JPH10267780A - 真空測定用素子及び真空測定用素子の製造方法 - Google Patents

真空測定用素子及び真空測定用素子の製造方法

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JPH10267780A
JPH10267780A JP7560897A JP7560897A JPH10267780A JP H10267780 A JPH10267780 A JP H10267780A JP 7560897 A JP7560897 A JP 7560897A JP 7560897 A JP7560897 A JP 7560897A JP H10267780 A JPH10267780 A JP H10267780A
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JP
Japan
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cold cathode
electrode
collector electrode
vacuum
gate electrode
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Application number
JP7560897A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kobayashi
武 小林
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空測定用デバイスの小型化を図り、高精度
の真空度測定を可能にする。 【解決手段】 平板状に形成した基板40上に、残留ガ
スの原子をイオン化する電子の放射源である冷陰極20
と、イオン化された残留ガスの正イオンを集めるコレク
タ電極26とを離間させて対向して形成した真空測定用
素子であって、前記冷陰極が前記コレクタ電極に向けて
先端を先鋭に形成され、該冷陰極から放射された電子が
通過する空隙を前記冷陰極の先端前方に設けたゲート電
極22が、前記冷陰極とコレクタ電極との間の該冷陰極
に近接した位置に形成され、前記空隙と対応した部位に
電子が通過する空隙を設けたアノード電極24が、前記
ゲート電極とコレクタ電極との間の該ゲート電極に近接
した位置に形成され、前記アノード電極とコレクタ電極
との間に前記冷陰極から放射された電子によって残留ガ
スの原子をイオン化する空間が形成されたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷陰極線源を利用す
る真空測定用素子及び真空測定用素子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電離真空計はエミッタ電極から放射され
た電子によって真空装置内で残留するガスの原子を電離
させ、電離した正イオンをコレクタ電極で集め、このコ
レクタ電流から真空度を測定するものである。電離真空
計では熱陰極を使用するものが一般的であるが、熱陰極
を使用する場合はゲージから出るガスが測定値に影響を
与えて高真空下では正確な測定ができないという問題が
あることから、真空系を乱さずに高精度の測定を可能に
するものとして冷陰極を使用するものが提案されている
(特開平3-293533号公報) 。冷陰極はシリコン等の基板
上に先鋭なエミッタ電極を形成し、エミッタ電極とゲー
ト電極との間に電圧を印加し、電界放出効果によってエ
ミッタ電極から電子を放出させるようにしたものであ
る。
【0003】また、一般的な電離真空計で使用する管球
はガラス製の管球の内部に電子線源とコレクタ電極とを
配置するから、大型で設置場所をとるといった問題、落
下等によって破損しやすいといった問題があったことか
ら、小型で高精度の測定が可能な電離真空計が求められ
ていた。冷陰極を使用する電離真空計は高精度の真空測
定を可能にするものであり、きわめて小型の真空デバイ
スとして、半導体装置の製造で使用される微細加工技術
を利用して冷陰極のエミッタ電極とゲート電極、アノー
ド電極を作り込むことが検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この冷陰極を用いた真
空測定用素子としては、たとえばシリコン基材上に円錐
状にエミッタ電極を形成し、ゲート電極、アノード電極
を縦型に配置したもの、石英基板等の平面上にエミッタ
電極、ゲート電極、アノード電極を平面配置したもの等
がある。冷陰極を用いた真空測定用素子は10-11 Pa
といった超高真空の測定への応用を検討されているもの
である。本発明者は、冷陰極を用いた真空測定用素子と
して実際の真空計に利用できる構造について研究し本発
明に至ったものであり、本発明では高真空の測定用とし
て好適に使用できる真空測定用素子及び真空測定用素子
の好適な製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、平板状に形成し
た基板上に、残留ガスの原子をイオン化する電子の放射
源である冷陰極と、イオン化された残留ガスの正イオン
を集めるコレクタ電極とを離間させて対向して形成した
真空測定用素子であって、前記冷陰極が前記コレクタ電
極に向けて先端を先鋭に形成され、該冷陰極から放射さ
れた電子が通過する空隙を前記冷陰極の先端前方に設け
たゲート電極が、前記冷陰極とコレクタ電極との間の該
冷陰極に近接した位置に形成され、前記空隙と対応した
部位に電子が通過する空隙を設けたアノード電極が、前
記ゲート電極とコレクタ電極との間の該ゲート電極に近
接した位置に形成され、前記アノード電極とコレクタ電
極との間に前記冷陰極から放射された電子によって残留
ガスの原子をイオン化する空間が形成されたことを特徴
とする。また、平板状に形成した基板上に、残留ガスの
原子をイオン化する電子の放射源である冷陰極と、イオ
ン化された残留ガスの正イオンを集めるコレクタ電極と
を離間させて対向して形成した真空測定用素子であっ
て、前記冷陰極が前記コレクタ電極に向けて先端を先鋭
に形成され、該冷陰極から放射された電子が通過する空
隙を前記冷陰極の先端前方に設けたゲート電極が、前記
冷陰極とコレクタ電極との間の該冷陰極に近接した位置
に形成され、前記ゲート電極とコレクタ電極との間に、
前記空隙と対応した部位に正イオンを通過させる開口部
を設けたアノード電極が、前記冷陰極の先端からほぼ等
距離となる円弧状に形成されるとともに、前記ゲート電
極とアノード電極との間に前記冷陰極から放射された電
子によって残留ガスの原子をイオン化する空間が形成さ
れたことを特徴とする。また、前記基板がシリコン基板
であり、該シリコン基板上に前記冷陰極、ゲート電極、
アノード電極およびコレクタ電極が形成されたことを特
徴とする。また、前記コレクタ電極の前記冷陰極に対向
する面が、前記冷陰極の先端からほぼ等距離となる円弧
状に形成されたことを特徴とする。
【0006】また、シリコン基板上に、残留ガスの原子
をイオン化する電子の放射源である冷陰極と、イオン化
された残留ガスの正イオンを集めるコレクタ電極とを離
間させて対向して配置した真空測定用素子の製造方法で
あって、前記シリコン基板を熱酸化してシリコン基板の
表面に熱酸化膜を形成し、該熱酸化膜上に窒化珪素膜を
形成し、さらに窒化珪素膜の表面に金属層を被着形成し
た後、前記金属層を冷陰極、ゲート電極、アノード電極
およびコレクタ電極の平面パターンにしたがってエッチ
ングし、該エッチングによりパターン形成された金属層
をマスクとして前記窒化珪素膜を等方性エッチングによ
り除去して、金属層が窒化珪素膜の表面に被着形成され
た冷陰極、ゲート電極、アノード電極およびコレクタ電
極を形成することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。図1は本発明に係る真空測定用素子を
用いた真空計の構成を示す説明図である。この真空計5
は真空装置の測定ポートに装着して使用する。真空計5
はリードピン14を金属基体(アイレット)の周縁部に
ガラス封着したステム16の中央部に、真空測定用素子
10を保持した支持基板12を固定したものである。真
空測定用素子10はシリコンを基材としてその表面に冷
陰極、ゲート電極、アノード電極、コレクタ電極を平面
的に配置したもので、2mm角程度の薄い平板状の素子
である。真空測定用素子10は表面(冷陰極、ゲート電
極、アノード電極、コレクタ電極が形成されている面)
で真空度を検知するから、その表面を露出させて支持基
板12に支持される。
【0008】真空測定用素子10の各電極とリードピン
14とはワイヤボンディング等によって電気的に接続
し、リードピン14は電極に電圧を印加するための電源
および電流計に電気的に接続する。18はステム16の
開口面を保護する金属製の保護キャップである。保護キ
ャップ18はキャップの略中央部に開口孔を設け開口孔
の周縁からガイド筒18aを立設したもので、ステム1
6の外周のフランジ部分に溶接などで固着する。なお、
真空計としては保護キャップ18を装着しない形態での
使用も可能である。
【0009】図2に真空測定用素子10の概略構成を示
す。真空測定用素子10は平面的な素子であり、図2は
真空測定用素子10の各構成部分の平面配置を示す。2
0は冷陰極(エミッタ電極)で電界効果によって電子を
放出する部分である。冷陰極20は先端を先鋭に形成
し、電界効果の作用によって電子が放出されやすくして
いる。
【0010】22はゲート電極である。ゲート電極22
は冷陰極20に対して正の電圧を印加し、電界効果によ
って冷陰極20から電子を放出させるためのものであ
る。24はアノード電極である。アノード電極24は冷
陰極20に対して正の電圧を印加し、冷陰極20から放
出された電子を引き出し、加速させてアノード電極24
をこえて外方に放射させる作用をなす。26はコレクタ
電極である。コレクタ電極26は冷陰極20から放出さ
れた電子によって残留ガスの原子がイオン化された正イ
オンを集めるための電極である。
【0011】冷陰極20とゲート電極22、アノード電
極24は実際の素子ではきわめて接近して配置され、ア
ノード電極24とコレクタ電極26との間が空き領域と
なっている。この領域は冷陰極20から放出された電子
によって残留ガスの原子を電離させる領域で、電離した
正イオンがコレクタ電極26で集められる。図2では残
留ガスのアルゴン原子が電離してアルゴンイオン(Ar
+ )となったことを示す。
【0012】本実施形態のコレクタ電極26は冷陰極2
0に対向する面(コレクタ面)を円弧状に湾曲させてい
る。このようにコレクタ面を曲面に形成しているのは、
先鋭に形成した冷陰極20の先端からコレクタ面への距
離を略一定にし、コレクタ面の一部に正イオンが集中し
ないようにして残留ガスの正イオンを集めやすくするた
めである。コレクタ面の形状としては円弧状あるいはパ
ラボラ状等の適宜曲面を選択することができる。28は
コレクタ電流を測定する電流計、30はアノード電流を
測定する電流計である。冷陰極を使用する真空計は上記
真空測定用素子10とこれら電流計28、30及び電源
系、制御系によって構成される。
【0013】図3はシリコンを基板として作製した真空
測定用素子10の構成を拡大して示す。図3(a) は真空
測定用素子10の平面図、図3(b) は側面図である。実
施形態の真空測定用素子10は平面寸法が2mm角程度
の大きさのものである。図3(a) で20が冷陰極、22
がゲート電極、24がアノード電極である。これら冷陰
極20、ゲート電極22およびアノード電極24はきわ
めて接近して配置されている。20aは冷陰極20に電
気的に接続する配線パターン、22aはゲート電極22
に電気的に接続する配線パターン、24aはアノード電
極24に電気的に接続する配線パターンである。
【0014】ゲート電極22は冷陰極20の先端から放
射された電子が通過する空隙を先端前方に設けた一対の
電極から成り、アノード電極24はゲート電極22の前
方でゲート電極24に近接した位置に、前記空隙と対応
する部位に電子が通過する空隙を先端前方に設けて前記
ゲート電極と略平行に形成した一対の電極から成る。実
施形態では冷陰極20の先端とゲート電極22の電極端
との間隔は1〜2μm程度、ゲート電極22の電極端と
アノード電極24の電極端との間隔は2μm程度であ
る。このように冷陰極20とゲート電極22および冷陰
極20とアノード電極24との間隔を狭く設定したの
は、電界効果によって冷陰極20から電子を放出させや
すくするためである。冷陰極20、ゲート電極22、ア
ノード電極24への電圧の印加は、上記の配線パターン
20a、22a、24aを介して電源に接続することに
よってなされる。26aはコレクタ電極26と電気的に
接続する配線パターンである。
【0015】コレクタ電極26は冷陰極20、ゲート電
極22およびアノード電極24を有する陰極線源に対向
して配置するが、図3(b) に示すように冷陰極20、ゲ
ート電極22、アノード電極24およびコレクタ電極2
6はシリコン基板40上で凸状に形成し、冷陰極20等
とコレクタ電極26との中間部分は平坦な底面34とし
て形成する。冷陰極20、コレクタ電極26等の凸部は
実施形態では数百nm程度である。底面34が形成され
た領域は冷陰極20から放射された電子によって残留ガ
スの原子を電離する部分である。
【0016】実施形態の真空測定用素子10は冷陰極2
0、ゲート電極22、アノード電極24およびコレクタ
電極26等をシリコン基板を基材として微細加工技術に
より一体に作り込んで形成される。図4にシリコン基板
を用いて真空測定用素子10を製造する方法の実施形態
を示す。図4(a) は冷陰極20等の各構成部分を形成す
る基材としてのシリコン基板40である。図4(b) はこ
のシリコン基板40を酸化雰囲気中で加熱して、シリコ
ン基板40の表面にSiO2 膜(熱酸化膜)42を形成
した状態を示す。SiO2 膜42は電気的絶縁性を有す
るとともに、科学的に安定な被膜として形成されるとい
う利点がある。実施形態ではSiO2 膜42の膜厚は約
200nmとした。
【0017】次に、SiO2 膜42の表面にスパッタリ
ング法によりSi3 4 膜(窒化珪素膜)44を形成す
る(図4(c))。このSi3 4 膜44はフッソ系のエッ
チングガス(CF4 +O2 ガス)によってエッチングし
やすいことから設けるものである。本実施形態ではSi
3 4膜44の膜厚は約200nmとした。次に、Si
3 4 膜44の表面全体に金属層としてクロム層46を
被着形成する(図4(d))。クロム層46は電極の導体部
となるもので、蒸着法あるいはスパッタリング法によっ
て形成できる。本実施形態ではクロム層46の厚さを約
200nmとした。こうして、図4(d) に示すようにシ
リコン基板40上にSiO2膜42とSi3 4 膜44
とクロム層46が3層構造で形成された基板が得られ
る。
【0018】次に、冷陰極20、ゲート電極22、アノ
ード電極24およびコレクタ電極26を形成するため、
最上層のクロム層46をエッチングして各電極パターン
を形成する。図4(e) はクロム層46をエッチングして
冷陰極20、ゲート電極22、アノード電極24、コレ
クタ電極26の各電極パターンに対応するクロム導体部
20b、22b、24b、26bを形成した状態を示
す。このクロム層46をエッチングする際には同時に冷
陰極20等の各電極部分と電源とを接続する配線パター
ン20a、22a、24a、26aを形成する部分につ
いてもパターン形成する。
【0019】なお、クロム層46をエッチングするに
は、クロム層46の表面にフォトレジストをコーティン
グし、冷陰極20、ゲート電極22、アノード電極2
4、コレクタ電極26等の電極パターンにしたがって露
光、現像してレジストパターンを形成し、レジストパタ
ーンをマスクとしてクロム層46を化学的にエッチング
する方法によればよい。
【0020】次に、これらクロム導体部20b、22
b、24b、26bをマスクとして、等方性エッチング
によりSi3 4 膜44をエッチングする。Si3 4
膜44はエッチングガスとしてCF4+O2 ガスを使用す
ることにより等方的にエッチングでき、クロム導体部2
0b、22b、24b、26bによって被覆されていな
い部分が除去される。等方性エッチングによりSi3
4 膜44はクロム導体部20b、22b、24b、26
bによって被覆された下面部分にも側面から若干進入し
てエッチングされる。図4(f) はSi3 4 膜44をエ
ッチングして冷陰極20、ゲート電極22、アノード電
極24、コレクタ電極26を形成した状態の断面図であ
る。図では説明上、アノード電極24とコレクタ電極2
6との間隔を狭めて示している。アノード電極24とコ
レクタ電極26との間に露出するSiO2 膜が図3の底
面34の領域である。
【0021】Si3 4 膜44は等方性エッチングによ
りクロム導体部20b、22b、24b、26bのパタ
ーンにしたがってエッチングされるから、クロム導体部
20b、22b、24b、26bを冷陰極20あるいは
コレクタ電極26等の平面形状に合わせて形成すること
により、冷陰極20あるいはコレクタ電極26等を所定
の平面形状に形成することができる。
【0022】こうして作製した真空測定用素子10は図
2に示すように電源および電流計28、30に電気的に
接続し、アノード電流とコレクタ電流を測定することに
よって真空を測定することができる。図5は上記製法に
よって得た真空測定用素子10を真空装置に装着し、真
空度によってアノード電流とコレクタ電流がどのように
変化するかを測定した結果である。グラフの横軸が真空
度、縦軸がアノード電流に対するコレクタ電流の比を示
す。測定結果は、真空度に対してアノード電流に対する
コレクタ電流の比が対数比例の関係にあることを示す。
この実験結果は、アノード電流とコレクタ電流を測定す
ることによって、真空度を測定できることを示す。な
お、ゲート電極電圧とコレクタ電極電圧は適宜設定すれ
ばよいが、実施形態ではゲート電極電圧を120V、コ
レクタ電極電圧を200Vとした。
【0023】図6は真空測定用素子10の他の実施形態
を示す説明図である。この実施形態の真空測定用素子1
0もシリコン基板の上に冷陰極20、ゲート電極22、
アノード電極24、コレクタ電極26を一体に形成した
ものである。前述した図2、3に示す真空測定用素子1
0は冷陰極20とゲート電極22とアノード電極24と
を数μm程度の近接した範囲内に配置したのに対し、本
実施形態ではアノード電極24をゲート電極22から離
間させ、冷陰極20とアノード電極24との間に残留ガ
スの原子をイオン化するための広い領域を確保するよう
にしたことを特徴とする。
【0024】このように冷陰極20とアノード電極24
との間に広い領域を確保する構成にするのは、冷陰極2
0から放射された電子によって残留ガスの原子をイオン
化しやすくするためである。アノード電極24は冷陰極
20に対し正電位に設定されているから冷陰極20から
放射された電子はアノード電極24に向けて加速され
る。したがって、冷陰極20とアノード電極24との間
の領域を残留ガスの原子をイオン化する領域に設定する
ことで、この加速された電子によって残留ガスの原子が
イオン化されやすくなるという利点がある。
【0025】本実施形態ではアノード電極24の冷陰極
20と対向する面(アノード面)を平面形状で円弧状に
形成し、冷陰極20の先端からアノード面までの距離が
略一定となるようにした。これは、アノード電極24の
一部に電子が集中しないようにし、広い領域で残留ガス
の原子をイオン化できるようにするためである。アノー
ド電極24で冷陰極20に対向する電極部分には開口部
24aを設け、アノード電極24の外側に前述した実施
形態と同様にコレクタ電極26を設ける。アノード電極
24とコレクタ電極26との間には前述した底面34が
形成され、冷陰極20とアノード電極24との間も同様
に底面34aが形成される。
【0026】本実施形態の真空測定用素子10は冷陰極
20とゲート電極22との間に印加した電圧によって冷
陰極20から電子を引き出し、アノード電極24に向け
て電子を加速させ冷陰極20とアノード電極24との間
の領域内で残留ガスの原子を電離させる。冷陰極20と
アノード電極24との間で電離された正イオンは開口部
24aを通過してコレクタ電極26に集められる。
【0027】本実施形態の真空測定用素子10の場合
も、前述した製造方法と同様な方法によって所定のパタ
ーンで冷陰極20、ゲート電極22、アノード電極2
4、コレクタ電極26等を形成することができる。な
お、実施形態の真空測定用素子10は冷陰極20の先端
とアノード電極24との距離が約0.7mm、冷陰極2
0の先端とコレクタ電極26との距離が約1mmであ
る。
【0028】以上説明したように、本発明に係る真空測
定用素子10は真空度測定に使用されている従来のゲー
ジにくらべてはるかに小型であり、従来のゲージにくら
べて設置場所をとらず、取扱いが容易であるという利点
がある。また、冷陰極を使用することによって、被測定
系に影響を与えることなく真空度の測定ができ、きわめ
て高真空の真空測定を可能にするといった効果を有す
る。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る真空測定用素子は、上述し
たように、従来の真空測定に用いられているゲージにく
らべてはるかに小型化することができ、取扱いやすい真
空測定用素子として提供することができる。また、本発
明に係る真空測定用素子の製造方法によれば、きわめて
微細で高精度が要求される素子を容易にかつ確実に製造
することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空測定用素子を搭載した真空計の斜視図であ
る。
【図2】真空測定用素子の概略構成を示す説明図であ
る。
【図3】真空測定用素子の平面図および側面図である。
【図4】シリコン基板を用いた真空測定用素子の製造方
法を示す説明図である。
【図5】真空度によりアノード電流とコレクタ電流が変
化する実験結果を示すグラフである。
【図6】真空測定用素子の他の実施形態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
5 真空計 10 真空測定用素子 12 回路基板 14 リードピン 16 ステム 18 保護キャップ 20 冷陰極 22 ゲート電極 24 アノード電極 24a 開口部 26 コレクタ電極 20a、22a、24a、26a 配線パターン 28、30 電流計 34、34a 底面 40 シリコン基板 42 SiO2 膜 44 Si3 4 膜 46 クロム層46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状に形成した基板上に、残留ガスの
    原子をイオン化する電子の放射源である冷陰極と、イオ
    ン化された残留ガスの正イオンを集めるコレクタ電極と
    を離間させて対向して形成した真空測定用素子であっ
    て、 前記冷陰極が前記コレクタ電極に向けて先端を先鋭に形
    成され、 該冷陰極から放射された電子が通過する空隙を前記冷陰
    極の先端前方に設けたゲート電極が、前記冷陰極とコレ
    クタ電極との間の該冷陰極に近接した位置に形成され、 前記空隙と対応した部位に電子が通過する空隙を設けた
    アノード電極が、前記ゲート電極とコレクタ電極との間
    の該ゲート電極に近接した位置に形成され、 前記アノード電極とコレクタ電極との間に前記冷陰極か
    ら放射された電子によって残留ガスの原子をイオン化す
    る空間が形成されたことを特徴とする真空測定用素子。
  2. 【請求項2】 平板状に形成した基板上に、残留ガスの
    原子をイオン化する電子の放射源である冷陰極と、イオ
    ン化された残留ガスの正イオンを集めるコレクタ電極と
    を離間させて対向して形成した真空測定用素子であっ
    て、 前記冷陰極が前記コレクタ電極に向けて先端を先鋭に形
    成され、 該冷陰極から放射された電子が通過する空隙を前記冷陰
    極の先端前方に設けたゲート電極が、前記冷陰極とコレ
    クタ電極との間の該冷陰極に近接した位置に形成され、 前記ゲート電極とコレクタ電極との間に、前記空隙と対
    応した部位に正イオンを通過させる開口部を設けたアノ
    ード電極が、前記冷陰極の先端からほぼ等距離となる円
    弧状に形成されるとともに、前記ゲート電極とアノード
    電極との間に前記冷陰極から放射された電子によって残
    留ガスの原子をイオン化する空間が形成されたことを特
    徴とする真空測定用素子。
  3. 【請求項3】 前記基板がシリコン基板であり、該シリ
    コン基板上に前記冷陰極、ゲート電極、アノード電極お
    よびコレクタ電極が形成されたことを特徴とする請求項
    1または2記載の真空測定用素子。
  4. 【請求項4】 前記コレクタ電極の前記冷陰極に対向す
    る面が、前記冷陰極の先端からほぼ等距離となる円弧状
    に形成されたことを特徴とする請求項1、2または3記
    載の真空測定用素子。
  5. 【請求項5】 シリコン基板上に、残留ガスの原子をイ
    オン化する電子の放射源である冷陰極と、イオン化され
    た残留ガスの正イオンを集めるコレクタ電極とを離間さ
    せて対向して配置した真空測定用素子の製造方法であっ
    て、 前記シリコン基板を熱酸化してシリコン基板の表面に熱
    酸化膜を形成し、 該熱酸化膜上に窒化珪素膜を形成し、 さらに窒化珪素膜の表面に金属層を被着形成した後、 前記金属層を冷陰極、ゲート電極、アノード電極および
    コレクタ電極の平面パターンにしたがってエッチング
    し、 該エッチングによりパターン形成された金属層をマスク
    として前記窒化珪素膜を等方性エッチングにより除去し
    て、金属層が窒化珪素膜の表面に被着形成された冷陰
    極、ゲート電極、アノード電極およびコレクタ電極を形
    成することを特徴とする真空測定用素子の製造方法。
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EP1519401A1 (en) 2003-08-08 2005-03-30 VARIAN S.p.A. Ionisation vacuum gauge
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