JPH10265383A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

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JPH10265383A
JPH10265383A JP7182397A JP7182397A JPH10265383A JP H10265383 A JPH10265383 A JP H10265383A JP 7182397 A JP7182397 A JP 7182397A JP 7182397 A JP7182397 A JP 7182397A JP H10265383 A JPH10265383 A JP H10265383A
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JP
Japan
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ptio
microspheres
present
ptios
phospholipid
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JP7182397A
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Takaaki Akaike
孝章 赤池
Tomonori Kondo
智紀 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PTIO類に生体内での反応特異性が付与さ
れ、さらに製剤内でのPTIO類の保存安定性のよいP
TIO類の製剤及び医薬組成物を提供する。 【解決手段】 一般式(1)で表される化合物及び/又
はその生理的に許容される塩を、コレステロール及びそ
の類縁体から選ばれる1種又は2種以上と、リン脂質と
して飽和のリン脂質のみを含有する球状膜に内包して、
小球体とする。また、前記小球体を医薬組成物に配合す
る。 【化1】 (但し、式中R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立して水
素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R5はア
ミノ基、炭素数1〜4のアルキル基を有する2級又は3
級のアミノ基、もしくは炭素数1〜4のアルキル基を有
する4級アンモニウム基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−フェニル−イ
ミダゾロ−1−イロキシ−3−オキサイド誘導体を有効
成分とする製剤及びこれを含有する医薬組成物に関し、
詳しくは、前記化合物に製剤内での保存安定性と生体内
での反応特異性を付与することを可能とした小球体状の
製剤及びこれを含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】2−フェニル−4,4,5,5−テトラ
メチル−イミダゾロ−1−イロキシ−3−オキサイド
(PTIO)や2−(4−カルボキシフェニル)−4,
4,5,5−テトラメチル−イミダゾロ−1−イロキシ
−3−オキサイド(カルボキシPTIO)などのPTI
O及びその誘導体(以下、この様な2−フェニル−イミ
ダゾロ−1−イロキシ−3−オキサイド骨格を有する化
合物を総称して「PTIO類」という)は、一酸化窒素
の消去能力に優れており、それが関与するといわれてい
る循環器疾患や炎症に対して有効に作用するであろうと
推測されている。しかしながら、これらPTIO類はそ
の反応性のよさのために血中に入るとすぐに血中成分と
反応して一酸化窒素消去力を失い失活してしまうことか
ら、その医薬としての有用性が十分に実証されていない
のが実状であった。そこで、これらPTIO類を医薬と
して用いるために、PTIO類に生体内での反応特異性
を付与した製剤の開発が望まれていた。
【0003】この様な状況のなか、上記PTIO類をリ
ポソームに内包して生体内での反応性を調整しようとす
る試みが為され、これによりPTIO類が生体内で有効
に作用するような製剤が得られるようになった。しか
し、これら従来のリポソーム内包型のPTIO類製剤で
は、リポソームの構成成分であるリン脂質がリポソーム
の膜弾性を維持するために不飽和化合物のリン脂質を含
んでいることにより、PTIOが経時的に失活してしま
うため、製剤的な保存安定性は得られなかった。つまり
従来のリポソーム内包型のPTIO類製剤は、用時調製
での使用に限られていた。
【0004】そこで、PTIO類に生体内での反応特異
性が付与され、かつPTIO類が製剤内で失活せずに安
定して保存されるような、PTIO類の製剤の開発が望
まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであり、PTIO類に生体内での反応特異
性が付与され、さらに製剤内でのPTIO類の保存安定
性のよいPTIO類の製剤及び医薬組成物を提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、従来のリポソー
ム製剤では生体内でのPTIO類の反応性を調整するた
めに膜弾性を保持することが要求され、そのために不飽
和化合物のリン脂質が用いられており、これがPTIO
類により酸化されるために製剤の保存安定性が得られな
かったが、PTIO類への生体内での反応特異性付与の
ためにはリポソームの膜弾性は重要な要素ではないこと
を解明した。
【0007】この様な状況から本発明者らは、上記不飽
和化合物のリン脂質の替わりにリン脂質として飽和化合
物のリン脂質のみを含有させた球状膜に、特定のPTI
O類を内包させて小球体としてPTIO類を製剤化すれ
ば、PTIO類に生体内での反応特異性が付与されて投
与時には有効に作用し、且つ、製剤保存時には小球体内
部のPTIO類は安定に保存されることを見出し、さら
に上記飽和化合物のリン脂質を含有させた球状膜にコレ
ステロール及びその類縁体を含有させて同様にPTIO
類を製剤化すれば、前記製剤の保存安定性がより優れた
ものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち本発明は、リン脂質を含有する球
状膜と、これに内包された一般式(1)で表される化合
物及び/又はその生理的に許容される塩と、を含む小球
体であって、前記リン脂質が飽和のリン脂質であり、且
つ、前記球状膜がコレステロール及びその類縁体から選
ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする小
球体である。
【0009】
【化3】
【0010】(但し、式中R1、R2、R3、R4はそれぞ
れ独立して水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表
し、R5はアミノ基、炭素数1〜4のアルキル基を有す
る2級又は3級のアミノ基、もしくは炭素数1〜4のア
ルキル基を有する4級アンモニウム基を表す。) 本発明の小球体に用いられる上記一般式(1)に表され
る化合物として、具体的には、下記式(2)で表される
2−(4−(トリメチルアミノ)フェニル)−4,4,
5,5−テトラメチル−イミダゾロ−1−イロキシ−3
−オキサイドが挙げられる。
【0011】
【化4】
【0012】また、本発明の小球体に用いられる上記飽
和のリン脂質として、具体的には、水素添加レシチン、
フォスファチジルコリン、フォスファチジルイノシトー
ル、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチ
ジルグリセロール、フォスファチジン酸等を挙げること
ができる。
【0013】この様な本発明の小球体として具体的に
は、上記本発明の特徴を持たせたリポソーム等が挙げら
れる。さらに、本発明は上記本発明の小球体を有効成分
として含有する医薬組成物を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明を説明する。まず、
本発明の小球体の球状膜により内包されるPTIO類に
ついて説明する。
【0015】(1)本発明に用いるPTIO類 本発明の小球体には、上記一般式(1)で表される化合
物及び/又はその生理的に許容される塩の1種または2
種以上がPTIO類として用いられる。これは、PTI
O類の内でも上記一般式(1)で表される化合物及び/
又はその生理的に許容される塩以外のPTIO類では、
本発明の小球体のリン脂質を含有する球状膜中に取り込
まれることが困難であるためである。
【0016】本発明に用いられる上記一般式(1)で表
される化合物として、具体的には、下記式(2)で表さ
れる2−(4−(トリメチルアミノ)フェニル)−4,
4,5,5−テトラメチル−イミダゾロ−1−イロキシ
−3−オキサイド(以下、「トリメチルアミノPTI
O」と省略する)、下記式(3)で表される2−(4−
(ジメチルアミノ)フェニル)−4,4,5,5−テト
ラメチル−イミダゾロ−1−イロキシ−3−オキサイド
(以下、「ジメチルアミノPTIO」と省略する)等が
挙げられるが、本発明において好ましくはトリメチルア
ミノPTIOが用いられる。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】また、本発明の小球体に用いられる上記一
般式(1)で表される化合物の生理的に許容される塩と
して、具体的には、上記一般式(1)で表される化合物
の塩酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の鉱酸塩、クエン酸塩、
シュウ酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。こ
れらの塩のうちでも、本発明において好ましくは塩酸塩
が用いられる。さらに塩酸塩のうちでも上記一般式
(1)のR5が4級アンモニウムクロライドであるもの
がより好ましく用いられる。
【0020】この様な本発明に用いるPTIO類、すな
わち上記一般式(1)で表される化合物及び/又はその
生理的に許容される塩は、いずれも既知の化合物であ
り、その製造方法も公知である。
【0021】例えば、上記一般式(1)で表される化合
物を製造するには、以下の反応式に示すように、ジヒド
ロキシルアミン誘導体にパラ置換ベンズアルデヒドを反
応させ、得られた化合物を二酸化鉛などの金属酸化物を
触媒として酸化すればよい。
【0022】
【化7】
【0023】(但し、R1、R2、R3、R4、R5はそれ
ぞれ一般式(1)と同じものを意味する。) また、上記一般式(1)で表される化合物の生理的に許
容される塩は、例えば、一般式(1)に表される化合物
と、塩酸、硝酸、リン酸等の鉱酸やクエン酸、シュウ
酸、酒石酸等の有機酸などの酸と、を極性又は非極性溶
媒中で混合することで容易に得られる。
【0024】この様にして得られる一般式(1)で表さ
れる化合物やその生理的に許容される塩は、さらに、再
結晶やカラムクロマトグラフィー等の通常の方法により
容易に精製できる。
【0025】次に、本発明の小球体において上記PTI
O類を内包する球状膜について説明する。
【0026】(2)本発明の小球体の球状膜 本発明の小球体の球状膜は、リン脂質と、コレステロー
ル及びその類縁体から選ばれる1種又は2種以上とを含
有し、前記リン脂質が飽和化合物のリン脂質のみで構成
されることを特徴とする。
【0027】本発明の小球体の球状膜に用いるリン脂質
は、上記の様に飽和化合物である。ここで、飽和化合物
とは化合物中に不飽和性の炭素原子間多重結合を含まな
い化合物を、不飽和化合物とは化合物中に不飽和性の炭
素原子間多重結合を有する化合物をそれぞれいうが、以
下本明細書においては、飽和化合物に分類されるリン脂
質を「飽和リン脂質」、不飽和化合物に分類されるリン
脂質を「不飽和リン脂質」とそれぞれ記載することとす
る。
【0028】本発明の小球体を構成する球状膜が含有す
る飽和リン脂質としては、飽和化合物に分類されるリン
脂質であれば特に制限されないが、具体的には、水素添
加レシチン、ジミリストイルフォスファチジルコリン、
ジステアロイルフォスファチジルコリン、ジパルミトイ
ルフォスファチジルコリン等のフォスファチジルコリ
ン、これと同様なジミリストイル、ジステアロイル、ジ
パルミトイル等のそれぞれフォスファチジルイノシトー
ル、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチ
ジルグリセロール、フォスファチジン酸、さらにはこれ
らのリゾ体等を挙げることができる。これら飽和リン脂
質は、通常の方法で製造することができる他、市販品も
あるのでこれらの市販品を本発明に用いることも可能で
ある。
【0029】本発明においては、これらの飽和リン脂質
のうちでも、安価で入手しやすい水素添加レシチン、ジ
ステアロイルフォスファチジルコリン、ジステアロイル
フォスファチジルグリセロール等が、好ましく用いられ
る。本発明の小球体を構成する球状膜には、これらの飽
和リン脂質の1種が単独で用いられてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。また、本発明の小球体
を構成する球状膜における飽和リン脂質の好ましい含有
量は1〜90重量%であり、10〜70重量%がより好
ましく、20〜60重量%が更に好ましい。
【0030】本発明の小球体を構成する球状膜は上記飽
和リン脂質以外にコレステロール及びコレステロール類
縁体から選ばれる1種又は2種以上を含有する。前記本
発明に用いられるコレステロール類縁体として、具体的
には、ヒドロキシコレステロール等が好ましく挙げられ
る。これら、コレステロール及びその類縁体は、通常の
方法により各種基源生物から得られるが、本発明に用い
るコレステロールやその類縁体がその基源を問われない
ことはいうまでもない。また、これら化合物には市販品
があるので、これを本発明に用いることも可能である。
【0031】ここで、コレステロールやその類縁体の様
な不飽和化合物は、本来、PTIO類によって酸化され
やすく、従ってこれら不飽和化合物とPTIO類とを共
存させればPTIO類の安定性を損なうものと推定され
ていたが、コレステロール及びその類縁体は不飽和化合
物であってもPTIO類の安定性を損なわず、却って安
定性を向上させることが後記実施例に示す通り、本発明
者等によって明らかにされている。
【0032】本発明においては、コレステロール及びコ
レステロール類縁体(以下、「コレステロール類」とい
うこともある)の唯一種を用いることもできるし、これ
らの2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
本発明の小球体を構成する球状膜におけるコレステロー
ル及びその類縁体から選ばれる1種又は2種以上の好ま
しい含有量は、1〜50重量%であり、より好ましくは
5〜40重量%であり、更に好ましくは10〜20重量
%である。
【0033】本発明の小球体を構成する球状膜は、上記
飽和リン脂質およびコレステロール類以外に、本発明の
効果を損なわない範囲において、膜特性の改善等を目的
として、各種任意成分を含有することが可能である。こ
の様な任意成分としては、1,3−ブタンジオールやプ
ロピレングリコールの様な多価アルコール、POE硬化
ひまし油やPOEステアリン酸エステルの様な界面活性
剤等を例示することができる。これら多価アルコールや
界面活性剤などの成分は、球状膜に柔軟性を付与するこ
とができるという長所がある反面、含有量によっては内
包するPTIO類が流出し易くなるという短所があるた
め、含有量はこれらの長所を生かし、本発明の効果を損
なわないように設定することが必要である。この様な含
有量として、多価アルコールにおいては、1〜20重量
%が好ましく、3〜15重量%がより好ましく、5〜1
0重量%が更に好ましく例示できる。また、界面活性剤
においては、0.1〜10重量%が好ましく、0.5〜
7重量%がより好ましく、1〜5重量%が更に好まし
い。
【0034】(3)本発明の小球体及び医薬組成物 本発明の小球体は、リン脂質を含有する球状膜と、これ
に内包された一般式(1)で表される化合物及び/又は
その生理的に許容される塩と、を含む小球体であって、
前記リン脂質が飽和のリン脂質であり、且つ、前記球状
膜がコレステロール及びその類縁体から選ばれる1種又
は2種以上を含有することを特徴とする。
【0035】本発明の小球体における一般式(1)に表
される化合物及び/又はその生理的に許容される塩は上
記球状膜内に内包される際、こられのPTIO類単独で
内包されてもよいし、適当な溶液として内包されてもよ
い。また、その他任意成分と共に内包されてもよい。P
TIO類を溶液として球状膜に内包させる際には、溶媒
として水が好ましく用いられ、さらに好ましくは水に各
種成分を添加して調製された生理食塩水、リン酸緩衝
液、リン酸緩衝生理食塩水等が用いられる。
【0036】本発明の小球体における上記PTIO類の
好ましい含有量は、1〜30重量%であり、5〜20重
量%がより好ましく、7〜17重量%が更に好ましい。
本発明の小球体は、コレステロール類と、リン脂質とし
て飽和リン脂質とを含有する球状膜の原料成分、PTI
O類及びその他任意成分を、通常の薄膜分散法や逆転蒸
発法等の方法で処理することにより製造することが可能
である。しかし、本発明に用いるリン脂質が全て飽和リ
ン脂質であって不飽和リン脂質を含まないため、これら
の方法に用いられる溶媒への溶解性が低いことから、上
記処理の前に強度の超音波等による分散処理を行うこと
が好ましい。また、溶液法、溶液−エクストリュージョ
ン法、薄膜分散−凍結解凍−エクストリュージョン法等
で本発明の小球体を製造することも可能であり、これら
の方法が本発明においては好ましい製造方法である。ま
た、これらの製造方法のなかでも、薄膜分散−凍結解凍
−エクストリュージョン法で本発明の小球体を作製する
ことが特に好ましい。製造方法のより具体的な例を以下
に示す。
【0037】飽和リン脂質とコレステロール類およびそ
の他膜形成のための任意成分や有機溶媒をソニケーター
でソニケーションし、これに、PTIO類及びその他内
包される任意成分をリン酸緩衝生理食塩水等の溶媒に溶
解した溶液を加え、更にソニケーションをかける。得ら
れた分散液をエバポレーターにかけて有機溶媒を緩やか
に減圧溜去して小球体を得る。これにリン酸緩衝生理食
塩水等を加えてよく振盪した後、遠心分離を行い小球体
をペレット化する。上清を捨ててペレット化された小球
体をよく洗浄する。この振盪−遠心分離−洗浄の作業
を、上清にPTIO誘導体の青紫色が消えるまで約4〜
5回繰り返し行うことでペレット化された小球体が得ら
れる。
【0038】あるいは、飽和リン脂質とコレステロール
類およびその他膜形成のための任意成分を有機溶媒に溶
解した後乾固させて薄膜を作製し、これに、PTIO類
及びその他内包される任意成分をリン酸緩衝生理食塩水
等の溶媒に溶解した溶液を加え、ソニケートし凍結融解
させる。これをエクストルーダーにかけて粒径をそろえ
た後、遠心分離を行い得られた遠沈物(小球体)を取り
出すことで、小球体が得られる。
【0039】この様にして得られる本発明の小球体の好
ましい形態として、具体的には、リポソームやニオソー
ム等が例示できるが、本発明においては、リポソームが
より好ましいといえる。また、本発明の小球体の好まし
い平均粒径として、例えば、10〜500nm程度の平
均粒径が挙げられる。さらに、前記平均粒径は、より好
ましくは10〜300nm程度であり、更に好ましくは
10〜200nm程度である。
【0040】本発明の小球体は、コレステロール類と、
リン脂質として飽和リン脂質とを含有する球状膜が、上
記PTIO類を内包する形態を有する。これにより、こ
の小球体が製剤として保存される場合には、反応性の高
いPTIO類は球状膜に保護されていることから様々な
物質との反応による失活がなく、また球状膜成分と反応
して失活することもなく、安定して保存される。
【0041】本発明の医薬組成物は、この様にして得ら
れる上記本発明の小球体を含有する。本発明の医薬組成
物の剤形は特に限定されず、例えば、注射剤、散剤、顆
粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤、外用剤等、通常用いら
れている剤形を本発明の医薬組成物の剤形として挙げる
ことができる。また、製剤化に際しては、上記PTIO
類内包の小球体以外に、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、矯味矯臭剤、増量剤、被覆剤、糖衣剤、乳化・可溶
化・分散剤、安定剤、pH調整剤、等張剤、外用剤基剤
等の医薬品で通常用いられる任意成分を任意の量、用い
ることが可能であり、これら成分と上記PTIO類を通
常の方法に従って製剤化することにより本発明の医薬組
成物を得ることができる。
【0042】本発明の医薬組成物の投与量、投与方法な
どは、疾患の種類、症状、患者の年令、体重等を勘案し
て適宜選択される。注射剤の投与方法としては、静脈内
投与、動脈内投与、門脈内投与、腹腔内投与、筋肉内投
与、皮下投与等が例示できる。
【0043】この様な、PTIO類を安定して含有し、
有効に作用させることが可能な本発明の小球体を配合し
た上記本発明の医薬組成物は、保存時にはPTIO類が
安定に保存され、また、投与時にはPTIO類は生体内
で患部まで反応性を失うことなく移送され、これを必要
とする患部において球状膜を介して特定物質、具体的に
は一酸化窒素を消去することにより、各種薬理作用を発
揮することが可能となる。本発明の医薬組成物は、具体
的には、血管保護剤として心筋梗塞などの循環器疾患用
の医薬組成物に、呼吸器保護剤として肺炎などの呼吸器
疾患用の医薬組成物に、あるいは抗炎症剤、アトピー性
皮膚炎治療剤等に用いることが可能である。
【0044】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0045】
【実施例1】水素添加レシチン33mg、コレステロー
ル11mgおよびエーテル3mlを試験管に秤込み、ソ
ニケーターで5分間ソニケーションし、これに2mMの
濃度でトリメチルアミノPTIOを含有する10mMリ
ン酸緩衝生理食塩水溶液(pH7.4、以下「PBS」
と省略)を1ml加え、更に15分間のソニケーション
をかけた。これをエバポレーターにかけてエーテルを緩
やかに減圧溜去して小球体を得た。
【0046】得られた小球体に0.6mlのPBSを加
えてよく振盪した後、15000Gで10分間遠心分離
を行い小球体をペレット化した。遠心分離の上清を捨て
てペレット化した小球体をPBSで洗浄した。さらに、
上記振盪−遠心分離−洗浄の作業を、遠心分離の上清に
PTIO類の青紫色が消えるまで、4〜5回繰り返し行
った。この様にして得られたペレット化した小球体の平
均粒径は300nmであった。
【0047】また、上記の小球体の製造においてコレス
テロールの替わりに水素添加レシチンを用いた以外は、
上記と全く同様の方法で比較例1の小球体を製造した。
さらに上記の小球体の製造において水素添加レシチンの
替わりにレシチンを用いた以外は、上記と全く同様の方
法で比較例2の小球体を製造した。
【0048】上記実施例1および比較例1、2で得られ
た小球体について、電子スピン共鳴(ESR)の測定を
行ったところ、どちらの小球体についてもPTIO類特
有のニトロオキサイドラジカルの吸収スペクトルが検出
された。これらのスペクトルは線幅が広がっており、実
施例1及び比較例1、2で得られた小球体内には上記ト
リメチルアミノPTIOが内包されていることが確認さ
れた。
【0049】
【実施例2】ジミリストイルフォスファチジルコリン2
4mgとコレステロール20mgをクロロホルム30m
lで溶解し乾固させて薄膜を作製し、これに2mMの濃
度でトリメチルアミノPTIOを含有する10mMPB
S(pH7.4)を1ml加え、ソニケートし凍結融解
させた。これをエクストルーダーにかけ(フィルターサ
イズ;200nm、5回)粒径をそろえた後、1500
00Gで30分間の遠心分離を3回行った。この遠心分
離で得られた遠沈物(小球体)を取り出し、これを1m
lのPBSで再分散させ小球体の分散液を得た。
【0050】また、上記の小球体の製造においてコレス
テロールの替わりにジミリストイルフォスファチジルコ
リンを用いた以外は、上記と全く同様の方法で比較例3
の小球体の分散液を製造した。
【0051】実施例2および比較例3で得られた小球体
について分散液の状態でESR測定を行ったところ、結
果は上記実施例1と同様であり、これらの小球体内にト
リメチルアミノPTIOが内包されていることが確認さ
れた。
【0052】
【実施例3】ジステアロイルフォスファチジルグリセロ
ール20mg、ジステアロイルフォスファチジルコリン
19mgおよびコレステロール5mgをクロロホルム3
0mlで溶解し乾固させて薄膜を作製し、これに2mM
の濃度でトリメチルアミノPTIOを含有する10mM
PBS(pH7.4)を1ml加え、ソニケートし凍結
融解させた。これをエクストルーダーにかけ(フィルタ
ーサイズ;100nm、5回)粒径をそろえた後、15
0000Gで30分間の遠心分離を3回行った。この遠
心分離で得られた遠沈物(小球体)を取り出し、これを
1mlのPBSで再分散させ小球体の分散液を得た。
【0053】また、上記実施例3の小球体の製造におい
てコレステロールの替わりにジステアロイルフォスファ
チジルグリセロールを用いた以外は、上記と全く同様の
方法で比較例4の小球体の分散液を製造した。
【0054】実施例3および比較例4で得られた小球体
について分散液の状態でESR測定を行ったところ、結
果は上記実施例1と同様であり、これらの小球体内にト
リメチルアミノPTIOが内包されていることが確認さ
れた。
【0055】
【実施例4】ジパルミトイルトイルフォスファチジン酸
18mg、ジステアロイルフォスファチジルエタノール
アミン15mgおよびコレステロール11mgをクロロ
ホルム30mlで溶解し乾固させて薄膜を作製し、これ
に2mMの濃度でトリメチルアミノPTIOを含有する
10mMPBS(pH7.4)を1ml加え、ソニケー
トし凍結融解させた。これをエクストルーダーにかけ
(フィルターサイズ;200nm、5回)粒径をそろえ
た後、150000Gで30分間の遠心分離を3回行っ
た。この遠心分離で得られた遠沈物(小球体)を取り出
し、これを1mlのPBSで再分散させ小球体の分散液
を得た。
【0056】また、上記の小球体の製造においてコレス
テロールの替わりにジパルミトイルトイルフォスファチ
ジン酸を用いた以外は、上記と全く同様の方法で比較例
5の小球体の分散液を製造した。
【0057】実施例4および比較例5で得られた小球体
について分散液の状態でESR測定を行ったところ、結
果は上記実施例1と同様であり、これらの小球体内にト
リメチルアミノPTIOが内包されていることが確認さ
れた。
【0058】
【実施例5】ジステアロイルフォスファチジン酸18m
g、ジミリストイルフォスファチジルイノシトール15
mg、コレステロール11mgおよびエーテル3mlを
試験管に秤込み、ソニケーターで5分間ソニケーション
し、これに2mMの濃度でトリメチルアミノPTIOを
含有する10mMPBS(pH7.4)を1ml加え、
更に15分間のソニケーションをかけた。これをエバポ
レーターにかけてエーテルを緩やかに減圧溜去して小球
体を得た。
【0059】得られた小球体に0.6mlのPBSを加
えてよく振盪した後、15000Gで10分間遠心分離
を行い小球体をペレット化した。遠心分離の上清を捨て
てペレット化した小球体をPBSで洗浄した。さらに、
上記振盪−遠心分離−洗浄の作業を、遠心分離の上清に
PTIO類の青紫色が消えるまで、4〜5回繰り返し行
った。この様にして得られたペレット化した小球体の平
均粒径は100nmであった。
【0060】また、上記の小球体の製造においてコレス
テロールの替わりにジステアロイルフォスファチジン酸
を用いた以外は、上記と全く同様の方法で比較例6の小
球体を製造した。
【0061】実施例5および比較例6で得られた小球体
についてESR測定を行ったところ、結果は上記実施例
1と同様であり、これらの小球体内にトリメチルアミノ
PTIOが内包されていることが確認された。
【0062】
【実施例6】水素添加レシチン33mg、ヒドロキシコ
レステロール11mgおよび1,3−ブタンジオール4
mgを試験管に秤込み、80℃で加熱溶解したものに、
これとは別に80℃に加熱した、2mMの濃度でトリメ
チルアミノPTIOを含有する10mMPBS(pH
7.4)の1mlを徐々に加えた後、得られた溶液を1
00nmのフィルターを装着したエクストルーダーにか
けてエクストリュージョン処理した。これを15000
0G、10分間の遠心分離にかけ、得られた遠沈物(小
球体)を取り出した。
【0063】得られた小球体に0.6mlのPBSを加
えてよく振盪した後、14000Gで10分間遠心分離
を行い小球体をペレット化した。遠心分離の上清を捨て
てペレット化した小球体をPBSで洗浄した。さらに、
上記振盪−遠心分離−洗浄の作業を、遠心分離の上清に
PTIO類の青紫色が消えるまで、4〜5回繰り返し行
った。
【0064】また、上記の小球体の製造においてヒドロ
キシコレステロールの替わりに水素添加レシチンを用い
た以外は、上記と全く同様の方法で比較例7の小球体を
製造した。
【0065】実施例6および比較例7で得られた小球体
についてESR測定を行ったところ、結果は上記実施例
1と同様であり、これらの小球体内にトリメチルアミノ
PTIOが内包されていることが確認された。
【0066】<本発明の小球体の評価>上記各実施例で
得られたトリメチルアミノPTIO内包の小球体あるい
は小球体分散液について、製剤内でのPTIO類の保存
安定性試験及び薬効試験(生体内でのPTIO類の反応
特異性の評価)を行った。
【0067】(1)保存安定性試験 上記実施例1〜6及び比較例1〜7で得られた小球体ま
たは小球体分散液を、室温で4ヶ月間放置した。これら
の小球体または小球体分散液について試験開始から経時
的に4ヶ月間、ESRの測定を行ったところ、実施例で
得られた小球体、小球体分散液では何れも、4ヶ月後の
ESR測定結果においても、なお製造直後にESRを測
定した時とほぼ同じピークが観察された。一方、比較例
1及び比較例3〜7で得られた小球体、小球体分散液で
は何れも、4ヶ月後のESR測定結果において微弱なピ
ークしか認められなかった。さらに、比較例2の小球体
では、製造の7日後には、既にニトロオキサイドラジカ
ルの吸収ピークが観察できなかった。
【0068】この結果より、本発明のPTIO類内包の
小球体においては、PTIO類を長期的に安定して保存
できることがわかった。
【0069】(2)薬効試験 本発明のPTIO類内包の小球体について、上記実施例
1で得られた小球体を用いて薬効試験を行い、試験管内
および生体(組織)内で本発明の小球体のPTIO類が
反応特異性を有するかどうかあるいは安定性を有するか
どうかを評価した。
【0070】a)試験管内における一酸化窒素消去活性 本発明のPTIO類内包小球体の一酸化窒素消去活性
を、試験管内において上記実施例1で得られたトリメチ
ルアミノPTIO内包小球体に一酸化窒素を直接反応さ
せた際のESR測定結果を解析する方法によって評価し
た。これは、PTIO類が一酸化窒素とモル比1:1で
反応すると、PTIO類に由来する反応産物、2−フェ
ニル−4,4,5,5−テトラメチルイミダゾロ−1−
オキシル(PTI)類が生成し、ESR測定により得ら
れるPTIO類のシグナルとPTI類のシグナル、例え
ば、図1a)に示すカルボキシPTIOのナトリウム塩
のシグナルと、図1b)に示すカルボキシPTIのナト
リウム塩のシグナルが全く異なることを利用した評価方
法である。
【0071】具体的には、実施例1で得られたトリメチ
ルアミノPTIO内包小球体をPBSで希釈してトリメ
チルアミノPTIO濃度で100μMになるように各試
験管に入れ、これら試験管のそれぞれに、一酸化窒素放
出試薬プロピルアミンNONOエートを一酸化窒素添加
量で0〜40μMとなるように種々の量添加した。反応
を十分に行わせた後、試験管毎(添加量毎)にESR測
定を行い、その結果を解析して各一酸化窒素添加量にお
けるトリメチルアミノPTI生成量を算定しその値から
一酸化窒素消去量(μM)を求めた。
【0072】また、比較のために、上記試験において実
施例1で得られたトリメチルアミノPTIO内包小球体
をPTIOに替えた以外は全く同様の試験を行った。結
果を図2に示す。
【0073】この結果より、何の保護もされていない従
来のPTIOに比べて、実施例1で得られたトリメチル
アミノPTIO内包小球体は、試験管内において、一酸
化窒素放出試薬プロピルアミンNONOエートより生じ
る一酸化窒素を定量的に効率よく消去しており、有効に
一酸化窒素と反応していることがわかる。
【0074】b)ウサギ大動脈内皮細胞より産生される
一酸化窒素の消去活性 一般に、血管内皮細胞から生成する一酸化窒素は、血管
組織内の平滑筋を弛緩させる内因性の血管弛緩因子とし
て機能している。そこで、ウサギ大動脈をアセチルコリ
ンにより刺激し、内皮より放出される一酸化窒素による
弛緩反応に対する阻害作用について、実施例1で得られ
たトリメチルアミノPTIO内包小球体、PTIO、お
よび一酸化窒素合成阻害剤Nω−ニトロ−L−アルギニ
ン(L−NNA)を用いて比較試験を行った。
【0075】3本ずつ9群のウサギ大動脈の全てをアセ
チルコリンにより刺激した。その後、各群のウサギ大動
脈をそれぞれ、実施例1で得られたトリメチルアミノP
TIO内包小球体、PTIO、L−NNAをそれぞれ3
0μM、100μM、300μMの各濃度で含有する9
種類の検体で処理し、弛緩反応の程度を測定した。な
お、実施例1で得られたトリメチルアミノPTIO内包
小球体を含有する検体についての上記濃度は、トリメチ
ルアミノPTIOとしての濃度である。コントロールと
して上記と同様にアセチルコリンにより刺激しその後何
も処理しなかったウサギ大動脈3本の弛緩反応の程度を
測定した。コントロールのウサギ大動脈弛緩反応の平均
を基に上記各ウサギ大動脈の弛緩反応抑制率を算出し
た。この弛緩反応抑制率について各試験群毎に平均と標
準偏差を求めた。結果を図3に示す。
【0076】この結果から、一酸化窒素合成阻害剤のL
−NNAや何の保護もされていない従来のPTIOに比
べて、実施例1で得られたトリメチルアミノPTIO内
包小球体は、ウサギ大動脈における血管弛緩反応を強く
抑制していることがわかり、本発明の小球体の強い一酸
化窒素消去活性が明らかとなった。
【0077】c)マクロファージから生成する一酸化窒
素の消去反応 マクロファージ細胞をインターフェロンγ(IFN−
γ)や細菌の内毒素であるリポポリサッカライド(LP
S)で刺激するすると、誘導型の一酸化窒素合成酵素が
発現され、マクロファージから多量の一酸化窒素が産生
される。そこで、IFN−γとLPSによって刺激さ
れ、一酸化窒素合成酵素を発現したマクロファージの誘
導系に、上記実施例1で得られたトリメチルアミノPT
IO内包小球体を添加した後、上記a)と同様のESR
測定を行い、そのチャートを解析することで本発明の小
球体の一酸化窒素消去作用を評価した。上記ESRの測
定結果を図4に示す。
【0078】この結果から、実施例1で得られたトリメ
チルアミノPTIO内包小球体が、上記IFN−γとL
PSによって刺激されたマクロファージ細胞内の一酸化
窒素を捕捉することで、小球体内のトリメチルアミノP
TIOがトリメチルアミノPTIに変換されることがわ
かった。従って、本発明のPTIO類内包の小球体は、
細胞より放出される一酸化窒素を効率よく消去できるも
のと考えられる。
【0079】d)PTIO内包小球体の生体内安定性 本発明の小球体の生体内での安定性を検討するため、ラ
ットより採取した血液中に上記実施例1で得られたトリ
メチルアミノPTIO内包小球体とPTIOとをそれぞ
れ別々に添加して、各添加血液について添加PTIO類
の残存量の変化をESRにより経時的に測定した。結果
を図5に示す。なお、図5の縦軸は血液中のPTIO類
の残存量を添加初濃度に対する百分率で表したものであ
る。
【0080】この結果から、何の保護もされていない従
来のPTIOを血液に添加した場合、前記PTIOは血
液中の還元物質により速やかに消失していくが、実施例
1で得られたトリメチルアミノPTIO内包小球体を添
加した場合には、PTIO類を示すESRシグナルは非
常に安定で24時間を越えてもほとんど変化しないこと
がわかった。
【0081】さらに、上記実施例1で得られたトリメチ
ルアミノPTIO内包小球体とPTIOとを2匹のラッ
トのそれぞれに静脈内投与し、その後の血中でのPTI
O類の残存量の変化をESRにより経時的に測定して、
生体内での安定性を評価した。結果を図6に示す。な
お、図6の縦軸は血液中のPTIO類の残存量を添加初
濃度に対する百分率で表したものである。
【0082】この結果から、上記試験管内に採取した血
液中と同様に、ラットの生体内においても、何の保護も
されていない従来のPTIOに比べて、実施例1で得ら
れたトリメチルアミノPTIO内包小球体のトリメチル
アミノPTIOは長時間保持されることがわかった。
【0083】以上の結果から、本発明のPTIO類内包
の小球体においては、PTIO類が上記特定の球状膜に
内包されることで生体内あるいは生体組織内で反応特異
性と安定性を共に有し、そのために各種薬効を十分に発
揮することが可能であることがわかった。
【0084】
【発明の効果】本発明の小球体は、内包するPTIO類
に生体内での反応特異性が付与されており、さらに小球
体内でのPTIO類の保存安定性がよいことから、PT
IO類の製剤として有用である。また、本発明の医薬組
成物は、PTIO類の有する薬効を十分に発揮できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PTIO類とPTI類のESR測定シグナル
の違いを示す図である。a)は、PTIO類の一種であ
るカルボキシPTIOのNa塩のESR測定シグナル
を、b)は、PTI類の一種であるカルボキシPTIの
Na塩のESR測定シグナルをそれぞれ示す。
【図2】 実施例1で得られたトリメチルアミノPTI
O内包小球体とPTIOのそれぞれに一酸化窒素を直接
反応させた時の、一酸化窒素添加量と一酸化窒素消去量
の関係を示す図である。
【図3】 アセチルコリンにより刺激されたウサギ大動
脈に対する弛緩反応抑制率を、実施例1で得られたトリ
メチルアミノPTIO内包小球体、PTIOおよびL−
NNAで比較した図である。
【図4】 IFN−γとLPSによって刺激されたマク
ロファージ細胞に実施例1で得られたトリメチルアミノ
PTIO内包小球体を添加した時のESR測定結果を示
す図である。
【図5】 実施例1で得られたトリメチルアミノPTI
O内包小球体とPTIOをそれぞれラット血液中に添加
した時のPTIO類の残存量の経時変化を示す図であ
る。
【図6】 実施例1で得られたトリメチルアミノPTI
O内包小球体とPTIOをそれぞれラットの静脈内に投
与した時のPTIO類の血中残存量の経時変化を示す図
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン脂質を含有する球状膜と、これに内
    包された一般式(1)で表される化合物及び/又はその
    生理的に許容される塩と、を含む小球体であって、前記
    リン脂質が飽和のリン脂質であり、且つ、前記球状膜が
    コレステロール及びその類縁体から選ばれる1種又は2
    種以上を含有することを特徴とする小球体。 【化1】 (但し、式中R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立して水
    素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R5はア
    ミノ基、炭素数1〜4のアルキル基を有する2級又は3
    級のアミノ基、もしくは炭素数1〜4のアルキル基を有
    する4級アンモニウム基を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)に表される化合物が、下記
    式(2)で表される2−(4−(トリメチルアミノ)フ
    ェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−イミダゾロ
    −1−イロキシ−3−オキサイドである請求項1記載の
    小球体。 【化2】
  3. 【請求項3】 前記リン脂質が、水素添加レシチン、フ
    ォスファチジルコリン、フォスファチジルイノシトー
    ル、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチ
    ジルグリセロール及びフォスファチジン酸から選ばれる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の小球体。
  4. 【請求項4】 リポソームである請求項1〜3の何れか
    一項に記載の小球体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の小球
    体を含有する医薬組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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