JPH10267100A - 伝達機構 - Google Patents

伝達機構

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JPH10267100A
JPH10267100A JP6976897A JP6976897A JPH10267100A JP H10267100 A JPH10267100 A JP H10267100A JP 6976897 A JP6976897 A JP 6976897A JP 6976897 A JP6976897 A JP 6976897A JP H10267100 A JPH10267100 A JP H10267100A
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輝 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成で、走行体と、走行板との間のクリ
アランスを常に一定に保つことができる伝達機構を提供
する。 【解決手段】略平板状の走行板12上に載置されて、回
転駆動する走行車輪24,25の駆動力を、走行板12
上に形成されたラック歯13に噛み合わせて伝達するこ
とにより、走行板12上を移動走行する走行体14を有
している。走行車輪24,25の歯車は、インボリュー
ト曲線を有するインボリュート歯車である。ラック歯1
3を相互に歯先を共有されて、略直交する二方向へ形成
されると共に、前記走行体14には、各ラック歯13に
噛み合うインボリュート歯車24a,24a及び25
a,25aが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、平板上に載置さ
れた走行体の走行に用いられるギヤ伝達機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6に示すような走行体3を
平板上で移動させるための駆動力の伝達機構が知られて
いる(特開平5−270397号公報等参照)。このよ
うな機構では、平板状の走行板1の上に、複数の縦ラッ
ク条2a…が所定間隔をおいて配設されることにより縦
ラック2が形成されている。
【0003】この縦ラック2の縦ラック条2aには、図
中右上拡大図に示すように、各々横方向への走行体3の
移動時に、横スプロケット4,4と噛み合う複数の横ラ
ック歯5a…を所定間隔をおいて設けた横ラック5が、
形成されている。
【0004】また、走行体3は、金属板で平面略長ロ字
状に形成された走行体本体3aに、走行車輪6…が左右
に4輪づつ回転自在となるように軸支されている。
【0005】この走行車輪6…には、各々前記縦ラック
条2aと噛み合う係合溝6a…が、90度ごとに設けら
れている。この係合溝6a,6a間には、樽状ベアリン
グ6bが回転軸ピンによって横移動方向へ回転自在とな
るように軸支されていて、前記走行板1の上面部1aに
当接することにより、前記走行体本体3aを支持するよ
うに構成されている。
【0006】このように構成された従来の走行体の駆動
機構では、駆動モータ7,8の回転駆動により、各減速
ギヤ9〜11を介して、前記横スプロケット4,4又は
走行車輪6…が、前記横ラック歯5a及び縦ラック条2
aと噛み合いながら各々回転駆動して、走行体3を縦,
横方向或いは、両方向の移動を同時に行うことにより、
斜め方向へ移動可能となるように構成されている。
【0007】例えば、縦ラック条2aに、係合溝6aを
噛み合わせながら縦方向に進行する際、前記スプロケッ
ト4の歯が、略鉛直方向へ起立した端面5b,5bを有
する横ラック歯5a,5a間をすり抜ける。
【0008】このため、スプロケット4の歯をこれらの
横ラック歯5aに噛み合わせて確動性を確保しつつ、縦
方向への進行の妨げとなる摺動抵抗を削減させるため
に、前記走行車輪6に、樽状ベアリング6bが、回転軸
ピンを介して、回動自在となるように設けられて、所定
のクリアランスが、走行板1の上面部1aと走行体本体
3aとの間に常に形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものでは、所定のクリアランスを走行板1の
上面部1aと走行体本体3aとの間に常に形成されなけ
ればならないので、樽状ベアリング6bを走行車輪6に
複数設けると共に、位相差の異なる複数の走行車輪6,
6を設けなければならない。
【0010】このため、部品点数が増大すると共に、走
行車輪6を小型化する場合、樽状ベアリング6b…を回
転軸ピンを用いて組み付けることは困難であった。
【0011】そこで、この発明は、簡易な構成で、走行
体と、走行板との間のクリアランスを常に一定に保つこ
とができる伝達機構を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のものでは、略平板状の走行
板上に載置されて、回転駆動する歯車の駆動力を、該走
行板上に形成されたラックに噛み合わせて伝達すること
により、該走行板上を移動走行する走行体を有する伝達
機構であって、前記歯車は、インボリュート曲線を有し
て構成される伝達機構を特徴としている。
【0013】このように構成された請求項1記載のもの
では、回転駆動される歯車には、インボリュート曲線が
用いられているので、噛み合わせ率は、常に一以上保持
される。
【0014】このため、歯車軸と、走行板との間の距離
は、常に一定に保たれて、該歯車軸を設けた走行体と、
走行板との間のクリアランスを常に一定に保つことがで
きる。
【0015】従って、従来のように、樽状ベアリングを
複数設ける必要がないと共に、走行車輪数も駆動する歯
車と兼ねられているので、減少させることができる。
【0016】よって、簡易な構成で、部品点数の増大を
抑制し、組付け及び小型化を容易に行うことができるの
で、製造コストを削減することができる。
【0017】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ラックを相互に歯先を共有して、略直交する二方向へ
形成すると共に、前記走行体には、各ラックに噛み合う
インボリュート歯車を有する走行車輪を少なくとも一つ
づつ設けた請求項1記載の伝達機構を特徴としている。
【0018】このように構成された請求項2記載のもの
では、各走行車輪が回転駆動することにより、前記走行
体が、略直交する二方向へ移動する。この際、異なる方
向の噛み合うラック及びインボリュート歯車間は、点接
触しているので、摺接による動力損失は少ない。
【0019】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記ラックは、平板状に前記歯車を創成する際に用いら
れるラックカッタと略同一形状のラック歯を略直交する
二方向へ延設することにより構成される各請求項1,2
記載の伝達機構を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項3記載のもの
では、ラックが歯車創成時に用いられたラックカッタと
略同一形状を呈しているので、確実に両歯面接触する。
【0021】このため、更に軸との距離が一定に保た
れ、走行体の上下方向への振動を抑制することができ
る。
【0022】また、ラックカッタと略同一形状であるの
で、ラックを平板上に形成しやすい。このため、二方向
に略直交する複雑な形状であっても、比較的容易に形成
できる。
【0023】
【発明の実施の形態1】以下、この発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0024】図1乃至図5は、この発明の実施の形態1
の構成を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至
均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0025】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の伝達機構では、略平板状の走行板12上に、走行体
14が載置されている。
【0026】このうち、走行板12には、図5に示すよ
うに、上面部12aの上に、複数の略四角錐形状で、し
かも、歯先面13aを略平面とするラック歯13…が等
間隔をおいて、格子状に整列されることにより、縦横の
ラックが、相互に歯先を共有して、略直交する二方向へ
向けて形成されている。
【0027】このラック歯13の各側面13bは、図4
に示すように鉛直方向から所定角度α1(この実施の形
態1では20度)傾斜するように形成されている。
【0028】そして、前記ラック歯13は、インボリュ
ート歯車を創成する際に所定角度α1(この実施の形態
1では20度)傾斜して、創成されるインボリュート曲
線を圧力角α=20度とするラックカッタの形状と略同
一形状として、略直交する二方向へ延設することにより
構成されている。
【0029】また、前記走行体14は、略四方形板状の
走行体本体14aに、二対の軸受け部材15,16及び
17,18が、略直交する位置に各辺に沿って一体とな
るように固着されている。これらの軸受け部材15〜1
8には、ベアリング21…を介在させて、相互に略直交
する方向へ延設される回転シャフト22,23が、回動
自在となるように挿通されている。
【0030】この回転シャフト22,23の両端には、
歯車としての走行車輪24,24及び25,25が各々
設けられている。
【0031】この走行車輪24,25の外周面には、イ
ンボリュート曲線を有するインボリュート歯24a…,
及び25a…が、各々16枚及び22枚づつ形成されて
いる。
【0032】この実施の形態1のインボリュート歯24
aとインボリュート歯25aとは、共に、同一ピッチ
(p=2.51)で形成されている。そして、この実施
の形態1のインボリュート歯24aとインボリュート歯
25aとは、前記走行板12に形成されたラック歯13
…と略同一形状のラックカッタによって創成されてい
る。
【0033】また、前記走行体14では、各ラックに噛
み合うインボリュート歯車を有する走行車輪を少なくと
も各々一対設けた前記軸受け部材15,17には、モー
タマウント部15a及び17aが形成されていて、この
モータマウント部15a及び17aには、駆動手段とし
ての駆動モータ19,20が配設されている。
【0034】この駆動モータ19,20の回転軸には、
ピニオンギヤ26,27が設けられている。このピニオ
ンギヤ26,27は、前記軸受け部材15,17に回動
自在に軸支される減速ギヤ28,29の大径ギヤ28
a,29aに各々噛み合わせられている。
【0035】この減速ギヤ28,29には、小径ピニオ
ン部28b,29bが一体に形成されていて、この小径
ピニオン部28b,29bが、前記走行車輪24,25
のインボリュート歯24a,25aに、各々噛み合わせ
られていて、前記走行車輪24,25に回転駆動力を減
速して伝達するように構成されている。
【0036】また、この実施の形態1では、走行体本体
14aの裏面側14bは、前記ラック歯13の歯先面1
3a…から所定距離a離間するように、構成されてい
る。
【0037】また、前記インボリュート歯24a,25
aの歯幅b又は、歯幅cが、各々少なくとも隣接する前
記ラック歯13,13間に跨る幅を有して構成されてい
る。
【0038】次に、一般的なインボリュート歯車の性質
を用いて、かみ合い率により、走行体14の回転シャフ
ト22,23位置が、走行板12から一定距離に保たれ
る原理について説明する。
【0039】ラックであるラック歯13とピニオンであ
る走行車輪24のインボリュート歯24aとが噛み合う
場合の噛み合いの範囲は、インボリュート歯24aに切
り下げがないとすれば、図4に示すように、作用線とイ
ンボリュート歯24aの歯先及びラック背である側面1
3bの歯先とが交わる点Pk−Plであり、その長さ
は、下記式1で表される。
【0040】
【数1】 従って、噛み合い率εは、下記式2で与えられる。
【0041】
【数2】 歯数20枚では、ε=1.76、40枚ではε=1.8
5を得て、機構学的にラック歯13が形成される走行板
12と、走行車輪24,25の軸である回転シャフト2
2,23との間が、一点以上で常に支持されていること
がわかる。
【0042】なお、図中二点差線で示すように、インボ
リュート歯車では、歯面が両面であるため、両端面噛み
合いとなり、作用線が、対称位置に一対存在する。
【0043】次に、略直交する方向へ移動する場合に発
生する動力損失が、ラック歯13とピニオンである走行
車輪24のインボリュート歯24aとの間に発生する歯
筋方向の摺動抵抗であることに着目して、2次元移動の
可能性について洞察する。
【0044】図4に示すように、この実施の形態1で
は、作用点に駆動力の他に、走行体14の重量に基づく
重力wが加わる。
【0045】この重力wによって、一歯分の噛み合いに
対して作用線上の全領域に渡り、摩擦損失が増大して生
じる。
【0046】特に、前記駆動モータ19,20を同時に
回転駆動して、前記前記走行車輪24,25を同時に回
動し、走行体14を斜行させる場合には、歯筋方向の摩
擦損失が互いに生じる。
【0047】駆動のための法線力は、重力と比べて小さ
いとすれば、回転方向と歯筋方向との移動についての摩
擦損失WR,WAは、各々下記式3で表される。
【0048】
【数3】 ここで、μ:接触面の摩擦係数、rb:ピニオンの基礎
円半径、g1,g2:近寄り、遠のき噛み合い長さ、
α:圧力角を表し、両軸の噛み合いの条件は同一とす
る。両者の比は、下記式4で示される。
【0049】
【数4】 いま、歯数をz=16、α=20度としてWA/WRは、
1.6に近似し、斜行によって、増加する摩擦損失は、
許容しえるものと考えられる。
【0050】但し、経験的には、滑り始める摩擦角は、
例えば18度と35度、正弦比は1.8となって論理式
とは異なる値を示している。
【0051】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0052】まず、前記駆動モータ19,20を回転駆
動させると、この駆動モータ19,20の回転駆動力
は、ピニオンギヤ26,27、減速ギヤ28,29を介
して、回転シャフト22,23の両側に、設けられた走
行車輪24,24及び25,25を回転駆動する。
【0053】この走行車輪24,25のインボリュート
歯24a,25aが、駆動力を、前記ラック歯13に噛
み合わせて伝達することにより、この走行板12上を、
縦,横或いは、これらの縦横の動きを組み合わせて、斜
め方向に、前記走行体14を移動走行させることができ
る。
【0054】回転駆動されるインボリュート歯24a,
25aには、インボリュート曲線が用いられているの
で、噛み合わせ率は、常に1以上保持される。
【0055】しかも、インボリュート歯車では、歯面が
両面であるため、両端面噛み合いとなり、作用線が対称
位置に一対存在する。このため、バックラッシュの無い
状態で、噛み合わせ率は2倍となり、走行体14が、常
に2点以上で、安定して支持される。
【0056】このため、歯車軸である回転シャフト2
2,23と、走行板12との間の距離は、常に一定に保
たれて、回転シャフト22,23を回動自在に設けた走
行体14と、走行板12との間のクリアランスを常に一
定に保つことができる。
【0057】従って、従来のように、樽状ベアリングを
複数設ける必要がないと共に、走行車輪数も駆動する歯
車と兼ねられているので、2組で済み、減少させること
ができる。
【0058】よって、簡易な構成で、部品点数の増大を
抑制し、組付け及び小型化を容易に行うことができるの
で、製造コストを削減することができる。
【0059】また、各走行車輪24,24及び25,2
5が回転駆動することにより、前記走行体14が、略直
交する二方向へ移動する。この際、異なる方向の噛み合
うラック歯13及びインボリュート歯24a,25b間
は、点接触しているので、摺接による動力損失は少な
い。
【0060】従って、上述したように斜行時はもちろ
ん、歯筋方向に沿って移動する際の摺動抵抗が押さえら
れ、縦横方向へ2次元平面内を自在に走行移動できる。
【0061】しかも、ラック歯13及びインボリュート
歯24a,25b間にガタ付きがないので、回転角度に
対する移動距離精度が更に向上する。
【0062】また、走行体5が、前記走行板12の上面
部12aから鉛直方向に略一定距離を常に保ちながら移
動できるので、例えば、ラック歯13の歯先面13a
に、走行体14の電源電極を接触させる場合であって
も、所定のクリアランスが維持されているので、接触量
(面積及び圧力)を略一定に保持する事ができる。この
ため、通電供給量を安定させることができる。
【0063】更に、この実施の形態1では、同一ピッチ
で、歯枚数の異なる走行車輪24,25を用いているの
で、半径の大きさが異なる。このため、回転シャフト2
2,23の高さ位置を異ならせて、交差させることが出
来、例えば、両側辺で、中央部を寸断した異なるシャフ
トを用いて、走行車輪24,24を各々回動支持するも
のに比して、部品点数の削減を行えると共に、一組の走
行車輪24,24或は、走行車輪25,25に対して、
駆動モータ19,20が各々一つづつで駆動力を与える
ことができる。従って、駆動力伝達効率が良好である。
【0064】また、同一ピッチで走行車輪24,25の
インボリュート歯車24a,25aが形成されているの
で、噛み合うラック歯13…のピッチも、縦,横二方向
で、同一ピッチとすることができる。このため、製作が
容易で、しかも、歯車創成に用いられるラックピッチと
同ピッチとすることにより、更に製造コストの削減を行
うことができる。
【0065】そして、前記ラック歯13…が歯車創成時
に用いられたラックカッタと略同一形状である圧力角α
=20度の形状を呈しているので、確実に両歯面接触す
る。
【0066】このため、更に、回転シャフト22,23
と、走行板12との距離が一定に保たれ、走行体14の
上下方向への振動を抑制することができる。
【0067】また、ラック歯13…がラックカッタと略
同一形状であるので、ラック歯13…を走行板12平板
上に形成しやすい。このため、二方向に略直交する複雑
な形状であっても、比較的容易に形成できる。
【0068】しかも、この実施の形態1では、前記イン
ボリュート歯24a,25aの歯幅b又は、歯幅cが、
各々少なくとも隣接する前記ラック歯13,13間に跨
る幅を有していると共に、走行体本体14aの両側辺部
に一対設けられているので、軸角度がブレない。このた
め、これらの走行車輪24,25が、略直交する方向に
移動する際の歯通りが良好である。
【0069】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0070】例えば、前記実施の形態1では、走行体1
4に2組の走行車輪24,24及び25,25を設けて
いるが、特にこれに限らず、例えば、複数組の走行車輪
を同一走行体本体14aの同一側辺に設けてもよい。
【0071】また、前記実施の形態1では、同一ピッチ
で走行車輪24,25のインボリュート歯車24a,2
5aが形成されているが、特にこれに限らず、縦横方向
に用いるインボリュート歯を、異なるピッチで、同一歯
枚数或いは、異なるピッチで、異なる歯枚数のインボリ
ュート歯としてもよい。
【0072】更に、この実施の形態1では、走行体本体
14aの裏面側14bは、前記ラック歯13の歯先面1
3a…から所定距離a離間するように、構成されている
が、特にこれに限らず、裏面側14bを前記ラック歯1
3の歯先面13a…に摺接させるように構成して、更に
走行体14の走行移動時の安定を増大させてもよい。
【0073】また、この実施の形態1では、走行体本体
14aのインボリュート歯24a,24a又は25a,
25aの歯幅b又は、歯幅cが、隣接する前記ラック歯
13,13間に跨る幅を有して構成されているが、特に
これに限らず、例えば、図2,3に示すように両インボ
リュート歯24a,24a間距離と略同じ大きさの歯幅
A又は、両インボリュート歯25a,25a間距離と略
同じ大きさの歯幅Bを有する略ローラー形状の走行車輪
を走行体本体14aに設け、この走行車輪周面に、車輪
全幅を有するインボリュート歯を形成する等、少なくと
も、一つのラック歯13側面に、少なくとも一つのイン
ボリュート歯が、常に接触するものであれば、どのよう
な歯幅及び、軸方向に並べられる歯車数であってもよ
い。
【0074】例えば、前記両インボリュート歯24a,
24a間距離と略同じ大きさの歯幅A又は、両インボリ
ュート歯25a,25a間距離と略同じ大きさの歯幅B
を有する略ローラー形状の走行車輪を走行体本体14a
に設けた場合には、歯車数が、縦,横方向に一つづつで
済み部品点数を更に削減することができると共に、走行
体本体14aが安定して、回転シャフト22,23の軸
角度がブレない。このため、これらの走行車輪24,2
5が、略直交する方向に移動する際の歯通りが、更に良
好なものとなる。
【0075】また、走行車輪24,24又は25,25
の数量も、前記実施の形態1に限定されるものではな
く、複数の回転シャフト22…又は回転シャフト23…
を並列に設けて、これらの回転シャフト22…又は回転
シャフト23…の両端部に走行車輪24…又は25…を
各々4個以上設けるように構成してもよい。
【0076】この場合、走行体本体14aが、更に安定
することは言うまでもない。
【0077】更に、回転シャフト22,22同士或いは
回転シャフト23,23同士を同一駆動モータ19,或
いは20で回転駆動させるようにギヤ等の伝達機構を用
いて連結させてもよい。この場合、駆動モータ19,或
いは20を回転シャフト毎に設ける必要がないので、部
品点数の増大を抑制できる。
【0078】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、回転駆動される歯車には、
インボリュート曲線が用いられているので、噛み合わせ
率は、常に一以上保持される。
【0079】このため、歯車軸と、走行板との間の距離
は、常に一定に保たれて、該歯車軸を設けた走行体と、
走行板との間のクリアランスを常に一定に保つことがで
きる。
【0080】従って、従来のように、樽状ベアリングを
複数設ける必要がないと共に、走行車輪数も駆動する歯
車と兼ねられているので、減少させることができる。
【0081】よって、簡易な構成で、部品点数の増大を
抑制し、組付け及び小型化を容易に行うことができるの
で、製造コストを削減することができる。
【0082】また、請求項2に記載されたものでは、各
走行車輪が回転駆動することにより、前記走行体が、略
直交する二方向へ移動する。この際、異なる方向の噛み
合うラック及びインボリュート歯車間は、点接触してい
るので、摺接による動力損失は少ない。
【0083】そして、請求項3に記載されたものでは、
ラックが歯車創成時に用いられたラックカッタと略同一
形状を呈しているので、確実に両歯面接触する。
【0084】このため、更に軸との距離が一定に保た
れ、走行体の上下方向への振動を抑制することができ
る。
【0085】また、ラックカッタと略同一形状であるの
で、ラックを平板上に形成しやすい。このため、二方向
に略直交する複雑な形状であっても、比較的容易に形成
できる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の伝達機構で、伝達機構
を用いる走行体の上面図である。
【図2】実施の形態1の伝達機構で、伝達機構を用いる
走行体の側面図である。
【図3】実施の形態1の伝達機構で、伝達機構を用いる
走行体の正面図である。
【図4】実施の形態1の伝達機構で、要部のインボリュ
ート歯車とラック歯との噛み合いを説明する側面図であ
る。
【図5】実施の形態1の伝達機構で、ラック歯を形成し
た走行板の斜視図である。
【図6】従来例の伝達機構を用いた走行体の駆動機構を
説明する斜視図である。
【符号の説明】
12 走行板 12a 上面部 13 ラック歯(ラック) 13a 歯先面 14 走行体 14a 走行体本体 22,23 回転シャフト(歯車軸) 24,25 走行車輪(インボリュート歯車) 24a,25a インボリュート歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略平板状の走行板上に載置されて、回転駆
    動する歯車の駆動力を、該走行板上に形成されたラック
    に噛み合わせて伝達することにより、該走行板上を移動
    走行する走行体を有する伝達機構であって、 前記歯車は、インボリュート曲線を有して構成されるこ
    とを特徴とする伝達機構。
  2. 【請求項2】前記ラックを相互に歯先を共有して、略直
    交する二方向へ形成すると共に、前記走行体には、各ラ
    ックに噛み合うインボリュート歯車を有する走行車輪を
    少なくとも一つづつ設けたことを特徴とする請求項1記
    載の伝達機構。
  3. 【請求項3】前記ラックは、平板状に前記歯車を創成す
    る際に用いられるラックカッタと略同一形状のラック歯
    を略直交する二方向へ延設することにより構成されるこ
    とを特徴とする各請求項1,2記載の伝達機構。
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