からステップ11までがシ
ム厚決定工程に相当する。ステップ12においては、決
定された厚さのシム6をドライブピニオン軸1に組付
け、締付けされる。ステップ13においては、軸方向締
付けトルクが適正か否かを、ドライブピニオン軸1を回
転させつつ回転起動トルクを測定し、確認する。
【0037】そして、もし修正が必要であれば、演算装
置42にフィードバックをかけてより適正なシム厚を求
める。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ドライブピニオン軸の軸方向締付けトルク
を所定値にするためシムのシム厚の決定に、テーパーロ
ーラベアリングの圧入寸法を測定する工程と、この圧入
寸法をシム厚に変換する工程と、を含む合理的な作業と
したので、作業者の経験、かんに頼ることなく適正なシ
ム厚が選択できる。
【0039】請求項2に係る発明によれば、測定された
圧入寸法を、圧入寸法とテーパーベアリングの軸方向伸
びとの関係を定義付けたマップを参照してシム厚を決定
するので、勘に頼らず精度良くシム厚を決定できる。請
求項3に係る発明によれば、ドライブピニオン軸を組付
けする場所の雰囲気温度によって生ずる各部の寸法変化
量を、予め作成した雰囲気温度とシム厚補正値の関係表
から求めてシム厚の補正をする。従って、作業者の勘に
頼らずに、個人差なく精度の良いシム厚を決定できる。
【0040】請求項4に係る発明によれば、圧入寸法測
定手段によって圧入寸法を測定するので誤りなく正確に
測定できる。また、シム圧決定手段によってその正確な
圧入寸法をシム厚に換算決定するので操作が簡単で、か
つ、精度良くシム厚を決定できる。請求項5に係る発明
によれば、伸び推測手段によって圧入寸法とテーパーベ
アリングの軸方向の伸びとの関係を定義付けたマップを
参照して、圧入寸法からテーパーベアリングの軸方向伸
びを精度良く推測できる。また、シム厚算出手段によっ
て、推測されたテーパーベアリングの軸方向伸びをシム
厚に精度良く換算できる。
【0041】請求項6に係る発明によれば、補正手段に
よってドライブピニオン軸を組付ける場所の雰囲気温度
によって生ずる各部の寸法変化量をシム厚の補正値にす
ることで、シム厚決定をさらに精度良くできる。請求項
7に係る発明によれば、外径寸法測定手段でテーパーベ
アリングが嵌合されるドライブピニオン軸の外径寸法を
精度良く測定し、内径寸法測定手段でテーパーベアリン
グの内径を精度良く測定できる。そして、圧入寸法測定
手段で前記の外、内径測定手段で測定された外径寸法及
び内径寸法に基づいて圧入寸法を算出するので、操作が
簡単で極めて精度の良いシム厚を決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のドライブピニオン軸のシム厚決定装
置の一実施例を示す断面図
【図2】 本発明のシム厚決定方法を示したブロックダ
イヤグラム
【図3】 シム厚さを求めるために必要な各部品の寸法
測定要領を示す図
【図4】 本発明のシム厚決定方法を示したフローチャ
ート
【図5】 ベアリング圧入による組み付け寸法の増加を
示す説明図
【図6】 圧入寸法と組み付け幅の関係を示すマップ
【図7】 従来のドライブピニオン軸の組立関係を示す
断面図
【図8】 従来のシム厚を求める要領を示す図
【符号の説明】
1 ドライブピニオン軸 3 前部テーパーローラベアリング 4 後部テーパーローラベアリング 6 シム 9 リテーナー 10 シム厚決定装置 12 圧入寸法測定手段 13 シム厚決定手段 15 外径寸法測定手段 16 内径寸法測定手段 17 圧入寸法算出手段 18 伸び推測手段 19 シム厚算出手段 20 測定装置本体 22 温度補正手段 30a 外径エアマイクロメーター 30b 内径エアマイクロメーター 41 A/D変換装置 42 演算装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テーパーローラベアリングにより軸支され
    るドライブピニオン軸の軸方向締付けトルクを所定値に
    するためのシムのシム厚を決定する方法であって、 前記テーパーローラベアリングをドライブピニオン軸に
    圧入する圧入寸法を測定する圧入寸法測定工程と、測定
    された圧入寸法に基づき前記シムのシム厚を決定するシ
    ム厚決定工程と、を含んで構成されたことを特徴とする
    ドライブピニオン軸のシム厚決定方法。
  2. 【請求項2】前記シム厚決定工程は、測定された圧入寸
    法に基づきマップを参照して前記テーパーローラベアリ
    ングの軸方向の伸びを推測してシム厚を決定することを
    特徴とする請求項1記載のドライブピニオン軸のシム厚
    決定方法。
  3. 【請求項3】前記シム厚決定工程において、雰囲気温度
    に基づいてシム厚の補正を行うことを特徴とする請求項
    1又は2記載のドライブピニオン軸のシム厚決定方法。
  4. 【請求項4】テーパーローラベアリングにより軸支され
    るドライブピニオン軸の軸方向締付けトルクを所定値に
    するためのシムのシム厚を決定する装置であって、 前記テーパーローラベアリングをドライブピニオン軸に
    圧入する圧入寸法を測定する圧入寸法測定手段と、測定
    された圧入寸法に基づいて前記シムのシム厚を決定する
    シム厚決定手段と、を含んで構成されたことを特徴とす
    るドライブピニオン軸のシム厚決定装置。
  5. 【請求項5】前記シム厚決定手段は、測定された圧入寸
    法に基づきマップを参照して前記テーパーローラベアリ
    ングの軸方向の伸びを推測する伸び推測手段と、推測さ
    れた伸びに基づいてシム厚を算出するシム厚算出手段
    と、を含んで構成されたことを特徴とする請求項4記載
    のドライブピニオン軸のシム厚決定装置。
  6. 【請求項6】前記シム厚決定手段は、雰囲気温度に基づ
    いてシム厚の補正を行う補正手段を含んで構成されたこ
    とを特徴とする請求項4又は5に記載のドライブピニオ
    ン軸のシム厚決定装置。
  7. 【請求項7】前記圧入寸法測定手段は、前記テーパーロ
    ーラベアリングが嵌合されるドライブピニオン軸の外径
    寸法を測定する外径寸法測定手段と、該他方のテーパー
    ローラベアリングの内径を測定する内径寸法測定手段
    と、測定された外径寸法及び内径寸法に基づき圧入寸法
    を算出する圧入寸法算出手段と、を含んで構成されたこ
    とを特徴とする請求項4〜6のいづれか1つに記載のド
    ライブピニオン軸のシム厚決定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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