JPH09254673A - 車両用推進軸およびそのアンバランス修正方法 - Google Patents
車両用推進軸およびそのアンバランス修正方法Info
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Abstract
アンバランス修正が安定して得られない要素を除去し、
高精度のバランスが容易に得られる車両用推進軸および
そのアンバランス修正方法を提供および提案する。 【解決手段】 すべり継手1の外周部にスプライン2
B,3B嵌合の隙間による位相変位を規制する変動規制
部材(カウンタバランス部材)20を固定した上、連結
部材の連結用フランジ部(フランジヨーク)4にアンバ
ランス測定手段を連結してアンバランスを測定し、その
測定結果に基づいて連結用フランジ部で終局のアンバラ
ンス修正を行う。
Description
びそのアンバランス修正方法に関し、特に、スプライン
継手を有する車両用推進軸およびそのアンバランス修正
方法に関する。
進軸では、自在継手やすべり継手が設けられるが、その
回転に際してアンバランスを取除く必要があり、連結部
においてかかるアンバランスを修正する装置が例えば実
開平6−65649号公報に開示されている。この開示
例は、車両用推進軸の連結部を介して双方の軸間に発生
する偏心荷重を無段階にフィールドバランス可能とする
もので、連結部材の一方のフランジ部にそのバランス調
整を可能とする手段を設けるようにしている。また、ス
リーブ継手を有する車両用推進軸で、推進軸の周面にバ
ランス修正用の重りを付けるようになして、エンジンの
出力側と入力側との連結部に発生するアンバランス力を
低減するようにした技術も知られている。
ブ継手として例えばスリーブシャフトとスターブヨーク
あるいはスリーブヨークとスターブシャフトとの間にス
プライン構造が設けられる車両用推進軸の場合、そのス
プライン軸とこれに嵌合される雌溝を有する部材との間
には嵌合構造のためにスプライン歯形同士間に隙間があ
る。そこで、連結部材の一方のフランジ部にバランス調
整手段を設けたり、推進軸周りにバランス修正用の重り
が付けられるようにしても、スプライン構造をなすスリ
ーブ継手部を有する推進軸においてはスリーブ継手部に
近い推進軸周りでバランス修正を行うと上記スプライン
隙間のために、アンバランスを修正してもスリーブ継手
部における双方間の位相変位により修正が安定せず、特
に微細な修正が難しかった。そのために、修正と測定を
繰返して行う必要があり、修正工数の増大を招くのみな
らず、再現性が低く、アンバランス修正のために試行錯
誤的な方法しかとれなかった。
を図るべく、スプライン構造の影響を受けてアンバラン
ス修正が安定して得られない要素を除去し、高精度のバ
ランスが容易に得られる車両用推進軸の提供と共に、そ
のアンバランス修正方法を提案することにある。
めに、本発明にかかる車両用推進軸のアンバランス修正
方法は、スプライン嵌合によって構成されるすべり継手
を有し、連結部材を介して支持部間に連結される車両用
推進軸のアンバランスを修正するにあたり、前記すべり
継手の外周部に前記スプライン嵌合の隙間による位相変
位を規制する変動規制部材を固定した上、前記連結部材
の連結用フランジ部にアンバランス測定手段を連結して
アンバランスを測定し、該アンバランス測定手段による
測定結果に基づき前記連結部材の連結用フランジ部で終
局のアンバランス修正を行うことを特徴とするものであ
る。
プライン嵌合によって構成されるすべり継手を有し、連
結部材を介して支持部間に連結される車両用推進軸にお
いて、前記すべり継手の外周部に前記スプライン嵌合の
隙間による位相変動を規制する変動規制部材を固定した
状態で連結部材の連結用フランジ部を介してアンバラン
スを修正したことを特徴とするものである。
ス修正方法によれば、すべり継手部の外周部に変動規制
部材を固定したことによってアンバランス測定のたびに
スプライン嵌合の隙間がすべり継手部に介在することに
よってその位相変動のために安定しなかったアンバラン
ス測定値を安定させることができ、この状態で終局的ア
ンバランスが除去できるよう連結部材の少なくとも一方
のフランジ部で修正を行うことができる。
実施例を詳細かつ具体的に説明する。
例は、その(B)および(C)に示すように、すべり継
手1がスターブヨーク2とスリーブシャフト3との間に
設けられる形態の推進軸11への適用例を示すものであ
る。図1において、4はスターブヨーク2のヨーク部2
Aと十字軸継手部材5を介して連結される連結部材であ
るフランジヨークであり、本発明による推進軸11の終
局的アンバランス修正をこのフランジヨーク4で行う。
すべり継手1ではスターブヨーク2の軸外周部に設けら
れた雄のスプライン2Bとスリーブシャフト3の筒内周
部に設けられた雌のスプライン3Bとが摺動自在に嵌合
されていて、推進軸11の軸方向の伸縮を吸収する。ま
たスリーブシャフト3のスターブヨーク2との嵌合側端
部には弾性体で形成されたダストブーツ6が設けられて
いて、その内部に例えば潤滑剤が封入され、すべり継手
1での摺動動作を滑らかに保つと共にごみなどがすべり
継手1内に侵入するのを防止している。
介して一体結合されたボールヨーク、9はボールヨーク
7と第2の十字軸継手部材10を介して連結されるフラ
ンジヨークである。なお、図1の(A)によりアンバラ
ンス修正のための修正部材取付位置について説明してお
く。4Dは例えば、支持部であるアンバランス測定機械
若しくは車両出力機である最終減速装置に取付けられる
フランジヨーク4外周部に設けられ、連結部を介して発
生する偏心荷重を修正するためのアンバランス修正部材
(以下では終局アンバランス修正部材という)12を位
置決め可能な修正部材固定部である。なお、(A)に示
すフランジヨーク4はフランジ部4Aと、フランジ部4
Aの外周部からその取付側に延在された鍔部4Bと、フ
ランジ部4Aから十字軸継手部材5側に突設したフォー
ク部4Cとで構成されており、上記の修正部材固定部4
Dは本例の場合、鍔部4Bの外周面にその成形時に終局
アンバランス修正部材12が取付可能なように構成され
る。なお、アンバランス修正部材は車両入力機であるミ
ッション等に取り付けられるフランジヨーク9に設けて
もよい。
周りに取り付けられ、チューブ8の肉厚の不同などによ
って生じるアンバランスを取除くためのバランスウエイ
ト(以下ではチューブアンバランス修正部材という)で
ある。また、20は本発明にかかるすべり継手1におい
て、そのスリーブシャフト3の外周部に固定し、スプラ
イン隙間によるスリーブシャフト3とスターブヨーク2
との間の相対的な位相変位を抑制するための部材(以下
ではカウンタバランス部材という)である。つまり、こ
のカウンタバランス部材20は、後述するように、チュ
ーブアンバランス修正部材13の取付けによってチュー
ブ部8での偏肉によるアンバランスを修正するが、上述
のスプライン隙間が介在することによって相互間の片寄
りの位相が変ってしまうのを防止するために取付けられ
るものである。
軸11におけるアンバランス修正の手順について説明す
る。
4の鍔部4B周面に終局アンバランス修正部材12取付
用の修正部材固定部4Dを予め推進軸11の組立前の段
階で設けておく。一方、スリーブシャフト3において
は、そのチューブ部8にチューブアンバランス修正部材
13が取付けられることによってチューブ部8自体の肉
厚不同等によるアンバランスが修正される。そして、こ
の状態でフランジヨーク4にアンバランス測定機(不図
示)を接続し、アンバランス量およびその位相を測定す
る。なおこの測定状態ではすべり継手1においてスプラ
インの隙間が1つの位相に詰められた状態にある。そこ
で次に、スリーブシャフト3のスプライン2B,3B形
成位置に対応する外周面上の上記位相と合わせた位置に
カウンタバランス部材20を固定する。なお、その固定
にあたっては、あとで若干の補正が可能なように好まし
くはテープあるいはホースバンド等を用いるか、仮溶着
して置き、全体の修正見透しが得られたあと、正式に固
着すればよい。
によってアンバランスを測定する。なお、この場合アン
バランス量はカウンタバランス部材20を取付けた丈、
多くはなるが、その位相の変動はない。よって、この位
相と、アンバランス量とに基づき、スプラインの隙間の
変動に影響を与えないフランジヨーク4の鍔部4B(修
正部材固定部4D)に終局アンバランス修正部材12を
取付けることにより変動のないアンバランス修正を行う
ことができる。
実施例を示す。これらの実施例において図1に示した第
1実施例と異なるところはフランジヨーク4の終局アン
バランス修正部材12取付構造にある。すなわち、図2
の(A)はフランジヨーク4のフランジ部4Aが中実の
一体物として組立てられるもので、但し、そのフランジ
部4Aの構成には実開平6−65649号公報開示の技
術を適用することができる。また、図2の(B)はフラ
ンジヨーク4のフランジ部4Aの周りに鍔部4Bを圧入
可能としたものである。この例では鍔部4Bの外周部に
固定される終局アンバランス修正部材12の量を所望の
修正量に合わせた上、終局アンバランス修正部材12の
位相を鍔部4Bの圧入位置によって設定するようにすれ
ばよい。
バランスの終局アンバランス修正部材の構成としてはこ
れ迄に述べてきた実施例に限られるものではなく、要は
その位相およびアンバランス量の双方が自在に修正可能
な構造であれば、どのような構造であってもよいことは
いうまでもない。
標値)と実測によるアンバランス量との関係およびアン
バランスの修正値とそのバラツキ量との関係をそれぞ
れ、従来例と本発明とで比較して示す。図3にCB とし
て示すように、従来例の修正狙い値と実測アンバランス
量との関係は、低く設定された修正狙い値に対する実測
アンバランス量の低減が難しかったのが、本発明ではス
プライン部の隙間の変動がないためCA として示すよう
にアンバランス量に応じて適切に修正を実施することが
できるようになった。なお、これらの図において左下が
り斜線を施して示した部分が本発明による効果である。
なお、右下がり斜線を施して示した部分は測定誤差の範
囲を示す。また、図4に線CA ,CB として示すように
繰り返し再測定を行った場合アンバランス修正値のいか
んにかかわらず、その測定によるバラツキを従来例CB
に比して本発明ではCA で示す如く低く押えることがで
きアンバランス修正の再現性が向上した。
推進軸およびそのアンバランス修正方法によれば、すべ
り継手の外周部に前記スプライン嵌合の隙間による位相
変位を規制する変動規制部材を固定した上、前記連結部
材の連結用フランジ部にアンバランス測定手段を連結し
てアンバランスを測定し、該アンバランス測定手段によ
る測定結果に基づき前記連結部材の連結用フランジ部で
終局のアンバランス修正を行うので、特に修正狙い値が
低いような微少のアンバランスに対しても安定した修正
が得られ、実測のアンバランス量にこれ迄発生したばら
つきを抑制することができ、アンバランス修正のために
要した作業回数、作業時間の短縮により生産性の向上、
コストの低減に貢献し、アンバランスを高精度に除去し
た推進軸を廉価で提供することができる。
正方法の一例を推進軸の側面図(A)、推進軸のすべり
継手部断面図(B)および(B)のA−A線断面図
(C)によって示す説明図である。
および(B)の側面図として示す説明図である。
ンス量との関係で示す特性曲線図である。
し測定によるバラツキとの関係で示す特性曲線図であ
る。
材) 20 カウンタバランス部材
Claims (2)
- 【請求項1】 スプライン嵌合によって構成されるすべ
り継手を有し、連結部材を介して支持部間に連結される
車両用推進軸のアンバランスを修正するにあたり、 前記すべり継手の外周部に前記スプライン嵌合の隙間に
よる位相変位を規制する変動規制部材を固定した上、前
記連結部材の連結用フランジ部にアンバランス測定手段
を連結してアンバランスを測定し、 該アンバランス測定手段による測定結果に基づき前記連
結部材の連結用フランジ部で終局のアンバランス修正を
行うことを特徴とする車両用推進軸のアンバランス修正
方法。 - 【請求項2】 スプライン嵌合によって構成されるすべ
り継手を有し、連結部材を介して支持部間に連結される
車両用推進軸において、 前記すべり継手の外周部に前記スプライン嵌合の隙間に
よる位相変動を規制する変動規制部材を固定した状態で
連結部材の連結用フランジ部を介してアンバランスを修
正したことを特徴とする車両用推進軸。
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