JPH10268040A - パルス圧縮送受信装置及びパルス圧縮送受信方法 - Google Patents

パルス圧縮送受信装置及びパルス圧縮送受信方法

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JPH10268040A
JPH10268040A JP9073345A JP7334597A JPH10268040A JP H10268040 A JPH10268040 A JP H10268040A JP 9073345 A JP9073345 A JP 9073345A JP 7334597 A JP7334597 A JP 7334597A JP H10268040 A JPH10268040 A JP H10268040A
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Teruyuki Hara
照幸 原
Shingo Tsujimichi
信吾 辻道
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信信号にドップラ周波数による位相変調が
ない場合のレンジサイドローブをゼロとし、ドップラ周
波数による位相変調がある場合のピークレンジサイドロ
ーブレベルの劣化を少なくしたパルス圧縮送受信装置を
得ること。 【解決手段】 相補系列の一方でパルス内位相変調した
幅Tのパルスと、上記送信パルス幅T以上の時間間隔w
をあけ、相補系列の他方でパルス内位相変調した幅Tの
パルスを送信し、上記2連の送信パルスの反射パルス受
信後にPRIごとに上記2連の送信パルスを送信する送
信装置と、2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間
間隔Tの信号と、最初の送信パルスの変調に用いた相補
系列で変調した参照信号との相関と、最後の時間間隔T
の信号と、相補系列の他方の系列で変調した参照信号と
の相関を求める相関器と、上記相関器で求めた2つの相
関結果を入力し相関値を決定する判断器とを有する受信
装置と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス圧縮送受信
装置及びパルス圧縮送受信方法に関し、受信信号にドッ
プラ周波数による位相変調がない場合のレンジサイドロ
ーブをゼロとし、受信信号にドップラ周波数による位相
変調がある場合のピークレンジサイドローブレベルの劣
化が少なく、しかも構造が簡単で、一回のパルス圧縮結
果を得るのに必要な時間を短くするものである。
【0002】
【従来の技術】パルス内位相変調方式のパルス圧縮送受
信装置では、送信時に、図15に示すように、パルス幅
Tの1つのパルスをM個の幅Tsのサブパルスに分割
し、サブパルス毎に符号長Mのある特殊な符号系列(s
1,s2,s3,s4,……,sM)を用いて位相変調
を行ってパルスを送信し、受信時に、受信信号と、送信
パルスの位相変調に用いられたものと同じ符号系列を用
いてパルス内位相変調した参照信号との相関処理を行う
ことによって、信号の復調を行うものである。
【0003】ここで、受信パルス信号に、ドップラ周波
数による位相変調がない場合は、パルス内位相変調方式
のパルス圧縮を行った時の復調後の信号の振幅特性は、
変調に用いる符号系列の自己相関関数で表される。その
ため、パルス内位相変調に用いる変調符号系列として、
その自己相関関数の値が完全に相関がとれたタイムラグ
tz=0(以後、タイムラグtz=0の時の相関値をメ
インローブと呼ぶ)以外で全てゼロとなるものを用いる
ことによって、距離分解能をTs、即ち、パルス幅Tの
1/Mにすることができる。
【0004】しかしながら、パルス内位相変調に用いる
変調符号系列として、0,1(位相変調に用いる場合
は、0がexp(j0),1がexp(jp)に相当す
る)の2値の符号系列を単独で用いる場合には、タイム
ラグtz=0以外の相関値が全て0となる系列は存在せ
ず、図16に示すように、レンジサイドローブと呼ばれ
るタイムラグtz=0以外での相関値が生じる。そし
て、このレンジサイドローブが大きいと、例えば、大き
な受信強度の目標のレンジサイドローブに、近接する小
さな受信強度の目標のメインローブが埋もれてしまうな
どの問題が生じる。
【0005】2値符号系列を用いたパルス圧縮送受信装
置において、レンジサイドローブを0にする方法の一つ
に、図17に示すように、タイムラグtz=0以外の相
関値即ちレンジサイドローブの絶対値が同じで、符号が
逆となる2種類の同じ符号長の2値符号系列を用いてそ
れぞれパルス圧縮を行い、得られた2つの結果を同じタ
イムラグどうしで加算する方法がある。このような、レ
ンジサイドローブの絶対値が同じで、符号が逆の1対の
2値符号系列を相補系列(以下、一対の相補系列の一方
の系列をCodeA、他方の系列をCodeBと呼ぶ)
と呼び、現在、2×2n,10×2n,26×2n(n=
0,1,2,…)の符号長Mのものが存在することが知
られている。代表的な相補系列を図18に示す。
【0006】このように相補系列を用いることによっ
て、受信信号にドップラ周波数による位相変調がない場
合のレンジサイドローブをゼロ、即ち、ピークレンジサ
イドローブレベル(メインローブに対する最も大きいレ
ンジサイドローブの大きさ)を−∞とすることができ、
距離分解能が、Ts(送信パルス幅Tの1/M)のパル
ス圧縮を実現することができる。
【0007】ところが、パルス圧縮送受信装置と目標と
の間に相対速度がある場合、受信信号には相対速度に応
じたドップラ周波数による位相変調がかかる。受信信号
にドップラ周波数による位相変調がかかると、パルス内
位相変調方式のパルス圧縮を行った時の復調後の信号の
振幅特性は、変調に用いた符号系列の自己相関関数では
なく、変調に用いた符号系列にドップラ周波数による位
相変調がかかったものと、変調に用いた符号系列との相
互相関関数で表されることとなり、メインローブレベル
の低下及びレンジサイドローブレベルの増加、即ち、ピ
ークレンジサイドローブレベルの劣化が生じる。
【0008】特に、相補系列を用いたパルス圧縮では、
CodeAとCodeBでパルス内位相変調したパルス
を交互に送信し、CodeAでパルス内位相変調された
受信パルス信号と、CodeAでパルス内位相変調した
参照信号との相関値と、CodeBでパルス内位相変調
された受信パルス信号と、CodeBでパルス内位相変
調した参照信号との相関値の和を求めるために、受信信
号にドップラ周波数による位相変調がかかった場合のピ
ークレンジサイドローブレベルの劣化が著しい。
【0009】なぜなら、相補系列を用いたパルス圧縮に
おいて、ドップラ周波数による位相変調がない場合のタ
イムラグtz=0の時の相関値、即ちメインローブは、
図19に示すように、受信パルス信号の振幅の2M倍
(Mは、変調符号系列の符号長)となるが、受信信号に
ドップラ周波数による位相変調がある場合は、ドップラ
周波数によって、2PRIの時間に位相が2πの奇数倍
変化するような場合、即ち、ドップラ周波数が1/(2
PRI)の奇数倍の時に図20(図20では、2PRI
の時間で位相が2π変化する場合を示している。)に示
すように、タイムラグtz=0の時のCodeAでパル
ス内位相変調された受信パルス信号と、CodeAでパ
ルス内位相変調した参照信号との相関値と、CodeB
でパルス内位相変調された受信パルス信号と、Code
Bでパルス内位相変調した参照信号との相関値が、大き
さが同じで、符号が正負逆の値となり、それらの和であ
るメインローブがゼロ、即ち、ピークレンジサイドロー
ブレベルが∞となるからである。
【0010】従来の相補系列を用いるパルス内位相変調
方式のパルス圧縮送受信装置として、例えば、特開平1
−303135号公報に記載されているものがある。こ
の装置は、パルス内位相変調に用いる変調符号系列とし
て、相補系列と、ドップラ周波数がない場合のピークレ
ンジサイドローブレベルは相補系列よりも大きいがドッ
プラ周波数によるピークレンジサイドローブレベルの劣
化が小さいBarker系列等の他の系列と、を用いる
もので、受信信号にドップラ周波数による位相変調がな
い場合は、相補系列を用いたパルス圧縮結果を用い、受
信信号にドップラ周波数による位相変調がある場合は、
Barker系列等の他の系列を用いたパルス圧縮結果
を用いるものである。
【0011】図21は、上記のパルス圧縮送受信装置を
一般的なパルス圧縮レーダ装置に適用した構成図であ
る。図21において、1は安定化局部発振器、2は基準
中間周波数信号発生器、3a、3bは周波数混合器、4
はパルス変調器A、5は電力増幅器、6は送受切替器、
7はアンテナ、8は中間周波数増幅器、9は90度ハイ
ブリッド回路、10a、10bは位相検波器、11a,
11bはA/D変換器、12a,12bは相関器A、3
3は変調符号切替器B、14は包絡線検波器、15は切
替スイッチ、16はメモリ、17はon−offスイッ
チ、18は加算器、19は後段信号処理回路である。
【0012】上記の従来のパルス圧縮送受信装置の動作
について図21を参照して説明する。安定化局部発振器
1で発生した信号と、基準中間周波数信号発生器2で発
生した信号は、共に、周波数混合器3aに入力される。
周波数混合器3aでは、安定化局部発振器1で発生した
信号の周波数と、基準中間周波数との和の周波数の送信
キャリア信号を生成し、パルス変調器A4に出力する。
【0013】パルス変調器A4では、周波数混合器3a
からの入力信号に対して、図22に示すように、パルス
変調を行い、3種類の変調符号系列を用いてパルス内位
相変調を行う。即ち、1番目のパルスは、幅Tのパルス
変調を行なった後に、M個の幅Tsのサブパルスに分割
し、変調符号切替器B33からの情報により、相補系列
のCodeA(p1,p2,…,pM)を用いてパルス
内位相変調を行う。2番目のパルスは、幅Tのパルス変
調を行なった後に、M個の幅Tsのサブパルスに分割
し、変調符号切替器B33からの情報により、相補系列
のCodeB(q1,q2,…,qM)を用いてパルス
内位相変調を行う。3番目のパルスは、幅T’のパルス
変調を行なった後に、M’個の幅Tsのサブパルスに分
割し、変調符号切替器B33からの情報により、Bar
ker系列(r1,r2,…,rM’)を用いてパルス
内位相変調を行う。4番目のパルスは、再び、幅Tのパ
ルス変調を行なった後に、M個の幅Tsのサブパルスに
分割し、変調符号切替器B33からの情報により、相補
系列のCodeA(p1,p2,…,pM)を用いてパ
ルス内位相変調を行い、以降は、上記の動作を繰り返
す。但し、パルス繰り返し間隔(以下、PRIと呼ぶ)
は、送信パルスに対する目標からの反射パルスが受信さ
れるまで、次のパルスを送信しないように、十分長い時
間をとっている。
【0014】パルス変調器A4の出力信号は、電力増幅
器5に入力され、電力の増幅が行われ、送受切替器6を
経て、アンテナ7より空間へ放射される。目標からの反
射信号は、アンテナ7で受信され、送受切替器6を経
て、周波数混合器3bに入力される。また、周波数混合
器3bには、安定化局部発振器1で発生した信号も入力
される。周波数混合器3bでは、受信信号のキャリア信
号の周波数と安定化局部発振器1で発生した信号の差の
周波数の信号、即ち中間周波数の信号を生成する。周波
数混合器3bの出力信号は、中間周波数増幅器8へ入力
され、電力の増幅が行われ、その後2分されて、それぞ
れ、位相検波器10a,10bに入力される。一方、基
準中間周波数信号発生器2で発生した信号は、90度ハ
イブリッド回路9で90度の位相差をもった2つの信号
に分離され、位相検波器10a,10bに入力される。
位相検波器10a及び10bでは、中間周波数増幅器8
の出力信号と90度ハイブリッド回路3の出力信号か
ら、中間数周波数と基準中間周波数の差の周波数をも
ち、互いに90度に位相差をもつI成分、Q成分のビデ
オ信号を生成する。生成されたI,Qビデオ信号は、サ
ンプリング周波数が1/TsのA/D変換器11a,1
1bに入力され、それぞれディジタルI,Qビデオ信号
に変換され、相関器A12a,12bに入力される。相
関器A12aと12bの動作は、その入力信号がIビデ
オ信号かQビデオ信号の違いであるため、ここでは、相
関器A12aの動作を図23を参照して詳しく説明す
る。
【0015】図23において、相関器A12aは、入力
されたディジタルIビデオ信号を1サンプルづつ順次記
憶する可変段数シフトレジスタ24、送信時のパルス内
位相変調に用いられた相補系列のCodeAを用いて位
相変調したディジタルの参照信号を記憶している参照信
号記憶メモリ25a、送信時のパルス内位相変調に用い
られた相補系列のCodeBを用いて位相変調したディ
ジタルの参照信号を記憶している参照信号記憶メモリ2
5b、送信時のパルス内位相変調に用いられたBark
er系列を用いて位相変調したディジタルの参照信号を
記憶している参照信号記憶メモリ25c、可変段数シフ
トレジスタ24の段数と同じ数の乗算器26と切替スイ
ッチ27、及び一つの加算器28から構成される。但
し、可変シフトレジスタ24の段数は、パルス内位相変
調の用いられた変調符号系列が、相補系列の場合は、相
補系列の符号長Mと同じになり、Barker系列の場
合は、Barker系列の符号長M’と同じになる。
【0016】相関器A12aに入力されたディジタルI
ビデオ信号は、1サンプルづつ順次可変段数シフトレジ
スタ24に入力される。そして、ディジタルIビデオ信
号が1サンプル入力される毎に、各レジスタに記憶され
ている値と、各レジスタに対応する参照信号記憶メモリ
25a,25b,25cに記憶されたディジタルの参照
信号の各値との乗算を乗算器26で行う。その際、25
a,25b,25cのどの参照信号記憶メモリを用いる
かは、変調符号切替器B33より、受信したパルスが相
補系列のCodeAでパルス内位相変調がされている
か、CodeBでパルス内位相変調がされているか、あ
るいはBarker系列でパルス内位相変調がされてい
るかの情報をもらい、切替スイッチ27を用いて、受信
したパルスが相補系列のCodeAなら参照信号記憶メ
モリ25aに、受信したパルスが相補系列のCodeB
なら参照信号記憶メモリ25bに、受信したパルスがB
arker系列なら参照信号記憶メモリ25cに切替る
ことによって決定する。乗算器26の出力信号は、加算
器28に入力され、総和を求め、包絡線検波器14に、
その結果を出力する。相関器A12bでは、先にも述べ
たように、ディジタルIビデオ信号がディジタルQビデ
オ信号に置き換わっただけで、相関器A12aと同じ動
作を行う。
【0017】包絡線検波器14では、相関器A12aの
出力信号の2乗と相関器A12bの出力信号の2乗の
和、あるいは和の平方根を求め、切替スイッチ15に出
力する。切替スイッチ15は、送信時にパルス内変調に
用いられた変調符号が相補系列のCodeAかCode
BかBarker系列かによって切替られる。また、o
n−offスイッチ17は、送信時にパルス内変調に用
いられた変調符号が相補系列のCodeAかCodeB
かによって切替られる。例えば、送信時に、先に相補系
列のCodeAを用いてパルス内位相変調したパルスを
送信した場合、切替スイッチ15及びon−offスイ
ッチ17は、変調符号切替器B33より、受信したパル
スが相補系列のCodeAでパルス内位相変調がされて
いるという情報をもらい、切替スイッチ15はXに接続
され、on−offスイッチ17はoff状態となる。
よって、包絡線検波器14の出力信号はメモリ16に出
力され、メモリ16には、包絡線検波器14の出力信号
が、1サンプルづつ入力された順に記憶されていく。1
PRIの時間が経過し、切替スイッチ15及びon−o
ffスイッチ17に、変調符号切替器B33より、受信
したパルスが相補系列のCodeBでパルス内位相変調
がされているという情報が入ると、切替スイッチ15は
Yに接続され、包絡線検波器14の出力信号は、加算器
18に出力される。また、on−offスイッチ17が
on状態となり、メモリ16に記憶されていた信号が、
入力してきた順に1サンプルづつ加算器18に出力され
る。加算器18では、メモリ16の出力信号と包絡線検
波器14の出力信号の加算を行い、その結果を後段信号
処理回路19に出力する。さらに、1PRIの時間が経
過し、切替スイッチ15に受信したパルスがBarke
r系列でパルス内位相変調がされているという情報が入
ると、切替スイッチ15はZに接続され、包絡線検波器
14の出力信号は、そのまま、後段信号処理回路19に
出力される。後段信号処理回路19では、信号検出や距
離測定等の信号処理を行う。また、さらに、1PRIの
時間が経過し、切替スイッチ15及びon−offスイ
ッチ17に、変調符号切替器B33より、受信したパル
スが相補系列のCodeAでパルス内位相変調がされて
いるという情報が入ると、再び、切替スイッチ15はX
に接続され、on−offスイッチ17はoff状態と
なり、以降は、上記の動作を繰り返す。
【0018】受信信号にドップラ周波数による位相変調
があるか、ないかは、一般に既知でないため、相補系列
を用いたパルス圧縮結果と、Barker系列を用いた
パルス圧縮結果のうちどちらかレンジサイドローブの低
い特性のよい方を用いる。
【0019】このような装置を用いることによって、受
信信号にドップラ周波数による位相変調がない場合のレ
ンジサイドローブをゼロ、即ち、ピークレンジサイドロ
ーブレベル(メインローブに対する最も大きいレンジサ
イドローブの大きさ)を−∞とすることができ、受信信
号にドップラ周波数による位相変調がある場合にでも、
ピークレンジサイドローブレベルの劣化の少ないパルス
圧縮を実現することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のパ
ルス圧縮送受信装置では、相補系列とBarker系列
等の系列とを切替えて用いパルス圧縮を行うために、切
替スイッチ等の装置が必要となり、パルス圧縮送受信装
置の構造が複雑という課題がある。また、三種類の変調
符号系列(相補系列の二種類とBarker系列等ドッ
プラ周波数によるピークレンジサイドローブレベルの劣
化の少ない系列)を用いるために、一回のパルス圧縮結
果を得るために3PRIの時間を要するという課題があ
る。
【0021】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、受信信号にドップラ周波数に
よる位相変調がない場合のレンジサイドローブをゼロと
し、受信信号にドップラ周波数による位相変調がある場
合のピークレンジサイドローブレベルの劣化を少なく
し、しかも構造が簡単で、一回のパルス圧縮結果を得る
のに必要な時間の短いパルス圧縮送受信装置及びパルス
圧縮送受信方法を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この請求項1に係わる発明のパルス圧縮送受信装
置は、相補系列を用いるパルス圧縮送受信装置におい
て、初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変調
された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標で
反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続いて上
記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、相補系
列の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅Tのパ
ルスを送信し、上記2連の送信パルスが目標で反射され
た2連の反射パルスの受信後に、パルス繰り返し周期ご
とに上記2連の送信パルスの送信を繰り返す送信装置
と、2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔T
の信号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調に用い
られた相補系列の一方の系列でパルス内位相変調された
参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信号の
最後の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系列でパ
ルス内位相変調された参照信号との相関を求める相関器
と、上記相関器で求められた2つの相関結果を入力とし
2つの相関結果が両方とも0以外の時は、入力の2つの
相関結果の和を出力し、少なくとも片方が0の場合は0
を出力する判断器とを有する受信装置と、を備えたこと
を特徴とする。
【0023】また、この請求項2に係わる発明のパルス
圧縮送受信装置は、相補系列を用いるパルス圧縮送受信
装置において、初めに、相補系列の一方の系列でパルス
内位相変調された幅Tのパルスを送信し、この送信パル
スが目標で反射された反射パルスの受信を待たずに引き
続いて、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけ
て、相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同
じ幅Tのパルスを送信し、上記2連の送信パルスが目標
で反射された2連の反射パルスの受信後に、パルス繰り
返し周期ごとに上記2連の送信パルスの送信を繰り返す
送信装置と、2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時
間間隔Tの信号と、最初の送信パルスのパルス内位相変
調に用いられた相補系列の一方の系列でパルス内位相変
調された参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受
信信号の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の
系列でパルス内位相変調された参照信号との相関を求め
る相関器と、上記相関器で求められた2つの相関結果を
入力とし2つの相関結果の両方が、予め定めたしきい値
よりも大きい時は、入力の2つの相関結果の和を出力
し、少なくとも片方が予め定めたしきい値よりも小さい
場合は0を出力する判断器とを有する受信装置と、を備
えたことを特徴とする。
【0024】また、この請求項3に係わる発明のパルス
圧縮送受信装置は、相補系列を用いるパルス圧縮送受信
装置において、初めに、相補系列の一方の系列でパルス
内位相変調された幅Tのパルスを送信し、この送信パル
スが目標で反射された反射パルスの受信を待たずに引き
続いて、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけ
て、相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同
じ幅Tのパルスを送信し、上記2連の送信パルスが目標
で反射された2連の反射パルスの受信後に、パルス繰返
し周期ごとに上記2連の送信パルスの送信を繰り返す送
信装置と、2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間
間隔Tの信号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調
に用いられた相補系列の一方の系列でパルス内位相変調
された参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信
信号の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系
列でパルス内位相変調された参照信号との相関とを求め
それらの相関結果の和をとる相関器とを有する受信装置
と、を備えたことを特徴とする。
【0025】また、この請求項4に係わる発明のパルス
圧縮送受信方法は、以下のステップを有することを特徴
とする。 (a)初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変
調された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標
で反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続い
て、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、
相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅
Tのパルスを送信する送信ステップ、(b)2T+wの
時間間隔の受信信号の最初の時間間隔Tの信号と、最初
の送信パルスのパルス内位相変調に用いられた相補系列
の一方の系列でパルス内位相変調された参照信号との相
関と、2T+wの時間間隔の受信信号の最後の時間間隔
Tの信号と、相補系列の他方の系列でパルス内位相変調
された参照信号との相関を求め、求めた2つの相関結果
が両方とも0以外の時は、2つの相関結果の和を最終的
な相関結果とし、少なくとも片方が0の場合は、最終的
な相関結果を0とする受信ステップ、(c)受信ステッ
プが実行されると、ステップ(a)に進み繰り返す。
【0026】また、この請求項5に係わる発明のパルス
圧縮送受信方法は、以下のステップを有することを特徴
とする。 (a)初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変
調された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標
で反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続い
て、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、
相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅
Tのパルスを送信する送信ステップ、(b)2T+wの
時間間隔の受信信号の最初の時間間隔Tの信号と、最初
の送信パルスのパルス内位相変調に用いられた相補系列
の一方の系列でパルス内位相変調された参照信号との相
関と、2T+wの時間間隔の受信信号の最後の時間間隔
Tの信号と、相補系列の他方の系列でパルス内位相変調
された参照信号との相関を求め、求めた2つの相関結果
の両方が、予め定めたしきい値よりも大きい時は、入力
の2つの相関結果の和を最終的な相関結果とし、少なく
とも片方が予め定めたしきい値よりも小さい場合は、最
終的な相関結果を0とする受信ステップ、(c)受信ス
テップが実行されると、ステップ(a)に進み繰り返
す。
【0027】また、この請求項6に係わる発明のパルス
圧縮送受信方法は、以下のステップを有することを特徴
とする。 (a)初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変
調された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標
で反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続い
て、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、
相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅
Tのパルスを送信する送信ステップ、(b)2T+wの
時間間隔の受信信号の最初の時間間隔Tの信号と、最初
の送信パルスのパルス内位相変調に用いられた相補系列
の一方の系列でパルス内位相変調された参照信号との相
関と、2T+wの時間間隔の受信信号の最後の時間間隔
Tの信号と、相補系列の他方の系列でパルス内位相変調
された参照信号との相関を求め、それらの相関結果の和
をとる受信ステップ、(c)受信ステップが実行される
と、ステップ(a)に進み繰り返す。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明のパルス圧縮送受信装
置の実施の形態1を示す構成図である。図1において、
1は安定化局部発振器、2は基準中間周波数信号発生
器、3a、3bは周波数混合器、5は電力増幅器、6は
送受切替器、7はアンテナ、8は中間周波数増幅器、9
は90度ハイブリッド回路、10a,10bは位相検波
器、11a,11bはA/D変換器、13は変調符号切
替器A、14は包絡線検波器、19は後段信号処理回
路、20はパルス変調器B、22a,22bは相関器
C、23a,23bは判断器Aである。
【0029】このパルス圧縮送受信装置の実施の形態1
について、図1,2,3,4を参照して説明する。図1
において、安定化局部発振器1で発生した信号と、基準
中間周波数信号発生器2で発生した信号は、共に、周波
数混合器3aに入力される。周波数混合器3aでは、安
定化局部発振器1で発生した信号の周波数と、基準中間
周波数との和の周波数の送信キャリア信号を生成し、パ
ルス変調器B20に出力する。
【0030】パルス変調器B20では、周波数混合器3
aからの入力信号に対して、図2に示すように、幅Tの
パルス変調を行い、その幅TのパルスをM個の幅Tsの
サブパルスに分割し、変調符号切替器A13からの情報
により、前記の相補系列のCodeAを用いてパルス内
位相変調を行う。さらに、幅Tと同じ時間間隔wをおい
て、幅Tのパルス変調を行い、その幅TのパルスをM個
の幅Tsのサブパルスに分割し、変調符号切替器13か
らの情報により、相補系列のCodeBを用いてパルス
内位相変調を行う、時間間隔wはパルス幅T以上であれ
ば良いが、ここでは具体的に示すために、w=Tとして
いる。以降は、PRI−(2T+w)の間隔をあけて、
再び、上記の操作の繰り返し行う。但し、PRIは、相
補系列のCodeAでパルス内位相変調した送信パルス
と、時間間隔wのおいて相補系列のCodeBでパルス
内位相変調した送信パルスの2連の送信パルスが目標で
反射された2連の反射パルスが受信されるまで、次の送
信パルスを送信しないように十分長い時間をとってい
る。
【0031】パルス変調B20の出力信号は、電力増幅
器5に入力され、電力の増幅が行われ、送受切替器6を
経て、アンテナ7より空間へ放射される。目標からの反
射信号は、アンテナ7で受信され、送受切替器6を経
て、周波数混合器3bに入力される。また、周波数混合
器3bには、安定化局部発振器1で発生した信号も入力
される。周波数混合器3bでは、受信信号のキャリア信
号の周波数と安定化局部発振器1で発生した信号の差の
周波数の信号、即ち中間周波数の信号を生成する。周波
数混合器3bの出力信号は、中間周波数増幅器8へ入力
され、電力の増幅が行われ、その後2分されて、それぞ
れ、位相検波器10a,10bに入力される。一方、基
準中間周波数信号発生器2で発生した信号は、90度ハ
イブリッド回路9で90度の位相差をもった2つの信号
に分離され、位相検波器10a,10bに入力される。
位相検波器10a及び10bでは、中間周波数増幅器8
の出力信号と90度ハイブリッド回路3の出力信号か
ら、中間数周波数と基準中間周波数の差の周波数をも
ち、互いに90度に位相差をもつI成分,Q成分のビデ
オ信号を生成する。生成されたI,Qビデオ信号は、サ
ンプリング周波数が1/TsのA/D変換器11a,1
1bに入力され、それぞれディジタルI,Qビデオ信号
に変換され、相関器C22a,22bに入力される。相
関器C22a,22bの動作、及び判断器A23a,2
3bの動作は、その入力信号がIビデオ信号かQビデオ
信号の違いであり、ここでは、相関器C22aの動作を
図3を参照して、また、判断器A23aの処理は図4の
フローチャートを参照して詳しく説明する。
【0032】図3において、この相関器C22aは、入
力されたディジタルIビデオ信号を1サンプルづつ順次
記憶する3M(Mは変調符号の符号長)段のシフトレジ
スタ29と、送信時のパルス内位相変調に用いた相補系
列のCodeAを用いて位相変調したディジタルの参照
信号を記憶している参照信号記憶メモリ25aと、送信
時のパルス内位相変調に用いた相補系列のCodeBを
用いて位相変調したディジタルの参照信号を記憶してい
る参照信号記憶メモリ25bと、2M個の乗算器26
と、加算器31a,31bから構成される。
【0033】相関器C22aに入力されたディジタルI
ビデオ信号は、1サンプルづつ順次3M段のシフトレジ
スタ29に入力される。そして、ディジタルIビデオ信
号が1サンプル入力される毎に、シフトレジスタ29の
1番目からM番目のレジスタの各値と対応する参照信号
記憶メモリ25aの各値との乗算をM個の乗算器26で
行い、その結果を加算器31aに出力する。加算器31
aでは、M個の入力信号の総和を求め、その結果を判断
器A23aに出力する。また同時、シフトレジスタ29
の2M+1番目から3M番目のレジスタの値と対応する
参照信号記憶メモリ25bの各値との乗算をM個の乗算
器で26で行い、その結果を加算器31bに出力する。
加算器31bでは、M個の入力信号の総和を求め、その
結果を判断器A23aに出力する。
【0034】また、この判断器A23aは、図4のフロ
ーチャートに示すように、ステップS50aにおいて、
加算器31aの出力信号と加算器31bの出力信号が共
にゼロより大きいかどうかの判断を行い、加算器31a
の出力信号と加算器31bの出力信号が共にゼロより大
きい場合は、ステップS50bに進み、加算器31aの
出力信号と加算器31bの出力信号の和を包絡線検波器
14に出力する。また、加算器31aの出力信号と加算
器31bの出力信号の少なくとも一方がゼロの場合は、
ステップS50cに進み、包絡線検波器14にゼロを出
力する。
【0035】相関器C22b及び判断器A23bでは、
先にも述べたように、ディジタルIビデオ信号がディジ
タルQビデオ信号に置き換わっただけで、相関器C22
a、及び判断器A23aと同様の動作を行う。
【0036】包絡線検波器14では、判断器A23aの
出力信号の2乗と判断器A23bの出力信号の2乗の
和、あるいは和の平方根を求め、その結果を後段信号処
理回路19に出力する。後段信号処理回路19では、信
号検出や距離測定等の信号処理を行う。
【0037】次に、この発明のパルス圧縮送受信装置の
実施の形態1の送受信動作について、図5のフローチャ
ートを参照して説明する。このステップS60aにおい
て、相補系列のCodeAでパルス内位相変調された幅
Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標で反射され
た反射パルスの受信を待たずに、引き続いて、上記送信
パルスの幅Tと同じ時間間隔wをあけて、相補系列のC
odeBでパルス内位相変調された同じ幅Tのパルスを
送信し、ステップS60bに進む。ステップS60bで
は、2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔T
の信号と、相補系列のCodeAでパルス内位相変調さ
れた参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信
号の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列のCodeB
でパルス内位相変調された参照信号との相関を求め、求
めた2つの相関結果が両方とも0以外の時は、2つの相
関結果の和を最終的な相関結果とし、少なくとも片方が
0の場合は、最終的な相関結果を0にし、再びステップ
S60aに戻る。以降は、ステップS60aとステップ
S60bの繰り返しとなる。
【0038】なお、上記の図5のパルス圧縮送受信装置
の実施の形態1の送受信動作を説明するフローチャート
は、この発明のパルス圧縮送受信方法を定義するもので
あり、上記フローチャートの各ステップについては、こ
の発明の実施の形態1の動作の説明で行っている。
【0039】以下に、この発明のパルス圧縮送受信装置
の実施の形態において、受信信号にドップラ周波数によ
る位相変調がない場合のレンジサイドローブがゼロにな
る原理について、図1,図2,図4,図6,図17を参
照して説明する。なお、上記実施の形態では、具体的に
示すために、時間間隔wをw=Tとして記述したが、こ
こでは、一般的に示すために、w≧Tとして説明する。
相関器C22aにおける相補系列のCodeAでパルス
内位相変調して送信した幅Tのパルスと、パルス幅T以
上の時間間隔wをあけてCodeBでパルス内位相変調
して送信した幅Tのパルスに対する受信パルス信号(デ
ィジタルIビデオ信号)と、CodeAでパルス内位相
変調された参照信号、及びCodeBでパルス内位相変
調された参照信号との相関関係は、図6に示すように、
case(a)〜(i)の9通りがある。ここで、タイ
ムラグtzは、CodeAでパルス内位相変調された受
信パルス信号とCodeAでパルス内位相変調された参
照信号が完全に重なり、CodeBでパルス内位相変調
された受信パルス信号と、CodeBでパルス内位相変
調された参照信号が完全に重なった場合、即ち、cas
e(e)を0としている。
【0040】case(a)の場合(tz≧(2T+
w))は、CodeAでパルス内位相変調された受信パ
ルス信号及びCodeBでパルス内位相変調された受信
パルス信号のいずれも、CodeAでパルス内位相変調
された参照信号とも、CodeBでパルス内位相変調さ
れた参照信号とも重ならないため、相関器C22a中の
加算器31aからも加算器31bからも0が判断器A2
3aに出力され、判断器A23aでは、入力の両方が0
となるため、図4に示したフローチャートによる処理に
より、0が包絡線検波器14に出力される。
【0041】case(b)の場合((2T+w)>t
z>w)は、CodeAでパルス内位相変調された受信
パルス信号は、CodeAでパルス内位相変調された参
照信号とも、CodeBでパルス内位相変調された参照
信号とも重ならないが、CodeBでパルス内位相変調
された受信パルス信号は、CodeAでパルス内位相変
調された参照信号と重なるため、相関器C22a中の加
算器31aからは0が出力され、加算器31bからは、
CodeAとCodeBのあるタイムラグでの相互相関
値が出力される。そのため、判断器A23aでは、図4
に示したフローチャートによる処理により、入力の一方
が0のため0が包絡線検波器14に出力される。
【0042】case(c)の場合(w≧tz≧T)
は、CodeAでパルス内位相変調された受信パルス信
号及びCodeBでパルス内位相変調された受信パルス
信号のいずれも、CodeAでパルス内位相変調された
参照信号とも、CodeBでパルス内位相変調された参
照信号とも重ならないため、相関器C22a中の加算器
31aからも加算器31bからも0が判断器A23aに
出力され、判断器A23aでは、入力の両方が0となる
ため、図4に示したフローチャートによる処理により、
0が包絡線検波器14に出力される。
【0043】case(d)の場合(T>tz>0)
は、CodeAでパルス内位相変調された受信パルス信
号は、CodeAでパルス内位相変調された参照信号と
重なり、CodeBでパルス内位相変調された受信パル
ス信号は、CodeBでパルス内位相変調された参照信
号と重なるため、相関器C22a中の加算器31aから
はCodeAとCodeAのあるタイムラグtzでの自
己相関値が出力され、加算器31bからはCodeBと
CodeBの同じタイムラグtzでの自己相関値が出力
される。そのため、判断器A23aでは、図4に示した
フローチャートによる処理により、両方の入力が0の場
合は0を、両方の入力の絶対値が0より大きい場合は、
加算器31bと加算器31aの和を包絡線検波器14に
出力するが、図17に示した相補系列のレンジサイドロ
ーブレベルの特性により、加算器31bと加算器31a
の和は0となるため、包絡線検波器14へは0が出力さ
れる。
【0044】case(e)の場合(tz=0)は、C
odeAでパルス内位相変調された受信パルス信号は、
CodeAでパルス内位相変調された参照信号と完全に
重なり、CodeBでパルス内位相変調された受信パル
ス信号は、CodeBでパルス内位相変調された参照信
号と完全に重なるため、相関器C22a中の加算器31
aからはCodeAとCodeAのタイムラグtz=0
での自己相関値が出力され、加算器31bからはCod
eBとCodeBのタイムラグtz=0での自己相関値
が出力される。そのため、判断器A23aでは、図4に
示したフローチャートによる処理により、両方の入力に
絶対値が0より大きいため、加算器31bと加算器31
aの和を包絡線検波器14に出力する。タイムラグtz
=0での加算器31bと加算器31aの和は、図17に
示した相補系列のレンジサイドローブレベルの特性によ
り、2M(Mは相補系列の符号長)倍となる。
【0045】case(f)の場合(0>tz>−T)
は、case(d)と同じになり、包絡線検波器14へ
は0が出力される。
【0046】case(g)の場合(−T≧tz≧−
w)は、case(c)と同じになり、包絡線検波器1
4へは0が出力される。
【0047】case(h)の場合(−w>tz>−
(2T+w))は、case(b)の逆となり、Cod
eBでパルス内位相変調された受信パルス信号は、Co
deAでパルス内位相変調された参照信号とも、Cod
eBでパルス内位相変調された参照信号とも重ならない
が、CodeAでパルス内位相変調された受信パルス信
号は、CodeBでパルス内位相変調された参照信号と
重なるため、相関器C22a中の加算器31bからは0
が出力され、加算器31aからは、CodeAとCod
eBのあるタイムラグでの相互相関値が出力される。そ
のため、判断器A23aでは、図4に示したフローチャ
ートによる処理により、入力の一方が0のため0が包絡
線検波器14に出力される。
【0048】case(i)の場合(−(2t+w)≧
Tz)は、case(a)と同じになり、包絡線検波器
14へは0が出力される。
【0049】以上、判断器A23aにおける動作につい
て説明したが、判断器A23bについても同様である。
上記の理由によって、タイムラグtz=0以外の相関値
即ちレンジサイドローブを0にすることができる。
【0050】また、以下に、本実施の形態で示したパル
ス圧縮送受信装置において、受信信号にドップラ周波数
による位相変調がある場合のピークレンジサイドローブ
レベルの劣化が少なくなる理由について、図20,図
7,図8を参照して説明する。
【0051】従来例の相補系列を用いたパルス圧縮送受
信装置において、ドップラ周波数による位相変調がある
場合は、図20に示したように、ドップラ周波数によっ
て、2PRIの時間間隔の受信信号の位相が2πの奇数
倍変化するような位相変調が生じた時、即ち、ドップラ
周波数が1/(2PRI)の奇数倍の時に、ピークレン
ジサイドローブレベルが∞となり最も大きくなるのに対
し、実施の形態1で示したパルス圧縮送受信装置では、
図7に示すように、ドップラ周波数が、1/(2PR
I)よりも高い1/(2(T+w))の奇数倍の時、即
ち、ドップラ周波数によって、2(T+w)の時間間隔
の受信信号の位相が2πの奇数倍変化するような位相変
調が生じた時に、タイムラグtz=0の時のCodeA
でパルス内位相変調された受信パルス信号のIあるいは
Qディジタルビデオ信号と、CodeAでパルス内位相
変調した参照信号との相関値と、CodeBでパルス内
位相変調された受信パルス信号のIあるいはQディジタ
ルビデオ信号と、CodeBでパルス内位相変調した参
照信号との相関値が、大きさが同じで、符号が正負逆の
値となり、それらの和であるメインローブがゼロ、即
ち、ピークレンジサイドローブレベルが∞となり最も大
きくなる。
【0052】ピークレンジサイドローブは、ドップラ周
波数が、ピークレンジサイドローブレベルが∞となるド
ップラ周波数に近づくに従って劣化していくため、ピー
クレンジサイドローブレベルが∞となるドップラ周波数
が従来例のパルス圧縮送受信装置において、相補系列を
用いた場合よりも高くなる実施の形態1で示したパルス
圧縮送受信装置は、同じドップラ周波数でのピークレン
ジサイドローブレベルの劣化が小さくなる。
【0053】図8に、ドップラ周波数を0Hzから30
Hzまで変化させたときの、従来例のパルス圧縮送受信
装置における相補系列(符号長M=10)を用いたパル
ス圧縮と、従来例のパルス圧縮送受信装置におけるBa
rker系列(符号長M’=11)を用いたパルス圧縮
と、この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形態1に
おける相補系列(符号長M=10)を用いたパルス圧縮
のピークレンジサイドローブレベルの変化のシミュレー
ション結果を示す。但し、PRI=10msec、T/
PRIは0.1としている。図示していないが、上記シ
ミュレーションの範囲を広げると、従来例の相補系列を
用いたパルス圧縮送受信装置においては、ドップラ周波
数が50Hzの時にピークレンジサイドローブレベルが
∞となり、ドップラ周波数が50Hzに近づくにつれて
ピークレンジサイドローブレベルが劣化するのに対し、
この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形態1におい
ては、ドップラ周波数が250Hzの時にピークレンジ
サイドローブレベルが∞となり、ドップラ周波数が25
0Hzに近づくにつれてピークレンジサイドローブレベ
ルが劣化するため、従来例の相補系列を用いたパルス圧
縮送受信装置の場合より、ドップラ周波数による位相変
調がある場合のピークレンジサイドローブレベルの劣化
が少ないことが分かる。
【0054】また、図8によれば、従来例のパルス圧縮
送受信装置において、ドップラ周波数が10Hz前後の
時に相補系列からBarker系列の変調符号系列に切
り替えたとしても、例えば、ドップラ周波数が25Hz
の場合、従来例のパルス圧縮送受信装置において、Ba
rker系列を用いた場合のピークレンジサイドローブ
レベルが−20.4dBであるのに対し、この発明のパ
ルス圧縮送受信装置の実施の形態1では、−25.4d
Bとなり、約5dBピークレンジサイドローブレベルを
小さくすることができる。
【0055】また、この発明のパルス圧縮送受信装置の
実施の形態1では、従来例のパルス圧縮送受信装置の受
信装置で必要とする切替スイッチ15、on−offス
イッチ17、メモリー16、及び図23で示した相関器
Aの構成要素の切替スイッチ27を必要とせず、構成も
簡単にすることができる。
【0056】さらに、従来例のパルス圧縮送受信装置で
は、1回のパルス圧縮結果の得るのに、1PRI毎に図
22に示すように、相補系列のCodeAでパルス内位
相変調したパルスと、CodeBでパルス内位相変調し
たパルスと、Barker系列でパルス内位相変調した
パルスの3つのパルスを送信する必要があるため、3P
RIの時間を要するのに対し、この発明のパルス圧縮送
受信装置の実施の形態では、相補系列のCodeAでパ
ルス内位相変調した送信パルスと、CodeBでパルス
内位相変調した送信パルスのみを用い、しかも、この2
つのパルスを1PRIの間に送信するために、1回のパ
ルス圧縮結果の得るのに1PRIの時間しか必要としな
い。
【0057】以上のように、この発明のパルス圧縮送受
信装置の実施の形態1によれば、受信信号にドップラ周
波数による位相変調がない場合のレンジサイドローブを
ゼロとし、受信信号にドップラ周波数による位相変調が
ある場合のピークレンジサイドローブレベルの劣化を少
なくし、しかも構成が簡単で、一回のパルス圧縮結果を
得るのに必要な時間を短くすることができる。
【0058】実施の形態2.図9は、この発明のパルス
圧縮送受信装置の実施の形態2を示す構成図である。図
9において、32a,32bは実施の形態1と構成の異
なる判断器Bであり、その他は実施の形態1と同様であ
る。
【0059】このパルス圧縮送受信装置の実施の形態2
について、実施の形態1と異なる構成の判断器Bについ
て、その前段の相関器Cとともに、図9,図3,図4を
参照して説明する。
【0060】図9,図3において、相関器C22aは、
入力されたディジタルIビデオ信号を1サンプルづつ順
次記憶する3M(Mは変調符号の符号長)段のシフトレ
ジスタ29と、送信時のパルス内位相変調に用いた相補
系列のCodeAを用いて位相変調したディジタルの参
照信号を記憶している参照信号記憶メモリ25aと、送
信時のパルス内位相変調に用いた相補系列のCodeB
を用いて位相変調したディジタルの参照信号を記憶して
いる参照信号記憶メモリ25bと、2M個の乗算器26
と、加算器31a,31bから構成される。
【0061】上記相関器C22aに入力されたディジタ
ルIビデオ信号は、1サンプルづつ順次3M段のシフト
レジスタ29に入力される。そして、ディジタルIビデ
オ信号が1サンプル入力される毎に、シフトレジスタ2
9の1番目からM番目のレジスタの各値と対応する参照
信号記憶メモリ25aの各値との乗算をM個の乗算器2
6で行い、その結果を加算器31aに出力する。加算器
31aでは、M個の入力信号の総和を求め、その結果を
判断器B32aに出力する。また同時、シフトレジスタ
29の2M+1番目から3M番目のレジスタの値と対応
する参照信号記憶メモリ25bの各値との乗算をM個の
乗算器で26で行い、その結果を加算器31bに出力す
る。加算器31bでは、M個の入力信号の総和を求め、
その結果を判断器B32aに出力する。
【0062】判断器B32aは、図10のフローチャー
トに示すように、ステップS51aにおいて、加算器3
1aの出力信号の絶対値と加算器31bの出力信号の絶
対値が共に、あらかじめ定めたスレッショルドTrより
大きいかどうかの判断を行い、加算器31aの出力信号
の絶対値と加算器31bの出力信号の絶対値とが共に、
上記スレッショルドTrより大きい場合は、ステップS
51bに進み、加算器31aの出力信号と加算器31b
の出力信号の和を包絡線検波器14に出力する。また、
加算器31aの出力信号の絶対値と加算器31bの出力
信号の絶対値の少なくとも一方が上記スレッショルドT
rより小さい場合は、ステップS51cに進み、包絡線
検波器14にゼロを出力する。
【0063】相関器C22b及び判断器B32bでは、
先にも述べたように、ディジタルIビデオ信号がディジ
タルQビデオ信号に置き換わっただけで、相関器C22
a、及び判断器A32aと同じ動作を行う。
【0064】包絡線検波器14では、判断器B32aの
出力信号の2乗と判断器B32bの出力信号の2乗の
和、あるいは和の平方根を求め、その結果を後段信号処
理回路19に出力する。後段信号処理回路19では、信
号検出や距離測定等の信号処理を行う。
【0065】次に、この発明のパルス圧縮送受信装置の
実施の形態2の送受信動作について図11のフローチャ
ートを参照して説明する。ステップS61aにおいて、
初めに、相補系列のCodeAでパルス内位相変調され
た幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標で反射
された反射パルスの受信を待たずに、引き続いて、上記
送信パルスの幅Tと同じ時間間隔wをあけて、相補系列
のCodeBでパルス内位相変調された同じ幅Tのパル
スを送信し、ステップS61bに進む。ステップS61
bでは、2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間
隔Tの信号と、相補系列のCodeAでパルス内位相変
調された参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受
信信号の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列のCod
eBでパルス内位相変調された参照信号との相関を求
め、求めた2つの相関結果の両方が、予め定めたしきい
値よりも大きい時は、入力の2つの相関結果の和を最終
的な相関結果とし、少なくとも片方が予め定めたしきい
値よりも小さい場合は、最終的な相関結果を0とし、再
びステップS61aに戻る。以降は、ステップS61a
とステップS61bの繰り返しとなる。
【0066】上記のように、この発明のパルス圧縮送受
信装置の実施の形態2によれば、実施の形態1と同様
に、受信信号にドップラ周波数による位相変調がない場
合のレンジサイドローブをゼロとし、受信信号にドップ
ラ周波数による位相変調がある場合の、ピークレンジサ
イドローブレベルの劣化が少なく、しかも構造が簡単
で、一回のパルス圧縮結果を得るのに必要な時間を短く
することができる。さらに、上記の判断器Bの動作にス
レッショルドTrを用いて判断することにより、雑音等
の影響によって、相関器C22aあるいは22bにおい
て、理論的には、加算器31a及び加算器31bからの
出力が0となるべきところに0でない値が生じたとき
も、正しい判断を行うことができる。
【0067】なお、上記の図11のパルス圧縮送受信装
置の送受信動作を説明するフローチャートは、この発明
のパルス圧縮送受信方法を定義するものであり、上記フ
ローチャートの各ステップについては、この発明の実施
の形態1,2の動作の説明で行っている。
【0068】実施の形態3.図12は、この発明のパル
ス圧縮送受信装置の実施の形態3を示す構成図である。
図12において、1は安定化局部発振器、2は基準中間
周波数信号発生器、3a、3bは周波数混合器、5は電
力増幅器、6は送受切替器、7はアンテナ、8は中間周
波数増幅器、9は90度ハイブリッド回路、10a、1
0bは位相検波器、11a,11bはA/D変換器、1
3は変調符号切替器A、14は包絡線検波器、19は後
段信号処理回路、20はパルス変調器B、21a,21
bは相関器Bである。実施の形態1の構成との差異は、
相関器Bの構成が相違し、また、判断器を有しないこと
であり、その他の構成と動作は実施の形態1と同様であ
る。
【0069】このパルス圧縮送受信装置の実施の形態3
について、実施の形態1と異なる構成の相関器Bについ
て、図12,図13を参照して説明する。
【0070】図12,図13において、相関器B21a
は、入力されたディジタルIビデオ信号を1サンプルづ
つ順次記憶する3M段(Mは変調符号の符号長)のシフ
トレジスタ29と、送信時のパルス内位相変調に用いた
相補系列のCodeAを用いて位相変調したディジタル
の参照信号を記憶している参照信号記憶メモリ25a
と、送信時のパルス内位相変調に用いた相補系列のCo
deBを用いて位相変調したディジタルの参照信号を記
憶している参照信号記憶メモリ25bと、2M個の乗算
器26と、加算器30から構成される。
【0071】相関器B21aに入力されたディジタルI
ビデオ信号は、1サンプルづつ順次3M段のシフトレジ
スタ29に入力される。そして、ディジタルIビデオ信
号が1サンプル入力される毎に、シフトレジスタ29の
1番目からM番目のレジスタの各値と対応する参照信号
記憶メモリ25aの各値との乗算をM個の乗算器26で
行い、その結果を加算器30に出力する。また同時、シ
フトレジスタ29の2M+1番目から3M番目のレジス
タの値と対応する参照信号記憶メモリ25bの各値との
乗算をM個の乗算器26で行い、その結果を加算器30
に出力する。加算器30では、2M個の乗算器26の出
力信号の総和を求め、包絡線検波器14に、その結果を
出力する。相関器B21bは、ディジタルIビデオ信号
がディジタルQビデオ信号に置き換わっただけで、相関
器B21aと同じ動作を行う。
【0072】包絡線検波器14では、相関器B21aの
出力信号の2乗と相関器B21bの出力信号の2乗の
和、あるいは和の平方根を求め、その結果を後段信号処
理回路19に出力する。後段信号処理回路19では、信
号検出や距離測定等の信号処理を行う。
【0073】次に、この発明のパルス圧縮送受信装置の
実施の形態3の送受信動作について、図14のフローチ
ャートを参照して説明する。ステップS62aにおい
て、初めに、相補系列のCodeAでパルス内位相変調
された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標で
反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続いて、
上記送信パルスの幅Tと同じ時間間隔wをあけて、相補
系列のCodeBでパルス内位相変調された同じ幅Tの
パルスを送信し、ステップS62bに進む。ステップS
62bでは、2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時
間間隔Tの信号と、相補系列のCodeAでパルス内位
相変調された参照信号との相関と、2T+wの時間間隔
の受信信号の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列のC
odeBでパルス内位相変調された参照信号との相関を
求め、それらの相関結果の和をとり、再びステップS6
2aに戻る。以降は、ステップS62aとステップS6
2bの繰り返しとなる。
【0074】以上のように、この発明のパルス圧縮送受
信装置の実施の形態3によれば、図6で示した相補系列
のCodeAでパルス内位相変調して送信した幅Tのパ
ルスと、時間間隔wをあけてCodeBでパルス内位相
変調して送信した幅Tのパルスに対する受信パルス信号
と、CodeAでパルス内位相変調された参照信号、及
びCodeBでパルス内位相変調された参照信号との相
関関係において、タイムラグtzが、case(b)
((2T+w)>tz>w)とcase(h)(−w>
tz>−(2T+w))の場合のレンジサイドローブレ
ベルが0でなくなるため、実施の形態1,2と同様の、
受信信号にドップラ周波数による位相変調がない場合の
レンジサイドローブをゼロとし、受信信号にドップラ周
波数による位相変調がある場合のピークレンジサイドロ
ーブレベルの劣化を少なくするという効果が得られるタ
イムラグtzの範囲が、((2T+w)>tz>w)及
び(−w>tz>−(2T+w))の範囲以外に限られ
るが、判断器がいらなくなり、実施の形態1及び2より
もより簡単な構成とすることができる。また、一回のパ
ルス圧縮結果を得るのに必要な時間は実施の形態1,2
と同様に、従来例より短くすることができる。
【0075】なお、上記の図14のパルス圧縮送受信装
置の送受信動作を説明するフローチャートは、このパル
ス圧縮送受信方法を定義するものであり、上記フローチ
ャートの各ステップについては、この発明の実施の形態
1,3の動作の説明で行っている。
【0076】なお、以上のパルス圧縮送受信装置の実施
の形態1,2,3では、受信信号をA/D変換したディ
ジタル信号に対して復調処理を行っているが、A/D変
換器をなくしてアナログ信号に対して復調処理を行う場
合にも、適用可能である。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係わる発明に
よれば、受信信号にドップラ周波数による位相変調がな
い場合のレンジサイドローブをゼロとし、受信信号にド
ップラ周波数による位相変調がある場合のピークレンジ
サイドローブレベルの劣化を少なくし、しかも構成が簡
単で、一回のパルス圧縮結果を得るのに必要な時間を短
くしたパルス圧縮送受信装置を得ることができる。
【0078】また、請求項2に係わる発明によれば、受
信信号にドップラ周波数による位相変調がない場合のレ
ンジサイドローブをゼロとし、受信信号にドップラ周波
数による位相変調がある場合のピークレンジサイドロー
ブレベルの劣化を少なくし、しかも構成が簡単で、一回
のパルス圧縮結果を得るのに必要な時間を短くしたパル
ス圧縮送受信装置を得ることができ、さらに、雑音等の
影響による相関値決定の誤判断要因を低減したパルス圧
縮送受信装置を得ることができる。
【0079】また、請求項3に係わる発明によれば、受
信信号にドップラ周波数による位相変調がない場合のレ
ンジサイドローブをゼロとし、受信信号にドップラ周波
数による位相変調がある場合のピークレンジサイドロー
ブレベルの劣化を少なくするという効果が得られるタイ
ムラグtzの範囲が限定されるが、構成が簡単で、一回
のパルス圧縮結果を得るのに必要な時間を短くしたパル
ス圧縮送受信装置を得ることができる。
【0080】また、請求項4に係わる発明によれば、受
信信号にドップラ周波数による位相変調がない場合のレ
ンジサイドローブをゼロとし、受信信号にドップラ周波
数による位相変調がある場合のピークレンジサイドロー
ブレベルの劣化を少なくし、一回のパルス圧縮結果を得
るのに必要な時間を短くしたパルス圧縮送受信方法を得
ることができる。
【0081】また、請求項5に係わる発明によれば、受
信信号にドップラ周波数による位相変調がない場合のレ
ンジサイドローブをゼロとし、受信信号にドップラ周波
数による位相変調がある場合のピークレンジサイドロー
ブレベルの劣化を少なくし、一回のパルス圧縮結果を得
るのに必要な時間を短くし、さらに、雑音等の影響によ
る相関値決定の誤判断要因を低減したパルス圧縮送受信
方法を得ることができる。
【0082】また、請求項6に係わる発明によれば、受
信信号にドップラ周波数による位相変調がない場合のレ
ンジサイドローブをゼロとし、受信信号にドップラ周波
数による位相変調がある場合のピークレンジサイドロー
ブレベルの劣化を少なくするという効果が得られるタイ
ムラグtzの範囲が限定されるが、構成が簡単で、一回
のパルス圧縮結果を得るのに必要な時間を短くしたパル
ス圧縮送受信方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形
態1を示す構成ブロック図である。
【図2】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形
態1,2,3に共通の送信パルス信号と送信パルス信号
の波形図である。
【図3】 図1の相関器の内部構成図である。
【図4】 図1の判断器の動作を説明するフローチャー
トである。
【図5】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形
態1におけるパルス送受信動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形
態1,2,3に共通に、受信パルス信号と、参照信号の
相関関係を説明する図である。
【図7】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形
態1,2,3に共通に、受信信号に、1/(2(T+
w))のドップラ周波数による位相変調がある場合のタ
イムラグtz=0時の相関特性を説明する図である。
【図8】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形
態1における受信信号に0〜30Hzのドップラ周波数
の位相変調がある場合のピークレンジサイドローブレベ
ルの抑圧効果を説明する図である。
【図9】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の形
態2を示す構成ブロック図である。
【図10】 図9の判断器の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図11】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の
形態2におけるパルス送受信動作を説明するフローチャ
ートである。
【図12】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の
形態3を示す構成ブロック図である。
【図13】 図12の相関器の内部構成図である。
【図14】 この発明のパルス圧縮送受信装置の実施の
形態3におけるパルス送受信動作を説明するフローチャ
ートである。
【図15】 パルス内位相変調方式のパルス圧縮送受信
装置の送信パルス信号波形を説明する図である。
【図16】 変調符号系列に2値符号系列を単独で用い
たパルス圧縮送受信装置の受信信号復調後の振幅特性
(メインローブとレンジサイドローブ)を説明する図で
ある。
【図17】 変調符号系列に相補系列を用いたパルス圧
縮送受信装置の受信信号復調後の振幅特性(メインロー
ブとレンジサイドローブ)を説明する図である。
【図18】 代表的な相補系列を示す図である。
【図19】 従来のパルス圧縮送受信装置において、パ
ルス内位相変調に相補系列を用いた場合に、受信信号に
ドップラ周波数による位相変調がない場合のタイムラグ
tz=0の時の相関特性を説明する図である。
【図20】 従来のパルス圧縮送受信装置において、パ
ルス内位相変調に相補系列を用いた場合に、受信信号に
1/2PRIのドップラ周波数による位相変調がある場
合のタイムラグtz=0の時の相関特性を説明する図で
ある。
【図21】 従来のパルス圧縮送受信装置を示す構成ブ
ロック図である。
【図22】 従来のパルス圧縮送受信装置の送信パルス
信号と送信パルス信号の波形図である。
【図23】 図21の相関器の内部構成図である。
【符号の説明】
1 安定化局部発振器、 2 基準中間信号発生器、
3a,3b 周波数混合器、 4 パルス変調器A、
5 電力増幅器、 6 送受切替器、 7 アンテナ、
8 中間週波数増幅器、 9 90度ハイブリッド回
路、 10a,10b 位相検波器、 11a,11b
A/D変換器、 12a,12b 相関器A、 13
変調符号切替器A、 14 包絡線検波器、 15
切替スイッチ、 16 メモリ、 17 on−off
スイッチ、 18 加算器、 19 後段信号処理回
路、 20a,20b パルス変調器B、 21a,2
1b相関器B、 22a,22b 相関器C、 23
a,23b 判断器A、 24 可変段数シフトレジス
タ、 25a,25b,25c 参照信号記憶メモリ、
26 乗算器、 27 切替スイッチ、 28 加算
器、 29 3M段シフトレジスタ、 30 加算器、
31a,31b 加算器、 32a,32b判断器
B、 33 変調符号切替器B。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相補系列を用いるパルス圧縮送受信装置
    において、 初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変調され
    た幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標で反射
    された反射パルスの受信を待たずに引き続いて上記送信
    パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、相補系列の他
    方の系列でパルス内位相変調された同じ幅Tのパルスを
    送信し、上記2連の送信パルスが目標で反射された2連
    の反射パルスの受信後に、パルス繰り返し周期ごとに上
    記2連の送信パルスの送信を繰り返す送信装置と、 2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔Tの信
    号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調に用いられ
    た相補系列の一方の系列でパルス内位相変調された参照
    信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信号の最後
    の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系列でパルス
    内位相変調された参照信号との相関を求める相関器と、
    上記相関器で求められた2つの相関結果を入力とし2つ
    の相関結果が両方とも0以外の時は、入力の2つの相関
    結果の和を出力し少なくとも片方が0の場合は、0を出
    力する判断器とを有する受信装置と、 を備えたことを特徴とするパルス圧縮送受信装置。
  2. 【請求項2】 相補系列を用いるパルス圧縮送受信装置
    において、 初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変調され
    た幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標で反射
    された反射パルスの受信を待たずに、引き続いて、上記
    送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、相補系列
    の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅Tのパル
    スを送信し、上記2連の送信パルスが目標で反射された
    2連の反射パルスの受信後に、パルス繰り返し周期ごと
    に上記2連の送信パルスの送信を繰り返す送信装置と、 2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔Tの信
    号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調に用いられ
    た相補系列の一方の系列でパルス内位相変調された参照
    信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信号の最後
    の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系列でパルス
    内位相変調された参照信号との相関を求める相関器と、
    上記相関器で求められた2つの相関結果を入力とし2つ
    の相関結果の両方が、予め定めたしきい値よりも大きい
    時は、入力の2つの相関結果の和を出力し、少なくとも
    片方が予め定めたしきい値よりも小さい場合は0を出力
    する判断器とを有する受信装置と、 を備えたことを特徴とするパルス圧縮送受信装置。
  3. 【請求項3】 相補系列を用いるパルス圧縮送受信装置
    において、 初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変調され
    た幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標で反射
    された反射パルスの受信を待たずに、引き続いて、上記
    送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、相補系列
    の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅Tのパル
    スを送信し、上記2連の送信パルスが目標で反射された
    2連の反射パルスの受信後に、パルス繰返し周期ごとに
    上記2連の送信パルスの送信を繰り返す送信装置と、 2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔Tの信
    号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調に用いられ
    た相補系列の一方の系列でパルス内位相変調された参照
    信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信号の最後
    の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系列でパルス
    内位相変調された参照信号との相関とを求め、それらの
    相関結果の和をとる相関器を有する受信装置と、 を備えたことを特徴とするパルス圧縮送受信装置。
  4. 【請求項4】 以下のステップを有することを特徴とす
    るパルス圧縮送受信方法、 (a)初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変
    調された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標
    で反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続い
    て、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、
    相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅
    Tのパルスを送信する送信ステップ、 (b)2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔
    Tの信号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調に用
    いられた相補系列の一方の系列でパルス内位相変調され
    た参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信号
    の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系列で
    パルス内位相変調された参照信号との相関を求め、求め
    た2つの相関結果が両方とも0以外の時は、2つの相関
    結果の和を最終的な相関結果とし、少なくとも片方が0
    の場合は、最終的な相関結果を0とする受信ステップ、 (c)受信ステップが実行されると、ステップ(a)に
    進み繰り返す。
  5. 【請求項5】 以下のステップを有することを特徴とす
    るパルス圧縮送受信方法、 (a)初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変
    調された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標
    で反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続い
    て、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、
    相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅
    Tのパルスを送信する送信ステップ、 (b)2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔
    Tの信号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調に用
    いられた相補系列の一方の系列でパルス内位相変調され
    た参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信号
    の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系列で
    パルス内位相変調された参照信号との相関を求め、求め
    た2つの相関結果の両方が、予め定めたしきい値よりも
    大きい時は、入力の2つの相関結果の和を最終的な相関
    結果とし、少なくとも片方が予め定めたしきい値よりも
    小さい場合は、最終的な相関結果を0とする受信ステッ
    プ、 (c)受信ステップが実行されると、ステップ(a)に
    進み繰り返す。
  6. 【請求項6】 以下のステップを有することを特徴とす
    るパルス圧縮送受信方法、 (a)初めに、相補系列の一方の系列でパルス内位相変
    調された幅Tのパルスを送信し、この送信パルスが目標
    で反射された反射パルスの受信を待たずに、引き続い
    て、上記送信パルスの幅T以上の時間間隔wをあけて、
    相補系列の他方の系列でパルス内位相変調された同じ幅
    Tのパルスを送信する送信ステップ、 (b)2T+wの時間間隔の受信信号の最初の時間間隔
    Tの信号と、最初の送信パルスのパルス内位相変調に用
    いられた相補系列の一方の系列でパルス内位相変調され
    た参照信号との相関と、2T+wの時間間隔の受信信号
    の最後の時間間隔Tの信号と、相補系列の他方の系列で
    パルス内位相変調された参照信号との相関を求め、それ
    らの相関結果の和をとる受信ステップ、 (c)受信ステップが実行されると、ステップ(a)に
    進み繰り返す。
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