JPH10265820A - スクラップ溶解方法及びスクラップ溶解用ランス - Google Patents
スクラップ溶解方法及びスクラップ溶解用ランスInfo
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- JPH10265820A JPH10265820A JP9003697A JP9003697A JPH10265820A JP H10265820 A JPH10265820 A JP H10265820A JP 9003697 A JP9003697 A JP 9003697A JP 9003697 A JP9003697 A JP 9003697A JP H10265820 A JPH10265820 A JP H10265820A
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- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
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Abstract
て鉄スクラップを溶解するに際して、低い酸素原単位、
炭材原単位で高い着熱効率で効率的な吹錬により高炭素
溶融鉄を得る方法及びランスの提供。 【解決手段】 上底吹き転炉型の容器を用いたスクラッ
プ溶解方法において、種湯が存在する容器に屑鉄を装入
し、炉内のスラグ量を炉内の溶融鉄1t当たり100〜
400kgとし、該スラグ内の炭材量をスラグ量の10
〜30%に保ち、上吹き酸素ジェットによるスラグ凹み
深さLsと、スラグ厚さLsoとの比にLs/Lsoが
0.3〜0.7の範囲内になるように、上吹きランス高
さ、ランスノズル構造、上吹き送酸速度の1種又は2種
以上を調整して吹酸しながら炉内の炭材を燃焼させると
ともに、スラグ攪拌指数Iが0.6〜1.5となるよう
に、底吹きガス流量、ガス種類、酸化鉄供給速度の1種
又は2種以上を調整する。
Description
ギーを熱源として効率的にスクラップを溶解する方法及
びランスに関するものである。
が、多量の電力を必要とし電力コストが大きいため、わ
が国のように電力価格が著しく高い国ではコストが高い
という問題があった。
量が著しく増加し、鉄鋼生産のうちスクラップを原料と
するものの比率が増加してきており、電気エネルギーに
よらずより経済的で生産性の高いスクラップの溶解方法
の開発が望まれていた。
溶解する方法として、例えば、「鉄と鋼」、第78年
(1992)、p.520以降に開示されているよう
に、転炉型の反応容器を用いて、炭材を鉄浴の内部に吹
き込みつつ鉄浴上部から酸素ガスを吹き付けて、酸素ガ
スによる鉄浴中の炭素の燃焼熱でスクラップを溶解する
方法が試みられている。この溶解方法においては、反応
容器内の少量の鉄浴に上方からスクラップを逐次供給し
て溶解し、鉄浴が所定の量になってから出湯するが、出
湯の際に一部の溶鉄を炉内に残留させる、いわゆる残し
湯方式がとられることが多い。
用するためには、溶解炉内での二次燃焼率(排ガス中の
{(%CO2)/(%CO2)+(%CO)}×100
(%))を高める必要があることは、すでによく知られ
ているところである。
「1.冶金炉内で生成するCOガスを2次燃焼させるた
めのO2導入用噴射孔を有する上吹ランスであって、前
記噴射孔の開口形状が下記式で表す変形度で1.4以上
のものからなる冶金炉に供する2次燃焼用ランス。
孔の開口断面積(mm2)、DOは、Sに等しい面積を有
する円の直径(mm)」が開示されている。
ガスのO2ジェットへの巻き込みを増大させることで2
次燃焼率を向上させる手段では炉内排ガス温度が高くな
ることが避けられず、激しい耐火物溶損を引き起こすと
いう問題がある。ここで、このような炉内空間でのCO
ガスのO2ジェットへの巻き込みによる2次燃焼を空間
燃焼と呼ぶ。
焼率を高める方法としては、例えば特開平8−2600
22号公報には、「転炉型の容器を用いて、上吹き吹酸
をしながら炉内の炭材を燃焼させつつ屑鉄を溶解するに
際し、種湯が存在する容器に屑鉄を装入し、炉内のスラ
グ量を炉内の溶融鉄1t当り100kg以上1000k
g以下として、酸素ジェットによるスラグ凹み深さL↓
Sと酸素ジェットが当っていない部分のスラグ厚みL↓
S↓Oの比L↓S/L↓S↓Oが0.5〜1となるよう
に、上吹きランス高さ、ランスのノズル形状及び吹酸速
度の1種または2種以上を調整することを特徴とする屑
鉄の溶解方法。」が開示されている。
溶鉄トン当たり300kg以上)の溶融スラグを置き、
溶融スラグ層内に多量の炭材を懸濁させて、当該炭材を
上吹き酸素ガスで完全燃焼させる方法がある。ここで、
このような溶融スラグ層内に懸濁させた炭材を上吹き酸
素ガスで燃焼させる方法を炭材燃焼と呼ぶ。この方法
は、上吹き酸素により炭材が完全燃焼することでCO2
を発生させるため、空間燃焼に比べて排ガスの温度が上
昇しにくい。しかし、この場合は、上吹き酸素が溶鉄層
と接触すると、通常の転炉脱炭と同様にCOガスが発生
し空間燃焼が起こるため、多量のスラグで上吹き酸素と
溶鉄層を遮断(スラグ遮断と呼ぶ)する必要がある。従
って、溶融スラグ層内で発生した炭材の燃焼熱を、多量
のスラグを介して下方の鉄浴に伝達してスクラップの溶
解に有利に利用するため、鉄浴または溶融スラグ層にガ
スを吹き込んで攪拌することが必要不可欠である。しか
し、攪拌条件に関する記載が無いため本願のみで効率的
なスクラップの溶解を成し遂げることはできない。
させた炭材を上吹き酸素ガスで燃焼させる方法におけ
る、上吹きランスとしては、特開平8−157924号
公報に、「ガスを上吹きできる転炉型反応容器で、酸素
含有ガスを用い、炭材が燃焼した時に発生する熱により
スクラップを溶解する方法において、スラグ量をメタル
t当たり100kg以上400kg以下とし、炭材中固
定炭素分をスラグt当たり100kg以上500kg以
下存在させ、同心の3〜16角形の多角形または同心円
の断面を有する1条のスリット状の酸素供給管を有し、
前記酸素供給管の先端開口面の一部に2〜10個の遮蔽
板を配し、前記遮蔽板で分離された個々の前記先端開口
面の長辺長さB(mm)と短辺長さh(mm)の比B/
hが10〜225、ランス直径をR(mm)とした場合
に(B×h)/Rが0.4〜4である上吹きランスを用
い、ランス中心点を含むランス先端部をランス本体に対
し上下方向に移動させずに、ランス先端とスラグ面間の
距離G(mm)を前記反応容器の直径A(mm)に対し
て、G/Aで0.1〜0.8に制御しながら、溶解する
スクラップt当たり酸素を200〜500Nm↑3↑/
(Hr・ton)の速度で供給してスクラップを溶解す
ることを特徴とする転炉型反応容器による熱効率の高い
スクラップ溶解方法。」が開示されている。
が大きいため、噴流が、ランスから噴出した時点でのス
リット型噴流から、炉内空間で、より安定な円形噴流へ
と変化する。この噴流の変化に伴いCOガスのO2ジェ
ットへの巻き込みが起こるため空間燃焼が生じ排ガス温
度の上昇を招く。特に、底吹きガスとして酸素を用いた
場合、(溶鉄と底吹き酸素が直接接触してCOが発生す
る)や、スクラップと同時にダストや鉄鉱石のような酸
化鉄源を使用する場合(酸化鉄がスラグ中で炭材により
還元されたCOガスを発生する)には、COガスが炉内
空間に十分に存在するため空間燃焼が起こり易くなる。
進めるためには、鉄浴又は溶融スラグ層にガスを吹き込
んで攪拌することが必要不可欠である。従来は、底吹き
による攪拌エネルギーとして[2]式で定義されるεM
が用いられる(「鉄と鋼」、第67巻、1981年、6
72頁以降)。
溶鋼重量(ton)、Tは溶鋼温度(K)、ρMは溶鋼
密度(g/cm3)、Hは鋼浴浴深(cm)を示す。
年、392頁以降には、溶鋼や水浴の均一混合時間が
(ε・V-2/3)と相関を持つことが、「鉄と鋼」、第6
9巻、1983年、S191頁には、製鋼精練プロセス
におけるスラグとメタルの反応に対して、メタル側物質
移動係数が(ε・V-2/3)と相関を持つことが開示され
ている。ここで、Vは、溶鋼体積(m3)である。
グ内の炭材の混合循環特性を記述した例はなく、攪拌条
件を規定して効率的なスクラップの溶解を成し遂げるこ
とはできない。
な従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
って、その目的とするところは、炭材の燃焼エネルギー
を主な熱源としてスクラップを溶解するに際して炭材燃
焼を最大限に利用し発生した熱を有効に浴に着熱させる
ことが可能となるスクラップ溶解用上吹きランス、およ
び、効率的なスクラップの溶解方法を提供することにあ
る。
クラップ溶解炉において炭材燃焼を最大限に利用し空間
燃焼を抑制するための上吹きランスとしては、スリット
形状の酸素供給管の持つ、超音速ジェットコアがスリッ
ト幅hにより決まるため、短くなるという特性を活かし
つつ、噴流の転換によるCOガスの巻き込みを防止する
ため、開口面形状のB/hを小さくした形状が最適であ
ることを見いだした。
促進する条件として、底吹きガス、上吹きガスの攪拌エ
ネルギーに加えて、酸化鉄の還元によりスラグ内から発
生するCOガスによる攪拌エネルギーも考慮した、新し
いスラグ攪拌指数Iを導出した。
る。
ラップ溶解方法において、種湯が存在する容器に屑鉄を
装入し、炉内のスラグ量を炉内の溶融鉄1t当たり10
0〜400kgとし、該スラグ内の炭材量をスラグ量の
10〜30%に保ち、上吹き酸素ジェットによるスラグ
凹み深さLsと、スラグ厚さLsoとの比にLs/Ls
oが0.3〜0.7の範囲内になるように、上吹きラン
ス高さ、ランスノズル構造、上吹き送酸速度の1種又は
2種以上を調整して吹酸しながら炉内の炭材を燃焼させ
るとともに、スラグ攪拌指数Iが0.6〜1.5となる
ように、底吹きガス流量、ガス種類、酸化鉄供給速度の
1種又は2種以上を調整することを特徴とするスクラッ
プ溶解方法。
の酸素量O(Nm3/Hr/ton)が15〜100の
範囲で使用することを特徴とするスクラップ溶解方法。
酸素量F(Nm3/Hr/ton)、底吹きガス中の酸
素量B(Nm3/Hr/ton)、酸化鉄中の酸素量O
(Nm3/Hr/ton)、2次燃焼率を次式のPC以
下で30%以上になるように、上吹きランス高さ、、ラ
ンスノズル構造、上吹き送酸速度の1種又は2種以上を
調整して吹酸することを特徴とするスクラップ溶解方
法。
間の距離G(mm)を、炉内直径D(mm)に対してG
/Dを0.65〜0.2とすることを特徴とするスクラ
ップ溶解方法。
mm以下の微粉炭を5〜25kg/t吹き込むことを特
徴とするスクラップ溶解方法。
スクラップ溶解方法に用いるための上吹きランスであっ
て、2つの同心円周をその長辺に有し、垂直長さL(m
m)なる1条のスリット状断面の酸素供給管を有し、前
記酸素供給管の先端開口面に0.15L〜0.35Lの
垂直長さの遮蔽板を2〜8個配し、前記先端開口面の長
辺長さBと短辺長さhの比(B/h)を1.5〜3.5
とし、ランス下端面の中心点を含む該ランス先端部を該
ランス本体に対し上下左右方向に移動させないことを特
徴とするスクラップ溶解用ランス。
グ量よりすらグ密度ρSを1300kg/m3として計算
される値である。上吹き酸素ジェットによるスラグ凹み
深さLSは以下の式で計算される。
/m3) ρS:スラグ密度(=1300kg/m3) c:常温、常圧での酸素ガス中の音速(=326m3/
s) HC:超音速ジェットコアの長さ(m) X:ランス先端からLSOの計算と同一方法で求めたスラ
グ面までの鉛直距離(m) g:重力加速度(=9.8m/s2) また、HCは以下の式で計算される。
(mm) αは、噴流の転換点に対応するパラメータであり[5]
式で計算される。
(mm) h:スリット状の酸素供給管の先端開口面の短辺長さ
(mm) ランスノズルの絶対二次圧POとはスロート前の淀み部
の絶対圧である。一般に、ランスノズルの適正膨張絶対
二次圧POPは、以下の[6]式で計算される。
(mm2) St:スリット状の酸素供給管スロート部の面積(m
m2) Pe:ノズル出口における圧力(=1.033kfg/
cm2) また、[5]式中の適正膨張時吐出マッハ数MOPは、以
下の[7]式で計算される。
与えられる。
酸化鉄還元によるCOガス発生量(Nm3/min)、
SVはスラグ重量(ton)、TSはスラグ温度
(K)、ρSは見掛けスラグ密度(g/cm3)、HSは
スラグ浴の浴深(cm)でρSと炉の幾何学的形状から
計算される値を示す。
に説明する。
る。
1、図2に示す。
の垂直断面を示した図で、ランス中心軸1に対して同心
円周をその長辺に有する垂直長さLなる1条のスリット
状の酸素供給管2を有し、前記酸素供給管の先端開口面
3に垂直長さL′の遮蔽板4を配し、ランス中心点を含
むランス先端部5は、ランス本体6に対し上下方向に移
動させない構造を示している。
端位置を示し、Seは、当該位置の開口断面積であり、
8は、スリット状の酸素供給管スロート部(最も断面積
の狭い部分)を示し、Stは当該位置の開口断面積、ht
は当該位置のスリット幅である。
ス先端を示したものであり、1条のスリット状の酸素供
給管に遮蔽板4を配し、先端開口面3を形成する。5は
ランス中心点を含むランス先端部、6はランス本体であ
り、Bは先端開口面の長辺長、hは短辺長さである。図
1は、遮蔽板が4個の場合、図2は8個の場合を示す。
たスクラップ溶解方法の実施態様を示した模式図であ
り、11は転炉型容器、12は上吹きランス、13は底
吹き羽口、14は溶銑、15はスクラップ、16はスラ
グ、17は炭材、LSは上吹き酸素ジェットによるスラ
グ凹み深さを示す。
いたスクラップ溶解方法で、炉内のスラグ量を炉内の溶
融鉄1t当たり約200kgとし、該スラグ内の炭材量
をスラグ量の15〜20%に保ち、[3]〜[7]式で
計算される上吹き酸素ジェットによるスラグ凹み深さL
Sと、スラグ厚さLSOとの比にLS/LSOが0.5になる
よう設定して吹酸した場合の、2次燃焼率が40〜60
%での排ガススーパーヒートを、B/hや、遮蔽板の長
さとLの比を種々に変化させたランスを用いて測定した
結果を示している。2次燃焼率は[11]式で、図中に
示した着熱効率は[12]式で定義する。
炉内での排ガス組成であり、排ガススーパーヒートと
は、排ガス温度とスラグ温度の差を示す。
5とした場合には、排ガススーパーヒートが低下するこ
とがわかる。B/hが3.5よりも大きい場合に変換に
よりCOガスが酸素噴流に巻き込まれ易くなるため空間
燃焼が生じ、排ガススーパーヒートが上がる。1.5よ
りも小さい場合には断面形状が円形に近くなるため、
[3]〜[7]式が適用できない。つまり、この場合に
は[4]式のように超音速ジェットコアの長さがスリッ
ト状の酸素供給管のスロート部スリット幅htで決まる
のではなく、開口面の円相当直径で支配されることにな
り、[3]〜[7]式であえて計算すればLS/LSOが
0.5になる条件であっても、実際には、超音速コアが
長く噴流強度は強くなる。そのため、スラグ遮断が不十
分となり、上吹き酸素と鉄浴が直接接触するためCOガ
スが発生し、空間燃焼が生じて排ガススーパーヒートが
上がる。
とLの比(L′/L)が0.15〜0.35の場合に排
ガススーパーヒートが低下している。L′/Lが0.3
5よりも大きい場合には、遮蔽板が長過ぎるため、
[3]〜[7]の式が適用できない。つまり、この場合
にも[4]式のように超音速ジェットコアの長さがスリ
ット状の酸素供給管のスロート部スリット幅htで決ま
るのではなく、開口面のスリット幅でhで支配されるこ
とになり、[3]〜[7]式であえて計算すればLS/
LSOが0.5になる条件であっても、実際には、超音速
コアが長く噴流強度は強くなる。そのため、スラグ遮断
が不十分となり、上吹き酸素と鉄浴が直接接触するため
COガスが発生し、空間燃焼が生じて排ガススーパーヒ
ートが上がる。逆に、L′/Lが0.15よりも大きい
場合には、遮蔽板が薄過ぎるため耐用性が低く、ランス
寿命が短くなる。
きくなり過ぎるため、変換によりCOガスが酸素噴流に
巻き込まれ易くなるため空間燃焼が生じ排ガススーパー
ヒートが上がり、9個以上の場合には断面形状が円形に
近くなるため、スラグ遮断が不十分となり、上吹き酸素
と鉄浴が直接接触するためCOガスが発生し、空間燃焼
が生じて排ガススーパーヒートが上がる。
用いたスクラップ溶解であり、本発明の構成要件におけ
る数値その他の限定理由は以下の通りである。
の溶融鉄1t当たり100〜400kgとしたのは、1
00kgよりも少ない場合にはスラグ厚が薄くなるため
スラグ内での炭材の自由な運動が妨げられ、400kg
よりも多い場合には、スラグ厚が厚すぎるため、相対的
にスラグよりも比重の軽い炭材がスラグ下部まで十分に
循環できず、いずれの場合にも着熱効率が低下するため
である。該スラグ内の炭材量をスラグ量の10〜30%
にしたのは、10%よりも少ないとスラグのフォーミン
グを抑制できずに安定操業できないためで、30%より
も多いと炭材同士の接触によりスラグ内での炭材の自由
な運動が妨げられ、さらに、炭材燃焼で発生したCO2
が近傍に存在する他の炭材と接触してCOに還元され
る、ソルーションロス反応が起こり易くなるためであ
る。
LSと、スラグ厚さLSOとの比LS/LSOが0.3〜0.
7の範囲内になるように、上吹きランス高さ、ランスノ
ズル構造、上吹き送酸速度の1種又は2種以上を調整す
るのは、LS/LSOが0.3よりも小さい場合には、上
吹きガスによるスラグの攪拌が小さくなって炭材がスラ
グに懸濁しにくくなるためで、LS/LSOが0.7より
も大きい場合には、スラグ層下部にある粒鉄と上吹き酸
素が直接接触し易くなりCOの発生が起こるためであ
る。
ように、底吹きガス流量、ガス種類、酸化鉄供給速度の
1種又は2種以上を調整するのは、スラグ攪拌指数Iが
0.6よりも小さい場合はスラグの攪拌が小さくなって
炭材がスラグ内を十分に循環できなくなるためで、図6
に示すように排ガススーパーヒートが上昇する。スラグ
攪拌指数Iが1.5よりも大きい場合には、スラグ中の
ガス量が多くなりスラグのフォーミングが抑制できずに
安定操業できなくなる。
示すように、底吹きガス量に酸化鉄の還元により発生す
るCOガスの量を加えたものである。つまり、上吹きガ
スに対するスラグ遮断が不十分で鉄浴と接触して発生し
たCOガスは、上吹き酸素噴流の近くを上昇するため、
酸素ガスに巻き込まれ易く、且つ、スラグの攪拌にはほ
とんど寄与しないのに対して、酸化鉄の還元により生成
したCOガスは、スラグ全体から発生するため、底吹き
ガスと同等の寄与でスラグの攪拌を行い、さらに、酸素
ガスに巻き込まれにくいという新しい知見に基づいてい
る。従って、酸化鉄を適正量使用することで、底吹きガ
スを増大させずともスラグ攪拌指標Iを大きくすること
が可能となる。
化鉄を酸化鉄中の酸素量O(Nm3 /Hr/ton)が
15〜100の範囲で使用するとしている。Oが15よ
りも少ない場合には、スラグ攪拌指標Iを大きくするに
は多量の底吹きガスが必要となり、羽口溶損を引き起こ
し、100よりも多い場合には、スラグ中のガス量が多
くなり、スラグのフォーミングが抑制できずに安定操業
できなくなる。
たものである。前記のように、酸化鉄の還元により生成
したCOガスは、スラグ全体から発生するため、上吹き
酸素ガスに巻き込まれにくいという特徴を持つ。また、
底吹きされた酸素により生成するCOガスも、比較的ス
ラグ全体から浮上するため、酸化鉄の還元により生成し
たCOガスと同様に上吹き酸素ガスに巻き込まれにく
い。従って、これらのCOガスは空間燃焼させることな
く炉外へ除去することができる。
したCOと、酸化鉄還元で生成したCO、底吹き酸素で
生成したCOの3つで決まる2次燃焼率が最大(限界2
次燃焼率)であり、それ以上に2次燃焼率を上げること
は空間燃焼を引き起こしていることを意味するため排ガ
ススーパーヒートが上昇する。[1]式で示したPCは
限界2次燃焼率の計算式であり、Fは上吹き酸素による
炭材燃焼で生成したCO2 、Oは酸化鉄還元で生成し
たCO、Bは底吹き酸素で生成したCOに対応する。図
7は、これを示したものであり、実測された2次燃焼率
PCOBと[1]式で計算されるPCとの比(PCOB/P
C)が1よりも高い場合には排ガススーパーヒートが激
しく増大することがわかる。また、2次燃焼率が30%
よりも小さい場合には、スクラップ溶解のための炭材原
単位や酸素原単位が高くなり経済的メリットを失う。
したCOを、上吹き酸素に巻き込ませない条件を示した
ものである。つまり、ランス先端とスラグ面間の距離G
と炉内直径Dの比(G/D)が0.65よりも大きい場
合には、酸素噴流と雰囲気ガスとの接触面積が大きくな
るために、本来、巻き込まれにくい酸化鉄還元や底吹き
酸素で生成したCOであっても、―部が巻き込まれるた
め排ガススーパーヒートが大きくなる。(G/D)が
0.2よりも小さい場合には、ランス先端がスラグ面に
近すぎるためランス寿命が低下する。
に低下させる方法であり、微粉炭粒径が5mmよりも大
きい場合には、炉内空間で排ガス中のCo2と微粉炭が
反応してCOとなることによる吸熱反応が有効に起こら
ない。微粉炭の量が5kg/tよりも少ない場合には排
ガス冷却の効果が小さく、25kg/tよりも多い場合
には排ガス冷却だけに留まらずスラグ温度まで低下する
という問題が生じる。
5m)で実施した。上吹きランスは第1図に示す構造の
ランスでB/hが2、L’/Lが0.25、遮蔽板が4
個のものを用いた。前チャージで溶解した溶銑約50ト
ンを種湯として残した状態で小片スクラップと酸化鉄と
を、半連続的に上方より添加し、100トンの溶銑を製
造した。炉内のスラグ量は炉内の溶融鉄1t当たり約2
00kgとし、該スラグ内の炭材量がスラグ量の15〜
25%に保つように、上方より小塊コークスを半連続的
に投入した。Ls/Lsoは0.5になるように、上吹
きランス高さを調整して吹酸した。底吹きガスとしては
酸素+窒素/LPGの2重管羽口を用い、スラグ撹持指
数Iが1.0〜1.5となるように、底吹きガス流量と
酸化鉄供給速度を調整した。主な操業条件は以下の通り
である。 スクラップの供給速度 2.5〜3.5ton/分 酸素ガス供給速度 23000Nm3/Hr 炭材供給速度 300〜800Kg/分 酸化鉄供給速度 500〜1000Kg/分 撹拝用ガス供給速度 5000〜6000Nm3
/Hr ランス先端とスラグ面間の距離 2〜2.5m 2次燃焼率 40〜60% 上吹き酸素量Fが230(Nm3/Hr/ton)、底
吹きガス中の酸素量Bが30(Nm3/Hr/to
n)、酸化鉄中の酸素量Oが90(Nm3/Hr/to
n)の場合、2次燃焼率Pは50%以上になるように、
上吹きランス高さを調整した。その結果、着熱効率は9
5%、排ガススーパーヒートは100℃以下を達成し、
スクラップ溶解のための酸素原単位は130Nm3/t
on、炭材原単位は156kg/tonを得た。
熱源としてスクラップを溶解するに際して、高い生産性
で効率的な吹錬が可能となった。
状の模式図を示す。(A)は(B)におけるイーロ−ハ
の垂直断面図である。
状の模式図を示す。(A)は(B)におけるイ−ロ−ハ
の垂直断面図である。
プ溶解方法の実施態様を示した模式図である。
実験結果のグラフである。
す実験結果のグラフである。
関係を示す実験結果のグラフである。。
PCOBと[1]式で計算されるPCとの比(PCOB/P
C)との関係を示す実験結果のグラフである。
の酸素供給管 3 前記酸素供給管の先端開口面 4 長さL’なる遮蔽板 5 ランス中心点を含むランス先端部 6 ランス本体 7 Seなる開口断面積を有するスリット状の酸素供給
管の遮蔽板下端位置 8 Stなる開口断面積、htなるスリット幅を有するス
リット状の酸素供給管スロート部(最も断面積の狭い部
分) 9 水冷配管 B 先端開口面の長辺長 h 短辺長 11 転炉型容器 12 上吹ランス 13 底吹き羽口 14 溶銑 15 スクラップ 16 スラグ 17 炭材 Ls 上吹き酸素ジェットによるスラグ凹み深さ
Claims (6)
- 【請求項1】 上底吹き転炉型の容器を用いたスクラッ
プ溶解方法において、種湯が存在する容器に屑鉄を装入
し、炉内のスラグ量を炉内の溶融鉄1t当たり100〜
400kgとし、該スラグ内の炭材量をスラグ量の10
〜30%に保ち、上吹き酸素ジェットによるスラグ凹み
深さLsと、スラグ厚さLsoとの比にLs/Lsoが
0.3〜0.7の範囲内になるように、上吹きランス高
さ、ランスノズル構造、上吹き送酸速度の1種又は2種
以上を調整して吹酸しながら炉内の炭材を燃焼させると
ともに、スラグ攪拌指数Iが0.6〜1.5となるよう
に、底吹きガス流量、ガス種類、酸化鉄供給速度の1種
又は2種以上を調整することを特徴とするスクラップ溶
解方法。 - 【請求項2】 請求項1において、酸化鉄を酸化鉄中の
酸素量O(Nm3/Hr/ton)が15〜100の範
囲で使用することを特徴とするスクラップ溶解方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、上吹き
酸素量F(Nm3/Hr/ton)、底吹きガス中の酸
素量B(Nm3/Hr/ton)、酸化鉄中の酸素量O
(Nm3/Hr/ton)、2次燃焼率を次式のPC以
下で30%以上になるように、上吹きランス高さ、ラン
スノズル構造、上吹き送酸速度の1種又は2種以上を調
整して吹酸することを特徴とするスクラップ溶解方法。 PC={F/(F+B+O)}×100 ・・・[1] - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
て、ランス先端とスラグ面間の距離G(mm)を、炉内
直径D(mm)に対してG/Dを0.65〜0.2とす
ることを特徴とするスクラップ溶解方法。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかにおい
て、炉内に5mm以下の微粉炭を5〜25kg/t吹き
込むことを特徴とするスクラップ溶解方法。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
スクラップ溶解方法に用いるための上吹きランスであっ
て、2つの同心円周をその長辺に有し、垂直長さL(m
m)なる1条のスリット状断面の酸素供給管を有し、前
記酸素供給管の先端開口面に0.15L〜0.35Lの
垂直長さの遮蔽板を2〜8個配し、前記先端開口面の長
辺長さBと短辺長さhの比(B/h)を1.5〜3.5
とし、ランス下端面の中心点を含む該ランス先端部を該
ランス本体に対し上下左右方向に移動させないことを特
徴とするスクラップ溶解用ランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9003697A JP3752051B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | スクラップ溶解方法及びスクラップ溶解用ランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9003697A JP3752051B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | スクラップ溶解方法及びスクラップ溶解用ランス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10265820A true JPH10265820A (ja) | 1998-10-06 |
| JP3752051B2 JP3752051B2 (ja) | 2006-03-08 |
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ID=13987438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9003697A Expired - Fee Related JP3752051B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | スクラップ溶解方法及びスクラップ溶解用ランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3752051B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102042768A (zh) * | 2010-12-27 | 2011-05-04 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 喷枪定位控制装置 |
| JP2013136799A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Jfe Steel Corp | 鉄スクラップを用いた高炭素溶鉄の製造方法 |
| US9315875B2 (en) | 2011-07-19 | 2016-04-19 | Jfe Steel Corporation | Method of refining molten iron |
| US9920390B2 (en) | 2012-01-19 | 2018-03-20 | Jfe Steel Corporation | Method for preliminary treatment of molten iron |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP9003697A patent/JP3752051B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN102042768A (zh) * | 2010-12-27 | 2011-05-04 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 喷枪定位控制装置 |
| US9315875B2 (en) | 2011-07-19 | 2016-04-19 | Jfe Steel Corporation | Method of refining molten iron |
| JP2013136799A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Jfe Steel Corp | 鉄スクラップを用いた高炭素溶鉄の製造方法 |
| US9920390B2 (en) | 2012-01-19 | 2018-03-20 | Jfe Steel Corporation | Method for preliminary treatment of molten iron |
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| JP3752051B2 (ja) | 2006-03-08 |
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