JPH10266364A - 連接材及びそれを用いた部材の連接方法 - Google Patents

連接材及びそれを用いた部材の連接方法

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JPH10266364A
JPH10266364A JP11331397A JP11331397A JPH10266364A JP H10266364 A JPH10266364 A JP H10266364A JP 11331397 A JP11331397 A JP 11331397A JP 11331397 A JP11331397 A JP 11331397A JP H10266364 A JPH10266364 A JP H10266364A
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Takeshige Shimonohara
武茂 下ノ原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PC部材同士やさらには他の材質からなる部
材同士の止水又は大きな応力にも対処できる連接材を提
供し、併せてそれを使用した連接方法を提供する。 【解決手段】 コンクリート又は他の素材で作製された
部材A,Bの接合面2,1に矩形状又はあり溝からなる
凹所を枠体53,54又は素材の状態で形成し、接合面
付近で閉塞している仕切材10bを有する凸形状又は矩
形状の中空からなる袋体10aを凹所に嵌合して、部材
A,Bを当接し、充填口15aと15b又は袋体の端部
より充填材を袋体の中空14,14に充填すると袋体は
凹所に沿って膨張した状態で固化することによって部材
A,Bを連接する。袋体10a又は枠体53,54の中
の空気は排気口16a,16b又はその端部より排出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木や建築分野に
おいて使用されるプレキャストコンクリート部材を始め
として、樹脂、鉄、非鉄金属及びセラミックス等からな
る部材同士を連接するための連接材とそれを用いた連接
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建築業界では現場における施工の
能率アップを図る上から、コンクリートの工場製品、す
なわちプレキャストコンクリート(PC)部材の利用が
促進されるようになってきている。ところで、工場で製
品化したPC部材の端面同士を現場で当接させる場合、
当接部位に応力が作用する部材同士の連接及びその止水
は接着材に期待できない。したがって、通常は金具等を
使用した物理的方法による接合手段や、さらには部材の
端面にゴム材を接着してその端面同士を当接させる方法
が採られている。また、目地については、部材間にモル
タルを充填した構造のモルタル目地が一般に採用されて
いる。また、プラスチック、鉄、非鉄金属及びセラミッ
クス等も上記と同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような物理的方法による接合手段は、接合強度は大きい
ものの、接合部が部材の表面に露出するので外観上好ま
しくないという基本的な欠点がある。また、公知の止水
技術であるゴムによる止水方法は、ゴム材を部材間に当
接しただけなので、振動及びこれによる不等沈下によっ
て剥離しやすいという問題がある。また、目地について
は、部材間にモルタルを充填した構造のモルタル目地が
一般に採用されているが、この目地はモルタルの乾燥収
縮、劣化又は振動によって部材より剥離し、その目的を
果たさなくなるという問題がある。また、モルタル目地
を作るのは作業時間がかかり過ぎるという施工上の問題
もある。また、部材の折れ曲がり箇所では部材間に三角
形状の隙間が生じるが、この隙間は上記のようなゴム材
やモルタル目地では処理できない。
【0004】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、PC部材同
士やさらには他の部材同士を止水が良好な状態で連接で
きる連接材を提供し、併せてそれを使用した連接方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る第1の連接材は、長尺状の袋体であっ
て、基部と突出部との境界で閉塞された連結部をなして
おり、突出部は可撓性を有するとともに、連結部付近で
基部より幅が狭く基部の反対側に向けて突き出た形状に
形成されていることを特徴としている。基部と突出部は
ほぼ同一幅にて、その境界で閉塞された連結部をなして
おり、突出部は可撓性を有し、連結部を境に左、右の外
方向に突き出た形状に形成されている場合もあり、そし
て前述の連接材は基部と突出部が連結部を含めて可撓性
素材で一体に作られている。あるいは基部と突出部とが
別部材で作られ、その境界で閉塞された連結部をなし少
なくとも突出部が可撓性素材で作られていることもあ
る。さらに基部と突出部との境界の連結部付近の袋体の
外側又は内側に仕切材を有していることもあり、又前記
連結部又は仕切材が中空であることもある。袋体の基部
又は突出部のいづれか又は両方がその途中で折れ曲がっ
ていることを特徴とする連接材である。
【0006】前記の内のいづれかに記載の連接材を使用
して2つの部材をそれらの当接する接合面で連接する方
法であって、両部材の接合面に、それぞれ凹所を形成し
ておき、一方の部材の凹所口に連接材の連結部を位置合
わせしながらその基部で取り付けた状態で、連接材の基
部の中に充填材を充填した後、その状態で、両部材の接
合面同士を当接することにより他方の部材の凹所に連接
材の突出部を嵌入した後、突出部に充填材を充填するか
又は、前述のように、一方の部材の凹所に連接材の基部
を取り付けた後、その状態で両部材の接合面同士を当接
して他方の部材の凹所に連接材の突出部を嵌入した後基
部と突出部に充填材を充填する場合のいずれかの方法に
よって連接材を凹所の内面形状に沿わせて膨張させるこ
とにより両部材を接合することを特徴とする部材の連接
方法である。
【0007】又は前記の内のいずれかに記載の連接材を
使用して2つの部材をそれらの当接する接合面で連接す
る方法であって、両部材の接合面にそれぞれ凹所を形成
しておき、一方の部材の凹所口に連接材の連結部を位置
合せしながらその基部を凹所で取付けた状態で、連結部
又は基部のいずれか又は両方の中空に充填材を充填した
後、その状態で両部材の接合面同士を当接することによ
り他方の部材の凹所に連接材の突出部を嵌入した後連結
部と基部のいずれかの中空と突出部に充填材を充填する
か又は前述のように、一方の部材の凹所に連接材の基部
を取付けた後、その状態で両部材の接合面同士を当接し
て他方の部材の凹所に連接材の突出部を嵌入した後、連
結部、基部及び突出部のいずれかより充填材を充填する
場合のいずれかの方法によって連接材を凹所の内面形状
に沿わせて膨張させることにより両部材を接合すること
を特徴とする部材の連接方法でもある。
【0008】又前記に記載の連接方法において、連接す
る2つの部材の接合面に設ける凹所のいずれか又は両方
を枠体により形成したり、さらに、前記連結部付近に中
空の仕切材が付設され、この中空の仕切材に充填材を充
填することを特徴とする部材の連接方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0010】図1は連接すべき2つの部材の要部を示す
斜視図である。以下部材の材質がコンクリートを例にし
て説明する。本発明の連接材は例えば図1に示すような
2つの部材を連接するのに使用される。これらの部材
A,Bはそれぞれコンクリートブロックからなり、予め
その接合面1、2にはそれぞれアリ溝状の凹所1a,2
aを形成している。凹所は矩形であってもよく、アリ溝
の凹所も含めて1a,2aは異なった形状であってもよ
い。
【0011】図2はこれら2つの部材A,Bを連接する
のに使用する連接材の一例を示す断面図である。この連
接材10は可撓性素材からなる袋体10aと可撓性素材
又は非撓性素材からなる仕切材10bより別体で形成さ
れて閉塞された連結部Jを有している。仕切材10bは
くびれ部13付近、即ち接合面1、2の境界付近に設け
袋体10aと仕切材10bは接着材又はボルト、クギ等
で接着される。この連接材10は紙面に垂直な方向に長
いチューブ状の袋体であって、その断面は基部11と突
出部12とがくびれ部13で繋がった中空の凸形状をし
ている。基部11は部材の凹所の形状に合うように断面
が略円形状になっており、くびれ部13を介して突き出
た形状の突出部12に繋がっている。基部11は凹所の
形状に対応していることが原則であるが、中に充填材が
入るので任意の形状でよい。突出部12は部材の凹所に
容易に嵌入可能であれば任意の形状でよい。なお、くび
れ部13の形状は曲線、折れ線、直線のいずれでもよ
い。又必要に応じて鍔10cを有する仕切材10bを使
用してもよい。これは基部11の中空部14に充填材を
充填した場合その圧力で基部が突出部側に飛び出すのを
防いでいる。尚連結材が図2の形状をなして、基部と連
結部と突出部が同一材料にて一体に作られてもよい。
【0012】連接材の袋体10aと仕切材10bの材質
は可撓性に加えて強度があれば任意のものでよく、例え
ばゴムが代表的であるが、その他に、樹脂、セラミック
ス、ガラス、炭素、アラミド等の無機質又は有機質の繊
維で織ったもの、或いは不織布等がある。長尺状で基部
と突出部を備えた形状は、材料がゴム、樹脂、アルミニ
ュウム等の場合は押出成形にて容易に作ることができ
る。また、ゴム、樹脂、アルミニュウム、鉄、非鉄金属
等の既製品の板を金型によって変形することで容易に作
製できる。さらに炭素繊維、アラミド繊維等の織布又は
不織布は金型を利用する前又は後にのり又は樹脂で固め
て成形したり熱によって成形してもよい。また、仕切材
10bの他方の非可撓性材は鉄、非鉄金属の他に、上記
の材質で剛性あるものが好まれる。
【0013】図3は2つの部材A,Bを当接した状態で
示す断面図、図4は両部材A,Bを連接した状態で示す
断面図である。
【0014】まず、図3に示すように、部材Bの方に連
接材10を取り付ける。すなわち、連接材10の基部1
1をつぶしながら部材Bの凹所2aに嵌着する。この
時、連接材10のくびれ部13と仕切材10bは部材B
の接合面2の付近に位置するが、部材A,Bの当接と続
く充填に支障がなければ出ていても入り過ぎていてもよ
い。このようにして部材Bに連接材10を取り付けた
後、図3に示すように両部材A,Bをその接合面1、2
で当接する。このとき部材A,Bが軽量物である場合
は、両部材A,Bが充填圧によって剥がれないように仮
止めする。さらに仕切材の取り付け状況を説明すると、
部材Bの凹所の凹所口17bで基部11をつぶしながら
挿入し、該凹所口17bに仕切材10bを嵌着する。若
し該仕切材10bと凹所口17bとに隙間が出来る場合
はそのままでもよいが、支承ある場合は添板を詰めれば
よい。また、鍔10cがある場合でも、鍔をつぶしたり
斜めにして挿入するとよい。
【0015】充填材の充填方法は両部材A,Bを当接す
る前に、基部11に充填材を充填口15bより充填する
場合と当接させた後、充填口15bより充填材Cを注入
する場合がある。いずれに於いても図4に示すように、
連接材10の中空部14に充填材cが充満し、基部11
が部材Bの凹所2aに押し付けられ内接する。このとき
凹所の中空14にある空気は排気口16bより排出され
る。
【0016】次に部材Aの充填口15aより充填材Cを
注入すると前述の部材Bと同様に突出部12は部材Aの
凹所1aに内接し、中空14の空気は、適宜の間隔で設
けられた排気口16aより排出される。部材Aの充填材
の充填は部材Bの充填材の硬化の程度をまって行われる
が充填材の材質又は凹所2aの形状によっては、硬化し
ない状態又は半硬化状態で行われることもある。なお、
部材A,Bの凹所1a,2aの充填中の空気は接合面
1、2の隙間や連接材の末端などから排出される場合は
排気口16a,16bを省略できる。充填材Cとしては
モルタル、樹脂、ゴム等に、必要に応じて前述の有機、
無機の繊維を混入した硬化性のものが好まれるが、部材
A,Bの使用目的によっては水、油等の液体、或いは空
気等が利用されることもある。
【0017】以上前述したように、部材A,Bの接合面
1、2即ち連結部は、常に水平、鉛直及び斜め方向に応
力が発生し、くり返し応力が常に作用するとこるであ
り、又止水として重要な場合にはこれに対処できる連結
材が必要である。本発明はこの問題を解決するための発
明である。即ち、部材A,Bの目的に合ったいろいろの
仕切材と袋体を適宜選定することが出来るので経済的で
合理的である。くり返し応力を受ける仕切材はこれに対
応する材料を選び、強力な引張応力が連接材に作用した
ときは袋体が引張り力に対処し、これに伴う圧縮力は充
填材が対応する。
【0018】図5は別の連接材の断面図で前述の図2と
異る点は基部と突出部がほぼ同一幅であり、袋体20a
と連結部Jの仕切材20bが同一材料で作られ、全体的
に矩形をなくして矩形の仕切材20bの左右方向に矩形
状の中空部をなしている。第2の態様としては袋体20
aと仕切材20bが切り離されて別体で図5の形状をし
ている。即ち図2のように、袋体20aの中に別体の仕
切材20bを介在させている。しかし同一材料で一体成
形で作られる連接材は材質、例えばゴム、樹脂等に限定
されるため大きな引張り力を有する構造材としては利用
出来ない場合があるが、伸縮目地、止水材としては有効
である。
【0019】図6は別の連接材の基部21cが大きな円
形をなした場合の断面図で図2の変形例である。基部2
1cは長尺の矩形の袋体23cを円形に成形し、その両
端付近を折り曲げ重ね合わせて、ネジ、接着材又は縫裁
等J1で閉塞して連結部Jとし、突出部22cの可撓性
の袋体23cを前記縫裁等J1に重合している。しかし
その逆でもよい。即ち基部21cの端部を突出部22c
の端部の外側に重合してもよい。必要に応じて仕切材1
0bを図のように袋体の外の片側に設置する場合と両側
に設置する場合(このいずれかは図2又は図5にも適応
出来る)又は袋体の中側に即ち図2、図5のように中に
入れて縫裁等J1として設置する場合のいずれかを連接
材の使用目的に合わせて採用するとよい。基部21cは
可撓性、非可撓性のいずれかで作られる。
【0020】図7は別の連接材の断面図で図5の変形例
である。この形状の目的は凹所に連接材を嵌入しやすく
するためである。図は可撓性の袋体23dを合わせて、
必要に応じて、内側をうすい接着材で接着し、連結部J
の位置で、基部21dに充填材を充填しやすいように充
填板25dを袋体の中側に嵌着して縫合等J1を行って
いる。充填板25dは板の両端に任意形、半中空形又孔
のある中空形を有して充填板の充填路24dを形成して
いる。そして仕切材10bが両側に設けてあるが必要に
応じて図6と同様の仕様とすることもある。充填板25
dは必要に応じて設けるものであり、袋体の材質又は形
状によっては半中空形及び孔のある中空形、あるいは形
材を使用しないで図5のように適宜の中空を袋体の中に
形成してもよい。尚基部21dと突出部22dと袋体の
材質が異なるときは連結部で図6のように又は当接して
仕切板10bでおさえて縫合等J1を行えばよい。
【0021】図8は枠体付の部材同士を連接前の状態で
示す断面図である。図示のように、部材A,Bの凹所に
それぞれ枠体53、54が埋設してあり、図3に示した
要領で連接材10を部材Bの枠体54の中に基部11
を、部材Aの枠体53の中に突出部12を嵌入すると仕
切材10bは部材A,Bの境界付近に位置するようにな
る。この枠体は任意の形状を有しており、この枠体を設
けると任意の凹所が形成しやすく、両部材A,Bに大き
な応力が作用した場合この枠体が応力を負担するので強
度の高い接合構造が得られる。したがって、部材の使用
目的に応じて部材A,B両方又はいずれかに枠体を設置
し、さらに枠体と部材の付着強度を増すためにアンカー
24を適宜の個所に必要に応じて設けるとよい。尚枠体
53、54はコンクリート型枠に適宜の方法で取付られ
た後、コンクリートが打設され埋殺しとなる。
【0022】尚図5〜7の連接材20,20c,20d
の設置も、前述と同様な方法で枠体に設置され、さらに
充填方法についても前述同様に行われる。例えば図6の
場合は、工場にて設置された枠体54の中に袋体20c
をつぶしながら挿入し、仕切材10bの位置決めをし
て、袋体20cの中に充填材Cを充填口15bより充填
し、枠体内の空気は排気口16bより排出される。袋体
54の中の空気は両端からも排出される。同様な方法で
枠体53においても行われる。尚図5と図7の連接材は
容易に枠体54に挿入できる。
【0023】図9はアンカー付設の連接材とその連接材
の設置の仕方を説明するもので図9(a)は該連接材の
形状と部材Bへの埋設方法を説明する断面図で(b)は
別の連接材の断面図を示す。前述の連接材の設置方法は
すでに出来ている凹所又は枠体に連接材を設置していた
が本発明は直接に連接材を部材Bに埋設する方法であ
る。連接材の設置作業手間と枠体等の材料費を軽減する
ための発明である。
【0024】部材Bをコンクリートとした場合を例とし
て説明すると、まずパイプの直径方向に伸縮する伸縮型
枠40を用意する。この伸縮型枠40はゴムチューブに
空気を入れて伸縮させたり、金属パイプであれば伸縮型
枠40の一部の片型枠42を機械的に内空方向へ縮め
て、その後分割型枠41を機械的に内空方向に縮める。
元に戻す場合はその逆の操作によって復元することが出
来る。
【0025】この様な伸縮型枠40を連接材30の袋体
35aの基部31の中空に挿入して元の形状に復元して
コンクリート型枠に設置し、部材Bにコンクリートを打
設する。硬化後、前述説明した方法で伸縮型枠40を縮
め軸方向に抜き取る。図9(a)の連接材は図2の袋体
と仕切材を同一材料とし、それにアンカーを一体で成形
したもの、又は図5の連接材20の基部21にアンカー
を一体として成形したものを使用している。しかし袋体
35aの基部31の材質がコンクリートとの付着性があ
れば基部31のアンカー34又は付着性をよくするため
の凹凸は不用となる。
【0026】図9(b)は袋体36aと仕切材10bが
別材料で作られている。袋体がアンカーと一体で成形出
来ない場合は、袋体に形材をネジ、接着材又は糸で縫っ
た縫合等35cを行ってアンカー34c付の連接材30
aとなり、コンクリート型枠への設置も前述と同様で行
われる。この様に連接材30、30aを直接コンクリー
トに打設すると設置費用が軽減出来る。尚図2、図5の
アンカーなしの連接材も上記の方法で設置出来ることは
云うまでもない。
【0027】図10(a)は別の連接材の形状とその材
料の設置状況の断面図である。連接材50は、図5に示
す仕切材20bが中空になって折り重ねられて、袋体の
右側、基部51が折り曲げられている状態である。即ち
連接材50の袋体50aと間切材50cは図において、
同一材料で一体成形されて作られているが前述同様、本
発明の連接材は袋体50aと間切材50cが別材料で作
られていてもよい(図示なし)。従って袋体50aと間
切材50cはビス、ネジ、接着材及び縫込みにて縫合さ
れる。この様な連接材50の仕切材50b付近を部材A
の凹所1aの凹所口面50dに接着材Sにて図示のよう
に接着する。
【0028】図10(b)は図10(a)の袋体空間の
一部に充填材を充填した場合の断面図を示す。施工方法
は図10(a)の状態で充填口50e又は袋体の端部よ
り充填材50fを充填する。次に充填口15a又は袋体
の突出部52の端部より充填材Cを充填し、次に充填口
15b又は基部51の端部より充填材Cが充填される場
合と、第2の方法は部材A,Bを嵌着した後、仕切材5
0bの空間、次に突出部、最後に基部51の袋体の空間
内に、前述同様に充填口50e、15a,15b又は袋
体の端部より充填材を充填する。凹所、と袋体の空気の
排出は前述と同様である。この方法によると上下の凹所
口面50dと連接材50との隙間が発生しないで部材
A,Bと連接材の密実な接合が可能となる。尚本発明の
中空の仕切材の仕様は図10に限定するものではなく、
図3,図6,図7と図9の別体にて設けられた仕切材1
0bを中空にして袋体に接着して前述と同様の方法で施
工することも可能である。
【0029】本発明の連接材は土木建築分野において種
々の形態で利用される。以下、代表的なものを挙げて説
明する。
【0030】図11はU型溝を構成するPC部材を当接
前の状態で示す斜視図である。同図に示されるように、
部材61及び部材62の一方の端面に沿ってアリ溝状の
凹所が形成され、その凹所に連接材60を嵌着するには
まず凹所61bに基部を挿入して仕切材を凹所口に嵌合
して基部に端面より充填材を充填する。また、部材61
及び部材62の他方の端面にもアリ溝状の凹所61a,
62aが形成されている。そして、向かい合った端面同
士を合わせ、連接材60の突出部を対向する凹所に挿入
し、この当接状態で連接材60の突出部に端面より充填
材を注入することで連接する。このようにして部材同士
を連接すると、連接材60がアリ溝に嵌着されて固定し
ているので従来のモルタル目地よりも強い止水作用を発
揮すると共に、部材61、62に繰り返しの応力が作用
しても仕切材にて対応できる。なお、コンクリート以外
の材料、例えばプラスッチック、鉄、非鉄金属等からな
る部材でも同様な方法で連接することができる。この場
合、工場にて材料に凹所を形成してそこに連接材60を
取り付けておけばよい。
【0031】図12は中空凾渠を構成するPC部材を当
接前の状態で示す斜視図である。部材71及び部材72
の一方の端面に沿ってアリ溝状の凹所が形成されその凹
所に連接材70の基部が前述の方法で嵌着されている。
また、部材71及び部材72の他方の端面にもアリ溝状
の凹所が形成されている。そして向かい合った端面同士
を合わせ、連接材70の突出部を対向する凹所に挿入
し、この当接状態で充填口74から充填材を注入する。
充填材は連接材70の中に充填され連接材70は膨張し
て他方の端面に設けられた凹所に沿って嵌着される。こ
の時、必要に応じて設けられた排気口74aより凹部内
の空気が排出される。
【0032】図13は水路等に使用される中空のPC部
材を接合状態で示す断面図である。同図に示されるよう
に、2つの部材81、82が向かい合う端面にてパッキ
ン83を挟んだ状態で当接しており、その端面には止水
のために連接材80が配設されている。このパッキン8
3は必要に応じて取り付ける。これは振動の遮断と止水
をより強固にするためで、連接材80を円形状に連続し
て設ける場合は、パッキン83は内側と外側に分断され
たものを使用し、連接材80を断続的に設ける場合は1
枚ものを使用する。そして、その当接部位の周りには連
結と止水のためにカラー部材84が配設され、このカラ
ー部材84は部材81、82の周面との間に配設された
連接材85により固定されている。さらに、止水作用を
良くするため、図示の如くカラー部材84に凹所を設け
てその空間内に止水材86を注入するようにしてもよ
い。この場合、その空間の壁面に凹凸を形成しておくと
止水効果が一層良くなる。尚部材81とカラー部材84
の間は連接材に支障しない範囲の隙間を設けてもよい。
【0033】図14はソケット付き水路管を連接状態で
示す断面図である。同図に示されるように、ソケット付
きの2つの部材91、92がそれらの当接面である端面
に配設された連接材90で接合されており、さらに部材
91の周面と部材92のソケット部内面との間にも連接
材93が配設されている。この連接材93は部材91の
表面より多少出ており、部材92のカラーは強制的に嵌
着することになるが、連接材93が部材91のアリ溝に
嵌着されているために外れない。そして、止水作用を良
くするため、図示の如く部材92のカラーの内側部分に
凹所を設けてその空間内に止水材94を注入するように
してもよい。この場合、その空間の壁面に凹凸を形成し
ておくと止水効果が一層良くなる。また、図13に示し
たのと同じように両部材91、92の当接端面にパッキ
ンを嵌着しても良い。
【0034】図15は円形水槽を構成する複数の部材の
接合に本発明の連接構造を適応した例を示すものであ
る。円板状の底坂101の上に湾曲状のブロック体10
2を円筒状に並べ、その上に同じく湾曲状のブロック体
103を積み上げ、これらの間を連接材100を配設し
て互いに接合することで水槽を構成している。各当接面
には段差を設けてあり、その段差の両側にそれぞれ連接
材100を配設している。この接合状態では、各部材が
互いに強固に接合されて水密性が確保されるとともに、
第1段目のブロック体102は段差により底坂101に
対して外側への移動が阻止され、第2段目のブロック体
103も段差により第1段目のブロック体102に対し
て外側への移動が阻止されているので、大きな水圧に対
しても十分に耐えることができる。密閉の円形水槽を作
製する場合には、ブロック体103の上に底板101と
同様な円板状の蓋板を載せ、連接材に袋体を併用して各
部材を互いに水密状態で接合するとよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連接すべき一方の部材の凹所に連接材の基部を嵌入して
凹所口にて仕切材を嵌着し必要に応じてこの時点で基部
に充填材を注入した後、連接すべき他方の部材の凹所に
連接材の突出部を嵌入させながら両部材の接合面同士を
当接させ、この当接状態で連接材に充填材を充填させた
り、又は基部と仕切材を一方の部材の凹所に嵌入させ
て、他方の部材の凹所に突出部を嵌入させながら両部材
の接合面同士を当接させ仕切材、基部、のいずれかより
充填材を充填し、その最後に突出部に充填材を注入する
場合の2つの態様によって施工がなされる。この様に、
連接材の基部と突出部に充填材が充填され、凹所に沿っ
て膨張した状態で連接されるので、部材同士の接合力が
ありしかも部材間の目地位置に仕切材があるので止水は
勿論のこと、両部材間に発生するくり返し応力に対して
も充分にその効果を発揮する。また一方の部材又は他方
の部材のいずれか又は両方に枠体を入れて部材の接合強
度を強くしたり、中空の仕切材に充填材を充填して止水
効果を高めたりすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連接すべき2つの部材の要部を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す2つの部材を連接するのに使用する
連接材の一例を示す断面図である。
【図3】2つの部材を当接した状態で示す断面図であ
る。
【図4】2つの部材を連接した状態で示す断面図であ
る。
【図5】連接材の別の例を示す断面図である。
【図6】連接材の別の例を示す断面図である。
【図7】連接材のさらに別の例を示す断面図である。
【図8】枠体付の部材同士を連接前の状態で示す断面図
である。
【図9】アンカー付設の連接材と部材への設置方法を説
明するための断面図で、(a)は袋体と仕切材が同じ場
合(b)は袋体と仕切材が異なる場合である。
【図10】別の連接材の断面で(a)は別の連接材と設
置状態の断面図で、(b)は図10(a)の袋体空間の
一部に充填材を充填した場合の断面図である。
【図11】U型溝を構成するPC部材を当接前の状態で
示す斜視図である。
【図12】中空凾渠を構成するPC部材を当接前の状態
で示す斜視図である。
【図13】中空のPC部材を接合状態で示す断面図であ
る。
【図14】ソケット付き水路管を連接状態で示す断面図
である。
【図15】円形水槽を構成する部材の接合に本発明を適
用した例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は縦断
面図である。
【符号の説明】
A・B 部材、C 充填材、J 連結部、J1 縫合
等、1・2 接合面 10 連接材、10a 袋体、10b 仕切材、10c
鍔、11 基部 12 突出部、13 くびれ部、14 中空部、15a
・15b 充填口 16a・16b 排気口、17a 部材Aの凹所口、1
7b 部材Bの凹所口 20・20c・20d 連接材、20a 袋体、20b
仕切材 21・21c・21d 基部、22・22c・22d
突出部 23c・23d 袋体、24d 充填路、25d 充填
板 30・30a 連接材、30b・30c 仕切材、31
・31c 基部 32・32c 突出部、34・34c アンカー、35
c 縫合等 35a・36a 袋体、40 伸縮型枠、41 分割型
枠、42 片型枠 50 連接材、50a 袋体、50b 仕切材、50c
間切材 50d 凹所口面、50e 充填口、50f 充填材、
51 基部 52 突出部、53・54 枠体、60 連接材、61
・62 部材 61a・62a 凹所、61b・62b 凹所、70
連接材 71・72 部材、73・74 充填口、73a・74
a 排気口 80 連接材、81・82 部材、83 パッキン、8
4 カラー部材 85 連接材、86 止水材、90 連接材、91・9
2 部材 93 連接材、94 止水材、100 連接材、101
底板 102・103 ブロック体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の袋体であって、基部と突出部と
    の境界で閉塞された連結部をなしており、突出部は可撓
    性を有するとともに、連結部付近で基部より幅が狭く基
    部の反対側に向けて突き出た形状に形成されていること
    を特徴とする連接材。
  2. 【請求項2】 長尺状の袋体であって、基部と突出部は
    ほぼ同一幅にて、その境界で閉塞された連結部をなして
    おり、突出部は可撓性を有し、連結部を境に左、右の外
    方向に突き出た形状に形成されていることを特徴とする
    連接材。
  3. 【請求項3】 基部と突出部が連結部を含めて可撓性素
    材で一体に作られている請求項1又は2に記載の連接
    材。
  4. 【請求項4】 基部と突出部とが別部材で作られその境
    界で閉塞された連結部をなしており、少なくとも突出部
    が可撓性素材で作られている請求項1又は2に記載の連
    接材。
  5. 【請求項5】 基部と突出部との境界の連結部付近の袋
    体の外側又は内側に仕切材を有していることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の連接材。
  6. 【請求項6】 前記連結部又は仕切材が中空であること
    を特徴とする請求項1〜5に記載の連接材。
  7. 【請求項7】 袋体の基部又は突出部のいづれか又は両
    方がその途中で折れ曲がっていることを特徴とする請求
    項1〜6のいづれかに記載の連接材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいづれかに記載の連接材
    を使用して2つの部材をそれらの当接する接合面で連接
    する方法であって、両部材の接合面に、それぞれ凹所を
    形成しておき、一方の部材の凹所口に連接材の連接部を
    位置合わせしながらその基部で取り付けた状態で、連接
    材の基部の中に充填材を充填した後、その状態で、両部
    材の接合面同士を当接することにより他方の部材の凹所
    に連接材の突出部を嵌入した後、突出部に充填材を充填
    するか又は、前述のように、一方の部材の凹所に連接材
    の基部を取り付けた後、その状態で両部材の接合面同士
    を当接して他方の部材の凹所に連接材の突出部を嵌入し
    た後、基部と突出部に充填材を充填する場合のいずれか
    の方法によって連接材を凹所の内面形状に沿わせて膨張
    させることにより両部材を接合することを特徴とする部
    材の連接方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の連接材
    を使用して2つの部材をそれらの当接する接合面で連接
    する方法であって、両部材の接合面にそれぞれ凹所を形
    成しておき、一方の部材の凹所口に連接材の連結部を位
    置合せしながらその基部を凹所に取付けた状態で、連結
    部又は基部のいずれか又は両方の中空に充填材を充填し
    た後、その状態で両部材の接合面同士を当接することに
    より他方の部材の凹所に連接材の突出部を嵌入した後連
    結部と基部のいずれかの中空と突出部に充填材を充填す
    るか、又は前述のように、一方の部材の凹所に連接材の
    基部を取付けた後、その状態で両部材の接合面同士を当
    接して他方の部材の凹所に連接材の突出部を嵌入した
    後、連結部、基部及び突出部のいずれかより充填材を充
    填する場合のいずれかの方法によって連接材を凹所の内
    面形状に沿わせて膨張させることにより両部材を接合す
    ることを特徴とする部材の連接方法。
  10. 【請求項10】 請求項8〜9のいずれかに記載の部材
    の連接方法において、連接する2つの部材の接合面に設
    ける凹所のいずれか又は両方を枠体により形成しておく
    ことを特徴とする部材の連接方法。
  11. 【請求項11】 前記連結部付近に中空の仕切材が付
    設され、中空の仕切材に充填材を充填したことを特徴と
    する請求項8又は10のいずれか1項に記載の部材の連
    結方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016216966A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 三菱重工業株式会社 止水ユニット及び止水工法
JP2016223165A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 三菱重工業株式会社 止水ユニット及び止水工法

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JP2016216966A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 三菱重工業株式会社 止水ユニット及び止水工法
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