JPH10265448A - 2−シアノアクリレートの精製方法 - Google Patents

2−シアノアクリレートの精製方法

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JPH10265448A
JPH10265448A JP7121297A JP7121297A JPH10265448A JP H10265448 A JPH10265448 A JP H10265448A JP 7121297 A JP7121297 A JP 7121297A JP 7121297 A JP7121297 A JP 7121297A JP H10265448 A JPH10265448 A JP H10265448A
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JP
Japan
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cyanoacrylate
adduct
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purifying
saturated hydrocarbon
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JP7121297A
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English (en)
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Takayuki Ota
隆之 太田
Hiroshi Noguchi
浩 野口
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子量のシアノアクリレートを効率よく精
製する方法の提供。 【解決手段】 不純物として合成過程で用いた反応物及
びその過程で生成した副生物を含有する下記一般式
(I)で示される2−シアノアクリレートを精製するに
当り、粗2−シアノアクリレートを2−シアノアクリレ
ートを溶解するが、不純物を実質的に溶解しない有機溶
媒に溶解して不純物を分離した後、溶媒を留去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−シアノアクリ
レートの精製方法に関するものである。詳しくは、粗2
−シアノアクリレートを特定の有機溶媒により処理する
ことにより簡便に精製する方法に関するものである。2
−シアノアクリレートは、医療用接着剤又は塞栓剤とし
て用いられている。
【0002】
【従来の技術】シアノアクリレートの製造方法について
は従来からいろいろと提案がなされている。この中、高
級アルキルシアノアクリレートについては、例えば米国
特許第3,903,055号明細書には、低級アルキル
シアノアクリレートを出発原料として高級アルキルシア
ノアクリレートを製造する方法が提案されている。得ら
れたシアノアクリレートの精製については、上記方法を
含めて、通常、減圧蒸留により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高級ア
ルキルシアノアクリレートの場合、アルキル基の炭素数
が11個以上になると、モノマーはそれぞれの熱分解温
度よりも低い温度で蒸留できなくなる(H.Lee編、
(1981)、Cyanoacrylic Resin
s−The Instant Adhesives,P
asadenaTechnology Press,P
asaden)。また仮に蒸留できたとしてもシアノア
クリレートは非常に重合し易いモノマーであるため、ア
ルキル基の炭素原子数が多くなると共に蒸留中に蒸留釜
内で重合が進行し、製品シアノアクリレートの回収量は
著しく低下するという問題がある。本発明は上記課題を
解決し、従来法では精製が困難であった高分子量のシア
ノアクリレートを効率よく精製する方法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、高分子量のシアノアク
リレートを効率よく精製する方法を見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0005】即ち、本発明の要旨は、不純物として合成
過程で用いた反応物及びその過程で生成した副生物を含
有する下記一般式(I)で示される2−シアノアクリレ
ートを精製するに当り、粗2−シアノアクリレートを2
−シアノアクリレートを溶解するが、不純物を実質的に
溶解しない有機溶媒に溶解して不純物を分離した後、溶
媒を留去することを特徴とする2−シアノアクリレート
の精製方法、
【0006】
【化2】 CH2 =C(CN)COOR (I)
【0007】(Rは、炭素数8〜20の直鎖又は分岐の
飽和炭化水素基で表わす)、にある。以下、本発明を詳
細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】
(粗2−シアノアクリレート)本発明の対象となる式
(I)で示される2−シアノアクリレートは、例えば、
米国特許3,903,055号明細書に記載の方法に準
じて、製造することができる。具体的には、イソブチル
シアノアクリレートとアントラセンを反応させ、ディー
ルスアルダー付加物を得、これを塩基性条件下で加水分
解した後、反応液を酸性にすることにより2−シアノア
クリル酸を得る。これをチオニルクロライド等で酸クロ
ライドとし、エステル部分に対応する飽和アルキルのア
ルコールと反応させた後、無水マイレン酸のような強酸
性ジエノフィルと反応させることにより、目的とする2
−シアノアクリレートを得ることができる。
【0009】この場合、高級飽和アルコールとしては、
炭素数8〜20の直鎖又は分岐の飽和アルコールが用い
られ、この中、炭素数12〜20の分岐アルコールが好
ましく、具体例としては、2−ヘプチル−1−ウンデカ
ノール、酸化プロセスによるi−C12〜C18アルコー
ル、sec C12〜C16アルコール、オキソプロセスに
よるi−C13及びC16アルコール、オキソ/アルドール
プロセスによるi−C13及びC15アルコール等が挙げら
れる。また、主たる不純物としては、例えば無水マレイ
ン酸、アントラセン/無水マレイン酸付加物等が挙げら
れ、通常、50〜70重量%程度含まれる。
【0010】(有機溶媒)本発明においては、粗2−シ
アノアクリレートを2−シアノアクリレートを溶解する
が、不純物を実質的に溶解しない有機溶媒により処理す
ることが重要である。このような溶媒としては、例えば
溶解度パラメータが6.5〜8.5の飽和炭化水素が挙
げられ、その中、常温で液状の炭素数5〜9の飽和炭化
水素が好ましく、具体例としては、例えばペンタン、ヘ
キサン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、シ
クロヘキサン、ヘプタン、3−メチルヘキサン、3−エ
チルペンタン、オクタン、4−メチルヘプタン、2,2
−ジメチルヘキサン、2,3−ジメチルヘキサン、ノナ
ン、2−メチルオクタン等が挙げられる。
【0011】溶媒による処理は、通常、常温にて、粗ア
クリレートに対して通常1〜20重量倍、好ましくは2
〜5重量倍、の溶媒を加えて十分に攪拌することにより
行われ、この際、必要に応じて10〜200分間程度氷
冷放置して相分離を十分に行うことが好ましい。
【0012】非溶解物の分離はデカンテーション、濾
過、遠心分離等の通常の方法で実施できる。また、溶媒
の留去は通常の蒸留で行うことが出来るが、低温で減圧
蒸留するのが好ましい。これらの操作を繰り返すことに
より、より高純度のシアノアクリレートを得ることがで
きる。本発明においては、各工程を窒素ガス等の不活性
ガス中、又は亜硫酸ガス等の脱水剤存在下で、実質的に
水分の存在しない条件で実施することが好ましい。ま
た、溶媒の留去の際には有機カルボン酸、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ブチル化ヒド
ロキシアニソール等の重合禁止剤を添加して実施しても
よい。
【0013】本発明で得られる精製された2−シアノア
クリレートは、柔軟性、耐水性が要求される分野であれ
ば、工業用としても、医療用としても有用である。この
中、特に微妙な重合時間の制御という点では、医療用途
に用いるのが好ましく、切開後接着すべき部分にそのま
ま塗布し接合したり、動・静脈奇形の血管瘤部分の注入
剤として用いたり、部分的に血流を止めるための塞栓剤
として用いることが出来る。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明は、その要旨を超えない限りこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0015】参考例1(2−ヘプチル−1−ウンデカニ
ル−α−シアノアクリレートの製造) 還流脱水したベンゼン820mlにSO2 を吹き込んだ
後、アントラセン119.6gを加えた。イソブチル−
2−シアノアクリレート94.1gを加え、17時間反
応した。この反応液を230gになるまで濃縮し、n−
ヘキサン700mlを加え、攪拌洗浄した後、室温で減
圧乾燥して182.5gの生成物を得た(生成物A)。
生成物A173gをエタノール690g、86%苛性カ
リ54g及び蒸留水280mlに加え還流して溶解後冷
却した。次に蒸留水300mlを加え、60〜65℃に
加温し、一晩放置した。反応液に濃塩酸72mlを添加
し、pHを2〜3にして反応物を析出、濾過・水洗して
温風乾燥して130gを得た(生成物B)。生成物B5
5.5gをベンゼン200mlに溶解後、チオニルクロ
ライド29mlを添加し、更にピリジン6滴を加え、2
時間還流した。冷却後濃縮して析出してきた反応物を濾
過し、71.1gの生成物を得た(生成物C)。2−ヘ
プチル−1−ウンデカノール62gをジクロロメタン2
00mlに溶解し、5〜7℃に冷却し生成物C71.1
gを加えた。更にトリエチルアミン18mlを加え、室
温で3時間反応した。濾過・濃縮して125.1gの反
応物を得た。これをシリカゲル3.6kgが入ったカラ
ム及びジクロロメタンとn−ヘキサンの混合物を用いて
カラム分離した後、濃縮して85.4gの生成物を得た
(生成物D)。生成物D10gを取り、SO2 ガスを吹
き込み100から110℃に加熱し、更にハイドロキノ
ン0.06g、五酸化リン0.1g、p−キシレン10
ml及び無水マレイン酸4.51gを加え、6時間還流
した。冷却後、溶液を分離し、30〜35℃で減圧下に
濃縮した。粗収量は4.08gであった。
【0016】比較例1 参考例1で得られた粗生成物4.00gに少量のN−フ
ェニル−2−ナフチルアミンを加え、0.11〜0.1
5mmHg/ボトム温度215〜220℃で蒸留し、本
留1.12gを得た。ガスクロマトグラフィーによる純
度は95%であった。
【0017】実施例1 参考例1で得られた生成物D10gを取り、参考例1と
同様にして粗生成物を得た。これにn−ヘキサン10m
lを加え、約30分水冷する。液をパスツール/綿で手
早く濾過して減圧下/30〜32℃で濃縮した。収量は
5.21gで純度は99.5%であった。 実施例2 参考例1で得られた生成物D10gを取り、参考例1と
同様にして粗生成物を得た。これにオクタン10mlを
加え約20分氷冷した。液をパスツール/綿で手早く濾
過して減圧下/30〜32℃で濃縮した。収量は5.1
5gで純度は99.2%であった。 実施例3 実施例1においてn−ヘキサンの量を20mlに変更し
た以外は実施例1と全く同様にして精製した。収量は
5.10gで純度は99.6%であった。 実施例4 実施例1においてn−ヘキサンの代わりにシクロヘキサ
ンを用いた以外は実施例1と全く同様にして精製した。
収量は5.25gで純度は99.0%であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、従来法では精製が困難
であった高分子量のシアノアクリレートを効率よく精製
することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物として合成過程で用いた反応物及
    びその過程で生成した副生物を含有する下記一般式
    (I)で示される2−シアノアクリレートを精製するに
    当り、粗2−シアノアクリレートを2−シアノアクリレ
    ートを溶解するが、不純物を実質的に溶解しない有機溶
    媒に溶解して不純物を分離した後、溶媒を留去すること
    を特徴とする2−シアノアクリレートの精製方法。 【化1】 CH2 =C(CN)COOR (I) (Rは、炭素数8〜20の直鎖又は分岐の飽和炭化水素
    基で表わす)
  2. 【請求項2】 該2−シアノアクリレートが、 低級アルキル−2−シアノアクリレートとアントラ
    センとを反応させてディールス−アルダー付加物を形成
    させ、 この付加物を塩基性条件下で加水分解した後、反応
    物を酸性にして該付加物のシアノカルボン酸を生成さ
    せ、 これを塩素化剤により酸クロライドに変換し、 この酸クロライドを高級飽和アルコールと反応させ
    て該付加物のシアノカルボン酸エステルを生成させ、 このエステルを強酸性ジェノフィルと反応させる、
    ことにより得られたものである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 主たる不純物が無水マレイン酸又はアン
    トラセン/無水マレイン酸付加物であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(I)において、Rが炭素数12〜2
    0の分岐飽和炭化水素基であることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機溶媒がその溶解度パラメーターが
    6.5〜8.5の飽和炭化水素であることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 有機溶媒が炭素数5〜9の飽和炭化水素
    であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の方法。
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